【勘違いするなよ】能力者スレ【別に助けたワケじゃねえ】

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2018/11/03(土) 09:03:57.04 ID:Yt22jEpgO
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/internet/14029/】 

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。

この世界は「多様性のある世界」です。
完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
コテハン「推奨」です!
基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)

【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。

国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。
全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。

 勝手に世界を氷河期などにはしないように。

能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について

 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1533607509/】
wiki  【http://www53.atwiki.jp/nrks/
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/03(土) 10:23:43.87 ID:7W8uN8Hp0
>>1乙ですっ
3 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 14:32:58.17 ID:z86tKygMo
>>1乙です!


まったく、逃げ足としぶとさだけは折り紙付きの連中なんですよ
当局も壊滅のために、いろいろと手を尽くしましたが、何しろここ最近は他に優先すべき案件が多くありましてね

【集まった貴方たちへと語り掛けるのは、水の国の警察官僚の一人。今回の依頼者である】
【眼前のスクリーンに映し出されているのは、ある犯罪集団についての情報だった】

【『スクラップズ』。カノッサ機関No.29、カニバディールを頭目とする盗賊団】
【首領のカニバディールを始め、顔と名前がわかっている主要メンバー15名の写真と主な罪状】
【いずれ劣らぬ異形、かつ凶悪極まる犯行の数々】

【そして、彼らがこれまで起こしてきた複数の事件について。昼の国での二回にわたる大規模テロ】
【紛争地帯や路地裏における殺戮・略奪・誘拐。スナッフムービーの制作と販売。数えきれない件数の窃盗・強盗】
【その他諸々、懲役に換算すれば累計で1000年近くには達するだろう】


風の国でUT事務所に配下二人と共に現れ、返り討ちにされた一件以来、この半年余りは
目立った行動は見られていなかったのですが……。最近になって、奴らの潜伏先の一つが特定されたのです
『泥の街』郊外。この世の掃きだめとも言うべき場所です。奴らの隠れ家としてはピッタリですな

【スクリーンが切り替わる。遠隔から撮影されたらしい、中規模の建造物。見た目は、ただの工場のように見える】

今回、皆さまに依頼したいのは、この施設への潜入・調査です
無論、相応の用意はあります。我々が用意したこのステルス迷彩装置です

身体のどこかに装着していただき、起動すれば完全な透明化が可能となります

カメラも内蔵しておりますので、皆さまはただ施設内をくまなく歩きまわっていただければ
『スクラップズ』の施設内の様子を撮影・記録出来る、というわけです

通信機としても使用できるので、状況に応じて相互に連絡を取り合うことも出来るでしょう

【配布されるのは、小型のバッジのような物体。運命を預けるには頼りなさげだが、迷彩の機能のほどは確かである】
【潜入者たちが、施設内の盗賊どもに自ら攻撃を仕掛けでもしない限りは、まず見抜かれることはないはずだ】


依頼は調査ではありますが、皆さまも腕に覚えがあられるはず
もちろん、その場で『スクラップズ』を殲滅していただいても、一向に構いませんぞ!

確かに、今まで各国の捜査の手をすり抜けて来た奴らですが、それは単に小物ゆえの臆病さからくる逃げ足ゆえ
カニバディールもその一味も、悪党としては所詮三流! 現に、今まで確認されている戦闘の大半において敗走しています
規模も、せいぜいが100名かそこらでしょう。一騎当千の皆さま方なら、何の問題もありますまい! ハッハッハ!!

【そう言って笑う警察官僚。舐めすぎているようにも見えるかもしれないが、事実でもある】
【世界を漂白せんとする『黒幕』。欲望のシステムを牛耳ろうとする『円卓』。並行世界から現れた『虚神』】

【数々の巨大な陰謀・恐るべき組織に比べれば、あまりに貧弱な寄せ集めのゴロツキどもだ。それらを相手にしてきただろう貴方たちなら、問題にもなるまい】
【官僚の言葉を、貴方たちがそのまま肯定するかは個々人によって違うだろうが。ともあれ、依頼は成される。その後、貴方たちは現地へ向かうことになるだろう】

/続きます
4 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 14:34:25.87 ID:z86tKygMo
――――はい。問題なく出立しました。全て滞りなく

‘ご苦労。『スクラップズ』のやっていることがわかれば良し。奴らが壊滅すれば更に良し’
‘失敗したとしても、我々の崇高な理念の障害となる者が消える。どう転んでも損はない’

‘全ては、新しい世界の為だ’

【能力者たちが去った後。警察官僚は、水の国の野党議員の一人とそんな言葉を交わした】
【『黒幕』の末端に属する彼らの浅慮な謀略。それが、今回の発端である】



【ステルス迷彩の機能は確かだ。最悪の治安で知られる『泥の街』も、難なくすり抜けられるはず】
【すぐに、事前に見せられた写真にあった通りの現場にたどり着くだろう。中規模の工場。間近で見ても、外観は何の変哲もない】

【潜入経路は2つ。片方は工場の裏手、『資材搬入口』と表示された大きなシャッター。時折、中型車両がどこからか帰還し、その入り口から中に入っていく】
【開閉に伴う隙は大きく、次の車両の進入についていけばたやすく入り込めるだろう】

【もう片方は工場の正面玄関。監視カメラは設置されているが、不用心にも見張りはいない】
【こちらも、シャッターは開いている。堂々と乗り込むことが出来るだろう】

/突発の探索イベント的な奴です。お付き合いいただける方いらっしゃれば、お願いします!
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/03(土) 15:04:42.09 ID:fwFjh18G0
>>3-4

ふーん。ふーーーーーーん。隠れ家とか持ってたんだふううーーーーーん。
水でも流すか火で燃やすかしたら早いんじゃないですかね、知りません、けど……

【集められたその場で少女はかつんかつんと、組んだ腕の先、爪先を打ち鳴らしていた】
【灰青の瞳でじいと食い入るように見やるのは異形の首領の映像。……何かしら、因縁があるらしく】
【そいつばかりをずっと見ていた。彩度の低い瞳に薄ら、昏い閃光が瞬いたような、錯覚】

…………、……まあ、いいです。「やらせて」いただけるなら、それで。

【白い髪の少女。落ち着いた色合いの服装も含めて、迷彩なんて無くても、風景に溶け込めてしまえそう】
【そんな風体の、細く小柄な人物が――けれどここに集められたというのなら、何かしら】
【戦うための能のある人なんだろう。何も怯むことなく装置を受け取って、移動して、工場へ】

【選んだ道は「正面玄関」。何も遠慮することなく、静やかに、足音も立てずに堂々と。内部へ侵入していく――】

//遅くなりました、佳月です!どうぞよろしくお願いしますー
6 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 15:10:12.52 ID:z86tKygMo
>>5
【正面玄関を入れば、まずは簡素で小さなエントランスホールらしき空間に出くわすだろう】
【白い大理石の床。白い壁。来客などないゆえか、受付も何も存在しない殺風景】

【その先に、二手に分かれた通路。潜入者から向かって左、そちらから一人分の足音がする】
【足音の主は、すぐに姿を現した。額の上で頭蓋が断ち切られて剥き出しの脳をカプセルで覆い、さらに頭頂にアンテナを突き立てた男】
【写真にあった主要メンバーの一人、ノーティヒア・ウェーブナーだ】

歩く時にふくらはぎの筋肉は、血液を押し上げる。第二の心臓とも呼ばれるという
心臓とは、即ち筋肉の動きに過ぎない。そのただの筋肉が我々の生命線なら、我々の意志はどこに介在するのだろう

【わけのわからないことをブツブツと一人呟きながら、ノーティヒアは通路を横切ろうとする】
【服にプリントされた天体に仕込まれた電飾が光り、壁を淡く照らし出す】

【潜入者には見えるだろうか、その壁に施設の簡易マップがある。確認すれば、他の潜入者にその情報を送ることも出来るだろう】
【一時立ち止まって見てみれば、各部屋の名称も確認できるはずだ】


【『資材搬入口』、『正面玄関』、『居住エリア』、『資料室』、『厨房』、『大食堂』といった一般的な名称もあれば】
【『廃の国原生生物メンバー居住エリア』、『食肉加工所』、『標本室』、『資材選別室』、『戦利品保管所』、『クリーチャー製造エリア』といった】
【不穏な気配を纏わせるものもあった。このホールから直接に繋がっているのは2か所】

【ノーティヒアが歩いてきた方角、『資料室』。ノーティヒアが向かう方角、『居住エリア』】
【潜入者はいずれを選ぶか】
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/03(土) 15:28:45.94 ID:fwFjh18G0
>>6

………………きっも……こんなんしかいないんですかスクラップズ。
アタマがアレなら部下もアレなんですね、ほんともお、……早速帰りたくなってきた。

【横切っていく異形を見てあからさまに顔を歪めながらも、少女は吹っ切るように前を見て】
【じっと施設の中を観察する。そうして地図を見る。そしてまた――歪めるのだ、表情を】

……………………無駄にきっちり部屋分けしやがって、変なトコ律儀だな、ムカつく……
しかもどう考えてもイヤな予感しかしない部屋名ばっか、食堂とか、逆に浮きすぎてて怖いし……

ここから行けるのは、……ふたつかあ。んー、いきなり人の多そうな居住エリア行くのはな、
いくら迷彩があっても、少し不安だし……こっちかな。……何の資料が置いてあるんだか。

【ひた、と地図に指先を触れて、なぞって――選んだのは「資料室」。やはり足音を立てずに、向かう】
8 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 15:36:43.93 ID:z86tKygMo
>>7
【彼女の感想はあまりに正しい。外見・内面共にグズグズに歪み切った者が大半を占めるのがスクラップズだ】
【それでも、その異形を見てこの反応を返せる辺りは、彼女もJusticeや外務八課で修羅場を潜った精鋭である証拠だろう】

【似合わない几帳面さは、カニバディールの精神の表れか。不穏な部屋名は、未だ底を見せず】
【彼女が向かう先、『資料室』には何の障害もなく入り込めるだろう】


【『資料室』は、何の変哲もない事務所のような場所だった。この異形どもの施設の中では、浮いてすらいる】
【複数の本棚は几帳面に整頓され、上部に資料の区分けが表記されている】
【大半は顧客情報やカノッサ機関内部の活動情報、資材≠フ仕入れ記録や用途の記録、帳簿】
【備品や武装の出入り、使用状況。いずれも、日々事細かに記録されたもの】


【奥には、会議スペースのような空間が見える。複数の長机に、ホワイトボード】
【ボードには、何らかの作業工程の進捗を示すガントチャートが掲示されていた】

【チャートの上部には、『ブラック・ボックス発掘計画』とある。かなり以前からの計画らしいが】
【覗き込めば、ここ最近の公安関連の事件や、虚神に纏わるインシデントの日付に合わせて、工期の遅れが発生していることが読み取れるだろう】


【周辺の本棚や机を調べれば、何かしらの情報はわかるかもしれない】
9 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 15:42:11.02 ID:a10C/xTl0
>>4

【―――――――――】

【一息遅れて、工場の裏手にある『資材搬入口』から侵入する気配が一つ。】
【その人物は小柄であり中型車両の陰にはすっぽりと隠れられる、さらには授けられたステルス迷彩】
【問題なく潜入は完了した。ステルス迷彩をつけつつ侵入者は息を吐き出した。】

―――造作もないな、しかしこのような近代の兵装を使うなど………致し方なしか
まぁ良い、異端がそこにいるならどんな手も使ってどんな事もしてみせよう。

>>7こちらも潜入した、何かあれば言ってくれ》


【その人物は白い外套を頭まですっぽりと被り、そこからミントグリーンのおさげが垂れている】
【ポツリと小さく独り言を呟きながら周囲を見渡し、同じく潜入した人物に対して報告を入れる】
10 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 15:45:45.51 ID:z86tKygMo
>>9
【資材搬入口に乗り込めば、たった今一緒に入ってきた中型車両から二つの人影が降り立つ】

【片方は、オールバックにした鉛色の髪と同色の瞳を持ち、両耳と口元・舌の外周にピアスを付けた男】
【もう片方は、民族衣装・サリーを纏った褐色肌のぼんやりした表情の女】

【事前資料にあったスクラップズのメンバー、首領代理のスカーベッジ・トラーシュと、エレファーナ・スタンプだ】

「ぱお〜ん……スカーさん、お腹空いたよお……」
運んできた資材≠運搬したら、一旦お前の作業は仕舞いだ、それまで我慢しろおぉ! 今日はこの後、ボスの飯が食えるんだからな
「ぱお〜! そうだった! ご飯、ご飯、ボスのご飯〜♪」
わかったらとっとと、身ぐるみ剥がして仕分けの奴らに引き渡せ! こいつらは食肉用だ、遅れたらボスの機嫌が悪くなるぞ!
「はぁ〜い、スカーさん。ほら、早く来てよお〜!」

【機嫌よさげに鼻歌を歌いながら、エレファーナが荷台を開いて太いロープを引く】
【引きずられるように降りて来たのは、数珠つなぎにされた10人ほどの少年たちであった。柄の悪そうな恰好をしているが、今や見る影もなく怯えている】
【猿轡を噛まされ、悲鳴も上げられない彼らをエレファーナが引っ立てていく。傍らでスカーベッジは、搬入口の奥から来た別の一人と話し始めた】

【女子用の学生服に身を包み、ストレートの銀髪をなびかせた、全身真っ青な肌の女。主要メンバーの一人、蓮華院 美鈴】


『お疲れ、スカーベッジ。送信されてきた資材データ見たけど、今回のは小物だね?』

ああ、暴走族のクソガキどもだからなあぁ。せいぜいが、夜の街走り回って、女見つけたら引っさらって
寄ってたかって犯して殺してを、3・4件繰り返したって程度の連中だよ

それに、刑務所長の野郎、今回で取引は最後にしろだとよ! 偉そうに抜かしやがってえぇ……

『またかい? 水の国の刑務所長のほとんどから似たような打診が続いて、とうとう少年刑務所もか』
『まあ、もともと家族が引き取ることが多いから、取引回数は少なかったけどさ』

難癖付けてくる親がいる時ゃ、一家纏めて消してやったこともあったのによおぉ!
『黒幕』どもの影響なんだろうが、もう水の国で犯罪者買うのは無理かもなあぁ……

【愚痴っぽく呟くスカーベッジと、適当に相槌を打つ美鈴が搬入口奥の通路を歩いて奥へ向かっていく】

【その先の道は、二手に分かれている。右は、エレファーナが暴走族を引っ張って消えた通路。矢印と共に『資材選別室』と表記されている】
【左は、スカーベッジと美鈴が歩いていく通路。同じく矢印と共に『居住エリア』と表記されている】

【どちらを選ぶかは、潜入者の自由だ。どちらにせよ、施設の構造上、最終的にはその先のどれをも目にすることにはなるだろうが】
11 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 15:47:16.07 ID:fwFjh18G0
>>8

…………ほんっとに無駄に几帳面。私のデスクよりきれいでムカつくな……。
会議、会議なんて成立するの……? あの脳味噌出てた人とかも参加するのかな……?

【妙な感想ばかり浮かんでしまうのは、ここが異形の巣窟だから。内心でそう言い訳しつつ】
【とりあえず本棚に並ぶ資料の背面をざあっと眺めて、何か手に取るべきものがないか】
【探していく。ブラック・ボックスとやらの話も気になるが、それだけでは何もわからないから】


>>9

≪……あ。お疲れ様です。白坂佳月と申します。正面から侵入して、今は資料室……? に、います≫

【報告に返す言葉は曖昧。資料の内容をじっくり読むまでには至っていないらしい】
【何か気に留めておくべきものがあるというなら、声をかけておけば、少女はそれを探すだろう】
12 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 15:49:10.20 ID:QGYZltBN0
>>3>>4

【ふたりの女が、寡然として立ち尽くして彼らの言葉に耳を傾けていた。 】
【一人は、長い銀髪の女であった。黒い外套を纏った、ひどく背の高い女。 ─── 冷たく儚げな横顔は、その輪郭さえ朧であり】
【だがどこか焦燥に震えるようでさえもあった。顔の右半面を覆う長い前髪が揺れた。晒された左眼を忌々しく眇めていた。結んだ瑞々しい唇を堪えるように歪めていた】
【 ─── 頭痛でも堪えているのだろうか。掌の硬骨を目許に押しやって、塵労を示す形で首を振った。吐き出されるのは、仄暗い嘆息。】


「 ……… どうにも、」「虫の居所が悪いわ、ね。」
「 ──── デイジーカッターでも、ブチ込んでやれば、済みそうなものを ……… 。」


【月経的な苛立ちを隠すこともない振舞に、付き添う黒髪の女は敬遠じみた表情で相手を見上げた。 青い目をした眼鏡の女】
【 ─── やや高い背丈を、この場には不似合いな/然し本質としてどうしようもなく似合ったゴスロリに覆い隠し、脚元は気まぐれな黒いピンヒール】
【何より白い左手の薬指に、銀色と一点の赤を輝かせていた。 ─── 結局のところ、やはり彼も漏らすのは嘆息であり】
【対手の憂鬱に関しては理解していた。執行の頓挫、伴侶の難局、故も知らぬ幻覚。まして今回の目標は個人的な仇敵であった。ならば憤懣も貯まろうという物であるなら】


『うわ、おっかな。』『向こうとしては首ィ持って帰ってほしーんでしょ。口車に乗ったげよ、ね?』


【いずれにせよ彼女らはオーダーを受け入れた。 ─── 『性能いいな。ウチの熱光学迷彩と後で比較試験しよっかな』】
【潜入はごく恙無く進んだ。黒髪の女はライフルを、銀髪の女はハンドガンを携え、その両方にサプレッサーを装着し】
【 ─── 差し当たっては、所属の同じ人間が、先に向かっている目標を選んだ。『正面玄関』、のち『資料室』へと】
13 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 15:58:59.78 ID:a10C/xTl0
>>10

【現れた三人のメンバー、中には情報にあった幹部の姿も見える。】
【連行されていく少年達の姿に眼を細めて思案しながらも、ひとまずは様子を伺うのみに留める】
【そして分かれ道までいけば一度立ち止まり、今後起きうる事を想定する。】

―――、どうやら水の国は噂通りの腐敗具合らしいな。囚人とはいえ所長が売り飛ばすとは。
それにこいつら人肉≠食べているのか…!?なんという冒涜、許されるはずもない。

>>11

《こちらは搬入口から入って進んでいる。どうやら拉致されてきた人々が運び込まれたようだ》
《犯罪者のようだが捨て置けない。頃合を見て騒がしくなるかもしれないが―――先に謝っておく。》

《―――それと、水の国におけるカルト教団関係の資料があればピックアップしてくれ》


【どこか幼さと厳格さが同居する声で通信する、先に謝っておくのも含めてどうにも堅物のようだった。】

【通信を切れば白い外套の侵入者は『資材選別室』方面へと進む。】
14 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 16:09:56.97 ID:z86tKygMo
>>11
>>12
【暗部たる正義組織、外務八課。その精鋭が三人。スクラップズの危機に、盗賊どもはまだ気がつかない】
【資料室まで、アリアとミレーユも何の障害もなく辿り着くだろう。三人で手分けして、捜索することになるだろうか】


【本棚に収められた書類の中でまず目を引くのは、『虚神』と書かれた区分けのものだろうか。異世界の神々に関わるインシデントの経緯や】
【INF財団という組織についての断片的情報などが見て取れる。調査は、芳しいとは言えないようだ】

【カゲツがそれらを手に取っていけば、複数の情報が手に入るだろう】
【『神話生物リスト』と称された名前の羅列。INF-001・グランギニョルを筆頭に並ぶ虚神たち】
【レッド・ヘリング、シャーデンフロイデ、ジャ=ロの名は、横線で消され『消滅』と書き加えられている】

【ロールシャッハ、スナークの名の下には複数の詳細情報が書き込まれている】
【スナーク。またの名を病魔イル=ナイトウィッシュ。人間への強い憎悪。インシデント・信仰の工場における遭遇時の状況について細かく】
【ロールシャッハ。現状、最重要警戒対象。水槽に浮かべられた脳。悍ましきその目的】

【ロールシャッハの項目には、旧市街ストックホルムでの調査記録も添えられている】
【元INF財団職員の成れの果てとの遭遇。向こうの世界のパソコンからの情報。ロールシャッハの財団の軽視】
【そこから付随して、<harmony/plan>は向こうの世界における、ロールシャッハへの対抗手段だったのでは、との考察についても】

【それらリストの名前の中で、ただ一つ。INF-002・鵺。その名だけが、苛立たし気なぐちゃぐちゃとした線で塗られ】
【その横に、こう殴り書きされていた。『そんな未来など、最初からなかった』】


【外務八課に属するカゲツならば、組織から聞いている情報が大半だろうが】
【有用なのは、ストックホルムでの調査記録くらいだろうか。彼女の同僚であるアリア、ミレーユ、タマキと思われる外見特徴と共に】
【その場に居合わせた人物のことも記録されていた。外務八課以外では、SACRILEGEのギンプレーンとディー】

【そして、彼女の親友、夕月もその場にいたことがわかるだろう。カゲツの上司、後藤が水の国最高議会の議員】
【イスラフィールと会っていたことを察知していれば、その辺りの事情も呑み込めるだろうか】
【その場合、議員とカニバディールに何らかの関係があったのかという、疑念も生まれるかもしれないが】


【その隣には、『黒幕』と称された区分けに、複数の資料が並んでいたが、『虚神』の棚より明らかに量が少ない】
【『黒幕』に属する者たちで、名前がわかっているもの。婦警・曽根上ミチカ。ケイ・ガーヴェイ。詳細不明の六罪王・ロジェクト】

【最後の一人、嵯峨野 鳴海という名は二本線で消され、隣に『ロールシャッハに成り代わられた』と書かれ】
【下には、スクラップズが潜入したらしい<harmony/group>のビルにおける、調査記録も発見できるだろう】


【めぼしい最後の棚には、『敵対者リスト』と書かれた資料。並ぶはいくつもの名前と組織名。敵に回す相手が多いのは当然か】
【自警団や警察。UTにJustice。そして、外務八課の名もあった】

【流石に、外務八課のメンバーについては多くは掴んでいないらしい。また、カゲツの名も元Justiceの項目に振られている。彼女の現在の所属は掴んでいないのだろう】
【名がわかっているのはアリアのみ。その隣には、先のストックホルムで目にしたタマキの外見的特徴。距離感からして、おそらく同じ八課メンバーとの推測】

【その下には、夕月の名の横にその伴侶、名前不明、性別は骨格と肉の形からして男、と記されている】
【アリアにとって重要なのは、その下にある名前だろう。蜜姫かえで。元サーペント・カルト】

【その下には、あの病室でカニバディールが行った尋問の記録と共に、こう殴り書きされていた】
【『最悪の味』。『クズ肉』。『存在自体が食肉への冒涜』。『敵対は確実。発見次第、抹[ピーーー]べし』】

【そこから、さらにサーペント・カルトの項目をも参照すれば。彼女らは知るだろう】
【オフィウクスのうち、二人の死に直接間接、カニバディールが関与し。うち片方、サビクと呼ばれた少年を】
【直接に手に賭けた挙句、冒涜者に遺体を売り飛ばした事実を】

【有用な情報はこのくらいか。奥にもう一つ扉。表記は『標本室』、『クリーチャー製造エリア』】
15 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 16:19:15.38 ID:z86tKygMo
>>13
【まさに、この世界全体に蔓延する腐敗の気配がそこにあった】
【『黒幕』の陰謀は、皮肉にもその一端にブレーキをかける役割も確かに果たしていたらしい】

【正確には、人肉を消費するのは首領以下、一部メンバーのみだが、この場では重要ではないだろう】


【『資材選別室』は、タコ部屋のような広い部屋だった。複数の下位構成員が、買い取られた犯罪者たちを】
【あるいは殴りつけ、あるいは押さえつけ、その身ぐるみを剥ぎ取って裸にし、所持品を全て奪い取り】
【それらを、的確かつ正確に分類していく。無慈悲かつ手慣れた作業工程】


【やがて、全裸にされた暴走族たちが再び縄打たれて、連行されていく】
【隣には、『戦利品保管所』がガラスの向こうに見えるだろう。盗賊行為でも結構な割合で私腹を肥やしているらしい】

【高価な物品や札束、銃火器類などの武器など、あらゆる物が種類分けされて、保管されていく】
【その気になれば、盗賊から盗むという芸当も出来そうだが、高潔なアンゼリカは良しとしないだろうか】

【先の暴走族たちをはじめ、連れていかれる者たちは『居住エリア』の方へと引き立てられていく。後を追うのは簡単だろう】
16 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 16:30:34.75 ID:fwFjh18G0
>>13

≪……。……そうですか、いえ。謝ることなんてないです。私でも同じことをします≫
≪カルト。承知しました――「蛇」に限定しなくても、いいんですよね?≫

【少しの間を置いたのは、呆れからか。否、彼女も怒っているのだ、通信機越しに】
【次いで訊くのは、「カルト」の範囲――よく耳にするサーペント・カルト以外のものも、集めるべきかどうか】


>>12>>14

……あ。アリアさん、ミレーユさん……お先してます、どうも。
調子悪いんですか? なら無理して来なくっても、……えっと、いえ、なんでもないです。

【後から合流する二人を見て、小さな音量で声を掛けつつ――アリアから何かを察したらしい】
【ひゅっと引っ込めるような動作で本棚に向き直って、一冊一冊、手に取り始める】

(……。……異形の悪党軍団でも、虚神の存在は許容できないのか。まあそうか)
(困るもんな、自分たちがぐちゃぐちゃにしたい世界を、先にそうされたら――腹立ちますよね、そりゃあ)

【頁を捲りながら目を細めて――「鵺」のところの乱雑な線を見て、首を傾げる】
【彼女は知らなかった。あの場でジャ=ロが殺した少女の名前を。その子が、この世界で、どう在ったのかも】
【だから他人事の感覚で読み進める。そうしていくうち――夕月の名を見て、眉を顰める】

…………ミレーユさん。ミレーユさん? ここ、夕月さんの名前があるんですけど。
私の見間違いですかね。だってあの人、今はあなたに保護されて――外に出てないはずですよねえ?

……ま。今はいいか。通信機の向こうの人のご依頼を遂行しないと、
…………最近のカルトなんて、蛇教以外にあったっけ? まあいいけど……

【ぱたん。虚神関連の資料はひとまず置いておく。アンゼリカから賜った、カルト教団の資料探しに興じながら】
【――――「黒幕」の資料に目をつける。無意識に手を伸ばす。読む。そして、】


………………………………あれ? 婦警、……曽根上ミチカ、……、外見的特徴、
あれ、あれ…………、……どうして、これ…………「くるるさん」と、いっしょだ………………。

【あからさまな動揺を見せる。目を丸くして、その場に固まって。……移動しようという気には、なれていないらしい】
17 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 16:32:39.74 ID:QGYZltBN0
>>11>>14

【それなりに顔見知りのメンバーとも合流すれば、手当り次第に情報を窃取することを選んだ。 ─── 虚神、黒幕、敵対者。あまり目ぼしい知見は得られなかったが】
【中には特筆すべき観点からの考察も見て取れた。特にロールシャッハに対する一連の推測は彼女らの思考にも有用であった】
【 ─── イスラフィールと呼ばれた議員との関係性についても、興味深く。然らば、視覚バッファに映像記録を保存しておく】


『 ……… ねェ。ボクの女装、ヘタになった?』「黙ってなさい。」


【そうして彼女ら自身の身辺調査が為される頁に指を進めるならば ─── 存外に身の上は漏れているようだった。然して何より、】
【続いた記述こそが肝要でありまた致命的であった。幽かな歯軋りの音。ならば全て黙然と読み進められていく。それが終われば】



「 ─── そぉ。そういう事だったの。」「 ………… ふうん。へえ。ふふっ。」
「随分と舐めた真似してくれるじゃあない。」「 ───── 殺すわ。」

『おい今キレんなよ。派手にやるのは後になってからだ。逸るな』



【徐に、銀髪の女 ─── アリアは、呟いた。ひどく冷たい声。酷薄な声。冷酷な声。手に持っていた資料の束を放り捨て、】
【有無を言わせぬ足取りにて「標本室」へと向かおうとする。忿怒を育む所作に似ていた。ハンドガンのスライドを引いて】
18 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 16:36:19.13 ID:a10C/xTl0
>>15

まるで工場だな、醜悪な姿に眼が行きがちだが中々どうして良く考えられている
こうして潜入を許してはいるが今まで自警団や警察の眼を逃れてきたのも納得だな―――。

【みぐるみを剥がされていく犯罪者達を見つめながら、一瞬過去の自分自身がフラッシュバックする。】
【だがすぐに気を取り戻し、一度首を振ってから『戦利品保管所』を眺める。】
【「ここは破壊した方が良さそうだが、ひとまずは先に進むのを優先した方が良いな」と判断する】

【そして後を追うように『居住エリア』の方へと進んでいくだろう。】

>>16

《とりあえず蛇教≠ニやらが中心で構わない。そちらの捜査に支障が出ない程度に宜しく頼む。》
《こちらには『戦利品保管所』と称した盗品保管庫がある。映像データを後で送るから警察組織に所属するそちらで記録してくれ》
19 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 16:41:12.38 ID:QGYZltBN0
>>16

【 ─── 威圧的な背丈から、冱つるような青い隻眼が、一ツ佳月を睥睨した。誰かを殺すと決めた人殺しの目。】
【やめといた方がいいのに ─── と言いたげに、疎ましげなミレーユの視線。然して向こうからも一ツ、切り込まれるなら】
【『 ……… 色々あって。』判然としない言葉尻。どこか罪悪感を孕んだような、青息吐息の独白。それでも、】


『 ─── おいおいキミもなんか見っけたの ……… ?』『勘弁してくれよホント、ボク一人じゃバックアップにも限界あるって、 ……… 。』


【 ─── 一先ずは、動揺に足るだけの真実を得てしまった少女に、ミレーユは付き添うようだった。アリアなら一人でも如何にかなるだろうという、酷い信頼】
20 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 16:44:23.05 ID:z86tKygMo
>>16
【カルトについては、蛇教のものについての資料しか見つからないだろう】
【壊滅前について記された古い資料ばかり。過去に彼らが起こした事件についてはわかるだろうが、それ以上の収穫はなさそうだ】

【鵺の死を、どこから異形が掴んだのかは定かではない。しかし、異形はそれを知った。何を思ったのか、わかる者はここにはいまい】
【この世界は多くの人が繋がっているが、全てが繋がっているわけではないのだ】

【まさにカゲツが睨んだ通り、先を越されたくないからこそ、スクラップズは『虚神』や『黒幕』を疎んでいる】
【夕月についての、ミレーユとのごたごたは恐らくは後に回されるだろう】


【婦警。何の因果か、カゲツは今までその正体を知らず。この場に留まって読み進めれば、確信は深まるはずだ】
【婦警の行動記録。見回りにかこつけたUTへの脅迫。たんぽぽの孤児たちを人質とした、鈴音への脅迫】

【ギア・ボックスによる特区への潜入記録。病院での異様な光景と、そこでギアの首を持って行った看護師の特徴もまた】
【きっと、くるるのそれを一致するはずだ。彼女が信じるかどうかはわからないが、確かにこの場の資料は告げている】

【来栖くるるは、『黒幕』に与してこの世を脅かす側の一人なのだと】
【これ以上の情報は、この場では恐らく望めないだろう。アリアたちの後を追うか、どう動くかは彼女の判断次第だ】
21 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 16:48:41.70 ID:fwFjh18G0
>>18

≪…………さっそくひとつ蛇教の情報、共有しますね。幹部のひとり、サビクって人≫
≪金髪碧眼の少年。それが、ここの頭領の手に掛かって死んだらしいんですけど――問題はそのあと≫

≪その死体、どっかに売り払われたみたいです。……きっと何か、「よくないこと」に使われてるんでしょうね≫

【通信機越しにもわかる、ひどく苛ついたような声。ひとつの非道が為されたことを、アンゼリカに伝えた】


>>19

待っ、…………待って、ミレーユさん! アリアさんも、できれば、聞いてほし、……っ、
ふたりとも「婦警」の存在はご存知ですよね、曽根上ミチカ、黒幕の…………

あれ、「ふたり居ます」。今わかりました、それで、えっと、曽根上じゃないほうっ……
――――「来栖くるる」って名前のほう。あれと接触したことがあります! 私と、――夕月さんも!

