【この檻を抜けろ】能力者スレ【明日を掴むために】

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1 : ◆ImMLMROyPk :2019/02/17(日) 23:14:27.87 ID:hy8iS3dG0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/internet/14029/】 

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。

この世界は「多様性のある世界」です。
完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
コテハン「推奨」です!
基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)

【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。

国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。
全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。

 勝手に世界を氷河期などにはしないように。

能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について

 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1541203437/】
wiki  【http://www53.atwiki.jp/nrks/
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/21(木) 14:40:45.85 ID:Tn4XLVkN0
>>1おつです
3 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 14:54:41.48 ID:GMRYbnzSo
/たておつです!

前≫1000


「やはり肝要なのは手法の合理性だ。 ─── 手緩い事をやっていては埒が開かない事など分かり切っていたでしょう。」
「そういう意味でも"らしくない"。 ……… まァ、蛇の道は蛇ですよ。天国に行く最も確実な方法は、地獄に行く道を熟知する事です」


【当然のように添言される青年の嘲罵についても後藤は応じなかった。 ─── 一ツ息を漏らす理由は、解らない】
【或いはそのような枝葉末節に拘う暇はないのだろうか。やはり表情の読めない男だった】
【沈黙は数秒ほど長くなった。追憶よりも、思考を組み立てる為の間隙であると、定義するのが正しかろうか】


「 ─── おれやアリアの出自については、記憶によればお話していなかったでしょう。 ……… 余り長くなるのもいけませんから、手短に述べますが」
「少なくとも今メディアに流れている映像は捏造された物のようです。 ─── "こういう真似"が出来る連中について、心当たりがあるのは、ここだけだ。」


【徐に手近なビジネスバッグに手が伸びた。 ─── クリアファイルに封じられていた、相応に分厚い文書の束】
【緩やかに後藤はそれを机上へ下ろした。「機密」と印されたスタンプが嫌というほど躍っていた。5年前の日付と、事務的な表題】


                【 ──── 「"東漸教室"についての報告書」】
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 15:04:04.49 ID:g9mNCSsFO
>>3

【きな臭くなってきた、と彼は内心思った、────── 少なくとも目の前の男は知っている】
【逆説的な証明と一緒である、彼らは下手人を 知っている℃痰オくは、心当たりがあると】
【だとすれば氷≠フ動きの底に別の意図がある事を汲み取れるのだろう、────── してやられた、と】


────── へぇ、意外だな、秘密主義のアンタらが俺みたいな胡散臭い宗教家に見せるだなんて


【恐らく後藤は "読んでいた" ─── 彼か、彼に類するものが後藤に対してコンタクトを取ることを】
【そうでなければ、これみよがしに機密が踊る書類を持ち運ぶ理由にはなりえない】
【蛇の道は蛇と、彼は表現したが、────── 蛇でさえも生ぬるい】


面白い、話してみろよ、────── こういう養成機関の話題は、嫌いじゃないぜ


【表情には微かな笑みが浮かんでいた、同類を見るような、そんな色合いが】
5 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 15:27:47.31 ID:GMRYbnzSo
>>4


【どこか懐かしむような声音をもって後藤は言葉を続けた。 ─── 或いはマーリンの僅かな共感に絆されたか】
【しかしてその瞳には、どこか平生の彼らしくない、幾らかの逡巡が見て取れた。乾いた唇が嘆息を重ねる】


「正式名称、水国陸軍第221諜報要務部・情報支援及保安別班 ……… 東部33小隊第09特殊戦教練課程、通称"東漸教室"。」「本拠地がちょっとずつ東にズレてったから、こういう渾名が付いたそうです」
「創立者成立時期ともに不明。 ─── 少なくとも、おれが二十代の頃には存在していました。」「表向きの創立理念は、"高度化・複雑化する異能者への対処を行える人員を養成する為"でしたが」
「本当のところは誰も解りません。各軍、 ……… いや"各国"から選ばれた"優秀な人材"を、あらゆる手段を用いて引き抜くことで編成されていた部隊でした。」「 ─── おかげで随分と嫌われていたようです。」


【ごく滔々と彼は語った。 ─── およそまともな部隊ではあり得なかった。レポートに目を通したならば】
【同盟先の櫻国から、更には氷国やその他あらゆる国家から、人員は選定されたと述べられていた。単なる軍事組織の一部隊の権限から明らかに逸脱していた】


「その内実としては、諜報、防諜、浸透、遊撃、偵察、暗殺、電子戦 ─── その他ありと凡ゆる諜報および戦闘技術を教育し時として"実践"する、非公然の特殊部隊」
「特性上、異能者も多く籍を置いていました。」「歴代校長不明。一ツ言えることは、おれやアリアが在籍していた頃から、全く同じ人間が教鞭を取っていた」


     「 ……… 3年ほど前、指導者を務めていたヨセフ・コンラッド大佐、通称"センセイ"がMIA/作戦行動中行方不明」「済し崩し的に部隊は解散しました」
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 15:36:31.58 ID:g9mNCSsFO
>>5

【沈黙、────── 理解できなかったからではない、理解できたからこその静謐であった】
【それがどの様な結果を生み出しているか、後藤や外務八課の評価を見れば一目で分かる】
【だからこそ、と、────── こんな化け物が他にも跳梁跋扈しているのは些か頭が痛い】


考える事は何処も一緒だな、─── アンタらを見ればマトモじゃない組織って事はすぐ分かるが
逆にそれでいて、よくもまあ マトモ に育ったもんだ

そうだろう、少なくともアンタは正義を標榜し、正義に則した行為を行う、──── 方法論の問題じゃない

意外とこの思想教育ってのが厄介な代物でな、洗脳もマインドコントロールも教育という手順の前では愚行だ


【返す内容は確かな疑問であった、と同時に意外にもその方策についての理解は深い】
【宗教家として思うことでもあるのだろうか、いや、もっと──────】


────── 結局、アンタらの身内か、犯人は



いや、元身内と言った方が正しい、と
7 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 15:57:34.34 ID:GMRYbnzSo
>>6

「その辺りは"ウチ"では放漫でしてね。」「 ─── 政治的なイデオローグは全くと言っていいほど唱えられなかった。指導者さえもだ」
「むしろ隊員同士が互いに"問う"ことさえ多かったし、それが唯一善しとされていた。何が従うべき正義であるのか。思想としては決して一枚岩ではなかった訳です」


【やはりどこか共感を得たような語り口だった。 ─── たとえ果てなく淡いとしても、彼が感傷を露わにするのは】
【決して多い事ではなかった。或いは青年の慧眼に敬服していたのかもしれない。後藤の述べようとする言葉を、彼は先に紡いでいた】



   「故に、その可能性は極めて高い。」「 ─── こちらの課員に対しても、彼らの残党と思しき集団により、既に何度か襲撃が仕掛けられている。」
   「 ……… 加えて彼らには、恐らく"動機"がある。」「ここから先は、推測をより多分に含むので、話半分で聞いて貰えれば助かりますが」


【気だるげな焦茶色の双瞳がひどく真剣味を帯びた。 ─── 見据える視線と共に、続けられる文脈】


「 ……… "センセイ"は、カリスマ的な指導者でした。」「異能者であり全身義体者。おれたちの誰よりも秀抜な指導者で、"ボディ"を頻繁に変える事が多かった」
「顔貌も体格も全くの別人に成り果てる事さえ多かったのに、何者であるかはよく分かった。」「ヨセフという名前も偽名であると専らの評でした。だから"センセイ"なんて呼び方をしたのでしょうが」


        「その死因を求めていけば、畢竟辿り着くのは、 ──── この国そのものだ。」



【そこで一ツ、 ─── 彼は言葉を置いた。当てのない指先が変わらず机上を撫ぜていた】
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 16:09:01.50 ID:g9mNCSsFO
>>7

【 ────── 彼は笑った、不愉快さを与えるかもしれない、それは噴き出すと言っても過言では無かったから】
【よりにもよって、最後の言説、後藤にとっても重要な部分にも関わらず、彼は嘲笑じみた声色で】


ククク……ハハ、────── いいねぇ、そう来なくっちゃ、そっちの方がよっぽどシンプルだ
カリスマ的指導者の喪失、エリート養成機関の行く末、
力と頭脳を持ったインテリ集団がどうなるかなんて火を見るよりも明らかだよ

生憎と、そんな奴等は山ほどいたもんでね、────── その悉くが破綻していたが


【寧ろ、曖昧模糊としたイデオロギーを掲げられるよりよっぽど理にかなっていた、実に人間的な感性で】
【それを踏まえてマーリンは笑う、浅ましいねぇ、なんて付け加えながら】


賞賛すべきはアンタらみたいな連中をそう思わせるだけのカリスマっぷりか、一度拝見してみたかったが
死人を簡単に蘇らせちゃうちの宗教あがったりだからな、願うだけにするよ、啓蒙の魔術師が啓蒙されちゃお笑い種だしな


────── 見当はついてんだろ? 誰がやったかについてまで
9 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 16:28:59.18 ID:GMRYbnzSo
>>8

【 ──── 気付けば後藤は平生の薄笑いを取り戻していた。ともすれば青年と共に哄然と笑い始めさえし得る表情だった】
【詰まる所それが彼なりの答えであるのかもしれない。 ──── いずれにせよ"教室"が失せるより前に、彼はその所属を失っていた】



「見当は付いていますが、 ─── 正体は依然として不明ですな。」「何分、極めて厄介な相手でしてね。」
「 ─── カノッサ機関の序列9位。クリス・ザ・マリオネッター ……… 通称、"人形遣い"。」
「性別、年齢、国籍、全て不明の超ウィザード級ハッカー。」「丁度3年ほど前から水国圏内を中心に活動している電脳犯罪者だ。 ─── 水国軍のC4Iシステムに介入できるとしたら、彼くらいのものです。」


【「現在は新楼市を中心に活動している、 ─── なんて噂もありますが。」なれば、それなりに名高い悪党でもあった】
【異能か科学かは判然とせずとも、他者のクオリアに偽りの記憶や意識を植え付け、思うがままに操るという犯罪者。 ─── 絞り出すような呼吸をこぼし】


「彼が教室の生徒であった可能性は濃厚だが、なにぶんおれは在籍の時期が異なっていてね。」「 ─── 同期であり得るだろう課員に話を聞いてもみたが」
「どうにも思い当たる節がないそうです。非公然の部隊でしたから、名簿に関わる資料も逸失が甚だしい。 ……… 幸い、彼一人の犯行ではないでしょうから」


     「直接"奴ら"の仲間に問い質すのが、最も手っ取り早い方策でしょう。」「 ─── ご期待ください。」


【やはり後藤は軽薄に笑っていた。 ──── かつて同志であったとしても、道を違えたのであれば、それ以上のことはないのだろう】
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 16:39:31.15 ID:g9mNCSsFO
>>9

【フーダニットとホワイダニットが分かっている、それでも魅せるのは脚本の妙か、確かにミステリアスだ】
【如何にもな名であったが、彼としてはそれ以上の興味は持てない、────── そこには】
【彼よりも相応しい人間が、それを追っているという理解があった】


オーケイ、ならば俺は事後報告でいい、アンタらが一番良く分かってるんだろう?
なるべく "上手く" やれよ、最小限の労力で最大限の利益を上げるのがエリートのやり方だ

────── 新楼市、ね …………あの女狐め


【小さく付け加えた、その言葉には微かな悔やみがあった、自分の手にならないものに対する僅かな】


真犯人が分かったならどうとでも使える、少し話を戻そうか
アンタも知ってるように、厄介な事に便乗する連中がいた、────── 氷の様な飢えた獣が

奴らにとっては真実なんてどうでもいい、ただ獲物があるから食い付きにかかる、躾がなってねぇな


────── だからこそ、そいつも利用させてもらう


【彼は一枚の写真を差し出す、櫻によって作られた艦体の写真であった】


魔導イージス艦みらい>氛氛氛氛氛 知ってるか?
11 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 16:50:02.28 ID:GMRYbnzSo
>>10


【「ではそのように。」後藤からの返答もまた短く事務的だった。 ─── 今これ以上を語ることは能わぬのだろう】
【後悔のような機微を決して後藤は見逃さなかった。だがそれを殊更に問い詰める事もしなかった。それが後藤という男だった】


「全くですな。上手く"示して"頂ければ、我々にとってもこれ以上ない幸いです」


【それは自虐にも聞こえる言い分ではあったが、本質としては決してそうではありえなかった。言葉を待つ間に瞬きを一ツ】
【差し出された写真が指し示す所を焦茶色の瞳は何よりも知っていた。 ─── やはり彼にとっては大仰な名前に聞こえるのだろう】


      「 ──── 無論です。」「 ……… よもや、掌中に収めるお積りですか?」



【半ばほど冗談めかすような語調だった。 ──── ならば残り半ばはそうではないのだと、薄笑いが雄弁に語っていた】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 17:03:45.13 ID:g9mNCSsFO
>>11

【マーリンは内心で紡ぐ、人形遣いに手を伸ばす事のリスクとリターン、天秤にかけた結果を】
【底知れぬ相手である事は言うまでもない、それ故に直接的な介入を避ける選択肢を選ぶ】
【 ────── 彼にしては消極的な策であった、微かに疑念を与えるかもしれない】

【そう、合理を重んじる彼にとっては、有り得ないほどに、─── 】


…………面白い冗談だ、冗談にしちゃ笑えないって点を除けばな、切れすぎると嫌われるぜ?


【まあ忠告が遅すぎたかもな、と含み笑い一つ】


ベストを言えばな、俺よりもお偉いさん方が興味津々なもんで
アンタにとっても悪い話じゃないだろう? 〈円卓〉の存在は見過ごしている訳にはいかない、と

だが、────── それはあくまでもベストだ、俺はそこまで上手くいくとは思っていない


"みらい" は 櫻州%烽フ軍港に着艦していたが、先の事件を受ける前から秘匿状態にあった
言うまでもなく先の事件後にはトップシークレット、少なくとも櫻州内にあることは確定しているが、何処にあるかは分からない


────── 外務八課への依頼は二つ
みらい≠フ破壊と、内部視察だ
13 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 17:19:38.22 ID:GMRYbnzSo
>>12

【「昔から冗句は苦手なものでして。」はッは、と悪びれずに後藤は笑った。 ─── 含み笑いに応じていた】
【屡述するに彼は機微に聡い人間であった。青年らしからぬ選択の違和感について、心に留めたまま綴る言葉】

「賢明なご判断ですな。」「 ─── 櫻の軍にもコネクションはあります。国防軍と魔導海軍の両方にね。どれほど役に立つかは解りませんが」
「可能であればその実戦投入よりも先んじて破壊しておきたいものです。」「 ……… 櫻国軍内部へ工作員を送り込むならば、準備は整っていますよ。」


【 ─── 「厳島尉官」の存在について、敢えて後藤は触れていなかった。その所在は飽くまで不明としていた】
【円卓の全てが一枚岩であると後藤は考えていないようだった。尤も先日の爆破事件について、その真相を相応に多くの人間が知っているのだから】
【自ずと語らずとも答えは見えようというものなのだろう。 ─── そして、一ツ音節を置いて】


     「それに、 ──── 万が一、"みらい"の竣工を許したとしても」「策は残してあります。 ……… ご安心ください。」


【どこまでも彼は薄笑いの似合う男だった。 ─── ごく不敵な付言にさえ、真剣な表情をしていなかった】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 17:28:27.48 ID:g9mNCSsFO
>>13

【心強い返事であった、もう少し難色を示したら可愛げがあるのにな、なんて内心思ったが】
【壮年の男性を捕まえて可愛いという表現を使うべきか、ほんの少し思案する】
【 ────── 沈黙の裏側、ちょっとした舞台裏】


だったら全部ぶん投げてやりたい所だが、─── ちょっとしたテストも兼ねてる

つまりだ、派手なドンパチできる連中も、諜報に長けた連中も、〈円卓〉には山ほど居る、と
俺としてはアンタらを立ててやりたい、─── 優しいだろ? 感謝して寄進しな

────── となれば、アンタらの有用性をプレゼンする良い場とも言える、条件節を幾つか付け加えたい


【その前に、────── 彼は別の写真を取り出す、異なった別の艦体】


こいつが "いぶき" ────── 公に建設してるのはこいつだな、櫻は今の所二隻、魔導イージス艦を手中に収めている


質問だ、ならば如何して件の事件は起こった? 魔導イージスが配備されていたなら、爆破事件すらも起こらないはずでは?
15 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 17:46:31.94 ID:GMRYbnzSo
>>14


「有難いお誘いですな。 ──── その心配りに敬意を表し、丁重にお引き受け致しましょう。」
「どのようなご用件も申し付けください。不足なく達成してご覧に入れます。」


【弱みというものを頑なに見せない男であった。 ─── または、そう在るべしと理解して育ってきた男だった】
【これが例えば実働部隊の隊長/アリアであれば幾らか様相も違ったのだろう。少なくとも後藤にそれは望めなかった】
【 ──── ともあれ、新たに示される写真を彼は覗き込んだ。そうして続けられた言葉に、数秒だけ思案を巡らせて】


「どちらも、十全な稼働には至っていない。」「それに纏わる諸元を調査し、"欠陥"を見つけ次第これを打撃せよ。 ……… あるいは?」


【疑問形で終わる語尾であった。 ─── 魔導イージス艦の出力機関が"何者"であるかを】
【厳島尉官の要約した文書によって彼らは知り得ていた。ならば"欠陥"が何であるかも自ずと推察された】
【故に己れの返した言葉だけでは、幾らか浅薄な結論でもありうると、恐らく後藤は自覚していた。 ─── 無意識が顎鬚を撫ぜる】
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 18:03:49.06 ID:g9mNCSsFO
>>15

【無言の肯定、僅かばかりの賞賛も示さない、────── 不必要なものは極限まで削りたい】


半分正解だ、何故あんな金食い虫を整備しては動かしてないのか、建造中の "いぶき" ならまだしも
クソの役にもたたない "みらい" をどうして放置しているのか、その辺だな
アンタらにはその弱味を握り、破壊して欲しい、────── 可能なら

システムごと乗っ取って、こっちに持ってこい、─── というお達しだ


【で、もう一つ、────── 内心を隠す、ほんの少しだけ謀りの気配を感じさせた】
【後藤でなければ辿ることの出来ない隙、彼が隠す何をかを】


"みらい" の中を探索して欲しい、────── これは未確定の情報だが
みらいに何かしらの兵器が内蔵されているという情報が入った、これを調査し報告する事、付け加えるなら

────── 破壊はするな、言いたいこと、分かるだろう?


【抽象的な情報とも言えた、彼にしては珍しく、隙が大きい】
17 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 18:18:24.02 ID:GMRYbnzSo
>>16



   「"抜け目ない"方だ。 ─── いいでしょう。適切な人員を投入すれば、鹵獲も決して難しくはない」
   「 ─── この場では語り辛い事なら、それも構いませんよ。 ……… 何かしら弱味になるもの、または鬼札になるもの。一度は我々の手に渡るのですから」


【事態の全容を語り尽くしていないのは互いに同じ事であると後藤は解しているようだった。 ─── 忠言のように言葉を添えて】
【少なくとも己れを無闇に罠へ捕える事はないだろうと彼は踏んでいた。ならば何であれ、何かしらが隠されている事は事実であるに違いないと】



         「それに存外、 ……… 聖遺物でも出てくれば、また面白くもなるでしょうしね。」



【 ──── 思い付いたように、そうも付け加えるのだろう。円卓の内実について、後藤は多く知らずとも】
【であればそれは単なる憶測でしかなかった。だが円卓という名の所以だけは知っていた】
【全てを読み解く事は能わずとも、その輪郭を撫ぜる事はできた。吸いうる煙草が無いのも道理だった】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 18:28:47.44 ID:g9mNCSsFO
>>17

【 聖遺物 ────── マーリンの反応は僅かだ、少なくとも彼の想定する脅威とは形が違う】


悪いがそれよりよっぽど厄介な代物だろうな、──── 魔導海軍にオーウェル社≠ェ出入りしている
知ってると思うが、奴等は極端な科学主義だ、となると魔導海軍と手を組むのは考えづらい
可能性として考えるのなら、限定的な協力関係、科学を用いた兵器の内蔵、と

だからこそ表沙汰には出来ない事情もある、これ以上国を切り売りするのはゴメンだとよ


【で、とマーリンは付け加える、些かばかり身を乗り出す
様に】


今回の依頼の条件節について、─── 潜入任務≠基本として欲しい、外務八課であること、水の国であること、全てを隠せ
火器の使用は最小限に、人員も厳選して欲しい、見つからない事を第一にし任務を遂行しろ
武器装備は現地調達、と、────── まあこれぐらいの無茶振りは大丈夫だろう?

─── 問題は "みらい" の破壊、だが……どうしたものか


【巨大な魔導イージス艦を前に携帯火器では火力が足りない、無理難題を彼は押し付ける】
19 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 18:41:26.13 ID:GMRYbnzSo
>>18



   「 ……… 成る程。」「では、そのように解釈しておきましょう。」


【一先ずは納得したと言いたげな音調で、後藤はそれ以上の言及を行わない。全てを信頼している訳ではなかった】
【何かしらの隠匿があるとしても今はそれを殊更に問い詰めなかった。研ぎ澄ますまで牙は隠し持たねばならない】
【 ─── 加えられる要求へと特段にたじろぐ様相もなかった。その程度の任務であれば、幾度となく彼らは遂行してきた】



「そこに際しては問題ありません。」「 ─── 我々の擁する課員には異能者も多い」「対艦兵器を"創り出す"事など、潜り込めれば造作もないことです。」
「如何なる防空システムも、船底や内部から攻撃されたのなら形無しですからね。 ……… 上手く指揮所を抑えれば、望まれる通り無血での降伏も可能です」



【「問題はその捜索と、課員の輸送手段ですが ──── こればかりは、これから考えるより他ないでしょう。」初めてそこで後藤は苦笑を見せた】
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 19:08:01.14 ID:g9mNCSsFO
>>19

【想定内≠フ返答であった、──── 対峙する相手の戦力を見抜けない程マーリンは耄碌してはいない】
【同時に冗談みたいな戦力であるとも感じた、─── なるべく協調の手段は選ぶべきだ】
【合理的な判断を彼は好む、何処までもそのポリシーは変わらない】


──── だな、身軽な分融通は利くだろうが警戒態勢にある事に違いは無い
如何にして潜入するかはお手並み拝見と行こうか、正直な所俺も想像出来ん部分だからな
特務機関には特務機関のやり方がある、そいつを見ておくことに俺は躊躇いはない


【そうそう、と付け加える様に彼は言った、交渉の終盤に於いて補遺の様に】


じゃあついでにこいつも頼もうかな、──── "みらい" 破壊用の兵器をこちら側でも用意してる
本来なら 不可能 って話だったからな、上の評価よりあんたらは優秀ってこった
こいつの運搬と使用、そんでもって効果の報告

────── 加えて、作戦決行日まで実物を渡す事は出来ない、という無理難題になるが


────── どうだ? 無理ならこいつは取り下げてもいいが


【試す様な口調であった、その実力の本領を】
21 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 19:35:55.73 ID:GMRYbnzSo
>>20


【言葉を終えるまでの間に幾通りかの推測と戦略を織り上げて、 ─── だがそれを表情に出す事はなく】
【続く青年の要求に対しては幾らかの沈黙を要した。決して完全な難色であるとは言わずとも】



「 ……… ふうむ。」「 ──── では、一先ず請け負う事としましょう。 ……… ですが」
「現地使用についての判断が確実であるとは保証できません。 ─── 効力性の如何によってはリスクが大きすぎる訳ですからな」


【幾らか思索を巡らせた後、 ──── 条件を付けた上で後藤は了承した。通常装備の持込が限定されるのに対し】
【指定された兵装だけは使用を許可され、剰えその戦果を報告せよというのは、些か不自然と判断せざるを得ない】
【NBC兵器やそれに準ずるようなWMDへ無条件に手を染める訳には行かぬようだった。 ─── 然してそうでないならば、使用を拒む理由もなかった】

22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/02/21(木) 19:47:37.14 ID:g9mNCSsFO
>>21

【それでも断らないのは矜恃か意地か、或いは力に裏づけされた自信か】
【曖昧の上に糸を張った、──── 揺れる風の強さに見合わぬ】


一旦交渉成立だな、──── 無用と思うが纏めるぜ

今回依頼するのは潜入任務≠セ、最低限の火器を持って魔導イージス艦 "みらい" へと潜入

"みらい" の破壊、若しくは奪取、─── 何れにせよ櫻の勢力圏から剥奪する
更に "みらい" 内部に存在するであろう兵器を調査し報告、─── ただし破壊はするな

加えて、此方の指定する新兵器の運搬と使用、────── まあこっちは努力目標にしておこう


──── 作戦名 Take the Power Back

いい趣味してるだろ? 結構好きなんだ


【端的に纏め切った、────── 呼吸を一つ置いて】


アンタらからは何かあるか? ────── なけりゃ、俺は帰るが


【言葉の通りであった、既に立ち上がり、帰り準備を進めて、何も無ければそこを後にするだろう】
23 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/21(木) 19:58:49.15 ID:GMRYbnzSo
>>22


「 ─── 良いでしょう。それだけの作戦なら、我々にとっても不足はない」
「洒落たご趣味をしていらっしゃる。 ─── おれたちは寧ろ、怒りの宛先に違いないでしょうがね。」


【重ねて後藤は了承した。 ─── 少しばかり吊り上がる唇の端に、幾ばくかの情念を込めていた】
【「今おれから綴るべき言葉も、特段ありませんよ。」そうも付け加えるのであれば】
【一先ず此度の交渉はそれで終わるのだろう。 ─── 去り際、背中に投げかける言葉】


     「またお会いしましょう、マーリンさん。」「 ─── 貴方の期待にはお応えしますよ」


【 ─────── 然してその日の暮れる頃】【更に衆生を震撼させるIncidentが綴られる事を、この時誰が知る由もなかった】


/このあたりで ……… おつかれさまでした&ありがとうございました!
24 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/21(木) 22:55:51.17 ID:SZfVQ5xq0
>>991

―――素晴らしい、とても解析してみたい異能だ。
その本質はなんだ?君自身の背景と何か関連があるのか?それとも生まれ持った性質か

『あはッっ』


【エーリカの激昂を前にして石井はむしろ彼女の持つ異能に惹かれる。】
【若干声色が上がり、返ってこない問いかけがスピーカーより反響する。】

【そして鈴木は、あろうことか荒れ狂う刃物の波の中へと駆けこんでいく。エーリカしか見えないかのように】
【幾重にも存在するナイフは鈴木の顔を、腕を、足を、胴を切り裂き夥しい血が流れるが止まらない。】
【エーリカへと手を伸ばしその背を掴もうと―――】

【パンッ】


【あと数センチで鈴木の手がエーリカに到達しそうというところで鈴木は何か≠ノ顔面を打たれて後方へと吹き飛ぶ。】
【それを放ったのは―――コニーだった。】
【非常階段の扉の前に立って右足を前へと蹴りだすポーズをしている、恐らくは何かの異能だろうか。】


「遅いんだよ!早くいくぞッ―――!」


【コニーはエーリカへとそう叫ぶとエーリカを先に非常階段に押し込もうとしながら後退する。】
【そもそもの作戦から逸脱した行為だが………これがコニーの甘さなのだろう。】


【コニーの異能を喰らって倒れ伏した鈴木は立ち上がろうとしている、駆け上がるなら今しかない。】

25 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/21(木) 23:20:05.71 ID:SZfVQ5xq0
>>993

―――クク、そうですね。課金上限ぐらいは設定した方がいいかとは思いますが
消費者庁に眼を付けられてはそれはそれで面倒ですので。

承知しました、そのお話乗らせて頂きましょう。良い勉強の機会にもなりそうだ。


【テルミドールはソファーの背もたれへと身体を預けながらそう答える。】
【そこには数秒の思案もない、ただただ興味があるから乗るというだけであった。】
【表での人道的な動きは裏での非人道的な行為を隠す蓑ともなる。】

【「しかし」とテルミドールは背を預けたまま口を開く。】


何点か懸念事項があります。
勿論既に貴女方は対策を講じているかもしれませんがあえて口にします。

1.カルテルは麻薬密売で得た莫大な資金で国軍規模の戦力を保有しています
 さらにカルテルと癒着している昼国警察機構及び軍関係者のサポートもあればさらに強大な力を持つ。
 故にこのアプリケーションのサーバーがある御社は攻撃の的となるでしょう。
 健全な優良企業ではあるまいし、商売敵に対してどのような手段に出るかは分かりません。

2.先述した通りカルテルはプロパイダーすら支配しており、恐らくインターネット決済の動向も探れる
 いくら我々が整備する回線とはいえダウンロード履歴や課金履歴が流出しないとは限らない
 もし流出すればそこからは浮気≠した者たちへの報復と見せしめのための殺戮が始まる。


【テルミドールは淡々と懸念点を口にする、それは確認作業でもあった。】
【Heathen≠フリスクマネジメントについての―――】

【テルミドールは話を続ける、ここからが本題だと言わんばかりに熱っぽく】


この懸念事項に対して、私の方から提案があります。
―――もしよろしければそれについてお話させて頂いてもよろしいでしょうか。


【丁寧過ぎるほどに確認する、何故ならここまでのやり取りでレイはYESかNOがはっきりしているタイプと認識したから】
【故に既に結論が決まっている場合の相手にわざわざ説明する意味は薄い、お互いの時間の無駄である。】
【テルミドールはそう考えた上で問いかけた。】

26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2019/02/21(木) 23:43:08.13 ID:lZ2RFdkp0
>>25

【どうでしょうか、──── と彼女は返した、想定の範囲内といった口調だ】


アプリケーションに関する法整備は一向に進んでおりません、国民のスマートフォン普及率も国によって大きな差があります
あくまで消費活動の一環です、我々は我々のやり方で適正価格を定めていますので

────── 後から口出しをしてくる官僚など、児戯にも等しいです


【テルミドールの慧眼であった、少なくともスマートフォンが普及しアプリが増えてきたのもここ最近である】
【ゲーム内課金という文化もあまり一般的ではなかった、─── だからこそ】
【星の国≠ェ目をつけた部分はある種、革新的であったとも言えよう】


ええ、構いません、貴方達の考えをお聞きしましょう

我々の国は形のないもの≠売買する国です、裏を返せば情報以外に強みはありません
ですから、────── 貴方達が頼りになります
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/22(金) 02:22:45.14 ID:a1D/0HfA0
【街中――――真っ白い吐息の夜】
【少しだけ欠けた満月を眺めるに不足のない夜だった、街明かりもとんと静まり返った丑三つ時であるなら、余計に】
【すっかりと人気の絶えた大通り、それでも時々車が人が通りはするから、だぁれも居ないと言うわけではなくって、だから、】

――――――、――――――――――う、ぇ、っ――、っ、げ、ほ、――――ァ、っ、う、――え、……、

【繁華街の方向からひどく緩やかに歩いてくる足取り、誰かが見ていてもおかしくなかった。酒酔いの酩酊ともどこか違ってふらつく足取り、目立つなら】
【電信柱にぶつかるような距離感にて立ち止まるなら、――嘔吐くような咳を繰り返す、苦し気に溢れた涙の一つ二つ三つと四つが地面に水玉模様、描き出し】
【だのに何も吐き出せやしないならそのまま電信柱の物陰に座り込むのだろう、――きゅうと縮めた足であるなら、向こう側からは見えないくらい、のぞき込んで、初めて見える】

【――真っ黒い髪をしていた、だのに瞳はうんとうんと鮮やかな青りんごの色をしていた。真っ白な肌をお化粧で彩って、だのに、すっかりと青ざめた肌の色、見せつけるから】
【ぎゅうっとボタンを留めたコートの上からでも分かる身体つきはひどく女らしいもの、――薄い黒いストッキングと、それから、かかとの高いパンプスと】
【まだ年若い女であるのだろう、一人ぼっちで歩くにはずいぶんと遅い時間であった、――そのくせ酒を飲んでいるようには見えないなら、やはり、何か、目立つけど】

【どうしても夜更けすぎの時刻であるなら――、震える指先が顔をめいっぱいに覆い隠して、泣きじゃくるような吐息、一つ、二つ、誤魔化していた】
28 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/22(金) 02:57:29.26 ID:xG4/2auZ0
>>26

ご冗談を、情報≠アそが最も価値のある存在ですよ。

【本心であるがこれではまた世辞のように流されるだけだ、故に本題に入る。】
【反応的に星≠ヘ何らかのカードを有しているがこちらにはそれを明かさなかった。】
【だがこちらはあえてカードを明かす、まるでカードは明かすために存在しているのだと言いたげに】
【「それでは」と小さく間を置いてからテルミドールは口を開く。】


まず《1》については単純です。
貴女方の保有するアプリケーション用サーバーを全て我が国に移せばいい。
我々の軍を以って必ずサーバーを死守して見せましょう。
それに、我が国の国土はご覧の通りの気候です、スーパーコンピューターの冷却コストも削減できますよ。
共に昼の国を獲ろうと考えているんです、これぐらい身体は張らせて頂きますよ。

そして《2》についてですが
やはり国際的に普及している貨幣では先述した通り金融機関にカルテルの手が入れば厄介だ
であれば先程貴女が仰ったように金融機関も貨幣も形のないもの≠ノすればいい。

―――『仮想通貨=xですよ、新たに我々で仮想通貨を生み出しそれをアプリケーションの課金に用いればいい
仮想通貨であれば市場も我々のコントロール下である程度は管理できるし、ウォレットの入ったサーバーは《1》と同じく我が国で保管すればいい。
そしてアプリが普及すれば必然的に仮想通貨の価値も上昇しより多くの利益を生み出す。
仮想通貨の価値である応用性はその後に付加していけばよいでしょう。


【テルミドールが語る策はあまりにも横暴なものであった。】
【今まではやや受け身的に話を聞いていたが一辺、ネットワークの命であるサーバーを自国に収めようという】
【話の筋自体はそこまで逸れてはいないが、提案する立場としてはあまりにも強欲】
【相手が反応する前にテルミドールは話を続ける。】


―――ですが、我々には仮想通貨を新たに構築しアプリケーションと上手く連携させるノウハウはありません。
ですので設計やホワイトペーパー≠ヘ全て御社にお任せ致します。其方の方がお互いに安心でしょう?

一つスパイスを加えるとすれば、今までにないブロックチェーンを組み込みたいですね
そう例えば―――魔術理論≠応用したものですとか。


【さらに転調、肝心の仮想通貨の設計は全てHeathen≠ノ任せると言うのである。】
【それは即ち何かを仕込まれることを了承している事に他ならないのであるが………】

【そして唐突に現れる魔術≠ニいう単語。そこには明確な意図が存在していた。】
29 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/02/22(金) 13:06:21.39 ID:DHs4WMDDo
>>28

【テルミドールから提示されたカード、幾つかの隔たりはあったが、概ね星≠ノ有利なものであった】
【或いは、氷にとってそこまで譲歩しても尚、魅力的に映る契約と考えたのであろうか】
【僅かに瞼を閉じた、それだけが彼女の表情、──── 眠り姫の様に曖昧へと溶けて】


最初の提案に関してですが、申し訳ありませんが、弊社の最重要機密に関わってくる事ですのでお断りします
貴国を信頼していない訳ではありません、けれども生命線となるサーバーを他国に置くのは危険です

身体を張っていただけるのなら、サーバーは氷の国%熾狽ノあると報道してください

貴国は情報操作に於いても長けています、先日の軍港爆破事件≠ノ於いても真っ先に行動しています
開発元の我々を尊重していただけるのなら、最大限の能力を使って護るのが筋でしょう


【女帝の様にはっきりとした言葉遣いであった、──── 長い睫毛、流麗な目元を染めて】


仮想通貨の件に関しても、サーバーは星≠ノ置かせていただきます、どちらかというと
──── そうですね、これは、貴国の為でもある、と申し上げておきましょう

貴国にどれだけ優秀なプログラマーが居たとしても、いえ、優秀であればあるほど、余計に
──── 我々の構築するデータベースやプログラムに、手を加えない方が良いですから


魔術理論、と ──── 生憎とお国柄あまり得意分野ではありませんが、そこに関するメリットがあると?


【テルミドールの要求を一蹴する、しかし、完全に払いのけるのではなく一部分は許容する】
【最初にふっかけるのが交渉の基本であった、互いに相手の能力を察知しているからこそ、取り得る手段】
【必要な部分だけ掻い摘まんで役を作っていく、高度な爆弾処理に似ていた】
30 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/23(土) 01:26:16.57 ID:CijUspPq0
>>24

【眼前に広がるのは、無造作に襲い掛かる無数のナイフ】
【であるならば断末魔めいた驚愕の一つや二つ、当然の反応が待っていた筈】
【――――ならば、今聞こえた喜びの色ならば。背筋が凍り、戦慄する他無い】


(――――ッッ!?ざっけんなよッ……!どうして笑えるんだよッ!?
 しかも、アイツ……刃の群れを前に強引に押し退けながら私を捕まえに来てる――ッッ!!)


【逃げるエーリカ、人間性の欠落した怪物に恐れ戦き】
【迫る鈴木、空っぽの心を埋めるに丁度よさげな小娘に肉薄し】
【故に全力で非常階段だけを見て駆け抜けようとして――脳裏に過るのは、実験動物同然の自分】
【"解剖"されて余すところなく観察される自分。それを観察し弄ぶ石井と鈴木の悍ましき純心】

【――――けれど、それは杞憂に終わりそうだった。来る筈のない少女の助太刀によって】


(はっ?おいおい、何でここに居るんだ、コニー…!
 作戦はどうしたんだよ?有事の際は私を見捨てて逃げろって言っただろ!?)


【作戦行動からの逸脱。それがエーリカを救うイレギュラーだった】
【コニーの異能を受けて足止めを受けた鈴木を置き去りにするように全力疾走してたどり着く】
【非常階段にたどり着いたのだ。そうしたら一心不乱に階段を駆け上がる――コニーへの文句と感謝は一先ず置いといて】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2019/02/23(土) 15:17:13.33 ID:N9JH4hyAO
【今日の路地裏は平和であった。死体もない、小悪党も居ない、殺人鬼も居ない】
【代わりにいるのは黒のスカジャンを着込んだ少女一人、その肌は病的に白く】
【キャンディー舐めつつ、ガリガリとそれを噛む音を口元からさせて】
【その上ガラの悪いしゃがみ方をしながら、野良猫にちょっかいを出しているのだった】

ほーら、お前これがスキなんだろ?
取ってみろよー、成り下がっても「狩人」なんだからさー……へへっ、ばーか。

……ぁ?

【何処からか持ってきたらしい小魚をぶら下げ、猫が取ろうとすると遠ざける】
【そんな意地の悪いことを何度か続けていた少女の手を、猫が鋭く引っ掻いた】
【手の甲に刻まれる爪のあと。そこから滲むのは、蜜のようにどろりとした黒い血液で】

【少女は、そんな反抗的な猫の態度が気に入らなかったのだろう】
【小魚を投げ捨てると、その首元を鷲掴みにして暴れる猫を持ち上げたかと思うと】

どっちが食われる側か思い出させてやろーか?
……痩せてて不味そうだけどなー。なぁ、このヤロー

【片手で掴んだ猫をブンブンと振り回し、対する猫は威嚇するように暴れるものの】
【それも意に介さず、やがて少女は猫を手放す。放り投げる、という言い方も正しい】
【乱雑に宙を舞う猫は慣性に従い、黒毛の体を路地の曲がり角へと移していって】

/継続的にレスできるのは20時くらいからですが、よろしければ〜
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2019/02/23(土) 20:42:03.64 ID:qPrvmnGR0
/>>31で再募集しますねー
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/24(日) 20:42:17.19 ID:AQ9RdPhj0
【旧市街】

『―――探しもんかい?』


【旧市街を歩いていると何処からともなくそいつは話しかけてきた】
【薄汚れた服装、何本か抜けた歯の口で薄汚く笑う老人――この街には多い】

『なんでわかったかって?そりゃあ、長くいればわかるもんさ。此処に居る奴らとは違う』

【へっへっへ、と笑う。有ってるかどうかは別として彼は決めつけたように話す】

『お探しのモンはアレかい?ヤク?それともオンナ――いやぁ、オトコってのもあるか?』

『ああ、武器か?さいきんじゃあ物騒なもんだそれじゃあ……』

―――おい、シュタウッド。

【その老人の肩をたたいて名を呼びかける低い男のしゃがれた声】
【背の高い男だ。だが、痩せている。白髪交じりの銀髪で、夜だと言うのにサングラスをしていた】
【あごひげも白く、年齢はそこそこいっているということだろう。】
【沢山のワッペンやら刺繍が施された、モッズコートを雑に羽織っていた】

この間の金、まだ貰ってねえぞ。何時まで逃げるつもりだ。
理由つけて逃げやがって。

【老人は1?、2歩、跳ねるように後ずさって。ヘラヘラと笑う】

『いや、あの…今は手持ちがねえんだ。うち帰ればあるからよ。ちょ…な!』
『ワリイな、お客さん。用事ができちまった。後はそこの奴に聞いてくれ。』

【そう言って、走って逃げる老人。その機敏な動きは見た目からは想定もできない】

……クソッ!また逃げられた。

【そういってコートのポケットから紙巻きのタバコを取り出すと金属製のオイルライターで火をつけた】

…んで、アンタは何しに着たんだ。こんなクソッタレの掃き溜めに。
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/24(日) 20:43:17.51 ID:PwlNvh690
【街中――跨線橋の上】
【すぐそこに大きなターミナル駅が鎮座する跨線橋であるのなら、見下ろす線路はあみだくじより複雑な盤面、色鉛筆のケースよりもカラフルに電車が行き交って】
【昼間であれば小さな子供と父親が肩車で電車を眺めているような場所でもあった、――けれど今は夜更けすぎであるなら、子供はとっくに夢の中、ならば、その代わりに】

――――――わぁ、

【――ぽつりと感嘆の声を漏らすのは、一人、少女であるのだろう。転落防止の厳重な柵に指先を添えて、その隙間から見下ろすなら、瞳が煌めくのも道理であった】
【艶めく黒髪は捧げられるより麗しく腰元まで垂れていた、真っ白な肌の色合いをごく目立たすにも十分なほどに黒すぎるから、夜の中に混じりこむようで、けれど夜よりよほど黒く】
【あどけなさを残す顔に目立つのは色違いの眼であるのだろう、黒色と赤色と、今ちょうど駅に入ろうとしている電車を見下ろして、興味深げに瞬くなら】
【オフホワイトのニットはワンピースと呼ぶには少しだけ短いお尻丈、すらと華奢な足元には肌にぴたり寄り添うジーンズと、それから、コートを羽織って】
【踵の少しだけ高いショートブーツを履いていた、そうだとしてもいくらか高い身長は素のままでも百六十ほど、靴を含めれば、それよりいくらかおっきくなっていて、】
【だけれども顔を見るにどうにも十六ほどの少女であるらしかった、――から、夜更けに一人で出歩くには、少しだけ、気になるような年頃かもしれないけれど】

――きれい。

【上機嫌そうに綻んだ頬が寒さにばら色を帯びていた、車道も歩道もたっぷりの大きな跨線橋であるなら、彼女を見つけること、なんにも難しいことなんて、なくて】
【もしも知るのであれば、――彼女が最近とんと名を聞かぬ風の国のUTの、その給仕だ、なんて、――知ってさえいれば、そう気づくのだって、難しくはないから】
35 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 20:48:53.26 ID:5skYVtbC0
>>29

ええ、構いませんよ。
それではサーバーは我が国と水の国の国境線の都市ベロボーグ≠ノある事にしましょう。


【テルミドールは一呼吸置いてから頷く、薄い笑みを浮かべながら。】
【しかしあえて首都などではなく柵のある国境線の都市にあると発表するのだろうか。】
【そこに何か意図を匂わせながら、それを明かすことはなかった。】

なるほど、餅は餅屋と言います。そう言っていただけるのであればこちらとしても嬉しい。
残念ながら御社や貴国のプログラマーに比べれば我が国の技術者は数歩後ろを歩く事になりますから。

―――メリットはありますより革新的≠ナあるからです。
魔術を用いての回線、回路、仮に霊子ネットワーク≠ニでも言いましょうか。
それを生み出せれば人々の関心はより一層注がれるでしょう。勿論それによるリスクもありますが。

そしてそれを共同開発するにあたっての国≠熕S当たりがあります。きっと今の貴女の頭に浮かんだ国です。
彼らも喜んで協力するはずだ、これは魔術≠全世界規模で一層広めるチャンスにもなりますからね。


………と、ここまでは言いましたがご存知の通り我々にはノウハウがない。
ですからあくまで提案する立場です、もし貴女方の意にそぐわなければ$リり捨てて頂いて結構です。

【テルミドールはそう言って話を切る。】
【上記の理由も勿論あるが、この提案にはある測りもあった。】
【それは―――相手の返答によって相手のスタンスが分かるということ。】
【現在世界を二分するように論争の的になっている事柄に対してである。】
【そのどちらかによって今後の関わり方、連携の仕方も大きく変わってくるからだ。】
36 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/24(日) 20:50:22.67 ID:Dm61uWXNO
【水国、とある高級マンション】

【希望する外務八課一部の課員や、その関係者が居住するマンション】
【見かけは、ごく普通のマンションであるが、細部に施されたセキュリティは並々ならぬ物であり、やはり此処がこの国の諜報機関外務八課の施設である事を、思い知らされる】
【その一室】

「入って良い、久しいな……」

【この日、櫻国陸軍情報部、風野、杉原両名の案内により、ある人物達との面会が執り行われ様としていた】

「ディミーア、それと君はディミーアの部下の者か?」

【櫻国魔導海軍により身柄を拘束され、そして外務八課アリア、ミレーユの両名により救出された、厳島命以下3名の魔導海軍陸戦隊諜報部】
【幾分か痩せた、そんな様子の厳島はそれでもぎこちない笑顔を見せて、2人に挨拶して部屋へと招き入れ、テーブルへと案内する】
【後ろから陸軍の2人と、そして外務八課の者だろうグレースーツの男性も一緒に】

「そうだった、曹長と少佐は別の部屋に居る、会いに行くか?」

【これは、ディミーアの部下、クリストファーに向けた言葉だ】
37 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/24(日) 20:56:56.14 ID:WNTy+NyHo
>>36

【風野と杉原に案内されてディミーアとクリストファーの二人が部屋へと入る】
【ディミーアが厳島の姿を見て安堵の息を吐く。何があったかはまだ分からないが、生きていることは喜ばしい】


全く、心配をかけさせやがる…………
でかいトラブルまで引き連れやがって、モテる男は辛いな、ええ?


【冗談交じりの言葉を笑顔と共に向けて、挨拶がわりとばかりにその背中を軽く叩く】
【一方のクリストファーは未だに緊張した面持ちだった。個人的な事情として、厳島よりももう一人】
【石動少佐の安否の方が彼には気がかりだったからだ。提案には首肯していた】


「えぇ、是非とも。救出に協力できなかった身で、今更ですが」


【重い声音には助けに行けなかったことへの罪悪感がありありと表れていた】
38 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 21:10:02.69 ID:5skYVtbC0
>>30

【荒い息を吐きながら非常階段を駆ける、駆ける、エレベーターは危険だ。】
【そのまま4階層分を駆け抜ける、膝に痛みが走っても、肺が空気を求めても尚。】
【そしてエレベータ―ホールにたどり着いても止まる事は止めてはならない。】

【どうやら警備員にはまだ事態の情報は伝達されていないようだが、押しのけるようにして駆ける。】
【そして入り口のゲートまでたどり着けば半ば飛び込むようにして乗ってきたSUVへとエーリカをどつくようにして乗せるだろう。】
【それが成功すれば最後に睨むように施設を一瞥してコニーも乗り込んだ。】



『いいんですか?主任。』


ああいいとも、中々スリリングで愉しい舞台だったじゃないか。
それにきっと彼女達のどちらか、あるいはその両方がここに戻ってくる筈さ。

積もる話はその時にでも=B地平と同じく私たちはどこまでも繋がっているんだ。


【過ぎ去るSUVを鈴木は血まみれになりながら施設の影より眺めている。】
【インカムでどこかへ通信しながら―――その相手は想像に難しくないが。】
【施設から離れる途中、血だらけの身体で手を振っている鈴木の姿がきっと目に入るだろう。】
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/24(日) 21:16:38.97 ID:6O534qNxo
>>33


 ――――――ぇ、………………


【ぽかん、と口を開けたまま、固まった】
【まるでステージに上がった途端に歌詞を忘れてしまったシンガーみたいに】

【無理もない、ってわたしはわたしに言ってあげたい】
【だって、“自分よりずっと上手く歌え”そうな人が、いきなりそこに立っていたんだから】


───────────────


【「――探しもんかい?」】


  【「……にゃ」】

  【変なのにはビタ一文も構うなって】
  【舞衣さんには言われていたような気がするけど】
  【話しかけられたらつい反射的に声をあげてしまった】


【「――ヤク? オンナ――いやぁ、“オトコ”ってのもあるか?」】


  【「……なんで分かるん――」】

  【トレンチコートに、つばの広いハットを目深に被ったわたしは】
  【傍目からは男とも女とも付かなかったはずだけれど】
  【――そういう風に繕ってもらったから――】


【「――ああ、“武器”か?」】


  【――『武器』】
  【でも“武器”なら間に合っていた】


  【決して“鳴り止まない”のが――】



【そう言いかけて顔を上げたときに】
【思っていたのと違う“誰か/The Who”が】
【“誰かに良く似た誰か”が、見慣れた仕草で煙草に火を付けたものだから】


 ――――――ぇ、………………

40 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/24(日) 21:25:25.75 ID:qDKRS46j0
>>37

「すまない、心配をかけた」
「全く……これで厄介事以外にはマトモにモテないのだから、タチが悪いよ」

【苦笑いを浮かべて、ディミーアの挨拶に答えた】
【だが、やはり何処か嬉しそうにしながら】
【テーブルに着けば、直に紅茶と、そして焼き菓子が出されるだろう】

「そうか……では、行くと良い、部屋はこの上だ、それと身柄を拘束されたのは我々の落ち度だ、気にしなくていい」

【クリストファーにはこう答えて、2人の部屋の場所を教えた】
【隻眼の諜報員は、何処か思う所があるのか、そう付け加えて言って、部屋を出るクリストファーを片目が見送るだろう】

「さて、ディミーア、君には色々話さなければいけない事がある……辛い話もしなければならない、それでも、聞いてくれるか?」



【上階、那須翔子、石動万里子の居室】

「誰、なのだよ……」
「……まさか、クリス?」

【自身の姿を反射させるカメラと、その側のドアフォン、声はそこから聞こえるだろう】
【誰も彼について来なかったのは、ある種の配慮かも知れない】

「ど、どうして……ここに?な、なんで……」

【口調には、何故なのだろうか、困惑と怯えの色が】


41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/24(日) 21:30:25.17 ID:AQ9RdPhj0
>>39

――ああいうやつは"物乞いの王”に飼われてるホームレスだ。
卑怯もんだが悪者じゃあない。二束三文アンタからボッタクろうとしただけだ。

ここじゃあ、それも立派な商売だ。悪く思うな。

【白髪交じりの男はタバコの煙を吐き出してそういった。】

…アンタみたいな"服に着られてるような”ヤツはすぐに目をつけられる。

【男は目も合わさずに、どこか遠くを見ていた。逃げた物乞いのことを考えていたのか】
【それとも別のことだろうか。心ここに在らざる。そんな様子だった】


ヤクならアンタの地元のナイトクラブでも手に入る。武器だってそうだ。

…さっさと帰るか、もうちょっとマシな道案内でも雇うんだな。

【そう言って、紙巻きをくわえたまま彼は何処かへと歩いていこうとした】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/24(日) 21:31:05.69 ID:NLTju8wH0
undefined
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/24(日) 21:31:52.95 ID:NLTju8wH0
undefined
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/24(日) 21:32:25.53 ID:NLTju8wH0
>>35

【否定はしない、情報産業という一点に関して言えば星の国≠ェ最先端である事は間違いないから】
【しかし、敢えて言うのであれば彼女の言葉は別のニュアンスをも含んでいた、つまり ──── 】
【氷の国≠フプログラマーが優秀であればあるほどに、彼女達のシステムは理解し難いのだと】


良いアイデアですね、ですが他国を交えるとなると私一人の判断では決められません
仮想通貨に魔術理論を用いるかは∴齠x持ち帰って検討する事に致しましょう


【彼女は水面下に潜り込む、爪先からしっとりと浸す様に、僅かな波紋も浮かべず入水する】
【形式的な世辞も無かった、新雪よりも穢れなき柔肌は、雪原よりも深く透き通っていた】
【とはいえ、星の国¢、としては十分な落とし所といった感覚であろう】

【 ──── 同時に薄ぼんやりと、テルミドールならば推察できる部分も浮かぶ】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/24(日) 21:33:05.35 ID:NLTju8wH0
【二極化するサイドの一端に於いて、魔術に大して消極的な姿勢を見せ、且つ】
【星の国というお国柄を考えたならば、結論としては間違ってはいないのだろう】


──── 貴方達が昼の国≠ノ介入する手引きを、私達は提案致しました
それを飲んでいただけたと仮定して、次のお話を進めます

即ち、何故私達がこの様な媒介を行うのかについてです


無論、Wonderwall≠ノよる収益を狙ってというのも一つあります、ですがそれだけでは理由になりません


私達は徹底的に無いモノを売り買いする″曹ナす、そのスタンスは永劫変わらないでしょう
ですから、先の事件を初めとした揺れ動く国際情勢に於いて、何処よりも早く掴まないといけないのです

──── そう、安全という最大級の保証を


【氷の国と交わす密約、それは星の国という大きな利益装置の存在を示すものであり】
【同時に氷の国にとって、この国と利害関係を結びたいと内発的に思わせる魅力を含んでいた】
【レイは見つめる、陽炎よりも淡い視線の泡沫に、少しばかりの笑みが零れた様な気がして】

【テーブル越しに手が伸びた、貴方の手を触れようとする、握手を断った彼女が自発的に】
【小さな手であった、爪先まできちんと手入れの行き届いた、硝子細工の様に精緻で】
【それでいて吐息よりも朧気な、触れたら消える結晶の如く】



貴方達の力が、必要なんです ────



【絡みつく視線、透かした前髪に彩られる目尻の色合い、揺蕩う微睡みよりも淡く切ない】
【白百合の様な気品と石楠花の様な可憐さを兼ね備えて、瞬き閉じるは蕾の様に】
【見るもの全てを魅了する秋波、淋しげな唇が潤いを増して】
46 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/24(日) 21:36:18.68 ID:WNTy+NyHo
>>40

【席についたディミーアはクリストファーを手で追い払う。それを見てから、クリストファーは上階へと向かった】
【上下関係の表れだったが、私事にも関わらず部下を連れてくるあたり緩い部隊なのかもしれない】
【出てきた紅茶に口をつけて、「美味いな」なんて場違いな感想を言う】


はっ、今更気にするようなことか?
俺たちは困難なものに立ち向かうためにここにいる。そうだろ?


【剛毅な笑みを浮かべて、ディミーアは厳島に答える。何があろうとも折れることはないのだと】
【態度でもって示すために】




【一方の上階】
【クリスは居室の前で立ち止まっていた。扉の向こうからは、確かに彼女の声が聞こえた】


……僕だよ、万里子
救出されたって聞いたから、来たんだ


【なるべく平静な声を出すように努めたが、声が上ずるのを消しきることはできなかった】
【困惑と怯えのある声音。どうしても嫌な予感というものが脳裏を過ぎる。何かは、あったのだろう】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/24(日) 21:45:39.16 ID:6O534qNxo
>>41


 ――――え、


【「服に着られてる」なんて言葉が図星だった訳じゃない】
【――いや完全に違った訳でもないけれど――】

【その“誰か”から出てきた言葉、表情、声色が】
【わたしの予想と期待の全部をすり抜けていったから】
【まるでリハーサルとは全然違う曲が始まってしまったみたいに】

【だから私はその“誰か”が踵を返すのを】
【歌詞も息も忘れてしまったみたいに呆然と見ていて】


 【「――さっさと帰るんだな――」】


【いつか遠い未来で見た背中と重なった】
【そのフラッシュバックが私の身体を電流のように叩いて】


 ――なっ、ちょっ……!
 待っ、待つにゃ……――!


【わたしは急いで駆け出して、転びそうにつんのめって】
【呑んでもいないのに酔っ払い/ジャンキーみたいな足取りで数歩、】
【慌ただしく彼の隣に追いすがって、並んで】


 ――あのっ、わたし……っ!

 わたし……“わたし“にゃ――!!


【下手くそでリズムで何度も言った】
【わたしの名前、何度も言葉に挟んでくれた名前――『栞/シヲリ』と】
48 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 21:46:21.89 ID:5skYVtbC0
>>44

―――当然のご判断ですね。
むしろ仮想通貨までは≠アの場で飲んでいただけるとは思いませんでしたよ。
やはり魔術≠ニなると最先端技術との咬み合わせも分かりませんからね
私のような浅い知識のものの言葉を少しでも検討して頂ける貴女方の寛大さに感謝致します。

【そう言うとテルミドールは軽く頭を下げてから微笑む。】
【双方にとってある程度納得のいく形には収まっただろうか、ひとまずはだが。】
【「ではこの辺りで」とテルミドールが話を終わらせようとした時】

【いつの間にかトリアドールレッドの少女≠ェ二人の会話するテーブルの前へと来ていた。】
【チキンの油がついた指を舐めとりながら、レイへと視線を向ける。】


『ラベンダァイスって知ってるか?』


【そして唐突にそんな事を口にした。真っすぐな瞳を向けて。】
【テルミドールは苦笑いを零しレイに退席しても構わないように促す。】
【元よりレイの性格的に促されなくても一切を無視して立ち去りそうなものだが。】
49 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 21:46:50.43 ID:5skYVtbC0
//あっすみませんリロードわすれ!
50 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/24(日) 21:54:56.58 ID:qDKRS46j0
>>46

「それは嬉しい話だな、海軍はやはり珈琲より紅茶好きが多くてな」

【クリスに何か指示して下がらせるディミーアに、此方も同じく場違いと思われる事を答えて】
【クリスが下がれば、再び向き直り】

「なるほど、そうだな……君はそう言ってくれる……そう言う人間だった」

【此処で幾分か、顔に一つの瞳に暗い色を見せて】

「虚神との戦いの中で、鵺が死んだ、それは手紙で話したな」
「……カチューシャも、死んだ」

【幾分にもトーンは落ち込み、事実を淡々と告げて】


ーー上階の部屋ーー

「た、確かに助けて貰ったのだよ、外務八課のアリアさんとミレーユさんなのだよ」
「……」
「待って、今開けるのだよ……」

【暫く後に、静かに扉が開く】
【其処には恐る恐る、クリスを見るような、そんな石動万里子の姿があって】

「入る、といいのだよ、こっち、なのだよ……」

【部屋へと案内する】

「そこ、好きに座るといいのだよ……曹長は……今はシャワー中なのだよ」
「何か飲み物持ってくる、のだよ」

【やはり、表情も声色も、嘗てとは打って変わって暗く】
【手近なソファに座れば、その内に紅茶が出されるだろう】

51 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 21:58:38.36 ID:5skYVtbC0
―――当然のご判断ですね。
むしろ仮想通貨までは≠アの場で飲んでいただけるとは思いませんでしたよ。
やはり魔術≠ニなると最先端技術との咬み合わせも分かりませんからね
私のような浅い知識のものの言葉を少しでも検討して頂ける貴女方の寛大さに感謝致します。

………成程。互いに不足している部分を補うと言っては少し意味が変わりますが
良いでしょう、貴女方のお力に必ずやなるとお約束します。

【続くレイの言葉、伸びる指先、テルミドールはどこか遠いところを見る視線でそこを見てから】
【その手に優しく、まるで自らの子を包み込むように握ると】
【軽く頭を下げてから微笑む。双方にとってある程度納得のいく形には収まっただろうか、ひとまずはだが。】
【「ではこの辺りで」とテルミドールが話を終わらせようとした時】

【いつの間にかトリアドールレッドの少女≠ェ二人の会話するテーブルの前へと来ていた。】
【チキンの油がついた指を舐めとりながら、レイへと視線を向ける。】


『ラベンダァイスって知ってるか?』


【そして唐突にそんな事を口にした。真っすぐな瞳を向けて。】
【テルミドールは苦笑いを零しレイに退席しても構わないように促す。】
【元よりレイの性格的に促されなくても一切を無視して立ち去りそうなものだが。】

//すみませんこちらで…
52 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/24(日) 22:04:26.07 ID:WNTy+NyHo
>>50


………………っ!!


【その知らせに、ディミーアは言葉一つあげることができなかった】
【ただ目を見開き、驚愕が表情に広がっていった。次第にそれは強い喪失感を耐えるものへと変化していった】


…………そう、か
…………………………そうか


【顔を俯かせたまま、小さく答えるのが限界だった】
【ディミーアは心のどこかで、いつか彼女はいなくなるのだと分かっていた】
【カチューシャはただそのまま生きられるような人間ではなかった。だから、多少は覚悟をしていた】

【それでも、現実にそうなることは想像以上の苦痛をディミーアに与えていた】



【上階】

【扉が開かれて、クリスはようやく石動の姿を見ることができた】
【少なくとも今は無事に見える。何があったかは分からなくても、それでもクリスは安心したように息を吐いた】


「……また、会えて良かった」


【本当は抱きしめたいところだったが、まだ様子がおかしい理由が分かっていない以上、不用意な行動は取らないことにした】
【石動に勧められるままにソファに座り、紅茶に口をつける。以前、彼女が自慢げにしていたことを思い出す】
【だがそのことは今、口にする気にはなれなかった。緊張感のせいで、味もよく分からない。一体、彼女に何があったのだろうか】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/24(日) 22:08:11.58 ID:AQ9RdPhj0
>>47

―――ッ!!なんだよ、あぶねぇな。

【彼は立ち止まった。振り返った。タバコの火が落ちないように手を浮かしながら】

……シヲ――――

【何かが頭の中で暴れだした。堰き止めていた、記憶だろうか。覚えのない映像がフラッシュしていく】
【高速で駆け巡る記憶に脳みそが弾けそうなった。頭が痛い。視界が――真っ赤に歪んでいく】
【どれが現実だ?―――歪む。吐きそうだ。タバコを落とす。】


―――ッッ!!ハァ…クソッ…!!


【倒れそうだ。やめろ。やめてくれ。俺をもう―――放っておいてくれ】


…ハァ…!……ハァ……ッッ!!クソッ…

【30秒程度の出来事だったが、彼にとっては何時間のような苦痛に感じた。ガチャガチャとした頭の中が】
【まともになっていくと、目の前の人物を見て。彼は言った】


……悪いが、覚えがない。


だが、知っている。…ついてきてくれ、ききたいことが有る。


【それから何も言わず、彼は歩き出した。路地の先、ゴミと砂埃だらけの路地…ボロいガレージ】
【プレハブのようなそれが彼の住居のようだ。銃の整備台がある。工具とばらばらの拳銃、幾つも転がっていた】
【あとはベッドとソファとテーブル。ブラウン管のテレビとビールの空き缶、シケモク。なにもないのと同義だった】
【ギターのハードケースを除いて】
54 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/24(日) 22:25:08.66 ID:qDKRS46j0
>>53

「……すまない」
「だが、君には伝えておかねばならない話だった」
「虚神との戦いでは、そう言う意味では黒幕も我々サイドも双方手痛い痛手を負うこととなった、事実、黒幕サイドの嵯峨野鳴海もまた、死んだのだから」

【幾ら言葉を重ねようとも、その衝撃と痛みは計り知れない】
【或いはディミーアすらも、砕けてしまうのではないかと思うほどに】

「そして、我々の話だが、すまない、魔導海軍は黒幕の手の内と成り果てた」
「自由に出歩く事が叶わない今、情報の収集には苦心しているが……これは拘束中に直接婦警、曽根上ミチカから聞いた……」

【ここで実に苦しそうな表情を浮かべる】
【何か、とても口には出来ない、そんな話をする様に、やがてゆっくり、重い口を開く】



「黒野カンナが……死んだ」



【上階の部屋】

「く、クリス……わざわざゴメン、なのだよ」

【非常に重い空気の中、紅茶を置くのと共に口を開いた】
【やがて、やや間を置いて】

「私も、会いたかった……」
「でも……」
「もう、会わないほうが良いのだよ、私は、もう汚いのだよ……」

【紅茶に口を付けるクリス】
【俯きながら、そんな事を話す万里子】
【考えてもみれば、彼女達が捕縛され、拘束されていたのは刑務所ではない、海軍の駆逐艦内だ、果たしてまともな扱われ方などされるだろうか?】
【ましてや、少女と女性の2人ならば、取り調べと称して何をされるか等は、想像に難くは無いのでは無いだろうか?】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/24(日) 22:30:35.17 ID:6O534qNxo
>>53

【もし変な冗談だったら、そんなの付き合ってる時間は無かったから】
【彼の頭ごと、身体ごとを揺さぶろうとして、彼に掴みかかろうとして】


 ――――っ、……!


【そこで何かが弾けるように鼓動した音が聞こえた】
【わたしの“聞こえすぎる耳“にその響きが叩き付けられて】
【静電気でも浴びたみたいに、わたしは反射的に手と身体を引いた】

 ――……ぁ、えと……

【やり場を無くした手で宙をまさぐりながら】
【わたしは掛ける言葉もなくて、ただ考えを巡らせた】

【――そうだ、これがむしろ“正常”なんだ】

【先走りする心臓のリズムを抑えながら、わたしは自分に言い聞かせた】
【これだって“予想図“の中にあった、それが正しく本当の未来だっただけ】


 【「覚えがない――」】


【言葉にされるとけれどやっぱり息が詰まって、】


 【「――だが、知っている」】


【でもその止まった時間が、無かったようにすぐ動き出して】


【わたしは呻くような声で小さな返事だけをして】
【歩き出した彼の後ろを、黙って付いていった】

【じっと――】
【じっと、何度も見たような背中を見つめながら】


──────────────────


 …………――こんなところに連れ込んで、一体なにを――


【色んなデジャヴが重なった】
【ひどくみすぼらしい、でもその空気はどこかわたしに馴染んだ】

【部屋を見回してから、ちら、と】
【わたしの眼が真っ先に拾ったのは、ギターのケースだった】
56 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/24(日) 22:34:31.59 ID:DNsOYGNuO
>>38

【走る、走る―――走れ、地獄の淵を綱渡りきるまで】
【足を止れば後ろ髪を引かれて落とされる。Do or Dieの単純な二択】
【決死行に等しい逃亡、二人の顔は鬼気迫るものに違いない】
【―――――気が付けば、二人はSUVに乗り込んでいた】


ぜぇ、はぁっ、ぜぇぜぇ………助かったよ、コニー……。
―――――……つーか、なんであの場にッ、いたのさ……。
有事のっ、さいはぁ……見捨てろっていったろうがよっ……。


【呼吸は乱れたまま、心臓がバクバク高鳴っているのが明白で】
【荒い呼吸を静めていくなら、高鳴る心臓も軈て落ち着きを取り戻すのだろう】
【静と動のあいだ。その隙間に挟むのはコニーへの感謝と咎め】
【一個人の命は助かれど、官僚としての立場はどうするんだという意味合いを含む】

【そんな問いかけをした折、ふいに窓越しに外を見遣る】
【――――――夥しい出血を強いられながらも、二人の脱出を見送る鈴木の姿が在った】
【背筋をうすら寒いものがなぞる。得体の知れない恐怖はより一層強く色濃く刻まれる】
57 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/24(日) 22:38:06.86 ID:WNTy+NyHo
>>54

【ディミーアは黙ったままに厳島の話に耳を傾けていた。未だに衝撃が心の中を暴れまわっていた】
【だが彼にとっての不幸はまだ終わっていなかった。もう一つの事実を、厳島は告げねばならなかったからだ】


──────……………………


【大きく息を吐いて、その事実に耐えるように天を仰ぐ。知らぬ間に、二人も大切な人間を失っていた】
【剣士の右手が顔を押さえる。悲哀と喪失感は耐えるにはあまりにも大きかった】


…………この世界は、どうにも優しくねえな
死ななくていい人間が死にやがる…………善い人間から、順番に…………


【深い失望にも似た感情の乗った言葉がこぼれ落ちる】
【声は震えてなどいない。涙だって流していない】
【あるいは、そんなものはとうに枯れきっていたのかもしれない】



【上階】

【万里子の言葉を受けてクリスは黙り込む。確かに、容易に予想できることだった】
【──ぞわり、と。感情に引きずられてクリスの肉体から異質な魔翌力が一瞬、漏れ出す】
【今すぐ飛び出して不埒者どもを引き裂いてやりたい衝動に駆られる。けど、それより先にやることがあった】


「…………やっぱり、さっきこうすべきだった」


【そう言ってクリスはソファから立ち上がって万里子のところへまで行き】
【そして彼女を抱きしめようとする。多少拒絶されようとも、強引に】
58 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 22:47:47.50 ID:5skYVtbC0
>>56

―――別に、まだエーリカには言ってなかったけど
私は私の好きにやる≠サう決めてるんだ………だからウダウダ言うんじゃねーよ!命の恩人だぞ!?

大体あんな大見得切った癖に音信不通になりやがって、あの場でむしろ捕まった方が情報漏洩するっつーに!


【エーリカの問いに窓に肘をつきながらボソリとまず応える、心なしか耳が赤い。】
【そのままそっぽを向いていたが耐えられなくなったのか急に大声を出してエーリカを人差し指でつつく】
【言うだけ言えば今度は腕を組んで座席へと持たれて不貞腐れる。駐屯基地に到着するまでそっけいない態度だろう。】

【そして、基地に戻ればエーリカが拒まなければ精密検査を受けさせられる。】
【結果に異状はないそれはエーリカの持つ類まれなセンスと能力によって敵の攻撃をしのぎ切った証だった。】


【そして、収容施設内部で起きた事の情報交換を行ってから数日の休息(酒を奢ったり)を取る】
【その間敵≠フ追手は差し向けられない不気味なまでに。】


【そして―――エーリカが帰投する日となった。】


あの施設の件はウチでも動く、黒幕の連中はイカレポンチばかりと聞いてたけど
やはり相当ヤバいな………あんなのを国境線上には置けない、近いうちに叩くよ。


【来た時と同じヘリポートにて見送りにきたコニーはそう告げる。】
【あそこで行われいたのは本当はなんだったのか、その真相も究明しなければならない。】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/24(日) 22:52:08.28 ID:NLTju8wH0
>>51

【レイの向ける視線、浮かべ付けるは薄氷の仮面、研ぎ澄まされた視線の怜悧】
【無表情の中に明らかな侮蔑を含んでいた、深淵の如き不快感を指先で滲ませて】
【振り向き加減の途中、退出する中途の狭間に盃ばかしの空白があった】


初対面の他者に対して使う言葉遣いではありませんね、些かばかり落胆致しました
氷の国は文化的にも先進国だと伺っていたのですが、認識を改める必要があるかもしれません


【 ────── それが全て、彼女は言い残してその場を去っていく】
【役割に対する最適化、社交辞令を塗り固めて形にしたならば】
【僅かばかりでも彼女に近くなるのだろうか】
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/24(日) 22:59:36.89 ID:AQ9RdPhj0
>>55

悪いな、こんな汚えところでさ

【「適当にかけろ」とはいったもののまともに座れそうなのはボロボロの】
【この街でなければ粗大ゴミのようなそれぐらいだった。】
【テーブルの上には請求書やレシートが山のように置いてあった】

【電灯は切れそうにチカチカとたまに点滅した。】
【レコードはない。代わりにラジカセが1つ。手書きのラベルのカセットがその側で山になっていた】
【ギターのハードケースはぼろぼろだ。形状的にアコギよりは小さいがエレキにしては大きい】
【この部屋ではそれだけが異質だった。それだけが、意志を持っているようだった】

【彼が歩いていったのはギターケース…ではなく、作業台の3つ目の引き出しをあけた】
【ガサガサと何かを探している。そして、引き出しを閉めると、戻ってくる】


俺は記憶喪失だ。――正確に言えば俺に関することだけがわからないんだ。
最後の記憶はそのへんにぶっ倒れてた。半年…いや一年ぐらいか。前の話だ。

持ち物はろくなもんなかった。だが、持っていたもんは持っていないほうがマシだったかもしれねえ代物だけだ。

【彼がテーブルに置いたのは―――あの二丁の拳銃だった。白と黒の対。美術品のようなきめ細やかなエングレービング】
【そして、「sabrina heaven」、「sabrina no heaven」の文字。リボルバージャンキーの由来といいかもしれない】

そして―――


【一枚の写真を差し出した。ボロボロの水に濡れたものを乾かしたような、それ。】

【2Q36年のとある冬の日に。特に寒かったけど、よく晴れた日に。皆でとった写真だった】
【確か、漁り屋のデイブが、ポラロイドを見つけて、大はしゃぎでバカの一つ覚えみたいに撮りまくってた】
【せっかくだし、皆で取ろうって言ったのは――誰だったっけ】

【嫌がる中、手を引っ張って無理やり真ん中に連れてかれて。】

【そして、一番長生きしそうな奴が預かることにしようって皆言い始めて、そういうときは決まってポーカーで】
【いつもは負けててタバコだとかを取られてるのにこういうときだけ勝っちゃって、「こんなんでチャラにする気かよ」って】

【笑って――――】


―――此処に映っている。アンタは。…俺は、誰なんだ。
61 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/24(日) 23:00:57.25 ID:qDKRS46j0
>>57

「大丈夫か?」
「いや……その様な訳など無いな……すまない、だが、あの日曽根上ミチカから直に聞いた、そして、黒幕の目的も……曽根上は俺を仲間に誘って来たよ……」

【その話を聞いた時、厳島はディミーアとは異なり、喚いた、そして涙すら流した】
【辛く無いはずなど無い、悲しく無い筈など無いと言うのに】
【或いは、もうとうに、流す涙等枯れきってしまったのだろうか】

「そして、魔導海軍の、司令長官は黒幕に通じ、そしてこの国に侵攻を開始した……」
「全くだ、全く……優しく無い……カンナも、鵺も、もうこの世界には居ない……」

【片目しか見えぬ諜報員は、静かに目を陽光差し込む窓へと向けた】
【その目には、どんな感情が浮かぶのだろう】



【上階の部屋】


「く、クリス!?だ、ダメ……」

【手で遮り、抵抗を試みるが】
【其れは容易に退けられ、強引に引き寄せられ、腕の中へ】
【抱き寄せた身体は、震えていて】
【男性に対しての、幾分かの無条件の恐怖心を植え付けられたのも、やはり事実で】

「ダメ……汚いから……」
「触らない方が、いい、のだよ……」

【もはや消え入りそうな声で、そう言って】


62 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/24(日) 23:20:13.61 ID:WNTy+NyHo
>>61

【ディミーアは顔を伏せたままだった。思い出すのは彼女たちの姿だった】
【共に戦うと決めた鵺とカンナ。いつかは共にと思いながら叶わぬことも分かっていたカチューシャ】
【もう誰も残ってなどいない。あるのは僅かな思い出だけだ。かつて失った妻子と同様に】

【────頭痛が、した。ぐつぐつと煮えたぎるような感情が胸の底からせり上がってきていた】


…………で、お前はもう嫌になったか?
誰も彼もが死ぬ戦場で、心が折れて逃げ出したくなったか?


【俯いたままで、ディミーアは挑発めいた言葉を投げかける。その意図は──?】



【上階】

【抱きしめた身体が震えている。理由など考えずとも分かる。きっと自分であっても怖いのだ】
【それでも彼女を抱きしめることをやめられなかった。どうしても、そうしたくはなかった】


「……ごめん、もう少し気を遣った方がいいんだろうね
 でも、ダメだ。今更、君を離すことはできない。汚くとも、絶対に
 …………それでも、僕と一緒にいてほしいんだ」


【綺麗だとか汚いだとかはクリスにとってはどうでもいいことだった。ただ、生きていてくれたことが重要だった】
【万里子の、汚されてしまった自分自身への嫌悪感を取り除くことは難しい】
【だから、それでも構わないから一緒にいたいと言うことしかクリスにはできなかった】
63 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 23:21:53.17 ID:5skYVtbC0
>>59

申し訳ありません、私の教育の不足によるものです。
数か月前に生まれたもので作法を教えるのも苦慮しております。
次回お会いする際にはもう少しマナーと言うものを覚えさせておきますので。

どうかお気をつけてお帰りください。

【「なんだ知らないのか」と少女は再びソファーへと戻っていき新たなチキンを口にする。】
【テルミドールは苦笑交じりに肩を竦めながらレイの背中へと語り掛ける。】
【落ち着いた声色であった―――。】

【その日起きることを知らずに。】


//一旦こちらでありがとうございました!
64 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 23:27:12.49 ID:5skYVtbC0
//と、ここでちょっと無茶振り的なレスを1、2入れていいですか?
65 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/24(日) 23:27:20.83 ID:DNsOYGNuO
>>58

【コニーの声色は一官僚のそれではなくて、一個人の、年頃の少女のそれ】
【そっけない態度にひた隠す本当、隠しきれない赤色に頬を緩めて、言葉をひとつ】


―――――、……改めて、ありがと。
酒の恩に、命の恩人か。……アンタには借りばかりが増えてくよ。

外務八課としてか一個人としてかは分かんないけど、……何時か借りを返すからさ。


【しおらしい態度、素直じゃない子供のような言葉】
【でも言葉に偽りは無くて、言葉の裏も無い正真正銘の本音】
【不貞腐れたコニーを横目で眺めながら、施設を後にする――ここで漸く安堵する】


【―――】


【帰投するまでの間に様々な事が在った――精密検査、情報交換、酒のご馳走(恐らく血税で)】
【その間の遣り取りにてエーリカは公安五課/特別対策室に関するすべてをコニーに伝える】

【公安五課の特性】
【1、社会的に死んでいる人間で構成された黒幕側組織】
【2、表向き存在しないセクションであり、黒幕に仇名す者共を排除する為の秘密組織】
【3、室長のギンツブルクと室長補佐の沙羅=ブラッドベリ、円卓に潜むスパイの棕櫚の情報】
【4、殺害対象となるのは主に円卓派の人間と黒幕の意にそぐわない人物】
【5、(これは不確定情報)殺害した人物が何喰わぬ顔で生者を装い表社会にて活動している事】

【―――これらは闇に潜む公安五課を表舞台に引き出すには十分なものであり】
【潜入捜査中に録音された石井や鈴木と彼女の遣り取り、ギンツブルク/公安五課とのつながり】
【それらを全てコニーに託すのだった―――国境線上に置かれた不穏な施設を叩くにも黒幕を叩くにも使える】


………あの施設は在っちゃいけない。だけど力のない私ではどうすることも出来ないから。
コニー三等書記官、アンタの力が要る。少なくとも世論を煽って味方につけられるだけの"道具"は手中に収められてる筈だから。
――――あと、公安五課を表舞台に引きずり出す事も頼んだよ、それが黒幕を叩く事にも繋がるんだから。


【公安五課、室長のギンツブルク―――あの施設に深く関与しているとされる"墓場の王"】
【それを炙り出すには権力と然るべき場を用意せねばならない――真相究明も併せて】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/24(日) 23:28:24.96 ID:NLTju8wH0
>>64
/全然大丈夫ですよ!
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/24(日) 23:32:05.86 ID:6O534qNxo
>>60

 …………

【座れ? 座れって言った?】
【わたしは彼のこのうちのどれを指してそう言ったのか、】
【よく分からなくて、でもあまり尋ねる気にもならなくて】

【無言でぐるりと周りを見回してから、結局床に腰を下ろした】
【隅の方、ギターケースの隣、膝を抱えて。それが一番落ち着いたから】


 ――――………………


【彼の語る言葉を、喪失を、わたしの耳はじっと聞き留めた】
【そう、覚えているはずなんてない――その記憶は“未だ来て“いないんだから】

【けれど――】
【彼が差し出したその写真を見て、】


 ――――ぁ…………


【そこに映る“皆”に、景色に、――褪せた笑顔に】
【何かを言いかけたわたしの口は、何も紡げなくて】


 ( ――――――“やっぱり“―――― )


【――“嘘“じゃなかった】

【わたしの中の何かが繋がった途端、なんでか、急に】
【飲み過ぎた訳でもないのに、視界がぼやけて、滲んで】


 …………っ、…………、…………


【せっかく渇かしただろう写真を】
【また、ここで、濡らしてしまった】


【――もう“そう“しないって決めたはずだったのに】

【止まらなかった】
【その熱も、コードも、何もかも】


 ――……っ、っ……、…………――――


/↓
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/24(日) 23:33:39.48 ID:6O534qNxo
>>67


  【――(がたん)】


【そのときに】
【テーブルの上の分解された銃のパーツが、】
【微かに震えたのを、わたしの耳は逃さなかった】

【わたしは弾かれたように顔を上げて】

【壁の向こうの遠くに、耳を澄ませて】


【――どくん】

【鼓動がひとつ、大きく波打つ】


【――『真っ暗』が降りてくる】
【存在しない誰かの怒号、聞こえない悲鳴、――〈黒い騎士〉】


【わたしは立ち上がった】


 ……わたしが、……あなたが

 ……“わたしたち“が誰か、なんて
 “誰かに教えられるもんじゃない“――


 ――いつか誰かが、そう言ったにゃ。


【わたしの手には、銀のリボルバー】
【どこかで見たような型、でも銘は無い】


【――吹き溜まりの中で何を鳴らすべきかなんて】
【本当はずっとずっと昔から、知っているでしょう?】


【弾は心】
【残弾を数えて】


【 ――かちり 】

【わたしは撃鉄を起こす】
【コードをアンプに繋ぐように】


/ここから壮大に何か始まりそうですが実はもう〆のつもりでございまして、そういうノリでいていただければ
69 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/24(日) 23:45:57.83 ID:qDKRS46j0
>>62

【カンナ、鵺、共に過ごせた期間こそ短かったのかも知れない、だが、その間に築けた絆は本物であったと】
【ディミーアも、同じか、或いはそれ以上だったに違いない】
【その記憶が深ければ深い程、多ければ多い程に……苦しみも悲しみも、増幅されるのだろう】

「ディミーア……」
「僕は、俺は……」
「戦わなければいけない……もう一度、手を貸して欲しい」

【挑発じみた言葉を、一蹴して】
【諜報員は、嘗てのあの日と同じ様に、剣士に手を差し出した】


【上階の部屋】

「私、汚いのだよ?」
「相応しく、無いのだよ?」

【力を込めて、抱き締められる】
【震えながらも、その腕を解こうとするが、やはり徒労に終わるのだろう】
【それでもいい、と、それでも一緒に居たい、と】

「クリスは、私のことを忘れて……幸せに、なるべき、なのだよ……」

【言いながら、万里子の両眼からは、涙が溢れ出て】

「曹長は、あれから、毎日2時間以上もシャワーを浴びてるのだよ、匂いも汚れも落ちないって、夜中に思い出しては吐いて、毎日毎日……私も、曹長程じゃ無いけど、でも、この身体に綺麗なとこなんてもう、無いのだよ……」
「クリス……」



「助けて……」

70 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 23:49:26.20 ID:5skYVtbC0
>>65

【エーリカから託された情報、それを聞きながらコニーは何故か微妙な顔をしていた。】
【どこか後ろめたさがあるような、罪悪感があるようなそんな表情。どこか遠くを見ていた。】
【故に別れ際にエーリカから言われる言葉にも生返事で答える。】

そんな事言うなっつの、それじゃあアンタを頼りにした私がバカみたいじゃーないかー
だがまぁ分かったよウチにはそういうのが得意な連中いるからさ、エーリカの連絡先教えとく

悪いが今日は次の予定もあってな、ここでお別れだ。


【なぜか、自分がやるとは言わない。】
【そう言う事なら真っ先に悪い笑顔を浮かべて何かを企みそうなタイプであるのだが。】
【だがエーリカが託した情報は確かに特務機関イヴァン≠ニいう氷の国における狼たちに渡った。】
【そしてエーリカがヘリに乗り込もうとした矢先―――】


【コニーはエーリカを正面から抱きしめるだろう。】
【そして耳元に囁く。】


達者でな、アリアとジークにもよろしく言っておいてくれ。
恐らくウチ/イヴァン≠ニアンタら/八課≠ェ相容れる事はない。
だけどこうして個人同士なら通じ合う事もできると思うから。

だから………後はよろしく頼むよ。


【そう言うとバンバンとエーリカの背中を叩いてから離れ、立ち去って行こうとするだろう。】
【その背中はどこか小さく消えそうな気配を出していた。】
71 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 23:49:37.45 ID:5skYVtbC0
【――――――その日の深夜。】

【同じ部屋でテルミドールは窓の外を眺め、既に誰もいない街道を見ている。】
【そして部屋の中心にあるソファーにはまた別の少女が腰掛けていた。】
【アイスブルーの瞳に同じ色の髪色をした少女、コニー・オブライエン特務大尉。テルミドールの右腕。】
【足を組んでふんぞり返りながらテルミドールから会談内容を聞かされているようであった。】


―――以上が今回の会談の結果だ、中々面白い様相だろう?
だが結局は机上での企てに過ぎない、戦場の摩擦≠ヘ必ず起こりうる。
その為にスクラップズ≠ノはもう少し大きく動いてもらう必要がありそうだな。


『トリアドールは?』


カプセル≠ヨと戻した、やはりもう少し様子を見ながら運用すべきだろうな。
まぁよく食べて寝ているだけ微笑ましいというものだが。


『―――そうか、なら都合がいい』


【そう言うとコニーは立ち上がり、懐から何かを取り出す。】
【一つはスマートフォン、それのビデオ機能を起動すると自身の胸ポケットに入れる】
【さらにもう一つ黒く光るそれは、彼らが物心ついたときから握っていた慣れ親しんだものであった。】


【パシュ―――】


【静寂に包まれた室内に消音機から発せられる音が小さく聞こえた。】

【テルミドールは振り返る、そして視線を落とせば自身の腰から血が流れ出て床を汚す。】
【崩れ落ち倒れ伏する。何が起きたか分からないと言った表情で視線を上げる。】
【消音機のついた拳銃を構えるコニーが冷たい視線を向けている。】


『身内に甘すぎるのがテメーの欠点だよミヒャエル。だから私なんかに撃たれるんだ。』


―――コ、ニー………やめ、ろ。
、その選択、だけは―――何故、なんだ。


【テルミドールは理解する、してしまう。何が起きたのか、起きようとしているのか。】
【故に苦痛なのかそれ以外の理由なのか分からない歪んだ表情をしながら起き上がろうと―――】
【パシュ―――パシュ―――連続する銃撃】
【唯一頭部と心臓を狙わなかったのは慈悲か、だがそれでも十分すぎるほどの銃弾が撃ち込まれていた。】

【コニーはそのまま素早くホテルを出る、凍えるような寒さの中スマートフォンのビデオ機能を切り】
【そして続けざまにどこかへと連絡をする。】


『―――招待した生配信、見てたか?あんだけ打ち込めば十分だろ?』
『アンタらの魔導イージス艦セレモニーを襲撃する件、昼≠ニ星≠フ件、今ある情報は全て集めた』


『入会の儀≠ニしちゃあ十分だと思うケドな?櫻人%Iにはどーですかね』


【淡々とした口調でコニーは相手に問いかける、極東の怪物達へと。】

//院長先生、問題なければ簡単にお願いします〜
72 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/24(日) 23:50:30.20 ID:5skYVtbC0
>>65

【エーリカから託された情報、それを聞きながらコニーは何故か微妙な顔をしていた。】
【どこか後ろめたさがあるような、罪悪感があるようなそんな表情。どこか遠くを見ていた。】
【故に別れ際にエーリカから言われる言葉にも生返事で答える。】

そんな事言うなっつの、それじゃあアンタを頼りにした私がバカみたいじゃーないかー
だがまぁ分かったよウチにはそういうのが得意な連中いるからさ、エーリカの連絡先教えとく

悪いが今日は次の予定もあってな、ここでお別れだ。


【なぜか、自分がやるとは言わない。】
【そう言う事なら真っ先に悪い笑顔を浮かべて何かを企みそうなタイプであるのだが。】
【だがエーリカが託した情報は確かに特務機関イヴァン≠ニいう氷の国における狼たちに渡った。】
【そしてエーリカがヘリに乗り込もうとした矢先―――】


【コニーはエーリカを正面から抱きしめるだろう。】
【そして耳元に囁く。】


達者でな、アリアとジークにもよろしく言っておいてくれ。
恐らくウチ/イヴァン≠ニアンタら/八課≠ェ相容れる事はない。
だけどこうして個人同士なら通じ合う事もできると思うから。

だから………後はよろしく頼むよ。


【そう言うとバンバンとエーリカの背中を叩いてから離れ、立ち去って行こうとするだろう。】
【その背中はどこか小さく消えそうな気配を出していた。】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:59:03.59 ID:AQ9RdPhj0
>>67 >>68

…おい、なくなって。

【男はわけが分からなかった。一体この少女が】
【何を知っているというのか。だけれども、それはどうやら】
【生半可なことじゃないらしい。それは十分に伝わった】

【きっとすぐに、俺は運命と対峙することになるんだろう。そう思っていた】
【思ったより、早かった。】


…ハハッ。そんなこと、言うやつは随分とまあ、いけ好かないやつだ。
詩人か、作家みたいな気取り屋に――――ッッ!ちょ、何を――!!


【急に銃なんて抜いたもんだから、慌てて俺はその腕を抑えようとした】
【掴んで、取り上げようと。この街に来るぐらいだから持っててもいい。】
【だが、こんな場所で抜く必要が―――】

【俺の中の、何かが。無意識に腰の拳銃に――ディテクティブスペシャルを握りしめていた】
【俺の目は、余計なものばかり見える。―――杞憂だ、きっと。治安が悪いからって】
【押し込み強盗するようなアホはそう居ない。――そのはずだ】

【じゃあ何を狙う?銃口は。俺の背後か―――俺か】

…落ち着け。何も居やしない。誰も。

【一体、何が何だがわからなかった。だが、何かが。動き出した。俺の中で―――?】
74 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/25(月) 00:10:07.78 ID:eK0wFHi3o
>>69

【差し出された手。上げられたディミーアの顔に浮かぶのは強い決意だった】
【いつだってこの男はそうだ。悲しみも喪失も、義憤で全てを押し流して戦ってきた】
【激情で痛みを忘れてでも前に進んできた。危うい在り方であったとしても、それでも】


────そうこなくっちゃな

そして誰に向かって言ってやがる。俺が折れて、やめるとでも思ったか?
俺は生きてる。お前も生きてる。そしてクソどももまだ生きていやがる
だったらやることなんざ一つだ。奴らを似合いの地獄に叩き落としてやる


【獰猛な笑みを浮かべて、ディミーアは厳島の手を力強く取る】
【鵺が死に、カンナが死んだ。カチューシャさえも失った。それでもまだ自分たちは生きている】
【ならば、まだ戦える。戦わなくてはならないのだ、と】


【上階】

【涙を流す万里子を見て、クリスは思う。ああ、と。自分が目を離した隙にこんなことになってしまった】
【“いつもそうだ”──いつも気がつくのが遅かった。また同じ過ちを繰り返してしまっていた】


「……僕が必ず助けてあげる。だから、僕の手から離れないで」


【指で万里子の涙を拭う。具体的なやり方なんて思いついていない】
【それでも言い切るしかなかった。薄赤色の隻眼が万里子を見つめていた】
75 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/25(月) 00:18:38.46 ID:uu2w++EZO
>>70

【歯切れの悪い態度、上の空みたいな生返事】
【それらに怪訝な表情を浮かべるものの、それは直ぐに別のものに変わる】
【―――まさか抱き締められるとは思ってなかったから】


そっちこそ達者でね。(私が)死ぬまで死ぬんじゃないよ、コニー。
……耳元で囁くなんて随分と艶めかしい事してくれるじゃないか。

耳元で囁くなら恋人みたいに甘ぁく囁かれる愛が良いな、って思うけど、
――そうだね、個人同士で通じ合えるなら、それはそれで嬉しいな。


【触れ合う身体、服越しなれど伝えたいものを伝うには十分で】
【離れる刹那、寒空に掻き消される温度を名残惜しいと思えば】

【少女は背を向けていた――やけに小さく見えたから、エーリカの表情は何処か曇りがちで】
【でも、宜しく頼まれたなら、それっぽく装うのだった――だって彼女も夢見る乙女じゃないから】


       コニー、――――……また、会えるよなッ!?


【消え入るような小さな背中、背中に刻むような一個人の感情――死ぬなよ、って告げていて】
【その言葉を最後にエーリカはヘリに乗り込み、水の国、外務八課のオフィスに帰投するのだった】

//ここらへんで〆でしょうか、何はともあれお疲れさまでしたっ!
76 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/25(月) 00:23:19.58 ID:p5/DGVCz0
>>75


―――ああ、会うかもな。ただそん時はきっと………。


【エーリカの声を背中に受けながら、誰にも聞こえない声でボソリと呟く。】
【勝利へのピースは少女を贄として捧げることによって完成する。それは誰かの意志ではない。】

【『私の意志だ=x】


//ありがとうございました!
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/25(月) 00:33:24.17 ID:KyuX+NiC0
>>71


【甘ったるい猫撫で声、口一杯のシロップに生クリームを溶かし込んで、砂糖菓子を奥歯で割った】
【それでも足りない、とろとろに煮込んだ蜜を耳から流し込んで、艶やかな指で塗りたくる】
【電話越しの声は緩やかに曲線を描いて、とびっきりの媚態を仄めかす】


んぅ ──── そうねん、演出が足りないわん、命の終わりを簡素に描くのが貴方達の悪い癖ねん
餞に相応しく、花束はいっぱい飾って、それが櫻のやり方ですもの、ねぇ
腸を自分で食むぐらいは、見せて欲しかったんだけど

─── んふふ、でも上出来よん、昼と星の悪巧みも知る事が出来たから

星の国の女の子、ああいう子の綺麗な顔が歪むのを、妾は楽しみに待ってるのよ
ええ、これからも期待してるわん、また今度いらっしゃい
いい子いい子してあげる、────── 心も、身体もねん


【 ────── 櫻の國、殿様が正室、妲己、彼女の言葉が夜をなぞる】
78 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/25(月) 00:34:29.75 ID:MkurgFrF0
>>74

【自身に降りかかる災い、苦痛、此れ迄と同じく全てを押し退けて】
【その呪いが、何度その身を焼こうとも、この男は表情も変えずに戦場に立ち続けるのだろう】
【その先に平穏は在るのだろうか】

「ディミーア……」
「頼む……ああ、その通りだ」
「奴らはまだ、生きている、それに俺達はまだ2人だけじゃ無い」
「アーディン達や外務八課が既に動いている、カニバディールにも話しは及んでいる筈だ」
「まだ、十分に戦える……」

【取り合った手は、固く固く結ばれて】


【上階の部屋】

「クリス……」
「クリス、ゴメン、ごめん、なさい、私、私は……」

【後はもう、言葉にならなかった】
【涙を拭われ、それでも、先程より増して溢れ】
【だが、その手を取り、抱く様に繋ぎ】
【そう、まさに、手を離さない様に握り寄せている】
【それが、答えと言うことなのだろう】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/25(月) 00:40:37.09 ID:ODUQGnYho
>>73

【袖口で拭う、眦の汗】
【ここは少し暖房が効きすぎている、ぼろ屋のくせに】

【彼の狼狽にわたしは無言を突き返す】
【何も見えていないの――その千里の眼は本当に錆び付いてしまったの】
【それとも初めから全部偽物だった? わたしに聞こえているこの鼓動も、全部】


 ……あなたに“視えない”ものは、わたしが“聴く”

 わたしに“聴こえない”ものは、あなたが“視る”――


【“思い出して”――】
【わたしたちはそうやってやってきた】
【そうじゃなかったら、これからやっていく】


 ――――――っ

【わたしはバレルを振るう、タクトのように】
【指す先は後ろ斜め、4時の方向、過去の方角】


 ―――― 151m先、“3,2秒 ”後!
 

【――何してるの?】
【もう“ステージ”は始まってる】

 
 ―――― 撃って!!


【弾がまだ残ってるなら】
【引き金の引き方をまだ憶えてるなら】
【撃ち鳴らして――わたしに思い出させて、本物の音を】


 ―――― 98m先、“1,8秒 ”後!


【鳴らして。もっと】
【運命のスケールはメジャーに】
【トニックを合わせたら後はビートのままに】

/↓
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/25(月) 00:43:22.80 ID:ODUQGnYho
>>79

【例え“視え”なくたって、テンポが合わなくたって】
【鳴らし続けていれば――すぐに嫌でも分かる】

【その押し寄せる気配、狂ったようなスネアにハイハット】

【薄いドアを蹴破って踏み込んだ黒服の顔面に、】
【レスポール叩き付けるみたいにしてラジカセをぶつけてやった】

【ごめんにゃ、だってわたし、】
【まだあなたみたいに上手く撃てないから】

【この“着られてる”服だって、】
【すぐに脱げそうな帽子だって、】
【アナクロな“ピースメーカー”だって】

【そうだよ、全部全部、わたしのは真似っこ。でも――】


 ―― “ ロックはブートレグがカッコいい “ んだって


【――誰かがそう言ったから】


【――まだ思い出せないの?】
【だったら何度だって、わたしはわたしを咲かせてあげる】

【弾倉に口づけを】
【再装填。わたしの名前は――】


  チン――


   【不細工なサプレッサーの射線上から跳ぶ】


      ザノ――


      【窓から飛び込んだグレネードを蹴り返す】



          “ ローゼ ” だ――


           【ガンサイトは明日へ】



             ―――― にゃ☆



              【咲け、旋律の銃火】



 [Guns N' Roses - Appetite For Destruction - Locked N' Loaded ]
 [ttps://www.youtube.com/watch?v=Vo46PzGV3X8]
81 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/25(月) 00:43:52.58 ID:eK0wFHi3o
>>78


……よぉし、その意気だ
海軍連中に取っ捕まって戦意を砕かれたわけじゃないようで、安心したぜ


【先ほどまでの苦痛の表情がなかったかのように、ディミーアにはいつもの調子が戻っていた】
【あるいは強引にでも戻したのか。そういった感情を押し[ピーーー]人間であることを、きっと厳島は知っているだろう】


で、具体的にはどうするんだ?
黒幕に円卓だけでも手一杯だったってのに、お前んところの海軍まで増えていやがる
いくら俺たちがそれなりの戦力とはいっても、相手がでかい以上限度があるぞ?
俺の部隊だって精鋭揃いだがそれでもせいぜい小隊から中隊規模だ


【ディミーアとしては現状の把握を今したばかりで、具体策がない】
【厳島の方ならば何か考えがあるかもしれないと思い、彼は尋ねる】


【上階】


「……いいんだよ。万里子は悪くないから、ね」


【手を握りしめて、万里子を抱き寄せながらクリスはゆっくりと彼女の頭を撫でていた】
【今できることといえば、もうこれぐらいだろう。泣けるのであれば、そうした方がいい】
【泣き止むまで、クリスはいつまでもそうしているだろう】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/25(月) 00:46:59.88 ID:ODUQGnYho
>>79
/お待たせしちゃいましたがあてくしからはこれで。
/後はもうお好きなようにどーんがーんとソロでジャーンでお任せ丸投げです。
/お付き合いありがとうございましたです。
83 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/25(月) 01:05:02.46 ID:p5/DGVCz0
>>77

【内心で舌打ちする、テルミドールから聞いた星の国の女も相当だが】
【この女も確実に相手にしたくないタイプだ、全てを飲み込まれてしゃぶりつくされる。】
【だがそれを表に出すことはない、まるで寒さで声が震えていると言わんばかりに「うーさむッ!」と口にする】


んな気色悪い真似しないっすよ、できる限りシンプルにが流儀なんでね。
それはどうもどうも………眼を盗んで極秘裏に接触したかいがありましたよ

また今度と言わずすぐに向かわせてもらいますよ、亡命ってやつ。


―――改めて言わせて貰いますけど、私の願いはただ一つ。
罪なき氷の民の血を流すな=Bそれだけです、テルミドールのやり方はあまりにも危険すぎる
勢力が拡大していっても攻められるリスクも比例して増えていく。

だから私のやり方はアンタらに跪いて勘弁願う。

言って貰えば水の国だろうが星の国だろうが戦いますよ、だから―――


【「氷の国の今≠、壊さないでください」】
【そう、まるで神に懺悔するように告げる。自国の安寧のために自らの身をささげたのだ。】
【もしまたテルミドールのような動きが国内であればまた撃ちにくるのだろう。】
【「では、また城に伺いますよ」と言うと通話を切る。】

【いつしか、首都の出口へと来ていた。】

【振り返る―――雪の中に自分の足跡が刻まれている。それは外へと向かっていた。当然だ、そう歩いたから】


じゃあな。


【コニーは寂し気に笑い、そう言うと首都をそして氷の国を後にして東へと向かった。】


【テルミドールの安否については情報は流れなかった、むしろ撃たれた事すら明るみにならない】
【それが氷の国のやり方、徹底した情報統制。】
【何も変わることなく代理を通じて星≠竍与党=A盗賊団≠ヨは連絡が随時行われる。】


【―――イスラフィールならあるいは、この事態に感づき、真の意図は汲み取るかもしれないが。】


【或いは英群水鶏 、偶然にもコニーと出会いその本質を知り櫻国事変≠フ中枢にアクセスする彼ならば】

【あるいはエーリカ=ファーレンハイト、コニーと心を通わせこの事態の寸前まで共に行動し異変を察知した彼女あれば】


【全てはXデーへと繋がる、全ての始まりとなるあの日へと。】

//無茶振りにも付き合って頂きありがとうございました!
84 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/25(月) 01:11:27.69 ID:MkurgFrF0
>>81

【恐らくは無理矢理だ、無理矢理にも感情を安定させ、無理矢理にも普段の調子に戻して】
【だからこそ、気持ちを知るからこそ、其処に触れる事をしなかった】
【出来よう筈も、なかった】

「数の戦力だけで言うなら、無理だ、真面に太刀打ちは出来ない」
「どうも、そこの陸軍の2人が言うには、対黒幕の策を冨獄会とか言うマフィア組織が画策しているらしいが、何とも言えない話だ」
「だが、事は動く筈だ」
「櫻州爆破事件と言うのも、発生した、水国を侵略した魔導海軍に反発する国や組織、反魔導海軍派はかなり居るだろう」
「近く状況は動く、特に、爆破事件を受けて、魔導イージス艦のお披露目セレモニーを企画しているらしい……反抗組織や国家が動くとしたら其処だ」
「ディミーア、常に動く状況を見極めて、暗躍し、味方につけるんだ、それが俺達が戦える唯一の手段だ」

【曰く、状況は近々大きく動くだろうと】
【それも、戦争の規模で大きく】
【なればこそ、その時こそ、戦う糸口を探す切欠である、と】

「さて、そろそろ時間ですかね」
「うむ、まあ、あまり長居もさせられないだろうな、一応外務八課の施設だからな」

【ディミーアに声を掛けたのは、風野と杉原】
【そろそろ、面会に許されるであろう時間を過ぎる、と】


【上階の部屋】

「クリス……」
「私は……ありがとう、なのだよ」

【万里子はクリスにすっかりと身を任せ】
【手を握り合い、頭を撫でられ、いつしか泣き疲れたか、或いは安心に依るものか、眠ってしまった】
【ディミーア達が呼びに来るまで、恐らくそうしているのだろうか】
【全くもって、無防備な姿と言える】
【全くもって、安堵しきった、寝顔とも】

「ありがとう、なの、だよ……」





//お疲れ様です。
//こんな所で〆でしょうか?
85 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/25(月) 01:14:37.34 ID:p5/DGVCz0
【―――】
【―――――】
【――――――――――】


【血だまりの中、意識が、離れようとしている。】
【体温は急速に低下し呼吸はゆっくりと速度を落としているのが分かる。】
【細胞が死んでいく、体が死んでいく、むしろあれだけ受けてまだ生命活動を維持している事が奇跡。】


【―――終わるのか、道半ば、否始まってすらいないのに】
【コニーは選んだ、地獄への道を。なのに私はここで倒れ伏してそのまま死を享受するのか?】


【否】


【否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否】

【腕に最後の力が籠る】



ぬ、ぐお、お………おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああッ―――!



【立て!立たなければ死ぬんだぞ!このまま終わる事などあってはならない、私は、私は、私の望む世界は】
【血が噴き出す、だがそんな事最早意に返さない、ここで生きねば死ぬ。それだけだ。】



【―――雪が強くなってきた。】



【立――――――】





//補足です
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/25(月) 01:16:33.18 ID:9VWkgXO80
>>79 >>80

――――――――ッ!!!



【ギグは得意だ】


【キーだけ合わせて適当に弾いてりゃいいし】
【ミスってもアレンジって言えばいいんだから】
【ロックンロールのコードなんてだいたいおんなじだしな】
【適当に合わせときゃいい。どうせ歪んで対してコードもわかりゃしない】


【こんな豆鉄砲じゃ、ブッ飛べねえよ。】


【気がつきゃ"トゥーハンド”だ。イーストウッドガ好きそうな銃。俺も好きだが】
【今日だけはチョウ・ユンファだ。………アレはオートマチックだったか?気にすんな。】

【振り返る必要もねえ。"視えてる”。肩越しに挨拶は3コード】


―――跳べ!!右に2歩、左前ろに3歩半。2秒後にしゃがめ。


【俺は視えてる。あいつは聴こえてる。うるせぇ口は2人ともある。】
【銃弾の合間を縫う、サルサ。辛口なソース。―――んなこと言ってる暇はないか。】

ギターを忘れんな。それだけありゃ十分だ。


【俺んちの壁が薄くてよかった。壁越しのパーカション。ドア・ノッカーにしちゃあやりすぎだ】

87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2019/02/25(月) 01:16:47.29 ID:9VWkgXO80
>>79 >>80

ったく、余計なもん連れてきやがって。ほら踊れ、撃たれるぞ。
――2歩、前、跳んで。スライディング。回り込んで次は左だ、遅いぞ!!


【ブラウン管が割れてスパークする。ソファの綿が舞い上がる。ガラスが割れて飛び散る。風穴】
【リボルバーから飛び出す銃弾弾ける閃光。テーブルごとひっくり返る灰皿とレシートの山―――】


【  STOP  】


【おい、カメラ。360度まわせ。黒服の背中越し、割れた窓ごし、銃口から】


【オーケィ、 Action 】


行くぞ


【何処へ】


決まってんだろ。――わかったなら走れ。


【銃声、徐々にフェードアウト。BGMだんだん大きく。カメラ。足元の投げつけたラジカセが回り始める。】

【回るラジカセだけ映しつつ、暗転】


ttps://www.youtube.com/watch?v=5iC0YXspJRM



忘れもん、取り返しに来たぜ。ちゃんとな。



/へい!終わりです!お疲れ様でした!
88 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/25(月) 01:24:12.41 ID:eK0wFHi3o
>>84


……なるほど、意外と退屈してる暇はなさそうだな
だったら最適なタイミングで暴れてやろうじゃないか
誰を相手にしているのか、奴らに教えてやらねえとな


【声をかけられると「もうそんな時間か」と言って席を立つ】


次に会うのはきっと戦場だ
痩せた身体でも直しておけよ?


【そんな余計なお世話とも取れる言葉が、彼の別れ際の言葉だった】
【それ以上の言葉は不要とばかりに言わず、二人に連れられてディミーアはその場を後にした】


【そうしてディミーアは上階にいるクリスを迎えにきた】
【上官が部屋に入ってきても、クリスは一瞬嫌がるような表情さえ浮かべたが】


「…………おやすみ、万里子。せめて、良い夢を」


【彼女が起きないように慎重に離れて、その額に口付けを落とす】


……帰るぞ、クリス

「ええ、分かっていますよ、ディミーアさん」


【後ろ髪をひかれる思いで、クリスはディミーアと共に部屋を退出した】

【その後、二人は施設外まで出る。隣を歩くクリスをディミーアは一瞥して】


よほどのことがあったらしいな。“牙”が出てるぞ

「……すいません。どうにも感情が抑えきれなくて」


【会話のために開かれたクリスの口元には、人間ではないものの牙が生え揃っていた】


(待っていて、万里子。君を追い詰めた人間たちを必ず引き裂いてやるから)


【二人の男はそれぞれに決意を胸に秘めて、次の戦場へと歩みを進めていった】


//お疲れ様です!
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2019/02/25(月) 01:48:08.98 ID:ODUQGnYho
>>84>>88


【時は過ぎり】

【闇は更ける】



【霧は深く】

【現は融け】

【幻は乱れる】



【無限の白い平面上に】
【ある次の瞬間から、その二人は立つことになる】

【一切の脈絡を欠いて】
【しかし確かに世界と整合して】


 【 「―― ―――――― ――― ―」 】


【彼らの遙か前方に、一つの影が立つ】
【空間に融け合うような、純白の衣。水兵服】

【女。幼くは無いが老いてもいない】
【無限遠であろうと眼差しが相対するだろう】
【児童めいた大きな丸眼鏡の奥に据わる、無機なる真円の双眸と】


 【 「――――――――――――」 】


【今宵彼らの語った幾多の死と】
【浅からぬ因縁を宿したその女は】

【蔵の奥にしまい込まれた鏡のように】
【ただ整然と、そこに佇み、――――】



 【 「―― ――――― ――― ――」 】


【女は何かを言葉にした】
【あるいは言葉にしようとしていた】


【か細く、薄く、色も無く、今にも消え入りそうに】
/↓
90 :89 [sage saga]:2019/02/25(月) 01:50:25.80 ID:ODUQGnYho
















  助けて ください

  わたしの 〈ともだち〉を




【凪いだ顔貌が】
【懇願していた】
91 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/25(月) 02:10:08.40 ID:MkurgFrF0
>>89>>90

「何だ……ここは、一体?」

【展開されるのは、無限の白】
【全ての境界すら曖昧で、或いはあって無いようなものかも知れない】

「ディミーア、誰か!」

【他に誰か居ないのか、周囲を見渡し探すも、果たして返答は在るのだろうか】
【いや、だがこの感覚、隻眼の諜報員には、覚えがあった】

「まさか……」

【感覚的には遥か前方、其処にその存在は立っていた】
【空間と融合するかの様な、真白な水兵服】
【あの時と同じ姿、同じ瞳】

「貴様は……曽根上ミチカ!!!!」

【血の気が一気に引く感覚を覚えた】
【まさに、カンナの件を告げた存在、そして、渦中の人物の一角】

「何を、何を言っている!?」
「友達?助けろ、それはどう言う事だ!?」
「友達とは誰だ!?」

【霞む様な曽根上ミチカの言葉を聞き取り、そして矢継ぎ早ながらに聞き返した】
【何か接触してきたのならば、用があるには違いがない、だが、何を、何を求めて来たのだ、と】
92 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/25(月) 12:04:23.34 ID:eK0wFHi3o
>>89>>90>>91

【気がついたときにはディミーアは厳島と共にその空間にいた】
【咄嗟に背中の大剣に手を伸ばし『導くフィデリウス』を引き抜く】
【視界にあるのは無限の白とそれに溶けるように存在する一人の女だけだった】


……あれをお前は知っているのか、厳島


【平静さを装った声でディミーアは隣に立つ厳島へと問いかける】
【彼が知っているとするならば、情報を聞き出すのは任せた方がいいだろう】
【そう判断してディミーアは周囲の状況に意識を向けることとした】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/02/25(月) 12:40:34.10 ID:KyuX+NiC0
>>83



ふん♪



ふふん♪



ふふふーん♪



【妲己は浴槽へと向かう、結び目が解ける様に服を脱いで】
【淫らな肢体が露わとなった、肉感的と官能的と、言葉を尽くしても足りない】
【そこに愛嬌と可憐を尽くしたなら、少しは彼女に届くのだろうか】

【天女ですら裸足で逃げ出す媚態、流し目彩るは憂いの面影】
【眼差しすらも蠱惑に甘く、されど琥珀の友禅気侭】
【広い浴槽であった、彼女の為だけに作られた、──── 一体どれだけの負担をかけて】

【無数の温泉は各々効能が違えど、それぞれ一カ月に一度、使うか使わないか、といった程度】
【税を尽くし贅を尽くす、正しく悪女の生業であった、檜の淵に腰かけて】
【生娘の様に爪先を水面に浸したなら、"赤い" 波紋が渦巻いた】


もう少し持つと思ってたんだけどねぇん、意外と氷の子も意気地なしだったのかしらん
んーでも妾の謀りに狂いは無いわん、攻めてもらって迎撃して、お仕置きをしちゃって
隷属するにも段取りがあるでしょう? 最初から堕ちるのは奴隷の冥利に尽きなくて

心も体も支配するにはね、完膚なきまでに折られる必要があるのよ
甘えて憂いて媚を売ったら、気持ちよくしてもらえる、羞恥と恥辱の先に救いがあるの
国を思う売国奴、愛した国民に投げられる礫、想像しただけでも滾るわん



──── 権力者が這いつくばる姿は、格別の愉悦ですもの



【赤い水面であった、水彩画の様に鮮やかな色合いが、一杯の風味を見せて】
【妲己は戯れとばかりに視線を上に向ける、浴場に作られた梁、そこから吊られた数多の乙女】
【一様に苦悶の声を漏らしていた、割かれた腹部から血がしたたり落ちて、浴槽へと流れていく】

【十や二十では足りない、縄で縛られた少女たちは、虚ろな目で妲己を見つめて】
【彼女はその光景をしとりと眺める、浴槽に入ろうともしない、ただ指先が秘所を探して】
【滴る蜜の音に嬌声を交えて、悦楽を貪る心地であったから】




/ありがとうございましたー
94 :@mail ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/02/25(月) 19:33:05.18 ID:lvWFuRjnO
【To : カニバディール】

【From : "Freya"】

【Title : 「Make My Day」】




 みてみて




【 ─── よく分からない写真が添付されていた。辛うじて貴方なら、それが誰なのか判別できるだろうか】
【顔の皮膚が剥ぎ取られ、両眼を抉られ、四肢を落とされ、髪を首元まで切られた、死体のようなもの】
【紅い血染めのパーカー。嘲笑うような血文字の記された張り紙が首に吊るされていた】



 殺し損ねたのだけ残念かしら



【2枚目。どこかのラブホテルだろうか。呑気な寝顔を晒している菫色の髪をした少女と、直黒い髪をベッドへ散らしたまま枕に顔を埋める女】
【そうして2人ごと携帯を横にしたセルフィーで映り込む、艶やかな長い栗毛をした妙齢の女。翡翠色の瞳をごく愉しげに撓めていた】
【3人とも一糸纏わぬ裸体をシーツに隠していた。 ─── 寄せ上げるように胸許を包む片腕】


 かわいいでしょ
 ギンコちゃんっていうの
 新しい仲間

 右となりはツモイ
 昔馴染みよ 腕も立つ


【最後に動画のファイルが一ツ。 ─── 夕暮れ、どこかの路地裏。両膝をついて蹲る、濡羽色の女らしき誰か】
【その髪を切り、歯を抜き、瞳を抉り、耳を削ぎ、顔を剥ぎ、手脚を落とす。一連の過程を撮影したムービー】
【 ─── およそ書き起こす事など能わない凄惨な悲鳴は動画の始終にわたって響いていた。そうして"彼"が誰であるか、貴方は知っていた】



 招けなくて残念だったわ ミスター・ハルズマン

 今度は一緒に遊びましょう?

 上手な殺し方も教えてほしいの



【そこでメールは終わっていた。】
95 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/02/26(火) 00:02:18.02 ID:gY2rG6Bdo
前スレ>>903
【今、彼女との繋がりはカニバディールにとってもあまりに貴重なものだった】
【元より敵を数多く作ってきた身だが、今の事態はそんな悪党人生の中にあっても、あまりに複雑だ】
【数少ない味方となり得る相手との連携は、もはや生命線。互いに協力を惜しむことはないだろう】

【いつの日か、酒の肴にイスラフィールも虚神も、黒幕も円卓も、全て並べられるように】
【そのためには、今行動し続けること。打てる手段の全てを打つことだ】


……やはりか。貴女が自分に心から協力しないことくらいは、あの女もわかっているだろうからな
相手の隠し事の全てを暴き立てられる、そんな力を持っているなら、行使しない理由はないだろう

【カニバディールも、彼女が苦い表情を作ればそう返し、罵詈雑言に同調しつつイスラフィールへの警戒を新たにする】
【相手の懐にするりと入り込むあの手練手管を持ってすれば、触れる程度のことに違和感を持たせない流れを作るなど造作もないだろう】
【「互いに、十分に注意しよう」、そう言って頷くカニバディールも、まだ知らなかった】

【イスラフィールの力は、自分たちの想像以上のものであり。空間からすら記憶を読み取ることを】
【それによって、自身がアーディンに送信した警告のメッセージすら読み取られてしまったことを】


今見せてもらった姿からしても、どうにも胡散臭さを感じたな
私が悪党だから、ということもあるが。ああいう、いかにも非の打ち所がない、騎士然とした人間というのは
そういう人間は、たいてい何かしら腹に一物あるものだ

ああ、頼むよ。かの円卓の武力ともなれば、いずれも相当な強者だろうからな
情報はいくらあっても足りないというものだ
……心中お察しするが、ミラさんの忍耐に期待しよう。貴女への協力は決して惜しまないし、貴女が望むなら円卓の本部にでも潜入する自信はあるが
それでも、貴女が円卓の渦中に囲い込まれている以上、それ自体が常のリスクだからな

――――ふ、ふ。その方が貴女らしいよ。こちらこそだ、ミラさん

【そう、今はこの混迷の世界の中にあって、灯のような間柄なのだから。言葉は、それで十分だ】
【にやりと笑って、大きく頷く。カニバディールもまた、それ以上を知らなかった】
【脛に傷持つ闇の住人だからこその、確かな結束がそこにあった】


了解だ。私の図体でも入る、やはりいい車だなこれは
ふむ……普段なら食ってしまうところだが、今は調理する時間もないからな
適当なところで、私の手下たちに渡して始末させるとしようか

【「ヤクザ……」、と思わず鸚鵡返しにしてしまったのには理由があった。思い当たる組織が一つあって】
【その思い当たる組織が、カニバディールの配下たちの過去に纏わる事情で、避けていた相手だったからだ】

【ひとまず、その話は後になるだろう。死体を軽々と担ぎ上げ、後部座席に放り入れる】
【目についたのは、最初に話していた謝礼金らしき包み。消えたジルベールのことを思い出して、数瞬それを見つめ】
【すぐに踵を返し、車に乗り込む。心中密かに、王への別れを告げて】

【車が走り出して、しばらく。ミラの運転の腕がどうであろうと、カニバディールは落ち着いているだろう。普段から、荒い運転で移動しているゆえに】
【だが、件のヤクザからのメールを確認すれば、その表情は不安げに歪んだ】

……やはり、富嶽会≠フ霧崎か。直接会うのは初めてだ
ホテル丸ごと貸し切り……連中の所有する宿ということか。粗相のないようにせねばな……

ミラさんには言っていなかったが、実は私の手下たちはD.R.U.G.S.≠フ末端にいたことがあってね
ほんの短期間だが、過激派に与する小規模団体として麻薬で廃人になった者や借金を焦げ付かせた債務者の
命を金に変える、処理業者のようなことをしていた。恐らく、向こうも承知だろうが……
貴女はともかく、私は歓迎されそうにないな……

【目的地まではしばしかかる距離。ミラが承知するなら、途中でカニバディールが手下を呼びつけて、女の死体を引き取らせることになろうか】
【その過程で、カニバディールからミラへ知り得る限りの情報の提供もなされるだろう】
【櫻の国の異変、魔導海軍やヨシビ商会なる組織の暗躍、かつて猛威を振るった組織『暴蜂』の活動再開など】

【それらが終わる頃には、ホテルに到着するだろうか。ミラの隣では、流石に怯えた様子は引っ込めて】
【ホテルの中では、堂々と寛いで見せるだろう】
96 :@mail ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/02/26(火) 00:17:59.82 ID:gY2rG6Bdo
前スレ>>908
【From:カニバディール】
【To:霧崎】

【Re:Re:】

現在、ミラさんと共にそちらに向かっている。数時間もあれば到着するだろう
そちらも、多忙なのは聞いている。こちらこそ、時間を割いていただけてありがたく思う
到着時、再度連絡させてもらおう

【こう返信し、ホテルの場所を告げる返信には「了解した。お言葉に甘えさせてもらう」、と短く返して】
【その心中は、やはりざわついていた。富嶽会=Bもはや壊滅状態となったD.R.U.G.S.≠フ中にあって】
【未だ勢力を維持する組織の一つであり。昔気質の極道=z

【そんな存在が、自分のような薄汚い盗賊を気に入るはずはない。今は、状況によって手を組むことも出来ようが】
【いつ、その刃が自分に向くか。背筋に走る悪寒を、同乗するミラに悟られぬよう隠す】

【何よりの懸念。知らない、とは考え難いのだ。スクラップズが素性を隠して運営していた組織のことを】
【全盛期のD.R.U.G.S.≠ノおいて、ぽっと出でありながら過激派への急接近で財を成し。ほんの一時期の在籍後、パタリと消えた末端組織のことを】

【今は亡きCypress≠フ凶行によって、麻薬の製造・売買が推し進められた結果、数多く発生した末期の麻薬中毒者】
【彼らの命を、スナッフ・ムービーや悪趣味な観賞用のデスゲーム、殺人ショーに金持ち向けハンティング・レジャーイベントの開催などで】
【ゴミのように消費し、金に換えていった者たち。スクラップズ首領代理、スカーベッジ・トラーシュが率いた、唾棄すべきマフィアもどき】
【ダストシュート・ファミリー=Bその黒幕としての、カニバディールの顔を。彼女は、きっと知っている――――】
97 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/02/26(火) 02:42:34.97 ID:gY2rG6Bdo
前スレ>>971-974
――――寛大なお言葉に、感謝いたします
そうまでご理解いただけているとは、言葉もありません

……善悪や正誤など、今のこの世界では気にしていられる余裕など、ほとんどの人間にないことでしょう
ただ、己の想いのままに。御恩や立場を別にしても、ブレンヒルト様の判断には共感します

【そう、人であるなら多くの者がそう感じるだろう。奪われたままがいいだなんて望む人間はそういないはずだ】
【だが、そこから脱するために行動に移せるか、となると誰しもがそうではない。まして、ブレンヒルトのような過酷な歴史を背負った者は】
【確かに、悪の親玉としてはらしくないかもしれない。だが、彼女はきっとその理念のためならば手を汚すことも厭わないのだろう】


アイン様と同レベル……そう聞くと、脅威のほどが良くわかります
私も彼とは面識がありましてね。失踪は残念に思っていました

彼の魔術は、まさに新世界でもトップクラスと言えるものでしたからな
アイン様が六罪王にまでなり得た要素たる体力の代わりに、大山は相当なキャリアと老獪さを持っているとすれば
敵に回せば、まさに六罪王クラスの難敵と言えるのでしょう

妖刀作りの刀鍛冶……本来の専門はそちらですか。私も剛田の魔術礼装には、散々にやられたものです
ブレンヒルト様の才覚によるところは大きかったことでしょう。ですが、その才能をまさに刀を鍛えるがごとく、ここまで磨き上げた
その手腕は、未だ健在ということですか……彼が工房を得ているという推測も当然ですな

【カノッサ機関の最高幹部たる六罪王。実力で言えば、そのレベル。加えて、長年のキャリア】
【これほどの人物を敵に回している。ブレンヒルトとの繋がりなくば、早晩自分の首が危うかったことだろう】

ライダーシステムの研究分野は、あの二人でそれぞれ異なっているのですか。あれほどの力の体系が複数存在するとは……
ふむ……大山自身の考え、とは考えにくいところです

あり得るとしたら、おっしゃる通りジンジャーでしょうな。大山が職人気質なら、彼奴は策士です
飄々として、遊び心まで見せながら、必要とあらば味方を欺くような冷徹な判断も下せる、そう言う男かと
これほど重大な情報となれば、制限するのも当然でしょう。現に私も今、小瓶の中に記憶ごとしまい込んでいるのですから

【話は、justiceへと移る。かつて世界の悪と戦った、正義の旗印】

その二人の方が期間は長いわけですか……それも、≪ネル・ナハト≫の活動時期からとは
≪ネル・ナハト≫といえば、私のような後から機関に参加した者にとっては、伝説といっても過言ではない存在です
つまりは、かのシルバーソード率いる精鋭たちとの戦いに勝利し、ここまで生き延びて来たということ――――歴戦の戦士といったところですか

ええ、その通りです。同じ組織に初期からいたならば、面識のある可能性は非常に高いでしょうな
敵である以上は、彼奴等がイスラフィールを確認する場面をどうにか抑える他ないでしょうが……期待は出来そうです

【自分の知らない過去の堆積。歴史の重み。その影響は、自分にも降り注ぐ】
【今まで表舞台にほとんど現れなかった、そんな彼らの事情ですらも】

/続きます
98 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/02/26(火) 02:43:16.92 ID:gY2rG6Bdo
前スレ>>971-974
――――……。ドラ、と言う男はその、なんというか……そう言ったことをやらかしても、違和感のない男なのですか?
仮にもjusticeにいた男が、公然わいせつ罪……? よく解散までにjusticeから叩きだされなかったものですな……
これは、シオンと面識があった可能性は極めて高そうです。そう言った男なら、きっと粉をかけていたでしょうから……

……なるほど。自分自身の素行すらも利用したカモフラージュ……この男も、相当に油断なりませんな
それでも、変質者であることに変わりはなさそうですが……
そうして王様相手にセレモニーでそんな真似をしてまで、潜入するだけの価値がアルカトラズ刑務所にはあった、と

絶海の孤島。我々ゴロツキの間でも、この刑務所のことは語り草でしたよ
――――!! これは……写真越しだというのに、力を感じるような……何という目だ……
手塚、恭介……!? ブレンヒルト様、私の記憶が正しければ、コマチ様が以前私にお話しくださった、あの……!!

