【安価コンマ】美少女パーティに参加して

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123 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 06:01:44.38 ID:gMf0397dO
 
 
 
 その日の夜。久しぶりの賑やかな食卓を仲間と囲み、宿の近くにあるお風呂屋へと行き、寝る時間に。おそらくクロエと同じベッドで寝ることになるのだろう。ドキドキしながらリアが部屋に向かうと――
 
 
ライラ「あ、お帰りリアくん♡」
 
クロエ「お待ちしておりました」
 
 何故だかライラも部屋にいた。二人ともベッドの上でスケスケなネグリジェ姿。クロエはツインテールを下ろし、黒の下着が薄く見えるいつもとはまた違う無防備な姿。ライラはもはや衣服の体を成しておらず、白の全身スケスケなネグリジェの下から豊満な身体が丸見えになっている。下に身に着けているパンツもほぼ紐で割れ目も隠せていない。秘所の近くに刻まれている何かの模様が薄く光っていた。
 部屋に入った途端目に入る、官能的な光景に少年はごくりとつばをのむ。
  
リア(こ、これってそういうことだよな⋯⋯)
 
 ドアの前で立ち尽くす少年。その股間は既に膨らみ、ズボンを盛り上がらせている。それを見て舌なめずりをしたライラに手招きをされ、少年の体は戸惑いながらも歩きはじめてしまう。
 これからどうなるのか。その想像は簡単にできてしまう。
 
ライラ「うふふ、いらっしゃい♡」
 
 ふらふらと近づいたリアは二人の間に座らされ、ライラがぴとっと体を寄せる。無駄な抵抗だが少年は股間を手でなんとか隠そうと押さえるが⋯⋯もうすでに隠しきれるサイズではなかった。
  
クロエ「あの⋯⋯ご主人様。ご主人様の体力を心配して、シスターを説得はしたのですが⋯⋯無理でした」
 
ライラ「クロエちゃんだけ何十回もシたって聞いて、私が我慢できると思う? 私が一番ドスケベなんだから♡」
 
クロエ「⋯⋯申し訳ありません」
 
 謝りながら、クロエはリアの手を取る。謝罪こそしているものの、頬はうっすら赤く彼を見る目は欲情に満ちていた。
 
124 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 06:03:07.70 ID:gMf0397dO
 
ライラ「クロエちゃんも嫌じゃないくせにぃ♡」
 
 もう片方の手をライラが取る。指と指を絡め、やらしく動かしていき体を寄せ、顔を間近に。二人の体温が、香りが思考を溶かしていく。
 
ライラ「じゃあ、リアくん。お姉さん達に食べられて♡」
 
リア「⋯⋯っ♡」
 
 魅了されるようにうっとりと、少年は頷くことしかできなかった。可愛い、と呟いたシスターに服を脱がされ、全裸に。その間2人の指や唇が顔に、脚に、胸に触れ好きに弄ばれながらベッドへ寝かされてしまう。
 
ライラ「まずは二人でやるわよ、クロエちゃん♡」
 
クロエ「はい⋯⋯」
 
 ライラとクロエ。二人の美少女が欲情を隠そうともせず、目の前にした男性器を見つめる。ビンビンに反り立ったそれは先走りを出し、その時を待ち望むようにびくっと震える。
 
ライラ「お姉さんはおっぱいで⋯⋯♡」
 
リア「ぅ、あ⋯⋯っ!♡」
 
 まず動いたのはライラ。服の中へ男性器を入れ、そしてボリューム満点の乳房の間へと挟む。その柔らかさはよく知っている。温かな体温と柔肉の間で擦れる感触に上擦った声を漏らしてしまう。
 
ライラ「まぁ、すごい♡ 胸からこんなに頭が出て、逞しい⋯⋯♡ 今気持ちよくしてあげるわねぇ♡」
 
クロエ「では私も⋯⋯れろ⋯⋯は、ん」
 
 両端を押さえ、胸をゆるく動かすライラ。押さえられた手からこぼれるように柔軟に形を変え、竿に優しい刺激が与えられる。対して先端に舌を這わせたクロエはあまり容赦がない。カリ部分に沿って舌でなぞり、滑りをよくするために唾液を垂らす。そうしながら陰嚢を揉みはじめた。
 
リア「うああっ♡ ん、うう⋯⋯っ♡」
 
ライラ「喘ぎ声も女の子みたいね♡ うふふ、盛り上がってきちゃった♡ んしょっ♡」
 
 ギュッと締め付けが強まる。唾液が卑猥な音を立て、滑りがよくなった男性器をライラが激しく擦り上げる。クロエも攻め立てるように先端へ口づけし、吸い付き――
 
リア「ああっ!♡ う、ぁ――っ、それ、だ――めッ!♡」
 
 あっという間に射精へと導かれてしまう。シーツを強く握り締め、腰を浮かせた彼は射精し二人を白く染め上げる。強い快楽でぼやける視界の中、恍惚とした表情で汚れる少女達。
125 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 06:04:19.30 ID:gMf0397dO
 
ライラ「あぁんっ♡ すごい量⋯⋯あつぅい♡ これで何十回も出したの? まだカチカチよ♡」
 
クロエ「そういえば、ご主人様は最中に萎えたことがないですね⋯⋯」
 
ライラ「へえ⋯⋯なら、クロエちゃん♡」
 
 いたずらっぽく笑い、ライラが男性器を挟んだままの胸を再び押さえる。そのまま先端へ顔を近づけ口を開いてみせた。
 
クロエ「かしこまりました⋯⋯シスター♡」
 
リア「はぁ、はぁ⋯⋯ぁっ!?♡」
 
 ぼんやりしていたリアは強引に意識を戻される。絶頂後の敏感なソレを再度胸で扱かれていた。
 
ライラ「ん、ちゅ、れろ⋯⋯っ♡ クロエちゃん、やっぱり上手⋯⋯んっ♡」
 
クロエ「んんっ、ふぁ⋯⋯♡」
 
 見れば精液に塗れた顔で、二人が男性器を挟んでキスをしていた。舌に唾液に精液に、ぐちゃぐちゃになった状態で絡み合い、二人の吐息がかかる。
 二人の姿に見惚れていることに気づいたのだろう。ライラは横目でリアを見、目を細める。そしてまた胸での愛撫を強めた。
 
リア「おっ、ああっ!♡ ま、また――イッ!♡」
 
 大きな声を上げ、再び達してしまう少年。二人の唇の間から突き出た先端が精を放ち、より少女らを汚していく。
 
ライラ「はぁ⋯⋯濃厚な精力⋯⋯♡ 浴びるだけでイッちゃいそう♡」
 
クロエ「ん⋯⋯すごい匂いですね♡ サキュバスの血が騒ぎますか? シスター」
 
 男性器についた精液を舐め取り、二人は何も言わずとも唇を重ね互いについた白濁を舐め合う。ごちそうを無駄にしたくない、といった様子で美味しそうに一心不乱に絡む彼女達。
 
リア「ぁ――あう⋯⋯♡」
 
 ぐったりしたリアだったが、その光景を前に再び硬さを取り戻してしまう。
 
ライラ「ん⋯⋯♡ 次は本番ね♡ クロエちゃんからどうぞ♡」
 
クロエ「はい、ありがとうございます⋯⋯♡」
 
 まだ精液は全て綺麗になっていないが、胸の間から男性器を出すと彼女はネグリジェを脱ぎ捨てる。クロエもいつの間にか生まれたままの姿になっていた。
 二人は何もできない状態の少年へと近づき――
 
 
126 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 06:05:45.07 ID:gMf0397dO
 