【「ヤバい、この情報共有しなきゃ、あの人バカだから、あぶない――――」 少女は二人にあわてて駆け寄って】
【しかしアリアが立ち止まってくれないなら。せめてミレーユだけにでも――ぜったい伝えなきゃいけないことだった】
【「あの少女」に関わることだから。ひどく狼狽した顔をして】


>>20

………………ッ、鈴音さん…………「たんぽぽ」、……ああもう、やっぱり!
くるるさんっ、……曽根上の、なんなの……。……、考えてもわかんない、もうここは、いいや……。

【吐き捨てるように呟く。それで、婦警の情報も、アンゼリカの望む情報もないとわかるなら】
【ふらついた足取りでアリアのあとを追う。それしかなくなる、――ひどく頭が痛むけど】
22 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 17:04:54.37 ID:z86tKygMo
>>17
>>21
【『標本室』と『クリーチャー製造エリア』は、ガラス張りの壁で隣り合っていた】
【『標本室』には複数の大型カプセルが並び、謎の液体の中で揺蕩う不気味な怪物たち】
【そして、虚ろな表情で浮かぶ人間たちが並んでいる。文字通りの標本】

【壁には、機械生物の剥製や、剥ぎ取られた人間の皮が複数飾られている。背中から裂かれ、そこから恐ろしく綺麗に剥ぎ取られたもの】
【頭髪までついたそれは、あの生配信で皮剥ぎをやったミレーユならば、その熟練した解体技術の一端を見るだろうか】

【その皮膚には、蛇の刺青がある。スクラップズに殺された、サーペント・カルトのサーヴァントのものだろう】
【その場に立つ複数の下位構成員がボヤきあっている】

サーペント・カルトはうっとおしかったけどさあ、あいつらが活動してる間は資材集めは楽だったよな
だなあ。あいつら、生贄探しに自分から人気ないとこに入ってくるし。路地裏で資材集めしても、サーペント・カルトの仕業と思われるし


【ガラスの向こうには、複数の大型機械が立ち並んでいた】
【せわしなく行き来する構成員たちの中に、写真にあった主要メンバーの顔が二つ】
【スーツ姿に眼鏡の男、ポイゾニック・ジャンキー。鋭い目つきのミリタリーコートの男、レギオルフォン・ゾルダート】

【ポイゾニックは何らかの制御盤を操作し、傍らでレギオルフォンが何らかの薬剤の入った注射器を準備している】

【制御盤の真上、大型機械の更に上には、透明な球体に入れられた全裸の人間が何人か。球体一つにつき、一人ずつ】
【外務八課なら、顔くらいは見覚えのある者がいるだろうか。いずれも、重犯罪によって死刑か終身刑の判決を受けた犯罪者だ】

【レギオルフォンの眼前には、作業台に固定されたやはり全裸の犯罪者が呻いている】


……UTの生物兵器の女は、例のカチューシャのことで人を悪意で歪める行為に怒っていたらしいが
俺たちのやってることも、大して違いはないな

「何言ってんです、レギオルフォン! 自分のことは棚に上げる! これ、ワルの鉄則!!」

【その言葉と同時に、頭上のカプセルが開き、犯罪者たちが大型機械の中に転落する。水音が弾ける】
【ゴボゴボという水音と悲鳴が、やがて獣じみた咆哮に変わっていき。機械の下部から排出された時には】
【爪や牙や触手をめちゃくちゃに組み合わせたような。人間の頃の姿の面影がまるでない、怪物に変わっていた】
【いともたやすく行われる、えげつない怪物製造過程。機械の中には、何が満たされているのやら】

「ま、そりゃそうだ。どうせ、ほっといても死刑や終身刑の奴らだしな。有効活用ってやつか」

【レギオルフォンもそう言いながら、作業台に拘束された男に注射器の中身を押し込む】
【たちまち男の身体が膨らみだし、やがて人間の範疇から外れた異様な肥満体となった】

【レギオルフォンが作業台をそのまま押し転がして、その先の穴に肥満体を放り込む。上には表記『ブロイラーハウス』】
【ガラス張りの階下を除けば、その様はまさにブロイラー。ぶくぶくに膨らんだ異形の人間たちが、粗末なテーブルの上に並べられた、残飯のような食事を貪り続けている】

【そのすぐ隣、壁一枚隔てた部屋では、先ほど機械から排出されたクリーチャーたちが、肥満体たちを貪り食っている】
【ブロイラーとは、クリーチャーの食料にするためのものらしい。全てが、資材とされた人間を循環させた邪悪なシステムだ】

さあて、もう少ししたら行かないと! ボスのご馳走が待ってますよ!!
「ああ。久々に美味い飯にありつけるな」


【言いながら、二人は奥の扉へと歩いていく。その先は先に目にしただろう『居住エリア』に通じているらしい】
23 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 17:20:06.24 ID:QGYZltBN0

>>21


『 ──── オーケー、ボクから伝えておこう。 ……… だから、安心していい。』
『推論と整理は戻ってからやろう。ここで今すぐやらなきゃいけない訳じゃないんだ』

【 ─── あるいは佳月の両肩を掴まえもするだろうか。宥めるようにミレーユは言葉を重ねて、真摯に視線を合わせて】
【一先ずは落ち着かせようと試みていた。だが詰まる所、彼もまた幾らか動揺してもいた。 ─── なんとなれば、想い人に関わるが故】
【奇妙な巡り合わせの符合ではあったとしても、今は思索を停止させて、物言わぬアリアの黒く高い背中に従っていく。そして、】

>>22


【仄暗い照明の中に浮かび上がるホルマリン保存の陳列。 ─── やはり、両者ともに、決して良い顔はしなかった。】
【確かに外道になる為に、ミレーユもまた外道の遣り口を学んだ。 ─── 『 ……… 流石って、言うべきなのかな。』ぽつり、呟き】
【それでも思う所が無い訳ではなかった。どこかで何かを間違えていれば、斯く弄ばれていたのは愛しい笑顔であったかもしれず】
【対してアリアは剥き出しの悪意を隠そうともしなかった。 ─── やはりそれもまた個人的な感情に終始してはいたが、それ以上の事を求められはしなかったのだから】


「 ─── 不愉快ね。凄く、凄く、不愉快。」『 ……… それはさ、解るからさ、 ……… ああ、もうッ』


【 ──── 眼前に現れる酸鼻を極めた光景に、ようやく何か言葉を絞り出すように、アリアは一人ごちる。人間を素体とした工場】
【救いようのない罪人であっても、斯様な冒涜的惨劇を創り上げて許されるであろうか。まして必要とあれば、敵対者にも同じ措置を取るのであろうと、想像に難くなければ】
【せめて足音だけは殺した足取りにて、「居住エリア」へ向かおうとするのだろう。必要とあらば最早、戦端を開くことも厭わずに】
24 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage]:2018/11/03(土) 17:23:40.76 ID:fwFjh18G0
>>4
【普通の能力者の体で依頼を受けたのは見た目は双子に見える少年?少女?の二人組だった】
【どちらも10代前半程度の見た目で、片方はお嬢様のようなフリルのついたドレス、もう片方は飾り気のない執事服を着ている】
【ショートカットで幼い顔立ちは性別を判断できず、髪型まで同じなのにドレスの方は少女に、執事服の方は少年に見える】


ねえ、二つの道が有るみたいよ?どちらの行きましょうか、アレフ?

「お客様。他の方の迷惑にならぬようお気をつけ願います。
……資料室の方に参りましょう。私どもの目的を忘れてはいけません」


言われなくても分かっているわよ、アレフ。
命令外だけど、それでも組織のお役に立てば、ボスも赦してくれそうじゃない?
冴えた思い付きだと思うのだけど。


「お客様――最初から怒られるようなことをなさいませんように。
このカニバディールと言う男の住処、一目で危険物だと言うことが伺えます。
私どももお嬢様も戦闘は得意ではないのですから」


【二人で姦しく話しながら、二手の道を資料室の方に向かって進む――程なく、先に行ったメンバーと合流出来るのだろうが】


// 遅ればせながら参加します!
25 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 17:25:43.39 ID:z86tKygMo
>>18
【アンゼリカの評価は、過分と言うべきか否か。少なくとも、異形どもなりに考えたのは確かだろう】
【彼女の過去を知る者もおらず。ただひたすらに、時間と状況だけが流れていく】

【この場の下位構成員たちが気がつく様子もない。問題なく、『居住エリア』に進めるだろう】


『ぱお〜、スカーさん剥ぎ取り終わったよ〜』
おう、ご苦労。そいつら『食肉加工所』に届けたら、お前は食堂行ってろ

……で、オールドベビー。あのてめえのガキ虐待死させた夫婦の片割れよおぉ
放り込んだのは、いつだった?

「ホッホッホ、確か三日前でちゅよおおおおおお」

【扉の向こうには、妙に薄暗い廊下とガラス張りの大部屋が複数並ぶ空間に出るだろう】
【壁を見れば、居住エリアの中でも特殊な部類、『廃の国原生生物メンバー居住エリア』であることがわかるはずだ】

【大部屋には、見たことのない生物たちがたむろしている。多足の大型昆虫。羽根の生えたナメクジ。鉢植えの下から出した根を脚にして歩く花】
【スクラップズのアジトがある廃の国にて、カニバディールにスカウトされた原生生物たち。見た目は怪物だが、カニバディールの懐柔に応じた知性ある生命体たちだ】
【廃の国に近い環境を整えられ、故郷の如き落ち着く部屋で悠然と寛いでいる】

【話しているのは、またもスカーベッジ。そして、大きな電動ベビーカーの中に収まった赤子ほどの老人】
【主要メンバーの一人、オールドベビー。しわがれた声で醜悪に笑う】


たった三日で、廃人にしちまったのかよおぉ……ゾ=ゾ・スライムの奴ら、消費速度が速くなってきてるなあぁ
水の国からの供給が滞ってるってのに、どうしたもんかねえぇ……

しっかし、連中の生殖≠ヘエグいの何の。流石の俺も、長く見てたくはねえなあぁ……

【スカーベッジの視線の先には、大部屋の中に座り込むやせ細った男。目だけがぎらついて】
【その男は、ブヨブヨと膨らんだ不気味な白い物体を殴り続けている。左右の腕で交互に、ひたすらに】

【そのたびに、白い物体から粘液が飛び散り、周りに飛散する。その中から、何かが湧き出すように現れる】

ぱぱぁ∞ぱぱぁ∞ぱぱぁ∞ぱぱぁ∞ぱぱぁ

【一見して人間の女性。その身長はバラバラ。しかし、全員が同じ顔だった】
【廃の国原生生物、ゾ=ゾ・スライム。人間の男性を催眠にかけ、自身を殴打させることで生気を吸い取り、それを糧に繁殖する生物】
【犠牲になった男、虐待事件の父親はもはや意識を飛ばし、それでもスライムを殴り続けている】

おおぉい、そろそろ止めろジェリー! もうガキは十分増えたろおぉ!!

ぼすぅ∞ぼすぅ∞ぼすぅ∞ぼすぅ∞ぼすぅ

ボスは俺じゃねえぇ!! ジェリー、後でちゃんと教え込んどけよ!!

【男に殴られていた物体が、その言葉に応じるように白い突起を伸ばして、左右に振った】


さあ、そのボスがお呼びだ、もうすぐ飯だぞ。食堂に向かえぇ!
ごはぁん∞ごはぁん∞ごはぁん∞ごはぁん∞ごはぁん

オールドベビー、その抜け殻はブロイラーハウスに放り込んどけ! ブロイラーどものスナック菓子代わりにはなんだろおぉ!
「了解でちゅよおおおおおお」

【スカーベッジの後を、スライムたちがついていき、オールドベビーはベビーカーを操作して部屋の中の男を処理しにかかる】
【このような異形の怪物たちが、この大部屋全てに潜んでいるというのか。その部屋から、いくつもの気配がゾロゾロと出てきて移動し始める】

【それに続いていけば、敵の中枢にも踏み込めるだろうか】
26 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 17:28:36.70 ID:fwFjh18G0
>>22

………………くらくらしちゃうな。わかりやすい悪党すぎて、一周回って、安心するみたいな……

【虚神も、黒幕も、得体の知れない怪物どもであったからこそ彼女を不安がらせた、けれど】
【スクラップズの「これ」は、あんまりにもわかりやすく、人を冒涜するばかりのものだから】
【なんだか安心すらしてしまう。だって、あんまりにもはっきりと。「こいつらは殺していい」と思えるのだから】

ボスのごはん、ねえ……「前」も思ったけど、なんでこんなに部下から慕われてるんでしょう。
カニバディール。わかる人にはわかるカリスマでもお持ちなんでしょうかね。
……下手したら後藤さんより部下からの人望、厚かったりするんじゃないかな……

【最後の最後のコメントは、同行する二人に聞こえないよう極力音量を絞ったはずだけど。さて】


>>23

……、……できれば早めに伝えてあげてください。夕月さん、今、「たんぽぽ」にいるんでしょう?
あそこに、婦警、行くかもしれないし――そしたらあの人バカだから、曽根上とくるるさん、違うのに気付かないで――

【それから先を紡ぐ前にアリアが先へ行ったから、ぐっと唇を噛み締めて、共に歩みを進めていく。居住エリア】
【表情はずっと浮かないままだった。ずっと最悪を想定してしまうのも仕方のないことだったのかもしれない】
【あの少女は、良くも悪くも人によく懐くから。「くるる」にだって悪感情は抱いていなかった、そこを突かれたらきっと】
27 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 17:36:01.66 ID:a10C/xTl0
>>21

《ッッ―――死して、尚か………何が起きたのかはこのまま調べていけば分かるはずだな》
《情報感謝する。こちらはこのままだと少し騒がしくなりそうだ、一旦通信は切る。其方も気を付けて》

【通信機越しの相手のイラつきが伝播したように、通信機越しのアンゼリカが言葉を漏らす。】

>>25

なん………だ、これは―――。

【さすがに絶句した。もはや存在自体が冒涜ともいうべき空間が目の前に広がっている。】
【異端≠ヌころで片付けられる騒ぎではない。即座にすべてを浄化したい衝動に駆られるがじっと耐える】

【外套のフードをより深く被り、舌打ちをすると異形達に紛れて後についていく。】
【アンゼリカの瞳には、もはや明確な敵意がありこの全てを滅却せねば収まりそうにもなかった】
28 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 17:43:05.17 ID:z86tKygMo
>>24
【新たなる潜入者、カニバディールとは敵対とも味方ともいえない組織の者たち】
【が、それも時間の問題か。カニバディールは、畢竟世の中のほとんどと敵対するに足る男なのだから】

【資料室は、すでに外務八課の面々が通過した後。渡された装置の映像越しに、その痕跡を辿れば】
【先に外務八課が入手した、数々の情報を労せずして手に入れることが出来るだろう】
【姦しい会話も、スクラップズの化け物どもが食堂に集まりつつある今なら、誰にも聞かれることはあるまい】


【資料室にて、外務八課が調べたもの以外に目につくのは、やはりブラック・ボックス発掘計画だろうか】
【外務八課たちが、他の情報を優先したために手付かずのそれらには、廃の国の血塗られた歴史のほんの断片が記されていた】

【かつて、廃の国の支配者層に仕えていた暗殺者一族、ボックス一家。廃の国が、自らの力でほろんだ後も】
【なおその血脈を繋ぎ、今はスクラップズに与する者たち。その一人は、UTに所属し大会にも出場しているギア・ボックス。一族唯一の堅気、と記されている】

【ボックス一家の望み。箱になること。箱を我々が手にする。走り書きされた言葉は、まだ意味不明だろうが】
【少なくともそこには、『黒幕』とも『虚神』とも違う、スクラップズの目論見が滲んでいた】

【今から追えば、潜入者たちと居住エリアで合流することになるだろうか】
29 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2018/11/03(土) 17:46:20.75 ID:mnYEspSE0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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30 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 18:01:37.78 ID:z86tKygMo
>>23
>>26
【そう、まったくもってストレートな悪党たちだ。異形どもにとって、人間など単なる資材に過ぎない】
【仲間内で固まり、そのために他を平然と食い物にする。百戦錬磨の外務八課ですら、嫌悪を示す惨状】

【ミレーユは、異形どものスナッフを参考にしたのかはわからないが。少なくとも、愛する少女を冒涜された復讐と】
【欲望のままに振る舞う異形どものそれとは、決して比べてはならないもののはずだ】
【それにアリアたちの思う通り、敵対者にもこのように振る舞うことは疑いようもない】


【部下たちの忠誠の高さは、懐柔の手口のみならず、部下と自身の命を融合する】
【カニバディールの能力に起因するところが大きいのだろうが。この場ではさほど重要ではないか】


>>23
>>26
>>27
【『居住エリア』は、ちょっとした高級ホテルのような場違いな空間が現れた】
【カーペットが敷かれたホールに、十数名の人間がたむろしている。中には、蛇の頭に人の身体を持った怪人などもいる】
【SFに出てくるグレイタイプの宇宙人のような頭をした男も。かと思えば、気味悪いほど整った顔立ちの、人形めいた女も】

【カゲツが見かけたノーティヒアもいた。相変わらず意味不明な呟きを交えつつも、周囲の構成員らと言葉を交わしている】
【多種多様な見た目とその残虐な所業をよそに、その光景は和気あいあいとして、和やかな空気すら漂っていた】

【やがて、異形どもは移動していく。大きな扉の先へと、めいめい世間話を交わしながら】
【人も異形も、悪党も悪党も、みな等しく。行き先は、『食肉加工所』、『厨房』、そして『大食堂』】
31 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage]:2018/11/03(土) 18:01:48.02 ID:fwFjh18G0
>>28
【単独行動は危険と言う考えから早めに合流したいところだったけれど】
【それでも二人でちょこまかと動き回りながら、資料をかき集めるのは忘れない】

【先に潜入した者達の中に情報処理に精通した者もいたのだろう】
【時間を掛けることなく情報を得ることが出来ている】


何だかこういうのって火事場泥棒みたいね。
悪いことのはずなのに不思議と癖になりそう。

「他のお客様のものに手を出さないように願います。問題になってしまいますので」

チョコレートは食べたら無くなっちゃうけれど、情報は無くならないもの。
何て地球に優しいのかしら。

「情報は無くなりませんが罪も無くなりませんので。程々にしなければ益々差が開いてしまいます」


そうね、虚神の情報もあんまり、目新しいのは無いみたいだし。
あれ?この発掘計画って言うのは?


「見たところ、虚神のインシデントとは無関係と存じます」


でも一応読んでみない?カニバディールだってどこまで信用できるか分かったものじゃないんだから。


「パグロームと仲良くやっていたと言う点で大抵の人類とは折り合えないかと。類は友を呼ぶものです。お客様も重々お気をつけください」


全く!全然!友達じゃないし!


【念のためと、その計画書のコピーを記録して、居住エリアの方に向かう】
【途中、『標本室』などにも立ち寄ったりもしたが――】


づぇっ!?何これ……趣味が最低過ぎるわ!
今夜から3日くらいお肉食べれなくなりそうだわ!アレフ!ねえアレフ!


【幸いと言うか、メンバーは皆食堂に向かっているらしい。一応なりとも小声で騒ぐ程度の知能は有ったらしく、青い顔をした少女に少年が、背を叩く】


「参りましょう、お客様。低俗な見世物に興味を持ってはなりません」


【そろそろ、他のメンバーとも合流できるだろうか】
32 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 18:06:02.43 ID:z86tKygMo
>>ALL
【潜入者たちは、異形どもに続いて歩いていけば。その場所に出るだろう】


【食肉加工所は、3つに仕切られていた。エリア周囲をぐるりと囲む連絡通路。区切る壁はガラス張りとなっており、加工所内部が覗ける】
【加工所は、さらに2つに仕切られていた。片方は『ダーティ・エリア』。片方は『クリーン・エリア』】

【潜入者が出たのは連絡通路。ガラス越しに、その奥の光景を見ることになるだろう】
【ダーティ・エリアの側に立つ、身長2メートルを超える巨体を灰色の作業着と黒いラバー地エプロン、黒いゴム長靴で包み】
【3つの目玉をギョロつかせる大男こそまさに、スクラップズ首領カニバディールであった】

【異形どもはカニバディールに目礼しながら、連絡通路の先へと歩いていく。カニバディールは手で応じる】


【奥の扉が開き、複数の人影が入ってくる。全裸に剥かれた怯える少年たち。資材搬入口から連れてこられた、暴走族たちだ】
【引き立てて来た作業服の男たちは、下位構成員らしい。カニバディールに10人の少年を引き渡すと】
【ダーティエリアとクリーンエリアの狭間にあるスペースに入り、殺菌された白い作業服へと着替えていく】

【残ったカニバディールは、真剣なまなざしで怯える少年たちを見回し、そして重々しくうなずく】
【口々に命乞いを始める少年たちだが、肉屋は取り合わない。一言も発さず、ただ仕事にかかる】

【――――そこからは、早回しのように一瞬の、されど凄惨な光景が展開されることとなる】
【潜入者たちがどう思おうと、残念ながらここからの小さな惨劇に介入の余地はないだろう】


【傍らのスイッチを太い指が押す。天井に走るレールから、肉吊るし用の太いフックが下がってくる】
【カニバディールは軽々と少年たちを担ぎ上げると、その両足をフックに突き刺し、逆さ吊りにした】
【垂れる鮮血。苦痛の悲鳴。カニバディールは意に介さない。あっという間に10人がただの肉として吊るされた】

【続いて肉屋が取り出したのは、鋭く長い針の束。それを一本ずつ取って、少年たちの背中に突き立てていく】
【慎重な手つきだが、迷いなく。少年たちはハリネズミとなる。零れる涙。カニバディールは容赦しない】

――――心配することはない。その針がツボを刺激して、お前たちの血をあっという間に抜いてくれる
そう長く苦しまなくて済むぞ。……さて

【ようやく口を開いたかと思えば、ただ絶望を口にして。その手が大きな肉切り包丁を取った】
【まるで、撫でるような一閃。ただ数歩歩いただけ。それだけで、固定された少年たちの喉がパックリと裂かれた】
【鮮血が凄まじい勢いで噴き出す。それぞれの少年の下に備えられた口の広い管のようなものが、その血を受け止めてどこかへと流していく】

――――よし。では、ミュージックだ

【少年たちの命が抜けていくのを、じっとりと観察してから。異形は、仕事を開始した】
【ttps://www.youtube.com/watch?v=gNXKuO1JV3M】

【音楽が流れ出す。リズムに合わせてゴム長靴でステップを踏みながら、カニバディールは仕事を始めた】
【まずは、傍らの机の上に並んだナイフ十本。エッジが膨らんだ皮剥ぎ用のナイフだ】
【カニバディールの十本の指が能力によって細長く伸びる。それが十本の指が十本のナイフに巻き付く】

【伸びた指が蠢き、少年たちの背を撫でる。切り込みが入り、そこにナイフが侵入していく】
【そこからわずか三十秒ほど。恐ろしい速度で指が動き、ナイフが少年たちの皮の下を這い回り】
【背中からナイフを抜くと、頭髪をつまんで引いただけで、ズルリと皮膚が肉からはがされた】

【頭髪から、脚まで綺麗に。背中の切込みと、脚に刺さったフックの空けた穴以外は、一切の傷がない】
【相手が死体であるとはいえ、人間業ではない手際だ】

【剥ぎ取った皮膚は、洗濯物のように別のレールから下がったクリップに挟み込まれて吊るされる】
【それらも別のレールに沿って流れていき、部屋の奥へと消えていく】

/続きます
33 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 18:06:42.79 ID:z86tKygMo
>>ALL
【レールに沿ってフックが動き出し、皮膚を失って赤身となった少年たちが、隣のクリーンエリアに運ばれていく】
【二つのエリアの間を通る際、スチームクリーナーによる消毒が成される。四方から吹き付けられる蒸気】
【カニバディールは、エリアの間の部屋に入ると、10秒もせずに白い作業服に着替えてクリーンエリアに現れる】
【白帽子に覆われて額の目は見えず、黒い瞳の両目だけが光る】


【相変わらず音楽に合わせてステップを踏み、それでいて上半身はまったくブレず、真剣そのものの瞳で肉たちを見る】
【少年たちの喉を裂いた肉切り包丁が再び握られ、同じように前をただ通り過ぎるように歩く】
【その一瞬で、少年たちの首は落とされ、下のコンベアの上に着地。エリアの奥で処理作業をする下位構成員たちの下へと運ばれていく】

【その間も、フックが一定速度で動き続け、止まることはない。ゴム長靴で軽やかなステップ。続いて縦に包丁を振り下ろす】
【少年たち、だったものの腹が裂けた。その頃には、肉屋はゴム手袋を装着している。腹の切り口を押し開き、手を突っ込む】
【両手が霞むほどの速度で行き来し、みるみるうちに肉の中から臓器が取り出されていく。それらも頭部と同じく、下の滅菌消毒角済みコンベアの上へ】


【音楽も後半に差し掛かる。ひと際大きな包丁を取り出してきたカニバディールが、肉に向けて縦に刃を振り下ろす】
【股から首の断面まで、一直線。ブレのない正確な軌道で、少年たちの残骸は正中線で両断され、枝肉となった】

【ステップは止まらない。即座に肉をフックから取り外し、大型の作業台の上へ】
【手に取るのは、片刃の包丁一本。再び、肉屋の手が霞む】

【縦横無尽に包丁が振るわれ、あるいは回転するように、あるいは切込みを入れて途中で止める】
【正確無比な角度と力加減。肉屋の本業たる加工、脱骨作業。骨から肉を剥がすのではなく、肉の中から骨を抜き出すような精密さ】

【音楽はクライマックス。どうやって食うか迷う地獄の鬼を描く歌詞。それに乗せて、10人分の肉はみるみる処理されていき】
【曲の終了と同時に、カニバディールが包丁を手の中で一回転させた。少年たちの喉を裂いてから、音楽をかけて演奏が終わるまで、約五分少々】

【たったそれだけの時間で、10人もの人間を、そのまま肉屋の店先に並んでいても違和感のないような、ブロック肉に加工してのけたのだ】
【悪党としては三流でも、肉屋としての腕前は一流らしい。自身の仕事の成果を満足げに確認するカニバディールの下へ、部下の一人がやってくる】

ボス、厨房の方も粗方終わりましたよ。後は、この肉だけですね

ご苦労。これは焼肉に使おう。大皿に盛り付けておけ
ああしかし、やはり自分の意志で人殺しをした人間の骨格筋は良い……。この色、うっとりするな……

【呟きながら、カニバディールはクリーンエリアの奥の扉へと歩き去る。部下は、肉の回収を始める】
【奥では、剥ぎ取られた皮膚や臓器、落とされた頭部や抜かれた血液を解体・保全作業している下位構成員たち】
【輸血用血液や移植用臓器、人体収集家向けのコレクション。スクラップズの主要収入源の一つとして、哀れな犠牲者たちはこの世から消えていく】


【吐き気を催す解体作業の見学が済めば、連絡通路の先の扉が見えるだろう】
【表示は、『厨房』『大食堂』となっている】
34 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 18:24:06.55 ID:QGYZltBN0
>>26


『 ─── あの人、放任主義だかんね。こんな風に面倒見て欲しくないって言ったら、嘘になる ─── やっぱ嘘じゃないかも。』
『 ……… 分かったよ。おさげのヘラヘラした婦警見っけたらブッ殺せばいいんでしょ?』『大丈夫。ボクが守るから』


【どうやら存外にミレーユは耳聡いようであったらしい。綴られる応答は、同意とも否定とも取れない曖昧な心象。】
【 ─── 頼もしげに応える無自覚な甘い声は、少女を檄する為のものであったとして、矢張り尽きせぬ傲慢さだった。それでも、】
【ただ熾烈な手段を選ぶのであれば、確かに彼は適任でもあるのだろう。 ─── ライフルのボルトを引く音は、通信機越しに】


>>30>>33>>34


【然して漸く真っ当な調度の空間に出れば、奇妙な一体感が蔓延していた。逸れ者たちの集うが故の、裏切りなき友誼。】
【 ─── それを醜悪と思うことは無くとも、絆され許し置くほどの生温さは、彼女たちにはなかった。何よりも、】


        『 ─── ひでえや。』


【大扉の先、繰り広げられる殄滅。加工場に威容を示す魁偉/怪異の大男を、アリアは眇めた瞳で睨視する。】
【悪逆無道でありながら、極めてインダストリアルかつシステマティックな殺し方。生温い悪意が介在しないのが却って不快だった】
【 ─── 手に握る銃を、大口径長銃身のハンドキャノン二挺に持ち変える。もはや殺意を隠す道理もないのだから】


「 ……… 、仕掛けましょう。」「 ─── カゲツは補佐に回って。」
「ミレーユ。施設の電力系統にアクセスできる?」『任しといて。やってみよう』


【やがて"食堂"の表示が近付くならば、 ── アリアは両者にそう命じる。やはり名状しがたい情念を隠せないミレーユも、また】
【手頃なアクセス端末か、或いは配電盤を探そうとするだろう。目的としては、作為的な停電が可能であるかを検証するため】
35 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 18:31:00.53 ID:fwFjh18G0
>>27

≪了解。私は同行している二人と「居住エリア」に向かいます、お気を付けて≫

【切れる通信、最後の言葉。同じエリアに向かっていることには気づかず】
【なれば現地集合、という形になるのだろう。その場に行けば、ふたりの女性の後を追って】
【頭ひとつどころか三つくらい、小さな少女が最後尾にいるのがわかる。通信をしていたのは、こいつだ】


>>30>>32-33 >>ALL

【「厨房」だの「食堂」だの、見ただけでもうわかってしまった。今までの道中から鑑みれば】
【一瞬でわかってしまった――異形たちの食卓に並ぶ「肉」がどのようなものであるか】
【だから正直、行きたくないと思っていた。そしてその想像は容易に当たってしまったんだから】

…………………………。……さあ晩餐を共にしよう、愛すべき美食家たち<グルマンディーズ>、
なんて言いたげな顔して作業してんの、まァじでハラ立つんですけど。何なんですか?
ここまでわかりやすい人たち、そうそういないでしょ、ねえ、

全員殺していいですよね。ですよね? 異議を唱える人なんか、この場にいませんよねえ。

【同行する人々にかける声色はひどく据わっていた。それが当たり前の意見だと、信じて疑わない声色】
【であるなら、進む足取りはもう迷わない。まっすぐ扉に向かって歩いていく、皆と、同じように】


>>34

……。やっぱり付き合いを持つならわかりやすい人とに限りますね、話が早くて助かります。
「婦警」も、ここにいるこいつらも、全員ぶっ殺せばいい話です。……了解。

【つかつかと歩みを進めながら少女は自身の下腹に手を置く。そこから生えてくる一本の刀の柄、】
【引っ掴んだらずるりと抜き取って。その周囲にちらちら舞う花弁型の刃ごと、抜き身のまま】
【アリアの指示に従わない道理はなかった。こきこき、と首を鳴らして――「あ、この刃、触らないでくださいね」】
【「毒を仕込んであるので」――至って普遍的な声色で、ふたりと並んで進んでゆくだろう】
36 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage]:2018/11/03(土) 18:35:52.24 ID:fwFjh18G0
>>30-33
【控えめに言って地獄のような光景で有った。哀れな少年たちを食い物にする――いや、カニバディールのやっていることは家畜に対する食肉と何ら変わりなく】
【"相手が人だ"と言うだけで生じるのがこの嫌悪感だとすれば、本人達は悪趣味のつもりはないのかも知れない】


うっそでしょ……まるでこっちがグランギニョルみたいだわ。
レッドへリングってカニバディールの成れの果てだったりするんじゃない?

【だとしたら皮肉な話だ。未来の自分を自分で吹き飛ばしたことになるのだから。……そんな間の抜けた妄想でもしないと吐いてしまいそうだった】

【これは以上は文字通りにお腹一杯、と言う具合でやって来る少女】
【その後ろからついてくる少年は特に感情らしいものは浮かべていなかったが】


「料理人としての矜持は感じますね。一思いに[ピーーー]分まだしも生命への敬意は捨てていないのでしょう」

いやいやいや、関係ないでしょ!?
って言うかこのBGM何なの?食人族の祭?


【一足早く到達していた面々も概ね似たような感想を抱いてるらしく、秒で[ピーーー]と顔に書いてあるようだった】


血の臭いで頭がクラクラしそう。ねえ、アレフ。
あたしもう帰りたいんだけど、エスコートしてくださらない?