【地図と写真を前にしたカニバディールは、思わず絶句した。巨大刑務所の異様にではない。写真に写ったその男にだ】
【コマチとの密談の際にも、話題に上がった男。黎明期の機関の時代に生きた男】

議会の初代議長、機関のご意見番、ナンバー2……"食堂の男"
なるほど、写真とはいえ見ただけで、それほどの人物だと納得させられる想いです……

その研究所の跡地に潜り込むために、アルカトラズ刑務所を自分を守る砦、かつ研究所跡の発掘拠点にしたというのですか
どこまで大胆不敵な……。ええ、それは女王や刑務官の協力なくしては不可能な話です
根回しをしたのは財団W、そんな絵図が浮かんできますよ

そして、目的を果たして意気揚々と出所=c…神器を手にする前段階を終えた……
ふ、ふ。盗賊の浅はかな考えとしては、彼奴がわざわざ重要なアイテムを娑婆に持ってきてくれた、と思えますがね

……現状、最も恐るべきは神器に関する情報を手にした可能性の高いドラが、イスラフィールめに接触すること
イスラフィールにこの情報が渡れば、どれほど面倒なことになるか……

【ナンバーハンター、ドラ。この男が今、世界を揺るがす爆弾を握っている。一言でいえば、そういうことなのだろう】

/続きます
99 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/02/26(火) 02:43:49.58 ID:gY2rG6Bdo
前スレ>>971-974
【話が一通り整理されれば、カニバディールも息をつく。あとで瓶の中の記憶を参照するたびにひっくり返りそうだと考えながら】

ええ、確かに小瓶の中に全て収められました
作戦行動……いよいよ、その話ですな

バベルの塔。神の如き力を求める者たちとしては、相応しいネーミングではありませんか
星の地脈となると、場所は限られているでしょうが、ブレンヒルト様らのことです。もう場所の選定は終わっているのでしょう?

ふむ……その宝石の文字は、哲学者の卵を使った疑似聖遺物の……魔術には明るくありませんが、瞬間錬金のための術式、でしょうか?
インスタントで、ブレンヒルト様の強大な魔術を行使できる……それも、魔翌力を注ぐ限り永続発動も可能とは
ブレンヒルト様の才を表現するのに、天才という陳腐な言葉しかないことが悲しくなりますよ

場所さえ制圧すれば、バベル建設は即座に可能……情報の秘匿が重要ですが、もし知られたならば激戦は必至ですな
フェイタルベルン・ファミリーの皆さまがおられれば、ブレンヒルト様と宝石の護りは盤石でしょうが
必要とあらば、我々にもお声かけください。弾避けの盾としては、生命力に優れた我々ならば最適です

【そこまで話したところで、ブレンヒルトが流麗に指を鳴らす。お供の迅速な動きは、この時を楽しみにしていたかのように見事だった】
【盗賊たるもの、地理の把握は必須事項。見慣れたワールドマップ。ゆえに、三か所の丸がどこを示すかはすぐにわかった】

――――櫻。水。金。何ともまあ、今まさに世界で起きている異常事態の発信源たる国々ばかり
ふ、ふ……!! マナの豊富さもさることながら、宣戦布告としてもこれ以上はない選定です

森林地帯の仙狸坂、険しい山と極寒の天然の要害
国立自然保護区域、黒幕の支配下たるカミス・シティを横切る水国の縄張り
剣の丘、国家にとっても重要な英霊たちの眠る墓地

いずれに手を出しても、その国が黙っているはずのない土地が揃っていますな
これは、大いにやり応えのある仕事ではないですか……!!
墓荒らしを躊躇われるのはブレンヒルト様のお優しさですな。何、バベルが新たな彼らの墓標となりますとも

『空より降り注ぐ光』……? バベルはそれを受け止めるための……
壮大にすぎて、私には測り兼ねますが……それが、覇道の一歩だというなら、是非もありません
やってやりましょう、ブレンヒルト様。世界を獲るのは、ブレンヒルト様なのだと知らしめてやらねばなりません

【カニバディールもまた、笑顔を返した。醜悪だが不敵な、悪党の顔だった】
100 :@mail ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/02/26(火) 02:51:44.81 ID:gY2rG6Bdo
>>94
【To : "Freya"】

【From : カニバディール】


素晴らしいプレゼントをありがとう。死んでいないのは確かに残念だが、その分後の楽しみが増えるというものだ
敗北主義者とは、洒落が効いている。ミレーユのやつと会ったのは一度だけだが、私以外なら誰だかわからなかったかもな
むしろ、よくこれで命があったものだ。外務八課が横槍を入れた、といったところかね?

【文章だけであったが、異形の醜悪な喜悦がにじみ出るような文面であった】

動画の方は、手下たちともども酒の肴にさせてもらうよ
そちらも、愛らしい友達が増えたようで何よりだ。機会があれば、私にも紹介してくれ

【セクシーでキュートなサービスショットも、狂った肉屋にとっては性的欲望を喚起するものではなく】
【未来に、自分の敵を待ち受ける新たな悲劇への期待を思わせるものであった】

参加できなかったのは残念至極だが、次はきっと行かせてもらうよ
とっておきの手口を用意しておこう

【悪意は暗く深く、交わって広がってゆく――――】
101 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/26(火) 22:04:01.29 ID:7c7X5X6WO
>>34

【"夜が優しいのは見て見ぬふりしてくれるから"――その通りだと思う】
【夜空が綺麗なのは、星の輝きだけを引き立てて、見せたくない部分を隠してくれるから】
【であるなら夜空の下で煌めくものも、それを上機嫌に見下ろす少女もまた綺麗である】
【見なくても良いものは見て見ぬふりしてくれる、そんな免罪符が許されるから―――】


――――――………わるい子ね、リリー。こんな夜更けに外に出歩いてはだめよ。
心の赴くままに出歩くのを咎める気は無いけれど、関心はしないわ。


【少女をリリーと呼ぶ女、その名はキャロライン=ファルシア、またの名を記憶屋】
【白の強い、月毛色に近い長髪と常に微笑みを湛えた目が特徴的で】
【物腰が穏かそうに見え、近づく人々に警戒心を与えにくい雰囲気を漂わせる女性】
【普段と異なりベージュ色のタートルネックにインディゴブルーのジャケット、スキニージーンズの組み合わせである】


けれど、そうね。見下ろす景色は確かにきれい。リリーもそう思うのでしょう。


【嫋やかな口調で言葉を紡ぎ終われば、彼女はリリーの傍に寄り添い、身体をくっつけた】
【その仕草、ひらひら舞う花弁のように柔らかく、はかなげに】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/26(火) 22:16:43.73 ID:wi1SHmfB0
>>101

【――――――――ぱちり、と、瞬きが一つあった。見下ろす視界ではたった今ちょうど、電車が駅を出たところ】
【はじめはゆっくりと、けれど瞬きの間にすらぐんぐん早くなって、やがて見えなくなっていく。その向こう側の夜は、きっとここより少しだけ星が元気な場所】
【それを見送ってから彼女は振り返るのだろう、――掛けられる声にて、誰がやってきたのかは、きっともう理解していた。だって、貴女は私のお母さん、なのだから】

――――――でも、……夜の方が綺麗、だから、……。きらきらして、……。……。

【――無垢なはにかみが貴女へ向いていた、新生児が浮かべるはにかみとどこまでもどこまでも同じ色をしていた。現実として彼女はまだ何も知らぬ児であるならば】
【拙い言い訳はあまり長続きはしない。つまるところ夜景を見に来ていたらしい、あちらこちらと煌めくものが家に帰れぬ哀れな社会人の断末魔の色だとは、まだ知らぬらしい】
【であれば、行き交う電車の中に詰まっているのはそれより少しマシな、――かろうじて帰ることを許された社会人なのだとも、きっと、知らないのだろう】
【そうだとしてももはや帰宅時間としてもわりに遅い時間だった。ならば、今の時間に出歩いている彼女はもっと遅く帰るしかないのは道理であった、故に、】

今日! 今日ね、猫ちゃん、いたの、――お散歩のわんちゃんも、なぜなぜしたの。

【ならば、――彼女が外に出たのはだいぶ前の時刻であるのだろう。少なくとも夕暮れを彼女は外で観測していた、途端に華やぐ表情は、本当に子供がするのと同じだったから】
【一生懸命に話しかけるのは今日あったことを伝える子供とまるきりに同じ温度をしている、「――ふわふわしてた」とごく嬉しそうに笑うなら、****の表情などではない】
【たとえそれが全く同じかんばせなのだとしても、何もかもが違っていた。――少なくとも、****は****のその表情を知らない】
【"彼女"が鏡を見るとき、いつだってその表情は冥かった。それを貴女は知っていた。なれば今こうして無邪気に咲い綻ぶ真白い頬のばら色を愛でることも、きっと許され】

【二人並んだ跨線橋の下を、――また電車が一つ、駅に入っていく。少しずつ速度を落として。その中に一体いくつの人生が詰まっているのかしら、分からないけれど】
103 :@mail ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/02/26(火) 22:42:45.63 ID:W19XoBlM0
【To : カニバディール】

【From : コニー・オブライエン】

【そのメールは、丁度カニバディールがブレインデットを氷の国へ派遣した数分後にきた】

よお、カニバディール。
この前は世話になったな、突然だが依頼とお別れの挨拶で連絡した。

まず依頼の件、二つある

1.昼の国に潜入している特務機関イヴァン≠フ構成員で国家保安委員会所属でもあるシルヴィオ≠ニいう男と接触しろ
 奴のセーフハウスは◆◆◆ー△△△にある。まぁ、気は合うと思うぞ。笑

2.既に知っているかもしれないが魔導イージス艦セレモニーの日、大規模な祭りが起きる
 その当日、もしくは前までに櫻州≠ゥそれに連なる場所でひと暴れ頼む
 火事場泥棒なんて得意中の得意だよな?あくまで秘密裏にだ、絶対に悟られるな。表の戦は別の担当がいる。

大分カロリーの大きい仕事が二つだが、お前らは強い。期待してるぜ?


【依頼の内容はスクラップズにとってもかなりリスキーなものだった。】
【《1》で示された住所は首都グランツ近郊だが、治安もそれなりに落ち着いている場所だった。】


それと、以後私からの連絡は一切なくなる。このアドレスも数分後には消えるからな。
ミヒャエルからの連絡も暫くは=@  来ないだろう。

お前はそれなりに話は通じる奴だと思うから言うが、氷の国≠フ敵にはなるなよ。色んな意味でな。



最後に一つ忠告をしておく。
これから起こりうる激動の時代において勢力なんてもんは1日レベルで変動していくだろう。

だから、見余るなよ?

そんじゃーな。


【メールはそこで終わっていた、返信してもエラーメッセージが跳ね返ってくるのみであった。】
【疑念は確信へと変わるだろう―――激動の序曲だ】
104 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/26(火) 22:48:46.33 ID:7c7X5X6WO
>>102

……なら、ワタシに一言言えば良かったのに。
リリーはこどもなのだから一人で出歩くのは危ないわ。……心配したのよ。

だから次からはワタシに一言声をかけること、いいわね?

【か細くなるリリーの言葉。直後に彼女は頭を撫ぜる。わしわしと?否、ぽんぽんと】
【リリーの頭は犬や猫みたいに柔らかくないけれど、でも撫ぜる感触は柔らかさを伝えて】

【未知の世界に足を踏み入れた幼子の様に弾んだ声で、向日葵の様に照らす明るさを携えるなら】
【彼女も目尻を緩め、静かにお淑やかに微笑みを向ける――子供と対比する、大人の表情】
【少女の瞳に映る感情が全てでは無い。けれど、潜めた感情は■■■■への供物と捧ぐのだった】


そう、それは良かったわ。ネコちゃんもわんちゃんもリリーと触れ合えてきっと喜んでるに違いない。
アナタが嬉しいなら、きっとねこちゃんもわんちゃんも嬉しくって楽しい気持ちになってるわ。

(ねぇ、■■■■。貴女の抜け殻は過去を忘れて生を謳歌している。
 貴女の願い、叶えられなかったワンシーンの一かけら。……ワタシの中で鑑賞していればいい)


【無論、彼女は知っていた。■■■■であるなら決して見せない表情を、感情表現を】
【ならば瞳に映るリリーの幼さは毒だけれど、同時に与えて欲しかった 薬/すくい だから】
【彼女は提案する―――ちょうどいいわ、リリー。今からもっときれいな景色を見に行きましょう、と】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/26(火) 23:04:46.86 ID:wi1SHmfB0
>>104

でも……いろんな場所、見てみたいの、いろんなもの――――面白いから。
――――それに、お母さんは、心配しすぎなの。――――。

【色違いの瞳を細めた、そしたら気づけば新生児のはにかみは悪戯っこのはにかみに変貌って、にんまりと笑む唇の端っこ、ごく幼い愉悦を宿す】
【つまりは探検ごっこが楽しくって仕方がないらしかった。それでいて、特別に駄目と言われるような場所――路地裏やごみの不法投棄場――のようなところは近づいていない】
【その程度にはいい子であったが、今宵のように、外を歩き回るのが楽しすぎて、"つい"帰りが遅くなる日が時々あった。――総括するに、"悪い子"なのだろうか】
【――大人ならば下らない万能感だと斬り捨てられるような言葉も、彼女はどこまでも子供だったから、きっと許される。だいじょうぶだよって信じていた、その頭を撫でられるなら】
【――――くすぐったいような吐息が夜に綻ぶ、もうすぐ春も近いなら、吐息は透明なまま。――ならば、今宵はごくごく暖かで過ごしやすい】

猫ちゃんは逃げられちゃった。……犬はね、お名前聞いたの……。――犬の名前。すごく長くて、……忘れちゃった。
ほんとう? そしたら次は、仲良くなれるかな――。

【けれどそれも楽しいのだと無垢なる表情が伝えていた、「ぴょんってジャンプして、あっち側に行っちゃったの!」拙い言葉であっても、その光景はきっと伝わるし】
【犬の名前――品種名――は聞いたけれど忘れてしまったらしい。にこにこ笑ったままの顔でぱちり一度瞬いたなら、もう一度頬っぺたが綻んだ。今度は猫とも仲良くなれるかしら】

【人間になりたいと願うなら人間ではありえなかった。故に****の心は人間ではなかった。そう願わずにはいられないくらい、身体だって、人間とは違っていた】
【けれどいつしか彼女は人間の身体を手にしていた。けれど心は勝手に人間にはならなかった。人間の身体に化け物の心を詰めてしまったなら、破綻するの、目に見えていたなら】
【――それでも今は人間の心と人間の身体を持っていた。それを観測する****はどんな気持ちでいるのだろう。羨ましいのかしら、それとも、もう、どうでもいいのかしら】
【――――いつかは過去の幸せに当たり前を過ごしていた子供であった自分すら妬んで妬んで妬んで呪った彼女であるなら、或いは/けれどそれすら彼女にはもう関係がない】

――行きたい! いきたいいきたい、――。

【だからこそ、ごく無邪気に強請るのだ。今日の彼女は綺麗なものにご執心。昨日はテレビで見た密林なんて場所が気になっていた、くせに】
106 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/26(火) 23:39:27.71 ID:7c7X5X6WO
>>105

(―――……お転婆娘。けれど、可愛らしいわ。
 ………きっと、子を持つ親というのはこういう気持ちなのかもしれないわね。
 危なっかしくて目が離せない、けれど純粋無垢な衝動を邪魔したくもない、と)


【見るもの全てがきらきらと輝いて、地平線の向こうまで広がる宝石箱】
【ゆめまぼろしの陽炎だとしても、嘘のワンダーランドだとしても、それでも】
【リリーの瞳に映る景色は全てが新鮮で、何気ないものにも愉しみを見出せるのだ】

【だからだろう、彼女にはそれが眩しく思えて、目を細めてしまう――、一見すればそれは聖母の微笑みに似て】


心配するのはアナタを思っての事よ、それは許してもらえると嬉しいのだけど。


【■■■■の記憶は依然として彼女の内に根差したまま、昏い記憶も形容できない灰色の感情も】
【完全には消しきれず、消化できないままに、それでも消えにくい消しゴムで必死に消そうとするから】
【記憶を奪った時よりは幾分か昏い感情に引きずられずに済んでいる、純粋無垢を微笑ましく思えるくらいには】


ええ、ネコちゃんとだって仲良くなれるわ。だってリリーはこんなにも素直でいい子なのだもの。
きっと、……逃げたのではなくて、照れてしまっただけ。びっくりしてしまったのでしょうね。


【そして、言葉足らずで表される喜びの色に心温めて、心癒されて、心救われて、あとは――】
【教えない。言葉じゃ安い/易いから。そんな安さ/易さじゃ不十分だから】


ふふっ、急かさなくても"それ"は逃げないわ。
手を繋ぎましょう、そしたら、一緒に行きましょうか―――月と触れ合えるところまで。


【リリーの手を握ったなら、彼女たちは場所を変える。駅近くのコインパーキングに留めた水色の乗用車】
【現実世界で言うならヴィッツと呼ばれる車、それに酷似した車の助手席にリリーを乗せて、自身が運転席に座るなら】
【慣れた手つきでエンジンをかけて、軽やかに動き始める。近代的な街中を走り抜ける――その道中に広がる景色】

【それは見下ろした電車の煌めきと同種のものなれど、形はまた違って。けれど時間経過とともに景色は変わるから】
【都市部から人気のない田舎道、それも打ち捨てられた時計塔みたいな建物だけが残るだけの夜の草原のそれへと】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/26(火) 23:56:57.40 ID:wi1SHmfB0
>>106

【生まれ直してやり直す幼少期であるのなら、キャロラインの記憶の中にもあるのだろうか、いつかの日の彼女の姿、けれど、それは、自分のことだから】
【結局客観的に見ることが出来ないなら、一緒なのかもしれない。――どうあれ"彼女/****"は何度も何度も何度も擦り切れるほどに昔のことばかり、思い出していて】
【思い出しては憧れて妬ましくて疎ましくて苦しくて辛くて悲しくて叶わなくて、いつも泣いていた。だからやっぱり、今ではどこまでも、どこまでも、夢が叶っているのに】

――――――――私、そんなに小さい子じゃないよ。

【――"リリー"は十六歳の子だった。今度の六月に十七歳になる。そうして病気だった。思い出が突然消えてしまう病気。原因不明。治し方も不明。お薬さえない】
【それでも日常生活を送ることに何ら問題はなかった。――彼女は無垢であるのだから、どんな風にだって騙すことは出来るだろう。だとしても悪戯ぽく笑う口元、ごくあどけないから】
【確かに小さな子ではなかった。その背丈は百六十ほどもあったから、どちらかと言えば大きかった。――とは言えそういう問題ではないときっと彼女もようく分かっていた】
【だからこそ笑っているのだろうから。――病気で昔のことを忘れてしまったと信じていた/そしてどこまでもそれが真実だった】

この前CMで見た猫のおやつあげたら、仲良くなれるかな。ふふ――。

【そうなんだって頷いた。ならば今度はおやつを持っていこうか。テレビを見ていたら流れた猫のおやつ。細長いパウチに入った、半分液体みたいなやつ】
【今度買ってみようって思っているのがようく分かった。――そして仲良くなれたら、やっぱりどこまでも嬉しそうに、教えてくれるに違いないから】

お月様に――触れるの?

【――ぎゅうっと繋いだ手は柔らかで暖かであるのだろう。恋人同士でないなら繋ぎ方はどこまでもありふれたもの、それでも母子であるなら、限りない親愛を宿して】
【にこにこと笑って歩くなら、――すれ違いざまの通行人が振り返ってまで彼女らを見やるのだろうか。関係性を理解できなかったのかもしれなかった。――関係ないけど】
【そうしてやがて車に乗るのなら、彼女は窓を開けてもらうのが好きだった。――というよりも、そうじゃないと酔ってしまうのだろう。白い肌、もっと、真っ青にしてしまうから】

わぁ、きれい――。

【半分まで下げてもらった窓に指を添えて、彼女は色違いの瞳で見上げるのだろう。空のてっぺんまで届いていそうに大きなビル。灯る明かりが嘆きで出来てるって知らないまんま】
【街を出るまでそうやってはしゃぎっきりであるのだろう。やがて街明かりから離れてゆくのなら――――少し飽きてしまったみたいな声、「まぁだ?」なんて、もう六回目】
108 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/27(水) 21:15:21.64 ID:Ci7ZO+KqO
>>107

そうよ、お月様に触れるの―――敷き詰められたお星さまの中で灯るように光るお月様に、ね。
幸い今夜は曇り一つないお空であるし、満月なのだから――きっとリリーの好奇心も満たしてくれるわ。

【手を繋ぐ。他人から見れば似つかわしくない少女と大人が手を繋ぐ光景。奇妙に映るに違いない】
【彼女は何時も通りに人当たりの良い笑みを浮かべて、少女は幼子の様な仕草をするから余計に】

【素知らぬ顔で車に乗り込めば、二人楽し気に言葉を弾ませて、喜びを爆ぜさせるのだった】

【――――】


     【いっそ無邪気のままで居られるならば、どれほど良かったのか】


【その答えは隣に座る少女が体現していた。広がる景色全てに目を輝かせ、幸せ交じりの嘆息多く】
【そして運転席に座る彼女に向ける親愛、それが薄氷の上で成り立つ楼閣だとしても幸福なのだろう】
【恨めし気に見上げる目で注ぐ嫉妬、報われる事の無い艱難辛苦、止まない雨のような嘆きと慟哭】
【■■の抜け殻、彼女の中に潜む■■の渦巻く感情、―――言葉を用意できない感情が心を濁す】



外の景色は飽きてしまったのね、……急かしても直ぐには着かないわ。
だからさっきのお月様にまつわるお話をしてあげる。"月との婚礼式"という童話。

【"勇敢な王子と美しい姫君の話、二人は互いに想い合って結婚の約束までしていました"】
【"しかし嫉妬した魔女が王子を月まで連れ去ってしまいました。――そして残された姫君は"】
【"毎年、婚約する予定だった日が来る度に月に向けてキスを手向けるのでした――――"】

【"それほどまでに相手を想っているの"―――と締めくくり、童話の粗筋を教えるのだった】
【悲劇であろう、しかし、ある種の儚さと美しさがあって。リリーがそれを理解するのは難しいかもしれない】
【だからどんな顔をするのかを確かめない。声色だけで判断する事にした――そしたら、軈てたどり着く】


着いたわ、リリー。ここがお月様を触れる場所よ。ここから少し歩くことになるけれどそこはご愛敬ね。


【着いた場所は人っこ一人居ない草原。打ち捨てられた時計塔だけが聳え立つ、そんな場所】
【車から降りた二人は時計塔に歩みを進める。その内、時計塔の中に入り、天辺に続く螺旋階段を上るだろう】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/27(水) 21:43:20.20 ID:EY/io5Nv0
>>108

【始めはずいぶんと乗り気だった。まだ小さな子供と等しいのだもの、どこかへ連れて行ってもらえるだなんてイベントは一大事、けれど、その分飽きるのも早いんだから】
【「まだぁー?」なんて何度も繰り返すようになってしまえば、もうあと少し退屈さが長続きしていたら、「帰ろうよ」なんて言ってしまいそうで、紙一重】
【そのごく寸前に、――語り聞かされる童話があるのなら、それはもう黙りこくって聞くのだろう。草っぱらの光景なんて見ててもつまんないから。草の名前も忘れてしまったの】

ふーん…………。

【――だのに、彼女の目を再び輝かすには少し足りない、らしかった。儚く美しい、そしてちょっぴり寂しいお話を理解するには、彼女はまだ少しだけ早すぎるみたい】
【ちらとでも覗き見るのなら、閉めてしまった窓のところに頭を預けて、ただぼーっと外を見ているところだった。おでこのところが冷たくなってしまったら起き上がって、その繰り返し】
【けれどやがて時計塔が近くなってくるのなら、もう一度元気が少しだけ顔を覗かす、がぁっと窓を開けて少しだけ身体を乗り出す、それでもシートベルトが押さえつけるから】
【好きにさせておけばいいのに違いなかった、――――「お化けが居そう」変なことばっかり覚えつつあった。だとしても怯えている風ではないなら、いいかしら】

んーん。車の中より、お外の方が好き! 入っていいの? 怒られない? 

【さくりと草を踏みつける音、ぐうっと身体を伸ばしたなら、煽られる夜風にわずかに蹈鞴を踏む。そうしてから見上げる時計塔、ここまで来ればすっかりと元気になり】
【車での移動はあまり好まないらしかった。――事実"彼女"も車は好いていなかった。とはいえ早く移動するものは好きなのだ、そういうところ、元から結構子供っぽい、なんて】
【――人の所有する建物に勝手に入ってはいけないと覚えていたか、教わったか。どちらにせよ尋ねる声は、けれど、今更駄目と言われたら拗ねてしまいそうな声をしていたから】
【大丈夫だと言ってやれば嬉し気に笑うのだろうか、――――機嫌よさげな足取り、螺旋階段があまりに長いなら途中で飽きてしまいそう、なんて、?】

【――――楽しそうであるなら、あんまり気にならないらしかった。ぴょんぴょんって跳ねるようなくらいに軽やか、階段を昇っていくなら、或いは、置いて行ってしまいそうなくらいに】
110 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 19:28:19.03 ID:EMfmuGoYo
>>91>>92

 …………………………

【無辺の白紙の上に立つ三つの影】
【それぞれを結べば、尖塔のような三角形を描く】

【頂点は白き女】
【遙かに在って無言するその姿が、次の一瞬には】


 わたしはあなたのこともよく知っていますよ。


【ディミーア・エルドワルの隣に】
【今まさに擦れ違う刹那であるかのように】
【彼の見据える方角と真反対を向いて立つ】

 【瞬間、】
 【彼の眼前だけに過ぎる圧縮記憶】


  【「――銃は苦手か? 剣士」】

    【弾倉は六つ】
       【弾丸は一つ】    
             【 処断】
    【「5――」】 

     【眼前】     【「4――」】 
      【跪く赤毛の女】  
        【見上げる眼差し】【張り詰める】 

 【「3――」】     【銃身を介して伝う】【震え】
        【「2――」】

   【「……大丈夫、」】 
              【「1――」】 

             【 絶叫】 
       【 慟哭】


      【 「――やって」 】



    【 ( ぱ ン ッ ) 】



     

 【   ――(1/432,084,094,321) 】
/↓↓↓
111 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 19:28:42.44 ID:EMfmuGoYo

【頁は捲られ】
【再びの白紙】

【観測上は一瞬。全てに変化は無く】

【女は立っている】
【三人で等辺の三角を描くように】

【何かの虚ろな無言を湛えていた口元が】
【やがて錆びた歯車を回すような緩慢さで開き】

 ………………

 みんな見えなくなりました。
 
 あなたたちのともだちも

 わたしたちの “ ともだち ” も。


【その音響は水面に揺蕩う葉よりも覚束なく】
【瞳は厳島でもディミーアでもなく、何かの虚空を映していた】

 わたしは
      わたしは “ともだち” が見えないと 駄目なんです。


  “いる”のに
       見えない


 何も見えないんです。
           何も。
  

  あなたたちは――


 【「ともだちが見えなくても 平気なんですか」】


【それは問いかけよりは鏡への独白に近く】
【彼らの存在さえ認知しているのかさえ定かならぬ様相で】
【例えこの場で斬り捨てられようと変わらぬであろう瞳で】

【女は何かを識っていた。故に遡求していた。追究していた】

【“いなくなった”何かを再び見たいという】
【その意念の塊だけがそこに浮かんでいた】


【――彼らはその女と波長を異にするのか、あるいは】
【紡がれる言葉によって次の頁は変わる】 【そう感覚されるだろう】
112 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/28(木) 19:42:24.20 ID:SWRtMclZ0
>>92>>110>>111

「ディミーア、覚えていないのか?」
「あの処断の日……ミラを痛めつけ、カンナを連れ去った……コイツが、コイツこそが、黒幕の婦警、曽根上ミチカだ!」

【ミチカを睨みつけ、ディミーアに伝える隻眼】
【その一つの瞳は、何処か怯えを宿して】
【声色も、無理矢理声を出しているかの様な】

「一体、一体どう言うことなんだ!?」
「何故、何故現れた……」

【やはりと言うべきか、いつもと同じ様に散文的で、要領を得ない話し方】
【自らの奥歯が悴み、鼓動が早くなるのを感じる】

「友達とは、誰の事だ?」
「見えないとは、どう言う事だ?」

【矢継ぎ早に、まるで縋る様に、問い掛けを繰り返す】
113 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/28(木) 20:41:20.56 ID:qRbOZxsXO
>>109

【想像していた通りのリアクション。だからこそ気分を害したりはしない】
【子供が秋刀魚の腸の苦みを良しとしないように、酒の味が解らぬように】
【幼い興味を引くには不適格だったに違いない。その風情を理解出来る時に理解すればいいから】


あらあら、リリーは本当に無邪気で元気な子ね。こっちまで元気を貰えるわ。
ふふっ、それは教えてあげない。言葉にしてはいけないから――――


【好奇心に振り回されるリリーのらしからぬ疑問――それに対して彼女は言葉では答えない】
【代わりに仕草で応える。口元に静かに添えられた人差し指、悪戯っ子の不敵な微笑み】
【"本当はイケナイ事だけれど、これはふたりだけの秘密だから黙っていれば大丈夫"という意味を含む笑み】

【人っこ一人居ない時計塔、幽霊が居たって不思議はない。能力なんて不条理まかり通る世界なら】
【肉体を失って尚漂う意識があっても可笑しくない、現に水の国で開かれた大会に出場した白い少女】
【その子だって―――名前は思い出せないけれど―――不可思議な現象をその身体に宿していたから】


さぁ、手を繋ぎましょう。リリー。中は暗くて危ないから、ワタシの手を離さないで。
さもないと、怖いお化けに攫われてしまうのだから―――ねっ?


【怖いお化け―――それは自身に宿した■■■■の記憶そのもの、そして自分自身】
【今や自分こそがそれ自身だからこそ、脅かすようにお道化るようにふんわり茶化すのだ】
【こつこつ、と二人分の足音を鳴らす。螺旋階段をピアノの鍵盤に見立てたってその音は単調だ】
【けれど単調にならないのは二人の音と声。それが単調な音色を補って余りあった】


【コツコツ、と音を鳴らし続ければ――やがて二人は時計塔の天辺までたどり着く】
【開けっ広げの空間。屋根も何もない屋上みたいな場所。だからこそ風も良く当たり、月も良く映える】
114 : ◆r0cnuegjy. :2019/02/28(木) 20:51:35.01 ID:BE2duewro
>>110-112

【その瞬間、ディミーアは忌まわしき記憶の一つを呼び覚ます。あの恐ろしい日のことを】


……そうか、貴様か
首を差し出しに来た、というわけではなさそうだな


【氷点下にまで冷え切った声。膨大な殺気が魔術剣士の全身からあふれ出ていた】
【それこそ次の瞬間に斬りかかってもおかしくないほどの殺意】
【しかしディミーアはそうしなかった。激情を抱え、それが溢れていたとしても行動は理性が縛る】


悪いが俺は気が長くない
うっかり手を滑らさないうちに用件を言え


【射[ピーーー]ような視線を向けたままで勧告をする。脅しなどではなかった】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/28(木) 21:04:32.63 ID:V+ObTQOz0
>>113

【だけれども、お話そのものは嫌いではないのだ。これくらいの子供には勧善懲悪のお話の方が向いているだろうか、日曜日の朝にやっているようなアニメがいいかもしれない】
【それでいて彼女は間違いなく大人の道理を持ち合わせてもいた。記憶はないのだとしても、その身体にこびりついている習慣は間違いなく子供のものでないのなら】
【――彼女は真っ当な子供でいられたことがほとんどないものだから。そうしたかったのかもしれなかった。疑いなく大人に庇護される暮らし】

【自分より自分を大切にしてくれる他人が居ること、――――そうしてそれが当たり前であること、"彼女"の人生では、そんなの、一番最初に壊れてしまったから】

ふうん……、なんで? 

【ざくざくと名も知らぬ草を踏みつけて遊ぶ。言葉にしてはいけないのだと聞けば、やはり、分からなくって。――意味深なる笑みを向けられれば、ぱちりと瞬き】

はぁい――、でもね、私ね、大丈夫だよ。お化けになんて、負けないの、――お母さんのことも、護ってあげる。

【駆け出しかけた指を捕まえられて、繋がれて。――なればいくらか不満げな声が漏れた、けれど長続きしないから。浮かべる笑みは色濃く悪戯ぽくそうして何より子供ぽく】
【お化けになんて負けないからと宣言して、――そうして誰より彼女がお化けに勝てなかった子だというのを忘却していた。彼女はその思い出の重たさに耐えきれなかった】
【そうして他人に委ねてしまったのだから、狡かった。こんなにうんと狡い子はなるほど確かに幸せになってはいけないのかもしれなかった。――――たとえそうなのだとしても、】
【――今のキャロラインになら、全部が分かるだろう。分かるだろうから。分かっているのだろうから。それこそまるで"自分のことのように"】

【(わたしが当たり前に幸せになれない世界なんて、滅びちゃえばいい)】
【(心を奥深くまで抉り取ってもはや癒えぬものにした怨み。抉れた穴をなみなみと満たす腐り切った膿)】
【(だから"空っぽ"の彼女は楽しそうに笑うのだろう。抉れた穴も満たす膿も彼女には存在しないのだから。――――お化けなんてない。お化けなんて嘘。そう言えてしまうから)】

――――わあっ、

【やがて二人天辺に辿りつくのなら、やはり彼女は楽し気であるのだろうか。鈴の音の声が何か達成感にも似た喜びを湛えて、表情を輝かすから】
【お星さまを見上げる横顔を夜風が撫ぜていく、長い黒髪をざあっと揺らして、どこかへ駆けていく、間際に。「すごい」「きれい」拙い感想、笑みに彩って】

ねえおかあさん、お月様に触れるの、ここ――? 

【しばらくはしゃいでいた。どうあれ落っこちかねないほど暴れまわらないのは、やはり彼女が"十六歳"であるからなのだろう。だから、無理に捕まえていなくていいけれど】
【それよりも、思い出すのかもしれなかった。――****も高いところが好きだった。何度も何度も自ら飛び降り赤く紅く咲いたことがあった。色濃い自死の記憶、塗り重ねて】
【遥か遠く地面に映る自分の影。飛び降りるときの喜び。世界からさようなら。9.8の加速度。渦巻く風が耳元で歌う。――――――再び目覚めた瞬間の、絶望と嘆き】

お星さまいっぱい見えるね――。

【――――どこまでも心地よさそうに夜風に髪先を委ねる彼女の無邪気な笑みが真実だった】【そんな記憶、人間には在ってはならぬのだから】
116 :ブレンヒルト・フェイタルベルン ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/02/28(木) 21:26:34.27 ID:tUWAh8rWo
>>97-99

【ドラの話題になった所ではブレンヒルトは彼の調査内容を思い出しながらめっちゃウザそうな顔になる】
【ドラという男は基本的に決して、女性にとって心から喜ばしく感じる存在ではない。ブレンヒルトにとってもそれは例外ではないのだろう】


こいつの評判本当にひどいわね……必要とあらば敵味方問わず盛大に騙すし、息を吸って吐くように悪態が口から飛び出すし
自由過ぎる気質で規範に乗っ取った行動なんてやろうともしない。必要とあらば法に触れた行動すら躊躇わない!
なにより大きい胸と見れば躊躇いなく揉みに行くオープンわいせつ野郎ぶりは『理性が蒸発している』とまで言わしめるほど……

さながら社会的ダイナマイト一触即発的良心罪悪感ゼロ的猛毒セリフ的……とにかくとびっきりのカス野郎ね!
聞けば聞くほどアイツこそなんで正義陣営の味方にいるのか全く理解できない……!織守は元ネル・ナハトメンバーすら招き入れるほど懐が厚かったらしいけど
奴の何を信じてたのかはよくわからないし……イル戦でも渡り合えてたって言うなら実力はあるんでしょうけど


【「私は胸が薄いから比較的被害は軽いけどさぁ……」と、両手で頬杖を突いて愛想の悪い表情でそっぽを向いた】
【再び、ノビタの写真と手元の織守の顔写真付きのjusticeの資料を見合わせながらぼやき始める】


当時は織守と幼馴染のノビタがブレーキ役だから制御できてたんじゃないかって思ってたんだけど、
財団W、普通にアイツを単独行動させてるし一体何考えてるのかしら……それとも本当に服役中に更生したとでも……?

ただまあ危険な敵である事は代わりはないし。しかもその情報を握ってるドラにイスラフィールがもしも接触したら
一発でアイツの調べてきた内容は読まれるでしょうね!……ああけど過去の仲間に似てるんだし相手は記憶を読む能力者であることは
予想してるはず。"姿も能力もコピーしてるけど別人"の可能性を考えてドラの方もこの女との接触は割けようとするかしら……?


「ありえませんぜ!」「絶対無理ッスねお嬢様!」「あの色気ですよ!?」「奴はむしろ自分から必ず触りに近づきます!!」「俺もそう思う!賭けてもいい!」


……えぇ〜……お前たちどうしてそこで口をそろえて断言挟んでくるの……?男ってどうしてこう……
もう……でも何度も能力者を退けてきた実力者なんでしょ?無論『全くの理由もなく』『一切の備えなしで』挑むとは流石に思えないし……
うーん……誰かが一度直接会いに行かないとやっぱコイツの行動も読めそうにないし!!


【部下たちの確信に満ちた言葉が挟まれ両手で頭を抱えだすブレンヒルト、どうやらドラのやる事も読み切れないようだ】
【実際まだ会ってないうちでは切れ者なのか単なる馬鹿なのかまるで読み切れないだろう、どの道奴とは必ず接触するしかないようだ】
/続きます
117 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 21:26:52.56 ID:EMfmuGoYo
>>112>>114

【揺れ惑う隻眼】
【射殺す双眸】

【彼らからの張り詰めた眼差しが】
【女の虚ろな面差しに吸い込まれて、無音】


 ………………

       クロノ カンナ
 あなたたちの  “ さいしょのともだち ” と
             Kanna Kurono

        ケイカクシャ
 わたしたちの “ さいしょのともだち ” は
               Roject
     .
 同じ 檻 の中にいます。


【それは超常の音響であった】
【発音上では一つの音節であったが】
【同時に複数の意味が多重して響いていた】

【あるいは映像としても像を結ぶだろう】
【その無限の白紙の上に、それぞれの存在が、面影が、記憶が】
【壊れかけの幻灯機が震えるかのような色をして】


 ──────────────────────

  ――私の感覚の中にいる限り

  あなたはどの時間にも存在しない。

 ──────────────────────

  ――僕をこんなところに閉じ込めたからと言って

  何も変わらない。

 ──────────────────────


【その褪せた映写には確かに、実存する“彼女”と】
【相対する〈計劃者〉の観念的対話が綴られていた】

/↓↓↓
118 :ブレンヒルト・フェイタルベルン ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/02/28(木) 21:27:11.74 ID:tUWAh8rWo
>>116続き

【地図に記された3つの土地。『黒幕』と『円卓』の抗争の拠点となるであろう3つの土地】
【そこに嫌でも目に付く『塔』をおっ建てようというのだ。―――間違いなく両者との抗争は避けられない】
【そのどちらにも属さない味方であるカニバディール達は貴重な存在と言ってもいいだろう】


しぶとさに置いてはこの世界でも稀にみる規模と評判だしねカニバディールは!
そうね、無論いざって時は私を守ってもらおうかな!……何せ一度おっ建てたら一発で企んでる事はバレちゃうものね
もしも全貌を知られたら間違いなく『黒幕』と『円卓』は私たちの狙いのモノを追ってくるし!だって取られたら敗北確定するのに動かない訳ないし

でもそれも3つ建てるところまではわかっても無論"その次"はそう容易くは手出しできないという点では高い優位性がある訳よ
……この辺は次会う時のお楽しみの予定だけどちょっとだけヒントをあげるとね?『空より降り注ぐ光』ってのはこれから『私たち』の手で降らしに行くものだし
今日コマチがいないのはその準備を完了させるためな訳よ!アイツが戻ってきたら詳しい説明があるでしょうけど……こっちは専門じゃないから私じゃ説明無理!


ともあれ……この二段階の作戦を得て『神器』を手に入れる道は切り開かれる。それだけはもう間違いないとみていいし
まずはこの二つの作戦!頑張りましょうね!……ああでも万全を期すためにこの途中でドラから情報を奪い取る事も忘れないようにしないと

……どうすればいいかしら……?うーん……絶対何かいい方法があるはず……なんか喉まで出かかっているんだけど……


【そうこうしているうちに、コンコン、とドアの音を鳴らし再び執事が入って来た】
【執事、アルバート・テイラーは無駄のない歩調でブレンヒルトの傍に立つとカニバディールの方を向いて】


「お嬢様、どうやらお話はほぼ終わったようでございますね。先ほど食事の用意が出来ました
カニバディール様、本日はもう遅いので今日はこちらでおやすみくださいませ。ただいま浴場及び来客用の寝室のご用意をしております
この後貴方の部下の方々に連絡してまいりますので、明朝貴方の自宅まで我々がお送りいたします。今夜はごゆるりと寛ぎくださいませ……」

あ、じいや!ありがとう!情報は全てお話し終わったし!
さ、カニバディール!お話はこれでおしまい!今日は私のアジトでゆっくり休んでいってほしいし!さ、ご飯食べに行きましょ!



【かくして二つの悪の勢力の話し合いはひとまずの区切りを終えた―――】
【ブレンヒルトの部下たちはこの後カニバディールを大食堂まで案内してくれるだろう】

【本日の夕食はカニバディールの嗜好に合わせ大半が肉料理だったという―――古今東西、あらゆる種類の肉……】
【時折肉の味を引き立てるべく香草なども盛り込まれたりはしてたがほぼ肉ばかりだったという……】
119 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 21:27:40.56 ID:EMfmuGoYo

    ...
 ――還して欲しいんです。


      虚無の計劃者
 わたしたちの “ さいしょのともだち ” を
               六罪王


 
  そうしたら

  そうしたら、
  わたしたちも返します。


        ゼロの意志
  あなたたちの “ さいしょのともだち ” を
                公安捜査官



【それは懇願のように儚く】

【そして『取引』のように揺らがぬ声だった】


【事態の委細はその語彙の乏しい口からは未だ語られていないが】
【その無機の眼差しから発せられる非言語的な波長が不明を補うだろう】


【――〈計劃者〉と“彼女”は今、概念的に閉塞した領域に隔絶されている】
【その中にいる限り、彼らは如何なる因果にも干渉しえない。何者にも影響を及ぼし得ない】

【謂わば、盤面からの『除外』――】


【〈黒幕〉の中核を成していた〈計劃者〉が取り除かれた代わりに】
【〈ゼロ〉の意志を担っていた“彼女”もまた、彼らに重要な何かを伝え損ねたままだった】


【――彼らには選択肢がある】

【“彼女”を取り戻す代わりに、〈計劃者〉を再び盤面へ呼び戻すか】
【あるいはそうすることに価値を認めず、この儚い提示を拒否するか】

【女の要求を簡素化するならば、そう記述することができる】


【しかし】

【仮に『再生』を選んだとして、それがどのようにして可能なのか】
【代わりに彼らが何を成さなければ――そして女が彼らに何を差し出すのか】

【それは未だ、沈黙の奥で】


……………………


【ただ無垢なる真円の瞳が、『理解』と『回答』をじっと待った】
120 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/28(木) 21:41:02.91 ID:qRbOZxsXO
>>115

【何で?それはね、―――そのお化けはアナタから抜け出した白神鈴音だからよ】
【なんて口にした日にはこの幻想(すくい)が音を立てて崩れてしまうから、言葉にできない】
【自分より自分を大切にしてくれる他人、否、この場には母娘しかいないから】
【自分よりも自分を大切にするなど当然の事で、理屈じゃ割り切れない事だった】


あらあら、うふふっ。頼もしいわね、リリー。思わず嬉しくって頬が緩んでしまうの。
でもね、でもね―――やっぱり母親は子を護る生き物だから、気持ちだけ受け取っておくわ。


【神蝕荒魂―――きっと、白神鈴音の記憶はキャロラインの全てを蝕んで、今も声なき声で恨みと辛みを吐き出しているから】
【改めて理解してしまう。記憶を奪い取る以外の救いなんて無くて、白神鈴音は忘却される以外の幸せなんて無いと】
【だから全てを忘れられた幸せな抜け殻が紡ぐ無邪気も毒にしかならないのだろう】

【私が幸せになりたいのに、抜け殻の幸せは私の幸せじゃないから、やっぱり世界もろとも滅べ滅んでしまえ】
【なら悪心/神たる意識と記憶を宿す記憶屋の彼女こそ、やっぱり怖いお化けでしかないけれど】
【同時に自分は記憶屋だから、白神鈴音じゃないって線引きが出来るから、微笑みながら心の内側で黒い感情を抑え込んでしまえる】

【綺麗だねー、お星さま一杯見えるねー、なんて言葉、見下ろす景色、見下ろせる場所】
【フラッシュバック気味に脳裏に再生される死の記憶、目覚めの絶望――不意に口元を手で覆い、蹲る】
【きっと心配の言葉と表情を向けられるだろうけど、呼吸は荒いままに"大丈夫"と強がりを口にするのだ】


―――――……そうよ、ここがお月様に触れる場所。そしてお月様に口づけ出来る場所よ。
実際にやってるところを見せたいけれど、……ごめんなさいね、少し体調が優れないから……
リリーの好きなようにお月様に触れてごらんなさい、あとで写真に撮ってあげるから。


【渦巻く黒い感情。それを沈める/静めるには多大な精神力を要して】
【心の中で必死にかき集めた虚無の色で黒色を塗り潰す。宛らトランキライザーを服用する病人みたいに】
121 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/28(木) 21:49:42.21 ID:SWRtMclZ0
>>114>>117

「ディミーア、落ち着け……何か話がある様だ」

【横にて、背中の大剣に手を掛ける剣士】
【尋常ならざる殺気を放つ彼に、そう釘を刺しつつ】
【一つの瞳は、ミチカを見据えて】

【そして話されるのは、黒野カンナともう一人のお話】
【世界と言う盤面から外された、2人の姿のお話】

「こ、これは……カンナ!?」
「そして、もう1人が……まさか、六罪王ロジェクト……黒幕のトップ……」

【まるで、壊れかけの幻灯機か夕日の影絵か、或いは幻聴か、そんな曖昧な、まるでミチカの記憶に応呼するかの様に再生される、2人】
【1人は初めて目にするが、だが理解が出来る、彼こそロジェクト、円卓のトップジルベールに相対する黒幕のトップ】
【そうして、求められるのは、取り引きだった】

「話は解った……カンナを、取り戻せるのだな?蘇らせられるのだな……」

【漸く絞り出した言葉だった】
【ディミーアの顔を見る、この話、何処まで信じるか、或いは何処まで理解出来るか、或いは、何処まで飲めるか】

「解った、その話一先ず信じよう」

【嫌な汗が落ちる】

「それは、どうすればいい?」
「この世界の盤上に居ないのならば、俺やディミーアにはどうする事も出来ないだろう、やり方があるのか?」

【また汗が頬を伝う】
【ミチカの真円に見据えられ、何とか其れだけを聞き返す、そして漸く理解した、恐怖しているのだ、曽根上ミチカと言う存在に】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/28(木) 21:58:17.13 ID:V+ObTQOz0
>>120

【だから、やっぱり、お化けは実在するのだった。実体のない人格をお化けと定義するのなら、キャロラインの中に宿る"彼女"は間違いなく実体をなくしたままであり】
【からだとこころが切り離された状態であるのだろう。ならばウヌクアルハイであったころと何が違うのだろう。何も違わないのかもしれなかった。そしてきっと何もかもが違う】
【あの時"彼女"の主体は精神にあった。――――果たして今はどちらであるのだろう。記憶を持たぬ抜け殻と、渦巻く記憶の怨念と。(そしてもう一つ何かある?)】

【(――――――――、遠く遠く暗闇の中から"だれか"が、貴女を/わたしを探している)】

だーめ! お母さんは私が護るの。――――――お母さん、大好きだよ。

【月明りが彼女の白肌を透かすほどに照らしていた。なれば肌の白さと髪の白さはそれぞれカラーコードの端っこを示しているのだろう。故に赤い瞳がやけに煌めいて】
【はにかむ告白は気まぐれに漏れ出て、けれど心底から来るのだろう。――そう学習していた。リリーは母親のことを無条件に愛していた。大多数の子供がそうであるように】
【自分を護ってくれるから愛するのか。愛しているから護ってもらえるのか。そんなの難しすぎて分からないけれども、――ひどく大人びて/なんせ彼女は大人である/けれど子供だから】
【笑った顔が、――、ふと陰る相手の表情に、その仕草に、途端に狼狽えて、しまうなら】

え……、――おかあさん? どうしたの、――? ? お母さん――? ――おうち、かえる? ?? だいじょうぶ……?

【彼女もいっしょにしゃがみこむのだろう。拙い声かけと覚束ない指先が背中を擦るだろうか、――鈴の音が不安定に揺れていた、楽しそうだったのも、消えてしまって】
【護ると宣言したばかりだった。だのに護る方法など結局は分かっていないんだった。――だから泣きそうな目をしてしまう、貴女を苦しめるものの意味も理由すら知らないまま】
【お月様もお星さまも単なる明かりでしかなくなってしまう、――その具合が良くなるまで、彼女はそのまま傍らに付き従うのだろう。忠犬より大人しく、近衛の騎士より恭しく】
【――それでいて実態としては熱を出した母親の周りでうろつく子供とか、猫とか、そういう感じであるなら。心配しているのは確かでも、それを表明する方法、知らないのだ、と】
123 : ◆r0cnuegjy. [saga]:2019/02/28(木) 21:59:01.65 ID:xq2JImVuo
>>117>>119>>121

【曽根上ミチカの話は安易に信じられるものでは到底なかった】
【厄介なのは、信じない、ということさえ容易に取れる選択肢ではないことだ】
【カンナが閉じ込められている。そこまではいい。だが六罪王と同じ空間で、しかも取り出せる可能性を示唆されている】

【それを伝えてきた曽根上ミチカがどういう存在であるかさえ、今となっては予想がつかない】
【つまり、ディミーアたちは状況の殆どが把握できていないということだ】


(…………ここまで未知の要素があるんじゃ、判断のしようがないな、クソ)


【ありとあらゆる選択肢に対して判断基準が存在しない。最低の状況にディミーアは舌打ちをする】
【厳島の言うとおり、話を信じるのであればカンナを取り戻せるという部分だけは理解できる】
【問題はその結果、何がどうなるか、だ】


……厳島の言うとおりだ。話を続けさせてやるから説明しろ


【敵意を隠そうともしなかったが、ディミーアは厳島と同様に話を信じることにした】
124 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/28(木) 22:16:02.60 ID:qRbOZxsXO
>>122

【元より白神鈴音の記憶を宿すのは、劇薬を摂取し続けるのと同じ行為】
【人では経験しえない怨嗟と痛苦、数えるのも億劫で終わりのない地獄を歩み続けるのと同じで】
【それが自分の内側から蝕むのなら、記憶屋と言えど消化不良は必然である】


―――――………大丈夫、よ。リリー。少し眩暈がしただけ。


【じゃない、のだ。お化けに祟られるのと同じ現象が起きているのだろうか】
【荒魂を静める術、それは記憶屋の忘却しかあり得なくて、だからこそ今もなお必死に忘却し続けている】

【言い換えれば人を殺す行為に似ていた。不都合な存在を排除する行為、けれど抗いがたい怨念が拒むなら】
【背中をさする幼子の行動も小さな抵抗でしかないから、自分を消されまいと必死に白神鈴音を消しにかかる】
【一方で支えが無ければそれを為せないなら、自ずとリリーの身体を抱き留めてしまうのだった】


……リリー、ごめんなさい。今は、いまだけは、アナタに守ってほしい。
私が良いって言うまで、ぎゅーってさせてほしい。そしたら、その内に治るだろうから。


【呼吸は荒く、顔色も悪くなる一方。カミサマにも成った少女を宿すという事は並大抵の行為ではなく、狂気】
【故に、白神鈴音だった抜け殻にだって縋る。偽りの母娘関係を盾に、無邪気に付け込んで必死に抗う】
【月明かりの綺麗さも、夜風の冷たさも感じない程に、彼女は必死に抗い続けるのだった】 
125 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 22:22:03.82 ID:EMfmuGoYo
>>121>>123


 ……………………


【女はひとつふたつ、瞬きをした】
【道に迷った幼子が、声をかけてきた大人を見上げたときのように】

【表情は変わらなかった】
【完全な左右対称を湛えたまま固定され】

【彼らから向けられる疑念、緊縛の眼差しを】
【女は暫時の沈黙の中に受け止めて、再び口を開いた】


 ――〈まるいテーブル〉の人達が 隠してるんです。

 “こっち” と “あっち” を繋ぐ『円』を
 


 【 ――〈さかずき〉 】



【女はそう補った】
【その願望を果たすのに必要な『円』とは、曰く〈杯/さかずき〉】
【それが如何なる道具かは露わではないが、喪失を取り還すには欠かせざるアーティファクト】


【だから“それ”を手に入れて欲しい、と】
【〈まるいテーブル〉――〈円卓〉から】

【女の言葉に注釈を付け加えるならば、そう記述できる】
【――この存在が過去に行った所業と照らし、信用に足るか否かまでは付記できないが】

 


   ――――〈ともだち〉を繋いでくれるなら


  わたしは

  あなたたちとも 〈ともだち〉です。


【ぽつりと零す残響】
【虚空の水面に波紋を広げ】

【それきり、女はやや俯いた】
【それは見方によれば頭を垂れるような陰影を醸し】

【じっと、返される言の葉を待機した】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/28(木) 22:30:29.87 ID:V+ObTQOz0
>>124

【まして、――彼女は元より概念に重きを置いた存在ではなかったか。身体は壊れるもの/壊されるものとして据え置かれ、ただ精神を現世に留めるための器でしかなく】
【なにもかもを怨んでなにもかもに絶望した神様の末路。――荒ぶる神様を鎮める方法は祀り/祭り崇めることだと昔から決まっていた。けれど彼女はそれを叶えてもらえなかった】
【彼女は神様の宥め方を知っていた。神様の血を引いていた。――――――――世界中を全部滅ぼしてしまえる神様になれたなら、みんな、みんな、優しくしてくれると思ったのに】

【(同情と憐憫と優しさで白神鈴音という神様は懐柔できただろうに)】

ほんとう…………?

【不安そうな顔がしきりに貴女を覗き込むなら、彼女の長い髪の毛、床を撫ぜもするのだろうか。拙い掌が何度も何度も背中を擦る、悪いもの、吐き出してしまえるように】
【大好きな母親を苦しめるものは嫌いだった。そんなものは消えてしまえばいいと思った。――まさかそれが****/*****だと思いもしないなら】
【――ぎゅうと抱き縋られるなら、抱きしめ返すのだろう。縋られるようでありながら、――同時に縋りついてもいた。ほんの一秒だって早く、元気になってほしくて】

――――――――――――――――――うん。

【今だけなんて言わないでほしかった。いつだって護るの。いつまでだって。――だけれど、そんな言葉、どんどんと悪くなるなら、かける勇気だってなくなって】
【だからせめてめいっぱいに抱きしめる、――限りなく不安であるなら、同時に、抱き縋る。相互の依存ときっとよく似ていた、彼女には貴女が一番大事でしかたない】
【お母さんなんて大嫌いだっていいながら泣きじゃくり縋り付く指先を伸ばす幼子の光景、それよりは少しだけ大人びていた。――ただ、どうしたらいいのか、分からないだけ】
127 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/28(木) 22:38:44.89 ID:SWRtMclZ0
>>123>>125

【ディミーアも同様の意思であった様で、其処には若干の安堵を浮かべ】

「円卓の事か?」
「盃?盃とは……何だ?何かの概念か、或いは術式か?若しくは必要な呪物か?」

【ミチカの話す丸いテーブルの人達、其れが円卓である事は容易に理解出来たが】
【盃に関しては、とんと検討が付かない】
【だが、其れがカンナとロジェクトの復活には必要である、と言うのは理解が出来て】

「……円卓を追え、と?」
「その盃と言うものを得る為に……」

【言いたい事は良く理解出来た、嫌な程に】
【ともだち、ミチカが黒幕の者達を呼称する際の呼び方】
【カンナを蘇らせる、だが同時にそれは、ロジェクトを蘇らせる事にもなり、即ち、円卓を切り黒幕に肩を貸す事に他ならず……】
【苦悩が、諜報員を、苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む苛む】




「ディミーア、すまない……俺はカンナを取り戻す……」
「一時的だ、たった一時……カンナを蘇らせたら、其れまでだ……手を貸すぞ、黒幕」

【諜報員からの答えは、これだけであった】
128 : ◆r0cnuegjy. [saga]:2019/02/28(木) 22:53:00.57 ID:xq2JImVuo
>>127>>125

【具体的な手段については今ひとつ理解できなかった。しかしどうやら円卓が鍵となるらしいことだけは分かる】
【つまるところ、敵の敵は味方、のようなものなのだろう】
【何だ、とディミーアは思う。そういうことならば、今までと話は大して変わっていない】


ふん。要するにカンナを引き換えに六罪王を蘇らせて、しかも円卓潰しをしろということか
交渉の皮を被った脅迫だが、単純だな。それならそうとさっさと言えばいいものを


【苛立たしげに言い放って『導くフィデリウス』を背中の鞘に収める】
【実質的にこれがディミーアの答えそのものだった】


全く、右往左往と無様なことだ、気に入らねえ


【それでも不愉快そうに表情を歪める。チームMに加わり円卓の味方をしたと思えば次はカンナを救うために黒幕側につく】
【両陣営の間を、状況のせいとはいえ行き交うのはあまりにも不恰好。そうでなくとも翻弄されているという証左だ】
【いつまでも状況が好転しないことに、ディミーアは苛立っていた】
129 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/02/28(木) 22:58:08.50 ID:qRbOZxsXO
>>126

【白神鈴音を知った時、どうしようもない存在に思えた。何せ恐怖で人間を懐柔出来ると】
【全人類を皆信者に仕立て上げ崇め奉ってくれると思えるその思考回路が特に―――】
【そんな悪神が今や自分自身なら、やっぱり救えない。自分も、自分以外も全て全て】
【とことん迄選択肢を誤ったのならば―――もう取り返しは付かないのかもしれない】
【―――――――――本当に?へそを曲げた神様の機嫌取りなんて本当は簡単なのに】


【あの時と同じ構図だった―――けれど違うのは、白神鈴音ではなくリリーが心配してくれること】
【あの時は無表情に苦しいか、と問われただけだった。今は護ってくれると幼げに告げてくれるから】
【ならば、あの時以上に彼女はリリーに縋る。少女に泣きつく大人の図、酷く不自然で如何わしくて】
【でも二人は母娘だから。否、やっぱり不自然な構図だった。でもそれなら、それで―――】


――――――――――――………、こうして抱き締めてもらうのは二度目かしら。

折角お月様に触れようとしてるのに……、"発作"に見舞われるなんてね。
リリー。ワタシは、きっとリリーが居ないと、リリーに護られないと生きられないかもしれない。
もちろん、ワタシは母親なんだもの、リリーを護るけれど。それでも時には今みたいに……護られるかもしれない。


【白神鈴音の記憶/人格を持ち続ける限り、二人が親子関係を続ける限り】
【冷たくも温かなものが身体を伝う、なら荒ぶる魂も幾らか落ち着いて。徐々に落ち着きを取り戻し始める】
【心臓の音が聞こえる。彼女のものも、リリーのものも。なら、二人は生きていて、今を生きている】


【時間がどれだけ経過しただろうか、夜は未だ暗いまま星空と満月に照らされ続ける】
【発作が収まるのを見計らって、彼女は強がりではない笑みを向ける。そしたら、さっきの続きをしましょうか、って告げる】
130 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 23:21:21.34 ID:EMfmuGoYo
>>127>>128

【――状況を理解した二人を】
【己が正義を真っ直ぐに歩めない葛藤に苛まれながらも“選択”をした彼らを】

【女は微かに緩く細めた瞳の表面に映していたが】
【彼らの絞り出した言葉を耳朶に拾うと、ぽつり、一滴、言を零した】


【「――――わたしは、」】


  …………わたしは 〈くろまく〉なんですか?


【鏡に向けて投げられたような声が】
【この無限の白紙の上に染みて、滲んだ】

 
  わたしは、

  『悪いこと』をしたんですか?

     だからそんな眼を


【排出される息が微細に震動していた】
【表情は変わらない。しかし何かの歯車が捻れつつあった】

【そしてディミーアが剣を鞘に収めたときだった】



  【  「 違います 」  】



【水面を激しく叩くような】
【それまでとは豹変した、未だかつて無い声が空虚を劈いた】

/↓↓↓
131 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 23:22:26.50 ID:EMfmuGoYo


【――裂帛の反響が無限の彼方まで伝播し、霧消した頃】
【それを何かの誤謬にしようとするかのように、再びか細い抑揚に戻った】


  ――違う、

    違うんです。


  わたしは――


  わたしは、
    わたしはただ、本当に、ともだちを


【それは何の弁明であっただろうか】
【何の意志の表示であったのだろうか】

【しかしそれを語りきる余白は今や  ( ぷつっ )












【水の国】

【林立するビルの合間に、今日も喧噪が蠢く】
【何事が起きた後も、起きる前も変わらず、ただ同じ頁を何度も繰り返すように】

【夢幻は訂正され、一切は現実へと還る】
132 : ◆3inMmyYQUs [sage saga]:2019/02/28(木) 23:24:01.90 ID:EMfmuGoYo
/というところでわたくしからは以上にさせていただきます。
/細かいところは追々舞台裏で。
/お待たせ気味になってしまいましたがお付き合いありがとうございました!
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/02/28(木) 23:33:06.28 ID:V+ObTQOz0
>>129

……………………?

【ぱちりと瞬き。惑った首が傾げられるのだろうか、こんな風に抱きしめたこと、あったかしら。――そう思っているのに違いなかった。そうだとしても、口には出さず】
【ただ困惑ばかりを表情に宿して、――抱きしめた背中を撫でさすりながら、時々頭も撫ぜるのだろう。それが奇妙に大人びていた/だって****はそうされたかった/それは誰?】

あう……お母さん、だいじょぶ……? ……――今日、お家に帰る……? お月様、今度でも、よくて――いいよ……?

【難しいことを言っている気がした。だって私はお母さんをいつだって護るのに。――お母さんだってきっと私を護ってくれるのでしょう。それだけのはずなのに】
【それだけでない気がしてしまうのはどうしてだろう。――けれどそれは気を使いすぎの産物なのかもしれない/きっとそうなんだろう。彼女は悲観的に考えすぎるところがある】
【それでも記憶を喪って以来、――怖かったはずの水にも触れるようになっていた。暖かいお風呂にたっぷり浸かってくつろぐのが好きだった。写真も嫌いだったけど、平気になって】
【二人分の心臓の音を重ねたら気づけば呼吸までも揃うのだろうか。――――そうしてあなたの呼吸、落ち着くのなら。お月様なんてものは、毎日昇るのだから】
【――今日でなくてもいいよ、なんて、提案していた。そうだとしても、車を運転するのは貴女なのだということは結局忘却しているのに違いない。自分はできやしないんだから】

134 : ◆zlCN2ONzFo :2019/02/28(木) 23:36:40.24 ID:SWRtMclZ0
>>128>>130>>131

「黒幕……」
「何を言っている?お前は今まで……」

【曽根上ミチカが成していた事、それは十分に黒幕の行動のそれで】
【本人も認めていなかったのだろうか、黒幕であると】
【故に、抗議も疑問も弁解も、全く意味が解らず】

「お前、お前一体……何を言って……」

【言い知れない恐怖、悪寒が全身を巡り】
【次には、世界は途切れ、元いた場所に居て】

「曽根上ミチカ……お前は……」


//お疲れ様でした!
135 : ◆r0cnuegjy. [saga]:2019/02/28(木) 23:45:32.43 ID:xq2JImVuo
>>130>>131>>134

【次の瞬間、白昼夢を見ていたかのようにディミーアは街中に引き戻されていた】
【深い嘆息が吐き出される。周囲がどうだと調べる気にさえならない。どうせ、何も見つかりはしないだろう】
【昔、酒場で知り合った酔っ払いから聞いた東洋の怪談を思い出した。詳細は思い出せないが、似たようなものだ】


全く…………不可解な現象ばかりだ
いつからこの世界はこんな摩訶不思議になっちまったんだか
この調子じゃ、明日には天地がひっくり返るな…………


【論理を携え技能を行使する魔術剣士には、理解しがたい現象の連続は堪えていた】
【分かることと言えば、曽根上ミチカがどういう理由か一緒に何かをする気になったということだけ】
【デートなんかも付き合ってくれるかもな、などという下らない考えは大して笑えない冗談だったので即座に焼やして捨てた】


…………さっさと自分のことをすべきだったのかもしれねえな


【冷え切った感情の乗った呟きは、街の喧騒の中に埋もれていった】


//お疲れ様でした!
136 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/01(金) 20:34:59.80 ID:C6t+ieYtO
>>133

【重なる鼓動、同じタイミングで脈打たないからこそのシンフォニー】
【心地いいと思った。重ねる身体、重なる鼓動、そして隙間から聞こえる幼い息遣い】

【きっと白神鈴音はこうされたかったのだ――陳腐な言い方をすれば愛されたかったのかもしれない】
【彼女を熟知する人間が居たなら今の光景は間違いなく目を疑う様なそれである】
【卵が先か鶏が先かは兎も角―――原因は明白。白神鈴音である。自分も鈴音に等しい存在なら】
【それでいてとことん迄鈴音では無い綯交ぜならば、護る事も愛する事も無償であるのだろう】


………大丈夫よ、大丈夫。【その言葉は自分に"も"言い聞かせて】

【それでいて、リリーの心配を取り除こうとするから】そうね、悪いけれどその言葉に、…甘えるわ。


【言葉を選ぶ。表情を取り繕う。意地を張る理由は無いけど、不安げな表情は浮かべたくないから】
【自分の思い描く"つよいひと"を記憶の底から引き出して、それっぽく装う――上手くできてないけど】
【上手くできてないから何処か苦しげであるのに、一方で強がりの様に柔らかに笑うのだった】


家に帰るのはいいのだけれど、運転はワタシよ。そこは忘れてないわよね?
………だから、もう少しだけ。此処でお月様を眺めましょう。出来れば、掴むところ、見せてみたいけれど。
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 21:38:34.79 ID:I5YjwjGg0
>>136

【愛されたかった、――きっと半ばほどはそれが正解だった。それでいて、もう半ばほどは、きっと、間違えていた】
【きっと彼女はどこまでも愛されていたくて、そうしてそのまま生きて行きたかった。ほんの短い時間で終わる平穏ではない、ずっと安心して生きていられるような】
【子供がお母さんもお父さんもいつか死んでしまうと分かりながら、――そんな日は実は未来永劫来ないんじゃないか、と、なんとなく信じているみたいに】

【――結局彼女のいのちに足りなかったのは安堵であるのだろう。一つ手に入れたのだとしても壊れてしまうの。そうして、何とか積み上げてきた時間の、その土台すらひっくり返され】
【生まれた意味さえ分からない辛い世界であるのだから、全部放り出してしまった。その癖に、無邪気に笑う抜け殻を妬んで止まぬのだから救えない。だって救われたこともないのに】
【子供がいい子で順番を待てるのは待っていたら最後に必ず自分の分があるって信じていられるだけの人生があったから。ならば、その信頼を世界に抱かぬ/抱けぬ子供は、】

――――――、うん。

【――――――、何か言いたげな間を横たえて、けれど彼女は頷くのだろう。その言葉を信じるしかなかった、取り繕われた表情に、騙されるふりをして】
【けれど心配までも目減りするはずもないなら、背中を撫ぜる手つきは変わらぬまま。それしか知らないみたいに、――そうして事実それしか知らないのだから】
【そばに居て、背中を撫ぜて、それから、時折お喋りをする。それがめいっぱいで精一杯の看病、――横になりたいと願うなら、きっとその足を枕に提供するくらいは、してくれそうでも】

う……。

【――忘れてました、の顔。車の運転なんてしたことがなかった、椅子に座って外を見ていたら勝手にどこかに着くときっと思っていた。――――前から、である】
【それくらいに彼女は運転というものに興味を示してこなかったし、そもそも車に乗りたがらなかったし。――運転の作法を覚えているはずもなかった、いくら動作の記憶とはいえ】
【もとより知らぬのだから手癖にて叶うはずもなくって、――――少女の顔は貴女の強がりに対して、どうにも不安げに垂れ下がった眉をしていて、】

うん……――でも、具合が悪くなったら、すぐに言って、……。

【こくりと頷いた毛先が不安そうに垂れていた、耳も尻尾もあるはずないけれど、もしもあったなら、ぺたーんっってなっちゃってるだろうから】
138 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/01(金) 22:58:19.70 ID:YU7UDCq/O
>>137

【彼女は知る由も無い。けれど白神鈴音は知っている筈だった――抜け殻だって別の生き物だって】
【当然の話だ。救われたいと願ったのは白神鈴音。ならば抜け殻のリリーが救われたって意味がない】
【意味が無いのに―――なのに、歪な親子の真似事を続けるのは何故か。理由を求めてもたどり着かない】

【言葉では割り切れない感情が胸を渦巻けど、白神鈴音の記憶に飲まれぬ為の防衛でもあり】
【そして彼女自身も今の関係は不思議と嫌じゃなくて、寧ろ安らぎさえ抱いていたのかも知れない】


――――……、横になりたい。リリー、身勝手を一つ口にするわ。
膝枕を、お願い出来ないかしら。月だけを見ていたら吸い込まれてしまいそうだから。
リリーの顔も見ていたいというのもあるけれど……、だから不安げな顔をしないで。

(そうしたら私まで不安に染まって、飲まれてしまうもの)


【運転するにはまだ芳しい状況じゃない。運転中に発作が起きたなら、間違いなく事故るから】
【そうでなくても一人だと白神鈴音に書き換えられて、記憶屋の自分ごと掻き消されるだろう】
【なら、わがままは必然。――それでいて一方向の感情じゃないなら、リリーの顔の輪郭を、すらりと伸びた指先が】
【つう、っとなぞる。嫋やかに、柔らかに、淑やかに。顎の先までたどり着いたなら今度は手で頬を撫ぜるのだろう】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/01(金) 23:13:40.95 ID:I5YjwjGg0
>>138

【ならば彼女だって思っていなかったのかもしれなかった。――まさか、全く他人の記憶の中から、空っぽになって楽しそうに生きている自分/他人、見ることになるだなんて】
【故に妬ましい。故に憎らしい。――けれども、彼女は記憶でしかない。現在も続く人格ではないから。そんな彼女が続きを始めるとしたなら】
【それは入れ物であるキャロラインを食い破った時か、――それとも何かの要因で、眼前にて心配げに表情を陰らすリリーが、再び、その名前を思い出すときのことなのだろうから】

――うん、する、するから――、――身勝手、なんかじゃないから、……おかあさん……。
くるしい? いたい……? ――――、

【――膝枕だなんていくらでもするからと。泣きそうな声が即座に許可した、地べたに座ってしまったら、どうぞって太もも、提供するから】
【あまり肉付きのいい身体をしているわけじゃないから、どちらかといえば心地は悪いのかもしれない。そうだとしてもせめて楽になるよう、楽であるよう、努めて】
【暖かな指先が頻りに頭を撫ぜるのだろうか。この程度のことを叶えるのだなんて大変でもなんでもないなら、身勝手であるはずはなかった。――なれば】
【投げかける声はいつかと似ていたとして全く異なるもの。いつかはぞおっとするほどに冷たい目をしていた。――いまは、色違いの双眸、涙すら浮かべて、のぞき込む】
【苦しいとか痛いとか言われたらぴゃあってそのまま泣き出してしまいそうだった。――。頬を撫ぜられる指の手の温度が涙を引き摺りだしてしまいそうで、めいっぱいに我慢する】

【――――だから、】
【涙を堪える一瞬に彼女は自分が羽織っていた上着を脱いで、その身体、掛けてやろうとするだろうか。薄手のコートであるから、あまり、暖かくはないのだろうけれど】

――――きょう、今日ね、今日会った、ねこちゃん、……白色。してたの。白猫さん――。耳のところが、ぎざぎざってしてて、っ。
お散歩のわんちゃんはね、――、すごく、背が高くて。足が長くて。顔も長かった。それで。それで……。――お花も咲いてた。お顔みたいな、お花、
黄色いのとか、白いのとか、紫のとか、いっぱい、咲いてて……。

【そうしたら、彼女は少しだけがんばるのだろう。話し出すのは今日会ったこと、お散歩の最中であった楽しかったこと。猫と、犬と、それからお花くらいしかないけれど】
【不安そうな顔をしないでって言われたから。――いい子はお母さんの言うことをきちんと聞くものだから。だからめいっぱいの頑張り、――拙いけれど、それでも】
140 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/01(金) 23:48:04.02 ID:YU7UDCq/O
>>139

【膝枕の感触はお世辞にも良いとは言い難いものだったけど、少しでも心地良くしてようとする】
【そんなリリーの精一杯の努力が骨身に染みて、どんな状態でも心地良いって甘やかしてしまうのだった】
【湿った感情が込められた言葉も、頬を濡らしかねない涙も――背中を後押しして】


大丈夫よ、大丈夫。苦しくもない、痛くも無いから。
ありがとう、リリー。――――……むしろ暖かいの。

痛みも苦しみもあったとして、今はリリーのお陰で随分和らいでるから。


【薄手のコートを羽織られれば、リリーを慮る表情を浮かべたけど】
【結局好意に甘えてしまうのだった。ひっそりと咲いてる花が風に揺られるみたいに顔を動かせば】
【それは気を許す者に対する特有の仕草。―――次に紡がれる言葉を彼女は静かに聞いていた】


――――……いっぱいの出会いがあったのね、リリー。
白いねこちゃんも、おっきなわんちゃんも、顔みたいなお花も、色とりどりのお花も。
全部が新鮮に映るのでしょう。―――それらはね、リリーを拒んだりしないの。

リリーが小さい冒険をしている時は仕事があって傍に居てあげられないけれど
ポケットに一杯詰められるくらいの驚きだとか喜びだとかで満ちてるなら――それは喜ばしい。

――――――――、がんばったわね、リリー。楽しそうにしているリリーはとても可愛いと思うわ。
だから、ワタシもいっぱい元気を貰った。これからもいっぱい楽しいお話をきかせて。
出来ればワタシも仲間に入れて欲しいところだけれど、ふふっ。


【偽りなき言葉、この記憶も一週間後には消えてしまうのが惜しいと思った】
【けれどリリーは彼女の記憶障害を知っているから、彼女の分までリリーが覚えてくれると信じていた】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/02(土) 00:04:06.77 ID:y6v6DfV50
>>140

【――告げられる礼に、彼女の顔は綻ぶのだろう。涙を少しだけ遠くに退かして、微かに顔を覗かす柔らかさ。苦しくない。痛くない。それだけでうんと安心したらしい】
【ましてや暖かいと言ってくれるなら、――それで嬉しくなってしまう。単純と言えば単純なのだとして、病的なまでの不安症、きっと、人生の中身についたもの、だったから】
【よかったって言わないけれど、表情が態度がそう語っていたから。ひゅうひゅう吹く風はきっと冷たいから、せめて、貴女のところまで届いてしまわぬように】

うん、――、いっぱい。いっぱい、あったよ、あったの――。お母さんとも、行きたかった。お花の名前、おしえてほしかったの……。
今度行きたいところもあるの、――今度一緒に行こうね。かみさま?っていう人が、住んでるところ……。テレビでやっていたの、大きな建物があって――。

【はじめは頑張って紡いでいた言葉が、――ある時点から、いくらか楽しげな声へと変わるのだろうか。曰く、花の名前を教えてほしかったのだと、】
【今度行きたいところだってあるのだと言う。――勝手なお出かけはあまり推奨されていなかった。けれど、彼女がお昼の間、貴女の居ない間抜け出すことなんて日常茶飯事で】
【外猫を家の中で飼うのは難しいみたいに、勝手にお外に出て行ってしまう。――ああそれで人込みで動けなくなって"救助"されたこと、貴女はもう、覚えていないのかしら】

人がいっぱいいるところ、まだ、ドキドキするけど――。――お母さんと一緒なら、ね、私――きっと大丈夫、だから……。
お迎えに来てくれた時、――嬉しかったの。

【――けれど、やはり、彼女が覚えている。人込みで動けなくなってしまったときのこと、本当に怖くて、不安で、泣いてしまいそうで】
【迎えに来てくれた時本当に嬉しかったんだと、――表情が伝えていた。覚えていないのだとしても、きっと、それがどれだけ救いであったか、伝わると思うから】

――うん。いっぱいお話するよ、初めてのこと、いっぱい……。いろんなところ行く。困ってたら、お母さんが、お迎えに来てくれるの!

【だから/だから?/限りなく無断外出の言い訳だった。相手の言葉をなぞるように自分の主張を正当化する上級者。いろんなお話するには、お外に行かないと、だなんて】
【それで困ってしまったら助けに来てだなんて。――どこまでも我儘で、だけれど、我儘なんてものは子供と、それから、可愛い恋人の専売特許、なら?】
【気づけばにこにこと笑っているのだろう。――キャロラインが話を聞いてくれたから、嬉しいんだった。これで蒼褪めた顔で震えたりしていたら、きっと彼女は泣いてしまったから】
142 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/02(土) 00:35:26.43 ID:Zr9yrS4LO
>>141

【身に覚えのない出来事を耳にした時、ああ、またかと内心で落胆する】
【リリーに対してではなく、それを忘れてしまった自分自身に対して】
【だけどそれはもう日常茶飯事であるから、身に覚えがないとしてもリリーが観測してる】

【だったらそうなのだろう。お迎えをした事もあるのだろう――それは宛ら今のリリーと同じ】
【一週間しか持たない記憶、ならば八日目はリリーと同じで無垢だから素直にそれを受け入れる】


――――、良いわよ。今度のお休みの日にでもリリーの行きたい所、連れてってあげましょうか。
お花のなまえ、今度は教えてもらいましょうね。序に逃げてしまったわんちゃんの名前も。

ねえ、リリー。アナタが望むなら、ワタシは何処にだって連れてってあげる。ワタシ達は何処にだって行けるもの。

けれど勝手な外出はやっぱり褒められたものじゃない。……アナタは勝手に出歩くのでしょうけど。
だったらやっぱり………結局はワタシがお迎えに行くからそれはご愛敬かしら。
リリーの楽し気な顔を見たら毒気が抜かれてしまうもの。ほんとうに、……ずるい子ね。


【泣いたり怒ったり、憎しみの色や嫉妬の色を見せるより、拙い笑顔の方が何万倍も良いのだ】
【見るだけで心が満たされるから。忘れたって心が覚えているから、その温もりとか想いとか】
【一面に広がる暖色の花弁、その一つを拾い上げたようなリリーの面持ちは彼女の心を満たしてくれる】


【だから――――】


色んな初めてに触れるのは構わない。けど必ず無事で帰ってくること。
今度ワタシがアナタに(子供用の)携帯電話を渡すから、忘れず持ち歩く事。
それが守れるなら―――色んな所でいろんな初めてに触れても良いわ。

もし困ってたらワタシが迎えに行くから、そしたら一緒に初めてに触れましょう。
ワタシにとってもリリーと一緒のはじめては等しく初めてなんだから。ひとりよりふたり。
楽しい事は一杯分ち合える方がより楽しいから。辛い事があったらそれを分け合えるのだから。


【もう一度、頬を撫ぜて、手が離れたタイミングでリリーの頭に触れて、そっと自分の豊満な胸元に引き寄せる】
【抵抗が無いなら、豊かな双丘、その谷間にリリーの可愛らしい顔が埋められて、親愛の情を身体全てで表すのだった】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/02(土) 00:59:39.24 ID:y6v6DfV50
>>142

――――――私が困っている時、お母さんがいつも助けてくれるの。

【だから落胆だなんてすることないの。――言葉としては出てこない感情、柔らかく頭を撫ぜる指先まで届くのだろうか、そうして、伝わるのだろうか】
【覚えていないのだとしても、助けてくれたのだから。――それを私が覚えているのだから。思い出せなくたって、私がそのことをお話してあげられるから、だから】

ほんと!? そしたら、私、ケーキ屋さんも行きたいの。この前買ってもらったところ……。駅前のケーキ屋さん。いちごのケーキ。
――桜、ってお花も、見に行きたい。だけど、それは、もうちょっと春になってからだって。テレビで見たの。川じゅうにいっぱい、いっぱい、花びらが散らばって。
――――川がピンク色になるんだって! 見てみたいな――、桜の花が咲いたら、もっかい言うね。だから見に行こうね――。

【ケーキ屋さんの思い出も、きっと、彼女の中にしかないのだけれど。駅前のケーキ屋と言えば思い浮かぶ店舗もあるのだろう。いちごのケーキ、買ってもらったのだと言って】
【それから、もう少し春になったら桜の花だって見に行きたい。――。やはり記憶がなくとも興味を持つものは変わらぬのかもしれなかった。桜の花、は、"彼女"の色/花】
【おそらくは花見シーズンを前にしたニュースの特番でも見たのだろうと思われた、――「お団子食べるんだって」とか「桜餅っていうのもあるって」とか、食い気が目立つけど】

――――――だって、お外って、とっても楽しそう! いろんな人が居て、いろんな物があって、――。

【或いは、そう無邪気に言い切れること。それこそが救いであり巣食うものなのかもしれなかった。けっきょく彼女はどこまでも人間の世界が好き/嫌い】
【「――だってお母さん、お家に居ないと、たいくつだから……」本とか与えても、それより、ぴょいってお外に出ちゃう方が、彼女には楽しいらしいのだから】

――はあい、やったぁ――。

【きゃらと綻んだ声が嬉し気だった。携帯電話、――"彼女"も持っていたけれど、それは、きっと見せられるものではないのだろうから】
【けれど貴女ならパスワードだって"分かる"。中身を見ることも叶うだろう。――――――――「生きてます」「ごめんなさい」。誰かに送ったメールも、それ以外も】
【送信されなかったいくつものメールも。誰にも見せないもの、誰にも見られないものだからこそ、どうしようもない文字列、だから、誰にも見せられなかったもの】

【――けれど、過去のことだから。胸元に顔を導かれて埋めた少女は楽し気に笑うのだろう。元気になってくれてよかった、――きっと、そう、思っているから】
144 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 13:53:07.65 ID:GgNJShfDo
//テスト
145 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 14:05:30.41 ID:GgNJShfDo
【その日のアルターリは付近全域が霧に包まれていた】
【水の国はその名のとおり水が豊富な土地を有する。河川に湖、海と水源には事欠かない】
【また自然が豊かなことでも知られている。種々の山脈も国に並び立っていることは周知のことだ】


【しかし、それにしてもこの霧は異常だった。何せ広大な範囲に存在するアルターリの全てが外部から見えないほどなのだ】
【それだけではなく、アルターリから十分に離れているはずの場所から既に視界を遮られている。あまりにも範囲が広すぎる】
【地理条件的にもここまでの濃霧が発生するような状況ではなかった。すなわち、これは何かしらの異変だということだ】


【調査隊のいくつかはこの霧へと入っていき、そして二度とは帰ってこなかった】
【アルターリへと向かう一行はその霧に覆われることとなる。前後左右の何もかもが分からなくなり、ただ前に進むことだけを強いられる】
【風景が止まったように霧だけが無限に続く。時間の感覚さえ曖昧になる中、ひたすらに進めばやがて彼らは目的地にたどり着く】
146 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 14:07:31.51 ID:GgNJShfDo
【────その場所には異臭が漂っていた】
【街の風景はなんら変わりない。数ヶ月前同様に廃墟と化したビル群が墓標のように立ち並ぶだけだ】
【ただ異常なのはその異臭。そして道端に転がったいくつかの衣服と、付近に見つけることができる黄褐色の水たまり】


────あら、いらっしゃい


【女の声だった。大通りの中央に、一人だけ生者がいた】
【美しく透き通った青い長髪が風に靡く。薄手のコートを着込み、寒空の下、脚だけを露出させている】
【姿だけ見れば生存者にも見えた。しかし髪と同色の青い瞳は、現れた人間たちを獲物として捉えていた】


まだ来るなんて、ここは狩猟場としては最適ね
獲物を追い回すんじゃなくって、獲物から来てくれるんだもの

本当に最高ね────!


【女が後転。振り上がった脚から棘状の鱗のようなものがいくつも射出される。それらには液体が塗布してあった】
【命中し、掠めたり突き刺さったりすればその液体によって皮膚が溶かされてしまう。そういう劇物だった】

//ギアの人はこちらへお願いします
147 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 14:12:39.29 ID:GgNJShfDo
【────その場所はまさしく戦場跡だった】
【通りに面する建造物はいくつも破壊され倒壊し、瓦礫となって山積していた】
【道にはいくつもの死体。格好から水の国の軍人だと分かるだろう。潰され、切断され、引きちぎられ、あらゆる死に方をしていた】


────待っていたぞ、脆弱なる人間ども!


【男の声だった。全身に響き渡るような力強い咆哮にも似た声だった】
【彼らの眼前に立つ唯一の存在。全身を黒々とした鎧で覆い、両手には幅広の両刃剣を握りしめる】
【銀の短髪と精悍な顔つきを持つ男が、敵意と戦意を持って立ちはだかっていた】


この戦場はあまりにも手ぬるい。今度こそ強者が来たことを願うぞ
さぁ名乗りを挙げよ! さすれば墓標に穿つ名も残ろうぞ!!


【男は剣を掲げて高らかに宣言をする。この場の惨状を作り出した者が誰かは言うまでもないだろう】

//アリアの人&厳島の人はこちらへお願いします
148 :『Kill Dragoon』 ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 14:20:12.42 ID:kAxThtV8o
>>147


【月の香りがした。冱つるような白銀の長髪を悠然とたなびかせていた。黒い長衣を纏っていた。造物のように無缺で無感情な顔貌の右半を、匿うように前髪が覆っていた】
【 ─── ひどく背の高い女だった。結ばれた唇の色は薄くも、深い口付けに慣れている彩を帯びていた。その足音さえ、微睡む夢を見るように曖昧だった】



       「あなたに名乗るものはないわ。」



【射殺すような青い隻眼が対手を睨め付けた。掠れるような呟きは戦場にあって截然としていた】
【その腰背から銀色の光が引き抜かれた。馬鹿げて長大な銃身二ツ。それを拳銃と呼ぶべきであるのか】
【 ─── いずれにせよ銃口は向けられた。銃爪が引き絞られた。銃声は真っ当なものではなかった】
【凍った大気を撲り付けるような轟音は銃弾の放たれた証左だった。 ─── 恬淡として3発、呼吸より早く脳天へ】
149 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 14:32:16.55 ID:8+4y9E5i0
>>145
アルターリ……ただでさえ、完膚なきまでに踏みにじられたのに、まだ……
この霧は、間違いなく人為的なものだろうけど……能力なのか、それとも……

【ギア・ボックスは濃霧の中に踏み込んでいく。まだ見ぬ邪悪に挑むべく】
【どれほど歩いたのか、わからなくなった頃に。それと出会った】

>>146
……さて、獲物として適当かどうか。見ての通り、血も肉もないもんですから

【皮肉っぽくそう漏らしながら、かしゃかしゃと乾いた足音をさせて歩いてきたのは、独りでに歩く人形だった】
【少し長めの茶髪。無機質な青い瞳。人とは違う質感の肌をした細面。白いシャツに青いジャケット、深緑のカーゴパンツに黒いスニーカー】
【服を下から押し上げる四肢の球体関節は、女性のそれとはまた違った異質さを醸し出していた】

狩りってのは、一方的なものじゃない。自分も命を賭けるんですよ。当然、おわかりですよね?

【右手を肩に当てる。肩の中に手が減り込む。引きずり出されたのは、一本のサーベルだった】
【華麗に後転し、その動きとは対照的な禍々しい鱗を撃ち出す彼女に真っ向から向き合う】

【サーベルが閃く。数度。自身に向かう鱗をその刀身で叩き落す。間髪入れず、左手を腰へ。減り込む。引き出す】
【握られていたのは、プレゼント包装を施された箱だった。それを空中に放る。炸裂。7つの小さな鉄球が、女性目掛けて放たれた】

【玩具武器、『サプライズ・キューブ』。まずは挨拶がわりと言ったところか】

/ギア・ボックスです。よろしくお願いします!
150 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 14:32:54.23 ID:oYx8qt+90
>>145>>147

「うわ〜、これはちょっと……先が見えないですね……」
『まさに手探りね、ライガバイクは降りた方がいいんじゃない?』

【その場に立ち尽くしたのは、グレーのスーツに、黒いロングコート、白いオートバイを引いて歩く男性だった】
【それ以降はとてもでは無いが、オートバイでの侵入は不可能だった】
【それほどの濃霧、前方を塞がれる視界】
【あまりにも不自然なそれは、異変の証に他ならず】

「アリアさん、気をつけて下さい、やっぱり何か変ですよここ」
「スマホさんも、索敵お願いします」

【手持ちの拳銃、マテバ6unicaオートリボルバー、コートの中のホルスターにしっかりと存在することを確かめて】
【やがてその場にたどり着いた】

「うわッ!?こ、これって……」

【目にしたのは、先ずは一面の死体、死体、死体、死体】
【服装から見るに、全員水国の軍人】
【試されているかのように、あらゆる殺され方をされて】
【周囲には、濃密な血の香りが霧に溶けて】
【そして】

「お前が……これをやったのか?」
「ライガ・カシワギ……どうにも話が通じそうな気はしないですが」
「アリアさん、準備はいいですか?」
「こっちは万端ですよ!マテバでよければ!」

【黒い鎧と、そして手にした幅広の両手剣が、彼がこの惨状の下手人である事を明白に語り】
【対して、言葉に答えたらば、コート内のオートリボルバー拳銃を引き抜き】
【先ずは先制とばかりに二発正面から引き金を引き、弾丸を放つ】
【その胴体に目掛け、真っ直ぐ二発、44マグナム弾が放たれるだろう】
151 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 14:38:21.30 ID:GgNJShfDo
>>149

【飛来する鉄球を素早い側転で躱す】
【相手の姿を改めて視認した女は苛立たしげに舌打ちをした】


確かに、これじゃ栄養にはならなさそうね、残念だわ
だったら、さっさと殺してあげる!!


【四脚獣のような低い姿勢を取り、女が疾駆。見た目以上の超加速を見せる】
【接近すれば頭部へと回転蹴りを放つ。脚には先ほど射出した棘状の鱗が短剣並みの大きさとなって】
【突き刺そうとしてくる。さらには黄褐色の液体もそこにはある。酸と打撃と刺突の合わせ技だった】
152 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 14:44:21.54 ID:GgNJShfDo
>>148>>150

【放たれた合計五つの弾丸を、両刃剣が正確に迎撃。その全てを打ち落とした】


…………ふん。やはり人間如きに戦さ場における礼儀を期待した方が間違いだったか
そちらの人間はまだマシだがな


【剣の切っ先がライガへと向いて指し示す。剣士は不敵な笑みを浮かべていた】
【そして再び両刃剣が掲げられる】


我が名はティエン・ディ・エスコルピオ!
誇り高き魔族の四将のうちが一、貴様ら人間を悉く駆逐するものなり!

では────行くぞ!!


【名乗りを挙げると共に真っ直ぐに二人へと突撃を敢行する】
【その速度は彼我の距離を即座に詰めるには十分。接近したティエンは両刃剣を振り上げ】
【まずはライガへと神速の振り下ろしを打ち放つ】
153 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 14:54:07.65 ID:kAxThtV8o
>>150

【先を往くアリアの背中は黙していた。一言ともなにかを言おうとしなかった。それで十分だった】
【青い流眄が一瞥だけ彼を捉えた。 ─── 頷いたように見えるものだろうか、或いは】


  「始めましょうか。 ─── 彼ばかりに拘う訳にも行かないわ」



>>152

【冷酷な表情に不快さを隠そうともしなかった。 ─── 明白に隻眼が細められた。押し込まれるセレクタ】
【巨躯の動く先を鼓動より早く見切った。己れではない。されど踏み込まれる足先】



   「お前の礼節など知ったことではないわ。」「 ─── 私の前に跪け、下郎。」



【黒衣が翻ってその内奥を晒した。 ─── 淀んだ血に満たされた硝子の刃が幾重もの鎖に連なっていた】
【銃把を握ったまま、白く長い手指が刃を引き抜く。投擲が風を切った。幾ばくかの鋒は、鎖に繋がれたまま対手へと迫る。硝煙を帯びた突風】
【 ─── その凶刃が突き刺されば/さにあらずとも、その刃は"爆ぜる"のだろう。爆導鎖に仕込まれた炸薬と信管が、血に満ちた硝子の短刀を内側より砕きながら】
【その破片を死血と共に飛散させる。 ─── 殺意を帯びた血濡れの硝子片は、真っ当な肉体を殺傷するに足りた。血溜まりを作るのは彼女の深紅だった】
154 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 15:06:33.42 ID:oYx8qt+90
>>152>>153

「人間如き?」
「魔族?」

【名乗りの後に告げられたのは、この人物が人外】
【それも魔族であるという、どうにも俄かには信じがたい話で】
【直に聞いたライガも、訝しげに聞き返すほどに】

「何が目的なんだ、こんな所でお前は何をしているんだ?」

【果たして、まともな回答が帰ってくるかは不明だが】
【そして、先行するアリアの背中と表情をライガの瞳が捉え】

「ええ、戦闘開始ですね!」

【その短いやり取りは、互いの信頼の証か】
【兎にも角にも、こうしてアルターリでの戦いの一幕は開けられて】

「マグナムですよ!44!無茶苦茶な!?」

【アリアと自分の放った弾丸は、見事に断ち切られ】
【なるほど、魔族の4将と言うのも強ち嘘ではないのかもしれない】

「っく!負けて……」
「たまるか!!」

【先ずは、とこちらに切っ先を向けて向かってくるティエン・ディ・エスコルピオ】
【近接されれば、振り下ろされるのは神速の剣で】
【振り上げた隙を見計らい、その空いた腹部に蹴りを放ち】
【同時に、その胸部目掛けて、44マグナムを3発立て続けに放つ】
155 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 15:07:12.76 ID:8+4y9E5i0
>>151
どのみち、人間時代から栄養補給には向きませんでしたよ、僕は!!

【叫び返しながらサーベルを構える。しかし、次の瞬間には女は眼前にいた】

(速い───!!)
ぐ……!!! あああああああああ!!!

【蹴りはギアの頭部を完全に捉えた。蹴りの衝撃で人形の破片が飛び散り、突き刺さった棘と酸に焼かれる痛みで苛まれた魂が悲鳴をあげる】
【しかし、傷は押さえない。手が塞がる。戦え。前に出ろ】

【ギアは握りしめたサーベルを突き出し、女の蹴り足を狙う。妨害されなければ、女の太腿に切っ先が突き刺さるだろう】
156 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 15:15:19.25 ID:GgNJShfDo
>>153>>154

【ライガの反応は見事なもので、ティエンの僅かな隙を突いて腹部に打撃を命中させる】
【さらにそこに銃撃が重なる。しかし、胸部の装甲がそれらを弾いてしまう】
【続けてアリアの短剣が爆ぜる。十分な破壊力を持ったそれも、装甲を破壊するには至らない】


愚か者どもめ、そのような小手先の攻撃が通じるはずがなかろう!!


【魔族の双剣士が吠える。それだけで物理的な圧を感じさせるほどの強烈さがあった】
【未だに至近距離にいるのはライガだった。ティエンの狙いは変わらず、再び距離を詰める】


何をしているかと問うたな、人間!
“それはこちらの台詞”だ!! 何故、今更になって貴様たちは現れた!!


【怒号と共に双剣がライガの胴体を狙って振り抜かれる】
157 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 15:18:05.38 ID:GgNJShfDo
>>155

【蹴りが命中。女の唇が愉悦に歪む】
【攻撃後の隙を狙ってサーベルが突き出され──硬い音に弾かれる】
【切っ先が触れているのは鱗状の組織。今度は攻撃ではなく防御に使われていた】


甘いわね、そんな慌てて放った攻撃が通じると思って?
獲物は獲物らしく、じっとしていなさい──!!


【蹴り放った脚が掲げられて、今度はかかと落としが繰り出される】
【やはり命中する箇所には棘が出現していた。攻撃時には常に付随しているらしい】
158 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 15:27:42.40 ID:kAxThtV8o
>>156>>154

【忌むようにアリアは歯噛みをした。 ─── 緩やかに地を踏むその両足に膂力が込められ】
【その凝集は弾けるように躯体を跳躍させる。ライガの至近へと跳んで迫る速度は、およそ真面な人間では有り得ない】
   



      「 ……… 姑息であるとは思わぬことね。」「まったく正道に持て成しているのですから。 ─── 私なりの礼節にて」



【飛散した血痕が暗い光を帯びる。 ─── 暗闇色の輝きと形容すべきものか。矛盾に満ちた仄暗い煌めき】
【 ─── 転瞬、地に/壁に/瓦礫に、彼女の描いた血溜まりより現出した。ただ細くされど長く決然として鋭利な、刺剣:Rapierの刃が無数に】
【冷たい白銀色の刃は、或いは束ねられ対手の刃を妨げんと/或いは立ち並びライガへの追撃を阻まんと/或いは鎧の間隙を狙い、 】
【その両足を慈悲なく貫こうとするのだろう。跪けと彼女は命じていた。硝煙には不釣り合いな甘い掠れ声】
159 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 15:41:05.75 ID:oYx8qt+90
>>156>>158

「よっしゃ!……ってなんて硬い!」

【蹴り入れは命中、しかしその後に放った三発の弾丸は全て装甲に弾かれて】
【44マグナムすらも弾く強靭な装甲、魔族相手に通常の銃火器では分が悪い、そう感じて】

「今更になって?」
「何を言ってるんだ……ここは元々人間の住む場所だ」
「後から侵略して来たのは、お前らじゃないのか?」

【再び距離をつめて、こちらに接近、斬撃を放たんとする魔族の剣士】
【だが、そこにアリアからの援護攻撃があった】
【この隙に乗じて、あるいは、と自分自身のスマートフォンを取り出して】

「アリアさん、ありがとうございます!」
「スマホさん、行きますよ!」
『いいから早く早く!』

「変身ッ!!」

【腰のベルト上の物体の上に、そのスマートフォンをセットする】
【次にその場に立っていたのは、黒と銀色を基調としたパワードスーツの様なアーマー】
【頭部はフルフェイスヘルメットの様で、大きな大きな緑色の複眼の様な目が光る】
【ヒーロー然とした姿だが、その手にした複眼と同様に緑に光るサーベルで、その斬撃を受け止めんとする】
160 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 15:42:22.62 ID:8+4y9E5i0
>>157
ク、ソッ……!!

【硬い音と共に、刃が弾かれる。その身体そのものが彼女の矛であり盾ということか】
【人ならざるもの。異類との戦いは、常識が通用しない】

【授業料は、踵落としの直撃で払った。左肩に打ち下ろされた踵、同時に棘が刺さる。激痛】
【だが。止まるな。右手のサーベルはすでに、ミニカーに持ち替えていた】

【玩具武器、『フリーズ・ミニカー』。それを笑う女の口めがけて叩きつける】
【周辺に強烈な冷気を散布し、範囲内の敵に凍傷を負わせるこの武器は、この距離で使えば諸刃の剣だ】

【自分自身も冷たさに晒されながら、ギアは女の全身に、口中に、冷気を送り込もうとする】
161 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 15:52:34.08 ID:GgNJShfDo
>>158>>159


────ぬぅうううっ!!


【無数に現れた細剣が鎧の隙間を的確に狙って突き刺さり、魔剣士の口から苦鳴が漏れる】
【だが止めるには不足していた。突進の勢いで阻む剣の壁を打ち砕き、双剣がその全てを斬り払いながらライガへ迫る】
【勢いを殺されて尚も重たい斬撃がライガのサーベルによってやっと押し留められる。魔族の表情には瞋恚があった】


ふん、白々しい。よくもそのような戯言が言えたものだなっ!!
あの門の彼方で何が起こっているのか、知らぬとは言わせぬぞ!!


【何か、致命的にライガとの話が噛み合っていない】
【右の剣が振り上がり、ライガの肩を狙って振り下ろされる。重い一撃だと直感できるだろう】
【同時に左の剣が横に振り払われる。狙いはライガではなく離れたところにいるアリアだ。斬撃が目に見える形となって飛来する】
162 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 15:56:10.64 ID:GgNJShfDo
>>160

【素早く脚を引き抜き次の攻撃に移ろうとしたとき、女の視界の端で見たことのないものが取り出される】
【何かと思う隙間もなく、それから強烈な冷気が放出される。思わず女が大きく飛び退いた】


ぐっ、何よ、これは…………っ!!


【咄嗟に顔を手で覆ったものの冷気によって腕の表面が凍りついていた】
【ぎり、と怒りに歯噛みする】


よくもやってくれたわね、薄汚いニンゲンの癖にっ!!


【素早い回転蹴りが連続で放たれ、酸が塗布された棘が無数に飛来する】
163 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 16:03:25.72 ID:kAxThtV8o
>>161


【 ─── 対手の眼光に去来する何がしかの情念を、青く透徹する隻眼が映した。】
【同じ瞳が振り払われる一閃を見定めた。 ─── 足許の血溜まりより暗く喚び出される刃】
【彼女の上背より尚も長大な大剣/ツヴァイハンダーの1振り。左手が拳銃を宙に放り、大剣の柄を掴み取り、剣閃を弾く】



 「微睡ッこしいのは嫌いなの。」
  「 ─── 私は知らない。彼も知らない。ならば、言ってみなさい。」
   「話によれば、この刃を向ける先も考えましょう」



【然して攻勢の苛烈さを止めようとはしなかった。 ─── ただならぬとは理解した、それで尚も冷徹な顔貌だった】
【剣閃を弾いたままの大剣をそのまま対手へ投げ遣る。正しく瓦礫へと突き刺さるならば、ライガへ向けられる一撃を阻む軌道であった】
【宙空へ抛り捨てていた銃把を再び左手が掴み取った。 ─── その足許にまた、仄暗い燐光が生じていた。決して鋒のように小さなものでは有り得ない】
164 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 16:17:32.16 ID:oYx8qt+90
>>161>>163

「いッ!ッツー!!」

【勢いを削がれ、だが尚も思い一撃がサーベルを通じて衝撃となって持ち手に来る】
【生身で受けていたら、そう思うとぞっとする物を感じる】

「白々しい?何を言っているんですか?」
「門の向こう?何が起こっている?すみませんが知りません、事情があるなら話してください」

【どうにも噛み合わないが、しかし、この魔族、何かの事情を抱えているようで】
【その部分を聞き出さねばと、問い返すも】
【最も会話がまともに成立するかは、やはり不明な部分だ】

「っく、まただ、でも−−」

【再び迫る肩への攻撃】
【しかし、今は先ほどまでとは事情が違う、見ればアリアからも援護の攻撃があるようで】
【ならば】

「これで!」

【変身により強化された身体、身体能力】
【回避の意味もこめて、次の手は斜め前にステップで出て、攻撃をかわすと共に】
【狙いは、アリアに迫るもう片方の腕】
【これを手にしたサーベルで切り落とさんと、縦一線の一撃を放つ】
165 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 16:23:07.30 ID:8+4y9E5i0
>>162
【冷気は通じる。違う世界の存在でも、物理法則には縛られているらしい】
【とはいえ、油断は禁物。魂の苦痛は後を引く。酸の痛みは人形の肌を焼き続けている。鼻をつく異臭も精神を削る】

汚い酸に覆われたあんたに言われたくはない!!

亜人か魔族か知らないけど、人形と人間の区別もつかないなら大した種族じゃなさそうですね!!

【再び飛来する棘、怒りゆえか今度は数が違う。あるいは捌き、あるいは食らう。反撃の隙はない】
【じわじわと削られていく体力。どうする。突破口は】

───ここだ!!

【崩れ落ちたビルに向けて、『サプライズ・キューブ』を投げ放つ。鉄球が危ういところで支えられたビルの一部を直撃せんとする】
【ビルを崩して、女を生き埋めにしようというつもりだ】
166 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 16:28:02.73 ID:GgNJShfDo
>>163>>164

【投擲された大剣が僅かにライガを狙う垂直の一撃を逸らし、さらに躱したライガが腕を狙う】
【ティエンの刃が翻る。腕を狙うサーベルを横から剣の柄で叩いて逸らす】


甘いわっ!!


【もう片方の手が拳を作り、剣を握りしめたままライガの腹部へと強烈な打撃を放つ】
【攻撃の成否に関わらずティエンは跳躍。空中から双剣を交差させてから振り抜き、斬撃が刃となってアリアへと飛ぶ】
【その後、少し離れた地点に着地して剣を構え直す】
167 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 16:28:30.86 ID:GgNJShfDo
//>>166は途中送信です。少々お待ちを
168 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 16:30:53.56 ID:GgNJShfDo
>>163>>164

【投擲された大剣が僅かにライガを狙う垂直の一撃を逸らし、さらに躱したライガが腕を狙う】
【ティエンの刃が翻る。腕を狙うサーベルを横から剣の柄で叩いて逸らす】


甘いわっ!!


【もう片方の手が拳を作り、剣を握りしめたままライガの腹部へと強烈な打撃を放つ】
【攻撃の成否に関わらずティエンは跳躍。空中から双剣を交差させてから振り抜き、斬撃が刃となってアリアへと飛ぶ】
【その後、少し離れた地点に着地して剣を構え直す】


…………どうやら自分たちの世界に何が起きているのかも知らぬようだな
ならば好都合だ。このままあるべき戦場の形を手繰り寄せるまで


【そう言ってティエンは口を噤む。事情はあるが、それを語るのはこの男にとって不都合なようだ】
169 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 16:38:12.00 ID:GgNJShfDo
>>165


ちっ、偉そうに…………自分たちから喧嘩を売っておいて、よくも言えたものね


【女が舌打ちをする。怒りが表情に浮かぶが、しかし戦況は有利。油断もあった】
【明後日の方向に放たれたように見えた鉄球がビルの一部を破壊。不気味な轟音が響いた】
【意図に気がついたときには遅かった。巨大な影が女を覆い────】


…………ああもう、めんどくさいわね


【そのまま倒壊するビルが飲み込んでいった。土埃が霧の中に混じりこみ、視界を埋め尽くしてしまう】
【煙が晴れると、崩れ落ちたビルが瓦礫と化して積み上がっていた。静寂が周囲を包む】

【────異変は恐らくギアの目の前で起きる。瓦礫となったビルの壁面。その一部が奇妙な黄褐色に変色する】
【次の瞬間、壁が融解して黄褐色の液体が水平の瀑布となって真っ直ぐに吹き出した。人一人飲み込むには十分すぎる規模だ】
【融解した壁面の向こう側に女は立っていた。煤で全身が薄汚れ、額や身体のあちこちから青黒い血が流れていた】
170 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 16:41:44.54 ID:kAxThtV8o
>>168

【 ─── 飛来する剣戟へ幽かに長駆が捩られた。肩を掠める硬質の大気が黒衣の肌を掠めた】
【滲む血に対してアリアは無感動だった。己れが手負いとなる事に何の感慨もない視線であった】
【対手の答えには恬淡としていた。頷く事もなかった。細められた隻眼は淀みない殺意を充していた】


 「あら、そう。」


【くれてやる言葉は数音節にも満たないらしい。 ─── 仄暗い輝きと共に顕現する"軽機関銃"/ТКБ-621】
【ガス圧駆動方式のガトリングガン。四ツの暗い銃口が鎧の対手を黙然として見つめていた】
【 ─── 瞬息の後に銃爪が絞り込まれた。毎秒百数十発にも及ぶ激烈な鉛の暴風は、決して一陣の風ではない】
【血溜まりより生じて狂おしく巻き上げられるベルトリンク。30口径小銃弾の制圧射撃。例え鎧を貫けずとも間断ない着弾の衝撃からは逃れられない ─── 命中すれば】
171 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 16:56:39.36 ID:oYx8qt+90
>>168>>170

「ぐッ!」
「あああああああああッ!!」

【回避と反撃、ただし回避は成功したものの、その後の反撃の段において】
【カウンターを食らってしまう、剣捌きに体捌き】
【腹部に強烈な一撃を受け、後方へと弾き飛ばされる】
【仮面の中では、苦悶の極みの様な叫びと、そして吐血】

「お、俺たちの世界……何を、何を言っているんだ?」
「あ、あ、アリアさん……」

【膝だけで身体を起こし、前方を見やれば】
【飛来する刃がアリアを襲い、体勢を立て直す魔剣士】
【対してガトリング式の軽機関銃を召喚し、迎撃を試みるアリア】

「俺だって……」

【変身状態の際の専用銃E‐blasterを取り出す】
【そして狙いをつけて、引き金を引く】
【黒と銀を基調とした、近未来的デザインの銃】
【生身では決して扱えぬ威力の弾丸が、放たれる】
172 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 17:04:34.09 ID:8+4y9E5i0
>>169
自分たちから……!? どういうことだ、アルターリを潰したのはお前たちじゃなかったのか!?

【ギアは状況を把握しきれていなかった。この都市で何が起きたのか。何が起きようとしているのか】
【答えを得るより早く、自身が崩した瓦礫の方が落ちた】

く……!! やったか!?

【濃霧の土煙に思わず顔を覆い、痛む目を強いて敵へと向ける】
【積み重なった瓦礫。下敷きになった、と思われた】

【黄褐色。瓦礫の表面に一点が生まれた。そう思った時には、遅かった】

うわ……!!!

【異様な色の瀑布に飲まれて、ギアは後ろに吹き飛んだ。またも身体が、魂が焼かれ、そのまま後ろのビル跡に叩きつけられた】

かはっ!!

【地面に落ちた人形の目に、満身創痍だが確かに立っている女が見えた】
【今なら、人形は動けない。確実に先手を取れるだろう】
173 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 17:11:35.36 ID:GgNJShfDo
>>170>>171


ぬぅ────!!


【強烈な弾丸の嵐。超高速の弾丸の雨を双剣が打ち払っていく。技術が成す防御だったが】
【やはりその全てを防げているわけではなかった。いくつもの弾丸が鎧に当たり硬質な音を鳴らす】
【装甲が貫通こそさせないものの、衝撃が魔剣士の動きを完全に止めていた】

【そこにライガの追加の弾丸が向かい、真正面からまともに命中する】
【衝撃音。微かにだが鎧に罅が入る。超威力の弾丸ならば、効果があるのかもしれない】


ぐっ、おぉおおおおおおおおっ!!


【裂帛の咆哮と共に不可視の衝撃波が弾丸の驟雨を一瞬だけ弾き飛ばす】
【その間にティエンは跳躍して射線から逃れる。空中に飛び上がって旋回。両手の剣を振り払う】
【通りに面した左右のビルが半ばに亀裂が入る。重低音。切断された二つのビルが、二人めがけて倒れこんできた】
174 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 17:16:04.81 ID:GgNJShfDo
>>172

【穴を踏み越えてビルの外に出た女が身体についた煤を叩き落とす】


こんなことまでするつもりはなかったっていうのに…………
本当にニンゲン…………じゃないんだっけ。まぁ何でもいいわ
“こっちの世界”にいる連中は鬱陶しくて嫌になるわ。言いたくないけど、好戦派の気持ちも分かるというものね


【女が駆け出して一気に距離を詰める。その勢いのままに動けなくなったギアの腹部に膝蹴りを放つ】
【膝からは短剣どころか小さな槍のような形状に固まった鱗状の組織が生えていた】
【突き刺されば、やはり酸が体内を侵食してくるだろう】
175 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 17:23:33.06 ID:kAxThtV8o
>>173

【赤熱した銃身がコックオフを起こす寸前にアリアは機関銃を抛り捨てた。歪み始めた機関部が虚しい空転を終え】
【 ─── だが振るわれる剣閃の行先に女は瞼を見開いた。或いは大地の震える音にも似ていたろうか】
【光条へ割かれて滑落を始めた遺構は次の刹那には降り注いでいた。再び引き抜いた白銀の銃口を、天頂へ向け】


      「 ─────── ッッ !!」


【直後、 ─── 崩落はアリアを飲み込んだ。震度より一拍ほど遅れて揺らぐ足許は全てを覚束なくさせた】
【真面な肉体の人間であれば生き延びてはいないのだろう。だが彼女は決して真面な人間では有り得なかった。 ─── 瓦礫の奥より響く銃声に、気付くものか】
176 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 17:33:04.22 ID:oYx8qt+90
>>173>>175

「やった!やりましたよアリアさん!」

【僅かにではあるが、装甲に皹が入ったのを確認】
【同時に咆哮が響き、ここに来て漸く、ダメージらしきダメージを与えられた手応えを感じる】

「って、嘘おッ!?」
「こんなのって、無茶苦茶ですよ!!」
「ビルを、斬るなんて……」

【跳躍し、空中へと飛び上がった剣士】
【その際に、ビルを二つ切断したのだ、亀裂が入る建造物】
【その二つは、自分とアリア目掛けて倒壊してきて】

「イチか、バチか!」
「これでも」
「食らいやがれーーーッ!!」

【全力を持って、剣士の方向へと駆け出し】
【そしてビルの崩壊圏内から離脱を図ると共に】
【そのまま剣士に向けて、跳躍、右足を突き出して、飛び蹴りを放つ】
177 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 17:40:55.36 ID:GgNJShfDo
>>175>>176

【ビルが断面を滑り落ちていき、そして倒壊。土埃が周囲の全てを飲み込んで視界を埋め尽くす】
【ティエンがライガの飛び蹴りを脚を掲げて受け止める。魔剣士は笑みを浮かべていた】


死地にあって前に活路を見出す、その心意気や良し!
だが苛烈さが足りぬ。敵に対しては業火の如き殺意を持って臨め!!


【両腕の双剣が交差。挟み込むようにライガへと振り抜かれる!】
【ライガとの接近戦のため、アリアの挙動については殆ど気がつく様子がない】
178 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 17:52:50.93 ID:kAxThtV8o
>>177

【 ──── 倒壊した瀝青の残骸が前触れなく吹き飛んだ。男の後方である。立ち込める埃っぽい白煙よ。】
【その女はただ蹴撃のみにて己れの道を切り開いた。そうして既に次の雲耀には跳んでいた】
【端的な放物線を描いて、己が躯体の筋力だけを恃みに、 ─── アリアは飛翔していた。曇天を撫ぜる白銀が気流に舞うならば/自由落下】


   「 ─── 殺らせないわ」


【その勢威を重力加速度に委ねたまま、 ──── アリアは鎧の背へと、振り下ろす踵を見舞おうとするのだろう】
【両の手に握られたままの拳銃は零距離で撃ち放てるだけのクロース・クォーターズ・コンバット。半径1mを所領/キルゾーンとする女帝】
179 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 17:59:07.26 ID:8+4y9E5i0
>>174
ぐ……!! 好戦派……?
あんたのレベルで穏健な方なら、そっちの世界≠ヘさぞ殺伐としてるんでしょうね……!!

好戦派がいるなら、この世界を攻める準備でもしてるんですか……!?

【軽口めいているが、内心は混乱の極みであった。女の言葉から見えてくるのは、想像以上に切迫した状況】
【異界からの侵略者。あの虚神に続いてまたそんな存在が現れたというのか】

【まさか、この事態を引き起こした張本人の方が、向こうの世界を狙っているとは知る由もなく。ギアはただ、眼前の的に向かうしかない】


ッッッッッぐああああああああああ!!!

【突き刺さる膝蹴り。槍とか化した鱗。流し込まれる酸の三重苦。絶叫が響き渡る】
【極限の苦痛の中、それでもギアは再びサーベルを握る。狙うは女の右目。鱗のない眼球ならば、刃が通ると期待して、突きを見舞おうとする】

【同時に、左手を腰に突っ込む。引き出す。大型のスタンガン。スイッチをいれ、眼前の女に電流を流さんと】
【苦し紛れであるならば、せめて両面から同時に。果たして通るか】

/すみません、遅くなりました……
180 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 18:04:07.72 ID:oYx8qt+90
>>177>>178

「殺意?そんな物だけで……戦うなんて!」
「俺は認めない、俺はッ!!」
「ぐうううううッ!!」

【渾身の飛び蹴りだった】
【だが、それもこの武人然とした魔剣士の前では足掻きに等しかったのかも知れない】
【脚を脚で浮け止められる】
【そして、そこに迫るのは交差された二振りの刃】
【この状況では、手段が無かった】
【対応できる術は、何も無く】

「(っくッやられる!)」
「(皆、すみません……)」

【観念するかのように、仮面の下で目を閉じると】
【そこに、アリア、ミレーユ、佳月、かえで、エーリカと言った課員の仲間たちの姿が映っては消え】
【そして、知る由は無かった】
【アリアが、その一手を迫らせている事を】
【助かる道があるとすれば、あるいはアリアのCQCの炸裂だろうか?】
181 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 18:15:11.93 ID:GgNJShfDo
>>178>>180

【とった────そう思った瞬間、瓦礫の吹き飛ぶ音が響き渡る】
【背後のそれに気づく間も無く、飛び上がったアリアの踵落としが背に打ち込まれる】


ぐぅっ!! き、貴様、まだ生きていたかっ!!


【驚愕の声が魔剣士から放たれる。アリアの一撃で完全にライガへの攻撃は逸らされてしまった】
【重力に従って落下────いや、何がしかの力で重力以外の要因でティエンの落下速度は加速していた】
【下方へと逃れてアリアから離れ、その後に急上昇。魔族の双剣士の背からは昆虫のものにも似た羽が生えていた】


いいぞ、面白くなってきたではないか
人間界にも一角の戦士がいるということか……!!


【空中で再び双剣を交差させて振り抜く。単なる斬撃だけではなく衝撃波のようなものが扇状に放たれる】
【その範囲はアリアとライガの両方を含んでいた】
182 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2019/03/02(土) 18:16:29.78 ID:Gw9hFFTh0
>>174>>179

おやめなさーーーーーーーいっっ!!! それ以上のオイタ、コマが許さないんだから!!!

【――唐突に響き渡る、こどもの大声。そしてびゅンと、大振りの鞭が振るわれたような風切り音】
【そうして飛来するのは薄青色の、「飛ぶ斬撃」。触れたものを切り裂く、三日月型の魔翌力塊】
【ギアの腹部に突き刺さる、女の膝から伸びる棘をぶった切らんと。――硬くてそれが叶わないなら】
【せめて勢いよくぶつけて、引っこ抜かせようと。放たれたものだった――その術の使い手は】

おにーさん!!! コマが来たからにはもう安心なんだから!!! だってねコマね、
トリカゴの子供なの!!! つよいんだよ!!! そいつやっつけてあげるから安心して!!!

【十代前半くらいのあどけない少女。真っ白い髪をツインテールに結わえて、なお余りある長さを垂らし】
【ラベンダー色のダッフルコートの下、多量のパニエで膨らませた白いスカート。伸びる脚はタイツに覆われ】
【そこから先を辿っていくなら――何故か舞台上で履くべき靴、トウシューズを履いていた。その爪先から着地して】
【安心しろ、と言うわりにはいくらでも不安要素の詰め込まれた外見。そんな子が唐突に、空から現れた】

【――――けれど。所属組織に聞き覚えがあるのなら、本当に多少は安心してもいいのかもしれなかった】
【「トリカゴ」。人工的に異能を与えられた子供たちで構成される善なる集団。まだそんなに有名ではないけれど】

//コマです、よろしくお願いします!
183 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 18:26:36.63 ID:kAxThtV8o
>>181

【脚先に堪える感触を確かにアリアは理解した。 ─── 落着するコンクリートの残骸が激しく罅割れた】
【間違いなく人間の体重では有り得なかった。翻る白銀の艶髪が、一刹那その人ならぬ右眼を晒す】



  「嬉しい言葉ではあるけれど」「 ─── 私は単なる戦士ではないの。」


【切迫する衝撃波を躊躇わずに右半身が受ける。 ─── 紅い鮮やかな血流が噴いた】
【袈裟懸けを喰らったような傷痕を残していた。だがそれさえも女には無為でしかない】
【 ─── 潺々と広がる血溜まりがまたも輝く。顕現する地対空ミサイル/91式携帯誘導弾】



        「呼ばわるならば、」「女帝と呼びなさい。」


【肩付けに支えられた照準。CADカメラが対手の機影を捉えた。 ─── 装填弾種/近接破砕信管】
【白煙と共に放たれるMANPADSの弾道は甘えた回避を許さない。相対距離数mへと肉薄した時点で】
【その弾頭は炸裂し、激烈な爆轟と飛散する破砕片を以って対手の制空権を簒奪しようとするのだろう。尋常な生物であれば羽など捥ぎ取られて然るべきだった】
184 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 18:29:21.14 ID:GgNJShfDo
>>179>>182


馬鹿ね。そっちが攻めてきたんだから反撃ぐらいするに決まってるでしょ
それとも魔界にいる魔族は攻めたって仕返しもしない軟弱者の集まりだとでも思われているのかしら
心外にも程があるわね…………ま、これから死ぬあなたには関係ないでしょうけど


【至近距離で女が告げるのは彼女らの事情を示唆する情報だった】
【目を狙ったサーベルは腕によって打ち払われる。だが続くスタンガンの一撃は直撃】


ぐっ、あぁああああああああああっ!!