 
リア「は、ぁっ!♡ ん、クロエ、っ♡ 出る、出る――っ!♡」
 
クロエ「はっ、は、い♡ 来て、ご主人様、っぁ!♡ っ、お゛っ!♡」
 
クロエ「あ、あああぁっ――っ!♡」

リア「うぁっ♡ 締ま、るぅ♡ っ、う♡」

 体位を変えて三度目の射精。彼女の腰を掴み、持ち上げながら力強く突き最奥へ勢いよく射精する。頭の後ろをライラの胸に包まれ、優しく抱き締めれながら少年の乳首が責められる。
 
クロエ「おっ、お゛⋯⋯♡ ご主人様の子種が、ぁ⋯⋯♡」
 
 ビューッと精液が流しこまれ、外へ押し出される。だらしない表情のクロエは幸福そうに呟き、体を痙攣させる。
  
ライラ「見て、気持ちよさそう♡ すごいわリアくん♡ クロエちゃんをこんなアヘアヘさせちゃって♡」
 
リア「お、俺も――かなり、限界⋯⋯っ♡」
 
 ライラの提案で体位を変え、それから三連続で休みなく射精。クロエを盛大に乱れさせたのだが、自身も気絶寸前であった。
 後ろからライラが囁き、腰を動かさなければ彼女が掴んで無理矢理動かすという荒業。並の人間なら途中でダウンしていることだろう。

 
ライラ「じゃあ次は⋯⋯私の番かしら♡」
 
リア「ま、まだやるのか⋯⋯?」
 
ライラ「まだできるでしょう? 私まだ一回もイッてないもの♡」

 
リア「うぐ。今日はもう勘弁――」
 
クロエ「やりましょう、ご主人様」
 
 いつの間にか起き上がっていたクロエがずいっと彼の視界へ入ってくる。回復が早い。驚く少年の肩を掴み、クロエは笑う。
 
127 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 06:07:18.17 ID:gMf0397dO
 
クロエ「ご主人様もぐちゃぐちゃにされてください♡」
 
 荒い呼吸のままいつもと様子が違うメイド。二人にいいようにされた恨みか、それとも単に見たいだけなのか。メイドに仰向けに寝かされ、添い寝の形で横についたクロエに体を押さえつけられる。
 
ライラ「うふふっ、お姉さんとするのは初めてよね♡」
 
 そこへライラが跨る。すっかり蜜で濡れた秘部を開いて見せつけ、まだ硬い男性器の先端に密着させた。
 
ライラ「サキュバスのおま◯こ、刺激が強すぎたらごめんね♡ んっ、んん――っ!♡」
 
リア「あ、あぁっ!?♡」
 
 そして腰を落としていく。ずぷぷと音を立てて入り、大きなそれを全て呑み込む。中は無数のヒダが優しく絡みつき、熱いくらいに温かい。入り口がキツく締め付け竿を扱き、蕩けてしまいそうなほど気持ちいい。
 
ライラ「ぁ、やっぱりすごいサイズ⋯⋯っ♡ 動くわね⋯⋯♡」
 
 最初からハイペース。彼の上で上下に跳ね、胸が大きく揺れる。パンパンとリズミカルな音が響き、吸い付く中がペ◯スを容赦なく扱きあげた。
 
リア「んあっ、あっ、や――っ!♡」
 
ライラ「んっ♡ もう出ちゃった?♡ でも止まってあげない♡」

 高揚した様子で絶頂したリアを見つめ、止まることなく腰を動かす。彼女の子宮近くにある模様がピンク色に光る。あまりに強すぎる快感に耐えきれず、声を出そうとした瞬間クロエから唇を塞がれた。
 
クロエ「ん、ぅ⋯⋯ちゅ、ちゅる⋯⋯♡」
 
リア「は、あぅ!?♡ んん、ぷあっ――ぁ、あう♡」
 
 焦点の合わない目で繋がった唇から声をもらす彼を見つめ、妖しく目を輝かせる二人。興奮しヒートアップした彼女らの激しさは増す。口内を舐め回しながらメイドは彼の乳首を指で弄り、シスターは自分の胸を慰める。
 淫乱な二人の痴態に、彼女が上下する度走る快楽。手は自由になっていたのたが、抵抗する意思も持てなかった。
 
128 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 06:10:59.04 ID:gMf0397dO
 
ライラ「ぁ、はぁ!♡ 二、回目♡ 私も、あぁっ、ん!♡ そろそろイッちゃうから、はぁんっ♡ 頑張って♡」
 
 知らずの内に射精してしまったらしい。もう何がなにだか分からない。与えられる脳を溶かす甘い刺激に身を任せ、生理的な反応を返すばかり。
 
ライラ「イッ、く♡ イクイクッ、あっ――はあああっ!♡」
 
リア「ーーーっ!♡ ん、んんんーーっ!♡」
 
 そうして、ライラの絶頂した際の締め付けに反射的に白濁を放ち無意識にクロエを強く抱き締める。大きく仰け反った彼女に未だ衰えない勢いで射精し、脱力。依然として男性器は萎えていないが、リア自身の体力はもう限界であった。
 
ライラ「ぁ、あーーっ♡ アクメ中出し、お姉さんバカになっちゃうっ♡」
 
ライラ「ん、はぁん⋯⋯♡ あと3セットはいけるかしらぁ?♡」
 
 光る淫紋に手を当て、絶頂の余韻で体を小刻みに震わせる。うっとりとした表情で二人に視線を向けると、クロエが首を横に振った。
  
クロエ「⋯⋯シスター。ご主人様がさすがに限界みたいです」
 
ライラ「⋯⋯あらぁ?」
 
 視線の先、リアが目を閉じ眠っている。疲れからか気を失ってしまったようだ。
 
ライラ「っ⋯⋯♡ か、可哀想なことしちゃったかしら」
 
クロエ「おそらく大丈夫かと。今夜のプレイは全男性の夢だと思います。ご主人様も嫌がってはなかったかと。⋯⋯ただ」
 
 男性器を抜いてしおらしくなったライラから、未だ勃っている男性器へ視線を移しクロエは肩を竦める。
 
クロエ「精力に体が追いついていないようですね。今度は体力も考慮しないといけません」
 
ライラ「つまり鍛えてあげれば、もっとできるってことよね?♡」
 
 わくわくを隠せない瞳でライラが言うと、クロエが頷いた。
 
クロエ「戦いもそうですが、性行為もご主人様の業務。トレーニングも考えておくべきですね」
 
ライラ「ふんふん、確かに⋯⋯♡」
 
 洗浄の魔法を何度か唱え、彼の頭を撫でながら二人は今後の計画を練る。こうしてパーティ参加の初日は穏やかに――終わりだけ、穏やかに過ぎていくのであった。
 

 精力プラス5
 
129 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/12(水) 07:13:33.61 ID:rDCAUpPxO

 

 
【本編進行】
 
 
 パーティに参加して新しい日がやってきた。夕食と同じく、二階エントランスでクロエの作った朝食を食べていると不意にユイリが元気よく言い放つ。
 
ユイリ「新生パーティで初仕事に出るわよ、リア!」
 
リア「仕事? もうギルドで取ってきたのか?」
 
 尻尾が忙しなく動き、わくわくした様子の彼女を見る。
 仲間達は皆いつもの服装。朝食さえ済ませてしまえばいつでも出発できるだろう。とはいえ、行動が早すぎるような気がした。
 
クロエ「いえ、これは数日前から依頼されていたもので、今日が約束の日なのです」
 
ライラ「あぁ、あったわねぇ。そんなお仕事」
 
 いつも通りシャキッとクールなメイドと、普段よりぽわぽわ気味なシスター。仕事は何日も前から決まっていたらしい。どんな仕事なのだろうか。
 
ユイリ「仕事は――」
 
 ↓1 今日のお仕事は(いつもの判定)
 00〜50 魔王軍の調査
 51〜80 複数パーティの合同討伐
 81〜99、ゾロ目 とある少女の護衛依頼
 

 安価とったところで、一旦落ちます
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/12(水) 08:03:34.35 ID:ZL3fNTtIO
そーれ
131 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 07:37:34.88 ID:ShxsH2k9O