「お客様。今帰ったら遊びに来ただけで終わってしまいます。他のお客様の迷惑にならない程度に行動を起こすべきかと」
37 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 18:36:52.52 ID:a10C/xTl0
>>33>>34


―――もはや言葉も不要だな


【目の前で行われる惨劇に対して、アンゼリカは短く吐き捨てる。もはや怒りすら湧かぬ光景。】
【見ようによってはある種の芸術にもみえる光景。但しアンゼリカの背景を考えれば湧いてくるのは滅却≠フ二文字】
【そして目の前で外務八課≠ェ動き出すなら、特に声をかけることはなくその動きに連動しようとするだろう】

【パチン、パチンと羽織っている白い外套の留め具を外していく。臨戦態勢へと移行しているのであった。】
【奴らがそうであるように、自分にも慈悲はない―――間違う事はない、異端#F定。】

>>35

【先程通信していた少女を見つけるが、状況が状況だ。一度視線を合わせるように見つめるが言葉はかけない】

38 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 18:46:40.21 ID:z86tKygMo
>>34
【電力系統にもセキュリティくらいはあったが、外務八課の手際を持ってすれば何の障害にもなるまい】
【食堂に踏み込んでから、遠隔操作で好きなタイミングで電気を落とすことすら出来るだろう】

>>35
【カゲツの、抜き身の刃の如き殺意。異形どもには勿体ないだろうが、大盤振る舞いしてやる意志にかわりはないのだろう】
【きっと、誰も意義何て唱えない。良い感情を抱いている人間なんて、いない】

>>36
【レッドヘリングと一緒にされれば、きっとあの肉屋は怒り狂うだろう。あんなふざけた工場と一緒にするなと】
【傍から見れば、間違いなく同類にしか見えないことは、一応は自覚した上で、そういうはずだ】

【少年のどこかズレた感想は、ある意味では正しいのかもしれない。凄惨さは変わらないが】
【外務八課たちの行動に合わせれば、戦闘に入るのは容易なはずだ】

>>37
【まさしく、言葉は不要。それだけの外道どもである】
【滅却すべき異端、という概念をまさに絵に描いたような者たち。彼女らに合わせれば、一気に戦闘になだれ込めるはずだ】

/続きます
39 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 18:47:39.37 ID:z86tKygMo
>>ALL
【『厨房』と『大食堂』は隣り合っていた。『厨房』はかなり規模は大きいが、いたって普通の厨房だ】
【料理されているのは、まともな食事と、異様な食事と、混ざり合っていたが】

【人の気配はない。全員、『大食堂』に集まっているのだろう。『食肉加工所』の作業員たちも、集まってきたようだ】
【大扉を開けば、その先に。百鬼夜行の有様が、広がっている】


【何かのイベントホールかと見紛う、巨大な部屋。そのスペースを余すところなく使って並ぶ、長い長いテーブルの列】
【入り口、潜入者から見て遥か向こうのテーブルに、主要メンバーたちと共にテーブルにつく男。カニバディール】

【その前に並ぶ構成員たち。異形。人間。醜悪。美形。怪物。中には、まだ幼い子供たちまで。多種多様】
【警察官僚の見通しは、甘かった。スクラップズの構成員、全員がここにいた】
【目算で数えても1000以上。実際には、約3000名】


――――事前に知らせた通り、近くこのプラントは一時停止する
ここ最近の情勢のために、これ以上の稼働は難しくなった
移転準備を終えたら、一気に引っ越しだ。ガリバー、頼んだぞ

【傍らのテーブルにつく人の頭ほどのサイズのあるヤドカリのような生物に重々しい声をかける】
【ヤドカリはハサミを挙げて応じる】

そういうわけだ。今日明日で、ここの備蓄食料は全て消費するぞ!!
飲んで、食って、騒げ!! 乾杯だ!!

Yeahhhhhhhhhhh!! カンパーーーーーーーーーイ!!!∞∞∞∞∞∞∞

【カニバディールの音頭を受けて、盗賊どもは一斉に盃を掲げて叫び、酒やジュースを飲み干した】
【そこからは、ただひたすらに豪勢な食事を思い思いに貪る盗賊ども】

【天井から下がるいくつものロボットアームが、随時隣の厨房に置かれた料理を運ぶ】
【酒を飲み、肉を食らい、大いに笑う。大宴会に沸く異形どもは、まるで大家族のように和気あいあいとして】
【これまで潜入者が目にした彼らの所業と相まって、それがこの上なくおぞましいだろう】


【子供たちがはしゃぎながら、テーブルの回りを駆け回って大人たちから甘い物をわけてもらっている】
【宇宙人頭の男が、完璧なテーブルマナーでステーキを食う横で、人形のような女が荒々しく骨付き肉に食らいつく】

【首領のカニバディールは、頬に蛇の刺青をした男の生首を眼前に置き、開いた脳みその中にスプーンを突っ込んで掬って食っている】
【「やはり、蛇教徒の脳みそシャーベットは失敗だな」などと呟く】


【全てが全て人肉ではないのが、また悍ましいと言うべきか。普通に人間の食事を食らっているものも多い】
【どれも最高の味。舌鼓を打つ悪党ども。今なら隙だらけ】

【しかし。それでもやはり、悪漢の自覚。構成員全員が、手元に武器を携帯していた】


【それでも、数は多いが一人一人の練度はそう高くない。潜入者たちの実力なら、それも見抜けるだろう】
【襲撃をかけ、乱戦に持ち込めれば彼らの有利。そのはずだ】

【ともあれ、火ぶたを切るのは潜入者たちの側となるだろう】

/無双パート移行です! お願いします!
40 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 19:01:30.37 ID:fwFjh18G0
>>38-39

【――――軽い軽い風切り音。羽虫の飛ぶ音から不快なノイズを除いたような音を立てて】
【少女は宙に浮かぶ、剃刀サイズの小さな刃を縦横無尽に、空間に躍らせた】
【きっとそれは、誰かの肉に深々と突き刺さって、命を奪うということはしない】
【猫のほうがもうすこし深刻な傷を与えてくれるだろう、というレベルの――ごく浅い引っ掻き傷ばかり】
【それを、不特定多数の人間に与えるのが目的だった。それだけで、彼女の扱う「毒」は広がってゆき】
【あとのこと――派手に殺してくれるのは、同行者がいくらでもやってくれるだろうと信じているから】

【――――――――――――――――――だから彼女は、】


お久しゅうございます、カニバディール。……私のこと、覚えててくださいました?


【忘れたなんて言ったら[ピーーー]。それくらいの怨念が籠った言葉が吐き捨てられたあと、】
【かつん、と硬質な音が鳴る。少女が迷彩装置を投げ捨てた音だった。白い少女はその場に顕れて】
【カニバディールが覚えているなら。確かに「花」が咲いていたはずの部位――右目から】
【涙のように、だくだくと、血を流しながら。もう片方の眼で居殺さんばかりにカニバディールを睨み付け】

【だん、と地面を踏み締めて跳躍。降り立つ先は冒涜的な品の並ぶ卓。皿の上のものを蹴散らしながら――少女は、駆けだした】
41 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 19:05:13.52 ID:QGYZltBN0
>>35>>38>>39>>ALL

【 ──── メインフレームにバックドアを仕込むのは、神経接続にて10秒で足りた。有線専接の電波暗室もない。】
【潜入用の消音突撃銃をスカートの中に仕舞って、 ─── 代わりにミレーユは二挺の軽機関銃を取り出す。肩付けの取り外された、ショートバレルの空挺仕様】
【装弾数は100発。これだけ居るなら狙いを定める必要もない。銃身のレールに載せたレーザーサイトの電源を入れて】


「 ──── 殺りましょうか。」『殺ろう。うん。』


【最早そこに何の異存もなかった。 ──── 不快な潜入任務に尠からぬ時間を割いたが故のフラストレーションも、そこにはあった】
【銀髪の女がその場の各員へ目配せを示す。従う必要はなかったが、固まっている3人は何らかの組織的行動を取っているようだった】


「スリーカウントで照明を落として突入。Kill'Em ALL.」「見える限り、脱出口も塞いで頂戴。」『 ─── 了解。』
「 ……… そうね。成る可く、射線は塞がないで。悪いけれど、諸共に撃ち殺さぬ保証は出来ないわ。」


【佳月からの忠言に頷いて、アリアもまた言葉を返した。およそ職業軍人らしからぬ言動を吐く程度には憤懣の遣る方を探しているようだった。】
【 ─── ハンドキャノンを握ったまま、アリアがハンドサインを示す。3-2-1。三指の全て折り畳まれるが転瞬、】
【会場の照明は電源を喪失し、目に付く通用口は遮蔽されるだろうか。 ─── 闇の中を裂いて駆けてゆく体躯、2ツ】
【撃ち放たれる無数のマズルフラッシュ。馬鹿げた轟音と断続的な弾幕射撃の協奏曲。立ち塞がる異形どもを撃ち殺し断ち割って、アリアの向かうは ─── 仇敵の男へと】
42 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 19:10:58.31 ID:a10C/xTl0
>>38-41

【アンゼリカは迷彩装置ごと白い外套を脱ぎ捨てその姿を晒す。外套の下の姿それは―――】
【純白の修道服に身を包み、ミントグリーンのおさげ髪の上には犬のような動物の耳がある。つまりは教会=z

【アンゼリカは無表情のまま食堂へずかずかと入っていくと、両腕を前へと突き出す。】

異端#F定、異端#F定。神に祈る間はやらん。
私は教会・異端狩り=\――銀のアンゼリカ、貴様ら畜生共を滅却する。

―――出でよッ! 神造聖装・『滅罪の銀腕/イノセンツ・アガートラム』=\――ッ!!!


【叫びと同時にアンゼリカの両腕を銀色の魔力が包み込み、それは次第にアンゼリカの身の丈を超えるほどの大きさを持つ巨大な銀色のパワードアームとなる】
【両腕に圧倒的な威圧感を持つパワードアームが装着されたと同時、両掌から銀色の魔力の雷が迸りスクラップズへと放たれッ!】

【食器や食事を巻き上げながら放たれる銀色の雷はすさまじい轟音を持って一同に襲い掛かるだろう。】

【そんな中でも、アリアやカゲツの射線や動線には被せない。即席ながら良く陣形を保てているようだった。】
43 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/03(土) 19:12:52.21 ID:fwFjh18G0
>>39
何これ――こんな人数いるなんて聞いてないわよ!

【カニバディールと同種の悪趣味を抱えた人間がこれだけいると言うのはいよいよ世も末だ。隠れた状態じゃなければ大声で叫びたくなる】

普通のご飯と混ぜ込んでるのがまたタチ悪いのよ。
他の豚と牛と区別してないってことなんだから。


とっても不愉快よ!帰れないんだったら早く処分して、この鬼畜どもを!


「畏まりました、お客様。しかし、細々とやりましょう。私どもの能力は普通の戦闘には不向きなのですから」


【少年が、一礼をすれば、その背後に十数枚程度の扉が現れる――】
【ガチャリと音を立てれば、その扉から、少年と同じ顔をしたドレス姿の少女が、扉と同じ数だけ姿を現すのだった】


「では、行ってらっしゃいませ。"ヒルベルト無限ホテル"のお客様方」


【最初にいた一人も含め、皆が刃物や鈍器といった武器を携行し始める。スクラップズの人数と比べれば全く微々たるものだが、それでも使い所は有るだろう】
【合わせていたのか、偶然か、外務八課が照明を落とした機に乗じて、スクラップズの元へと雪崩れ込む】
【大して訓練もされていない動きだが、暗がりに乗じて武器を振り回せば十分に厄介者であるだろう】


>>41
【複数人いる、と言う以外、素人染みた動きの集団は斜線に入らないと言う指示を守れるかどうか】

「お客様方のことはお気になさらず。
当ホテルを出た後は自己責任でございますので」

【回りくどい言い回しだが、巻き添えを気にする必要はないと言う意味だろう。少年は乱痴気騒ぎに参戦する気はないらしく、元の場所から動かない】
44 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 19:45:40.57 ID:z86tKygMo
>>40
【最初に異変に気がついたのは、やはりというべきか。その臆病さゆえに鋭い、カニバディールであった】
【ほんの微かな、風を切る音。そして、三つ目の視界に映る、あの桜吹雪のような刃――――】

【異形は、その時点で誰が来たのか察した。侵入に全く気がつかなかったことへの動揺は、抑え込んだ】
【だが、その間に居並ぶ部下のうち十数名が、すでに毒に侵されて痙攣を始めていた】
【異形は、三つの目玉で彼女を静かに見上げた】

……ああまでボコボコにやられて、忘れられると思うかね? 白坂佳月……!!
見ないうちに随分変わったじゃあないか。あの樒の花はどこで無くしたんだ?
気配もまた、抜き身になったものだ。もう"Justice"は名乗れそうにない殺伐さだ

【異形の声も、すでに敵意に満ちている。その手に、二丁の大型拳銃を握りしめ】
【走りくる彼女を迎え撃とうとした、その時。灯りが落ち、暗闇が降りた】


>>41
【暗闇が下りた時。普通なら、集団はパニックに陥るだろう】
【だが、誰も一言も発しなかった。ただ武器を取り、立ち上がり、周囲の気配に神経を研ぎ澄ます】

【和やかな空気から、一瞬にして戦闘者に切り替わる速さは、たかが悪党と言えど、ここまで生き延びて来ただけはある】
【テーブルの上からは、ガリバーと呼ばれたヤドカリが飛び降りてどこかに消えた】

【言葉すらなく、許容も慈悲もなく、ただ放たれる死の弾丸。逃げ道は塞がれたが、構成員たちに逃げようという者は一人もいなかった】
【二十数名近くの異形どもが、次々に血しぶきの中に倒れる】

【そのうち、逃れ出たものが二人。宇宙人頭の男と、人形めいた女】
【二人は、それぞれ銃を構えた。宇宙人男の銃からはレーザーが、人形女の銃からはワイヤーフックが、それぞれミレーユに向かって飛ぶ】
【暗闇の中ながら、正確な狙い。だが、素直に喰らうミレーユではないだろう】


【カニバディールは、一直線に向かってくる二人の女を暗闇の中でも見える額の目で睨んで】
【二丁拳銃を構えた。右手に、『S&W M500』。左手に、『デザートイーグル』】


>>42
【修道服を確認したカニバディールは、彼女の所属をまず知る】
【その言葉、名乗り、異端狩りの宣言。教会の戦士】

教会≠ニ出会うのは初めてだが、仲良く出来るはずもないのはわかっていたよ
連中は、獣人も飼っているのか。意外と懐が広いのだな

【平然と言葉を返すカニバディール。彼女に、周囲の盗賊どもが襲い掛かろうとする】
【しかし、その前に彼女の神々しき聖なる武装が発動する方が速かった】

【手に手に凶器を握っていた悪漢どもが、雷に飲み込まれて焼け焦げながら食堂のあちこちに吹き飛んでいく】
【部屋に響き渡る轟音は、邪悪に審判を下す世界への福音】

【周辺が吹き飛ばされ、少し開けた空間。攻撃を終えた隙を狙おうと、二人の男がアンゼリカに襲い掛かる】

キエエエエエエエエ!!!=mくたばれええええええええ!!!]

【やせ細った身体を、胸部のエンジンで強化して、赤熱化した太刀で切りかかる男。主要メンバーの一人、マサツネ】
【鋭い奇声と共に青龍刀で切りかかる中華服に弁髪の男。下位構成員の一人】
【前後から襲い掛かる刃の軌道、アンゼリカなら容易く見切るか】

/続きます
45 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 19:46:07.35 ID:z86tKygMo
>>43
【まったく、世も末である。肉屋に迎合する異常者どもがこれだけいるのだ】
【至極最もな意見も、すでに戦場と化したこの場では聞く者もいないか】

【何とも奇怪な能力。数に数で対抗するという意味では理にかなっているだろう】
【照明が落ちた瞬間を狙っての少女たちの奇襲は、盗賊どもを次々に打ち倒す】
【訓練もされてないのは、スクラップズも同じ。やがて、一部の異形どもが抵抗を始める】

{ウィーン、ガガガガガ!!}

【長い鋼鉄義手にツルハシを握った筋骨隆々の男、主要メンバーの一人、オートマーダー】
【義手とツルハシを振り回して、少女たちを叩き潰そうと迫る】


>>ALL
……襲われたことは当然だ。悪事をやっている以上、やり返されることもあるだろう

【カニバディールは、向かってくるアリアとカゲツを睨んで重苦しい声を暗闇に送り出した】

だが。貴様ら、それでも正義を掲げているつもりか?
ふざけるなよ……私の手料理を。久々の馳走を。食べてもらえなかった料理の食材たちの気持ちを考えたことはあるのかあああああ!!!

殺せ!! 一人も生かして出すな!! 食い物の恨みを思い知らせてくれる!!!

【配下たちに叫ぶと、カニバディールは二丁拳銃をアリアとカゲツに乱射する】
【周囲の盗賊どもも、首領の言葉を受けて完全な臨戦態勢に移る】

【しかし、先制の強みは大きい。潜入者たちに、戦況は傾いたままだ】
【だが、数は多い。非常に多い。周囲からは、絶えず攻撃が降りかかろうとするだろう】
46 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/03(土) 19:55:56.59 ID:fwFjh18G0
>>45
【練度の低さは大差なくても、異形故の肉体的なアドバンテージから、1対1ではそれでも劣勢だろう】
【体格差も有れば尚のこと、ツルハシと義手の連携にドレスを来た少女の一人が薙ぎ倒され、壁にぶつかってひしゃげる】
【この手の、分身系能力で有るのならば、死んだ分身は、消滅しそうなものだが、死体は確かに血肉を宿したまま、その場に残存していた】


そっちこそ!これであたしは数日はお肉食べられないわよ!
あたしに食べて貰えなかったお肉の無念を理解してくれて!?


【怯んだ様子もなく、オートマーダーを複数人で取り囲んで、一斉に武器で襲い掛かる】
【何とも泥臭い戦術――ツルハシを振り回すだけでも、1人2人と死んで行く】
【先程啖呵を切った少女も、物言わなくなり、今後の食事の心配をする必要は一切なくなった】


【少女達は強くはない。浮足立った混乱が無くなれば対処は容易なのだろうが――それでも、数が多い】
【逃げるのにも、他の能力者達と戦うのにも邪魔な存在となるだろう】


「さて、では次のお客様――」


【再び少年の背後に扉が現れる――まさか無尽蔵と言うことはないのだろうが、烏合の衆でも、数の差を埋める一助にはなるだろう】
47 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 19:59:30.34 ID:a10C/xTl0
>>44

ああ、貴様の存在そのものが神への冒涜だからな。ここで土へ返してやる。
―――言い残すことはそれだけか?

【アンゼリカは騒乱の中でカニバディールを睨みつけながら返答する。】
【カニバディールの自身の身体についての挑発には一つ間を空けたあとに返答し攻撃を加えようとした瞬間】

【現れる二人の刺客、アンゼリカは身を最低限動かして攻撃を躱すがマサツネはやはり主要メンバー】
【攻撃のキレも違うのだろう、右の頬を掠り血が滴り落ちる。】
【だがそれでもアンゼリカは特に関心がないように無表情のままだ、そして】

潰れろ――――――。


【まずマサツネへ、それから中華服に弁髪の男へと自身の身の丈を超えるサイズのパワードアームの拳を高速で放つ】
【速度もさることながらその質量。まるで鉄球だ―――直撃すれば五体満足では済まないかもしれない。】
48 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 20:02:56.93 ID:QGYZltBN0
>>44

【成る程やはり向こうも素人ではないらしい。ふン、と何処か賞賛するような笑いを、ミレーユは零して】
【然して引き絞ったトリガープルは変わらない。銃身を横付けにした馬賊撃ち(サイドショット)にて、キックバックさえ利用した弾幕射撃】
【撃ち漏らした影もまた即座に認識する。 ──── 幾分か愉しげに、頬を緩めるなら】


『 ──── やるね』


【撃ち尽くしたライトマシンガンを盾にして、飛来する光線と鉤爪を受け止める。 ─── にべもなく手放すならば】
【ゴシックロリータの袖裏から引き出されるは、サブコンパクトのスリーブガンが二挺。スケルトンスライドから煌めく金色の銃身】
【赤波長の可視光照準を対手の2人に指向させ、放たれる9mmのダブルタップ、二連続。頭部に2発、胸部に2発。頭を潰して死ぬ相手でないことも勘案した上での容赦ない連射】


>>45


「 ─── 生憎だけれど、原理主義のヴィーガンなの。」「こんな風に死人を扱うのは、どうにも胸糞が悪くって。」
「かえでの遣られた御礼は、 ……… 丁重に返させてもらうわ。覚悟なさい」


【乱れ撃たれる50口径の嵐 ─── その一つがアリアの肩口を抉り、少なからぬ血飛沫を散らす。だが、止まらず】
【構えたハンドキャノンの二つをアリアもまた周囲に乱射する。ライフル級のマグナム弾と、散弾式の対人弾頭】
【狂おしく踊り舞うような所作にて、銀狼は異形へと肉迫しようとする。牽制に投擲する硝子の投げナイフは、赤い血に満たされて】
49 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 20:10:35.12 ID:fwFjh18G0
>>44-45

は? 何キレてるんですか。ていうかあなたが仰ってることの意味がまったくわからないんですけどねえ、

――――――――――――――――――――食材じゃねえだろ、人だろうが!
お前らの糧になるため生きて死んでいい人なんか、この世に一人もいやしなかった!!

【死刑判決を受けるほどの悪人であろうと、そうでなかろうと。こんな形で死んでいい人なんているはずない】
【そこらへんの価値観が絶望的なまでに違いすぎた。だから少女は異形への殺意を隠さない、覆さない】
【掲げる正義の形が、あの頃とは変わっていたとしても。人を食材呼ばわりする冒涜、許せる道理はなかった】

【放たれる二丁拳銃からの銃弾。身を捻るように跳躍して、避ける/あるいは肌を掠らせるに留め】
【踊るような軌跡で、不特定多数に向けて振り回す白銀の刃の切っ先、追従して舞い散り続ける花弁の刃】
【しかし誰かを深々と切り裂いて死に至らしめることはなく、あくまで後方にて牙を鳴らすアリアのために】
【神獣に捧げる舞踏めいて閃き続けるなら、さながら巫女のよう。だけど視線だけが殺意に満ちているなら、そうじゃない】

【――――ひゅん。何度目かの風切り音のあと、少女は体勢を低くする。そのままの姿勢で卓の上を走って】
【アリアの射線を妨害しない体勢から、放つのは低い位置からの薙ぎ払い。すれば卓上の品々をも巻き込んで】
【豪快にカニバディールの目の前に散らばせるなら――――視覚の妨害という意図もあった】
【台無しになっていく「料理」の向こう側から、白銀の煌めきが迫り――けれどやっぱり浅い傷を狙うものであり】
【故に少しばかり後退するなら容易に避けられそうでもあった。しかし、少女の後方に控えるアリアの牙から逃れられるかは――知らない】
50 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 20:23:36.31 ID:z86tKygMo
>>46
{ウィーンガシャン、殺害シマス、ゴ注意クダサイ。殺害シマス、ゴ注意クダサイ}

【無機質な声を振りまきながら、オートマーダーが暴れ狂う。しかし、少女たちの数に少しずつ押される】
【抜け目ないカニバディールは、分身かと思った少女たちが、死体として残る様を見逃さない】

(なんだ……? 分身ではないのか? だが、それにしては死への恐れが見られない……)
解体現場を見た程度で、肉が食えないとは軟弱な!! お前が食えなかった肉は、私が食うから安心しておけ!!

{ビビビ……機体限界ガ近イデス……機体限界ガ……}

【叫んだ頃には、オートマーダーがその少女を肉塊に変える。だが、その背中に刃物が突き刺さっている】
【ぐらついたところに更なる一撃。そこにまた一撃。次々に押し寄せる少女の攻撃に、オートマーダーが崩れ落ち】
【血みどろになって動かなくなった】

「なんだい、その子たち。分身じゃないの? 私、気になるなあ」

【青肌女の美鈴が、背後に棍棒を振り上げた二足歩行の豚と共に襲い掛かった】
【扉を出現させる少年を攻撃すべしと判断したのだろう。青肌女の肌を押し破って、鎖付きの鉤爪が数本飛び出す】

【これに引っかかれれば、痛みのない傷が出来るはずだ。豚男の棍棒の支援を受けて】
【鉤爪が狙うは少年。その間にも、少女たちによって盗賊たちが倒れていく。確実に他の能力者たちの支援となっていることだろう】
51 : ◆moXuJYo6C0cW [sage]:2018/11/03(土) 20:33:18.91 ID:z86tKygMo
>>47
その割には、生まれてこの方30余年、神罰はまだ下りきっていないぞ!!
今更、遅すぎるんじゃあないのかね!!

言ってくれるな、そう簡単に私を殺せると思うなよ!!

[あああ!? てめえ、あっさり交わして挙句、無反応たあどういう了見だ!!]
[俺の攻撃なんざ歯牙にもかけねえって宣言か!! 見下してくれやがって、この!! あーあーあー、俺はどうせ――――げふぅっ!?]

マサツネさん――――ゴバアァ!!!

【カニバディールの叫びの直後、彼女の言葉の方を裏付けるかのように】
【サイドアームの必殺の一撃が、見事に二人の悪漢を捉えていた。手足がでたらめな方向に折れ曲がりながら吹き飛び】
【壁に叩きつけられて、双方動かなくなる。鮮血。血の臭い】

【この戦闘によって、さらにカニバディールのいる奥へと接近しただろう。だが、次なる刺客が襲い来る】

しねえ∞しねえ∞しねえ∞しねえ∞しねえ

【来る途中で彼女が目撃した、同じ顔でサイズ違いの女たち。ゾ=ゾ・スライム】
【五体のスライムが、粘液に塗れた突起に刃物を張り付けて、アンゼリカへと一斉に突き出してくる】
【数は多い、だが軌道は単純だ】
52 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 20:45:44.40 ID:z86tKygMo
>>48
【そう、足しに素人ではない。だが、その程度で真の玄人相手に勝てる道理もない】
【単独で多勢を薙ぎ払う、確かな技量に基づいた馬賊撃ちが、横なぐりに盗賊どもを襲う】
【ミレーユには愉しむ余裕すらある。映画さながらに飛び出す。闇の中に映える金の銃身】

【タタァン。タタァン。タタァン。タタァン。乾いた銃声が二度。四度。六度。八度。攻撃を防がれた、と二人の下位構成員が認識した時には、すでに】

がふっ!?∞あぐっ!!

【ようやく、それだけ漏らした二人は床に崩れ落ちる】
【その背後から、もう一人。剥き出しの脳みそにアンテナを刺したノーティヒアが、警棒でミレーユの首に殴りかかろうとする】

≪黄金の銃。実用性とは無関係のはずだが、何故そのような武双をしているのだろう?≫

【漏れ出る妄言は、聞く価値もなかろう】


ヴィーガン原理主義。最悪だな。所属と恨みの件がなくても、話が合わん
殺すだけ殺してその辺に放っておくよりは、よほど無駄にしていないと思うがね

……なるほど。我々如きを殺すのに外務八課、アリの巣を潰すのに戦車隊を出動するような
費用対効果を考慮しない真似を何故するのかと思っていたが。私怨というわけだ

なら、仲良く心中させてやるとしようか

【銃弾の乱射で止まるとは思っていなかったのだろう。異形は動揺するほどのこともなく】
【強力極まる銃弾の雨が、襲い掛かろうとする異形どもを粉々にするのも構わず】

【銃を握ったままの右腕を膨張させて、アリアに叩きつけようとするだろう】
53 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 20:46:27.26 ID:a10C/xTl0
>>51

ああ、だからこそこの場でそのツケを払ってもらうとする。これは決定だ肉屋。

【吹き飛ばした二人の血を払うように巨大なパワードアームを振りながら、一歩一歩確実にカニバディールへと】
【無表情で近づいていくが、その行く手を阻むようにゾ=ゾ・スライムが現れる。】
【アンゼリカは舌打ちをすると同時に両腕のパワードアームをボクサーのガードのように構える。】
【単純だがその巨大さをもってすればそれは鋼鉄の壁にも等しい―――それでも五体だ、いくつかの刃はすり抜けて肩を切り裂く。】

【傷に一瞬眼を動かすが即座に一歩後退し、右腕のパワードアームを掲げる。】


せめて―――、一瞬で。


【そしてそれを床へと思い切り叩きつける、一瞬地震のように床全体が揺れたあと】
【ゴッ!という音と共に五体のゾ=ゾ・スライムの足元から銀色の雷による柱が立ち上るだろう。】
【初撃より魔力の力が濃い、直撃すれば蒸発する可能性すらあるだろう。】
54 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 20:47:31.80 ID:z86tKygMo
>>52
/すみません、追加忘れにつき、訂正です!!
/最後の文章の後に、これを付け加えます

【しかし、血塗れの赤い硝子ナイフが、右腕を振るうカニバディールの左目に突き刺さった】
【暗闇の中に呻きが漏れ、腕の軌道は逸れる。牽制は、予想以上の効果として、異形の隙をアリアに晒した】
55 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/03(土) 20:48:48.16 ID:fwFjh18G0
>>50
【機械――?】
【少女達の死体が、異形の死体に混ざって次々と積み上がって行く】
【それでもその数に任せた暴力は一定の効果を発揮したらしい。――機械染みたその人型が動きを止めれば、少女の一人が辛うじて息があることを確かめる】


【少女達の死体は消えない。しかし――】
【オートマーダーにまだ微かでも息が有るのならば、"彼の死体は消え去ってしまう"、少女の手によって現れた扉の奥に連れ込まれて】


【次々と投入される少女達だが、一度に出せる人数には限度が有るらしい。青い肌の女――美鈴がやって来た折にも、少年の護衛は姿を見せなかった】
【その背後からは、豚の顔をしたオーク染みた男が棍棒を振り上げている】


【盗賊達を襲撃している少女達はそれに気付いていないのか、援護に行ける位置ではなかった】


「分身ではございません」
「それぞれに別の思考が有り、それぞれに別の人生を持ちます」

「先程潰れたアレフ・ワンは比較的長い付き合いでございましたが」


【少年は静かな口調で答える。無感情と言うよりも、ホテルのボーイのような事務的な対応だった】
【とは言え、少年自体も然したる戦闘力はなさそうだ。傍目から見ても動きに精彩がないのが見て取れる】


「さて、あなた方も当ホテルのお客様となっていただきましょう」
「ご安心を"部屋は空いております"」


【少年が指を鳴らす。盗賊と戦っている少女の内の二人が、明らかに朦朧とした様子となり、相手の攻撃によって叩き潰される】
【――死体が、二つ増えた】


【同時に少年の背後に扉が二つ現れ、二人を迎撃するための少女達が現れた】

「さて、些か体積が多かったようですので、二つに割れてしまいましたが」
「こちらは先程の"機械のお客様"でございます」
56 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 21:02:03.35 ID:z86tKygMo
>>49
人とは資源だ、当然だろうが!! あれほど掃いて捨てるほどいて、資源に使わない手があるか!!
そうでなくとも、お互いがお互いを糧として食らい合うのは人間だ!! 私は、少しばかり手段が直接的なだけだ!!

しかし仲が良さそうじゃあないか、さては外務八課に鞍替えしたか!!

【そう、正義と悪。絶望的な断絶。互いに譲れぬ意志のためにぶつかり合い、血の中で踊る】
【たとえ形が違っても、正義は正義。カゲツはカゲツ。そして、悪は悪。カニバディールはただ邪悪だ】

【乱射は実を結ばない。悪漢の攻撃など、そうそう当たりはしない。まして、真の戦士相手には】
【姿は優雅に、巫女の如く刃を従えて踊る。瞳は殺意に、燃え上がる怒りと共に在る】
【花弁を、そこに含まれた毒を、以前の戦いから警戒するカニバディール。しかし、アリアと二人を同時に相手取っては】

【卓上を駆ける雄姿を、止められるはずもなく。飛び散った卓上の品々が、視界を塞ぐ】
【毒を恐れ、一歩後退するカニバディール。アリアがその隙を狙うには十分のはず】


『ざけんな、クソアマ!!』「あの時の借りは返すぞ!」

【そこへ、カゲツへ襲い掛かるのはあのビル屋上で見ただろう、二つ頭に四本腕の双子】
【副首領、デュアル兄弟。それぞれに泥と砂を纏わせた腕で、彼女に殴りかかる】
57 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 21:02:16.46 ID:QGYZltBN0
>>52

【射撃、命中、沈黙。生易しい煙を吐き出す真鍮の薬莢が床に散る。 ──── 背後からの殺気をプランクタイムに察知して】
【振り向くならば矢張りミレーユは笑っていた。当人としては、決して対手を嬲る殺戮を楽しむ性分ではなかった。されど】
【戦場に身を置き武器を握った人間の性分というものは斯くなる末路を辿るものであろう。 ──── 命の遣り取りを歓ぶ気質】


『 ─── そういうメーカーだからだよ。』


【 ─── 高く高く蹴り上げたスカートの、顕わになるニーソックスに巻かれたマチェットが、抜かれる事もなく警棒と打ち合い】
【対手の動きを止めたならば、やはり同じように二挺の射撃を喰らわせようとする。 ─── 頭部、胸部、脚部。スライドオープンまで撃ち尽くして】


「御免なさい、真っ赤な嘘なの。」「 ──── 理由なんてどうだっていいわ」
「私が死ぬのは、かえでが死ぬ時だけよ。」「 ……… ここに、あの子はいないから。」


【軌道の逸れた肉塊は、 ─── 真っ向から命中していれば、アリアの躯体を吹き飛ばすに足りただろう。】
【黒い両脚の微かに曲げられて跳躍、伸ばされた触腕を足蹴にして高く高く。天井に脚をつけて三角飛びに、更に勢威を増して】
【上空からの連続射撃と共に繰り出される、自由落下の速力を上乗せた飛膝蹴のシャイニング・ウィザード。白銀の髪が闇に煌めき】
【戦闘用サイボーグの馬鹿げた筋力と体重から放たれる運動エネルギーの暴力は生半可なライフル弾の威力さえ凌ぎ得た。 ─── 狙いは頭部/然して躱されるのであれば、】
58 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 21:09:23.21 ID:z86tKygMo
>>53
無理だな!! 逃げ足には自信があるんだ、たとえそれが神相手でもだ!!

【アリアと打ち合いながら、それでも言葉を返すのだけは忘れない。口が減らないのは異形の特性だ】
【その間にも、スライムどもが迫りくる。微かな傷を彼女に与えるが、神の使徒を前にしては、所詮は蟷螂の斧か】

【鋼鉄のガード、鉄壁の防御が致命傷を防ぎ切り。神の鉄槌が、異形どもに迫る】
【周辺の異形どもも、バランスを崩して倒れ伏す。スライムどもは、まともにそれを食らって】
【あっという間にこの世から消え去った。衝撃は、他の異形どもの妨害も封じる】
【首領の命まで、直通路が開けるはずだ】
59 : ◆S6ROLCWdjI [sage]:2018/11/03(土) 21:15:23.23 ID:fwFjh18G0
>>56

なんで、……………………あなただって元は人だったでしょう!?
なんでそんなことが言えるの、どうして――それとも神か、魔物になったつもりかよ!!

