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♀勇者「ときどき殺したり……犯されたりするお話」
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1 :
蒼紙好稀
◆moEMBNmClg
[sage saga]:2025/01/02(木) 00:52:25.78 ID:HpczG4bZ0
●
──その日、私は勇者として町を出た。
♀勇者「お母さん、行ってきます」
お母さんに別れを告げる。
家の扉を潜って外に出て行く私は振り返らず、ただ背中から聴こえてくる母の泣き声から意識を無視するしかなかった。
私の生まれ育った小さな町は国内でも安全度の高い領地にあり、町の外に出ても比較的安全な旅ができる。
『勇者の試練』を受けて選ばれた私は、少なくともすぐには死なない環境だった。
家を出て、日が暮れて、夜闇の中でナイフを握り締めたまま野宿する。
朝日が昇ればまた歩いて、歩いて、日が暮れて、また夜の闇から身を隠すように外套にくるまって眠る。
繰り返すこと四日。
気がつけば私はモンスターと呼ばれる怪物と合わずに人里に辿り着いてしまった。
♀勇者「こんにちは」
村人「おや、こんな村に珍しいね。商人かい」
♀勇者「新しく『72』の勇者として選定された◯◯という者です、神託に従い巡礼の旅に出たところです」
村人「ゆっ、勇者さんだってェ……? 随分と若いんだなぁ」
♀勇者「村長さんにお会い出来ないでしょうか、なにか私にできる事があるはずなのです」
村人「あいや、なるほど。待ってておくれよ、今呼んでくるさね」
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