 53 複数パーティの合同討伐
 
 
 ユイリらのパーティが受けたという依頼は複数のパーティからなる合同討伐の依頼。なんでも、街から少々離れた砦の周辺に魔物の大群が現れたらしい。
 とにかく数が多く、王国の兵だけではなく手練れの冒険者の支援を求めようとギルドに依頼がやってきた。そこで上位のパーティであるユイリらにも声がかかった、とのこと。
  
ユイリ「ちょっと割に合わないけど、ユイフィールの娘としては放っておけない依頼だったから。王国に貸しを作っておいても損はないわよね」
 
クロエ「お嬢様は未来を見据えておりますね。流石です」
 
ユイリ「ふっ、そうでしょう」ドヤァ
 
ライラ「屈強な兵士さんに布教するいい機会ねぇ。うふふ♡」
 
 なんて雑談をしつつ集合時間に門の近くへ。
 そこには見上げるほど大型の魔導機車が停まっていた。魔法を動力とし、魔法で製造された部品を組み立て作られている、便利な乗り物。確かこのタイプは王国の兵士が移動に使っているものだ。
 値段は高いが安全性が高く、速度も出るうえ快適。今や馬車に変わり、行商や各街への移動に利用されている。
 リアも故郷から出る際に小型の機車に搭乗したが、大型の機車はちょっとした町が移動しているようなものだ。
 
リア「うお、すごいな⋯⋯こんなのが動くのか」
 
ライラ「豪華ねぇ。クルーズ気分になっちゃうわ」
 
 一行はあまりの巨大さに足を止めてしまう。砦を守りに行くのだが、これ自体がもう砦のようなサイズだ。窓があちこちついた長方形の金属の車体に、タイヤがいくつもついている。これが何百人も人を乗せて走る。スケールがでかすぎて想像もつかなかった。
 
クロエ「あまりはしゃいでお嬢様の名に泥を塗らないよう気をつけてください」
 
ユイリ「はしゃぐくらい大丈夫よ。さ、行くわよ」
 
 お嬢様に続いて機車の入り口、スロープがかかった場所へと一行は歩いていく。立っている警備の兵士へ、ユイリがギルドの登録証を見せた。
 
ユイリ「こんにちは。パーティ、従騎道連盟です。確認をお願いします」キラキラ
 
 しゃんなりと、いつもの三割増しに優雅さを強めいい声の魔法剣士。なんかオーラが出ているように見えた。クロエは手を合わせて拝んでいる。
132 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 07:38:18.52 ID:ShxsH2k9O
 
警備兵「ユイリ様! 参加していただけるのですか!」
 
ユイリ「はい。国の大事は見過ごせません。王を支える一族として、お力になってみせましょう」
 
ライラ「この子だぁれ? あだっ」
 
 からかったライラがクロエに叩かれる。
 感激した様子の兵士は道を開き、その様子を見ていた他の冒険者から注目を集める。
 
『あれはユイフィールの⋯⋯』
『あのパーティも参加するんだな。相変わらず美人揃いだよな⋯⋯お近づきになりてぇ』
『新しい子増えてない?』
『ちっちゃいのに大きい剣背負って、かわいぃ』
 
リア(おわ、めちゃめちゃ見られとる)
 
 露出度高めのスタイル抜群な美少女パーティ。注目されるのも仕方ない。せめて少しでも見映えは良く、と彼は前髪をいじる。なんか小動物を見るような黄色い歓声が上がった。
 
ユイリ「ふふふ。人からの注目、気持ちいいわ!」
 
クロエ「お嬢様、崩れてます」
 
ユイリ「私たち、皆さんのために頑張ります!☆」キャピ
 
ライラ「ユイリちゃん大変ねぇ」
 
 あらあらうふふと笑うライラを最後尾に機車へ乗り込む。
 事前に説明された話だと、夜は安全をとって停車するが一日ほどの移動で到着するらしい。徒歩だと数日はかかる距離である。
 兵士に部屋へと案内してもらい、移動中は自由に行動することに。

 
リア(他のパーティもいるだろうし、見て回るのもいいかもな)
 
 
 ↓1  どこに行こう?(一つ選択)
 1 訓練場
 2 食堂
 3 入り口前広間
 4 展望ブロック
 
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/13(木) 07:53:51.55 ID:xoSJF73vO
4
134 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 12:17:19.74 ID:CgKRzuzFO

 
 4 展望ブロック
 
 
 扉を開けて外へ。そこは一番高い場所にある展望ブロック。初めての大型機車だ。少年は走る機体から流れる景色を一目見たかった。
 
リア「⋯⋯うん、まぁガラガラだよな」
 
 走りはじめて数十分。みな仲間と交流するか、他パーティと交流しているのだろう。こんな離れた何もない場所にいる冒険者なんて変わり者しかいない。
 手すりで囲まれた空間は無人であった。
 
リア「おお、すごいな⋯⋯」
 
 現在位置は街からそう離れていない。
 草原を走る車体の駆動音。体に当たる風。見慣れた風景を高い場所から見下ろし、それが流れていく。
 
リア「いやぁ、すごい機械だな⋯⋯」
 
 魔法ってすごい。のほほんと思うリアであった。
 
リア「⋯⋯ん?」
 
 ふと気づく。無人だったこの場所にいつの間にか一人冒険者らしき人物が増えていた。小さな子だ。マントで全身を覆っており姿は見えないが、裾から白い尻尾が見える。注視すると頭にも耳の膨らみが。
 
マントの人物「⋯⋯?」
 
 見られている気配に気づいたのか振り向く。すっぽりマントを被っていて顔も服も見えない。けれど鼻から口元まではかろうじて晒しているが――男なのか女なのかも判別がつかなかった。
 
135 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 12:17:49.67 ID:CgKRzuzFO

リア「あっ、と――こんにちは。君も冒険者?」
 
マントの人物「うん」
 
 短い返事だが心を奪われそうになる、鈴を鳴らしたかのような声。どうやらマントの人物は少女らしい。
 
リア(っていうか、聞き覚えが⋯⋯)
 
マントの少女「⋯⋯キミ、魔族?」
 
リア「――えっ!? 違、うのか分からないな。精霊と人間のハーフだ」
   
 不意に予想外な質問をされ、思考が中断される。精霊と人間の子供。隠しているわけではないが、小さな頃の経験から苦い表情になってしまう。
 
マントの少女「そうなんだ。じゃあ違うね」
 
リア「違う? 誰か探してるのか?」
 
マントの少女「⋯⋯。言っちゃ駄目なことだから聞かないで」
 
リア「あ、ああ。分かった」
 
 中々愉快な子だ。
 
マントの少女「⋯⋯」
 
 ↓1 何が起きるか(いつもの判定。ゾロ目だと81からの展開に)
 00〜40 「あ、見つけた!」
 41〜60 「リア、ここにいたのね」
 61〜80 「お腹空いた」
 81〜99 「ここにいたんだ」
 
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/13(木) 12:40:40.29 ID:Rb5eqhJIO
ぞろり
137 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 13:48:22.33 ID:yc4ibEjhO

 92で進行
 
 
魔法使いの少女「ここにいたんだ」
 
 沈黙する少女が次の言葉を発するのを待っていると、二人目の来客が。ドアを開いてやってきたのは青い髪の少女。リアより少し身長は高めで、くりくりとした青い瞳の可愛らしい女の子だ。
 青いリボンを襟元で結んだブラウス。白のフリル生地に濃紺の布を重ねた膝ほどまでのスカート。白のハイソックスに黒のブーツ。腰ほどまでの短めの紺のマントを身に着け、背中には大きめの木の杖。腰には剣も差している。
 鮮やかな青のロングのポニーテールが目を引く。スタイル抜群で健康的なほどよい肉付きが魅力的だ。彼女も冒険者、なのだろう。ここにいるということは。
 