【ほとんど悲鳴のような声で少女は叫んだ。分かり合えないと知っていてなお嘆くのは】
【少女の本質がなんら変わっていないことを示しているようだった。正義だけを抱えるのなら】
【やはりカニバディールとは相容れることなく、叫びも届かない。分かっているのに止められなくて】

さあ、どうだと思います、ッ――――――!?

【問いかけには明確な答えを返さなかった、というよりは返せなかったと言うのが正しいか】
【乱入した二人――一体からの攻撃を対処するのに手間取った。少女の身体は細く頼りなく、】
【異能で機能を底上げしていても、大の男――それも二人がかりで為される暴力を真正面から迎え撃つには】
【あまりにも脆弱が過ぎた。故に、殴り掛かってくる腕を刀で防げども。鍔迫り合いに至るに及ばず】
【軽い躰が容易に吹っ飛ばされる。舞台みたいに踏みつけていた卓上から弾き飛ばされ】

【――――しかしなんとか、転がるようにして着地した。片方の膝を立てるようにして体勢を立て直し】
【刀を握り直して、向かう先は一体の双子。カニバディールのことはもう、アリアに任せたらしい】
【体勢の低い疾駆から、繰り出すのは容赦のない突きだった。二人のちょうど中央部分を狙って】
【点で狙う鋭い攻撃。殺傷能力が高い分、回避もまた容易になる攻撃――踏み込みと同時に放たれる】
60 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 21:26:11.09 ID:a10C/xTl0
>>58

【カニバディールの返答には答えない、もはや会話をするのすら嫌悪するかのように】
【スライム達を屠り、他の異形達も体勢を崩した―――であるならば】

【アンゼリカは自身の両掌から床に向けて魔力を噴射し、まるでペットボトルロケットのように空中へと飛び上がる。】
【空中でクルクルと回転しながらアンゼリカはカニバディールの頭上への接近を試みるだろう。】


―――果てろ、穢れた死肉。


【そしてそのままカニバディールの脳天へと両手のパワードアームを合わせた状態で叩きつけようとするだろう】
【かなり大振りなため回避も可能だろう、しかし回避をされればそのまま床にたたきつけてバランスを崩すのが狙いだ。】

>>ALL

【アリアやカゲツには「邪魔をする」と言いたげな少し申し訳なさそうな視線を向ける。】
【攻撃の成否に関わらずすぐに飛び退いて射線を開けようとするだろう。】
61 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 21:27:23.23 ID:z86tKygMo
>>55
【正確には、自分を機械と思い込んでいる狂人であった】

【血。血。赤い水たまり。どこまでも増えていく。だが、妙なことに気がつくだろうか】
【暗闇の中に倒れているはずの、異形どもの死体が妙に少ないのだ】

「あ、ちょっとオートマーダー!? 君、私達の仲間をどこにやったのさ?」
「それぞれ違う人間だってんなら、余計わかんないな。何、この特攻隊みたいな連中。君だって長い付き合いのが消えたのに、動じなさすぎじゃない?」

【あまりに事務的で虚無的な反応は、異常者の美鈴すら戸惑わせた】
【だが、他の潜入者たちに比べれば、まだ勝ちの目がある。そう判断した美鈴が襲い掛かろうとした時】

「部屋……? え、何? それ≠ェオートマーダーなわけ? 女の子に転生? あの筋肉男が? うっそお……」

【少年の能力に関わることではあるのだろう。その正体はとても見通せないが】
【倒された敵が、『お客様』として彼に使役される存在に代わってしまうというわけか】

「ふーん……でも」
「この私から、そう簡単に奪えるとは思わんことだな=v
「我々の命は軽い。ゆえに、取り返しがつく=v

【美鈴の口から洩れるのは、確かにカニバディールの声であった。同時に、美鈴と豚男が】
【元オートマーダー、彼のホテルの客となった二つに分かれた少女に、突進し、接触と同時に】
【溶け合って、一つの肉塊となった。彼の能力の正体はわからないが、その時に彼の能力に対して】
【何らかの抵抗が働くのが見えたかもしれない。ホテルに引きずられたオートマーダーを、引きずり戻そうという動き】

【美鈴と豚男、オートマーダーだった二人が溶け合って出来た肉の球は、表面にその三人の顔を浮かび上がらせ】
【少年を睨むと、すぐにカニバディールの下へ高速で跳び戻った。そのまま、カニバディールの身体に吸収される】

【カニバディール自身が生きてさえいれば、再び一つに溶け合い、また再生する。異形の生への執着が生んだ、死への抵抗】
【倒された盗賊どもの死体がないのも、そういうことだろう。もっとも、こうまでやられては再生するのに時間はかかるだろうが】


【少年に、これ以上の攻撃は降りかからない。少女たちが戦っていた盗賊たちも随分と数を減らしている】
【肉屋の下に、融合しつつあるのだろう。彼もまた、異形達の首領への道を得た】
62 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/03(土) 21:45:11.87 ID:fwFjh18G0
>>61
「転生したと言う訳ではないのです」
「彼らも別に恐怖や躊躇いがない訳ではないのでが、画一的な方が、絵になりますのでそのようにお客様方に飾り付けていられる次第で」

「申し遅れました、カニバディール様」
「私はアレフ・ヌル」


「"INF-008-01"――ホテル『レッドへリング・ヒルベルト』のスタッフでございます」



【力押しで挑めば――2対2であれば、彼らに分が有ったかも知れない】
【しかしカニバディールはオートマーダーだけではなく他の二人も、引き返させた】
【それは、ひょっとして連帯感か?一時的にでも、仲間を奪われたことに対しての――】


「なるほど、流石は噂に名高きカニバディール様」
「この不死性――それも個ではなく群体としての、不死――」

「あなた様のその"巨躯"ならばいずれカノッサの器すら収まりきらなくなることでしょう」


――今の内に、是非お越しいただきたい。


【まるで、いずれ看板役者になろうと言う若い俳優を見出したように、無感情ながらも熱を込めて少年はカニバディールに語る】
【周囲ではまだ少女達が戦っているようだが、最初は劣勢にありながらも、他の能力者達の奮戦も有ってか、趨勢は逆に傾きつつ有った】
63 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 21:45:17.06 ID:z86tKygMo
>>57
【彼もまた、戦場に生きる戦士としての一面を持つ。死と隣り合わせの状況は、スリルすらも生む】
【闇の中で、彼の美しい笑顔が盗賊どもの目に映ることもない】

≪――――なる、ほど≫

【ミレーユの答えに、間の抜けた声でそう返しながら。あっさりと警棒を止められて、隙を晒し】
【たんまりと贈られた弾丸たちに、的確に急所をぶち抜かれて、あっけなく倒れた】

【そして、ミレーユにとってはこの場最後の相手だろう。ミリタリーコートのレギオルフォンが接近する】
【両手に一本ずつ、逆手に長剣を握りしめ、独楽のように高速回転しながら、ミレーユに切りかかろうする】

〈死ね、カマ野郎!!〉

【――――禁句を思いっきり叫びながら】


……私よりよほど、「人を食ったような」女だ。ヘビの伴侶には相応しいじゃあないか

【右目と額、二つに減った目でまだアリアを睨む。鈍重な身体は、即座の反撃を許さない】
【攻撃をすら、踏み台にして。食堂の天井近くまで、高く。美しい跳躍は、闇に呑まれて】

【次々に放たれる銃弾が、首領の盾となって飛び出した者たちを穿つ】
【エレファーナが撃たれ、蜘蛛型義足の女ネグティーが撃たれ、立て続けに倒れる】

【最先端の技術の粋を集めた身体を、純粋な暴力に変化させたその一撃は】
【最後の盾となったポイゾニックの首を、断末魔すら許さずにぐちゃぐちゃに破壊し、その向こうのカニバディールの胸部にも突き刺さった】

が――――!!

【異形が呻き、後ろに吹き飛ぶ。だが、その目はまだ死んでいなかった】

/この後、皆さまに一度にお返しする形で、クライマックス行きます!
64 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 21:53:44.45 ID:z86tKygMo
>>59
元は? いいや、今も間違いなく人間だよ!! 誰がなんと言おうとな!!
このような、邪悪で醜悪なになれる生物が、人間以外にいると思うか!?

神でも悪魔でもない、私は私だ!! 全てはただの小悪党、カニバディールの所業だよ!!

【同じく、カニバディールは叫び返す。やはり根底は正義を心に秘めた少女の】
【あまりに悲痛な叫びに対して、どこまでも醜く。確かに、ここまでに堕ちたきっかけは、呪われた肉体を持った生まれでも】
【自らの意志で落ちて来た、この地獄。どうしても、相容れることはない。カゲツが苦しんでやるほどの価値も、ない、はずだ】

ふ、ふふ、勝手に肯定だと受け取っておこう!!

【返す異形の言葉は、二つ頭の最期に重なった】

『ぐげ――――』「がぐ――――」

【身体能力は上でも、技量はやはり格が違う。卓上から引きずり下ろすことは出来ても】
【所詮盗賊、そこまでだ。追撃のために、後を追おうとしたことが裏目】

【下段からの、殺意に満ちた鋭い突きが、見事にその中央を、双子が共有する弱点を、貫き】
【卓上から転落して、双子は動かなくなった】

/ラストの攻撃に繋げます!
65 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 21:59:24.98 ID:z86tKygMo
>>60
【異形もまた返さない。互いに不俱戴天であることは自明なれば】
【魔力をジェット代わりにさえする、教会の精鋭の技量に驚き役どころすら、残っておらず】

【アリアと同じく、頭上からの攻撃。致死の一撃。死が、上から降ってくる】
【カニバディールの横から、ベビーカーが進み出る。首領に代わって、オールドベビーが】
【パワードアームの直撃を食らって、ベビーカーごとただの残骸に変わる】

[ぎゃぐっ!!]

【死の叫びが響く。そのオールドベビーの残骸も、カニバディールに吸収される】
【残るは、もはや首領のみとなるだろう】

/ラストに繋げます!
66 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 22:04:38.71 ID:z86tKygMo
>>62
……抽象的な言い回しだな。わかるようで、よくわからない

アレフ・ヌル……"INF-008-01"……!?
おいおい、また随分な客が来ていたのだな……

レッドヘリングを潰した一人は私だ。今になってお礼参りにでも来たのかね?

【外部に苛烈、しかし内部の結束は強い。偏に、全員で一人の怪物がために】


……本気かね? 最近は、やけにそういった声をかけられるな
あまり八方美人が過ぎては、全員にそっぽを向かれそうだ……

いずれにせよ、この状況で言われても答えは返せん。またの機会にしてくれ

【彼の無色の熱とは裏腹に、カニバディールは気味の悪い思いを抑えきれなかった】
【少女たちの戦いも、もはや終わるはず。カニバディールが少年を恐れて、残りを引き戻したのだ】

/ラストに繋げます!
67 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 22:07:43.78 ID:z86tKygMo
>>ALL
【ミレーユに襲い掛かったレギオルフォンとの戦いが、決着した頃。それは現れる】

【盗賊どもを撃退した潜入者たち、全員がカニバディールを見るだろう】
【その身体が異様に膨張し、膨張し、この場を覆い尽くす3000人分の肉塊となって】

【一斉に、潜入者たちに襲い掛かる。あるいは手の形で、あるいは口の形で】
【食らいつき、叩きつけ、殴り掛かり、踏みつぶすために。この場を生き延び、また暗闇に戻るために】


ここで―――――死ねええええええええええ!!!!!

【カニバディールの絶叫と共に、解き放たれるこれが最後の攻撃。これを凌げば】
【能力者たちに、今宵最後の一撃を放つ機会が与えられるだろう】
68 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2018/11/03(土) 22:08:56.61 ID:mnYEspSE0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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69 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/03(土) 22:21:07.49 ID:QGYZltBN0
>>63

【射撃、命中、射撃、命中、沈黙。 ─── SAIのカスタムグロックは其れなりに愛着のある代物であったから、投棄はせず】
【袖裏のコンシールド・レイルへと格納し、然らば取るは大腿部のマチェット。それぞれの手に一振りずつ握る。そうして徐に振り上げるならば、】
【 ─── 至近にて、鎬の競り合う鈍い音。聞き捨てならぬ音階を彼は聞いていた。体躯を廻して繰り出された男の剣戟を、一太刀に受け止めて。】


      「 ──── あ゛?」「死ぬのは手間ェだが。」


【黒縁眼鏡の奥、澄み渡る紺碧の双眸が、酷く優しげに緩められ ─── 一刹那の後に殺意を充して見開かれるは、悪鬼羅刹の如し】
【空いた片手のマチェットを彼の額へと投げ付け、重ねて行使される彼の異能。虚空より生ずるは無数の黒き氷槍】
【 ─── それを対手の全身に突き刺し、凡そ手心のない惨虐な磔刑で、確実な止めを刺そうとするのだろう。恐らくは、少なからぬ私怨が籠っていた】


「食肉主義者(カニバリスト)のお墨付きを頂けるなら、」「 ─── 光栄な事、ね?」


【硝煙弾雨の繚乱たる連撃のフィナーレは対する異形の喉筋を蹴り潰した。 ─── 然して、この程度で殺せる敵とも、また思わず】
【膝先の血肉に汚れる感覚を恃みながら、直ぐ様に飛び退いて残心。まだ足りぬ。右肩の傷より生じた血溜まりが、仄暗く輝けば】


>>67


        「死なねえよ。」『 ─── 死なないわ。』


【打撃。拳撃。蹴撃。咬撃。 ─── 呑み込まれるように放たれる生々しい生命の原始的暴力。その全てを捌き切ることは能わず】
【毅然たる言明を吐き捨てつつも、両者は少なからぬ傷を負う。されど、その痛みさえも生存への希求へと変える戦士であるのなら】
【 ─── ミレーユを取り囲む空間が、刹那のうちに黒く凍結していく。シェルター状の表層は、無数の棘を現出させて肉塊に抗い】
【 ─── アリアの脚元に生じた血池から、喚び出されるは対空速射砲: 120cm Lvautomatkanon fm/1。】
【砲身も口径も炸薬も機関部も、およそ携帯火器とは比較にならぬほど長大なそのCannon≠ヘ、カニバディールの肉塊へさえ減り込んで ─── 】
【弾頭重量数百キログラムにも及ぶ炸裂焼夷徹甲弾を、分間80発の容赦ない零距離をもって放ち続け ─── 戦況を打ち破らんとするだろう】
70 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 22:22:59.98 ID:a10C/xTl0
>>67

【叩きつけたオールドベビーの残骸を振り払いながら、アンゼリカはカニバディールを見る。】
【その瞬間に膨張する肉・肉・肉、さながらこれが肉フェスだと言わんばかりの肉塊の群れが殺到する。】

【―――だが、それでもアンゼリカはその場を動かない。一歩も引かない。】


言っただろうカニバディール。ツケは払ってもらう


                         滅却


【アンゼリカは右腕の掌を肉塊へと向け、それを支えるように左手を添える。】
【そして放たれるのは銀色の魔力のエネルギー波。単純なのだが高密度の一撃は迫りくる肉塊ごと】
【奥に控えるカニバディールを貫き、焼き払わんと迫る。真っ向勝負だ。】
71 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/03(土) 22:29:48.88 ID:fwFjh18G0
>>67
「――私は自分の元になった虚構神話と直接繋がっている訳ではありません」
「強いて言えば、潰れた工場跡をホテルに改装した――と言う程度の理屈でしょうか」


【それ以上の会話は続けられなかった――これは、まずい】
【この広域的な広範囲攻撃に、烏合の衆であるところの少女達は対抗する術がない】
【戦場にいた少女達は軒並みに押し潰されてしまうことだろう】
【しかし、少年は――カニバディールより最も離れた位置にいることが奏功した】


【能力者達の内、カニバディールの広範囲攻撃へ相殺を以て対抗する者――アンゼリカが適任だった】
【その後方に移動することにより、最低限の対処で、難を逃れることに成功した】


「とは言え――ここからでは間に合いませんね」
「勧誘はまたの機会としましょう、カニバディール様。おいでの際には快適な空間をお約束しますよ」


【戦場に無数に散らばった少女達の死体――まあ、組織の誰かが掃除してくれるだろう】
【それらを一瞥すると、少年は踵を返す】
【正義感の強いメンバーもいるようだ、後で絡まれると大変そうだったから】
72 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/03(土) 22:33:10.40 ID:fwFjh18G0
>>64

人がっ――――――人をここまで、冒涜できるはず、ないでしょ!?

【血に染まった刃を双子の身体から引き抜きながら。やはり悲鳴みたいに叫ぶのは】
【そう信じていたいからにすぎなかった。「こんなもの」が人間であると思いたくなかった】
【白銀に貼り付くような赤色を振り払って床に撒き散らし、少女はふたたび向き直る。そうして――】


>>67

………………どうして、部下、自分を慕う部下でさえ!? 資源に過ぎないって言うのかよっ、

【――やはりひどく痛々しげな音階を伴って、訴えるように叫ぶなら。超重量にて齎されるカニバディールの一撃】
【少女はそれに抗う術を持たない。肉の波に飲まれるようにして、その小さな身体が、押し潰されていくように】
【完全に覆い被られる、ように、見えた。――しかして、完全なる闇に覆われたはずの、肉の向こう側から】
【真白い燐光が零れ始める。少女に覆い被さった肉を、貫くようにして、刃が「生える」】
【叶うなら――そこから切り拓いて/斬り開いていくように。圧倒的な質量の肉を、分断しようとするのだろう】

………………っはあ、はあッ……はあ、ッ、……あなたは絶対ここで、殺す、ッ――――

【――――ぎち。ぎちり。少女の右目を苛んでいた傷口から、咲く花の数が増えていた。一輪、二輪、三輪と】
【眼窩を押し広げるようにして咲き乱れ、肉を食い破って、少女の右頬を血液にて盛大に汚していく】
【彼女にとってこの花は、彼女自身の殺意がカタチになったものだった。それが増えるたび、彼女を侵食するたび】
【「殺す」ための力が強くなる。細い躰に、あり得ぬほどの力を齎す。代わりに彼女に激痛を齎し、精神を蝕んで】
【殺意を明確な力にする、それが彼女の異能の本質だった。なれば――カニバディールへの殺意は、最高潮にまで達して】
73 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 22:49:05.52 ID:z86tKygMo
>>69
【全ては流れる川のごとし。洗練された、殺しの過程。盗賊どもなど、十把一絡げ】
【切りかかるレギオルフォンも、また同様に。マチェットと打ち合う長剣の金属音。憎々し気に睨む悪党の目より】
【きっと、刃と刃の向こうで怒るミレーユの方が、遥かに苛烈だっただろう】

〈ぐ、がああああああああ!!!〉

【額にマチェットが突き刺さり、無数の氷が暗闇の中でなお暗く、その身を串刺しにし】
【絶叫は、すぐに止まる。穴だらけの悪漢は、虚空に投げ出されて。カニバディールに吸収される】


ああ、太鼓判を押してやる!! 似合いの婦婦だ、反吐が出るほどにな!!

【そう、まだ足りない。生命力は、ひたすらに強い】
【だが、今宵の終わりはもう目の前。外務八課の怒りと殺意が炸裂する】

【氷の棘が、肉を巻き込んで広がり、その巨大質量を破壊していく】
【実際の戦争もかくやとい言わんばかりの、巨大兵器に肉如きで抗う術もなし】

【あまりに圧倒的な火力は、肉の怪物を粉々に粉砕していく。焼き滅ぼし、破壊し尽くす】
【苦痛に歪むカニバディールの顔が、その向こうに露わになった】


>>70
【教会の戦士は後には引かない。それが彼女の、正義の誇りか】
【それも、確かな実力に裏打ちされてのこと。異端を滅却するその使命が、今化け物を叩き潰す】

【高密度に圧縮された魔力は、岩を穿つ水滴の一打の如く。肉塊を容易く貫通し、アリアとミレーユが開いた肉の奥へ】
【カニバディールの、右目を撃ち貫き、その周辺組織まで灰燼に帰した】


>>71
直接ではない……レッドヘリングそのものではないわけか
だが、ならばなんだ? ホテルに改装したのは何者だ? お前たちは本当に、まるで底が見えん……

【異形から返される言葉も、それが最後。無数の肉は、彼らにも迫り】
【しかし、異形に殺意をぶつける戦士たちが、それを通さなかった】

【最後の別れの言葉は、もう返答できなかった。その向こうで、カニバディールは今まさに破壊されていくところだ】
【後に、この出会いが何かをもたらすのだろうか。まだ知る者はいないだろう】

/続きます
74 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 22:49:40.50 ID:z86tKygMo
>>72
見解の相違だな!! まあ、私以外で私を人間と認める者には、ほとんど会えたことがないがね!!

【あまりに当然である。カゲツの信じるものこそが、正しい。それは、間違いないだろう】
【ただ、この肉の化け物が。この世に生まれてくる、というあまりに大きな間違いが、拭いようもなく存在しているだけなのだ】


こいつらは資源などとは思っていないとも!! 部下たちはもっと重要な、私の細胞、私の肉、私の一部だ!!
私さえ生きていれば、何度でも蘇る!! 全員で一個の私≠セ!! 誰が相手だろうと、誰一人くれてやるものか!!

【外道どもの姿すら、痛々しく感じるならば。やはりカゲツは、きっと正義とやさしさをまだ心に秘めた少女なのだ】
【だが、異形の部下たちは異形の言葉の方を肯定する。見よ、肉塊の表面に浮かぶ部下たちの顔は】
【恍惚と首領への信頼を秘めた顔は、確かにカニバディールの言葉通り。部下でありながら、肉屋自身だということ】
【群体。冒涜的な、あまりに汚れた生命の在り方】

【カニバディールは、カゲツを押しつぶした。そう確かに認識した】
【だが、その向こうから光り輝く、死すことなき正義の光は。カニバディールを真っ向から否定するかのように】
【明けない夜などないのだと、そう叫んでいるかのように。未来を、自らの意志で切り開くかのように】

【肉を切り裂いて、現れ出でる。あの日見た花を、右目から再び生やして】


は、はは……やはり、その花があった方が映えると、私は思うね……

【咲き乱れる花は、カゲツという少女の殺意と正義の表れか】
【自らにすら、痛みと汚染を課して。されど、その刃はカゲツを侵しきるよりも早く、目的を達するだろう】

【もはや額の一つ目を残すのみだったカニバディールの、その身を圧倒的な力で】
【殺意そのものの力で、両断する。カニバディールの身体が、半分以下になる】

【それをもって、全ての肉の力が抜け落ち。床に落ちた。戦いは、終わった】

/もう一つ続きます
75 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/03(土) 22:53:23.50 ID:z86tKygMo
>>ALL
【ぐらりと。施設そのものが揺らいだような感覚がするだろうか】

【次の瞬間、潜入者たちは外にいるだろう。まるで、足元から施設そのものが去ったかのように】
【去ろうとしていた、アレフ・ヌルもまた、少女たちの死体と共に外にあるはずだ】

【眼前に立つは、十数メートルはある巨大なヤドカリ。そして、その殻に残った半身で、残骸のようにしがみ付くカニバディール】


――――予定より遥かに早い引っ越しになったな
ギリギリだったが、よくやったガリバー

【戦いの開始と共に消えた巨大ヤドカリ、ガリバー。自分たちがアジトと定めた場所を】
【自身と融合させ、丸ごと移動させる能力。カニバディールが廃の国に本拠を構えた時に使った手段の簡易版だ】


……ひどいものだ。大被害だ。倒された部下たちを再生するまでに、何日かかるか
潜入に見合った成果はあったかね諸君? ろくにおもてなしも出来なくてすまないが、今回はこれでお開きにしようじゃあないか

――――私は、お前たちを忘れない。お前たちも、私を忘れるな
いずれ、どちらかがくたばるまでな

【息も絶え絶えに捨て台詞を吐いて、ヤドカリは巨大さに見合わぬ速度で走り】
【『泥の街』の向こう、ゴミ山の中に消えていった】

【少しの間をおいて、水の国警察が手配したらしい迎えが来るだろう】
【望むなら、それを利用して。望まぬなら、自らの足で。彼らは戦いの帰路につくことになるはずだ】
【残された、アレフの少女たちの遺体は、彼らの組織が掃除しに来るまで、そのままになってしまうだろうが】


【外道どものアジト探訪は、スクラップズに多大な被害を、潜入者たちにいくばくかの情報と疲労と十分な報酬を】
【そして、双方に新たな因縁を。それぞれ残して、終わりを見ることになる――――】



【彼らに報酬が振り込まれてから、しばし後。依頼主の警察官僚と、その背後にいた野党議員】
【首を切断された二人の無惨な死体が、水の国郊外で発見される。胴体の上に、首を放置された状態で】

【その生首が咥えていた紙に記されていた言葉は、潜入者たちの耳にも入るだろうか】
【『黒幕の皆さまへ』。『私が三流なら、こいつらは四流』。『末端の質の低下は考慮されたし』】

【その死も、やがては何でもないことのように処理されるのだろう】
【時は流れ続け、世界は動き続ける。戦士たちも、悪党どもも、等しく】

/これにて、今回のイベント終了とさせていただきます!!
/長時間のお付き合い、本当にありがとうございました!!
76 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/03(土) 23:02:02.50 ID:fwFjh18G0
>>74>>75

っ、………………じゃあ、なんで……自分をそんなに、粗末に、扱うの……

【眼窩を割り広げる形で苛む花をむしり取りながら、少女は膝をつく。頭が痛い。眼が痛い】
【そしてどこか、胸の奥が、ずきずきする。――いつか倒した悪のことを、思い出していた】
【カーネル=アドルフ・レルゼクム。カニバディールとはまた違った形の悪だった。けれど】
【「ひとりきり」であったこと、ただ一つ、そこだけが共通しているのが。……なんだかたまらなく、嫌だった】

【激痛に耐えきれずに刀を取り落とす。それが地に墜ちて音を立てる前に――風景が、切り替わって】
【カニバディールの残した言葉を呆然と聞きながら、少女はしばらくその場に佇むのだろう】
【花の咲き乱れた痕を、片手で押さえながら。もう片方の眼で――じ、と。消えていくのを見届けたら】


………………………………私が殺してあげなくちゃ。

【ぽつり。呟く言葉はやはり、殺意に満ち満ちて。しかしどこか寂しげな、慈しみすら含んだ――傲慢なる音色を孕む】


//おつかれさまでしたー!ありがとうございました!
77 :アンゼリカ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/03(土) 23:06:44.79 ID:a10C/xTl0
>>75

―――ッ!!おい、貴様待て―――ッ!!
クソ、まさか逃がすなんて………奴の力を侮り過ぎたのか………。


【ガリバーと呼ばれる巨大なヤドカリに捕まって逃走を図るカニバディールをみすみす逃がしてしまう。】
【大ダメージを与えることはできたが、奴の根本を叩かなければ結局イタチごっこだ。とイラつきを隠さない。】

【それからほかに居合わせたメンバーへと挨拶もほどほどにアンゼリカは再び外套をすっぽりとかぶり姿を消した。】
【黒幕≠ニやらの動向も含めて、まだ調べる必要がありそうだ。】

//お疲れ様でした!
78 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 00:26:25.89 ID:2SUwzASu0
>>73>>75


【煙果てる彼方、2人は異形の生き延びるを知った。然して両者ともにそれなりの深手であれば、追い縋るだけのリスクは負わず】
【 ─── 焼け付いた砲身から白煙を上げる巨砲が、血溜まりを焦がしながらその中へ溶けていった。】
【残された殺意は、ただ黒々と。 ─── 「802, 803, 807より806。状況終了。負傷者1名。ヘリの手配を」インカムに呟くなら】


      「 ……… 忘れないわ。貴方を殺すまで」


【決して消し得ぬ執念にて、今ばかりはアリアは肉塊を見送る。 ──── 次は無いのだと胸裡に誓いながら】


/みなさまお疲れさまでした&ありがとうございました!!
79 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/04(日) 19:38:34.22 ID:Wi8Z748c0
【水の国・首都フルーソから少し離れた路地裏】
【人の賑わいから切り離されたその路地裏は物寂しい――筈だった】

「ぜぇ、ぜぇ……おのれっ!"黒幕"の犬共めッ!
 こんな寂れた路地裏で死に果ててたまるものかッ――!
 水の国の最高議会の議員であるこの私が、あんな捨石風情に――ッ!」

【静寂を打ち砕くのは一人の男。その男の名はイーサンと言った】
【水の国の最高議会の議員の一人にして"円卓"側に属するイーサンは息を切らしながらも走る、奔り続ける】
【彼が身に纏う上質なスーツには幾つか切り裂かれて、そこから赤色が幾つも散らされて】
【今も尚自身に迫っている死の脅威――"捨石風情"と蔑む金髪の女性に背を向けて逃げていた】


さて、はて。随分な世迷言を口にするんだね、オッサン。
人の生き死になんてのを選べるのはごく僅かなんだよ。
別にアンタが何者かなんてのはどうでも良くて。ただどうでも良くないのは―――


【"アンタが黒幕の為にならない人間って事。だから生きて帰れるなんて思うのは思い上がりも甚だしい"】

【事務的で、何処か関心さえ薄いような口振りで死刑宣告の言葉を継いだ金髪の女性とは】
【――公安五課/特別対策室所属の国家のための捨て石・エーリカ=ファーレンハイトであった】

【前髪の一部を黒く染めた金髪に、左耳に開けたトランプのマークを模したピアス】
【ダークカラーのパンツスーツ姿と手に握られたナイフが特徴的な人物であった】

【エーリカが死刑宣告の言葉を紡いだなら、彼我の距離は徐々に縮まって――気がつけば"鬼ごっこ"は】
【終わりを迎えようとしていた。それ即ち、彼女の刃圏が哀れな獲物を捉えようとしていたという事実】
【そんなところに割り込んで来るのは果たして何者か―――】

//予約です
80 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 19:52:42.04 ID:2SUwzASu0
>>79

【灰色の晩秋を駆け抜ける清風。 ─── 月の明かりに煌めいて、一雫の蜂蜜を焦がすような、甘い薫り。】
【静的建築群の影から、ゆらり現れる一人分の体躯。しずやかに漏れる女の声は、ごく穏やかに錯誤していた】


     「 ──── あら。」


【 ─── 秋月の下に現れたのは、妙齢の女であった。身長は180cmほどだろうか。真白い足先に絡み付く黒いストラップハイヒールを含めても、幾分も背の高い女】
【甘露滴るような肩口の柔肌を、惜しげもなく晒したオフショルダーニット。肩紐に支えられて尚も、編み込みの生地が伸び切るまで収まりのつかぬ、耽美なほど熟れた胸元】
【すらりと伸びたスキニーデニムは悩ましげな腰回りから太腿までに余さず張り付き、半身を占める程しなやかに長い両脚を強調して余りある。 ─── 薄桜色の爪先。】
【薔薇色の薫りを振りまくハニーベージュのロングヘアは、夢魔にも似た軽く気怠いカールを帯び ─── 目尻の垂れて慈愛に満ちる微笑み、宿るは翡翠色の双瞳】



     「こんばんは、愛らしい鬼さん。 ……… 狩りはもう、御仕舞い?」「ふふ。」
   「とても良い声で鳴く狐さん。」「わたしにも、ひとツ、遊ばせてくださる?」



【艶やかに色付いて、ぽってりと潤う唇に、 ─── 幾分も長い手指の爪を添えながら、女は息を漏らすように、笑って】
【緩やかなフレアスリーブの袖先が、閨所に誘うように揺れていた。南海の深淵よりも尚深く昏い青緑色の視線が、静かにエーリカを見つめていた。】
81 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/04(日) 20:18:17.07 ID:Wi8Z748c0
>>80

【世の中往々にして思い通りには事は運べない】
【過去を振り返ったって、今現在だって同じ事】
【追いかける"鬼"であるエーリカにとっても、追いかけられる"狐"であるイーサンにとっても】


「―――!?一つといわず幾らでも遊ばせてやるから、私を助けろッ!
 背後から迫るあの金髪女に殺されそうなんだ!謝礼は幾らでも弾んでやる!
 水の国最高議会議員のイーサン・サンダーランドが頼んでるんだ!はやく私を助けろぉ!!」


―――……チッ、その口振り。まるで何処かのいけ好かない上司を思い出す。
狩りはこれから終らせる所だから―――邪魔するんじゃないよッ、オバサン!!