【甲高い絶叫をあげて女が仰け反る。すぐに跳躍して後退】
【横から入ってきた飛ぶ斬撃も跳躍によって躱す。着地した女の表情には苦痛】


新手まで来たっていうの……何だか小さいけど、まぁいいわ
そろそろ本気でやった方が、いいのかもしれないわね…………


【回転蹴りで酸が塗布された棘がギアとコマの双方に向かって放たれる】
【酸は容易に皮膚を溶かす危険なもので掠っただけでもダメージになる。ただ攻撃の目的自体は牽制だった】
185 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 18:36:24.33 ID:oYx8qt+90
>>181>>183

「た、助かった……アリアさん!すみません!ありがとうございます!」

【殺された、そう思った】
【だが、気がついた時には未だ自分の首は胴を離れて居らず】
【また身体の何処にも欠損は無く】
【そのままの姿で、地面に叩き付けられ】
【見れば、目の前に君臨するアリアと】
【昆虫に似た羽を生やし、飛翔する剣士】

「っくッ!今度はこっちから!」

【先ずは後方へ飛び退き、先ほど斬られたビルの残骸を盾に、迫る衝撃の刃を回避しようと試みる】
【そして、その間から、E‐blasterを取り出し狙いを定めて、引き金を引く】
【計4発、先ほどヒビを入れた装甲目掛けて放つ】
186 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 18:56:23.94 ID:GgNJShfDo
>>183>>185

【飛来する近接信管の弾頭が狙い通りの位置で炸裂。魔族の剣士が爆炎に包まれる】
【そこにライガの弾丸が追撃として命中。煙の中から羽をもがれたティエンが落下】
【横転したビルの壁面に着地。鎧の胸部装甲が大きく砕け散り、破壊されていた】

【対人兵器を遥かに超えた破壊力の武装による攻撃をまともに喰らい、ティエンの皮膚は焼け焦げていた】
【しかし武人に焦りの表情はない。ただ冷静さを湛えたままビルの上から二人を見下ろしていた】


────良い。それだけ強ければ、我も全力で以って迎え撃つことができる


【魔族の手が掲げられる。虚空から二振りの両刃剣が降り注ぎ、彼の眼前に突き立った】
【それは人が持つにはあまりに巨大な剣だった。ティエンの身長さえ大きく上回るほどに】


では、闘争を始めるとしようぞ、ニンゲンども


【宣言と共にティエンの全身が巨大な炎に包まれる。その中で魔剣士の姿は跡形もなく消え去る】
【燃え盛る業火が揺らめき、捻り曲がり、次第に形を作っていく。それらが腕となり、脚となり、顔となる】
【炎が固まって現れたのは黒々とした甲殻を持つ人型に似た昆虫の姿。脚は二脚。腕は四つ。そのうち二つに巨大な両刃剣を持つ】

【触覚を持った頭部に、背からは昆虫の羽が生えていた。その体長は四メートル近い巨大なものだった】
【四つの腕のうち無手だった二つが突き刺さった両刃剣を瓦礫から抜き取り、計四振りの剣を構えた異形となる】


四将が一、ティエン・ディ・エスコルピオ。火の門を背負う者よ!
これこそが我が真の姿。ここはもはや人間界ではない。であれば我が敗北する道理は有らず!!

────参る!!


【瓦礫を巨大な足が踏み抜き、前方へと疾駆する。巨体からは想像もできないほどの速力を見せ、二人へと肉薄】
【四つある腕がそれぞれ別の動きをする。上の二本はアリアとライガ、それぞれへと振り下ろしを】
【下の二本は二人を挟み込むように水平に振り払われる。いずれも速度と質量を持った強烈な一撃と化していた】
187 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 19:02:22.17 ID:8+4y9E5i0
>>182
何……!?

【突然の乱入者に、ギアは困惑する他なかった。かつて玩具屋としてのみの自分で良かった頃は、聞き慣れた声。今となっては、懐かしい声】
【すなわち、子供の声であった。さらには風切り音。声の主が放ったものだとするなら、すなわち】

能力者の子供……!? 『トリカゴ』……って、あの!?
ぐ……ありがとう、心強い援軍だよ……!!

でも、守られっぱなしってわけにはいかないかな……

【『トリカゴ』の名は、ギアは知っていた。かのロッソのフリをして、探偵として活動するうちに、その名は幾度か聞いていた】
【能力を正しい方向に使おうという、正義組織にして一種の教育機関だと認識していた】

【たしかに、まるで小さなバレリーナ然とした彼女の姿は、不安要素はあるかもしれない】
【だが、無様に追い詰められている今の自分にとっては、この上なく頼もしい仲間であった】

>>184
ぐ……!! こっちから、攻めたって……!?
そんな……なら、アルターリの事件はこちらの世界の誰かが、魔界との道を開いたから……!?

……ああ、軟弱者じゃないことは、身を以て知りましたよ
でも、こっちの世界だって舐められるようなものじゃ……ない!!

【深まる謎。跳ね回る疑問符。それらは今は沈めて】
【電撃は通ったものの、人形の内部を酸で侵されたダメージは甚大だ。足元はおぼつかず、もはや痛みも上手く感じられない】

【またも来たる酸の棘。ギアは、咄嗟に防御に徹する選択肢を取る】
【コマの前に出て盾となり、サーベルを振り回して必死に棘たちを迎撃する。コマが次なる手に打って出るチャンスを作るために】
188 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 19:11:06.91 ID:oYx8qt+90
>>186

「やった!」

【爆炎に包まれて落下してゆくティエン】
【体表は焼けただれ、羽は捥がれている】
【だが、この武人は決して退くことも、そして臆する事も無かった】

「まだ、やるっていうのか……」

【あまりにも巨大な大剣を召喚し】
【そして炎に包まれ、その姿を変容し】
【二人を俯瞰するその姿は、まさに魔族と呼ぶに相応しい物であり】
【その堂々とした姿は、別格のそれであり、ライガは只管に圧倒されていた】

「そんなに戦いたいって言うなら、やってやる!」
「やあってやるぜ!!」

【無理矢理にでも、自らを奮い立たせ】
【そして、その巨大な刃を振るい向かってくる魔族剣士】

「て、やあッ!!」

【先ずは、横に飛び退き、縦の斬撃をかわし】
【そして、そのまま跳躍、挟み込む様な大質量の一撃の回避を試みると共に】
【先ほど同様に、脚を突き出して、飛び蹴りを放つ】

【これは一手目、先ずは懐へ入り、そしてアリアの攻撃の隙を作ろうと言う目論見】
189 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2019/03/02(土) 19:17:46.58 ID:Gw9hFFTh0
>>184>>187

そーお、そのトリカゴなんだから! もう大丈夫!!
コマってば割と強いんだからね、本気じゃなきゃお相手は務まらないよっ!!!

【ここん。爪先立ちでステップを踏んで準備万端。すれば女をきっと見据えて】
【ばら撒かれる酸が、浴びればどのような効果を齎すか。それをまずは見極めようとして】
【――その前にギアが自身の前に立ちはだかり、時折じゅうと何かを焦がす音を聞きつけるなら】

えーっ危ない!!! ヤバいソーダ的なヤツなの、その汁!!!
やだなーっもう……ありがとね、おにーさん!!! コマがやっちゃえばイイってことね、了解了解!

【……とりあえず浴びてはいけないものだという認識は得たらしい。げーっと顔を歪めながら】
【腕を前に翳す。そうして何度か地面と平行に、目の前にあるものを薙ぎ払うように動かしたら】
【その指先の軌道上に、先程の――斬撃の属性を持った「線」が描かれる。ただ、今回は】
【線を階段のように、上へ上へ登っていけるよう配置して。かつかつかつっと爪先で駆け抜ける】
【ギアの頭上を通り抜けていくようにして、中空に躍り出たら――そのままの勢いで、女に向かってダイブする】

くらえっ空からコマポワント!!! この靴メッチャ改造してんだから、当たったらチョー痛いよっ!!!

【言葉の通り、金属で補強された――武器として通用する仕込み靴。その爪先を女に向けて】
【上から下へ、女の身体を地面へ縫い留めんが如く。自由落下の勢いを込めて、飛び掛かるだろう】
190 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 19:20:50.80 ID:kAxThtV8o
>>186


【その本性を表す異形に、然して眦ともせずアリアは怯懦を示さなかった。 ─── 握り込まれる二挺拳銃】
【照門と照星が異形を捉えた。女が干戈を交えてきたのは在り来たりな人間だけではなかった。ならば指先を添える銃爪に躊躇いはない】
【 ─── 轟として燃える対手の巨躯を、幽かに眩しげと見るように、青い隻眼が細められた。そうして、 ─── 吊り上げられた唇の端】



    「 ─── お前の敬意に興味はない」「 ……… けれど」
     「払われたのならば、無碍とはしないわ。」 「 ─── アリア。アリア・ケーニギン=デァナハト」



【そこで初めて女は名乗りを上げた。 ─── 牽制に等しい二挺拳銃の制圧射。極音速の焼夷徹甲弾/ダブルオー・バックの強装散弾】
【足蹴にしたコンクリートを叩き割りながら女は再び飛翔する。掠めるように虚空にて挟撃を交わし、されど生じる一刹那、無防備でありながらも】
【 ─── 異形の振り下ろした脚先の先、仄暗く光る血溜まり。呼び出されたのは対戦車地雷/TM-46】
【それを踏み降ろすならば、 ─── 対人地雷を遥かに凌駕する炸薬量と規定荷重を持たされたその信管は、正しく狩猟の罠にも似て異形の脚を吹き飛ばそうと】
191 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 19:46:09.20 ID:GgNJShfDo
>>187>>189

【上空から強襲してきたコマの一撃を女が素早く跳躍して躱す】
【ギアが崩壊させた瓦礫の上に着地。苛立たしげにまたも舌打ちをする】


本当に面倒ね…………けど、そろそろ十分かしら


【姿勢を低く、獣のような体勢を取る。女の真上から水が瀑布となって降り注ぎ、魔族の姿を覆い隠す】
【水が消え去り、その場に現れたのは青い肌を保つ魔族の姿。腕や胸、下半身を鱗状の組織が覆い】
【臀部からは先ほどまではなかった尾が続き、うねる。その全てが鱗で装甲されていた】

【黒に囲まれた深い青の瞳がコマとギアの双方を睨みつける。十分な殺意がそこにはあった】
【その場の雰囲気が一変。彼らのいる地区がドーム状の不可視の壁で覆われる。結界の類だ】



                      自己紹介してなかったわね
                四将が一、ティア・ラ・パルセノス────水の門の守護者
              ここがあなたたちの廃棄場。何もかもを溶かして消し去ってあげるわ

                      さぁ────行くわよっ!!



【四脚獣の姿勢にままその場で回転。振り払われた尾から大量の棘がギアへと飛んでいく。その場に留めるためだ】
【その後、コマに向かって高速で接近。伸びた強靭な爪でその肉体を引き裂こうとする】
【爪にさえ酸は付着していた。まともに受ければ大きなダメージは避けがたい】
192 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 19:54:47.77 ID:GgNJShfDo
>>188>>190

【甲殻は先ほどの鎧以上の強度となっているのか、アリアの弾丸の悉くを弾く】
【連続した斬撃は回避されライガが懐に入り込む。飛び蹴りが異形と化したティエンに直撃するが】
【金属を打ったかのような衝撃がライガへと返るだろう。生半な攻撃は防いでしまう】


温いわっ!!


【怒号と共に至近距離にいるライガへと四方向からの斬撃が迫る。その瞬間、足元で地雷が起爆】
【強烈な爆発が一瞬の隙を作る。しかし至近距離で地雷が起爆されてしまった以上、ライガはどうだろうか】
【爆発に巻き込まれるということもあり得るかもしれない。いずれにせよ、ティエンの脚を破壊するには至らず】


逃げ惑うばかりか、女帝の名は飾りのようだなっ!!


【交差された両刃剣が振り抜かれ、先ほどと同様の衝撃波がアリアへと向かう】
【違うのは当然、規模だ。扇状どころか殆ど前方の全域を覆うほどの範囲で広がり】
【道中にある瓦礫を吹き飛ばしながら彼女へと襲い掛かる】
193 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 20:04:18.53 ID:8+4y9E5i0
>>189
会えて嬉しいよ……僕は、UTのギア・ボックス
僕も、それなりには戦えるけど……この様だからな……

【すでに身体の内も外も酸で焼かれている。生身の肉体ではないゆえに致命傷は避けているが、それでも破壊された身体は動きが鈍っている】
【加えて魂が感じ取る痛みは、生身の身体に受けたものと同等。精神が限界を迎えれば、すなわち死す】

うん、頼むよ……!!

【ならば、すべきことは支援だ。盾にでも何でもなれ。動き続けろ。考え続けろ】
【足音が頭上から聞こえる。コマの能力か。視線は向けない。その余裕はない】

>>191
【コマの一撃も、難なくかわすその手際、やはりこの女は魔族ということを差し引いても相当な強者だ】

何だと……!!?
それが、本当の姿か……

【青肌。鱗。尾。そして恐ろしい目。まさに人ならざる異界の怪物】
【思わず、一歩後ずさる。背中が何かにぶつかる。何もないはずなのに】

結界……!? どうあっても逃さない気か……望むところだ!!

【心から湧き上がる恐れに必死に立ち向かいながら、ギアは強がりを叫ぶ。子供が戦っているのに、己が動かなくてどうする】


四将……向こうじゃお偉いさんなんですね
その水の門とやら、後継の守護者を選定してなくても知りませんよ!!

【口は減らさないギアの元に、またも無数の棘が迫る。サーベルで払う。払う。払い続ける。釘付けにされる】
【そのサーベルの表面は、薄く光っている。ティアならわかるだろうか。こちらの世界で聖別を受けた水が。聖水が塗布された刀身】

【先程は物理攻撃を試みて通らなかったが、聖水そのものならば。ギアは能力によってサーベルに念を込め】
【聖水を刀身から噴水のようにまき散らした。飛び散る棘の、そしてコマに向かう爪の、酸を洗い流すことが狙いだ】

【あるいは、魔族相手なら聖水そのものが武器となるかもしれない。分の悪い賭けに、ギアは命を乗せた】
194 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 20:08:58.31 ID:kAxThtV8o
>>192>>188


【長銃は外套の内裡へと収められた。 ─── これ以上を繰り返すべきでない手段と判じていた】
【 ─── 宙空にて狂おしく身を捩り舞いながら、致死の軌道を紙一重で躱す。衝撃の残滓がその黒い背を裂く】
【そうして散華する紅い鮮血さえ彼女を彩っていた。 ─── 白銀の長髪が耽美に染まるより早く】


    「 ─── これくらいでは、」「喰らった口が呆れてしまうの。」


【鉛直方向に指向性を向けられた地雷の起爆は決して広くない加害半径を示す。 ─── ライガなら予め躱しておくのも容易だった】
【そう信じてアリアは布石していた。チタン合金の骨格は、蹴撃と共に異形の首筋へと降り立とうとしていた】


        「だから。感じさせて頂戴?」


【 ─── 肩口を黒く赤く染める血が、仄暗い光を宿す。喚び出されるのは何物であるのか
195 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2019/03/02(土) 20:15:06.76 ID:Gw9hFFTh0
>>191>>193

ゆーてぃ!? 聞いたことあるっ、じゃあおにーさんも強いんだねっ、ならコマも安心!!!
相手がどんなに強くたって、フタツのソシキが力を合わせれば絶対勝てるんだからっ!!!

【攻撃が回避されたことを確認した瞬間には、次の動作へ移行する準備に入っていた】
【爪先立ちのままくるりとターン。棚引く二本の髪尾、その軌道にすら「線」は生まれるらしい】
【それは少女を取り囲むよう、守る結界にも似て配置される。意趣返しする気があったかは知らないが】

――――――――――ふーん、それがアナタの本当の姿!?
青くてキレイ!!! だけどね、コマ負けないよ!!! その鱗、どんだけカタい!?

【線はティアの爪の一撃を受けるなり、粉々に破壊されて消えるのだろう。しかしその向こう側】
【撒き散らされる破片の間を縫う――などといった細かな芸ではなかった。タイツにいくつも伝線を作りながら】
【放たれるのは回転の勢いを乗せた、横薙ぎの蹴り――いわゆる回し蹴り。バレエ用語で言うとフェッテ】
【鍛え抜かれた舞踏のキレを孕む、それなりに重い一撃となるだろう。それに加えて】
【振り抜いた足の軌道。つられて棚引く毛先の軌道、合計3本の線がその場に曳かれ。蹴りの一拍後のタイミング】
【軽い時間差で、ティアの鱗を纏う身体へ――やはり「飛ぶ斬撃」として。放たれる、風切り音は後からついてきて】
196 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 20:16:20.29 ID:oYx8qt+90
>>192

「っぐッ!!」

【飛び蹴りは、まさに直撃を与えた】
【与えた、筈であった】
【しかし、返ってきたのはまるで岩か鉄の塊に生身で蹴りを浴びせたかのような、そんな衝撃】
【もはや、防御さえも不要、そう思われているのか】
【そして次の瞬間に】

「っく、コイツあんなデカイ剣を……」

【器用にも四方からの斬撃が迫る】

「ううッ!!」

【斬られる、まさにそう思った瞬間】
【足元が歪む】
【地面がせり上がる感覚】

「ぐああああああああああッ!!」

【アリアの仕掛けた対戦車地雷】
【それが、まさに攻撃の命中する瞬間に爆発】
【大火力の地雷の爆風に、剣士から見て後方横へと吹き飛ばされる】
【両足に激しい損傷、しかしこの場からの離脱は図れたのが怪我の功名か】

「っぐううう、うッ……」

【少し離れた場所で、上半身だけで身体を起こす】
【もはや両足は、使い物にならないかも知れない】

「っくっそ、このや……」
「ろうッ!!」

【アリアへ、再び広大な衝撃波の刃を放つ魔族剣士に向けて】
【E‐blasterを取り出し、狙いを定め】
【5回、引き金を引いた】
【5発の狙いは全て同じ位置】
【一度の攻撃で装甲が敗れぬなら、重ねようと言う判断】
【もはやボロボロの状態での、精一杯の反撃行動だ】
197 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 20:21:00.38 ID:oYx8qt+90
>>196>>194
//修正を、すみません
//地雷の爆風に巻き込まれた描写を、狭く設定された地雷の爆発を利用し離脱した、方向に修正をお願いします
198 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 20:32:58.94 ID:GgNJShfDo
>>193>>195

【聖水が爪の酸を洗い流す。その一瞬、微かにだが魔族の表情が苦痛に歪んだのが見えただろう】
【攻撃の勢い自体はそのままに、コマの結界を破壊する。その直後に反撃の蹴りが放たれた】
【それをこちらも流れるような動きで姿勢を低くして、後続の斬撃共々躱して半回転】

【回転する尾がコマを狙う。表面では鱗が棘状となって身体を貫かんと狙う】
【さらにその一部は後方のギアを狙って放たれる。両者を同時に狙った攻撃だった】
199 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 20:38:39.94 ID:GgNJShfDo
>>194>>196


【首筋への蹴りを受けて巨体が揺らぐ。首筋に立つアリアを振り払おうとするが】
【そこにライガの射撃が襲い掛かり、四つの剣が閃き弾丸を撃ち落としていく】
【その後、羽を広げて跳躍。アリアを振り払って空高く飛び上がる】


ふははは、中々やるではないかっ!!


【哄笑をあげ、空中で四つの剣が高速旋回。斬撃が合計で六つずつ、それぞれがライガとアリアへと直進する】
200 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 20:48:42.33 ID:kAxThtV8o
>>199

【 ─── その白い手が握ろうとしていた凶器は、至近でなければ決して有効ではなかった】
【なれば血染めの上衣に溶けて消える。 ─── 自由落下に身を委ね、だが着地は果てしなく緩やかに】



    「 ─── タフね、貴方。」



【くす、 ─── 血に濡れた白皙が甘美に頬を吊り上げた。戦地に立つには相応しくない凄艶な横顔】
【血溜まりが再び仄暗い光を生ずる。顕然として這い上がる、人の身では持て余す"砲門"/カール自走臼砲】
【 ──── 大気さえ痺れるように震え上がる超大口径の対空射撃が、時限信管に倣って炸裂し、衝撃波を殺す。そうして尚も衰えぬ爆轟の勢威は、異形へと】
201 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 20:48:45.69 ID:8+4y9E5i0
>>195
……!! ああ、僕だって戦える!!
そうさ、二つの組織が協力すれば、怖いもの無しだ!!

【UT。今やメンバーのほとんどは姿を消し、この名を名乗るのは自分くらいではないかとすら思える状況にある】
【それでも。自分はまだUTだ。自分自身のために、組織に志願したあの日から、今に至るまで】

【だから、戦う。前のめりに、倒れるまで。コマの舞い踊るような戦いほど、優雅ではないけれど】

>>198
(効いた……!!)

【宗教都市ゼン=カイマ製の聖水は、確かに異界の魔族にも効力を発揮した】
【しかし、決め手には程遠い。コマの攻撃をなお回避するその姿、さながら二人の踊り子が空中を舞台に舞うかのような】

何度も何度も……同じ手を喰らうか!!

【先ほどの瀑布の意趣返しとばかりに、ギアのサーベルがありったけの聖水を噴射する】
【飛び来る棘を撃ち落とし、霧の中に混じりながら、向かうは女の手足】

【四足獣の如き機動力を削り、コマの攻撃を通すには聖水で四肢を潰すべし。ギアは痛みでブレそうになるサーベルを必死に支えながら女を睨み続けた】
202 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2019/03/02(土) 20:58:40.88 ID:Gw9hFFTh0
>>198

オッ、これも避けちゃう!? やるなーっ、でも負けないんだから、ッ――――

【振り抜いた足を素早く次の動作への準備態勢へ。着地、爪先立ちをやめて足裏を地に着けたら】
【膝を曲げる――プリエ。そして次に足音がするならば、今度の動作はごく小さなステップ】
【横に飛ぶ。そうして尾の一撃を――避けるまでには至らない。分厚い生地のコート、その下のニット】
【さらにその下の肌着、そして皮を超えて浅くとも肉を抉るに至るまで。飛び散る赤色、漏れる苦痛の声】
【しかしまだ、引かない。ステップからの着地、体勢を低くして――そこから駆け出す】

なんかそっちのおにーさんがひっかけた水!? みたいなの、よく効くみたいじゃん!!!
すごいね、なんだろね、ゆーてぃが作った特製ジュースみたいな!?
だったらどうせだしお腹いっぱい飲んでから帰りなよ、この世界のヒトじゃないんでしょ!?

【「せっかくだから楽しんでいきなよっ」 ――もしもギアの聖水の攻撃が通り、動きが止まるなら】
【体勢を低くしたティアの頭を狙って、足を前後へ180度開く大ジャンプ。グランフェッテ】
【その前足の爪先で、確かな急所を狙う槍の一閃さながらの攻撃。宙を滑るように少女は舞うから】
【きっとその軌道にも線は描かれるのであろう。それはきっと、次の一手へ繋げるために、今はいったん置いておかれる】
203 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 21:03:34.34 ID:oYx8qt+90
>>199>>200

「まだ、まだ攻撃が通らないってのか!?」

【状況に思わず歯噛みする】
【羽を展開し、上空へと飛翔する魔族剣士】

「何が目的だ!?」
「何がお前をここまで駆り立てるんだ!?」

【無意味かも知れない】
【あるいは武人然とした、その男にはまったく価値の無い問答なのかもしれない】
【それでも、それでも……】

「っくっそ!」
「動いてくださいよ!僕の身体あ!!」

【上空から回転するように、6の斬撃が舞い降りる】
【何とかたどたどしいステップで、回避を試みるも】
【内2つ、やはり全ての回避は無理であったのか、2つの斬撃を食らう】
【一つは胴を、もう一つは左の肩を、それぞれアーマー毎切り裂いて】

「ぐううああああああああッ!!」

【苦悶の声を上げる】

【やがて、そこに、空の剣士目掛けて召喚されたのはカール自走臼砲】
【大口径砲を、召喚し、轟音と共に放つアリア】

「はあはあはあ」
「……アリアさんが命中させたら、こいつを……」

【放たれた迫撃砲、もし命中させることができたら】
【もし、高度を落とすことができたら】
【緑色に光り輝くブレード、これを投擲し、そこに向け飛び蹴りを放ち貫こうと】
【そう狙いを定める】
204 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 21:17:25.31 ID:GgNJShfDo
>>201>>202

【尾がコマを捉え、相手の肉を抉る感触が伝わり女がほくそ笑む】
【だがすぐにギアの援護が入り大量の聖水がティアの身体を覆う】


ぐぅうううううっ、何よこれ鬱陶しいわね!!


【確かに効果があった。ティアが怒りの混じった苦鳴をあげる】
【その隙にコマの刺突の如き蹴りが放たれる。咄嗟のところで頭をずらすが側頭部が切り裂かれる】
【至近距離戦は不利と悟ったティアは跳躍して再び距離を取る。瓦礫の上に降り立った魔族は両手を前へと掲げた】


まだるっこしくてやってられないわ…………一気に決める
水の将の名に偽りがないことを教えてあげる! 飲み込まれなさい…………っ!!


【掲げられた手の前に魔法陣が出現。膨大な魔力が集まり、巨大な水球を作り上げる】
【それは瞬時に半径十数メートルもの大きさに成長し、今にも破裂しそうなほどに膨れ上がって────】




                    「ちょっと待ったぁああああああああっ!!」




【ギアとコマ、そしてティアの間に一つの人影が降り立った。それは妖精の羽を持ち、淡い青の毛に身体の一部を覆われた少女だった】
【見た目からして魔族だと分かるだろう。彼女は双方に対して手を掲げて静止するように促していた】
【少女はギアとコマを一瞥してからティアへと振り返り、大声を出した】


「お納めくださいティア様!! その位置からぶっ放されると僕まで死にます!」

…………は? シャリーア? 何で今更あなたがこんなところにいるのよ!!


【闖入者は敵の知り合いだったらしい。勧告に従って巨大な水球が一瞬でしぼみ消滅する】
【止めに入った少女がギアとコマにお辞儀をする────どうやら戦闘はここまでのようだ】
205 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 21:25:27.73 ID:GgNJShfDo
>>200

【暴力的な衝撃波が衝撃波を打ち消し、そのまま直進してティエンへと迫る】
【そして直撃。空中で叩き落とされたティエンはそのまま落下。辛うじて両足から着地する】


ぐっ、うぅううううううううっ!!
奇妙な兵装ばかりが…………ぐっ!?


【そこにライガが投擲したブレードが突き刺さる。さらにライガが飛来】
【だがそれだけは躱す。再び空中に飛び出して二人を睥睨する】


中々楽しめる戦いだ。こうまであっては、こちらも奥義の一つでも見せねばなるまい!!


【四つの両刃剣が消失。ティエンの両腕にさらに巨大な二振りの剣が現れる】
【剣身を業火が包み込み膨大な魔力が集まる。大技、ということだろう。だが────】



         【その場を、極大の重圧が包み込んだ。何か巨大な力を持った存在が現れた】



【ライガとアリア、ティエンの前に現れたのは一人の男だった。貴族めいた服装にモノクルを身につけた気弱そうな笑顔を浮かべる優男】
【彼は戦場にあって気迫のない表情を浮かべながら、降参と言わんばかりに両手を挙げていた】


「あー…………申し訳ないんだけど、双方退いてくれないかな?」

へ…………陛下!?


【“陛下”とティエンはその男を呼び、武器の全てを消失させた】
【少なくとも相手の方は武器を収めた。二人はどうするか】
206 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 21:32:18.67 ID:kAxThtV8o
>>205



   「 ─── まだ来るか」


【やはり決して快くはない表情が闖入者を見上げた。 ─── 銃は下ろした。それは敵意の消失を意味しない】
【悪態を吐くように呟いて、彼女からはそれきりだった。炯々とした殺意を帯びた青い隻眼は】
【あるいは新たに躱さなければならない死線を見据えるのだろう。続ける言葉は冷然と】



     「貴方まで敵に回したくはないわね。」
      「 ─── 理由くらいは教えてくださる?」



【 ──── 所期の目的は既に達成されていた。消えた兵士たちは概ね彼らに殺されたか攫われたか】
【であれば脅威を観測し、可能であればそれを排除する事が彼女らの目標だろう。 ─── ごく事務的な声調】
207 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 21:35:59.88 ID:8+4y9E5i0
>>202
宗教都市の聖水だよ!! 魔族には効くと思ったけど、当たりだったね!!

よし、たらふくご馳走してあげよう!!

【コマに叫び返しながら、ギアは噴射の威力を強める。このまま一気に決める、と決意を込めて】

>>204
よし、いける……何!?
あの蹴りをかわした……!?

【聖水はもはや底をつく。コマの渾身の蹴りも、すんでのところで致命を外されて】
【宣言と共に取られるは、必殺の構え】

水球……デカ、すぎる……!!
陸上で津波でも起こそうっていうのか!?

まずい、コマちゃん上に逃げ……クソ、結界が!!

【上下左右とも塞がれたところに、あんなものを食らってはひとたまりもない。ギアの身体は呼吸を必要としないが、魂は溺れる苦しみと死を認識する】
【そうでなくとも、あの量の水を叩きつけられれば粉々になる。いよいよ進退極まったか】

【絶望的な、されどまた諦めてはいない目で、ギアがまたもサーベルを構える。だが、そこへ。コマ以上に予想のつかない闖入者が現れた】

……え? えーっと……?
あ、ど、どうも……その、よく分からないんですが
そちらにこれ以上の戦意はない、ってことで良いんですか……?

【現れた少女もまた魔族。だが、戦意なき相手にそれ以上攻撃を加えるほど、ギアは理性なき男ではなかった】
【思わずコマの方を見て、また視線を戻す。お辞儀されれば、思わずぎこちなく返して】

……状況が、わからないんですが。何故突然、停戦を……?
208 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 21:44:52.78 ID:oYx8qt+90
>>205>>206

「よしッ!さすがはアリアさん!」

【迫撃砲の一撃は、大きな痛手を魔族剣士に負わせた】
【そのまま落下するティエン、着地したその隙を見計らい】
【ブレードを投擲する、これは装甲を通った様で、そのまま飛び蹴りに移行するも】

「あ、あれ!?」

【これは躱されてしまう】
【ダメージを負っていても、やはり武人と言う事か】
【そのまま、次の攻撃の手を考える、がそこにはさらに巨大な二振りの剣を手にしたティエンが】
【そしてその剣を中心に炎と、そして膨大な魔翌力が集約されているのが解る】
【敵の奥の手か、身構える】

「誰なんだ、あんた一体?」

【その場を分かつように現れたのは、貴族風の服装の何処かひょろひょろとした印象の男】
【両手を挙げたその男が言うのは、双方停戦】

「陛下?こいつ、誰なんですか?」

【武器を引くティエン、そしてアリアも交戦の意思は無いようで】
【それならば、自分も戦う意味は無く、身構えを解いて、男と向かい合う】
209 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2019/03/02(土) 21:47:14.22 ID:Gw9hFFTh0
>>204

オッ、やっと本気出す!? いーよいーよかかってきなよっ、
…………………………えっそんなんアリ!? ヤバいじゃん!!! 無理無理!!!
おにーさん、どーするコレ!? コマ的にはマジ無理だと思うんだけどーっ……あれ?

【とうとう全力の威容を見せ始めたティアに挑発したり、かと思いきやドン引きしたり】
【しまいにはギアを振り返って、逃げようぜのジェスチャー。そんな感じで慌ただしい少女だったが】
【さらなる乱入者が加わったとなれば――きょとんとした顔で、首を傾げてしまって】

…………………………????? えっどゆコト? もう戦うのやめーってコト?
なんで?? えっアナタたち何しに来たの??? ニンゲン皆殺しーとかそんなんじゃなくって?

えーっじゃあ最初から言ってよ!!! ビビり損じゃん!!! それでこっからどーするの!?

【きっと頭がよくないのだろう。全力で混乱しきって――難しいことは全部ギアに投げっぱなし】
【そんな勢いであるから、戦闘に合わせた姿勢すら緩みきらせて、忙しなく周囲をきょろきょろ】
【ひどく渋い顔をしていた。そんなあ、みたいな。不完全燃焼であるのかもしれなかった】
210 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 21:56:23.33 ID:GgNJShfDo
>>207>>209


いや、私はもちろんニンゲンたちを皆殺しにするために来て…………


「そういう風だから陛下はあなたを人間界に向かわせなかったのです
 すいません。単刀直入に言うと、この争いは一人の男が画策したものだったのです」


【割って入った少女がティアへ、それからギアとコマへと伝える】


「僕たち魔族、並びに魔界は領土内に開かれた門から侵略を受けていました
 その軍勢に人間が含まれていたことから、あなたたち人間が侵略してきたと考えていました
 このアルターリの制圧も、“僕たちが侵略しにきたのではなく、敵の前線基地を潰す目的で行われたものなのです”」


【ギアが抱えていた疑問への答えが少女の言葉にはあった】
【言ってしまえば行き違いがあったのだ、と】


「僕は事実がそうではないことを調査で知りましたが、どうやら知らせるのが間に合わなかったようですね」


【シャリーアという少女の報告にティアは不満げな表情をしていた。不完全燃焼という部分だけは同じかもしれない】
【そのとき、彼ら四人の足元に魔法陣が現れ、全員を別の場所に転移させる】


//↓
211 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 22:02:45.64 ID:GgNJShfDo
>>206>>208


「ごめんねぇ。それでもって初めまして。僕はバルグレス・ディ・ベレルジェ
 一応、魔界の王様ってことになってる。といっても魔界に王様はたくさんいるから珍しくはないんだけど」


【呑気な口調で男──バルグレスは自らを王だと名乗る】


「理由としては、ちょっと行き違いがあったみたいでね
 君たち、魔界に侵攻はしていないんだろう? こっちじゃ人間たちが侵攻してきたって大騒ぎでね
 ほら、あそこの門。この国の軍人があそこを通って攻めてきてるんだよ。知ってたかい?」


【そう言って魔族の王が門──アルターリの上空に出現した空間の歪みを指差す】
【たはは、と場違いな笑みをバルグレスが浮かべる】


「いやぁ、やられたね…………本来なら戦わなくていい相手とぶつけられたわけだ
 向こうにも誰かいるね、呼んでおこうか」


【そう言うと全員の足元に魔法陣が現れる。そしてギアとコマと二体の魔族(>>204>>207>>209)が転移してくる】

//↓
212 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 22:07:06.63 ID:GgNJShfDo
>>all


「あ、こっちの人たちには挨拶しないとね……僕はバルグレス・ディ・ベレルジェ
 魔界の王様で、この騒動の責任者だ。迷惑をかけて悪かったね」


【転移させたギアとコマにも挨拶をする。その場にはこの男とアリアとライガ、また別の魔族が一体いた】
【アリアとライガからすれば、逆にギアとコマ、さらにもう一体の魔族が現れたことになる】

【全員を揃えて改めてバルグレスは状況を説明した。魔界が現在、侵略を受けていること。それが理由でアルターリを制圧したこと】
【しかし人間全体が攻めてきたというのは勘違いだったので、停戦をしにきたこと。これらを全員に伝えるだろう】


「と、そういうわけなんだよ。こっちの早とちりだったというわけだ
 や、本当にすまなかった」


【そう言ってバルグレスは一度、全員に対して頭を下げる】
【それから様子を伺うような視線を全員に向けていた】
213 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/02(土) 22:15:48.81 ID:Gw9hFFTh0
>>210->>212 >>ALL

えーっシンリャク!? ぜったいウソでしょ、ほらやっぱりウソだったー!!!
そんなことしないよーっ、人間だって自分たちの世界で手一杯なんだもん!!!

【そもそもそんな勘違いされたことが腹立たしくって仕方ない。そう言いたげに地団駄踏んで】
【――いたらその足元に描かれる魔法陣。輝きを帯びて作動するそれに、え、と目を丸くして】
【転瞬、景色が切り替わるのなら呆然とするしかないのだろう。瞬間移動そのものには慣れていても】
【他人にそれを強制されるのは限りなく初めてでしかなかったのだから。困り切った顔でギアを、そして】
【初めて見る顔ふたりぶん――アリアとライガを見て。最年少の少女は、おろおろするばかり】

…………、……マカイ? オーサマ? そんな人が出てくるまで、すごいヤバいの?
えーっそんなあ、オーサマですら誰かに騙されたことわかんなかったなんで……ぜったいヤバいじゃん。

そんなことするの、誰なの? そいつやっつけたら終わりじゃん、みんなで倒しにいこーよお。
だってさ、ほら……オーサマまで出てきたんならそうそう負けないでしょ? ね? ラクショーでしょ?

【そうしている中でも、最低限の提案は出てくるらしい。ただしそれは現実を知らぬこどものものであり】
【裏に隠された事情など何一つとて知り得ぬからこそ、簡単に口から出てくるものだった】
【とりあえずは、この状況を仕掛けた人が誰なのか。それだけでもわかればいいのかもしれないが】
214 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 22:19:32.24 ID:kAxThtV8o
>>211>>212

【 ─── 青年の言葉を一先ず、アリアは黙して傾聴していた。嘆息を一ツ零す。頷くような、頷かぬような】



   「 ……… 全容を掴めた訳ではないから、多くは追及しないわ。」
    「私に貴方を許す権限はない。 ─── 正しく責任を求めるのは、政治の舞台ですべき事よ」


【曖昧な返答であるようで、その答えは瞭然としていた。 ─── 許す訳でも、許さない訳でもない】
【少なくとも真っ当な政治的責任を考慮すれば、頭を下げるだけで許されよう筈もない。だが事実関係を完全に女は理解できている訳ではない】
【故に彼女は下ろした/消した銃口のみを答えとした。 ─── 双方にこれ以上の犠牲者は望まないという要望】


  「それで。─── 首謀者がいるのでしょう?」「貴方を完全に信用する訳ではない。けれど、バルグレスさん」
   「貴方の伝手を辿っていくより他に、取れる方策もないでしょう。 ……… 話は、短い方が好みよ」

215 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 22:29:26.79 ID:8+4y9E5i0
>>209
僕も無理だと思う……!! ちょっとまずいね、これは……

【ガクガクと頷き、コマに同意する。彼女のコロコロと変わる表情と動きに、むしろある程度落ち着きを取り戻しはしたが】
【逃げようにも周りは囲まれている。どうすれば良い? だが、事態は思わぬ方向に転がる】

ちょっと、僕もよくわからないねこれは……。どうしたものか
とにかく、一度落ち着いて向こうの言い分を聞いてみよう、コマちゃん。不完全燃焼かもしれないけど、これ以上戦うと僕の方は危ないから……

【事態が飲み込めないのは同じだが、どうにかコマを宥めようとしつつ、二人の魔族に向き直る】

>>210
……人間を殺しにきたということ事態が、そちらのティアさんの勘違いだったということですか?
ある男の画策、ってことは、その黒幕がアルターリを……

侵略を受けた!? そう、だったんですか……聞いていた話と、まるで違う……
ということは、全てはその首謀者の手による陰謀……

ここでの戦いは、その行き違いのせいだと……て、えっ!?

【どうにか話を飲み込もうとした、次の瞬間。魔法陣に飲まれた】

>>211
は、えっ……? 魔界の王様……魔王……!?
ええと、さっきのティアさんの話だと穏健派のお方で……?

【困惑の極みにあったギアだが、魔王バルグレスの呑気な調子に逆に落ち着きを取り戻し、どうにか話を落とし込めるまでになった】

……僕らは侵略だなんて知らなくて……異常事態だから、ただ調査にと……
軍人ってことは、霧の中に入って消えたのは、侵略軍だったのか……?

いや、こっちこそ、勘違いしたまま戦ってしまって……
それで、その首謀者というのが何者かは分かっているんですか?

【真実を知れば、もう戦意はなかった。武器をしまい込み、バルグレスに向き直る】
【ならば、問うべきは。この事態の黒幕の正体だ】
216 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 22:32:46.99 ID:oYx8qt+90
>>212>>211>>210

「なるほど、話は解りましたが……」

【何とも突飛な話であった】
【俄かには信じがたい】
【しかし、嘘を言っているようにも思えず】

「その魔界の王様が、バルグレスさん貴方で」
「この世界の人間達が魔界に侵攻を開始した事により、魔族との争いが始まっていて」
「アルターリのこの状況は、あくまで侵攻を食い止めるための手段」
「で、僕達は完全に勘違いで教われた、と」

【思わず首を傾げてしまう話だった】
【話としては、殆ど御伽噺の様なお話で】
【だが、先ほどの剣士の話と照合すれば、辻褄は合っていて】

「うおッ!?だ、誰ですか!?」
「って、あ、あれ?ギアさん?」

【そして、転移】
【その中には、虚神との戦いの中で知り合った、ギアボックスも居て】
【もう一人の少女と、魔族は、完全に知らない人だったが】

「うーん、とつまり、我々とは戦う理由も無いので停戦をしたい、と」
「それと、お話を聞く限り、困っている様子ですが、我々の手を借りたい、とか?」

【バルグレスの顔を覗き込むように、こう聞いて】
217 : ◆r0cnuegjy. [saga !nasu_res]:2019/03/02(土) 23:01:22.30 ID:GgNJShfDo
>>213

「いやぁ、そう言われると何も言い返せないんだよなぁ
 情けない王で本当にごめんよ。でも、こっちも人間界のことを伝承でしか知らなくてね」

>>214

「もちろん首謀者がいる。それが一番大事な話だ」

>>215

「そして、その首謀者が誰かってのも分かってる。こちらとの戦闘で確認されているからね」

>>216

「そこで、だ。そこの彼の言うとおり、できれば助けてほしいんだ
 もちろん、こんなこと言えた義理じゃないのは分かってる。けど多分、彼は君たち人間にとってもよくないことをしようとしている
 必要であればその打倒にこちらも力を貸すつもりだ。どうやらこの国は今、大変なことになっているようだからね…………」


【各々の言葉にバルグレスは順番に答えていった。首謀者は判明しており、それを倒すのに力を貸してほしい、と】
【王の背後に控える三人の臣下の反応はそれぞれだった。ティアは不機嫌そうに黙っていたし、シャリーアは頷いていた】
【そしてティエンは──昆虫の頭部なのでよく分からないが──異議があるようにも見えた。魔界も一枚岩ではないらしい】


「ともかく、だ。首謀者が誰なのか知らなければ君たちもどうしようもないだろう
 その首謀者というのは────」

//↓
218 : ◆r0cnuegjy. [saga !red_res]:2019/03/02(土) 23:02:40.96 ID:GgNJShfDo










                   「────────お呼びかな?」






//↓
219 : ◆r0cnuegjy. [saga !red_res]:2019/03/02(土) 23:06:27.68 ID:GgNJShfDo


       【その声が聞こえた瞬間、四人の魔族は全員が身構えた。何が現れてしまったのかはその一瞬で分かるだろう】
       【付近にある全ての影が蠢く。瓦礫の下。死骸の足元。電柱の根元。ギアの、コマの、アリアの、ライガの影】
                【そして────バルグレスの影が、“伸びた”】
   【音もなく影が魔族の王を包み込み、そのまま真下へと引き摺り込む。「陛下!」と気がついた臣下が声をあげた】


                         ご苦労様


     【声は瓦礫の上から聞こえた。薄暗い霧の中、月明かりを背に影が揺らめく。それは闇夜を人型にしたような男だった】
           【黒衣が風に靡き漆黒色の瞳が全員を見下ろす。その唇が愉快げに歪んでいた】
                    【影が立ち上がり、口を開く】



                   その首謀者の名はブランルというそうだよ

                 いなくなってしまった彼に代わり、私が教えてあげよう

                 そして、そのブランルというのは私だ。初めまして



               【黒衣の男────ブランルはわざとらしく恭しい礼をしてみせた】
            【全ての事の発端。アルターリの変貌の元凶にして魔界を侵攻しているという首謀者】
      【それを前にして臣下たる魔族たちは動かない。いや、動けなくされていた。影が全員の身体に纏わりついていた】



               君たちが頑張ってくれたおかげで、魔界の王を手中に収めることができた
               おかげで彼らの期待に応えられそうだ。これほど上質なコアもあるまい

               私が言っていることが確かめたければ、櫻の国の芦屋道賢という男を尋ねるといい
               あるいは、彼がしようとしていることを追うのもいいな。そこに全てがあるだろう


                      では、私は彼の“加工”があるので失礼するよ



                  【その言葉を最後に、ブランルは霧の中へと姿が消えていった】
         【芦屋道賢────その名は既に有名なものとなっている。恐らくこの場の全員が知っているだろう】
        【アルターリの異変と魔族との戦争。それさえもこの国の異変と無関係ではなかった、ということだ────】


//これでイベントは終了でございます。お疲れ様でした
//必要であればこの場に残った魔族と会話なんかもできます。ご自由に
//では、ありがとうございました
220 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/02(土) 23:18:20.14 ID:Gw9hFFTh0
>>217-219

おっけおっけ、じゃあオーサマたちと一緒にそいつ倒す!
そしたら全部終わり!! ハッピー!!! 簡単なハナシじゃん、ねえ――

【ぴょんとひとつ飛び跳ねる。ツインテールが踊りまわる。そうと決まればそいつの名前を聞き出して】
【今からだってそいつのところに行こうと言い出しかねないほどに元気は有り余っているようだった】
【しかし、何度目か、跳ねたところで――ふと足が止まる。あれえ、と声を上げる】

【「あれれ、コマはジャンプしてるのに、なんでコマの影さんは――――、――――?」】


……………………………………。あれ? みんな動けないのかな。どして?
ぶらん、る? うんわかった、だからあいつ倒せば済む話なんだよね、ねえって、
ティアちゃん? だっけ、さっきのアレやってよ、なんか水どばーってするやつ……
そしたらあいつ一人くらいソッコーで倒せない? ねえ、ねえってば、……、う。

……………………………………カコーってなに? ねえなんだか、……こわい、よ。
それに、…………櫻の? …………、……、……えっ、あれ…………?


【――――少女はただ見守ることしか出来なかった。魔界の王を攫って、消えゆくブランルの背中を】
【しかし、何かしら心当たりがあるような、気がする――みたいな顔もしていた。それは確かに、】
【彼が「櫻の国」と言った瞬間に。何か嫌なことを思い出しているような、いないような顔――】
【……とにかく少女は何か考え込むように、その場にしばらく留まって――帰るのはきっと、ひとりでだけ】



//おつかれさまでした!私のほうもなんかあれば返答しますしなんもなければ帰るアレします!
221 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 23:21:12.57 ID:kAxThtV8o
>>217>>219




 「 ……… いけ好かないわね。」「どうして私が殺さねばならないのは、口数の多い優男ばかりなのかしら。」



【 ─── 好い加減にアリアは疲弊を隠そうともしなかった。魔族同士の争いなど、本義であれば己れが容喙すべき事ではない】
【だが新たな敵を見定めるならば消した殺意へ再び熾火を灯すのにも躊躇わなかった。 ─── 彼女が手にかけてきた、数人の悪漢が脳裏に去来する】
【端的に言動が気に障ったと言いたげな表情をしていた。今一度ばかり引き抜いた銃口は宣戦の布告であった。ごく冷厳な声調が言い渡すのは、】



      「 ─── お前、私を敵に回したな。」「 ……… せいぜい、その身の不運を呪うがいい。」



【言い捨ててアリアはその場を去るのだろう。 ─── 相違ない殺人者の顔貌をしていた。誰に言葉をかける事もなかった/正確には違った】
【「 ─── "みらい"と"いぶき"、沈めに行くわよ。」己れの協働者であったライガへと、肩口に囁く。ただ薬室には、弾頭が籠められたまま】



/皆さまおつかれさまでした&ありがとうございました!
222 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/02(土) 23:29:23.57 ID:8+4y9E5i0
>>216
え!? ライガさん!?
貴方も調査に来てたんですか……

【虚神と共に戦った一人、ライガの姿を見ればさらに驚く。しかし、最早驚きは味わい尽くしていた】

>>217
……この街の有り様を見れば、首謀者が碌でもないことをしようとしているのはわかります
すでに貴方がたとも戦っているのならば、なおさら放ってはおけません
協力します。教えてください、そいつのことを……

【思わぬ形で共闘者を得た。ギアはズタボロの身体と魂を引きずって頷く。だが】

!?!?!?

【その耳にまとわりつく声音を聞いた時には遅かった。影が伸びる。身体が動かない】

お前、がッ……!! なんなんだ、何者なんだお前は!?

【答えなどあるはずもなく。その男、ブランルは嘲笑うように魔王を攫っていった。自分たちの目の前で】
【なんと不甲斐ないことか。結局、利用された挙句に奪われた。あの呑気だが温厚そうな魔王を。今出来たばかりの共闘者を】

櫻の芦屋……魔導海軍の……!! 何を企んでいるんだ……ふざけるな、待て……!!

【叫びも虚しく、ブランルは消えた。魔族すらも材料にする、底知れぬ悪意】
【身体が解放され、その場にへたり込む。また、何も出来なかった。自分はいつも】

……させるか

【ギアは立ち上がる。折れていられない。進み続けるのだと、自分が自分に課したのだから】

皆さん、は。どうなさるおつもりですか……?

【残された魔族の臣下たちにそう問いかけるものの、眼前で主君を奪われた彼らの心中たるや、いかばかりか】
【その返答に関わらず、最後にはギアもここを去るだろう。折れそうな魂を必死に支えながら】

/主催者様、参加者の皆様、ありがとうございました!
223 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 23:35:59.82 ID:oYx8qt+90
>>217>>218>>219>>ALL

「助けてって、えっと誰からですか?」
「それに、僕らは軍隊じゃないです、個々の集団に過ぎない……」

【そう前提を話し、改めて色々と問おう、そう思った時だった】

「ーーッ!!??」

【声だった、そして次は変質する自らの影】
【そして次の瞬間には、バルグレスを影が包み、飲み込んで】

「ブランル、確かレヴォル社の……アルターリを壊滅させた男……」

「お前が、お前がブランルか!?」
「櫻の……まさか、お前は魔導海軍の計画に……」
「待て!!魔導イージス艦を、完成させる気か!?」

【湧き上がる怒りのままに、ブランルに追求をかけようとする】
【だが、それに答えることなく、その男は姿を消して】

「いぶき、みらいを……沈める……」
「任務了解です、アリアさん」
「一緒に、行きますよ」

【確かな怒りと、闘志をもって】
【アリアの言葉に答えて、そうしてそのまま彼女と共にこの場を去って】
224 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/02(土) 23:43:06.57 ID:oYx8qt+90
>>ALL



――櫻国、静ヶ崎鎮守府――

『prrrrrrrrrrrrrr――』

――私だ、蘆屋道賢だ
  ああ、ブランル殿、どうされましたか?
  『いぶき』のコアが……なるほど、それはめでたき報せだ
  ええ、つきましては早速引き取りに
  うむ?魔界で?なるほどそれはまた盲点でしたな、魔翌力回路を持つのは妖怪や妖魔だけではないと
  流石はブランル殿……よもや魔族を素材とするとは
  ええ、ええ、それはまた、ははは、いやあ素晴らしい素晴らしい事だ
  では、また後日に、我等の未来の為に……。


【鎮守府提督執務室には、この上ない闇を纏った高笑いが響いていた】
225 :『Kill Dragoon』 ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 23:43:20.99 ID:kAxThtV8o
                【        https://i.imgur.com/mfXejWS.jpg        】


                        《   WNN ニュース速報   》



                      『フルーソ発・周防海行の水国航空機
                          レーダーより消える』


                         『同機には399名が搭乗』



     『 ─── えー、番組の途中ですが特別報道番組をお伝えいたします』
     『乗客およそ400人が搭乗した水国航空の旅客機がレーダーから姿を消し、その安否が気遣われております』
     
             『 ………… 運輸省に入った連絡によりますと本日午後20時、フルーソ国際空港を出発した水国航空505便が航路を外れ ……… 。』


        『 ─── 当時該当空域では、原因不明の大規模な通信障害が発生しており、関係各省は情報の裏付けを急いで ……… 。』

                     『 ─── ただいま入りました情報によりますと、505便が消息を絶ったのと同時刻に、櫻国領空内にて迎撃訓練を行っていたと思わしき国籍不明機が確認されたと ……… 。』


     『 ……… 専門家によりますと、通常航路を外れた水国航空505便に対し、櫻国の迎撃戦闘機が攻撃を行い、撃墜した可能性が高いと ─── 。』


        『 ─── 外務省は外交ルートを通じ、水国航空機の撃墜に対して"極めて遺憾である"と表明しており ……… 。』

       『 ……… 櫻国大使館の公式声明によれば、"撃墜の事実はない"という ……… 』『 ─── 領空を侵犯した国籍不明の軍用機に対して、通常の交戦規定に則った対応を行ったものとして ……… 。』

     『 ──── 新たに入った情報によると櫻国政府は、要撃任務にあたった櫻国戦闘機は、国籍不明機より攻撃を受けて撃墜されたと主張し ……… 。』

                『 ─── 先日の櫻州軍港爆破事件との関連が取り沙汰される中 ……… 。』『 ……… 水国軍は両事件への関与を繰り返し否定しています。その一方で氷国軍は ─── 。』

      『 ……… 水国空軍の戦略軍事衛星が、天ノ原付近に墜落している民間旅客機と思しき残骸を捉えていた事が判明しました。』
        『同機体は通常の航路を大きく外れた位置に落着しており、また専門家の見解によれば、外部から何らかの攻撃を受けた可能性が高いと ─── 。』
                        『 ─── 流出した櫻国国防軍の通信記録によると、同軍の防空指揮所である静ヶ崎SOCは、505便と思しき機影に対して撃墜命令を出しており ……… 。』
            『 ……… 当該機の撃墜に対して櫻国政府は、"国籍不明機が外患誘致に類する行為を試みていた"として、水国の対応を非難し ─── 。』

      『 ……… 国籍不明機は"核攻撃を行おうとしていた"という国防軍の主張に対し、水国政府はこれを"荒唐無稽な言説"として非難して ……… 』
       『 ─── 民間の旅客機に対して攻撃措置を執る行為は、例え該当する機体が領空侵犯を行っていたとしても、国際慣習法に反するもので ……… 。』





        『 ……… "水国航空機撃墜事件"に際して両国間の議論が紛糾する中、政府は非常事態宣言の発令をも含めた対応を検討していると ─── 。』




                『 ─────── この時間は予定を変更して、報道特別番組をお送りしております。繰り返しお伝えします。この時間は ……… 。』









≫DEFCON 1 "Maximum Readiness" ──── Cocked Pistol
226 :『Kill Dragoon』 ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/02(土) 23:43:41.28 ID:kAxThtV8o
/Q.なにこれ
/A.水国の旅客機が櫻国領空内で"撃墜"された模様です。特性上、全体向けです。
/状況証拠などから、櫻国の戦闘機が実行したものと捉えられています

/Q.どうなる?
/A.かねてより"爆破事件"より軋轢の生じていた両国間関係の亀裂が決定的なものとなるかもしれません。
/ また櫻国一部軍閥は"領空を侵犯したのは「核弾頭」を装備した爆撃機だった"と声明を発表しており、両国間の緊張が高まる可能性があります。
/ その他もろもろの策謀や複雑な政治的錯綜が、当該の事件には介在しているようです。この事件の背後を探ることにより、現状の様々な陰謀へと関わっていくことができるかもしれません。
227 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 11:35:51.98 ID:oMdJjYdKO
>>143

【リリーの語る過ぎ去った日々、彼女はどれも忘却してしまったけれど】
【苺のケーキの味も、迷子のリリーを迎えに行った時の感情も、そしてこれからの喜怒哀楽も全部】
【――――能力を用いて記憶を奪えばその限りではないけど、それはある種の逆転現象でしかない】


リリーは食い意地が張ってるのね……。だったらいつかはお月様もはなびらも食べたいって強請るのかしら?
でも、それだけじゃないのも知ってるから。……もう少し温かくなったらお花見、行きましょうか。

桜はこの国よりもずうっと遠い島国の方がよっぽど綺麗に咲いてるから、旅行がてらに見に行くとしましょう。
その時にお団子も桜餅も、何なら苺のケーキも、リリーの食べたいもの全部を並べて桜を眺めましょうね。

画面越しにみるお花も綺麗だけれど、それだけなのだから。なら、実物を五感で味わう方が良いのは道理だから。
――――――――指切りしましょう。二人だけの約束。"これ"は忘れたって、必ず思い出すから。


【胸元に埋めたリリーの顔。埋める間際に見えた笑みに頬を綻ばせ、目尻はとろっと緩んで】
【言葉に揶揄いを混ぜながら、それでいてリリーの意志を尊重する言葉を口にしたなら】
【言葉の羅列はやがて二人の間で交わされる約束へと変わる。指切りしましょう、と告げるなら】
【二人の身体はふんわり離れていって、それでいてすらりとした指先を伸ばして――――指切りげんまん】


【"白神鈴音、アナタの持ってた携帯電話の中身、救えない羅列も、アナタを求める何者かも全部消してあげる"】
【"リリーをアナタみたいに捩れ切った子にはしない。真っすぐなままで居て欲しいから――ワタシの中で眺めていなさい"】
228 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/03(日) 19:50:14.23 ID:a2sGG3K20
【昼の国―――首都グランツ近郊の街=z


【呼ばれたのは特にこれといった特徴もない、普通の街であった。】
【唯一上げるとすればグランツやヴェントラーに比べて些か治安が良いと言うぐらいだろうか。】
【至る所に日に焼け、タトゥーの入った屈強な身体の男たちがたむろしており市場では食べ物が大した防腐処理もされずにおかれている。】
【照りつける日差し、乾いた空気―――常に太陽のあるリゾート地としても有名な国とは思えない場所だった。】


【その一角にある古ぼけた建物、かろうじて窓などは残っているがとても人が住んでいるとは思えない場所。】


【エーリカ=ファーレンハイトが氷の国の特務機関から呼ばれたのはそこだった。】
【それも、先日行動を共にした気の知れた相手ではなくシルヴィオ≠ニいう初めてコンタクトの取る男からだった。】

【何故か不必要に分厚い鉄の扉、呼び鈴などはなく扉自体を叩いて声をかけるしかないだろう。】


【―――あるいはそこは地獄≠ヨの入り口なのかもしれないが。】




【――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――】




【「状況が動いた」】
【そう簡素なメールが棕櫚へと届く、そして同じメールに添付されるMAPの地点へと向かえば】
【フルーソ郊外にある廃ビルの屋上にて】
【ミディアムバイオレッドの長髪をハーフアップにして、全身を黒いロングスカートタイプのスーツで包み込んだ】
【身長170cm程の金色の輪が幾つも重なった異様な瞳≠持つ長身の女性が待っている】

【イーサリアムは訪れた相手へと一瞥をすると直ぐに視線を眼下に広がる煌びやかな街へと下ろす。】


厄介な事になったよ、知っていると思うが氷≠ニ円卓≠フ繋がりはより強固なものとなった
―――何故それが厄介かって?


ジョージ・トラロック≠ェ天獄物質≠渡そうとしている相手は氷の国≠フ特務機関だからだ。
先日のフルーソ5番ポート爆破事件も知っているだろう、真贋はともかくこの特務機関はアレの首謀者とも言われている。


【イーサリアムは淡々と状況を口にする。】
【だがその語られる内容は非常に大きな波乱を感じさせるものであった。】


奴らは私達のマークを振り切るために国内が腐敗し通関もザルな昼≠経由して物を運ぼうとしている。
氷≠ヨと渡れば立場上もはや手は出せない、かつ水の国でも大きな動きは目につきやすい。

―――ならば、逆に利用すべきだろう?


【それだけ言うと、来訪者に向けてもう一度視線を流した。】
【つまりはそういう事だ、そしてその状況下で5課に声をかけたのは面倒事の匂いしかしないだろう。】


//エーリカさんお願いします!
229 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 20:20:28.56 ID:vsfp0p18O
>>228

【暑い――――昼の国に到着してから頻りに口にする言葉】
【時には間延びさせたり、時には気怠げに崩して。――それでいて隙の無い振る舞いなのは】
【威圧的な風貌の男たちの姿が見受けられるから。故に抜身の刃物の様に尖った気配を出し続けていた】


―――、……コニー以外のヤツから私にコンタクトを取るとは思ってなかったよ。
シルヴィアって名前だったら綺麗めな女性だったかもしんないのにシルヴィオって……
明らかな男の名前だろ、……見回す限り暑苦しい男ばっかで、うへっ、吐きそう。


【前髪の一部を黒染めした金髪と耳に開けたトランプ柄のピアスが特徴的な女、エーリカは毒づく】
【水の国とは大きく異なる気温でも着崩さないスーツ姿とは正反対の言動。軈て集合場所に到着するなら】


(………叩けってか。まったく人を呼びつけておいてさ、出迎えの一つぐらいしろっての)


【"―――ゴンゴン"】

【"――――外務八課から派遣されたエーリカだ。ミスター・シルヴィオ。いらっしゃるなら扉を開けてはもらえないだろうか"】
【他所行きの面持ちと言葉選び。仕事であるからこその仮面を被る――公私の混同はしないスタンスらしい】


【――――――――――】


かはっ、ラブコールにしちゃあ随分と味気ないもんだなァおい。
もちっと気の利いたセリフの一つでも添えろよ、イーサリアム。


【メールに添付されたMAPの地点に向かう道すがら、お道化た言葉を吐く。諧謔であろうか】
【――――どうやら円卓にとって不都合が生じたようで、棕櫚は不敵な笑みを口元の端に宿していた】
【兎も角、イーサリアムの待つ屋上にたどり着いたなら――】


おいおい、挨拶も無しにいきなり仕事の話かよ、かはっ。

ああ、あの塵屑野郎がまァた絡んでのかよ。くっひひひっ。
んで、相手が氷の国の特務機関ってか。……チンピラ風情にしちゃあ大きな取引先だ事。
ヤクザ者と取引たあ随分な腐敗具合で。この巷はつくづく面白ェじゃねえの。

んで、昼の国経由で氷に渡る前に盗人野郎から奪い返すって構図かァ?きひひひっ。
上等、―――俺に面倒事を押し付けやがって。まあいいさ、アレは俺たちが持ってた方が面白いからよ。

不穏因子の抹消も兼ねて一つ作戦でも展開するかぁ?こっちにも幾らか伝手があるからよ。
――――――作戦行動は何時だ、イーサリアム。事は早い方が良いだろう?

【言葉とは裏腹に棕櫚は黒幕側の人間だ。にも拘わらず円卓側の利に繋がる行動を取るのは】
【最終的に円卓からそれをかすめ取り、更に円卓に損害を被らせる事に繋がればと踏んでの事】
230 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/03(日) 20:48:56.82 ID:a2sGG3K20
>>229

【少し間があった後、扉の奥で人の気配】
【そして鉄の扉の裏でガチャン、ガチャン、ガチャンと三度に渡って施錠の外れる音が響いてくる。】
【さらに間があった後扉は開く―――。】

付けられたりはしてねぇな?外務八課のお嬢さんよ。
シルヴィオ≠セ、宜しく頼むぜ。ガム食うか―――?


【扉の奥から出てきたのは金髪をオールバックにした碧の瞳の無精髭の男。年齢は若くも見えるし中年にも見える。】
【格好は素肌の上にアロハシャツ、短パン、サンダルとどうにもラフな格好の男だった。思えばコニーも初対面時はこんな格好だったが。】
【シルヴィオは胸のポケットからふにゃふにゃになった板ガムを取り出して一つ差し出しながら挨拶をする。】
【エーリカが受け取る、受け取らないに関わらず室内へと招き入れ再び三重の施錠を行う。】
【そして「こっちだ」と言うと建物の中心地点辺りへと歩き出す。】

エーリカさんよ、アンタはこの国の情勢をどこまで知っている?
状況によってはそこから離さなきゃならねーだろ?


【中心地点に行く途中、シルヴィオはタオル数枚とウォーターサーバーのボトルを手に取る。】
【まるでホテルマンのようだがそのまま歩き中心地点へと到着する。】
【そこには床に取り付けられた鉄の扉と地下への階段があった、シルヴィオは先導してその中へと入っていく。】



【――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――】



すまないが時間がなくてね。
氷の国の特務機関イヴァン≠ヘあらゆるものを利用するようだ、それがギャングだろうとね。
だが表面上はそれを出さない、我々がトラロックを追っている中で逆の順番≠ナようやくたどり着いた程にね。

【イーサリアムは棕櫚の不敵な態度に気を留めず話を続ける。】
【些か早口なのはこの女にとっても緊急事態だからなのだろうか、表情は読めない。】
【続く棕櫚の言葉に小さく頷いて応じる。】


―――話が早くて助かるよ、すぐにでも≠セ。
トラロックは氷からの合図を待って昼へと入るつもりだろうが、そうはさせない。

昼に入るしかない状況を作り出してこの国から追い出す。
方法は言うまでもないが、君なら得意だろう?殺すまで追い詰めなくていい水国内で面倒はご免だからね。


【「奴のセーフハウスはここだ」】
【そう言ってイーサリアムは棕櫚の端末へと座標と衛星写真を送る。】
【オーダーはすぐにでも≠セが、棕櫚はどう動くか―――】

231 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 21:12:51.93 ID:vsfp0p18O
>>230

無論―――アンタがコンタクトを取る先を何だと思ってるんだい?
若輩ながら外務八課の一員だから心配無用。そんなヘマはしないさ。

―――此方こそよろしく、ミスター・シルヴィオ。


【仕事モードの顔つき、普段の明るく緩んだ顔はえらく引き締まって、隙を伺わせない】
【だからほとんど所見に等しい男から渡されたガムは受け取らない、切り捨てる様に要らないと意思表示して】

【扉の向こう側に足を運べば、再び鉄の扉が閉まる――ある意味では袋のネズミか】
【中心地点に向かう道中、男から問われるのは昼の国の状況把握について―――】


――――……申し訳ないね、勉強不足だ。何分つい最近まで人を殺すだけの生き物だったからね。

まぁ、この国の治安が良くないってのは知ってるし、薬物が蔓延してるのも知ってる。
(あと、エト姉ぇの生まれ育った国という事と娼婦してた事くらいかな。)


【つまるところ今回の核心に触れる部分は知らないのだ――だから、男に彼女に国の情勢から話してもらう事になる】


【――――】


へえ、もうそこまで掴んでんのか。仕事が早ェじゃねえの。
あれか、機械的な語り口の癖に早口なのは相当の緊急事態ってか。

良いぜ、―――ちょうど俺も予定に空きがあったからな。今すぐにでも出向いてやるよ。

で、ネズミを袋小路に追いやるのに手前は出向くのかよ?俺一人に任せるつもりか?
昼の国に追いやった後も同様だ。―――そこだけは明白にしておこうぜ。
それを聞かせてくれりゃあ後はお仕事の時間だからよ―――くひひひっ

【相変わらず不敵に笑う―――その人間、否、人の形をした魔導書】
【それの主は、墓場の王。棕櫚という魔導書を経由してこのやり取りがギンツブルクに伝う】

【その問い如何で棕櫚以外の魔導書を投入するという選択を取るだろう】
【昼の国に追いやってからが本番であるならば、棕櫚以外の能力者が要る】

【例えばアオイと鳳仙―――広範囲まで手の届く能力を持つ魔導書。或いは沙羅。墓場の王の右腕】
【有事の際には墓場の王の代行を務める特別製の魔導書なれば、墓場の王が直接現場に出向くようなもの】
【故にジョージ達にとっても、イーサリアム達にとっても厄介な存在になるのだろうか】
232 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/03(日) 21:54:49.88 ID:a2sGG3K20
>>231

【受け取られなかったガムを自分の口に入れながらシルヴィオは口角を釣り上げる。】


そう警戒しなさんな、仕事仲間を信用しねぇとこの国では生き残れねぇぜ?
―――まぁ腕は立つようで何よりだ、前はオブライエンが世話になったみてぇだしな………。

オーケイ、人を殺すのに慣れているのも良い。それじゃあ勉強のお時間だ。

この国でスクラップズ≠チて連中が暫く暴れまわってたのは知ってるよな?
そいつらが撤退した後、入れ替わる形で水の国の公安の圧力から逃れてきたD.R.U.G.S.≠フ残党が現れた
主に麻薬を扱っていたカルテル≠ニ呼ばれる連中だ、この国は麻薬と相性が良いからな元から眼はつけてたんだろう。
複数のカルテル£Bは各々のテリトリーを築いて麻薬の密売を始めた。
そこから数年、麻薬は爆発的にこの国全土へと広まった。同時にカルテルの力も日々増大の一途を辿った。

当初は国軍や警察も麻薬ビジネスの取り締まりに力を入れていたが、既に遅かった。
役人、軍人、警察………既にカルテルの先兵達が国家機関へと潜入をしていて、その中でも勢力を拡大させていたんだ。
カルテルのスパイから買収、もしくは家族を人質に取られた連中は麻薬ビジネスを黙認しその腐敗は徐々に広まっていった。
今では取り返しのつかない状況だ、警察や軍も誰が敵で誰が味方かも分からない。

勿論正義感に溢れる連中もいるにはいるが、そういう奴らは対外二、三日もすればサイコロステーキになって街角に転がっているよ。


【シルヴィオはポケットからスマホを取り出してエーリカへと投げつける。】
【その中には警察官とその家族と思われる子供が生きたまま解体され、焼かれる姿が映し出されている。】
【あまりにも残虐、だがこれを配信することによってカルテルは国民へ示すことになる】
【カルテルに逆らえばどうなるのか、と】

【暗い階段を登り切れば、開けたコンクリートの空間に出る。】
【いくつもの扉があるがシルヴィオは迷わずその中の一つを開けてエーリカに中へ入るように促す。】

【―――中には椅子に手足を拘束された浅黒い肌をした男がおり、二人が入室すれば鋭い目つきで睨みつける。】
【シルヴィオはボトルを担いだまま口笛を吹いて部屋の鍵を閉めた。】



【――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――】




ああ助かるよ。
―――いや、前も言った通り私はそれほど荒事向きではなくてね。あくまで調整役のバックアップだ。
公安の捜査官や兵器が必要であれば私に言ってくれればいい、できうる限りは調達するよ。


嗚呼、現場に出ないという話だが、もし君が私の願った通りに行動しなかった場合はその限りではないがね、よろしく頼むよ。


【棕櫚の思惑に到達してか、それとも知らずか、イーサリアムは後方待機という意思を示した。】
【であれば棕櫚を含めた公安五課は自由に動ける事に他ならない。】
【イーサリアムは要件を済ますと呼び出しておいてさっさと立ち去っていく、何かあれば端末に連絡を寄こすそうだ。】


【―――さらに場面は転換する】


【ジョージ・トラロックのセーフハウス、ミール・シュタイン郊外にあるコンクリートの建物だが】
【周囲に人気はなく、虫の音色だけが響く。二階にある一室からはカーテン越しに光が見える】

【既にイーサリアムからのGOは出ている、好きに暴れていい状況ではあるだろう。】
233 :霧崎 ◆KP.vGoiAyM [sage]:2019/03/03(日) 22:14:10.00 ID:dyoeZkQq0
>>95 >>96

【ホテルは予想通りに高級な風体の建物だった】
【着くなり、車両係のボーイが駆け寄ってくる。そして、カニバディールの顔を見るなり】
【事情を察したのか、背後、ホテルのフロントを一瞬振り返る。】

仰せつかっております。

【物分りのいい男であった。余計なことは言わず、車両係としての態度は一流だ】
【ドアを開け、車のキーを預かる。荷物があるならそれを別のボーイが運ぶだろう。ドアマンがドアを粛々と開ける。】

【フロントを通る必要もない。今度はスーツ姿の組の人間が深々とした礼をして待っている】

ご足労頂きまして、有難うございます。

【サービスは一流だ。部屋は勿論、一番良い部屋をであるし。ほとんどすべての願いは聞き入れられるだろう】
【セキュリティはそれ以上だ。到るところに富嶽会の構成員が警備で立っている】

【そしてホテル自体も特別仕様だ。窓が防弾なのは勿論のこと、盗聴や読心術などの対策。壁も破れないように】
【鋼材が入れられていたり、逆に抜け道として利用できるように脆くしてあったり。武器が隠してあったり】
【それらは富嶽会の人間しか知らないわけだが、ホテルと言うよりはまるで忍者屋敷のような作りだった】

【時間は最初に伝えられていた定刻の5分前。両者の部屋のドアがノックされるないし、声をかけられるだろう】

【案内されるのはレストランの個室だ。欧風の内装、シャンデリア。10人は囲める長テーブルには細やかな刺繍の入ったクロス】

【そこに一人、先客が居た。長い黒髪、切れ長の目、純櫻人系の女性。だがメガネも化粧も飾り気のないもので服装もスーツ】
【テーブルの上にノートパソコンを開いて居たが、こちらに気がつくと立ち上がり、深々と礼をする。】

…お疲れのところご足労頂きまして。私が霧崎です。

どうぞ、かけてください。折角ですから食事でもとりながらと思いまして。…美食家もいらっしゃることですし。

【冗談なのか皮肉なのかその成分を分析するには専用の装置が必要なわかりにくい表情でカニバディールを見た】

まぁ…その。色々と状況がまた変わりまして。正直に言いますと、私も混乱しているところなんです。
ですから、私からの報告の前にまずは御二方の方からお話しいただきたいと思いますが…
234 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 22:18:15.70 ID:vsfp0p18O
>>232

ああ、知ってる。スクラップズの悪評は水の国迄届いてたからね。
つくづく水の国が綺麗な場所に思えるよ。無秩序ここに極まれりだな、この国は。

【公安五課に属する前に居た裏社会の組織。飛刀/フェタオなる中華系マフィア組織に身を置いていた頃】
【今から6年ほど前だろうか。今以上に世間を知らない小娘だったけど、その名は轟いていたから、知っていた】
【――――言葉で知るだけでも胸糞が悪くなる。決して正義感の類では無くて嫌悪の情であるけれど】
【必要以上に死者を辱める行為にギリッと歯軋り一つ。彼女が居た飛刀では薬物は扱ってなかった】
【何より―――――――仁義に悖る所業に手を出していなかったから余計に】


これでもまだ氷山の一角なんだろ?ミスタ・シルヴィオ。
カルテルを崩そうとすれば一族郎党悲惨な目にあうってのは、ここのお国柄なのかい。
私だって多くの死を築いてきたけど見るに堪えない。――まるで地獄だね。

こういうの、なんて神話とかでは言うんだっけ―――ソドムとモゴラだっけか。
背徳の国、荒廃と廃頽の象徴。正しくそう呼ぶにふさわしいな。


――――で、素敵な恰好で座ってる分際で向けて良い目つきじゃないね。
ムカつくよ、アンタ。何処から切り落とされたいんだい。


【入室するなり柄の悪い男ににらまれるエーリカ。嫌悪を隠さず、侮蔑を込めた言葉と共に】
【男の顔、そのすぐ横にナイフを投げるなら―――立場に相応しい態度を取れよ、クソ野郎と暗に告げる】


で、こいつらは何を話してくれるんだい?
―――とにかく私は仕事でここに居るんだから、仕事内容を聞くまでは何もできやしないよ。


//分割します
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 22:21:29.80 ID:mRLkxk8F0
>>227

そんなこと……ないよ――――――。

【目を逸らした。――花より団子とは言うけれど、彼女の場合はきっと、桜の花の下で食べるものが好きなのだろう。家から手作りのお弁当を持って行ってもいいかもしれない】
【それでいて確かに食べ物に対する興味はそれなり以上にあるらしかった。ぼんやり眺めていたお料理番組を見て、「これ作ってみたい」だなんて、急に言い出して】
【そのくせレシピはちゃんと見てなかったから、公式のHPに書いてあるのを見ながら料理したり。――そうしてわりかしおいしいものを作ったのは、まだ貴女の知る過去】
【――それから何度かお料理したりしていた。そのたびに割とおいしいものを作っていた。そうしておいしそうに食べていた。きっと貴女にも、たくさん振る舞ったから】

旅行! 行きたい! 

【ぱぁっと笑顔が綻ぶ気配がした。――見えぬのは単にその顔が物理的に胸中にあるから、それでも刹那後には顔をばっと見せる、喜色満面のあどけない表情】
【旅行というものもテレビで見ていたらしい。なんだかたくさんの荷物を持ってどこかへ行って楽しいことをしてくる。お土産も買わなくちゃ、なんて、そんな空想】
【だけれども、今の情勢を見るにあまり勧められることではないのかもしれなかった。――だとしても、きっと、春までは何か落ち着くと信じたいから。目指すなら最善がいいから】
【――――だから彼女は頷くのだ、小指同士を絡めてささめく。うそついたらはりせんぼんのます。――その作法を覚えたのも、キャロラインと何度か交わしたから、なら】

島国、って、櫻の国? ピンク色の川。櫻の国だって言ってた。すーっごくね、綺麗だったの! お空が真っ青で……川が全部ピンクになって……。
それにね、お花見?って奴、――してる人がね、みんな、笑顔なの。きれいなお花見て、――おいしいもの食べて、すごく、楽しそう――。
だから私行ってみたいの。私もお花見、したい――!

【そうしたらきゃらきゃらと笑う。件のピンクに染まる川は櫻の国のことであるらしい。きらきら眩い眼差しは憧れの色、いいなあって、見てみたいなあって、】
【――続く言葉は、或いは何か背中を冷たくさせるのかもしれない。させないかもしれない。分からなかった。けれど、――"彼女"のいつかの名前】
【桜の花と書いて「おうか」。――その名前の由来は、"桜の花はいつだって楽しそうな人達に囲まれているから"だと、彼女は語っていた】

――――おかあさん、もう、大丈夫? もうちょっと、――ゆっくり、していく?

【――――それでも彼女はそらすら忘れているから。――だから、もう一度、貴女の身体を気遣う。もう少し居たって良かった、――――だって、目だって夜に慣れて来た】
236 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 22:36:54.24 ID:vsfp0p18O
>>232

了解だ。だったら後方で茶でも啜って菓子でも齧ってな。
荒事は俺の領分だからよ―――なぁに解ってるさ、直ぐにゃ殺しゃしねえ。

あくまでネズミを昼の国に追いやってから、が本番なんだろ。
こう見えても俺は物事の順序を守る性質でなぁ、任せておけや、イーサリアム。
お望み通りにしてやんよ――――クヒヒヒヒヒヒッ


【"という訳だ、ギンツブルク。念のために鳳仙とアオイを派遣してくれや"】
【"『アオイは別の任務に就いている。故、鳳仙のみ派遣する――、一先ずはあの女の望み通りに事を運べ』"】
【"了解、っとォ。――――まったくいけ好かねえ身体になっちまったもんだぜ、出歯亀野郎"】


【―――】


さて、今回の任務はジョージ・トラロックを昼の国に追いやって、その先でヤッて殺りまくるって話だ。
だからこの場では殺すんじゃねえぞ、チビスケ。あくまで手前は俺の後方支援、取り逃がしがあったらそん時ゃ好きにしな。

『―――――相変わらずの下品な言動、耳障りな声。煩い、煩い、五月蠅くて気が狂いそうになる。
 だから黙れよ、棕櫚。――――そうでなくてもここは五月蠅いんだよ。…早く終わらせたいんだよ』

                 
                『―――――Silent Scream―――――』


【セーフハウスの屋上、そこにいるフードを被った小柄の少女――名を鳳仙、少女もやはり魔導書――が無線越しに棕櫚に毒を吐く】
【鳳仙は屋上、棕櫚はセーフハウスの玄関口にいた。故に無線で二人は遣り取りを交わし軈て―――音が消えた、音が食われた】

【少なくともセーフハウス全域は音が聞こえない空間となったなら、どんなに音を立てても音の鳴らない異質空間と化したなら】
【棕櫚は勢いよくドアを蹴り破りジョージのいるであろう場所まで疾走するのだろう】
237 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/03(日) 22:55:50.39 ID:a2sGG3K20
>>234

まぁ全土が全土この有様じゃねぇがな、未だに観光地は平和そのものだ
何故かって?カルテル共もバカじゃない、国全体をめちゃくちゃにすればどうなるか分かってるからな。

あとは文字通り聖域たるゼン=カイマ=Bあそこはカルテル共も手を出せねぇ怪物/騎士≠ェいるからな。
昼の国全土から逃げ込む民衆も多くいるようだ、あそこだけが今のこの国の救いだな。



―――こいつはカルテルの中でも強い力を持つ一つテスカポリトカン≠フ構成員、ボスの運転手をしてたらしい。


「地獄に落ちろ、氷の犬が………!」



【拘束された男はナイフを投げつけられても尚、二人を睨みつけ口汚い言葉を放つ。】
【シルヴィオは口笛を吹いたまま男の眼前に仁王立ちすると、胸倉を掴んで椅子ごと後ろに傾ける。】
【「ありきたりなセリフをありがとう」と言いながら噛んでいたガムを吐きつける。】


そんじゃ最初の仕事だエーリカ、こいつをこのまま抑えといてくれないか?


【男に天井を向けさせるような状態でシルヴィオはエーリカにその役を変わるように依頼する。】
【成人男性なのでそれなりに重いが、壮絶な訓練を積んできたエーリカであれば難なく可能だろう。】




>>236

【音がなくなった後も、目視で何か騒いでいる様子はない。】
【棕櫚が突入し、駆け抜ける間も警備が出てくる要素もない】

【棕櫚は難なくリビングと思われる空間に到達するだろう、灯はいつの間にか消えていた。】
【ふと、背後から気配がする―――。】



                 《よぉ、また会ったなクソ野郎。》



【棕櫚の背後の壁に腕を組み背を預けて立っている赤毛の青年ジョージ・トラロック=z
【だが雰囲気は前回の邂逅とは全く違っていた、異常なまでの赤いオーラが全身を包み込んでいた。】
【音は聞こえない空間で唇だけが不敵に動く。】

【そしてドンッと勢いよく壁から背を離すと棕櫚の胴体に向けて鋭く重い蹴りを放ち吹き飛ばそうとするだろう。】
【パワーも、スピードも前回とは明らかに違う。だが棕櫚はその原因は既に知っている筈だった。】

【天獄物質=\――それを長期間保持していたのだ、厳重に保管していても影響は間違いなく出ている。】
238 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 23:08:48.16 ID:vsfp0p18O
>>235

【リリーの好奇心が何に向けられているかは把握している、それはまだ覚えていて】
【料理を作る時のやりとりも、出来上がった料理の味も、二人して美味しいと微笑み合った事も】
【だからだろう――食い意地が張ってるのねとやんわり悪戯めいた言葉を継いだのは】


【――――きゅっ】


【小指と小指が絡み合う、風に揺れる白百合みたいに嫋やかに揺れ動いて】
【そうしたなら、二人は約束を交わした事になる。母娘の温かな約束。紡がれる言葉】
【―――想像してみる。ふたり桜の下で手作りのお弁当に舌鼓をうちながら】
【すべてを包み込む程に広がる蒼天の下で、桜に染まる川を眺め、散る花弁に移ろう視線】
【リリーを膝にのせて抱き抱えながら見る桜はきっと―――何よりも美しく、鮮明に残るのだろうか】


私だって知ってるわ、桜で覆われた川の綺麗さも、それを眺める人の笑顔も。
だからね、リリー。私も桜を見て凄く楽しそうなリリーの顔を見ていたいの。
ふふっ、これじゃあ"お花見"というより"リリー見"になってしまうわね。

きっと私も普段とは違った顔をするのでしょうね――楽し気に、時に無邪気に子供っぽく。
お花見だけじゃ足りないかったら川下りでもしましょうか。散る花弁の中、小舟で川を下るのも風情があるのよ。


【誰の記憶か。キャロラインの記憶ではない記憶がそう告げていた。それを知っていた】
【そしてまた別の誰かの記憶。―――それは背筋に冷や水を掛けるような悪寒を走らせた】
【―――まだ、大丈夫。白神鈴音じゃない誰かの名前だったから。一先ずは素直にその言葉を受け入れた】


折角だし、ゆっくりしていきましょうか。丁度、身体の調子も良くなってきたことだし。
お月様に触れるところ―――見せてあげる。夜空が澄んでてお月様が良く見えるから――


【すうっと立ち上がれば、彼女は月に向けて手を伸ばし、くるりと手のひらを翻す】
【遠近法の作用か―――その手には月が乗っていた。そして、月を乗せた後、艶やかに口づけひとつ】
239 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/03(日) 23:28:22.07 ID:vsfp0p18O
>>237

へえ、たかが運転手がここまでイキり面出来るなんてね。
トラの威を借る溝鼠風情がさ、よくもまあここまで増長できるもんだ。

取り押えるのは構わないけどさ、私はこれでも恋する乙女なんだよ?
そんな野蛮な事しなくないんだけど。あとこういう男は臭いし脂ベタベタだから触りたくない。
――――ってそんなことも言ってられないか。了解。任せておきなよ。


【恋する乙女―――事実ではあるが、この場で口にするには場違いな言葉】
【乙女な野蛮な事をしないのだろうが、エーリカは仮にも八課の課員だから麗らかな乙女ではない】
【よって乗り気ではないよと言外に告げながら、男を取り抑える。罵詈雑言が止まないなら、ある種の精神修行に思えた】


【―――】


【音なんて無くても気配で解る――今、自分は背を取られている】
【振り向けば奴がいる――ターゲットの男であるジョージ・トラロック】
【だが何処か異質だ。赤色のオーラ、それが不吉を連想させれば――思うより先に身体が動く】


≪かはっ、―――こいつァ洒落にならねえなあ。クソチンピラ≫
≪おいおい、掠めただけでこの様かよ。―――痛ェな、イキんのも大概にしやがれ!≫
≪唯の憶測だが、―――テメェ、天獄物質に染められたな?くひひっ、キモチイイダロぉー!?≫


【右に避けた。けれどつま先が掠めるなら、それで十分脅威だった】
【その理由を推察する材料は自分の過去の体験に在った―――天獄物質】
【あの時の高揚感万能感を忘れはしない。なるほど、アレに染まればチンピラ風情でもここまでやれるか】
【鳳仙のチビスケじゃなくてアオイのガングロ野郎を呼べば良かったと苦虫を咬んだ時の様に顔をゆがめる】

【だが戦いにならない訳じゃないから、伸びた足を掴もうとする。もし掴んだなら】
【そのまま床にたたきつける様に押し倒してマウントを取ろうとするのだろう】
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/03(日) 23:43:20.41 ID:mRLkxk8F0
>>238

【なれば絡む指先、綻ぶ表情、そのすべてがごく無垢なる少女のものであった、たった一つの哀しみすら胸の中に抱いたことのない笑みと指先の温度にて】
【たとえどれだけ取り繕おうと処女(おとめ)には戻れないみたいに、――なにせ今の彼女はどこまでも無垢なるものだった。純粋培養の薄幸の令嬢とも等しいのなら】

――――だーめ! お花を見に行くの、おかあさん、いつも私のこと見てるばっかりで――、だから、"そのとき"は駄目。
駄目ったらだーめー、――あははははっ。ねえねえ、桜の花って、どれくらいに咲くの? テレビだと、よく分かんなかったの。場所によって違うって……。
この辺は? どれくらい? ――、その川のところは、どれくらい? ねーねー、私、絶対見たいな――、おかあさん、お仕事、ぜーったい、お休みしてね……。

【そんな表情が崩れる瞬間は、――やはりあどけなさの証明なのだろうか。せっかく花を見に行くのだから、自分など見ていては駄目だとお叱りのポーズ、声だけいやに高らかに】
【結局冗談でしかないならすぐにまた笑ってしまう。――桜の花が咲く時期すらよく分かっていなかった、それでも行きたい気持ちばっかりばっちり十分、百点満点の仕上がり】
【この辺でも見るし櫻まで行っても見る。――そんな風に心惹かれるのはどうしてなんだろう、その理屈すら分からないけど、とにかく、気になるらしいから】
【これでお仕事で行かれません、なんてことになったら、間違いなく大変なことになった。拗ね散らかしてしまうに違いなかった。――だから、忘れちゃ、いけなくて】

ほんとにだいじょうぶ……? ――?

【立ち上がる貴女を、少女は地べたのまま見上げるのだろう。不安そうな眼差し、けれど掌をかざすのなら、不思議がって見つめて】
【――わぁ、と、声が漏れた、そうして次の瞬間にはきゃあと楽し気に華やいだ。――、だから、】

すごい! ほんとにお月様持ってるみたい!

【地べたに両腕をついて乗り出す格好、満面の笑みがきらきらきらきらお星さまより賑やかで、「重たい?」とか「どう?」とか聞いてくるのは、分かっててやっている】
【故にどこまでも冗談めかして笑っていた、――そんな平和なひととき、本当に親子のような距離感。温度感。――「ここから見ると一番そう見える!」陣取る位置、少しだけ遠く】
【「お月様食べて――」無理難題のリクエストだって、お母さんは子供のためならやってしまえるのだろうか、なんて?】
241 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/03(日) 23:59:28.32 ID:a2sGG3K20
>>239

どうやらボディーガードも兼ねてたみたいだからな、こいつ一人捕まえるのも苦労したぜ
なんせ警察連中も敵である可能性があるからなァ完全に個人で動かないといけないわけだ。

悪ィな恋するお嬢さん、まぁ直ぐにおとなしくはなるだろうからよ。お前もやり方知っておいて損はねぇと思うからな、見てろって。


―――水責めって奴だよ。


【そう言うとシルヴィオは持ってきたタオルを暴れる男の顔面に巻いて】
【先程持ってきたウォーターサーバーの大きなボトルのキャプを外して、それを男の頭上に構える。】

【―――水は一気に流れ込む、逆さまの状態で布越しに送られる水は容易に気管の咽頭反射を引き起こし体内の空気は排出される。】


「………ウヴぉぉェッ!ガバッ!ヴォゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!」


おーい暴れんなよ、ちゃんと抑えとけよエーリカ。ボトルはまだまだたくさん持ってきてるんだからよ。


【即自的な溺水状態、それにより溺れ死ぬ感覚を錯覚させる。】
【男は絶叫ともならない声を上げて痙攣するがシルヴィオは一切手を緩めず、ついにボトルの一つは空になった。】
【ついでに言うと男が暴れた事による飛び散った水は全てエーリカにかかっている。】


よぉ、ボスについて話す気になったか?


「………ゲぇ、ハァ………ガ………じ、地獄に落ちろクソ犬が。」


―――なんだこいつタフだな。


【そう言うとシルヴィオは空になったボトルを投げ捨てて新たなボトルのキャップを開けて、繰り返す。】
【絶叫、痙攣、水しぶき―――それは数時間続く事となった。】



【――――――――――――】



【伸びた脚は掴まれ、床へと叩きつけられマウントポジションを取られる。】
【背中を強打し、一瞬顔が鈍痛に歪むが】
【ジョージの顔にあの時のような焦りはない、冷徹な瞳で相手を見ると腰に手を回す。】
【そして瞬時に右手に握られるのは大型ナイフである。】



《何言ってるかわからねーが、とりあえずここでお前とは終わりにしてやるよ》



【そして右手の大型ナイフで棕櫚の脚を切りつけようとするだろう、切断まではいかなくてもかなりの切れ味であり】
【まともに受けてしまえば大ダメージを追う可能性があるので注意が必要だ。そしてナイフを振る動きすら異常に早い。】
【判断力、戦闘力、それらが全て底上げされている―――だが意識自体はまだしっかりとあるようだが?】
242 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/04(月) 00:08:57.86 ID:EvC8dcS6O
>>240

あらあら、手厳しい……。そこまで言わなくても良いでしょうに。
何時もアナタばかりを見ている訳ではないの。まるで親ばかみたいな口ぶり。

【―――親ばか?……多分、そうなのかも知れない。だってそうだろう】
【何時もリリーの事を心配して、時には迷子のリリーを必死になって探して】
【振り返ればいつもリリーの姿があった。仕事中も合間を縫ってはリリーの映る写真を眺めて】

桜の花は―――……確か3月の末辺りね。、櫻の国の河が桃色に染まるのも丁度その時期。
なら、櫻の国まで脚を運んで実物を見ましょうか。きっと、実物はもっときれいだから。

だからそうね、その日はお仕事お休みにするわ、絶対。約束してもいい。
何なら一週間ほどの春休みを作っておこうかしら。そしたらもっとアナタと一緒に居られるから。

【―――】

さて、ね。重たいかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
けれどもね、お月様は誰だって持てるの。―――って、そんなリクエスト……無茶を吹っ掛けるのね。
くすくす、良いわよ、おかあさんが食べてしまうのだから―――リリーの分は残さないの。


【あむっと、一口。横顔が月に覆いかぶさるなら、それは宛ら月を喰らう様に】
【一口、また一口と。艶やかに食べていくなら――やがて満月の夜なのに新月になって】
【それでいて月明りは依然として世界をやさしく照らすから――リリーの分だって残っていた】

【―――ふと思う。リリーは彼女に依存している。その逆も然り】
【つまり、彼女もまたリリーに依存していた。偽りの関係を心地良く、そして離し難いものになっていた】

243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/04(月) 01:09:26.72 ID:kYUmjowI0
>>242

【そうして彼女はごく密やかに笑んだ、――その裏側に悪戯ぽさを隠そうともしていなかった。なら翻訳すれば、きっと、いつも見ているの知っているよ、って、伝えるよう】
【けれどそれはおんなじくらい、或いはそれ以上に、彼女も貴女を気にしているっていう証拠なのだろうから。――だから結局は二人お互いにお互いを気にしているのに違いない】

三月の末――、……もうすぐ? もうすぐ? わあ――、たのしみ。
おかあさんとお出かけ――、おかあさんとお出かけ! 

【――伝えられる日付は、彼女の中では思ったよりうんと早かったらしい。ぱぁと煌めいた顔が瞬いた、こんなにいいことがあってもいいのかしら、って考えちゃいそうなくらいに】
【なにせ彼女にとって初めての遠出。"産まれた"ばかりの彼女には新しいことばっかりの世界に飛び出していくのは、時として恐ろしく、けれどそれよりずっとずっと楽しく】
【大好きなお母さんと行くのだから、恐ろしいことがあるはずもなかったし、――テレビを賑わす出来事たちは、自分には関係がないことだと、きっと信じているから】

――ふふふっ、嘘! テレビでね、やっていたの、――お月様ってね、とっても大きいんだよ。だから、重たいの!
お母さんよりずーっと、ずーっと、大きいんだよ? それに岩でできてるんだよ。――――――あはははははっ、すごい! お母さん、ほんとに、食べちゃった――!

【そうして掌にお月様を転がす貴女を見ていた、――それでいて冗談めかすみたいに本当のことを述べてもいた。分かっていてやっているの、ならきっと彼女は意地悪で】
【うーんと大きなお月様なのだから重たくって当然なのだと云っていた。――だけれども、そのうんと大きく重たいはずのお月様は間違いなくその掌に弄ばれていたから】
【彼女の云うような道理などどこにも存在していなかった。だってそうでしょう、お月様が本当にうんと大きくて重たかったら、私たちなどとっくのとうにぺたんこになっていて】
【――まして、ぱくりぱくりと食べられてしまうことも、ありえないのだから! ――だからこそ彼女もきゃらきゃら笑っていた、投げ出した足先、はしたない角度なのだとして】
【母娘の関係であるなら何を恥じらうこともないのだろうか、――あるのだとしても、彼女はまだ幼い子であったから。今宵の召し物はスカートでないから、なんて、言い訳一つ】

――――――ねえねえ、私も、してみたいな。

【――――――にまと笑ったなら、彼女もそう強請るのだ。今度は私がお月様を好きにしてしまう順番なの、なんて、】
244 : ◆KP.vGoiAyM [sage]:2019/03/04(月) 17:47:55.51 ID:SlLPIhyi0
【オーウェル社―――21階、会議室】


【一体どういう、偶然なのだろうか。偶然としか思えない】

【なぜだかアポイントメントは通ってしまった。オーウェルの社長は】
【一切の姿を見せたことはない。それどころか名前すら公表していないのだ】
【テキスト媒体でのコメントのみ。多くは各部門のチーフディレクターや広報や経営層の】
【CEOやらCCOやらCOOがコメントする。一切、不明だ】

【存在しているのかすら――なんて噂はSNSサイトの良くあるネタだった】

【だが、何が彼(彼女?)にヒットしたのかわからないがインタビューを受け入れてくれた】
【日時と指定された場所はどの国も支社でも構わないとのことだったので一番都合のいい国を申し出た】

【セキュリティは案の定厳しく、電子機器類は預けることになり、念入りなチェックも有った。】
【許されたのはメモ帳と鉛筆ぐらいだった】

【その日になって支社に出向き、案内されたのはなにもない会議室。―――いいや、ノートPCとマイクが一台】
【なるほど。どうやら社長は今日も姿を見せてくれないらしい】

お出でいただきまして有難うございます。

では、最初の質問をどうぞ。

ああ、マイクに話してくれれば結構ですよ。

【文字が映し出されていた。】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/03/04(月) 18:23:04.38 ID:8u/jcbRZO
>>244


【 ──── 成程、そういうトリックね、と彼は一人内心呟いていた、あまりにも話がスムーズすぎた】
【念入りなボディチェック、これぐらいなら良いかい? と尋ねた煙草の行く末は如何に】
【一つ二つと手持ち無沙汰な思考が蠢く、時折呼吸の様に揺らめきながら】


いえいえ、此方こそ感謝してもし足りない、──── あのオーウェル社≠フ社長にインタビュー出来るんです
誠に幸運です、東西南北ありとあらゆる報道機関が貴方の一挙手一投足に注目しています
私の様な若輩者で務まるものか、と……今の段階で戦々恐々としているのが本音ですが

──── 申し遅れました、黒鉄と言います、フリーのライターとして水国新聞や『Mercurius』なんかに寄稿させてもらってます


【黒鉄と名乗った男はそう言って愛想笑いを浮かべる、届いてなくてもいい、職業病のようなものだ】


まずお聞きしたいのは 先見性 についてです

オーウェル社は常に情報通信産業の最先端を走っていますが
その大きな要因を私は先見性≠ノ長けている事だと考えました

つまり、個人が、法人が、企業が、国家が、社会が、世界が、──── 何を求めているか察知する能力
思うにオーウェル社が成功し続けるのは、先の先が見えているからだと私は考えたのです

どうでしょうか、貴方は如何にして未来を見ているのか、或いは今まさにどの様に未来を見ているのか

先ずはそれについて答えていただけると助かります
246 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/04(月) 21:02:26.64 ID:eMkCSmPtO
>>241

【人の死因でも特に苦しむ事になるのは焼死と溺死だと言われている】
【理由は詳しく知らないけど、多分息が出来ないから、死ぬ間際まで意識を手放せないから】

【―――そんな事をふと思い出す。拷問の指導を受ける受講生みたいにシルヴィオの言われるままに】
【男を抑えながら、力強く抑えて。何なら圧死させかねない勢いで(尤も、小柄の女性である彼女には出来ないが)】


あいよっ、…とおッ!これでも精一杯抑えてるってのっ!
アンタ、私をゴリラにでも見えてんのかよ。―――だぁー、もうッ!このォ!


【暴れ馬に振り回される騎手みたいに、悪態をつきながらも男を抑える。
 もう何時間経過しただろうか――――依然として拷問の手伝いが続く】
【一張羅が水浸しであるし男の脂の類の匂いが染み付きそうで、思わず顔を顰める】
【早くゲロってしまえよ、なんて思えば、男は正反対の意思表示を口にするのだ】


ねえ旦那。この水責めって本当に効果あんの?もう結構時間経ってる気がするんだけど。
エトレーヌの姉御直伝のえっぐい遣り方の方が効果ありそうなんだけど……
肉をナイフで少しずつ切り裂いて心を削ってくやり方――聞くだけでこっちが痛いけど。


【彼女の口にした人の名前――エトレーヌ。フェイ=エトレーヌ、この国の裏社会で暴れまわった狂犬の名】
【意図せずして口にした名前。聞き覚えが無いならそこまでの話。兎に角、この"お仕事"はまだ続く様だった】


【―――】


≪あン―――?ちったぁ怯えろや、クソチンピラ≫
≪俺は塵屑の苦痛と恐怖に歪んだ面ァ拝むのが―――!?≫


【棕櫚は気に入らないようだった。マウントを取られてなお平然とするジョージの姿が】
【嘲りを口の端に宿して侮りきった―――その時、背筋に悪寒が走る。嫌な気配を嗅ぎつけた】
【素早く飛び退いた。が、右足に鋭い一閃が入るなら、ズボンは赤黒く、じんわりと染みていく】
【歯軋り一つ。不快感を露にした眉のひそみ。―――遊んでる場合では無いと察して顔色は険しく】


【右足の傷口に手を当てる、片膝立ちに近い恰好でジョージを睨む――この体勢も攻撃の一つ、その準備】
【もしジョージが襲い掛かるなら、棕櫚は瞳術を使う。目を合わせた者の視界を遮る不意打ちの為の卑劣な術を】
247 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/04(月) 21:20:57.91 ID:eMkCSmPtO
>>243

ワタシも楽しみよ、リリー。櫻の国でのお花見、一度はしてみたかったもの。
それにリリーと一緒なら楽しいに決まってるもの。ひとりなら怖いものも二人なら怖くないから。

【煌めく顔、少し眩しくて。弾ける喜びの感情、とても温かくて】
【―――リリーの頭に手が伸びる。柔らかく柔らかく愛する子の頭を撫ぜればそれだけで満たされるから】
【でももっと欲しくなったなら。やっぱり二人は同じ感情を共有するのだろう。たのしみって、うれしいって】


あら、よく知ってるわね。リリーは物知りね、関心するわ。
その通りよ、月は遥か遠くにあってとても大きくて重い岩なの。

だから本当に食べた訳じゃないのよ。まぁ……食べた風に見れるけれど。
どうだったかしら。ワタシがお月様を食べる様子は、――さて、リリーに出来るかしらね。

ワタシは止めないから、心の赴くままにお月様に触れてごらんなさいな。
食べてるところ、動画に撮っておくわね。――このひと時を忘れたくは無いから。
さぁリリー、お月様はアナタのものよ。存分に手のひらで転がしちゃっても良いわ。


【上着ポケットからスマートフォンを取り出して、動画撮影のアプリを起動して】
【本体をリリーに向けたなら―――撮影開始。無邪気な子供に、それを温かく見守る大人】
【間違いなく母娘のありふれたひと時、かけがえのない日常を切り取って大事に取っておくのだ】

【普段の冷たさ漂う鉄仮面は何処に飛んで行ったか、今はとても柔和で氷の様な冷たさはとっくに溶けたのだろう】
【初めて出会った時みたいに感情が灯らないなんて事も、冷たく突き放す言葉も無かったのだ】
248 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/04(月) 21:43:44.80 ID:g0Mm6Ekv0
>>246

あ〜うん、そうだなぁ。
コイツは意外とタフだしどうやら麻薬で感覚がバグッちまってるのかもな。悪い悪い、俺の計算違いだったわ。
肉剥ぎも悪くはねーが、やり方かえるわ。

―――見直したぜミゲル、いやリカルドだったか?


【「もう離していいぜ」とエーリカの肩を叩きながら空になったボトルを部屋の隅に投げつける。】
【そして余っていた乾いたタオルをエーリカへと投げ渡し自分はカルテルの男を起き上がらせる。】
【麻薬カルテルとは恐怖政治によって住民や権力を従わせる、それは内部にとっても同じことだと言う訳だ。】
【この男にとってもここで尋問されるより、自白してしまった後の方が恐ろしいに違いない。】

【であれば、別のアプローチが必要だ。】
【シルヴィオはどこからかラップトップを持ってくると、男の膝の上へと置く。】
【画面にはどこかの衛星映像が映し出されている。プール付きの豪邸、どうやら昼の国のようだった。】
【プールサイドには一人の男性が水着姿で日を浴びている。】

ここ、お前んちだろ?このプールサイドで寝てんのはお前の兄弟か?ラフすぎるから使用人じゃねぇよな?
………なぁ、話す気はないか?


「や、めろ………やめろ!弟は堅気だ!手を出すんじゃねぇ!」


あーうるせぇな耳元で騒ぐなよ、な。


【タンッとシルヴィオがエンターキーを押せば、何かの指令が伝達され数秒後には豪邸は爆炎に包まれる。】
【後には粉々に砕けた残骸のみ―――男は絶叫し涙を流し、シルヴィオは眼に手を当てて大笑いする。】

【そして画面の映像は切り替わる、今度は郊外にある寂れた民家だ。先程の豪邸とは打って変わって貧相である。】
【建物のベランダには周囲に気を配りながら洗濯物を干している女性とそれを手伝う幼子の姿があった。】


知ってるんだぜ?お前が拘束されたら嫁と子供はセーフハウスに移動する手はずになってるってな。

「ひ………ひ………」


【「なぁ?」とシルヴィオは真顔で淡々と話しながらエーリカへと視線を向け、肩を竦めた。】



【―――】


【大型ナイフを構えなおし、棕櫚へと追撃を行おうとした矢先―――】
【瞳術が発動、視界が遮られ耳と目という五感の重要な部分が完全に閉ざされてしまい、足が止まる。】
【やはり戦闘経験では棕櫚が圧倒的有利………だが】


           ―――《ぐ、あああああああああああああああッ!》



【ジョージは頭を押さえて苦しみだす、瞳術のせいだけではない。】
【恐らく天獄物質の力を制御できていないのか、あるいは抑え込もうとしているのか。】
【苦しみながらジョージは窓ガラスを割って外へと退避を図ろうとする、苦し紛れにすぎない。】
【追撃は容易に可能であろう。】
249 : ◆KP.vGoiAyM [sage]:2019/03/04(月) 22:42:39.56 ID:SlLPIhyi0
>>245

【タバコはオーケーだった。だが、ライターは喫煙所の備え付けを使えと】
【しかも来客用の喫煙所は外か、36階にしかないと言うのだから実質吸うなと言っているようなものだった】

こちらこそ感謝しています。みなさんが注目してくれているからこそ我々は存続できるのですから。
企業ですから。支えてくれるお客様が居てこそ。そして、貴方方のような記者が居るからこそです。

事前に、お名前は伺っておりますよ。ミスター黒鉄。記事も読ませていただきました。
今の時代、貴方のような記者は少ないと聞いています。

【確かに、アポイントメントを取る際、名刺代わりの自己紹介をしているはずだ】
【ならば検索をかければ幾つかの記事を読むことはできる。『例えば―――』】
【だがそれで興味を持ったとするなら…】


未来が見えるわけではありません。現在と過去を紐解いているだけです。

幸運にも我々が起業した頃にはインターネットと呼ばれるものは既に完成されており
世界中、多くの人がパーソナルコンピュータと呼ばれる端末を持っていました。
今では携帯電話からスマートフォンとそれはさらに身近になりました。

我々はそういった世界中に散らばる情報――所謂ビックデータを集積しています。
何処の企業も今ではやっていることですね。市場調査だとか金融の動きなどは。
ただ、物事というのは画一的でありません。多くのことが起因し予想もしない出来事につながるものです。

我々は独自のプログラムで幅広いデータを集め、精査し、世の中に求められているものを探しいています。
人より多くのものを見、聴いて、考えれば自ずと少し先の事は予測できると思います。
250 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/04(月) 22:56:57.14 ID:PAilY2hso
>>249

【禁煙の時代かな、なんて内心思ってもみる、思っているだけだから救えない、iQOSでも効果を発揮するのかな、なんて自問自答】
【素性はバレている、だとすればより一層 “いけ好かない” ──── 少なくとも社長である貴方は知っている筈だ】
【俺が書いた記事、即ち “異能主義” に関する記事と、異能者の少女が殺害された事件に関する記事】

【些か暈してはいたが、中立と呼ぶには偏っていた記事だとは思う、そう言われても仕方のない出来だ、──── 故に】
【その俺を招くとは、余程に自信家か、あるいは、──── 】


成る程、集積した膨大な情報を精査し紐解いている訳ですね、言うは易しとは言い得て妙ですが
正しくその通りだと思います、貴方は軽々と言い放ちますが、一体どれだけの企業が苦心している事でしょう
日々生まれ使い捨てられていく情報の海、恰もそれは我々を飲み込まんとする洪水の様です

情報社会の発達は、同時に情報の氾濫とも言える状況を生み出しました、その中でも卓越した技術で荒波を乗り越える
────── 余程独自のプログラムが冴え渡っているのでしょうね、その辺りを詳しく教えていただきたい所ですが
尤も、企業秘密な部分かもしれませんね、ええ大丈夫です、個人的な興味ですし、この辺りは答えていただかなくても問題ありません


【それでですね、と黒鉄は続けた、幕間の引きにしては十分すぎる筆致で】


これは私の個人的な意見ですが、オーウェル社を始めとした現代の先端産業に従事する企業の特色として
一つにオルタナティブ ──── “代替” の理念が含まれていると考えられるんですよね
スマートフォンはその最たる例でしょう、携帯電話のみならず、カメラや地図、音楽プレイヤーといった多種多様な機器の代替としての機能を宿しています

じゃあその行くつく先は、と考えた時、こうも考えられるんですよね

────── この世の中に存在する “異能” それらの代替として、科学技術が取って代わるのではないか、と

良かったらその辺りについても聞かせて欲しいですね、オーウェル社の技術は異能を凌駕するのか! なんて煽り文面も浮かんできたことですし
251 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/04(月) 22:57:58.73 ID:eMkCSmPtO
>>248

お薬常習者に対する扱いはお互いに勉強不足だったみたいだね。
やり方、変えてくれるなら是非にお願いしたいよ。既に服がびっちゃびちゃなんだし。
で、今度はエト姉ぇ直伝のえっぐい方法で―――って、わふっ!?


【ここ数時間の疲労は徒労に繋がるのみで、ならば彼女はじとっとした視線をシルヴィオに注ぐ】
【やり口を変えるというなら今度は彼女が提案した方法で――と思っていた矢先、タオルが飛んできて】
【視界を覆う、顔を柔らかくタオルが叩くなら、その間は無防備。言論圧殺。幾何かの沈黙を強いられた瞬間】


【懇願めいた絶叫が部屋に木霊する。顔を覆うタオルを引き剥がすなら、その理由が理解できた】
【どうやら今度の手段は脅しであったらしい。ならば先ずはデモンストレーションなのだろう】
【水責めで口を割らぬ男が見せた人情、それが付け入る隙。嫌がる処女に無理やり姦通する様なやり口に】
【彼女は眉を顰める。それを悟らせぬよう静かに瞼を下すんだった。――それでいて、咎めない】


(――――脅し、か。こういうので馬鹿笑いしてる奴見ると気分がいいもんじゃないけど
 神妙な面持ちでなら良いかって言われたらそりゃ違うけど、さ。……それに、私も似たような事してるし。)


【だから】

そうだね、そこの旦那の言う通りさ。アンタも下らない意地を張らなきゃ良かったんだ。
素直に"唄って"くれれば弟を失わずに済んだのに。これで意固地にでもなってみろ。
今度はアンタの嫁と子供の番だ。再会した時には肉の破片さ。かき集めて人でも作ってみるかい?


【取り付く島もない冷徹な口調、底冷えするような怜悧な眼光を以て男たちに言葉を返す】
【慟哭する男を見下ろす様に、見下す様に。腕を組んで冷淡な態度を取るのだった】


【―――】


≪あァ?―――何勝手に悶えてやがる。―――――お楽しみはこれからだぞ、っとぉ!!≫


【異変が目の前で繰り広げられる。天獄物質の影響とは露知らず棕櫚はほくそ笑む】
【やはり俺様は見下ろす側じゃねえとなあ、と言わんばかりの歪んだ愉悦の滲む眼光】

【逃げ出すジョージを追撃すると決めた棕櫚は、足を前に出して、踏みしめて、またしても顔を顰める】
【痛みが歩行を阻害する。ならば一人での追撃は不確定要素が多すぎて、ポケットに収められたスマホを取り出し】
【CALL。屋上に居る鳳仙に電話を鳴らす。正しくはバイブレーションを鳴らして――それは、合図】
【"テメエも現場に来い。人手が要るんだよ"という意味の合図。不本意であるが任務遂行が第一なれば、必然】

【右足の痛みを堪えながら棕櫚は外に逃げようとするジョージの背から力任せなタックルを仕掛ける】
【もしそれが叶えば、再びジョージは床に這いつくばる事になる。その間にも屋上に陣取る鳳仙も近づいてくるはずだ】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/04(月) 23:05:41.25 ID:JI/Ryh8FO
>>95

【──ミラの運転の腕はといえば、可もなく不可もなく。車列を乱さぬ程度にスピードを抑えているかと思えば】
【信号が切り替わるギリギリのところでアクセルを踏んだりもする。良くも悪くも、印象に残らぬ運転だった】
【それは果たして意図的なものなのか。それとも、人間の世界に根付くための無意識な“擬態”の一種なのか】


…………要はマフィア崩れの借金取りやってた、っつぅ話か

なぁに、大丈夫だってカール!
そもそも今は、そんな昔の細けぇ事情にこだわっちゃいられねぇはずだ
そんなこたぁ、あちらさんだってよぉっく分かってると思うけど、よぉ


【道中、カーオーディオからはロックンロールが常に流れ続けていた。カニバディールとの会話が途切れれば】
【ミラはロックの歌詞を口ずさむ。時折自信がなさそうに声色が弱々しくなり、そこからは歌を追いかけるように歌詞を紡ぐ】
【“学習”しているのだと──すぐに分かるだろう。彼女の能力はあくまで外見の模倣のみ】
【内面の方は、こうして学ぶ必要があった。知識に趣味嗜好。入れ替わりとなれば──より精巧に、精密に】

【もしカニバディールがこの行為について質問を投げれば、はにかみながら「勉強中」と素直に答えるのだ】
【いくつも挙げられるロックスターの名前。デビュー曲に代表曲。インディーズ時代の冴えない曲もいくつかあげて】
【「悪くねぇよな、ロックもさ」そう言ってまた笑った】

【そしてホテルに着けば、カニバディール同様に好き勝手過ごすことだろう。シャワーを浴び、仮眠を取り】
【────彼女は寝言で、一度だけジルベールの名を呼んだ】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/04(月) 23:06:25.82 ID:JI/Ryh8FO
>>95>>233

【レストランの個室に通されれば、まずは「うげぇ」という表情をミラは浮かべた】
【ラフな格好に上品とはいえない顔付き。こんなドレスコード付きのレストランなんて】
【こいつにはまず縁がなさそうな感じではあった。それでも】
【嫌悪感を示したのはこの場所に対してであり、霧崎に対してではない。それは霧崎も察しが付くだろう】


…………あー、えっと。まずははじめましてってぇとこか
あたしがミラだ。よろしく、…………で、いいのか?

そんで────『時々、俺だ』


【ミラ。赤い髪の女の姿は、黒い癖毛の男の姿に変わる。能力ってやつだ】
【まるで手品みたいに、そいつの姿は別人になった。かつてロッソと呼ばれていた男がそこにはいた】
【足りないのは酒とタバコの香りくらい。それくらいなら、ホテルから2ブロック先のコンビニで】
【1ダースでも20ダースでも調達できそうだった】

【──するりと、その擬態はすぐに解かれた。彼女がロッソでいたのはほんの数秒程度】
【それでも、彼女の能力を霧崎に示すには十分すぎる時間だっただろう】


最近はどっこもなにかと物騒だからな。やれ戦艦だ軍用機だって…………
そりゃ互いの状況なんざいくらだって変わるさ

さて……あたしはご覧の通りで、たまにロッソのフリしてその辺うろついてるさ
そんでもって…………、…………。……………………、

…………悪ぃ。あたしよぉ、あんま駆け引きとか得意じゃねぇんだ
だからスパッと、言っちまうぜ?


……、あたしは<円卓>側のやつさ、霧崎。そのことはロッソも知ってたさ
知ってた上で……<黒幕>を潰すまでの間は手を組もうって、そんな感じだったな。あいつとは

そんで、……あたしは今、<黒幕>諸共<円卓>もぶっ潰しちまおうってぇ思ってる
世界のシステムをどっちもボコボコにしちまいてぇのさ、ムカつくからな
そのために────バラバラになっちまった“M”を再編してぇ

<円卓>は今<黒幕>潰しにご執心だ
そんでもって、<黒幕>を潰して調子付いた<円卓>を斃すために……“M”が必要なんだ
ロッソはあんたのこと、信頼してたんだろ?だからあの日、あいつの携帯からあたしらにメールを送れた
その一点であたしはあんたのこと、悪ぃヤツじゃねぇってそう思ってる

…………あったばっかの、それも<円卓>だって名乗るヤツに信用もクソもねぇとは思う
けど…………。…………出来れば、あんたにも“M”に協力してほしい

……………………頼めねぇか。…………頼む


【頭を下げる。こんな短期間で二度も頭を下げるのは、初めての経験だった】
254 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/04(月) 23:29:37.38 ID:g0Mm6Ekv0
>>251

お〜エーリカちゃんは物分かりがいいな、この国に慈悲はない。
故に俺たちも慈悲を与えない。慈悲を与えればそれは引いては自分や自分の仲間の身を危険に晒す事になる。

―――分かったか?

「ひっ知らない、俺はボスの居場所は知らない!何台も乗り換える車の一つのドライバーでしかないんだ!」


おーおーそれじゃあ何だったら知ってるんだ?ここまで手間取らせたんだ、本当に何も知らないなら………なぁ?


【シルヴィオは男の顎を掴んで強引にディスプレイへと視線を向けさせる、逃れることなどできない。】
【ガチガチガチと男は歯を鳴らしながら知らない、知らないと一点張りであるが。】
【ゆっくりと、シルヴィオは男の腕を掴んで自らエンターキーを押させようとする。】

【〜♪〜♪〜と再び口笛が室内に木霊する。】


「ボスの娘!ボスの娘がどこにいるかなら知っている!ゼン=カイマ!ゼン=カイマの女学院に通っている!」

―――ほぅ?

「本当だ!本当なんだ!信じてくれ!だから妻と子供だは助けてくれぇ!」


………と言っているが、どう思うねエーリカ先生。


【必死の形相で話す男と正反対に飄々とした態度でそれを聞くシルヴィオ。】
【先程の大笑いも含めてコロコロと表情が変わる、相手の心理状態に合わせて使い分けているのだろう。】
【そして、何故かここでエーリカへと意見を求めた。】

【男の表情は涙でぐちゃぐちゃだった、嘘を言っているようには思えないが―――。】


【―――】


《グァッ―――!?》


【頭を押さえていたためか、タックルへの反応が遅れジョージは床へと叩きつけられる。】
【床へと這いつくばる形になり、衝撃によりさらに頭痛は増していくのみ―――】


(―――ここで、終わりなのか俺は………?)


【頭痛、迫りくる敵、それらによって意識がはく奪されそうになるタイミングでさらなる異変は起きた。】
【ゴゴゴゴゴゴッと凄まじい轟音と共に建物全体が大きく揺れ始める、しかしこれは明らかに地震ではない。】

【そして、壁がひび割れ、床がひび割れ、その間から極彩色の光が幾つも漏れ出してくる。】
【棕櫚は見た事があるだろう、これは天獄物質≠フ光に他ならない。】
【その場にいるもの全員に何とも言えぬ高揚感と万能感が訪れるだろう、それはまるで麻薬のようであった。】


【―――どこか遠い場所にあるオフィス】


『愉しみ過ぎだ棕櫚氏………これでは災厄が起きるぞ。』


【イーサリアムは偵察用ドローンからの衛星映像を見ながら歯噛みした。】
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/05(火) 00:09:20.10 ID:eXhYhGCR0
>>247

【そしたら今度は彼女がお月様を弄ぶ順番だった、――わぁいなんて笑い声、ごくごく無邪気に夜に響いてゆくなら、鳥だって起こしてしまいそう】
【なんせ彼女の声はよく目立ったから。鈴の音の声はともすればちゅんちゅん小鳥さんよりも賑やかに反響した、まして今は鳥なんてお家でぬくぬくと眠っているから】

【ぱたぱたと小走りに向かうなら、長い髪の毛先がひるり翻って、――右足を軸にした振り返りに、ふうわりと。華奢な彼女のシルエットを彩ってみせたら】
【長めの前髪に隠された色違いの瞳がぱちりと瞬く瞬間も見せつけるのだろう、――――――にんまりと子供ぽく笑っていた/そして彼女にはどこまでもそんな顔、似合っていた】
【故に彼女はどこまでも普通の人格を持ち合わせた人間であったのだと理解させた。ふと訪れた不幸に翻弄されるまま、致命的なまでに拗れてしまっただけの、ごく普通の女の子】
【――なのだとしても。結局は神様に果ててまで、自分の命題一つ解決できなかった人格であった。願いが叶ったというのに、いろいろと理由を付けて、喜ぶことも出来ないような】

【なればつまらない人間だと、――言いきってしまってもいいのだろう。どこまでもちっぽけなつまらなさに執着してそうして生きていくことしか知らぬ、無惨ないのち一ツ】
【そうなのだとして、――今彼女が楽しそうに笑っていることが証明でもあった。暗い冥い人生に明かりを灯してもらった証明/照明、くだらない言葉遊び】

【――――故に、彼女は好き勝手に月影を弄ぶのだろう。時として掌に掬い上げるように。時として指先から零れ落としてしまうように】
【時として大事なもののように扱って、時として下らぬもののように扱いもする。――そうして最後は、そのあどけない口元に、ぱくり、食べてしまうのだから】

――――んー、ミルクミントの飴の味! 