マントの少女「⋯⋯シル。どうしたの?」
 
シル「どうしたのじゃないでしょ。護衛対象がフラッといなくなったら困るのは当然だよね。大人しくしててほしいんだけど」
 
マントの少女「ボクは守られなくても大丈夫」
 
シル「そういう問題じゃないの」
 
 シルと呼ばれた少女は呆れた口調で言い、肩を竦める。すたすたと彼女の方へ近寄るシルは、隣にいる少年へ視線を向けた。
 
シル「それで、ええと――シロちゃん?」
 
マントの少女「? 誰それ」
 
シル「いいの、シロちゃんなの。シロちゃん、この人に迷惑かけてない?」
 
 なんだか複雑そうなやり取りをしつつ、シルは少女を後ろへ数歩下がらせ、彼女の前に立つ。どうやらリアは警戒されているらしい。

 
138 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 13:48:56.14 ID:yc4ibEjhO

 
シロ(?)「かけてないよ。少し話しただけ」
 
リア「ああ、一言二言話しただけだ」
 
シル「よし。それなら早く戻ろっか」
 
シロ「⋯⋯分かった」

 こくんと頷く動作。少女はシルに連れられドアへ向かっていく。
 
シロ「じゃあね、精霊くん」
 
 去り際に振り向き、マントの下から手を振ってくれた。
 
シル「えっ? 精霊?」
 
シロ「帰るんでしょ? シル」
 
 振り向くシルの手を少女が引き、ドアが閉まる。再び自分一人だけになり、静かになった空間の中、少年は深く息を吐いた。
 
リア「⋯⋯何だったんだ? あの二人」
 
 片や姿を隠し、片や冒険者の護衛の冒険者。
 思ったよりも色々な冒険者が参加しているのかもしれない。
 手すりに身体をもたれかけさせ、リアはのんびり考えた。
 
 今この場ですごく大変なことが起こっていたのだと分からずに。
 
 
 
 ↓1  どこに行こう?(一つ選択)
 1 訓練場
 2 食堂
 3 入り口前広間
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/13(木) 13:52:07.57 ID:30pINRZUO
2
140 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 19:33:06.44 ID:ozdKTqHAO

 
 
 2 食堂
 
 
 それから展望ブロックに警備の兵士がやって来て、彼は移動することにした。いつまでも一人でぼんやりしているわけにはいかない。とりあえず、食堂に顔を出した。
 登場時の説明では朝昼夕と無料で食事を貰えるらしい。朝食は宿で済ませて今は2時間ほど経過した。お昼まではまだ先だが、食事の場というのは情報が集まる。
 
クロエ「できました。これを」 
 
調理員「は、はい。ありがとうございます」
 
調理員「お前たちも急げっ」
 
クロエ「⋯⋯」モクモク
 
 と思ってやって来たのだが、おそらく朝食を済ませていない冒険者で食堂は賑やかだった。何故かクロエが働いているし。
 長机がいくつか並んだ部屋。最大百人は座れるだろうか。奥がカウンターで仕切られており、その先は厨房になっているようだ。そこで忙しなくコックとメイドが働いている。
 
冒険者1「クロエさんの手料理って本当かっ」
 
冒険者2「ああ、朝食は用意していなかったから手が足りないらしい」
 
冒険者3「最初にゴネたパーティの分を作って、そこから次々と――」

 
リア(め、迷惑だ⋯⋯)
 
 座っている冒険者達の話が耳に入る。本当ならとんだ災難だ。
 
リア(クロエの人気は分かったが。まああの可愛さだし)
 
 手伝えることはあるだろうか。通行の邪魔にならないよう端を歩きながら厨房へ近づいていく。
 
クロエ「あっ、ご主人様」
 
 するとクロエがリアに気づいた。フライパンを振るいながら、虚ろな目を向けてくる。心なしか嬉しそうに見えた。
 
141 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 19:34:00.62 ID:ozdKTqHAO
 
『ご主人様!?』
『お嬢様とシスターとご主人様!?』
 
リア(騒いでるなぁ⋯⋯)
 
リア「大丈夫か? 手伝えることがあったらやるが」
 
クロエ「いえ、大丈夫です。料理は好きですから。それにご主人様には昨晩私とシスターの相手を頑張っていただきましたから⋯⋯♡」ポッ
 
リア「おいっ、今の状況分かってて言ってるなっ!」
 
 わざとらしい説明口調に、背後のざわざわがヒートアップしたのを感じながらツッコミをいれる。

クロエ「いえいえそんな。とにかくご主人様はゆっくりしていてください。移動の後はお仕事ですから」
 
 が、いつも通りシレッとした様子でメイドは再度調理に集中するのだった。
 完成品は見たし食べたこともあるのだが、手際がおそろしくいい。卓越した身体能力もあって、クロエだけ数人いるように見えてしまう。
 
リア(これは俺が入っても邪魔だな)
 
 苦笑を浮かべる。ここのコック以上のことはできそうにないし、大人しく離れておこう。飲み物だけ貰って、少年は席に座る。
 喉の渇きを癒しつつのんびりする。そうして人の話に耳を傾けていると――
 
男冒険者「聞いたか? 砦にパステルレインが呼ばれてるって」
 
リア「!」ピーン
 
 パステルレイン。そんな単語が耳に入り、スススッとさりげなく声の人物へ近づく。
 王国で最近流行りのアイドル。その流行の発信源にして元祖。頂点のユニット。それがパステルレインだ。
 白、赤、青、黄、緑。それぞれの色をイメージカラーにしたメンバーで構成され、優れた歌にダンス、容姿、キャラクター性が評価されデビューからあっという間に王国で大人気に。
 リアも王国へやって来る前、故郷の隣町でライブを一目見た時からファンになってしまった。中でもセンターの白い子、ウィンちゃんがリアの推しである。
142 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 19:34:44.95 ID:ozdKTqHAO
 
女冒険者「えっ。生アデルちゃんが近くで見られるかも⋯⋯。 嬉しいけどなんで砦に?」
 
男冒険者「そりゃ彼女達自身も腕利きの冒険者だろ? 国のピンチを助けに来たんだろ。――まぁでも、やっぱり期待しちゃうよな」
 
リア(だなぁ⋯⋯。そういや彼女達のユニットってパーティも兼ねてるんだったか)
 
 今回は真面目な命をかけたお仕事。無事終われば一曲――なんて期待もしてしまう。
 
リア(いやいや、気合い入れないとな)
 
 もし噂が本当ならば彼女達に危害が及ぶ可能性もある。少しでも自分達が頭数を減らせば、危険も少なくなるだろう。頑張らなくては。リアはひっそり決心した。
 
143 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/13(木) 19:49:33.05 ID:ozdKTqHAO
 

 >>1です
 ここでアイドルのキャラを追加で募集します。
 ルールは>>52と同じ
 ただし今回の募集する役割は青い子、黄色い子、緑の子。の三人。役割欄はそのいずれかを記載して、イメージカラーとして髪とか瞳とかに入れていただけると幸いです。後は戦う力がある設定で、悪人ではなければ大体オーケー。

 容姿の服装は私服のことを書いていただければ。アイドル衣装はユニットで統一、ということにしますので。
 
 
 白い子、赤い子はヒロインですが、この三人はメインかサブヒロインか、どう扱うか考え中。最低でも物語には登場します。
 

 期限は今日から明日の朝くらい。
 その前にピンときて決定したら連絡します
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2026/08/13(木) 21:16:48.56 ID:1mjWqOOkO
役割 黄色い子
名前 アーシャ・リフレイム
年齢 18
職業 槍士・アイドル・冒険者
種族 人間
容姿 身長165。
黄色の髪をお下げ髪(一つ)にしている。
目の色は青。
どちらかというと可愛い系の美少女。
スタイル抜群で巨乳。
普段着は白のワンピースなど。