【客引きを行う娼婦の様な言葉と壷惑的な雰囲気を醸し出す妖婦の様な女性を前に】
【イーサンは自身の身分を過剰に誇示して、高圧的で命令口調の物言いで助けを求め】

【エーリカは自身の上司たる沙羅=ブラッドベリと被って見える女性に嫌悪感を露にして】
【纏わりつく視線と不快な感情を振り払うかのように、握られたナイフをイーサンの背中目掛けて投げ付ける】
【すると放たれたナイフはイーサンの背中にドスッと刺さり、その場に倒れこむのだった】


「ぐァッ!!―――……おい、助けろッ!この私の命が脅かされてるんだぞ!
 公安五課の黒幕の捨て石風情に殺されるなんて御免だ!だから早く助けろ、女ッ!
 私はまだ死にたくないッ!私はこんな所で死にたくないんぁあああああ!!!」


【背中から滲む血液。背中からじわじわ広がるのは血液に留まらず痛苦と恐怖】
【醜く歪んだその表情で紡ぐは、やはり傲慢。聞くに堪えないなんて思うエーリカは顔を顰めて】
【新たに手斧を召還し、倒れたイーサンの頭目掛けて己が得物を振り落とそうとしていた】
82 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 20:35:10.51 ID:2SUwzASu0
>>81

【忌々しげなエーリカの表情と、死物狂いなる男の懇願の、 ──── 何方に対しても、女は特段の熱意を示さなかった】
【下がれと命じられて尚、彼女は変わらずそこに立ち続ける事を選んでいた。僅かに傾げられた腰付きは、寝台の上でくねるように】
【されど、 ─── いよいよ男の喚き散らす断末魔の一歩手前を聞けば、初めて女は緩やかな目尻を眇めた。舌打ちさえも艶やかに】



「ああ、もう ──── 喧しい」



【 ─── デニムに隠したインサイドホルスターより、引き抜かれる大口径セミオート。躊躇いなくグリップセフティを握り込めば】
【スリードットの照門が酷薄に男の頭部を捉え、それと同時に引き絞られるトリガー。1発、2発。乾いた銃声】
【振り下ろされる手斧と共に、真鍮に被甲された45口径のホローポイントは、彼の脳髄を吹き飛ばして余りあるだろうか。 ─── はあ、と喘ぐような嘆息】


  「わたしが聴きたいのは、その手の声ではないの。 ……… 解ってくれる?」


【「まあ、もう、死んじゃいましたけど。」 ─── なにか面白い冗句を口にしたかのように、くすくすと女は笑った。ひどく冷たい翡翠の煌めきは、やはり人殺しのそれ】
【大袈裟で甘ったるい吐息を零すならば、下半をニットに包まれた胸許が苦しげに揺れた。それでも、エーリカに視線を戻すなら】
【とうに視線は穏やかな物に変わっていた。我儘を向けられた慈母のような苦笑。「これでも、まだ28なんですよ?」若作りの愛嬌と呼ぶには、確かにどこか御転婆な語調】
83 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/04(日) 21:07:31.61 ID:Wi8Z748c0
>>82

【己が振り下ろす死よりも先に割込んだのは目の前の女性から放たれる死】

【それも女性には似つかわしくない得物から放たれた2つの凶弾は命を屠るには過剰で】
【イーサンは終ぞ何が起こったか理解出来ぬまま、自分が殺された事さえ理解出来ぬまま】

【前戯も行わぬままに挿入しようとする順序知らずの童貞みたいに見苦しい声で助けろと命じたから】

【それが女性の興を殺いでしまったのか。何にせよ耳元で愛を囁くように助けを請う事は叶わなかったから】
【いろんな意味で刺す事に慣れている男の最期は刺されるか挿されるかの違いでしかなかった】


(コイツっ、―――……っ!……躊躇無く殺しやがった…っ!)


【誰が殺すか。そんな事には拘泥しないけれど。目の前の女性が殺しに抵抗の無い人種であり】
【嬌声の様に甘ったるい言葉を強請る言葉と添えられた艶めかしい所作が癇に障るなら】
【エーリカは依然として警戒心を解かないままに、赤銅の眼を鋭く尖らせて。それは鋭利な刃の様に向けられる】


……おばさんのクセに何言ってんだか。もう28歳の間違いだろう?このアラサーが。
花の21歳からしたら28歳のアラサー女なんて最早おばさん予備軍だ。

それにその言動。28歳とは到底思えない。聞きたいと強請る声じゃないって理由で人を殺すなんてさ。
我侭を振舞うおばさんなんて性質が悪いし、毒婦みたいで気色悪い。――どうせ嬌声のひとつやふたつでも聞きたいんだろ?


【怪訝な視線に混じるのは多量の敵意と警戒。それは相手を近づかせない牽制の意図があって】
【けれど捻りの無い言動には若さと未熟さを感じさせて。妖艶でいて無邪気な相手にエーリカはどう映るのだろうか】
84 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 21:33:41.14 ID:2SUwzASu0
>>83

【コンペンセイターから漏れる硝煙と、俄かに沸き立つ血肉の腥さに包まれて尚も、 ─── 彼女から薫る、甘い雌の香りは、変わらず】
【剣呑さを隠す事もないエーリカの鋭い舌鋒には、蕩けゆくアロマキャンドルのように緩やかな苦笑をもって、けして激昂には至らず受流す。】
【 ─── 無邪気と呼ぶには少なからず穢れを知り過ぎている横顔だった。曝すようにカールした睫毛が、夜露の一雫に似て瞬いて】


「狩られる生き物らしく、叫んで欲しかっただぁけ。」「死に際に理屈を捏ねられるのは、好きではなくて。」
「起こり得ることに向き合えない人は嫌いなの。」「何のために産まれてきたんでしょうね、本当に ──── 。」


【嘆かわしげな軽蔑を向ける先は物言わぬ骸と化した男であった。寂しげに窄められた唇先は口寂しさの表れだろう】
【「すっかり興も削がれちゃいましたし、 ─── 。」 ─── そうして、思い返すように頤を上げるならば、媚びるように蕩ける目尻の曖昧さは夜に愛されていたから】


「 ─── けれど、ううん」「そうねェ。 ─── ねェ、お嬢さん?」
「貴女みたいな子なら、知っているかもしれないわ。 ……… そうね。そうよね?」

    「一ツ、尋ねたい事が、あるのだけれど ──── 聞いてくれる、かしら?」


【 ─── エーリカの張り巡らす言外の拒絶など、およそ意にも介さぬように、真っ向から女は歩み寄っていく。しなやかな腰付きと両脚を、しゃなりしゃなりと揺らめかせ】
【互いの呼吸に浴し得るか否か、 ─── そんな距離感に至った所で、しなだれかかる挙措は獲物を定める女郎蜘蛛のそれ】
【音もなくゆるりと背中に腕を回し、肩口へ一本ずつ五指を沈み込ませ、くすくすと脊髄を愛撫するような嗤いは耳許へ】
【 ─── 背筋の震え上がるような、辛うじて搾り出すかのように掠れる囁きを添えながら、歪むほどに押し付けられた両胸の柔らかさが余計な抵抗を許そうとしない】
【とかく女の躯体すべてが雌の甘ったるさというものを知悉していた。シャンプーの香り、気品ある香水 ─── ならば呼吸まで甘いのは、当然の道理であるから】
85 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/04(日) 22:02:55.41 ID:Wi8Z748c0
>>84

【―――"性質が悪い"。この僅かな邂逅で彼女に抱いた感想】
【同時に思うのは、―――"この女も、己が内に理屈を飼っている"】

【つまり、只者じゃない。むしろ色んな意味で危険な人物であろう】
【少なくとも彼女の行動基準は彼女だけにしか定められない筈だから】


……結局のところ助けたかったワケじゃあ無かったのか。
趣味が悪いな、28歳児のおばさん。人の死ぬ所を眺めたかっただけか。
――――……少なくともアンタを悦ばせるために産まれたんじゃないのは確かだろうが。


【眉を顰めて、尖った口調を崩さないエーリカ――言葉と態度と言う不可視の刃で】
【目の前の女性に"口撃"を放つが、それが相手の心に刺さらないと察するのには時間を要しない】
【―――あろう事か、堂々と自身に歩み寄って豊満な肢体を存分に押し付けてきたのだから】


――――ッッ!!?……何の心算だい?この淫売毒婦ッ…!
見ず知らずの小娘に色目をくれるとはどういう了見だよ…ッ!


【雌の持つ甘い薫りは宛ら絡みつく蜘蛛の糸。足掻けば足掻くほどに絡め取られる錯覚さえ抱く】
【五感を刺激して麻痺させる危険な甘さ。それは嗅覚に始まり触覚をも食んでいく】

【背中に回された腕、少しずつエーリカの身体を味わうような指遣いだけでも堕ちていく感覚に襲われ】
【身体の隅から隅まで甘い匂いに包まれれば、女性の豊かな双丘も同じ様に自身を包み込んで飲み込んで】
【極めつけは愛撫に絡められた愛を囀る様な囁き。それら全てが脊髄を伝って全身を篭絡するには十分すぎた】


………何だよ、聞きたい事って。どうせ、この状況だから。
――――聞かない、なんて選択肢は取らせてくれないんだろう?


【同性愛者のエーリカでさえ、いやだからこそか。鼓動の高鳴りが手に取る様に解る】
【同時にこの高鳴りを目の前の女に聞かれている事が嫌で堪らない――蜘蛛の巣に捉えられた虫みたいで】
【もう、既に、この時には。この毒婦の気分一つで如何様にも汚されて犯されてしまうのだから】
86 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 22:26:53.61 ID:2SUwzASu0
>>85

【 ─── 自身の腕中に搦め捕った少女を弄ぶのに、或いは愉悦さえ感じているのだろうか。耳許に溢れる吐息は楽しげでさえあり】
【なれば指先の嘲弄もまた意味深長であった。既にエーリカの肩を包んだ右掌は、紅く長いネイルと共に、品定めにも似て舐めるように白い首筋を撫ぜ】
【そして左腕は在ろう事か、 ─── 徐に少女の内腿へと指を添えて、這い上がる蛇に擬えるかのように、然して昇り行く先は単に腰回りであり、いずれは飽きてしまったのか】
【エーリカの口先へとそっと添えられて、やはり長い爪先が、結ばれた唇を犯すように音もなくその隙間を愛でる、ならば】


  「お話が早くて助かるわぁ。 ─── とぉっても貴女は可愛いし、成る可く非道い事は、したくないもの。」
   「貴女が正しく居てくれる限り、なあんにも怖い事はしないから。ただ、安心してほしいだけ。 ……… それじゃあ、そうねぇ」


【限りなく近づいた女の湿っぽい唇からは、粘膜の晒される淫靡なるぬめりが介在していた。 ─── ちゅ、と鳴った水音は、耳朶への口吸いだったか、単なる戯れだったか】
【絶えず耳孔へと呼気を吹き込まれたなら、唾液の残されたか否かも判然としないであろう。およそ淫婦だった。余さず堪能させていた己れの肉感を、漸く少し離したのなら】

【 ──── 一呼吸の後、ささめく短い命題。あるいはそれは少女にとって、容易にシニフィアンを示せる一節だったろうが】







    「 ─────── "アリア"という名前に」「聞き覚えは、ない?」






【なにかの情念を孕んだ、静かな声音。】
87 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/04(日) 22:56:20.08 ID:Wi8Z748c0
>>86

【撫ぜられる身体。肌を伝う指先の感触と服越しに添えられなぞられる指先の感触】
【それは宛ら愛撫に似て。まるで蛇の様に厭らしく絡め取られていく様な感覚に思わず】
【"んっ、……んぁあッッ…"なんて生娘の甘い吐息が洩れて、次第に頬が紅に染まっていく】

【出会ったばかりの、好きでもない、むしろ嫌悪さえ抱く女の指先一つで逆上せてしまう】
【そしてあろう事か自身を犯す指先は肢体に留まらず、一文字に結んだ唇をもなぞったなら】
【終ぞエーリカは弄ばれてしまっていた。女性の掌の上で踊らされるしかないエーリカは極め付けに】


―――……ンあああっッッ!!?、……っぁぁあッッ、―――っっ!!


【耳をも犯されてしまっていた。耳朶を湿らせるのは女の唇だという事を察するに時間を要した】
【吹き込まれた甘い息も、それによって曖昧模糊となった唾液も――それらはキスマークに似ていて】
【弄ばれた末に、女性の愛玩動物だとか玩具であると教え込まれた様な気分に陥っていた】


【――】


【散々弄ばれた末に離れていく女の身体。その最中に女の瞳に映るだろう】
【エーリカの瞳はもう蕩けてほぼ骨抜きにされているのに、必死にそれをひた隠そうとしている健気な姿が】

【そうして胸の感触も、体温も離れて。唾液だけが二人を繋ぐ縁となった頃合で問われるのは――】


――――……あ、りあ?(……何であの女の名前が?)
(―――……どうせ、怨恨の類かなんかだろーけど。……ヤバイ、考えが纏まらない)


【思わぬ名前に蕩けた眼はやや覚醒の色を覗かせて、けれど骨抜きにされた影響で考えが定まらない】
【―――……不意に、アリアとかえでの顔が脳裏を過ぎって。だから、エーリカが口にする言葉は】


―――……知らない。………きいたこともない。


【嘘だった。短い嘘。けれど、その嘘には既に綻びが生じていて。恍惚の表情が中途半端に醒めてたから】
【嘘を付く人間特有の定まらない視点の動きが見て取れて。――恐らく、女にはそれが解ってしまうのだろう】
88 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 23:19:26.63 ID:2SUwzASu0
>>87

【やはり女は嗤っていた。 ─── 頭一ツは高い背丈より見下ろすように、自身の手管で貶めた少女の痴態を嘲笑うように】
【あるいは仕留めた獲物を誇るための所作であったのかもしれない。情欲の喜悦に細められた翡翠色の双眸が、目尻を蕩かしつつも冷たげに、上気した少女の顔貌を余さず映し】
【 ─── やはり口許に指を添えるならば、見せ付けるような舌舐めずりさえ晒していた。ならば未だ貪り足らぬと示しているのだろうか。懸命に恍惚へ抗うその健気さまで蹂躙してこそ意義があるのだと】
【ともあれ女はそれ以上を踏み入らなかった。 ─── 躯体を離す一刹那、はらりと淀みなく清められた、色濃い蜂蜜色の長髪が、嬲るように名残惜しく少女の肌を撫ぜて】


【 ────── 示された答えに、余さず満足したかのように、一ツ女は頷いた。ピンヒールの硬い足音が、数歩の分だけ、響けば】


      「 ──── あら、そう」


【転瞬、 ──── ごく長い右脚が風を切り、強靭なしなりの内より繰り出されるのは、俊速の蹴撃。尖った爪先が真ッ直ぐに】
【もう片脚を軸とした容赦のない必殺性を以って、エーリカの下腹へ目掛けて放たれるだろう。狙いを定める位置が違えば、一撃で他人を殺せるローキック】
【 ──── 真面に食らったとすれば、辛うじて内臓の破裂しない境界線の威力であろう。およそ真面な人間の繰り出せる類の暴力ではなかった】
【ただ夜陰に儚い煌めきを残して振り乱される長い栗色だけが女らしさを留めていた。斯様な熾烈さの中にあって、尚も変わらぬ雌の香りは、いっそ無気味で】
89 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/04(日) 23:34:28.69 ID:Wi8Z748c0
>>88

【――――何が起きたのか、それを理解するのに時間を労した】
【先ず最初に襲い掛かったのは下腹部からの激痛。次いで途切れ途切れにブツ切りになった意識】

【先程までの恍惚感は何処吹く風か。今、激痛に悶えて】
【嗜虐心をそそる様に蹲って嗚咽を漏らすエーリカの姿は間違いなく蹂躙されたものの姿】


―――……   がはぁっ!!

…   ………づぁああああッ、   あああっ、っぅぐぁっっっっ!!


【ちかちかとした光が邪魔で視界がぼやける】
【全身を苛む痛みが邪魔で身動きが取れない】

【ここに至るまでの様相はまるで飴と鞭の構図みたいに】
【バカ正直に知っている事を話せば良かったのか――否、そんな事は出来ない】

【今でこそ同盟を結んでいるが、本来は敵対関係で】
【けれど似たような痛みを抱えているから、あの銀色を愛する少女を知ったから】

【今は歯を食いしばって、痛みに耐えるほか無かった。現に、顔を見上げる余裕が出来たなら】
【何かを隠し通すかのような決意の双眸を女へと向けて――けれど、その双眸は依然として揺らめいたまま】

【現状エーリカは痛みに悶え身動きが取れない状況にあって。女がその気になれば追撃など容易いだろう】
【更なる痛みを与えるか、それとも更なる恥辱に塗れさせるのか。何れにせよエーリカの運命は女の手の内】
90 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/04(日) 23:54:53.28 ID:2SUwzASu0
>>89

【 ──── はあ、と。態とらしくも女は嘆息した。ひどく嘆かわしく、ともすれば憐れむような湿度を孕んで、哀しく揺らぐ胸元に呼吸を落とした。然して】
【見上げるエーリカを見下す翡翠色は、憐憫をくれてやろうという上澄みに、本性たる嗜虐を隠そうともしない。ならばエーリカの悲鳴こそ嬌声に等しいのだから】


    「 ……… 成る可く非道い事は、」「したくないって、言ったのに。ふふ」


【繰り返して繰り出された爪先が、断続的に少女の下腹を蹴り飛ばすだろうか。2回、3回、4回】
【 ──── それを持て余せば、今度はピンヒールの鋒を以て、少女の胸許を踏み潰そうとする。】
【肺腑の正中に少しずつ体重をかけて、 ──── 弾ける寸前まで呼吸を潰せば、辛うじて幽かに足を持ち上げ】
【ならば続くのは、その反復。額面通りの息絶える寸前まで追い詰めて、態とらしい気道の隙間を作り、後は言葉を吐くまで嬲り続ける。然して、未だ屈さぬのならば】



     「ちゃあんと教えてくれないと、」「 ─── 貴女の為に、ならないわよ?」


【 ──── エーリカの髪先を掴み上げ、引きずり上げ、力無い爪先を宙に浮かせもするだろうか。嗜虐者の愉悦に惜しげもなく濡れる双眸が、楽しげに顔貌を覗き込み】
【瞬息、女はなにか、答えを待った。 ──── ここで告げるなら、許してやる。そういう類の傲慢さ。自身が絶対の優位にある事を疑わぬ悦楽】
【そこに付け入る隙を見出せば、この狂女の蹂躙から逃れる事も、或いは。少なくとも、少女の手足を封じるものは、何もなかった】
91 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/05(月) 00:13:17.67 ID:m36rJawd0
>>90

【痛みには慣れている。けれどそれは痛みを感じない訳ではないから】
【鋭く入った蹴りに身悶えする事は当然の事で、更に呼吸困難の類には太刀打ちできない】
【服越し、肉越し、骨越しに踏まれて徐々に乗せられる重みに肺は機能不全へと陥りつつあって】
【それが止んだと思ったら、また同じ事が行われて――それでも尚、アリアの事を口にしないから】


――――――          ……っ、      ぁっ

                            ……――――っ!


【胸が軋む、胸が痛む。その痛みは内外から激しい自己主張を絶えず行って】
【その果てに別の痛みがエーリカに降り掛かる。髪を無造作に捕まれ引きづり上げられていたのだ】
【けれどその痛みは、臓腑に掛かった痛みに比べれば"まだ"耐えられるし、思考を巡らす気力も出てくる】

【瞳に映るのは優位を信じて疑わない棕櫚のような嗜虐者の喜悦】
【決して噛み付くことの無い鼠――そう信じて疑わないのだと薄れた意識は察して】
【故に、そこに付け入る隙があると考えたから―――あえて、女の関心に触れる事にした】


……教える。………おしえるから、その前に……一つ、   おしえておくれよ。
…   あん…た、と、……アリアは     どういう    かんけー なのさ?


【それを教えてくれたなら、わたしも知りうる限りの全てを教えるから――なんて事を目で訴えて】
【時間を稼ぎ、ひいては目の前の狂人の情報を掴もうと考え、あわよくば地獄の淵を渡らせる事さえ考えた】
【その為には徹底的に弱者を振舞わねばならない。恐怖に震えた小動物、痛い痛いと泣き叫ぶ処女みたいに】
92 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/05(月) 00:31:43.26 ID:NAhNBV+W0
>>91

【それで良い ─── そう言いたげに、翡翠色が優しく細められた。緩められた頬に宿るのは絶頂的サディズムのみならず、】
【正しく在ることを選んだ対手への慈愛さえも想っているようだった。小首を傾げるならば、波打つ蜜栗毛が愛撫のように揺らぎ】
【 ──── 潤いに満ちた唇が、しっとりと粘膜を開く水音をくぐもらせ、徐に開き行く。そうして、】


「 ─── 質問を質問で返されて、あまりいい気はしないものよ?」


【空いた左手より鋭く放たれるのは、容赦のないリバーブロー。飽くまでも主導権は己れにあるのだという傲慢な女王主義の顕れ】
【然して少なくとも、女は少女を見縊ってもいるようだった。その心は半ばほど折れているのだと疑わず、ならば反抗の光明など見えている筈もないのだという、慢心】


   「まあ、いいわ。」「そうねえ。どこから語ったものかしら。」
     「 ─── 昔は仲良くやっていたんだけど、」「裏切られちゃって。だから、許せないの」


【然らば、 ──── 懐かしげに女は語り出した。昔の想い人に纏わる粘ついた追憶を、そっと衆目に晒すような】
【諦めとも恥じらいと付かぬ語調の中、確かにそこには低められた消し得ぬ憎悪が宿っていた。執念に等しかった】
【 ──── 伏し目がちに、女は言葉を続けようとするのであろう。子守唄を唄う母のような面持ちでありながら、彼女は】
93 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/05(月) 00:55:10.38 ID:m36rJawd0
>>92

【"それで良い"なんて思うのは虐げられる側も同じで】
【又しても意識を吹き飛ばしかねないリバーブローに痛苦の色を濃くして】
【吐血交じりの息を吐いて、視線を落とすのならば。それは服従の色を強固なものにした】

【―――かのように思わせるのには、十分だろう】


―――……


【追憶の言葉に絡みつくのは憎悪。この女は嘗てアリアを想っていたのか】
【それが転じて憎悪と妄執へと変貌したのか――冗談じゃない】
【許せないのはこっちの台詞だ―――こんな一方通行の身勝手に振り回されたのだから】
【あまつさえ、私を弄んで犯したんだから―――有りっ丈の憎悪をぶち撒けてやる】


………   かはっ、        なぁんだ。
あんたぁ、……振られちゃったんだぁ……  くくっ、……げほっ、げほっ。


なんで振られたか、……あの銀色がソッポを向いたのか考えた事、あんのかよ?
考えた事なんて、……無いだろう?そりゃそうだ、自分の都合しか考えない性悪女は……


―――……あんたみたいな、たちの悪い身勝手な女が。
裏切られたってしょうがないじゃないか、人の心と身体を弄んで蹂躙するだけの馬鹿女に
あの銀色だってね、人を選ぶ権利があるんだ。

それにね―――痛みを与えるしか能の無い破綻者風情が、女々しいこと言うんじゃない―――っ!


          【  Hell Edge Road――!! 】


【今ならば、油断しきっている今ならば一矢報いる事ができる】
【故にエーリカは自身の能力を発動させて両手にナイフを召還させたなら】
【その刃を目の前の女に突き立てることに専心を傾ける――今ならば窮鼠猫を噛める筈だから】

【言葉と言う無限の刃に、ナイフと言う鋭利な有限の刃】
【心と身体を踏み躙られて陵辱されたのだ。ならばノシをつけて"お返し"させてもらうまで】
94 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/05(月) 01:18:19.70 ID:anbz6tgs0
>>93



       「 ───── あ、ぐッッ 」


【紡がれるCriticalな反駁に女は眉を顰めた。 ─── 然して訝しさを戦術的思考の俎上に乗せた時点で総て手遅れであった】
【突き出されたナイフの鋒が白い雪膚に突き刺されば、汪溢した筋肉の弾け行くように噴き出る鮮血。両肩の内裏より肋を擦り抜け、心臓を掠める鋭刃に】
【初めて女は驚愕に目を見開いた。 ──── 残された執着がエーリカを手放さんとしたが、叶わぬこと。ハイヒールに支えられた両脚が、躯体が、喘ぎ狂うように揺らぐ】

【数歩、女は後ずさった。エクスタシィの余韻に浸る数刹那に似て、甘くも荒い呼吸を只管に吐き出し、蜜色の栗毛を血に濡らして】
【開かれた艶やかな唇には知死期の耽美さえ宿されていた。 ─── 然して、ぎらりと凄絶な翠嵐の眼光は、炯々として絶えず】


 「アレを愛した?」「あの、あばずれを?」「わたしが?」「 ……… くふッ」「くふふッ」「あッはは、 ─── ッ。」
 「ねェもう少し面白い冗談は言えなかったのかしら。」「奪ったのよ。」「奪ったの。」「アレは、わたしから、全てを。」


【ひどく愉しむように/憎むように女は血に濡れた唇を吊り上げるなら、 ─── その両の背を食い破るかのように現出する、2本の"触腕"。その先端に怪物じみた一本の"爪"を持つ、巨木の如く赤黒い筋肉の束】
【覚束ぬ脚元を奮い立たせ、狂うようにのたうちながらもエーリカに向かう原始的な暴力は吐精の所作にも似ていた。その質量に比例せず速度は極めて機敏だったが、それでも回避は不可能でなく】
【 ─── そうしてまた、今こそがこの狂女から逃れる最後の機会だとも理解させた。血染めのように紅く長い爪先が、なにか得物の形を取るならば、続くのは何方かの息根を留めるまでの闘争であるがゆえに】
95 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/05(月) 01:36:45.49 ID:m36rJawd0
>>94

【白金の刃が肉を食み、血を啜る感触は確りと在った】
【証拠として女の目は驚愕にて開いて、漸くエーリカは女の暴力から解放された】
【その刹那に赤銅と翡翠の眼光が交われば――それ即ち、両者の対峙であった】


悪いねぇ、私は学が無いんでね。ウィットに富んだ冗談は捻り出せないんだよ。
だから面白く無かったならそりゃ残念。もっとも、アンタが面白いと思う冗談なんていう気にもなんない。


【対峙した二人。女は背中から異形の触腕を顕現させて】
【対するエーリカは体中から魔力を流出させて、それらが次第に無数の刃を形作れば】
【自身がこの場から逃げるのに十分な体勢を整えるのだった】


             ヘルエッジ・オーバーフラッド!


【地獄の淵を綱渡る――そんな逃避行だった。迫る女は弾丸の如き勢いで襲い掛かり】
【それを右にサイドステップを踏んで避けて、返す刀で無数の刃を女に向けて放ったなら】
【刃を相手への目晦ましに見立てて、全力疾走してこの場から逃げ去ろうとするのだった】

【これ以上は行き着くところまで行き着かねば決着がつかない】
【そんな予感がして、エーリカは生きる事を第一に考え一心不乱に走り去ろうとするのだ】
【それと平行して次第にコントロールを失った刃は周囲を縦横無尽に暴れ回り】
【それが却って逃亡の手助けとなるはずであろう――】
96 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/05(月) 22:39:46.54 ID:NAhNBV+W0
>>95

【鈍く鋭い白銀の颶風は粘膜質の触腕の悉くを切り刻み、 ─── うち幾つかの軌道は女の肢体を引き裂いて余りあるならば】
【一矢に報いる以上の結末であったと言えるだろうか。無数の鋒をその身に受けつつも、未だ女は本能的な闘志を翳らせないならば、真っ当な人間でない事の証左に他ならず】
【されど追い縋って殺すだけの余力も残されていないようだった。 ─── 投げ掛けるべき罵倒を歯噛みに殺して、情事を終えたような静やかな声が、去りゆく少女へと】



「 ──── フライヤ。」「フライヤ・フライクーゲル=イェルネフェルト。」

    「わたしの名前よ御嬢さん。そして、 ─── 、」
     「あの女に伝えておきなさい。わたしはお前を許さない、と。」



【 ─── 酷く情念に似た色合いの無念であった。然らばそれはやはり、嘗て宿した情愛の死骸に根差した腐肉の芳花であったのか】
【それでも真実は、ただ血溜まりの闇中に溶けていくのだろう。 ──── なにかを濡らして引きずり出すような音が、摩天楼の暗がりに消えていった】

/この辺りで〆でいかがでしょうか!
97 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/05(月) 23:12:33.92 ID:m36rJawd0
>>96

【"フライヤ・フライクーゲル=イェルネフェルト"】
【字面からしてあの銀色と同郷の人物であるのは想像に難くない】
【―――尋常ならぬ念と、名状しがたい複雑な感情を察して。それでも同情なんてしない】


はっ、覚えていたら伝えておくとするよ。

老婆心ながら言っとくけど、振られた相手に拘泥する姿ほど醜いものは無いんだ。
――――……なんて言っても聞く耳なんて持たないだろうケド。


【女の無念が背中から襲い掛かるなら、淫らな水音を添えて濡らされた耳朶の湿り気が戻ったように思えて】
【背筋がぞくりとする程に、体中を暗い感情が這い回るような錯覚に陥ったから】
【歩みを進める足はより早く。互いの姿が闇夜に溶けて消えてしまえる位に離れたくて――力の限り疾走した】


……まったく、厄介な女だよ。
―――――……うぇっ、あの女に弄ばれた感覚、昔を思い出してヤな気持ちにさせてくれやがる。

…………好きでも無いヤツとの睦み事なんて御免蒙るよ。強姦魔の魔女ババアめ。
……とりあえずアリアには伝えておくとしようか。……色々話したい事もあるしさ。

//そうですねここで〆にしましょう、お疲れ様でしたっ!
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/06(火) 22:00:46.45 ID:b4NFqK7g0
【街中――路地裏】
【見上げれば都会の慎ましい夜空に突き立つ摩天楼のシルエット、けれど見下げるのなら、地面には旧い血染みがこびりついて】
【ならば建物の隙間を風が通り抜けたっていつまでもじめっぽく血腥い気がした、――ずり、と、微かに聞こえる足音は、何か未練がましい】

――――――――――、

【――故に、誰かが訪れるのなら、佇む人影はごくごく緩慢に振り向くのだろう。華奢なシルエットをしていた。それでも身長はいくらか高く、】
【けれども男と見紛うにはいくらもその人物の視力を疑わねばならぬ体躯。――ふっくらと豊かな胸元はもとより、その身体付きは男と思うには女らしすぎるから】

【腰まで届く白銀の髪が夜に浮かび上がるなら、真っ白の肌もまたきっとよく目立つのだろう。水平線とよく似通う色の瞳は、けれど、瞼すら重たげに瞬いて】
【ニットのワンピースに厚手のストッキング。踵のすらっと長く高いショートブーツ。――街中に居ればそれなりに目を惹くだろう程度には甘やかな容姿を持て余すなら】
【きっとひどく"どうしようもない"顔をしていた。しているのだろうと思わせた。――故に、"そんな奴"に絡むような奴は、居なかったらしい、それとも】
【今宵は少し夜風が冷たいから。――そういうチンピラ風情も家で鍋でも突いているのかもしれなかった。とにかく、十七歳ほどの少女は、"だれか"に目を向け】

――――、……あれ。……こんばんはぁ。お仕事ですか? ――、――寒いですよ、今日。大変ですね――……。

【痛みにすら近しいほどの冷水に身体を沈め込むかのように晴れぬ顔を、それでも、微かに笑ますのだろう。ならば二人敵ではないと確認しなおすみたいに】
【変わらず白の手袋にくるんだ指先を唇に沿えるなら、――少しだけ何かを考えるような間。あるいはお互いに考えるだろうか。少女の眼差しが冥く見えるのは、隈のせいらしい】
【やがて緩やかな仕草で彼女は身体をそちらへ向けるのだろう。――ころり、と、地面を転げた踵の音。向き直っても、かりかり、と、ヒールで地面を擦るのならば、】

――これ、ね、ふふ、私、と――アリアさんの血なの。

【――――――――視線は愛おしげに地面を撫ぜる。"なにか"あったのかもしれなかった。そう思わせるくらいには、――、仄暗い目を、しているものだから】

/予約です!
99 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/06(火) 22:20:50.06 ID:d7Z/UF6B0
>>98

【――――身に染みるような夜風が吹く日だった】
【身の芯まで染みこむ寒さに思わず、身が震えて"だぁーっ、さっみぃ"なんて口を尖らせて】
【家路に着くところだった。仕事を終えた開放感に歩みを進める足は何処か早くて】

【だからといって暗闇が蔓延る路地裏から薫る"非日常"を看過する程嗅覚は鈍感ではなくて】
【浮き足立ったエーリカの表情は次第に険しい顔つきへと切り替わるなら――路地裏に足を踏み入れる】


―――……かえで。どうしたんだよ、その顔。寝てないの?
ひっどい顔してる。特にその眼。隈だけじゃない、深淵でも覗き込んだ様な眼しやがってさ。

もしかして―――………アリアと喧嘩でもしたのかい?取りあえずこんな寒空の下で話すのもアレだ。
私の部屋で詳しい話を聞かせてもらう。―――……嫌だって言っても聞き入れないから。
それぐらい今のかえでは酷い顔してる。数少ない親友だしさ、ほっとけない。


【その佇まい、言動―――何かがあったと察するには十分すぎて】
【険しい顔色にかえでを心配する様な感情が綯交ぜになったなら、彼女の手を取る】
【もしその手を取ったなら、力強く握り締めて、ぐいっと強引に路地裏から出ようと試みるんだった】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/06(火) 22:33:35.61 ID:b4NFqK7g0
>>99