【そうしたら彼女は貴女へ振り返る、かたっぽだけほっぺたを膨らまして、それから、両方の頬を両手でくるんでしまって】
【にこにこ笑うごっこ遊びがお終いの合図になるのだろうか、――とことこととなりまで戻ってくるなら、「どう?」「どう?」なんて、楽し気に覗き込み】
【――ふと気づけば、月影はいくらか傾き始めていた。思えば二人ずいぶんと長居したような気もしていた。――少女は楽しいから眠気に気づいてないよう、だったけど】
【普段ならばとうに眠っている時間を過ぎているなら。――スマートフォンを借り受けて、自分の動画を眺めている。ブルーライトに照らされた顔貌、やはり、ごく、あどけない】
256 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga !nasu_res]:2019/03/05(火) 00:50:19.79 ID:KyjKWd260
【水の国―――首都・フルーソ=E昼下がり】

【多くの人で賑わう中心街の街頭モニター映像が、今週のヒットチャートから切り替わる。】
【切り替わった映像は白い背景に机、そこに一人の人物が手を組んで腰掛けている厳かなものであった。】
【薄紫の髪を腰ほどまで伸ばし濃い紫色の瞳、右目に涙黒子のある若い女性だ、服装はネイビーの軍服に軍帽、両手にレザーの手袋である。】

【女性はまるで人形のように表情を崩さすじっとカメラを、そしてその奥にいる人々へと向ける。】


《皆様、こんにちは。私は氷の国軍広報官のアルヴィナ・ウォルコット少佐です。》
《この度水の国内全局及び各国主要放送をお借りしていくつかお知らせをさせて頂く事となりました。》

《まず1つ、先の襲撃事件、フルーソ5番ポート爆破事件並びに旅客機撃墜事件、犠牲になられた方のお悔やみを申し上げます。》
《我々氷の国としても友好国である水の国でこのような痛ましい事件が起きた事は痛恨の極みです。》

《そこで先日貴国与党より我が国に対して復興支援の申し入れがございました、我々はそれを喜んで受け入れ復興に従事させて頂いております。》
《こちらの件について報告が遅れました事を深くお詫び申し上げます。》


【映像は切り替わり、水の国内で復興支援や物資支援に従事する氷の国軍の兵士やボランティアの姿が映し出される。】
【既にフルーソで生活している人々にとっては知っている情報ではあるだろう。】
【映像は再びウォルコット少佐へと切り替わる、先程と変わらず人形のような無機質な顔が画面を見つめる。】


《我々は貴国の国民によって選ばれた与党の元、貴国がまた明日へと歩み出せるように支援を惜しみません。》
《一部インターネットなどでは根も葉もない♂\が見られますが、我々はそのような事はどうでもいい》
《ただ同志である貴国の為、粉骨砕身の思いで復興支援に従事させて頂きます。》

【ウォルコット少佐は淡々と、だが力強い声で放送を続ける。広報官というよりニュースキャスターにも見えた。】


《そして2つ目ですが、国際社会の脅威となる存在について情報提供させて頂きます。》
《コニー・オブライエン国軍大尉兼外務省三等書記官=Bわが軍の兵であり一方で優秀な外交官でもあった人物です。》

《こちらの人物が現在、上官であるミヒャエル・テルミドール大佐≠銃撃し国外逃亡を図っております。》
《テルミドール大佐は意識不明の重体で予断を許さない状況が続いております。》


【画面は再び切り替わり、オブライエンと呼ばれるアイスブルーの髪と瞳の少女が画面へと映し出される。】
【そしてさらに画面は変わり、画質は粗いが薄暗い部屋で誰かがオブライエンに撃たれている映像が映し出されている。】
【続いてテルミドールと呼ばれる男の顔が画面へと映し出される、テロップには<意識不明重体>と書かれている】

【矢継ぎ早の画面切り替えは終わり、再びウォルコット少佐が画面へと映る。】


《彼女が何故このような凶行に走ったのかは調査中ですが、現在国外逃亡中のためもしかすると水の国に潜んでいるかもしれません。》
《もし、何か情報を掴まれた方は氷の国軍までご連絡ください。決して自分の手で捕まえようなどとは思わないでください。》


《―――今回ご報告する事は以上です、今後も定期的に水の国の皆様の安全な生活のための情報をお届けいたします。》
《自身や家族の身を守るためには目の前にある凄惨な現状や恐ろしい情報から眼を逸らさない事です。》
《安心してください、皆様の安全は我々が必ずお守り致します。》


《それではお昼時に失礼いたしました、よい午後をお過ごしください。》


【それだけ言うとウォルコット少佐は敬礼をし―――優し気に微笑んだ。】【そして各局の放送は再び戻る。】

【分かる者なら分かる違和感がそこにはあった。】
【テルミドールと繋がりのあるものは初めて彼が撃たれた事を知るだろう、何故なら代理人を通してだが今もやりとりはしている筈だから】
【むしろなぜメディアでの情報が先出しなのだろうか、むしろ今の映像の内容の方がブラフなのだろうか。】
【そしてコニー・オブライエンという人物について―――波乱は小さく広まろうとしていた】

//種まき用ソロールです
257 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/05(火) 01:43:57.59 ID:KyjKWd260
【 "櫻の国" 首都 "天ノ原" ──── 】


【統治者が君臨する城の内部に見慣れない人物が現れていた。】
【明らかに他国の人間であると分かる髪色、瞳、城内の配下たちは訝し気に眺めた後納得する。】
【先程水の国を中心に流れた氷の国による放送、そこで槍玉に挙げられた反逆者と瓜二つだったからだ】
【その人物は自身のスマートフォンで先程の映像>>256を無表情で眺めながら天守へと登っていく。】
【この国の実質的な支配者の元へと。】


どうも、国際指名手配のコニーちゃんが到着しましたよ奥方様。
中々面白い展開になってきたでしょう?ほぼ貴女の望み通りの展開の筈だ。

このままイヴァン≠ヘ大義名分をその手に宿す、そうすれば貴女が望む戦争が始まる。


【身長160cm程で右側の髪だけ少し長いアイスブルーのアシンメトリーに同じくアイスブルーの瞳 】
【郷に入らば郷に従えと言うが、何故か櫻の国のスカート型水兵服に身を包んだ10代後半の少女であった。】

【少女はノックをして支配者がいる部屋へと入りながら声をかける。】


だが実質的にこれは氷の国というより特務機関イヴァン≠ノよる戦争だ。
故に氷の国軍の上層部や本隊は動かない、何故ならイヴァン≠ノやらせておけば最終的に尻尾斬りもできるから。

―――だから私の願いは変わりません氷の国≠壊さないで欲しい。
セレモニーの日にイヴァン≠フ戦力を撃滅すれば後は緩やかにほぼ無血で氷の国の領土侵略は始められるはず。
その先導は私の方から行います、ですからまずはセレモニーに備えましょう。


【国を守るために国を売る、なんとも愚かでそれでいて儚い願いであった。】
【完全無血での領土侵略などあるわけがない、だがそれでも少しでも流れる血が少なければと】
【そう願っての事なのだろうか。】

//院長先生お願い致します

258 :妲己 ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/05(火) 17:31:36.49 ID:vnLzTAhuo
>>257

【 想像よりも簡素な室内であろう、敷き詰められた畳の部屋、華美を抑えた室内の装飾は時に質素とさえ言えて 】
【 それ故に、鎮座する彼女の艶やかな姿は、水墨画に混じり込んだ色彩が如く目眩く煌めきを添える 】
【 追憶すらも果てに遠い、夜半に混じる風流雅、身包む綾羅の彩なるは麗、終ぞ呼吸さえも遠の奥へと 】

【長い櫻色の髪、同系色の狐耳と、背中に広がる大きな九つの狐の尻尾】
【胸元を大きく露出した赤い派手な着物、大きくスリットを入れてまるでミニスカートの様に纏う】
【さらけ出した素足に申し訳程度の足袋を履いた、青い瞳の少女、──── それが妲己であった】

【彼女は奥の間に座り、肘掛に体重を乗せて、華奢な首筋を指先に浸していた】



────── あらん、そう貴女だったのねん、どんな狡い小鼠さんかと思ったら
だぁれも殺せない、生娘みたいに可愛い女の子ねん、玉の様に愛らしいお嬢さん
お駄賃片手に国を売って、異人さんに連れられて行っちゃう気分は如何かしらん?



【宛ら鶯の鳴き声に似た言の葉であった、潺湲とせせらぐ川の音よりも流麗にして、渓流に流れ込むその一瞬を切り取ったかの如く】
【けれども、幽邃閑雅では終わらない色を秘めていた、濾過される様に何度もなんども掌に取り出す雫の一滴】
【水面鏡花迸る山月、浮かぶ己の姿すら見失いかねない、──── 深淵の如き深さを増して】



さあ、どうしましょう、氷の国を壊すなと言われても、戦いは妾のする事じゃないわん
兵隊さん達が一生懸命働いて、一生懸命殺して、そうして行われるのが戦争よん
妾は上手く戦争を起こすけども、上手く戦争は行えないわん、無血で争いを収め様だなんてムシのいい話

一体何処の魔女に誑かされたのかしら、ねぇん



【妲己は億劫な表情で視線を向けた、壁一面に並んだ高級そうな戸棚が目に入るだろう】
【やや大きめのサイズ、取っ手が付いており中には何かが入っている様子で】
【奇妙なのはそれぞれに漢数字の紙が貼り付けられている点だろう、一から二十まである】



────── ねぇ、好きな数字を言ってごらんなさい
259 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/05(火) 21:02:16.23 ID:5QO+fwicO
>>254

【男の表情が演技ならば千両役者と称しても大袈裟では無いだろう】
【そう思う程。スクランブルエッグよりもぐちゃぐちゃな表情には悲痛な説得力があった】
【だから―――今のところは"自発的に"嘘を吐いていないと判断。そう、今のところは】


そうだね、……私はコイツの言う事、信じてあげてもいいけど。そう今のところは。
だけど本当だと信じ込んでるに過ぎないとしたら、話は別だから他のドライバーや組織の構成員辺りも欲しいんだけど。
――――そこら辺は旦那次第。……正味のところ、こういう尋問は得意じゃないんだ。


【――――】


≪―――……きひひっ、きひひひひっ。いい景色だなァ、おい≫
≪たっぷり苛め抜いてやるぜェ。先ずは、そのド頭ァかち割って―――ッ!?≫
(マズい、この高揚感と万能感―――間違いない。天獄物質か――ッ!)

【最初の異変はジョージの異様な気配。より鮮明になったのは建物全体に及ぶ大きな揺れ】
【次いで極彩色の光が原因で罅割れる壁と床。そこから漏れ出る光は劇薬。棕櫚が嘗て経験した事のある現象】
【"天獄物質"の効用。それは静寂の場を作り上げる鳳仙にも及び、"魔導書"の二人も自制が利かない状況に陥る】


【それをはるか遠く、公安五課/特別対策室の室長室から把握するは墓場の王にして魔導書の創造主・ギンツブルク】
【任務を命じた"魔導書"達が本懐から外れて天獄物質に踊らされようとしているなら――強権、発動】

【強引に棕櫚と鳳仙の人格を抑圧、精神の奥底に追いやる。棕櫚と鳳仙、二人とも単なる人型に成り下がれば】
【却って都合が良かった。それが証拠に二人の目は虚ろで、宛ら哲学的なゾンビであったから】

【先ずは鳳仙の能力を解除して、その次は棕櫚が動く。ジョージから少し離れ無機質に蹴り飛ばそうとする】
【それが命中したならジョージは窓を突き破り建物の外に出るだろう――計画の破綻を防ぐための緊急避難の一手】
260 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/05(火) 22:44:21.02 ID:5QO+fwicO
>>255

【澄んだ声、と形容するには少し違う気がした。正しくは鈴の音色を連想させる声】
【リリーをリリーたらしめるのはこの声。彼女はそう思っている。鈴の音色は時にちりんちりんと高鳴り】
【またある時は永遠を思わせるほどの残響として鳴り続ける。彼女が抱く印象は大体そんなもの】


【兎に角、嫌いじゃなかった。寧ろ、今はその音色が愛おしくて仕方ない】
【無雑に笑う幼子の表情は、何物にも縛られない自由を満喫するような軽やかな仕草は】
【―――見ているだけで心温まる。リリーが何を思っているか理解出来るから、つられて楽しくなる】

【手のひらの上で踊らされて転がされるまぁるいお月様。手毬に興じる稚児みたいな振舞い】
【16歳の容姿に釣り合わぬ幼子の人格から紡がれる光景はミスマッチだけど、それでいてらしく"見える"から】
【自分がしたように最後にはお月様を食べてしまっても、彼女とは違う毛色を見せるのだ】


あら、お月様の味まで解るなんて。ワタシでもお月様の味は解らなかったから、吃驚する。
―――――お月様は美味しいかしら?ねぇ、リリー。……とても可愛らしく映っているわよ。

ほら、こんな風に。見ているワタシが何度でも眺めていたくなるくらいに、ね。


【月あかりとは対極の位置にある光。無機質で冷たい画面が映し出す温かな光景】
【それを眺めさせるなら、彼女はまたしてもリリーの頭を撫でる。今度は愛しみを多分に溢れさせて】
【であるなら、月明りとブルーライトに照らされたあどけない表情をいつまでも眺めていたかった】

【けれど、夜も顔色を変えつつあるなら――それは朝が目覚める時が近づいているのと同じ】
【"そろそろお家に帰りましょう、リリー。明日はお仕事お休みだから一緒に居られるわ"って言葉を継いで】
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/06(水) 00:00:45.96 ID:UmqAFUdv0
>>260

【なにせ彼女の声は相違なく金属質であった。まあるい銀色の鈴がもしも人語を発することがして、そしたらきっと彼女の声でしゃべるのだろう】
【きゃふふと転がすように笑うなら余計に顕著になる、鈴の一粒を手のひらであちらへこちらへ弄び転がす仕草に付随する音とおんなじである、ならば】
【彼女の掌で弄ばれるお月様すら金属製であると疑ってしまいそう、――広義では月もまた金属なのだろうけど。それでもきっとお月様を叩いて見せたって、澄んだ音はしないから】

――うん。この前おかあさんがくれた飴と同じ味がする。――――ねえね、おかあさん。お月様って、どれくらいに遠くにあるの?
飛行機じゃ行かれないくらい? そうしたらどうやって行くの? ――――――行かないの? せっかく、見えてるのに……。

【――だなんてにまり笑うのだ。それを貴女が覚えているかは分からないけれど、彼女にとってあまり特別な意味合いではないらしい。強いて言うのなら】
【ミルクの柔らかい甘みとミントの冷たさが混じった味わいを彼女がよく覚えていたというだけのことで、――だから次の刹那に彼女の興味は別の処にあって、】
【たった今自分が自身の身体にて隠しこんだ月影を振り返って見上げれば月影は変わらぬ形。ころころ笑ってしまうのは、やはりさっきの行為がごっこ遊びのものだと理解している証拠】
【ついさっきお月様を口に放り込んで指先が輪郭をなぞるように宙へ伸びた、――――お月様ってどれくらい遠くにあるのかしら。そんなに遠い場所、行くことはできるのかしら】
【だったらどのようにするのか。――それとも行かないのかしら。だとしたらもったいないような気がした、せっかく他のお星さまより大きいのだから、行ける気がするのに】

【――――画面をのぞき込む顔はごく上機嫌だった。自分が写っていることというよりかは、これで貴女が忘れてしまっても"思い出して"くれるって、言うような】

はあい、――そうしたら、お母さん、明日、一緒にお散歩行こ! 探検するの、ガイドして!

【故に、我儘を言うはずもなかった。途端に明日が楽しみになってしまうなら、あんまりにあっさりと受け入れる。惜しくなって泣きわめくなんて、満足してないみたいだから】
【そうしたら今宵はもう十分すぎるくらいに楽しかったのだから、もういいのって。――それでも強いて我儘を言うのなら、喉が渇いちゃったって、そんな、些細な】

262 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/06(水) 02:25:01.78 ID:uTvBKtZr0
>>258

【部屋に立ち入れば、相手は実際の距離より遥か彼方に感じる。】
【むしろそれは正しく実際の距離≠示しているのか、否応なしに喉が鳴る。既に胎の中だ。】
【一歩、踏み出す足に汗が滲むがそれを悟られるぬ様に相手へとゆっくりと近づいていく。】


それは買い被り過ぎですよ、可愛いのは認めますが………しかし貴女も想像以上にお若いですね。
まぁ、別になんともないですよ。私は私の最善の行いをしたまでですし、この国の料理はおいしいですからね。


【緊張か、自分でもよく分からない回答をしてしまうがとりあえず不敵に笑う。】
【既に相手の持つ存在としての力に飲まれている、であれば必死に抗うほかはない。】

―――そうでしょうかね、今の時代無血で戦争を終える手段なんていくらでも転がってそうですけど
虫が良いのは百も承知のコニーちゃんですよ、だけどそれでも頼んでいるんです。理≠フ範疇ではない貴女に。

【相手との一定の距離の間で直立し、ただ応える。自分の意志ではあるが自分の言葉ではない。】
【ただそう答えるしかないような雰囲気が場を支配していた。】


そう、ですね………私は今18歳ですので十八を。


【思案する、これは何の試しであるのか。】
【だが自分の中で符合する答えは見つからない、であればただ率直に臨むほかない。】
【やぶれかぶれか、それともこの空間がそうさせるのか、特に意図を持たずコニーは答えた。】

263 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/06(水) 02:50:28.26 ID:uTvBKtZr0
>>259

【シルヴィオはしばし眼を細めてエーリカを眺めた後、軽く口元を緩めて頷いてからラップトップを閉じる。】
【パンと、大きな音を立てて男の背中を叩くと「命拾いしたなァ」と小さく呟いてエーリカに部屋を出るように促す。】
【男は項垂れすすり泣いていた。それは安堵か、恐怖か、分からなかった。】

まぁ、こんなもんか。ちょっち時間が掛かっちまったけどな。
―――この国でのやり方と、この国がどんな有様でどんな奴らがのさばってるかは分かったか?

しかし………クク、マフィアのボスが娘を宗教都市の女学院にいれるかね。つくづくふざけた連中だ。


【シルヴィオは愉快そうに顎髭を触りながら笑う。】
【そしてジメジメとした地下室の階段を上って地上階のリビングへとエーリカを誘導するだろう。】

何か食うか?体力使って腹減っただろ?

―――さっきの件、宗教都市には俺がツテを使って調べをいれる。
アンタは首都グランツ方面を調査してもらいたい、言っておくが治安はここの比ではない。


【「事前にレクチャーしてもらって良かっただろ?」と恩着せがましい笑顔でシルヴィオは笑いかける。】


ああそれと………アンタの古巣≠フ件、近々期待しておくんだな。


【――――――】


ッぐがァ―――ッ!


【ジョージは天獄物質のエネルギーに苦しんでいる中棕櫚の蹴りを受けて窓を突き破り、地上へと落下する。】
【二階からの落下による衝撃で数回バウンドした後、苦しそうに息を吐き出すが幸い建物から離れた事で】
【天獄物質のエネルギー下からも脱出することができた。】


ッハァ、ハァ………グ、まさか封印≠ェ―――ッ!?


【足を引きずりながらジョージはセーフハウスのガレージへと向かう。】
【そこには逃走用の黒いSUVとジェラルミンケースから零れ落ち強烈な光を放つ極彩色の六面体が転がっている。】
【ジョージは顔を右腕で覆いながらそれを左手で拾い上げて再び特殊な術式が施されたジェラルミンケースへと封印しようとする。】
【だが、その背中は完全に隙だらけ。さらにジョージに呼応した天獄物質はジョージの精神が安定した事で力が弱まっている。】
【棕櫚と鳳仙への影響も同時に低下しているだろう。】
264 :妲己 ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/06(水) 06:14:50.94 ID:16039WwKo
>>262

【肘掛に溶けた右の手、袂から零れた繊手が手慰みの様に揺らめいて、燈の如き残像を響かせる】
【靉靆靡く雲間の景色、朧でさえも果てに消えた、幽玄よりも奥深い趣をその仕草一つに込めたなら】
【彼女は頬に蠱惑を浮かべる、長い睫毛がしとりと濡れて、琥珀色の吐息に空虚な願いを託すのだろうか】


ねぇお嬢さん、最善と決めるのは誰の仕事だと思ってるのかしらん、よもや貴女の判断なんて思って?
だとしたら夢見がちと嗤うわん、滑稽を通り越して同情にも似るの、ええ、正しくそれは自害にも等しいもの
妾の戯れ一つで揺らぐ判断が最善だったなら、────── それは憐れな荒唐無稽よん

────── あらん、心外ねぇん、妾ほど理に縛られている存在は無いわん

この可憐な指先の果てに至るまで、妾の自由に動く部位などありはしなくて、荒縄で髄まで絡め取られ
白絹の様な柔肌に、食い込む縄目の跡は激しく、噎ぶ声も貴女は嬌声と呼ぶのだから
妾は雌蘂の果てまで濡らし、艶めく呼吸をあんあと響かせるの


【十八と書かれた抽斗が開く、存外に奥行きは深かった、丁度人一人入れる程の大きさで】
【その内容物をコニーは見るだろう、一番下の段に十八と刻まれた抽斗はあった、そして】
【その中には “人” がいた、正確には ────── 人の形をした、存在が】

【全身を包み込むレザータイプの拘束衣、ビニールテープで頭から梱包する様にすっぽりと覆って、ベルト状の金具が両手両足を締め付ける】
【目も耳も口も拘束衣に包まれていた、かろうじて鼻の位置に相当する場所にだけ、申し訳程度の穴が空いて】
【女性の身体つきをしていた、抽斗にすっぽりと収まるサイズの彼女は、その肉感的な膨らみを強調する様に】


啓蒙して差し上げるわん、ニンゲンの持つ最も偉大な力って何だと思うかしら?
それは想像力よん、貴女達は想像の上では何だって出来るし、何だって出来ないのよ
目の前の幸運な子を見ると言いわん、貴女が偶然に選んだから、こうして刺激を与えられているの

────── 想像するの、瞑目して息を止めて、思考の隅々まで一つの指向性を宿して

全身を拘束されて五感を奪われ、ただ永劫の様な闇に落ちた自分の姿を
身悶えする事しか許されない、狭い抽斗の中で唯一与えられた自由は、芋虫よりもか細き自由
ちゃぁんと口枷も耳栓も目隠しもしてるわん、五感を奪う悦びは格別ですもの

箱の中の子猫ちゃん達は呼吸するのも精一杯、獣の様に大きく吸って、漸く少しばかりの空気を飲んで
不快感が身体中を蝕んで、いつしか思考は堂々巡りさえやめてしまうの
その抽斗に詰まっているのは子猫ちゃん達の果てよん、たまにこうして遊んであげるのん

嗚呼なんて、ええなんて、可哀想なんでしょう、それは何処までも憐れで哀れよ
明日も明後日も明々後日も一週間後も一ヶ月後も一年後も、彼女はずっと抽斗の中に生きるの

ええ、とてもとても、とーっても、可哀想でしょう、想像しただけで濡れちゃうわ



そしてこうも思うでしょう、────── “自分じゃなくて良かった” って



可哀想な彼女を思うたびに、普通である事の優越を感じるの、こうして喋って見て聞く事の出来る優越を
それはなんと甘美で耽美なのでしょうね、この悦びに比べたなら性行為なんて児戯に等しいわん


ふふ、堪能していただけたかしらん、────── 今の内に正しい楽しみ方を覚えてごらんなさい
────── じきに、そこが貴女の住処になるのよん
265 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/06(水) 21:33:35.65 ID:+XAjwoyqO
>>261

さぁて、ねえ。どれ位遠く、遥か彼方。気が遠くなる程の遠さかしらね。
―――少なくとも飛行機では行けない程。行こうとするならロケットにでも乗らないといけないわ。


【唇の端を綻ばせた微笑みを向ける。いたずらで、それでいて気安げに細めた眼差しと共に】
【気の利いた体裁も整いもしない。ただ蓄えられた知識をそのまま吐き出すだけの言葉】
【――――否、紡がれる言葉には母親特有の柔らかな匂いが絡まって、それでいて少しだけ困ったような仕草】
【口元を手で覆い、人差し指をとん、とん、と叩いて思案した末に――ようやっと気の利いた体裁の一つでも取る】


ただ、お月様は行く場所ではなくて見るものなの。
お月様に行ったならきっと"イメージと違う"って口を尖らせるかもしれないわ。

だからお月様は見るもの。見るなら、こうしてお月様を弄ぶ事も、食べる事も、綺麗だと嘆息して眺める事も出来る。
更に付け加えれるなら、お月様の照らす光は他のものだって優しく照らしてくれるの。リリーが見たいと言った桜だってそう。
お日様の出ている頃合いに見るよりも月明りの下で見る桜の方が風情があるから。

――――それを知ってか知らずしてか、月に行こうとする人は少ないの。
少なくともワタシは行こうと思わない。眺めて照らされるだけで十分だもの。


【人類は月に行く手段を持っている。だがしかして大多数の人間は月に直接行きたいとは考えにくい】
【宇宙飛行士だって月に行くのが目的じゃない。大抵"宇宙"に行くことが目的で、月に行くのはそのついで】
【―――多分、察しているのだろう。月は目的地ではなく、眺めて風流を味わうためのものだって】


はいはい、良いわよ。心の赴くままにお散歩しましょ。
探険と言うならワタシも知らない場所を行きましょうか。そしたら二人して"知らない"を共有できるから。
……ああ、そうだ。ワタシも一緒ならはぐれないように。手を離さないで欲しいの……約束よ?


【二人だけの約束がまたひとつ増える。それも約束されるなら、彼女は月が笑う様な静かなそれを零して】
【時計塔を後にして車に乗るのだろう。―――リリーが燥ぎ疲れて寝てしまっても、彼女は寝ないままに車を走らせる】
【そうしたら二人の住む部屋にたどり着くから、改めて二人同じベッドで幸せそうな顔で眠りに落ちる】
266 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/06(水) 21:52:21.58 ID:+XAjwoyqO
>>263

……ああ、大体は見当がついたよ。ご教授痛み入るよ、ミスター・シルヴィオ。
お陰でクタクタだしスーツがびちょびちょだけどね。……まぁそれは些細な話か。

我が物顔で悪を成す様な輩でも人の子、人の親なんだろう。公人としてのソイツと私人のソイツは毛並みが違うみたいだ。
親の観点から見ればこんな地雷原みたいな危険な場所に子供を野放しにはしておきたくは無いだろうし。
身の安全を確保できる確率とその質が高けりゃ、マフィアが宗教都市の学校に娘を通わせたって不思議いじゃないだろう。


【地上へ向かう道すがら、紡がれる言葉。裏社会に身を投じて、生死の淵、地獄の淵を綱渡ってきたからこその言葉】
【顔も見た事無いボスとやらの考えを何らおかしいものではないと思い、同時に人の子だなって感想を抱き、つい唇の端が緩む】


何か食べさせてくれるなら大歓迎。甘甘のスイーツとか麗らかな乙女が食べてそうなのが食べたいな。
―――――まぁどうせ無理だろうから適当に栄養補給できるもので構わないよ。

………仕事の件は了解だ。首都・グランツ、か。あーあ、面倒なお仕事になりそうだなって思ったり。
けど仕事である以上全力で取り組むから心配しないでよ。一定の成果は上げてやるからさ。

……、ああ"特対室"に関しちゃ期待してる。特務機関のお手並み拝見と行こうじゃないか。
わざわざ自分の生まれ育った国の暗部を事細やかに晒してやったんだから期待するなって方が無理あるけど。


【気の利いた体裁も整いもしない、感情に身を委ねて、それにつられてだ舌ばかりが勝手に動く】
【遠慮も配慮も無い言葉の羅列。気安さとお道化た態度。次第に打ち解けていくのが察せられる】

(―――、出来ればマフィアのボスの娘とやらに会ってみたかったけど。それは言いっこなしか)

//分割します
267 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/06(水) 22:14:11.09 ID:+XAjwoyqO
>>263

【天獄物質の支配が弱まったのを機にギンツブルクは意識の主導権を夫々に明け渡す】
【少なくとも今のところはイーサリアムの危惧した事態を免れた筈だから、
 そして彼女の描くシナリオ通りに事を運ぶ必要があったから――水の国は、未だ晴れの舞台ではない】


【――――取り上げられた意識が徐々に覚醒していく。水底から引き上げられる感覚に似ていた】
【彼らが最初に行ったのは状況把握。棕櫚はジョージの居場所を、鳳仙は能力展開が為されているかの確認を】
【そうして夫々が確認を済ませば、二人揃って苦虫を噛んだような表情を浮かべ、舌打ちが重なる】


ちッ、ギンツブルクの野郎…!ターゲットを外に逃がしやがって……!
流石の俺様でも準備無しで二階から飛び降りて追いかけられる程丈夫じゃねえんだぞ!
―――――あのクソチンピラめ。命冥加な野郎だな…ッ!よほど悪運が強ェと見える……。

『あぁぁああぁああああぁぁあぁぁああああ、五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い……!
 何で、何で、何で、何で――――!鼓動が、呼吸が!止んでないの―――――!!!』


【棕櫚は獲物を逃がす様な行為をさせられた事に】
【鳳仙は静寂を破られた状態で意識を取り戻された事に】【それぞれ噴飯やる方無かった】

【しかし任務遂行は絶対だから――棕櫚は放たれた弾丸の様に勢い良く駆け出して】
【錯乱気味の鳳仙は命の鼓動が近い方――つまりジョージの方――に向けてフードの内側に仕込んだ数本の刃物を】
【窓辺から思いっきり投擲する。迷いなき一閃、風を断ち裂く様な鋭さ、しかし狙う的が不確かなら降りかかる凶兆】
【それをジョージは免れる事も出来る。致命傷と行かない迄の痛手で済むことも多分にありうる。
 そして天獄物質を収めたジェラルミンケースと共にSUVで逃亡するなら、それはイーサリアムの脚本通りであるという事】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/06(水) 23:03:21.30 ID:UmqAFUdv0
>>265

【ふうんと小さな声が呟いた、――難しいことはよく分かっていないようだったし、きっと、本当はあんまり興味もなくて、たくさんは考えてないのだと思わせた】
【ロケットー、なんて、気の抜けた声の呟き。「そうなんだ……」って声は少し残念そうでもあるのだろうか。行けるものならちょっとだけ行ってみたかったな、なんて】
【けれど泣きわめいて床に転がってずりずり後頭部で這いずり回るほどの子供ではないんだから、簡単には行けない。それが答えても、十分満足】

でも、兎さんがいるんでしょ? 兎さんのご飯、誰かがあげなくっちゃあ――。
お餅だけじゃ寂しいの。おしょうゆと……きなこと……あんこと……。

【――だとしても、やっぱり食い気が目立っていた。兎さんのご飯を届けに行かなくちゃ。だってお餅だけじゃ飽きてしまうから。だのにお花だなんて届けようとしないもの】
【たんぽぽの葉っぱにクローバーの葉っぱ。いろんなものあげたってそれだけじゃあ物足りないって思っちゃうのは彼女がきっと人間だから、美味しいものいっぱい知っているから】
【事実お餅だって、お醤油をかけて海苔を巻く美味しさも、きなこをまぶして食べるとむせちゃう美味しさも、あんこのもっちりたっぷり甘い美味しさも、分かっていて】
【兎さんだって素のお餅だけじゃあってわりに本気で悩んでいるようだった。――――だけれども、「夜桜!」って華やぐ表情は、テレビにてそんなことも教えてもらった、らしい】

私ね、図書館ーとかカフェーとか行ってみたい! あ、あとね、広場にね、クレープのお店……? をね、この前、見たの!
でも、よく分からなかったから……。今度はお母さんと行って、クレープ食べたい! あまぁい匂いしたの、お菓子でしょ、たべたーい――。

【もう疑う余地なく彼女は食いしんぼさんだった。図書館はともかくとしてカフェもクレープ屋さんも食べ物の場所。理由を聞いてもカフェの前歩いたらいい匂いがした、とか】
【そういう話なのだから――好奇心旺盛だって言うなら聞こえはいいけど。好奇心も食欲も旺盛な有様、そんな風にしていたら肥ってしまいそう/けれどやせぎすだからちょうどいい?】
【結ばれる約束はそれでいて結局最終的には情緒も何もない食べ物の話で終わってしまう、あれ食べたいこれ食べたい。テレビで見た何か。匂いが気になった何か。誰かが食べてるあれ】
【コンビニの肉まんだって彼女には興味深いのだから。――帰り道ふっと目を覚ました彼女が通りすがりの肉まんを羨ましがって、我儘をしてコンビニに寄ってもらって】
【いろいろな味があるのに気づいたら、――全部一個ずつなんて言って買ってもらったの、ほんとうに、どこまでも平和で、――明日のお腹のお肉は平和じゃないかもしれないけれども】

【――――そうしてお家に着く頃には、彼女は再び改めて眠っているのだろう。ベッドに横たえてもらったなら、朝まで起き上がることもなく】
【なれば貴女は一ツ考え事をすることもできたのかもしれない。――――――――――街中を走っている途中のことだった、路地裏の影から、表すなら"赤色"の視線が、貴女を見ていた】

/たびたびお待たせしてしまってすみませんでした……お疲れ様でした!
269 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/07(木) 00:05:36.54 ID:WUIgMX5MO
>>268

【月に兎――ありふれた取り合わせ。空想上の組み合わせに思いを馳せるのは如何にも子供らしく手】
【歳月を重ねれば一笑に付す様な言葉に意表を突かれたかのように微かに瞠目するのだった】

【驚きの色を表情に滲ませたなら、潮が引くようにすぅっと。いつも通りの物腰穏やかなそれに戻る】
【頑なにつまらない事実を押し付けず、やんわりと一歩引いて――言葉を重ねる】


やっぱり食い意地が先走るのね。リリーらしくてかわいいわ。
ただ兎さんとご飯を食べれたらそれはそれで楽しい事にはなりそうだけれど。

もう、本当に(食欲)旺盛な子なんだから……。仕方が無いわね、アナタが望むなら何処にだって連れてってあげる。
好きなだけお食べなさい。ただし、歯磨きは忘れない事。虫歯になってワタシに泣きついても知らんぷりするから。


【時計塔でのやり取りはこの言葉で最期で。車に乗ってから暫しの沈黙を湛えていたなら】
【―――不意に目覚める食べ物への好奇心が、静寂を打ち破る。休憩がてらにコンビニに寄ったなら】
【眠気覚まし用の飲料とリリーの為に買ったミネラルウォーター、多種多様な肉まんが袋に詰められる】
【肉まんが所狭しとひしめき合う様はなかなかお目にかかれない。夜も遅いのに、と苦笑しながらも】
【望む分まで買ってあげるのは、単なる甘やかし。でも我儘なのも愛くるしい。子供だけの特権だから】


【そうして二人は家に着いて、改めて二人同じベッドで眠りにつく。リリーを寝かしつけた後の小話】
【―――道中、赤い視線に見られていた気がした。人とは思えぬ視線を思い出せば、身震い一つ】
【もしあれが白神鈴音、もしくはそれに連なる曰く付きであったとしても。……リリーは護らねばと静かに決意するのだった】

//こちらこそお待たせしてすみませんでした。絡みありがとうございました!
270 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/07(木) 01:36:38.19 ID:nW+hcf8G0
>>264

―――失礼致しました。確かに今貴女の軍門に下ったのなら、それを決めるのは私ではない
ですが荒唐無稽の夢物語に頼っているつもりは私はありません。

(読めない。)
(自身の思い通りに事が運ばなければ気が済まない神様タイプかと思ったが)
(その実自身の天井を踏まえた上で策謀を巡らせているのか?だめだ思考が定まらない。)


【それは明け方まで起きた日のような感覚、頭の中を靄が包んでいる。】
【心臓の鼓動だけが静かに速度を速める、次の瞬間には自分の首が落ちているのではないかと】
【命は惜しくないと言えば嘘になるが、命を懸ける事に抵抗はない。故にここで斃れるわけにはいかない。】

【開かれる十八≠フ扉。明かされる光景には眉一つ動かさないが胃液がせり上がってくるのを感じる。】

【―――想像する。】

【自分が目の前の幸福なひと≠ノ代わって箱の中に押し込められ飼われれる姿を。】
【それは絶望か、それとも楽園なのか。汗が一筋頬から伝わり落ちる。】


下を見て安堵し優越感に浸るつもりはありません。
ですが、そこ≠ェ私の果てであるというのなら、少しでも長く動いて奥方様に貢献したいものですね。

それとも、すぐにでも私を抽斗に押し込み思考の隅々まで凌辱されたいですか?


【呼吸は早まり、口数は減る。足の底から痺れが登ってくる。】
【安心を求めるように自ら問いかける、今の自分は相手にとって必要であるのか、どうか】
【既に思考は調教されつつある、それに気づけてはいるのだろうか】
271 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/07(木) 01:54:16.19 ID:nW+hcf8G0
>>266

この国は乾燥してっからすぐにスーツも乾くぜってそういう問題じゃねぇーか。
―――まぁ、そうだな。確かにもっともだ、自分の泣き所を守り隠すにはちょうどいい場所だろうな。

【シルヴィオは少し間を置いてからエーリカの言葉に返答した。】
【それは何かの思案を挟んだようでもありエーリカの考えに納得したようにも感じられた。】

【「ああ、丁度この間買ったケーキがあったな」とシルヴィオはリビングにある冷蔵庫を開ける。】
【中から出てくるのはどぎつい色をしたきり分けられたケーキだ、まるで芋虫の体液のような色をしている。】

まずは情報収集するだけで構わない、本業の水の国での活動も忙しいだろうしな。
ただこの国の混乱に紛れて入り込んでいる連中は多い、もしかすると思わぬ収穫もあるかもしれないぜ。

ああ、すべては繋がる=\――偶然か、必然か。

【シルヴィオがそう言ってエーリカの前に小皿とフォークとケーキを置く。】
【同時に、リビングにある古ぼけたブラウン管テレビのスイッチが着く、待っていたかのように】
【映るのは>>256の映像。エーリカにとっては寝耳に水かもしれないし、薄々感じていた不安の具現化かもしれなかった】

【前に置かれたケーキはやはりキツイ色をしていた。】


【―――】


>>267

―――グッがッ、こ、の………!


【投擲された刃物の一部は無防備なジョージの肩へと突き刺さり鮮血が舞う。】
【それでも悪態をつきながら突き刺さった刃物も抜かずジョージはSUVの運転席へと飛び込む。】
【再度封印を施した天獄物質の結晶を乱暴に助手席に置くと、勢いよく発進する。】

【もし仮に棕櫚が良く手を阻もうとすればさらにアクセルを踏み込んで轢こうとしてくるだろう。】
【突き刺さった刃物の痛みによりハンドリングはかなり粗い、ところどころ壁にぶつかっている】

【本人か、車か、さらなる追撃も可能だろうがそのまま離脱を許すか、否か。】
【どちらにせよこのセーフハウスには戻ってこれないようにした方が良さそうではあるが。】
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/03/07(木) 05:17:11.56 ID:RgIPQGCwO
>>270

【 "凌辱" と彼女は繰り返した、官能的な差し紅一つ、恋焦がれる慕情のルージュ、白粉細工に係るは禰寝】
【艷めく舌先が垣間見、粘性の愛撫を口許に綴って、唇重ねるもう一禅の明石縮】
【幾重にも重ねた頬紅が、映し出す玉虫色の笹色紅、──── 奥ゆかしき戯れも今は果て】


うふふ、それはどんな心地なのかしらん、妾の髄まで染められて、いっそ果てる迄
ええ、きっととても心地良いのでしょう? 蹂躙され慰みものにされて、肉欲に塗れてしまえば
それは何処までも惨めで憐れで ────── イケない事なんだもの

妾が壊す以上に妾は壊されたいのよん、それはもしかしたら想像の際を越えるかもしれないの

ううん、でも、越えないかもしれないわん、妾の小さな掌から終ぞ物語は踏み外さないもの


【灯火照らす首筋の白絹、水仙よりも淫らに濡れて、白百合よりも無垢な色合いに、雅心地更なる影】
【手薬煉引いて曖昧に笑う、仔猫の欠伸模様に似ていたのはせめてもの救い】
【そうであったなら良かった、彼女がただ、脅しているのであればどれ程良かったか】


半オクターブ高いNaClに時速15リットルの枕詞が衝突したわん
三秒後の時点で起こりうるインフレの割合は幾らかしらん?

或いは羅生門の一節になぞらえて、陳腐なカテーテルに睦んだ乙女の末路を16バイトで簡潔に歌って欲しいの

それとも実技がお好み? 非ユークリッド空間に於ける弧度法の生態を十七進法で示してくださいまし


【それは迷い込んだ路地裏の異国、踏み締めた先にある無明が首筋に食らいついて離さない】
【貴女は匣の中の失楽を嘲笑した、然して、失落が嗤うその聲は、瞬きの縁から聞こえる筈なのだから】
【暗に伝えて曰く、人間性を喪う事こそが、至上の幸福であると】
273 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/07(木) 19:34:12.81 ID:dtQtHo9PO
>>271

【椅子に座り、彼の言葉に耳を傾けていると小皿に乗ったケーキとフォークが用意される】
【"――…、うぇっ、何だよこれ。ビビッドカラーのケーキとか食欲沸かないんだけど"】
【嗚咽にも似た悲鳴を零せば、同時に顔色も絵の具の青色みたいにはっきりとした拒絶を示す】


――――、こほん。そこは流石に考慮してくれるのかい、配慮痛み要るよ。
へぇ、思わぬ収穫ねえ。果たして鬼が出るやら蛇が出るやら―――――……ッ!?


【ケーキを前に食指が伸びないというのは初めての出来事。求めておいて手を付けないのは】
【まず最初に話を済ませてから――というもっともらしい理由から。そして彼がテレビを付けたなら】
【聞きなれた名前。コニー・オブライエン。作戦行動を共にし、抱擁を交わし合ったしたたかな少女】
【―――で、あるなら。この場にあの少女が居ないのも道理。歯切れの悪い言葉を紡いでいたのも納得だ】


……色んな意味で食欲が無くなったよ。お宅の内情も随分と込み入った事になってんね。
書記官が上官を銃撃して逃亡なんてさ、こりゃお国の体面を滅茶苦茶にされたのと同じだよね。

(……コニー、これもアンタの意志だって言うのか?兎にも角にもやり方が悪すぎるよ
 そも私がこの場に呼ばれたのはもしかしてコニー絡みも関係ある、…のか?そう考えない方がおかしいか。
 ――――――シラを切るしかない。詰問されたならそん時ゃそん時だ)


【他人事の様な言葉。他国の事情に"大変だね"って心無い言葉を紡ぐのは、裏切り者の話題を振られた場合】
【最小限の遣り取りで終わらせるための拙い予防線。ただ内心ではコニーの身を案じる、だってあの日、心を通わせたんだから】


【―――】

【ジョージの肩に突き刺さる刃物。しかし、命の鼓動が続いているのを鳳仙は感じ取っていた】
【感情の揺れによって高鳴る鼓動はより一層耳障りな音であり、ドラムのような低重音に神経を逆撫でされる】
【故に依然として狂乱し続けたなら、再びギンツブルクが介入して。鳳仙の意識をまたしても取り上げるのだ】


【一方、棕櫚。SUVの行く手を遮ろうとして、不発。ロデオ宜しく暴れまわるじゃじゃ馬に生身は無謀に過ぎる】
【故に、この場に出向くのに用いた車で追撃/追跡するという判断を下す。その際にギンツブルクから通達が在った】


『棕櫚はジョージ・トラロックの運転する車両を追跡しろ。鳳仙はこの場では使い物にならんのでな、回収する。
 代わりに"アオイ"をそちらに向かわせる。あの隠れ家に戻ってこれぬよう毒で周囲を汚染させる』
『それが済み次第、昼の国でお前と合流させる算段だ。―――昼の国に入るまで戯れていよ』

「――――あいよ、了解だ。ひきこもりの陰険野郎め。だったら"鳳仙/ポンコツ"を投入すんじゃねえよ。
 最初っからアオイのクソ野郎を連れてきやがれってんだ。……まぁ、このまま逃げられちゃイーサリアムに機械的に詰られるからよ……
 きひひひっ、さぁ楽しい楽しいツーリングと洒落こもうじゃねえかよ、ジョージ・トラロックよう」


【離脱を許さない。だが水の国で始末する選択を選ばない。ならば最初に描いた図面通りに昼の国迄追い込む】
【だからこそ蛇の様にじっと機を伺いながら、着かず離れずの距離感を保ちつつの追跡が幕を上げるのだった】
274 : ◆KP.vGoiAyM [sage]:2019/03/07(木) 21:12:49.00 ID:mh+gcr2/0
>>250

【勿論、タバコに類するものはなんでもダメだ】
【社員はどうなのかと聴かれれば、少なくとも正規社員は皆、非喫煙者だという】
【何ならヴィーガンのような健康志向も多く、不摂生そうな人間は居ない】
【みな楽しく談笑し、一切の不満もなさそうだった。まあ、これだけの大企業にいれば】
【そうなのかもしれない】


人類の持つ、知性は自然の力を操ることで今の地位を築き上げました。
自然発生的な災害だった火を手に入れ、水を操り農業を発展させ、雷をエネルギーに変え。
きっとかつての人類は今のような高度な文明は予想していなかったでしょう。
ただ、何千年も前から、今の世の中と有るべき資源や自然は変わっていない。

情報も同じことなのです。常に何かしらのデータは発生し続けている。
それをどう扱うか。石油などの資源とは違い情報は増え続けていますからね。

代替――面白い発想ですね。統合とは考えないのですか?スマートフォンという器があっても
地図そのものはその中にあります。カメラだって電話と統合しただけで、レンズもあればソフト面も

カメラとして存在してます。音楽再生機器を個別に持って歩く人は確かに減ったかもしれませんが
オーディオインターフェースの技術や音響技術はスマートフォンの器の中で現存しています。

……そもそも、音楽という概念は消えてはいません。媒体は問題ではない。
スマートフォンを耳に当ててモーツァルトが聴こえるような人は居ませんよね(笑)

スマートフォンという器に統合されても本質を代替できる代物ではありません。

人間の持ちうる能力も同じです。…ああ、此処で言う能力は異能ではなく。
今でこそ、沢山の知識を持つ百科事典のような知識人は昔ほど有難がられないかもしれません。
ですが、その人の持ちうる記憶力、またはそこから導き出される思考や結論は代替できない。

科学技術が代替できるものは取って代わるでしょう。ですが、そうでないものは残ると思います。
スマートフォンひとつで、空間転移が出来る時代も来るかもしれません。
275 : ◆KP.vGoiAyM [sage]:2019/03/07(木) 22:28:07.74 ID:mh+gcr2/0
>>253

――――似てねぇ。


【マルボロの煙はドアを1つ開ければ済むことだった】
【あのしゃがれた声は覚えよりも低くてさらにしわがれている】

【長身痩躯の背中を丸めて、まるで自分の家かのようにズカズカと中へ入る男】
【サングラスに派手ながらのシャツ、黒のジャケット。10ホールのブーツ】
【ただ違うのは、髪の毛はだいぶ、真っ白に近く、整えたあごひげも真っ白だった】
【肌を見ればそれが脱色したのではなくて年齢故のものだと言うのがわかる】

【適当な椅子にどっかり腰掛けて、すぐにタバコを取り出す。】

しゃらくせぇ、場所だな。…どうせ、お嬢の趣味だろ?
ただまぁ……懐かしい顔ぶれだ。…いや、ミラは違うな。

あーっと……ああそうか。

【ひとりで、笑ったり唸ったり、髪の毛をワシャワシャ掻いて何かを考えていた】

俺が、此処でクソみたいに死んじまったロッソなのは間違いない。

だが17年後の2Q36年のβ世界。所謂、円卓が勝利した世界から来た。

……お嬢には話してんだけど。あ、まだ其処まで話してなかった?


【ヘラヘラと笑って、お嬢である霧崎に目線を向けると。霧崎は大きな溜息を付いて】


『だから、混乱していると言ったんです…』


【こっからのあらすじはダイジェスト。メールの内容からもう一度。】
【1,麻季音が黒幕が勝利した未来、α世界から来た未来人に出会い、タイムマシン理論のヒントを与えられる。】
【2,同時にロッソは円卓が勝利した未来であるβ世界からの来訪者とであい、それをかばって死亡】
【3,霧崎はロッソからの連絡で向かうも時既に遅し、代わりに未来人である少女、シヲリを保護、β未来の詳細を知る】

αでもなけりゃβでもない、クソ厄介なダブルバインドを背負ったわけだ。

……一旦、質問タイムと行こうか。未来のことでも聴きたいか?
カニバディール。…アンタの未来は相当おもしれぇぜ。
276 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/07(木) 22:28:20.45 ID:KLhM3ETCo
>>274

【ふと、"オーウェル社"の様子と、今まで自分の勤めてきた企業との様子を比べてみる】
【どちらが優れているかは分からない、けれども、社員の雰囲気は随分と居心地良さげであった】
【 ──── 前言撤回、少なくとも最初のとこよりは、幾分かマシな様相だから】

【軽い言葉の応酬、情報に対する返答はあまり大きな成果ではない、至極真っ当】


ああ良い表現ですね、統合、と ──── 確かに私の表現より正しく物事を捉えています
流石オーウェル社のトップ、と言ったところでしょうか、こんな陳腐な賛辞など聞き飽きたかと思いますが
統合、統合、と、記事でもちゃっかり使わせてもらって良いでしょうか、こういうトコ、抜け目なくいきたいですから

ふむ、となるとオーウェル社は器よりも本質を見ている、と ──── 成程、情報分野も媒体ですからね

情報というそのものの本質と、媒体としての情報が伝える本質と、やはり目の付け所が鋭い
代替されるものと、されないものと、その分別をする事が、これからのニーズに応える近道とも言えるのでしょう

ははは、有り難い話ですね、仕事上国と国とを行き来する事も多い身ですから、空間転移が身近になるのは願ったり叶ったりです
情報化の波は世界を狭めましたが、物理的な距離はやはり制約に違いありませんしね

──── 今以上に気軽に国家間を行き来できる様になれば、時期に国家という枠組みも陳腐化するかもしれません


【或いはもう、なっているのかもしれませんが、と一呼吸置く、営業スマイル微塵も乱れなく】


そうそう、参考までにお聞きしたいのですが、科学技術の代替できないものの代表例としては、やっぱり "異能" になるんでしょうかね
些か大きく縁取ってますが言いたいことは伝わるはずです、この世界に於いて、異能ほど一般的で、荒唐無稽な存在はありません

代替できるものを科学技術で置き換えていったならば、そうできないものを異能が補う
実に便利で快適な世の中になるとは思いませんか、そして ──── 決して夢物語ではありません


【踏み込む、表情とは裏腹内心は張り詰めていた、──── 文字が表示されるまでの間合いに、息を止めて】
277 : ◆KP.vGoiAyM [sage]:2019/03/07(木) 22:59:14.87 ID:mh+gcr2/0
>>276


ポケットに入れて持ち運べる数は限られていますから(笑)

インターネット上では既に国家という枠組みは薄れているように感じますね。
ITの普及によってほぼ全世界でどこでも個人と繋がれる時代になりました。
言語や宗教、文化という壁は存在するかもしれませんが。
もはや仮想空間上では人種も、年齢も、性別も自由であるかもしれません。

トップダウン型のこれまでの国家というものは情報の格差によって成立していました。
高度な教育を受けた少数と、そうではない多数。もはや、そうではなく個人は
個人のアイデンティティを持ちうるのです。既存の枠組のままでは
人類の進化に対応できません。腐り落ちるならまだいいでしょう。ですが
この国家という枠組みは強固に出来すぎています。鉄の首輪のように。


緊張していますね。


リラックスしてください。コーヒーでも飲みますか?


貴方のそれは、恐れですか?感情は。


記者としてですか。それとも、貴方が異能を持ちうるからですか?


記者として、斬り込んだ質問をしてこのインタビューが終わってしまうのを心配しているか
異能の優位性が失われてしまうのが恐ろしいのかそれとも。

損得ですか?

生死ですか?


貴方の提案には最も根源的なところが欠けています。それは人間の感情です。
全人類が平和に手を取り合う事が、本当に可能だと思いますか?
278 :サンディ  ◆uR7BpJTdlw [saga]:2019/03/07(木) 23:15:24.46 ID:buvrd0/s0
お散歩に出かけました。
独りでゆったりとお散歩です。
そしたらそしたらなんと。
おかしなところに迷い込んじゃいました。

「むーここはいったいなにがどうしちゃったんでしょ〜」

おかしい、ここもやっぱりおかしい。
みんながみんな我慢しているのだろうか、おかしな世界。
公園とやらの自然が目に刺さる。外をはしゃぎまわる子供たちには理解ができない。
なんで、みんなこんなにお行儀よくしてるんだろう?

「皆さん笑顔ですね〜わたしはつまらないですよ〜」

ぷくーっと顔を膨らませる。一人だけ蚊帳の外。つまんない。
私だって楽しくなりたい。たのしいことがしたいのに。
そもそも、みんな我慢してお行儀よく笑ってるはずなのに。

不満げに道を行く、未知を征く。
彼女は仲間外れ。一人だけ物騒な軍服。独りだけ仲間外れの違う世界の人。
きょろきょろきょろきょろ、頑張って今の場所の情報を集めます。ぷくーっと膨れた頬っぺたはとっても不満げ。

女の子は、楽しいこと(戦争喧嘩戦闘交戦決闘死闘虐殺)をしたくてたまらないのです。
みんながみんな、楽しいことを我慢しているのが不満なのです。
279 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/07(木) 23:15:35.00 ID:KLhM3ETCo
>>277

【滴り落ちる雨粒の様に、社長の言葉はすんなりと彼へと入ってくる、僅かなジェラシーすら感じるほどに】
【記者である自分よりも、よっぽど言葉を知っている、そのまま引用して記事にしてしまいたいぐらいだが】
【そこに残ったのは微かな矜持か、一度か二度頷く様に返事をして】


その意見には私も同意です、封建社会が過去のものとなって久しいですが、国家に対する帰属意識は最早皆無でしょう
ですが奇妙な事に、反動形成的に過度な愛国主義者が増加しているのもまた事実です、国家という庇護を離れ私達は社会に相対する
それは時に残酷です、彼らはまた国家という幻想に抱擁される道を選んでいる、とは ──── 些か浪花節かもしれませんがね

国家は強固である反面、強固である前提条件が、────────


【黒鉄は言葉を飲んだ、無機質な文字列、自分を労るフォントの縁、黒塗りの輪郭が曖昧に暈けて】
【言葉は続いていく、淀みなく、いっそ濁流の様だとさえ思えた、両手で押さえても溢れ出る程に】

【何物だ、と思う、──── その場にいないのに、まるで覗き込まれているかの様な感触】


【振り向く、──── 誰も居ない、その事実が、あまりにも重い】



…………まさか、興奮ですよ、滅多に無い機会ですからね、内心昂ぶってるんです



【煙草を持っていなくて良かったとさえ思う、指先の震えが如実に出ただろう】



ええ、若干の危惧はありますよ、こう見えてもキチンと下調べはする方でね、一応それなりに理解はしているつもりです
貴方達の方針も、それなりにはね、──── だからこそ、踏み入った質問と私自身も考えています

けれども、そうしなければなりません、私が聞きたいことは、読者の知りたいことに他ならないのです


世界的な大企業オーウェル社のトップが懐開いてるんです、斬り込まなきゃ猫さえ殺せない


──── さあ、私には分かりません、ですが、可能性はあると信じ続けたい



だから俺はこの仕事を選んだんです、一人でも多く俺の手で前を向けるのなら、どんな危険だって侵しますよ


不揃いでも良いでしょう? 存分に啓蒙して下さい、それを書くのが私の使命なんですから
280 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/07(木) 23:22:15.52 ID:KLhM3ETCo
>>278

【彼が貴女を見かけたのは偶然だった、ふらりと歩いていた公園、独り言つ少女の言葉】
【気にも留めていなかった、と言えば嘘になる、少女の可憐な姿を目で追うくらいには、彼も男の子であったから】
【そして耳を疑った、彼女は "笑顔" を "つまらない" だなんて表現するのだから】

【そうして不満げに周囲を見渡す姿、よく見てみれば軍服を身に纏って、──── また別の美しい少女の姿を想起しながら】


あっ……と、いきなりごめんね、驚かせちゃったかな? こんな風に声かけられて
さっきから周囲をきょろきょろしてるみたいだけど、ひょっとして迷子だったり?
この辺りは入り組んでるしね、ちょっといったら路地裏とかもあったりするから

──── 良かったら道案内しようか? 俺、この辺りはそれなりに詳しいんだ


【ダークグリーンで癖のある短髪を、左右は空いて後ろへと流すように生やしている】
【薄手の黒シャツに、ジッパーを締めずに開いたままの白いジャケットを重ね着にして、首元に銀色の無機質なペンダントをぶら下げた】
【すすけた感じの印象を漂わせる、がっしりとした重厚な体格の、身長170p前後の少年であった】

【彼はあまり慣れてない様子で苦笑いをする、こんな時に柔和な笑みを浮かべられたら良いのだろうけど】
【何処か異国情緒な雰囲気を備えた少女、見目麗しい姿に、照れてないと言えば嘘になる】
281 :サンディ  ◆uR7BpJTdlw [saga]:2019/03/07(木) 23:34:23.26 ID:buvrd0/s0
>>280
「おや〜おやおや〜」

男の子に声をかけられちゃいました。
たくましそうで、力もありそうな男の子。一緒に遊んだら、きっと楽しそう。
けど彼も、なんか無理をしてる感じ。ちょっと悲しいです。
でもきっと、私がつよそうだから声をかけてくれたのかな?ちょっとわくわく。

「お〜このあたり詳しいのですか〜?なら少し、案内をしてほしいのですよ〜」

両手を合わせて、ふんわりとおねがい。
きっと楽しいことがいーっぱいできそうな、そんな素敵な場所に連れてってくれそうな予感!逃すわけにはいけないのです。

「知らない間に道に迷っちゃったのか、どうにも知らないところに出てしまいましてね〜途方に暮れるって、こういうときにも使うのですね〜」

彼はどうやって私を楽しませてくれるのだろう。
きっとここは今までいたあそことは違うところ。ならきっと、斬新な楽しみ方を持ってるはず。
期待の余り、思わず笑顔になっちゃいます。
282 :ベルガー ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/07(木) 23:44:59.18 ID:KLhM3ETCo
>>281

【少女の見せる満面の笑み、紅潮した頬を隠すように視線を逸らしてしまう、我ながら情けない】
【曖昧に滲んだ言葉を重ねて、響いた音律を咀嚼する、どうやら道に迷ったのは確からしい】
【そうだね、と相づちを打ったなら再び向き直る、愛らしい表情に、緊張感も弛んでしまう】


やっぱり迷子だったんだね、良かった良かった、勘違いだったらそれこそ笑いものだよ
──── 勇気もいるからさ、君みたいに可愛い子に声かけるの……慣れてないし
それこそ、ナンパとか、──── そういうのに勘違いされるのも、嫌だしね

じゃあ取り敢えず街の方に行こうか、駅も近いから帰り道にもなるし


【そう言って一歩踏み出す、先導する形で前を歩くと意思表示】
【こういう時にすっと手を握れたら良いのだけど、そこまで期待するのは厳しくて】
【彼からすれば警戒心もすっかり解けていた、緩む雰囲気に簓を翳す】


──── あ、俺ベルガーって言うんだ、ベルガー=クラシット
ねぇ、君は? なんて呼んだら、良いかな?
283 :サンディ  ◆uR7BpJTdlw [saga]:2019/03/08(金) 00:06:48.84 ID:UXxSwdTQ0
>>282
「おや〜?ナンパではなかったのですか〜」

ナンパ、見ず知らずの相手に頑張って遊びに誘われるのはだいすき。これがあるからお散歩はやめられないのです。
ちょっとお行儀の悪い誘い方でも楽しいからだいすきなんです。
けどけど、そんな軽いのじゃなくてもっと真剣なら真剣なりに楽しそうです。
なかなかなかったな。こういうのは。

「でもでも、いーっぱいみーんな楽しければオッケーなんですよ〜
 だ・か・ら、楽しみましょうね?」

ますます楽しみ。思わずくるくる回っちゃいます。
どんな風に楽しくしてくれるんだろう?想像するだけでとーっても楽しいのです。
ふふふっ。

彼のエスコートに従って、お隣をとことことこ。
彼もなんだかちょっと自然になってきました。いいかんじですっ。

「ベルガーくんですか〜私はよくサンディって呼ばれてたのでそう呼んでくださいね〜
 ベルガーくんのお名前はパパとママからもらったのですか〜?」

姓まである人はなかなかいないからちょっとびっくり!きっとお父さんやお母さんからいーっぱいいろんなものや技を教わってるに違いありません!
うーん、ますます楽しみです。わくわく。
とーってもごきげんなの、バレちゃいますね〜?
284 :ベルガー ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/08(金) 00:14:39.18 ID:Q6zLbk+oo
>>283

【少女の指摘にばつの悪そうな表情を見せる、困った様な色合いで】
【内心はもう散らかっていた、此処で思い切り否定しまったら、余計にかっこ悪い】
【結局狭間で揺れた心は、──── 少しばかり行き場を無くして】


えーっと……俺的には、そんなつもりじゃなかったけど……まあでも……
何というか、 ──── きみから見たら、そう見えても、無理は無いです、はい

楽しむ……はは、そうだよね、うん、楽しいっていうのは俺も凄く大事だと思う

──── ただ、自信は無いけどね、俺あんまり人から楽しいタイプって言われる方じゃ無いから
取り敢えず、頑張ってみるけど……難しいな、楽しむと言われても……


【意外と堅物なのか考え込むような仕草で、楽しいとは何か、自問自答している様に】
【途中手慰みの様に少女へと質問するだろう、君はどんなとき楽しい、って思う、なんて】
【言った後に気付いたりもする、哲学的な問いかけかもしれないな、なんて】


サンディ、──── サンディ、か綺麗な響きの良い名前だね

……? ……まあ、一応名付け親は父だけど、大体みんなそうなんじゃないのかな?
サンディだって、お父さんかお母さんか、或いは両方に名付けられただろう?

──── お祖父ちゃん、お祖母ちゃんって可能性もあるけどね、その辺りじゃないかな


【少し彼は不思議そうに尋ねてみた、横を歩く歩幅に合わせて、小動物の様な横顔を、擽ったそうに眺めた】
285 :サンディ ◆uR7BpJTdlw [saga]:2019/03/08(金) 00:42:21.11 ID:UXxSwdTQ0
>>284
「えぇ〜?そんなの嘘ですよ〜とーっても楽しませてくれそうってさっきから私わくわくとまりませんよ〜?」

あんまり自信がないのかな?こーんなに楽しそうなのに。みんなはなんで気づかなかったのかな?
うーん……絶対おかしい!
やっぱり、ここの周りのみんなはおかしいです。あんなに楽しいこと、みんな忘れちゃったのかな?

「私が楽しいと思うこと?そんなのたったひとつに決まってるじゃないですか〜みんなだって、そうなんですから〜」

キョトンとしちゃいます。
なんでそんな当たり前なこと、こんな楽しそうな人が聞くんでしょう?念の為、なのかなぁ?



「戦うこと。命を懸けて相手の命を絶つこと。やるかやられるか紙一重のあのゲーム以上に楽しいことなんてありませんよ〜?」

こう、お誘いしてくれるときはこっちから逆にお誘いはルール違反!だけどこれは違いますよね〜?
ちょっと心配。幻滅されちゃってキャンセルされたら嫌だなぁ。

「パパもママも、ましてはおじいちゃんやおばあちゃんもみーんな死んじゃってますよ〜?きっと弱っちゃったんですよ〜」

そんなの当たり前。おじいちゃんやおばあちゃんになっても楽しく生きてられるなんて本当にすごいことなんだから!
私はいーっぱい生きたい。まだまだ楽しいことがあるのに死ぬなんて嫌ですよ。

「だからパパやママがとっても強かったんですよね〜?パパママが強いってことはベルガーくんもきっとって、すーっごいうきうきしてるんですよ?」

ニコニコ。ここまで言っちゃえばもう楽しい時間がはじまっちゃうはず!
あ、けどこれ誘い返してないかな?失礼だったらごめんね?
お詫びにいっぱい楽しくなろうね?
286 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/08(金) 22:16:27.21 ID:IsK47APd0
【湧き上がる歓声。観衆に向けて手を振る男。壇上で顔面に笑顔を貼りつけた男は、それなりに有名な異能擁護派の活動家だった】

【表と裏。光と影。一概にどちらが表だ、影だと決めつけることは出来ないが、事象の対極にはまた事象が存在する】
【反異能論が勃興するのならば、その逆も生まれ出でる。異能を受け入れ、異能と共に歩むことを推進する者達】
【彼らの中には「異能こそが人類の選ぶ最善の選択肢であり、異能は選別された人類の証」と言った異能福音説を唱える者も見受けられる】

【活動家の名はサイモン・レイサム。異能共存論を唱える元大学教授、61歳】
【毎日のように行われる演説を今日も当然のように達成し、恒例行事と化した支援者達との握手へと展開は進む】
【抽選で握手を許された支援者達が列を成すと、事は速やかに実行される】


こんにちは、レイサム殿。貴方の演説には常々感銘を受けており、今日は短いながらも意見交換を許されたこと光栄に思います
『それは嬉しい限りです。本日の演説についてはどのような?』
えぇ、まずは─────────


【穏やかな意見交換を進めるのは黒いスーツを着込んだ黒髪の男】
【朗らかな笑顔を見せながら、数分の談話を終えると、最後に固く、長くレイサム氏と握手をする】


ありがとうございました。それでは──────
『こちらこそ。では、次の方──────』


【握手を終えて数秒、次の支援者が壇上に上がったその時だった。レイサム氏が突如として胸を押さえ、そのまま倒れ伏してしまう】
【駆け寄るSP。騒めく会場。動揺は波の如く波及していき、群衆は状況を理解出来ずパニック寸前と化す】
【レイサム氏の心臓が無くなっている≠アとが確認されたのは、事が起きてから一時間後のことだった】

【場面転換。騒動の直後、黒髪黒スーツの男は群衆の中に紛れ、そして忽然と消え去った】
【否、全くの別人となった。黒い髪は瞬きの間に銀髪となり、人影に隠れた瞬間服装は白いトレンチコートに変わる】
【戦々恐々とする群衆の中では、それを認知することは至難の技だろう。男は群衆を抜け、悠々と街中を進んでいく】


──────雛鳥は巣から墜ちた。状況を終了する


【歩きながら携帯端末で何者かに連絡を取り、詳細不明のワードを呟くと電源を切りポケットに仕舞う】


ふぅ……


【溜息を一つ。トレンチコートの男は、群衆を気にすることも無く未だ肌寒い風を感じながら、大通りへと歩み出た】
287 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/08(金) 22:40:29.66 ID:1L55Bjd/o
>>286



    「上手くやるじゃないですかァ。」



【 ─── 雑踏の何処かより彼に向けられた言葉には前触れがなかった。軽妙に乾いた女の声だった。笑っていた】
【混迷を始めた人垣より現れて立ち塞いだのは女だった。幾らか背の高い痩躯の女。横向きに結わかれた直黒の髪が、気取らないスーツスタイルに良く似合っていた】
【幾らか面長に冴える顔貌は抜身の刀に似ていた。ひどく軽薄に笑っていた。弓形りに細めた瞼の輪郭も、吊り上げた白い頬に従う唇も、等しく軽薄だった】
【真っ当な神経をしている人間でない事は疑いなかった。 ─── やおらな夜の風が吹き抜けて、少しだけ人混みを震えさせた。女は笑っていた】



「あァ、バカにしてるワケじゃないですよ。」「 ─── 文句を付けようってワケでもありません。」
「ただ御上手だって思っただけです。ホントですよォ?」「アタシ、その辺の目端は利くンですよ。」



【へらへらと呼吸を吐きながら、戯けた仕草で女は両の手を広げてみせた。落ちるように小首は傾げられた】
【細い唇から垣間見える白磁の色調さえ軽薄だった。 ─── 前触れのない夜風が何かの香りを運んでいた】
【つとめて血腥いものであるに違いなかった。女は笑っていた。仮面に似た表情の真意は判然としない】
288 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/08(金) 22:57:53.05 ID:IsK47APd0
>>287
【響く声。それは確実に、どう思考を巡らせても自身に向けた声だった】
【一般人、では無いだろう。確実に。あの一瞬で見抜けるのだとしたら相当な手練れだ】


……場所を変えようか
ついて来ると良い


【不純物の一切混じらない氷塊のように冷徹で、感情の欠片すら見て取れない表情でスーツの女へ応答する】
【ここでは人が多すぎる、と言うことだ。話をするにも、それ以上の衝突をするにしても】
【そして、行きつく先は人気が無く薄暗い路地裏】


それで、君はどうして俺に?興味本位で、こんな暗殺者に声をかける筈もない
聞かせてほしいな。君の本音を


【透き通るような、何処か安心感を与えるような声で告げる。気味が悪い程に落ち着き、それは怪物の様にも思える】
【暗闇の中、白い影が幽鬼の如く浮かんでいた】
289 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/08(金) 23:13:47.87 ID:1L55Bjd/o
>>288

【対して女にも感情は見て取れなかった。眉一ツ動かさない笑顔は何かを楽しんでいる顔貌ではなかった】
【それでも小躍りに似た足取りで女は従った。 ─── 薄ら寒い暗がりに浴して尚も笑っていた】
【洋装のビジネススタイルは良く似合っていた。女らしくない女だった。直黒い艶髪は月光さえ呑み込んでいた】


「やァ、興味本位ですよォ。」「 ─── あんまり上手に殺ってみせるもんですから」
「つい嬉しくなって、どんな方かと思いましてね。」「 ……… ウソじゃないですよォ?」


【呼吸のリズム一ツ変えずに答えていた。ごく洒脱な言葉遣いは煙に巻くような非実態だった。黒革の手袋に包まれた指先】
【ならば真偽の片鱗さえ解らせなかった。或いは嘘を吐けるような人間ではないのかもしれない。矢継ぎ早に続く文脈は路地裏の闇に溶けてゆく】



「おおかたアンタも異能持ちでしょう。」「 ─── 最近は暗殺っても芸のない奴ばっかでして」
「車爆弾だの自爆テロだの技倆の余地がねえんで退屈だ。」「その辺アンタよく分かってます。感服しますよ」

「だが、解せない所も一ツある。」「 ──── アンタ、異能持ちの癖して、なんであの人殺ったンですか?」



【 ─── 大袈裟に腕を開いて、女はそう最後に尋ねた。にィ、と吊り上がる唇の端が、あからさまに白い歯を晒していた】
290 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/08(金) 23:36:34.52 ID:IsK47APd0
>>289
【嘘でないと嘯いたところで嘘っぽく聞こえるのが嘘と言うものだ。だが、女の声音は嘘みたいに抑揚が無い】
【言葉ではない。音だ。喉から発する音に無理矢理意味をあてがっているような、そんな違和感】
【あぁ、こいつもまたおかしな奴か。何度も何度も出会っては消し去って来た奴らと同類か。溜息が出る】


その興味、少し調教した方が良い
過ぎた欲望は、君自身の身を滅ぼす


【月明りに照らされて、艶やかな碧眼が女の瞳を射貫く】
【喫茶店で出会った隣人に語り掛けるように、その声は穏やかで、敵意一つ無いようにも聞こえるだろう】


そう……君にはあれが上手に見えたのか
それはなにより……

異能持ちだからと言って、彼の言葉に必ずしも賛同する訳じゃない。確実≠ルど不確実な言葉は無いよ


【淡々と言の葉を紡ぐ。冷ややかで、穏やかで、和やかで、艶やかで、緩やかな声が大気を震わす】
【それは、死神の手招きのようだった】
291 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/08(金) 23:48:40.58 ID:1L55Bjd/o
>>290


【幾許かの沈黙をもって女は応じた。次の一刹那、 ─── 微笑みが消えるのは予兆に似ていた】
【そうして高々と女は笑った。軽く横腹に指を添えて、いっそ幾らか下品でさえあった。恐らくそれは初めて彼に見せた感情の発露だった】
【 ─── 一頻り愉しげな感情を絞り出してから、軽く彼女は息を整えた。そうしてやはり笑っていた。元通りの薄笑いだった】


「あ、ッははッ ─── 。」「 ……… ご忠告どおも。」
「けど生憎ですが、 ……… アタシも真っ当には死ねないんですよ。」「心配を頂戴するより前に、ね?」


【少しだけの意趣返しを帯びながらも、確かにそれは感謝の意なのだろう。 ─── 射抜くべき視線など無かった】
【殆ど瞼を閉じるように細められた双眼に、真っ当な虹彩など見て取れなかった。殊更に見るべきでもない】


「へーェ。ま、そういう事もありますかァ。」「 ─── それならそれで良いですけどォ」
「 ……… じゃあアンタ、どこの飼い犬ですかァ?」「あンだけ堂々と殺して、しかも使い棄てにはしねえってのは、そこそこデカい後ろ楯が要るでしょう」


【軽く腰に手を遣りながら訊ねる彼女は所在無さげだった。宛てのない爪先が回遊のようにその場を歩き廻る】
【恋い焦がれる乙女の挙措であると強弁できぬ訳もないのだろう。 ─── だとしても流麗に小首を傾げる機械的な角度は不気味だった】
292 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/09(土) 00:02:00.95 ID:OSGYa2jY0
>>291
【キンキンと頭に響く笑い声。淑女、と言うには些か貞淑さの足りない声だ】
【笑い続ける女を見つめ、溜息をつきながら憐みにも近い視線を向ける。酷く下らないものを見る目だった】


真っ当に死ねないことを自分でも理解してるか……
よっぽど、だな。なら、好きにすると良い。誰も止めはしない


【それこそ、命が尽きるその時まで。誰も止めてはくれないだろう。舞台で踊るのはたった一人。ステップの音は一人分】


飼い犬か……飼い犬の口から主の名前を言うと思うかい?
飼い犬は吠えるだけ。ただ、そんなに勘が良いならわかるだろうよ

大きな、大きな、怪物の名前が俺の後ろに見える筈だ


【異能を受け入れようとする者達を排し、異能を我が手にしようとする者達が世界には巣食っている】
【少しでも情報に聡いならば自ずと答えは導き出される筈だ。巨大な怪物、カノッサ≠ニ言う怪物の名前が】
293 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/09(土) 19:05:32.10 ID:J1oWUuqZ0
【繁華街――ネオンの灯り始める頃合いになれば、行きかう人々の色合いも変わり】
【この時間帯ならまだ、外食を楽しみにやってきた家族連れやカップルも見かけられるだろうが】
【それに交じってどうもけばけばしい、やたらと明度や彩度の高い髪をした人々も出没し始める】
【彼らはきっと、早く帰って寝なくっちゃね。なんて言う大人たちの声など聞いてない】
【きっと夜明けの朝日がきらめくようになってから、そういえば自分は眠いのだ、と悟り始める人種たち】

【――――――――――そんな中で、】

「………………あの、困ります、私……塾で遅くなっただけなんです。
 だから夜遊びしようだなんて全然思ってなくて、だから、……家族に怒られますからっ」

【そういう集団に囲まれて、ほとんど悲鳴のような声を上げている、女の子がひとりいた】
【長い黒髪は均等にふたつに分けたあと、さらにきっちり三つに分けて、きちんと編み込んで垂らしたもの】
【濃紺の地に青みがかった赤色のラインと、リボンが踊るセーラー服には皺なんてひとつもなくって】
【規則正しくまっすぐなプリーツは、ちゃあんと膝上五センチメートル。ソックスは純白、ローファーに汚れはない】
【絵に描いたような「優等生」ちゃんが、どうしてだか夜の街でヤカラに絡まれていた。一緒に遊ぼうよ、だなんて】

【――そしたらその子は当たり前のように首を横に振って、嫌がる素振り。そうしていたら手首を掴まれて】
【きゃあと悲鳴を上げて振りほどこうとしても、道行く人々は知らんぷり。夜の街は残酷だった】
【だからきっと、その子は無理矢理引きずられるようにして、そいつらに何処ぞへ連れて行かれるんだろう】


「いや、いやです! やめてくださいっ、……………………、……やめて、くださいってばぁ、……♪」


【   だけど。何故かその子は、奴らから決して見えない角度で、……嗤っていた。悍ましい笑い方だった】
【三日月型にゆがむ双眸の真ん中に植わっている虹彩の色は――真っ黄色。危険色ともとれる色、ちかり、瞬いて】
294 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 19:35:32.77 ID:qa0mlAWVo
>>116
……悪党の私が言うのもなんですが、聞けば聞くほどろくでもない人間ですな……
戦う相手が常識外れである以上は、法に触れる行為を時に厭わない者がいるのは、まだわかりますが……

理性が蒸発しているとまで言われるほどの変質者、いくらあの貴宝院といえども何もなしに抱えておけたとは思えません
貴宝院が許したとしても、他のメンバーが……とりわけ、女性のメンバーからはまず忌避されていたはずです

……その上で在席出来るほど、実力は誰しもが認めていたのやもしれませんな
彼奴とやり合うことになったなら、ブレンヒルト様や女性陣は後方に下がっておくべきかと。被害が軽いと言ってもあくまで比較的、です

【ブレンヒルトの機嫌の悪そうな様子には、あまり触れなかった。こういう男に対する嫌悪や、胸のサイズのこととなると】
【自分も男に分類されるカニバディールには、到底踏み込めない領域である】

なるほど、justice時代はブレーキ役がいたのですか。ですが今はそれもいない……

――――いえ、ブレンヒルト様。私はこの男に直接会ったわけでもなく、勘働きに近いですがそれでも断言できます
この男が更生するなど、あり得ません。私は悪党として生きる中で、この手の輩は見てきました
その経験から言って、この男の目は魂に染み付いたレベルでの変態の目です。死ななければ――――いえ、恐らくは死んでも治りはしないでしょう

ええ、中身はどうあれ実力と危険性は本物でしょうな
……言いにくくはありますが、私も皆さま方と同感です。イスラフィールという女は、相手の懐に入り込む技術には相当に長けていますし
今申し上げた通り、ドラは更生の余地のない変質者です。完全に噛み合っていますよ。この二人の接触は避けられないと思っていいかと

……それもまた事実ですな。ドラと言う男は要するに「出来る変態」です。色香に惑わされる、というよりは
自分から突っ込んでいくような人間。となれば、かえってそのための備えも考えも持っていることでしょう

いずれにせよ、我々としてもこの男との接触は避けられないということですな
それならばせいぜい、我々の養分となってもらおうではありませんか

【フェイタルベルン・ファミリーの面々には深い同意を示す。少なくとも、自分もイスラフィールに懐に入り込まれたのだ。これに関して人のことは言えない】
【ともあれドラとの対峙は、確実に来る。そう遠くない未来に】

>>118
【カニバディールにとっても、ブレンヒルトとの同盟は今や命綱の一つであった】
【どちらにも属さないということは、どちらとも敵ということ。たかが盗賊団など、この二大勢力に挟まれればひとたまりもない】
【ならば、大恩あるブレンヒルトたちと共に彼らに立ち向かう。望むところであった】

ふ、ふ。その点については大いに自信があります
もちろんですとも、有事の際には我々スクラップズがブレンヒルト様の盾となりましょう

向こうにしても神器の存在は放っておけないものになるでしょうからな
彼奴等の目的は突き止めれば、世界を思い通りに動かすこと。我々のそれと完全にかち合っています

この情報を向こうが知らない、というアドバンテージは3つの塔を建て終わるまで守り抜かねばならない、と
この小瓶は、イスラフィールのみならず他の勢力に対してもそのための壁となってくれそうです

ほう……塔を建てることで何らかの現象が起きるということかと思っていましたが、その光も含めて『起こす』ものだと……
コマチ様はすでに動かれているわけですか。それは楽しみです……私も門外漢ですが、それだけに大いに驚けそうですな


ええ。必ずや、成し遂げましょう。今はそのために、備えを怠らないようにせねば……
ドラから情報を奪い取る……それこそ色仕掛けでもかけるか、このブレンヒルト様の小瓶のような手段があればいいのですが
さもなくば、どのみち敵となるだろう財団Wや他の日本人たちを利用するか……

【共に考え込んでいるうちに、終わりの合図が響く。相変わらず、淀みない歩み。洗練された動きの執事だ】

お気遣いに感謝します、テイラーさん。お言葉に甘えさせていただきます
そこまでしていただけるとは恐縮の極み。今夜は英気を養って、その分必ずやブレンヒルト様のお役に立って御覧に入れます

はい、ブレンヒルト様。ご一緒させていただきます

【カニバディールは案内に従って歩き出す。目の前の食事へ、そして未来へ向けて】
【好みに合った肉料理にカニバディールは大歓喜し、供された肉を全て綺麗に平らげた。意外にもマナーはきちんとしていたという】
295 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/09(土) 19:52:41.79 ID:RxSjdY/Ao
>>292

【真っ当に死ねないより先に、真っ当には生きていないであろう笑顔だった。 ─── 幾らか嘲るように噴き出すのだろう】
【ビルの間隙から漏れた月光が、青白く彼女の白貌を照らした。どのような色調であれやはり笑っていた。呪ったところで死にそうにもない面構えだった】
【 ─── 彼の返答を聞くなら、女は腑に落ちたような温度の笑顔を見せた。黒革に包まれた指先が、勿体ぶるように白い頤を撫ぜる】


「あら、」「 ─── "同僚"でしたかァ。」「いや、同胞って言った方がいいかな?」
「奇遇だなぁ。アタシは最近ツラ出してませんがね」「別にアタシ、殺せればそれでいいんで。」


【成るほど誰かに飼い慣らされている女には見えなかった。諂う事がどれだけ人間の感性を穢すものだろうか】
【いっそここまで笑っていられるなら、月光より余程に無垢であるのだろう。 ─── 手慰みのように言葉は続く】




      「アンタはどうです。」「 ─── 大義で人を殺す人でしょうか。」「それとも?」




【 ─── やはり全て、好奇心という動機だけで生きているような語調だった。掠れ雲が月明かりを遮って、純粋な興致にだけ色付く願望を翳らせた】
296 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 20:35:22.58 ID:qa0mlAWVo
>>293
【面倒ごとに巻き込まれたくない、というのは人の性だ。何の暴力も持たない一般市民ともなれば致し方ないのかもしれない】
【だが、それにしてもあまりにも冷たすぎるのではないか。これほどの人々がいて、これほど明らかな悪事に誰も声を上げようとしないとは】

【真面目で世の中の汚れを知らない、そんな少女が今まさに踏みにじられようとしているというのに】
【それとも、このような場所でこんな時間にうろつく方が悪いというのか。答える者はいない】

【そう、これほどの人がいるというのに。これほどの。不自然なほど人数が多い】
【哀れな優等生≠ノ絡んでいる輩たちが、今周りを見回せば。三十数人はいようかという、揃いの黒外套の集団に取り囲まれていることに気がつくだろう】

【フードの下から覗く顔は年齢も性別も人種もバラバラだが、一様に灰色の瞳をしていることと、酷薄な表情だけは共通していた】
【その中で頭一つ抜けた、2メートルは越えているだろう身長の一人が、ゆらりと進み出た】


……この連中、わけてくれないか? ただ殺してその辺に放り棄てるくらいなら
今夜の食材が見つからなくて困っていたんだよ

【重苦しい声が向いたのは、今まさに危機に陥っているはずの少女に対してであった】
【黒い瞳の両目が。フードに半ば隠れた額の一つ目が。少女の危険な黄色の虹彩と目を合わせた】
297 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/09(土) 21:04:33.00 ID:J1oWUuqZ0
>>296

【――――真っ先に反応したのは、何故だか少女だった。笑うのをやめて、きゅっと唇を結び】
【その周りに群がる、名前なんかどうでもよさそうな男たちはずっと少女を囲んで、集団に背を向けていたから】
【そのうちに誰か一人がようやく気付いて、あんまりにも情けない悲鳴でも上げるのだろう】

【   「ば、バケモノっ!」   】

【やがてその首領と思わしき大男が歩み寄るなら、そいつらは完全に腰を抜かしてへたり込む】
【その中心にいた少女だけがしっかりした足取りで立っていて。じ、と、三つ目を見つめていた】
【生暖かい風がリボンとスカートを揺らしていた。少女は――少しだけ間を置いてから、口を開く】

…………へえー、「おれ」が言えたことじゃネーんだけど、相当な悪食もいたもんだネ。
こんなヤツら、喰いたいの? 腹の足しにもなんなさそーじゃん。

【先程まで弱弱しく悲鳴を上げていた、女の声色と相違ない音階。けれどそれで紡ぐ言葉遣いは、明らかに違う】
【ひどく俗っぽく、ひどく軽薄そうで、ひどく行儀の悪そうな。――今地面にへたり込んでいる男たちの】
【誰か一人が言っているものだと思ったっていいくらいに。けれどそれは間違いなく、少女の瑞々しい唇から零れて】

どおぞ。おれも最初はちょっとだけ齧ろうかな、なんて思ったけど――おいしくなさそうだし。

【そしてそれは、やはり笑みの形に歪んだ。きっと黒衣の彼らと同質の表情の作り方をしていた。顎をしゃくって、】
298 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 21:16:45.36 ID:qa0mlAWVo
>>252-253
【運転一つとっても、まさに溶け込む≠アとに長けたミラらしいものだ。それがカニバディールの感想だった】
【まさに、普通。ゆえに、いくらでも擬態できる。それこそが彼女の強みなのだ】

……そうだな。すまなかったミラさん、つい弱気が口に出たな
その通りだ、そうでなければこうして接触を試みはしないだろう

(それと内心とは別だろうが、な……)

【極道。その義侠心だけは状況に関わらず変わることはないだろうとカニバディールは考えていた。ならば、自分のような者を気に入るはずもないと】
【今は手を組めても、この先は。そんなことを考えてしまうのは臆病者ゆえか】

【言葉の切れ目には、彼女の口ずさむロックの歌詞を聞く。ロック。否応なしに、今は亡き探偵を思い出す】
【彼女に尋ねれば、自然な笑顔で返される。それで理解した】

【彼女は今、まさに探偵になるための学習をしているのだと。これすらも、擬態のためのいわば鍛錬】
【彼女は、ミラは、動き続けている。抗い続けている。共に戦おうという己には、己の戦いがある。怯えてばかりではいられない】
【「そうだな、ロックというのも良いものだ」。カニバディールはただそう返した】
【部屋は当然別のため、寝言は彼女だけが知っているものであっただろう】

>>233
【高級な雰囲気には、意外にも慣れた様子で入っていく】
【かつて上流階級の異常者たちと付き合っていた経験ゆえだ】

【彼も相応に教育されているのだろう。車両係には重々しく一つ頷いて見せる。醜い声を聞かせないのが異形なりの敬意だ】
【流石に富嶽会の構成員たちの視線は、時折確認していたが。それでも、ヤクザ相手には敬意を払いつつ下手に出過ぎないのも肝要】

【好きな食事を注文し、読書すらして見せる。忍者屋敷の様相を呈していることまではわからなかったが、異様な緊迫感がわかる。その中にあっても、自然に】
【ノックを聞けば粛々と従い、そのレストランに足を踏み入れる。難色を示すミラの露払いを務めるかのように、堂々と】

――――初めまして、霧崎さん。カニバディールと申します
……これはありがたい。私にとってはこれ以上ないお気遣いですよ

【醜悪ながら自然な笑顔を浮かべて、カニバディールはそう返した】

……事情はわかりませんが、それならばこちらから

【それからは、まずは横のミラが話すに任せる。ロッソの擬態にはわずかな反応を示したが、すぐに引っ込めた】
【あくまで、話の本筋は彼女であるからだ。時折捕捉をしつつ、霧崎の前に差し出すべき言葉を差し出し。ミラと共に頭を下げて見せた】

>>275
【表面上だけの冷静さを保てたのは、そこまでであった】

なっ――――!!

【絶句した。何故、この男が。死んだはずの男が。あの見慣れた顔をもう一度見る羽目になるとは】
【声が低くなっていようと、記憶よりも歳を経ていようと。忘れるものか、この飄々として油断ならぬ男の姿を】

これは、霧崎さんの混乱も無理もあるまいな……。タイムマシンの話は聞いてはいたが、まさかお前が……
未来から? β世界? すまないが、少し状況を受け入れる間をくれ。十秒でいい……

【相も変わらずの笑い方を眺めながら、カニバディールは彼にそう請うた】

【ダイジェストの間、カニバディールは情報を咀嚼するのに苦労した。それだけ、衝撃的だったからだ】
【事態は自分が思っている以上に進んでいる。黒幕や円卓は、これをどこまでわかっているのやら】

……なるほど。それぞれ別の未来からやってきて、ここにいたロッソはその最中で死んだ
結果、二つの世界線の分水嶺ともいえるこの混迷というわけかね……

――――そうだな。いろいろ聞きたいことはあるが、未来のことは気にかかる
円卓が勝利した未来、ということは彼奴等に支配された金と戦争の無限地獄といったところか?
是非聞かせてくれロッソ、そんな世界で私はどんな有様になっているんだ?

【そう尋ねる頃には、カニバディールはロッソと対峙する時に使っていた、あの悪党の笑顔に戻っていた】
299 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/09(土) 21:17:01.70 ID:OSGYa2jY0
>>295
【同胞、と言う言葉に奇妙な感覚を抱く。少なくとも、あの黒幕気取りに同胞と呼べる者がいたか?】
【ただの駒に過ぎない彼にそれ程多くの情報は無いが、曲がりなりにも駒だ。同胞の把握はしているつもりだった】
【しかし、彼の記憶に女の姿は微塵も存在しない。箪笥の引き出しを一つ一つ確かめる】


君のことは知らない。名前を聞いておく必要があるな
あぁ……それと、君はどっちについてるんだ?


【どっち≠サの言葉は無数の意味を内包していた】
【どっちの勢力、どっちの思想、どっちの世界、どっちのカノッサ。答えによっては──────】


意味など無い

─────────ただ殺す、それだけだ


【無機質、機械と呼ぶには応用が効きすぎる。命を下されれば即座にそれを実行する人間型の怪物兵器】
【それが男の名前だった。目的の為に意思を捨てた究極の駒(ポーン)】
300 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 21:29:11.46 ID:qa0mlAWVo
>>297
【腰を抜かした男たちを、黒衣の者たちは素早く取り囲む。逃げられないように、助からないように】
【それが、彼女≠浮き上がらせた。君子危うきに近寄らず、そんな普通の人々≠ェ行き交う街中にあって】
【唯一、暗い方の世界にいるだろう、その存在を】

【異形が三つの視線で見つめ返す。風ばかりは、事態など文字通りにどこ吹く風と通り過ぎていく】

真っ当ではない生活をしている以上、あまりこだわってはいられないのでね
何、毒か汚物でもなければ、調理の仕方次第でおいしくいただけるものだ。確かに量は少なめだが、背に腹は代えられない

【少女の声音が、いかにもな悪漢のものに変われば、異形もますます笑みを深くする】

どうもありがとう。おい、連れていけ

【異形の声を受けて、外套の集団が一斉に男たちに襲い掛かろうとするだろう】
【寄ってたかって手足を押さえつけ、口を塞ぎ、担ぎ上げて路地裏に連れていこうとする。戻ってこられない闇の中へ】

【きっと彼らが泣いても喚いても、周りは先ほど同様に助けようとはしないのだろう】


【そして、異形と少女が残った】

……齧ろう、などと思っていたということは、お前も私の同類かね?
どうも、それだけでは済まない何か……ガワだけ繕ったような違和感があるが……

【そう言って無遠慮に少女を覗き込む。その顔は、すぐそばの壁にも指名手配書が貼ってある狂った犯罪者の顔だった】
301 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/09(土) 21:31:44.86 ID:RxSjdY/Ao
>>299


【男の答えは幾らか女を落胆させたらしい。 ─── 尤もそれは、イデオローグと相反したが故の失望ではなく】
【より卑近に残念がる挙動だった。親しみある殺し方をする人間と、大義を共に出来ぬ惜しみ】
【 ─── 一呼吸ぶんの溜息に乗せて、薄い唇が名乗るのだろう。既に彼女は笑っていた。個人的な愛想を滲ませる笑い方だった】



「ツモイです。」「 ─── ヒフミ・ツモイ。」
「"アタシとしては"、アンタとは仲良くなれそうですが」「 ……… でもアタシら、"どっちでも"ないんですよォ。」



【やはり大仰な語り口をする女だった。 ─── 見せつけるような身振り手振りが夜を撫ぜる】
【 ─── 彼へと背中を向けながら、背筋と首だけを手折れんほど曲げて、女は振り向いた。夜よりも尚暗い黒髪】



            「アタシらはただ」「 ──── "問いかける"だけだ。」



【 ─── 白い歯を剥き出して、然して邪気のない破顔であった。音もなく路地裏を這う夜風は、晩冬の一陣にしては酷く寒かった】
302 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/09(土) 21:39:03.38 ID:J1oWUuqZ0
>>300

へえ、そーいう考え方もあんのネ。おれは量より質を取っちゃうからナー、どうしても……
有象無象喰ってもあんまりイミねーのよ、おれの場合は。生きるために喰ってるワケじゃないから。

【はあ、と溜息すら吐きながら、少女は三つ編みを結わえるヘアゴムを取ってしまうのだろう】
【ぎちぎちに編まれて、ウエーブ状のクセがついた髪が一斉に広がっていく。何度か手櫛で梳いて】
【それから――もういい子ぶる必要などないと悟ったか。きれいに整えていたリボンを、外してしまった】

【連れていかれる男たちには一瞥だけくれてやっていた。そこから先はどうでもいい、と言いたげな、胡乱な目】

さあ――――同類と言えば同類なんじゃね? 「人でなし」ってトコだけなら。
……お、わかるぅ? 鋭いネ、おれ的には優等生エミュをカンペキにこなしてたつもりなんだけどぉ、

まあいーや。別に隠す必要もなかろーし……アレだよアレアレ、“冒涜者”。
あんたとも何度か取引してたろ? あの女。アレが作った一級品のバケモンだぜ、おれは。

【唇の端だけを吊り上げる笑い方。目元はまったく笑っていなくって――大男に見覚えがあるようだった】
【そして大男のほうにも、きっと聞き覚えならあるのだろう。矮躯の女研究者。何度か買ったり売ったりした仲】
【それの作品だと言うが――見覚えは、あったろうか。彼女の付き人だと言う長身の男。見たことはあったろうか】
【褐色の肌。銀髪。間違いなくこの少女とは違う存在だったけど――唯一、黄色い目だけが共通点】
303 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/09(土) 21:51:23.28 ID:OSGYa2jY0
>>301
【女の理屈。殺害と言う行為に意味を見出す変貌者。或いは、人の本質に近づきすぎた者】
【どちらにせよ、彼とは相容れぬ存在だ。悲しいかな、彼は奪う行為に意味を見出さない。必要であるか無いか、それだけだった】


ツモイ……そう
どっちでもないなら、君には何もしない。君の心臓は、奪わない


【冬風に晒されながら、彼は微動だにせず女の一挙手一投足を見届ける】
【三日月のような笑みも、舞台役者のような身振りも、彼と言う人格を揺るがすには程遠い】


問いかける……まるであの計劃者のような言いぶりだ
君、何がしたい?計劃者の真似事なら、疎まれないようにすると良い



君の心臓を、握りたくはない



【それは忠告にも似た投げかけ。彼とて、好きで他者の臓腑を抉り抜いた訳ではない】
【ただ、彼は指示されれば確実にそれを達成する。例え相手が誰であろうと、それが罪無き人であろうと】
304 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 21:57:39.46 ID:qa0mlAWVo
>>302
個人での嗜好なら、それもわかるがね。我々は大所帯だからな
ふむ、それはますます興味深いな。生きるためではないなら、単なる好みかそれとも何かしらの力を維持するためか?

【演技を止めれば、その纏う服や雰囲気そのものもまたガワ≠ナあったのだと気付く】
【正体を現してみれば、そちらの方がよほど自然体に見えた】

【見返す男たちの目は涙に濡れていたのだろう。彼らは哀れ異形どもの食卓に並び、もうこの街に来ることもあるまい】


ふ、ふ。なるほど。確かにその点では同類かもな
いや、実際見事な擬態だったよ。ただ、私はそう言った見せかけが得意な存在を、それなりに見慣れているというだけの話だ

"冒涜者"……そうか、ブラスフェミアさんの身内かね。その被造物というわけか
ああ、彼女とは毎回有意義な取引が出来ているよ

しかし、お前のことを彼女の傍で見た覚えはないのだが――――

【そう言って、また彼女をじっと観察する。ブラスフェミアのことは当然知っていた。あくまでビジネスの間柄で深く関わったことはないが】
【取引の中での世間話として、彼女の被造物たちの話も多少は聞いていた。その彼女の横には、よくその被造物の一人が従っていた】
【少女に見覚えはなかった。だが、その目には。覚えがあった】

――――オムレツ……? 確か、そんな名前の被造物の男が、彼女の傍についていた
お前とは似ても似つかない長身の男だったが……その目は。そっくりだ

それに、よくよく見れば……ガワ≠フ内側はまた随分だな。「大勢をツギハギ」にしたかのような
私も似たようなところがあるが、それは能力によるものだ。ブラスフェミアさんは、技術でそうしているわけかね
なるほど、それならば見た目など何の意味もないというものだ

【人目で相手の肉質から、その性質を看破する肉屋としての目と、食人鬼としての嗅覚が伝えてくる】
【彼女――――いや彼か――――は、間違いなく一級品のバケモノであると】
305 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/09(土) 22:10:55.17 ID:J1oWUuqZ0
>>304

大家族ってヤツ? すげーネ、そんなんをずーっと食わせていけるだけのチカラがあるって。
そお、……どうしても殺してやりたいヤツがいてさあ。でもそいつ、バケモノだから。
おれも同じくらいのバケモノになんなきゃ殺れそーにねーかなって。

【「まあ、そーしたところで絶対殺せるかどーかは知らねーけど」。……白けた顔】
【側頭部をがりがり掻く。風に好き放題弄ばれる髪をひとまとめにして、リボンで結ぶ】
【どうやらヘアゴムなんて味気ないものを身に着けていたのは、シュミじゃなかったらしい】
【いくらか若者っぽい飾り気を身に着けて、そうしたら次に白ソックスを少しずり下げて――】

…………そ、あったりー。「オムレツ」がおれ。今はいろいろあってあの姿に戻れないけど、
もともと変身能力があったの――それでいろいろ、試してみてる最中。
やろーと思えばこんなことだって出来るワケ。へへん、オンナノコのカラダでやったらコレかわいーっしょ?

【ここでようやく目元も笑う。そして、ポニーテールに括った頭頂部のあたりを手で撫ぜたら――ぴょこん】
【「ナカ」に入っていた、「猫の耳」だけをそこへ取り出して見せる。……人間の耳も出しっぱなし】
【やり口はわりと杜撰であるらしい。それでも得意げに笑って見せる姿は、どこか子供っぽくて】

すっげー、見ただけでソコまでわかんだ? やるじゃん――そーいうあんたは、カニバディールだっけ。
おれも名前聞いたことあるヨ。「鈴音ちゃん」。何回もあんたの名前出してた、すっごく仲良しだったんだって。

…………………………カルラは元気? ごめんネ、おれ、ずっとほっぽり出しててさあ。

【しかしその笑みも――刹那のうちに消え去るのだろう。きっとお互いあまり口にしたくない話題だってこと】
【わかって、でも敢えて言っていた。白神鈴音。今やどこで何をしているのかわかりもしない彼女の話題】
【そんな彼女がある日彼らのもとへ連れてきた、カルラなる子供のことも、こいつは知っているらしい】
【ならば問い詰めれば、なにかわかりそうなものでもあった。……もう思い出したくもないなら、そうしなくてもいいけど】
306 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/09(土) 22:18:51.89 ID:RxSjdY/Ao
>>303


【 ─── 軽薄な笑いに一抹の不快さが示された。純粋な憤懣に似ていた。唇を仄かに歪めさせていた】
【身を翻して革靴の両の爪先がコンクリートを叩いた。気怠げに手を組んで伸びをする。安い笑顔が戻っていた】



「心外ですねェ。 ─── あの人らは、最初(ハナ)っから問うてなんていませんよォ。」
「質問のようなツラをして、決まり切った答えを押し付けているだけだ。下らない哲学者の真似事です。」

       「 ─── だからどうか、御安心ください。それに」



【転瞬】【消える彼我の間隙】【 ─── 引き絞られた眼光へ、朱い光が宿るなら】【眼前へと突き付けられて、白刃は痛むほどに眩しかった】



        「赤の他人に触らせてやるほど、安い命脈はしてないんですよ。」



【 ─── 瞬きよりも迅速に彼の鼻梁の一寸先へ閃いていたのは短刀だった。一呼吸の疾風へ煽られたように、直黒の髪が揺らいでいた】
【「なぁんて。 ─── 冗談ですよォ」くるくると柄先を回して弄び、女は懐に刃を仕舞うのだろう。抜剣から納刀まで何処にも殺意など感じられなかった】
【だがそれは純粋に女が殺意を好まなかったが故に過ぎなかった。似通う人格であるからこそ、お互いに痛いほど理解していた/アンタと殺し合うのは何時になる?】
307 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/09(土) 22:31:29.60 ID:OSGYa2jY0
>>306
【銀色の光芒が暗闇を切り裂き、断裂した空気の層が軋みを上げて狂い咲く】
【視神経に刺激。されど碧眼に淀み無し。例え網膜に乱反射する刃の閃きが突き刺さろうと、彼の表情は揺るがない】
【そう、何者も、アダム・ファムの世界を砕くなど出来はしない】


君も、果たして問いを提示していると言い切れるのか?
問いの形など決まっていない。君の問いは、誰に届くと言えるのかい?


【刃を向けられたところで、避ける素振りすら見せない。表情すらも変わらない】
【女が自らに殺意を向けていないことを直感的に理解していたのか。それとも】


そうだろうね。誰しも、己の心臓を差し出したくはない筈だ
だが、俺にはそんなことは関係無い

さぁ、そろそろ子供は家に変える時間だ。お別れにしよう


【柔らかな絹が翻るかのような声で、女に促す。それは慈悲でも、慈愛でもなく、ただこれ以上の詮索は無意味と言う宣言】
【ただの一つも問いかけが無いならば、彼はゆっくりと宵闇へ消えていくだろう。最後の問いを投げるならば、今だ】
308 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 22:39:15.04 ID:qa0mlAWVo
>>305
まあそんなところだ。少なくとも、食事だけは切らさずに調達するシステムの心得があるのでな

聞けば、ブラスフェミアさんに作られた段階でなかなかの傑作≠セったと聞いているが
それでも殺しきれないほどの相手か。そこから更にバケモノになっても、確実ではない
難儀な相手に殺意を抱いたのだな。この世界には、バケモノはいくらでもいるから致し方ないかもしれないがね

だが、興味はある。虚神だの黒幕だの円卓だのと、手の付けられない怪物揃いの世界で、なお殺したいとはどんな相手かね?

【言いながら、彼女の早変わりを見ている。情欲の色は欠片もない。この男には珍しいことに食欲もない】
【悪食なのは確かだが、作り物は積極的に食う気はないらしい】

ブラスフェミアさんとも、しばらく取引に間が空いていたと思えば、本当にいろいろあったらしいな……
元には戻れないが、変身能力は健在というわけかね? なるほど、試すには最適な環境だな
先ほどの男たちも、見事に騙されていたじゃあないか

ほう、部分的な変化も出来るのかね。器用なものだな……
確かに、愛らしいじゃあないか? 人の耳を同時に隠せればボーナスだな

【子どもっぽさを見せる彼≠ノ、もっともらしく頷いて見せる】
【カニバディールはオムレツを知らない。その内側の深淵を知らない。だが、その子供っぽさはどこか無理やりなようにも見えた】


観察眼にはそれなりの自信はあってね
……ああ、そうだ。私がカニバディールだよ

そうか。鈴音の奴が、私のことをそう話していたのか
私としても嬉しいね。彼女が、私と仲が良いと思ってくれていたのは

――――ああ。丁重に保護している。身体は、健康そのものだ。心配せずとも、女の手下をつけて世話させているよ
何、私とて鈴音に頼まれたから、預かっているに過ぎない。私に謝ることはないとも

【沈黙が下りた。お互い、あの少女のことはどう話していいかわからなかったのだろう】
【もう会うことはない、のだろうか。あの生存を知らせるメールは彼に所にも届いたのか。届いていたとしても、その行方は知れないが】

……カルラのことについては、お前も知っているようだな
彼女が何故、ああなったのか。鈴音には聞かなかった。今となっては、確かめようがない
知っているなら、教えてくれないかね? 無理にとは言わないが
309 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/09(土) 22:43:07.47 ID:RxSjdY/Ao
>>307



「届きますよォ。」「 ─── 面白い命題ってのは、積み重ねた基礎研究の先にあって、初めて示せるモンです」
「だからアンタも備えておくといい。」「 ……… その時コトバに詰まったら笑いモンですから」


【淀みなく女は応じて答えた。自身の殉ずる信念に一厘の疑義もない人間の顔貌をしていた】
【故に踵を返す背中を咎める事はないのだろう。交わし合う名前さえも必要なかった。 ─── 然るに、彼が最後に残した言葉には、数歩の後に振り向いて】



        「 ─── アタシたぶんアンタより歳上ですよォ!?」



【 ─── 幾らか稚気じみた叫びを寄越した時、既に女は失せていた。人一人だけ揺らいだ大気が、砕けた窓枠を揺らしていた】


/おつかれさまでした!
310 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/09(土) 23:01:04.53 ID:J1oWUuqZ0
>>308

殺しきれないかも、ってゆーか……そもそもアイツイキモノなのかなあ。
もしかしたらロボット――とかですらなくて、ユーレイとかそーいうヤツだったりするかもネ。

――――アンタだって知ってるでしょ? ソネウエ・ミチカだよ。

【本当に、忌々し気に口にした。その名前を。であればこいつ「も」何かをされたのかもしれず】
【それは今はわからないけれど、どうしたって隠すことのできない殺意だけは、声の端っこで震えていたから】
【相当のことがあったのだと思わせる。気付けば猫の耳はぴたりと頭に臥せっていた。不機嫌を表す様相】

……“冒涜者”もねえ、今んとこよくわかんない人たちにラチられて……
いろいろワケわかんないコトになってんだよねえ。ハア、もうなんもかもめんどくせーや。

……、……そこらへんの話はどーでもいいわな。鈴音ちゃんと、カルラのコトね。

【そのうちに耳は、音もなく消えていた。黄色い視線はどこか遣る瀬無いようにどこか遠くを見つめて】

ソネウエが、た■■■の子供たちを人質にして鈴音ちゃんを脅した。
ここまではあんたも知ってんでしょ? そっから先。

食中毒事件。これも知ってんでしょ? それに乗じて、アイツは子供を攫ってって、
――たぶん洗脳かなんかしたんだろうネ。鈴音ちゃんのことはすっかり忘れるよう仕組んで。
ソネウエを「先生」だと思わせるよう仕込んで――ある日、鈴音ちゃんとおれの前に、■■■ぽにノコノコ現れやがった。

そしたら当然鈴音ちゃんもおれも、ソネウエにキレるじゃん? 殺そうとするじゃん。実行に移したのはおれ。
それを見たカルラは――カルラだけは何故か、洗脳が緩かったみたいで。
鈴音ちゃんのことちょっと覚えてたみたいで。そして、ソネウエに危害加えようとしたおれと、鈴音ちゃんを見てさあ、

【「うそつき、って言われちゃった」】
【「鈴音ちゃんやおれたちが本当に守りたかったのは、わたしたち子供じゃなくて、自分たちだったんでしょって」】

【「――――――そんで、ジサツしようとしちゃった。なんもかんも信じられなくなって、」】

【彼が伝えるのはそこまで、それだけ。いろいろ省略してはいたけれど、とりあえず――彼のせいともとれる内容】
【だって彼が、ソネウエとやらに攻撃しなければどうとでもなったかもしれない。そんな顛末】
【聞かされたなら――こんなヤツ殺してやってもいいのかもしれなかった。事実彼は、そうされても抵抗しなさそうな素振りをしていた】
311 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/09(土) 23:30:05.66 ID:qa0mlAWVo
>>310
――――曽根上。彼奴か
幸か不幸か、情報は多く集まったが私自身はまだ直接会ったことはないんだ
だが、聞けば聞くほど正体がわからないな……確かにバケモノとしか言いようがない

【声は時に雄弁に感情を伝える。彼の声音は、これ以上ない殺意を確かに感じさせた】
【踏み込みはしない。トラウマ級かもしれない記憶、掘り起こして無駄な地雷を踏むのは避けた】
【ただ、かの黒幕の急先鋒がいかに恐ろしいか、それだけを記憶に刻んで】

拉致られた? 連絡がつかないと思ったら、そんなことになっていたのか
まあ彼女ならば、多少のことなら自分で切り抜けそうなものだ

……そうだな。私としては、そちらを聞いておきたい。鈴音は何も話さなかったのでね

【周囲の人々は、先の騒ぎもあって波が引くように少なくなっていく。ただ二人のバケモノだけが会話を交わす】

ああ、それは知っている。鈴音から直接聞いた
食中毒の方も、無論だ。せめてもの抵抗として、あの事件は私が起こしたものだと工作したのだからな

……洗脳は彼奴等の十八番らしいからな。それで、子供らを連れていった挙句、自分から出てきたわけか
――――……。カルラが起きないのは、その洗脳の影響か

……その言葉で、鈴音も限界を迎えたのだろうな。そこを、イル=ナイトウィッシュに付け込まれた、といったところかね
お前はその場にいて、曽根上を殺そうとしたが果たせず、子供たちも消え、鈴音も消えた。なるほど

……少なくとも、お前より先に曽根上の脅迫を知っていて、その事態を防げなかった私に、どうこう言う資格はない
教えてくれたことには感謝しよう

【カニバディールは淡々とそう言った。努めて感情を表に出さずに】
【悪漢として他者を踏みつけにし続けて来た自分に。そもそも鈴音の姉貴分を傷つけて本来なら敵ですらあった自分に】
【鈴音が一番辛い目に遭った時、共に戦おうとした彼に向かって、怒りを露わにするなど言語道断だ】

【異形は邪悪ではあったが、道理は理解していた】

それで、今はせめて復讐を果たすべく、行動しているということだな
ならばお互い利害が食い違うこともない。少なくとも今はな。曽根上にいよいよ喧嘩を売るという時は、私も是非呼んでくれ

……そういえば。鈴音からのメールは、お前には届いたのか?

【そう言いながら、カニバディールは暗号通信で届いたメールを彼に見せた】
【十六文字。改行を入れて十七文字】

【生きてます】
【ごめんなさい】

【ただそれだけ。日付は、1月27日】

……その後探しはしたが、未だに見つかっていない

【カニバディールはそれだけ付け加えた】
312 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/09(土) 23:41:26.63 ID:iSpAuydO0
>>272

………成程、相反する感情の中でこそ至高の快楽があると
しかし貴女に破滅願望があったとは意外でした、全てが思うが儘すぎる故のジレンマですか?

(だったらその欲望を満たしてやろうか―――。)


【口には出さないが、アイスブルーの瞳は相手を鋭く見つめる。】
【いつしか吸い寄せられるように相手の近くへ寄ってきていた、遠近感が鈍っていく。】


―――何、を


【続く言葉にコニーの瞳孔は揺れる。】
【それはあまりにも高度な式、否、もしかすれば何の意味も持たないかもしれない式】
【虚無≠アそが目の前の怪物の根源であるとすれば、既にコニーの思考は浸食されていた。】
【言葉は続かない、いつしか相手の眼の前へと歩み出て来てまるで首を差し出すようであった。】
【汗の雫だけが床へと落ちる。相手の言葉に身を委ねるように沈黙がうまれた。】
313 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/09(土) 23:44:41.50 ID:J1oWUuqZ0
>>311

【髪を結うリボンが時間経過とともにどんどん垂れ下がっていく。それを直すつもりもないらしく】
【ただ、食中毒の一件を誤魔化してくれたのが彼だと知った時だけ。ようやく睫を持ち直すのだろう】
【それだけのことで、こいつの中で大男への評価が――少しどころか大きく上がったようではあった、けど】

………………おれ思うワケなんだよね、おれがいらんことしなけりゃなあ、って。
ソネウエのこと殺そうだなんて考えなけりゃとか、いろいろ、…………ねえこれってさあ、

一緒のことやってんだよ、おれ。「おれが間違えてた、ごめんなさい」だなんて言いたい気持ちなんだよ。
ほんっとヤんなる、だって――――おれも「怜司」と同じことして、鈴音ちゃんのこと傷つけちゃったって。

【――――。そんなことまでこいつは知っていたらしい。きっと大男も知っていることなのだろう】
【ならばやはり、こいつは鈴音と一緒にいる資格などないとわからせる。どうしようもない表情、】
【しかしそんな顔、名前すら知らない女の子の格好して言うことでもないだろう。わかってはいるつもりなのに】

そ。だからおれ――鈴音ちゃんとはもう一緒にはいられないけど。
それでもどうしても、ソネウエのことだけは許せねえ。だからおれが殺してえ。
……あっは、あんたも手伝ってくれる? そりゃ心強いや、…………、……メール?

【そのままの顔、疲れ切ったみたいな動作でふらり頭を揺らして液晶を見る。――首を横に振って】

……いや。それは知らない。けど……鈴音ちゃんが生きてるのは、知ってる。
「妹」が会ったらしい。その報告だけ、来たのは――1月の半ばくらいだったかな。

その後のことはおれも妹も知らない。■■ぽ■に来たって情報も――聞かない。

【大男の言葉に重ねるように――――彼もまた、彼女がどこにいるのか知らないと】
314 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/10(日) 00:09:16.15 ID:jFidMkUc0
>>273

ハハッ、そんな顔すんなよ別にアンタをどうこうしようとか思ってねーぜ。
それに俺らイヴァン≠ヘ良くも悪くも野放しでな、別に軍の上の連中も関わってはきやしないさ

―――コニーは最後にアンタを頼って、意志≠伝えた。悪いな、ストレスを押し付けちまって。


【エーリカの緊張とは裏腹にシルヴィオは乾いた笑いをすると紅茶を注いで差し出す。】
【「あいつはあんまり他人頼らないタイプだからな」とどこか手間のかかる妹を思うように言葉を付け足す。】
【放送が終了すればまるで役目を終えたとでも言うようにテレビを消して正面に腰掛ける。】

だがミヒャエルはこの状況を全て利用して事を起こすだろう。
それはあいつなりにコニーの意思を汲んでの行動だろうがな、どうなることやら。

さっきも言ったがすべては繋がる=B
コニーの件も、この国で起きている事も、公安五課とやらも全てな。
その要素はイヴァン≠フ手に集まりつつある、まああとは自分で追いかけるこったな。

期待してるぜ―――外務八課の狼=B

【そう言うとシルヴィオは言葉を切って、自分用にいれた紅茶を飲む。】
【下に拷問されたカルテルメンバーがいるとは思えないマイペースさだが】
【どうやらエーリカに何かしようなどとは思っていないようだ、少なくても現時点では】
【質問があればすればいい、と言いたげな沈黙が流れる。】


【―――】


ッチ、まだ追ってきやがるのかあのクソ公安―――ッ!


【一定の距離を詰められながらジョージは舌打ちし、バックミラーを睨みつける。】
【セーフハウスを出てからはすぐに市街地に突入し、そのままハイウェイに乗ろうとするだろう。】
【車と車の間を縫うような強引かつ危険な運転は続く。】


(しかし、何か妙だな………あのクソ公安ならハイウェイでもお構いなしに)
(機関銃やロケットランチャーをぶっぱなしながら飛び乗ってきそうなものだが。)


【追跡にどこか意図的なものを感じながらもジョージはお構いなしににアクセルを踏み込む。】
【さらにダッシュボードからハンドガンを取り出すと後方の棕櫚の車へと発砲する。】
【あくまで牽制目的の雑な銃撃だ、目視すらしていない。】
【だが狙い通り少しでも相手の脚を止めるもしくは乱すことができたのならさらに加速して振り切ろうとするだろう。】
315 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/10(日) 00:10:01.77 ID:FTawxu5Mo
>>313
【下がるリボンは彼の心そのもののようだった。誰より自分自身が自分を責める呪いのような生】
【どこまでも沈み続けているのだろう。それでも足を止めないのはその復讐心ゆえか】

【せっかく上がったその評価も、彼の妹の最愛の伴侶――――オムレツからすれば義弟だろうか――――との絶望的な敵対を知れば、台無しになるかもしれなかったが】

……「怜司」のことも聞いていたのか。ならばお前も、鈴音とは深い仲だったのだろうな
同じこと、か。それを判断する資格も能力も私にはない

少なくともその場にいたなら、私も同じ「間違い」をしただろう
言えるとすれば、鈴音は間違いだと言われたこと事態に絶望していたはずだ

謝罪を口にするよりは、今のお前のように行動している方がよほど有意義だと私は思うね

【どんな人間でも、今の彼にかける言葉なんてないだろう。ましてこの悪党には到底無理だ】
【ならば、せめて。曽根上を、全ての元凶を討つべきだと。ただその意志だけを示すしかない】

だろうな。元をただせば、彼奴こそ全ての大元だ
無論だとも。私にとっても、存在を許せない相手だからな。トドメは当然、そちらに譲るさ


【メールに関しての反応は、やはり芳しくなかった。彼もまた、鈴音の行方は知らないのだと】

そうか……メールそのものが本物だったとわかっただけでも良かった。時期も合う
ならば、生きてはいるのだろう……。それだけで十分だ。私も、正直なところ合わせる顔はない

【端末をしまって彼に向き直れば、三つ目には殺意が渦巻く。元凶への】

……櫻の魔導海軍。あれに関わるニュースに、ふざけたセーラー服姿で曽根上が出ていたのは見たかね?
今、櫻と水で起きている一連の事件の裏に、彼奴もいるということだ

私は、その線から彼奴を辿るつもりでいる。こちらからも、有力な情報がわかったら連絡しよう

【そう言って、連絡手段の交換を求める。せめて最後のケジメをつけるための小さな共同戦線を張るべく】
316 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/10(日) 00:26:55.36 ID:JkWTGQYD0
>>315

「怜司」も「セシル」も知ってるよ、全部教えてもらっちゃった。
……あっはは、なぁんかさあ、あんた……意外と優しい? ……これブジョクになんのかな。
でも、なんか――ありがとネ。そー言ってくれるとなんか、少し、楽になる――
…………鈴音ちゃんが許してくれるかどーかはまた別の話なのにネ。ふふ、でも、……あんがと。

ン。じゃあ、共同戦線――ってホド豪華なモンじゃないだろーけど。

【「絶対アイツは殺そう。許さずにいよう。おれにはそれだけしかできねえ」】
【とうてい十代の少女が浮かべるはずもないような表情をして、彼は頷いた】
【きっと、さっきの本心の吐露が彼の心を巣食っていた不安のすべてだったのだろう】
【だからそれが少しだけでも、ほぐれるから――妹のカレシのことなんてホントに、知らない、から】

【続く話。合わせる顔がないという大男の言には首を捻るが――しかしその先を聞くのなら】

…………セーラー服う? なんだそれ、コスプレ?
そーいやあいつ、■ん■■に来てた時も保母さんのコスプレしてたわ――きっしょ。

それはいいや、置いとこ――櫻と水ってあの、手を組んだと思ったら仲違いしたり、みたいな、
まーじで意味わかめなヤツ? おれ正直そーいうのよくわかんねーんだけど、……ふーん。
裏にソネウエが居るってンなら別だな。おっけー、……おれも行く。

“冒涜者”は円卓派の人間だ。だからその命令を聞いたってテイで、おれもソコ行けるかも。
どーなるかは正直わかんねーけど……そーだな、円卓の中のほんの一部の情報くらいなら、
おれも共有できるかも。どっちにしろおれは“冒涜者”のコマとして、今回から動くから――

【もうひとつ頷いて、連絡先は何も渋ることなく渡すのだろう。そうして彼らは約束を結ぶ】
【彼らは白神鈴音を幸せにすることはできない。ならば、彼女の幸せを壊すヤツを殺す】
【せめてそれだけのことはしたい――する。それだけ、無言のうちに交わすのだろう】

【――――すべてが終わったなら。彼は髪のリボンをほどいて、また三つ編みを作り始める】
【「帰る」つもりなのだろう。優等生の少女に戻って。……こんな時間にはなったけど】

【やがてきっちりと身なりを整えたなら、最後にもう一度だけ三つ目を見つめて――挨拶でも、交わすだろうか】
317 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/10(日) 00:46:38.87 ID:FTawxu5Mo
>>316
……「セシル」は私にとっても懐かしい名だ。もう会うことはないだろうがな
ふ、ふ。さあて、本当に優しければ悪党になどなっていないと思うがね。何、侮辱などとは思わないさ。むしろその言葉はありがたくもらっておこう

……そればかりは、鈴音が決めることだからな。我々にはどうにもならないことだ
ならば、我々にどうにか出来ることをしよう、というだけの話だ

ああ。豪華でなくとも、目的がこれほど強く同じであるなら十分だ

【「そうしよう。必ず彼奴を地獄へ送る。それだけは、今からでも出来ることだから」。異形もまた頷きを返す】
【彼の不安が、曽根上への殺意へと変わっていくならば、何よりだ。自分の利益にもなる。何より、あの忌まわしい婦警を斃すための一歩となるのだから】
【彼の妹とのことは、まだ誰も知らない未来の闇の中に】

【合わせる顔がない、というのは彼が元々は敵として、鈴音の姉貴分を踏みにじったことと、子供たちを確保すると言って叶わなかったことに起因していたのだが、それは今問題にはなるまい】

……カミスシティとかいう能力者を排除した街では、看護師の恰好もしていたらしい
コスプレが趣味なのかもな。寒気がするね

ああその通りだ、裏では円卓や黒幕がそれぞれ動いているらしいが……曽根上が噛んでいるのは間違いない
元より彼奴は、黒幕の中でも現場担当のようだからな。事態が動けば出てくる可能性もあるはずだ

ブラスフェミアさんはすでに円卓につなぎを付けていたのか。ならば好都合だな
恐らくは、そう遠くないうちに事は起こる。舞台の最有力候補は、水の国に作られた櫻州とかいう軍港だ
あの場所に注視しておくといい。まず間違いなく、あの港が次の着火地点となるだろう

わかった。ブラスフェミアさんの手駒として今までと変わらず、その上で彼奴を斃す
全ては、そのために。出来ることを、やろう

【ただ一人の少女がいた。彼女はあまりにも過酷な運命をたどり、その末にどこかに行ってしまった】
【何も出来なかった二人は、それぞれのやり方でせめてその運命の繰り手を討ち果たす】

【カニバディールもまた、外套のフードを被りなおした。向かう先はいつもの路地裏】
【片方は光の中へ。片方は闇の中へ。何もかも違う二人。されど憎む相手は一人】

【意外なほど優雅な一礼を彼に返すと。カニバディールはオムレツに絡んだ男たちを浚っていった手下たちを追うように路地裏へと溶けていく】
【ただ出来ることを。そう心のうちに自分に言い聞かせ。ドス黒い殺意と憎悪を滾らせながら】

/こんなところで締め、で大丈夫でしょうか? ありがとうございました!!
318 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/10(日) 01:00:12.50 ID:JkWTGQYD0
>>317

そお。じゃ、やっぱりあんた鈴音ちゃんと仲良しだったんだ。
……悪党ってさ、なんで悪党になれるか知ってる? 何をしたら悪いことだと見做されるか、よく知ってるからだよ。
だからその逆――何をすれば、言えば、人にとって善いことかもよく知ってるワケ。だからさ、
――――あんたはきっと「イイ悪党」なんだろうネ。ふふ、……まあ程々に悪いコトして楽しんでなよ。

【ようやく笑った。やはりどこか子供っぽい笑い方をして――揶揄るように】
【きっちり編み終えた三つ編みの先端がはしゃぐように揺れた。そしてそれがまた、落ちるとき】
【「…………うん」。もうひとつだけ確かに頷く、意思表示。きっとこれだけは間違わない】

うっげえ、キモお……知りたくなかったナーそーいうの、ナー。
まーそれもどーでもいーや! おっけーおっけー、おれは円卓のコマとして動く。
あんたは第三者として動く、それでいいんだネ? その上でなんかわかったらお互いに共有。
……ん。立派な共同戦線ってヤツじゃん。やってやろ、ナニ企んでんだかは知んねーけど……

【「殺すよ。それだけでジューブンっしょ、おれらは」。言いきったら最後に胸元のリボンを整えて】
【きちんと優等生の格好に戻った彼――否、彼女は、その容貌に似合った丁寧なお辞儀を返すのだろう】
【そうして街の光の中へ。おそらくは、もともとの少女の家へと――帰っていく異形たち。そして】


――――――あっ待って! 今決まった、あんたの綽名!
「サンバ」、サンバの旦那って今度から呼ぶから! ちゃんと返事してよネー!