性格 いつも明るくテンション高め。
なんにでも興味を示すお年頃で情報通。
初対面の人にも臆さず接してきて、距離感が近い。
でもきちんと礼儀や常識はわきまえており、人に嫌がられるようなことや、無遠慮に踏み込むことはしない。
むしろ周りをよく見ており、さりげなく場を盛り上げるなど気を利かせるなどすることも。
掴みどころがない様に見えて、本質は真っ直ぐなお人好し気質で善人。
それはそれとして凄まじい行動力を見せることも。
敬語口調であり、ハキハキした喋り方。
「〜ですね!」、「〜だと思いますよ!」など。

性関連(性経験や性感帯など)経験なし。
いつも明るい子だけど、初心なのでそういう話題になると顔真っ赤にしてしおらしくなる。
でも胸とか秘所とか敏感で濡れやすい。
体力が無尽蔵なので、性豪の素質はある。
どちらかと言うと尽くすのが好きなタイプで一途。
同性愛の気はない。

備考(その他雑多な設定)
槍が得意で技術が高い。
とにかく体力が高く、体も頑丈。
パーティーでは前線で盾となり矛になる。
回復やちょっとした便利魔法も使えるが攻撃魔法は使えない。
歌が抜群に上手く、歌姫として人気。
トークもうまいので、グループとして話す際は彼女が話すことが多い。
アイドルグループのリーダー。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2026/08/13(木) 21:42:22.39 ID:biU9+de2O
役割 青い子
 名前 アオイ·アイオライト
 年齢 19歳
 職業 アイドル·冒険者·剣士
 種族 人間
 容姿 170cmを越える長身でスレンダーな身体つき。紺色の瞳と青色のショートヘアーのイケメン系
私服は男性ものをよく好んで着ている
 性格 キザでクールな王子様気質。しかし強気を挫き弱きを助けるを信条としており、意外とお人好しな面も。
一人称は『僕』で『〜だね』『〜だよ』といった感じの落ち着いたイケメン口調
 性関連 知識はあるが経験は自慰ぐらい。男性とはアイドルユニットの握手会以外では手を握ったことすら無い
 備考 剣と氷魔法で流麗に立ち回るスタイル
アイドルとしてもその身のこなしで華麗なダンスを披露しファンを魅了する
ファンの事は『子猫ちゃん』と呼んでおりその振る舞いから女性人気が非常に高い
実は男性への免疫が全くと言っていいほど無く男性と面と向かって話すことが出来ない
そのため本人の性分もあってか女性人気が高くなりやすい振る舞いをしている
(なお別に同性愛というわけでも男性が嫌いというわけでもない)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 00:14:46.95 ID:dHqfjhU1O
役割 緑の子
名前 エメラ·グリンフィルド
年齢 13
職業 アイドル&冒険者&魔法使い
種族 妖精
容姿 緑のポニーテールでややジト目、身長130cmほどのガチロリ体型。背中から蝶のような薄緑の羽根が生えている。
私服はあまり頓着しておらずプライベートだと普通に下着姿でうろつくことも
性格 無口なダウナー系でめんどくさがり。一人称は『わたし』
性関連 経験は無い。羽根の付け根が物凄く弱く、触られるととんでもなく甘い声を出す
備考 グループトップクラスのガチロリ(ロリ爆乳のウィンと違い胸も無い)でとにかく体力が全然無いもやしっ娘。
グループでは歌唱を得意としておりあらゆる歌声を響かせる事が出来る歌姫。
とにかくめんどくさがりな性分でファンとの交流も割と塩対応な事もあるが、訓練されたファンはむしろそれが良いとのこと。

冒険者としては魔法担当。体力が無いので近接戦闘は全く出来ないが数多くの属性魔法を詠唱出来、パステルレインの中でもトップクラスの魔翌力も相まってあらゆる敵を近づける事なく殲滅する
147 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 10:44:15.78 ID:HR3fonG0O

 キャラありがとうございます
 黄、青、緑、三枠それぞれ採用です
 
 
 
 
 昼過ぎ。
 移動の時間は何事もなく、雰囲気も戦場に向かっているとは思えないほど緩い。ライラが言っていたように、クルーズ気分な冒険者も少なくはない。⋯⋯これで大丈夫なのだろうか。新人だからだろう。敵の戦力、こっちの戦力も分からずどうしても不安になってしまう。到着した瞬間に壊滅、なんてこともなくはないのだ。
 
ユイリ「それが正常だと思うわよ」
 
 昼食の後皆で集まった際に少年が相談すると、ユイリはベッドに腰掛け軽い調子で言う。
 
ユイリ「でも冒険者なんて仕事をしてると、分からないのが当たり前すぎて気にしてもしょうがない、みたいな結論になるのよね」 
 
クロエ「自分を鍛えて準備して、後はその時その時出たとこ勝負、が多い職業ですよね」
 
ライラ「近所の山でドラゴン、みたいな理不尽もあるからたまに馬鹿馬鹿しくなっちゃうわぁ」
 
 部屋にいる他の仲間もユイリに同意。冒険者は危険な職業。備えをしてもどんな状況に出くわすか事前に分かる術はない。なにせ相手は災害のように湧いて現れる、この世の理から外れた生命体なのだから。
 だから休める時は休み、緩んでおけ、という考えなのだろうが。
 
148 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 10:44:49.67 ID:HR3fonG0O
 
リア「いずれ慣れる、か」
 
ユイリ「ええ。ま、このパーティは自由だから。駄目そうだと思ったら撤退しなさい。命は大事よ」
 
リア「ああ。ありがとう」
 
 そう言ってくれるだけでもいくらか楽になる。仲間を、助けられる人を見捨てて下がる気はないが。
 彼がお礼を言うと尻尾をフリフリと振り、ユイリは笑みを浮かべる。幼い子供のように見えるが頼れる先輩である。
 
クロエ「⋯⋯お嬢様。皆さまも、何かに掴まってください」
 
 不意に、彼女から少し離れた位置に立っていたクロエが目を鋭くさせた。何か起きたのだろうか。リアがきょとんとしていると、彼の近くに座っていたライラが少年を抱きしめた。ムニムニとした双丘に顔が埋まり、視界が塞がる。
 
ライラ「お姉さんに掴まってジッとしててねぇ」
 
リア「えっ、いきなり何を――っ!?」
 
 直後、大きな音が鳴り機車が急停止した。
 リアは身体が引っ張られる衝撃に襲われる――が、ライラは何故かびくともしない。若干傾いたくらいで大した力も込めてない体一つで平然と立っている。
 明らかに普通ではない。そのすぐ近く、ベッドのマットレスごとひっくり返って悲鳴を上げるリーダーがいるのだから。
 
149 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 10:45:37.50 ID:HR3fonG0O
 
ユイリ「し、心臓が止まるかと思ったわ⋯⋯」
 
クロエ「お嬢様、大丈夫ですか」
 
 身を低くしてベッドの柱に掴まっていたメイドは、壁とマットに挟まれた主人に声をかける。無事を確信してか、慌てた様子は見せず姿勢を直し部屋の窓へと視線を向ける。這い出たユイリは深く息を吐いた。
 