【曖昧な表情はそれでも笑みに近しい形をしていた。ならばハイヒールにて繰り返し地面をこそげることに、彼女は何らかの意味を得ているらしい】
【こりこり音は続けど、もはや地面にしみ込んだ黒色――彼女の言葉を信じるのなら二人の血液――は剥がれてこない。それでも。あるいはそれだからこそ、繰り返して】

――寝てますよお。いつもよりは、まあ、……少しは少ない、ですけど、――。――もぅ。年頃の女の子に、何てこと、言ってるんですか?
そのストレスだけでニキビが出来ちゃうの、それっくらいに、繊細なのに。……。………………見てないですよ、なんにも……。

【寝てはいるらしかった。それでも満足に眠っているとは到底思えなかった。――それとも聞いたことがあるかもしれなかった、蛇教時代、いくらも冗談めいて囁かれていたこと】
【どうにも寝起きが悪くて、一度寝るとなかなか起きてこないだとか。急な用事があって起こそうものならひどく機嫌を損ねて怖いだとか。蛇神様の次に寝るのが好きだとか】
【なんせよくサーバントと行動を共にしたりしていたものだから。そういう軽口が出回りやすいんだった。――その結果に行方不明になったサーバントは数知れず、でも】

…………してないです。してないよ、でも、――。

【"何かがあった"のだと、仕草が伝えて。わずかに目が逸れた、――誰かにひどい引け目を感じているような目だった、それなら、多分、アリアに】
【そうしてまた自分だなんて嫌いって思っているような目もしていた。手を取られるなら、わずかに目でも丸くするだろうか。やはり小ぶりな掌は、それでも、温かく】
【幸いにも冷え切るまで"こう"していたわけではないらしい。強く握られるなら、いくらも不満気に「――痛いですよ」なんて、言うのだろうか、批難がましい目】

私の部屋で、って、……お持ち帰り、ですか? 私、――、――。

【――冗談めかそうとした言葉が、けれど途中で途切れたのは、相手の勢いに負けたからであるのだろう。ぐいと引かれるのなら、足裏に吸盤は付いていなかったらしい】
【存外簡単についてくるのだろうか、――いくらか名残惜しいように/未練がましいように数度振り返りはしたが、結局、ひどく素直な足取り】
【連れて行こうと思えばどこにでも連れて行けそうだった、その程度には相手のことを信頼しているらしくて、――】
101 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/06(火) 23:04:38.61 ID:d7Z/UF6B0
>>100

そうさ、お持ち帰りさ。今にも身投げしそうな可愛い少女のお持ち帰り。

―――っあー、そうだ。アリアには秘密にね。
人の恋人をお持ち帰りしたなんて知られた日にゃ何されるかわかったもんじゃないし。


【かえでが口にする冗談を真に受けながら、手を引いて路地裏から出たなら後は早かった】

【金色の髪と白色の髪は線を曳くように棚引いて、それらは街のネオンとは趣を異にして】
【二人の少女が夜遊びに身を投じる最中みたい。けれど、現実は違う――そんな暢気な事じゃないのだ】
【なにやら只事ならぬ出来事がかえでの身に降り掛かったと半ば確信していて】

【特に血の付いた地面に未練があるような仕草が気がかりで、一刻も早くその場から引き剥がしたかった】
【故に、二人の足取りは早く。かえでの手を握る力が少し強くなれば、それはエーリカの気持ちの表れ】
【かえでの事を大事に思ってるからこそ、微力だけどかえでの力になりたいって気持ち】


【―――】

【そうこうしてる内にエーリカの住む三階建てのアパートに到着し、階段を上れば】
【そこは最上階。3階、303号室――そこがエーリカの住む部屋だった】


……人を招くのは久しぶりかな。エト姉ぇとシロ以外の人が入るのは初めてかな。
取りあえずリビングまで上がってさ、ベッドにでも腰掛けてて。

私の部屋、ソファーなんて無いから、腰掛けられるのって椅子かベッドしかないんだ。
あっ、あと私の部屋物色しないでよね。……特に見られて困るものはないけどさ。


【ぎぃっと音を立ててドアを開けたなら先ず最初にかえでに部屋に入るよう促して】
【そうして二人部屋に入ったなら、バタンっと音を立ててドアを閉めて鍵も閉めたなら】

【かえでにベッドに腰掛けるよう促すのだった。入って突き当たりの部屋がやや広めのリビングで】
【そこに本棚に机、箪笥、テーブル、あとベッドを置いたこざっぱりした部屋。少し寂しさを感じさせる部屋】

【かえでがベッドに腰掛けたなら、エーリカも彼女の隣に腰掛けるのだろう】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/06(火) 23:22:00.03 ID:b4NFqK7g0
>>101

【――少女はいくらか目を丸くしているのだろうか、握られる手が微かに痛くて、けれど、振り払うには忍びなさ過ぎて、我慢することにする】
【文句を言うのも憚られたのは、間違いなくエーリカがひどく真剣みを帯びているからだろう。そこまでの目をしていたのかと、回想させられるくらいには】
【だけれどそれで分かる程度であれば、そもそもこんな場所で地面をこそげてなんていないはずだから。――だのに小さく笑った、アリアへの秘密ばっかり、増えていくなら】

【それはごくごく小さな日常の欠片、――沈み込んでいても、まだ深淵の底の住民になってしまったわけではないのだって、伝えるみたいに。――今はまだ、違うから】

………………エーリカさんの匂いがする。

【――――――そして、エーリカの家に招き入れられた時。少女はふと一歩立ち止まるのだろう、ぽつと呟いたのは、なんだか、ひどく、気の抜けた声音にて】
【見るのなら僅かに眉を下げるように表情を緩めていた、――誰かの家に招かれるなんて、ずいぶんと久しぶりだなんて、気づいてしまった。ただそれだけなんだけど】
【「お邪魔します」――小さな声。靴を脱ぐのかどうかはエーリカの仕草を真似することにするから、少女はそのまま招かれるのだろう。案内されるままに、ベッドに腰かけ】
【よほどはしゃぐというわけではないけれど、ごく小さな仕草で、ベッドのスプリングを微かに軋ませてみる。――、ならば少し気が紛れているらしい、いくらも柔らかな顔をして】

――物色、しないですよ。今日び部屋の中でエッチな本探すぐらいなら、スマホの中でも物色した方が、早いですし――。
それに、本人を前にして、エロ本探す度胸、あんまりないですよ? それで出てきたのが特殊性癖てんこ盛りの大規模即売会の中でも1サークルしか出してないような本だったら。
私これからどうしたらいいのか、どう付き合ったらいいのか、悩んでしまうかも、しれないですから――。

【冗談めかす声。きしきしとベッドを鳴かせるのにも飽きたらしい。であれば足先をぱたぱたやるのにもすぐに飽きてしまって】
【特記するほど特別にというわけではないけれど、それでも細い腰から続くのならばごくごく女らしいお尻を落ちつけたまま、少女は、ふと、やはり曖昧な笑みを浮かべている】
【自分から話を振る勇気はないらしかった。かといって、問い詰められたとしても惑ってしまうんだろうと思わせた。――それでも、きっと聞かれるって理解している態度、していた】

【――だからか、彼女はそこで口を噤んでしまって。あるいは何か気まずさから逃げるように、――もふ、と、勝手に、エーリカのベッド、横たわろうとするだろうか】
【腰かけたところからだから、足先はベッドから垂らしたまま。駄目と言われれば起き上がる。眠たくってしているわけでは、ないのだから】
103 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/07(水) 21:37:20.34 ID:i2T0Ak1k0
>>102

……ふぅん、今はソッチだよねぇ。…スマホは個人情報の塊だから絶っ対に見せない。
かえでにスマホを物色された日には何されるか解ったもんじゃないしぃ。

なんてね、実際に疚しいものなんてこの部屋には無いから安心して。
―――、強いていれば疚しいのは私とかえで。二人とも普通じゃない生き物だからね。
まぁ、厳密に言えば疚しいコトしそうなのは私で、疚しいコトしてんのはかえで。


【柔らかな笑みを口元に宿して出てくる言葉は、気心知れた親友同士のじゃれあい】
【疚しい事って言葉を口にしたら、思わせぶりな行動を取る――自分の慎ましい胸をぽんぽんと軽く叩いて】

【それでいて自身の上着のポケットに入れているスマホを手で確り抑えているのは】
【"見られて困るもの、あります"なんて告げてるみたいで、付け入る隙を与えていた】
【尤も、特盛の特殊性癖とか付き合い方を変えざるを得ない程のものでは無いのだけれど】


……取り敢えず部屋に上げておいてもてなしの一つもないのかーなんて言われるのも癪だし。
寝転んだままでいいから少し待ってな。ミルクティ淹れるから、それで一息つけようか。


【冗談を口にする元気はあるみたいで少し安堵したけど、それで不安の全てが払拭される事は無くて】
【言外に醸し出される困惑と気まずさに二の足を踏まざるを得ない。だから無理に聞き出すのは憚られて】

【そう思ったが早く。エーリカは立ち上がれば、リビングルームの隣にある台所のスペースまで歩いて】

【冷蔵庫からは牛乳を、調味料の入った棚からはティーバッグの箱とグラニュー糖を】
【そして食器棚からは二人分のマグカップを取り出したなら、後はぱぱっと手際よく作っていき】
【ものの数分で二人分のミルクティが完成して。それを持ってリビングへと戻ったら――】


ほら、かえで。ミルクティ。……冷えた身体も心も少しは暖まって落ち着くよ。
まぁ無理して飲むことは強要しないから、テーブルの上に置いとくね。


【人懐っこい子犬の様に笑って、"先ずは一息つけようか"――なんて意図の行動を取るんだった】
【その姿は、かえでの知るエーリカとはまた違った一面であり、普段のエーリカそのものだって察する事が出来る】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/07(水) 22:04:53.60 ID:TZSgQ2gn0
>>103

見ないですよお。――――でも、私のスマホは別に見せても、いいですよ? ……なーんにもないです。普段、使わないので……。
……あ、盗撮したアリアさんの寝顔がありました。やっぱ駄目です。アリアさんのとっておきの可愛い奴、――見せたげないです。ぅふ。

――――――疚しいことなんて、してないですよ。私は。なんにも――。

【がっちりガードされたスマホを横目に、彼女はくすくすと笑うんだろう。それからよいしょって取り出すのは自分の携帯、まだぴかぴかの、新しいやつ】
【"自分は見せてもいいですけど"だなんて揶揄うみたいに笑うのならば、自分のスマホの中身はごくごく健全であると言い張る仕草、なんならいっそ手渡しかけて――】
【――だのにその寸前でくるっと物理的にも掌を返す。やっぱ駄目でしたってことらしい。曰く、愛しい人のいっとう可愛い秘蔵の寝顔写真があるからだ、なんて、言うなら】

【どこまで本当でどこまで冗談なのかよく分からないのだけれど、――とにかく疚しくはないらしい。立ち上がる相手を、やはりそのままの姿勢で見上げれば】

言わないですよ、まあ、"昔"なら、言ったかもしれないですけど……。――お砂糖、いっぱい、入れてください、甘いのが好きだから。
そうですね、――私はこれくらいが好きかなってエーリカさんが思うくらい、入れてほしくて。……。

【昔は、――蛇教時代だったなら、なんて、ひどく自虐めいた声音。とはいえ、件の時代に、幹部であった少女が、サーバントの部屋、"こう"だなんてしないと思うけど】
【寝転んだ視界からエーリカが出ていくのなら、それからゆるりと彼女は身体を起こす。――あるいは、のそり、なんて、擬音を付けてちょうどいいような、仕草にて】
【お砂糖の希望は甚くやる気なげなものだった。量の指定すら面倒になったみたいに、それとも、自分がどんな風に見られているのか、気になるみたいに】

――――――――ありがと、ございます。

【だから彼女はテーブルの上に置かれたカップの中で揺らぐテオレ色を眺めている、――その中に詰まったあったかさと甘さ、まだ、口に含む気にはなれないらしい】
【それとも単に猫舌なのかもしれなかった。曖昧な角度に伏せた眼差しは自分の膝を眺めていて、指先は所在なさげに腿の上に放っておかれていた、なら、】

――……………………――、――。私。能力。使えなく。なっちゃ、って……、

【気遣いの温度感にやがて彼女は耐えきれなくなるのだろう、ならば、ミルクティが適温に冷めてしまう前に、漏らす言葉は】
【だけれども、いくらも小さな声だった。だからそれがこんな顔をする理由なんだと伝えるには十分だろうか、そうしてまた二人、首輪付きの飼い犬同士であるなら】
【その言葉の意味合いはいくらも重みを増して聞こえるのかもしれなかった、――牙を抜かれた番犬に何の意味があるのか、なんて?】
105 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/07(水) 22:34:37.94 ID:i2T0Ak1k0
>>104

【耳を疑う言葉――凍てついた銀狼の可愛らしい寝顔】
【……全く想像できない。それにあの銀狼の前に現れる時は大抵弱みを見せてるから】
【―――だから、見てみたい。あの凍りついた表情を溶かす可愛い秘蔵写真だってんなら】


【けれど、それを見せてくれないなら――今は諦める。それにそれは本題じゃないから】
【用件を終わらせた時にこっそり見てやろうだなんて、悪巧みを脳内で組み立てるんだった】


おーけい、おーけい、じゃあ、たぁっぷり入れてやるよ。
あまったるくて熱々なアンタ達を揶揄するくらい入れてやるからね。


【スティックシュガーの袋を開けたなら、それをミルクティの中に入れる】
【さーっ、って音が小気味良く短く響いて、水面に触れた途端に影も形も無くなって】
【眼に見えない形で溶け合って行けば―――部屋の空気を震わせるのは、消え入る様な声】


――――……、えっ?


【耳を疑う言葉――今にも泣き出しそうな少女の静かな慟哭】
【力を無くした駒など何にもならないし、何にも成れない――故にその"喪失"には】
【言葉に言い表せない重い苦しみと、言葉に言い表せる絶望感が痛いほど伝わって】

【―――ゆえに、言葉に詰まる。言葉で励ますのは易い、けれどその価値も安くて】
【言葉を選ぼうとして、言葉がスパゲッティみたいに複雑に絡んでしまえば】
【言葉と言う手段は不適格だったから―――言葉ではなく、身体で。その手段は―――】


―――、――――、


【かえでを抱きしめる。かつて、自分がかえでにしてもらった時のように】
【かえでの顔を自分の胸に埋めて、否、押し付けて。ぎゅっと強く、強く抱きしめる】
【伝えるべき言葉を用意できなかったから、身体で、行動で、伝えたい気持ちを伝えるんだった】

【"―――、それはさぞかし辛かったろう、だから今は思いの丈を全て私にぶつけなよ"って】
【"それくらいのコトしか出来ないけど、私はかえでに救われたから、今度は私の番なんだ"】

【沈痛な面持ちで、眼をきゅっと閉じて、只管にかえでを想う】
【―――、死者が死者を慮る事に何の否があるというのか。いいや、無いだろう】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/07(水) 23:08:40.68 ID:TZSgQ2gn0
>>105

【場面が場面なら、――きっと彼女はひどく揶揄う声を出したんだろう。甚く惚気のトーンで至極勿体ぶって、きゃらきゃらって笑って、そうともなれるはずだったのに】
【取り出した携帯電話は何も写さずに黒色のまま、ごくごく冥く伏せた彼女の顔を映しこむ、――そうして液晶越しに見つめ合う"自分"は、けれど、違う見た目をしているから】
【余計に泣きたくなった。今までの人生は捨てるしかなくて。神様は目の前で死んでしまった。ただ一つ世界に残った縁は、だのに、"こんなこと"で消えてしまうかもしれなくて】

【――ぎゅうと抱きしめられるのなら、その胸で泣きじゃくってしまうのだろう、その背中にぎゅうって腕を回して、服を掴んで、もう二度と離せないみたいに、それぐらいに】
【わああってあげる鳴き声はひどく子供のそれと似ているに違いなかった。おっきな眼からおっきな涙をぼたぼたって落とすなら、きっと、その服だって濡らしてしまう】
【それでもそれを気にしてあげるだけの余裕がないみたいにただ泣きじゃくるなら、抱き縋るなら、二人の体温も溶かしあって、ミルクティに落とした角砂糖より甘いのだろうか】
【とにかく。ごく寒い路地裏にて地面をこそげていたのは、"だからこそ"だったのだろう。事情が事情であるなら、恐怖が恐怖であるなら、アリアに抱き縋るのは、憚られたと見え】

――――――私。わたしっ、私っ――、私。持ってた。のっ、――、"あのとき"。――なにかいたからっ、だからっ、――そしたらっ、
――っ、だったからっ、――それに、――そ、じゃないと、っっ。――だからっ。だからぁ――っ、そしたら、
ぁりあさん、いなくてっ。あさごはん、作るの。私。しない、から……。っ。らからぁ――、アリアさん、の、おやつ、あったら、っ、たべるから、

【そうして十数分ほどはただ言葉もなく赤子みたいに泣きじゃくるのだろう。それにやがて疲れたのか、それとも、ただ溢れ出す奔流の少しを出せて、落ち着いたのか】
【変わらず涙は止まらなくて、吐息も泣きじゃくるもので、だけれど、わあわあ言うのをやめたなら、何か――おそらく事情――を、話しだすのだろう。ただ、相当不明瞭で】
【何が何だかという様子でもあった、――それでも、ぎゅうと相手の服を捕まえる指先に力がこもるなら、】

――いる。ぃる、ないと、――えぐ、っ。――、いたの、それで――ッ、それで、それでっ。――、のうりょく、っ、つかわれ、
"しらかみりんね"、取られ、て、――――――――っ! 私っ、わたし、ちがくて、――っ、"そんなの"する、つもり、なくっ、てっ、なのに、
止めようとしたのっ、でもっ、わたし、できなくてっ、――、だからっ、だから、――ッ!

【イル=ナイトウィッシュ。あるいは相手に聞かすのなら思い浮かぶ名はもう一つあるのかもしれなかった。ラサルハグェ。――いつかの宗教の、幹部が一人】
【少女と同じく生き残りでありながら、人間でない存在。――言葉から見るに、おそらく元より見知っていたのだろう。同じ立場であったなら、会話でもしたのかもしれない】
【ならば元から仲良しでは到底ありえない。態度からして、――元から相当"嫌い"だったと思わせた。不明瞭な言葉の中でも、それはきっと、伝えて、】

――――――――――――っ、ねえっ、私、ちがう、……のうのうと生きて、な、――、わすれてない……。無能、じゃ、――、

【ぎゅうっと握りすがっていた指先さえすとんと落ちてしまう、だから体重まで委ねて、今この瞬間にエーリカが身体を翻すなら、きっと、彼女は、転んで転がるのだろう】
【そしてそうなったならその時は死にたいって決めているみたいに。――「私、自分の能力、自分で、阻害してしまったの」――、すとんと平坦な声は、けれど、絶望的で】
107 :エーリカ ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/08(木) 00:02:24.69 ID:wll8gH+G0
>>106

【"なあ、神様。居るんなら答えておくれよ。いいや、今すぐ答えろっ! 
 ――アンタを信じてるこの子が泣き叫ぶ位に苦しんでる道理は何処にあるんだ…っ!"】

【"私みたいな不信心で不敬な輩がアンタを信じないことで苦しむなら、そりゃ私の自己責任】
【けど、ここまで苦しんでもアンタを信じる子に手を差し伸べないのは不義理に過ぎるだろうが"】


【胸元に染みこむのはかえでの涙――だけじゃなくて、その慟哭とやり場の無い感情】
【支離滅裂な言葉の羅列も黙って受け止めて、赤子みたいに泣くものだからその都度頭を撫でて】
【静かに受け止めて、それでいて柔らかく、優しく肯定するんだった】

【"神様なんて碌でもない。やはり人を救うのはアンタじゃないんだな"って忌み嫌う言葉と一緒に天に唾吐けば】
【尚更、より一層思う事があって――この子を離したくない。今この手を、温もりを離せばきっともう届かない】


―――ラサルハグェ、いいや、イル=ナイトウィッシュ……アイツは死んだ筈じゃないのか?

どちらにせよ、かえではアイツに利用されたってのかい?
……ちくしょう、ケバルライとの戦いの時といい、何処までも害にしかならない奴だな…っ!


【虚神でもあるイル=ナイトウィッシュに対してやり場の無い憎悪を口から吐き出して】
【エーリカの頭に上った血液も幾らか溜飲が下がる。再度、意識をかえでに向けたなら】
【糸が切れた様に身体全てを委ねられて、指先の感触が無くなったなら――更なる哀絶の音色が響く】


―――……つまり、自分で自分を拒絶したってのかい?
――――………そこまで自分を追い詰めたって壊れるのが関の山だっての、わかんないのかよっ!?

アリアだって、同じ事言うだろうケドさ、私が先んじて言ってやる。

――――、周りの奴らや亡霊共がのうのうと生きてるとか無能とか蔑んでたとしても。
アリアや私はそう思ってないっ、思ってないんだよッ!アンタだってのうのうと生きてないって思ってるんだろ?

それにねえ、能力が使えなくたって私は、いいや私たちは手のひら返す真似なんてしないっ!
変わらず"雪待かえで"を"大事な人"って想ってるから。糸の切れた人形が転がるみたいに死んでる暇なんて無いだろうがっ!


【言葉だけじゃ届いて欲しい所まで届く確証が無い】
【行動だけじゃ伝う思いは儚く、脆く。離れればそれで全て終わりだから】

【言葉と行動。この二つを併せて願うのは――脆く弱った心が壊れないで欲しいという切なる願い】
【エーリカはかえでを離さない。離したら最期、目の前で突然糸が切れたみたいに死んでしまいそうだから】
【だから、だから―――縋るように、願う。縋るように、委ねられた身体を抱き留め続ける】


……かえで自身が、自分を否定してたら。私たちだって、悲しいんだよ。
そんなんじゃ愛を謳えないだろ。かえでが辛そうにしてると、あいつも私もそれ以上に辛いんだ。
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/08(木) 00:48:10.02 ID:i38jRmdo0
>>107

【――――――ちりん、と、小さな、鈴の音が聞こえた、気がした。けれどきっと気のせいだった。それともあるいは、室内にある何かに、飾りとしてついていたのかもしれない】
【どちらにせよ確かなのは、それは決して泣きじゃくる少女を救うために舞い降りた神様の一声では決してなく、そうしてまた、そのきっかけたりうる福音でもなく】
【泣きじゃくる声にかき消されてしまうほどにごく微かな空耳、――身体がないこと、歯がゆく思った、(だけれどこの子はわたしに一度だって祈ってくれやしなかったもの)】

【――ふらふらと少女は首を揺らすのだろう。死んでない。生きていた。あれは間違いなくイル=ナイトウィッシュそのものであった、と、】
【利用されたのか、――というのには、あまり明確な返事をしなかった。おそらくされた。けれどその結果はいまだに見えず、伺えず、ゆえに、どうとも分からない】
【その中で頭を撫ぜられるのだけが快いと思えた、ひどい心中よりわずかに気を逸らすことが叶った、――だから、もっと撫ぜてほしいみたいに、ぜんぶぜんぶ、委ねてしまって】

――――――――――――――――たぶん。

【ならば、ごく自覚のない行為だったのだろう。それこそ、そうするつもりなんて、なくて――】
【だのに現実としてそうなってしまった。そしてまた、自分の異能そのもので自分の異能を封じ込めてしまったなら、それを解除するための方策も分からぬらしい】
【様々な事情により能力に不調を来たした人に処方される薬――量を誤れば途端に能力を強化、のちに暴走させる違法薬物――を飲んだところで、何も、変わらないのなら】
【そもそも能力は使えなくなってなどいない。十全に作用している。問題はその方向性がすべて異能そのものを封じ込めることに作用していること、だけ】

でも、私、どうして、みんなと一緒に死ねないの……? ねえ――、みんな、みんな、しんじゃったのに……。どうして、私、いつも、違うところに居るの……。
蛇の神様が私を呪ってないのだったら、――、わたし、これから、どうしたら、――いいの、私、だって、みんなのこと、――大事、で、でも、みんな、……。

【――それでも。いつか炎に家族全部を喰われてしまった少女は。殺すべき狼を殺し損ね、それどころか命を救われてしまった少女は。どうしても、自分の命に引け目を感じて】
【ましてやその場に居合わせ生存したわけでは、なかった。家が焼け落ちた時に彼女は別の場所に居たし、儀式の日、彼女は意識のないまま、狼に連れ去られ】

【"あれだけお仲間が死んだのに、よくのうのうと生きてられるね" 】
【また同じコト繰り返すのさ、自分だけ "生き残った" 時と同じコトをね】

【――――――そんな自分は嫌いだって思ってしまう、要らない子だって、そして誰よりも自分を必要としてくれたのは、きっと、生まれて初めて、アリアなんだって】
【分かりながらも、異能を亡くした自分の価値を勘定してしまえば、今すぐにだって消えたかった。それでも神様にもらった目があるなら、意味はあるって、聞かされても】

【ともすれば彼女が現世に留まる縁などアリアとの縁一つに収束するのだから。そしてその縁が切れるのなら、罪深い命など、容易く死ぬしかないのだから】
【正しいことだけしてきたはずなのに。善いことだけしてきたはずなのに。なのに何か叶ったのかしら。だからやっぱり、(神様なんてほんとは居ないのかもしれない)】

【(そんな風に言う子は神さま/わたしだって助けてあげられやしないのに)】

辛いの、辛いよ、――、私、子供の頃、ちっとも、ちっとも、上手にできなくって、能力なんて、ないのと、おなじで、かわらなくって……。
ないほうがいいって思ってた、――こんななら、なくってもおんなじなら、――ないほうが、いいって、ずっと、思ってたのに、
――ねえ、"あのとき"、上手に使えてたら、みんな、助けられたかも、しれないの、ママも、パパも、なのに、できなくて、
使えても、――アリアさんに、勝てなくて、なにも……できなくて……。――やっと、なにか、出来たかも、しれなかった、のに、私は、

――――自分で、駄目にして、しまったの、

【ねえそれってやっぱり**って言えてしまう気がするの】
【(だからやっぱり能力なんて要らなかったんだ)】

【故にそれが病巣であった。使えなければ誰も救えず、使えたところで何も果たさず。能力など無意味だと、彼女自身が、観測してしまったのだから】
109 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 14:10:14.74 ID:FHL/nT/Ro



                 【其れは突如として顕現する、然るに曰く、追い立てる過去の虜囚に似て】



    

        【貴方は目を覚ます、その行いに僅かばかりの矛盾はなく、微かばかりの予断はなく】




                          【けれども、──── 最早元の形ではなかった、失はれてしまった形状をどう嘆くと言うのか】
【鎮痛】【安静】【正常】【 ────────────── 】                             【残留思念】




【邂逅する二心の落とし子】【忌み子達が使う彼らだけの言語】【捨て置かれた廃村と】【捨て置かれる郷愁の辱め】【水子達が輪になって踊ろう】






                                 【 "能力者達" は異変に気付く、否、気付かざるを得なかった】
    【貴方達の瞬きの隙間、暗転する世界が終幕を迎え、再構築される次の刹那に】
                                       【 ──── 見知った世界は終わりを告げるのだから】


   【 "そこ" は最早、貴方達が最初に居た場所ではなかった】
                  【淀んだ空気、人気の無い廃墟じみた町並み、暗澹とした曇り空】
                                        【 ──── 貴方達は知っている、知らずとも、本能が告げる】





                               【──────── "ストックホルム" 】






【貴方達は強制的にその場へと移動させられた】                     【──── 本当は違う、けれどもそう信じたかった、そうであって欲しかった】
【きっとロールシャッハとかいう虚神の仕業であろう】                   【──── 認めたくなかった、認識は即ち終わりを告げる、だからこそ誤解であってほしいと】
【然るに彼を倒せば、元の場所に戻れる筈だ】                       【──── 決定的な齟齬があった、徹底的で致命的な違和感が】


                                                   【──── もし私達が "ストックホルム" へと転移したのであれば、その為の手段が必要であった】
                                【けれども、今回は違う、否応なしで行われる転移ならば、あの空間で存在できる筈がない】
                   【ならば考えられるのは一つしかないだろう、あまりにも荒唐無稽で、矛盾に満ちた】




           【──── でも、これなら、説明が付くのだから】






                                  【私達の "現実" が、ストックホルムに塗り替えられた】
110 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 14:10:26.24 ID:FHL/nT/Ro
【周囲は見渡す限りの廃墟であった、ゴーストタウンと呼ぶのに相応しい光景、旧市街も相応に廃れた土地であったが】
【この土地はそれ以上であろう、人気のない場所とは言い得て妙ではあったが、そこには最早生命の残滓すらも感じられない】
【ならば、敢えて表現するのであれば、それは "穢れた土地" と言うべき場所なのだろう、──── それではあまりにも】

【少し歩けば他の能力者達と合流出来る筈だ、どうやら有る程度の指向性を持って集められていた様で】
【位相の変化として捉えれば辻褄が合う ──── それならば】
【──── 余計にこの変容は違和感に満ちていた、何処までも続くペテンの如く】

                                                            【 "ぴちゃり" 】

【アリア、エーリカ、ギア・ボックス、かえで、ライガ、ラベンダーにレグルスは近くにいた、直ぐ合流できるだろう】
【彼らが邂逅して喜びを分かち合う事が目的ではない、彼らが側に居るという事が重要であった】
【それは神様が決めた恣意的な賽の目、意地悪な寓意に満面の悪意を込めて、丹念に織り込んだ敵意】

                                   【 "ぴちゃり" 】

【彼らは町中に居た、周囲を取り囲むのは遺棄された町並み、圧迫感すら感じさせるほどに荒涼とした空間】
【廃棄された商店街を想起させるだろうか、奥へと続く道は、それこそ未来永劫にまで繋がっている様で】
【貴方達の行動を縛る事は出来ない、前に進むも、立ち止まって話し込むも、周囲を探索するも】

            【 "ぴちゃり" 】

【不意に "貴方" は後ろを向いた、どこからか聞こえる音に惹かれるが如く、或いは、元からそんな音など無かったかもしれない】
【それは囀り、脳髄を這いずる異形達の宴、頭蓋骨の裏にこびり付いた染みがけたたましく嗤う様子】
【脳漿の咀嚼音、砕けた脳幹が滴り落ちる髄液に飲み込まれ、混濁する意識の群れと群れ ──── 】




                   【──── "異形" がいた、周囲の建物を遙か越える大きさの、黒い異形】

【ヒトガタであった、細長い手足、黒塗りの顔、身体から何か黒い粘液を垂らしながら、ゆっくりと近づく】
【黒塗りは幼子の落書きの様であった、輪郭からはみ出した黒が靄のように揺らめいては、蒸気の如く噴出して】
【その黒塗りさえもムラがあった、波打つ海面を思わせる、揺らめく黒の情景】

【与える不快感、喉元にまでこみ上げる吐き気、鼻で呼吸する事すら躊躇う臭気を、周囲へとばらまきながら】
【何よりも、生理的な "恐怖" を与える雰囲気の異形であった、それは見た目や感覚質や、その他の方便では説明できない】
【ただただ本能的な恐怖、──── それに準ずる感情を見出す、たった一つの要因】



【──── 明らかな敵であった、──── 示すには十分な程に、明確な】
111 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 14:10:39.27 ID:FHL/nT/Ro

【ミレーユ、夕月、ブラスフェミア、リゼ、マリアベル、カニバディール、アレフ=ヌル、アレフ=ゼロ、柊】
【彼らはまた別の場所に居た、周囲には何もない、──── 荒涼とした砂漠を思わせる土地】

【────、それは微睡みの中で見る景色、記憶の彼方、無限へと繋がる水平線に似て】
【1と0の狭間に、ひしめき合う無量大数、那由多ですら辿る事の出来ない永劫の旅路】



【感じる空気感は "ストックホルム" のそれであった、しかし、その場はあまりにも ──── 】
【──── 何も無い場所であった、死者の心象風景を描写するのであればその場所になるのだろうか、或いは】



【空想を一杯に詰めた箱があった、数多の思いをそこに託して、数多の願いをそこに詰め込んで、描いたのは夢見た世界】
【其れは何処までも自分の理想で、何処までも自分の希望で、然るに其れは永遠に続く理想郷の如く】
【やがて其れを開く時が来たとして、──── その中身を凝視して思う、感情に似ていた】




【──────────── 此処は "どこでもないところ"】




──── ねぇ君達は何を見てきたのかな、僕の主観で描く世界と、君達の主観で描く世界と
そこに差異はあって、そこに他意は無くて、だからこそ僕はその、見えない世界に思いを焦がれて
時にはそこで蟠りもあるのだろう、諍いもあるのだろう、──── けれども、結末を知れば随分と滑稽だ

そうだろう、分かち合えない価値を、僕らはどうして見いだせるのか、果たしてそれは疑問にすらもならず
ただ漠然とそういうものとして捉える事を、──── 理解しただなんて嘯くんだもの



【軽くパーマの掛かった茶色の髪、仕立ての良いスーツを着こなす好青年、──── 描く瞳は螺旋の如く】
【彼はまるで日常の様に存在していた、現象の様に顕現していた、それ故に、何処までも他者を軽んじて】




【 "INF-006" ──── "虚神" ロールシャッハ、──── 彼は原初から、その姿を見せた】
112 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 14:19:45.68 ID:JEbGG14D0
>>109>>111