【――――最後の最後に、闇に向かってそんなこと呼びかけるから。どこか締まりが、悪かったり】


//はーい、ありがとうございました!!
319 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/10(日) 18:24:04.14 ID:XuU2395AO
>>314

(……どうだか。それは"今現在"の話だろうに。けど、嘘にも聞こえないな)

こりゃどうも。紅茶とは気が利くね。……別にアンタが謝んなくてもいい。
コニーが自分の意志で決めたこったろう?だったらあの子の無事を祈るばかりさ。

【相反する信念。互いの思惑が刃となって交えるなら、その時は容赦なく切り捨てるだけ】
【現状は箱詰めのネコと一緒。明も闇もはっきりしない状況で彼是と思案に耽るのも不毛だから】
【言葉通りに受け止めるのだった。―――まずは、首都グランツでの情報収集】

………ふぅん、まるで脚本家みたいな口ぶり。いいやアンタは脚本家じゃないな、私と同じで駒でしかないか。
だが脚本家であらせられるミヒャエル・テルミドールが身の危険を晒してまでするアクションが何なのか
理解に及ばないから、そこら辺は権謀術数に長ける上司にでも持ち込んで謎解きしてもらうさ。


情報収集も任せておきなよ、こちとら前職で諜報もやってたし。
――――……お互い、責務を果たすとしようか。"氷の国の狼さん"。


【エーリカを言い表す言葉は、犬である。飼い主にぶんぶんと尻尾を振って人懐っこく擦り寄る様な子犬】
【しかし彼はエーリカの事を狼と評した。ならば犬から狼に姿を変貌する日も訪れるのだろうか。銀色の狼たるアリアの様に】


【―――】


【道路交通法――法の一つであるそれを盛大に無視するのは二人の男】
【特に棕櫚は法に縛られない存在であるなら、尤もらしい建前を用意して獲物を追い詰める】
【赤信号だって何だって全部無視。全力で突っ切って。湧き出る感情もむき出しで襲い掛かる】


きひひっ、男のケツを追っかけるたぁ男色家にでもなった気分だ。気持ち悪ィ。
さてはて、まだまだこれからだぜェ?ジョージ・トラロックぅ…。――…!!


【着かず離れずを保っていれば、前方の車から顔を覗かせる拳銃。エンジンの駆動音に紛れて乱雑に迫る弾丸】
【ちぃ、っと舌打ちしながらハンドルを右に切る。そしたら二人の距離は離れていく。故に――ぎりっと歯軋り】
【"可愛がってやってりゃ付け上がりやがって―――いいだろう、もっと可愛がってやろうじゃねェか!"】

【怒りに火が付いて、嗜虐心が舌なめずりするなら。再度アクセルを強く踏む。サイドミラーが壊れようが】
【フロントを引っかけて破損しようが知った事ではない。何なら人を撥ねたって知ったこっちゃない。仕事の邪魔だから】


………クソチンピラ風情が、付け上がりやがって。いいぜ、上等だよ。
    
     二度と舐めた真似出来ねえ様に黄泉比良坂、綱渡らせてやんよ――――ッ!


【ギアの回転数を示す数字、それが一つ、また一つと上がっていけば】
【凡そ危険運転とも暴走とも呼べる速度で再び距離を詰め始める。宛ら生きる者の足を引っ張る死の様に】
320 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/10(日) 21:36:41.54 ID:GqKMC7GG0
【水国ヌードルチェーン店『タカハシ』】

【フルオートメーション化された店内は、カウンターのみの所謂立ち食いスタイルで】
【昼時ともあれば、やはりオフィス街で働く人々がひしめき合う】
【自動の注文受付で商品を選択、ロボットが調理し、目の前に置かれる方式】
【安価と手軽さ、そして提供の早さから水国内で爆発的に人気を伸ばしている】

「お昼こんな手軽な感じですが、大丈夫でしたか?」
「ああ〜いいっていいって、これくらいのが丁度いい」
「すみません、ライガさん、ご馳走様です」

【並びで3人の人物がカウンターに着いた、グレーのスーツの男性、かなり小柄に見えるキャスケット帽の少女、大柄な身体にラフな格好の男性だ】
【普通に見るならば、仲のいい友達男女3人に見えるだろうか】
【やがて、ヌードルがカウンターに置かれれば】

「何ですかそれは?」

【グレーのスーツの男性の前にはシンプルなカケヌードル】
【少女と男性の前には、コロッケ、肉に天ぷらに卵がこれでもかとトッピングされたヌードル】

「陸軍、スタミナミックスペガサス昇天盛りだ」
「何か、マズかったですか?」

【カウンターに対しては正面を向かず、斜め28度の角度を持って、身体をリラックスさせていたスーツの男性が、突如その姿勢を変えて少女と男性にいきり立つ】

「ア〜ホですかぁ〜!!立ち食いヌードルはかけに始まれかけに終わるんです。具の少なきは更なり。つまるところ具は女の化粧と同じ!究極的には外道です!!麺を引き立てる彩りに過ぎません!あ〜くまでも本質は麺。真の立ち食いヌードルの哲学においては、天ぷらですら邪道といえるのです。なのになのにあなた方ときたら〜〜っっ!ん〜〜〜!なぁんですか!?その厚化粧の中年女にみたいに何の脈絡も無くごてごてと具で固めたドンブリはぁ!!?そんな訳のわからんヌードルは決して僕の目の前食わないで下さい〜〜!!」


【昼時の店内に響く、悲鳴にも似た男性の声】
【ひしめき合う様に人がいるならば、それは迷惑以外の何者でもなく】
【果たしてこの場で、彼らを咎める者がいても、不思議では無いが】


//ゆったりと待ちますです
321 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/10(日) 22:33:09.83 ID:jcFC3kvto
>>320



      「たわけ。」


【 ─── 午下りの薄明るい店内に、一喝を返す声音が響いた。若い ─── というより、幼い男の声だった】
【未発達な声帯の、しかし音調だけが低められていた。丁度ライガの隣から云い放たれていた、なら】



「斯様な場所でお前の味覚理論を論ずるな ─── 囂しいわ。」
「乃公/おれの飯が不味くなるじゃろが。」「その饒舌ぶりでは、お前の飯も不味くなるぞ」



【振り向くなら声の主は更なる苛立ちを綴った。 ─── 若い男と呼ぶにも物足りないような少年だった】
【レースに彩られた白いシャツと、シンプルなベージュのカーディガンを重ねていた。黒いスラックスとオペラパンプスは見るからに上等だった】
【硝子越しの陽だまりを浴びて、眩しいほどのブロンドを煌めかせていた。透き通りそうなほど淡く儚い肌を、緩いパーマのかかった髪先が撫ぜていた】
【 ─── ごく不機嫌に顰められた眉の下、妖しく光る深紅の瞳は、いっそ耽美な容貌だった。だのに彼の上背は、横に立つ3人を見上げて余りあるほど幼かった】

/本当にすぐ落ちちゃいそうですが、よろしければ。。。
322 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/10(日) 22:48:24.26 ID:GqKMC7GG0
>>321

「え?」

【昼下がりの店内に、実にアンバランスな響きであった】
【声質は幼いのだが、口調や、声の出し方が妙に大人じみて】
【声をかけられたライガは、思わずその方を振り返り、間抜けな声を出して】

「君、大人の話に口を出す物じゃないよ〜、お昼かい?早く食べてお家へ帰らないと」
「いや、お前、大人の話1つもしてないだろ、大人であった部分が1つもないだろ」

【振り返りそこに居たのは、美少年と形容するのが相応しい少年だった】
【反して、話し方は大人、と言うよりも、年配じみていて】
【窓と店内の照明をもってしても、髪に身なりに、肌に、やはり上品な少年であって】
【訝しげな顔を、大柄な男性がする傍ら、ライガと呼ばれたグレースーツの男性は、まるで年少者を諭すようにこう言って】
【ともすれば、その不思議な少年の怒りを買うかも知れないのだが】
323 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/10(日) 23:07:17.73 ID:jcFC3kvto
>>322




「たわけ。乃公が餓鬼に見えるか。」「 ─── も少し名のある魔族に呼ばわれるなら、納得もできるがの。」



【「伸びる前に早よ食わんか。」白い眉根と双眸を眇めながら、淡々と少年は繰り返した。 ─── カウンター越しに蕎麦の器が届く】
【細く小さな手が卓上の唐辛子を取った。一枚の天麩羅が乗った掛け蕎麦だった。神妙な顔つきをしながら、少年は香辛料の蓋を開けた】
【 ─── 黙々とそれを振りかけていけば、瞬く間に出汁つゆの水面は赤く染まっていった。紅い瞳がその様を余さず見つめていた】


「そも、"同僚"の顔も覚えとらんのか。なっとらんの」
「口の利き方には気を付けろよ。」「大怪我しても治してやらんぞ。」


【清々しいほどカプサイシンを与えられた天麩羅蕎麦を、やはり黙々と少年は手繰っていくのだろう。慣れた箸使いだった】
【 ─── 或いは青年は、彼のことを知っているかもしれない。八課のオフィスを時折ならず彷徨っている、ごく背の低い白衣の少年】
【多くは治療と鑑識に際して関わり、応分ならず権威ある振る舞いをしているようにも見えた。時には手術着さえ纏っていた】
324 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/10(日) 23:31:39.12 ID:GqKMC7GG0
>>323

「ガキに見えるかってそりゃあ……?魔族?」

【次々と、少年は意味のわからない事を言い出して】
【無論、子供にしか見えない外観に、更には魔族と来た】
【更にポカンとしていれば、少年の前にも丼が来て】

「あ、あが、が、が……な、何しとるかーー!!!!」

【再び、騒ぎ出す始末だ】
【少年は丼のヌードルに、これでもかとばかりに唐辛子を加えて、すっかりと表面が赤く染まった頃に、平然と食べ出して】
【これでは出汁の味も何もあったものではなく】

「き、君は立ち喰いヌードルを、な、な、何だと!」
「ど、同僚?治す?」
「ん?そいつお前の知り合いか?」

【此処で、記憶を巡らせるライガ】
【平然と、横で陸軍スタミナミックスペガサス昇天盛りを平らげている少女が、間抜けなトーンで聞く】
【記憶の片隅、確か八課の医療スタッフであったか、オフィスで、或いは鑑識現場で、こんな少年の姿を見かけた様な……】

「あっ……」

【何かを思い出した様に】

「医療部門の……先生?」

【ライガのヌードルは、すっかり汁を吸って伸びていた】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/03/11(月) 16:00:27.52 ID:fdu7qRxKO
>>312



【 ──────、くすり、と綻ぶ、硝子細工の白金混じり、乱れ染めにし瞳の行方、とろりと蕩けた横恋慕】
【親しげに小首を傾げたならそれが全て、そろりそろりとひたむき隠す、乱暴狼藉云わば誠】
【彼女は睦む様な仕草で、貴女の表層を押し並べて、一摘み抑えきれない欲望の芥】


妾にそう教えて下さったのは貴女達よん、感情は二心、単衣を纏うのは乙女の作法では無くて?
ふふ、思うがままだなんてヒト聞きが悪いわん、妾はヒトより多く考えているだけだもの
そう、そうでなきゃ妾の願いは叶わないもの、十把一絡げの快楽に興味はないの



────── 楽にして良いわん、無知である事を恥じる必要は無いの、それこそがあるべき姿だから
ヒトは智慧を付ける度に一歩深淵へと近づくの、貴女達の知覚は貴女達の身で収まらないもの
だから妾は無明を感染させるの、一音ばかりの不揃いもなく、誰もが同じく無明なら

そこに浮かべる愉悦なんて、今以上に高まるに違いないでしょん?



可愛い可愛いお嬢さん、貴女の願いを聞かせて下さらない? 妾に傅く貴女の無垢な祈りを
思い通り優しく蹂躙してあげるわん、貴女の国を、羽毛で撫でるみたいに優しくねん

────── それで何が知りたいのかしらん、或いは何を願っているのかしらん

妾は気まぐれにヒトを救うわん、そう定まってるから
326 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/11(月) 20:14:29.13 ID:KytHbxp5o
>>324



「ようやっと気付きおったか。たわけ」「 ─── 第一、こんな店で供されるメシの程度なぞ知れておるだろうが」


【続く青年の絶叫にも眉一ツ彼は動じなかった。 ─── 割箸が綺麗に両断された】
【娟容なる顔色の微塵さえ変える事なく、いつしか丼の面を丸く盛り上がらせた七味唐辛子の大山へ、】
【 ─── 出汁つゆと天麩羅を絡ませながら喰らい付いていく。箸先に躊躇はなかった。隣席からでも噎せ返るほどの香辛が漂っていた】


「腹が満たせれば其れで良し。」「幾分か刺激的な味覚で、味気ない味わいが少しでもマシになれば尚良し」
「櫻に行ったら同じ代銭で余程うまい蕎麦を食わせる店なぞ有り触れとるぞ。」「 ─── 立ち食い如きで味の軒輊を語るな、たわけ。」


【「お前の麺は伸びとるぞ。」 ─── 流暢かつ、幾らか古色蒼然とした罵倒を、淡々と少年は綴っていく】
【その間にも決して動かす箸は止めなかった。唐辛子の粉塵に塗れた、天麩羅と呼ぶには幾らか哀れな塊を、儚げに色付いた唇が呑み込んでいった】
【 ─── 存外に麺を手繰る速度は捷かった。医者の不養生とはこのような有様を指すのであろうか。血染めより赤く染まった水面を、丼ごと持ち上げて飲み干してゆく】
327 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/12(火) 19:07:05.10 ID:+wdq6lPz0
>>326

「せ、先生は何でまた立ち喰いヌードルに?」
「こう、アリアさんやミレーユさん達と、優雅にホテルのランチとか、そんなイメージでしたが……」

【幾ら何でも、この唐辛子の量はやり過ぎの量で】
【文字通りむせ返るほどの、唐辛子の山だ】
【宛ら汁の海に浮かぶ、孤島の活火山の如く】
【それをにべもなく口に入れて】
【ライガはあまり、其方に顔を向けないようにごく当たり前の疑問を】

「うっ……しかし、にしたってだ……これは酷いぞ」
「正気を疑うレベルですね、本当にお医者さん何ですか?」

【早々に蕎麦を平らげた風野と杉原も、唖然としながら】
【ピリ辛とか激辛とか、そんな次元の物では断じて無い】

「ぬああああああ!!違います!立ち喰いは立ち喰いを楽しむ場です!蕎麦とは違うんです!カウンターに並び、物の1分掛からずに出されたカケを手早く掻き込む、其処に醍醐味があるんです、味じゃ無いんです味じゃ!先生は分かっていない!何も分かっていない!」
「大体櫻って、そりゃ櫻には美味くて安い蕎麦屋くらいはありますよ多分そりゃあ!……って、あれ?櫻……何か嫌な予感がしました、まるでこれから櫻に行く事になりそうな……」

【最後の部分で、首をかしげる様な】
【何とも、此処暫く櫻関係での事件や事象の為に、過敏になっているのか】
【複雑な表情をして、そして伸びている、と言われれば、きぇええええええ!と奇声を上げて、伸び切った麺と冷めかけた汁を掻き込むのだった】
328 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/12(火) 21:37:07.95 ID:5QqXDDP9o
>>327

【「昼飯を選ぶのに貴賎など無い。」一言そう斬って捨てるのなら、卓上の紅染めも合理的ではあろうか】
【少なくとも丼を空にする速度だけは確かだった。 ─── 嫋やかな躯体の何処へと、あれだけの蕎麦と出汁と辛味が吸い込まれていったのか】



「たわけ。お前らとは身体の"つくり"が違う。」「此のくらいでないと満足しようもないのだ。」



【そんな言葉を紡ぐ頃には丼は空になっていた。青白い指先が紙のナプキンを摘み上げて、ごく上品に口許を拭った】
【 ─── 仄かに不機嫌さが眇めさせた、深紅の瞳は彼らを軽く睨め付けた。深淵に似る虹彩の奥には、融かした金を一雫垂らしたような】
【凄艶な黄金色が静かに渦巻いていた。細く淡く幼気な顔貌の輪郭は、旧い油絵に似て精緻であった】



「乃公は立ち喰いの妙味とやらを楽しむつもりはないのでな。」「 ─── この歳になると輸血も中々"もたれる"」
「血でなくとも兎角赤いものなら、相応に満足もできようものだ。」「赤くなくても、旨ければそれでよい」

「後藤から話を聞いとるんじゃないか。」「乃公を頼りにするのは結構だが、老いぼれの話に確度など求めるなよ」


【どのような角度から見ても老いているとは言い難い姿容の少年だった。だが確かに彼は千夜のような妖美さを纏っていた。】
【午下りには似つかわしくなかった。そうして雄弁に反して、彼の挙措は立ち喰いという行為を楽しんでいるようにも見えた。 ─── いずれにせよ】
【追加で注文した鮭の握り飯を少年の喉が飲み込むまでに、何かしらの質問をすべきものだろう】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/12(火) 22:09:09.59 ID:D5NLw9xO0
【街中――夕暮れの時刻】
【ようく晴れた一日だった。小春日和と呼ぶにはもういくらも春すぎて。コンビニではアイスクリームがいっぱい売れたんだ、なんて、ニュースをやっている時間】
【なれば仕事終わり、いろんな人が足早に家に向かっていく時刻でもあるのだろうか。――卒業式あと、どこぞで遊んできたらしい女子高生の集団の笑い声】

――――……。

【――"彼女ら"はきっと今が一番楽しい瞬間だから。きっと前なんて見ていなかった。道の半分くらいまでをたっぷりと塞いで、歓談に興じて、ファミレスでも行けばいいのに】
【ちんたらちんたら歩いているから、忙しくってしょうがない大人たちは横をすり抜けていく。それすらも彼女たちは気づきやしないから、くたびれたスーツ姿の舌打ちも無為であり】
【ならば、その集団の後ろ、集団それそのものを人避けの防壁にして歩く人影一つ、――それもまた少女の装いなのだけれど、服装が違うし、表情も違うし、温度も違うから】

【真っ白い毛先を腰元で揺らしていた。丸く甘やかな垂れ目が瞬くたび、たっぷり長く蓄えた睫毛が重たげに揺れ、かけた眼鏡の内側をこすりつけるよう】
【ごくあどけない顔に赤いふちどりの眼鏡は少しだけ大人びていた、――ふわっと揺らす薄手のカーディガンは冬に膜張る春をはがして纏ったような色と軽さをして】
【ロング丈のワンピース、ひらりふわり翻るなら、ちらりと覗く足元はくるぶし丈のレースソックスと、いくらかお行儀良くも背伸びしたような踵のショートブーツ】
【そうして両の手には白いドレスグローブを纏った少女であるのだろう。――ちんたら歩く集団に追随するなら足取りは緩やかに、いっそ考え事でも、しているような、――】

――――――――――――――――――――――――あっ、

【――――そんな足取りが、ふっと止まる瞬間があった。それでも気にせず歩いていく女子高生の集団は、やはり、彼女とは全く違う人々であったらしい、分かり切っていたけれど】
【ちんたら歩く集団の後ろをのんびり歩いていた少女の後ろをさらに歩いていた人が居たならば、なにか驚かせてしまうのかもしれなかった。前を見ていなければ、ぶつかることすら?】

――、また、ですか、もお。……ヤだなぁ、――、やっぱり、言わなくちゃ、駄目かなぁ。……。……――もぉー、
マリアベルさんがちっとも説明してくんなかったからぁっ、連絡先とかも、分からないし……。……いきなりお家に行くのも、さすがに……。

【――彼女が足を止めたのは、ごく細い細い、建物の隙間でしかないような"道"の前であった。深く深く潜り込んでいくなら、きっと、路地裏と呼ばれる場所に変貌する入り口】
【うう、と、小さく呻いて覗き込む。――――やがてぶんぶんと首を振ってまた歩きだすのだけれど、そうだとして、いくらか珍妙な独り言をこぼす間は、確かにあって】
【或いはそのころには往来の速度も常通りであるのなら。――――何かから意識を逸らすようにぷいっと振り返り歩き出す彼女、もしかしたら、誰かにぶつかってしまうかも、なんて】

/ご予約のやつです!
330 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/12(火) 22:19:07.75 ID:+wdq6lPz0
>>328

「いや、貴賎って言うか、意外といいますか……」

【食事をエネルギー補給としてのみ考えるならば、彼の言う理屈もまた、わかる話だ】
【あれだけの赤々とした出汁、天蕎麦を、その細っそりした身体に片付ければ、悠々と口元を拭ってみせる】
【真紅の瞳に、一条の金色】
【何とも、宝玉もかくやと美しく】


「身体の作り?輸血?」
「この歳とか赤い物とか、まるで吸血鬼みたいな事を言うな〜、あ、それか魔族みたいな、どっちも知らないけどな」

【睨みつけながら、そう答える真紅に金の瞳は、やはり上品さを漂わせ】
【端正な顔立ちは幼いながらも、やはり絵画のような品格と美麗さを持ち】
【不思議な物言いに、風野と杉原も興味を示して】

「後藤課長から?」
「……僕は何も聞いていないのですが、先生は何か聞いてるんですか?」

【鮭のお握りを頬張る、その医師に、何故か恐る恐ると聞いて】
331 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/12(火) 22:28:30.94 ID:Al/y+IyE0
>>329
【鏡の国、と言う程洒脱な代物ではないだろう。少女の見つめた路地裏と言う名の非日常】
【御伽噺から抜け出たかのような格好の少女を、路地裏の暗闇から見つめる存在があった】
【それは人間のようで、人間でない。獣のようで、獣でない。神のようで、神でない。存在その物が曖昧で、壊れそうな存在】
【ゆっくりと暗闇から身を乗り出すと、ソレは人の姿で少女の近くへと寄っていく】


こんばんは、お姉さん


【振り返った少女の眼前にいるのは、若草色の長髪を風に揺らす十歳程の少女】
【ホットパンツに黒いタンクトップ。その上に軍用ジャケットを羽織った粗野な格好。妖精のような少女とはまるっきり別なもの】
【金と銀のオッドアイが空の淵を染め上げる朱色に照らされ、しなる弓のように口角の上がった表情は何処か非人間的だった】


ねぇ、ちょっとだけお話させてくれないかしら?
私、とっても暇なの。暇で、暇で、仕方がないのよ


【ニコニコと少女らしい笑顔で問いかける。きっと、悪意など胸中の端にすら無いのだろう】
【ヒラヒラと風に踊る左の袖。そこにある筈の物が無い。どこを探しても、どう探っても、初めからそこには腕が無い】
【隻腕の少女。瀟洒な姿の少女。夕暮れ時の邂逅】
332 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/12(火) 22:37:54.75 ID:5QqXDDP9o
>>330


「見て分からんか。 ─── 乃公は吸血鬼だぞ。」


【変声期に至らない未成熟な声調が、然して大人びて幾ばくか低められたまま宣言した。鮭の握り飯を机上へ取り寄せ】
【 ─── やはり唐辛子を山と振り掛けて喰らうのだから音痴と呼ぶには生温い味覚をしていた。ごく小さな歯型の上さえも赤く染め】
【蕎麦と同じく直ぐに平らげてしまうのだろう。 ─── 恐々と問う声を聞くならば、剣呑な紅い視線が見上げた。吊り上がり艶めく唇の端は、蠱惑を帯びて】



「そうだな。 ─── 奢れ。」「すれば、教えてやらん事もない。」


【 ─── 薄笑いの音階で少年はそう提言した。どう見ようとも彼は少年だったが】
【その言を信じるならば明白に青年よりも歳上であるに違いなかった。金回りに苦労している風采でもなかった】
【身体一ツ分離れていても耳朶を撫ぜるような、囁きに似た声だった。 ─── 唇の隙間、僅かに曝して笑う白磁は、矢鱈に長い犬歯をしていた】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/12(火) 22:42:52.99 ID:D5NLw9xO0
>>331

――――――――――、うわぁっ、――わっ。あ。あ! ごめんなさいっ、みてなかったです……。

【――なれば、おかしなこともあるのかもしれなかった。明確に路地裏を覗き込んでいたはずの彼女が、どうにも、そこより現る貴女に気づいていなかったらしい】
【暗がりより見ていたなら、彼女の視線、貴女を飛び越えてずうっとずうっと奥の方を見ていたのだと分かるのかもしれないけれど。――そうだとしても、少しだけ変な刹那】
【パラパラ漫画における一ページだけの描き忘れのような、ほんの一瞬が消費されるなら。――ごく慌て声の少女の仕草、ぴょんと飛び上がってしまいそうなほどで】
【そんな有様だったから、――少女が彼女を認識するのは、その姿が夕暮れに曝されてから/振り返ってからであるのだろう。きっとどきどきばくばくした心臓、胸の中に収めている顔】

こんばんはぁ、――もうっ、駄目ですよお。大人を揶揄っちゃー。――そーれーにー、そーいうところ、危ないの!
おねーさんには、あと十年くらい早いかなあ。もっと大人になってから行くもんですよ。――いや、大人になっても駄目ですね。危ないからー。

【危うくぶつかるどころか突撃しかけて、――止まった足取り、それから、視線を合わすように身体をかがめるのだろう。そうすればごく豊かな胸元、見せつけるような恰好でも】
【子供、まして同姓となれば気にするはずもないらしかった。――ぴゃあんと跳ね上がった声、途端にお姉さんぶってみせるなら、内容もごく普遍的なもの】
【路地裏に入ってはいけませんよ、なんて、今時は保育園児だって習うものだった。――だからダメですよ、なんて、言いながら、駄目と言いきらない辺りは悪い大人であるらしい】
【――そうだとしても、結論としては入っちゃ駄目。それをぴっしりきっかり伝えたなら、大人のお役目を果たしました、とでも言いたげな眼差しの色、まばたかせ】

――――――えっ。なんでですかあ。だめですよ。お家帰んないと、ママとかパパとか、心配するでしょ?
最近日だって伸びたけど、――門限ーとかない? 迷子とか? だったら、おまわりさんとこ、連れてったげるから。

【――――なれば彼女にも悪意などというもの、ないのだろう。ごく当たり前のことばかり言うのだもの。その最中に、刹那、眼差しがひらり揺れる袖を見たとしても】
【いくらか不明瞭な感情を目に宿しはすれど、特別に言及もしない。――だからごく普遍的にいい大人であろうとするんだろう。それよりも、貴女、お家に帰らないとって】
【それは女の子にとって、"つまんない"答えに違いなかった。――少なくとも、その退屈を埋めてくれるものではないのだろう。だとしても、いくらか会話はしてくれそうなら】
【チラシを上手に配れない新人バイトからチラシを貰ってやるタイプの人間なのかもしれなかった――なんて。やっぱり目線は合わせたまま、そこに留まっているのだから】

【ならば不用心なのかもしれなかった。――きっと貴女には関係のない理由で彼女は幼い子にだって命を狙われたこと、あるのだもの】
334 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/12(火) 22:55:14.76 ID:+wdq6lPz0
>>332

「き、吸血鬼!?」
「んな、莫迦な……」

【一周半周りぽかんとする杉原に風野、当たり前だが、どうにも信じられない話だ】
【しかし、医師と呼ばれた少年の声は幾分にも低くなり】
【伝承通りならば、少年に見えるが、もはや数えるのも愚かな程に歳をとっている事になるのだろうか】
【そうなれば、ライガへの物言いも、納得の行く物で】
【上品な瞳や顔立ちの少年は、やはり、山々と唐辛子をかけて、お握りを食べるのだ】

「せ、先生……僕より高給取りですよね?」
「ぬうぅぅぅぅ……い、いいですよ!天そばとお握りくらいどうって事無いです!幾らもしないでしょう!」

【何の意地悪か、異様に発達した犬歯を覗かせて笑う医師の食事代を持つと言って】
【果たして、どの様な話が出るのだろうか】
335 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/12(火) 23:01:40.54 ID:Al/y+IyE0
>>333
いいよ、私、今機嫌がとっても良いの


【自身の不注意を謝罪する少女に、彼女はニコリと笑って返答する】
【何事もなかったように、そう何事もなかったように彼女は笑っていた。どうやって一瞬で少女の前に現れたかも明かさず】


危ない?どこが?
あぁ……あそこの、こと?なら、心配ないわ。私、あそこのことはきっと、貴方より知っているもの


【忠告を受け流し、クツクツと笑う。路地裏に入ってはいけませんよ、と言われると入りたくなるのが子供の性】


いいえぇ、私パパもママもいないわ。お家にも、いつ帰ったって同じことよ
だから私、貴方とお話がしたいの。ねぇいいでしょう?

ねぇ、マリアベルってどんな人?


【ひょいと飛び出る大威力の言葉。それは、道すがら出会った人間が偶然知っている様な名前でもないだろう】
【けれど、彼女はそれを口走った。もしかすれば、少女の独り言をどこかで聞いていたのかもしれない】
【目線は逸らさない。逸らした時点で即こちらの負け。絶対に逸らしてなるものか】

【早く、早くと答えを待ちわびる彼女の瞳は、まるで飼い慣らされた子犬のような純真さだった】
336 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/12(火) 23:09:25.46 ID:5QqXDDP9o
>>334

【 ─── 青年の見せた逡巡を、紅い瞳は実に愉しげな様子で眺めていた。そうして彼が決断するならば】
【まったく満足げな面持ちをもって、青白い人差し指を添えながら、数度その頤を頷かせるのだろう。爪先は深紅の色をしていた】



「乃公がお前より裕福である事は肝要でない。」「結句、誠意が見たかったのだよ。」



【「此処では語り難い事であろう。」 ─── 続けて少年は退店を促した。「そこな2人も、聴きたければ構わんが」】
【玲瓏な語り口は初春の陽射しにあっても変わる事はなかった。照り付ける穏やかな西日を受けて、吸血鬼を自称する少年は平然としていた】
【であれば彼の言葉はやはり嘘であるのかもしれない。だが嘘と断ずるには応分以上に老成したような振舞いだった。 ─── 満足げな嘆息と共に、語られる言葉】


「と言っても、 ─── 乃公からお前に誠意を見せる契りなど、何処にも有りはしないが」
「まあ乃公は誠実な"人でなし"であるからな。」「教えてやろう、少年よ。感謝しておけ」

「件の"鹵獲作戦"、凡その策定が決まったそうだ。」「 ─── "撃墜事件"に関する、委細調査についてもな」


【 ─── 恐らく、午後の疎らな雑踏には相応ではない言葉だった。「乃公も現地へ派遣されるかも知れん。無論、法医学者としてだがな」】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/12(火) 23:17:51.45 ID:D5NLw9xO0
>>335

【そうして彼女は赦される。――大人だって出来ないくらい見事な赦しであった。そのくせ彼女は感謝しないんだ、だって、大人だから? なんて、言いやしないけど】

そう。あそこはー、こわぁーい大人とか、こわーい、なんかとかいるんだからね。入っちゃ駄目。大人の人と一緒でも駄ー目ー。
そしたらー。よく知ってる子はあんなとこ行きませーん。――ほおら、お家帰ろうねー。お家どっちかなー?

【くつくつ笑う仕草に彼女はいくらか眉を吊り上げる。しかしてその瞬間は前髪が遮ってしまうから、きっと見えないままで。けれど、声音が切り替わる一瞬があるなら】
【明らかに子供扱いしていたし、相手のこと、子供だって信じていた。――故に正しく接してやるのが大人(ではないけれど、それに近しいものとして)の責任だと理解していた】
【言いながら伸ばした手があなたの肩のところ、触れようとするのだろうか。――――触れられるなら、そのまま、くるって、無理やりな方向転換、促そうとして】

――――、お家に誰かいるでしょ。だからだーめー。おねーちゃんもお家で待ってる人が居るの! おそーく帰ったら、心配させちゃうんだから。
だからほらお家へゴー! 迷子の子猫ちゃんのお家はどっちかにゃあ――――ァ? ――あーーーーもう! おねーさんには関係ないからっ、気にしなくっていいから!
どんなも何もなーいーかーらー。もう、お廻りさんに来てもらっちゃうよ? 

【――ごく感傷的な沈黙があった。細めた目はなにか吐き捨てるような音律にて言葉を発した。――パパもママも居ないことに、なにか、あるって、きっと伝えるのなら】
【どうしようもなく動揺したような視線の振れがあった、――隻腕であることも分かってるから。ともすれば可哀想な子だと決めつけてしまいそうな刹那に、それでも口ぶりだけ変えず】
【自分には帰りを待ってる人が居るからといって。そのくせ、そんな言葉は貴女を置いて勝手に帰りはしないから、という宣言にも似ていた。――――尋ねられる名前には、】
【びっくり肩を跳ねさせてから、――聞かれたな、と、判断する。一瞬珍妙な声が漏れていたけれど、関係ないからと言って終わらせてしまう、そうしたら】
【そんな風にする悪い子の迷子ちゃんはお廻りさんに引き渡しちゃうよって脅しが一つ。――――――、きりっとした顔つき、ほんとに、お姉ちゃんみたいな温度をしているものだから】

【幸いにも仔犬の調教はやったことがあった。涙ぐんで強請られるわんこの眼差しも見たことがあった。――だからあんまり動じない、こちらからも、逸らさないまま】
338 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/12(火) 23:36:16.13 ID:Al/y+IyE0
>>337
【ディスコミュニケーション。いいや、それは相互不理解の段階ですら無い】
【単純に、彼女はただの子供だと思われているのだ。当然のこと、傍から見ればただの子供と変わりない】
【腕の欠けた子供などそうそう居てたまるか。けれど、現に此処に腕の無い子供がいるのだからそれもまた事実とする他ない】


知ってるわぁ。こわぁい大人、こわくなぁい大人、それに
こわぁい子供も、いるかもね


【少女がにわかに眉を吊り上げても、彼女は表情を変えはしない。理解してはいるが、それ程不満にはならない】
【子供扱いを面白いとは思わないけれど、そう扱われることに対して反発することもない】
【伸ばされた手をひょいと避ける。その仕草、その態度は、どうも犬と言うより猫だった】


本当にいないわ。パパもママも、ずっと昔からどこにもいないわ
私はね、クラッシャー。壊す者。砕く人。少女災害。何処かに仕舞ったら、それを壊しちゃうわ
だから何処にも帰れないの


ねっ?いいでしょう?貴方のことも知りたいわ
この街で、何を探しているの?


【明らかに、尋常の存在ではない。おかしいのだ。彼女が纏う、人間としての気配が】
【少女と言う器に、災害と言う現象をこれでもかと押し込んだような、其処にいてはならない怪物の気配が少しずつ】
【そう、空の端から滲み出す朱と紫と夜のように、滲み出していた】
339 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/12(火) 23:42:53.60 ID:+wdq6lPz0
>>336

【愉しげに見られたならば、どうにも自分は遊ばれたのだと気が付き】
【少々むっとした表情を見せるも、流麗な容姿に浮かぶ笑みを見せられたらば、何も言い返すことは出来ずに】
【やがて、退店を促されれば、ライガに続き、風野、杉原も共に店を出て】

【店を出れば、春の日差しはなんとも穏やかで過ごしやすく】
【その中にあって、吸血鬼の少年の顔は同じく穏やかで】
【日光が弱点である筈の伝説とは、またかなりの差異がある】

「あのー、先生、陽の光大丈夫何ですか?」

【堪らずに、ライガはそう聞いて】
【やがて、肝心の話、教えようと言われれば】

「せ、誠実な……し、少年ってまさか僕ですか!?」
「いや、私の方を見るな!女の子だぞこれでも!」
「25歳を捕まえて少年とは、まあ吸血鬼ですからね、そうも見えるでしょうが」

【口調を見れば、嘘かも知れない】
【だが、その振る舞いは、どうにも嘘をついているとは言い難く】

「鹵獲作戦!?その概要って!!それに爆破事件の!?」
「大事じゃないですか!?何で課長は先生にだけ教えてるんですか!?先生も、同行するって、それって……」

【少年の口から出たのは、円卓より依頼された、魔導イージス艦みらいの捕獲作戦、そして、先の櫻州軍港爆破事件】

「教えて下さい先生!」

【ライガは、懇願するように】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/12(火) 23:48:02.07 ID:D5NLw9xO0
>>338

【思い通りにならぬ子供というものはだいたいの大人にとって好ましくないものだった。保育士だって内心は腸煮えたぎってマグマみたいになってるのだもの】
【となれば資格すら有さぬ彼女の内心の荒れ具合と言ったら想像するだけで恐ろしい、――――いや、案外これで彼女はそこまでいらだっては、いないのだけれども、】
【ただむくれた顔はしていた。子供らしくない子供の扱いにはあまり慣れていないのかもしれなかった。弟やその友達とはよく遊んだけれど、――あいつら、馬鹿だったから】

――――むう。なら、なおさら、駄目でしょ? ――怪我したら痛いんだからね。こうやってお外ウロウロしたりも、出来なくなるかもしれないし!

【"分かる"でしょうって言いたげな声をしていた、――言わないけど。ならば大人であるはずの彼女が押され始めている証拠なのかもしれない、言い負けてるって】
【避けられた手が所在なさげに虚空を撫ぜてから元の位置へ戻るのだろう。――日焼け防止のためにはまだ少し早い気のする白のドレスグローブの指先、躊躇いがちに】
【気づけば視線を合わせるというより自分の方が目線が低くなっていた。しゃがみこんだ膝に頬杖ついて、ごくごく柔らかそうに歪んだ頬っぺたの、その、白いこと、白いこと】

あー……。……。分かる分かる。そーゆーの。ハマるのわかるー。私もやりました。小5くらいんとき……。
――はいっ、帰りましょ! 今日の晩御飯なんだろねー。カレーかなぁ。私はカレーが食べたいな。

【――そしてめっちゃひどいことを言うのだった。少し遠い目をしていた。間違いなく彼女は眼前の少女のこと厨二病患者だと診断していた、】
【女児は小五くらいでやるもんだとも言外に言っていた。それ以上取り合う気がなさそうだった。"設定"について聞いてやるのはもっと近しい大人がやればいいから】
【それこそ母親とか父親がやればいいと信じているのに違いない。――故に彼女はぱんっと手をたたく。場面転換の合図。はいじゃあお家帰る時間ですよー、なんて、何度目?】
【カレー食べたいなんて言いながらもう一回手を伸ばす、――許されるのなら、その頭のところ、軽く撫ぜてやろうとしていた。「お家の近くまでおねーさんが送ったげるから」なんて】

――――――――――だからあ。

【呟きながら伸ばした指先が、けれど、停止する。――ならば何かに気づいたような色合い、するのだろうか、二度見の作用に似ていた、一度目は見逃した何かに気づく瞬間】
【それこそ単なる子供だとして子供扱いに子供扱いを塗り重ねていた彼女は、或いは"そうであれ"と願っていたのかもしれなかった。ちょっとこしゃまくれた扱いづらい子供であれ、と】
【――――訝しむ目をしていた。何か幻想が終わる瞬間が近づいているのかもしれなかった。――――――――――だって空のオレンジすら、もう、夜の紺に呑み込まれて】
341 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/13(水) 00:03:52.45 ID:0oq45P080
>>340
怪我したら?うふふ……私、もう怪我しちゃってるわ
ほら、無い無いバァ


【左の袖をわざとらしく右手でつまみ揺らす。二、三度揺らしてから、何も無いことを強調させるように放る】
【しゃがみ込む少女の顔をじっと見つめる。少しずつ、少しずつ、それは気配を変化させていく】


小五……そう、なら私と殆ど同じね。私は、何歳かちょっとわからないけれど
晩御飯はそうねぇ……


貴方がいいわ


【にっこりと、夜空に浮かぶ月のように彼女は笑う。彼女は確かに人間だ。肉体と魂は、人間と全く変わりない】
【けれど、決定的な何かが違っていた。それは精神だとか、思考だとか、そんな浅い部分ではない。もっと深く、暗い部分】
【本質が、夜の帳と共に降りてくる。その色彩は、淀み、唸り、捻じ曲がる】


ねぇ、ねぇ、教えて下さらない?
貴方はどうしてここにいるの?貴方はどうして……マリアベルを知っているの?


【ずいっと顔を近づけて、瞳を覗き込む。金と銀の双眸が、恐ろしい程にギラギラと輝いている】
【夜が、降りる】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/13(水) 00:25:55.29 ID:zq/sDi9y0
>>341

バァじゃねーですよ。

【げんなりした声と顔をしていた、だのにいやに真顔に似ていた。ひらひら揺らされる袖、それからほっぽり投げられて、ごく自然な/不自然な軌跡を描く袖】
【どちらも観測して彼女はごく不明瞭な顔をした、――触れないでいたいのに触れずにいるのに不自然であると分かっているような顔と声をしていた、中途半端に優しいふりして】
【だからここまで話し込んだのに違いない。本当に忙しい大人であったなら、無下にして立ち去っていくものだ、こんなふうにしゃがんでまでお話をしたり、しないだろうから】
【――変にお人よしであると結論付けられるのかもしれない。どちらにせよ彼女は今でもこの場に留まったし、ましてや立ち上がりもしなかった。――致命的に何か、気づくまで、】

嫌ですよ。

【故に何かが明確に違えられた時に、――彼女は子供向けじゃない顔をした。碧眼に明瞭なる敵意を宿して瞬いた。甘いのに涼やかなスズランの声が反転、絶対零度の色彩を帯び】
【子供扱いをぎゅうっと集めてころんとキャンディにしたみたいな口ぶりだって辞めてしまうのだ。――何度も口に放り込もうとしていた子供扱いの飴玉だって拒絶され続けたなら】
【はあっと溜息を吐く、――立ち上がるなら、ぞろと長い毛先も雪崩れて揺れるのだろうか。そうして見下ろすなら、彼女の碧眼、どこまでもどこまでも透き通り】
【夜が降りてくる。昼と夜の境界線。通りと路地裏の間にも越えてはならぬものがあるのだとしたら。彼女はどこまでも昼の住人/本当に?/きっと多分そんなことないのだけれど】

さあ、どうしてでしょう――。――見初められたの。世界でいっとう残酷な夜の女王様に。世界でいっとう美しい氷の狼さんに。
たったのそれだけですよ。それで全部救われちゃうような人生もあるってことです。――まあ、お子様には分かんないですかね。分かんないでしょうけど。

【顔を近づけられようと、――もう立ち上がっているのなら、それはきっと難しいだろう。身長百六十五センチに靴を足すなら、彼女の頭のてっぺん、百七十だって越えていた】
【そうして見下ろすならさっきまでのおねーさんとおねーちゃんの距離感では決してありえなかった。――何か少しでも不穏なことをするならば、殺すとでも言いたげな眼光にて】
【間違いなく脅しているのに、たったの一言だって言葉は発さないのだからずるかった。――大人っていうのはえてして狡いものだと、彼女はもう知ってしまっていたのだから】

それで、貴女、"何"ですか? まあ、確かに、単なる迷子じゃあ、なさそうですけどぉ――。――。

【――通りに面した道を車が通り抜けた。そのライトが刹那に二人を撫ぜつけて、それでもやはり刹那のことであるから、夜を終わらすには微力が過ぎる】
【"マリアベル"のことには触れなかった。――そうもこだわるなら、知り合いなのだろうか。そうだとして、それを判断する方策、彼女は持たない、ものだから】
343 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/13(水) 01:03:03.43 ID:qh6/ciGZ0
>>319

………お優しいこったなぁ。
ああそうさ、俺はただ役割を与えられその通りに動くものでしかない。
だが俺たちイヴァン≠ヘ全員がそうだ、ミヒャエルも含めて全員が役割に沿って行動している。

【それは暗にコニーの行動も役割に沿って行われたと言うかのようであった。】
【全員が一つのおおきな目的のために動く装置、それがイヴァン≠ナあると告げるように。】
【「ああ」と最後に短く答えるとシルヴィオは席を立つ。】


そんじゃあそれ食ったらお仕事に戻ってもらうとしようか。
このセーフハウスもそろそろ後にする、下のアイツの護送もあるし忙しくてな。

【どうやらこのセーフハウスはもう用済みらしい、やはり諜報活動する上で一つの場所にはとどまれないのか】
【―――それとも何か別の思惑があって移動するのか………不明だ。】

【ともかく長時間にはなったが最初の顔合わせは終わった、この昼の国で起こる激動の始まりの。】


【――――――】


ッハ、やっぱりテメーはそういう猪突猛進がお似合いだぜ。


【急加速によって距離を詰めてくる棕櫚を視認すると、ジョージは汗を流しながらも笑う。】
【そして大きくブレーキを踏んで車体を揺らしながら棕櫚の車に横並びになろうとするだろう。】
【そのまま車体の右側をぶつけてハイウェイの外壁に叩きつけようと言う魂胆だ。】


あの世まで吹っ飛びやがれ―――ッ!!


【さらに駄目押しとばかりに拳銃を構えて運転席の棕櫚へと三回引き金を引く。】
【横からの体当たりをしながらの銃撃、かなり攻勢にできていた。】

【だがそれは同時にジョージにとっても大きな隙となりえる。】

【―――ハイウェイの頭上には《↖昼の国方面↗首都フルーソ方面》と書かれた看板が現れた。】
【分かれ道だ、しかも今の位置取りでは意図せずジョージはフルーソ方面に流れて行ってしまうだろう。】
344 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/13(水) 01:13:33.33 ID:qh6/ciGZ0
>>325

―――そう、ですか。その思慮深さに跪くしか私には選択肢がない。
どうかその叡智の一端を以て私の願いを叶えてくださりますよう、お願いします。

【無=z
【その絶対的な象徴たる存在の前では思考に意味はなく、だが思考を止めれば狂気に堕ちる】
【コニーは顔にいくつも汗を垂らしながらゆっくりと妲己の前に跪く、言葉は紡ぐがなぜそうなっているかは分からない。】
【むしろ今ではこの状態が最も楽なのかもしれなかった。】


私の願いは変わりません。氷をありのままで残す事≠ナす。そのために生きてきました。
ですからその願いをかなえてくださるために私が貴女に差し出すべきものを、果たすべき役割を教えてください。

救済と天啓を………。


【顔を俯かせたまま、願いを口にする。】
【コニーの願いは保守。今のままの氷の国を維持する事。そのために戦ってきた。】
【溶けぬように少しでも、少しでも長く溶けぬようにと願って生きてきた。】
【世界は混迷に堕ち、大衆は愚者の権化となり果ててもそれでも今を守り切りたかった。】
【その為ならどんなものにだって魂を売る。それがコニーの信念だった。】
345 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/13(水) 21:24:05.83 ID:ForJ+Ydjo
>>339

【「馬鹿にするなよ。好きではないだけだ」 ─── 身を案ずるような問い掛けに対しても、幾分以上に彼は不快を示した。】
【陽光の許にあって、金糸の睫毛が紡ぐ瞬きの数は増えているようにも見えた。そうしてそれは、青年の懇願するような問いに応じて】
【 ─── 驚いたように瞬たいて、そうして可笑しげに意地悪く、ぷッと噴き出す。凡そ無礼に細腕と御脚の生えているような少年だった】


「当たり前だろうが。 ─── ついさっき飯を食いに出た乃公が偶然に聞いたんだ」
「乃公より前に出たお前が知っている訳なかろ。」「戻れば否応なくお前も聞かされるだろうよ。」


【詰まる所、 ─── 彼は青年を揶揄う為だけに、嘘ではないだけのリドルを提示したに過ぎなかったらしい】
【少なくともこの少年には奢るだけ損でしかなかった。けたりけたり、一頻りの嗤いを終えて、満足げな嘆息と共に】



「此度の任務は上方より、"殺さずに"との厳命だそうだ。」「 ─── まァ、偉いさんには其れなりの理由があるんだろうさ」
「状況は膠着しつつあるが、同時に致命的でもある。」「あの中年も裏で色々と手を回しとるに違えないから、手前らも備えは怠らん方が良いぞ」



【「 ─── さて、乃公はもう戻るが。」最後にそうとだけ付言して、少年は足取りの行き先を変えた。青年よりも、きっと一足早い】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2019/03/14(木) 15:48:01.95 ID:CqWA/gndO
>>344

【舌先転がす貴女の理想、停滞は善かそれとも悪か、二元論に陥るのは悪徳の栄】
【妲己が舐る思考の粋と、杜若色に染まった情け、一丈ばかりの錦を愛して】
【肩肘ついて頬を支える、その仕草だけが泰然自若】


そうねん、道賢ちゃんは氷を攻めるわん、それはもう決定事項ですもの
理由付けは生まれてしまったのだから、投げられた賽の目なんて重要じゃないわ
きっと一杯の血が流れて、一層の死が生まれて、それを鴉が乱れて嗤うのだから

"イヴァン" が氷の中心を担うのなら、貴女が妾の元に来たのは愚策ねん

短絡的だなんて責めないわ、生娘は往々にして早とちりですもの、それが御伽噺のしきたりよん
過ぎ去ってしまった出来事は仕方ないの、後は結ばれた両手でどう悶えるか
手も口もまだ残されているのなら、奉仕するのに無理はないでしょう?


【内通者としてコニーを残しておきたかった、妲己の言葉は端的にそう伝える】
【けれども実際として、コニーは既に此方の軍門に下っている、それは決定事項ならば】
【どう動かすべきか、僅かばかりの思案に思索を重ねて】


────── 道賢ちゃんに預けるわん、それで手助けをするの
攻めてくる 氷≠フ芽を効果的に摘む方法を教えて差し上げて
そうすれば少しは、愛しく乱れるわ
347 :ブレンヒルト・フェイタルベルン ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/14(木) 19:56:33.12 ID:FQkdHat/o
>>294

ブフッ、クッフウフフフフフアッハッハッハッハッハ!!ごめんツボに入っちゃった、めっちゃ笑っちゃった訳よ
カニバディール言うじゃない!ホント女の敵という概念が服を着て歩いているような奴よね!顔合わせた時にはまず
何をするよりも最初にぶっ飛ばしてやりましょう!


【口を押え皆で大爆笑した後、ブレンヒルト及び部下たちとの食事は過ぎて行った】

【思った以上にマナー良く、そして景気よく平らげていく様に皆おぉ〜、と感心したように眺めて、自分たちも負けじとガツガツ食っていく様の他は】
【粛々と過ぎていく、続いて案内された浴場はやはり大人数がいるだけあって広かった。余裕を持って足を伸ばせる湯舟と複数人分の洗い場がある】
【なんというか、街中にあるような大衆用の洋風の銭湯が一番イメージが近いだろうか?一応サウナなどもあった】

【その後は来客室に布団が敷かれており、そこで就寝することになるだろう―――実に掃除も行き届いており綺麗な部屋だった】
【手厚いもてなしだったが、貴族の御令嬢出身のブレンヒルトの家にしては風呂も寝室も思ったより質素な物だったかもしれない】
【彼女は紅茶を数少ない贅沢にしていると言っていたが、他は支出を抑え一般的な家と変わらぬ生活様式にしているのは、金使いにうるさいコマチがいるからだろうか】


【一眠りしたら早朝のブレイクファーストに食パンとバター・ジャム、サラダにベーコンエッグなどが食卓に並ぶ】
【それを平らげたところでカニバディールの送り迎え用に用意した車の手配が完了するだろう、最後にそれに乗って彼らのアジトへと送る事となる】
【前の席の部下二人にくれぐれも丁重に送るようにと言明し終わったブレンヒルトは別れ際に】


昨日今日は無論楽しかったし。そういえば客人を迎え入れてもてなすなんて……私の家でもずいぶん久しぶりの事だったわけよ
たまにはこうやって息抜きをする時間があってもいいわよね!

私たちは悪党、一日先に何が起きるかわからない身だもん。
楽しい時間が来たら終わりまで存分に楽しまなくっちゃあね


無論なにか力を貸してほしい時とかはいつでも連絡してほしい訳よ!ごきげんようカニバディール!!



【言い終わった後でゆっくりと発車した後も、ブレンヒルトはカニバディールの乗った車に向けてずっと手を振り続けていた―――】

【To Be Continued→】
/これで終了という事で大丈夫でしょうか?長い間お付き合いいただきありがとうございました!!
348 : ◆zlCN2ONzFo :2019/03/14(木) 21:39:36.16 ID:tMYmbx6/0
>>345

「それなら、まあ、大丈夫……ですかね」

【好きでは無いだけ、と不快さを示す吸血鬼】
【艶やかな金色の睫毛が、陽光を反射し、そしてその回数多き瞬きもまた、妙に色香を纏う絵になる】
【ここで笑われれば、何が可笑しいんですか、とライガはむっとするのだろう】
【しかし、理由を聞けば、それはそれとて納得が出来る話だった】

「つ、ついさっき?後藤さんから?」
「わ、解りました……なんだか嫌な予感がしますが」
「って言うか、それ僕奢り損じゃあ……」

【控えた新たな任務、作戦のブリーフィング】
【さすれば、不安は仕方の無い事で】
【文句の一つも、恐らくは聞き入れられないのだろう】

「殺さずに!?そ、それって……一体……あ、ちょ、ちょっと待って下さい!僕も行きます!!」

【少年が足早に歩けば、ライガもまた、その後を追うように、苛烈なる任務の要綱は、本部にて伝えられるのだろうか】

「何事だ、杉原」
「解りません、ただ、我々も本国に伝えた方が良いやも知れません……」
「明石大尉と、あと、信っちゃんに藤原のおっさんか!」
「その通りです、さあ、急ぎますよ」

【国防陸軍の2人もまた、別の道を急いだ】


//お疲れ様です
//この辺りで〆でしょうか?
349 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/14(木) 22:09:23.28 ID:LHUqv6w9o
>>348
//です、ね!絡みありがとうございました&お疲れさまでした!!
350 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/14(木) 23:16:57.96 ID:FQkdHat/o
【金の国 "王宮" 従者用の更衣室 来客である枢機卿が来る2時間ほど前の事】
【今まさに一人の若者が出勤直前に鏡を見ながら、軽く歌を歌いながら最後の身だしなみチェックを行っていた】


『……このごろ、はやりの、おんなのこぉぉ〜〜♪』


【痛々しいほどに真っ赤な色の髪をした青年だった―――外側にハネる癖がついた肩ほどまで伸びるセミロングヘア】
【その髪にゆっくりと手持ちの櫛をかけ、整えられる所までは整える―――強い癖があるので見栄えさえ悪くなければそれでいい程度に】
【かけ終わったら台の上に置いた赤縁の四角目な眼鏡を、そのとびきりキツめなツリ目にかける】
【顔立ちはいい方だ。女性と見まがいそうなほどに―――だが目つきがキツいからかガラが悪そうに見えてしまう】


『――――……おしりの、ちいさな、おんなのこぉぉぉ〜〜♪』


【彼の職業は金の国の現王位継承者をその身で護衛する――――『王室護衛官』】
【ゆえにその職に付く者のための指定の仕事着―――黒い上下の背広服を与えられる】
【袖には金のカフスボタンが3つ。胸元には金の国の護衛官の証である『金色の盾』のバッジが輝いている】
【そしてベルトの左右には刃渡り30センチほどの二つのコンバットナイフ入りのホルスターを携えていた】
【黒い背広の皺を直したら、最後に胸から下げる赤いネクタイをきゅっと締め直し始める】


『こっちをむいてよ……』

「―――――ネクタイ、上手になりましたね。秋雨君」


【話しかけたのは青年と同じ黒の背広服から白いブラウスとその上に黒いネクタイをのぞかせた男性だった】
【スーツの腰には左には警棒、右には拳銃のホルスターを携えたベルトを付けている】
【少々白髪混じりの黒髪を長く伸ばしており、左目がサングラスで右目が透明なレンズの眼鏡を付けた口髭の男性】
【見た目の印象は30前後だろうか。柔和な笑みを浮かべ話しかけてくる男に対し、"秋雨"と呼ばれた赤い髪の青年は―――表情の消えた顔のまま言葉を返すだろう】


『―――――――――……"主任"のオッサン』

「オッサンはやめなさいそんな歳じゃあないので……
ここに務めてもう1年は過ぎましたか。すっかり護衛の職務が板についたようで何よりです」

/続きます
351 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/14(木) 23:19:38.43 ID:FQkdHat/o

【"主任"、と呼ばれた男。その名の通り王室護衛官たちの"警備主任"を務める人物】
【金の国現王制においては特に古株の人物であるらしいが、幸の薄い顔と、やや優しすぎる気質から少々頼りなさそうな印象がある人物だった】
【それなりに面倒見がいい人物でもあり、同僚である青年を心配しているようだった】


……近頃、元気がなかったでしょう。なにかあったのかと心配だったのですが……大丈夫ですか?」

『……んん……まぁ、なにかあったっつーか……どっちかと言うとなぁ〜んにも……なくなっちまったというか……
生きて成したかった事がとうとう何一つこの世からなくなっちまったというか……ジブンはこれから、何を目的にして生きようかと、悩んでた所ですね』


【―――『上村 秋雨』には今、生きる気力が足りない状態にあった】
【幼い頃から多くのモノを取りこぼしてきた。ろくでなしの父親に見放されてもなお育て続けるも最期には病弱さが祟って命を落とした母親】
【母を失うもあと一人、姉のように慕っていた女の子が実の姉だった事がわかるも取り戻すこともできず―――そのまま失ってしまったたった一人の実の姉弟】
【放浪の末に出会った『親友』に拾われ、その後は姉を殺した者達への復讐を目的にするも―――どうもそれを成すチャンスも失われたらしい】

【何をして生きるべきか、唯一残っているのは今の"仕事"ぐらい―――ふぅ、と小さい溜息を付きながら秋雨は"主任"に告げる】


『……けどまあご心配なく。なぁんにもなくなっちまっても……腹は減るし仕事は残っている
ジブンは今これでおまんま食ってるんだ……あのちんまい王様を守ってやる人は一人でも多く必要でしょう。だから……仕事はやりとげますよ
そうそう、今日はお昼から来客が来るんでしたね。マーリン卿、でしたか。ジブンが受け持ってる日に来るのは今日が初めてなんですが……どんな方なんです?』

「あの人ですか。マクスウェル・"マーリン"・ウェーバー枢機卿。"教会"のシステムを再建した宗教改革の立役者
その舞台を金の国に選び……己の組織の改革の見返りとして、国全体のシステムに宗教が密接に絡んでいる金の国を……豊かな魔術立国へと改革していった張本人
ネル・ナハトの事件以降ずっと荒廃していた金の国にとっては……"英雄"と称しても差し支えない人物です


……ええ、能力もあって頼もしさに溢れた素晴らしい人物ですよ……?物言いが信じられないほどムカつく事にさえ目をつぶればね……」


【「そ、そんなになんですか……」とげんなりした顔をしながら】
【秋雨は台の上にある自分の所有物、小さな櫛に銀色のフリントオイルライター、まだ4本ほど点火せずに残った愛用のラッキーストライクの箱を背広の内ポケットにしまうと】
【先を行く"警備主任"の後について歩き出すだろう。―――今日も仕事が待っている】
/続きます
352 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/14(木) 23:20:26.97 ID:FQkdHat/o
【―――所変わって 金の国・謁見の間】
【今日はマクスウェル・"マーリン"・ウェーバー枢機卿が午前の仕事を終えた後、こちらに謁見する手はずとなっていた】
【何百年も前から変わらず豪華なシャンデリア、この部屋の入口から奥に見える王座の間までは赤い絨毯が伸びており、複数人の黒い背広服の男たちが等間隔で立っていた】

【一番奥、王座と続く扉の前の左右には"主任"と秋雨が立っている】
【マーリンの到着と共に護衛官たちの間に緊張が走るが、彼の用意が出来たところで彼らの長である"主任"が高らかに声を上げた】



「?――――クーデリア・ティベリウス・フリデリーク・ルイザ・ゴルディック女王陛下の……お成ぁ〜りィ!」



【"主任"の合図とともに―――ごう、と音を立て巨大な扉が奥へと開いていく】

【扉の奥にも赤い絨毯は続いており、赤と金の王座に、その少女は座っていた】


【見目麗しい美少女だった。手入れの行き届いた腰まで伸びる金色の細いロングヘア】
【その上には黄金の王冠が掲げられ、そこから薄手の白いベールが長い髪をふんわりと包み込んでいる】

【そして足元のロングスカート部分から細い胴を包む部分に至るまで全体的に赤い布のドレスで着飾っていた】
【その上からは赤いマントを羽織っており、瑞々しさに溢れたその豊満な胸を包む白地の布を含め、服装全体に金の装飾を施されていた】
【ドレスの前方、足元だけは透明な布を施しており、すらりと伸びた足には膝ほどまでの金色の二―ブーツを履いている】


【金の国、現王位継承者―――クーデリア・ティベリウス・フリデリーク・ルイザ・ゴルディック。いつものようにちょっと得意げな顔でマーリンを迎えていた】



―――ウヌ、余であるぞ。おもてを上げよ"マーリン卿"。
今日も一仕事終えてきたようだの。いつもの事であるが本当に勤勉さに関しては信頼のおける男よな
この国を立て直すうえでオヌシには本当に世話になった……その点に関しては、本当に感謝しておるぞ


【この男と組んで金の国の復興に勤しんでもう4年ほどになるか】
【当時15になったばかりの頃にこの男は現れ……その類まれな手腕を振るい】
【金の国は周りの諸国にも負けない強大な"魔術立国"へと一気に成長を遂げていった……その日々は今すぐにでも思い返すことが出来る】

【就任初期から務めてくれた者達の中でもマーリンは"主任"に次いで長い付き合いの相手だ……それなりに見知った間柄になっていた】
/では大変お待たせしました、マーリンさんの方、こちらにレスをお願いいたします!
353 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/15(金) 01:43:41.68 ID:GAmE9tZK0
>>346


【氷≠攻めると言う言葉に内心歯噛みをする。】
【分かってはいてもこの衝動は抑えられないが、表面上はそう見えないように取り繕う。】
【それでも俯く視線は揺れ動く。】

イヴァン≠ニ中心と見るか末端と見るかは解釈次第ですが
しかし今回の戦の矢面に立つのは間違いなくイヴァン≠ナす。

―――ええ、私は先走りが過ぎましたが残った身体でご奉仕させて貰いますよ。


【意を決したように視線を上げて妲己を見る。】
【強い力のこもった視線だが、それは忠誠と言うより―――】


分かりました、蘆屋大将閣下はどこか私の元上司と似ていて苦手ですが仕方ない
セレモニーの日に起こる戦乱。その最善≠フ結果を生み出しましょう。


【先程窘められたにも関わらず最善≠ニいう言葉を再び使う。】
【それは誰にとってか、何にとってか、その真意は彼女しかもしくは彼女も知らないのかもしれない。】

【一度深く頭を下げると部屋から出ていこうとする。】
【天啓は下った、であれば残り少ない時間を戦への準備に充てるほかない。そういう判断なのだろう。】
【やはりどこか氷の国のやり方が抜けきっていない、冷たく合理的だった。】
354 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga!nasu_res]:2019/03/15(金) 02:22:41.68 ID:GAmE9tZK0
【水の国―――首都フルーソセンター街=z


【人々で賑わうお昼時、魔導海軍によるセレモニーが間近に迫っているのもありいつにも増して賑わっているようにも思える。】
【そんなセンター街の街頭モニターの映像が急遽切り替わる、前回と同じく。】
【白い背景に机、そこに腰掛ける薄紫の髪の女性―――氷の国軍広報官のアルヴィナ・ウォルコット少佐だ。】
【ウォルコット少佐は画面の前の人々へと軽く頭を下げると口を開く。】

《皆様こんにちは、一週間と少しぶりでしょうか。アルヴィナ・ウォルコット少佐です。》
《本日は再びこの場をお借りして皆様にお伝えする事がございます。》

《先日もお話致しました我が軍の反逆者―――コニー・オブライエンに関しての新たな情報です。》

《彼女が上官であるミヒャエル・テルミドール大佐を銃撃する前に最後に訪れていた場所が判明しました。》
《水の国と氷の国の国境線上にある都市ベロボーグ≠ノ存在する異能犯罪者収容施設シーリン≠ナす。》

【そこで映像は監視カメラのようなものに切り替わる。】
【そこには先日放送されたオブライエン大尉と思われる人物が施設の正面入り口から入っていく姿が映し出されている。】
【映像は再びウォルコットへと戻る。】


《この施設、ご存知の方もいるかと思われますが水の国警察管轄のものでございます。》
《さらに我々が調査を進めたところ、どうやら水の国警察公安部・公安五課≠ニ呼ばれる部署が運営に関わっている事も判明しました。》
《公安部≠フ部署であるため調査は難航しておりますが、オブライエンがこの公安五課と接触していた可能性は十分にありえます。》
《さらにこの施設では非人道的な人体実験も行われているという情報もある。》
《オブライエンは公安五課に匿われ水の国のどこかに潜伏しているかもしれません、十分お気をつけください。》



《―――ここではっきりさせておきましょう、この国の警察機構には闇がある。》
《ですがそれは驚く事ではなりません、国家を維持するためにはどこかで闇≠背負う者たちもいる。》
《我が氷の国もそうです。ですが》

《一方で国民の皆様も知る権利と考える権利がある、その闇≠ヘ本当に必要な闇≠ネのかを》

【ウォルコットは落ち着いて話す、だがそれを聞いていた通行人たちは皆足を止めてしまう。】
【前回の放送から随分と飛躍した内容だからだ、ゴシップ誌に載っている陰謀論のようでもある。】
【そもそも今インターネットでは氷の国の特務機関こそ陰謀論のやり玉であるのだ。】

【この放送は、よりその議論に拍車をかけるだろう。】


《我々は真実を白日の下に晒し、水の国の国民の皆様がその是非を考える手助けをさせて頂ければと思っております。》
《オブライエンの凶行、公安五課という水国警察の暗部。そしてその奥に潜む巨悪の尻尾を我々は掴みつつあります。》


《近日、それを明かす機会を頂きます―――それまでどうかお待ちください。》


【《それでは》と言うとウォルコットは深々と頭を下げて放送を終える。】
【ざわざわと、人々は放送が終わった後もどこか興奮気味に語り合う。】

【だが分かる者には分かる、この放送が目指すXデーが何なのかを、何が始まるのかを。】
【この放送は全世界へと拡散され、そして―――】


//全体向けソロールです。
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/15(金) 20:38:22.61 ID:1YVk2qJzO
【廃村より南へ25分の獣道を進んだ先、古い墓地にて】

【人間の営みから隔絶されたその土地では夜間、死者の成れの果てが妄動していた】
【いわゆるリビングデッド。しかしながら襲う村や街もなく、訪れる不幸な若者もおらず】
【夜になると何処からともなく現れる彼らは、朝になるまで彷徨い続けて、消える】
【無為な怪異。夜風が冷たい今宵も、意思亡き死体たちは微かな呻きをあげて墓場をうろついていた】


〜♪


【墓掘り人達の作業小屋だったのだろう建造物から、レコード音源が流れ出していた】
【覗き込めばレコードプレーヤーと、その脇には甘酸っぱい香りを漂わせるレモンのタルト】
【そこにコーヒーと上等な椅子でもあれば、なるほど贅沢な夜の過ごし方にも思える】

【レコードの音源、タルトの出所、そもそのような品々を誰が用意し】
【そしてこのような陰鬱で、腐敗した終の住処に場を整えたのか。それだけが分からなかった、ただ】
【月の明かりに照らされて、小気味良いレコードのリズムに合わせるように】

【今宵、亡者達の動きはどこか舞踊のようでもあった】
356 :外務八課検閲済資料 - 203Q年□月□□日一般公開認可 ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/15(金) 21:19:05.79 ID:0B5XKbj+o
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                   管理者注 - 部外秘



                                    5 MARCH 2019




NOTE FOR : "Task Forces" of Section-8

SUBJECT : Briefing Papers for the mission, "Take the Power Back"




      1."円卓"よりの特命に従い、櫻国魔導イージス艦"みらい"の鹵獲作戦/Operation "Take the Power Back"を実施する。


      2.同艦はその電子的・魔導的制御の中枢であるホムンクルスを欠いた状態にあり、一切の作戦行動能力を持たないまま、櫻国静ヶ崎軍港に停泊している。
       また来たる3月14日、水国"櫻州"において魔導イージス艦2番艦である"いぶき"の観艦式が行われるとされ、その哨戒網は脆弱になっていると推測される。


      3.本作戦においては櫻国国防空軍・中部方面隊第3輸送隊のC-2輸送機を借用し、"みらい"への直上空挺降下による潜入ならびに敵勢力の無力化を図る。
       同艦の制御的中枢である艦橋内部の中央指揮所を制圧するのが潜入後の主たる目標である。熱光学迷彩の使用を許可する。
       艦内の制圧後は水国海軍の第7艦隊潜水艦部隊所属のウォレンシス級原子力潜水艦2隻により、水国本土の秘匿停泊地へと曳航する。


      4.実働を担う課員のうち、基礎降下課程・特殊降下課程の何れかを修了していない者は、アリア・ケーニギン=デァナハト教官の指示に従い、VRシミュレータにて12日までに両課程を修了すること。
       なお通常のMC-4パラシュートではなく、視認性が低く熱光学迷彩の併用が容易な、MC-6ロケット補助ウイングスーツを装着して降下を行う


      5.昨今の国際情勢及び降伏勧告の状況を考慮し、敵勢力の殺傷は厳禁とする。
      本作戦に参画する課員には対人麻酔銃・スタンナイフを始め、非致死性の各種兵装を支給する。接敵は最小限とし、また重火器類の携行は許可しない。


      6."円卓"より未確認兵器の実地試験を委託されているが、使用に際しては現地での状況を十分に考慮せよ。
357 :外務八課検閲済資料 - 203Q年□月□□日一般公開認可 ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/15(金) 21:20:07.54 ID:0B5XKbj+o
// 明日のイベントに向けて、「γ」に参加する"外務八課"メンバー向けの作戦要綱です。
358 :マーリン ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/15(金) 21:49:46.30 ID:LI1TSDY2o
>>350-352

【相も変わらず不機嫌な様子であった、普段はもっと表情豊かであるのだが、この場に於いては茶飯事で】
【クーデリアにとっても見慣れた表情であろう、兎に角この男、王宮とやらが気に入らないらしい】
【品定めする様な視線であった、上から下まで見下ろしたなら、ひどく気怠げに言葉を告げる】


いつ見ても無駄に着飾った格好でご苦労なこった、アンタにかかる金の百分の一でも俺に回して欲しいトコだが
生憎とこんな直訴は唱えたところで聞き入れてはくれないんだろう、だったら上っ面の感謝なんて必要ない
アンタを始めとした王族が出しゃばらなきゃ、トントン拍子で復興できたんだけどな


【黒い短髪を派手に撫で付け、胸部を大きく露出した耽美的な黒のドレスシャツ】
【黒の司祭服を袖を通さずに羽織り、首元には申し訳程度のロザリオを垂らして】
【真紅の瞳が印象的な長身の男性 ──── マーリンの言葉は普段通りの憎まれ口】

【その言葉の何処までが真意であるかは定かでは無いが、少なくとも快くは思ってはいない】


──── Acquiesce≠ヘちゃんとやってるか? 

胸ばっかり立派に育った女王陛下が、少しでもマシな為政者様になれますようにと
俺が伝手を辿って作らせたソフトですから、活用していただけると嬉しいわけだ


【Acquiesce<}ーリンがクーデリアに "やらせる様に" と持ってきたPCのソフトウェア】
【その内容は高度な市場経済を模したゲームであった、架空の商品をAIとやりとりし利益を上げる事を目的とした内容】
【アルゴリズムから良く出来ており、一筋縄ではいかないゲーム性であったが】

【マーリンはそれを踏まえた上で問いかけた、少しばかりの興味を広げながら】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/15(金) 22:08:31.91 ID:GHcOae3IO
>>275>>298

【頭上から降ってくるしゃがれ声。強烈な懐かしさがあった】
【例えば今しがた自分が出した男の声を酒灼けさせて、タバコの煙でくすませればこんな声になるんじゃあないか】

【──頭をあげる。そこにいたのは死んだはずの男。思わず呼吸が止まる】
【すぐさまドライアイになるんじゃあないかってくらい目が目一杯開く。それと】
【自分でも分かるくらい、口元は笑っていた。嬉しかった。純粋に。そりゃあそうだろう】
【それなりに彼のことは気に入っていたんだ。思い切りハグなんてしないのは、その。なんだ】
【ちょっとしたつまらないプライドみたいなものが邪魔するせいなんだろう。後は場の雰囲気ってやつ】


…………なんだよ。クソ野郎が…………!ぎゃは、はっ…………!
ばぁか……、ターミネーターのシュワルツネッガーだって、よぉ……
もうちょっとマシな老け方で登場するってぇのに……、ったく────は、はっ……!


【情けないことに、口から出るのは嬉しさを抑えきれない声だった】
【馬鹿にされちまうだろうか。まぁそれならそれで、あのくしゃくしゃに縮れちまっている白髪を】
【腹いせにぐいっと引っ張りでもすればきっといい気分になるんだろう】
【だが、懐かしさに浸るのは今じゃなくてもよかった。今聞くべきは】
【彼の過去の話で、どこかの世界線の未来の話────】


(──“円卓が勝利した未来”……、そんでもって、あいつは確かにこういった)
(“懐かしい顔ぶれ”“ミラは違う”──ってぇことは、だ)
(こいつが……βのロッソがいた未来じゃあ、あたしはまだ生きていて)
(おまけにあの口振りからすりゃあ、そこそこの頻度で顔を突き合わせてたってぇ感じか)

(そのこともまぁ、あたし的には気になるが──あくまでも個人的な趣味の範疇だ)
(気にすべきはもっと別のところ……そう。こいつの存在そのものが、平行世界ってぇSFな概念の証明になっちまってるってぇことだ)
(ロッソが死んだ以上、この世界の延長線上にはオールド・ロッソは存在し得ねぇ)
(ってぇことは……この世界のロッソが生きていたら成り得ていたであろうオールド・ロッソとβロッソはまるきり別人ってぇことだ)
(ロッソバースってぇか?……いやマジウケるわそれ。状況が状況じゃあなかったら爆笑してたとこなんだけど、よぉ────)


…………そんじゃ、あたしからも取りあえずひとつ
追加の質問があるかどうかはまぁ話次第ってぇとこ、だけどよぉ

ロッソ──、いや…………とりあえず今は“ベータ”ってぇ呼ばせてもらうぜ?
チンザノ・B・ロッソってぇとこか。あんたからしちゃ、心外なニックネームだろうけどよぉ

あんた…………一体どうやってこの世界に来た
話を聞くかぎり────必要な技術はタイムマシンだけじゃあないはずだ
時間を超えるのに加えて……あんたがここに来るには、世界線を超えるテクだって必要だったんじゃあないか?


【ミラが話を切り出すのは、未来のカニバディールに関するトークが終わってからになるだろうか】
【今のミラは、それくらいの気遣い程度なら出来る。もっとも、未来やβ世界じゃあどうかは分からないが】
360 : ◆ImMLMROyPk [saga]:2019/03/15(金) 22:21:43.47 ID:cbQVKNSH0
本スレ>>342
【漸くその口調を本来のものに切り替え、漸く彼女の存在を正確に認知してくれた女性を前にして、彼女はにわかに微笑んだ】
【自身を見てくれたからではない。本性を見せてくれたから、真実を知れたから嬉しいのだ】
【私は貴方を見ていたい。貴方の中身を覗きたい。貴方の内臓、骨髄、脳の奥まで全てを見透かし愛してみたい】



うふふっ、ようやく貴方を見せてくれたわね
そっちの方が好きよ。貴方らしくて

へぇ……それは素敵なお話ね。薔薇の口付けのように甘いわ
でも、甘いだけじゃつまらないでしょう?苦くて、辛くて、酸っぱい貴方もきっと素敵だわ


【ニコニコと、先程よりもずっと朗らかで本心からの笑顔を向ける。見上げているのか、見下ろしているのか】
【脅しを受けてなお、彼女が動じることはない。むしろ、脅されることを望んでいるようだった】


私?言ったでしょう、私は災害よ
そうね、一言で言うなら


【カーライトの閃光が視界を遮る】


円卓の騎士=iナイツオブラウンド)って、災害よ


【騎士の威光など、地に墜ちたものだ】
361 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/16(土) 12:08:35.87 ID:MHfb8plRo
/『不可逆的仮説-或いは破滅的な選択-』(PL向け情報)
/https://www.evernote.com/shard/s266/sh/6ce5335a-c28f-4335-bb72-0c001f45aad6/ee844317d6b96b6d5b530b9746e7dd3a
/
/『Minstrelman In Mercurius』(PC・PL向け情報)
/https://www.evernote.com/shard/s266/sh/42d6c7eb-cb9f-4e3e-aaf9-79dd5bf32725/8713c5ebd9e09a8842d0560d445ee8ab
/
/『標準時定点観測』(PL向け情報)
/https://www.evernote.com/shard/s266/sh/90a708c8-56f8-44d4-adcf-b021213d481d/fb221905fa32812f55806dc030ccc7c1
/
/本日のイベントに向けた情報です、宜しくお願いします
362 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 13:29:39.70 ID:dPLVBhQh0
【大して話題にはならなかった事件である。現場となった櫻の国は混乱の最中であるし、世界では日々大きな事件が起き続けている故に】
【今、櫻の国のニュースは櫻州≠ノおける魔導海軍のセレモニーのことで持ちきりだ】
【他国もまた、同様に。三面記事の端に載るようなレベルの、海賊事件になど誰も目を向けなかった】

【『真紅の鬼の面を被った倭寇の集団、櫻国の蔵屋敷を襲撃』】
【ほんの数行、書かれているだけ。異様に膨らんだ体躯を持ち長大な金棒を装備した巨漢の頭目以下、全員が赤い鬼の仮面で顔を隠した『赤鬼党』を名乗る凶賊どもが】
【殿様の元へ納められるはずだった年貢を貯蔵する蔵屋敷を数件叩き壊し、中の年貢や金品を強奪していった、と】
【捕らえようとした警備の役人が幾人か殺傷されたというが、生存者の方が多かった。殿様への不平を叫んでいたというが、所詮は小さな不満分子だろう】

【とはいえ、殿様への年貢を奪うなど、言語道断。役人たちは血眼でその行方を追っている。記事から知れるのは、そんなところだった】
【たかが凶賊にしては、異様に高性能な武装をしていたことも。彼らの海賊船が、恐ろしく速い最新鋭船であったことも】
【目的のものだけを奪い、邪魔翌立てする者だけを排除して、一瞬のうちに逃げ出す手際が、ある盗賊団と酷似していたことも。全て、伏せられていた】


……さて。予行演習と正体を隠すための工作は、こんなところでいいだろう

【船上。『赤鬼党』の頭目が面を取る。その膨らんだ身体がみるみる萎む。代わりに背が伸びる】
【萎んだ後でも太い四肢と、2メートルを超える体躯を持つ、三つ目の怪物がそこに現れた】

P≠ゥら買った物は、どれもこれも大した性能だ。これなら、魔導海軍が相手でも歯が立たないということはあるまい
では全員、手筈通りの潜入ルートで『櫻州』に向かえ。一つ、イベントを賑やかしてやろうじゃあないか

【倭寇『赤鬼党』頭目こと、盗賊団スクラップズ首領。カニバディールはにたりと笑った】

/今回のイベント向けソロールです
363 : ◆3inMmyYQUs [saga]:2019/03/16(土) 13:49:00.23 ID:wQnyAwYio

【『能動的▽分間』】
【導入映像詩篇】

ttp://ur0.link/TcuJ

/13:57より生上映
364 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 14:10:45.44 ID:9Xfcwn8j0
――守るも攻むるも黒鐵の
      浮かべる城ぞ頼みなる――

                   まさにそれは、護国の城であった


――浮かべるその城、日の本の
      皇國の四方を守るべし――


              そう、なる筈であった


――眞鐵のその艦日の本に
        仇なす國を攻めよかし――


                  民衆は願うのだ、永遠の平穏を


――石炭の煙は大洋の
     龍かとばかり靡くなり――

                海は果て無く、青く

――彈撃つ響きは雷の
      聲かとばかり響むなり――

                大海原には戦も争もまるで無縁のように


――萬里の波濤を乘り越えて
皇國の光輝かせ――


                続く続く、人が人である限り人が人の枠を超えぬ限り







「さあ、おはよう、そして始めよう、一秒前は……最早死んだ」
                          

             
                 「世界大戦の開幕だ」






//続きます


365 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 14:12:02.87 ID:9Xfcwn8j0
――水国、櫻州軍港――

「本日は、水国の優しき友人達に最高の未来を送る素晴らしき記念日となるでしょう」

【この日、魔導イージス艦『いぶき』就航のセレモニーが、大々的に催された】
【広報は大々的に、多くの民間人、報道陣、著名人、政治家が招かれ】
【先頭にお目見え、係留されたいぶきに、一人の男が乗艦する】
【純白の海軍将校の制服、豪奢な勲章達と数本の金のモール、腰には儀礼用の装飾軍刀】
【魔導海軍総司令官、蘆屋道賢がいぶき艦首に立ち会式の辞を述べ始めれば】
【同時に、割れんばかりの拍手と喝采が軍港を包んで】

「先のテロから櫻州爆破事件、そして民間機撃墜事件、両国の緊張と両国民の平和への不安の心を思えば、夜も眠れぬ思いです」
「しかし、この場を持って優しき友人達よ、その不安は永劫に払拭される事を宣言しましょう」
「この魔導海軍が誇る最新鋭艦いぶきは、まさに皆様を守る神の盾として、両国の永久の友好と平和の証としてこの場に就航したのです」
「果たして、この日を祝わずに居られましょうか?」
「我らは、そう、安寧を手に入れたのです!」
「然るに我々の友情と、そして平和を脅かす第三国、そして武力機関よ」
「この日がお前達邪悪の命日でもあると知るがいい!」
「我々の平穏と友好は、永遠である!!」

【舞台役者のようなパフォーマンスと、普段以上に情熱的な演説は詰めかけた民衆を圧倒】
【先の爆破事件の爪痕が、まだ少々残るこの場に再びの拍手が鳴り響き】
【やがて、道賢は降壇する】
【顔に冷徹な笑みを張り付けながら……】


//続きます
366 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 14:12:20.18 ID:9Xfcwn8j0




【開式の辞が終わればいよいよ軍艦のパレードが催される】
【出店が立ち並ぶ港内を、父親は子供を肩車し、報道陣は望遠レンズを艦隊に向けて】
【熱の籠った群衆の視線は尽きることがなく】
【軍楽隊の特設ステージでは、まさに演奏が開始される】

//https://www.youtube.com/watch?v=pi1ozeYThZg

【軍艦旗が掲揚される、櫻に錨の意匠】
【式典用なのか、空母より、レシプロ機が発艦し空中に軌跡を描けば】
【それに続き、いぶきを先頭に綺麗に化粧塗装を施された軍艦たちが続く】
【行進曲に合わせて艦隊は列を組み、海原を行く鋼の城は、民衆の目にはどの様に映るのだろうか】

魔導イージス艦:いぶき
連合艦隊総旗艦:長門
戦艦:金剛、比叡、霧島、榛名、扶桑、山城
雷装戦艦:尾張、肥後、駿河
第一航空戦隊、空母:赤城、加賀
第五航空戦隊、空母:翔鶴、瑞鶴
その他航空母艦:龍驤
重巡洋艦:摩耶、鳥海、加古、古鷹、最上、三隈
軽巡洋艦:川内、神通、那珂、阿武隈、由良、球磨、多摩、木曽、北上、大井
駆逐艦:白露、春雨、夕立、時雨、島風、雪風、時津風、綾波、敷波、朝霧、夕霧、朧、曙、漣、潮
潜水艦:伊8、伊23、伊58、伊14、伊13、伊168、伊10
補給艦:速吸
給糧艦:間宮
工作艦:明石
潜水母艦:大鯨
特務艦:橋立


計59隻内非武装艦は2隻

【まるでそう、海戦を見据えたかのような大艦隊】
【櫻国海軍連合艦隊の主力が、ほぼ集結している】
【いぶきを先頭に、旗艦と戦艦、空母から発艦】
【将兵は甲板で敬礼し、群衆の喝采に応え】
【時折戦艦が主砲を天に向け、号砲を鳴らせば、子供達は歓声の声を挙げて】
【港湾から近海を周り、やがて軍港に戻る式典の行進】
【議員や特別なゲストは特務艦橋立に招かれ、優雅にも食事会だろうか】
【水と櫻、両国の国旗に彩られた軍港は何とも華やかに】
【民衆は祭りに浮かされる】


「さあ、始めようか、来るのだろう?」

【その中において、長門艦橋にて、蘆屋道賢は口の端を釣り上げて、ただただ笑みを浮かべるのだった】







//αルートの方、此方にレスをお願いします
367 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 14:13:23.12 ID:MHfb8plRo


【魔導イージス艦 "いぶき" ──── その威容を鉄の城壁で包み込む、まさに動く城郭と呼べる程に】
【盛大なセレモニーが開かれ、多くの人々が行き来する、──── その最中】

【貴方達は思い出すだろう、自分達に与えられた "使命" の一端を】



  “ええ、強襲ですわ、──── 魔導イージス艦 "いぶき" 内部への”



【彼女はそう言って笑っていた、水晶細工の微笑み精緻、微塵の乱れも無い頬の杜若】
【更級に荒ぶ春風の名残、──── 彼女は紡ぐ、〈円卓の騎士〉達に向けた託宣】
【新型魔導イージス艦 "いぶき" 今宵のセレモニーの紛う事なき目玉、その艦内へ強襲をする、と言う】

【それは正しく無理難題であろう、蓬莱求める輝夜よりも悪戯に、死を望むと暗に示すが如く】
【然して彼女はそれを不可能とは思っていなかった、貴様達は人にありて人にあらず】
【一騎当千 ──── 故に〈円卓の騎士〉と、そう、誹毀呼ばれる存在なのだから】



  “僅かばかりの気まぐれに、──── 道を作りましょう”
                        
                     “辿る辿らないは、貴方達の自由です、どうぞご武運を”



【貴方達は "見る" セレモニーの最中、"いぶき" の側面に人一人通れるだけの穴が開く】
【示し合わせた様に、──── それを使うか使わないか、は各々の判断に委ねられるだろう】
【いずれにせよどんなカラクリか、尋ねど応える人は無く】



【 ──── そして、騎士では無い諸兄らもそれに気付く、その穴を使い内部へと入れる事に】
【穴はやがて収束し消えていく、それもまた手段の一端、託されるかは未だ無明】


【けれども深淵の誘いとは、──── 時にこの様な謀りと】


/↓
368 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 14:13:52.47 ID:MHfb8plRo

【 "いぶき" 内部は広々としたスペースが存在していた、現代の兵器に相応しく快適性が高い】
【侵入者は廊下を進む、──── 奇妙な程に内部には人が存在していなかった】
【まるでそう、──── 何か意図を持って排除されたかのように、貴方達はスムーズに内部を進むだろう】

【やがて分岐点が来る、右か左か、──── 本能で各々は左右へと分岐する、それが運命の分かれ道とも知らず】



【 ──── 】



【 ──────── 】



【此処は何処か、格納庫である、と推察出来るだろう、ティルトウィング機『海鳥』や、ヘリコプター 『SH-60 海鷲型』】
【そして、ジェット戦闘機『心神 type:zero』 ──── 魔導海軍の誇る最新鋭の機体ばかりである】
【それらの機体を格納してもあまりある広大な空間、そして中央に立ち尽くす一人の男】

【仕立ての良い黒のスーツ、ワインレッドのシャツに重ねるネクタイも黒、同じくセミロングの黒髪】
【銀フレームの眼鏡越しに二人を見ていた、長身痩躯、──── 端正な横顔が静かに微笑む】



──── 嗚呼、待ちくたびれたよ、一幕ばかりの物語、僕が手繰るにはあまりに淡い
けれども、それが使命とあらば、寵姫に捧げる僅かな葬送曲には十分なのでしょう

初めまして、──── 私はAmadeus℃iるは音、届けるは奏、綴る調べに旋律を残し


愛しき奥方へと伝える、せめてもの願いになれば

──── お時間です、BUZZMOTHERS



【彼の背後に出現する、巨大な金属塊、──── 銀色で出来た女神像、背中には一体化したパイプオルガン】
【前衛芸術の様なフォルムであった、抱擁する様に開いた両腕が何処か歪な信仰を思わせて】
【 "アートマン" ──── 世にも珍しい、具現化する能力の総称であった】

【BUZZMOTHERS≠ェ響く、歌声であった、金属質のアリア、美しくも何処か妖しい異国情緒】
【同時に彼の周囲に浮かび上がる "海鳥" ──── ガトリングを宿したヘリコプターが彼の側へ移動し】
【そのガトリングの銃口を二人へと向け、間髪入れずに掃射し始める】

【同時に二人は気付くだろうか、ヘリコプターのコクピット、──── そこに居る魔道海軍兵らしき存在】
【恐怖を顔に貼り付けて、彼はその操縦桿を握っていた】


/トリスタン&オムレツさんの方宜しくお願いしますー!
369 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 14:14:14.26 ID:MHfb8plRo



【────】


【────────】



【もう一方、別の道を進んだ貴方達が辿り着く "多目的区画" 広いスペースは平常時には会議室として使われる】
【違和感があった、バラバラに散乱したパイプ椅子、少なくともそこには大量の誰かが居たはずであったから】
【けれども、そこには静寂しか残っていなかった、──── 空っぽの室内は廃墟を想起させ】

【 ──── 否、たった一人、その中央に佇む少女を残して 】


【長い茶色の髪を後ろ括りで結い、鮮やかな簪で一つに纏める、それでも前髪が額を濡らすほどの髪の量】
【肩を露出するほどに大きくずり下げた色打掛、赤を基調としたそのデザインは、服の上で花が咲いた様に】
【前に組むのは艶やかな俎板帯、一片の隙も見せない、鮮やかに溶ける花魁の様相】

【紅色に染まる両眼が印象的な女性、重ねた和装の上でも分るほどに肉感的な体つきをしていて】

【着物の袂から取り出すは "扇" ──── 淑女の様に口元を隠したなら、雅に微笑む】
【秋波な目元、眉目秀麗な姿は扇情的でいて、何処か愛らしい童女の如く ──── 】

【──── 然るに総じて、戦うとは程遠い様子であった】


あら、これはまたお客はんでありんす、わっちは今終えたばかりどす
この細い身の上一杯に詰め込んでも尚、姐はんは休ませてくれへんのやね
ほんと堪忍してくらはい、幾らわっちが悪食言わはっても、一人で相手取るには限度があらはって

──── せやけど、美しいお二人はんなら、食後の口直しに丁度ええわ


【パチン、と音を立てて閉じる扇の音色が凜、と滴る口元蜜月に似て】
【ちろりと見せた唇の輪郭、──── 零れた紅が血の化粧】



【人を食ったような態度で、彼女は微笑んでいた、──── 静寂が耳に痛い】


/アグラヴェイン&ミレーユさんの方はこちらへー!
370 : ◆1miRGmvwjU [saga !蒼_res]:2019/03/16(土) 14:16:06.48 ID:moVmP3JOo
≫Operation Code - "Take the Power Back"
≫March 16th 2019 - 13:29:49/OAT:-55℃/Cloudy
≫Maj.Aria "Konigin" Dernacht
≫"F.E.N.R.I.L." - Foreign Affairs Section-8 Task Force
≫Shizugasaki Naval District, FL300, State of Sakura



〈降下30分前。機内に高純度酸素を供給する。予定リリースポイントへの飛行に問題なし〉


〈雲の下は快晴、風速もごく微弱だ。DZ/着陸地点との誤差は最低限で済む。降下15分前。〉


【暗闇に等しいような仄暗い赤色灯が機内を満たしていた。 ─── 空挺降下用の分厚いウィング・スーツに膚を隠しながらも、ひどく寒い】
【幾つかの圧力隔壁を隔てた向こう側にあるジェットエンジンの間断ない唸りだけが、却って静寂に似ていた。オペレータの淡々とした報告だけが響く】


「 ──── 訓練と変わらないわ。」「私の教えた通りに降下し開傘すれば、何も問題はない。」


【バラクラバ越しに怜悧な声が呼びかけた。女の声だった。冷徹だった。だのに掠れるような甘さがあった】
【ひどく背の高い巨魁の女。与圧服に身を包むなら、その威容は常よりも高く在るようでさえあった。透徹する隻眼の青さだけが変わらなかった】


        〈降下3分前。〉
        〈カーゴ内、減圧開始。空挺リグ及びハーネスを装着せよ。〉

「各員、高度計をリセットし1600フィートMSL/海抜高度へ再設定。降下後は航法装置の指示に従い、編隊を崩すな。」
「指定高度に到達すれば後は機械がやってくれるわ。」「 ─── 座標指定・連携、最終確認。酸素マスクを装着しろ。吸入開始!」

        〈降下1分前。 ─── プラットフォーム、オープン。〉


【オキシジェン・マスクを装着し、高濃度の酸素を肺に入れれば、多少の頭痛や眩暈を覚えるかもしれない。】
【 ─── だが薄明の機内へと、開かれた後部ランプより射し込む陽光の眩しさに比すれば、些事であった】
【見下ろす限りの雲海は純白であった。見上げるならば雲一ツない成層圏を望めた。圧力差に吹き込む高度3万フィートの厳寒に、貴方は飛び込む】



        〈リリースポイントまで10秒。グリーンライト・オン、グリーンライト・オン ─── 降下開始、降下開始!〉



【飛び降りる爪先は自死のように】【揺らいで落ちた彼女へ続くのならば】【重力加速度に身を委ねて】


【 ─── 噴き上げて猛る烈風が冷え込んでゆく血液を慄かせたまま、雲海へ飛び込む。】
【「各員開傘 ─── 熱光学迷彩、起動。」生まれ落ちるように四肢を広げろ。手脚にのみ張られた飛膜が、緩やかに貴方を支えてくれる。雲を抜ければ、程近い眼下】
【軍港都市の威容に交えて、目指すべき艦橋が見えてくる。背負った噴進装置がフライ・バイ・ライトに起動して、その甲板へ貴方たちを降り立たすだろう】



//皆さまよろしくおねがいしまーす!"γ"の方はこちらにレスを!
371 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga!nasu_res]:2019/03/16(土) 14:17:58.73 ID:ApAU9bVr0
>>364-366

《―――安寧?笑止、貴様らこそがその安寧を脅かす存在であるというのに》

【―――ジジジ、突如としてスピーカーにノイズが走り放送はジャックされる】
【映し出されるのはどこかの甲板に立つ一人の人物。】
【鉛色の腰まである長髪に銀色の瞳をした20代後半、身長180cm程の男だ】
【全身は飾緒や勲章が幾つも装飾されたネイビーのコート型軍服で包まれており、腰には一差しの騎士剣がある】

【男は潮風に長髪をたなびかせながらカメラを見つめ、口を開く。】

《水の国の皆様、初見となります。ミヒャエル・テルミドール大佐です。》
《あるいは先日の我が国からの放送でご存知頂いている方もいるかもしれませんが、そう先日撃たれた佐官というのが私です。》

《私の不覚でご迷惑をお掛けしたことを大変申し訳なく思うと共に、こうして無事な姿をお見せ出来て嬉しく思います。》

《―――突然の放送、驚かれた方がいらっしゃれば申し訳ありません。》
《ですが大切な事をお伝えしなければならないためこの場をお借りします。》


《先日私を撃ち我が軍から脱走したコニー・オブライエン、並びにオブライエンとつながりがあるとされる公安五課についてです。》
《私の優秀な部下たちの調査と水の国警察の良識≠フある方々、そして水の国最高議会与党の皆様の尽力によりそれらの黒幕≠つきとめました。》


《そう―――それが他国の領土に土足で上がって自らの領土を作り、セレモニーなどを開いている蛮族。》

《櫻の国魔導海軍≠アそが、先日からの度重なるテロ、そして水の国警察暗部と結託しこの国に闇を齎そうとしている黒幕≠ナす!》


【テルミドールはその言葉に一切の迷い、疑念がないように鋭い声で言い切る。】
【そして人々のざわめきが起こるのを予期するように言葉を切って間を置く。】

【しかし、その段階で既に陸からも気づくだろうこのセレモニーへと接近する艦隊の姿を。】
【氷の国≠フ艦隊だ―――それが軍港を包囲するような形で展開され接近してきている。】
【だが、恐らく魔導海軍においては視認するより前に既にこの艦隊の接近を予見はしているのだろう。】

【その艦隊の旗艦の甲板でテルミドールは放送を行っている。】


《我々は今まで国家の影≠ニして動いてきました。国際社会への脅威を秘密裏に調査し対処するのが役割でした。》
《ですが、それは本日をもって終わりです。魔導海軍≠ニいう水の国、氷の国、そして世界全体への脅威を前に表へ出ます》

《既にコニー・オブライエンと公安五課の人間が魔導海軍の手引きでそのセレモニーに紛れ込んでいるのも掴んでいるッ!》
《これよりその首を引きずり出し我々の正義を証明しましょう!》

【嘘であった】
【コニーの行動はある程度推測できるが公安五課に関しては全くの裏付けのない言いがかり。】
【だがそれで良かった、開戦のきっかけさえあればあとはどうとでもなる=z
【テルミドールはいつもの冷静さと打って変わって熱っぽく語り掛ける。】


《皆さんももう気づいているのではないかッ!?今の世の中の違和感に!「何かがおかしい」と!》
《見て見ぬふりはもうやめろ!ゆっくりとまるで寄生虫を植え付けられた動物のように死んでいくのが望みかッ!?》
《―――そこにいるのは君達の敵≠セ!これは扇動だが事実だ!》


《………魔導海軍≠ヨ告ぐ、ただちに全武装を解除し我が軍へと下れ。》
《そして非戦闘員と一般市民はすぐにこの場から退避しろ、魔導海軍が何を起こすかは分からんぞ!》

【《―――繰り返す》とテルミドールは何度も相手へと通告を復唱する。】
【その間も氷の国の艦隊は軍港へと近づいていき、各艦の砲身は魔導海軍へと向けられる。】
【だが―――氷の国の艦隊は通常艦隊≠セ、魔導戦艦≠保持する魔導海軍とは雲泥の差だが】

【―――God is Force―――】

//テルミドールです、宜しくお願いします!
372 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/16(土) 14:22:24.93 ID:MHfb8plRo
【アーディン=プラゴールの元へと一通の連絡が届く】
【差出人はシャッテン=シュティンゲル、彼が全幅の信頼を置く右腕】
【シャッテンは現在、ホムンクルスみらいのボディガードとして、議員イスラフィールのマンションの一室に住んでいた】

【定時連絡は何の違和感も無かった、自由に外へと出ることが出来なくなりやや不満げなみらいであったが】
【望むものは何でも買い与えられる環境という事もあってか、それなりに満喫していた様子とも言えよう】
【だが、シャッテンはこう伝える、──── 曰く】



     "みらいの様子が、おかしい"



【アーディンはイスラフィールのマンションへと向かうはずだ、セキュリティは強固であったが】
【彼が名前を告げたなら快く通してくれるだろう、辿り着くはマンションの一室、シャッテンとみらいが生活する部屋】
【イスラフィールは不在の様であった、テレビから流れてくる音声、生中継されるセレモニーの様子】

【 "みらい" はそこに居た、透き通る金色の髪、白い簡素なワンピースとぶかぶかのコート】
【アーディンの姿を見たなら、一目散に駆け寄ってくる筈だ、拙い足取り、とてとて、と足音を響かせて】
【小さな背丈が胸元に埋まるぐらいの位置で、彼女は抱きつこうとする】


──── おいちゃ、おいちゃ、げんき、してた?


【見つめる瞳の丸い水面、──── 変化の無い、彼女の様子、微笑みの様相は淡く切なく】
【少なくとも表面上は何の違和感も無い筈だ、──── 事実、シャッテンも最近までそう思っていた】
【だが、同時に彼はこうも感じていた、──── つまり】

【 ──── みらいに変化が、なさ過ぎると】



/アーディンさんの方、宜しくお願いします
373 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 14:29:04.27 ID:tLHVUXuP0
>>368

【――――進みゆく足音はうるさすぎない上等なものだった】
【ウイングチップの施された上等な革靴。清潔な靴下の上から履いて】
【その上のスラックスは真ん中に一本筋の通った皺ひとつないもの、であれば】
【合わせるジャケットやシャツだってそれに見合った一級品。……スーツ姿の男、だった】

【艶為す黒髪は七対三にきっちり分けて、決して多すぎない整髪料できれいに撫でつける】
【頭の形は少しだけ縦長の卵型。頬骨は貼っていなくて顎は細め、俗に言うなら「塩」の顔】
【ただ、目だけが少し切れ長すぎた。切れ長と言うよりは最早――狐めいた糸目、であって】

………………ややあこれは、とんでもないところへ通されてしまった。
本日は軽い商談のみと聞いておりましたが――まったく部長はいつもお話が違う。

マアよろしい。早速ですが「お話」を始めさせていただきましょうか――おっと。
早速名刺交換ですか? ……少しばかり数が多すぎる気がするのですけれども。

【――――鳴り響く唄/銃声。それを皮切りにしてこの男は動く。こ、とひとつだけ足音を残して】
【疾駆する。……常人にはあり得ぬ速度だった。そうしてガトリングの射線から抜け出して】
【しかしそれでも追跡されるのだろう。ならばそれからさらに逃げる。追われる。逃げる。追われる。逃げる】
【それを延々繰り返して――オルガンを背にする男に、確実に接近しようとするのだろう】

【そうして】

――――――――――――初めましてどうも、「株式会社アンダーチャーチ」の「エンドウ」と申します。

【――――投擲。剃刀の如き鋭い光を放ちながら、男の頸に向かって投げ渡されるは一枚の紙】
【言に違わず名刺なのだろう、しかしきっと切れ味は本物だった。――薄い瞼の向こうで光る、「真っ黄色」】


//オム……エンドウです!よろしくおねがいします!
374 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 14:31:44.55 ID:HNc9ZNRV0
>>364-366

――――白々しい、白々しい――――畜生どもめ
今日がどちらの命日か――――精々思い知れ――――

【――――集結した艦隊を遠く望む、水の国の岬。あまりに遠く、望遠レンズを構える面々すら、周囲には存在しない】
【そんな場所で――――その人物は、死人の様な冷たい瞳を、じっとお祭り騒ぎの『会場』へと注いでいた】
【足元には、その言葉を律義に伝えるポータブルラジオが1機――――それが、蹴飛ばされて海中へと沈んでいく】

ッ――――――――行くよ。あいつらも、『死んで綺麗に』――――っ、いや――――構わない――――

【わずかに、ぐっと左腕を抑えると――――その人物は、自らも海に飛び込んだ】
【素っ気無い水音だけを残して、人影は深く深く沈んでいく。方角だけを、真っ直ぐに胸に刻んで】

(まさか、60隻ほどまであるとは思わなかったけど――――少なくとも、3隻は沈めてやる――――――――『ネプチューン・フォース』――――――――)

【海の中。誰も気にも留めない光が、激しく輝いて――――】





【――――航行している艦隊。その中の1隻。恐らくは駆逐艦だろう】
【――――――――その船底に、何かが激しく衝突する音が響く。同時に、ギギギギ――――と、鋼鉄を破断する、特有の中低音がけたたましく響いて】
【――――――――――――再び衝突音と破断音。この時、船内からは、巨大な『爪』が垣間見えた事だろう】
【――――――――――――――――何かが、船を『引き裂こうとしている』のだ】

【恐らくは、異変に気付き、そしてそれが他の艦船に伝わったタイミングで――――正にそのタイミングで、『それ』は姿を現した】

――――――――――――――――ゴォォアアアァァァァァッッッ!!

【細長い胴体を持った『海竜』】
【巨大かつ長大な体躯が、尋常ではない威圧感を周囲にふりまく】
【口元から長く伸びた、二本の龍の髭は、不吉なラベンダー色をしている】

【巨大な水飛沫と共に、海上へと屹立して見せたのは、まるで神話生物の様な巨大な『竜』だった】
【そして、国中に轟かせんと言わんばかりの、低く巨大な咆哮――――怪物は、世界に名だたる艦隊の1つに対して、戦いを挑んだのだ】

/ラベンダーです。よろしくお願いしますー!
375 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 14:32:46.89 ID:9Xfcwn8j0
>>370

「い、いやいやいやあ、ああ、アリアさん!?」

【アリア同様の支給品のウィングスーツに身を包んだ男性が、その甘くも凛々しい声に答える】
【いつものスーツ姿ではない、戦闘服姿】
【ジェットエンジンの唸りと、外に広がるであろう憎らしいほどの蒼空がさらに男性を悩ませ】

「ンなこと言ったって、流石に僕は初めてですからね!」

【降下用のジェットパックを何度も点検しながら】
【同様に支給されたスタンナイフと麻酔銃も、そしてこっそり持ち込んだ愛用のマテバオートリボルバーも……】
【この高度だ、下手をすれば……結果は想像に難くなく】

「……結局、佳月ちゃんと、かえでちゃんも来る事になったんですね」
「アリアさん……この戦いは危険です」

【まだ年若い少女二人を見つつ、なんとも言えない表情でアリアに耳打ちして】



「……行きます!」

【指定高度に達した】
【アリアの支持と共に酸素マスクを装着して】

「降下ッ!!」

【アリアに続き、蒼空へと飛び出す】
【空気抵抗が体の自由を奪う】
【重力に引かれる感覚が全身を覆い】
【目標地点はみるみる近づいて】
376 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 14:33:15.07 ID:moVmP3JOo
>>369



       「光栄だね。 ─── ボクの事ホメてくれる奴と殺り合うのは、やっぱり楽しいから。」



【 ─── クラス3以上の再生手術を受けた人員は、半年間空挺作戦に参加できないという規則が、ミレーユ・ミスゲシュタルト=ストレーンを此処に立たせる理由だった】
【スペツナズ仕様の黒いアサルトスーツに身を纏い、その掌に二挺の拳銃を携えていた。髑髏のあしらわれた目出し帽と、目深に被ったフードは】
【眩しいほど端正な彼の白皙と濡羽髪を覆い隠して、尚も仄かに柑橘の香りがした。 ─── 翳るような殺意に満ちた眼光のみが、対手の微笑を映して、睨め付ける】



   「けれど」「けれどね。」「 ……… 手前ェは殺んなきゃいけない奴だって、ボクは解るぜ」



【僅かに低められた声音は銃爪を引くのと同義だった。 ─── 向けられた銃口と光学照準は殺意と等価である】
【爆ぜるような射撃音と共に二ツの銃口より放たれるのは高速徹甲弾である。右手より4発、左手より5発。落ちて響き渡る空薬莢】
【その周囲にて凍て付く大気が眩しいダイアモンド・ダストを形成していた。それが彼の異能だった。霰はやがて氷塊となり、何を形作ろうというものか】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 14:36:29.69 ID:H1oVOAiDO
>>367>>369

【──かつん。その<騎士>は躊躇うことなく優雅に、示された道を進む】
【道中で出会うもう1人とは、僅かながら会話は交わすのだろう。少なくとも】
【敵ではないことを明らかにするのであれば、この<騎士>はやんわりと微笑んでお辞儀をするのであった】

【“彼女”──は、喪服に身を包んでいた。ウエストから大きく膨らんだ漆黒が足元まで覆い隠すデザインは】
【見るものが見れば、漆黒のウェディング・ドレスのようでもあった】
【喪服の少女──齢は18程でしかなさそうな彼女は、口元に微笑を浮かべ】
【ここが愛しい死者へ花束を捧げる道中であるかのように、静々と歩みを進めていた】

【<アグラヴェイン>──<円卓の騎士>の一振りたる彼女は、人前に出る際は常に喪服を纏っていた】
【プラチナブロンドが波打つ長髪に、蒼い瞳。彼女もまた、戦場の血生臭さとは縁遠そうな容姿ではあったが──】
【──顔の半分ほどをもマスクする醜い火傷痕(ケロイド)が、彼女が騎士である一つの証明だった】


まぁ────美しいだなんて
お世辞だとはわかっていても、嬉しいものですわ

さ、お気をつけくださいましミレーユさん
くれぐれも、つまらない手傷は負わないでくださいましね──?


【ぶわり──と。仄昏い火の粉が、彼女の周囲に舞い散った。それはどこか火葬場の灰にも似て】
【或いは、<アグラヴェイン>を覆い隠す昏い葬送のヴェールのようでもあった】
【舞い上がった小さな焔粉が何かに接触すれば、──爆ぜる、だろう。高温の昏い粉が】
【穿ち、裂き、灼くだろう。無数の小さな火の粉たち。それは今まさにこの部屋中に散らばりつつあった】
【ひとつひとつは小さな存在。それでも数だけはあった。風に吹かれれば消えそうな存在であろうとも】
【数が集まれば山をも消し炭と変える。乾燥の強い時期。そんな自然災害のニュースなど、珍しいものではない】
【部屋諸共、昏い焔の海に沈めてしまうつもりだった。それは彼女にとっては、あまりに簡単なことであった】

【共にいるミレーユに配慮してか。彼女たちが入ってきた会議室入口側は、まだ火の粉の幕は薄かった】
【そこであれば、今はまだ安全地帯と言えるのだろう。今は、まだ】
378 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 14:40:07.51 ID:8Xgtcb1uO
>>365-366

【―――Xデー。鬼が出ようと蛇が出ようと不思議ではない】
【歓声に包まれた軍港、老いも若きも熱病に魘される様に】
【狂熱に沸き上がる場、それを盤上の駒を眺める様に、冷めきっていた】


――――……さて、はて。無知というのは愚かしいが同時に羨ましくもある。
だがしかして、この場においてはやはり愚かだ。呪うならば己が愚かさを呪うがいい。

沙羅。魔導書達の配置は済ませたか?

「はい、すでに整ってございます。わが主。鳳仙、アオイ、トランキライザー。いつでも動かせます
 つきましてはわが主の権能の一つをお譲り頂きたく存じます。――"Deadman Wonderland"をお貸しください」

構わん。好きにしろ。――――我が魔導書、沙羅=ブラッドベリに命じる。
我が権能を用いて現場を制圧せよ。この国の民も魔導海軍も、外部の敵も全て制圧せしめよ。
物言わぬ屍山を築け、全ての者の命を以て血河を築け。―――すべては調和の為だ。

「御意。――――確かに、頂戴いたしました。沙羅=ブラッドベリ、現時刻を以て現場指揮に入ります」


―――さて、ジェネラル。狂騒狂乱が始まるぞ。我らは特等席で眺めていようか。
もし助力を請うならば吝かでは無い。その時は遠慮なく申すといい。


【沙羅をはじめとした魔導書達は戦艦には乗らず、地上に潜み】
【墓場の王・ギンツブルクは蘆屋道賢の傍に立ち不敵に唇の端を歪めていれど】
【ハーフマスクで覆った顔からは本心は伺えない。墓場の王は何を思うのか――】

【もし助力を請うならば―――その時は、ギンツブルク秘蔵の"魔導書"が牙を向く】
【■■■■■・■■。墓場の王の鬼札/ジョーカー。状況を一変させるに足る最悪の魔導書が】
379 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 14:41:49.19 ID:dPLVBhQho
>>364-366
【平穏。過去、多くの人間が願ったものであるだろう。なのに、何故この世に平穏は訪れないのか】
【人の欲望は果てしなく、それ故に人は発展してきたからか。この世を動かす立場にある者たちが、平穏など望んでいないからか】

【答えはわからない。真実は時として、無数に存在するのだから】
【今、ここで語られるべき答えは一つ。この場で結ばれるのは、永遠の平穏と友好などではない】
【世界をすっぽりと包み込む暗黒の。この世の底から湧き出す深淵の。その一端。すなわち、惨劇であるのだから】

>>371
【その放送ジャックと、艦隊の登場に呼応するかのように、巨大な爆音が響き渡った】
【強烈な熱風が民衆を叩く。振り返れば、赤々と燃える炎と吹き上がる黒煙】
【その中に、人影が立っていた。『いぶき』をやや遠くに臨む、軍港施設の建物の上に】
【膨れ上がったずんぐりとした体躯を黒い外套に包み、その顔はすさまじい憤怒の形相をかたどった真紅の鬼の面≠ナ隠されている】

【赤鬼の男は、ざらついた声音で大音声を張り上げた】


然り!! 彼奴等魔導海軍≠アそが、櫻を、水を、世界を蝕む元凶なり!!!
我ら『赤鬼党』は、櫻の国の膿より出でた身内の恥を拭うべく、ここに魔導海軍≠ノ宣戦するものである!!!

【同時に、複数の赤い鬼の面をつけた人影が、軍港各地に現れる。忍び装束を着た者、武者鎧を着た者】
【まさに櫻の一団と思われる凶賊たちが、軍港設備を次々に爆破し、あるいは放火し、海軍兵を見つければ容赦なく攻撃している】

【頭目らしき大男も、自分の身長を超える長大な金棒を振りかざしてそれに加わった】
【阿鼻叫喚の地獄と化したセレモニー会場を、赤鬼どもが駆ける】

(さて、まずは混乱を助長させる。その後は、適当に各所にちょっかいをかけていくとするか)

【その内側に邪な思いを秘めて】

/『赤鬼党』です! 基本的には賑やかしで行こうかと思います!
/主催者様方、αルートの皆さま、よろしくお願いします! 凶賊なので、どなたも攻撃の標的にしてくださって大丈夫ですし、無視してくださっても大丈夫です!
380 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 14:42:55.35 ID:HNc9ZNRV0
>>372

――――シャッテンの奴め。連絡は簡潔かつ正確に、と言うのを、忘れたか……!?
……一体、何がどうなってる……ッ

【――――『その日』。彼は何か憮然とした様子で、とあるマンションへと向かっていた】
【受付を済ませ、中へと招かれる彼の姿は――――以前の約束通りだろう。場に相応しいだけの装いを意識したもので】

【短いバイオレットの毛皮で全身を覆い、その上から灰色のオーバーコートと黒のスラックス、白いハンドグローブを着用している】
【左目へとめり込む様な、人相を歪ませている大きな傷跡、更に頬にも大きな傷跡の目立つ】
【ずんぐりむっくりとした体格の、右目の眼光の鋭い、身長150cm前後の猫の特徴を宿した獣人】

【――――これはこれで、どこかギャングの怪しさを感じさせるような恰好ながら】
【獣人――――アーディン=プラゴールは、共に保護している対象である少女――――みらいへと、久々に顔を出しに来たのである】

――――久しぶりだな、みらい。中々来れなくて悪かったよ……
けど、お前も元気そうだ。安心したよ……

【そして。部屋の中でアーディンはみらいと再会する。傷だらけの面容に静かな笑顔を湛えて、アーディンはみらいを優しく抱きとめる】
【しばらく顔を見ていなかったが、相変わらずの様子に思えた】

(――――それが、シャッテンの奴には引っかかるという事だったが……どういう事だ?)

【――――笑顔の裏で。アーディンはじっくりと状況を整理していた。何を危惧して、あんな連絡があったのか。それを知ろうとして――――】

/アーディンです。よろしくお願いしますー!
381 :Amadeus ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 14:43:39.81 ID:MHfb8plRo
>>376>>377

【喰らう、喰らう、喰らう、──── 空中に出現した "口" が掃射される銃弾を喰らい尽くす】
【同時に、細くしなやかな喉元が膨らんで溶ける、飲み込むのは白亜の吐息に似て】
【ちろり、と零れる紅い舌、扇越しの口元が淫らに笑う】


──── 別嬪さんが二人やと思わはったら、──── 嗚呼なんや一人は雄やね
雄の肉は固くてまずいさかいにわっちの好みやあらへんさかい、狗の餌にしてしまいましょ

そうしてもう一人のお姉はんを、骨の髄までしゃぶり尽くして、────



──── わっちの果てで、一つになりんす



【周囲に舞い散る火の粉、彼女はそれを見やって、口元を扇で隠す】
【寸刻、殺気が迫る、──── 二人がその場に佇んでいたなら、肩を深く噛み千切られるだろう】
【獣の如き力で、彼女は一歩も動かず、食らいつく牙の姿も "見えず" ──── だが】

【本能的なものであろう、動物としての自分が、──── 迫る殺気を感知する筈だ】
【その本能に従ったなら、見ずとも回避はできる筈だ】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 14:44:34.33 ID:u0ZqMEwU0
>>370

はあい、

【暗闇を舐めるようにちらと開けた眼差しはきっときっと澄み渡る快晴の青空よりも澄んでいた、全ての生き物が滅んだあとの海はきっとこんなにも青いから】
【ごく平坦な声は常の甘やかさと涼やかさを残しながらに寒天とかゼラチンで固めたみたいな色をしていた、――あんまりに静かすぎるから、きっとバレてしまうんだけど】
【別にそれだって何の意味もないだろう。――――――ぴいぴい泣きじゃくるような声で「私たち鳥さんじゃないんですよ!?」「ましてや天使でもないんですよ!?!」なんて】
【「そりゃあ私は天使みたいに可愛いですけど!」「でも翼の折れた天使なんですけど!」なんて。――喚き倒していた数日くらい前、全員の記憶に新しいのなら】

――――――――――――――天才で良かった、私……。

【教わった通りを寸分の狂いなく実行するのに"不要"なもの全部の阻害。故に静かすぎていた、落ち着きすぎていた、外でも見えたら「――空、綺麗ですねえ」なんて薄く笑うほど】
【とにかく平常時よりも平然としていた。普段からこうしておけばもうちょっと高嶺の花枠を思うがままに出来た。薄幸の令嬢スタイルだって板についていた、とか誰も言わないけど】

【故にやはりその瞬間になっても微動だにしなかった。極めた無表情はお人形さんと変わらない色、だから、ぴょいって、自殺志願者より容易い仕草】
【そして、"ぜんぶ"終えるならば、――心底から漏れ出る声、両手でぴったり顔を覆いつくした嘆息。失くしていた感情を取り戻したとして、足元が確固であればどうとも思わないから】

天才で良かった。神様ありがとう……。私を天才にしてくれて――。

【ならば指の覆いより解き放たれる顔、子猫より自信過剰な笑みにて頷く。要らないもの全部外しちゃって、それで、もうすっかり清々してしまうの、ばかげているけど】
【そうであって仕方ないと言われてしまう程度に彼女は邪気なく瞬く少女であったから。――白銀の毛先揺らして、なら、何事だってなかった、みたいに(そして彼女にとっては無いと等しかった)】

/待雪かえでですっ、よろしくおねがいします
383 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 14:47:28.65 ID:MHfb8plRo
>>380

【みらいはアーディンを見上げて、もう一度その腕に抱かれる様に身を預ける】
【重なる体温、それすらも違和感が無かった、いっそ不気味な程に前と一緒であったから】


おいちゃ、いそがしい? テレビ、ずっとおふねのこと、してた
だから、おいちゃ、いそがしい、──── って


【拙い言葉が伝える、水の国のニュースは魔道海軍の件でもちきりであった、みらいが不安に思うのも無理は無い】
【だからこそ、何時もと変わった様子であったのだろうか、──── 否、そうではない】
【アーディンも疑問に思っているはずだろう、一体何が起こっているのか、と】


ね、おいちゃ、どうして、きたの? みらいに、ようじ?


【大きな青い瞳を真っ直ぐに向けて、彼女は小首を傾げた】
【甘える娘の様な仕草で、胸元に抱かれながら】
384 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 14:52:17.73 ID:moVmP3JOo
>>377

【 ─── "似ていた"。幾らか背は低かったが、それでも顔貌の半面に遺された傷痕は、彼にとっては】
【よく見知った人間の風采と何処かで重なる意味合いがあった。双眸が一刹那、忌々しげに細められ】
【それでも嘆息へ全てを許してしまう程度に彼は大人びていた。幸い協力者の遣り方は、彼の異能と"相性が良い"のであろう】


「言われずとも。ボクなんか気にせず派手にやりな」「キミこそ怪我すんなよ ─── そういうの苦手なんだ。」


【人殺しに慣れているであろう平坦な口ぶりはその物言いと矛盾であった。恐らく彼とはそのような人種だった】


>>381



      「 ──── あ゛?」


【 ─── そうして対手のごく流れるような挑発は、彼の逆鱗を明白に慰撫していた。】
【快い呼ばわれ方ではなかった。マスクの下より溢れる熱い呼吸は何かを腹中に滾らせていた。】
【翻るように身を捩り宙に舞う。舞踏の所作に似ていた。 ─── 彼の肩口が在った虚空には、信管の抜かれた手榴弾が、牙の軌道へ備えられていた】


  「前言撤回だ。手前ェ、生きて帰れると思うなよ。」



【形成された氷塊は冷徹かつ精緻な無数の長槍であった。 ─── 対手へと迫る速度は極北の吹雪。】
【対手の能力を試しているようでも在った。どれほどの物量を処理できたものか - 飽和攻撃に要される此方の攻勢は如何程であるか】
【拳銃の下には夫々に"銃剣"が嵌め込まれていた。 ─── 軽やかに"壁面へ"降り立って、そのまま彼は馳せる。至近へと迫る駿足/瞬息】
385 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 14:57:24.89 ID:HNc9ZNRV0
>>383

……あぁ、そうだな。……ちょっと、色々とやる事が立て込んでね……

(……迂闊だった。最近、周りの事の調査ばかりで、世情を追いかけるのが疎かになってたか……!
 ……氷の国が、水の国に対して干渉だと? 風の国の新興政党の台頭と言い……
 ――――そちらの方に、意識を向けておくべきだったか……最近、垣間見える『暴蜂』の影と、『銀髪の黒鬼』……そっちばかりにかまけ過ぎていた……!)

【傍で、ありのままニュースを流し続けるテレビの音声を耳にしながら、アーディンは内心、苦いものを感じていた】
【ここの所、忙しかったのは確かだが、それ故にみらいの事のみならず、世界の状況にもアンテナが立っていなかった】

【――――かつての宿敵の尻尾と、もしかしたら『――――』かもしれない、怪異のうわさ話】
【そちらにばかり意識が向いていて、世情を追いかけ切れていなかったのである】
【あるいは――――今はみらいの方こそ、それに詳しいくらいかもしれない】

……いいや。久々に、少し時間が出来たからね。どうしているかと、会いたくなったんだ……
(――――変わらなすぎる、とは言うが……少し、饒舌になったぐらいで、違和感などどこにも…………?)