ユイリ「事故? どこかにぶつかった?」
  
クロエ「いえ。大きな魔力の揺らぎと炸裂する音がありました。人為的なものの可能性が高いでしょうね」
 
リア「ライラっ、助かったけどもういいから」
 
ライラ「うふふ。もっと甘えてくれていいのに」
 
 前かがみになりつつライラから離れる。車内はざわざわと騒がしい。が、この個室からはいまいち状況が分からなかった。
 
クロエ「いかがしますか? 音がしたのは出入り口付近です。おそらくそこから侵入するつもりでしょう」
 
ユイリ「私はそこに直行するわ。ライラも。クロエとリアは自由に動いて」
 
ライラ「そうねぇ、怪我人がいるかもしれないもの」
 
 言うや否やユイリは飛び出していく。ライラもそれに続いた。
 いまだ状況を飲み込めないリアは、ぽかんと二人を見送る。
 
リア「魔物か人間か、襲撃ってことだよな?」
 
クロエ「ええ、何らかのトラブルなのは間違いありません」
 
リア「で、自由に動けと」
 
クロエ「はい。とりあえず私は車内を回ります。停車の際に怪我人が出ているかもしれませんから。では、お気をつけてご主人様」
 
リア「⋯⋯自由なパーティ、か」
 
 みんなで直行! とならない辺り柔軟なのだが新人には無茶振りに近い。だがここで棒立ちしているわけにはいかないだろう。早く決断しなくては。
 
 ↓1 少年の決断は(いつもの判定。賢さ20でプラス10補正)
 00〜50 戦士としてユイリ達に助力
 51〜80 クロエと共に車内を警備
 81〜99 手薄な場所を警戒
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 10:47:23.96 ID:EqnsEwl/O
へい
151 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 17:47:20.55 ID:cDYnuZB6O

 69プラス10 79 クロエと共に
 
 
リア「クロエ!」
 
クロエ「ご主人様。私と一緒に来ますか?」
 
 その後、すぐ部屋から出ていったメイドを追いかけ後ろにつく。入り口の戦いが気になるが人命の救助も大事だ。後衛の彼女が一人戦場になるかもしれない場所を回るのも気がかりだった。
 
リア「ああ、守らせてくれ」
 
クロエ「ふふっ、頼りにしていますねご主人様。ではまずは冒険者達の部屋を回りましょう。ご主人様は左の壁の部屋をお願いします」
 
 パーティの個室が並んでいる廊下。まっすぐ直線の道の左右の壁に部屋のドアが並んでおり、数は全てで30ほどか。どれほどの人数の冒険者がやって来たか分からないが、二人で回ればすぐ終わるだろう。

 
リア「分かった!」
 
 前兆が分かったから自分達のパーティは対策ができた。他の冒険者達は何もできず壁や物に叩きつけられているかもしれない。大惨事も想像できる。
 
 
 
 ↓1 巡回の結果(いつもの判定。速さ15で7プラス)
 00〜40 軽傷者のみだが、動けない冒険者多数
 41〜80 下の階で大きな音
 81〜99 上から誰かが降りてくる
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 17:50:46.81 ID:9oZkV9Yo0
えい
153 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 18:49:45.53 ID:IuT3X+rSO

 
 18プラス7 25 被害軽め
 
 
 少年は急いで部屋を回る。他の冒険者の様子を見て声をかけ、必要があれば拙いが処置を施し、手持ちの傷薬を渡して次々進んでいく。

 
リア「ふぅ⋯⋯これで全部か?」
 
 そうしてすべての部屋を回り、二人は合流する。流石は冒険者といったところか。不意をつかれたのに重い怪我を負った者は少ない。
  
クロエ「そうですね。被害はどうでしたか? こちらは重傷者はいませんでしたが、すぐ動ける冒険者は少ないと思います」
 
リア「こっちもそんな感じだ」
 
クロエ「では他の場所に急ぎましょう。二階を回り、一階でお嬢様に加勢して――」
 
 ぴくっと彼女の体が小さく震える。先ほどの予兆を察知した時と似ている。嫌な予感がした彼は、彼女が視線を向けた先を見る。
 そこには一人の人間がいた。部屋が並んでいるこの場所は三階。二階から上がってきたのか、階段近くに立ちこちらを見ている。
 得体の知れない人物だ。白い仮面を付け、服装は見慣れない黒の軍服のような物を身に着けており――手にしている武器には血が付いている。
 
リア「人間か⋯⋯」
 
クロエ「っ。やるつもりのようですね」
 
 こちらが二人いることもお構いなし。気づかれても悠然と立ちながら微動だにせず、強い殺気を滲ませる。
 三階に来た、ということは既に一階や二階は。そんな不吉な考えが頭を過るが、今は目の前の脅威への対処が優先だ。
 
リア「おい、何者だ! どうしてここを襲った!」
 
仮面の男「⋯⋯違うか」
 
 ぽつりと漏らし、男が二人へと疾走する。違う。その言葉は確かに少年へ向けられていた。似た発言に展望ブロックでのシロが想起する。
 
154 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 18:50:25.61 ID:F2lH3B//O
 
リア「やる気満々か⋯⋯。クロエ、サポート頼む」
 
クロエ「はい。お気をつけて」
 
 魔物ととは何度もあるが、人と命をかけて戦うのはあまり経験がない。故郷で盗賊を追っ払ったり、街から街へ移動する際に襲われ撃退する程度のもので命を奪ったことは無い。
 深呼吸し、武器を抜いて迫る敵を見据える。クロエが牽制に暗器を投げつける。それを襲撃者は手にしていた剣で軽く弾き、リアのすぐ近くへ接近。剣を躊躇なく振るう。
 
リア「たあっ!」
 
 単純なぶつかり合いなら自分の力に軍配が上がる。振られる武器目掛けて上から大剣を叩きつける。少年の小さな容姿から想像もつかなかったのだろう。武器がぶつかる金属音に混ざり、男の息を飲む声が聞こえた。鍔迫り合いの形になるが、男の方が押されている。リアが優勢だ。
  
クロエ「っ!」
 
 その隙を狙い、再度投擲。が、驚くことに男はそれを体を反らし一本を直接その手で取ってしまう。勿論片手で武器を持つことになりリアに押し負けるが、彼の武器が届くより早く後ろに下がり、そして。
 
リア「――!」
 
 彼の意識がクロエへ向いた。仮面の穴から見える目が彼女を捉えた。リアは咄嗟に動き――
 
 
 ↓1 防御行動 (選択肢を一つ選択。その投稿のコンマが50以上なら防御成功。選択肢によって補正がかかるステータスが変わります)
 
 1 クロエの前に出て庇う
 2 武器での爆発攻撃で遮る

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 19:27:08.84 ID:nxw/VHELO
1
156 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 23:44:13.55 ID:IbkKUT6MO

 1 前に出て庇う
  速さで補正 15で7プラス
 
 48 + 7 合計55 防御成功
 
 
リア「クロエ――っ!」
 
 考える時間はない。咄嗟に床を蹴り、彼女の前に。武器で防ぐこともできたかもしれないが不確実だ。身体で防ぐことを決め、敵の攻撃は肩に刺さる。
 それほど大きくはない武器だが、体に何かが突き刺さる痛みは耐え難い。よろけ、壁に手をついて襲撃者を睨みつける。
 
クロエ「ご主人様っ!」
 
リア「っ、大丈夫だ。まだ全然戦える」
 
 悲痛な声を上げるメイド。だが言いながら彼女は初級魔法を数発放つ。流石は少年よりも先輩なだけはある。追撃を防ぎ、あわよくば敵にダメージを。だが安直で威力も低い簡単な魔法はあっさりとかわされてしまう。
 
クロエ「ご主人様。私の武器には毒が塗られています。すぐ死ぬようなものではありませんが、動きが鈍るかもしれません」
 
リア「あ、ああ⋯⋯通りで」
 
 敵には聞こえないよう囁く声でクロエが告げる。毒があるならば話は別だ。刺さった暗器を抜き取り、大剣を構える。微かに視界が揺れ、意識が自分から一歩遠ざかるような感覚。傷の痛みも曖昧で、気を抜くと座り込んでしまいそうだ。
 
157 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/14(金) 23:47:45.00 ID:IbkKUT6MO