『じゃあはい、いつものやつ』

「…………ここでするの?」

【――――人目のつかない隅っこで、彼女たちは密やかに口付けを交わしていた】
【いくらか背の高い赤い髪の少女に追い縋るように、黒髪の女が爪先立ちをして】
【一瞬だけ唇を触れ合わせる。離れていく瞬間に触れあっていた睫毛を、音もなく開いて】
【新鮮な破瓜の血の色と、体内に溜められ月に一度排出される旧い血の色。二色の赫、】
【まなざし同士が交差して、けれど片一方は居心地悪げに伏せられ、もう片方は愉しそうに歪み】

『ん、よし。これは“いってらっしゃい”のキスだから、ちゃんと帰ってきて“ただいま”のキスをしてね』

「はいはい。いつもしてるからわかってるっての……それで、アレも、やってよ」

【それきり背を向ける、赤髪の少女は厚底靴の足音を鳴らして。しかし遠くへ行くことはせず】
【その背中に言葉をかけられるのを待っていた。後方にて控える黒髪の女は、薄く唇を開いて】

【『 汝が罪の大いなるを嘆き悔いて涙せよ 』】

【――――なにかの句を呟けば、その暗赤色の瞳に青白い光が灯る。十字の印。薄く笑みの形に細められ】

『……はい。これでおっけー、おまえの“怖いと思うキモチ”、預かっておくから。
 だから存分にやってきな。――――――アレの存在を赦すな。僕のためにも、おまえのためにも』

「あったり前。やられっぱなしじゃ気が済まないもん――行ってくる。」

【それを受けた少女の顔つきが、少しだけ変わる。表情のどこかに混ざっていた、憂いや迷い】
【不安そうな色合いが――消え失せる。後に残るのは激情の赤色、眼前に蠢く悪意への敵意であり】
【であるなら――手にした銃の引鉄を引くのにも、躊躇は、しなさそうだった。そんな調子で】
【距離感を保ちながら、二人の女は静かに歩み始める。怨敵をこの手で確実に、ブチ抜くために】


【――――――、】


【世界が、書き換えられたとして。彼女らは何にも怯えることはなかった】
【だってそういう風に「仕込んで」きた。だから、赤い色、原罪の色した瞳を持つ彼女らは】

「……………………なぁーんかワケわかんないことゴチャゴチャゴチャゴチャ、
 言われて超ウッザいんですけど。そーいうこと言う前にさあ、あたしになんか、言うべきことあんでしょ?」

「謝れよ。謝ったって赦さないけど――――――――あたしのことあんなにしたの、謝れ」

【ただただ収まらぬ怒りをその色に宿して。睨み付ける、ロールシャッハを、そうして――――】


//夕月+ブ略です!よろしくおねがいしまーす
113 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 14:27:38.61 ID:qxWnDWXw0
>>109-110

【――――彼らはその時、今度ばかりは――――何も知らないままに巻き込まれたに等しかった】
【前兆として存在していた、とある事件も。それは彼らの『ヘッド』すら知らないまま、彼らは彼らの非日常を、そこで過ごすはずだったのだ】



【――――水の国の、とある緑地の奥深く】

――――お前には、いつかは言っとかなきゃならない事があったんだ、ラベンダァイス……分かるだろ?
「――――アルクさんの、事ですね――――」
……俺だってガキじゃねぇ。いつまでも引きずるつもりもない。だけどよ――――だからって、十年来の相棒が死んじまった事、ただで流せるほど、人間は出来てねぇ
……ただで、流すつもりもねぇ……
「――――――――」

【前面を開いたままで青いコートを羽織り、魔術師である事を如実に表す青のハットを被った】
【手には指輪と、グリップの部分に赤い石をあしらわれている、金属製の棍を握り締めている】
【がっしりとした体格の、左目に眼帯を当てた、深い眼窩が鋭い視線を放っている、身長180cm前後の隻眼の偉丈夫が】

【ラベンダー色の肩ほどまで伸びた髪で、赤と青のまるで死人の様な冷たいオッドアイを持ち、体表に紋様の様な、仄かな光を放つ金色のラインが走っている】
【白いワンピースの上から、明らかに身の丈に合っていないボロボロのコートを着込んだ、尋常ならざる量の魔力を身に秘めている、10歳くらいの少女】

1発、殴らせろ……あの時とは違う、今は――――けじめをつけさせろ。1発で、済ませてやりたいんだよ……
こちとらなぁ……割り切れないもの、モヤモヤと抱えて――――ソニアも、結局はこんな事になっちまって――――もう、やり切れねぇんだよ……!
「――――――――分かります、なんて言ったら、嘘になるんですね――――。――――私は、軽々に死にません。それに、そのけじめが必要なのも分かります
 ――――お願いします」

【穏やかな午後の雰囲気を切り裂くような、切迫した空気の中、青年と少女は相対する】
【互いに、どこか虚ろな瞳に――――片や怒りを、片や諦念を湛えて。青年は手にした棍を振るいあげる。そしてそれを、少女の顔面に横薙ぎつけようとして――――】



グッ――――!?
「――――!?」

【瞬間、彼らの世界は変質する】

「な、なんですこれは――――!」
ッ、まるで、あの時の……ラベンダー、離れるなよ!! ……まるで、これは……そうだ、エヌの奴と、会った時の――――!

【異変を知り、彼らは互いに身構えて、周辺に意識を飛ばす。今は――――彼らだけの儀式に時間を割いている余裕はない】
【どことも知れぬ、荒れ切った街並みの中。咄嗟に――――探った意識に目を向けて、そして2人は絶句する】

ッッ!! Natumaini. Ili kuingiza ngumi katika tishio mbele ya macho yangu!
       (私は願う。眼前の脅威に拳を叩き込む事を!)
「っく! ――――『サキュバス・フォース』!!」

【――――何かは分からない。だが、敵意を持ったものである事は間違いない。咄嗟に2人は、体勢を戦闘へと切り替える】
【レグルスの手から、巨大な光弾が、教会魔術に従って発射される。それは、咄嗟の牽制打であって。その時間を利用して、ラベンダーは変身する】

【背中にラベンダー色の翼膜をした、悪魔の様な翼が生えた事を除けば、素体そのままの姿だが】
【身に纏う魔力は質量を増大させており】
【翼からは、光の粒の様なものが燦々とこぼれている】

【――――何が何やら分からない。だが、言える事は1つだ――――戦わなければ生き残れない】

/レグルス&ラベンダーです。よろしくお願いしますー!
114 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 14:29:47.07 ID:TGNFsfh00
>>109-111

【女はいつの間にか見知らぬ場所に降り立っていた。(いつもは自分がやる側なのに)と苦笑する】
【何もない空間を一度見渡せば、笑みを浮かべながら空気を吸い込む。】

【そして周囲にいる能力者たち、目の前にいるロールシャッハを見ればソフトハットを外して一度礼をする。】


やあ、ロールシャッハ卿=Bごきげんはいかがかい?何やら急な呼び出しのようだけど
そして今回はどんな演目が始まるのかな?どうやら役者の数は多そうだけども。



―――私≠ヘどっち=H



【ストライプの入った赤いスーツに同じ柄のソフト帽、銀色の長髪に赤い瞳といった目立つ風貌の女性だ】
【女性は古くからの友人に訪ねるようにロールシャッハへと首を傾げる。緋色の瞳はこの中でなお輝きを放っている。】

//マリアベルでぇす、宜しくお願い致します。
115 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 14:36:03.54 ID:JEbGG14D0
>>109-111
【一人の少年が静かに、直立していた】
【年の頃は十代前半程。幼い顔立ちと幼い背丈――男女の境目も曖昧だが、服装だけは糊のしっかりと効いたホテルの制服を纏っていた。故に"少年"と表記する】
【スッとその背後に立っていた扉から、欠伸混じりに同じ顔の少女が出て来る】
【余り動き易そうとは言えない令嬢のような格好――顔も髪型も全く同じだが、分かり易く女の格好をしているので、少女と表記する】

ふぁ…あ……、――おはよう、アレフ。
今日の朝食はまだ?ホテルのビュッフェは本当に時間が早いんだもの、あたし眠くて仕方が――――ファッ!?


な、ななな、何これどういうこと?いきなり外が殺風景に!?


「お客様――どうか落ち着いてください」
「これは虚神ロールシャッハの手管でございます」
「空間構成情報は、組織のデータベースにあるストックホルムと似ておりますが――」


待って待って待って、アンタそういう博士キャラじゃないでしょ?
くーかんこーせーとか言い出してどうしたの?


「申し訳ありません。昨夜、そういったことに詳しい"お客様"とご歓談させて頂きまして――少しばかり影響を受けてしまいました」



【やいのやいのとやり取りをしながら、その場に集まった面々を視線でなぞる】
【先のカニバディールとの一件で見たことが有る顔も何人か――】


って、カニバディールがおるー!?
何か遠くに逃げてったじゃん!?何でいきなり再会してんの!?


あー、もうわっけわかんない!
説明なさいよ、ロールシャッハ!!やくめでしょ!


【少女は癇癪を起して、ドレスの裾を行儀悪くばたつかせながら】
【現れた男――嵯峨野鳴海の皮を被った虚神に、指を突き付けて叫んだ】
116 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 14:36:04.32 ID:aFW1iTnO0
>>111

【なにもないその空間に、黒衣纏う影もまた。貌かたちも定かでない、幾度か戦士たちに見せたあの漆黒として顕れていた】
【無に闇を滴らせ、二度と還らぬ彩を刻んだならば。或いはそんな無形を象るのかもしれない】
【けれど透る声は、感情を隠しきれてはいなかったのだろう】


……余計なことをして、余計な犠牲を出した外道が――――また何か、碌でもない企てでも思いついたの?
虚神ロールシャッハ――衒学趣味に付き合う人は、貴方を滅ぼそうとする人10人ごとにひとりいれば僥倖でしょうね。

【残影すら残さず死に絶えよと、悪意と憎悪を叫ぶかの様に。"死"が潰えたあの日を俄に蘇らせて】
【影は、黄金火揺らめかす自らの太刀を虚空より掴み取り、さざめく大気――まだそう呼ぶことができるならば、だが――に熱と剣の鋭利さを刻み込むのだろう】
【そして続けられる言葉は、あくまで、その戦う理由に基づくものだった】


……先の現象は、一体何?
世界が塗り変わる様な錯覚と、今のこの光景――――貴方が作り出したものではないの?

【世界が、これだけになったなどとは信じずに――されど否定しきる手段もまたなくて。虚実の何れを述べるのかも知れぬ、悪意の邪神に問いを投げる】
【一度世界を消し去り、取り戻してやると言うのなら、その舌を先ずは刻めばいいだろうか?そんな程度には、彼は、彼女には許しがたい“何者か”で】
【守るべきものが、すでに消え去った世界という可能性に。目を瞑ることもなく、行動を開始した】
117 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 14:37:33.02 ID:XDnSkEvG0

【そいつは其れがどんなに易しい問題か信じられなかった。口ン中に銃口を捻じ込んで、「BANG!」】
【恐ろしく矮小な穴から血が溢れ出て仕方ない。そうさ簡単な解決策だ。認識に縛られたクソッタレの世界なんてドン詰まり】
【世界が青い。深い深い、茸蒼色。何もかも莎莎くれ立つ中で、ボクの頭から何か零れ落ちていく】


>>110

【 ──── 立ち尽くす黒衣長身の女は、深層的無意識から引きずり出されたアルター・エゴのように、目を開いた】
【穢れない白皙が不安げに周囲を見回すならば、 ─── 忌々しげに舌打ちを刻む。コートの裏から引き出す自動拳銃の二挺】
【セフティの外れて撃針を蠢かせるに言葉は要らなかった。見据える敵の何たるかに、青い隻眼を細めて】

「退きなさい。」

【躊躇いなく銃口を向けるならば、 ──── 然し、対手の動向を、先ずは見極めようとするだろう。軽率な攻撃の産む結果を彼女は知っていたから】

>>111>>112


【濡羽色の黒髪。境界を錯誤したゴシック・ロリータ。色付く唇は鮮血の彩り。 ──── "彼"もまた、そこに顕るのならば】
【青い双眸が対手を捉えるに、袖先から引き抜いた二挺拳銃の乱撃を、寸刻の狼狽もなく撃ち尽くす。天使を殺すような可憐な顔貌に、ひどく凄惨な笑みを浮かべて】


「 ──── Так, Так, もう喋らなくていい。」「もう、いい。」
「殺してやるよ。殺してやる。」「世界一惨たらしく殺してやる。」

      「跪け。」「産まれ堕ちた事に、」「慈悲を請え。」


【殺意と呼ぶことさえも憚られるような黒い情念が、 ─── 彼の周り、虚しい世界を張りつめるように、凍らせていく。堪えられぬ██の機序に似て、それよりも余程に破滅を満たす、ならば】

/よろしくおねがいします!
118 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/10(土) 14:42:02.62 ID:UgSWGnMqO
>>109-111

【気が付いた時には自分たちが認識する現実は浸食されていた】
【それは音もなく布地に染み込む水のように、確かに広がりを見せて現実を塗り替えた】
【エーリカとリゼ。二人は現実が侵食される直前まで一緒にいた】
【エーリカの袖口をぎゅっと握りしめて全てに怯えた様相を呈していたリゼにとって】
【自分の事を知り、それでいて心優しい人から引き剥がされるのはこの上ない恐怖だった】

【――】

……ここは一体?アリアに、かえでまで……。
こりゃあどういう理屈で、こうなってる?……つーか、ここ見たことある。
―――ストックホルム?だとすれば、アイツかっ!


【世界が塗り替えられた。見たことある街並みはすでに色を失って】
【異界と化した現実。その権化が自身の背後で鎌首をもたげたなら―――】
【即座に戦闘態勢を取るのだった。自身の口から継ぐ言葉、それは地獄の淵を綱渡る合言葉】

Hell Edge Road/Lord ッ!!

【その瞬間、エーリカの右手にはマチェットが、左手には手投げナイフが 3 本召喚されて】
【マチェットの切っ先を向ける―――激闘の予感がした。死闘の予感がした】

【場所変わって、リゼ】

―――……ひっ!?
こわい、こわい、こわい、こわい、こわい……。
ちゃんエリ、ちゃんエリっ、何処に行ったんだよぅ、あてを一人にしないでおくれよぅ。
こんな誰も分かんない場所に置き去りにしないでっ、やだ、やだっ、やだぁっ…!


【水槽の脳を目の当たりにした日の夜。リゼは虚神であるロールシャッハに弄ばれて】
【自身を形作る過去の殆どを失って、茫然自失で、前後不覚に陥って――生きた死者に成り果てていた】
【当然目の前の男の事は覚えていない。筈なのに、体の芯から湧き上がる恐怖にガタガタ震えて蹲る】
【その姿は夕月やブラスフェミアからすれば酷く異様な光景であり、ロールシャッハからすればある種当然の光景であった】

/エーリカ&リゼです。よろしくお願いします
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 14:43:17.65 ID:HUsOZ0yN0
>>109>>110

【――――――――ひゅ、と、吐息が震えた。猫を他者に貸すときに超常現象的なやり方で投げ渡したなら、きっと、その猫はこんなふうな顔をするんだろう】
【あるいは初めて鏡を認識した瞬間の赤子。何か分からぬものを前にして、興味より好奇心より先に強張って硬くなる性質は生まれついてのものだろうから、吐息をもう一つ】
【意識して呼吸していなければ、それすら詰めて頭の中を濁らせてしまいそうだった。――三度目の吐息はいくらも深呼吸の作法に則って、深く吐いて、吸って、吐き出す】

――――――――――――――――――――アリア、さん?

【――そうしてから、少しだけ震える声にて彼女は呼ぶのだろう。それのみで充分だって分かっていた。愛しい人が自分を見つけてくれるって、信じていたから、】
【なればすぐに合流も済むだろうか。――手負いの小鹿みたいな目が見あげた、けれど限りなく安堵していた。自分を護ってくれる人。然るに自分が護るべき人であるなら】
【どうしようもなく満ちる気持ちは拙い万能感。それだけじゃ全然足りないってきっと分かりながら、――それでも、少し、笑んでみせた】

【染めない絹糸の如き毛先は腰の高さまで伸びて、さらと揺れるたび、肌のいっとう白いのまでもを一緒に映えさす、瞬くなら、瞳の青は宝石より色鮮やかで】
【あどけない指先はそれでも飾りっ気のない執事のするような白の手袋にくるまれて。ふっくら豊かな胸元と細い腰をシンプルな白いワンピースに包むのなら、】
【そのお尻のところはすらっと長いフィッシュテールのデザイン。肌をわずかにのみ透かす厚手のストッキングに、それから、編み上げのショートブーツ】
【十七歳ほどの少女、――普段はよく喋るスズランのように涼やかで甘やかな声は、けれど、現状にごく強い警戒を示すなら、しんと、甘そうに潤う唇ごと噤んでしまって】

――――、ぁ。エーリカさん。あの、えっと――、

【――それでも。あるいはまた違う見知った顔を見つけるのなら、ごくわずかに緊張も和らぐのだろうか。ぱちぱち瞬く眦を、いくらも親愛の色で蕩かせば】
【かけようとした言葉が、けれど不自然にとどまる。――もう一度吐息が詰まる、見つけ出してしまったのは、果たして、やはり、異形であるなら】

……………………ふ、ぇ。

【ぞ、と、】
【瞬きと瞬きの間に収めてしまった光景のみで充分だった。気弱な立毛筋を叱咤するまでもない、だって心もまた恐怖を覚えてしまうなら】
【あどけない顔がいくらも不快に歪むのは、――あるいは彼女自身の状況も手伝ってのことなのだろう。無意識に口と鼻とを隠してしまう指先は布地の白のまま】
【だから下らぬ話に興じるだけの時間はきっとくれないんだろうと理解させた。――その裏側にてこそり隠れて魔力を手繰る。嘆息一つ。つんと痛む目頭に、頭を振って】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 14:45:47.08 ID:HUsOZ0yN0
>>119
/かきはぐりました、待雪かえでですっよろしくお願いします
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2018/11/10(土) 14:47:24.49 ID:AG0NCCGD0
>>109>>110>>その他皆様

「アリアさん!!ミレーユさん!!」

【『ソレ』が発生し直ぐの事だった】
【場所の掌握、自身の置かれた環境に対する掌握】
【頭が追いつかない事が多かったが、しかしそれでも精神は磨耗していない】
【理由は最早一つしかなく、即ち相手が虚神だからである】
【この世界にあってすら非常識なその出来事も、彼らの力、彼らの能力を持ってすれば】
【なんら不思議はない、そう思ってしまっている、考えてしまえるようになった】
【故に、この白に青いラインのフルカウルのバイクに跨る青年は、現実が塗り替えられたこの状況下で自身を冷静に客観視する事ができた】

「ここは一体、この街は……スマホさん!」
『わあーってるわよライガ!今調べてるは!』

【バイクのハンドル部分に設置したスタンドから、スマホさんこと、人工知能の返答がある】
【ライガも周辺の、その廃れ滅び、死んだ街並みを、商店街の道を走行しながらつぶさに観察する】

「アリアさん!!ミレーユさん!!」

【その都度、仲間達を呼ぶ声を絶やさずに】
【見落とし等無いように……】




【だが、彼の予想とは裏腹に、そして割合と直ぐに】
【何人かの姿を補足する事ができた】

「アリアさん!!」
「ミレーユさんは?それにこの状況は一体……」

【周辺に居るであろう、仲間以外の複数名彼らを順々に見やり】
【そして、その場に居ないもう一人の仲間】
【だが、それは迎合を喜び合うほどに、安堵を得るほどに敵は長い時間を与えてはくれなかった】

//すみません、分割します
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2018/11/10(土) 14:47:33.23 ID:AG0NCCGD0
【 "ぴちゃり" 】

「??」

【嫌な音だった】
【思わず身を竦ませるほどに、そして同様に全身に警戒が走るほどに】

「……スマホさん、アリアさん」
『解ってる、ライガ気をつけて!』

【覚悟を決めて、自身の腰にベルトを出現させ】
【後ろを振り向いた】

「ッ!!??」
『何あれ!?デカ!!大きすぎー!!』

【振り返りそこに居たのは、異常な体長を誇る化け物】
【深遠のように真黒なヒトガタの何か】

「アリアさん、皆!!」
「下がってください!ここは、僕が……」
「スマホさん!!」
『いつでもいいわよッ!ライガやっちゃって!!』

「変身ッ!!!!」

【フルフェイスヘルメットの様な頭部に大きな緑色の複眼の部分。
全身を鎧にも似たパワードスーツの様な、黒と銀のカラーリングのアーマー】
【ヒーロー然とした、異形の戦士の姿】
【身構えて、そのヒトガタと対峙する】



//ライガ・カシワギです、よろしくお願いします
123 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 14:53:28.82 ID:Bbrz69m5o
>>109-110
【玩具屋の人形は恐怖していた。否応なしに思い知らされたから。深淵を覗き込んだ時、深淵に覗き返されていると】
【それまで、この世界を蝕む事態にろくに関わってこられなかった自分が、こうしてここにいるということは】
【自分のような木っ端など、とっくの昔に捕捉されていたということだ】

――――!!?

【どうにか、悲鳴は噛み殺す。UT事務所の自室から、突如この場に――――いや、ごまかすのは良そう】
【自分の方が塗りつぶされたのだ。虚ろな神の世界に】


【狂った町を少し歩けば、すぐに幾人かの人影を見出す。知った顔はラベンダァイスのみ。その彼女も、もう一人の男性とただならぬ気配なのを察する】
【他の面々に問い質す余裕はなかった。もう来ている。すぐそこに、この異常の側の存在が】

……いきなり呼び出されたと思ったら、また大層な歓迎だね

【生き人形、ギア・ボックス。白シャツ、青ジャケット、深緑カーゴパンツ、黒スニーカー、いつもの一張羅】
【茶髪に青い瞳、四肢の球体関節を軋ませる無機質な質感の肌。手に握るはサーベル一本、一族に伝わる忌々しい家宝】
【魂に届く臭気を堪え、原始的な恐怖を抑え、それでもカタカタと震えながらギアはサーベルを構えた】


>>111
【カニバディールは唖然としていた。たった今、ありついていた私の飯はどこへ消えた?】
【周りを見回す。即座に理解する。彼奴等だ。彼奴等の仕業だ。また動き出したのだ】

【そうでなければ、こんな出来の悪い悪夢のような光景が広がっているはずがない】
【そうでなければ、周囲にこんなになるべく見たくない面が集まっているはずがない】

【ミレーユから目を逸らす。夕月から目を逸らす。ブラスフェミアから目を逸らす。柊から目を逸らす】
【そして、アレフ/ゼロ。アレフ/ヌルと視線がぶつかる】

【もう五体は戻った肉屋は、2メートルを軽く超える身長を薄汚れた灰色の作業着とラバー地エプロンで覆い】
【黒いゴム長靴を履いて、手には人間の指がソーセージのように突き刺さった串を手にしていた】

>>115
……私が聞きたい、と言いたいところだが、原因は明白だ。そう、眼前のあいつだよ

【言いながら、ロールシャッハを睨む。額の目と、その下の両目。工場で潰された両目も、もう回復していた】
【ファニー・ゲーム・クラブで散々に見た、悪趣味な金持ちさながらの姿。されど、どこまでも底の見えない気配】

分かち合えない価値と、もう結論は出ているだろうに。ならば考えるだけ無駄だ
食らい合って、どちらかが残る。シンプルじゃあないか

だが、そんなことはいい。この場で私にとって重要なのはただ一つ
お前は、私の食事の邪魔をした

【異形は、串ごとソーセージ指を一口に食い尽くし、懐から肉切り包丁を取り出して構えた】
124 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 14:54:27.21 ID:Bbrz69m5o
>>123
/すみません、挨拶忘れてました!
/カニバディール&ギア・ボックスです! お待たせしてすみません、よろしくお願いします!
125 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 14:58:11.24 ID:FHL/nT/Ro
>>113

【右の手がレグルスの光弾を打ち消す、正確には巨大な質量で掻き消した、濛々と上がる煙がその性質を伝え】
【鈍重な動きで異形の顔がラベンダーを見上げる、そして、右手でレグルスを上からたたきつぶそうと押しつけた】
【意外に俊敏な動きであった、けれども回避は容易だ、──── しかし】



──── ひぎいいいいいいいいいいい



【金切り声のようであった、鼓膜の裏側をえぐり取る轟音に似た、合成音でありながら、何処かしら肉声に近い】
【総じて其れは不快な声色、それでも──── それでも、我々はそれを "悲鳴" と認識してしまう】
【咄嗟の声に意識を取られたならば、回避にミスが生じる可能性があった、望むとも、望まずとも】

>>117(アリア)

【左の手がアリアへと伸びる、這いずる大蛇の如く蠢いて、──── 真っ直ぐにその肉感的な身体を願って】
【けれどもその行動はあまりにも単純であった、アリアならば容易に迎撃できるだろう、しかし ──── 】


【直前に枝分かれする、左の手から分化する様に、数多の細い腕が出現し、その諸々がアリアを掴もうと殺到する】

>>118(エーリカ)>>119(かえで)

【レグルスへと攻撃した右手が "なぎ払う" その巨大な質量を以て、かえでとエーリカの身体を吹き飛ばそうと】
【そしてかえでとエーリカは見るだろう、肉薄するまでにその右手が接近したならば、その右手を構成する "物" を】
【──── 瞳の奥の漆黒、ニンゲンの持つ最も黒い部分】


【──── 瞳孔であった、無数の瞳孔が集まって、黒い右手を構成していた】

>>121-122,>>123

【アリアへと殺到する左手の一部が、変身したライガとギア・ボックスへと向かう、彼らの能力ならば対処も容易い、だろうが ──── 】


ごめんなさい、──── ごめんなさい、すいません


【どこからか声が聞こえた、断末魔を切り取って組み合わせたかの如く、何処までも歪なノイズで】
【そしてその主は、間違いなく異形であった、だからこそ、──── その対応に僅かばかりの誤差が生じるかもしれない】
126 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 14:58:21.83 ID:FHL/nT/Ro
>>112

【──── "破裂する" 空気を入れすぎた風船の様に、ロールシャッハの頭部が割れて、撒き散らされる鮮血は艶やかな紅】
【脳漿と脳髄と、その他諸々の苦楽を散らして、──── そうして描かれるのは、祭りの後に似ていた】
【地に染みた鮮血が蠢く、唇の輪郭が、奇々怪々な五文字を紡ぐ】


──── "ごめんなさい" これで良いかな、謝罪に適した言葉が何かは分からないけど、往々にしてこれが正解だろう?
すいません、申し訳ありませんでした、二度と無い様に善処します、反省しています、──── これぐらいで良いかな

僕は君のことをあんなにしたと言うけれど、今現状の君は "あんな" になっていない訳で

だとすれば、それは最早過ぎ去ったことと処理すべきさ、そうじゃないと恨みの連鎖は終わらない
汝の隣人を許したまえとは、ニンゲンも随分と慈悲深い言葉を述べるんだね

──── それとも、またもう一度、 "あんな" 風にして、そうして謝罪してあげるのが道理かな
だとすればより一層、君達の怒りというものを、理解できるかもしれないのだから


【やがて元に戻る、何処までも舐め腐った様な態度で、それでいて何処かしら音律の外れた様な真摯さで】

>>114

【顔を破裂させたロールシャッハ、鮮血が滴りマリアベルの足下へと伸びて、そこから彼の "手" が出現する】
【否、正確には骨だけになった手であった、所々にこびり付いた肉片は、まるで削ぎ落としてしまったかの如く】
【加えて、白い色には赤い色合いが残っていた、──── さながら、骨だけを強引に取り出したかの様に】


──── やぁ "深淵渡り" 奇妙な事を聞くんだね、だとすれば存外に君はロマンチストなのかもしれないね
布に落ちた染みに親しさを覚えるだなんて精神病の妄執だろう、それは君自身が一番良く理解していると思ってたんだけど
イマジナリーなフレンドを持つのは自由さ、でもね、イマジナリーをフレンドにするには、些か君は聡明が過ぎた

盲目であれば良かったのさ、何処までも、奔放な無垢さであったなら、それ相応に物事を受け入れられたのに
君を滅ぼすのは君自身の知性で、君自身の智慧が、君の世界を否定するのだから

──── ひょっとして君は僕を信じていたのかな、だとしたら、その驕りに "足下を掬われる" よ


【手に掴まれたなら、それは強力な力を持って、マリアベルの脚を砕こうとする、──── 明らかな敵意があった】

>>115

【ロールシャッハは些か奇妙な二人組を凝視した、僅かばかりの興味をそこに描いた様相で】


簡単な話だよ、"基底現実" 全体を、 "ストックホルム" で上書きした、君達の現実は最早何処にも存在しない
この場を知覚していないニンゲンは "眠り" についている、深い深い夢をみたまま、それが悪夢かは分からないけどね

この現実での僕らの戯れは、永劫でもあるし、一瞬でもある、──── だからこそ、そこに矛盾は存在しない
時間軸も現実軸も存在しなければ、後は君達の知覚だけが正気をかろうじて保証できるんだろう


>>116

【因縁の相手であった、数多の "虚神" を葬り去った "神殺し" ──── けれどもその刃は深い悲しみを秘めて】
【ロールシャッハはほくそ笑んだ、然るにそれは親しさを示す様に】


さっき言った通りさ、──── "Dream Theater" 僕の催しの一つに、この現象は存在している
今この場に於いて、君達が存在していた "現実" は消え去った、此処にあるのは虚構にして基底、真実にして虚構


──── 嗚呼勿論、僕を倒せば元に戻るよ、──── なんて保証はしないから、だってそうだろう
そんな作られた様な設定陳腐じゃないか、三文芝居の方が、余程理屈が通るもの
127 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 14:58:39.68 ID:FHL/nT/Ro
>>117(ミレーユ)

──── 汚らしい言葉は避けるべきさ、綺麗な顔が "台無し" だよ
位相の違う服飾に、道理に合わない彩りを添えて、そこまでして君は "美しく" ありたい

だとすればその爪先から精神に至るまで、何処までも美しく、なければならない



──── 今の君の精神は真っ黒さ、強姦魔と何が違うのやら


【銃弾が彼の身体を撃ち抜く、血を滴らせ、穴だらけになりながら彼は言葉を止めない】
【やがて瞬きの合間に、元の無事な身体に戻って────】

>>118

──── どうして君は "過去" に魅入られたのだろうね、僕は一つ君に問いかけをするとしよう
恐怖の根源とはそのニンゲンの歴史にある、だからこそ、その過去というものに楔を打ち込むことは容易くて

君自身が一番分かっている筈だよ、君自身の過去に、──── それだけの由縁が有ることを

>>123

僕にとっても重要な問いかけになるんだけど、君はどうして、そこまで徹底して "狂気" であろうとするのかな
それがとても理解しがたいのさ、幾つかのインシデントで、君の姿を見たんだけどね
君は存在的にはそこにあるべきではない、単純な正義の下に存在している訳じゃない

──── けれども君は僕に敵対する、その矛盾が深く僕の中に残っていたのさ

君は醜悪な異形で、本来ならばニンゲンに "恐怖" を与える存在で、ならば僕の同類項とも言えるのに



──── 偽りの狂気で描く世界は、何処までも作為的で恣意的なんだから
128 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 15:05:53.27 ID:XDnSkEvG0
>>119

        「 ──── 大丈夫よ。」「かえで。」

【 ─── 凍える落とし子に天鵞絨を重ねるような、音もなく然して確かな柔らかさと温もりが、後ろから少女を抱くだろうか】
【幾度となく抱き寄せた黒い外套の裏よりその魁偉を見上げるならば、隻眼の狼は静かに頬緩ませて、笑いかけるのだから】
【何を恐れる事もないと、布地の下に隠れた甘やかな白膚が教えていた。 ─── それを信じるかもまた、少女に委ねられていても】

>>121

「 ……… 解らない。」「ここから逃れるのが先決でしょう、けれど」
「奴を倒すだけでカタが付くとは思えない。 ……… かと言って、戦うより他に、妙手がある訳でもない」

【呼ぶ声に応じるのは、ごく無機的な最低限の返答。 ─── 情念もなく、ただ事実と推論だけを伝える文法】
【それでも背中を任せてはいた。戦うしかないのであれば、摂理に身を委ねるより他にないと】

>>125

【蘇った死体を糸繰りに弄べば斯様に動きもするだろうか。 ─── 縋るような腕先に、指先の圧力を押しやって】
【されど断ち別れるように黒腕の迫るならば、細められた隻眼が微かに見開かれた。共に迫るのは、絶望を摩り下ろした懇願】


  「 ─── なに、あれは。」


【忌々しくも呟いて、 ─── 一先ずアリアは、後方へと退く。可能であれば、腕中にかえでを抱き抱えたまま】
【共に放つのは牽制射を、数発ほど異形の両脚へと。これしきが沈黙に繋がると思えずとも、せめて】
129 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 15:14:41.58 ID:JEbGG14D0
>>117(エーノさん)

【好きな人が見たことない顔をしている。それに怯えるこころは、もう“預けて”しまったから】
【きっと彼女だって同じような顔をして、ロールシャッハを見つめるのだろう。そうして】
【絶対零度に染め上げられていく彼の周囲、その隣に、そっと並ぼうとする】

「――――エーノさん。おねがい、……一緒に“こわいの”、やっつけて」

【そしたらもう何も怖いものなんかなくなるから。……小さく、けれど、あなたなら絶対に聞き逃さない声色にて】


>>118(リゼさん)

『おや、ぁ』

【後方より。掠れたアルトの声色にて、怯え切った彼女に呼びかけるは、冒涜者】
【何かしらの術を行使している真っ最中らしい。その眸に十字の印を浮かび上がらせて】
【ふむ、と。困ったような表情で――震える背中に、近寄ろうとするだろう。叶うならそれを撫ぜようとして】

『何かされたの? ひどいね、こんな“綺麗”な子に……。それはそれとして、
 こりゃ拙い。恐怖はあいつの糧にしかならないよ、ねえあなた、……立てる?』


>>126

「なぁんだ、知ってるんだ、謝罪のコトバ。いいよ、40点くらいはあげる。1億点満点中で。
 …………言ったでしょ、謝ったって赦さないって。だからカタチだけでも謝る機会をくれてやったンだ」

「過ぎ去ったことだと、本気で、思ってる? ――あたしは今でも夢に見るよ、まだ続いてんだ、終わってなんかない。
 おまえをブチ抜いてブッ殺すまで終わらないんだよ、あたしの悪夢は、――クソみたいな現実はっ!!」

【弾け飛ぶ血肉の火花を見たって少女はもう怯えなかった。それどころではなかった】
【確かに一度、自身の死を以って終わったはずの悪夢の人生は、ロールシャッハの手によって】
【ふたたび現実のものとして甦ってしまったのだから。もう一度終わらせなきゃいけない】
【だってあたしは幸せになりたい、――――。それを叶えるためなら、引鉄を引くのに躊躇なんかしない】

【銃口が咆える。一発分だけ。正しく様子を見るだけの発砲音を鳴らしたあと――「しゅるり」】
【彼女の足首より衣擦れの音。真黒いサテンのリボン、吹き上がるように何本も、何本も天を目指して伸び上がり――】
【しかし今は、何かのカタチを編み込むことはない。ただ周囲の空間に張り巡らされて、それだけ】
130 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 15:17:27.12 ID:qxWnDWXw0
>>125

――――ッ、こいつ……何者だってんだ……!
「――――ッ、これは――――そう、多分――――私たちの心を抉ってくるもの、そういう奴です――――!」
……って事は、あのパッパラパーの糞神どもの仕込みかよ――――ッ、丁度良い、ソニアの弔い合戦だ……――――――――殺す!