【みらいの頭を撫ぜながら、当たり障りのない理由をでっちあげて。じっとアーディンはみらいを観察する】
【シャッテンのいう違和感がどこにあるのか。言動から、それを推察しようとして】

【――――同時に、さりげなく室内を見渡す。どんな暮らしをしているのか。そして、今シャッテンはどうしているのか――――】
386 : ◆3inMmyYQUs [saga]:2019/03/16(土) 15:00:08.52 ID:wQnyAwYio
>>366 >>371 >>374 >>379 (α)


【空を舞う、その白い鴎は見下ろしていた】


【異国の海軍たちの高らかなオーケストラ】
【司令官の朗々たる演説】

【その残響が潮の音と渦巻くところを】


【押し寄せる氷塊のような、】
【氷国の艦隊が冷厳に掻き分ける波濤を】


【陸地で上がった赤い爆轟を】


【そして】

【海原の遠く、水平線がぽつぽつと沸き立つように】
【緊張の衝突する艦隊同士を遠巻きにして浮かぶ、】
【ある数隻の巡視艇と、数機のヘリコプター、その旋回が描く波紋と軌跡を】


【その横腹に記された『海上保安部』の文字までは】
【鳥の目ではきっと読み取れなかっただろうが】



  わたし、『カモメ』になるのが夢だったんです。


【蘆屋の傍らに声がした】
【姿は無かった】

【何かの途中を再生するかのように、語りの声響だけが続いた】


  海も、お空も、両方ずっと見ていられますから。


【一時停止】
【声はそこで一旦止んだ】

【ミチカ・ソネーウェは姿が見えない】
【白い鴎が見下ろすその一切に、銃口も砲門も、敵意も向けず】

/ふわっとフェードインしていく感じですが。
/みなさまよろしくおねがいします!
387 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 15:00:14.45 ID:9Xfcwn8j0
>>371

<なんだなんだ!>
<なんだ、あれ?>
<式典のパフォーマンスの、一環じゃね?>

【群衆の反応が早かった】
【テルミドールの放送ジャックがその場を席巻した】
【周囲にはどよめきと、そして嫌悪を伴った視線が会場中央のディスプレイに注ぎ込まれ】

<おいおいおい!氷って言ったらアレだろ、確か……>
<爆破事件の、イヴァンっつったっけ?>
<何が脅威だ!テロ国家め!>
<魔導海軍に制裁されちまえ!>

【会場内に、徐々にブーイングが巻き起こる】
【そうでない民衆も、あるいは政治家も突然の発表に困惑を隠せずに】
【やがて、アラートが鳴り響く】
【レーダーが、氷の艦隊を捕捉した警告音】

「ようやく、おでましか」

【ここで、蘆屋道賢は長門の艦長座席より重い腰を上げた】
【肘をついて座っていた、その座席から、そしてマイクに向かい】

「氷の国、国民の皆様、優しき友人達よ」
「紛う事無く、彼らこそ我らの友好と平和を脅かすならず者国家です」
「ですが、どうかご安心ください」

「彼らは我々がここで挫き、その皆様の安全を保障しましょう、どうかご安心して誘導に従い速やかな避難をお願い申し上げます」

「そして氷の艦隊へ注ぐ」
「本声明をもって、我が軍はこれを氷国の正式な宣戦布告と受け取る」

【その声と共に、海中に一斉に鳴り響く単信音】
【ポとコの中間のような音は、海中の魚雷、潜水艦を探知する】
【そして格艦の電探が一斉に、艦隊を捉えると、いぶきより海鳥が発艦】
【『敵艦見ゆ』】
【打電が飛ぶ】

「砲雷撃戦、始め!」

【直ぐに戦闘陣形が組まれる】
【いぶきを中心とした円陣】
【前方に駆逐艦、軽巡洋艦が備え】
【後方に長門を中心とした戦艦、重巡洋艦、空母が展開する】
【むろん海中には潜水艦が息をひそめ】

「いぶき、魔導リフレクター展開!」

【向かう主砲の一斉射には、範囲に入る片端から正面にリフレクターがピンポイントで展開される】
【そして、まるでお返しと言わんばかりに、海中と海上それぞれの艦より、術式魚雷が一斉に放たれる】
【通常魚雷とはまるで異なる軌跡にて向かう魚雷】
【その間に、いぶきには魔翌力拡散式ジャミングの用意を】
【空母群には航空機発艦の用意を支持して】

388 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:03:49.60 ID:MHfb8plRo
>>385


おいちゃ、会ってくれる、みらい、うれしい
みらいも、おいちゃ、会いたかった


【アーディンが呼べばシャッテンは直ぐに出てこられるだろう、彼の動きも特に制限されていない】
【シャッテンの抱く違和感、言葉にすれば曖昧模糊としている、あまりにも変化が無い、と】

【アーディンは想起するのだろうか、彼女が自分達の元に来たときの事を】
【そしてそれから過ごした日々を、彼女は新しい環境に、自ら馴染もうとした】

【保護されているだけを良しと思わず、周囲の人に、ものに、環境に、興味を持って】
【その点で言えば常に変わり続ける存在であった、日々のありとあらゆる一瞬を大事にして】


【 ──── だからこそ、シャッテンと二人きりの新しい環境、彼女にとって、興味を惹くものばかりの筈だ】


【故に、変化が無い、ということにシャッテンが疑問を持ったのも、無理は無いかもしれない】
389 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 15:03:53.05 ID:dPLVBhQho
>>367
【セレモニーの人込みの中を、悠然と歩く男が一人。黒い軽装鎧で手足をそれぞれ肩と膝まで、それと腹部と胸部を覆っている】
【それ以外の部位は、グレーの軍用スーツが顔を覗かせる。腰にはブロードソード。手甲の片方にはボウガン】
【軽くウェーブのかかった長い銀髪と赤い瞳。眉目秀麗。見た目は目立つが、この熱狂の中では目を向ける者は少ない】

【その心の中を知れば、周囲の人間は逃げ散ったことだろうが】


トリスタン、確かに拝命致しました。この身にかえても必ずや、その任務を果たして御覧に入れます

【微塵の歪みもない彼女の微笑みを前に、男もまた騎士の理想の体現の如く、完璧な敬礼を返した】
【無理難題だ。最新鋭の魔導艦隊、その只中にこの身一つで。それも艦の中に直接乗り込むなどと】

【だが、円卓の騎士ならそれが出来るのだ。その信頼に応えねばならない。その任務を騎士として果たさねばならない】

(でも、やはり心が痛むな……こんなにセレモニーを楽しみにしている人々が大勢いるのに)
(彼らは愚かだが、本気で平和を望んでいるのだろう。この日を祝福として受け入れるはずだったのだろう)
(悲しい……本当に悲しい。だが、やらなければならない。主命なのだから)

【そして、始まりの合図は静かに。艦隊の並ぶ表で起きた異変とは違う、静かな火蓋の切り口だった】
【トリスタンは疑問など挟まない。躊躇なくそこに飛び込んだ。恐ろしく軽い身のこなしが、その身体能力の高さを示す】


>>368
【当然、その中に誰もいないことをおかしいとは感じる。だが、戦場に置いてそのような疑念を差しはさむ余裕などない】
【ゆえに、走る。走る。走る。騎士は走るのが商売だ】

【分かれ道の片方を迷いなく選び、なおも走る。辿り着いた先は、いくつもの殺りく兵器を抱え込んでなお広い、地獄の釜の底のような格納庫だった】
【そこに、いた。己の使命を果たすべき相手が】

――――詩人だな。海軍も無骨な人材ばかりを集めているわけじゃないらしい
初めまして。俺の名は、トリスタン=Bルドレー・トリスタン=B騎士だ
言葉遣いが粗野なのは勘弁してくれ、取り立ててもらった身なんでね

【堂々と名乗りを上げるその姿。その口元にはすでに、抑えきれない喜悦が浮かんでいた】

アートマン≠ゥ……美しいじゃないか。あんたの内面そのものってところか?
荘厳で、美麗で、堂々として、だがその内面は……ドロドロだ

【そう言った直後、艦の中で跳ぶヘリコプターという異様な光景がそこに現れる】
【向けられたガトリング、考えるより先に身体が動いていた】

【跳躍。そのままきりもみ回転し、連続斬撃。己に迫る弾丸のみを切り払う】
【その赤い目が、恐怖におびえる海軍兵の視線と合う。憐れみ。そして、愉悦】

殺したくなんかないんだぜ? 本当さ。でも……俺は騎士だ。そして、これは主命だ
仕方ない。仕方ない。仕方ないんだよ――――!!!

【満面の笑みを浮かべ、滂沱の涙を流しながら、トリスタンは空中でボウガンの矢を放った】
【一矢かぎり、だが恐ろしい鋭さで飛び、コクピットの軍兵の頭部を狙う】

【その赤い瞳が、妖しく光った】

/遅くなりました、トリスタンです! よろしくお願いします!
390 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 15:05:44.86 ID:ApAU9bVr0
>>374


―――よォ、お前がラベンダァイス≠セな?


【その声は不意に聞こえた。】
【なぜか竜が引き裂こうとしている駆逐艦の上に一人の人物が立っている。】
【トリアドールレッドのツインテールに同じ色の瞳をした氷の国≠フ軍服のスラックスに黒いタンクトップ】
【そんな出で立ちの10歳ほどの少女がまるで獣のように笑いながら『竜』を見つめる。】

【両ポケットに手を入れたままトリアドールレッドの少女は口を開く。】


俺はトリアドール=Bよろしく姉さん


              《セブン・ウェポン―――Seraphim<b!!!》


【トリアドールと名乗った少女が叫ぶと、突如として頭上の空間が裂ける。】
【そして現れるのはトリアドールレッドに輝く小型巡洋艦だ、それがなんと裂けたそれから降ってくる。】

【そのまま駆逐艦にくらいつく竜と化したラベンダァイスを押しつぶそうとするだろう。】

//無茶振りいきます!さーせん!
391 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:08:15.09 ID:MHfb8plRo
>>373>>389

【Amadeusはエンドウと名乗る男を見やる、ゲームの様に銃弾を回避する姿は中々に見物】
【ふむふむ、と頬に浮かぶ笑みの色を絶やさない、想定内と呼ぶには些か趣深いが】
【舌先が濡れた、目元が描いた獰猛な表情、──── 然して彼もまた、まともではあるまい】


──── 変わりませんよ、軽い商談である事にはね、売るのが企業か世界かの違いです
良い心音です、深い焦りを饒舌な口が補おうとしている、歩幅の乱れが雄弁に語るのですから

──── ええ、恐れる事などありません、序曲にはまだまだ足りません


【彼が右手を挙げたなら、名刺を散弾が撃ち抜く、瞬く間に粉微塵と化して】
【後に残る粉塵を彼は見やって、──── 何処か見下す様な表情を変えず】


返歌にしては侘しすぎますね、謙遜が過ぎれば惨めにしか映りませんが?
仕方の無い事とは言え興ざめですよ? ──── 作曲家は退屈を嫌いますが故に


通奏低音として響かせたなら、跡はそのメインテーマを重ねましょう!
優れたコンポーザーは最初のひらめきを失わない、落ちた瞬間に音楽は生まれ、落とした瞬間に死ぬのですから!!


──── 偉大なる母よ、その繊手に我が心を ──── BUZZMOTHERS


【再びの機銃の掃射、──── 否、違う、弾幕が一方向だけではなく、別方向からも来る】
【『海鷲』──── 『海鳥』とは別のヘリコプターが動き出し、交差する様に新たな機銃の掃射を重ねる】
【重なる音色はコンツェルト、僅かに残した逃げ場さえも奪うように、響く弾幕】


【 ──── だが ──── 】


おや、不思議な事を言うね、それは私の台詞だよ、トリスタン、──── 吟遊詩人が好みそうな名だ
私の内面に言及したとき心拍数が増加した、クレッシェンドには些か部が悪い、だとすれば
私に投げかけた問いは自分自身に返ってくるんじゃないかな、他者の内面を笑う前に自分の内面を笑い給え

自己との対話は創作の始まりにして終わりさ、君も良く知っておくべきだろう?


【神技の如き一閃、ボウガンの矢が軍兵の頭部を撃ち抜いたなら】
【ヘリコプターはコントロールを失う、機銃の掃射が片方止み、エンドウにとっても願ってない好機だろう】
【しかし、制御を失ったコントロールは軌道を変えトリスタンの元へと向かう、着地したなら爆発は免れない】
392 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:09:38.31 ID:MHfb8plRo
>>370>>375>>382>>(エーリカさん)



【艦橋に降り立つ外務八課員の潜入、──── 甲板から侵入したならば "みらい" の内部は思ったよりも整然としていた】
【内部に侵入した課員達は奇妙に思うだろうか、だが、直ぐに一つの可能性に辿り着く】
【魔導イージス艦の "魔導" ──── ホムンクルスにより統括される高度な魔術式】

【それが導き出すのはオーバーテクノロジーだけでは無い、単純な効率化の面に於いて最先端を行く】
【結果として内部のスペースを効率的に利用できる、艦内環境の整備は単純であるが非常に効果的である】
【内部へと侵入した課員は "二手" に分かれる、それが Take the Power Back≠フ内容であった】


  “もう一度確認するぜ、目標は "みらい" の破壊若しくは奪取、──── 言うまでも無く後者の方が評価は高い”
     “だが、最悪の場合破壊でもいい、〈円卓〉の想定としてはそっちの方向だけどな、純然たる期待値だ”

  “どう咀嚼するかは任せる、ただ何処までも "秘密厳守" で頼むぜ、こっちに火の粉が降りかからない様にと”
  “加えて、 "みらい" の内部調査、──── そこに存在する兵器を調査すること、と、ただし破壊してはいけない”

  “それと、対 "みらい" 用の兵器がこれだ、スケベ心だして見ない方がアンタ達の為、と伝えておこう”
  “ "みらい" の中枢部、心臓に此奴をぶちかませ、──── 簡単な任務だろう”


【マーリンは後藤へとそう伝えた、手渡したジュラルミンケースは恐らくアリアが持っているのだろうか】
【課員にはどう伝達されているのかは不明であった、しかし、全員で仲良く集団行動と言った集まりでも無い】
【故に、アリア組とかえで組の二手に分かれる事は可能性の一つとしてある筈だ】

【与えられる任務の違いか、──── どう転がるかは神のみぞ知る、と】


【────】


【────────】


【アリアとライガは甲板から司令室を目指すのだろうか、──── だとすれば、甲板から司令室へと繋がる細い廊下】
【周回する様に見張りが歩き回っていた、周期的な動き、──── セレモニーだというのにご苦労な事で】
【暫く観察すれば分かる、兵士の数は三、──── 無力化するか潜り抜けるかは判断が委ねられるが】

【 "特務部隊" として、彼女達はどの様に判断を下すのであろうか】
393 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:10:09.84 ID:MHfb8plRo
>>382


【内部へと潜入したエーリカとかえでは分かれ道に到達するだろう、奥へ奥へと下っていくための階段の際】
【二手に分かれる選択肢を選ぶのが常であった、バディで行動する程に、二人きりで甘えている場合でも無い】
【かえでが奥へと進んだなら、そこはやや広い程度の通路であった】

【奥には更なる扉、しかし、──── それを遮る様に先客】



おや、どんな偉丈夫が来るのかと待ち構えてみたなら、可憐なお嬢さんのお出ましとは
女性の好奇心は些かの棘さ、淑女に相応しい慎みと嗜みとを、私達は紡がなければいけない

──── けれども、時に感覚は感性にも勝る、私はそれを悦ぼう



【白銀の長髪に真紅の瞳、豊満な膨らみが窮屈そうな白いジレの上に黒いジュストコールを羽織り】
【胸元を艶やかに飾るはクラヴァット、上にレースのリボンを重ねて】
【太股までしかない非常に丈の短いスカートに、膝まである白い編み上げブーツを履きこなした女性】


クイーン・ボナパルト、──── 悪いが貴方を先へ進ませる訳には行かなくてね


【彼女は名乗りを上げ、右の手に一本の剣を握る、──── 眼光煌めく筋は紅】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 15:12:47.71 ID:H1oVOAiDO
>>384

【小さくため息が漏れた。かちりと心音が高鳴る】
【彼女はゆっくりと首を振った。何かを憂う視線。きゅ、と噛み締められる唇】


…………あぁ、ダメ、です

好きに、なっちゃいそうですわ


【──背中に向けて紡がれる微かな独り言は】
【矢張り、戦場には似つかわしくない儚い戯言】
【彼女の言葉は、焔の音と銃声に紛れて消え】


>>381

【<アグラヴェイン>から溢れ出していた火の粉は消えることなく】
【壁に床に、散らばった椅子に。火の粉は少しずつ纏わりつき、形を灼いてゆく】
【パイプ椅子や長机のアルミが溶け、さらに爆ぜて飛散する。だがそんなものは、この場にいる者の障害には成り得ないはずで】
【ゆるりと床や壁が昏焔に侵食される。焔に囲まれたフィールド。その内側には、ミレーユの吹雪が煌めいて】


────あぁ、それはなんて魅力的なお誘いでしょう
上辺だけの言葉よりも、ずっとずっと素敵に思えまして

……ですが、ただ一つになるだけではつまらないですわ
せめて──ねぇ。私のこと、愛してくださいませんことには


【──彼女もまた、弾かれたように走り出す。虚空を見ることもせず】
【微笑みのままに殺気を避け、相手への接近を図る。──背に、巨大な焔の翼が湧いた】
【天井までも届きそうな焔翼は、ただの一薙ぎで彼女たちの距離を詰めるだろう】
【その紅い紅い翼が天井に触れたのなら、まず天井は熔けるのだ。クリームケーキにナイフを入れたが如く】
【あっさりと天井は翼の軌跡に合わせて、灼熱の痕跡を残すはずで】

【そして彼女の右手に、するりと焔の片手剣が顕現した。仄昏い焔の刀身。接近が叶えば】
【横薙ぎに刃を振る。人の身であれば、その後の運命は部屋の天井と同様。赤い痕迹と共に、胴は分かたれる】
395 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 15:14:47.14 ID:HNc9ZNRV0
>>388

(――――!!)

【――――足首を、静かにトントンとタップする感触。アーディンは、静かに頷いた】
【今、この場にいるかは分からないが。シャッテンは間違いなく、この状況を把握し、そしてスタンバイしている】
【其方に関しては問題がない様だった。恐らく、状況の見極めを、アーディンに一任したいという事だろう】

……そうか。嬉しい事を言ってくれるな……

【撫ぜていた手で、ポンポンとみらいの頭を、そして頬を優しく包み込む】

(――――分からん。どういう事だ……?
 まぁ確かに、みらいが変わらないのは事実だが……どこにひっかかる要素がある……?
 奴も、防備だけじゃなくて、直接みらいと触れたりしているんだろう……――――その感覚を信じたいのは確かだが……
 ――――奴の方が、この状況で過敏になり過ぎてるんじゃないか……?)

【触れているみらいの態度は、確かに変化がない。だが、それが良い事なのか悪い事なのか、アーディンには判断がつきかねた】
【一度、シャッテンの方とも顔を合わせるべきだろうが――――シャッテンは恐らく、第三者としての自分の視点を、アテにしているに違いない】
【それを思えば、迂闊に先入観となる「事情を聴く」と言う事もやりにくいもので】

(……ふむ。ちゃんとこの状況に、馴染んでいるんだろうな……?)
――――みらい。ここになんか、面白いものはあるか……?

【特に考えがあった訳ではないが、ふとアーディンはみらいに尋ねてみる】
【思えば、みらいはCrystal Labyrinthの手伝いを自ら買って出るなど、あの環境になじんでいた】
【今の環境にも、今の環境なりに何か、新しい発見などあったかもしれない。それを聞いてみるのも、みらいの為だと思ったのだろう】
【――――イスラフィールが、みらいの『退屈』に対して疎かにしていないか。それを確かめる意図も、あったと言えばあったのだが】
396 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 15:17:32.75 ID:8Xgtcb1uO
>>370

「―――……うへっ、あの訓練の時を思い出すよ。
 ……仕事だから文句は言えないけど。………眩暈とか頭痛に苛まれるからヤだなぁ」


【なんて】


【でも仕事であるならば。例えはるか上空からの身投げめいた行為も平気で行う】
【――――これがスカイダイビングなどという呑気なものならばどれほど良かったか】
【内心で自嘲気味にボヤきながら――――作戦行動、開始】


【――――】


【訓練通りに甲板に着地すれば、後は本来の役割。自分の本懐】
【艦内への侵入。内部に潜入するなら、彼女はかえでと共に行動を共にしていた】
【だが、分かれ道に行き着けば。二人仲良く――なんていかないので】
【二手に分かれる――その先に待ち構えていたのは何か】

//すみません、遅れてしまいました…っ
397 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 15:18:20.42 ID:9Xfcwn8j0
>>374

「か、艦長!!」
「どうした!?」

【駆逐艦『島風』このまさに氷の海軍の宣戦布告、交戦開始の指令があった】
【所定位置に着くまさにその時であった】

「か、海中に海中に!!」
「だからどうしたってんだ!?」
「龍です!!彼我不明な龍が我が艦隊駆逐艦を攻撃しています!!」
「氷の次は龍!?はあ、意味解らんっちゃけど!!」

【どうにも、島風艦長は激情家のようで】
【お国訛りを出しながら、攻撃を受けている艦『潮』に向かい】

「いかん!浸水しとる!」
「何ですかアレは!?」

【何とも不吉な、そのラベンダー色の海龍に向かい】

「潮艦長!爆雷で支援するけん!とりあえずその龍を何とかするぞ!」
「爆発深度調整!爆雷投射!」

【通信で伝え】
【やがて島風、潮の両艦より、爆雷投射機にて爆雷が降り注ぐ】

「俺は対潜の鬼、島風艦長!来るなら来いっちゃ!」

>>379

<こ、今度はなんだ!?>
<ありゃなんだ!?赤い仮面の……>

【ただでさえ戦闘開始の混乱で、収集を付け難くなっている現場】
【そこに現れたのは、まさに赤鬼と呼ばれる仮想をした集団で】
【あろう事か、この場で破壊行動を開始して】

<ひ、ひええええッ!!か、勘弁してくれ!!>
<何なんだ何なんだよ今日は!!>

【群衆の混乱も、また、かなり煽られる結果となった】

<っく!赤鬼党!?海賊風情がこんな所まで!?>
<怯むな!たかが賊徒だ!小銃隊前へ!!>
<民間人の誘導を怠るな!>

【小銃を構えた部隊が、民間人を守るように展開する】
【次には、彼ら赤鬼の軍勢に、一斉に銃撃を仕掛けるだろう】
【正確性を持った銃弾が迫る】
398 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 15:20:38.44 ID:ApAU9bVr0
>>387

《水の国≠フ人々よ、考えるのは後だまずは非難されるといい。》
《―――そして魔導海軍の司令官よ、望むところだ。そのエゴと虚構にまみれた化粧を剥いでやろう。》


【それだけ言うとテルミドールは放送を終えて踵を返し船内へと消えていく。】
【その後に続くのは薄紫色の髪の女性、先日から放送で幾度となく顔をだしているウォルコット少佐≠セ。】
【ウォルコットはテルミドールの後に続きながら無表情で首を開く。】

「では手はず通りに私は後衛に回ります。ですが本当によろしいのですかミヒャエル?」


―――ああ、これだけの宣言をしたんだ私が英雄/イケニエ≠ニなるべく動くしかない。


F・O・B/フォートレス・オーバー・ブースター≠ナ一気に彼我の距離を詰める。


【迫りくる術式魚雷に対し氷の国艦隊は迎撃するが、その変則的な軌道に対応しきれずいくつか直撃を許す。】
【わずか一度の攻撃で氷の国艦隊の一隻は轟沈していき船員は必死に海へと飛び込んで逃げ惑う。】


やってくれるな蛮族。―――だがここからだ。



【同時、氷の国艦隊旗艦の船体が開口≠オそこから巨大な何かが放たれる。】
【それはメタリックバイオレットの70mはある巨大な戦闘機のようであった、後方にはいくつも連なるロケットブースターが存在する。】
【その紫の要塞戦闘機っは一直線に軍港へと迫る、その速度は途轍もなく通常の兵器を超えたものであった。】


【その間も氷の国艦隊は変わらず砲撃を続ける。】
399 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:21:28.23 ID:MHfb8plRo
>>384>>394

【花魁は扇の下で笑う、ひた隠すは目元、放り出された口元と背徳的なコントラスト】
【淫らな口元舌なめずり、耳の粘膜を裸足で蹂躙する瞬きの坩堝】

【やがて貴方達は見る、剥落していく様に、彼女の姿が消えていく】


化粧で隠さはっても化生は隠せまへん、あんはんは何処までも雄の延長線やさかい
下腹部にしまった獣性を抑えられはって? 無理やったら切らはるのがよろし
そうともせぇへんのは中途半端でありんす、──── それとも、雌の悦びに乱れはるん?

穴ほじられてあんあ、と啼かはるんは、わっちも些か興味あらはって


【まるで獣に食い散らかされたが如く、彼女の姿が消えた、──── 彼女の居た位置に落ちる手榴弾】
【ミレーユが接近していたならば信管の抜かれたそれが爆発するだろう、アグラヴェインもまた然り】
【姿を消し、攻撃を回避すると共に、迎撃を行う、一体何手重ねた事か】


花魁が語る愛と、曲輪が語る愛と、遊里が語る愛と、娼婦が語る愛と、あんはんはそれが欲しくて?
せやったら幾らでもあげましょう、わっちが売ったよしなにに含まれてはるから


【声が虚空へと響く、──── 今この瞬間、彼女の痕跡は何処にも無い】
400 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 15:25:00.39 ID:HNc9ZNRV0
>>390

――――――――ッ、誰だ――――!?

【突如として聞こえてきた声に、海竜――――ラベンダーは、外見に似合わぬ少女の声で、問い返す】
【この場で、自分の事を『ラベンダァイス』だと認識できる人間など、いなかったはずなのだが――――】
【ましてや、今の姿――――『ネプチューン・フォース』は、今までの人生の中ですら、数えるほどにしか行使していない】
【その外見から、彼女の事を理解するのは――――色は別として――――不可能、のはずだった】

ッ!! お前は――――!?
(『姉さん』――――まさか――――!?)

【そして気づいた言葉の主。ラベンダーは思わず絶句する。その言葉が『特別な意味』を持つ事を、相手は知っているのだろう】
【慌ててラベンダーは意識を研ぎ澄ます。戦場の中で紛れてしまっているが、そこに『同族』の気配はあるのか――――】

――――ッッ!!

【しかし、そうこうしているうちに、空から突如召喚される巡洋艦――――咄嗟にラベンダーは身を振るう】
【ワイヤーロープかの如く撓る口元の2本の髭が、落下する船体を横殴りに叩きつける】
【そして、固めた拳が、轟音を轟かせて横っ腹を殴りつけ、振り落として見せた――――眼前の駆逐艦に止めを刺す事は叶わなかったが、恐らくは十分だろうと踏んで】
401 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 15:26:02.37 ID:moVmP3JOo
>>375>>382>>392>>396

【ライガの言葉にアリアは答えなかった。 ─── 彼らの任務に危険でないものなど有りはしなかった】
【それでも頷いたように見えたのはどれほどの機微であったろうか。一ツだけの青い流眄は、数秒だけかえでを一瞥して】


「二手に別れるわ。ツーマンセル、ツーセット。」「何かあれば通信を許可する。会敵時は報告なさい」



【簡潔な指示を下して分隊は2ツへ別たれた。 ─── 麻酔銃を構えたまま艦内へと侵入し】
【そうしてごく道理なる流れとして哨戒と遭遇する。無言のうちにライガを静止するハンドサイン】


   会敵。敵哨戒複数、正面。
「Contact. Enemy Patrols Dead ahead.」「巡回中、3名。 ……… ここからでは武装は見えない。」


  Body
「"身体"が出ると面倒ね。 ─── 私が先行する。ライガは後方を警戒しながら随行しなさい」
「此方には熱光学迷彩がある。もしも気取られたら麻酔銃を使え。Stand by, Stand by, ……… GO!」


【"潜り抜ける"事を彼女は選択した。 ─── 幸い現在は支給された"熱光学迷彩"の起動により、2名とも視覚上では高い透明性を得ている】
【隠せない脚音を立てぬように巡回路の隙間へと彼女らは滑り込む。スタンナイフと麻酔銃を構えたまま、静音を以って】
【 ─── 尤も彼女らの使用する光学迷彩には、完全な欺瞞能力が有る訳ではなかった。僅かな大気の揺らぎを見咎められるなら、存在を悟られる蓋然も皆無ではない】
【何れにせよ彼女らは廊下の先を目指すのであろう。差し迫れば3名とも黙らせてしまうという手段もあり、その選択さえアリアは十全に勘案していた】
402 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 15:26:12.36 ID:tLHVUXuP0
>>389>>391

手厳しいことだ、確かに息の乱れは対話のノイズ。
いやあ僕もまだまだだ、初手で興味を持っていただけなければ――

【閃く紙の一撃が灰塵と化すことに関しては左程のショックを受けていないらしく】
【ただ小手調べの一手でしかなかったから――しかしそれが数倍になって返ってくるなら別の話】
【立体的に折り重なる弾幕に対して、足だけで逃げ回るというのは確かに難しい――】

――――営業マン失格ですねえ、はは、また部長にどやされる!

【――「足だけ」ならば。ならば「別の部位」を使えばいい。めきめき、何かの罅割れる音】
【それは彼の腰の辺りから鳴っていた。二股に分かれるジャケットの下、艶めく革のベルト】
【その中間部分から何かが「生えて」きつつあった。白銀に輝く硬質な――鱗に纏われた、太く、長い】

【――――それは「尾」だった。獣のものでもなく、かと言って蛇や蜥蜴の類のものとも違う】
【それ一本だけでエンドウという男、一人分の背丈と太さをゆうに超えそうなほどに巨大で強大な】
【辛うじて何かの喩に乗せるのであれば――「竜」。その尾にもよく似た、光輝を携える雄々しいそれが】

【め゛ギっ、と音を立ててすっかり先端まで晒されたなら。横薙ぎに大きく大きく振るうのだろう】
【輝く鱗の硬さはきっと、対峙するヘリコプターにも負けなかった。それによって】
【降りかかる弾幕――その向こうの機体――そしてその向こうに佇む作曲家。すべて巻き込む勢いで】
【途方もないほど力強い風切り音が、振るった後の空間に鳴り響いた。――そうして】

【振り抜き終えたのならそのまま、尾の先端で地面を叩く。その勢いで跳躍するのだろう】
【トリスタンが墜とした機体とすれ違ってゆくように。それでも髪が乱れないのはきっと、整髪料が上質だから】
403 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:26:19.04 ID:MHfb8plRo
>>395

【面白いもの、と言われみらいは不思議そうに首を傾げた、一つ二つ何回か首を往復させて】
【少ししてぶんぶん、と首を振る、少なくとも退屈な環境である事は間違いないらしい】
【 ──── それが無変化の理由、と捉えるのもまたできるだろう、だが】


……あ、おふろ、おっきい、おっきいおふろはいるの、たのしい
おねえちゃん、いれてくれる、イスラフィール、おねえちゃん


【思いついた様に彼女は言った、どうやらマンション内に備え付けの浴場の事を言っている様子で】
【流石にシャッテンが入れる訳にはいかないのか、イスラフィールが入浴を手伝っているとの内容】
【議員にしては些か子どものケアが不足しているが、彼女なりの精一杯なのだろうか】
404 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 15:27:40.21 ID:9Xfcwn8j0
>>378

「鬼と龍は既に出現しているようですがね、お言葉に感謝いたしますギンツ殿」
「ほほう、大和には乗艦せぬと……」

【長門の艦橋作戦指令室】
【ギンツはその傍らで】
【なるほど、確かに最上の特等席と言えるかもしれない】

「なれば、その時はご助力を」
「今は、この遊興をご覧くださいませ」

【口の橋を吊り上げる、冷徹な笑みを張り付けて】


>>386

「今日は客人の多い日ですが、まさか貴女の来訪まで」
「これは少々意外ですな……ミチカ殿」

【遠方には水国海上保安部の巡視船とヘリが】
【相変わらずの声と話し方はそのままに、長門艦橋の座席の隣に突如として現れた】
【別段に驚く素振りは見せず】

「カモメには、成れましたかな?」

【その質問に、返答はない】
【振り向けば、そこには彼女はもう居ないのだから】
405 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga!nasu_res]:2019/03/16(土) 15:29:04.67 ID:ApAU9bVr0
>>396

【エーリカが奥へと進めば、そこには開けたフロアが存在する。】
【真っ白な壁に天井一面の蛍光灯―――倉庫かもしくは兵士たちの訓練所か?】

【その広間の中心部には、見知った顔が立っているだろう。まるで待ち構えていたように。】

さて、外も始まったかな。
よおまさかお前がくるとはなぁエーリカ、まっそっちの方が都合も良くはなるけどね〜

望み通り公安五課≠ヘ引きずりだされる、私も何故かオマケでつけられてて笑っちゃうけどね。


【アイスブルーのアシメヘアにアイスブルーの瞳をした少女。コニー・オブライエン。】
【先日と同様に軽口を叩きながらエーリカへと歩み寄ってこようとする、だが今は状況が違う。】


な?この前みたいにハグといこうよ、私達トモダチだろ?


【嬉しそうな、哀しそうななんとも言えない表情でエーリカを抱きしめようと―――】


//宜しくお願いします!
406 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 15:33:50.10 ID:dPLVBhQho
>>391
く、はははははッッ!! 言ってくれるじゃないかAmadeus!!
だが、偉大な音楽家の名を冠するにはちょっと凡百な歌だぜ、それは!!

相手の心臓の鼓動も聞き分ける聴覚、ってところなんだろうが
それを誇示しつつ、相手の内面を推測してやり返す……いかにもそこいらの術者がやりそうなレベルの話だ

まあ、俺の内面が笑えることは否定しないが、俺には使命がある。果たすべき任務がある
あんたはどうだい? 誰かに言われてここにいるのなら、それに殉じる覚悟はあるか?

【言いながらも、ヘリの海軍兵を見事仕留めた瞬間、トリスタンは確かに「イイ……」と呟いた】
【まさに、ドロドロの内面。だからこそ、それを責務で塗りつぶす】

【空中からの自由落下。そこへ制御を失ったヘリが突っ込む。このまま落ちれば、仲良く爆死だ】
【だが、赤い瞳に動揺は見られない。空中で姿勢を制御し、眼下へ向けて剣を振るう】

【その切っ先が、プロペラの支点に突き立ち、それを起点にして再跳躍。全ては一瞬のこと】
【弾け飛ぶヘリの破片に身を削られ、鮮血を咲かせながらなお、トリスタンは向き直る】


そう、これは使命……任務なんだから……!!

【着地。同時に、踏み込み。恐るべき速度で、トリスタンはAmadeusに迫る】
【ブロードソードの単純な斬撃。しかし、鋭く速い。恐ろしいほどに】
407 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 15:35:44.76 ID:moVmP3JOo
>>394

【協力者の呟きをイヤーマフ越しに彼は聞き取った。 ─── マスクの下に曖昧な表情を浮かべていた】
【「 ……… やめときな。」そう独り言る声を誰が聞けたものだろうか。何れにせよ】
【彼の碧眼は彼女の動きを捉えていた。 ─── 何らかのサインを寄越すなら、彼との連携に瑕疵はないのだろう】


>>399

【 ─── 眼前に現出した攻撃手榴弾の爆轟を、咄嗟にミレーユは氷壁へ閉じ込めて防ぐ。真っ当に喰らえば真っ当な人間でなくとも只では済まない】
【消え去る対手に数瞬ほど彼は目を見開いた。だがそれも決して長くはなく/首許のチョーカーに指を伸ばすなら】
【彼の躯体もまた"消える"。虚空へと黒衣の輪郭を蕩かして、やがて鋼鉄の隔壁に馴染む ─── 1803式熱光学迷彩。八課の課員へと配備された、"隠れ蓑"】



  「手垢の付いたジェンダリズム語りやがって。」「 ─── バケモノ呼ばわり結構な事だが」
    「そう呼んでいいのは手前ェじゃあねえよ。」「弁えろ、淫売。」



【そうして一先ず彼もまた、対手と同じく"隠れる"事を選ぶのだろう。 ─── 透明な虹彩がアグラヴェインを注視する】
【瞬間的な極低温の防壁を彼は容易に形成できるようだった。多少なり強引な火焔を振り撒いたとして、彼にとって致命ではないのだろう。ならば】
408 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 15:38:11.07 ID:9Xfcwn8j0
>>401>>392

【何も答えないアリア、だが視線だけはかえでを一瞥し】
【その意味を知るなればこそ、アリアに何も、何も言えなかった】

「せめて、佳月ちゃんと、かえでちゃんは無事に帰しますよ、この身に変えても」
「外務八課、全員出動ですね!」

【そうして降り立つのは甲板で】
【熱光学迷彩をまとったこの身は、敵からの視認性は極めて低いのだろうが】
【それでも、ナイフと麻酔銃を構えて、いつでもCQCをもって戦える体制に】
【そうして、アリアに続き指令室を目指す】
【艦内は、やはり最新鋭のイージス艦、設備は洗練されていて無駄がなく、また居住性も良さそうだ】
【やがて、アリアからハンドサインが送られる】

「三人、ですか」
「了解ですアリアさん」

【後方を警戒しながら、アリアに続いて『滑り込む』】
【しかし、やはり緊張は隠せないのか、心拍の鼓動の音と、動きのぎこちなさはあるようで】
409 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 15:38:59.22 ID:ApAU9bVr0
>>400

【鋼鉄の髭と拳によって召還されたトリアドールレッドの軽巡洋艦は着水する。】
【船体に損傷はあるが体勢を立て直し竜の周囲を旋回し始めるだろう。】
【そしてトリアドールと名乗った少女はその船首へと着地し、腕を組んで不敵に笑う。】

【―――間違いない、二人だからこそ分かる。】


                   【ケツァル・コアトル≠セ。】


お前が有機なら私は無機を司る、それが定められた運命。


さぁ―――運命に従い殺しあうとするかッ!姉ぇぇぇぇぇぇぇぇさぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!


【そして再び軽巡洋艦は竜へと体当たりをしようと加速する。】
【その速度明らかに船舶のものではない、さらに船体の左右から何かが飛び出す。それは巨大なアームだった。】

【それでラベンダァイスの首根っこを掴んで海中に叩きつけようとするだろう。】
410 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 15:39:40.67 ID:HNc9ZNRV0
>>397

(来た――――ッ、よし、ここからどれだけ粘れるか――――!!)

【敵の目は十分に引き付けられた。元より、その示威行為も目的の1つである】
【敵からの反撃が始まるのを受けると、ラベンダーはその巨大な体を再び海へと潜らせる――――海中に、爆雷が散布されていく】

【――――水中に、鈍い爆発音が響く】

(っぐ――――やっぱり、何発かは覚悟しなきゃいけない――――!
 この身体なら、ギガンテスの時の様に、多少はいけるけど――――あまり、無茶を押す訳にも――――!)

【爆発の1つが、その巨体を打ちのめした。海中、誰にも見えない場所でラベンダーは顔を顰める】
【潜水艦が艦隊に居ない事が、不幸中の幸いだった。これなら、雷撃は別として、水中は完全に自分のフィールドだ】

(――――もう1度、このまま仕掛けておく――――!!)

【1度海中に身を潜めたラベンダーは、タイミングを計ると、今度は大型艦――――水中からは、戦艦なのか重巡なのか分からない――――へと突進する】
【今度は、強烈な体当たりをかます形となった。更に、そのままとぐろを巻くように、船体へと巻き付き、蛇の様に締め上げる】
【体当たりで歪ませ、そのまま締め上げて圧壊させてしまおうと言うのだろう】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 15:41:23.90 ID:u0ZqMEwU0
>>392

【ほんの少しだってブレない平常の呼吸を彼女は繰り返していた。舞い降りる啓示の天使だってもう少しだけ吐息の端っこに緊張を表すのに違いなかった】
【だからやっぱり彼女は天使に非ず。かといって聖女であろうはずもなかった。白銀の毛先を海風に揺らして、碧眼を甘やかに蕩かす。指先まで覆う白のドレスグローブと】
【戦闘服と呼ぶには少し可愛らしすぎる、――フィッシュテールのワンピース。足元ばかりはかろうじてきっちりとしたブーツであった。けれど】

【「あの、」なんて、慎ましい声がライガへ向けられた、ちょうど二組に分かれる寸前の出来事、ふとした用事に差し込まれる栞みたいに、細やかなる吐息、】

――――――――――――――、アリアさんのこと、お願いします。ね?

【――にっこり笑った目が地獄の底より笑ってないように見えたなら、気のせいとして判断しておいた方が良さそうだった。だのに狡いんだ、吐息一つの間、転瞬に等しい刹那、】

アリアさん、――、また後でね。

【彼女はごく大人びた微笑にてアリアにも投げかけていたから、――――それで二組分かれることになる、エーリカと同じ道、それでも二人、やがて分かれることになるのなら】

それじゃあ、エーリカさん、"なんか"あったら――蛇念で。

【――――だなんて告げていく。お互いに扱い方を"知って"さえいれば、距離も関係ないしリアルタイムの通信法。音声も映像もやりようによっては直截に扱えるのなら】
【二人この役割であるのも納得できるのかもしれなかった、――し、彼女自身納得していた。ちゃんとやったら褒めてもらえるっていい子のワンちゃんは知っているのだから、】
【また後でって手を振る、簡素たるお別れ。――だってこれが最後じゃないって信じているから、その程度で済ましてしまえて】

>>393

【――ごつり、と、いくらも重たげすぎる足音が重なって、それから、止まるのだろう。二人の距離は大きくて、けれど、会話できるほどには遠くなく】
【まして彼女の声音は武骨なる通路に反響するには十分なほどに甘やかであった、――紛れ込んでしまったみたいに/そうして事実紛れ込んでいた/けれど迷子じゃないの/意図的な迷子】
【分かっていて道を外れる悪い赤ずきん。生来の赤色はすでに青色に塗り替えられてしまったから、浮かべる表情、わずかに首を傾げるなら、毛先がするり流れる刹那】

――え? ごめんなさい、よく聞いてなかったです。可愛い女の子が来てくれて超嬉しいなーってところまでしか、私、聞いてなくって……。

【白手袋ごしの指先が生娘のように白い頬を撫ぜる、――――、】

――――――――、残念です、私、そこから先に行かなくちゃ、いけないですから。

【――――なれば名乗る気などないらしかった。麗しい礼儀を叩き込まれた淑女でないことは明白だった。礼儀も知らぬ小娘であると、伝えてしまうのだから】
【いくらかの武装は当然すぐに使えるようにしてありながら、――使う気などさらさらないようにも見えた。甘い色どり、空間に滲む紅紫色、水あめより瀞んで、瞬き一つ】
412 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:45:08.66 ID:MHfb8plRo
>>402>>406

【爆煙を乗り越えトリスタンが迫る、龍に変化したエンドウが跳躍する】
【咄嗟の連携にしては及第点であった、──── そして、Amadeusの表情はやや硬い】
【舌打ち一つ、響き渡る風切り音に表情を歪ませて】


半音高い、そいつは、──── 出来損ないの音を流すんじゃ無い、出来損ないのディミニッシュ
私の耳にノイズを流れ込ませる罪は重いぞ、分かったなら、静寂へと還るべきだ

──── そう、それでこそ、私は新たな色に染めることが出来る


【BUZZMOTHERS≠ェ唸る、背中のパイプオルガンから響き渡る上質の音色】
【何処か金属質な悲しみを乗せて重ねる旋律が空間に響き渡ったなら】
【天上から伸びる "銃口" ──── 破壊されたヘリについていた銃口が天上から出現する】


まさか、私は私に従うだけさ、それが運命的に一致していたならば、それを疑う思いも無い
一つ言葉が違うなトリスタン、推測してるんじゃない、雄弁に君自身が君自身を語っているんだ
二足三束の悲劇でも、──── 私はそれに見事な劇伴を付けよう


【Amadeusは後方に飛び回避する、否、間に合わない、──── 表情に浮かぶは驚愕】
【肩を深く切り裂かれた、──── 見えなかった、悍ましい程に、早い攻撃】
【同時に思う、この男の技量に、唇の端を噛み締めて】



──── 成程、ただのドンキホーテではないようですね



【もう一台無事なヘリコプターが機銃を掃射する、人一人に送るには過ぎた弾幕であったが】
413 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 15:46:39.04 ID:dPLVBhQho
>>397
我らは『赤鬼党』!! 櫻を憂える者!! 世界を憂える者!!
氷の国軍に呼応し!! 今ここに集結したる真の櫻の民なり!!

魔導海軍の痴れ者ども!! 櫻という国への逆賊は貴様らの方であると知れ!!

【叫びまわりながら、赤鬼どもは次々に軍港施設を破壊していく。放火された弾薬庫が、更なる爆発を起こした】
【小銃部隊の一斉射撃が、複数の赤鬼たちを撃ち抜く。血をまき散らして倒れ伏す。だが、賊徒どもは一向に怯む気配がない】

【頭目の男が金棒を振りかぶり、小銃部隊を横なぐりに薙ぎ払おうとする。その目が、上空に一瞬向いた】


――――レギオルフォン。上のカモメだ。どうにも嫌な予感がする。撃ち落とせ

ラジャー、ボス

>>386
【軍港施設の一つ、その屋上に陣取っていた赤鬼の一人が上を向いた】
【握られた狙撃銃。横にいるスポッターを務める赤鬼が、距離と風向き、温度と湿度を観測する】

【カモメの頭。照準が、捉える】

ソニアやらカチューシャほどじゃねえが、あの程度の的なら外さねえ

【プッシュボタン式の引き金に指がかかり、カモメめがけて銃弾が飛んでいった】
414 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:46:40.99 ID:MHfb8plRo
>>401>>408

【アリアは看破するだろうか、──── 少なくともこの兵士、ただの巡回兵士ではない】
【周囲に気を配る様子、無駄の無い身のこなし、この様な任務に就いているとは思えない程に、洗練されていて】
【それでいて、気を抜いていない、──── まるで、重大な任務があるかの如く】

【手に構えた小銃、分かることは多かった、少なくとも、彼らはただ数余りの護衛では無く】
【何かしらの意味合いを持って配置されている手練れである、とアリアやライガならば読み取れる】

【だが、ルーティンワークに全力を注ぐのは難しい、少なくともこの一瞬彼らは二人を見逃した】


【 ──── 容易に廊下の先へと進む事が出来るだろう、しかし ──── 】






──── !!! なんだ!! アラート!!





【響き渡るアラート、櫻州停泊中の "いぶき" 達に迫る魔の手、氷の国による "攻撃" 】
【アリア達の責務ではない、けれども艦内に響き渡った警告は、兵士達の注意度を一段高める結果となる】
【間一髪のタイミングで廊下を通り抜けられる筈だ、だが、帰り道はもう無い、片道ばかりの旅路】

【廊下を抜けた先には扉があり、そこを抜けたなら開けた区画へと出る筈だ】
【中央部には階段、そこから一階上の司令部へとアクセスする事もできる】
【また奥の方には下方向への階段もある、いずれにせよ選択ができるが】

【問題は遮蔽物の無い室内と、七人の兵士達だろう、──── 皆一様に緊張の面もちだ】
【身を隠せるのは点在する柱ぐらいか、兵士の巡回ルートもランダムで在り、些か分が悪い】
415 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 15:50:26.21 ID:9Xfcwn8j0
>>398

「やりました!提督!先ずは先制魚雷にて一隻!」
「まだ、一隻だ……どうしたそんな物ではないだろう」

【術式魚雷が、豪快な波しぶきを挙げて着弾】
【内一隻が轟沈してゆく】

「ほう、面白い兵器だ」
「いいだろう、龍驤、航空隊発艦、アレを仕留めろ」

【指令と共に、心神type zeroが計5機発艦する】
【空母龍驤、その艦載機であるジェット戦闘機、心神type zero魔導海軍の独自戦闘機だ】

<なんつー大きさ……>
<何、的がデカいだけさ、むしろ狙いやすくていいね>

【5機の心神は、射程圏内に入るや否や、空対空ミサイルを一斉にF・O・B/フォートレス・オーバー・ブースターに向かい放つ】
【計5発の空対空誘導弾】
【一方で、いぶきのリフレクターは未だ主砲を防ぎ続け】

「硬直は好まない、前列艦艇、主砲一斉射」
「魔導砲だ、放て!」

【前列にて、戦闘可能な駆逐艦、軽巡洋艦が氷国艦隊に向け、主砲を向ける】
【通常弾ではない、純粋な魔翌力の照射、それこそが魔導砲】
【駆逐艦と軽巡洋艦の砲であるため、威力は小さいのだが】
【魔導海軍の要ともいえる、軍艦の武器】
【各艦の魔翌力炉から汲み上げられた魔翌力が、一斉に照射となって氷国艦隊に迫る】
416 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 15:50:41.33 ID:HNc9ZNRV0
>>403

……そう、か……
(……退屈しているのか。退屈は……このくらいの子供には酷な話なんだがな……)

【どこか、アーディンもがっかりした様子で相槌を打つ。勿論、それはみらいに調子を合わせているだけだが】
【少なくとも、みらいの心中を推し量っているのも事実だ。大人でもそうだが、子供は特に退屈には辟易させられる】
【それでイスラフィールを責めるのも酷かもしれないが――――やはり、みらいの精神的なケアは万全とは言い難い様だ】

――――ほぉ、大きなお風呂、か……
(――――ッ?)
「(――――ッ)」

【しかし、ふとしたみらいの返事を受けて、アーディンはわずかに表情を緩める】
【同時に、やはり足元を軽くタップして見せる――――彼らなりに、顔を見せないままのコンタクトをしているのだ】

【――――お前、そこはちゃんと把握しているのか?】
【「――――流石に無理さ。みらいだけならともかく、イスラフィールを覗き見る訳にはいかないんだからねぇ……」】
【「それに、入浴は彼女が請け負うって言って、そこは退いてくれなかったんだ。僕が無理強いするのも……」】
【――――分かった、もう良い……】

【――――それぞれの思いはともかく、簡単な意思疎通はなされた】

(……仮に、イスラフィールがクロだった場合、可能性があるのは風呂の時の何か、か……)
――――みらい、折角だから見せてくれるか、その風呂を……

【話の種に――――同時に、少し状況を自分の目で見るために。アーディンはみらいに提案する】
417 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:51:26.18 ID:MHfb8plRo
>>411

【ふむ、と彼女は特に気にした様子も無く言葉を返す、奇妙な娘だなんて目を細めて】
【内心どう思ったか迄は辿れない、けれども、互いの理念が一致しない事はまた事実であった】
【彼女は退くことをせず、貴女も退くことをしない、それならば交わらないのが一つ】


それは如何なる理由かな、きっと、君が望むものはこの先には存在しない
あるとすれば君以外が望むものさ、更に言えば君の興味を持つようなものでもない


──── 思うに君はそこまで大きな望みなどないのだろう、世界をどうにかしようだなんて


その姿で此処に来るのがその証明さ、ヒトを殺さない兵器が許されるのは児戯の次元だ


──── 君がこの先を求める理由とは、命を賭けるのに値するのかな?


【彼女は悠然とそう尋ねた、彼女もまた、微塵もその道を譲る気など無くて】
418 : ◆zqsKQfmTy2 :2019/03/16(土) 15:54:38.97 ID:+1/D0ShbO
>>395

【二手に別れた道、その行き着く先は広がった空間。倉庫にも思える場所、その真ん中に想像もしなかった人物が待っていた】
【少し前に抱擁を交わした″トモダチ″―――コニー・オブライエン。今現在国際的に指名手配されている罪人にして背任の輩】
【予期せぬ再会に目を見開けば――すこしだけ茫然としていたのか不用意な接近を許していた】
【もしかしたら、なんて思ったのだろうか。――少なくとも普通ではない状況、複雑な表情の少女の言葉に―――】


そうだね、私たちはトモダチだもんな。
血税で酒を呷る″吸血鬼″同士。抱擁を交わしあった仲。会えて嬉しいなって思うよ、コニー。


【彼女にはコニーを殺せという命令は下っていない。そして今のところ敵対する雰囲気でもなかったから―――】
【何より喜怒哀楽、何色にも映るその顔がいたたまれなくて―――無用心であるにも関わらず、ぎゅうっとバグに応えるのだった】

心配、したんだよ。―――だけど、生きてるみたいでよかった。良かったよ、コニー。
(―――どうして″あんなこと″したのさ、コニー。首輪付きの犬が飼い主の手を噛めばどうなるか、理解できない訳じゃ無いんだろうにさ)


【抱きしめる刹那、彼女の表情が曇る。思っていた事が顔に出ていた。けれど重なる身体の感触と暖かな熱がそれを紛らせる】
419 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 15:56:23.14 ID:MHfb8plRo
>>416

【みらいはこくり、と頷くだろう、彼女としても知己のアーディンに見て貰うのは嬉しい様だ】
【浴場はかなりの大きさであった、ちょっとした温泉宿のそれを想起させる程に】
【二人きりで使うには大きすぎるとも言えた、財力をまざまざと見せつけて】

【同時に、アーディンが周囲を探索したなら、壁の一部に奇妙なくぼみを見つけるだろう】
【良く注意して探索しなければ見つからないくぼみであった、そこを強く押してみたならば】
【 ──── きぃ、と軽い音を立ててその部分が開くだろう、下へと続く階段がそこにはあって】








──── おいちゃ、なに、してるの?







【背後から、みらいが声を掛ける】
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 15:57:18.46 ID:H1oVOAiDO
>>399>>407

【消えた敵影。瞬時に出現する手榴弾。元より一撃を与えればミレーユのこともあり】
【一旦後ろに下がるつもりであった──そのことが幸い。羽ばたきがひとつ。ただそれだけで】
【手榴弾の危害が及ばぬ距離までアグラヴェインは退く。蒼の視線を部屋中に彷徨わせ】
【──ミレーユの姿がないことに気付く。だがそこで狼狽するほど戦場に疎くはない】

【先ほど見せたダイヤモンド・ダスト。躊躇いのない動きに滑らかな重火器捌き】
【ここから察することなどひとつ──遠慮など無用】


いいえ、いいえ…………私が欲しいのは、いつまでも私のことを忘れぬような情熱ですわ

一晩いくらで売りさばく、次の日には紡いだ言葉すら忘れてしまうような──
──そんな消耗品は、あなたでなくともいくらだって道端に転がっているでしょうに


【部屋の中空で羽ばたきをもう一つ。微笑みをもうふたつ】
【途端──部屋中に溢れていた火の粉たちが鮮やかに輝いて】
【一瞬の膨張。空気が裂かれる悲鳴。ミレーユの防壁越しにですら感じるであろう熱風】



   【   視界が焔で、溢れ   】



【爆発、した。無数の火焔粉が、瞬時に消滅する。──この部屋を部屋たらしめていた壁など】
【ひとたまりもなく消滅することだろう。その爆風や爆炎は】
【或いは部屋の外、廊下にも及ぶ。天井も当然のことながら焼き尽くされていた】
【真上のフロアに人がいれば──そのフロア諸共、骨すら残らず果てる。それほどまでの威力だった】
【そして当然、床もまた抜け落ちる。下の構造などどうなっているかは分からぬが】
【上下左右──その空間を、彼女はあの小さな火焔群のみで消し炭にしてみせた】
421 : ◆3inMmyYQUs [saga]:2019/03/16(土) 15:57:20.61 ID:wQnyAwYio
>>404 >>413 >>(α)


【 ――ぱンッ 】


【空の片隅の、小さな破裂音】
【きっと誰にも聞き止められなかったであろう】

【鮮血と、白い羽毛が弾けて散った】

【その雨と雪に似た、小さな生命の残滓が】
【海原へ降る最中にはもう、鴎たちは飛び去っていた】

【遠く、遙かな彼方を目指して】
【人も、鬼も、竜も、兵器も無い場所へ】
【遠く、遠く】


 …………………………


【蘆屋に返すべき返答も彼方へ霧消した】
【『カモメには成れたか』―― 無言が答えだった】


 ――――わたしは、
 どっちも好きなんです。
 
 深い深い海も、空っぽのお空も。

 どっちも同じくらい、
 何にも比べられないくらい、とても青いですから。


【風に嬲られるカーテンよりも、荒く波立つ海原】
【司令官と『墓場の王』と視界を共にするかのように、】
【無機質で茫洋とした息遣いだけがその艦室に残響する】





         わたしたちは、“ ともだち ” ですよね。


【呼吸の虚を突くかのような間に】
【姿無き女は言った】
422 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 16:00:14.95 ID:ApAU9bVr0
>>415

【巨大な紫色の飛行物体は器用に回転しながら空対空誘導弾を回避する、がやはり巨体故に全ては防ぎきれない、】
【ドンドンドンと誘導弾が命中し爆炎があがる―――だが。】

【巨大な飛行兵器は損傷をものともせずそのまま心神type zero°yびその奥にある空母龍驤へと突撃する。】
【まさかの神風、しかしこの質量だ直撃すれば大きなダメージを負う事は間違いないだろう。】

【さらに艦隊においては主砲やミサイルを絶え間なく打ち続けるが、所詮は通常兵器に他ならない。】
【魔導砲の一斉掃射に対して回避行動を取るが、一隻の船体を直撃しさらに一隻轟沈する―――。】

【まだ戦いは始まったばかりだが、氷の国の艦隊は完全に防戦一方となっていた。】


「まだです―――ええ、まだ早い」


【ウォルコット少佐は旗艦の中で戦況を見つめながらじっと佇む。】
【沈みゆく同胞たちの姿に一瞬眼を伏せながらもただじっと、佇んでいる。】
423 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 16:01:25.09 ID:tLHVUXuP0
>>406>>412

半音どころで足りますか? はは、僕はこの音、「自分でも」慣れませんけど――

【黄色い瞳がちらと上空を見やるのは一瞬のこと。すれば空中でくるりと身を丸めて】
【それを尾で包み込む。硬質な鱗にて弾幕から身を守りつつ――思案する】
【エンドウ。――の中で静かに揺蕩うまったく別のナニカ、その音までも聞こえるだろうか、作曲家には】

(さて。あーのオルガンが悪ィんだナ、しっかしどうだか――アートマンだかなんだか言うんだっけアレ)
(直接攻撃って効くかなァ、……まあやるに越したこたァねえ。アレを潰さない限り、ずっと続く)

【丸くなったそのままの勢いで――空中にて縦に一回転。落下軌道をずらすようにして】
【終わるころに丸めていた身体を真っ直ぐに解くなら。それに随伴して、例の「尾」が】
【作曲家の脳天目掛けてまっすぐ、垂直に振り下ろされる。凄まじい質量と硬度を保った攻撃、】

――――――ところで僕はお話の最中には静かにされているほうがうれしい。
そのほうが余程「よく」お話も纏まるでしょう? さ、それ――そろそろ止めていただけますと幸いですが。

【――それに随伴して、鱗の何枚かが剥がれ落ちる。花弁のように中空を踊って、しかし】
【刃の如き鋭さを持つのならばそれはそんなに優しくないのだと知るのだろう】
【白銀の鱗は中空にて留まり――次の瞬間には弾丸の如く撃ち放たれる。ひィん、先程よりは余程甲高い風切り音】

【尾の振り下ろしによる本体狙いの直接攻撃。鱗の飛来によるアートマンへの攻撃。同時に繰り出され、しかし】
【当たるかどうかはわからないから――こそ。やる意義があった、当たらないなら別の遣り口を考えればいい話】
424 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 16:02:06.85 ID:moVmP3JOo
>>414


【 ──── 鳴り響く警告音へ幽かにアリアは反応した。それでも決して何一ツ余計なノイズは溢さなかった】
【半ばライガの手を引くように扉の裏へと駆ける。 ─── ならば彼女は状況を理解した。】




     「 ───…………ッッ。」「 ─── 面倒ね。」



【遮蔽物のない状況で死角を突くのは困難だった。 ─── 一先ずは柱の陰に隠れて、警戒を伺う。】
【成る程生半な兵士が哨戒にあてられている訳ではなかった。瞬刻の思考を紡いだ後、そうして】




   「銃弾だけで、全ての状況を解決できるわけでは、ないのだけれど ─── 。」



【抜けてきた扉に"内側から"ロックを掛ける。 ─── 万が一何かしらが露見したとしても、幾らかの時間を稼ぐ事は出来るだろう】
【懐から取り出すのは非殺傷性の手榴弾である。即効性の麻酔ガスを充填したスモークグレネードの信管を抜き、着発信管をセット】
【 ─── 「気を引かれた残りをやりなさい。」ライガにそう告げて、折る指先でカウントダウンを命じる。 ─── そうして、投擲】
【兵士のうち数人が麻酔ガスに巻き込まれる事だろう。弾殻の転がる音は否応なく注目を集めるに相違ない。非殺傷性の空気圧拳銃を引き抜き】
【 ─── 頸部へと正確に撃ち込まれる消音器越しのトランキライザーは、命中すれば声を上げる間も無く沈黙を齎す代物だった。】
【恙無く全て片付くならば、彼女らが向かうのは司令部であろう。一先ずの制圧すべき目標であった】
425 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 16:05:49.95 ID:HNc9ZNRV0
>>409

――――間違いない。なんでこんな時に――――ッ

【気配を読み切る事は、かろうじて成功したようだった。そして、その気配は忘れようもない】
【同族――――『ケツァル・コアトル』のものだ。思わずラベンダーは絶句する。しかも――――】

(――――まさか、この期に及んで会うなんて――――『捕色』を目指す、仲間なんかに――――!)

【トリアドールと名乗った彼女の様子は、間違いなく『ケツァル・コアトル』としての自分を狙って攻撃してきている】
【つまりは、ケツァル・コアトル同士の潰し合いだ。それは、兵器としての自分たちの宿命でもあり】
【同時に、相手の『色』を食らって強くなろうとする――――特にケツァル・コアトルとして純粋な相手という事になる】

【――――その宿命に折り合いをつけて、こうして戦っているはずなのに。ここでまた、そこに立ち返る事になるなんて――――】

っ、早い――――っぐぁ――――ッ!!
(腕の生えた船!? ――――このままでは。けど、まだこの姿を捨てるには早すぎる――――!!)

【掴まれた首を苦しげに震わせながら、ラベンダーは悲鳴を上げる】
【このままでは、戦いの想定が根底から覆ってしまう。それだけは、避けなければならない――――】

――――っく――――『ケツァル・コアトル』として、だけじゃない――――戦士として得た力を、思い知れ――――ッ
――――潰せ『ギガンテス』!!

【ラベンダーに優位な点と言えば、ケツァル・コアトルとしてだけの力を越えた、彼女自身の力がある事だ】
【――――半透明の、ラベンダー色の爪を携えた巨人が召喚され、上から軽巡洋艦へと落下する】
【落下のダメージだけでも期待できるが。もし船体に乗り上げる事が出来れば。その爪で、船体を破壊しにかかるだろう】
426 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 16:07:16.43 ID:MHfb8plRo
>>407>>420

【轟音、爆破、──── 奇しくも "八課" のそれとは対照的に、彼女の行動は苛烈であった】
【響き渡るは艦内全てを揺るがす程の一撃、壁が消滅し、天上が崩落する、──── こぼれ落ちた灰の無数】
【それが僅かなヒトの名残、それを辿ることは、誰も出来ずに】

【必然、消滅した床の帰結として二人は下の階へと落ちるのだろう、緩やかとは言いがたく】
【付くのは同じようなスペース、一つ違うのは、──── その奥に厳重な扉を要している事】



──── 肉体に刻み果てる情熱は、時には精神をも摩耗させはって
素敵な素敵なお姉はん、童の癇癪よりも派手でありんす

わっちは何処にも行ってへんのに、──── ああ、こない粗相して、躾が必要やさかい



【扉の前出現する花魁、無傷の様相は姿を隠している際は、本当に消失している、との事か】
【だが、彼女が出てくる理由もあった、先程のフロアは兎も角、このフロアは "マズい" 】
【奇しくも文字通り、炙り出した、と言っても良い、──── 口元を扇で隠して】



曲輪に汚い言葉を投げはる、行儀悪いヒトやなぁ、わっちはそない汚い訳じゃござりんせん
姿隠さはって、息潜めはって、それで十分やろうか?

──── 雄の香りが、あんはんの股ぐらから、あんじょうしてはって



【再び感じる殺気、全身が警鐘を鳴らす、──── ミレーユの "股間" を喰い千切らんと脅威が迫る】
【同時に狙うのはアグラヴェインの首筋、苛烈な攻撃は常に、急所を狙い続ける】
427 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga!nasu_res]:2019/03/16(土) 16:07:46.09 ID:ApAU9bVr0
>>418

【受け入れられる抱擁、それに対して一瞬驚いたように眼を見開いてから笑う。】
【それは自分自身に対してのものか、エーリカに対してのものか、分からない苦笑だった。】
【バンバンとエーリカの背中を叩きながら耳元で言葉を続ける。】


心配ね、悪い悪い。まぁこの私が簡単に死ぬわけないだろ?エーリートスパイなんだから。
エーリカは外務八課様のお仕事かな?このみらい≠フ秘密を探れってさ。


【ゆっくりと、コニーの声色が低くなっていく。】
【そして、エーリカは感じるかもしれない嫌な予感≠。】

 
                     ―――けどやっぱりアンタは甘ちゃんだよ。


【突如、コニーは右手に仕込んでいたナイフでエーリカの腹部を刺そうとするだろう。】
【左手でしっかりと相手の身体を拘束しながら。隠しナイフのため致命傷にまでなる事はないだろうが】
【もし回避できなければ痛手を負う事は間違いない。】
428 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 16:08:21.66 ID:9Xfcwn8j0
>>410

「な、何だ!?」
「艦長!!船体が船体が軋んでいます!!」

【あまりにも想定外の攻撃だった】
【敵は氷だけではない】
【水中からの攻撃、魚雷でも砲雷撃でもない】
【衝撃、直後に現れる不吉な色合いの龍の身体】
【海魔とでも言うのか、伝説上の……】

「っちッ!!対空機銃!!」
「あの気味の悪い龍を撃て!!」

【重巡洋艦『摩耶』突然の事態に艦長が下したのは、対空機銃による銃撃】
【船体に巻き付く上部分に向けて機銃二門、二基が弾丸を放つ】
【一方で、ラベンダーは気が付くだろうか】
【水中に、ポとコの中間のような音が、自分に向かって放たれて】
【その音が段々と近づいていることに】


>>413

「何が憂う者、だ!」
「小悪党風情が、義賊気取りか!?」

【小銃部隊が一斉に銃撃を食らわせる】
【幾人かの赤鬼を撃ち貫くも、この賊徒、一向に止まる気配はなく】
【やがて首領と見られる、その男が金棒を振るい、何人かの部隊員が薙ぎ倒され、あるいは付近の壁に叩きつけられ】

「止む終えない……擲弾筒用意!」
「擲弾筒、発射!!」

【何か空を見上げた首領と、その部下達目掛け】
【特有の音と共に、一斉に数発の擲弾が放たれる】
429 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 16:10:17.74 ID:dPLVBhQho
>>402
>>412
>>423
おいおいおい、確かにそっちのサラリーマンさんは妙な音出すけどさ。ノイズってのはどうあっても消すことは出来ないんだぜ?
音楽家なら、ましてや戦士の端くれなら、そいつも自分の音で塗り潰すくらいやってみせろよ

後付け加えとくと、俺は仲間内でも特に静寂から縁遠い!!

【呵々大笑しながら、トリスタンは駆ける。これだけ駆けまわって、息も上がってはいない】
【その目が、上の銃口へと向く。これが彼のアートマンの力か】
【旋律と戦慄がこの場を支配せんとする、まるで指揮者の如く。だが、トリスタンの指揮者は彼ではない】

じゃああんた、どこに属するでもなく自分の意志でここに勝手に入り込んで暴れてるのか!?
酔狂な音楽家だな!! それもまたあんたの運命ってことかい?

ふっははははは!! 俺はおしゃべりだからな!!
そいつは嬉しいね、凄腕音楽家がつけてくれるなら俺の悲劇もバカ売れ間違いなし!!

【全く、変わらない笑いである。まるで変わらない態度である。その上で、恐ろしく速い】
【右手に伝わる肉を裂く感触に震えながら。トリスタンの赤目が、彼を見て笑う】

いいや、ドン・キホーテさ。ただし、風車もぶっ倒せるタイプのな

【その姿を、機銃が薙ぎ払った。さすがに避け切れず、その身と鎧を銃弾が削る】
【しかし、肉体の傷に反して鎧や剣は、欠けても即座に回復した。まるで己すら省みず、殺し続ける意志そのもの】


はははははは!! おい、サラリーマンの旦那!!
銃弾は何とかしてやるから、音楽家の曲を中断させてくれないか!! そろそろ飽きて来た!!

【血みどろになりながら、なおも飛び回る。頭上からせり出した銃口を斬り落とさんと空中で剣を振るい】
【次の瞬間にはもう一台のヘリのコクピットにボウガンの矢を撃ち込み、落ちてくると同時に斬撃、ガトリングガンを切り落とそうとする】

【円卓の騎士は縦横無尽に跳ね回る。心底から楽しそうに】
430 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 16:16:14.40 ID:8Xgtcb1uO
>>404

卿らの健闘を祈るばかりだ。……魔導海軍のお手並み拝見と行こうか。
鬼も龍も邪魔ならば、その時は遠慮な―――――


【言葉を紡ぐ、その瞬間。不意なる声が室内に響く】
【耳障りとも、聞き惚れるとも、何方ともつかない虚無の声】


>>421

……卿は姿を見せぬのか、"ミス・ミチカ"
まあ良い。姿無きも一興、か。


―――無論、"ともだち" であるとも。
卿が調和を乱さぬ輩でないのなら、卿と私は"ともだち"と言えよう。


【声色は変わらず一定を保ち、振る舞いも依然として紳士然】
【純粋無垢な問いかけに答えるは、墓場の王としての言葉】
【調和のとれた世界。一が全となり、全が一となる世界。そんな夢想家の言葉】
431 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/16(土) 16:17:28.32 ID:MHfb8plRo
>>423>>429

【エンドウの狙いは正しい、少なくとも風切り音が響き渡る環境は彼にとって "不快" 】
【視線が向く先、硬質の鱗が銃弾を防ぐのなら、次に来るのは攻撃の手筈】
【自分へと迫る攻撃と、アートマンへと向かう攻撃と、──── 成程なかなかの手練れらしい】

【同時にもう一人、雄弁さの裏側に卓越した技能を踏まえた〈円卓の騎士〉──── 成程】


──── 悪くない、奇妙な所で重なり合っていますね、部分だけでも転調しても良さそうだ
序曲は終わりだ、メインテーマを第二楽章へ、そうだな、────



──── 貴女のアリアから聞きたいな、BUZZMOTHERS



【攻撃が当たる刹那、彼自身の姿と、アートマンが消失する、──── 正確には、地面へと混ざり込む】
【それは正しく岩に染み入る蝉の声、名残一つ残さず二つは忽然と消えるだろう】
【またも絶命するコクピットのパイロット、ガトリングが切り落とされ奇妙な静寂が周囲を包む】

【瞬間、周囲が振動を始める、室内全体が唄うように震え始めたなら】
【二人の身体が、それぞれ互いに "引き合い始める" ──── そう、まるで互いが互いを引き立て合う様に】
【互いに近づいていこうとするだろう、地面に踏ん張っても尚、足りない、──── 生半可な抵抗ではあらがえないほどに】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 16:17:40.52 ID:M0G7o3Xr0
>>417

【留まったままの足先は微動だにしない。逃げ帰ることを良しとしないというよりかは、――逃げるなんてこと、きっと、考えていないみたいに】
【ならば伸ばした指先はボタンの一つくらい押すこと、許してもらえるのかしら。――――「なんかいた」を伝える言葉も今さら出せないなら、一度だけの呼び出し音に等しい行為】
【音声通信が入っていることだけだけ理解させるノイズが、――けれど刹那に途切れる。間違えて押してしまったのと等しい瞬間。けれど多分それで通じてくれるから】

【――許されぬというのなら、彼女の指先は途中で目的を諦める、のだけれど、】

――そうですね、世界をどうにかしようとか、思ったことないです。そのようなことに興味があるほど、私、世界に絶望。していなくって――。
意外とこれでも楽しく生きてて。空が綺麗だなあとか思っちゃうわけです。空はどうしてこんなに青いんでしょう、――私の瞳、こんなに青いから、でしょうか。

【ころりと笑った表情がやはりあどけなく、――だけれども、決して仲睦まじく語り合う少女たちの温度感ではありえなかった。瞬く眼差し、相手には見覚えのある色】
【いつか逃した女を小さく縮めてあどけなく染め上げたなら、こんな風にもなるのかしら。――敵討ちに来たと呼ばわるには、少し、甘やかな仕草?】

――――――――――――はい。だって、それで、褒めたり、喜んだり、悲しんだり、泣いたりしてくれる人が居ますから。

【"だれか"に深く深く抱きしめられて染みついた甘い薔薇の香り、靡くなら。どうしようもない宣戦布告と等しかった、そのくせ、殺してはいけない、なんて、意地悪すぎる】
433 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 16:17:48.26 ID:ApAU9bVr0
>>425

アッハッハッハッハッ!逃れられなどしないさ!これが俺たちの宿命なんだからさぁッ!
アンタの存在は知っているよ、同族の中でも特に優れて生き残ってきたからね

だからこそ、お前を斃して照明するのさこの俺トリアドール≠ェ最強なんだって!


【巨大アームでラベンダァイスの首を締めあげながらトリアドールは楽しそうに笑う。】
【まさにケツァル・コアトルとしての本質に忠実な存在であった。】
【だが、相手を叩きつけるまえにラベンダァイスのさらなる力によって召還された巨人が現れる。】

【落下の衝撃で船体のバランスは崩れ、ラベンダァイスを掴むアームは離れる。】


―――ッチ!変化に召還ッ!?なんだそれはァッ!!


【さらに船体の破壊を試みる巨人によって船首の一部が吹き飛ばされ、爆炎が舞いトリアドールは吹き飛ばされる。】
【だがなんとか立て直し、傾く船体の中で再び巨大アームを起動させて巨人を掴んで握りつぶそうとするだろう。】
434 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 16:18:24.08 ID:HNc9ZNRV0
>>419

――――ほぉ、これは…………

【足を踏み入れた浴室の見事さに、思わずアーディンは感嘆の声を漏らす】
【マンションと言うよりも、お屋敷と思わせるような、見事な浴場だった。5人くらいが同時に使っても、狭苦しさを感じさせないだろう】
【こういう場所を1人で独占できれば、のびのびとしたリラックスの時間を過ごせるだろうと思いながらも、アーディンは全体を見回す】

(……それは後回しだ。今は――――――――ッ?)

【思わず、傍にボトルを携えながら、1人のんびりと湯につかる事を想像してしまったが、その為にここに来たのではない】
【目と耳と、そして鼻とで。アーディンはぐるりと、風呂場の全体を見渡していき――――そして、そのポイントにたどり着いた】

【なんて事のないくぼみ。だが、確かに周囲とは不調和の存在。じっと見つめているうちに、更にその存在は際立っていく】
【――――胸中に粟立つものを感じながら、アーディンはその前に立つ。そしてその壁に触れる】

(まさか…………まさか、な…………――――――――ッ!?)
っぁ……!!

【手応えは、おかしい。全身が総毛立ち、さらに力を込めると――――壁は、隠し階段を露にした】
【喉元から、締め上げられたような呻きが、自然とこぼれ出る】

――――――――シャッテン、シャッテン!!
「……っ、これは……!」
すぐにこの階段の先を確かめろ!! どこに繋がっているのか――――それだけでも良い、確かめるんだ!!
「わ、分かった……!!」

【すぐさま、アーディンはシャッテンへと怒号を飛ばす。影の気配だけを残して、シャッテンはどうやら、その秘密通路の先を探りに行ったようだ】

……………………
(……使うしか、無いだろう。これが、本当にみらいなのか、それともイミテーションか……ッ!)

【深刻な表情でみらいへと振り返るアーディンは、無言のまま懐を探る】
【状況が状況ゆえに持ち出してきた、貴重な『真偽』を見分けるアイテム。それを取り出そうとして】
435 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 16:21:47.33 ID:dPLVBhQho
【地獄の様相を呈する海、その暗闇の中から一隻の潜水艦が現れる】
【魔導海軍のものではない。小型だが素早く、降り注ぐ鉄塊や銃弾、艦隊の破片をかわしながら進むその機体の側面には】
【赤鬼の顔が刻み込まれていた。見た目に反して高性能らしく、かなりの速度で海中を進む】

『構わねえ、撃ちまくれ!! 魔導海軍を沈めちまえ!!』
「む? あの龍は……あの姿、もしやラベンダァイスか? あの女、姿を見ないと思ったらすっかりいっぱしの兵器だな」
「あの龍は撃つな。周りの潜水艦を攻撃して、援護してやれ」

【潜水艦を指揮するのは、一つの身体に二つの頭と四本の腕を持つ男たち】
【艦内にあってすら、全員が赤鬼の仮面をかぶっている。彼らなりのこだわりか】

【P≠ゥら買い付けた潜水艦は、次々に周囲に魚雷を放ち始める】

>>425
>>428
【奮戦するラベンダァイスを狙う『摩耶』に向けて、水中より魚雷が発射される】
【『摩耶』の艦体を揺らして、その狙いをラベンダァイスから外そうと言うつもりだろう】

>>408
>>418
>>424
>>427
>>432
『よっしゃ、次はあのけったくそ悪い魔導イージス艦だ!!』
「目標、『みらい』!! たっぷりご馳走してやれ!!」

【続いて、赤鬼どもの潜水艦は『みらい』へと次々に魚雷を撃ち込む】
【艦内にも響き渡りそうな爆音。沈めることは出来ないだろう。相手はかの魔導イージス艦だ】

【だが、その艦内を大いに振動させて、内部の戦場全てに影響を与えることなら、恐らくは】
【これを災難とするか、好機とするかは、中の者たち次第だ】
436 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 16:25:10.59 ID:moVmP3JOo
>>420

【 ──── 極限ほどに苛烈な業火が身を焼くより前に、彼は己れの周囲へ氷壁を"凝結"させた】
【それは本能に等しい回避の機動であった。 ─── ひりつくような爆轟が氷の表面を溶融させる】
【バラクラバの奥で彼はひどく明白に驚懼していた。"ここまでやるとは思ってなかった"。】


      「 ─── 結構派手にやるねオイ!?」


【故に階下へ降り立つならば、 ─── 割合に焦ったような声でそう叫ぶのだろう。ともあれ】

>>426

【迫り上がる股座への咬撃に跳ねる ──── 然るに牙先が彼の大腿を掠めた。仄かに碧眼を顰めて】
【タクティカルスーツへ血が滲むより早く凍り付かせる。大した傷ではない。このまま戦いを続けられるならば】


         Cock Sucker
「どの口が言うよチャーリー・シエラ。」「手前ェにしゃぶらせるほど安いモノしてねえんだ。」
「鉛玉で足りねえならもっとイイものブチ込んでやるよ。」「 ─── 情けない声で鳴けや」


【 ─── あくまで彼は不敵に笑っていた。彼の背後より顕現する、幾本もの"氷槍"】
【その内奥にはアグラヴェインの其れに決して劣らぬ黒い炎が汪溢していた。 ─── そうして放たれる氷の鋒は】
【生命を求めるように対手を追い立て、その躯体を貫かんと迫るのだろう。再び彼は駆け出す。凡そ軽やかな身の熟しは人間を思わせない】
437 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 16:25:56.80 ID:MHfb8plRo
>>432

【彼女は瞑目していた、貴女の行動を咎めなかった、──── 存分にその行動は成功するだろう】
【少なくとも彼女にとって、大きな阻害にはならない、だからこそ、と言いたげに】
【詩の様に紡がれる少女の独白を聞く、一度、二度と頷いて】


──── 成程、君の魅力が良く分かったよ、実に簡素な味わいとも言える

けれどもそれは更に不可解を深めるだけだ、君の来るべき所はやはり此処では無い
命を賭ける事を私は止めはしない、どう使うかは君次第なのだから


しかし、君は絶望していないのだろう? ──── ならば命を捨てる理由にはならない筈さ


【右手に持った剣を翳す、──── 刹那、少女を取り囲む様に大量の剣が出現するだろう】
【一寸ばかりの静止、そうしてサーカスのように一気に貫かんと刃が迫る】





──── 誰かの為に捧げるだなんて、夢物語にもなりやしない
438 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 16:26:40.99 ID:9Xfcwn8j0
>>414>>424

「(何だ、この感じ)」

【違和感が大きかった】
【兵士にしても、そしてこの環境にしても】
【少なくとも、感覚が告げる】
【この艦内の兵士たちは普通ではない、と】

「アリアさん、警報が!」

【突如として、鳴り響くアラート】
【緊張に身を固める】
【いざとなったら、自分がアリアの盾になろうと……】

「……ッ何処へ!?」

【この状況で動き出したのはアリアだった】
【手を引かれる形で、やがて一つの扉を潜れば】

「わかりました……」

【非殺傷性のグレネード、内側から鍵をかけて、アリアが放れば】
【同じく、麻酔銃を構えて】
【指示されたとおりに、構え、麻酔ガスが撃ち漏らした兵士を狙い放ってゆく】
【そうして、進路をクリアにしながら向かうのは、指令室】
【いざという時のための、オートリボルバー拳銃もしっかりと保持して居る事を確認して】
439 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 16:28:55.50 ID:MHfb8plRo
>>434

【シャッテンの向かう階段の先、あろうことか、それは外へと繋がっていた】
【何時から出来ていたのか、何時から使われていたのか、それは分からない】
【けれども、何のために作られたのかは明白であった、ただ一つの目的が為に】



【────】



【────────】



おいちゃ、どうしたの?



【みらいは不安げな視線を向けた、アーディンの表情、深刻な色合いをした彼】
【少なくとも、好きな表情では無かった、それは彼が深く考えている時の色だから】
【それでも信じているみたいに、ぎゅっと、コートの袖を掴んで】
440 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 16:30:04.70 ID:8Xgtcb1uO
>>427

【背筋をぞわりと撫ぜる感触、俗にいう嫌な予感というもの】
【再会を喜ぶ少女と彼女の様相に隠された刃。その名は悪意か、あるいは―――?】


――――ッ!?コニーッ!?
             づぅ、ぐあッ…!


【警戒は緩め切っていた訳でないが、平生に比べれば緩まっていたのも事実】
【故に、秘めた刃は腹部を穿ち、血肉を食む。意識に火花のようなものが爆ぜて】
【刺された腹部が熱を帯び、上着を鮮血で染め上げて、噛み殺した悲鳴を漏らす】


――――ん、のォっ!!、随分な、……ご挨拶じゃないか、コニー…。
やっぱりイヴァンの連中が言ってた様に裏切ったのは本当だったみたいだね…。

(やばい……"痛い"の、貰っちゃったな。―――……ははっ、何してんだろ、私)


【歯を噛みしめて、痛みに耐えながら強引に身体を引き剥がそうと】
【右足でコニーの足を蹴る。いわば足払いの様な攻撃。もし身体が離れれば】
【右手にマチェットを、足元にナイフを2本召喚しながら距離を取るだろう】
441 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 16:30:22.14 ID:tLHVUXuP0
>>429>>431

はい、確かに承りました。それではこちらの契約書のほうにサインを――

【トリスタンへの返答を行いながら――ひくりと眉が歪む。盛大に空を切った尾を振り戻し】
【消え去る作曲家の姿を黄色い視線で薄く追う。そうして――震え始めるオーケストラ】
【磁石のように引き寄せられる、トリスタンと自身の身体。ち、と一つ舌打ちを零して】

(…………アレか? 「レッドヘリング」――アレの類か)
(空間と同化する、ってゆーか空間そのものになる。それに近い気がすンな)

(どっちにせよ「ひとまとめ」にされるのは拙い。さて、じゃあ――「コレ」はそろそろ捨てるか)

――――している暇はないようですので。申し訳ございませんが騎士殿、
あなたはあなたで「頑張って」。僕も成果をあげられますよう、精一杯やりますので――

【――――尾の先端を深々と、地面に突き刺す。すれば立って踏ん張るよりはよほどマシに】
【無理矢理動かされるのを防げるだろうか。防がなかったとしても――彼は突き立てた尾を深く、深くに】
【躙るようにぐりぐりと、根差していくように刺していくのだろう。体が勝手に動くことを防ぐためとして一つ、】
【ならばもう一つの行動の理由。鳴り響く「空間」に対する攻撃。通じるかどうかはまた、どうでもよかった】
【とにかく手数の多さだけが自身の武器でしかないのなら。なんだって試しにやってみる――ぎぢ、と地面の割れゆく音】
442 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 16:32:56.85 ID:MHfb8plRo
>>424>>438

【迅速な二人の手筈、二人が麻酔ガスに巻き込まれた瞬間には、残りの五人は銃口を向けていた】
【彼らも手練れであった、けれども、──── 格が違う、二人が存在するステージが違うのならば、それは交わらない】
【沈黙に重なる沈黙、兵士達の乱射する銃弾だけが頼りであったのだが】

【引き金に指をかける事が出来たのはたった一人であった、アリアの顔面向ける銃口】
【寸刻彼の方が早かった、アリアが別の一人を無力化したと同時に、彼は照準を定めた】



【 ──── だが、引き金かけた指先は弾ける事無く、ライガの放った麻酔銃が彼を撃ち抜く】



【ミッションクリア、一人の負傷者を出さずに二人はこのフロアを制圧するだろう】


【だが、司令室は既に状況を理解していた、──── 激戦になることは必死だろう、】





【轟音が響き渡った、>>435が放った魚雷が、みらいへと着弾するだろう】
【大きく室内全体が揺れた、司令室の様子、混乱に陥っていることが二人にも理解できるはずだ】


【降って湧いた僥倖、この隙を逃すわけにはいかない】
443 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 16:33:30.74 ID:dPLVBhQho
>>428
小悪党は貴様らなり!! 我ら義賊にあらず、ただ櫻の怒りの発露!!
貴様らは、櫻を蝕んだ報いを受けるのだ!!

>>421
(消えた……杞憂だったか? だが、確かに悪寒が背筋を走った……)

【頭目は叫び続ける。面は赤い怒りの表情を示し続ける。その内心は、冷たく自分の利益のために算盤を弾き続ける】
【視線を戦場に戻す。その目に、海兵たちが構えた榴弾筒が飛び込んできた】

――――オートマーダー
ウウィーン、ガッチャ……!!

【頭目の囁きに応じ、異様に長い鉄の両腕を外套から覗かせた、筋骨隆々の赤鬼が進み出る】
【榴弾を抱え込むように、自分から突っ込んでいく。当然、その身体がはじけ飛ぶ。数名の赤鬼も巻き添えに】
【だが、その背後。頭目は、お返しとばかりに構えていた。RPG。対戦車榴弾】

櫻を覆う宵闇たる貴様らに、花火を咲かせてくれよう!!

【兵らめがけて、榴弾が飛んでいく】
444 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 16:36:27.41 ID:HNc9ZNRV0
>>428

(流石にこのサイズ、簡単には壊せない――――だけど、フレームが逝かれれば、下手をすれば軍艦としては使えなくなる――――!
 このまま、締め上げて――――ッ)

【海上に、再び顔を出した竜の姿のラベンダー。ギリギリとした耳障りな音と共に、船が確実に歪み、潰れていくのを感じる】
【敵の士気も、これで一部崩す事が出来ただろう。そろそろ、派手な立ち回りは頃合いかもしれない】
【――――状況が小康状態になり、奇襲戦の色合いが薄れれば、流石にこの戦力差は如実に表れてくる】
【それを想定し、次の立ち回りに移行しなければならないのだが――――】

――――ガァァオオォォッッッ!!
(っぐ、やっぱり機銃は相応にダメージが大きい。仕方ない。そろそろ――――ッ!)

【船をそのまま握りつぶせば最上だったのだが、相手の反撃は思ったより早かった。銃弾が顔に刺さり、竜は悲鳴を上げる】
【やむを得ず、ラベンダーは巻き付いた身体を放して、再び海中へと潜った。今度は深く、深く――――】
【捉えられた石像は、あっさりと瓦解してしまう。と言うより『霧散』してしまう。それは力を持った幻影に過ぎなかったのだ】



>>433

――――戦う事だけが、私たちの存在理由。最初から、それだけを見ている同族なんて、初めてだ――――!

【ラベンダーの呻きは、彼女の本心だった。今では、その宿命に忠実に生きているケツァル・コアトルなど、自分しかいないと思っていた】
【まして、紆余曲折を経て、多くのものを得て、それ以上の物を失って、自分はここにたどり着いたのだ】
【初めから、それしか知らない様な生き方をしているらしいトリアドールは――――随分と特異なマスターに拾われたらしい】

(っく――――出来れば、櫻の馬鹿どもだけを相手にしたかったのに、氷の方に、あんな厄介なのが混じっているなんて――――!
 軽くあしらってしまいたいところだけど、無視できるほど弱くないし、執着も強い――――!
 ――――とりあえず、櫻の連中と一緒に、少し『煙に巻く』しかないか――――!)

【召喚した石像を囮に、自らは海中へと逃れたラベンダーは、計算を修正する】
【トリアドールの存在は、非常に厄介な第三勢力だ。今は――――自分の戦いのペースを、とりもどっす事を考えなければならない】



>>428>>433

(――――手品の基本。目につくものの裏で、密かに『事』は進行するんだ――――
 あの巨体を探しても、もう無駄だよ――――『タートル・フォース』――――)

【深い海の中。ラベンダーは人知れずその姿を変じさせていた】

【成人した人間が一人座れる程度の大きさの亀】
【その甲羅は、ラベンダー色の鱗に覆われ、堅牢な様子を演出している】

【散々ネプチューンの姿で暴れまわったのは、その印象を強める為だった。海竜が消えれば、敵は海竜を探す。しかし、それはもう、どこにも居ない】
【そうした攪乱を挟んで、ウミガメの姿でラベンダーは静かに泳いでいく。気取らせず、次の一撃の布石の為に、静かに――――】
445 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 16:38:46.10 ID:ApAU9bVr0
>>440


【足払いを受けて倒れない間でもバランスを崩す。それによりエーリカは逃れるだろう。】
【コニーは無表情でエーリカを見つめて、そして一度息を大きく吐き出す。】

【それは完全に相手を敵と判断している眼であった―――。】


ああ、そうさ。アンタとはいい関係を築けると思ったけどね。
こうなっちゃおしまいさ。アンタは本当に私を見余った、その代償を受けるんだよ。


後は公安五課の連中にでも渡して再調整してもらうとするかなァ。


【そう言うとコニーの姿が、消える。】
【否違う。コニーは空中を高速で滑空している、まるでスケートリンクで踊るかのような速度で。】

【そして空中を経由してエーリカの背後に回り込んで背中に強烈な蹴りを加えようとするだろう。】
446 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 16:43:01.11 ID:9Xfcwn8j0
>>422

<な、何だと!?>
<っち、器用な動きしやがる!!>

【巨大な機体を回転させながら、空対空ミサイルを回避する】
【しかし全ては難しいのか、幾発かは命中し】
【爆発、炎上させながら、それでも尚動きは止まる事無く】

<ば、馬鹿な!!>
<いかん!!龍驤が!!!!>

【その巨大な航空機は、龍驤へと向かいまるでそう、特攻を仕掛けるかの如く】

<艦長!!向かってきます!!>
<何と言う……総員退避!!退避!!>

【なけなしの対空機銃で応戦していた龍驤も、これを止める事は出来なかったようで】
【次の瞬間には、総員退避の号令と】
【そして船体に向けて横から衝突、轟音と爆炎を上げる龍驤の姿があった】

<沈む!!沈みます!!>
<鎮火を!!鎮火を急げ!!>
<海に飛び込め!!死にたいのか!?>

【龍驤船体が爆発と共に傾き】
【内部の弾薬、機関も延焼したのか、無数の爆発が起こる】
【兵員、航空機が海に投げ出されて行く】
【海面に油と死体、残骸が広がる】
【その中で、龍驤艦長は静かに、一人指令室にて佇んでいる】


「龍驤大破!轟沈は間もなくかと……」
「……構わないさ、まだ空母は幾らもある」
「赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴航空隊に発艦命令」
「航空戦をもって、敵を無力化せよ」

【長門艦橋から、蘆屋道賢は命じる】
【だが、少々陰のある浮かない顔を見せて】

「(氷め、まだ何か隠しているな)」

【そして、龍驤の弔い合戦とばかりに意気高翌揚の第一、第五航空戦隊から無数に及ぶ心神 type zeroが発艦する】
【それらは氷の艦隊に向け、魔翌力拡散式ジャミングと、そして空対艦ミサイルを放って行く】
447 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 16:44:53.77 ID:moVmP3JOo
>>438


     「よくやったわ。」


【 ─── 向けられていた銃口にアリアが躊躇しなかったのは、パートナーの存在を信頼していたからに他ならない】
【一瞥する事もなく簡潔に、アリアはライガを賞賛した。優しくも冷たくもない声調だった。それでも目出し帽の下、幽かに彼女は微笑んでいた】
【そも凡そ他人を褒める事をしない女だった。 ─── なればその言葉の価値も解せるというものだろう。御守り代わりに伏した兵士たちの小銃を拾い、階上へと】


>>442

【「これを持って、掲げながら突入しなさい。」 ─── そう言って、アリアがライガへと手渡したのは】
【吸着爆雷の"起爆装置"。レバー状のスイッチ、それだけだった。詰まる所それはブラフであり】
【 ─── 何がしかの弾着に艦が大きく揺れた。然してアリアは躊躇せず、その機を逃す事はなかった。司令室の分厚いドアを蹴破るならば】


          全員動くな! 両手を上げて、頭の後ろで組め!!
     「 ──── FREEZE!! Put Your Hands Up Behind Your Back!!」


【 ──── 明白にそう叫びながら室内へと突入する。握り込んだスタンナイフにて、最も手近な乗員を人質に取り】
【その首筋にナイフの刃を添えながら、無論のこと食い込ませる事はしなかった。 ─── 青い隻眼が室内を見渡す】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 16:46:41.22 ID:H1oVOAiDO
>>436
【ばさりという巨大な翼音。ミレーユはどうであれ、彼女には紅き翼があった】
【ならば降下は緩やか。無様に落下などするはずもなく】


あら…………?これでも私にしては地味な方だと思っていたのですけれど──
ふふ、あまり華美すぎる女性はお嫌いでしょうか?

ですがこの場に及んでは、出し惜しみなんてしていられませんもの
たった一晩の“おいた”だと思って、見過ごしてくださいはしませんか──?


【くすくすと、この時ばかりは容姿相応の笑い声で彼女は笑うのだ】
【その笑い声は、部屋の奥に佇む扉を見つけて仕舞えば一層華やいで】


>>426

まぁ、まぁ…………なんて重厚な扉でしょうか
ふふ────中にはきっと、素敵なものを隠していらっしゃるのね?

色とりどりのポップ・キャンディに蝶の舞う花束
香り豊かなフレーヴァー・ティーに…………ふふ、……うふふ、ふ

分かりますわ、花魁のお方。だって、今まできっと同じ場所に、見えない位相にでもいらしたのでしょう
それなのにこうしてまた私たちの前に姿を現してくださったということは──

きっときっと、あなたにとっても大切なものがしまい込んでいるということなのでしょう?
ふふ…………それは何かしら。愛しいあの方の遺骨でしょうか、それとも大切な方から賜った絹かしら


【殺気を避ける。襲い来るであろう“口撃”に何かを返すことなどしない】
【先程の手榴弾。あれを見てアグラヴェイン はいくつか花魁の能力について仮説を立てていた】
【まずひとつ──悪食な彼女に重火器の類を浴びせたところで、夕餉前の茶菓子代わりにしかならないだろう】
【そしてふたつ──口の中は繋がっている。ならば、無駄に“口撃”に返礼することなど】
【却って共闘者の足を引っ張るだけなのでは────と】


(もしこの荊棘があのお方の中で芽吹かぬようであれば──)
(それはそれで、扉の内部への侵入を優先させた方が良さそう、でしょうか)
(こちらの攻撃が届かぬ相手なのであれば──無為に戦うのは賢い手法とは言えませんもの、ね……)


【羽音のひとつで首への殺気を避けたのであれば、<アグラヴェイン>は周囲に黒い火球を数個作り出し】
【花魁に向けて放つ。その火球は何処かに着弾したのなら】
【仄暗い荊棘を、瞬く間に芽吹かせる。そして近くにいる者/物にその荊棘は絡み付こうとするのだ】

【花魁の足元で芽吹けば花魁に。或いは空中で喰われて仕舞えば、口の中で芽吹いて粘膜を棘で傷つけ】
【仄暗いカタチの荊棘は──そこから、灼熱を相手に与えることだろう】
【皮膚や膜に接すれば爛れ、深部にすら達するであろう火傷を齎す。金属に這い寄ってしまえば】
【その金属をゆっくりと熔かしていくことすら可能であった】
【尤も──花魁の口の中に入ったものはその何もかもが無害なものに変わってしまうのであれば】
【焔の黒棘が花魁の口腔や粘膜を傷つけることなど叶わないのだが】
449 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 16:47:25.34 ID:ApAU9bVr0
>>444


―――ッ!!!何処に行ったァッッ!!?


【石像へのアームでの攻撃を継続しながら、トリアドールは姿を消したラベンダァイスに気が付く。】
【周囲を見渡すがその姿はない魔導戦艦やそれと戦う氷の国の戦艦しか見えない。】
【だがそんな事はトリアドールにとってはどうでもよかった、今はラベンダァイスしか見えない。】

【故に躊躇はない。】


           出てこいッ!!姉ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!



【軽巡洋艦から海中に向けて魔力で創造された魚雷が手当たり次第に発射される。】
【魔導海軍のものとはまた違った形式のものだ、但しあまりにも手当たり次第なので威力も拡散してしまっている。】

【ひとまずはラベンダァイスの目論見通りだろう。】
450 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 16:49:25.83 ID:dPLVBhQho
>>431
>>441
おっと、流石はサラリーマン!! 契約は書面でってのは基本だよな、俺も傭兵やってたからわかるよ!!
だがそうだな、今は流石に無理だ!! オーケーオーケー、お互い仕事ってわけだな!!
俺も頑張るから、あんたも頑張れ!! 何せこんなに充実した仕事なもんでな、自然と頑張っちまうよ俺は!!

【血塗れで笑いながら、トリスタンはヘリを撃破する。だが、次の瞬間。彼の姿は消えていた】
【何が起きたのか。考える暇も与えない。敵もさるものだ】

あれ? あいつどこに――――うおおっとっとおおおおお!!?

【崩しかけたバランスを、恐るべき身体能力で立て直す。それでも、抗いきれない】
【尾を突き立てて耐える彼へと、一気に吸い寄せられていく。そのまま激突――――】

――――ッッッッッあっぶねえええええ!!!
お、なんだこの艦そのものを攻撃してみるのか!? ここはあいつの舞台みたいだもんな、確かに面白そうだ!!
付き合うぜ!! ついでに、適当に撃ってみるか!!

【その直前、身をよじって彼と背中合わせに立ち、ブロードソードを船の床に突き立てる】
【エンドウとギリギリの距離を保ちつつ、トリスタンも剣で床を抉りながら。一発撃つたびに充填されるボウガンの矢を】
【周辺の空間に当たりかまわず放ち始める】

>>426
>>431
>>436
>>441
>>448
『おっしゃあ、次だ次い!!!』
「目標、『いぶき』!! 発射!!」

【そこへ、さらに『いぶき』にも赤鬼どもの凶弾が着弾せんとするだろう】

ううおおああああああ!!? 今度はなんだ、外か!?
ははは、もう更に楽しくなってきたよ俺は!!

【内部で剣を床に突き立てるトリスタンはその衝撃で転倒し、そのままエンドウに引き寄せられる】
【エンドウが対処せねば、彼の背中に盛大に突っ込んでいくことになるだろう】
451 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 16:50:19.79 ID:HNc9ZNRV0
>>439

「――――くそぉ……やられた、あの女め!!
 こんな事なら、初日ぐらいは覗いておくべきだったんだ……腹に一物無いかどうか、確かめておくべき、だった…………ッ!!」

【行き着く先は、外の道――――シャッテンは、思わず口元を噛み締めて呻き、やがて苛立ちを堪え切れないと言った様子で、壁を殴りつける】
【女のプライベートを――――などと言う戯言を、真に受けたのが間違いだった。どんな時でも、確認できない瞬間を用意してはならなかったのだ】
【――――イスラフィールの、記憶を読み取る力を使えば、覗いた事は即座にバレるだろうが】
【それも、ある種の牽制として、敢えて行っておくべきだったのだ。後悔してもしきれない怒りが、シャッテンの中に湧き上がる】

「……みらい、みらい……畜生、みらい…………ッ!!
 ――――ぶっ殺してやる、ぶっ殺してやるぞイスラフィール!!」

【誰もいない、誰も守ってくれない孤独の中、シャッテンはただ、己の怒りをまき散らす事しかできなかった】



――――――――みらい……

【一方で――――アーディンは深刻な表情で、みらいに向き合う】
【貴重なアイテムを消費する事になるが、これは必要な事だ。懐に突っ込んだ手は、目的のものを探り当てた】

……ここで、何かあったな。間違いなく――――悪いが、見せてもらうぞ……『真実』を…………!!
『ヨスガ』……貴様の代償、『水鏡の破片』……使わせてもらう……!!

【取り出したものをかざしながら、アーディンはみらいと相対する】
【手に持っているのは――――鏡の破片に紐を通して、粗末なペンダントにしたような、奇妙なガラクタじみたものだった】
【だが、その破片が、強い光を放つ。浴室の中を、晦ませるほどに――――】

【――――『真実』の力である『水鏡』。その力を断片的に封じ込めた、特殊な魔道具だった】
【この場で何があったのか。魔力は、その真実を提示するはずで。もしも、このみらいが『偽物』なら、真実の光はそれをも暴き立てるだろう】
【イスラフィールは、この隠し通路を、悪しき目的のために行使したのか。その真偽も含めて】
【水鏡――――揺るぎ無き鏡は、ただ『真実』を提示する。かつて、とある青年から受け取ったその魔道具を、代償にして――――】
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 16:50:26.94 ID:M0G7o3Xr0
>>437

【――ならば、さあ、と、微かな電子音/ノイズ、彼女は誰かに届かすのだろう。或いは会話の一部も紛れ込むのかもしれなかった、少女の声と、それから、貴女の声】
【この通信を共有する人物の"ほとんど"にとっては少女の声しか聞き覚えがなく。――――――、ぷつん。そうして通信は途切れてしまうから】

――そうですね、絶望なんて、してないです。絶望していた"私"はもうどこにも居ないから。だから、これは、命を棄てるのじゃなくて。
――――、棄てるはずない。残念ですけど、――私を殺すの、貴女じゃありえなくって。きれいなきれいな女王様、――だけど、残念です。

私はもっとずっと綺麗な女王様を知っていて、――

【――――――びしり、と、凍てつく音がした。そうして空間が染め上げられる、――切っ先と彼女を隔てるもの、極彩色を構成するにふさわしい、煌めくマゼンタの防壁】
【刹那よりも短い刹那に挟み込まれる、瞬きすら欠伸が出ちゃうくらいに長すぎる時間に見えた、――、みし、と、切っ先がマゼンタに食い込んでなお、微動だにしない彩り】
【雪の結晶よりも繊細に。ハニカム模様よりも堅牢に。内側に閉ざされた少女は囚われたようでありながら、玉座にお尻を落ち着けるのが似合いのお姫様のように】

あれ、失礼な。――今時の女の子はね、みんな知ってます。夢物語だなんて信じないの、白馬の王子様はどこにも居なくって、代わりに居るのは銀狼の女王様なんだって。
だから寝かしつけるときの御伽噺だって要らないの、私たちの吐息の音だけで全部が事足りますから。――それに、捧げるだけじゃ物足りないって。
ぜーんぶ捧げて、――それから、おんなじだけのもの、ぜーんぶ、もらってしまうの。"私"も"私"も分からなくなって、最後に私たちだけ、居ればいいから、――。

【ぴし、ぱき。そんな"嫌な音"、響いていた。みしり、――みし。音の源はマゼンタの表層であった、薄氷の水面に走る罅のよう、神様の足跡よりも赤いだけ情動かしら】
【――割れ砕ける、瞬間。けれどその刹那に少女の姿はないのだろう。鋭く素早く伸ばした一条のマゼンタ色のリボン、天井か、どこか、何か引っかかりがあれば、巻き付いて】
【それらしいものがなければ、阻害の魔力で以って天井そのものに深く突き立つ。――それに引かれて、彼女の姿、ほんの瞬きの間に、上方向へと移動しているから】

――――――――――――、私の可愛いお姫様、泣かせた分、おんなじだけ泣かしてやりますからね。

【故に声は頭上より、――割れ砕けたマゼンタ色の破片が、空中にキラキラと舞っていた。踊るようにくるりくるりと舞っていた。――きら、と、瞬き一つ、刹那の後に】
【そのすべてが切っ先を貴女に向けているのは見間違いではありえないから。打ち出されるのは硝子片の雨に等しかった、都会の真ん中でビルが突然割れ砕ける光景によく似て】
【魔力で形作られたものであるなら、――肌でも切り裂かれるなら、その傷はきっと痺れる。麻酔薬の作用に似ていた。故にか痛みは薄いのだとして、――滲む、毒と似ていた】
453 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 16:51:07.33 ID:9Xfcwn8j0
>>421>>430

「ええ、素晴らしき日になりましょう」
「貴官にとっても、私めにとっても……」
「ギンツ殿、時にトランキライザーを3体程、この長門に置いて行って頂けますかな」
「花火は派手な方がよろしいでしょう」

【手を組み顎を載せながら、つとめて優雅に、そう言って】
【やがて、その場を割くがごとく、一発の銃声と共に】
【真白な羽毛と、鮮血が小さく散って】

「……」

【表情無いままに、それを見つめ】
【声に耳を傾ければ】

「ええ、私はその認識ですよミチカ殿」
「貴殿は、違うと仰せでしょうかな?」

【そう、姿なきその存在に】
【静かに問いかけて】
454 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 16:54:15.68 ID:8Xgtcb1uO
>>445

小娘風情がデカい口叩くんじゃないよ、コニー
不意打ち決めた程度でイキってんなら―――――ッッ!?


【強がりの言葉。荒くなる呼吸が言葉の強度を脆くする】
【嫌な汗が滴る。体勢を整えながらコニーを見据えれば】
【重なる視線。無表情なそれは間違いなく殺しにかかる人間のそれ】

【この期に及んで漸く認識を改める――この少女は、もう敵対者】
【ならば、仕事を邪魔するなら殺すまで。飼い主の手を噛む狗の末路】
【それを教え込んでやる、と言わんばかりに。そも微かに残るのは、先の複雑な表情】


………ぐぅああああッッ!!


【腹部の痛みが動きを遮る。動きの速さに反応しきれないのもあって】
【後手に回らざるを得ない。気配に身体を向けるのが精いっぱいだった】
【だから少しでもダメージを軽減する様に動く事しか許されず、強烈な蹴りが入るのだった】

【勢いの付いた蹴りは彼女の身体にも作用する。勢いよく吹き飛ばされて壁に激突した】
【鈍い音が部屋に響く。壁に凭れるように倒れ込んで、痛みに悶える―――初手を誤ったばかりの劣勢】
【しかし、この状況はある意味ツイている。エーリカは手負いで、かつ動きに反応しきれない】

【"楽に終われるか、願ったりだ"とさえ思うだろうか―――こちらが反応出来ないならば、罠を仕掛けるまで】
【故に、体中から魔力が零れ出す。"地獄の淵を……綱渡らせてやる"と言わんばかりの眼光】
455 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/16(土) 16:54:43.30 ID:MHfb8plRo
>>436>>448

【捕らえ所の無い振る舞いと合わせて、彼女の能力もまた悠玄、──── 僅かばかりの隙も見せず】
【扇越しの視線がとろん、と解ける、──── 放たれた氷槍にゾクゾクと笑って】
【貫かれたらなら、なんて妖しい悦びに身を窶すのは女の定め】


一つで足りへんかったら二つ持って、それでも足りへんかったら三つ持って
重ねる乱暴狼藉と、それは獣の理屈でありんす、ほんに躾のなってはらへんお兄はん
せやかてわっちも雌の末席やさかいに、猛る心地は抑えつかへんけど

──── 乱れ咲くには道理が足りぬ、あんはんの剛直は素直すぎはって

それで悦ぶんは生娘だけどす、睦み合うにはちいと短いから


【続けて飛来する火球、口元から扇を離したなら、無数の口が一面に出現する】
【飛来する氷の槍も、放たれる火球も、全て "食べてしまう" のなら、悪食にも程があるのだろう】
【ある意味でアグラヴェインの目論見通りであった、彼女の口へと消えた火球は彼女に影響を与えない】


【 ──── しかし ──── 】


【口の一つに付着した火球が、そこから芽吹いた、絡みつく茨棘、──── 彼女の表情が、乱れた】
【漏れた声色嬌声に似た、──── 一筋の茨が彼女へと絡みつき、その動きを止めたなら】
【口の群れを抜けて、氷槍が向かう、──── 目尻混じるは艶やかな色合い】


──── ああ、縛られるんは、何時されても酔ってしまうさかい


【氷槍が右肩を貫き、壁へと射止める、──── 同時に再び、彼女の身体が端から食い尽くされていく】
【だが、速度が遅い、茨が動きを止め、槍が射止めたならば、その瞬間こそ大きな好機】
456 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:00:32.67 ID:MHfb8plRo
>>441>>450

【エンドウは尾を深く刺した、しかし、その瞬間に深く沈んでいく感触を味わうだろう】
【まるで、今度は床と一体化するかの様に、深く深く、飲み込まんと】
【岩に染み入る蝉の声、と彼は誹毀呼んだ、──── それこそまさに染み入るが如く】

【同時にトリスタンがエンドウへと激突したなら、二人の身体はぴったりと吸い付くだろう】
【床へと突き立てた刃もまた、地面へと吸い込まれていく】
【どの様な音も全て一つにしてしまうかの如く、──── このままでは二人とも床の下へと生き埋めとなる】




【一度絡め取られたなら最後、床への攻撃は、全て自分自身が吸い込まれるのを煽る結果でしかない】
【音は彼にとって楽譜上のものではない、鳴り響く全てが、彼にとっての楽曲になり得る】
【世界とは最早現代音楽かにとってのキャンパスに過ぎず、全てを一つに纏め上げよう】

【空間へと放ったボウガンも、片っ端から吸い込まれていく、──── だが】


【格納庫に放置されていたヘリコプター、その一機に矢がぶつかったなら】
【当たり所が悪かったのか、それは爆発する、──── しかし、爆発音は響かない】


【まるで空間に吸い込まれたかの様に無音で爆発し、その破片も空間に吸い込まれていく】



【 ──── けれども、明らかに速度が鈍かった、同時に二人が吸い込まれる速度も微かに緩まった様に】
457 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 17:02:01.67 ID:ApAU9bVr0
>>446

【特攻した飛行兵器―――その残骸から熱源反応が発せられるだろう。】
【ヴゥン、という起動音と共に巨大な機体の内部から何かが飛び出し、それは空中へと舞う。】


【―――それは、人型であった。】


【全身をメタリックバイオレットの鋭い装甲で包んだ50mほどの神々しさを放つ巨大な人型。】
【頭部には赤いモノアイが光り、四本の装甲を纏った腕は組まれており、背後には9つの球体≠ェ連結し円を描き日輪のように輝く。】



            【星戦兵器―――原初の11機/オリジナル・イレブン=\――9号機】


                   【―――紫鋼の巨人・ナインボール=\――】





                      《さて、続けようか、魔導海軍の諸君。》




【現れたナインボールは浮遊しながら心神 type zeroから放たれる対艦ミサイルへと4本の腕の一つを向ける。】
【突如、ミサイル周辺の重力場が歪みそしてミサイルは圧縮されて爆散した。】


【さらにナインボールの背後に浮かぶ球体の一つが連結から離れ、心神 type zeroの集団へと急速に迫る。】
【キュイン、と球体の中心が発光すれば次の瞬間には集団の進行方向に強力な重力場が発生する。】
【まともに突っ込めば全て先程のミサイルのように鉄くずになるだろう。】


【そして、この怪物に乘っているのは間違いなくミヒャエル・テルミドールであった。】
458 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 17:06:32.12 ID:ApAU9bVr0
>>446

【特攻した飛行兵器―――その残骸から熱源反応が発せられるだろう。】
【ヴゥン、という起動音と共に巨大な機体の内部から何かが飛び出し、それは空中へと舞う。】


【―――それは、人型であった。】


【全身をメタリックバイオレットの鋭い装甲で包んだ50mほどの神々しさを放つ巨大な人型。】
【頭部には赤いモノアイが光り、四本の装甲を纏った腕は組まれており、背後には9つの球体≠ェ連結し円を描き日輪のように輝く。】



            【星戦兵器―――原初の11機/オリジナル・イレブン=\――9号機】


                   【―――紫鋼の巨人・ナインボール=\――】





                      《さて、続けようか、魔導海軍の諸君。》




【現れたナインボールは浮遊しながら心神 type zeroから放たれる対艦ミサイルへと4本の腕の一つを向ける。】
【突如、ミサイル周辺の重力場が歪みそしてミサイルは圧縮されて爆散した。】


【さらにナインボールの背後に浮かぶ球体の一つが連結から離れ、心神 type zeroの集団へと急速に迫る。】
【キュイン、と球体の中心が発光すれば次の瞬間には集団の進行方向に強力な重力場が発生する。】
【まともに突っ込めば全て先程のミサイルのように鉄くずになるだろう。】


【そして、この怪物に乘っているのは間違いなくミヒャエル・テルミドールであった。】
459 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:07:21.73 ID:MHfb8plRo
>>451


おいちゃ……?


【貴方達は見たはずだ、イスラフィールが能力で "生き人形" を再生した様子を】
【何も無い空間から、記憶を元にその存在を再現してみせた、全く一緒であってもおかしくない】
【 ──── だとすれば、一つの可能性に行き着く、アーディンにとっては最悪の可能性】


おいちゃ……!! やだ、それ……やだ……!!


【貴方達は知っている、イスラフィールは能力によって記憶を再生できる、ならばこの "みらい" は?】
【変化が無くて当然であった、イスラフィールが作り出したのは、過去の "みらい" でしかないのだから】
【シャッテンが持った違和感、それは永劫に成長しない、少女の残骸】



──── わたしが、わたしが……なくなっちゃう……!!



【水鏡は照らし出す、その空間には "何も無かった" ──── みらいと呼ばれていた存在は消滅した】
【みらいは消えてしまった、"Fragilefuture" ──── 彼らの協力が、隠された真実を暴き立てる】



【真実は伝える、イスラフィールが隠し通路を使った意図を、──── 少なくとも、アーディンにとっては "悪" である、と】



【水鏡は光を持って指し示す、隠し階段を抜けて、その光の先、──── "櫻州" 軍港、隠された魔導イージス艦 "みらい" の位置を】
460 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 17:07:37.80 ID:moVmP3JOo
>>448


    「 ─── いいや。この位の方が、ボクも"綺麗"だと思うぜ。 ……… もっと派手にやろう。」


【 ─── 黒い織地の奥で彼はごく不敵に笑った。きっと口許を見せていたなら、白磁を晒して笑っていたのだろう】
【彼女の放った攻撃が一ツ突破点の効力を果たした。加えて対手は明らさまに不審な扉を見られた事に、何がしかの焦りを示していた。ならば】


>>445



(こいつでも"ダメ"だったか。 ……… 少なくとも、今の手数じゃどーにもなんねえな。)
(どういう理屈か知らないが ─── 消えてる"ボク"をきっちり見つけて、正確に攻撃してきやがる。だが)


「躾が無ェのは手前ェだろうが。」「 ─── こんな時世、客引きなんて流行らねえよ。」
「プライドばかり高い売女は嫌いだ。」「こないだも似たような奴に会ったばかりでね!」



【 ─── 突き刺さった氷槍を満たす黒炎が爆ぜて、対手の身を焼こうとするのだろう。然してそれは副次であり】
【彼が本義として狙う所は、彼の生み出す炎としての作用であった。 ─── 異能の作用を掻き消し、"薪"として呑み込む炎】
【ならば自らを喰らって消えようとする花魁を、幾らか"口止め"する事も能うだろうか。鋼鉄の重い扉へと駆けながら】
【彼が構えているのは自動小銃だった。 ─── 射留めるように対手の胴体を目掛けて、3発・4発・2発 - 指切りのバーストファイア】
461 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 17:11:13.11 ID:ApAU9bVr0
>>454


―――ッチ、(なんだよ、甘ちゃんが。)


【コニーは大きな舌打ちをして、それからエーリカに聞こえるか聞こえないか程度の声色で呟く。】
【それはどこか悲しみを込めた言葉だったがきっと届きはしないのだろう。】
【そしてエーリカへと今度はゆっくりと歩み寄って上から腹部を踏みつけようとするだろう。】


【相手の眼光には、冷徹な鋭い視線を向けて。そうすることでお互いを殺すために。】
【魔力の動きに気が付く事はない―――あるいは気が付いていないふりをしているのだろうか?】


               【真の地獄はここからなのだ。】
462 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga]:2019/03/16(土) 17:13:48.20 ID:MHfb8plRo
>>452

【ぺろり、と舌先が見えた、──── マゼンタ色の食感は、見た目よりも苦い】
【それは味付けの妙か、それとも飾り細工のイミテーションを舐めた罰か、或いは】
【 ──── 元来から予期されていないものであった、と考えるのは無理も無く】


良い理屈だね、自己陶酔という点では年頃の女の子に相応で好ましくも思える
けれども、些かばかり甘すぎる、──── 私はこの程度の関係性は幾らでも食してきた

生憎と、美食家殺すには下拵えが足りない、隠し味に気を遣うのがレディのコツだよ


【空中へと躍り出る少女、お伽噺よりも可憐に、幻想的な世界を演じるのだろう】
【心を動かす拍動の響き、──── それを昂揚と呼ぶには微かに甘い】

【指先が指揮した、──── ガラス片の雨、向かう先が違うと、言いたげに】


同じ味わいだけでは殿方は飽きてしまう、姫君だって一緒さ


【彼女に向けて放たれたそれが指向性を変えて、少女へと降り注ぐだろう】
【与えた分だけ還ってくる、ある種の道理が様に】
463 : ◆3inMmyYQUs [saga]:2019/03/16(土) 17:14:53.08 ID:wQnyAwYio
>>430>>453 >>(α)


 …………………………


【“ともだち”であるか、と確認して】
【“ともだち”である、と還ってきた】

【それで円満のはずであった】
【一辺の綻びもない、完全な真円の調和】


【 ―――― “    ” 】


【しかしその折、その刹那】
【空白の中に幾許かの量子的ノイズが混じった】



【――――司令室の一角、】

【それまで冷静に伝令を交わしていた通信手が】
【飛び込んだ某かの『打電』に、一瞬、息を詰まらせた】

【通信手は直ちに、蘆屋へと慌ただしく告げる】
【その仰々しい内容をかいつまんで記せば以下の通り】


【 『水国海上保安部』より入電 ―――― 】

【 櫻國魔導海軍総司令官 蘆屋道賢 に告ぐ 】

【 国際法規を逸脱した重大な内乱の謀りに関与の容疑 】

【 直ちに武装解除の下 】
【 速やかに『出頭』せよ 】


【 連名: 】
【 水国警察公安部長 芹沢 】





   …………………………………………


【その無言は、深海の泥の似て】
464 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 17:17:30.37 ID:8Xgtcb1uO
>>443


――――――五月蠅い、五月蠅い、五月蠅ぁあぁっぁぁあああああああいいッッ!!

「はっはっはっ、乱痴気騒ぎたぁ見せつけてんのかァ!?なぁ野郎共ッ!
 殺したり殺されたりで勝手に気持ちよくなってんなよォ、―――俺も混ぜろや、なぁ!」


【戦場に紛れる異質二つ。フードを被った小柄の少女、素肌に黒革のコートを羽織った色黒の男】
【前者は鳳仙と呼ばれる少女、後者はアオイと呼ばれる青年。二人とも死した人間にして魔導書】
【つまり公安五課の手の者で、沙羅の指示にて戦場に乱入せし異質。狙いは―――この場全ての皆殺し】


―― Silent Scream ――

―― Bloody Monday ――


【瞬間、辺りが静寂に包まれる。戦火に伴う唸る轟音はぴたりと鳴りやんで】
【直後にアオイの腹部に注射針が突き刺さり、体中から紫色の霧が発生する】

【その霧は毒。麻痺毒と腐食毒が合わさった特殊な効果を持つ毒霧。見るだけで危険だと察せられる】
【そんな不穏は敵味方の区別なく襲い掛かる。痛みに悶える事も助けを求める事も意思疎通を取る事も出来ぬ】
【異様な空間。そこで繰り広げられるのは血みどろの混戦であろう】

//厳島さん、カニバさん宜しくお願いします
465 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 17:18:11.56 ID:tLHVUXuP0
>>450>>456

ええ、はい。ちょっとしたジョークですからお気になさらず、営業ジョーク!
……とは言え困りましたね。僕のほうには手ごたえがない。騎士殿はどうです?

【内心舌打ちをしながら――行うのは尾の自切。蜥蜴のように】
【すればひとまずは、吸い込まれるのは免れるだろうか。やれやれ、と言いたげに自身で立ち直って】
【――――据えた瞳で辺りを見渡す、そうして自身に吸い付くトリスタンを、爆発したはずの機体を】
【観察する。そうして一つの仮説を立てる。……やや横広の唇の端を吊り上げて、エンドウは笑った】

………………おやそれは「よろしくない」。騎士殿、僕にあまり近づかないほうがいい。
実は――――――相当な悪食でしてね、「おれ」は。あなただって美味しく平らげてしまえますよ?

【転瞬/背中合わせにくっつけられた男同士、その一方――エンドウの身体が変容する】
【「とける」――――どろどろした感触が、トリスタンの背中に与えられるのだろう。そうしたら次には】
【そのどろどろに、吸い込まれる/纏わりつかれる、……気が付けばエンドウの半身は、黒い液状と化し】
【空間に吸い込まれるよりも前にトリスタンをその身の内に取り込んでしまうのだろう。どろり、ずるり――】

【(――――――――ならばトリスタンは、その内部で声を聴く。エンドウのものより幾らか若い男の声)】
【(へらへらと軽薄そうな声だった。そうして最初の一声は、「うーんやっぱ、あんた、不味い!」 ――笑って、)】


【 「なあアンタ、わかるだろう? あの作曲家気取り、どうも雑音がキライでキライで仕方ないらしい」 】
【 「だからさ――一丁ドカンと派手にヤってきてよ、大丈夫大丈夫――キチンと『吐く』から」 】


【さらに転瞬/まっくろい粘液に成り果てたエンドウ――だったものは、トリスタンだけに聞かせた言葉通り】
【トリスタンを勢いよく「吐き出す」のだろう。ぷっとスイカの種でも吐き出すみたいに】
【狙いは――放置された機材が密集する地点。そこへ向けて――「ひと暴れして来い」と。つまりはそういうことだった】
466 :アーディン=プラゴール ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 17:18:17.87 ID:HNc9ZNRV0
>>459

――――ぅ……!!

【光が収まって、その場には――――何も存在しなかった】
【最後のみらいの悲鳴が耳にこびりつく。彼女は――――「なくなってしまった」のだ。恐らくは、ずっと以前に】

――――やはり。やはり…………裏切り者だったか、イスラフィール……!!