仮面の男「⋯⋯退け。命を取る気はない」
 
 襲撃者の男が低い声で告げる。リアは自分の頬を叩き、剣を構え直した。
 
リア「退く気はない。何が目的か分からないが⋯⋯これだけ大勢に危害を加えた奴の言う事は聞かない」
 
仮面の男「⋯⋯」
 
 問答している間にもクロエは魔法を唱えている。説得する間にも状況は不利に傾いているのだ。彼が殺す気はないのは本当なのだろう。だが、被害が出ている以上リア達も安々と見逃す気はない。
 
リア(ぐっ⋯⋯あっちが退いてくれると助かるが)
 
 毒の症状が治まる気配はない。そんな状態で戦えばどうなるか、火を見るより明らかだ。吐き気と震える手をなんとか抑えながら、敵を睨みつける。
 対峙している男は、小さく息を吐くと構えを取り――
 
 
 ↓1 襲撃者の反撃(いつもの判定)
 00〜50 接近してリアを狙う
 51〜99 リア達二人を巻き込む危険な攻撃
 ゾロ目 最終奥義
 
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 23:51:41.89 ID:m2AnfYnfO
はい
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 01:04:52.31 ID:KR7oHujdO
この依頼中にはまだ幼馴染との明確な再会はないのかな
160 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/16(日) 18:05:38.51 ID:lgZmupBRO

 
 98 危険な攻撃
 
 
 何やら力を溜めはじめた。二人がかりでも苦戦する手練れの不穏な行動。嫌な予感がしたリアは即座に止めようと駆け出す。が、毒のせいか思うように動けない。
 
リア「ぐっ⋯⋯」
 
 よろけたところで、間に合わないと悟る。ならばせめてと彼は防御姿勢をとった。魔力をこめ、ダメージの軽減に努める。後はクロエに託すしかない。
 
クロエ「――雷よ!」
 
 唱えていた魔法を発動。クロエの前方、出現した魔力の塊から大きな電撃が放たれる。リアを避け、仮面の男へと閃光が走り――
 
仮面の男「喰らえ――!」
 
 男が手をかざす。詠唱をしていないことから察するに、魔法ではない。しかし生じた魔力の渦はクロエの魔法を打ち消し、リアを、さらに離れたクロエを打ちのめす。
 
クロエ「ぐ、きゃあぁっ!?」
 
リア「っ――うぅ!」
 
 衝撃が全身を打つ。数秒で何発も殴られるような容赦ない痛み。それでも耐えようと腕に魔力を込め続け、気付くと少年は膝を付いていた。
 
リア「くっ、そ⋯⋯」
 
 やがて攻撃が収まり、少年は真っ先に後方のクロエを確認する。後ろにいたおかげかリアほどダメージはないが、腕を押さえ立っているのもやっとな様子。
 
仮面の男「驚いたな。二人ともまだ意識があるか」
 
 男が余裕そうに言い放ち、ゆっくり歩いてくる。
 想像以上の実力だ。結局一度も攻撃が当たることなく倒されてしまった。
 
リア(動かないと、まずい⋯⋯っ!)
   
 歯を食いしばりなんとか抵抗しようとする彼の靴に、コツンと何かが当たった。フラスコのような細長い瓶に液体が入っている。
 
リア(クロエか⋯⋯!)
 
 それを手に取った直後、慌ただしい足音が響く。彼と襲撃者の間、上の階へと続く階段から一人の少女が駆け下りてきた。
 
161 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/16(日) 18:06:15.91 ID:u9LafU/yO
 
シル「リアっ、遅れてごめんね」
 
 青色のポニーテールを揺らし、人の良さそうな目をきゅっと鋭くさせてやってきたのはシルと呼ばれていた少女。杖を両手で持ち、リアの傍に立つ。
 
リア「君はさっきの⋯⋯」
 
シル「私がなんとかするから、二人は他の仲間を――」
 
リア「いや、俺も戦う」
 
 薬を飲み干し、膝を叩いて立ち上がる。
 ダメージはある。だが防御に専念したお陰で戦えないほどではない。揺れていた視界が治る。毒の症状はすぐ消えた。剣を掴み、構え直す。
 
クロエ「ご主人様、また同じ攻撃を受けたら――」
 
シル「大丈夫。私が防御に専念する。メイドさんも攻撃して。守れる筈だから」
 
 襲撃者の攻撃を見ていないはずの少女だが力強く断言。そして目を閉じ集中をはじめる。魔法の詠唱とはまた少し異なる雰囲気。彼女のことは何も知らない筈。だが不思議と信じられた。
 
リア「分かった。行くぞ、クロエ!」
 
クロエ「リベンジですね――私も前に出ます」
 
 信じても信じなくても、行動しなければ襲撃者の思うまま。ここで退いてもシル一人に任せることになってしまう。メイドブリムの位置を直し駆け出すクロエを見て、リアも前へ。
 
リア(力。腕力だ。その勝負に持ち込む!)
 
 技術も速さも敵う気がしない。だが真正面の力比べならば勝つことができた。だから勝機を見出すならそこだ。味方の援護を待って、確実に勝負を仕掛けられるタイミングを待つ。
 襲撃者へ肉薄。まずは大きく振りかぶり、武器から魔力を炸裂させる。
 
162 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/16(日) 18:06:51.79 ID:j8ySjfJOO
 
仮面の男「チッ⋯⋯」
 
 跳躍し壁を蹴り、天井スレスレの位置まで男が飛び上がる。攻撃をかわされたが想定内。リアの背後、接近しながらクロエが暗器代わりに炎の初級魔法を発射。火は流石に掴めない。男は数発体に受け、そのまま空中で構えを取る。
 
リア(あの攻撃だ⋯⋯!)
 
クロエ「来ます!」
 
 前兆を察知する。しかし防御の構えは取らない。大技の直後、その隙に叩き込めるよう様子を窺う。クロエもまた防ぐことは考えずに魔法を唱えた。
 
仮面の男「加減はしないぞ⋯⋯!」
 
シル「精霊よ。お願い、防御【プロテクト】――っ!」
 
 空中にいる男があの攻撃を放ち、その反動で宙に浮く。二撃目。直撃すればもう耐えられない。しかし少年とメイドは『後』のため最善の行動を取る。
 二人に迫った魔力の渦。それは二人に襲いかかる寸前、シルの魔術によって防がれた。光の壁が生じガガガッと重い音が何度も響き、頑丈なはずの障壁が衝撃に揺らぐ。
 
シル「くっ。なんて攻撃⋯⋯! 頑張って――!」
 
 杖を握る手に力が入る。魔力を更に明け渡し、宣言通り二人を守りきった術は消えた。
 
クロエ「⋯⋯っ!」
 
 仮面の男が着地。そこへ詠唱を終えていた魔法をぶつける。小さな弾が物凄い速度で飛んで行く。火の上級魔法だ。直撃する射線に立っていた筈の男だが、当たる寸前彼は腕でそれを逸らす離れ技を見せた。
 だがそれは想定済み。壁に着弾した魔法は大きな爆発を起こし、男にダメージを与える。よろめく彼へリアは飛び込む。
 
リア「今度こそ!」
 
仮面の男「っ!」
 
 隙へ剣を振り下ろしたがやはり防がれる。これも予想していたことだ。リアは最初から全力を出し、彼の武器を押し返す。
 
仮面の男「ぐっ、馬鹿力が⋯⋯っ! ぐあっ!」
 
 そして初めて攻撃を命中させた。
 腕を切りつけ、切り裂いた服から血が流れる。そして追撃に蹴りを入れようとするが、それはかわされてしまう。
 
163 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/16(日) 18:07:27.69 ID:NB6lKGe0O
 
仮面の男「くっ⋯⋯目的の達成は無理か」
 
 一言ぽつりと漏らし、男は近くの部屋へ駆け込む。慌てて追いかけるリアだが、仮面の男は既に開けた窓から外へ飛び出していた。
 
リア「あ、おいっ! ここ何十メートルあると思っ――」
 
 制止も間に合わず男の姿が見えなくなる。窓から下を除くものの、彼の姿は見つからなかった。
 敵だとしても死なねるのは寝覚が悪い。それが自ら命を捨てるようなものならなおさら。魔法か何かで助かったのだろう。と思うことにする。
 
クロエ「ご主人様、あの男は?」
 
リア「逃げたな。追えなそうだ」
 
 部屋を出てクロエに返事をする。とりあえずこちらに襲いかかってきた脅威はなんとかした。次は二階、一階の確認を早くしなくては。あんな手練れが何人もいて襲いかかっているのだとしたら、被害者多数どころか全滅も視野に入る。
 
リア「早く下を確認――」
 
ユイリ「クロエ、リア、二人とも大丈夫!?」
 
 焦っていたら仲間の一人、ユイリが跳躍して下の階段のから現れる。抜き身の剣に、服に点々と付いている血。傷はどこにもなく、疲労した様子もない。
 
リア「こっちは大丈夫だ。状況は?」
 
ユイリ「敵は撤退したようね。重傷者も死人も出てないわ。ライラが順番に治療してる」
 
 となると、あの男がリーダー的な存在なのかもしれない。報告を聞いたリアは床にしゃがみこむ。急な襲撃から戦い。張り詰めていた気が緩み、身体から力が抜けてしまった。
164 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/16(日) 18:07:54.06 ID:u/apRM96O
 
シル「リアっ、大丈夫?」
 
クロエ「ご主人様。休んでいてください」
 
リア「あ、ああ⋯⋯大丈夫だ。悪い」
 
 答えながらふと違和感に気づく。シルと呼ばれていた少女が自分の名前を呼んでいる。疑問に思う彼だが動けるユイリとシルはパタパタと冒険者に協力を仰いだり、兵士と話したり、襲撃の後始末に忙しく動きはじめたため尋ねることができなかった。
 
リア「⋯⋯素直に休んでおくか」
 
クロエ「私もシスターに治してもらわないといけませんね。ご主人様、部屋に戻ります」
 
 ダメージと微かに残った毒の名残と疲労。横になりたい衝動を抑えるのに横に必死で立ち上がることもできない。結局リアはひょいとメイドに抱えられ、部屋のベッドに寝かされた。
 正体不明の集団による襲撃。複数の怪我人と魔導機車の小さな損傷のみの少ない被害で済んだが、その目的は不明。全員から逃げられてしまった。
 国に敵対する得体の知れない組織が存在している事実。彼らが何の目的でそんなことをしたのかも分からない。また襲ってくる可能性すらある。
 再び走り出した車内は襲撃の前よりかなり静かになってしまった。
 
 
 ↓1 リア達のパーティは⋯⋯(いつもの判定) 
 00〜70 みんなでワイワイ
 71〜99 とある部屋に呼び出されていた
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 18:11:02.54 ID:D9egYrNvO
とう
166 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/17(月) 06:20:35.55 ID:BetvXOseO
 45 みんなでワイワイ
 
 
リア「あの、ライラ⋯⋯傷はもう治ったんだぞ」
 
クロエ「シスター。何故私も」
 
ライラ「いいのっ。もうお姉さんは心配で心配で」
 
 あれから動けなかった冒険者達がユイリらに代わり怪我人の治療や片付けを引き継ぎ、リア達一行は部屋で休んでいた。ライラは熱心にリアとクロエを治療し――そして両手に花状態でベッドに座っていた。ライラを中心にリアとクロエを左右に抱え、満足げだ。
 ベッドの近くに置いた椅子に座ったユイリは、そんな彼らを眺めニヤニヤと笑う。
 
ユイリ「ふふ、気の毒ね。ライラの気持ちも分かるけど」
 
ユイリ「仮面をつけた男、だったわよね。一階の戦いをすり抜けていったのは見たけど、上に何があったのかしら」
  
クロエ「戦った三階の上は兵士達の階になっていました。おそらくは少数で行動していた王国の兵を狙った襲撃⋯⋯ううむ」
 
リア「正直、こんな大掛かりなことする必要がない気がするんだよな」
 
 一階に向かったユイリとライラに話を聞いたが、襲撃犯は魔法で機車の動きを止めた後、入り口を無理矢理通ってきた。人数は20人ほど。実力はやはり仮面の男には及ばないらしい。ユイリが先頭に立ち、ライラを盾にしてその場にいた冒険者達と共に戦っていたのだが、リア達が勝利した頃に敵が全員撤退した。
 それから二階の被害を確認し、三階に到着し――現在に至る。
 
ユイリ「目的が分からない以上、みんな不安になるわよね」
 
リア「王国を敵に回すような襲撃だしな。考えても分からない」
 
ライラ「砦に向かう冒険者さんを妨害して、うーん⋯⋯国の滅亡を願ってるとか?」
 
クロエ「だとしたら遠回りすぎませんか? 他に目的があるような」
 
仲間達『うーん』
 
 全員で考えてみてもさっぱり分からない。それほどまでに今回の襲撃は予想外すぎた。噂のパステルレインがここにいたとしても、国を敵に回してまで襲う理由にはならないだろう。
 パーティ全員で頭を悩ませる。すると突然、部屋のドアがノックされた。
167 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/17(月) 06:21:26.07 ID:H0nIUsvAO
 
 全員で考えてみてもさっぱり分からない。それほどまでに今回の襲撃は予想外すぎた。噂のパステルレインがここにいたとしても、国を敵に回してまで襲う理由にはならないだろう。
 パーティ全員で頭を悩ませる。すると突然、部屋のドアがノックされた。
 
クロエ「はい。入って大丈夫ですよ」
 
 ライラが慌てて二人を解放し、メイドが冷静に応じる。部屋のドアを開き、姿を現したのは青髪の魔術師。シルと呼ばれた少女であった。
 
シル「あ、あの。皆さん、リアとお話させてもらってもいいですか?」
 
 ぺこりと頭を下げた彼女は丁寧に、しかしリアを呼び捨てにご指名。見知らない美少女の来訪、加えて少年との会話を希望。少女の表情は緊張と期待に紅潮しており、彼を見る表情は恋する乙女のそれ。
 
ユイリ「リア。意外と積極的なのね」
 
ライラ「お姉さん嬉しいわぁ」
 
クロエ「やりますね、ご主人様」
 
リア「あのな⋯⋯。場所を変えよう」
 
 茶化し三連撃を飛ばされ、呆れた表情でリアはベッドから降りる。ここで話していると何を言われるか分かったものではない。彼女のためにも他の場所に移動することに。
 
シル「うん、ありがとう。それじゃこっちに」
 
 少女は頷いて、彼の案内をはじめた。
 
 
 ↓1 シルの発情度測定(いつもの判定)
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/17(月) 06:50:31.05 ID:X2LuQ+1IO
とう
169 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/17(月) 06:55:39.31 ID:FbuAC9aVO

 
 発情度 50
 
 続けて↓1で判定 (いつもの。発情度50で17プラス)
 00〜30 自分の部屋でお話
 31〜80 展望ブロックで話す
 81〜99 仲間と親密そうだし既成事実⋯⋯(グルグル目
  
 
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/17(月) 07:16:02.49 ID:F/7w1s7nO
幼馴染アタック
171 : ◆GARzbuxPIs [saga]:2026/08/17(月) 07:22:13.17 ID:SDrxnTUbO

 94 プラス 17 合計111 三つ目の展開です
 次の更新は夜か、もしくは一日くらい間が空くかもです

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2026/08/17(月) 07:54:38.83 ID:Qtg1jxeRO
乙です
再会直後の告白来るのか
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