【ぐしっと足元を踏みしめて、アーディンは牙を剥く。この期に及んでは、もう間違いない】
【――――イスラフィールは、初めからみらいを利用する心算で、のうのうと綱渡りをして見せたのだろう】
【あのギリギリの交渉をやり遂げて。まるで危なげなかったように、涼しい顔をして、みらいを道具として『処理』したに違いない】 

くそ……………………ッ
――――――――、仇は討つぞ、みらい…………

【思わず、その場にへたれ込みそうになる。罪悪感、後悔、自責。そんな感情は心のみならず、身体すら重くしていく】
【しかし――――その場にいつまでも項垂れているなど、『仕置きの猫又』失格だ。10秒ほどで、アーディンは気持ちを立て直す】
【恐らくもう、みらいは生きてはいまい。なら――――イスラフィールを『仕置き』するまで】

【断片的な光が指し示す道へ、アーディンは進んでいく。その先にはやはり、話題のスポット――――魔導海軍たちの停泊地】

「――――アーディン…………」
――――不覚は、俺のモノでもある。それ以上は言わないぞ……ッ
行くぞ、シャッテン――――あの先だ。なんなら……俺も案内しろ。お前のこの『影』で……

【シャッテンと合流し、アーディンは光の先を睨みつける】
【今、その先ではラベンダーが死闘を繰り広げている真っ最中だ。その中に、自分たちがケリをつけなければならない『答え』があるらしい、と――――】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 17:19:17.80 ID:H1oVOAiDO
>>460

【彼の笑いに、彼女もまた笑ってみせた。いくら醜いケロイドを伴っていようとも】
【微笑みの純粋さだけは、灼かれきっていないまま】
【もっと派手にやろう、との声に──彼女は確かに頷いた】


>>455

あら、いけませんわ花魁のお方──

いただいたものを零してしまうなど、殿方が見ればなんて仰ることか
例え酔っていらっしゃっても…………その艶やかなお声は、ここでは耐えるべきですわ
所構わず乱れ咲くなんて──花は咲く場所を選んでこそ、人を寄せ付けるというのに


【荊棘と凍槍で花魁の身体が一つ所へ縫い付けられる。これを逃さぬほど彼女は甘くはない】
【ばさり──一際大きな羽ばたき音と共に、彼女は花魁へと疾る/翔ぶ】
【広々と灼け爛れた空気がかき乱される。飛翔は僅か。手の届く範囲に花魁を捉えたのなら】

【今一度、右手に携えた焔の片手剣を振り抜く。花魁の胴を熔かし斬って】
【その奥にあるであろう鋼鉄の扉をも、両断せんと】
468 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 17:24:39.27 ID:9Xfcwn8j0
>>443

「やった!ざまあ見ろや小悪党共!!」

【着弾に喜ぶ海軍兵士達】
【だが、そこに居たのは……】

「そ、そんな!?アリかよ!?」
「っくそッが!!」

【煙が晴れれば、その場にいたのは鉄の両腕を持った、大きな赤鬼】
【何とも、豪快で大胆な防御策だ】
【だが、驚いてばかりもいられない】
【首領が構えていたのは、RPG、対戦車榴弾砲】

「退避!!退避だ!!」
「っく、盾隊は、盾隊は何をしている!?」

【まだ逃げ延びていない一般人と、そして対戦車無反動砲に思わず民衆の位置まで後退する海軍兵士】
【どうにも対抗する術は無い様だが】
【カニバディールの視界の端に、一人の幼い少女が転倒する姿が、見えるだろうか】
【海兵たちは、そんな少女の姿になど目もくれていないが】

>>444>>435

「や、やった!」
「待て、アレは一体……それに、船体がもう……」

【機銃によりラベンダーを撃退せしめた摩耶】
【だが、同時に、大きく拉げた船体は舵も主砲も使い物にならない事を示して】
【重巡洋艦『摩耶』、航行不能、戦線離脱】
【そして、また海中に潜ったラベンダー】
【海龍の姿の際は、潜水艦がその存在を捉え、魚雷発射の準備をしていたが】
【亀となって海底に潜る、潜む、それにソナーも探信も反応する筈がなく】
【やり過ごす事に成功した】
【そんな状況の時だった】

「ソーナーに感アリ!」
「魚雷!!魚雷が来ます!!」

「い、いつの間に氷か!?」

【まったく意図せぬ方向からの魚雷攻撃】
【航行も防御も不能な摩耶、それは真っすぐにキール目掛けて】

――ドオオオオオオオオオオンッ!!

【すさまじい爆音、海水の吹上】
【赤鬼の潜水艦の放った魚雷は、真っすぐに船底に突き刺さり】
【キールが破損、損傷した摩耶では、一たまりも無く】

「艦長!!沈みます!!」
「総員退艦!!早くしろ!!沈没に巻き込まれるぞ!!」

【多くの海兵、将官と共に、摩耶は船体を二つにへし折られ轟沈してゆく】

469 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 17:24:49.92 ID:9Xfcwn8j0
>>450

【いぶきに放たれた魚雷は、リフレクターにより防御を講じられるだろう】
【だが、衝撃や音は、その限りではなくて】
【そしてその赤鬼の潜水艦に向けて、ポとコの中間のような音が放たれる】

「こちら、伊58潜水艦」
「不明な潜水艦を発見」

【潜水艦の探信音】

「この海域には、我々の艦以外は存在し得ない筈だ」
「味方の艦ではない……ならば、敵だ」
「術式魚雷装填、1〜2番」

【術式魚雷が二発装填され】
【そしてゴポと言う音と共に、発射管が開かれ】
【赤鬼の船目掛け、二発の魚雷が放たれる】 
470 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 17:29:16.68 ID:8Xgtcb1uO
>>461

【"グうッ、づぁああッッ!!"―――呻き声は一遍たりとも耳障りの良いものでは無くて】
【グリグリと踏みにじられる直前に聞こえた舌打ちに思案を巡らせる事も許されないから】
【睨み合うに留ま―――らない。相手の速さに翻弄されずに済む今が、逆襲の時】


        【―――――地獄の淵を、綱渡る――――】

          Hell Edge Road/Lord Rapid Stream――――!!


【溢れた魔力、エーリカの身体を覆いながらも地面に零れたそれは】
【突如として多種多様な刃物を形成し、宛ら剣山の様に刃物が咲き乱れる】
【銀色の百花繚乱。地獄に咲き誇るに相応しい鉄の香り漂う鮮血の華】

【無数の刃物は一様にコニーに牙を向いて、一本のナイフの様に束ねられて襲う】
【エーリカの身体に咲く様に現れたナイフもコニーの足を貫くだろうか】

――――、公安五課送りも、アンタに殺されるのも、どっちも却下だッ!
アンタがその気なら、私は――――綺麗な顔をズタズタに引き裂いて殺してやる!

――――――――なぁ、コニー・オブライエン。ヘルエッジ・ロードで踊ろうじゃないか。

471 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:29:42.05 ID:MHfb8plRo
>>460>>467

【ミレーユの狙いは正しい、彼女の逃避にとっては最高のカウンターと言っても良かった】
【けれども、誤算があったとすれば、異能の質の違いか、その炎の由縁が】
【貴方との親和性よりも深く、──── 彼女と "神話性" があったならば】

【炎は身体と共に飲み込まれる、ミレーユが相性悪くて当然だろう、それは概念性の問題だから】

【消えていく、──── 自分自身で自分を食し、彼女は去って行く】
【視界の端、映るのは幾許かの憧憬に似て】





──── 懐かしい味わいでありんす、また是非に




【アグラヴェインの刃は虚空を切る、否、正確には鋼鉄の扉を一刀両断するだろう】
【花魁の姿は間一髪消えていた、気配を辿っても存在しない、──── 潜む可能性もあったが、傷の大きさが否を伝えて】
【兎に角、二人が目にするのはその先であろう、──── 鋼鉄の扉、そこで覆われた謀りの先】



【開けたフロアの中に大きな装置があった、──── 内部に浮かぶは少女の形をした存在】



【魔導イージス艦 "いぶき" ──── その本隊であるホムンクルスが、そこに眠っていた】
472 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 17:30:15.50 ID:dPLVBhQho
>>456
>>465
ぐッッッッッはああ……!! 悪い、サラリーマンの旦那……ゲェホッ!! いってえ……

【激突の痛みに呻くトリスタン、しかし沈み込んでいく感覚にすぐに痛みは逃げ出した】

今度はなんだ!? 床に吸い込まれる……岩に染み入る蝉の声、っていうには歪すぎるな!! 風情のカケラもない!!
くっそ、こりゃ駄目だぜ旦那!! こっちも手応えがない、どころか自分でこいつの口を広げてるようなもんだ!!

うおっと……その尾、切り離せるのかよ。やるな旦那!

【背中にくっついたまま屈託なく笑う。騎士というにはどうにも壊れている】
【だが、背後から聞こえた不穏な言葉には流石に少し表情を歪めた】

おいおい旦那、急に獰猛なことを言い出しちまって……どうするってんだおい
俺、妻を先立たせちまったけど、一応ノーマル――――うおおおおお!!?

【気味の悪い感触は、一瞬のこと。トリスタンの身体は、エンドウの溶けた半身に飲み込まれた】
【まるで人の形をした底なし沼に踏み込んだかのように。流石の円卓の騎士にも初の経験だ】

(――――おーいおい、旦那よ。あんた何て身体してんだよ。あの見た目はお飾りかい? 随分若い声じゃないか、まさか俺より年下?)
(ははは、悪いな。戦場ばかり歩いてたから、味はそりゃあ良くないよな)

【とはいえ、すぐに冷静さを取り戻す。トリスタンとて、狂った騎士の一員。それに任務のためにはこの程度、驚いてもいられない】

(なるほど、音楽家が嫌がるのは雑音か……そういやアマデウスは、指揮者より作曲家だもんな)
(まさにここはあいつの舞台、どころか譜面の上って感じかね? だが……幸い、かき乱してやるためのノイズ発生装置≠ヘ腐るほどあるぞここは!!)

(おうよ、任せとけ!! いっちょ派手に吐き出してくれよ旦那!!)

【エンドウの言葉に、むしろいきり立つように勇ましく返事をし。次の瞬間、粘液に塗れながらトリスタンは吐きだされた】


はっははははははは――――!!!

【間髪入れずに、トリスタンは機材の山に、空中から次々と矢を放とうとする】
【間接の稼働ギリギリまで柔軟な身体を捻り。空中で見事に身体を制御しながら】

【機材へ、燃料へ、周囲の機体のガソリンタンクへ、恐ろしく正確なボウガン射撃を繰り返そうとするだろう】
473 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 17:32:01.21 ID:8Xgtcb1uO
>>470
//途切れていたので追加です

【理性のタガが外れたのだろう。彼女は普段とは異なる喜色を浮かべて、修羅の様相を呈していた】
【殺す事にも、綺麗なものを傷つけるにも喜びを見出す昏い一面。それが顔を覗かせる】
474 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 17:34:46.71 ID:9Xfcwn8j0
>>442>>447

「ありがとうございますアリアさん……」

【珍しい事だが、アリアに褒められた】
【やはり、普段あまり無い事ゆえに、このような状況でもうれしい】
【やがて渡されるのは、爆雷の起爆スイッチ】
【なるほど、確かにこの状況だ、このスイッチは意味を持つのだろう】

「解りました!行きますよ!」

【片手に麻酔銃、片手に起爆スイッチ】
【完全に見た目は、強盗テロリストのそれで】

【ここでみらいが大きく揺れた】

「っくうッ!!」
「あ、アリアさん!?」

【それにも屈せず、突入を図るアリア】
【続いて、どこぞの印籠宜しく、起爆スイッチを掲げながら】
【突然の魚雷着弾に、混乱する指令室へ突入する】

「皆さん大人しく投降して下さい!」
「これが何なのか、見えますよね!?」

【爆破スイッチを周囲に見せつけながら】
475 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:35:13.21 ID:MHfb8plRo
>>466

【光の先は激戦から離れた位置に存在していた、セレモニーからは秘匿された "もう一隻" 】
【魔導イージス艦 "みらい" へと、その光の矛先は向かっているのだろう】
【アクセスの手段は無い、だが、二人の用いる手段であれば、何を使ってでも内部へと侵入はできるだろう】


【 ──── 光は更に示す、二人の求める真実は、みらいの内部にあるのだと】
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 17:35:20.70 ID:M0G7o3Xr0
>>462

【なればきっと安息香酸デナトニウムなんかよりもずっと苦いのだろう。苦くて、苦くて、――それから、最後に、ひんやり甘い粉砂糖をたっぷりまぶして】
【口に含んだなら一口で酩酊させちゃう味わいをしていた。苦みと甘みと冷たさと。狩人の用いる毒と呼ぶには可憐すぎた、だから、そう、花の湛える毒に等しい】
【どうしようもなく美しい毒花を我慢できずに口に含んでしまったというなら、これだけの苦さも苦しみも納得できるものかしら。ぶら下がる御御足すらご褒美には心許ない】

――――――――、ふぇっ、

【故に彼女は足先を容易く投げ出す。重力に身を任せて落下する、勢いを殺しきるまで身体を沈め込んだなら、その頭上を雨足は通り過ぎてゆくのだろうか、なんて】
【それでもなお切っ先を少女へ向け続けるというのなら、――彼女自身がそれ以上の影響力で以って打ち砕くのだろう。振りかざす指先、打ち首を命ずる姫様より嫋やかに】
【元来"阻害"という概念そのものであるかのような彼女の魔力は外界から影響を受けづらかった。良くも悪くも何もかも受け入れない力だった、流石に万能ではないけれど】
【なればきっと彼女の眼差しは少なくない驚きを示していた、――――、こんな光景初めて見たのだと言っているのに等しかった。故に、】

――――ご安心ください、隠し味はちゃぁんと隠してあるの、おねーさんには分かんないですかね。パンツ、見えちゃいますよ?

【――強気を帯びて唇の端っこを持ち上げる。低い体勢であるなら、余計にだろうか。――なんて、ごく余談であるのだろうけれど、】
【ぞると少女にごく近い虚空より引きずり出されるのは幾条ものリボン、――数え切るなら、両手両足二人分と、それから少し。瞬きの間に、編み上げるなら】
【仕返しめいて/様子見に似て打ち出されるのだろう。――その半分ほどは明確に貴女を狙っていた、切っ先をうんと鋭く尖らせて、その全身を貫こうとする、軌道を描き】
【そうしてもう半分ほどでは、そうではない。切っ先を避けようとする仕草を妨げ絡みつくための軌跡を描いた。自機狙いと自機外しの弾幕、瞬きすら許さぬ須臾の刹那にて】
【やはり切り裂かれるのなら、傷口に麻酔薬の鈍重さを添えて。或いは絡みつかれるのなら、その全身に麻酔薬の鈍重さ、流し込もうとして】
477 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:36:24.27 ID:MHfb8plRo
>>447>>474

【この上なく見事に、アリアとライガは司令室を制圧してみせるだろう、条件節を果たして】
【内部に居た軍人達は二人を見据える、手が出せないのは部下が人質に取られているからか】

【 ──── 否、違う、彼らは本能的に察していた、その気になれば、彼らが自分達を殺戮できる、と】


【故に、命令に従う、──── 幾ら矜持と誇りがあろうと、命に勝るものではない、から】







                〈『「あ」』〉






                【がくん、とその場にいる軍人達の首が折れた】
                『否、正確には僕達は自分で折りました』
                「ええ、あたしたちのてで」
                〈そっくりそのまま、逆方向に〉        
                ‘折りました’




           【外務八課の二人を残して】          【私達は倒れた】
                           
                            【狐の面が、彼らの顔に出現して】  



                              【司令室のモニター】      【登ってきたフロアの下】




                                       【 "ホムンクルス" ──── と、そこには書かれていた】
478 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 17:38:23.55 ID:HNc9ZNRV0
>>435

――――アレは
(独立勢力の潜水艦!? ――――こちらには目もくれない。分かっているのか、私が――――こいつらの敵だって事を)

【やってきた潜水艦は、ラベンダーを無視して、魔導海軍へと攻撃を開始する】
【その正体を知らないまま、ラベンダーはタートル・フォースへと変身し、次の行動に至る】
【――――まさか、カニバディールの関係者が、潜水艦を用立てて乗り込んでくるとは、想定外だったのだ】
【――――とりあえず、敵ではなかろうと言う認識があれば十分と、ラベンダーは魔導海軍へと意識を集中させる】

>>449>>468

(――――間合いは、十分に稼げた。混乱した敵の動きは、隊列を乱している。それに――――トリアドールも、私の事を見失った――――!
 チャンスだ。これ以上ないチャンス――――海で私を甘く見た事、骨の髄まで後悔させてやる。そして、骨ごと消えろ――――!!)

【頭上に泳ぎ回る船体を見上げて。ラベンダーは背中の甲羅を展開する】
【そして――――魔力の光が収束していく。いつもよりも強く、強く――――敵は巨大だ。その敵を一撃で破るために】
【暗い海の底に、ほのかなラベンダー色の光が満ちていって――――】

――――『ユグドラシル・レイ』!!

【溜まりに溜まった力は、破壊の光となって解き放たれる】
【ラベンダー色の、強力な魔力ビーム。頭上には、狙いたい放題の的がいくらでもいる】
【狙ったのは、魔導海軍の敵影と思われる、手ごろな艦艇の船底。そこから、船体をなぞる様に照準をずらす】
【船そのものを貫通してしまえば、後は薙ぎ払うだけだ――――沈黙からの、一転攻勢。まさに『2度目の奇襲』だった】

(――――この深度なら、そうそう簡単には対処できないはず。呑気に爆雷を投下してくるなら、一緒に焼き払ってやる――――!)

【魔力を潤沢に注ぎ込みながら、ラベンダーは頭上を睨み上げる。魔導海軍は、まだまだ狙いたい放題だ――――】
479 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 17:39:50.32 ID:ApAU9bVr0
>>470


【念押しとばかりに踏みつけようと足を振り上げた瞬間、その足を刃が貫く。】
【激痛に顔を歪めるがさらに追撃するように刃の山が発生、それから飛び引くが間に合わない。】
【一本の刃がコニーの脇腹を貫き、鮮血が白い床へと滴る。】

【コニーは口から血を吐き出して、刃が発生していない場所まで後退すると膝をつく。】


―――ッがッハ………ッ!

い、いいじゃねーのエーリカ、やっぱりアンタはそういうキレたナイフみたいなのがお似合いだ。
いいぜ………せっかくの機会だからどっちかが斃れるまでやるとしようかッ―――!!!


【コニーは応じるように笑いながら立ち上がると、刃に貫かれ血が流れる右足を思い切り振る。】
【直後、右足を起点に暴風が発生しそれは刃の山を吹き飛ばしながら術者であるエーリカをも再び壁に叩きつけようとするだろう。】
【そしてコニーは再び空中に舞う、刃が出現していない場所に退避するために。】
480 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 17:40:19.84 ID:moVmP3JOo
>>467>>471


【 ─── 対手の/花魁の瞳に映る、何処か真っ当な人間性に似た情動を、確かにミレーユは見逃さぬのだろう】
【嘆息を零して彼は銃を下ろした。撃ち尽くしたマガジンを交換し、再びチャージング・ハンドルを引いて再装填】


「 ……… 殺り損ねたか。」「ま、 ─── 殺す為に来た訳じゃないんだ。及第点かな。」


【言葉少なく彼は続けた。 ─── 負け惜しみに近かったのかもしれない。傷付いた片脚が幾らか痛んだ】
【アグラヴェインの顔貌を注視するのには其れなりの神経を要した。頤を上げて、僅かに視線を交わしたのち】
【 ─── 扉の向こう側に隠されていた"中枢"を睨め付けた。当て所なく漂泊する少女の姿を、瞳に映す】


「 ……… やりきれないね。」「一度"こう"なったら、人間には二度と戻れないんだろう?」
「 ──── どうしようか。」「 ……… 救ってやりたいって、思わない訳じゃ、ないけどさ。」


【近縁な同情が彼の声音には籠っていた。 ─── だがそれに銃爪を躊躇うほど、彼は生易しい人格ではない事は、既に示されてもいるのだろう】
481 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 17:42:26.83 ID:8Xgtcb1uO
>>453

ふむ、構わんよ。好きに使えばよい。だがしかして精神安定剤だけで足るだろうか。
―――――"カンパニー・マン/誰でも無い男"が要るならば可及速やかにな。

【その口ぶり。精神安定剤以上の戦力であると言わんばかり】
【突如現れたロボットにも、それ以外の異形にも、そして――――】


>>463

ふむ、つまり、"そういう事"、であると言いたいのか。
此方は卿の事を友達と見做しているが、卿はそうではない、と。

だがしかして。ならば何故に我らに問いかける。
"ともだち"と思わぬ様な入電。―――ミス・ミチカ。卿は黒幕側/ともだち では無いと言うか。

【ギンツブルクは表情を崩さない。蘆屋道賢に飛びこんだ青天の霹靂、それを目の当たりにしても】

【そして自分に飛び火してもその表情は変わらぬだろう―――彼はもとより独立した存在】
【故に、邪魔ならば精神安定剤なり"誰でもない男"を使って黙らせて"魔導書"にしてしまうだけだから】
482 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:42:36.68 ID:MHfb8plRo
>>465>>472

【エンドウと一体化したトリスタン、歪な様相ではあったが、中々どうして効果的な手法で】
【発射されるトリスタン、──── 此方もまた人間離れした卓越した技術】
【連鎖爆発していくガソリンタンク、然して無音なのが、僅かばかりのシュールさを告げる、が】

【三発目の爆発が連鎖した時、彼方から爆音が聞こえた、──── 四発目、次第に大きく】
【五発目、確かに爆発音だと聞こえた時には、六発目、聞き慣れた爆破音が周囲に響き渡り】


っ……!! ──── 馬鹿な……っ!! おえええええええ!!!
やめろ、やめろ……!!! その耳障りな音を、止めてくれええええええ!!


【空間がぐるん、と大きく揺れたなら、地面からAmadeusが出現し】
【全身から血を流しながら、這い蹲り、トリスタンの元へと近づいてくるだろう】
【大きく見開かれた瞳が執着心を告げた、狂奔が如く、──── その瞳の色を歪ませて】

【 ──── 今にも首を絞めそうな勢いで、這い蹲りながらにじり寄る】
483 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 17:46:41.95 ID:9Xfcwn8j0
>>463

「何事だ?」

【慌てた通信手、耳打ちにて伝えられたそれは】
【水国海上保安部よりの、武装解除命令】
【目を見開き、絶句の表情を浮かべて】

「なるほど……」
「これが、貴女の回答か」
「曽根上ミチカ……」

【表情は口調に反し冷静さを失って】
【口元は吊り上がり、目は血走り】
【獣のソレを彷彿とさせて】

「至急返答しろ」

「魔導海軍はこれを根拠無き指令と判断」
「拒否すると」
「また、友軍に対しこの様な通告をなす水国海上保安部に、遺憾の意を持って抗議する、と」
484 :アーディン=プラゴール&シャッテン=シュティンゲル ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 17:47:15.52 ID:HNc9ZNRV0
>>475

【――――約20分ほどは経っただろうか。2人は戦場から離れた、とある場所へと導かれていた】
【そこにあったのは――――恐らく、魔導イージス艦と呼ばれるタイプの、はぐれた様な1隻の船】

アレが……
「――――みらいを焼き尽くしやがって動き始めた、奴らの切り札…………!」

【その船体を見るにつけ、2人の中に敗北感が募る】
【その船が完成して稼働しているという事は――――みらいはもう、イグニッションキーとして、焼き尽くされた後だという事】
【進めば進むほど、知れば知るほど、みらいの死は決定的なものになって胸に刻まれていく】
【――――その悲しみを、憎しみに、そして力に変えていく。所詮、ちっぽけな彼らの身に出来る事は、それだけである】

――――行くぞ、シャッテン。これを使え……
「これは……?」
……アルクの奴が残していった『ダーククリスタル』だ。これを使えば、身を隠しながら飛翔できる……飛び乗るなど、造作もない……
「アルクの……分かった。行こう……」

【取り出した、黒い八面体の結晶を用いて、2人は力を行使する】
【『デビルズハイウェイ』――――姿を消して空を飛ぶ飛翔魔術。それを用いて2人は、みらいの甲板へと降り立ち】
【更に魔力の効いているうちにと、敵の目を盗んで内部に潜り込んでいく――――シャッテンがいる以上、隠密行動はお手の物だった】
485 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:49:00.82 ID:MHfb8plRo
>>476

【まだ味わわぬ形態でもあった、刃の風情に比べると幾分か雅であったが、それでも実を問わず】
【剣を振う、出現するのは切っ先、まるで道理の様に片っ端からリボンを床へと射止めつ】
【けれども数が多い、──── 数発のリボンが足や手を貫いたなら】

【ぐらり、と気怠さが全身を襲った、──── 成程、と小さく声を漏らして】


良い味付けだね、種類は多くないがセンスが良いのか ──── 中々如何して蠱惑的だ
愛らしさだけじゃないのが心憎いとも言える、成程ね、向かう矛先がはっきりとしているのか

──── だとすればだ、君の師匠は戦い方については教えてくれなかったらしい


【彼女が手綱を握ったなら、もう半数の自機外しの弾幕が、矛先を少女へと変える】
【避ける、事を目的とした攻撃は些か消極的とも言えた、彼女はそれに付け入る形で】
【幸運があるとすれば、──── 微かに速度が遅い、阻害の作用は未だ健在】
486 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 17:49:41.84 ID:9Xfcwn8j0
>>481

「お気遣い、感謝いたします」
「ええ、幾分かはそれで足りるでしょう」
「そちらは必要となりましたら、進言させて戴きたく」

【恭しくもこう、ギンツに告げて】
【トランキライザーを受け取るのだろう】
【受け取れば、それは即座に長門の主砲へと回されて】
【そして、降って沸いた>>463の打電】
487 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 17:50:32.67 ID:ApAU9bVr0
>>478


ッッなんだッ!?姉さんの奇襲かッ―――!!


【突如海中から出現する光の柱、それをトリアドールは視認し即座にラベンダァイスのものだと感じ取る。】
【光はまるでチェーンソーのように船体を切り裂き暴れまわるのだろう、であれば。】


【「ッチ」とトリアドールは一度舌打ちすると軽巡洋艦の船体に手をかざす。】
【すると、一瞬にしてその巨大な物体は消滅した―――どうやらトリアドールが消し去ったようだ。】

【では、術者であるトリアドールは?】【その答えは―――上だ。】


                《セブン・ウェポン―――Cherubim=t



【上空にトリアドールレッドの機体色の戦闘機が旋回している、つまりはトリアドールの新たな召還。】
【機体の上に乗りながらトリアドールは忌々し気に機会を伺う、攻撃の機会を。】
488 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 17:51:36.38 ID:moVmP3JOo
>>474>>477>>"γ"ALL




     「な、 ─── ッッ。」


【 ─── 恙無く全てが終わる事はなかった。己れの腕中より不可逆な角度へ頸椎を折った彼らの姿に、隻眼が瞠された】
【直ぐ様アリアは身を翻す。 ─── 同様の攻撃を己れが受けない保証はなかった。だが同時に、もしも敵対者が彼女らを排除しようと試みていたのなら】
【彼らの首を折ったタイミングで、彼女らも殺されていて可笑しくはなかった。ただ死体だけが残されていた。死体は語らない】



    「 ……… 何だって言うの。」



【忌々しげに一ツ零しながら、何れにせよアリアは任務を継続する選択を取った。「艦内放送を起動させなさい。」ライガにそう命じるなら】
【規定通り録音した音声ファイルを、"みらい"の全体へと発信するのだろう。 ─── 降伏勧告であった。司令室を占拠した旨、船底に爆雷を仕掛けた旨】
【何らかの抵抗があれば、全てそれらを爆破する旨。尤も後者の二ツに際しては真実ではなく、哨戒の兵士らを降伏させる為だけの虚偽であった】
【 ─── 何れにせよ、アリアは見ていた。狐面の深遠さと、ディスプレイに映された文字列。託された"兵器"を携えながら、魔力炉の機関部へと向かおうとする】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 17:53:18.00 ID:H1oVOAiDO
>>471>>480

【ヒトを斬った感触はなく、鉄を灼いた手応えのみがあった】
【鋼鉄を両断すれば、飛翔の勢いのまま室内へと<アグラヴェイン>は舞い込むはずだ】
【そして翼を羽ばたかせ、後ろを振り返る。──花魁のあの鮮やかな姿は、今はもう何処にもなく】
【殺気と艶やかな声すら、消え失せていた。逃げられた、と思うと同時】
【また合間見える機会があるのだろう、とも思う。あの花魁が此処を守っていたのなら】
【即ち彼女は<円卓>の忌敵が一人なのは、明らかであったから】

【ため息をひとつだけ、消えてしまった花魁へと手向け】
【────まだ、成すべきことがあった。いや、まだ何も成してはいない】


確か今回のお仕事は────“いぶき”内部にあるホムンクルスの奪取……
それと、“いぶき”の内部からの破壊…………だったでしょうか

ホムンクルスの破壊は、今回のお仕事じゃあありませんわ、ミレーユさん
勿論、何か不測の事態があれば壊してしまうのは仕方のないことなのでしょうけれど


…………ミレーユさん。お気持ちは分かりますわ
ですが──あなたの思っていらっしゃることを成すのなら、キリなどありませんこと
きっときっと…………あなたならそれすら分かっていらっしゃるのでしょうけれど

────────お優しい方、ですね。ミレーユさん、は


【ならば、と。<アグラヴェイン>はミレーユの手を取るのだろう】
【身を寄せて、胸の内に湧き出る様々な情を共にするかのように】
【銃爪を少女の浮かぶ装置に突き立てさせ──後は、そっと紅翼を羽ばたかせれば】
【装置はきっと壊れてしまうのだろうか。それでも少女に手が届くのは、ミレーユが先の筈で】
490 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 17:55:09.84 ID:tLHVUXuP0
>>472>>482

――――――――――――あはッ、あはははははッ!

【トリスタンを吐き出し終えた黒いナニカが、またしても何かの形を作りゆく】
【声色。エンドウのものでもなく、先程トリスタンに聞かせた青年の声でもなく――少女】
【それが限りなく笑っていた。きっとこれも雑音だろう。その発生源を辿るのならば、黒塊があった地点に】
【黒い髪を三つ編みに――いくらか乱れているが――した、セーラー服姿のカタチが其処に立っていた】

時代遅れもいートコロだぜ作曲家! 流行は季節なんかよりずっと早くクルクル変わってってンだ、
クラシックばっかり持て囃された時代なんざとうに歴史の一ページだ、ロココだなんて大昔の話だよ!
生涯作曲家でありてえンなら流行り廃りはもっと敏感に知ってかなくちゃダメダメ、つまんねーんだよなア!
ロックもヒップホップもコンテンポラリーもエレクトロニカも知らねえンだろ!? あはは、ほんっとつまんないヤツ――


――――――――ねえ、あなたもそう思うでしょう? 騎士様――――

【ひずむ、ひずむ。少女の声色でいくらでもキタナい言葉を吐き捨てていく、かと思いきや】
【急にしおらしい処女の言葉遣いで急激にリズムを乱す。古典派美学を徹底的に陵辱するように】
【なればこの――青年でも少女でもない化物は。この場の音楽性を乱すことだけを考えるのだろう】
【躙り寄る作曲家くずれを「どう」するか、それは騎士に任せておいて。皺ひとつないプリーツスカートが】
【暗黒舞踏の発狂じみた振り付けめいて爆風に踊らされていた。――見ている、作曲家と騎士のゆくすえを】
491 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:57:58.37 ID:MHfb8plRo
>>【α】



【ミヒャエル・テルミドールはほくそ笑む、此処までは "想定内" の動きであろう】
【魔導海軍の戦力、魔導イージス艦のみならず通常の艦隊さえも並ならぬ練度であった】
【何よりも指揮が良い、巨大戦力をこの上なく効率的に使って魅せる、指揮官の手腕】


【同時に、──── それはあくまでも理の範疇を出ない、開戦時から準備していた対抗魔術=z
【イスラフィールから託されたスクロール、描く術式に十分な魔力が溜まったと部下が伝えたならば】
【海へと出現する巨大な魔方陣、──── 幻想の如く煌びやかな光景で】


【その戦場に居る全ての存在が見た、黄金色の魔方陣は乱反射するプリズムの様に】
【太陽光をそのサイズへと押し留め、響き渡るは白昼夢の願い、響き渡る雷鳴じみた音色】
【高濃度の魔力が空間全体を歪ませていた、科学の結晶に相対するのは魔術の粋】


【大きく風が吹き海が荒れる、──── 莫大なエネルギーの収束を伝え】



【同時に "掻き消す" ──── 魔導イージス艦≠フ保持する魔術システムを一時的に使用不可にするだろう】
【自己修復さえも強引にその際から打ち消していく、強引な手腕であった、美しいのではない、悍ましささえあった】
【だが、大きな好機になり得る瞬間であった、──── 均衡が乱される】



     【 ──── 落ちた石は波を乱し、世界を響かせる ──── 】



492 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 17:59:05.60 ID:8Xgtcb1uO
>>479

は、上等―――!氷の国の売国奴ちゃんは滑るしか能が無いのかねェ!
どっちかが倒れるまでだあ?―――……甘ちゃんだなッ!

地獄の釜にでも叩き落としてやるから――泣き言は聞く耳持たないよ!


【嘗て人斬りに見せた昏い喜び、シャーデンフロイデめいた悦びに身を委ねれば】
【宴が始まる。血で血を洗う地獄の宴。交わした本当を塗り潰す様な血腥い戦い】
【吹き荒れる白銀の猛威は、流麗に振り抜かれる蹴りの暴風に飲み込まれる】

【よろよろと立ち上がった直後の展開、ずきんと痛む腹は脳内で過剰分泌される脳内麻薬で誤魔化して】
【犬歯をぎろりと覗かせながら、暴風の影響を最小限にするべく疾走する、コニーに迫るのだった】
【疾走の甲斐あって暴風は左の腕と肩の肉を切り裂いて、血飛沫が頬にぴちゃりと付着すれば、舌なめずり】
【鉄の味、慣れた味と慣れた匂い。確かに、死狂い。あの武士の言う通りだ――楽しくって仕方ない】


―――っぁあああああああッッっっっ!!!


【鬼気迫る。刃物の無い場所に退避したコニーを追いかけるのはマチェットを握ったエーリカだけじゃない】

【無造作に暴れた刃物の数本をHell Edge Lordの効果で操り、空を裂きながらコニーに迫る】
【それに重ねる形でエーリカ自身も接敵し飛翔したなら―――マチェットを力の限り振り抜くのだった】
493 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 17:59:29.21 ID:MHfb8plRo
>>480>>489

【貴方達は思い出す、──── 否、常に想起していたかもしれない、自分達に与えられた使命を】
【彼女はこういった、〈湖の乙女〉は、今回の自分達の目的を、──── そう指し示して】
【蠱惑的な表情に、少しばかりの愛嬌を乗せたなら、そこに居るのは少女の様相】



   もう一度お伝えしますわ、我々の目的は "いぶき" を手に入れる事ですわ
   〈円卓の騎士〉として、我々に求められるのは、任務を遂行するその一点につきますの


    ──── そして、その為に手段を選んではいけない、ということも


   ええ、私はどの様な方法論も問いません、──── 貴方達には言うまでも無い事かもしれませんが



【微笑む横顔艶やかに、神韻残すは微かな媚態、曖昧に濡れた感覚の残滓】
【滔々と紡ぐ悪態の理論、確かな蟠りさえも許さず、彼女は一つを肯定した】
【 ──── 言い得て曰く、──── それこそが戦争であるのだと】



   時には敵と一時的に手を組むことも、時には背後から剣を突き立てることも
   私はその全てを許容致しますわ、──── そう騎士道とは究極的には


   使命の為に身を委ねる事、──── そうでしょう?




      【彼女は問いかける、貴方達の使命の前に、何が存在しているのか、と】
      
      【同じ歩を合わせて戦った仲間は、──── 常に仲間たり得るのか、と】



  【自分の側に居る彼らは、〈円卓〉が "いぶき" を手に入れる事を許容するのか、と】




                 【その切っ先を向ける先は、何処か、と】




/対戦表に変更があります、以下の通りで宜しくお願いします
/トリスタン VS オムレツ
/アグラヴェイン VS ミレーユ
494 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 18:00:25.67 ID:MHfb8plRo
>>484>>488


【アリアとライガは辿り着くはずだ、魔導イージス艦 "みらい" の中枢へと】
【仰々しい機械であった、様々な器具に繋がれた巨大な水槽の如き装置】



【 "ホムンクルス" を連結する為の機械であるのだろう、──── 今はその席空白で】



【だからこそより一層の禍々しさを要していた、魔導海軍という組織の暗部】
【アリアは見るはずだ、自身が運搬してきた兵器、〈円卓〉から手渡された謎のジュラルミンケース】
【そこまで大荷物ではなかった、だからこそより一層の不自然があった】


【 "対みらい用の兵器" とマーリンは言った、だとすればこれだけ巨大な魔導イージス艦をどの様に対処するのか】
【爆薬にしては火力が足りなさすぎる、アリアの能力を用いればどうとでもなるが、それは理屈が可笑しい】
【そもそもとして個人の能力を当てにするのであれば、この様な兵器を用いる必要は無いのだから】


【更に言えば、〈円卓〉の要求はみらいの破壊では無く奪取が第一であった、ならばこの兵器の真意とは】
【何もかもが矛盾していた、アリアの明瞭な思考は、そこに巣くう違和感をはっきりと辿るだろう】
【故に開くはずだ、唯一この瞬間、この場こそが、──── 許される場所であるのだから】


【貴方達は目にする、金髪碧眼、ジュラルミンケースの中から出てきてはいけないもの】
【けれども、それを認識できるものは "それ" で全てであった、──── それだけが、全て】


【根元から切断された四肢、丁寧な縫合跡、可愛らしく布で切断面を覆っているのがせめてもの救いか】
【下腹部は凄惨な様子であった、腰から下が丸々切除され、硬化ガラスのケースに内臓が詰まっていた】
【顔面は目と髪を除いて切除されていた、鼻、唇、耳、──── 不必要な部分は最大限まで除去され】

【最小限の人間パッケージ──── これこそがホムンクルス "みらい" ──── 】

【アリア達は理解するだろう、それを連結させたならば、魔導イージス艦 "みらい" の奪取という任務を果たせるのだ、と】


【 ──── ほぼ同時であった、アーディン達を導く光の先、──── 二人は見るだろう、その先にいる一組の存在と】
【光が向かう先にある、──── 謎のジュラルミンケースを】




495 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 18:00:35.58 ID:9Xfcwn8j0
>>458

「アレは、伝承兵器……全く、規格外の物だ」
「よもや、あんな物を隠しているとはな」
「だが、期待外れだ……」

【吐き捨てるように、しかし口調は何処か面白げに】
【そう紫鋼の巨人・ナインボールを眺めながら】
【どこか浮世離れした口調で】

<ぎゃあああああああああッ>
<何だ!?何なんだ一体!?>

【ミサイルは重力場で潰され爆散し】
【そして、退避が遅れた心神は、次々とミサイル同様の運命を辿る】
【パイロット達から見たその光景は、まさに神の鉄槌と言わんばかりのそれで】

「航空隊は空母へと退避」
「逃げ遅れた者は、切り捨てろ」
「全戦艦、主砲照準を、あの巨人へと合わせろ」
「全砲門斉射で構わない」

【淡々と、道賢は指揮を出す】
【紫鋼の巨人・ナインボールに向けて、金剛、霧島、比叡、榛名、扶桑、山城、尾張、駿河、肥後】
【そして、トランキライザー装填により強化された、長門の砲門が向く】

【次には、駆逐艦や巡洋艦とは比べ物にならない、、大轟音と共に】
【まさに海を抉る、魔導砲の照射が一斉に放たれる】
【狙いは、ナインボールただ一体】
496 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 18:01:05.15 ID:MHfb8plRo
>>ALL












        【これより全ての催しは三分間に決する、──── ありとあらゆる思惑を含んで】









         【私達は掌の上で踊り続ける、──────── その舞台から逃れる様に】













/イベント能動的三分間≠アれより開始致します
497 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 18:07:18.99 ID:moVmP3JOo
>>489>>493




「生易しいだけさ。」「 ─── 悪かったね。気ィ遣わせちゃった」
「ありがとう、アグラヴェイン ……… さん、で、いいかな。」「 ……… 行こう。」


【 ─── マスクに匿した白い表情を、ひどく感傷的に彼は躊躇わせた。曖昧に紡いだ言葉の中】
【銃を懐のホルスターに棄てて、鼓動一ツ分の喜色と感謝を宿しながら】
【彼は"いぶき"の中枢へと手を伸ばすのだろう。 ─── 硝煙に濡れた指先が、あえかな身体を包むのであれば】


【その一刹那】【女と見るには幾分も高い彼の背中は】【裏切りよりも黒く在るのだから】

498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 18:08:18.19 ID:M0G7o3Xr0
>>485

【長い毛先がこすれ合い流れる音とわずかの衣擦れだけを添えて彼女は立ち上がるのだろう、平均を超える背丈は、それでも余る程度に少女性を主張し続け】
【リボンの切っ先が肉に埋まるさまを観測した眼差しがそれでも忌々しく細められるのは、容易く自分を裏切るもう半数があるからなのだろうか、小さな舌打ち一つ漏らせば】
【それらが鋭い切っ先をしていいないのを秒の間に見抜いていた、――――、なれば翳す指先、自分の前面に薄く張り出す防壁に、それらのすべて、突き立ったなら】

――――――これからもっといっぱい、教えてもらうんですよ。将来有望ですからね。

【防壁も、リボンも、――ざあ、と、崩れ落ちるのだろう。その全部が細やかな魔力の粒子になってゆく、赤子に与えられたウォーターターマーの末路に似通い】
【やがてそれこそ薄霧のように空間へ紛れ込もうとするのだ、――――となれば、嫌な予感の一つ二つ、するのかもしれなかった。赤色の空気、阻害の力を溶け込ませたのなら】
【吸い込んでしまったら、――なんて。だけれど、まだそれほどまでに濃い色をしているわけでもなく、ましてや斑に揺蕩っているのだから】
【無色透明を歩き渡ることも容易く。――それより先に、ごつり、と、足音一つ、】

そろそろ"おねむ"の時間じゃないですか? ほーら、ちょっぴりずつ、少しずつ、微睡んで――。
だから私、子守歌を歌ってあげます、御伽噺を読んであげる時間はないけれど。

【再び虚空から引きずり出す数は、けれど幾らも目減りしていた。それを手加減なんて彼女は呼ばない、油断なんて言葉も不適切だと証言するだろう、けれど、】
【少女らしい拙さと呼ぶにはあどけなさすぎた。――戦場にのみ生きてきた人間の所作ではなかった。慢心とも異なる、"殺すな"と言いつけられているからと、それこそ言い訳なのか】
【薄紅の空間越しに差し向けられる指先が貴女を示した、――そのまま縛り上げてしまおうとする、相手の初手のこと忘れるわけもないけれど、それでも、背中が空いていた】
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 18:13:57.91 ID:H1oVOAiDO
>>493>>497


   私 ──── 、 ねぇ  ミレーユ、さん


   好き …………  あなたの、こと


   愛しいって すごく  ──── そう、 思うんです



      【  だから  】



 【ミレーユに添えた手は、左手だった】

 【右手はまだ、焔の片手剣を携えたまま】


      【 ならばこそ 】


 【彼の手をホムンクルスに向けて押すと同時】



   ねぇ  ミレーユ、さん


               好き、です


      優しくって…………でも


               仕方、ないでしょう



     好きになって、しまったんですもの



  【鋼鉄をも斬り熔かした焔剣が】


  【ミレーユの背に突き立てられるのだろう】


  【生半可な鎧や人骨程度では────】


  【──────彼女の焔は、防げない】
500 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 18:14:09.26 ID:ApAU9bVr0
>>492

うるせぇ黙ってろワンころ助がッ!!お前のその口調、気に食わないんだよッ!
いいぜ、地獄なんざとうに見飽きた場所だがつきあってやるよ踊り狂うとしようかぁぁぁぁ!

【退避した先に迫る飛翔する刃を前に再び足を振るって暴風を巻き起こす。】
【だが完全には無効化できずいくつかの刃が身体に突き刺さり血が弾ける。】

【さらに追撃するように接近するエーリカのマチェット、反応が間に合わない。】

【―――コニーの右手首から先が舞う、同時に鮮血が噴き出し絶叫が響く。】


―――ッがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!?

ッぐ、え………エーリカァァぁァァァァァァァッ!!!!


【コニーは床に叩きつけれら、手首から流れる血にまみれながら絶叫するが。】
【直ぐに我に返り体勢を立て直し、再びエーリカへと突進し暴風を纏った右足で全身全霊の蹴りを放つ。】

【今までの余裕などない、まさに渾身の一撃だった。】
501 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 18:15:09.35 ID:9Xfcwn8j0
>>488>>494>>496


「ふう……これで、終わりですね!」

【制圧は完了、ならば後は作戦通りに】


                 【いかなかった】

「な、、あ、、、アリアさん!!??」

【現れたのはキツネの面】
【不気味な面が、彼らの顔に張り付けば】
【まるで自殺のように、次々とへし折られる首、首】
【なす術無く、死体を放って後ずさりするライガ】
【真っ青な顔をしているに違いない】
【やがて、アリアの怒号と共に】

「わ、解りました!」

【艦内放送を起動する】
【用意されていた、降伏勧告】

「……さ、さっきのは、一体……」

【機関部へと向かう中、青ざめた顔でアリアに聞く】
【無論、アリアがその的確な反応を知るはずも無いのだろうが】
【やがて、機械的で禍々しい機関部に到達すると】
【そこで開かれるケースの中身は……】

「な、あ、アリアさん!?」
「これ、これって女の子!?」

【ゴロリと出てきたのは、人間の】
【少女の身体】
【それも無残にも切り取られ、抉られた】

「アリアさん!!退きましょう!!この依頼おかしいですよ!!」

【アリアの肩をつかんでそう叫ぶ】
【だが、この状況で目の前に現れたのは】

「え、あ、あなた達は……」

【追いつかない頭の処理】
【何が、何がどうなっているんだ、と】
502 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 18:17:56.50 ID:MHfb8plRo
>>498

【舌先から滲んでいく阻害の感触、──── 成程、少女の能力を理解しつつあった】
【言葉に合わず中々如何して質が悪い、搦め手も直接も両方使える点に大きな強みがある】
【ならば、と ──── 再び混じる別の味わい、相性的に言えば彼女にも大きなアドバンテージがあった】


──── あら、それは残念ね、急いて生きることに果たしてどんな意味合いがあって?

優雅なシエスタに相応しいティーブレイクを設けられないのなら、それは人生というものへの冒涜よ
尤も、私が語るにしては、──── 少々アイロニーを感じずにはいられないけどね


【冴える瞳、この空間の質は彼女に流れ込んでいた、少しずつ支配領域を広げ】
【再び伸びるリボン、効果的な手であるのだろう、──── 事実、微睡みの中では恐ろしい敵手とも言える】
【だからこそ、と ──── 全く刃の一閃、斬り伏せる横顔に、微塵も乱れは無かった】


ねぇ、次はどんなフレーバーを魅せてくれるのかしら、私はまだまだ満足してないわ


【疾走、間髪入れずに踏み入れる距離感、瞬きを許したならそれが全て】
【銀線連なる鍔鳴りに、踵叩くは水仙模様、──── 乱れた刃の一雫】
【腹部を横薙ぎに斬り伏せる軌道であった、揺らめく吐息が虚空を縫って】

【寸刻練り上げる、切っ先瞬く光の軌跡、──── 唐紅の残照】
503 : ◆3inMmyYQUs [saga]:2019/03/16(土) 18:19:53.08 ID:wQnyAwYio
>>481>>483>>(α) >>491


 …………、……………………


【蘆屋の瞋恚に返る無言は】
【しかし先までとは異なり、微細な吐息の震動があった】


【「――――……ちがうんです」】


   ……違うんです。


   わたしは、
   わたしは、ただ、

            ..
    “ ほんとう の まる ” を描きたいだけで ――――――



【不定めいた声が、軋む意志で某かを紡ごうとした】
【まさにその最中であった】


 【 ( ―― ヴつン )】


【唐突な、強制的に何かが『シャットダウン』された】


/>>491を受けてつづきます、
504 : ◆3inMmyYQUs [saga]:2019/03/16(土) 18:21:10.86 ID:wQnyAwYio
>>481>>483>>(α)


【    ――――――――――――――――――     】


【――さながら次元に孔を穿つがごとく】
【収斂した一切の量子と幻想子が放った、超震動】

【『対抗術式』――】/(>>491)

【狂気的なまでに緻密に編み上げられた波動が、】
【イージス艦の動力の要たる『魔導』の髄を】
【瞬時に蒸発させるがごとく、無慈悲に奪い去った無音であった】



【「  ――――――!! 」】

     【「  ―――! ―――!! 」】

【「――、――ッ!  ――!!」】



【非常なシステム異常に、熱すら帯びそうなほどに騒然とする乗組員】
【飛び交う張り詰めた伝令、遠方より伝播する爆轟、怒声、砲撃音――】

【そうした乱雑の騒擾に染み込むかのように】

【女の気配は一切が霧消していた】
【ただの一言、別れの言霊さえ無く】


/〆みたくなってますが、次にまた何かしますので
/他のお返しのお手すきのときにお返事にいただければ。
505 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 18:31:29.51 ID:9Xfcwn8j0
>>478

「一体、何だってんだ化け物祭りかよ……」
「巨大な人型に、何でも龍や謎の潜水艦も目撃されてるらしいじゃねえか」

【水上艦、軽巡洋艦『那珂』】
【第一波を凌ぎ、小康状態を保っている前線駆逐、軽巡の水雷戦隊は】
【まさに中枢の戦艦、空母そして魔導イージス艦に比べて、比較的に安全な状況を保っていた】
【一部ではようやく、戦闘配食のおにぎりを食べる者も居る】
【だが……】

「ソーナーに感あり!」
「艦長!!艦の真下に不審な音源が!!」

【ソナー員からの報告、しかしその報告は……遅すぎた】

「ぎゃああああああああああああああッ!!」
「船底下部損傷!!浸水が、浸水が止まりません!!」
「船底大破!各室中破!!」
「抑え、抑え……うわあああああああああああああッ!!」

【ラベンダー色の光、直後に照射される魔翌力】
【爆雷等もっての外、対処は……何も出来ずに、船底に大穴を開けられ】
【沈んでゆく、救いがあるとすれば、沈み方はゆっくりとしたもので】
【船員が退避する時間は、ある程度はあると言う事だろうか】
【だが、ラベンダーにとっての誤算は、脅威は上でなく横から来たと言う事か】

「伊168潜、正面でしょうか……探信とソナーに感が……」
「味方潜水艦ではないな……敵か、術式魚雷1番から4番装填」
「術式魚雷、装填!」
「撃てえええええええええええッ!!」

【通常の魚雷ではない】
【複雑な軌道を描く、術式魚雷が4本、ラベンダーに迫る】
506 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 18:32:02.81 ID:ApAU9bVr0
>>495

【魔導海軍の戦艦全ての砲門を向けられながら、テルミドールは巨人の胸部コアを開口し外へと出る。】
【そして右手を掲げてイスラフィールより託されたスクロールに充填された魔力を解き放つ―――>>491

【そして同時に、ナインボールの背後に浮かぶ9つの球体が機体の前面に展開され巨大な円を描く。】
【まさに日輪のごとくそれらは赤い光を放ち、輝き、標準を金剛、霧島、比叡、榛名、扶桑、山城、尾張、駿河、肥後の9つの戦艦へと向ける】
【同時に巨人の4本ある腕の上部にあたる二本が変形し巨大な砲身へと姿を変える。】


《いいね、シンプルでいい。》

        《各砲身より絶圧縮重力砲°N動―――及び腕部変形、 Vector- Canon*C身展開》



【9つの球体のそれぞれが赤く輝き、そして十字の閃光に包まれる。】
【そして腕部が変形した砲身も莫大な重力エネルギーをその内部に宿し一気に加速させる。】

【空前絶後の壮絶なる砲撃に対して、正面から迎え撃つというあまりにも危険な行動。】

【―――だが、イスラフィールより託された対魔術スクロール≠フ力で魔導戦艦の性能にデバフがかかっているのなら。】


                       【―――狼≠ヘ笑う。】



                      《―――一斉掃射=\――》




【9つの球体から放たれる赤黒い重力エネルギー砲は金剛、霧島、比叡、榛名、扶桑、山城、尾張、駿河、肥後へと】
【そして二本の腕が変形した Vector- Canon≠ニ呼ばれる重力で空間を圧縮して放つ質量断層砲は長門へと】


【その正面から貫かんと放たれる―――その瞬間、大気は割れ、海は裂かれ、天地は荒れ狂う、まるで神話の光景だった。】


507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 18:37:40.85 ID:M0G7o3Xr0
>>502

【――――――さくり、と、リボンは容易く切り伏せられるのだろう。少女の瞳が丸く円く瞬いた。切り取られたリボンは、やはりその端より崩壊を始め】
【そうしてまた空間をいくらかの彩度にて彩ってみせる、イラストの仕上げに施すオーバーレイに似ていた。――どうあれ低い透明度では大した意味を成さないのだから】
【吐息が一つあった、誰が何をしてもしなくても当たり前に繰り返される吐息の一つであった。――瞬きをした、ほんの刹那に、世界はきっと大きく変わっている】
【それを認識した瞬間に吸い込んだ空気を吐き出せなくなった、それすら不要だと脳が断ずる刹那に、ほんのわずかのみであれ身体を引かせたのは、神様の指先に違いない】

――――――ぁ、う、ッ、!?

【ばしゃり散り敷く赤の色合いは散華と似ていた。首ごと落ちる椿よりも拙い散華なのだとして、明瞭に命の色をしていた。ぱたり、ぱたり、床に花びらを散らすなら】
【それでも"浅い"と理解するのだろうか。無と等しい程度の瞬間に彼女は致命傷を免れた。――そうなのだとして、大きく命を抉り出す切っ先であったこと、間違いないとも】
【咄嗟に右腕が傷口を抑えた、――瞬間のみにて白いグローブが赤黒く染まった。バランスを崩す足取り、けれど驚愕の果て、睨む眼差しの色合い、気づくのならば】

――――ッ、

【ぎらと暴力的に瞬く一瞬、――、これ以上の追撃を許さぬように生じる防壁は、けれど今度は、鋭く鋭く、無数の針を宿すものへ変貌っていた】
【せなを向けるハリネズミと等しく、――けれど、その先端、ようく見れば捕らえた獲物を決して逃さぬと誓うように、"かえし"を備えてみせたなら】
【捕らえたのちに阻害の作用で浸してしまおうとするのは食虫植物の作用に似ていた、甘い蜜で誘い込んだなら、決して逃がす気がないと誓ったように】
【切り伏せられる距離感にのみ許される反撃だった、それより先に相手が離脱していたなら/より肉薄していたなら、意味のない行い、――――どちらにせよ、】

【少女はその時には転んでしまうのだろう。傷口を抑えた指先でマゼンタが煌めいていた、――、ぜえ、と、荒い息。きっと彼女の能力ならまだ動けて。動ける。けれど、】
【大きな隙であること、誰にだって疑う余地もなかった。――そうしている間に、無知なまま迎える初潮より、破瓜より、赤色が、あふれ出してゆくのだから】
508 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 18:39:26.89 ID:dPLVBhQho
>>464
何だ――――!?

【さしもの赤鬼も、動揺した。自分たちの他に、更なる乱入者がいるとは】
【それも、明らかに周り全てに敵対的。一目でわかる。交渉の余地などない相手だと】

【見た目は少女と青年。ただ二人。だが、その身から漂う雰囲気は、到底只者ではない】
【人の姿は見た目だけ。直感的に悟る。この連中は、自分たちとは違う形のモンスターだ】

……五月蠅いのは貴様だ!! 何を世迷言を……暴れたいだけなら、他にいくらでも鉄火場はあろうものを!!
混ざると言うなら好きにせよ、参加料は貴様らの命だ!!

【だが、その怒りの声すら飲み込む猛毒が放たれた。霧状の毒。この混戦をさらなるカオスに叩き込む狂気】
【赤鬼どもが身もだえして倒れ始める。その外套の下には、かの折鶴童子の衣を加工した、防護服が着込まれていた】

【溶けた外套の下からそれらが見える。しかしそれすら、完全には毒を防げない】
【麻痺し、腐り、のたうち回る赤鬼どもの中で二人。動いているものがいる。頭目、異常な体力を誇るカニバディール】
【そして、毒に対して強力な耐性を持つポイゾニック。こちらは、むしろ美味そうに霧を吸い込み、深呼吸すらして見せる】


>>468
榴弾程度で、我々の怒りは砕けぬ!! 我々は櫻の怒りそのもの!! 怒りは殺せぬ!!

【配下の命も自分の命も、時間さえかければ再生させられる。それゆえに、このような使い捨ての手段も取れる】
【RPGを解き放とうと、する直前に先の二人が乱入し。紫の霧が視界を妨げる】
【それでも、海兵らを攻撃しようとして。しかしその視界が少女を捉えた】

チッ――――将来の食材が……!!

【こんな状況でも、食人鬼としての卑しさが顔を出す。左腕を能力を用いて伸ばし、少女を掴むと】
【毒霧の範囲外にまで、少女をつまみ出す。後は関知しない。逃げるならそれでよし。助からなくとも、仕方ない】
【その食欲がために、頭目は霧に侵され、膝をついた。元気に動くのは、毒物中毒の赤鬼のみ】


あっはあ!! 素敵な毒ですね、この神経を痺れさせる成分!! 肉を腐らせる物質!!
素晴らしい!! もっとくださいよ!!

【赤鬼は、面と同じくらい赤い刀身の蛮刀を取り出すと。少女に向かって切りかかる】
【動きは単調だが、意外にも早い。盗賊の足の速さゆえか】
509 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 18:43:37.63 ID:8Xgtcb1uO
>>500

あ゛ァ!?――――これまで見た地獄なんざ前座に過ぎないって事、身体で教えてやるよッ!

私の歩幅についてこれるなら、―――ついてきやがれッ!
足ィ縺れるもんなら、その時ゃサクッと楽にしてやるからさ!


【地獄。何を指してそう呼び表すのか。少なくともこんな惨劇が見慣れているのなら】
【二人とも異常である。そして、手首を失い絶叫を奏でて尚戦意を失わないコニーも】
【手応えに歪んだ悦びを浮かべて地獄を舞うエーリカも。何時しか鬼哭啾々に行き着くのか】
【――――少なくとも、今の感情は本当だから。行き着く先は二人の本当――だろう】


コニィぃいいいぃいいいいッッ!!!これでッ、終いだああああああッッっっ!!!


【血飛沫が舞う、手首も舞い、地獄が唄い、地獄が咲く】
【その果て。―――エーリカが着地した直後、慟哭を叫びながら突進するコニーの姿が在った】
【最早回避も間に合わない。ならば――もう一度流出させるまで。命ごと賭けに出すまで】

        
           ―――――Hell Edge Road/Lord Over Flood!!


【溢れる魔力は少ない。その所為で溢れる魔力は少なくて。暴風を突き抜けるまでの力が無かった】
【暴風はその意を貫き、それごとエーリカの胴、最初に刺された腹部に減り込むなら】
【傷口を覆い被せた右腕がズタズタに切り裂かれ、骨も複雑に折れて砕けて吹き飛ばされる】
【頭を強く打ったのもあって直ぐに立ち上がる事もままならない。意識も朦朧で満足に動けない】

【だがその刹那、溢れた魔力をコニーに流し込む。量は少なくとも――ある種の猛毒じみていた】
【Hell Edge Road/Lord Re:Birth。相手の身体に魔力を注ぎ、内側から刃物に具現化させて突き破る非人道の術】
【魔力量の少なさ故に致死に至らないだろうが、この場の戦闘を終わらせるには十分だろう】
510 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 18:44:02.47 ID:moVmP3JOo
>>494>>501>>八課ALL



       「 ……… 成る程。」「矢張り、"運び屋"をやらされた訳ね、私たちは。」


【 ─── ジュラルミンケースの内奥を確かめて、吐き捨てるようにアリアは呟いた。ただ生命だけを残して尊厳全てを剥ぎ取られた少女の姿に】
【然してインカムへと伝達するのはどこか冷静でさえある音階だった。 ─── 何かの符丁にも類似するそれは、然して】


     「ガルム1より各員。」「状況デルタ。繰り返す。 ─── オペレーション"リンプ・ビズキット"を開始する。」



>>ALL


〈"リンプ・ビズキット"の発令を確認。オラクル01、02、エアロック解除。注水開始。出撃せよ〉

【 ─── "みらい"付近にて機関停止していた"ウォレンシス級"原子力潜水艦が、その魚雷発射管より何がしかを射出した】
【僅かにそれをレーダーに映すものがあるだろうか。だがそれも須臾の間でしかなかった。暗い動乱の海底へと、全ては消える/としても】


>>501



    「 ……… "手遅れ"にはなった所だけれど。」「まさか、此れを使う事になるとは、ね。」



【何一ツとしてライガの問いに答えることなくアリアは独白した。凡ゆる疑義を受け付けるのは全て終わった後であるという意志の表明であった】
【 ─── 懐よりアリアは"アンプル"を取り出した。作戦要綱には存在しなかった携行品。彼女自身の暗く淀んだ血液が満たされたそれを】
【床面へ向けて開け放つのであろう。 ─── 鉄錆の臭いと共に血溜まりが生じた。そうして彼女は、来るべき"彼ら"を、毅然として見据えながら】





       「動くなッ!!!」






【 ──── 仄暗い光と共に喚び出されるのは、"特殊核爆破資材"/S.A.D.M. - 歩兵携行サイズの、核爆弾。】
511 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 18:45:09.50 ID:MHfb8plRo
>>507


【 "突き立てる" ──── 硝子細工が砕ける様に防壁を突き穿つ】


【更に振り抜き斬り伏せた、風と共に靡くマゼンタの残照】
【効果的な防壁であるのだろう、けれども、刀身の差が致命的であった】


【悪手を咎める将棋指しの如く、更に肉薄互いの距離を詰めて】



【 ──── 眼前に突き刺す刃、転んだ少女の頭上、はらりと数本髪が舞った】



次はどの様な催しが控えているのかしら、それとももう品切れ?
貴女をまだ味わい尽くせただなんて思っていないけど、それでも少々味気ないわ


順番は大切よ、フルコースを召し上がるには順序があるもの



【またぐ様に彼女は貴女の上に立つ、頭上に突き刺した剣を両手で握って】
【空中に翳し翻す、切っ先を下に向けたなら、その右腕へと突き刺そうとする】
512 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 18:49:09.06 ID:dPLVBhQho
>>468
>>469
『よしよし、思いっきり揺さぶってやれ!! 沈められなくても十分だ!!』
「摩耶≠ヘあれで終わりだな。簡単な仕事だ。ラベンダァイスのおこぼれをもらうようで申し訳ないが」

【ソナーとレーダーが、『摩耶』の巨大な艦体を真っ二つにし、無数の命と物資が海中に落ちてくる様を伝えてくる】
【艦内の赤鬼どもは、残虐な喜びに酔う。そして、更なる得物を探そうとして】


『いぶきの方は、大した効果がねえか。まあいい、もっとぶち込んで――――』
「!! 感あり……!! まずい、見つかった!!」

【水中でなお、いや水中だからこそ響き渡る不吉な音。魔導海軍とて烏合の衆であるはずもない】
【伊58。魔導海軍の潜水艦。その探信音を捉えた時には、遅かった。潜水艦が高性能とて、中身の乗員はたかが盗賊だ】

【術式魚雷が二発、立て続けに赤鬼の潜水艦を直撃する】

「うおおおおおおお!!! おのれええええええ!!!」
『クソッタレ、この潜水艦いくらしたと思ってんだあああああ!!!』

【憎悪の叫びと共に、異形どもの潜水艦は撃沈され、無数の死が沈む櫻州の海底へと消えていった】
【異形どもの再生には、またしばらくの時間を必要とするだろう】

>>478
【ラベンダァイスが敵でない、と認識してくれた僥倖もむなしく。『赤鬼党』潜水艦チームは脱落した】
513 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 18:53:48.59 ID:ApAU9bVr0
>>509

―――これで終わッ………!?


【暴風を纏った蹴りを放ち、それが相手に命中した事で勝利を確信し笑みを浮かべるが】
【その瞬間にエーリカのHell Edge Road/Lord Re:Birthによる体内からの刃に腹部を貫かれる。】
【再び口から零れる鮮血とそれによって顔から血の気が引いていくコニー。力なく床に崩れ落ちる。】

【ヒュー、ヒューと荒い息を吐き出しながら虚ろな瞳でエーリカを見つめるだろう。】


なんて、外道な技使いやがる………この狂犬が、ッハ。

―――まぁ、私の………ま、負けだ………な。ハハッッガハッ!


【エーリカへと言葉を投げかけながら吐血する、かなり危険な状態だ出血が多すぎる。】
【だがそんな状態でもエーリカへと投げかける言葉は前のようにどこか軽い口調だった。】
【アイスブルーの瞳は、清々しい様に澄んでいた。】
514 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 18:57:16.71 ID:moVmP3JOo
>>499



    「勘違いさせちゃった?」





        「 ─── 御免ね。でもボク、"こういう奴"だから。」






【黒い背中が揺らいだ】
【それは陽炎の為す死に化粧であったか?】
【否。】



【突き立てられる騎士の刃を、不可視の氷壁が決然と阻む】
【ミレーユは振り向いた。身を翻して振り向いた。笑っていた。】
【屹と天使だって恋をする微笑みだった。 ─── 極低温の氷壁は、鼓動ごとにその装甲厚を増した/転瞬】




〈INRUSH!! INRUSH!!〉〈BREACHING, BREACHING, GO!! GO‼︎ GO!! GO!!〉




【 ─── 魔力炉の隔壁が発破に打ち破られる。叫声と共に雪崩れ込むのは然して何れも不可視の練兵である】
【掴み取った"いぶき"の肉体をミレーユは彼らに投げて寄越すのだろう。相違なく彼らは其れらを受け取り】
【呼吸三ツにも満たぬ数刹那の内に脱出を図ろうとしていた。 ─── 微かに潮の匂いがした】
515 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 18:58:23.06 ID:9Xfcwn8j0
>>491>>506>>481

「何?」

【ここで道賢の表情が凍った】
【感じられる様に、見て取れるように】
【術式が展開する】
【それはあまりにも美しく、あまりにも強大な】
【対抗魔術のスクロール】
【海上に出現する、黄金色の魔法陣は】
【輝く陽光を、海面に出現させたかのように】
【広大な範囲の、それこそいぶきも含む、範囲内全ての魔術を無力化する】
【いぶき、機能を停止】
【向かい合う、戦艦と巨人の戦いのみが残されて】

「っく……莫迦な」

【赤黒い重力エネルギーは、戦艦を夫々直撃し】
【そして長門にも、質量断層砲が向かう】
【なるほど、これがまさに、原初の、神代の兵器の力】

「いぶきのリフレクターが使えぬでは、持たぬな」
「ギンツ殿、例の切り札は、使えますかな?」

【荒れ狂い、揺れ動く船内】
【ほかの戦艦も同様か】
【だが、道賢はつとめて平静に、冷静に】
【同乗のギンツに、そう問うて】

<早く消火を!消火を急げ!!>
<っくダメです!!持ちません!!>
<長尾!!落合!!衛生兵!!衛生兵!!>
<馬鹿者!!よく見ろ!!その二人はもう死んでおる!!>

【船上は、まさに阿鼻叫喚であった】
【神代の兵器の直撃、転がる無数の死体と炎上する船上】
【ボロボロの其処は、沈まなかったのが奇跡と言える】

【轟沈:金剛、霧島、尾張、駿河、扶桑】
【大破着底:榛名、比叡】
【大破炎上:長門、山城、肥後】 

【海が、燃えている……】
516 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 19:03:06.73 ID:dPLVBhQho
>>482
ふはははははは!! なんだ、吐くことないじゃないか!!
耳が良すぎるのも考え物だな!! だいたい、艦隊戦の真っただ中にやって来たのに、爆音に弱いんじゃどうしようもないぞ!!

【揺れる空間にも惑わされず、くるりと着地して這い寄ってくるAmadeusに赤い瞳を向ける】
【その赤い瞳は、最初から歪み切っていた。喜悦。悲しみ。自己嫌悪。無数の色を宿して】

>>490
おっと、今度は女の子か! 気分で姿変えられるってこと? 面白そうだな
いや、俺は割と自分の姿は気に入ってるんだけど!!

しかもセーラー服とは洒落が効いてるな!!
全くその通りだよな、音楽家なら流行に敏感でないと!! ちなみに俺はデスメタルとテクノがお気に入りだ!!

……その言い方、前に仕えてた主君の屋敷であった、初心なメイドさんを思い出すよ

【苛烈な言葉遣いの直後に、昔の騎士時代をほうふつとさせる雰囲気。懐かしい色すら感じた】
【揺れる空間に波のように適応するその姿、何とも美しい。古典を踏みにじり侮辱する様すらも】

【音楽家の最期としては、理想的な背景だろう。トリスタンは、笑顔でAmadeusに歩み寄る】

悪いね、音楽家。俺だって殺したくないんだ、本当だぜ? でも、主命だからさ……仕方ないよな、俺騎士だから

【ブロードソードを振り上げる。それを容赦なく振り下ろそうとして――――】


>>493
【その脳裏に、彼女の言葉が響き渡った。己にとって絶対となる、主命を告げる言葉が】
【まるで少女のように、そして老獪な妖狐のように。そんな彼女の姿も、トリスタンにとってはただ任務を告げる存在として映る】

手段を選ばない。どんな方法でも構わない。いぶきを手に入れる。それが……主命

【トリスタンは言葉を繰り返す。彼女の言葉を。まさに、騎士としては邪道もいいところだ】
【セレモニーをめちゃくちゃにして、その上共闘していた相手まで裏切るなんて。明らかに騎士道に反している】

【だが。それでも、主命を貫くこと。それこそが。円卓の騎士】
【湖の乙女は、許す。己の任務を告げる。それに従う。従えば、自分はいつだって正当だ】


――――仕方ないよな。主命だから

【そう言うと、トリスタンは振り上げたブロードソードを握りしめて。そのまま、横っ飛びに跳躍した】
【そのまま振り下ろすとしか思えない体勢から、強引に飛ぶ。向かう先は、たった今まで協力していた相手】
【今やその姿を少女に変えたエンドウ。そんな姿の相手を斬らねばならないのか。心が痛む。しかし】

俺は騎士なんだよ、エンドウさん……<円卓>の騎士なんだよ
だからさ……仕方ないんだ、主命だから。任務だから。悪いと思ってるんだぜ。でも

ああ……イイ!!!

【口の端からよだれすら零して、トリスタンは音楽家を置き去りにし。セーラー服の少女に斬りかからんとした】
517 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 19:05:22.12 ID:8Xgtcb1uO
>>508

【Silent Scream:周辺の音を強制的に断つ効果。故に言葉での意思疎通は不能】
【Bloody Monday:取り込んだ毒を増幅・変化させる能力。制圧から殺戮まで熟せる人道に悖る異能】


【周辺は阿鼻叫喚の様相を呈して、それを叫び主張する事も能わぬ異形の空間と化していた】
【静寂の主/鳳仙は今なお狂乱し、腰に挿した脇差の様な直刀をぶんぶんと振り回しながら周辺を駆け回り】
【劇毒の主/アオイは無音の阿鼻叫喚に唇を歪ませて、それでもなお健在な二人の男に視線を向ける】


「おお、すげえすげえ…!俺の毒を美味しそうに喰ってる野郎がこの世にいるとはなあ。
 世界ってェのは広いもんだなぁ、ははははっ、こりゃあ良いぜ。殺/ヤりがいあるわ。
 腹ァ一杯になっても食らわせてやっからな……ッ!アオイ謹製の猛毒、喰らってみろや」


【不意にアオイたちのいる場に乱入する鳳仙。刃物を振り回しながら右に左に錯乱しながら突き進めば】
【アオイは失笑を浮かべて、蔑みを露にする――そして一瞥したなら新たな毒を身体にぶすりと注入】


「かは――――ッ!よう、悪食のクソ野郎ども。俺としたことが"マスタード"を添え忘れちまったぜ
 ――――――――俺のマスタードはほっぺたが落ちる程の絶品だからよ、ご賞味あれってなッ!」


【注入した毒。それはサルファマスタード。カラシ臭のする有名な毒ガス。
 遅効性で浸透性が高く、ゴムでも遮断することができない代物。それを周囲の視界を遮る様な霧状に噴出するだけでなく】
【無数の虫に変化させるならそれらは赤鬼たちに襲い掛かる。無論鳳仙にも、倒れる兵士や赤鬼たちにも分け隔てなく】

【ところで、鳳仙はただやみくもに刃物を振り回して走り回っていた訳ではなく、Silent Scream展開時にのみ発動できる能力
 Silent Lineを発動させていた。不可視の斬撃を"設置"する能力。鳳仙以外にはその場所は把握できない音無き殺戮の線】
【それがアオイや赤鬼たちの周辺に張り巡らされているから、注意すべきは猛毒以外にも存在するのだ】
518 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 19:06:56.76 ID:MHfb8plRo
>>490>>516

【狂人どもめ、──── 呟いた声は響かなかった、彼はその場で気を失い】
【そしてそれは、次の戦いの幕開けとなる、──── 彼の出る幕は、終わった】


/此方も一端離脱しますね! ありがとうございました!
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 19:08:31.57 ID:M0G7o3Xr0
>>511

【――――――――――――――――びしり、と、絶望的に防壁が軋んだ。針と針の隙間へ突き立てられたなら、実際の処、強度はそれほどではない】
【近い距離にて生体を縫い留め捕縛することに特化した防壁/罠であった。なれば、その針の届かぬ位置から根本を穿たれれば、――――みしり。ぴきり。嫌な音/少女にとっては】
【その癖に崩れ落ちる瞬間の音は容易いのだろう。――――ぱりん。それこそ繊細な硝子細工が崩れ落ちる瞬間と等しい音律、シャンデリアの崩落と似て、指揮者も絶頂するほど】

――――――――――、

【澄み渡る碧眼が瞠られていた。転んだと言ってもそこまで致命的な転倒だけは免れていたなら、足を投げ出して、お尻で座って、そういう恰好――"だった"】
【防壁の割れ砕け散らばった無数の欠片が彼女を地面に転がした、そんな彼女の倒れ伏す先に降り積もる欠片、棺桶に詰め込まれる花と等しい意味合いを持つ、美しい色】
【じくじくとあふれ出してやまぬ赤色は、けれど源泉が涸れる瞬間の清水のよう、少しずつ、すこしずつ、緩やかになりつつあった。――間違いなく能力の作用であるだろうけど】

【――だからきっとそれより相手の方がよほど早かった。振り翳され振り落とされる切っ先の煌めく色、彼女の血はまだそこに残っているのかしら。当たり前に赤いだけの血の色】
【傷口を抑える右腕を狙うのならば、切っ先はやがて腕の先に腸も捉えるのだろうか。きっとそうに違いなかった。その切っ先は間違いなく肉越しに床の感覚、伝えるのなら】
【あともう少しだけ上半身を狙っていたなら、肺や心臓だってきっと容易く貫けた、――貫かせた。今この一瞬生き残る自信、彼女は神様に教えてもらった子、だったから】

――――――、

【なれば貴女が観測するのはきっと笑みだった、ぐちゃりと乱れた白銀に隠された表情から、鋭く笑んだ口元だけが覗いて】
【限りなく青ざめていた。脂汗がじとりと浮かんでいた。――そうなのだとして、彼女はやっぱり何度見たって笑っていたから、伸ばす指先、左の手が】
【ぎゅうっと貴女の足、自分を跨いで立つ足を、掴もうとするのだろう。決して化け物めいた握力ということはなかった。むしろ手負いの少女の握力など、赤子と等しくても】

【指先が煌めく、――――――空間すら介さぬまま、直截に魔力を流しこもうとするだろう。阻害と阻害と阻害と阻害。血流に乗ってしまったなら、心臓も、脳も、十全な活動を拒むほど】
【それでいて人を殺さないで眠らすだけの方法を彼女は熟知していたから、――。流し込むより先、気取られてしまえば、容易く蹴り飛ばせてしまう、華奢な指先】
520 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 19:10:02.45 ID:ApAU9bVr0
>>515


【バシュゥゥゥゥゥゥぅ、とナインボールの全身の装甲から熱が排出される。】
【各戦艦を一撃で屠るためにあまりに膨大なエネルギーを消費しすぎた、さらに攻撃に比重を置いたために】
【防御に回す力はなく、防ぎきれなかった砲撃を受けた箇所は砕け巨人も大きなダメージを負っていた。】

【だが、9つの球体を再び機体後方へと戻すとまだ轟沈していない戦艦へと向かう。】
【テルミドールは機体のコアへと戻りながらオープン回線にて通信を行う。】


《―――まだこんなものではないだろう、この軍港が跡形もなく消える前に投降するか、あるいは抗うか》
《好きな方を選べ、魔導海軍の司令官。貴様の首だけで済ませてやる。》


【テルミドールは淡々とした口調で語りながら燃える海の上を飛行する。】
【メタリックバイオレットの悪魔は止まらず残りの戦艦を喰らいつくさんと迫ってくるが―――。】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2019/03/16(土) 19:10:40.75 ID:jrhj1Q9Vo
【"いぶき"上空、南西方向からものすごいスピードで飛んでくる反応が突如レーダーに浮かび上がるかもしれない】
【ミサイル―――ではなかった、あまりにも小さすぎる】
【もしも望遠スコープか何かがあったならばそれが何であるかを視認できたかもしれない】


「――――――ランディングまであと40秒!ドラさん!用意をお願いいたしますデスヨー!!」

オッケー!ジャンクちゃんもありがとう!
最近調子悪そうだから頼んじゃ悪いかしら、と思ったんだけど……助かったよ
結局何があったかは知らないけど……帰ったら相談乗るよ!


【"それら"を勢いよく飛ばしているのは、白黒の侍女服に身を包んだ機械の乙女―――ジャンクちゃんの背中に接続されたジェットエンジンによるものだった】
【通常彼女に備わるブースター以上の速度を飛ばし、マッハ一歩手前までたどり着く勢いで"いぶき"の上空を横切るルートを通っていた】
【今抱えている"彼"を落としたら、その瞬間急加速し大急ぎでその場を離れ回収時間まで時間を稼ぐことだろう―――そして抱えられているのは】

【黒い短髪に真っ白な鉢巻き、幼く見える童顔は今バイク用のゴーグルらしきもので見え辛くなっている】
【服装は黒と白の太極図がプリントされた白いシャツ、その上から赤色のベスト】
【手元に銀の腕時計、青いダメージジーンズにウエスタンブーツの若者だった】

【だが、その服装には―――もしこの場にカノッサ機関員がいたならすぐに何であるかを理解し、『それが付いている状況に目を疑う』物がくっついている事がわかる】
【ベストの左腰には≪No.78≫と書かれたプレートが付いており、シャツの腕には≪No,91≫と刻印された金具と左肩には≪No,34≫と書かれたバッジ】
【そして、ジーンズには引きちぎられたような布が縫い付けられ、そこには≪No.59≫と書かれていた……そして、その全てに血痕が付着している】

【"いぶき"上空に接した瞬間、ジャンクちゃんはそいつを投げ込むだろう】
【パラシュートすら身に着けてない彼は、空中から勢いよく落ちながら、右の親指でベルト中央のベルを鳴らすだろう―――涼やかな金属の音色が響き渡る】

【勢いよく落ちながらぐ、と両手を右腰に携えた後、左手を前に突き出してから再び脇に引く、それと同時に右手を左前に向けて突き出すだろう】
【そのまま手を大きく頭上に運び顔の右で握り拳を握り、すぐさま脇に引いた左手をベルトに運び赤いトリガーを引っ張る】
【対空射撃し辛い速度で勢いよく落ちたまま"いぶき"の甲板へと落下していく―――が、トリガーが元の位置に戻ろうとする途中で音声が流れる】


変 身 ッ ! !


『―――Set up!Rider!CAT-V!!』


【空間をなごやかな雰囲気に塗り替えていきそうな軽快なチャイム音と共に落下する彼の体の下に四角く青い光の壁が発射される】
【それを通り過ぎた若者は"いぶき"の甲板に勢いよく衝突――――ズシィィィン!とすさまじい衝突音が鳴り響くだろう】
【だが煙が晴れるとその若者――――"ドラ"は姿を変え、甲板に右膝と左拳を付け、いわゆる『スーパーヒーロー着地』という物を完了させていた】

【胸や肩、膝などが青い装甲に覆われた白いボディ、猫科の獣をモチーフにした頭部に橙色の大きな複眼を搭載したデザイン】
【猫科の獣をモチーフにした頭部に橙色の大きな複眼を搭載したデザイン―――ドラ改め、『シンクロライダー・キャットV』!】
【のそり、と、座った姿勢から立ち上がると、パン、パン、と埃を払い膝をコンコンと拳で叩くと】


――――ホントだ、スーパーヒーロー着地結構膝に悪い!今日限りでやらないようにしよう……
さて、皆待ってるから急いで目的地まで行って暴れてこようっと!


【などと、マイペースな言葉と共にきょろきょろそれらしい物を探しながら動き始めるだろう】

/スーパーヒーロー投下完了いたしました!よろしくお願いします!


522 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 19:15:42.96 ID:8Xgtcb1uO
>>513

【―――身体が痛む。多分、右腕はぐちゃぐちゃで一生使い物にならないかもしれない】
【肋骨を筆頭に彼方此方骨が折れている。腹部からの出血も無視できない程】
【でも、―――まだ生きてる。自分も、コニーも。ならやる事は一つだった】


――――……外道な技、ねぇ。そっちは姑息な策を使ったクセ…にさ。
感動の、…再会、と思ったら……っこの、有様だよ……、ねぇ、コニー。


【ずり、ずり。たてぬ身体は芋虫のように音を立てて動かして】
【やがてコニーの下にたどり着く。とどめを刺す心算か――――?】


……おいたが、過ぎたね、……コニー。だからさ、きっちり躾けてやるよ。
――――……もう氷の国の駒でも無いんだろう?だったら……わたしの首輪付きにしてやる。


【血だまりの池に咲く一輪の華。きっとそんな表現が似つかわしいであろう表情と穏やかな声色】
【暗に"殺さない、アンタは私のトモダチなんだもん。だから一緒に生きて帰ろう"って告げていた】
【このまま生還すれば、コニーの処遇は外務八課か特務機関イヴァンに委ねられるのだろうか】
523 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 19:18:16.59 ID:tLHVUXuP0
>>516>>518

【じっと見ていた。爆炎を背に、制服がどこまでもどこまでも乱されてゆく】
【問われたことに対してはにこり笑って、何の返答もしなかった。気分で変身できるのか】
【だってそんなの答えてしまったら――「不利」になってしまうんだから】


【 「ねえ兄さん。騎士だって。……ぜーったい有り得ないよねえ、そんなのが存在するなんて」 】
【 「兄さんだって会ったことあるでしょう? ジルベール・デュボン。正義と秩序を嫌う男がさあ」 】
【 「そんなもの自分から喜んで抱きかかえるはずがない。僕はわかる。だからね、わかってるの」 】



【  「絶対信用しちゃダメだよ。あなた<被造物>が信じていいのは、僕<創造主>だけ」  】



【――――いつか彼女はそう言っていた。そして彼はそれを信じていた。故に、】



……………………エンドウって誰ですか? わたし、ユリカって言うんです。
佐々木ユリカ――――それがわたしの本当の名前ですから、



【     「まあそれも嘘だけど」    。    ――――そうして、異形の化物は咢を開く】

【振り下ろされる騎士の剣。それに対し少女はすうと腕を上げ――「め゛ギっ」、骨と肉のかき混ぜられる音】
【それを鳴らした後には、――「変形」が始まっていた。細い細い腕を収めるセーラー服の長袖が】
【内側から割り開かれる、びりびりに裂けていく。その向こうから姿を現すのは――太い太い異形の腕】
【丸太ほどの太さはありそうな、黒い体毛に覆われた、先端に鋭利で巨大な爪を携えた。それで刃を受け止める】
【当然ながら幾許かの肉は切り裂かれるが――それだけだ。切断までには至らない。相当丈夫であるらしく】
【肉に食い込んだ刃はがっちり掴んだまま――大きく振り払った。叶うならば、未だ轟轟と燃え続ける爆炎の中へ】
【トリスタンを放り投げてしまおうとした。しかしその前に逃げられるのなら、どうとでもなりそうだけど】
524 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 19:18:18.91 ID:MHfb8plRo
>>519

【咀嚼しきった空間に於いて、彼女の意に介せぬ出来事とは何であろうか】
【刃が貫く一瞬、まだ浅い、──── 殺しきるには足りない距離感】
【見据えるは笑み、背筋をなぞるその目は、まだ死んでは居ない ──── ならば】

【貴女の指先が触れた、その瞬間、虚空から出現した刃が自分自身の足を貫く】
【血流は阻害された、軽くない傷を代償に、軽くない結果を導いたなら】
【ふわりと後方に翻り、彼女は傷だらけの少女を見下ろすだろう】


──── 悪くは無い手よ、最初にそれをしていたなら、きっと気づけなかったでしょう
でも、私は十分に貴女の味わいを知ったから、何が出来るのかももう分かっちゃったわ

貴女の願いはもう届かない、──── そろそろおやすみの時間かしら


【頭上出現する、大量の刃、──── 切っ先は下に向け、その身体を貫かんと】
【それでいて、直ぐには下ろさなかった、伝えるのは勧告、──── 命を奪う、その一言】



【同時に違和感があった、優位な状況とは裏腹に、彼女は何処か焦っている様にも】
【能力の全貌は見えない、だが相手の能力を使役したり、刃を操ったりと、変幻自在ではあるが】
【だとすれば、──── 阻害の血流を止めるのに、態々足を切り裂く必要があったのか】
525 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 19:20:22.70 ID:9Xfcwn8j0
>>464>>508>>517

「ひッ!」

【首領により掴み上げられた少女は】
【その赤い鬼の面を見ると、小さく悲鳴を上げるも】

「あ、おじさん……」
「ありがとう……」

【自分が助け出されたと知れば】
【こう、小さくお礼を言い、そして安全な誘導に従い逃げていく】

「何者だ!?」
「貴様ら!!新手か!?」

【青年と少女の乱入者だった】
【周囲の民衆の誘導がある程度済んでいる状況ではあったが、毒ガス兵器まで使う】
【外道、非道と呼ぶにふさわしい相手であって】

「ガスを食らった者が数名意識不明で……」
「搬送しろ!この者達、生かしてはおけない」

【紫の毒により、数名が重体、搬送され数を減らすも】
【海兵達はその場を退こうとはせずに】

「機銃隊前へ、赤鬼とあの二人ハチの巣にするのだ!」
「了解!重機関銃展開!」
「撃てえええええええええええええッ!!」

【赤鬼とそして青年と少女に向かい】
【計5丁の重機関銃の掃射が行われる】
526 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 19:21:31.92 ID:MHfb8plRo
>>521

【甲板から内部へと侵入しようとするドラ、──── その行く手を阻む様に一つの影が伸びる】
【金色の長髪を後方で一纏めに結い、白を基調としたロングコートに身を包む】
【腰には一本の剣、騎士という言葉の体現者に相応しい好青年であった】


──── ヒーローは遅れてくる、という暗黙の了解がありましたね、そう言えば

だとすれば私も、この様に対峙しなければなりません、貴方の存在は今不必要です、故に
願わくばそのまま去って欲しいのですが、どうでしょうか?


【言葉の響きは落ち着いていた、それでいて困ったように微笑みながら】
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 19:21:37.41 ID:H1oVOAiDO
>>514


   勘違いだって ──── 恋、ですから


【アグラヴェインもまた、笑っていた。恋をしている女の子の微笑みだった】


【宙に舞う“いぶき”の身体。そこから成すことなど、一つしかなかった】
【焔翼はまだ健在していた。氷の防壁に阻まれはしたが、焔剣も折れてはおらず】

【號────ッ!! 燃え盛る翼が勢いを増す。室内だからと出力を抑えていたのか】
【今までは室内を飛び回れる程の幅/長けだったものが、全てを呑み込む火焔放射のごとく】
【吹き出すだろう。“いぶき”諸共、突如湧いた兵士たちに向けて】
【兵士たちの姿など見えずとも良かった。彼女の狙いは“いぶき”そのものなのだから】
【ならばこそ、“いぶき”を捉えようとする兵士たちは焔翼に呑まれてしまうのだろうか】

【焔の威力は数刻前に数フロア分を崩壊せしめたモノの比ではない】
【鋼鉄で護られた防壁をも熔かし、戦艦“いぶき”、その外壁にまで至り焼き尽くさんとする程の巨翼──!】

【そしてくるりと彼女が身動げば、巨翼の根元。焔の暴渦はミレーユにも襲い来る】
【氷壁での防御が叶うかは彼次第。しかし氷壁で防いだところで】
【そのバリアを避けるように翼は室内を舐め尽くしていくのだ】
【精密機器の豊富な艦の中核。焔は機器を誘爆させ、破壊の発端とならんとしていた】

【この部屋から脱出が叶ったとて──アグラヴェイン がくるりと一つ廻って見せれば】
【巨大な焔翼が全てを燃やし尽くす。それはもはや、翼と呼ぶには言葉が足りぬ】
【彼女の身の内から湧いて出る、一対の焔龍。そう例えても、構わないほどに】
528 :アーディン=プラゴール&シャッテン=シュティンゲル ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 19:22:21.08 ID:HNc9ZNRV0
>>494>>501>>510

――――よし、ここが中枢部……
「姿さえ掻き消せば、簡単だったねぇ……まぁ、無理もない……」

【外部から、魔術によって姿を消した2人――――アーディンとシャッテンが、中枢部へとたどり着く】
【ここまで、余計な戦闘を経ないでたどり着いた2人は、同時に――――状況を、よく理解していなかった】
【故に、彼らは今からようやく、真にこの事態に介入していく事になるのである――――】

ッ、なに……!?
「……空白。馬鹿な……なんで、そんな事が……!?」

【真っ先に飛び込んできたのは、明らかに中枢の重要部分を成すだろうユニットの、明白な空白】
【必要なものが、そこに足りていない事が一目で分かる状態。ならば、みらいはどこに行ったのか――――】
【いるはずのみらいがいない。その死体こそが、その場にあって然るべきなのに――――】

――――――――ッッ!!
「ぁ…………!?」

【その刹那――――アーディンはすぐさま理解した。ただ、シャッテンはわずかに遅れた】
【手元の、今にも途切れそうな光が差す先。それはユニットではない。よく見ると、その前に立っている2人の人影】
【――――そして、手にされたジュラルミンケース。その瞬間、アーディンはその事態を、『そう』解釈したのだ】

ッ、アリアぁッ!! 貴様ら……貴様ら『円卓』の手先だったのか!!
「っ、あ、アーディンどういう事さ……!」
……あっちの女は、レグルスの仲間だった奴だ……水の国の特務だと、風野達から聞いていたが……まさか『円卓』の人間だったとはな……ッ!!
――――『みらい』を、好きにさせる訳にはいかん。悪いが……死んでもらうぞ……ッ!!

【懐から、白いクリスタル。そして濃いオレンジ色のビー玉の様なものを取り出したアーディンが身構える】
【同様に、警戒態勢に入っているアリアを前にして、アーディンは牙を剥き出しにした】

【――――みらいを、今まさに接続しようとしている。その光景を、アーディンは「アリアは敵だった」と言う認識に誘導する】
【正に、この場にみらいが『物』として存在し、それをアリアたちが運搬しているのだから、無理もないだろう】

【互いに致命の武器を突き付け合う格好で、千日手の様に動けなくなった形だった】
529 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 19:27:11.10 ID:dPLVBhQho
>>458
>>491
>>506
>>515
[オイオイオイオイ、何だってんだこりゃ……!!]
[あの巨人、オリジナル・イレブンだよなあぁ!? 魔導海軍を攻撃してるってこたあ、ありゃイヴァン≠フ差し金かよ!!]

[――――うおおおおおお!!? んだよ、あのふざけた砲撃……!!]
[魔導海軍は、もうダメだな……ほとんど吹き飛んじまいやがった……]

【軍港施設への爆破と放火を仕切っていた赤鬼、スカーベッジは一通りの破壊を終えたところだった】
【その目に、巨大な怪物が。それが起こす神話の如き光景が。混迷の極みにある戦場の光景が飛び込む】

【戦況は瞬く間に二転三転していき、いくつもの情報が赤鬼たちから届く】
【スカーベッジはそれらを必死に処理しながら、判断を迫られていた】

[ボスは、妙な二人組に絡まれた……ダメだ、あのまま戦うしかねえ!!]
[デュアルの兄貴たちは沈没……!! 沈む直前に、何か感知したらしいが(>>510)、みらいの傍から海底に消えた……後回し!!]


>>ALL

[落ち着け、俺らの目的は魔導海軍の戦力削り……なら、もう構わねえ!! 毒を食らわば皿まで毒を食らわば皿までだ!!]
[ラベンダァイス嬢ちゃんが巻き添え食おうが知らねえぇ!! おいエレファーナ!! 油まき散らせ!!]
[港にも、海にも、船にも、全部だ!! 何もかも燃やしちまえ!! 火を絶やすな!!! 吹っ飛ばせええええ!!!]

はぁ〜いスカーさん。ぱ、おおおおおお……ん!!!

【命令を受けて、女性と思しき体つきの赤鬼が凄まじい量のオーラを発し。それに巨象の形をとらせた】
【オーラの象は、長い鼻を海中に突っ込み。膨大な量の海水と油と艦隊の残骸を吸い上げる】

【そしてそれを港に、艦隊戦の只中に、紫鋼の巨人・ナインボール≠フ周辺にすら】
【無差別にまき散らし、すでに燃えている海の火災を、凄まじい勢いで拡散させていく】

ぱお〜……ぱお〜……ぱああおおおおおんん……!!!

[よおし、いいぞ!! 燃やして爆破して、全部ぶっ壊せ!! お前らもだ、ありったけの弾薬ばら撒け!!]
[櫻州は、今日で終わりだああああああ!!!]

【赤鬼どもが、最後の大暴れに出る。所かまわず戦場に油をまき散らす。榴弾を叩き込む】
【櫻州の火災はすさまじい勢いで広がっていくだろう。これ以降、戦場は燃え続けることとなるはずだ】

/ステージギミック、あまり出来なかったので最後に一発、悪足掻いてみました
/これ以降、『赤鬼党』が全戦場に炎と弾薬をばらまき、火災を広げようとします。背景みたいな感じです
530 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 19:29:32.16 ID:ApAU9bVr0
>>522

知るかよ、勝てばいいんだって勝てば。
―――何それプロポーズみたいなもん?どちらせによ全然決まってないぜエーリカさんよ。


【這ってきたエーリカに視線を向けて、そしてその言葉に対して馬鹿にしたように言葉をぶつけて視線を逸らす。】
【だが、視線を逸らしたあとは小さく身体を震わしていた―――血でも汗でもないものが頬を伝う。】
【しばらくそうした後、コニーはもう一度エーリカへと視線を向けて屈託なく笑う。】

【そして何かを言おうとして口を開いた瞬間―――。】


            「申し訳ございません、到着が遅れてしまいました。」



【何者かが二人のいる広間へと入ってきた。】
【薄紫の髪を腰ほどまで伸ばし濃い紫色の瞳、右目に涙黒子のある若い女性だ、服装はネイビーの軍服に軍帽、両手にレザーの手袋である。】

【先日から何度も水の国の放送に登場している広報官、アルヴィナ・ウォルコット少佐だった。】
【何故?】

【ここは秘匿された戦艦、秘密裏に任務を受けた外務八課しかその場所を知らない筈であるが。】
【「コニーの体内に追跡用ビーコンが入っています」とその疑問に答えるようにアルヴィナは話す。】


―――アルヴィナ………久しぶり、戦況はどうだ?


「ええ、互角でしょうか。魔導海軍は思った以上の戦力でした、何より司令官の手腕が途轍もない。」


成程………な。



【コニーは現れたアルヴィナと無表情に会話をする、淡々と戦場について。】
531 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 19:31:52.00 ID:8Xgtcb1uO
>>491>>503>>504>>515

【対抗術式―――魔力の源を断つ無機質の罠】
【当然これは魔導海軍にとっての致命傷。天秤は大きく傾いた】
【特等席で鑑賞していたそれは一転して、死刑台の様相を呈していた】


ふむ、流石の卿も驚きを隠せぬか。私も同じだ。
くくっ、円卓め。仕込みを披露するタイミングが良い事だ。

ともなれば、この特等席も死地になり得る―――良い。
ジェネラル、卿の頼みとあれば聞き入れよう――――少し、離れてくれまいか。


【徐にギンツブルクは仮面を取り、懐に仕舞う】
【するとその素顔―――目が6つある。人のあるべき場所の上下に二つずつ】
【計6個。異形の六眼。魔力が身体を奔れば、朱く染まる眼球、眼球、眼球】
【そして紡がれるは―――――Deadman Wonderlandとは異なる特殊な魔方陣】

  
      ≪その男は墓に住み あらゆる者も あらゆる鎖も≫
     ≪あらゆる総てをもってしても繋ぎ止めることが出来ない≫
     ≪彼は縛鎖を千切り 枷を壊し 狂い泣き叫ぶ墓の主≫
     ≪ゆえ 神は問われた 貴様は何者か―――愚問なり≫



   【知らぬならば―――――答えよう。我が名はカンパニー・マン/誰でもない男】


【―――――墓場の王の切り札、降臨。それは戦艦の前に音もなく現れた】
【突如として現れたのはタキシード姿の包帯の男、だろうか。息も無く、感情も無い人の形をした何か】
【カンパニー・マンと呼ばれる男は空中をゆらゆらと揺蕩い、そして徐に手を翳す――何をしようというのか】
【いずれにせよ、この場を凌ぐのに相応しいと確信があって投入されたのだから、何も起きない筈がない】
532 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 19:33:43.61 ID:9Xfcwn8j0
>>510>>528

「運び屋、円卓め……まさか、まさかこんな事を……」

【見開いたライガの目は、怒りに打ち震えて】
【対してアリアの表情は、何処までも冷静で】
【やがて眼前に、アーディン達が現れれば】

「!?」
「ご、誤解です!違います!」
「話を聞いてください!僕たちは騙されていたんです円卓に!!」

【冷静さを欠いたこの状況に】
【どこまで彼らが応じるかは解らない】
【だが、呼びかけを怠らずに】

「あ、アリアさん!?それは……」
「ダメです!そんな物仕舞ってください!」
「かえでちゃん達も巻き込む気ですか!?」

【アリアが取り出したのは】
【個人で持つには余りにも強大に過ぎる武器】
【個人武装用の、核だった】

「落ち着いて、落ち着いてください!!」 
533 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 19:35:26.35 ID:moVmP3JOo
>>527


【 ─── 脱出を図ろうとする兵士たちは然して眼前へ迫る炎に足留めを強いられた。機関部から出ようとすれば焼殺されるのは明白であった】
【故にこそ彼らは行先を翻した ─── ミレーユが創り出す氷の防壁、その内奥へと逃げ込む。それさえも刻々と融かしていく炎のかたちをした暴威に】



     「 ─── 分が悪ィな。」「 ……… 腹ァくくるしか、ねえかッ!!」


【ミレーユの右手より"炎"が沸き立つ ─── 黒い炎。異能を殺す特性を宿す、呪詛の火焔】
【張り巡らされた氷の防壁にそれを重ねる事で、対手の攻撃を凌ぐだけの"強度"を与えていた】
【 ─── だがそれも、アグラヴェインの渾身には如何許りの抗堪があるだろうか。それでもミレーユは笑っていた】


    「 ……… 生憎ボクは既婚者なんだ。」 「浮気なんてしたら、怒られちゃうから。」


【黒い炎が急激に勢いを増していくのだろう。 ─── 対手の異能を呑み込む効力を宿した炎であった】
【尤もアグラヴェインの"出力"を飲み干す事が能うかどうかは解らなかった。炎の防壁は兵士らを/いぶきを覆っていた。ミレーユの躯体は微かに焼け焦げつつあった】
534 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 19:35:49.82 ID:HNc9ZNRV0
>>512

――――正面から、モロに――――不運でしたね。アナザー――――

【正体も分からないまま、第三勢力だった潜水艦は轟沈していく。冷ややかな目で、それを見送っていた】
【ただ、敵を乱す役には立ってくれたのは事実。ならば――――ここからは、自分が戦わなければならないだろう】



>>487>>505

(よし、これで3隻――――奴らもそろそろボロを出す。さあ、ここから――――ッ!?)

【頭上にて、狙っていた敵艦の大破を目視する。静かにラベンダーは頷いた】
【後はこのまま、順に押し切ってしまえばいい。頭上を見定め、記憶の中の配置と、目に見える影を照合、次の敵に狙いを定めて――――】

(っ、この音――――敵の潜水艦!? しまった――――!)

【どこか甲高い音が響き渡る。間違いなく潜水艦のソナーだ。不味い――――と、ラベンダーの双眸が見開かれる】
【それを裏付けるように――――高度に誘導されたらしい雷管が4発、自分目がけて飛んでくる】

っく――――!!

【咄嗟に、頭上を貫くための魔力で、眼前の爆雷を迎撃する。動きが地上より鈍い水中なら、それも訳ない事だったが】
【同時に――――危機感が募る。こうもハッキリと姿を捉えられては、水底から敵を討つ計画は、破綻してしまう】

(仕方ない。こんな切羽詰まった形で、使いたくはなかったけど――――ネオ――――『アプサラス・フォース』!!)

【観念して――――ラベンダーは力を解放する。追い立てられる形にはなったが、最後はこの姿で戦場を荒らしまわると、そう決めていた力を――――】

【まるで空を泳ぐ様にゆらゆらと浮遊する、ラベンダー色のエイ】
【身体の下部からは、人間の物と寸分違わぬ腕が2本、重力に従い投げ出されるように垂れ下がっていて】
【空を割く様に、細長く固い尾が、ひゅんひゅんと左右に振られている】

【両腕に溜めた魔力の力が、まるでスラスターの様に噴射され――――急激に押し上げるように、その身体を水面へと飛ばし】
【そして――――飛翔した――――海から空へ。まるで、同じ場所を行き来する様に、水平線の境界を、無いも同然に飛び出して、空中に浮遊する】

(――――敵は、そして――――トリアドールは――――!?)

【小さな体になったが、その底知れぬ魔力は健在で、咄嗟に戦場を再把握する】
【倒すべき敵は、そして、厄介な『同族』はどこにいる――――と】
535 :キャットV ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/16(土) 19:37:29.52 ID:jrhj1Q9Vo
>>526

【声がするなりすぐに、その手にホルスターから鉄扇を抜き取るだろう】
【キャットV専用装備―――"三味扇"。それを手にコツン、と仮面を叩いて向きなおる】


不必要なんて!そこまで言われるほどの事きみにしたかしら
まあもちろんこんなド派手に登場して去っていくなんてもったいない事する訳ないじゃないの

確か……そう、"いぶき"を奪い取って……ぼくの愛機にすればいいんだっけ?
うふふ、冗談だよ!船なんて操縦したこともない!今度やろうとは思ってるけどね!


【あらやだ!と手を前に振って青年の前でおどけて見せる様はまさに冗舌な道化師のごとく】
【……しかし、互いの間合いに近づいたところで声のトーンに遊びを含むのをやめる。うってかわって真剣味を増した声色で彼は問うだろう】


……さて、ぼくの一個ほど上くらいにはハンサムなお兄さん
きみのような素敵な騎士様にはやっぱりちゃんと名乗りを上げるところから始めたほうがいいのかな?

ぼくはドラ―――"justice"のドラ……またの名をライダーキャットV!本日こちらの船にお邪魔させてもらいにきまし―――たっと!!


【相手の名乗りを待つつもりはない、素早い足さばきで青年の斜め左前へと動き急激に視界から消えようとすると】
【キャットVは青年の真横から右わき腹めがけて蹴りを放ちバランスを崩そうと試みる!!】
536 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 19:41:21.09 ID:8Xgtcb1uO
>>530

う…うっさい、うっさい!プロポーズなんかじゃないしィ…!
――――照れ隠しで強がってみただけだし!……そも躾けなんてガラじゃないしィ。
兎に角気遣いだよ、きーづーかーいッ!……って、アンタも"そんな顔"出来るんじゃん。

【彼女なりの気遣い。でも真っすぐ口にするには経緯が複雑で血まみれだったから】
【姉と呼び慕うフェイの様に口説くような言葉を選んだ、けど板についてないなら看破されて当然】

【"笑顔が一番、年相応に可愛いじゃん。コニー"】
【混じりっ気のない真っすぐな言葉を自然に口にするのは彼女の性質であろうか】
【力なく、けれど無邪気に笑いを返すなら―――新たな侵入者が姿を現す】


――――、……アルヴィナ・ウォルコット、少佐……だったか。
コニーの居場所を把握してたみたいだけど、さ。

――――――、なぁアンタたち。もしかして最初っからこの絵図を描いていたのかい?
537 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 19:42:41.89 ID:9Xfcwn8j0
>>503>>504

「本当の丸?」
「なるほど、これは貴女の信条に基づく行動であると」

【対抗術式が展開される】

「なればこそ、問わねばならない」

【一切の魔翌力、魔術が遮断される】
【ミチカにノイズが混ざる】
【遠退く、遠退く……】

「貴女は何が目的であるか、と」

【掻き消える掻き消える】

「そして――」

【ぶつり、そう音を立てたかのように】
【気配は霧散して】

「相変わらず、返答は無し、か……」
538 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 19:43:54.41 ID:MHfb8plRo
>>585

【一歩、彼は身体を引いた、──── ドラが動いた瞬間に、もうその行動を始めて】
【ドラの蹴りは空を切る、薄皮一枚、吹雪いたコートを僅かに掠めるだけに終わるのだろう】
【微笑みは絶やさない、端正な顔立ちは、それ以外の表情を知らないと言いたげに】


私はミズキ、ミズキランスロット<買@レンタイン ──── ドラ様ですね、良い名です
身のこなしも素早い、些か滑稽な格好からは想像も付かない程です、それは枷だったりするのでしょうか

──── ああ、いえ、違いますね ──── 成程、大丈夫です、私よりずっと貴方の方が男前ですよ


【緩やかに剣を抜いた、振り抜くのは一度だけ、手首を返し刃を振り上げる】
【狙いは端的、蹴りを放ちきった膝の裏、刃を掠めただけでも刀身は沈み込む】
【そう、まるで強固な鎧の関節部分を見透かしたかの如く、必要最低限の動きで】


ええ、ずっとね、────
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 19:45:37.68 ID:M0G7o3Xr0
>>524

【吐息が詰まった、】
【髪の毛越しに見る景色、頭上の、半ば眼前にて、相手の足が貫かれる、――自分の行為によってではなかった。ならば、相手自身がやったのだ、と導かれる答えが】
【けれど考えている余裕すら彼女にはもはやないのだろう。ともすれば湧く血の一滴すら彼女の顔に降るのだろうか、――やりそこなったこと、思い知らせるみたいに】
【阻害に軋む身体をかろうじて起こす、荒いのにどこか鈍った息をしていた、――そうじゃないと痛みが脳を焼いてしまうから。喉がへばりついているみたいだった、けど、】

じゃ、ぁ――っ、なんで、息。してるん、ですかぁ、――――、あかぃろ。みえてる、でしょ、――っ。――――えほっ、
――――、私の魔力。散らしていたの。……分かります、よね。――いっぱい吸い込んだら、どうなるかも、――きっと、

【向ける笑みの意味、嘲りに似た表情はせめての仕返しなのかもしれなかった。薄く紅色に染まる空間を指しているのに違いなかった。崩落した防壁やリボンの亡骸、その残滓】
【細やかにばらして散らして漂わせていた色合い、――ただちにどうなるという濃度では決してなかった。けれど今となっては空気と混ぜ合わされて、全域に広がったマゼンタ色】
【たくさんたくさん吸い込んだならどうなるのかしらと笑っているのに違いなかった。――、或いは効かないのだとして/足らぬのだとして、刹那、気を逸らせれば】

――――――――届くよ。私はもう、絶望、してませんから。

【ぱちりと瞬く刹那に、眼差しの作用、一転する。――――。じっと視つめた、貴女のこと、その瞳に蛇が御座すなら。その意味合い、きっと、初めて見るもの】
【そうして貴女がそれを認識するとしたなら、きっとその瞬間には、(暗転)、ぞると蠢く魔力の気配がした。マゼンタのリボン、最後の全力、虚空から引きずりだして】
【その全部で貴女を縛り上げようとする。或いはぐるぐる巻きのミイラみたいに。或いは天井につり下がった蓑虫みたいに。或いは、緊縛される被虐趣味のように】
【結局時間は稼げたのかしら。どちらにしても彼女は打ちだすのだろう。ともすれば視界すら奪えていなくても、やるのだろう。――その瞬間に振るわれる刃があるなら、】
【その全部がきっと彼女の身体に突き立った。そうしたら間違いなく致命の一撃であった。そうしてきっと、目が見えずとも果たせる一撃でも、あって、?】
540 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 19:47:19.28 ID:8Xgtcb1uO
//レスが抜けていたので補完させていただきます

>>503>>504

本当のまる、とはこれまた酷く抽象的である。
―――――我らが描く"まる"が本当の"まる"では無いというなれば

……ミス・ミチカ。相まみえたその時に真意を尋ねるとしようか。
天秤は傾いた。水は激流となりて流れ出した。だが、卿に問うだけの時間は残っている。


【"答えるのが今では無いというならば―――今度は円卓を用意して真意を問おう"】
【ギンツブルクは乱れない。狼狽えない。浮世離れした存在ならば数あるのだから】
541 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 19:48:23.54 ID:moVmP3JOo
>>528>>532


【ライガの静止にも/アーディンの問い掛けにも、アリアは決して答えなかった。ただ目出し帽と覆面の下】
【淡々と玲瓏な声を紡ぐのは、彼女なりの真摯であった。 ─── タクティカルスーツの爪先が、足許の爆破資材を転がしてみせた。そこには、】



「 ─── これは、携行サイズの"核爆弾"よ。」「 ……… 起爆すれば、この艦は確実に沈む。私たちを巻き込んで」
「"この子"がこの船の動力であるという事は、我々も知っている。 ……… それを踏まえれば、貴方の推論は間違っているでしょう」



【警告色で描かれた"放射能"のハザード・シンボルが印されていた。 ─── アリアの右手が何かを握っていた】
【起爆装置らしきものに指をかけていた。無論"それだけ"が起爆のトリガーである保証など有りはしなかった】



「私たちが"この子"を届ける為だけにここに来たのなら、この艦を破壊する為の兵器など持つ必要はない」
「純粋な行き違いよ、ミスター・アーディン。」「 ─── "彼女"は、"私たち"にとっても、"未来"で有り得るの。」



【一切の躊躇なく青い隻眼がアーディンを見つめた。 ─── そうして紡がれる言葉が、信じるに足るか否か解らずとも】
【何れにせよ彼らが何らかの実効的手段に訴えようとするならば、如何様な禁忌をも厭わぬ眼をしていた。「 ……… 貴方たちは、この子を助けたいのでしょう?」】
542 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 19:49:10.61 ID:dPLVBhQho
>>517
(音が通じない……!! 手下どもとのテレパスも、この状況では難しい……!!)
(仕方あるまい、場の賑やかしはスカーベッジがやる!! オリジナル・イレブンまで引っ張り出された以上は、もはや混乱は止まらん!!)
(ならば、この連中の相手に集中する他ない……貧乏くじを引いたものだ!!)

【異形どもの数は減っていく。赤鬼の頭目は、狂ったように刀を振り回す男と、笑う少女を忌々し気に睨みつける】
【そんな頭目すら尻目に、ポイゾニックは嬉々として挑みかかる】

あなた方こそ、こんな良い毒を使えるだなんて!! 世界は広い!! もっと早く会いたかった!!
光栄です!! さあ、もっと毒を!! もっと私に!!

【向けられる侮蔑も、錯乱する刀も、毒の魅力の前には霞むとばかりに。身体に注射される新たな毒を受け入れる】

――――あれえ? あなた、これサルファマスタードですよね? これくらいなら、しょっちゅう吸引してますよ。確かに、通常のよりかは高級ですけど……
もうちょっと、オリジナルの毒とかないんです? せっかく期待してきたのに……

【鬼面の向こうで、ポイゾニックは不服そうに顔をゆがめる。その身体から、アオイと同じように】
【赤い霧が噴き出した。紫の霧に対抗するかのように。触れた者の身体に、凄まじい痒みを伴う発疹を生じさせる能力毒だ】

【それが、紫の毒と混じり合う。毒が毒を汚す。強力すぎるアオイの毒を、これによってむしろ減衰させようというのか】

ほら、もっと何かないんですか、ねえ!!!

【さらに、赤鬼はアオイに攻撃を繰り出す。面の向こう、口の中から】
【大量の赤い液体が嘔吐物のように彼女へと襲い掛かるだろう。まともに浴びれば皮膚が焼けただれる、猛毒のゲロだ】


【当然、周りの赤鬼たちはポイゾニックのようにはいかない。マスタードガスが蟲となって襲いくれば、次々にのたうち回りながら痙攣し始める】
【そんな赤鬼たちに巨大な肉が覆いかぶさっていく。頭目の身体から伸びた肉の触手だ】

【触れられる端から、赤鬼たちが吸収されて消える。配下たちを回収したのだ。この毒のフィールドで戦えるのは】
【もはやポイゾニックと、桁外れの生命力で耐えるカニバディール以外になかった】


好き勝手やってくれおって……!! ぐ、おおお!!?
なんだ、これは……身体が、斬れている……!? こっちが貴様の能力か!! 味な真似を……

(毒の霧に見えない斬撃……!! 一瞬にしてその場を狩場に作り替える力……イカれているくせに、なんと厄介な……!!)

【怒りを露わにする頭目の身体が、鳳仙の不可視の斬撃で切り裂かれる】
【それによってわずかに残っていた赤鬼どもも両断されていき、完全に赤鬼は二人になった】

【だが、カニバディールはそれでも動く。ゴキブリ並みの生命力】
【巨大な金棒を振りかぶり、鳳仙に殴り掛かろうとする。大ぶりな攻撃だ。回避はたやすかろう】
【だが、それは地面の破片を巻き上げ、ガスの幕を揺らす。それが、外部の狙撃手へと伝わる】


――――あそこか!! これじゃまともには狙えねえ、狙撃からは外れるが数うちゃ当たるだ!!

【カモメを撃ち落としてから、周囲を狙撃して回っていた赤鬼、レギオルフォンがそこに狙撃をかけ始める】
【ガスの向こうから、見えないゆえに狙撃であるのに滅多撃ち。ガスの内部へと、次々に銃弾が飛び込んでくるだろう】


>>525
【少女に変える言葉はない。助けたことにも大して意味はない。自嘲する暇もありはしない】
【金棒を叩きつけた直後のカニバディールを、海兵たちの銃弾が襲う。毒ガスすらも、彼らの足を止めない。魔導海軍の精兵は伊達ではない】

ぐ、ああああああああ!!!

【カニバディールはまともに銃弾を食らう。それでも肉を膨らませて盾とし、致命傷を避け、ポイゾニックに向かう銃弾を押し留める】
【だが、出血量は無視できない。カニバディールは重機関銃部隊を睨みつける】

そろそろ、失せろおおおおおおおおお!!!

【そちらへ放たれるは、能力によって足を延ばしての回し蹴りだ。機関銃手の足元を薙ぎ払う軌道】
【攻撃範囲は広い。跳躍でもせねば、かわせないだろう】
543 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 19:55:33.00 ID:MHfb8plRo
>>539

【表情には出さない、けれども、貴方の指摘は鋭いものであった、──── 彼女はそれが "毒" と知っていた】
【しかし、それを吸い込まずにはいられなかった、味覚せずにはいられなかった、何故ならそれが】
【彼女にとって唯一の生命線であるのだから、──── それを避ける訳にはいかない】

【図星を付かれたなら思考が後手に回る、それは万物のルール、暗転する眼差しの作用】



──── ッ!!! ──────── これは……初めて……ッ!!!



【鼓動一つにも満たない微かな隙間、少女が磨き抜いた刃は、此処に於いて確かに彼女を貫く】
【刹那の交差、マゼンタのリボンが広がる、彼女の身を縛り上げようと、思いが迫る】
【舐められたものだ、この程度で女王が屈するなど、──── と】

【がくん、と膝が砕ける、──── 腹部に感じる圧迫感、よりにもよって "このタイミング" で】




【苦悶の様相、──── だが、それも一瞬、頬に浮かべるのは不敵な笑み】




──── 見事よ、ごちそうさま ────




【リボンが彼女に巻き付いた、空中に縛り上げられ、磔されるような形になって】
【周囲の刃が消えていくだろう、──── 完膚なきまでに、彼女は敗北した】
544 :1/4 ◆3inMmyYQUs [saga !nasu_res]:2019/03/16(土) 19:57:11.12 ID:wQnyAwYio
>>(α) >>ALL



【 ――ぱチ 】


【竜の逆鱗の如くささくれ立つ海面より】
【灯台を二つばかり連ねたほどの上空、虚しき宙に】

【微かな量子的誤謬のごとく】
【電荷が一刹那、瞬いた】


【それが異様の前奏であった】


【  ――――ジ……ジ  ばチ…… 】

    【 ――――ヴ…… ヴヴ――……ン ……】


【プリズムに似た超常的幻想色の電荷が、】
【何かの殻を突き破ろうとするのに似て、】
【一刹那、一瞬刻、宙空をのたくっては明滅】


【科学とも魔導とも付かぬその異常は】
【瞬く間に出力を増大し、絹を引き裂くがごとく鋭利な音声に化け】

【絡み合い、縺れ合い、する毎に容赦なく空気を震わせ】
【地獄と天上から互いの雷をぶつけ合わせたかの如き鳴動】


 【 ――ジジ……ばチッ ……じジ ――ジ 】


    【 ヴ――――――――ン………… 】


【刹那、】

【空間が穿孔された】
【いとも容易く、それが普遍の理であるかの如く】
【如何なる法則の次元に通ずるかも定かならぬ深奥から】

【その威容は、鋼の先端を覗かせた】


/次へ
545 :2/4 ◆3inMmyYQUs [saga !nasu_res]:2019/03/16(土) 19:58:10.88 ID:wQnyAwYio
>>(α) >>ALL


【―― 『艦首』】

【酷薄なほどに錬磨された鋼鉄を】
【無限を臨むほど幾重にも折り重ねられた装甲】

【その舳先に続いて産出せらる、】
【一目には収めきれぬ甲板、艦橋――】

【海を割らんばかりの威厳が、異次元より顕現した】


【その背に連ねたる重艦砲の群れは】
【仮に翼として拡げたなら、古龍のそれとて虫の翅に比され】
【仮に牙として見たならば、太古の巨鯨とて一噛みにするだろう】


【叡智を是とし】
【矜持を旨とした】

【兵器を討つ兵器】


【その規模はおよそ人造しうる限界に臨む程】
【見る者の遠近を狂わせるばかりか、重力さえ覚えそうな】
【超現実の域にすら差し掛かった、規格外の外殻であった】



  【 超戦略級魔導戦艦 『 大和 』 】



【元来は櫻國国防の要でありつつも】
【さる極秘裏の締結により水国公安部の管轄に進駐した】


【しかし今やその忠誠の先は定かならぬ】
【亡国の哀愁すら湛えた鈍く無機質な輝きが】
【猛る戦火の明光を、煌々と照らし返していた】


/次へ
546 :3/4 ◆3inMmyYQUs [saga !nasu_res]:2019/03/16(土) 19:59:04.23 ID:wQnyAwYio
>>(α) >>ALL


【―――― 動くはずはなかった】


【先刻放たれた『対抗術式』の磁場がまだ色濃く残り】
【何より、『魔導』の本領を担う『コア』を欠いていたために】


【しかしそうした内情など、誤謬と断じるかの如く】
【鋼鉄の城、あるいは天空の宮殿に等しい影を、戦場に落として】


【塔が如き砲塔が旋回】

【その絶望的なまでの無明を湛えた三連の砲門が】
【轟――、と空気を薙ぎ払い、何かを照準した】


 【 ―――― 収斂する量子 】

   【 鼓動する幻想子 ―――― 】


【砲門の眼前に漂う哀れな空気が無慈悲に歪み】



【そして】



    【     ――――――――――――――――       】



     【  “                  ”  】
   【  “                      ”  】
  【  “                         ”  】
 【  “                             ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】
【  “                               ”  】

547 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 20:00:58.97 ID:ApAU9bVr0
>>534

こぉぉぉぉぉこぉぉぉぉぉだぁぁぁぁぁぁよぉぉぉぉぉぉッ!
姉さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああッ!


【突如空中に響き渡るトリアドールの叫び声。】
【それと同時にアプサラスフォースとなったラベンダーの頭上から戦闘機の上に立つトリアドール落下してくるッ!】
【狙っていたのだ、機を。ただの戦闘狂というわけではないようだ。】

【機体下部についた機関銃から魔力弾を掃射しつつ、機体のを強引にラベンダァイスへと叩きつけようとするだろう。】


548 :4/4 ◆3inMmyYQUs [saga !nasu_res]:2019/03/16(土) 20:02:17.56 ID:wQnyAwYio
>>(α) >>ALL


【――素体の不明なる仄暗き粒子が】
【極限まで圧縮され、無音無色の砲撃を成した】

【放たれた『歪み』そのものは】
【神が地表へ杭を打ち込むが如く】
【超速度で地表の一区画へ刺さった】



 【  “ ――――――――  ”  】



【――それは奇妙な戦果であった】
【確かに『砲撃』を浴び、不可視の槌で打たれたように地が震えたが】


【そこに一切の『破壊』は無かった】


【ただ、『無音』だけがもたらされた】
【誰か俯瞰する者があれば瞬時に理解したであろう】


【砲撃を受けた区画からは、】
【ただ『生命』のみが消失していた】


【友軍、敵軍、逃げ惑う市民も勇敢なる兵士たちも皆】
【跡形も、痕跡も残さず】

【さながら、】
【存在そのものが初めから否定されたかのように】




 ――――――――――……………………


【虚しき余波の風が、】
【甲板に立つその人陰の髪の端を揺らした】

【白い女であった】
【上下の一切が病的なまでの純白色をした水兵の服】

【老いてはいないが幼くもない】
【微笑みとも哀しみとも付かぬ無機の真顔で】
【地表の戦場を、ただ玉虫色をした真円の瞳に映した】

 
   
  ――――もう いいじゃないですか。

 
   “理解”してくださいよ。

      “ほんとうのみらい”を。


【砲塔が旋回する】
【次なる虚無はいずこに落つ】
549 : ◆3inMmyYQUs [saga !nasu_res]:2019/03/16(土) 20:02:29.39 ID:wQnyAwYio
/空中戦艦ミチカです。
/何でもいいからぶっ放す的が欲しいぜ、とか
/乗り込んでイチャイチャしたいぜ、という方はどなたでもどうぞです。
550 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2019/03/16(土) 20:05:04.21 ID:dPLVBhQho
>>518
【もはや、トリスタンは彼に目を向けない。殺せなくなった相手に興味はない】
【彼は、どこまでも救えない狂人であるのだから】

>>523
【答えが返らないことには、ただ狂気の笑顔で返す。もはや、彼≠ヘ自分を敵とみなした。それで十分だ】
【彼が信じた造物主の言葉など、知る由もない。被造物が創造主のみを信じるように。騎士もまた主命のみを信じる】

――――そっかあ、相手の名前を間違えるなんて騎士にあるまじき失態だな
失礼、ユリカ。……って嘘かよお!! 本当面白いな。あんた!!

【ケラケラと笑いながら、トリスタンは「変形」した腕に剣を止められた感触すら楽しむ】
【少女の細腕が、怪物のそれに変わる。剛毛に爪。およそ、神話の怪物の腕といって差し支えない】

【騎士の戦う相手としてはうってつけだ。頑丈さも申し分ない。能力によって剣は刃こぼれしない。何度でも斬れるということだ】
【そんな喜悦の笑顔を浮かべたまま、トリスタンは放り投げられた。騎士としては迂闊。爆炎の中へ消える】

【その灼熱の中に転落し。身体を焼く痛みを愉悦に変えて。焼かれる床を強く蹴った】

いやっほおおおおおおおおおおおお!!!

【火だるまになりながらトリスタンがユリカ(嘘)に突っ込んでいこうとする。火傷だらけになって、それでいて鎧とボウガンと剣は新品同様】
【斬って効かないなら、燃えて斬る。それで足りないならもっと斬る。狂った騎士は、ひたすらに突き進んだ】
【主命を果たすため。そしてその裏に隠した個人的快楽のみを胸に】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 20:06:29.37 ID:H1oVOAiDO
>>533

────あら、これは…………うふふ
ミレーユさんったら、随分と必死ですこと

それに────既婚者、ですか
お若いのに、もう結婚なされているのですね
すこぉし残念、ですけれど…………えぇ


   ううん…………とっても、残念


【アグラヴェインは──寂しそうに笑った】
【叶わぬ恋なんて、したくはないけれど】
【いつだって辛いものね。私の焔なんて生ぬるいくらい】


【でもね、もっともっと──辛いことを知っているの】


【────ぶつかり合う黒焔と焔翼】
【焔翼は勢いを鎮めることはなく、かといってこれ以上増すこともなかった】
【異能殺しの黒焔。効果は無いということはないのだろう。けれど、速効性のあるものではなく】
【ぢりぢりと、ミレーユの身体が焔に舐められていく。勢いが増すことはないというのは】
【彼にとって救いなのか、あるいはそうでないのかは分からぬが──時間が、なかった】
【だがそれは、アグラヴェインにも同じことが言えるのだろう】

【焔剣を右手に持つアグラヴェイン。左手は、今はもう空っぽだった】
【小さく首を傾げる。苛烈な焔の中であっても、プラチナブロンドが優しく揺れた】
【するりと。空いた左手で喪服のドレスをたくし上げる。足元の影から】
【異能ではない“武器”が、湧いて出た。機関銃といったか。やたらめったら弾丸をばら撒く重火器の類】
【其れはアグラヴェイン の手元に吸い付くように、影からぬっと抜け出して】


【ggggggggggggggggggggg──────!!】


【照準なんて合わせないまま。そもこの距離では目をつぶったって当たるものは当たる】
【防壁と焔に護られている“いぶき”と兵士めがけて、アグラヴェイン は微笑みと共に、異能ではない暴力を振りまく】
【異能と銃とを組み合わせて使う異能者は──最早この時世珍しいと言えるかどうか】

【だが、アグラヴェインの狙いはミレーユではなかった。──世迷いごとを口にはすれど】
【彼女の真っ先の目的は“いぶき”であることに違いない。奪取が叶わないのであれば、破壊を】
【────数分前、彼女は確かにそう口にしていた。ならば、それを正に実行しようとしているのだ】
552 :アーディン=プラゴール&シャッテン=シュティンゲル ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 20:10:19.09 ID:HNc9ZNRV0
>>532

――――1人の人間を捨て石にして、この船を動かそうと企んでいた人間が、そんな申し開きが、通用すると思っているのか……ッ!?
今まさに人間を犠牲に、何かを達成しようとしていた人間が……騙されていただけ、などと、都合の良い風を吹かせるな……ッ!
「み……っ、みらい――――!?
 ――――そうしておけば、運ぶのに好都合って事かい…………僕たちのみらいを、何だと思ってるんだ……ッ!!」

【アリアの連れ――――という事は、彼も外務八課の人間なのだろう。それに対して、アーディンは殺意に淀んだ隻眼を光らせる】
【同時に――――みらいの悲壮な状態を目にしたシャッテンもまた、面食らった様子から立ち直り、その表情を殺意にヒクつかせる】
【――――アーディンは「裏切られた」と言う感情が、シャッテンは「みらいへの親愛」が、より一層怒りを盛り立てていたのである】

――――運び屋が、中身を検分する事も無く、ただ運ぶものか……中身のチェックなど、運搬の基本中の基本……ッ
「知らなかったで済むような、状況じゃないって、分かってるんだろう……? こんな場所に、なんだか分からない物を、ただ持ってくる奴がいるか!?」

【さらに言えば――――「この場で気づいた」と言う弁明を、彼らが受け取るつもりがないというのも、問題だった】
【場面を切り取る形で視認している彼らには、入念な計画の下にこの場に至ったようにしか見えず】
【更に、良く知りもしないものを、こんな重要な場所に持ってくるはずがないという常識が、そこに作用する】
【――――彼らの暴発は、時間の問題だった】

>>541

ッ――――確かに、随分と大げさなものを持ち出したものだな……ッ
だが――――俺たちからしてみれば、それがこの船ごと沈める力を持とうが、この中枢を破壊する程度だろうが、大した違いはない……!

【まごついた男性――――ライガとは対照的に、いつもの調子でアリアは答える】
【だが、アーディンの疑念は根深かった――――つい先ごろ、同盟者の裏切りが発覚したばかりで、更にみらいに個人的に関わりがあった】
【いつもの彼らしくなく、感情的になっているのだ――――】

――――ならば聞かせろ。何故みらいを『そこ』に繋げようとしていた……?
それをやれば、みらいの自我は失われ、個としての存在は失われ――――ただの一パーツに成り下がる……そこまで知っているなら、これを知らない道理もないだろう……
――――人としての在り方を捨てさせる事で、この船は強大な力を振るいだす……それが目当てじゃないとでもいうのか……!?

【まだ、理路整然としたアリアの言葉に、アーディンは己なりの『理』を問いかける】
【いずれにしろ、アリアとライガは、みらいをこの場所に接続しようとしていた――――それ以外に、この場にいる理由がないだろう。それこそ『騙された』以外では――――】
【それは、どう考えても、人の道を外れた所業で。それを「実行しようとしているように見えた」アーディン達にとっては、強力な疑念材料だ】

……この場で不毛な争いを避けたいというのであれば……みらいを放せ。別にこの場で渡さなくても良い……
その子を、即座に接続できないような状態にしなければ――――おちおち話もしていられないからな……!

【本来なら、みらいの治療は急務だが。それ以上に、下手をすればこの場で殺し合いが始まりかねない状況での交渉が厄介だ】
【アーディンは、その状況を打開すべく、アリアたちに妥協する事を要求する。無論、自分たちの潔白も確実なものでない以上「渡せ」と迫る事も出来ない】
【それが――――互いを信じて、交渉を続けるための『落としどころ』だったのだろう】
553 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 20:13:50.84 ID:ApAU9bVr0
>>536

「―――いえ、そんなわけがありません。」
「コニーの行動も、この戦いの結果も全ては不確定要素。コニーも独自の考えを以て動いたのですよね?」

「護国のために、イヴァン≠ェ敗北した時のシナリオに備えて櫻≠ノも根を張っておく。」
「勿論櫻≠ノ根を張る以上演技ではなく完全にそう振舞う=B故にミヒャエルを撃ち、こうして貴女と戦った。」

「我々もそれを理解した上で、コニーの存在を十分に利用させてもらいました。」


【ウォルコットは淡々とエーリカに応える、「よろしければ」と小脇に抱えていた医療具を渡す。】
【敵意は感じない、どうやらエーリカの敵ではないようだった。】

【ウォルコットは薄紫の髪を揺らしながら会話を続ける。】


「そして、私はここにたどり着いた。であれば筋道は決まりました。」


「残念ですね、コニー。貴女とは生まれた頃から共に過ごしてきました。このような結果になるなんて。」


―――………


【ウォルコットは軍服から引き抜いたサプレッサーのついた拳銃を取り出して、突きつける。】
【コニーの額へと、一切の躊躇はなく。】


【それは、当然の結末でもあった。】
【目指す目的≠ェ同じであろうと、コニーとイヴァン≠ヘ既に別れた。】
【であればお互いがお互いの判断の結果を全うするまで、それが最善≠フ答えなのだった。】


【コニー・オブライエンは、国家反逆の罪人となったまま葬られる定めなのだと。】
554 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 20:15:21.67 ID:tLHVUXuP0
>>550

………………うわー。

【火だるまになって帰ってくる相手を見るなり、ひどくひどい顔をする】
【黒い血の滲む腕はまだまだ万全に動かせそうだった。ぐっぱと一回拳を開いて、握って】
【――迎え撃つ姿勢に入る。拳を高く掲げて、振り下ろす前の動作――――】

【――――そうして拳を落とした先は、しかしトリスタンではなかった】
【地面を思いっきり殴りつける。すれば金属だかアスファルトだか、材質はよく知らないけれど】
【なんだってよかった。思いっきり凹む、小さな小さな――けれど立派なクレーターを作り出して】

【彼女(?)の狙いはその余波に乗る/乗らせることだった。自身はその勢いで、高く跳躍し】
【スカートやリボンや襟をふうわり躍らせながら、高く高いところからもう一度――トリスタンへ振り下ろすため】
【同時に、トリスタンに対してはその余波で体勢を崩せと念ずる。深い考えなしに愚直に突っ込むならば】
【突然凹む足元、舞い散る瓦礫、それらに足止めされて動けなくなると踏んでいた】

【――――けれど逃げた先は空中だ。遮蔽物も足場もなく――自由落下の速度を計算できるなら】
【これ以上ないほどに撃ちやすい的なのだろう。翼をもつ鴨を撃ち落とすほうがよほど難しそうだった】
【ましてや、今の彼女(??)の姿は、か細い少女のものでしかないのなら。彼にとっては普通の攻撃でも、きっと致命になる】
555 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/16(土) 20:17:03.02 ID:jrhj1Q9Vo
>>538

【おおっと!?とわりとオーバーな声を上げながら空を切ったその蹴りを視認する】
【反応の良さ以上に……動きの無駄のなさにこそ仮面の下でドラは驚愕した】
【足さばき一つで理解できた。この青年の戦闘者としてかなりの練度を】


―――ランスロット?そりゃまた……おおっ!?


【言葉を紡ぐのを、一度止める。喋ってる暇がなかったなんてずいぶん久しぶりだった】
【さもなければ膝の裏から関節部分の薄い部分を通って足が泣き別れしていたところだ】
【だがこちらも最小限の動きで反応した―――身を半分よじり、脛当て部位の装甲で太刀を受けた】

【キィン!という金属音とともに火花が鳴るだけではない、無理に姿勢を変えバランスの悪い所に一撃をもらったのだ】
【ずるりと音を立てて床を転げまわる―――受け身をしたおかげで軽傷で済んだが、遅れていれば大きな隙を晒すところだった】
【得意の手数の多さを早くも防御に回すことになろうとは……転げて間合いを取り片膝で立つ低姿勢で青年を見上げながら今度こそ言葉を告げる】


よし、と……ランスロットって円卓の騎士の?一番強い奴の名前じゃなかったっけ
この世界にも伝わってるんだね。うふふ……これはこれは大層なビッグネームの相手が来ちゃったね
じゃあぼくは"アーサー"でも名乗ろうか?なーんてね


【しいてどれかを上げるならせいぜい"ケイ"だろうが。というほどに冗舌なキャットVは前を見据える】
【今の攻防で分かった。彼はまず間違いなくその名前に負けないほどの実力者、かなりの強敵だ……!】


うふふ、自分でよく存じてる本当の事とは言え他人から言われると気分がいいねぇ!
そういう誉め言葉はどんどん投げかけてくれていいよ!……さて大したもんだねミズキ君、いきなり転ばされるなんて久しぶりだよ
やるじゃないの……それじゃあぼくももうちょっとエンジンを回そうかな!

いきなりかますよ―――『キティ ACT2』!!


【能力発動と共に、キャットVの足に赤い紐が巻き付いたようなデザインの長靴が発現する】
【今の攻防で分かった―――崩しに行く際の一手は小手先の技能や手数の多さでは失敗する可能性がある】
【むしろ、崩しを入れるためには火力と最高速度を真っ向から叩きつけたほうが次の一手につなぎやすいと踏んだ】


―――『八艘飛び』&タックルオーバードライブ!!


【ボン!と音を立てると同時―――ドラがすさまじい速度で真っ向から『発射』されてきた!?】
【彼が能力を鍛え上げた過程で新たに変質したキティのさらなる段階の能力―――これを使って最高速度に任せた突撃から攻防を繋げにかかるつもりだ】
【初撃は―――胸部のど真ん中!彼の石頭が飛来する!】
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 20:19:12.82 ID:M0G7o3Xr0
>>543>>アリア

【――――――、ずる、と、少女は崩れ落ちるのだろう。荒い息が繰り返されていた、なれば命を証明していた。荒く上下する胸元、いくらか苦し気であるのは】
【彼女自身もまたマゼンタ色の毒に侵されつつあった証拠なのだろうか。――やがて相手が敗北を認めるのなら、薄い紅霧すら消えてゆく、それこそ、霧散するかのように】
【けれども当然のように女王を縛り上げるリボンは消えないのだから。それにしても聊か"逆"であるように思えた。閑話休題】

――――ぇ、ほっ、げほっ……。うぅう――――くるし、……。

【けれど数度の深呼吸で落ち着くのであれば、きっと貴女にとってもそうなのだろう。ただ、――それ以前に、縛り上げるリボンより常時"阻害"されるなら、】
【それどころの話ではないのかもしれないけれど。――まかり間違えても致死量ではなかった。よほど弱り切った老人や赤子なら或いは、という量に調整されていて】
【強制的に寝かしつけるかのような冷たいけだるさ、絶え間ないなら。――、初めにした仕草を彼女は繰り返す、即ち誰かへの通信、――、小さな、かすれ声】

――りあ、さん、……ぁりあ、さん、――勝ったよ、だいじょぶ、……、――――――扉あるから、いきます、……、

【――――なれば、機械越しに聞く声は"それ以上"であるのだろう。ひどく掠れて途切れてしまいそうな吐息が繰り返されていた、喘ぐような声が呼びかけていた、遠く貴女に】
【ごく数秒ほどの行為であるなら、――少女は自らの血でぬめる床を踏みしめて立つのだろうか。そうしたなら、護られていた扉、――それが自分のお仕事だって、言うみたいに】
【荷物の中から取り出した飴玉を口に含んだ刹那に噛み砕いてしまう、――わずかに淀んだような目が磔にされた/私がした貴女を見上げて、瞬き一つ、】

かえで、です……。わたし。――――――――待雪かえで。きょうは……、殺しちゃ、だめ、ですから――。

【今更に告げる名乗りは、それでも今更になって相手への礼儀を果たすように。魔力欠乏時用のキャンディひとつぶでは到底足りぬ魔力を使いすぎたのだとしても】
【対魔の加工を塗り重ねられてでもいなければ自分は扉の一つ二つ開けられるのだと"理解"していたから。――それでも気怠い足取り、だとしても、足跡以上の血は、もう流れないから】
557 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 20:19:31.47 ID:9Xfcwn8j0
>>541>>552

「っく、迂闊でした」
「百合子さんや、杉原さんの情報をもっと精査して考えれば……」
「この結末は予想できたのに」

【みらいは、イスラフィールがどうあれ、すでに円卓の手にあった】
【この上船体を円卓が欲した】
【解りやすい構図だった】
【むしろ気が付かなかったのは、間違いなく自分の落ち度で】

「……すみませんでした!」

【ここでライガがとった行動は】
【双方への土下座】
【武器を置いて、頭をこすりつけ】

「アリアさんも、みらいを放して下さい」
「お二人も、どうか話を聞いてください」
「今、僕達が争っている状況ではない筈です!」

【一発触発の状況】
【なればこそ、この場で殺し合うことは円卓の思う壺なのではないか、と】
558 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 20:21:19.51 ID:moVmP3JOo
>>551


【 ──── 吹き荒れる至近距離からの機銃掃射が無慈悲にミレーユの肉体を喰い荒らした。糸の切れた人形のように運動エネルギーの暴力が彼を弄んだ】
【そうして微かに翳った黒炎と白氷の間隙より、龍の吐息にも似たアグラヴェインの炎流が、彼の肉体を包んで行く。 ─── 声にならぬ知死期の悲鳴】


      「か、ッは、」「 ──── あ゛ ッッッ 、 ……… 。」


【乱れ飛ぶ血飛沫は艦を蝕む炎へと焦がされながら、彼の足許が揺らいだ。赤黒い血を彼は吐き出した】
【これ以上なにかを戦い得る力を彼が有していないのは明白だった。 ─── だというのに、彼の眦の色合いは】



      「 ──── ッ、はは、ッ」「 ……… "遅かった"ね。少し、だけ。」



【 ─── ミレーユの生み出していた氷と炎が死んでゆく。然るにその背後にいるべき兵士たちは、"いぶき"は、截然と消えていた】
【床の"縁"へと彼は足をかけた。仄かに火薬の香りがした。彼の背後に大口を開けていたのは、"穴"である。微かに潮の香りがした】
【覗き込めば船の底/其処には、 ─── "浸水"が始まっていた。床面を"発破"した最後の一人が、海底へと飛び込んで消えて行く】
【アグラヴェインが放った機銃の"銃声"に紛れて、彼らは黒く遮る炎の向こう側で、隠密に脱出路を形成していた。"それ"が彼の狙いであった】
【 ──── そうしてミレーユもまた、船底へ空いた"穴"へと崩れ落ちていくのだろう。確かにアグラヴェインの目的は果たされたに違いない/"いぶき"の破壊。】
559 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 20:23:00.72 ID:ApAU9bVr0
>>544-546


                        《―――なんだあれは。》


【敵艦隊へと接近中に頭上を見上げる、天は割れそこから現れるのはさらなる神話、神の箱舟。】
【流石のテルミドールも、絶句した。だがその災害が巻き起こす現象を見て即座に判断する無差別≠セ。】

【であるならばと、自軍への回線を開いてテルミドールは叫ぶ。】




        《全艦に通達するッ!魔導海軍は私に任せ、全射撃を頭上の空中戦艦へと向けろッ―――!》



【それは戦力を半減させることに他ならない、ミチカの狙いが何であれ氷の国軍は戦力を分断される。】
【そして、テルミドールの指令の元氷の国艦隊から一斉に空中のヤマトへと砲撃が放たれる。】
【通常戦艦とはいえかなりの砲撃数である、―――だが果たして通じるのか。】
560 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 20:24:12.11 ID:8Xgtcb1uO
>>542 >>525

【サルファマスタードも不十分。当然だろうか、毒に精通するものならば】
【毒を喰らう者ならば居酒屋のお通し程度の価値も無い、ありふれた毒物】
【アオイは煽られる様な口ぶり――聞こえては無いけど――を察して、歪に口の端を歪ませる】


「いいぜェ、いいぜェ!お前みたいな悪食、大好きだぜェ!
 確かに確かに。"調味料/マスタード"じゃあ腹は膨れねえもんなァ!
 余興はここまでだ。ここから先は"ご馳走"を振舞ってやっから――――」


      【"Venom's Rock 'n' Roll/毒蛇のロックンロール"】


【それはシアン化物をベースにしたオリジナルの毒】
【自分の持ちうる毒の中で最速の効果を発揮する代物】

【炭素原子の横に窒素原子が3つ結合するため、これだけ速い殺傷力があり、
 自身のミトコンドリアの中にあるたんぱく質を閉じ込め、酸素を使うことによって、基本的に細胞レベルまで死滅させる代物】
【その凶悪な効果をさらに増幅し強力にしたモノを取り込めば当然術者であるアオイ自身の負荷も大きい】

【背中から蒸発する汗の様に白色の霧が現れればそれは創作物の魔人の様な姿を取り】
【手が伸びる――――命ごと喰らわんとしてぐいぐい伸びていく】


【その最中襲い掛かる赤色の吐瀉物。それを飛び退いて避け――きれない】
【脚に腕に、顔の半分に付着したなら即座に焼けただれて声なき声で絶叫する】
【静かな叫び。さながらコントみたいに。更に不意に飛び込んだ銃弾がアオイの胴体を貫いて、その場に膝をつくのだった】

【―――】

【一方、鳳仙。相変わらず錯乱状態で周囲に矢鱈めったらと"線"を引き続けていく】
【自分でも場所を把握しきれない程に引かれた線は自分もろとも動きを制限していく】
【それでも大振りの攻撃は避けられる。でも霧は晴れて破片が襲い掛かるなら、直撃】
【それによって鳳仙の耳が"線"に触れて、切れ落ちる。そして鳳仙もまた声なき声で叫ぶのだ】

【狂乱。静寂の中、一心不乱に"線"に触れる事も厭わず"線"を引いていけば、鳳仙にも銃弾が襲い掛かる】
【貫いたのは刃物を持つ手。これによって大きな隙が生まれた。二人を襲う砲撃もこれを手伝っていたのだから】
561 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 20:26:00.51 ID:MHfb8plRo
>>555

【彼は切っ先を "置いた" ──── 迎撃行動はそれ一つ、腹部の辺りに刃を置いて】
【そう、それだけ、ドラが突っ込んできたならば、先にその石頭に突き刺さる様に、と】
【ふざけた手段であった、超加速の射出、──── 柔な刃など、容易に蹴散らしてしまうだろう】



【 ──── そう、理は何処までも、そう告げていたのに ──── 】



まさか、ただ名を受け取っただけです、私の強さなど大したものでは御座いません
私は必死なだけです、私が騎士である事に、その座を護る為だけに尽力しているのです

良い心がけです、上を目指し続ける事は非常に素晴らしいと、私も本心から思いますが


──── 〈王〉アルトリウスの座は既に埋まっておりますが故、その名は難しいかと



【双眸が静かに見据えた、彼は迎撃一本で攻撃の手を止めた、それで十分と理解している様に】
【事実、真っ向から突っ込んだなら、スーツの強度を無視して、刃は脳天を貫くだろう】
【淡々と、──── 最早技術では説明が付かない】
562 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 20:31:11.61 ID:MHfb8plRo
>>556

【クイーンは満足した様な面もちでかえでを見ていた、かえで、と口の中で反復して】
【 ──── そうして微笑んだ、勝利の美酒を穢す事は出来ない、彼女にとって、それもまた道理】
【見送る際に僅かな言葉を告げる、それだけは確かに】


──── 幸運を、貴方には王の加護が付いているわ


【扉を開くだろう、クイーンが護っていたその扉の先】
【暗い室内であった、此処もまた格納庫の様であった、高い天井に広い室内】
【既にこの艦の中枢たる "みらい" では ──── 死闘に近い激論が交わされているのだが】


【深奥部の此処は、逆にとても靜かであった】
563 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 20:33:22.17 ID:dPLVBhQho
>>544
>>545
>>546
>>548
【――――櫻州に地獄を振りまいていたスカーベッジは、自分たちの所業が児戯かと思えるような更なる地獄を見た】
【同時に、咄嗟に判断した。記録用に持ってきていたカメラを向け。テルミドール大佐が行っていた電波ジャックのチャンネルを探し出し、そこに接続】

【近づけていないだろう周辺のマスコミに代わって、水の国中に。そして戦場中に。その威容と、起こされた惨劇と、それを成した者の姿を伝えようとする】


>>ALL
[――――御覧になられておりますでしょうか!! 今、我々が櫻州軍港におります!!]
[予定されていたセレモニーの最中に起きた、無数のテロ!! 氷の国の艦隊の侵攻!! 魔導イージス艦での謎の戦闘音!! 赤い鬼の面をかぶった集団!!]

[そのすべてを統括するかのように、まさに今……空中を、空をご覧ください!! 空に穴が――――信じられませんが、現実です!!]

【白々しくもスカーベッジは、アナウンサー気取りで中継し始めた。生き残った放送設備を通して、戦場にもその声を響くだろう】
【狙いは一つ。この場にいるものたちにその存在を伝えるため。あらゆる勢力の共通の敵≠ェあれだと、訴えるため】

[ああ、ああ……!!! 魔導戦艦……!! なんということでしょう!! 空に艦が!! 巨大な艦船が!!]
[動きはしません、が……砲門が動きました!! あれがいったい……ああ!! ああ、ああ――――!!!]

[消え、消えた……!! 消え、ました!! 地表のあの区画、あそこです!!]
[空の戦艦から放たれた謎の砲撃が……何も壊されていないのに!! 人が!! 人だけが消えました!!]

[間違いありません、あれこそが!! この事態の元凶に違いありません!! このままこの国の命を消し尽くすつもりでしょうか!?]
[御覧を、甲板に人影が……あれこそが、きっと首謀者!! この世界を蝕むガンに違いありません!!]
[水兵姿……何たること!! このようなことをしておきながら、あの姿がもはや魔導海軍への、いや全人類への侮辱です!!]

[見えますか、あれこそが!! この惨劇の、悪夢の、化身です!!!]

【そう叫び終えると、ただちにガスの中のカニバディールと強引にテレパスを繋ぐ。凄まじい負担】
【だが、それでも。カニバディールは事態を把握するや、スカーベッジと感覚を同期し。全能力を駆使して】
【櫻州どころか、水の国中に響きかねないほどの、凄まじい大轟音で、叫んだ。この戦場にいる全てに届けと】


―――――曽根上ミチカだ!!!!! 上に、あの艦に曽根上ミチカがいるぞ!!!!!
黒幕だ!!! 黒幕どもだ!!! 殺せ!! 殺せ!! 殺せ!! 殺せ!! 殺せええええええええええ!!!!!

【ただ一人、この場のほぼ全員の共通の敵。黒幕、曽根上ミチカ。その存在を伝える】
【テルミドールに。恐らくはいるだろうオムレツに。ラベンダァイスに。伝えるために】

【さらに、スカーベッジらは攻撃対象を変更する。>>559のイヴァン≠フ攻撃に合わせて、P≠ゥら買った兵器火力の全てを】
【そして、スカーベッジに預けられていた紫電の宝玉≠フ力を載せて。弾薬と宝玉の雷撃が、ありったけ『大和』に放たれる】
564 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 20:35:41.42 ID:9Xfcwn8j0
>>520>>531>>544>>545>>546>>548

「っふ」

【この状況において、問いかけにおいて】
【道賢は笑った、笑って見せた】

「誰に物を聞いているのだ?氷の将よ」
「貴官は名将であるが、状況の変化には対応できぬらしい」
「断る、どちらもな」

【にべもなく、そして心底から鼻で嗤う様に】
【こう言って】

「ギンツ殿、その顔は……」
「なるほど、これは、これは面白い!!」

【昂ぶる昂ぶる感情】
【ギンツにより展開された術式は】
【正体原理こそ不明だが、この状況を覆すに足る力らしく】
【それが証拠に、正体不明の魔翌力が渦巻いて】
【カンパニー・マンと呼ばれた男は、艦首に漂い】
【これこそが、ギンツが隠していた秘策なのだろう】


                   【そして応呼するように、それは現れた】


「あれは、大和?」
「なぜこの場に?空間を超えた、と!?」

【あまりにも突飛に過ぎた、その光景は】
【空中に浮かぶ、弩級の魔導戦艦】
【この場にある筈がない、あろう筈もない存在】
【巨人が、未だ沈まぬ戦艦に向かう事すら、目の端に追いやって】
【元より、水上に残った戦艦ではどうしようも無いのだろうが】

「それが、問いかけですか?曽根上ミチカ!」

【艦首のミチカの言葉に答えるように】
【そして】 

「ギンツ殿、まさに長門は断頭台と化したようです」
「我ら、大和に移りましょうか?」

【そう言うと、しがみ付けば軽く空へと飛翔出来そうな、大鷲の式神を呼び出し】
【ギンツに問うた】
565 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 20:41:13.58 ID:ApAU9bVr0
//テルミドール、カンパニーマンさんの対応によって行動します〜
566 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 20:43:16.40 ID:dPLVBhQho
>>554
【心底嫌そうな顔には慣れている。ただ、迎撃の姿勢に、戦意の方に顔を輝かせて】
【だから、当然自分に向かって振り下ろされると思った拳が、床を殴ったことに不意を突かれた】

【恐ろしい怪力を示す、クレーター。それに見とれる暇もなく。トリスタンの足元が揺らいだ】
【流石の円卓の騎士も、足場に対しての影響は避けられない。それでも、凄まじいバランス感覚で体勢を保つ】

【その身を瓦礫が削り、倒れないように揺れながらバランスの芯を保つ。そして、見上げる】
【空中。回避は出来ない。そのリスクを取ってまでの、落下による勢いは絶大】

【トリスタンは咄嗟に、ボウガンを掲げる。こんな時でも正確な狙いが、少女の身体を撃ち抜こうとする】
【ボウガンの矢が当たったかどうか、それに関わらず。トリスタンは怪物の腕の一撃を受けて、またも吹き飛ぶだろう】

【壁に叩きつけられ、床にずり落ちる。血反吐を吐き捨てる。流石に、相当なダメージだった】


く、ははッ……すっごいなあんた……!! でもまだまだ……

【それでもなお、立ち上がろうとしたトリスタンの耳には聞こえた。眼前の彼女、いや彼には聞こえただろうか】
>>563の、姑息な盗賊どもの叫びを】

黒、幕ッ……!?

【さしものトリスタンも、一瞬動揺した。瞬時に、精神を任務で塗り潰す】
【だが、その瞬間は大きい。トリスタンに追撃を食らわせることも。もしくは、外から聞こえてきた叫びに反応することも】
【次に動くのは、いずれであっても彼≠フ方が先であろう】
567 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 20:44:04.54 ID:moVmP3JOo
>>552>>557



      「 ──── 貴方らしくないわ。都合のいい物の見方というものよ、それは。」



【対して、 ─── アリアもまた、明白にその覆面の奥より、冷淡な声音に怒気を孕ませた。】
【ライガの行動を決して聞き入れなどしない様相だった。冷徹な声は一音節ごとに鋭利であってゆく】



「先に言っておきましょう。」「この場にて主導権を握っているのは我々よ。 ─── 仮に私たちが、貴方たちの言うような目的を達そうとしていたなら」
「わざわざ言葉を交わす必要など無いわ。手早くこの子を中枢に納めてしまうか、貴方たちを殺しているか。それだけで済む話よ」

「我々の目的は、この魔導イージス艦"みらい"を鹵獲する事」「この潜入を可能とする"交渉条件"として、彼女をここまで持ってくる事は不可分だった。」


     「納得して貰えないなら、それで構わない」
     「けれど私たちが、彼女を"もの"として扱う積りも、また有り得ない。 ……… 協力してほしいの。この子を助ける為に」



【 ─── 或いは、彼らであれば思い至るかもしれない。かつて虚神との戦いにおいて、"巡礼の年"と呼ばれたインシデントにおいて、彼女の取った行動】
【その肉体を自ら抛ち、悪意と狂気に精神を冒涜され、尚もシャーデンフロイデを留めようとした一人の女を、彼女はいっそ偏執的に救おうとしていた】
【嘗てあのような態度を取った彼女が、このような所業に手を染める道理など有り得ない ─── そう考える事も能った。いずれにせよアリアの意志は堅固であった】

>>556



      「 ─── かえで、」


【そうして一刹那、 ─── ひどく悲痛に彼女の顔は翳った。だとしても、アリアは己れの使命を忘れず、ただ無言のうちにその全てを諒解するのだろう。】
568 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 20:45:46.52 ID:8Xgtcb1uO
>>553

つくづく駒みたいな奴らだな、アンタたち。
何処まで行っても盤面で動かされる駒みたいに見えるよ。
―――何なら自分の命すらbetしてさ、公安五課の"死者"と何ら変わんない。


【どうも、っと渡された医療具を差し出されれば素直に受け取る】
【少なくともエーリカもウォルコットを敵視していない。そもこの場で戦えば死ぬのは必定】
【――――押し黙って聞いてれば、やはりと思わされる光景。飼い主の手を噛んだ狗がどうなるか】
【古今東西、処分されるのが常である――――それが抱擁を交わし、切り結んで、笑い合う仲の相手であろうと】


――――――……なぁ、ウォルコットさん。ソイツ、殺すのは止した方が良いよ。
公安五課/特別対策室。知ってるだろう?私が情報を流したんだから当然知ってる筈だ。

あの組織は死人で構成されてるって。なら公安五課の手引きでここまで来たような奴を手駒にしない訳が無いだろう?
墓場の王・ギンツブルクが生かしたまま駒を運用する筈がない。だからここで殺せば、コニーはギンツブルクの手駒になる。

同じ目的であった今回ですら処分するんだ。なら目的も異にする駒となれば、今度こそ氷の国に仇名す厄介者だ。
二度殺すのは手間だろう―――?二度目は氷の国の内情もゲロってさ、今以上に策を講じて政治的な面でも牙を向くだろうね。
ここんとこ最近アンタが演説してるみたいにさー―――、返す刀で切り返されて出血を強いられるよ。

【――――――、最善が為されようとしても。エーリカからすれば最善ではないのだ】
【仕事人としての立場を優先するなら口を挟むべきでは無いし、ウォルコットの行動は正しい】
【しかし、コニーを殺されたくも無いのもまた事実。ならば、公安五課の名を出して、虚実交えた言葉】
【尤もらしい言葉を並べて、ウォルコットにぶつけるのだった―――殺したら今度は五課の駒になるぞ、と】
【ギンツブルクの能力を知らぬエーリカ、しかし死者を束ねる墓場の王であるのなら、口にした言葉だっておかしくはないはずだ】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 20:48:15.35 ID:M0G7o3Xr0
>>562

【鈍る視界の中でいろいろなことを考えていた。一度戻るべきだろうか。けれど他のメンバーがどこに居るのかを知らなかった】
【最も近くに居るはずなのはエーリカだろうか。蛇念で呼びかけて一度合流するべきか。――それより先に自分が力尽きてしまう可能性があった】
【出血そのものは早い段階で阻害できたからまだ良い方だった。けれども切り裂かれた内臓の状況までは如何とも分からなかった、ただ阻害の魔力で満たして】
【応急処置というにはいくらも拙いのだとして――それでもまだ死なないという自信はあった、これくらいはまだ大丈夫。そうやって生き延びてきたから、こそ、】

【――故に引きずるような足取りで扉へ向かう。誰を待つでもなく、どこかへ一度戻るでもなく、一人で。――最悪、見聞きしたものはエーリカにそのまま送ればいい】
【ああ、でも、嫌だなあ、――なんて思った。そんな最悪は嫌だった。もう一度どころじゃなく大好きな人と逢いたい。一緒に居たい。だから死ねない、って、思った時に】

――――――、ぁりがとう、ございます。

【王様だなんてものはあまり拘ったことはないけれど。――――脱力して笑う頬は少しだけあどけなくて、そして、どこぞでのやり取りを知る由も、ないのなら】

――、ぅ、わ、広……。……。これ、一人で探すの? やだぁ――、やですよお、……、ふえぇ……。

【――――――みーって泣き声みたいな呟きは、けれどごくごく小さな声にて。なれば伸ばす指先、起動するのは光学迷彩、――科学的な透明人間】
【そうして文字通り空間に溶け込む、――真っ暗な中であっても蛇を信じていた彼女なら視界を確保できるから、照らさぬまま。暗い部屋、暗いままで踏み込んで】
【けれどその代わりに、ちっちゃな駆動音がしていた、――誰かいれば気づかれかねなくて。けれどそうだとして、彼女の姿、やはり肉眼ではごく見えづらいものであるから】

570 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 20:49:49.53 ID:moVmP3JOo
>>"γ">>ALL





【 ─── "みらい"の艦体が、大きく揺らいだ】





【喫水の下より引き摺られていくような力学の作用だった。 ─── その正体は判然としない】
【だが確かに船体は動き始めていた。動力源であるはずのホムンクルスを欠きながら、尚も】
【その舳先が目指しているのは水平線の彼方であろうか。 ─── 戦局の混迷に紛れながら、いずこかへ】






/ちょっと目を通していただければ幸いです!
571 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/16(土) 20:53:14.67 ID:jrhj1Q9Vo
>>561


(……アーマーごと……ぼくを貫く形を画いている……!?)


【切っ先を"置く"型を作った瞬間ドラは背筋を震えさせた】
【そんな防御では普通に考えれば刃なんて簡単に破壊される事は容易に想像できるはずだ、なのにこの動作を取った】
【無駄な行動などありえないことはもう見切っていた、ゆえに想像するのは純然たる事実―――「可能だからやった」動作と見切る!】

【瞬時にバッ!と『三味線』を開き、突撃時にその刃から斜めに傾けて防御を行う】
【正面で受けるのではなく斜めで受ける事で相手の剣を受け流す形だ、刃が鉄扇の表面を滑っていく―――!】
【だが真っすぐ向く刃とコンフリクトした事でキャットVの突撃は止められた―――二手目を放つ】

【だが、その前に彼は見ていた―――強度を無視して切る刃が、"三味扇"の鋼鉄の表面をさっくり切り裂いていた事を】


……おいおいいくらなんでも切れ味よすぎやしないかい!?
そのまま突っ込んでたらモズの早贄だったじゃないの……!何をしたんだ……?

だが距離は近い!―――リーバッフオーバードライブ!!


【至近距離まで近づいたところで次は左膝での一撃をミズキの腹部めがけて叩き込みにかける】
【一体どんな動きが出来るのか見極めろ―――でなければあっさり切り裂かれて死ぬはめになる……!】
572 : ◆3inMmyYQUs [saga ]:2019/03/16(土) 20:55:03.46 ID:wQnyAwYio
>>559(テルミドール) >>563(スカーベッジ) >>(α)


 ―――― どうして

 どうして あなたたちは―― 


【紡がれる言を引き裂き、】
【虚空の『大和』へ放たれた一斉砲撃――】
【それは見る者へ様々を“理解”させるのに十分であった】


【重力に逆らう流星群となって『大和』に注がれた砲撃は】
【その装甲に触れる直前――】


【 “        ” 】


【音も無く、見えざる虚空の狭間に吸い込まれて】
【そしてそれきり、戻らなかった】

【科学の粋であろうが、至高の魔導であろうが、一切を歯牙にも掛けず】


【――よく目を凝らして見たならば】
【巨大な透明の膜が『大和』の面を漂っていた】
【その玉虫の甲に似た輝きは、水面に漂う油膜さながら】

【あるいはシャボンの玉のごとく、その戦艦全体を包んでいた】


【その幻想的色彩の防護壁の内側で】
【鋼の背に、鬣のごとく生え並ぶ三連装の機銃らが】
【さながら踊り子の手指の如く、一基一基が生命じみて有機的に蠢いて】

【索敵、照準――】

【刹那、連続した炸裂音】

【射出されたのはしかし、】
【蜃気楼を凝固させたような無色の弾丸群】

【獲物を獲る飛燕の如き軌道を描いて】
【弾幕の一弾一弾が、『生命』を標的として降り注ぐ】

【色を喪ったその概念的弾丸は】
【実体を持たず、故に物質を透過し】
【被弾した者の肉体を損なわないが、それに代わり】

【記憶、技能、人格を消失させる】


【無慈悲に、いとも容易く】
【――受ける『傷』に差が出るとすれば、それ相応に特異な存在のみだろう】
573 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 20:56:19.78 ID:MHfb8plRo
>>569

【どうやら室内に人の気配は無かった、──── 表の扉を護る行いが全てなのだろう】
【そうして探索していたなら、貴方は触れる筈だ、一つ大きな金属塊が中央に鎮座している事に】
【ひんやりとした鉄の感触、──── 目をこらしたならば見える、コレは、何時か何処かで見たことがある、と】



      【金属の先端、刻み込まれたハザードシンボル】



【奇しくもアリアの持っているそれと一緒であった、規模は比べものにならないが】
【 "核弾頭" ──── "みらい" の内部に運び込まれていたのは、明確なる大量破壊兵器】



【しかし、かえでが僅かでも知識を付けていたならば気付くはずだ、この核弾頭は "無意味" だと】
【核ミサイルとして運用できる代物ではない、──── 少なくとも、この時点では】
【ミサイルの形をした張りぼてであると、言わざるを得なかった、──── 些かの威圧感はあれど】
574 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 20:57:22.05 ID:8Xgtcb1uO
>>520

【―――――手を伸ばす。それは制止に似ていた】
【ヴン―――と不可解な音が空気を振るわせて、次第に空間に歪みが生じ始める】

【包帯の男、誰でもない男の能力・サイコキネシス。念動力と呼ばれるそれは】
【ナインボールの動きを止めようとしていたのだ。人の身に余る強大な魔力】
【それを以て念動力へと変換し、ナインボールの正面から殴りかかる様な衝撃が牙を向く】

【不意打ちの気配をテルミドールは察する事が出来るだろう。歴戦の強者特有の直感ならば】
【見えぬ何かが迫ろうとも――――第六感のようなものが働くに違いない】



        『―――――――――』


【カンパニー・マンは依然として揺らめいたまま、ナインボールに照準を定める】
【人の形をしたもの同士。しかして双方異質であるのなら――激戦は避けられない】

>>564>>548

で、あるようだ。舞台を変えるとしようか―――ジェネラル。
落日を迎える戦艦に留まる程私はロマンチストでもない、そして彼女に問う事もある。

【ギンツブルクは許諾する。そうしたら大鷲にしがみ付き舞台を変える】
【驚愕に染まる蘆屋道賢とは裏腹に終始俯瞰するような冷静さを保つ墓場の王】
【ヤマトで待ち受けているものは一体――――?】
575 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 20:57:24.69 ID:dPLVBhQho
>>560
【聞こえていないことを、ポイゾニックは察していない。だが、関係なかっただろう。ご馳走を前にした彼は、冷静さを欠いていた】

私も大好きですよ、毒物使い!! もっと楽しませてくださいよ、ねえ!!
そうでしょう、調味料では不足ですよ!! おおおお待ってましたよそういうの!!!

【ポイゾニックは諸手を挙げて受け入れる。オリジナル毒。未知の毒物。すなわち快感】
【研究され尽くした凄まじい毒素は、まさにロックンロール。白い霧の手、毒そのものの化身のような魔人の姿】
【その手に捕えられ。毒が注入される】

――――ッッッうぐはおッああああああああ!!!?!?
これ、はあぁッ……炭素原子に窒素原子三つ!? ミトコンドリア……酸素で破壊!?
これは、未知……新感覚!! 細胞が死滅……死滅……早い早い早いあっひいいいいいいい!!!

【さしものポイゾニックも、地面に倒れてのたうちまわった。即死していないだけで、異常すぎるが】
【その異常な肉体が、毒性とせめぎ合う。快楽と苦痛が入り混じった顔で、痙攣する】

【自分の吐きかけた毒ゲロの成果も、レギオルフォンの支援狙撃の成果も、見ることはなく。当然、追撃は出来なかった】


【一方のカニバディール。スカーベッジからもたらされた外の事態に、大音声で対応している間に】
【狂乱する鳳仙の斬撃と線に、その身を削られ続けていく。鮮血と肉片が飛び散り続ける】

【赤鬼の面の四分の一が切り落とされ、カニバディールの顔が一部露わになる】
【その目が、利き手をレギオルフォンに撃たれた鳳仙を捉えた。カニバディール自身すらも滅多撃ち狙撃の銃弾に貫かれていたが】
【全身を襲う苦痛の波の中で、それらは気にもならなかった】

【全身全霊をもって、カニバディールは鳳仙に殴り掛かろうとする。無様に倒れ掛かるようなパンチ】
【毒と苦痛に蝕まれ、それが精いっぱいの有様であった】
576 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 20:57:48.33 ID:9Xfcwn8j0
>>534

「魚雷炸裂音!」
「やったか?」
「いえ、そこまでは……」

【ソナーに耳を傾ける伊168ソナー員、しかし炸裂音こそ響くも相手は船ではないためその生存は不明で】
【念の為にもう一撃、と術式魚雷を装填しようとした、その時に】
【ラベンダーは力を解放した】

「不明な音が、水音?これは一体……」

【其処にはラベンダーの色のエイがゆらゆらと浮翌遊し】
【しかし、その身体からは人の二本の腕が垂れ下がり】

「噴射音?艦長これは……」

【魔翌力を噴射、この場から離脱する】
【まるで自由に海と空を行き来する姿があって】
【潜望鏡を伸ばして、その様子を見ていた伊168艦長はただただ、あっけに取られて】

「我々は、一体何と戦っていたんだ……」

【そう呟くばかりであった】


>>529>>560>>542

「やった!赤鬼と二人は撃ちぬいたぞ!」
「テロリスト共め!地獄で己の悪行を悔いるがいい!」

【重機関銃による掃射は、毒を撒き散らす少女と青年、そして赤鬼の首領を悉く傷つけ】
【では、とどめと行こう、毒ガスにやられた仲間の弔いだ、と言わんばかりに】
【手投げ弾を用意した、まさにその時であった】

「ぐああああああああああッ!!」
「こ、こいつ、まだうごけ……ぐふあッ!」
「何だと!?ぎゃあッ!!」

【重機関銃隊に放たれたのは、赤鬼の強烈な蹴りだった】
【一撃の元、6人の重機関銃兵を葬れば、それだけで前線は一気に崩れ】
【そこに加えて……】

「あ、ああ、、、、、、ああ、あ!」
「何だアレは!?」
「火を撒いているぞ!!海が海が!!」
「軍港もだ、っくそがああ!!」
「消火だ消火を優先しろ!武器庫に移ったら人たまりもないぞ!!」
「し、しかしコイツ等は!?」
「待て!!あいつ知っているぞ!昨年の混戦事件の時の!!」

【もはや、混乱を通り越して狂乱であった】
【消火に走ろうとする者、逃げ惑う者】
【ただあたふたと右往左往する者】
【少なくとも、魔導海軍の陸戦隊部隊は総崩れとなっている】
【火災は瞬く間に、軍港と海を覆い】
【この場の三人にとっては、これら海兵を刈り取るのは容易い事だろう】
577 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 20:59:40.52 ID:HNc9ZNRV0
>>529

っく、あの連中――――随分無茶を――――ッ!!

【海上に上がって、ようやくラベンダーは、アナザーが氷の海軍以外にも存在する事を――――更に、オメガ・アインを思わせる鋼鉄の巨人の存在を、確認する】
【だが、彼らの無茶苦茶な戦闘に、思わず顔を顰めていた。これでは――――戦場の移動に、かなりの制限、もしくは痛手を覚悟しなければならない】
【無論、自分だけでなく、全員がその影響を受ける事になる以上、悪手とは言わないが――――強引な手である事も確かだ】

(――――あまり水中にもぐり過ぎても、茹で上がってしまう――――頻度は、ちゃんと図らないと――――)

【空と水。その両方を踏破できることが大きな強みだったが、そこに待ったが掛けられた格好だ】
【ラベンダーは、己のフィールドと言う自負を捨てる。ここからは、慎重に行動しなければならない、と――――】

>>547

――――っくぅッ!!
(私の幻影召喚の様に、手足となる機体を生み出す力――――! こうも、やられると――――!!)

【状況を把握するよりも前に――――トリアドールの戦闘機が急降下、そして銃撃を放ってくる】
【このままでは良い的だ。慌ててラベンダーは、両腕から魔力スラスターを解放。海上を、飛行で逃れようとする】

(――――このままドッグ・ファイトの形になると、私に不利――――とは言え、向こうはこの状況をまるで意に介していない――――!
 どうすれば良い――――このまま、魔導海軍を放置する訳にも――――!)

【逃げる形になりながら、ラベンダーは高速で頭を悩ませる。トリアドールの攻勢は、完全に自分に向いている】
【これでは、真っ当に攻撃が出来なくなってしまう。どこかで、見切っていかなければ、攻勢に転じる事が出来ない――――】

>>544-546>>548>>563

(っ、何を――――ッ、この声――――スクラップズの!! あの、良く分からない勢力、スクラップズだったの――――!?)

【同時に、空に展開される異様。そして、聞き覚えのある声。ようやくラベンダーは状況を察した】
【これはやはり、『黒幕』の手になる、強大な陰謀の噴出。そして、上空に陣取る巨大な敵こそ――――黒幕の『本幕』】

っく!! このままじゃ――――!

【状況は把握した。魔導海軍よりも、優先的に攻撃しなければならない敵だろう。だが、そこにはまだ届かない――――】



>>547

(――――追ってくる、だけなら――――!!)

【咄嗟に、ラベンダーは両腕のスラスターから、同時に光の弾をまき散らす。さながら、フレアーの様に】
【だが、機銃にフレアーなど意味はない――――それは攪乱に見せかけた反撃だった。散った弾は、そのままトリアドールをホーミングする魔力弾】
【逃げながら、後方に撃ち返しにかかったのだろう】
578 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 21:01:28.37 ID:ApAU9bVr0
>>568


―――成程、お伺いしていた通り貴女は優しい方ですね。
確かに仰ることが真実であるのならそれは面倒事を増やすことになりますね。
ですが、貴女もご存じの通り公安五課≠通じてというのは我々のブラフです。

そして既に敵の手に渡った≠フであればどのみちコニーの居場所は氷の国にはない。


【ウォルコットは淡々と答える、エーリカの話に対して頭から否定もせず同意もせず。】
【とうぜんだ、これだけ大々的にコニーの存在を国際社会に広めヘイトを誘導したのだ。】
【軍はおろか氷の国にすらその居場所はないだろう。】


ですが、貴女方≠ナあればまた状況も変わるかもしれません。
顔を変え、声をかえ、あるいは義体に変えながら水の国の秘密機関に身を置くならば。


………いいでしょう、私達は一度決めた事を頑なにするつもりはありません。
そう言うのであれば貴女が責任を持ってコニーを扱うという事ですが、よろしいですか?


よろしいのであれば、まずはこの艦から脱出しましょう。細かな話はそこからです。


【そう言うと、ウォルコットは立ち上がる事も出来ない二人に手を貸して脱出しようとするだろう。】
【随分と聞き分けが良かった、あまりにも。だがそれがイヴァン≠ニいう組織の本質でもあるのかもしれなかった】
579 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 21:03:25.80 ID:MHfb8plRo
>>571

【刃が受け流された刹那、彼は次の行動に移行していた、踏み込む一歩】
【絶妙な距離感であった ──── ドラの "歩幅" を殺す】

【あと一歩踏み込んだなら密着してしまう、踏み込まなかったならその場で左膝での一撃を放つ事になる】
【助走を付けない状態での一撃、否、そもそも膝の長さ的に紙一重で彼へは届かないだろう】

【彼はその僅か一歩の踏み込みで、ドラの膝での攻撃を掻き消す、──── 人間業を遙かに超えていた】


何をした、と言われましても、──── 見えた部分を切った、ただそれだけです
私の剣は確かに丈夫ですが、貴方様でも出来る芸当である事に違いはありません

──── 膝での攻撃は届きませんよ、そこ ──── !!


【一瞬でも動きを止めたなら、振り下ろす一閃がドラの腹部へと放たれる】
【幸いにして傷は浅い、寧ろアーマーに僅かな切り傷を付ける程度の一撃であった】


【 ──── しかし、その攻撃を受けたなら、ドラは "気付く" ──── 】



【 ──── "左半身" の感覚が、一時的に消えてしまっている事に ──── 】
580 : ◆3inMmyYQUs [saga ]:2019/03/16(土) 21:09:44.37 ID:wQnyAwYio
>>564(蘆屋)>>574(ギンツブルク)

【混沌の大戦場を飛翔する式神】
【その航路を拒むものは無く、流れ弾さえ交わせるならば】
【いとも容易く接近することが叶うだろう】

【しかし、近付けば近付くほどに】
【何か不可視の『抵抗』を覚えるはずである】

【明確な物理的障壁が存在している訳ではないが】
【空気そのものが、押せば押すほどに反発を返す弾性体の様相を帯びる】

【――近付くにつれ理解しようか、『念力場』であると】

【それも通常の一個人に成しうる規格からは並外れた】
【まさしく『大和』の威容に相応しく、底知れぬ原動を窺わせる深度】

【明確に、彼らとの直接的な接触を拒む何らかの『意志』が働いていた】


【だがすぐに察しがつけられよう】
【その主とは、他ならぬ――――】



  ―――― “ ともだち ” は撃ちたくないですよ。


【艦首にて微動だにしない女】
【その眼差しは飛翔する式神を据えないまま、虚空に固定され】
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 21:17:26.75 ID:M0G7o3Xr0
>>570>>573

【ぴりとした警戒を纏って踏み込んだ室内は、けれど暗く静かなまま。そろと伺う眼差しは初めての引っ越しを経験したイエネコと等しい装いであり、】
【――けれど、途中で"揺れた"。その瞬間に彼女はバランスを崩してしまうのだろう、ただでさえ腹を開かれていた、紛うことなき重傷であった、ならば】
【不本意ながらではあるけれど、――ごく近くにあった金属の塊に身体を委ねることになるのだろうか。ひんやりとした冷たさは、気怠さの中にあって快い反面】
【もうすでに体内中冷たく感じているのだからうんざりする、――、誰も居なさそうであること、もう一度確認してから、彼女が取り出すのは懐中電灯、であり】

――――――――――――、これ、…………。

【蛇の目より見慣れた景色、人類の視界にて改めて確認するのだろう。身を乗り出す仕草は命知らずと呼ばわるのが最適なんだろうか、伸ばす指先、刻まれたマークを撫ぜようとして】
【届くのならば触れるのだろう、届かないのなら、――届く範囲を撫でて終えるのだろう。そのマークの意味合い、今更分からないって言えない、普通の女の子じゃないから】
【だのにきっと何もかも理解しているなんてことはなかった。見てそうだと理解できるのと、その対処法を知っていること、天と地より隙間があると、誰だって分かっている】

【――――なれば、】

>>568

【――ごく突然の出来事だった、会話を交わすエーリカの脳内、割り込んでくる思念。そんなことしてくるやつ、一人しかいないって、きっと貴女は理解していて】
【そうしてひどい話として、――いきなり、視界まで共有してこようとするんだった。"そいつ"は。相手の都合あんまり気にしない、だけれどそんなの前からだって?】

「エーリカさん」「これ」「――――――どうしよう、」

【その癖に、文字列ばかりはシンプルだった。見せている光景だけで通じるってきっと分かってた。――――貴女に見せつけるもの、暗い室内、照らし出された、核マーク】
【ひとまず確かであるのは今すぐ助けて!って救難信号ではなかった、――或いは、どうしたらいいか分からないみたいに。おそらく一番近くの貴女に、ご相談?】
【自分一人で決められるはずなくて/けれどさっきアリアから返事がなかったから/――不安なこと、噛み殺して、縋る。けれど、二人の連絡方法、いくらも特殊なものであるのなら】
【――その心中に淀む不安感と。それから、少女がひどく消耗していることも、伝わってしまうのかもしれなくて。そうだとして――やはり、貴女の都合は、考えてくれてはいない連絡、でもあった】
582 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 21:18:32.82 ID:8Xgtcb1uO
>>575>>576

【毒物以外の苦痛に悶えるアオイ。自分の顔を爛れさせる毒物は喜んで受け入れど】
【銃撃だとかはお望みじゃないらしい。故に叫びにならない叫びを顔で表現する】


――――どこのクソ野郎だァ!てめぇあああああッ!!!
人が折角キモチよーくイきかけてんのによォ!水差す様な真似すんじゃねえよッ!

空気の読めねえ早漏野郎がさああ!!死ね、死ね!死に腐れェぇええッ!!
折角未知の毒を食べ合いっこ出来るお仲間と一緒に毒を味わってんのによおおおおっっ!!
アツアツのラーメンに冷水ぶち込む様な真似しやがって――― ブ チ 殺 し て や る ッ!


【未知の毒。毒の利かぬ相手の見せる恍惚の表情。アオイはポイゾニックに好感さえ抱いて】
【けれど銃弾を放つ者共にはむき出しの殺意を向けて――頭をぶんぶん振って意識をポイゾニックに向ける】
【"魔人"の手は依然として彼を掴んだまま。けれど今度はより濃厚なご馳走を振舞うべく】
【もう一度、"毒蛇のロックンロール"を注入。苦悶に顔を歪め嗚咽を漏らしながら、掌に毒を集めて】
【――――手を伸ばす。ポイゾニックの身体に触れて直接毒を注ぎ込もうとする算段である】

【だがその刹那、襲い掛かるであろう手りゅう弾の爆風。果たしてアオイの手が届くのが先かそれとも―――】

【―――】

【―――痛みに耐性の無い鳳仙にとって、手を打ち抜かれる痛みは死に至るものだった】
【何が起きたかわからぬまま、その場に蹲り悶え苦しむ鳳仙に襲い掛かるのはカニバディールの拳】
【どんっ、と背中を押す様な威力のパンチでも、鳳仙を断頭台へと進ませるには十分であり】
【鳳仙の背後、幾重にも張り巡らされた"線"が鳳仙の顔や体を無惨に切り刻んでいく――すると、周囲に音が戻る】
【鳳仙だった肉、無造作にカットされた身体はバラバラに地面に並べられるのだった。残る敵はアオイのみ】
583 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 21:19:11.68 ID:ApAU9bVr0
>>564


《成程、確かに個としての判断は其方の方が早いようだ―――だがな。》
《こちらはあくまで局面≠ノ対して動かせてもらうとしよう、貴公との決着は後だ。》


【ヤマトへと移動しようとする道賢とギンツブルクの姿を確認すると、冷静にそう言い放つ。】
【道賢はたとえ魔導海軍の戦力のほとんどが消えようとも個としての行動を選んだ、であるならば】
【テルミドールはあくまでイヴァン≠ニして宣戦布告した魔導海軍の殲滅に最大限の力を注ぐ。】

【頭上のイレギュラーは後回しだ、あれはままならない。】
【そして、まだ轟沈していない戦艦、榛名、比叡、長門、山城、肥後へと視線を戻すが―――。】



《成程。どうやら残りもただ黙って落ちると言うわけではなさそうだな》



【前方からの強力な念動力の大して、ナインボールは同質量の重力場を生成して迎え撃つ。】
【途轍もないエネルギーのぶつかり合いによって海は震え、再びそれは裂かれる。】


【ナインボールは重力場を撃ちながら、背にある球体の一つを飛ばしてカンパニー・マンに絶圧縮重力砲≠一閃、放つ】
【赤黒いエネルギーの濁流はカンパニー・マンを消し去ろうと迫るが―――】


【とにかく、ナインボールの足止めは成功している。】
584 :アーディン=プラゴール&シャッテン=シュティンゲル ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 21:19:56.35 ID:HNc9ZNRV0
>>557

……!?
「なっ――――」

【並べ立てた言葉に対する返答は、更なる言葉ではなく、土下座と言う行為】
【流石に、これには2人も面食らったようだった。武器を手放しても安心とは言えないが、明らかにそのアクションは無防備を晒すものだ】
【つまり――――本気で戦闘行為を、そしてその体制を放棄している】

……話を聞けと。……まぁ、聞かない道理はないが、それとこれとは別問題だぞ……!

【いささか毒気を抜かれた様子で、どこか呆れを交えた声で、アーディンは答える】
【とりあえず、相手方に話をしようと言う意思があるのは理解した。問題はその先だ】
【――――そして、その先に至るにはもう1つの問題があった】

>>567

――――悪いな。都合の悪い事が立て続けに起きた挙句、守っているはずのみらいがこんなところに居るんだ……焦りもする……ッ!

【アーディンのその言葉は、一種の開き直りだった。勿論、そうでもしなければ精神の均衡が保てなかったのも事実で】
【要するに、アーディンなりに、自分の感情と折り合いをつけるための『枕』だったのだろう】

……随分な言葉だな。まぁ、それだけ完全を期したという事なんだろうが……!
「……っく、こいつ…………アーディン、本当に信用できるのか……ッ!?」
……分からんさ。さっきも言ったが、彼らは特務の一員だ。どういう方針で動くかは、全部それ次第……それがどっちを向くか、それだけだ……!

【先ほどからの冷徹な言葉に、シャッテンの方が痺れを切らし始めているのだろう。だが、アーディンがそれを宥める】
【――――良くも悪くも、任務が最初にあるのが彼ら。そのルールを分かっているからこそ、そこに無暗に顔を突っ込む事をしなかったのだ】

――――っ、分かった、もう良い…………ッ!
これ以上、ここまでの――――そして、今この場での話を続けても、所詮水掛け論だ……ッ
――――大事なのは『これから』だ…………アリア、この船をどうするつもりだ。そして『その子』をどうするつもりだ……ッ!?
どう助けるつもりなんだ――――少なくとも、ここから先の事について、いい加減な事は言えまい……!?

【その真偽のほどの判断は、もうどうしようもない。ただ、ここで戦闘で決着をつけるのも不毛だ】
【――――アーディンは、バッサリと判断を決める腹を固めた。ここで真偽に保証が付くわけではない以上、それを追求しても仕方がない】
【それよりも、ここから先、彼らが「余計な事をしないか」の方が、よっぽど大事だ。故に、アーディンは見方を思い切って転換する事にしたのだろう】

「(……信用、して良いのかい、こいつら……結局、円卓の息が掛かってるんだろう……!?)」

【表に立つアーディンとは逆に、シャッテンは一歩身を退く。その目には、まだ疑念が渦を巻いていた】
585 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 21:20:59.10 ID:tLHVUXuP0
>>563>>566

――――――――――っふ、

【拳がトリスタンに減り込んだその瞬間に、ボウガンの矢も彼女を貫いた】
【細い胴。矢が貫通してまだ余りあるほど薄っぺらかった、――――、】
【しかしその矢は――抜かれる前にその身体へ吸収されてゆく。ちょうど先程】
【トリスタンをそうしたみたいに――その身の内に、取り込んでしまったのだ】

【着地と共に膝をつく。しかしすぐに立ち上がり――そしてそれを、聞くのならば】



――――――――――なァるほど。ならこんなトコに居続ける暇ァねえよなア、



【目を見開く。毒々しいまでに黄色をしていた――そうして眼前のトリスタンを睨みつけるのは一瞬】
【傷を負った身体で、しかし疾駆する。狂おしいまでに距離を詰めようと、詰めようとして】
【振りかぶって殴る、単純なストレートの拳。トリスタンの顔を躊躇なく、全力で――ブチ抜こうとした】
586 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 21:24:35.23 ID:MHfb8plRo
>>581

【注意深く観察していたならば、核弾頭のある地面に書かれている文字に目が行くだろう】
【魔方陣であった、櫻の言葉をベースに書かれている、或いはかえでであるならば、その文字が読めるかもしれない】
【高度な魔術式、蛇術≠ナ使われていた程では無いにしろ、その文字数は膨大で】

【射出の術式に近かった、──── 成程、ミサイル台ではなく魔術によって射出する "核" 】


【 ──── "桜花" ──── と書かれていた、同時に、八課に下されたもう一つのミッションを想起するだろう】


【 "みらい" 内部の新兵器の調査、──── ただし、破壊してはいけない、と】
【調査が何を示すのかは分からないが、証拠としての写真は必要かもしれない】
587 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 21:26:51.46 ID:ApAU9bVr0
>>577

アッハッハッハァッッ―――逃げるだけが精いっぱいだね!姉さん!


【逃げるような形になったラベンダァイスを追いながらトリアドールは愉快そうに笑う。】
【このまま距離を詰めて、そのまま体当たりしようとした矢先―――ホーミング弾が撒かれる。】
【「何ィッ!」と声を上げながらトリアドールが操る戦闘機は魔力弾を受けて後退する。】

【機体のあちこちから火は出ているが、通常の兵器と訳が違うのか未だ飛行は続いていた。】

【だがそれでも迫りくるホーミング弾、それに対し一旦急速上昇しながら移動し逃れようとする。】
【さらに、そのままラベンダァイスの頭上を取る形になりそこから先程とは違う機銃を向ける。】


ちょこざいな、堕ちなよ姉さんッ―――!!


【そして放たれるのは魔力による三本の赤いホーミングレーザーだ、まるでお返しとばかりに放つ。】
【だがこちらも追われながらの反撃、ホーミングとはいえ狙いは甘い。】
588 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 21:33:24.77 ID:dPLVBhQho
>>572
[撃て撃て撃て撃て!! とにかく殺せ!! あのアマさえ消えりゃあ――――あ?]

【スカーベッジは、それを見た。自分たちの、そしてイヴァン≠フ攻撃すらも】
【消えていく。飲み込まれていく。ただの傷さえも与えないまま。それどころか届きすらしないまま】

【まるでブラックホール。あの空中艦船の周囲だけが、未知なる宇宙となったかのように】
【その目が見て取る。奇怪な防護壁。シャボン玉のような威容は、つかみどころのない黒幕そのものか】

[――――やばい。やばいやばいやばい何かわからねえが、あれはやばい――――!!!]

【見た目はただの機銃。だが、スカーベッジの嗅覚は、言いようのない恐怖を覚えた】
【踊り子のように優雅に、されど無骨に不気味に。音だけを共に迫る無色の弾雨の最初の一発が、自分を貫き】
【確かに記憶の一部を持って行ったと認識した時、スカーベッジは即座に決断した】

【ボムッ!! とあっけない音と共に。スカーベッジやエレファーナ、その他赤鬼どもらの身体が吹き飛んだ】
【残っていた爆薬を起爆して、弾丸をそれ以上食らう前に、自爆したのだ】

【死んでも、リサイクルできる命。それがスクラップズである。だが、これは。こんなものを食らっては、再生できるかわからない】
【ゆえに何のためらいもなく。異形どもは自ら命を絶った】


>>576
>>582
――――!!! クッソ……!!

【狙撃し続けていたレギオルフォンもまた、その影響範囲内にあった。スカーベッジと同じく、即座に危険を本能で察知し】
【横のスポッターともども、自らの頭部を撃ち抜いて果てた。これでカニバディールによる再生の輪廻に戻れる。はずだ】

【そう信じて、赤鬼どもは果てていく。狙撃は完全に停止するだろう】
589 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 21:36:07.85 ID:8Xgtcb1uO
>>578

……ちっ、シルヴィオってやつと同じ事言ってんなよ。
私は別に優しくなんて無い。気心知れる血税吸血鬼を死なせたくないだけだよ。


【優しい、なんて自分では思った事も無い。むしろ甘いって言われるならその通りである】
【――――そして滔々と紡がれる言葉。エーリカのブラフは看破されているという意味合いを告げて】
【"やっぱり舌先で言い包めるのは苦手だな"って内心苦虫を噛む思いをしていると】


………もちろんさ。コニーは私が責任を持って扱う。
私に平伏したわんちゃんをどう躾けようが私の勝手。強者は勝手を振舞えるのが常だろう?
元よりその心算だったさ。矛を収めてくれるならそりゃ幸い、話の分かる人で良かった―――


【良かった―――と紡ぐ瞬間………衝撃的なイメージが脳裏に映し出される】
【先ほどまでの不敵な表情は一変して、緊迫した表情を浮かべていた。焦燥とも狼狽ともとれる】

>>581>>578

『――――ばっ、馬鹿!!今すぐそこから離れろ、かえで!早く!
 理屈は後は話すから!!今すぐ逃げろ!そのマークは核だ!核なんだから!
 アンタだけじゃない!ここに居る八課の全員にそれを伝えるんだ!』

【蛇念。今まで見た事の無い切羽詰まった表情のエーリカがそれを介して映し出される】
【核。まさかそんなものが存在するだなんて夢にも思っていない。故に―――】

おいッ!イヴァンの面々!この船には核兵器が積まれてる!今すぐ逃げるぞ!
じゃないと―――いや、潜入してる仲間だけじゃない!他の奴らもみんなまとめてお陀仏だ!
590 :キャットV ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/16(土) 21:41:45.27 ID:jrhj1Q9Vo
>>579

【一瞬で距離を詰められ、ジャストミートの一撃が封じられた】
【派手な行動は何もしていない……たった一歩、ほんのわずかな動きだけで全てを制し、精密に刺し、斬る】
【ごくり、と息をのんだ―――能力ではなく鍛錬で培った"技"が……ここまで極まった戦士が今までの戦いの中で出会った事があっただろうか】


(どういう技能をしているんだ……このぼくの方が『戦いにくい』と感じてしまうとは
剣の届く範囲の動きならばジンジャー博士の技ともタメを張る……いや、ちょくちょく挟んでくる"小技"においては
上回ってるんじゃないの?ただの……剣技だけでこれほどとは!!)


【ガギン、と腹部への一閃を思わず受けてしまった、焦りを見せながら再び距離を取る】
【円卓の騎士"ランスロット"の名を冠する者とは……これほどの力量を持つ物なのか】
【何が一番キツイかと言えば、現状まだドラ得意の絡め手で相手の攻め手を崩せていない―――確かな技で絶対的王道を固め続けるスタイルそのもの】

【まともに通じさせるにはこちらの小手先の技だけでは足りない……今頭に浮かぶのは口先くらいだ】


いやまったく……これほど戦いがうまい男とはそうそうやり合う事はないよ
敵ながら思わず素晴らしいと言うしかないじゃないの……日ごろどんな鍛錬を詰めばこんな技量が身に付くの?
秘訣はあったりするのか……休日とかは日々どんなこと、を……?


【軽口を交えさせようとした所で、異変に気が付いた】
【左目がぼやける―――手足の感覚がない、熱も感じない、右半身だけになってしまったかのようだ!】


な、なんだぁこりゃあ!?
こりゃぼくの……"左半身"をどうしたと言うんだ……!?
これがこのミズキ君の"能力"……それとも……とにかくマズイッ!


【呑まれつつあることを自覚しながらキャットVは感覚が今も感じ取れる右足をタタン、と動かし自分から見て斜め左後ろへと飛ぶ】
【左斜め後ろなのは―――まだ生きている右目の視界を広げるためだ、今逆方向から何かが来たら対応しきれない!】
【ゆえに……極力"右半身"に頼れる技が使えるよう引いたのだ、これでミズキの攻撃に対応するしかない!】
591 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 21:42:10.94 ID:HNc9ZNRV0
>>587

――――あなただけを――――相手にしてる、場合じゃない――――ッ!!

【魔力機銃の掃射を何とか回避しながらの反撃で、ようやくラベンダーは余裕を取り戻す】
【だが、その間を使って考えなければならない。どう対処するか――――それを間違えれば、再び状況は元の木阿弥だ】

(――――1度、大きな有効打を叩き込まなきゃ、恐らくいつまでも追いかけてくる――――!
 少しばかり、無茶をしなきゃいけないか。じゃないと――――『奴』を攻撃できない――――!)

【後方を見やると、トリアドールは上空へと逃れたらしい。ラベンダーはその刹那、次の立ち回りを計算する】
【――――それだけを8年間近く続けてきたのだ。もうその思考の瞬発力は訳ないレベルにある】
【トリアドールに、怯むに値するだけの一撃を。その為にどうするか――――ラベンダーの腹は決まった】



【上空に逃れているトリアドールの姿を尻目に、ラベンダーは再び水中へと引き返す】
【やはり水温が上昇し、過酷な環境だが――――歪む光の中、凡その位置にアタリをつけて】
【――――狙いのずれた場所から、一気に飛び出した。同時に、後方へと伸ばして加速に用いていた腕を、前方へと向けて】
【そこから、4発の魔力砲弾を発射する。真っ向から、威力の高い攻撃を見舞った格好だ】

――――っく、ぅあわぁッ!!

【だが、それは同時に――――ホーミングレーザーの直撃を浴びる事も意味していた】
【悲鳴と共に、今度は意図せず海中へと没していくラベンダー――――わずかに、血の赤が海に混じった】
592 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 21:43:00.01 ID:ApAU9bVr0
>>589

「ああ、シルヴィオともお知り合いでしたね。あの人もまた反抗期が抜けてなくて…。」
「―――血税についてはまた後で詳しくお聞きしましょうか。」


………勘弁してくれや。


「ともかく、ここを早く退―――」


【この地獄のような戦場においてどこか和やかな雰囲気が一瞬生じたが】
【エーリカの叫びによってそれは終わりを告げ、核と言う言葉にウォルコットも無言でうなずき】
【コニーとエーリカを両脇に抱えるような形で支えて脱出を図ろうとするだろう。】


【やはり女性とはいえ二人分を抱えている、特にコニーは満身創痍でほぼ力が入っていない】
【果たして間に合うか―――】
593 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 21:45:40.75 ID:9Xfcwn8j0
>>580>>574>>583

「一体、あの存在は?」

【大鷲へとしがみ付く中で、原初の11人、その巨人へと立ち向かう】
【カンパニー・マンを視界の隅へ確認して】
【念力、サイコキネシスと同様に見える力】
【ただし、それを取り巻く、渦巻く魔翌力量が尋常ではない】
【ギンツブルクに問いかけるも、はたしてこの状況、理解の出来うる返答が戻ってくるかは不明だ】

「好きにするがいい氷の将よ、貴公もまた、我と同じよ……」

【テルミドールには、こう吐き捨てるかのように言って】

<っくッ!!どうせ沈むならば……>
<意地を見せてやる!>
<クソがあッ!!>

【轟沈寸前で、今まさに炎上している船】
【榛名、比叡、長門、山城、肥後が砲門を一基ずつ向けた】
【先ほどとは比べ物にならない程弱いのだろう】
【数もそうだが、先ほど展開された魔術抵抗の術式が未だ色濃く残る】
【だが……】

<今が好機だ、魔導海軍戦艦、主砲、撃ちー方始めえええええええええええ!!>

【カンパニー・マンに気を取られている今、まさに最後の一撃を各艦一撃ずつ放つ】
【放つ先から、爆発炎上、艦艇はその船体を崩し、海へと沈んでゆく】
【主砲を放った将兵、号令をかけた艦長の命運は……言わずもがなだろう】

【ギンツと蘆屋道賢は、その手前で空へと上がって】

「む?これは……」

【空中の戦艦大和へと向かう、しかしその最中に奇妙な感覚が襲う】

「力場?念の力とでもいうか……」

「なるほど、我らを拒むか?曽根上殿!」
「問おう、この戦に何を見た?何故その身を乗り出してきた?」

【式に身を託し、空中より曽根上ミチカに問いかけた】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 21:46:49.40 ID:H1oVOAiDO
>>558

【死に向かう最中の悲鳴が、爆焔と銃声に紛れ込む。──アグラヴェイン は】


【唇を、噛み締めていた。辛そうに、悲鳴すら消え行く様を見つめ】
【蒼い瞳は、涙で濡れ────それでも、引き金を引く指は】
【焔が溢れ出す翼は、何も変わらず。ミレーユを死地へと誘わんと】


    ……………………っ、……………………あ、ぁあ────


【それは紛れもなく“隙”だったのだろう。あまりにも、ミレーユの姿に見惚れ過ぎて】
【油断だってしていたのだろう。ともあれ、彼女は一瞬だけ“いぶき”から意識を逸らしていた】
【そこが彼の幸運であり──そしてそれが、そのまま退路となった】

【別れの言葉も悪態を吐く間も、或いはそれを聞くことすらなく】
【瞬きの間を持ってして──彼女と彼の闘いは幕を下ろした】


/こんな感じでしょうか!お疲れ様でしたっ!
595 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 21:48:39.73 ID:8Xgtcb1uO
>>583

【海が鳴く。否、海が泣き叫ぶ。幼子の様にわんわんと大声を出して唸る様に】
【カンパニー・マンの念動力はナインボールの重力場で相殺されるのなら】

【次の一手を打つのはナインボール。重力場を撃ちながらの一閃、それを前に】
【両手を伸ばし、先ほどよりも強い念動力場を形成して――球体と鬩ぎ合う】
【聞いた事の無い不協和音が海鳴りと共に鳴り響く。宛らタックルを防ぐスポーツマンみたいに】
【不協和音を響かせ続けたのなら、拮抗状態は解かれる。カンパニー・マンの念動力場が勝ったのか】
【エネルギーの濁流は上空へと逸れて行く。―――そのまま両手を天に翳す】



            『―――――――――――――――』


【カンパニーマンの念動力は降り注ぐ太陽光線を捻じ曲げる。するとそれは超高熱のレーザーへと変貌し】
【ナインボールに向けて天から降り注ぐ。一筋の光、天国からの一閃。"ヘヴンズ・レイ"】
【照準は不確かであれど、機体の何処かを目掛けて放つ強烈な一撃。先の絶圧縮重力砲にも劣らぬ一撃】
596 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 21:49:28.57 ID:MHfb8plRo
>>590

【逆説的に言えば、歴戦の猛者であるドラでさえ出会った事が無いほどの力量】
【果たして純然たる技術のみで、そこまで練り上げられる人間が存在するのであろうか】
【 ──── 答えは見つからない、けれども、相手に呑まれてしまうのだけは悪手であろう】


そうですね、何も特異な事はしていません、ただ騎士としての務めを果たすばかりです
弛まぬ鍛錬と規則正しい生活、そして規範に則った行動、それ以上に必要は無いでしょう
正道を進まぬ者に邪道は歩めません、貴方様もそうでしょう?

トリッキーな動きはその実、確かな技術を感じさせます、その土台となるのは積み重ねられた基礎
己を律し練り上げ続けた基礎を元に、貴方様は多種多様な応用に手を伸ばしている

──── だとすれば、基礎を辿る者には、存外容易いものだったりするのですよ


【それはヒントか、或いは返歌か、──── 辿るには些か言葉が足りないが】
【彼は自分から攻撃はしない、彼の目的はドラを倒すという部分には無いのだろう】
597 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 21:50:54.77 ID:moVmP3JOo
>>584


【一握ほど緩和した緊張に、一ツだけアリアは呼吸を吐いた。そうして被る目出し帽を脱ぎ捨てた】
【結ばれた長い銀髪が儚く眩く揺れた。黒い織地を投げ捨てた細い指先で、隠された顔の半面を露わにする】
【 ─── 刻まれているのは醜い火傷の痕跡だった。片目の在るべき眼下には、仮面のような機械的な複眼と電探だけが備わっていた】



「見ての通り、私は真っ当な人間ではない。」「 ─── "同じ方法"で処置するわ。」
「義体を使うか、再生医療に頼るか、 ……… どういう地理になるかは、解らないけれど」
「私たちの元には、彼女に真っ当な人生を送らせられるだけの"技術"がある。 ─── 私がその証人。」

「"円卓"の人間にとっても、この船は極めて重要よ。私たちは、彼らの思い通りにさせない」
「その為のカードとして、この船を扱う。 ……… 彼らは間違いなく、彼女とこの船を欲しているのですから」

「繰り返すようだけれど、 ……… 私は貴方たちに、信じて貰う必要があるとは考えていない。」
「けれど貴方たちに彼女を救えるかしら。 ─── 私たちに刃を向けるならば、その点を考えてから決断なさい。」



【最後の音節をアリアは決然として強調した。 ─── 四肢を剥がれ、五感を抉られ、意識さえ戻るか判然としない少女を】
【アリアたちと敵対するならば癒せない事は明らかだった。虚実の如何が解らずとも、彼女らには少女を癒すだけの技倆があった。それだけは事実だった】
【 ─── そうして、大きく艦体が揺らぎ、何処かへ"曳航"されていることを、彼らは気付くのであろう。彼らが拒まぬならば】

>>ALL



「 ─── かえで。」「確かめて頂戴。"それ"は、"使い物になる"代物かしら。」


【徐に、ひどく冷静に紡がれた通信が、彼女"ら"に言葉を投げかけるのだろう。耳にしていた通信の意味合いをアリアは判読していた】
【であれば肝要なのは"それ"の実行力に他ならなかった。 ─── 退艦を命じるには未だ早く】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 21:51:18.25 ID:H1oVOAiDO
>>β(戦艦“いぶき”)
>>トリスタン/オムレツ
>>ランスロット/ドラ

【ミレーユの黒き焔によって妨げられていたアグラヴェインの異能が、勢いを取り戻す】
【彼女の背から湧き出る焔龍は不機嫌そうにのたうち回り──上層や下層の部屋を、あるいは人員を】
【呑み込んで、灼きつくして灰に変えていく。柱は熔け、壁は意味を無くし】
【内側から、戦艦“いぶき”は破壊されつくしていくのだろう】


────あぁ…………。これは失敗、なのでしょうか

それでも…………この戦艦の破壊だって、お仕事ですもの

怒られちゃうでしょうか────でも、私が悪いのです、ものね……


【機関銃を己が影の中に収納し。アグラヴェイン は鋼鉄の中枢を後にする】
【焔龍と化した翼は顕現させたまま────であれば】

【ミレーユやその部下たちが開けた船底の穴──進む浸水。それにアグラヴェイン の焔が加わり】
【“いぶき”は緩やかに、沈み始めるのだろう。爆音
、灼熱、それに内側から外壁に向けて溢れる焔】
【“いぶき”で戦うトリスタンやランスロットには、何が起きているか分かるはずだった】

/マズいですよアグラさん!って感じなら無視していただいて大丈夫ですので!
599 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 21:52:13.55 ID:ApAU9bVr0
>>591

同族を斃し、自らの最強を証明する。それ以外にケツァル・コアトル≠ノ気にする事なんてあるのかッ!?
っこれでぇ………おわッ!?


ッがァァァァァァッ―――!?


【ホーミングレーザーが直撃し、勝利を確信した矢先に魔力砲弾が今度は自機に激突する。】
【それにより流石の機体も大破し粉々となる。そしてトリアドールは空中へと投げ出され機体の破片と共に落下する。】

【ドボン、ドボンと機体の破片は着水し魔力となって消えていく。】

【その中心に、生きてはいるが気絶したトリアドールが浮かんでいるのが分かるだろう。】
【ラベンダァイスが何かをする前に、トリアドールは波にさらわれて消えていく―――安否は分からなかった。】


【後には何も残らない、ただ同族同士の激しい戦いの爪痕のみ―――。】


//無茶振りに付き合ってくださりありがとうございました!
600 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 21:52:32.52 ID:dPLVBhQho
>>576
が、ふっ……そんなことを言っている場合か!?
あの巨人を見ろ、空を見ろ!! 我々を排除したところで、櫻州はおしまいだ!!

【海兵らに叫び返す声に、血泡が逆流する音が混じって濁った】
【こちらに投げられようとする手榴弾、それが放たれる前に苦し紛れの蹴りが決まる】

【それだけだった。確かに前線は崩れた。スカーベッジらの破壊が士気をくじいた】
【それ以上の追撃を行う余裕が、もはやカニバディールにはなかった。ただ、己の正体を看破されたことに歯噛みはしていたが】

チィッ……この面相の損なところはたいていの人間に覚えられてしまうことだ……!!
そら、我々に構っている暇があったら、眼前の事態に対処しろ軍人ども!!!

【カニバディールから海兵への攻撃はない。鳳仙に切り刻まれた身体から流れ落ちる鮮血が、その余力を奪っていた】
【左手の指は数本が切り落とされ、鬼の面ごと切り裂かれた左目は塞がっている】

【とはいえ、片方は討ち果たすことが出来たようだ。無謀な狙撃乱射が、功を奏した】
【痛みに弱い、というのは戦士としては欠陥。自分はやられ慣れている悪党。そこに勝敗の差が出たか】
【容赦はなかった。思いがけない効果だったが、たとえ鳳仙が死ぬとわかっていてもカニバディールはそうしただろう】

――――やはり、音はあった方がいい

さらばだ、狂人よ。死をもって永遠の静寂に浸るがいい
地獄で再会したなら、恨み言くらいは聞いてやる

【ぶつ切り肉に変わってしまった鳳仙から視線を切る。その膝が崩れ落ちる】
【すぐに戦線に復帰は出来そうにない。アオイに水を差す者はいないだろう】


【怒り狂うアオイ、彼女の怒りもまた、どうにもズレた狂人のものであるようだ】
【もっとも、怒りの向く先である早漏野郎は、もはや落ちた。カニバディールの発した叫びは鳳仙の能力で届かなかったのだろう】
【だが、興奮し切ったアオイにとって、上空の危機もどうでもいいことだったのだろう】
【倒れ伏すポイゾニックにとっても同じ。痙攣が収まってきて、フラフラと立ち上がる。だが流石に、その足はおぼつかない】

くっひゃひゃひゃ……!! 貴女、本当に素敵ですよもう最高……!!
その通りですよね、レギオルフォンも無粋なことを……さあ、もっと味わわせてください、もっと……!!

【変色した肌を震わせながら、ポイゾニックは魔人の手の中でまたもロックンロールに抱かれる】
【血涙を流し、その身から腐敗臭を放ちながら、ポイソニックも手を伸ばす。毒性液体を大量に湛えた手を伸ばして】

【ポイゾニックもまた、毒液を流し込もうとする。手りゅう弾は、投げられたのかどうか】
【ともあれ、アオイの手は届く。その身体に濃厚な毒蛇が注ぎ込まれ。ついに、ポイゾニックは快楽の顔で意識を失っていく】

【同時に、アオイの身体にもポイゾニックの毒液が注ぎ込まれようとするだろう】
【毒と毒、二つの異常者の奇怪な友情の如き戦いの、決着やいかに――――】
601 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 21:53:47.89 ID:moVmP3JOo
>>594


【 ─── 海中へと消えてゆくミレーユの躯体を、兵士たちが掴み取るのだろう。潜水具を無理矢理に着せて、SDV/潜行輸送艇に彼を載せ】
【そうして海中へと彼らは消えてゆく。 ─── エアロックが開かれる音。潮流に流れた失血の行先を、誰も追わない】



/お疲れ様でした&ありがとうございました!!
602 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 21:55:28.71 ID:9Xfcwn8j0
>>567>>584

「あ、ありがとうございます!」

【通じた、話を聞いてもらえる、その下地は整って】
【一先ず安堵するも】
【状況はそれを、決して許してはくれないようで】
【アリアが説明に入った】
【まずはお互いの状況を、と】

「そういう事情です、アーディンさん、我々も決して円卓の派閥と言うわけではありません」
「この状況で信用は出来ないかもしれませんが、どうか我々を信じて下さい」
「櫻国国防陸軍、風野と杉原という人物から事情は聞いています」

【ここで初めて、二人の名前を明確に出して】

「アリアさん、一先ずですが、このみらいちゃんはかなり特殊な、ホムンクルスみたいですが」
「救う手立ては、八課にある、と?」
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 21:59:17.47 ID:M0G7o3Xr0
>>586

【そうして彼女はやがて床に書かれたものにも気づくのだろう、ふわりと腰を折って眺めようとして、――腹部の違和感がひどくて、やめる】
【代わりに膝をついて眺める文字列はなるほど確かに読めるもので、――けれど彼女は魔術師ではないから、深く理解はできぬのだろう。まして彼の国は奇妙な術を使うと云う】
【蛇術を覚えたのはたまたま必要だったから。――そうだとしても要領は悪くなかったのだけれど。そんなこと今は関係なくて/事実それ以外で学んだこと、ほとんどないから】

――――――――――うぇ。

【――だのに続いた言葉のなんて普通っぽいことか。わずかに目を伏せるのだろう、歓迎の色はしていなかった。武器に対してであるなら、当然なのだとしても】
【いつかの日、蛇教で読んだ資料を思い出す。――――神様の旧い名前と同じだったから。表情の意味合いはそれだけであった、懐中電灯、口に咥えて保持したなら】
【壊して良いというなら壊すのに。――かといって壊して"良い"のかは分からなかった。壊してもっと悪くなるかもしれなかった。――どうあれ、】

【荷物から取り出すのはありふれたコンデジで。少し型が旧いけれど、別に誰もバラの蕊と戯れる蟻を接写したいわけじゃないのだから、これでいいんだろう】
【中古品をオークションに出すのの何十倍も丁寧にたくさんの写真撮るくらいの時間は貰えるものなのだろうか、誰に貰っているのか、分からないけれど――、】
【その場でデータ転送の出来るSDカードを使っていたから、撮ったもの、ぜんぶリアルタイムでどこかにバックアップされてるんだろう、きっと、】

>>589

【――――ふみゃあっ、なんて、声が漏れた。懐中電灯を咥えたままの声、口の中にたまった唾液、零してしまいそうになって、慌てて拭って】

「音がでっかい……」「知ってますよお」「エーリカさん元気だからちょっと元気になった……」
「――アリアさん、さっき、お返事がなくて」「もう一回やってみて」「駄目だったらライガさんにします」

【いくらか責めるような音声をしていた、――そうなのだとして、きっと彼女はひどく消耗していたから、よく知る人の声、快いのだとも、伝えていた】
【そうして伝えた言葉があって、――それから少し後。返答たる声はエーリカにも聞こえるんだろう、蛇の念を通さぬもの、もっと武骨な機会越しの音声にて】

>>597>>ALL

えっと……、魔術式が、地面に書いてあって。……。なんで、これ、多分、"そういう"やつです、読めるんですけど……。読めなくて。
その、字は櫻の奴で、――魔術式は、私、読めな、あっ、――アリアさん、あの、写真撮ったので、バックアップ見てください、そしたら分かりますかね、
エーリカさんには私が見てるのと同じのを送ってあります、それで――、

【――声音がわずかに低く掠れた、じいと見つめようとも分からぬものは分からぬのだと脳が結論を出していた。読めるけれど読めない、曖昧な言葉が、けれど、】
【撮った写真、――そのバックアップ。すでにどこぞのサーバーにでも保存されているもの、貴女が見られるのなら。それで拙くとも蛇念の代わりにはなるものかしら】
【少なくとも少女とエーリカはその手段にて、ほとんど同じ視界を共有した後なのだろう。写真なのだとして、――判断するに十分なほどの枚数はあるようだったし、】
【彼女がまだ現場に居るというなら、追加のものだって撮れそうだった。――――今の状況であれば】
604 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 21:59:33.61 ID:8Xgtcb1uO
>>580>>593

ふむ……もう一人の私とでも言おうか。
墓場の王では無い世界の私。だが、その意識は無い。
いわば"現象"であろうか――おいおい説明はさせてもらおうか。


【説明を遮るのは、拒絶とも取れる念の力場】
【――――まず最初に響くのはミチカの声。ついで蘆屋道賢の声】
【仲違いをしたかのような口ぶりを押し黙って聞いて、自分の番が来たら静かに口を開く】


撃ちたくはない。だが、拒絶はする。
つまるところ我らと卿では見据える景色が異なるという事か。

つまらぬ憶測でモノを語りたくは無いが、少ない情報を綜合するならば
稚拙な推理しか用意できぬ。――――……さて、どうしたものか
605 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 22:00:12.11 ID:dPLVBhQho
>>585
【その瞬間、トリスタンは気がついた。彼がもはや、自分を見なくなったことに】
【その事情は知らねども、その憎悪のほどは感じ取れる。己の放った矢など、その腹の内に抱えてなかったことにしてしまうほどに】

【攻撃が通じなかったことを受けて、すぐにでも第二撃を放たなかった迂闊。騎士としてあるまじき失態の代償は】
【黄色の瞳が目の前にあったことで、すぐに悟った】

――――がはっ!!!

【短い悲鳴と共に、トリスタンの顔面に拳がめり込んだ。火傷した鼻がへし折れ、後頭部が壁にまたも衝突】
【それをもって、トリスタンは崩れ落ちた。もはや、彼を阻む物はここにはない】


>>598
(――――これ、もしかしてアグラヴェインかな……?)
(めちゃくちゃ熱いぞ、おい……船の中で火を使うって、本当無茶するなア……)

【朦朧とする意識の中で、トリスタンは苦笑する。恐らく彼は、エンドウでもユリカでもない彼は】
【とうにこの船を飛び出しているのだろう。その後になって、騎士にあるまじき無様さで、トリスタンは立ち上がった】
【ズタボロの身体の中で、装備だけがピカピカだった】

ダメ、だこれ……沈むわ……
一応、破壊でもありなんだっけ……? でも、どやされるかなあ……

【トリスタンも、その場をふらふらと後にしようとする。もはや戦争は終局に向かいつつあった――――】

/オムレツさんとの戦いはこんなところでしょうか? ありがとうございました!!
606 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2019/03/16(土) 22:04:44.86 ID:tLHVUXuP0
>>605>>598 >>ALL

【伏したトリスタンなどもう見てもいなかった。好き放題乱れ切った制服を直しもせずに】
【ユリカ――の身体をした何者かは、駆けゆくのだろう。戦艦の外へと――甲板へ上がって】
【上空を見やる。そうして――けれど何ができるというわけでもなくて】


……………………ってゆーかコレ、ミチカのいるいない関わらず逃げなきゃダメなヤツじゃネ!?


【…………根本的なところに気付いて叫んだりしていた。完全に彼は孤立していて――】


//はい、ここらへんで!ありがとうございましたーっ
607 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 22:05:28.19 ID:ApAU9bVr0
>>593>>595

【戦艦達の決死の一撃が身動きの取れないナインボールへと命中し、次第にその装甲も大破していく。】
【4つある腕の3つは砕けちり、9つあった球体も4つが撃ち落された―――。】
【テルミドールは巨人のコア部分で大きく息を吐く。】


      《見事だな、櫻の英傑たち―――蛮族と言った非礼は詫びる。せめて栄光を抱いて果てるが良い》



【そうオープン回線で告げると、通信を切る。軍人として敬意を払うに値する戦いぶりだった。】
【だがそこへカンパニー・マンの"ヘヴンズ・レイ"が降り注ぐ、強烈な神光の一撃に巨人の頭部は完全に融解する。】
【ナインボールは全身から火花と炎を起こしながら、ただ漂うしかなくなった。】

【「お返しだ」と最後に残った腕の一本を砲身に変換し再び Vector- Canon≠ノよる質量断層砲をカンパニー・マンへと叩きつける。】

【だがそれきりナインボールは全てのエネルギーを使い切り、ただ残った重力場で浮遊するのみになる。】



【―――そして、その胸部コアからテルミドールが再び姿を現す。】
【攻撃の成否を見据え、カンパニー・マンを見据え、騎士剣を鞘から抜刀しようとするだろう。】

608 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 22:06:13.63 ID:MHfb8plRo
>>603

【だとすれば、今 "かえで" が取るべき手段とはどういう手段であろうか】
【八課としての任務は終了した、戦線に合流するも良し、他の課員と合流するも一つ】
【或いは撤退するのも一つの手段であろう、──── 傷跡は大きい】



【だが、もう一つの選択肢も存在していた】



【かえではもう一つのスイッチを見つけるだろう、上昇と書かれたスイッチ、核弾頭自体を甲板へと押し上げるもの】
【彼女が今居るフロア自体がせり上がり外へと出る、──── だとすれば、貴女はまた、見る事が出来る】
【空中に浮かぶ、巨大な ──── 大和という、悪を】



【魔術式は分からない、けれども、系統としては蛇術と似ていた、それならば】



【魔力を注入することで、発射できる、と言外に示していた】
609 :ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 22:06:25.72 ID:HNc9ZNRV0
>>599

――――お前に、マスターはいないんだね――――最初から――――
(それは――――それで幸せなのかもしれないけど。力の振るい先が同族しかないケツァル・コアトルなんて――――不毛なだけ――――)

【海に沈む刹那、トリアドールの咆哮が耳に刺さる】
【ラベンダーは、それをなんとも言えない心地で聞いていた。まるで、最初からそれしか知らないかのような言葉だ】
【そこには、彼女のマスターの意向の様なものさえ感じられない。ただ、己の在り方だけが全て、と言う印象だ】
【それは、どうなのだろう――――侮蔑とも憐憫ともつかない感情が、ラベンダーの中に渦巻いていた】

っく――――倒したみたいだけど――――どこに――――っ、ぅ――――こっちも、余裕はない――――!

【更なるリアクションが無いところを考えて、トリアドールは戦闘不能に陥ったのは間違いないだろう】
【だが――――止めを刺そうにも、此方からも追撃の余裕がない】
【海中を静かに漂うだけのラベンダーは、ただ傷の大きさに呻いているだけだった――――】

/はい、ありがとうございましたー!
610 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 22:10:23.32 ID:dPLVBhQho
>>600
/すみません、>>582へ、安価付け忘れです……
611 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/16(土) 22:11:59.24 ID:jrhj1Q9Vo
>>596

【息を大きく吐き、そして吸う】
【左半身の感覚はまだ戻らない―――だが正々堂々と自分の疑問に対する言葉を投げかけて一瞬虚を突かれた】
【そしてそれを突こうともしない……本当に、素敵すぎるほど正道から外れぬ騎士様だ】

【―――扇子を閉め、ミズキへと突き出す。そして自分を奮い立たせるように仮面の中で笑いながら】


……きみ割と本当にかっこいいじゃないの。理想的なほどに素敵な騎士様だね
そしてその真面目一徹なブレないスタイルをこそ強みとしているからこそ……ブラしにかかって足元掬いにかかる
ぼくの戦術は相性が悪いって訳か


(―――つまり崩しで彼を下げる技ではなく、ぼくが純粋に力量で上回って真っ向からブチ破る以外にハナから道はない
応用ではなく基礎、詰んだ地金比べが出来る相手ならば地道な正道を貫くだけに最強になるって訳ね

……基礎には基礎。ぼくの地道な鍛錬で身に着けた実直な実力をぶつけなければきみに勝てないって訳だね)


【―――やってやる。真っ向勝負だ】
【相手の攻撃を、防御を縫うような一撃を狙ったりはしない。こちらに向く攻撃も防御も律儀に全て打ち崩すことから始めてやる】
【ゆっくりと、再びミズキに近づいていく―――】

【そして―――コォォォォ、と再び自分の最善の動きを振り絞るべく波紋の呼吸を整えると―――】


(あいにく前の戦いで"花魁"もとい"透明モンスター"に壊されたクナイガンはまだ使えない
ならば"三味扇"で渡り合う。この扇で―――その剣と渡り合って見せる)

……ぼくのまだしっくりこない"左半身"をその剣で斬られるくらいだったら……いっそその剣そのものに受けて立ってやる!


【――――飛び出した!】
【縫うような動きはない、真っすぐ実直に閉じた扇の柄でまっすぐミズキの持つ剣を叩き、力づくで払い落させようと試みる!】
【剣の動きに集中すればいい、左を狙われても剣の動きさえ見切れば至近距離でも対応は可能なはずだ―――自分だって珍しく真面目に鍛えてきたのだから】

【同時に通すは「メタルシルバーオーバードライブ」、剣を伝わりじんわりと指の感覚が鈍り、次の攻撃が見やすい速度になってくれればそれでいい!】
612 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 22:15:54.39 ID:8Xgtcb1uO
>>592

――――何故!何故なんだ!?核なんて代物が何で積まれてんだよ!
……クッソ、それ処じゃない!すまない、ウォルコット少佐。足引っ張ってら…。

【焦燥にかられるエーリカ。せめて重い脚を少しでもと必死に動かして歩みを進める】
【折角助かりそうなトモダチの命。それを何処からともなく現れた核に台無しにされたくは無かった】
【だから懸命に歩みを進める。――――その最中にも】


コニー…!必ず生きて帰るよ……!
アンタには、まだまだお酒をご馳走してもらわなきゃ困るんだ!

だからもう少しだけ頑張ってくれッ!何様の心算だって思うけどさ!

>>603

うっさい!うっさい!呑気な事言ってんなッ!今すぐそこを離れろッ!
かえでだって消耗してるのに無茶すんなよッ!―――……あー、くっそ!

――――死んだら、絶対許さないから。死んだって殺してやるからな!


【それでも身を案じているのは変わらないから、彼女の言葉はいつもそうだった】
【故に、言葉の最後には"ライガくんでも良いから早く終わらせろ!"って〆るのだった】
613 :アーディン=プラゴール&シャッテン=シュティンゲル ◆auPC5auEAk [saga sage]:2019/03/16(土) 22:20:36.99 ID:HNc9ZNRV0
>>602
>>597

「っ、これは……!?」
――――話していなかったな。彼女は……ブラックハートの様なもの――――出自こそ違えど、その形は近しい……高性能サイボーグなんだよ……!

【アリアの解く偽装を目にして、シャッテンは思わず呻く。その姿は、あまりに予想外のものだった】
【事前に、その事を目の当たりにしているアーディンは、まだ冷静だ。そして、その言葉の意図も、十全に理解している】
【――――前にも、同じ事があった。あの『虚構現実』での出来事を、どこか懐かしく思う】

――――安心できんな。信用『する』『しない』じゃない。それとは別の計りで、安心ができない……
組み合わせる事で意味を成す2つのピースを、両方手元で管理すると……?
お前たちの手元で、知れず使われて終わりと言う可能性を――――排除はしきれまい……!?

【アリアの語る言葉に、しばしの沈黙の後、アーディンは異を唱える】
【これは、完全にアリアたち――――外務八課の裁量次第だ。まして、円卓とは近しい位置にいる事が、強くうかがわれる】
【一応、先入観を抜きにしてアーディンなりに思考した結果だが、それでもまだ「信じるには足りない」という事なのだろう】

――――そして、見くびらないでもらおう。俺たちには、俺たちの力がある……『魔海』人外たちのパイプがな……!
そもそもが、デコイに誤魔化された俺たちを、この場まで導いてきたのも、その人脈の力だ……
そして――――俺たちには、みらいとの面識、信頼関係がある……みらいに正しく居場所を提供できるのは、俺たちの方だと言わせてもらうぞ……!
――――治療の当てが、お前たちだけにあると思ったら、それは大違いだ……

【売り言葉に買い言葉、と言う奴なのだろうか。あるいは、少々険悪ながらも、いつもの様に手の内を垣間見せているのかもしれない】
【アーディンもまた、アリアと同じように――――この状態のみらいを「どうにかする」手段は持ち合わせていると口にする】
【実際――――事が起こってから迷いなくこの場に至ったのは、アーディンの手にする、不思議なペンダントの力だ】
【アリアたちとはまた違う、明確な力を――――彼らは保持しているのだろう】

それに――――俺は厳島に、みらいを直接託された――――その事は、そっちの彼が知っているだろう。風野たちと面識があるならな……!
ならば、船体はお前たちが、みらいは俺たちがそれぞれに分割して確保する方が、現実的と言うものだ――――違うか……?

【ライガに話を振りつつ、アーディンは「みらいを保護する正当性」を主張する】
【円卓の良い様に操られた、と言う意味では、正直アリアもアーディンも五十歩百歩だが】
【重要ピースの分割管理と言う言葉は、相応の説得力を持っているだろう】



「――――どうでも良いけど、この船……動き始めているよ……!?」
――――だからこそ、結論は早めに出さなければな……

【そして――――事態の推移は、彼らもまた把握している。だからこそ、交渉に切迫した雰囲気が混ざり始めていたのだ】
614 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 22:23:06.44 ID:MHfb8plRo
>>611

【優雅に一礼するだろう、賞賛には礼節で返す、──── 僅かもぶれないのが彼の騎士道であったから】
【右の手に握った一本の長剣、彼はそれ以外に武器を用いない】
【 ──── だからこそ、強い、微かな隙も無く刃を振い続けていたなら、そこに敗北などないのだろう】


過ぎたお言葉です、ですが騎士への賞賛は仕える主への賞賛にもなります
だとすれば恭しく受け取りましょう、私よりもずっと、主の方が素晴らしいと、加えておきますが

それも一理あります、跳んだり跳ねたりは目先を逸らすには十分な効果があります
けれども、それで勝負が決まるのでしたら、誰も彼も地道に何千何万と剣を振ったりしません

──── 良い目です、私など到底及ばぬ可能性を貴方様は秘めていますよ


【剣は微動だにしない、その刃が届く距離まで、自然体で構えたまま彼は待つ】
【否、違う、──── 先に彼が刃を向けた、"まだ遠い" ──── 彼が先んじてしまった】
【ドラの目が "見切る" だろう、踏み込む一歩、此処で刃を振り払っても尚、ドラには届かない】

【ドラの極度の集中が、彼の忍耐を上回った、──── 生じるは隙だろう、無防備な踏み込みを魅せた、なら】





>>598、アグラヴェインの放った炎が地面から吹き上がる、甲板を押しのけて火柱の如く】
【奇しくも、──── それは偶然にも、ドラの足下から吹き上がった、ならば】

【 "咄嗟に" ──── 前へと踏み出してしまうかもしれない、剣の動きに集中していればしているほど】
【僅かな横槍ですら命取りである、──── これは、全くの偶然であった、けれども】



【ミズキの振り抜く刃は、もしドラが前へと踏み出してしまったならば、直撃する軌道にあった】



【技術、などではない、純然たる能力の代物 ──────── 】




──── すいません、最後に一つ、ズルしてしまいました
615 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 22:31:26.32 ID:8Xgtcb1uO
>>600

【両者、毒を注ぎ合う。二人の姿は麻薬中毒者の集いみたいに常軌を逸して】
【お互いの一押しを勧め合い、注ぎ合い、毒に身もだえしながら哄笑を漏らす】

【手が触れる――毒蛇のロックンロールは最高潮を迎え】
【手が触れる――ポイゾニックの特注品はアオイを蹂躙し凌辱し】

【二人して快楽に溺れる、押し倒し、押し倒されて】
【見ず知らずの二人は目の前に現れた快楽に身を委ねずには居られない】
【故に――――――】


ひゃーーーーーーはぁああああああーーーーーーーーー!!!
さいっこうだぜェ!なァ、なぁ、なぁあああ!!!

さいっこうにCoolだな、くひゃははははははははッ!
もう一度蘇って良かったぜェ、オマエみたいなジャンキーに出会えてよかった!
ああ、ああ、ああ―――………キモチ、……いい……、たまんねぇ……なぁ。


【許容を超える毒が注がれて、アオイも意識を手放し倒れ込む刹那】
【すると手りゅう弾がころころと現れたから―――それを抱え込んで包み込む】
【どうせ死ぬならば毒で死にたかった。けれど水を差す大馬鹿ヤロがいたから】
【せめて同好の士たるポイゾニックには快楽を貪ってほしくて――故に一人で抱え込み、爆ぜる】

【百以上の肉片が飛び散る。けれどアオイ一人が被害を被ったから、ポイゾニックには被害が及ばない筈だ】
【自分本位のアオイが見せる最初で最期の心遣い―――それは恋する乙女のように】

(―――――いいユメ、見ろやぁ。なぁ、同士!アオイ=オオトリの生き様ぁ、とくと刻んでくれよなッ!
 くひひっ、ひひひひひっ、ひゃーはははははははははははははははっ!!!)


【この場に乱入した魔導書は揃って死亡した。しかし櫻の国の兵隊にも赤鬼党にも等しく傷を刻んだ】

//鳳仙&アオイの魔導書組はここいらで〆です!お付き合いいただき感謝します!
616 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 22:32:47.30 ID:dPLVBhQho
>>606
【トリスタンもまた、彼を見ることはない。次に会うことがあるなら、今度は敵としてだろう】
【結局、真の姿を見ることはなかった――――そもそも真の姿などあるのかもわからなかったが】

>>598
……やあ、アグラヴェイン。お疲れさんー……
この火、君はやったんだよね? いや怒ってるんじゃなくて、確認ね。君じゃなかったら、ますますヤバイからさ……

【ズタボロの有様で現れたのは、同じ円卓につく騎士、トリスタンだった】
【満身創痍でも変わらない飄々とした態度。火傷した顔に笑顔を張り付けて、よろめきながら歩み寄る】

――――任務、失敗なのかなこれ? でも、奪えなきゃ壊すしかないしね……
そういう意味では、いい判断だったよねアグラヴェイン

とりあえずさ、脱出しない? この船多分もうダメでしょ?

【そう言って、炎の翼を出したままの彼女を促し、まずはいぶき≠後にしようとするだろう】
617 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2019/03/16(土) 22:33:30.68 ID:moVmP3JOo
>>602>>613




      「 ────……………。」


【冷厳な表情を変えぬまま、アリアは彼らの言葉を聞き遂げた。 ─── 返答には少なからぬ沈黙を要した】
【そうして薄い唇がやおらに解かれた。遣り切れない怒りは感傷に似て、呼吸と共に吐かれた】


   「貴方の道理に同意する訳ではない。」
    「であれば我々に、彼女は必要でないだけよ。」「 ─── 二度目は許さないわ。」


【 ─── 起爆装置をアリアは手放した。血溜まりの中へ爆破資材が沈んで、消えた。焦燥のない歩調にて、アリアは二人へと歩み寄り】
【開いたままのジュラルミンケースを恭しく手渡すのだろう。 ─── 詫びるような、悲しむような、悔いるような、怒るような】
【形容し難い表情をしていた。或いはそれは結句、彼女の個人的な情念であったのかもしれない。"護る"と決意した誰かを護れなかった、彼女の容喙すべきでない事象への】


>>ALL


    「 ……… "使い物"にならないわね、これは。」


【 ─── 通達された"核兵器"の映像を見るなり、アリアは一言だけ言って捨てた】
【魔術的素養は無くとも、それが既存の体系に従う兵器ではないことを判じていた。チャンネルを全体へと開き、続ける言葉。だが】


  「各員、落ち着け。 ……… 魔術的干渉が無ければ、作動しないタイプの戦術核よ」
   「今すぐに起爆する可能性は皆無に等しい。 ─── この船は今、"然るべき場所"に向かってもいる。到着まで待機する事」


>>603>>608


    「 ─── やめなさい、かえで。」「 ……… その"中身"を、よく確かめて。」


【何かを見抜くようにアリアは決断に似て述べた。女の本能が告げていた。 ─── 斯様な名前の託された兵器など、正道なものでは有り得ない】
【何よりアリアの個人的な情動でもあった。禁忌を犯すのが己れであるなら構わない。然して果たして"それ"は、待雪かえでという人間の背負うべきではない業だった】
618 :キャットV ◆UYdM4POjBM [sage]:2019/03/16(土) 22:38:32.04 ID:jrhj1Q9Vo
>>598

(……あれ、なんか足元がゆっくり沈んでいるような気がしない……?
この船……沈んでない?もしかしなくても決着急がないとやばくない……?)


【じんわりと戻りつつある左半身の感覚も含めて、先ほどより甲板からの景色が低く感じられる事に気が付く】
【大急ぎで勝負を付けたほうがよさそうな……そんな感じだ】

>>614

そうかい!そんなにかっこいい王様なのかいアルトリウスさんとやらはさぁ
だが照れて称賛を王様に分ける事を考えないで素直にきみの自信に変えておきなよ!

謙遜はいらない!きみは強い……このぼくが真っ当に超えてやりたいと思うほどにね!!


【「そんなにぼくの可能性を見てみたいなら見せてやる!」―――そんな自信に満ちた気持ちが吹き上がる】
【極度の集中、剣の動きを見切れ、最善の角度から打ち込んでやれ】
【幾度となく実戦を重ね培った己の目を信じ―――最高の一撃を叩きつけてやる】

【そんな中に見えたミズキの隙、ミスか?彼はあまりにも早く動き過ぎてしまったようだ】
【それでは自分には届かない、奥義を叩き込む絶好のチャンスが見えた!】


ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!刻むぞ血液のビート!!――サンライトイエローオーバー……!!


【最高の一撃を極めようとした瞬間、アグラヴェインの炎が、左が鈍い分より集中していた右足の神経に焼けつくような痛みを生じさせる】
【炎が足から―――絡め手!?剣よりも先に炎を避けなければと考えてしまった―――その一瞬の攻防の中で過敏すぎる動きをしてしまった結果】

【ざくり―――と、大きな手応えがミズキの手に響き渡る―――】


―――ぐ、あ、……なんで……決めてすぐに……"剣"から……目を離しちゃうかな……ぼ、く……!


【アーマーさえも貫くその技量は見事にドラの腹部のど真ん中を真っすぐ深々と―――突き刺していた】
【ゴフッ!!と仮面の口部分の隙間から血を吐く、内臓に達した、大ダメージ!!】
619 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2019/03/16(土) 22:41:30.74 ID:8Xgtcb1uO
>607

【太陽光を捻じ曲げて放たれる"ヘヴンズ・レイ"――尋常ではないその行為は】
【巨人の頭部を融かす。けれど巨人は死んだわけでもないし、テルミドールも生きている】
【だから、 Vector- Canon≠ノよる質量断層砲を完全には防ぐことは能わず】


              「―――――――――――ッ」


【念動力場がカンパニー・マンの前に形成されて大方は防いだものの威力は殺せず】
【包帯も衣服も、あちこちに裂傷が走る。そして爆風が落ち着いたならその人型は】
【テルミドールの姿を確認する。その時、テルミドールは目の当たりにするだろう】

【顔を包む包帯に刻まれた裂傷、そこから顔を覗かせる異形の姿を】
【"虚無に揺蕩う異形の六眼"―――素顔は墓場の王・ギンツブルクと全く同じ】
【六つの目とその体躯がギンツブルクと同一であった。即ち墓場の王の素性であった】


           「―――――――――――― 
                  お見事。ミヒャエル・テルミドール」


【念動力で大気を振るわせてそれっぽく紡ぐ言葉、感情など籠っていない】
【依然として宙に浮いているならば、滑るようにテルミドールの眼前まで迫る】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/03/16(土) 22:41:38.23 ID:M0G7o3Xr0
>>608>>612>>ALL

【じいっと覗き込んでいた、通信越し、この場に居ない人間と話しながらであれど、目はどこまでもどこまでも、件の術式、追いかけていたなら】
【「――――――――――――――――あれ、」なんて声の紛れ込む瞬間、他の人物らは観測するのだろうか。――難しい問題の、解き方のきっかけに気づく瞬間みたいに】

あれ……、これ、――、ここが、こうなって、こうだから……。えと……。――――そしたら、多分、これ、こうで、……こう……だから……。
――――エーリカさん、これ、見たことある? この書き方、……あれですよ、私、見たことあります、――。もう少し、勉強すれば、良かったかなぁ――っ。

【ぽつりぽつりと呟いていた、口元を覆うように添えた指先越しの声は幾らも不明瞭なのだとしても、あまり聞く必要のない呟きであった、――だとしても】
【彼女が何かに気づきつつあること、くらいは伝わるのだろうか。なればリアルタイムで同じ視界、共有するエーリカに話掛ける瞬間も、またあって、】
【――エーリカがどう答えようとも、彼女は何かに気づいてしまう。――。何とは言わなかった。けれどエーリカに話しかけたことで、エーリカには、その意味、分かるのだろうし】
【そうしたらきっとアリアにも伝わるのだろう。――蛇教にて用いられた魔術と似ているのかもしれないって。ならば、同じようにすれば、読み解けるのかもしれない、なんて、】

むう…………――――――あー。あ。……あ、スイッチあった。………………押さないですよ!? 偏見やめてください!

【そうして読みつかれた刹那もあるのだろう、――――、うぐうと呻いた、消耗はやはり著しいから、本当なら今すぐにだって休みたいって、身体が訴え始めていた】
【――微かな眠気を感じつつあった、だからそれを噛み殺すために身体を伸ばす、――といってもお腹がばっくり切れているのだから、控えめに。そしたら、見つけちゃうもの】
【――――報告した声が、――数秒後に何かに気づいて慌てて添えた。「上昇って書いてあるスイッチがあーるーのー!」声だけの通信越しでも><←こういう表情、伝えるなら】

――――――――…………………………。

【だのに、彼女はある時点で沈黙してしまうのだろう。何も言わなかった。震える吐息を一度電波に乗せて、それきりだった】

アリアさん……。

【問いかけはもはや上司に向けてか、母親に向けてか、愛しい人に向けてか、――それとも或いは自問自答に等しいのかもしれない。他の誰でもない貴女に決めてほしいって】
【何を、って、きっと、確かめる必要もなかった。だって私も私も"私"だから。――――"出来る"ってこと、気づいてしまったんだって、きっと気づいてくれるから】
【今すぐここに来てって言ってしまいそうなのをきっと必死に堪えていた、(ともすればそれは蛇念を介してエーリカに届いてしまうのだから、非道い話だった)】
【だからきっと取り乱していた、その意味は知っていて/だけど寸前まで自分には関係ないことだって思ってて/関係あるとしたなら被害者だと/だのに/だのに/なんで?】
621 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 22:44:31.92 ID:9Xfcwn8j0
>>604>>607

「もう一人のギンツブルク殿?」
「墓場の王ではない、現象?と」

【やはりと言うべきか、、この場においてあの存在の明確な回答は得られそうにない】
【それは後日に、ゆっくりと話ができる場で、話を聞けばよいのであろうが】
【そして、二人揃って到達する大和】
【だが当の曽根上ミチカは、まるで取り付く島もなく】
【思念により力場を発生させ、二人を近づけまいとしている】

――駆逐艦『島風』――

<お、前らアレを見よったか!?>
<ああ、戦艦です、戦艦の乗員たちが最後に!>

――軽巡洋艦『阿武隈』――

<解らん事だらけだが、これだけは解る!>
<ああ、魔導海軍の正念場だ!>

――空母『翔鶴』――
<俺たちはまだ無傷だ!>
<どうせ、ここで沈むかも知れねえだ、やるしかねえ!>

――空母『瑞鶴』――
<翔鶴の奴らやる気だぞ!>
<よっしゃ、五航戦の意地ってのを見せてやる!>

――重巡洋艦『鳥海』――
<戦艦がねえ今>
<んだんだ、重巡洋艦の主砲が頼みずら!>


【テルミドールの称賛は、ある種的を射ていたのかも知れない】
【腕一つとなり、そしてそれすらもカンパニー・マンへと向けたナインボール】
【あとは蛻の殻となり、その場に浮翌遊するだけの存在となったソレに】
【そして背後に控える、氷の艦隊に向けて】
【そして、ナインボールからその場に出現したテルミドールに向けて】
【全戦艦の轟沈を目の当たりにした、海軍全艦艇が、一斉に牙をむいた】





              【全艦艇、主砲、副砲一斉射、航空機一斉発艦】


【無数の砲弾、魔導砲が、航空機からの空対艦ミサイルが、機銃が】
【氷の艦隊、ナインボール、テルミドールに迫る】
622 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 22:45:22.16 ID:MHfb8plRo
>>618

【深々と突き刺した刃を抜く、鍔鳴り一つ、納刀の仕草までも流麗に】
【彼はドラに視線を向けると、──── 小さく礼をするのだろう】


素晴らしい技量でした、その若さでこのレベルとは、先が楽しみですね
──── ええ、大丈夫です貴方様は死にません、ちゃんと見えています

願わくばもっと真剣勝負で行きたかったのですが、こればかりは上手くいきませんね

貴方様が先へと進む限り、何れ私達は巡り会うでしょう、──── その時まで、生きていられる様
私も貴方様も、無事でいることを、願っていますよ


【長居は出来ない、少なくともこの船は "まもなく沈む" ──── 】
【それを察した彼は、甲板を歩き海へと降りるだろう、何の躊躇いも無く泳いでいく】
【騎士道を体現した、──── 規格外の剣士、ランスロットの名は伊達ではなかった】


/こんな所でしょうか! お疲れ様でした!
623 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2019/03/16(土) 22:45:47.42 ID:dPLVBhQho
>>615
【二人は笑った、繋がり合って笑った。それはもはや、運命の出会いとすら言えた】
【毒をもって深く合一した二人は、この場の騒乱に何の関わりもなく、ただ幸福であった】

【互いに触れ合い。毒が循環する。自らの毒を注ぎこみ。相手の毒を受け入れる】
【絡み合って転がるその様は、本人たちにしかわからない無限の快感であった】

ええ、ええ、ええ、……!! こんなの、こんなの今まで知らなかった……!!!
あなたもクールですよ、これまで出会った誰よりも!! ここに来て良かった、あなたに会えてよかった!!!

今日この日、この瞬間のために生きて来たといってもいい―――――!! ああ、世界が見える……!!
気持ちいい……ああ……

【無限とも思えた快楽の渦が去り、心地よい虚脱感が訪れる。絡み合った手の先、無粋な手榴弾を包み込む手】
【ポイゾニックにはこの上なく美しく思えた。彼女が自分の為にしてくれたのだと。そう悟れば、感動の血涙を流した】

【飛び散る肉片をなおも抱きしめるように。ポイゾニックは両手を伸ばした】

(ありがとう、ありがとう……!! あなたのことは、このポイゾニック・ジャンキーが永遠に忘れません……!!)
(本当にありがとう……ありがとう、アオイさん……!!)

【何故か名乗らなかった名前がわかった。己の名前も、きっと伝わったと確信した】
【これまでになかった歓喜と共に。ポイゾニックは完全に力尽きた】

【消えない傷と謎を残し。二人の魔導書は地獄に帰っていった】

……ポイゾニック。当分、休め。言いたいことは多々あるが、ともあれ良くやった

【残されたカニバディールは、残骸となったポイゾニックを肉のうちに取り込むと】
【ズタボロになった身体を引きずって歩き出す。ともあれ、死体となった配下たちを全員回収するため】

【そして、この戦いの行く末を見届けるために】

/了解です、ありがとうございました!! 背景になること覚悟でしたが、乱入いただいたおかげでさらに楽しめました!!
/こちらこそ、お付き合いありがとうございました!!
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2019/03/16(土) 22:49:02.65 ID:H1oVOAiDO
>>616

【彼女が通った後を辿ってきたのならば、そこに生命の痕跡など欠片もなかった】
【灰すらも2度3度と焼き尽くされ────アグラヴェイン が戦った後は、いつも似た光景が広がっていた】
【故に、今更トリスタンが船内の景色に驚くことはないのだろうけれど】


あぁ…………トリスタンさん。ご無事でしたのね
えぇ、えぇ──えぇ、っと……、…………はい、これは私が

それと────本来の目的である“いぶき”の核/ホムンクルスの奪取、ですけれど
えぇと…………そっちは、失敗…………しちゃいまして
一応ホムンクルスの破壊も試みたのですが、うまく逃げられちゃいました
ミレーユさん、って方に持ち逃げされちゃったのですけれど──

あ、脱出…………あぁ、そう、そう……ですね!
確かにここから逃げ出さなきゃいけません、ね
とりあえず…………そうです、けれど────えぇ、と

…………出口、は。……………………そ、の
どっちに行けば、…………よろしいのでしょうか


【自分が焔の出所であることに関しては、少し恥ずかしそうに。任務報告に関しては気まずそうに】
【ころころと表情が変わるのだ。血なまぐさい戦場にいたばかりだというのに、彼女は】
【挙げ句の果てには道がわからないと、言いづらそうにトリスタンに伝え】

【彼が道を知っているようならば、トリスタンを灼いてしまわぬよう後ろから付いていくのだ】
【翼は出したまま──勿論、咎められれば翼は引っ込めてしまうのだが】
625 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2019/03/16(土) 22:50:43.60 ID:ApAU9bVr0
>>619

―――ああ、ありがとう。しかしその姿。
君が噂の公安五課の王にして死者を統べるもの、ギンツブルグ≠ニいうわけだな。


国内放送でも好き放題言わせて貰って悪いな、まぁどれかは当たっているのだろう?


【大気を震わせる声に対して、テルミドールは淡々と答える。】
【眼前の相手の実力は既に理解している。オリジナル・イレブンと同等の出力だ。】

【即ち―――対応を誤れば即座に死。今度こそ。】


                        堕ちろ



【滑るように急速接近するカンパニー・マンに対して、テルミドールは騎士剣を虚空に振るう。】
【まだ刃が届く距離では到底ないのに―――だが。】


【突如としてカンパニー・マンの胴体を切り裂くように斬撃が出現するだろう。】
【そう、出現≠ネのだ。斬撃を飛ばした、などと言うものではない剣を振るう動作から一切のラグのない一撃。】

【ほぼ防御不可能の一撃のようだが、カンパニー・マンであればそれが訪れる瞬間空間が僅かに揺れる≠フが分かるだろう。】
626 : ◆Dfjr0fQBtQ [saga !red_res]:2019/03/16(土) 22:55:32.21 ID:MHfb8plRo
>>616>>624>>〈円卓〉

【船内に居る二人の元に、一陣の風が吹き込んでくる】
【触れたならばそれは確かな旋風となって、二人を運んでいくだろう】


【 ──── 港から少し離れた森の中、開けたスペースへと、二人を運ぶはずだ】
【そして、そこには ──── 何人かの "騎士達" が思い思いに鎮座している事だろう】



──── ご苦労さん、まあ、また派手にやっちまったな



【黒い短髪を派手に撫で付け、胸部を大きく露出した耽美的な黒のドレスシャツ】
【黒の司祭服を袖を通さずに羽織り、首元には申し訳程度のロザリオを垂らして】
【真紅の瞳が印象的な長身の男性 ──── マーリン=z

【咥え煙草で声をかけるぐらいには心配している様であった、何処がだ】
627 : ◆zlCN2ONzFo [!美鳥_res]:2019/03/16(土) 22:55:50.82 ID:9Xfcwn8j0
>>600>>615>>623

「っぐッ!」
「何を、小悪党風情が……がふッ」

【蹴りを真面に受けて、海兵の三人がまとめて吹き飛ばされる】
【だが、当の赤鬼、いや、カニバディールも無事では済んでいない】
【次々と延焼する海と、港】
【囂々と有害な匂いを撒き散らしながら、赤黒く燃えるそれらを背景に】
【あるいは艦の轟沈で海上に投げ出された、海軍兵士を炙りながら】
【総崩れとなった、海兵隊前線は蜘蛛の子を散らすように散り散りになる】
【また、カニバディールが言う様に、巨人も健在】
【頼みの魔導イージスは満足に動けぬ状態を作り出され】
【大和は空中から、その規格外の主砲を構えて】







                                       【櫻州の終焉を、物語るように……】



【少女と青年は、赤鬼達に止めを刺されたようだ】
【謎を残す二人であったが、カニバディールは何か掴んだものがあっただろうか?】
【とにもかくにも、港はもう持ちそうにはない】
【残りの海兵も部隊として機能するのは僅か】
【この奇