【初撃を過ぎ去って、その姿をハッキリと認め。ようやくにして彼らにも、その『恐怖』の性質が染みわたる】
【一瞬、背筋に走る怖気の感覚。これは、強敵を相手にした時とは、また違う――――心胆寒からしめられる、委縮の感情】
【一見、人を模した理解不能な塊に過ぎないが――――原理こそ不明だが、常にこちらの恐怖心を刺激してくる、そういうバケモノなのだろう】

【――――ならば、問題ない。そんな恐怖心程度、今まで何回だって克服して自分たちは戦ってきた】
【己を、戦意で塗りつぶす。その術をしっかりと心得ていた彼らには。少なくとも、今この段階では――――それは問題にならなかった】

ッち! こいつ、体力馬鹿か……!
「――――――――ッ!!」

【放った光弾は、片手であっさりと握りつぶされる。効果を無力化された訳ではないようだが、単純に、質量の差がものを言うのだろう】
【牽制打でしかなかった一撃なら無理もないが。その真っ向からの防御は、嫌なものを感じさせる】

【――――その一瞬の隙を突いて、異形は腕を振り下ろしてくる。狙いはレグルス】
【勿論、レグルス自身、それを甘んじて受けてやるつもりなど、毛頭なかったのだが――――】

っく!?
「!?」

【唐突に、響き渡る耳障りな甲高い音。それはまるで、意志ある生物の悲鳴の様に2人の聴覚を切り裂いていく】
【――――最初の、一瞬の隙を更に差し込まれたのが不運だった。レグルスの離脱は間に合わない――――】

っぐぅッ!! ――――バルオー(命)・ジン(固着)・イム(怒り)・ビン(レベル2)――――『ウォークライ』!!

【叩き潰そうとする腕に対して、咄嗟に棍で受け止め、押し返すレグルス。だが、それは非常に分の悪い力比べの始まりだった】
【ただでさえの巨体が、重力を味方にして腕を振り下ろしてくるのである。押しつぶされまいと踏ん張っても、徐々に体は軋み始める】
【――――咄嗟に、筋力強化のアルベルト魔術を発動。肉体強化を以てしても――――それは、ただの悪あがきに近かった】

【――――そう。レグルス1人ならば】

「――――っぇぇええッッ!!」

【1歩身を退いたラベンダーが、その手から眩い魔力ビームを発射。異形の右腕を、そして頭部を薙ぎつけるようにして、思い切り照射した】
【一点ではなく、線で攻める――――敵の攻撃を中断させるには、その方が都合が良いと踏んだのだろう】

【レグルス魔力残量 9/11】
131 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 15:19:17.15 ID:AG0NCCGD0
>>128

「ですよね、やっぱり……」
「背中は、守りますからね!」

【こう、アリアに対し】
【あるいは彼女に合わせたのか、短くもしっかりと返答し】
【そして変身する】

「相手は、虚神ですかねやっぱ」
「一筋縄じゃ、絶対いきませんよねコレ……」

【E-ブレード、E-ブラスターの両方を構えて】

「外務八課の前線戦闘、見せてやりますよ!」


>>125>>ギア・ボックスさん

「アリアさんッ!!」

【アリアに左手が向かう、更に確認できる様子からその左手は幾つもに分化し】
【そしてアリアを捉えんとしてきたのだ】

「させるものか!!」
『ちょっとライガ!!前!!前ー!!』

【アリアへの援護射撃を試みようとしたが、しかし腕は自分達にも伸びてきて】

「ー−ッ!!??」

【とっさに、その緑色に輝くE-bladeにて防御、カウンターでの迎撃を試みようとするも】

「ッ!!な、い、今の!?」
「そこの人聞こえました!?」

【まるでラジオのノイズの様に】
【割り込むように入り込んだ、その声】
【悲痛な、謝る悲しい声、それにより一手、反応が遅れてしまう】
【そして、同様に近くに居たギア・ボックスにも声をかけて】

「ぐうッ!!こんのッ!!」

【遅れた状態で、一歩遅れたその状態で、緊急的に飛び退いての回避を試みる】
【最も、この状況ではきわめて危険で、極めて愚かな賭けに近い行為、成功は難しいかもしれないが】

「スマホさん!!今の!!」
『解ってる!!解析するからちょっと待って!!』

【飛び退く直前、先ほどの音声、何処から発せられているのか、何名の声が混ざっているのか、あるいは一人の声か、あるいは声などそもそも存在していないのか】
【人工知能に解析にかからせるだろう】
132 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 15:20:56.08 ID:TGNFsfh00
>>126

【ロールシャッハの言葉にマリアベルは、「ぷっ」と噴き出す。それはどちらかと言えば自分に向けた】
【それから「アーッハッハッハッハッハッ!」とソフトハットを抑えながら大きく高笑いをする。】
【そして若干涙目になりながら真下に出現した手≠ヨと視線を落とす。】


いやはや、いやはや全くその通り。返す言葉もないよロールシャッハ卿=B
まぁ自分で言うのもなんだけどロマンチストってところは否定しないかな、とはいえ

これは失礼≠オたよ、確かにそうあってはいけない=Bそれは理解していたんだけどねぇ。
―――ま、書き手≠ヨ役者≠ゥらの台本の確認とでも解釈しておいてくださいな。―――ッはは。



【マリアベルは手に捕まれるより先に、手を自分の脚で思い切り踏みつけようとするだろう】
【そして、そのままの勢いをもってして目の前≠ノあるロールシャッハ≠ヨと駆けだすだろう。】
【今までの彼女ではあまり見られなかった姿。身を低くして高速でかける姿はまるで狩人のようにも見えた。】

133 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 15:21:03.69 ID:JEbGG14D0
>>123
ぐう……また人食ってるし……あたしだってこれから朝食だったのよ!?
お肉を食べられなくなっちゃうじゃない!


【先の一件の他の"客"の記憶を共有しているのかいないのか、あの時と似たようなことを言って見せる】
【しかし現状の配置はどうやらこの場での敵ではないらいく。恨みがましそうに横目に見て唸っていた】
【代わりに少年の方が口を開く】

>>126
「ご冗談を、ロールシャッハ様」
「この現状を説明する手段は他にいくらでも有るかと」
「私どもの精神に干渉し、夢を見せていると言った方がまた納得が行きます」
「お化け屋敷の種を明かすのは今日醒めとは言え、私は今は勤務中ですので、ご容赦を」


【恭しく一礼をする】
【扉がもう一枚現れて、また同じ姿をした少女が出て来た。自分のそっくりさんには目もくれずに】


アレフー。今日は私の部屋を変えなさいな。
隣の部屋の人が煩くて眠れなかったのよ。

――って、げげっ!ロールシャッハ!!
カニバディールもいるし!何、ここ隠しステージ!?


【"一人目"と似たような反応をしながら、都合二人の少女がロールシャッハに相対する】
【この少年なりの臨戦態勢なのかも知れない】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 15:23:03.43 ID:HUsOZ0yN0
>>125

【異形のあげる金切り声に少女はやはり惑ってしまうのだろう、そうしてまた"こう"なっても自分のわがままばっかり通そうとする、無意識が嫌になる】
【それじゃあ意味がないのに。――ごく近しい夜にエーリカにかけてもらった言葉を必死に手繰り思い出す、自分は無意味だって思い込んでしまった楔を千切りたくて】
【だのにやっぱりさっぱり思い浮かばぬのなら、――漏れ出てしまいそうな弱虫の声はかろうじて押しとどめる。嗚呼だなんて、言ってる場合じゃないって、分かるのに】

【腕のひと振りは、――肉薄する一瞬はありながらも、アリアに攫われる形で彼女は回避するのだろう。刹那に取り残される毛先が危うく指先を避けた、なら】

>>126

【――だから、抱きしめられて、ぱちりと瞬き。驚くことはなかった。分かっていたから、――そうしてふっと見上げるのなら、世界中で一番、いちばん、】
【どんな怖いのだって凍らせてしまう冷たげで愛しい人。その腕の中に抱きしめられていたら、凍り付いた世界の中でも二人吐息を共有できるって、信じてるなら】

――――――、うん、

【いくらかの恐怖はその腕の中に瓦解する。ならば抱き留められる腕に連れ去られるのにも、疑いはないのだろう。もう慣れ切った出来事だった、から】
【首根っこを咥えられた子猫みたいに大人しくしている――けれどそのさなかに無数の瞳孔と目が合うのなら、わずかに強張る身体、伝えて】

――――目?

【訝しむ声が呟いた、――それはちょうどアリアの呟きに答えるようなタイミングにて。顰めた眉の仕草は、けれど、長い前髪に覆い隠し】
【怖気のするような見てくれを凝視するのは憚られて、けれど、――よく分からぬものをうっかりと二度見してしまうのに似ていた、向ける視線は、いくらも無警戒に】
135 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 15:26:46.76 ID:XDnSkEvG0
>>129

【直黒いクオリアを宿した互いの笑顔を、そっと一瞥に投げかけあうのなら、それで全てが足りていた。】
【 ─── 惜しげもなく放たれる色のない氷霧は、傍の人ひとりだけを守る間隙を産み出して、守るように】
【撃ち尽くした銃を再び懐に仕舞うなら、真白い手先が無言のうち、そっと重ねられるのだろう。 ─── 探るような左手が、愛しい人の薬指に宿る色を、撫ぜて】


     「 ──── 解った。シグレ。」


【優しい声のリソースは全てそこで使い果たしてしまうに違いなかった。 ─── 後はただ、誰よりも非道に、殺すだけだから】


>>126>>127

【ならぬことはならぬ。解っていても、彼はそうすることを選んだ。語られる稚気じみた真実は、然るに一笑に付せる筈もなく】
【それでも未だ、彼は恐怖など覚えていないようだった。何を疑うこともなければ、何を惑うこともないのだから】
【丁々発止の煽り文句を投げ返す。 ─── 対手を殺す為の方策を、孕むような内心に少しずつ、育みながら】

「は、 ─── 。」「てめえに美的感覚を評されるほど、オレは落魄れちゃいねえよ。」
「随分と人様の精神にお詳しいようだから訊かせて貰うが、 ─── てめえ、どんな風に殺されたら、一番苦しいんだ?」


【「てめえがやったコト全部やりゃいいかな。それともオレがアイツらにやったこと全部か?」】
【「痛苦なんて高尚な感情は解んねえかな。 ─── ロー・コンテクストもいいところじゃねえか、ははッ」】
【嘲笑と共に張り巡らされる霧氷は軈て黒い殺意を帯びるのであれば、 ─── 側にいる誰かを護る為の結界でもあった。リボンの防網と共に、備えられた攻性の防御】
136 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 15:34:07.91 ID:Bbrz69m5o
>>125
【ただひたすらに巨大である、という事実がどれほど絶望的か。神相手でなくとも、それくらいはわかる】
【それが、人そのものの悲鳴を上げるのだ。これほどの恐怖があろうか】

【他の能力者たちに襲い掛かる手が分裂していく様は、宿敵カニバディールを想わせて】
【こちらへ向かってくるその手を、どうにか靴底に仕込んだ『スプリングシューズ』で横っ飛びし】
【回避しようとした、その刹那。確かに声が聞こえた】

え――――?

【どうにか、跳躍には成功した。しかし、着地に失敗して無様に転んだ】
【必死に起き上がろうとしながら、異形を見る。どうしようもなく、怪物だ。敵だ。なのに、何故そんな】
【切実な声で、謝るのか】


>>131
聞こえました、確かにこの怪物から!!
なんなんだ……!! 何に謝ってるんだ!?

【叫びながら、サーベルを振り翳す。ライガから解析という言葉を聞いて、ギアは咄嗟に彼の護衛につくことにした】
【手が伸びてくるなら、即座に切りかかる姿勢をとって、ライガと異形の間に仁王立ちになる】


>>126-127
徹底して? さて、意識したことはないな。私は私のやりたいようにやっているだけだ
それが、結果的に狂気的≠ナあるというだけの話だ

やはり覗き込まれていたか。こっちから覗き込んだのはそう多くないはずだが、お前たちは随分と視界が広いな
ああ、確かにその通りだ。私は正義とは縁遠いし、醜悪な異形で、お前とも同類項だといえるだろう

だからこそ敵対する。わからないかね? お前が恐怖を貪るためにニンゲンを糧にすると、その分私の食い扶持が減るんだよ
肉食獣同士に、仲良くできる道理などあるか? 何より邪魔な競合相手だろうに

偽りの狂気とは言ってくれる。だが、そこに意志と欲望が絡む限り、作為的で恣意的でない世界の方が少ないだろう?
お前の描き出す、この世界とてそうじゃあないのかね

>>133
……あの時、オートマーダーに殺された個体とは別なのだろう? なのに記憶はあるのだな
それはすまなかった。ここを切り抜けてその気があるなら、野菜料理でも奢ってやろうか?

【軽口をたたきながら、カニバディールは少年の方に送る視線を抑えきれていない】
【あの時彼に対して感じた、得体のしれない不気味さは未だ拭えてはいなかった】

……増えるたびにその反応をされると、流石に泣けてくるな
まあいい、とっとと彼奴を退ければそれで済む

とりあえずそうだな。本格的にやり合う前に、味を見ておこう

【そういうと、カニバディールが口を大きく開けた。その奥から、先端の尖った赤黒く太い舌が伸びて】
【一直線にロールシャッハに迫る。まずはその血肉の一滴、一欠けらをもって、台無しにされた食事の代わりとすべく】
137 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 15:37:15.31 ID:aFW1iTnO0
>>126-127

【罪・痛み・因果・過去――――そんなものは、きっとこの虚神には在り得ぬもので、】

……不確かな一瞬ゆえに、恐怖も再生も、全てを内包する可能性もまた存在する、か――――
貴方からは、それだけ聞けば十分だわ。偽りであろうと関係ない――――……遂げてしまえば、同じことでしかない……!

【向き合う兇器もまた、恐怖など元より持ち得ぬ生命であるかの様に。目的のため、進み続けることを選び取る】
【瞬足で駆け、構えと所作、攻撃の予兆を黒衣で遮りながら一閃。左胸から右肩口へ、胴を斜めに断つ壮烈な軌道であったが、技巧と同等の脅威をそこに加える】

【"時戒の宝玉"、強制励起――――対空間、対時間、威力の増大を伴わぬまま、ロールシャッハと周囲の虚空を標的に行使、】
【時の“停滞”を以て“かたち”を規定、“かたちあるものを斬る”切断概念の刃の対象に定めて斬滅せんとする。荒業であったが、今や純粋に手段といえた】

【虚構現実の滅びに基点を置く"死"には通じなかったが、小手調べには十分だろう】
【そして、空間とロールシャッハのそれぞれに、同時に干渉することにも意味はある】

【この空間が、虚神ロールシャッハの性質を投影したものである可能性――】
【不定たるを以て、何一つ定まらぬ世界を形作ったならば。この空間そのものが、かの虚神に通じうる牙を探るための素材ともなるのだろう】
【"反応として同質であるか否か"――――精神接続という制御手段ゆえの観測が、億の過程の幾つかを成さんとした】

【だがそれは同時に、恐怖の具現たるロールシャッハに己が内面を晒すということでもあった。急所となるならば、この敵手こそは活かし得る】
138 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/10(土) 15:38:18.36 ID:UgSWGnMqO
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139 :エーリカ&リゼ [sage saga]:2018/11/10(土) 15:39:06.58 ID:UgSWGnMqO
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140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 15:42:23.09 ID:UgSWGnMqO
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141 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 15:43:26.84 ID:TGNFsfh00
tes
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2018/11/10(土) 15:43:47.08 ID:UgSWGnMqO
てす
143 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 15:53:48.51 ID:FHL/nT/Ro
>>128>>130>>131>>134>>136>>(エーリカ)

【銃弾を受けた両脚は幾つか部品を落として、それが道理と言いたげに地面へと吸収されていく、不定形の存在であることは疑いの余地無く】
【それと同時に無数の不気味を伝える、今まで接してきた "虚神" 達と比べて、この存在はあまりにも "荒唐無稽" であった】
【僅かばかりの理論も理屈も無く、ただ圧迫的に情報を与えてくる様な ──── 】

【ライガは間一髪回避できるだろう、──── 本能が告げる、この手に迂闊に触れてはいけない、と】


いやだ、いやだ、いやだ、いや、いや、──── ゆるして、ゆるして、ゆる ──── もういや
もういや、いたいの、苦しいの、やめて、死んじゃう、死んじゃう、このまま、死んじゃう、──── だったら、



────────────── 殺して



【 "笑い声" 声色は嗤っているのに、その内容は悲痛、虐待死する子供の様に、あまりにも無力で、あまりにも無為な】
【何処までも悪趣味な存在であった、かき鳴らす声色は猥雑と暴言とを足してかき混ぜたが如く、聴覚を直接穢してくる】
【鼓膜にまで指を突き刺しそのまま抉り取りたくなるほどに、──── 苦痛を感じさせるものであったから】

【たった "一人の声" であった、──── 人工知能はそう解析するだろう、否、解析できるかも分からない】
【それは理屈を越えている、生半可な人工知能ならば、自死を選ぶほどに、矛盾と無駄に満ちた、空虚な文字列】
【だからこそそれは機械にも問いかける様であった、機械に対して曰く、──── "理不尽" と】

【異形はその左手を空に掲げた、──── そして、手首の先から左手が "破裂" する】
【降り注ぐのは肉片、雨の様に広範囲へ黒い靄が散らばって】
【そして、触れたならば、──── "痛み" と "傷" が襲いかかってくる、──── "鞭" 】


【その痛みは鞭に似ていた、つく傷もまた然り、まるで、懲罰の如く】


殺してよおおおおおおお殺して、殺して、もう殺して、楽にしてよおおおおお、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌
痛いの痛いの痛い痛い痛い痛い痛い痛い、やだやだやだやだやだやだやだやだ
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して


【右腕がラベンダーの攻撃によって破損する、けれども直ぐに、破損した部位を補う様に黒い靄が広がって】
【頭部もまた一緒であった、削れた場所から再生し、その形を保ったままにする、──── そして】
【右手にゆっくりと魔力が溜まっていくのが、レグルスならばはっきりと見ることが出来るだろう】
144 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 15:54:15.34 ID:FHL/nT/Ro
>>129

──── ? 過ぎ去った事だろう、既に起きてしまった事を過去と呼ぶのであれば
それは紛れもない過去さ、君が犯された事も、君が嬲られた事も、君が殺された事も
全て全て、今とは違う前の時間軸に存在している事だもの、況や現在とは言えない

それとも君は、今もまだ "そんな昔の事" を引き摺ってるかい、だとすれば些か拍子抜けだね
ニンゲンは過去から学ぶ存在であるべきだろう、けれども、過去に責め立てられるのならば、それは最早ニンゲンでさえ無い
生きる屍と同義さ、──── 僕の定義の範囲の中に居るのなら


【銃弾がロールシャッハの身体を捉える、与える傷は肉体的には致命傷で、精神的には無傷で】
【彼は再び元の状態に戻って言葉を紡ぐ、──── あまりにも勝手な音色で】
【夕月へと攻撃はしなかった、彼は佇んだまま静かに周囲を見つめていた】


>>132

【手は脚に踏みつけられる、──── 靴底に感じるのは、嫌な感触、──── そう例えるなら】
【巨大な虫を踏んでしまったかの如く、ちらりと視線を向けたなら、足下からは緑の体液が滲んで】
【或いは靴の中にその体液が染み込んでしまったかの様に、──── そんな嫌な感触を感じるだろう】

【そして同時に別の感触も出現する、違和感、──── 靴の内部に、何かが入り込んでしまったかの如く】
【砂利が靴の中に入って、どうしても気になる、若しくは、靴のサイズが合っていない様な気がする】
【そんな感触がマリアベルを襲う、──── それでも疾走する事ができるだろうか】


──── 果たして君は本当に理解していたのかな、僕という存在の意味を


>>133

【実に奇妙な催しであった、ロールシャッハの興味を惹くほどには、それでいて何処までも理屈の上では納得しない様に】


果たして冗談だろうか、僕はそこまで陳腐な存在じゃないよ、問われた言葉に応えるのが僕の役目だもの
夢を見せるだなんてロマンチックな手法だね、でも、此処まで沢山のニンゲンが同時に同じ夢を見るのかな
それよりかは、君達を僕の胎内へと招待したと表現する方が、まだ納得できるでしょう?



──── 君は一体 "何" なんだろうね
145 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 15:54:47.79 ID:FHL/nT/Ro
>>135

君達が全て恐怖を失い、肉体の傀儡になったならば、僕が最も苦しく、惨たらしく死ぬ結果になる
けれどもそれは "君達" の死であることにも通じる、だからこそ、僕はそれを避けなければならない
つまり僕が生きようとすることと "君達" を生かそうとすることは同義なんだ、それは分かって欲しい

その上で、僕を殺そうというのであれば、──── まずは君自身が "ビビらない" 事をおすすめするよ


>>136

──── 成程ね、だから如何にも典型的な "狂気" になる訳だ、──── そうだろう
人食いの化け物だなんて、何処の民族でも謳われるステレオタイプなお伽噺に過ぎない、況や君自身の存在すらも
だとすればそれは、狂気と呼ぶにはあまりにも正統的過ぎる、些か拍子抜けな催しだもの

僕はニンゲンに害を為すつもりは無いよ、僕と "君達" とは、仲の良い隣人で居なければならないから
そういう理屈で言えば、僕は君と仲良くしてはいけない、何故なら君はニンゲンの敵である訳で
ならば余計にその立ち位置は奇妙さ、第三者的でなければ道理が通らない

──── 狂気など描いていないよ、僕はありのままを、映しているだけだもの


【ロールシャッハは右手をその舌へと伸ばす、その舌が彼の手に触れたならば、一瞬で察知するだろう】
【 "苦い" ──── どんな苦渋よりも苦く、どんな辛酸よりも辛く、それでいて、どんな劇薬よりも危ない】
【それは必然の作用にも思えた、野生動物が一噛みで、その物を捕食すべきかどうか、判断してしまう様に】

【──── 本能がざわめく、之を食べてはいけない、と】

>>137

【空間とロールシャッハと、同様に柊の刃が向かう、振り抜かれた "切断概念" ──── 蠢くは魍魎、倒すは宿願】
【而して、その両方に返ってくるのは "無" つまり、そこにあるのは "かたちではない" という結論であった】
【不定であるというのは良い読みであった、この空間そのものは、ロールシャッハという性質に限りなく近く】

【──── そしてそれそのものは、この世界とは一線を隔しているのだと】


一流の武人は恐怖を知っている、恐怖を知らない武人は、それこそ駆け出しの新米に過ぎない
それは君自身が一番分かっているだろう、君は僕に "相対すべきではない"


──── 君自身の過去が、何を恐怖と思っているのかは、明白なのだから

>>リゼ

君は過去を思い出せない、けれども、過去を思い出さなければならない、何故なら君の恐怖は過去に起因しているのだから
思い出せない過去を、どう描こう、──── 分かるだろう、どうとでも描ける、と

君は凄惨な拷問を受け続け、心に闇を負った哀れな少女でありながら、幼い頃から英才教育を受け続けた感情のない殺戮機械であり
愛する家族や友達を殺され、復讐以外に意味を持たない復讐者であり、誰からも愛されなかった孤独な存在である

君の過去には "無限の可能性" があり、その無限の可能性が、無限の恐怖を生む

──── 君は果たして、何をやらかしたのやら
146 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 16:02:27.45 ID:XDnSkEvG0
>>131>>134

【脚先の一ツも動かせぬような絶望に陥らぬことを、一先ずアリアは安堵していた。聖母と等価の慈しむ微笑みを、投げかけて】
【驚くようにまぼられる瞬きの一刹那さえも愛おしむような挙措であった。なれば振るわれる異形の腕から逃れるのは証明であり】
【 ─── それでも、互いに含んだ疑念を解かねばならぬように思えた。その威容/異様の大いなるの全容を理解するには足らずとも】


「 ……… 。」「どうしたもの、かしらね。」


【心理を解析する手段をアリアは持たない。光学素子は表情認識のエラーを検出し続けている。 ─── ライガであれば或いはと、幾ばくかの希望的観測が関の山】
【一先ずはそれを妨げられぬよう、アリアはバックアップを試みようとしていた。迫る脅威あれば、実力をもってこれを排除する】


避難所≫225


【呼び止められる声に、 ─── ふとアリアは瞥見を向ける。ひとつ頷くならば、それに従おうとしていた】

「 ─── これの存在が、ロールシャッハそのものと、源流を同じくしているならば」
「触媒たるのは、 ─── 誰かの、恐怖?」「 ……… 赦すのならば、解き放たれるのかもしれない、けれど」


>>143


【 ──── 酷い絶望の慟哭であった。聴覚を遮断したとしても不可逆的な損傷を精神に与えるような、】
【咄嗟に腕中の少女を抱き締めて、少しでもこの痛みに晒さぬように、然してそれさえも能わぬのだとすれば】
【降り注ぐ赤黒い肉片の一ツが、退いた陣地にあって尚もアリアの頬を掠めた。 ─── そうして彼女は、僅かに、膝をつく。】

        「これ、は」

【 ─── 襲い来る痛苦に歯を軋ませる。だがそれ以上に聞き覚えのある請願であった。それはまるで、】
【嘗てロールシャッハと相対した際に見せつけられた、ひとりの少女の繰り返される絶望と恐怖。だが、何故に】
147 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 16:11:01.66 ID:TGNFsfh00
>>144

【クツの中に生じる違和感、それを知覚しマリアベルはブレーキをかける。】
【そして不快そうな顔をしながら足でトントンと地面を何度も踏みつけるだろう。つっかけの靴をしっかりと履きたいように】
【「なんかした?」と無表情でロールシャッハへと向き直る。】


いや、全然だね理解していない=B貴方を描いたとされる偽書-Psychosocial-≠読んで尚ね
そもそも他者を本当≠ノ理解する事なんて叶わないだろう。当人ですら自己の深層にある意識でしか理解できないのに
誤解≠ニ推測≠フ果てを理解≠ニ呼ぶなら、私は貴方/貴女≠理解したかもしれないが。それもまた―――


そう、偽書-Psychosocial-=Bあれは本当≠ノ本当≠ネのか?それとも―――夢≠ゥ。


――――――《―――鐔�鐔�鐔� 鐚醐執鐚�=t



【ロールシャッハの問いに答えながら、マリアベルは肩を竦めそして何かを呟く。】
【それはともすれば不快なノイズのような言葉だった、それはこの世界≠ナも変わらなかった】

【唱えると同時にマリアベルの右手に黒く光りながら回転する火球が生じ、マリアベルはそれをロールシャッハへと投げつける】
【もし着弾すればその地点から巨大な火柱が上がり、近くにあるもの、いるものを焼き尽くすだろう。】
148 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 16:13:36.07 ID:JEbGG14D0
>>135(エーノさん)

【その一言だけで全部、「大丈夫」だと思えた。重なる指の感覚、愛おしい体温、すべて】
【ここにあるって、それだけわかれば十分だった。たとえ本当に、「外」の世界が滅んでいたとて】
【それを全部書き換えてしまえる気さえした。だって少女には、そういう神の残滓が、まだ残っている】

【睦み合うような会話はそこで終わっても。ひやり肌を冷やす霧に全身を優しく抱かれているだけで、十分】


>>(リゼさん)

『そぉ。とは言っても、僕あんまり力はないからなー。
 一応肩は貸すけどさ、そっから先、抱えて走るとかは無理だかんね。
 何されたんだか知らないけどまぁ……あとは上手くやんなよ』

【リゼの脇に細い腕が挿し込まれる。「よいしょ」、いくらか間の抜けた声でなんとか立ち上がらせようとして】
【しかしこいつがしてやれるのはそこまで、だけだった。何かしら発破をかけるとか、そんなことはせず】
【あくまでも自分で「あいつ」をなんとかしろ。そう宣って――一応、支え続けはするんだろう】


>>144

「――――わかってないなあ、だからあんたはダメなんだ。感情がまるで足りてない。
 “そんな昔のこと”をさっきのことみたいに思い出せるから人間なんだ、
 いつまでだって抱え続けられるから人間なんだ、怖いのも、苦しいのも、――しあわせなのも」

「ぜんぶぜんぶ、今起こったことみたいに、いつだって! 気持ちを思い出せるから、
 あたしたちは生きていけるんだ。……そんなこともわかんないあんたが、人間と共に在るだなんて」

【物理的な攻撃が一切効かなかったことには最早驚きすらしない。「そういうもの」だと理解できる】
【理解できるからこそ――否定しなければ済まなかった。共存を謳うくせに、理解も、共感も、できないならば】
【ならば死んでしまえ。それが彼女のアンサーとなる。――蠢いていたリボンが、何かの形を編み出す】

「――――――――そんなのあたしが赦さない、なんにもわかってないくせに、わかった顔してんじゃねえッ!!」

【――――蝶。極夜色、精巧に編み込まれた蝶はけれどリボンに繋がれたままで――しかし】
【もう一発の銃声が上がる。蝶の翅の尾っぽと、リボンの境目を切り裂くための銃弾が放たれて、それで】
【蝶はその銃弾に「留まる」。そうして羽搏きもしないまま、放たれた弾丸に寄り添って――ロールシャッハに肉薄し】
【着弾すると同時に初めてそこで羽搏くのだろう。「低度の魔術ならば掻き消す」異能が備わったそれが】
【ロールシャッハに効くかどうかは知らないが。ここでずうっと問答しているよりはマシだと思った】
149 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 16:19:14.65 ID:qxWnDWXw0
>>143

うっ……っ、なんだこりゃ……!?
「――――あ、頭が――――ッ」

【ラベンダーの援護により、レグルスは分の悪い力比べから解放される。力と熱を伴った腕は、魔力の補強を受けて、強く漲り】
【だが、直後――――異形の放つ声は、彼らの一瞬の安堵を、容易に奪い去っていった】

【――――脳そのものが引き攣れそうな、異常を強引に捩じり込んでくる、『何』と分類不能な異形の声】
【嗤い、嘆き、懇願、怨嗟――――何という事も出来ない。ただその感覚を受けているだけで、自身の存在が侵されていく様な、汚らわしい波動】
【吐き気が、込み上げる。レグルスとラベンダー、共に思わず頭を庇い】

――――――――負け犬が……女々しく吠え狂ってんじゃねぇッ!! 死ぬなら死ね!!
てめぇの戯言に……俺たちがどうこうすると思ったかよッ!!

【――――その苦しみを、諸共振り払うために、レグルスは絶叫する。ぐちゃぐちゃに掻き乱された頭の中身を、全てを吹き飛ばす】
【聞こうと、理解しようとするからこそ、この異形の声に引きずられていく。その先に、不毛な状況が予想されるなら、今回は逆だ】
【――――徹底して拒絶する。そしうて否定する。馬鹿の1つ覚えの様に。少なくとも、糸口は掴めるまでは――――掴むつもりが掴まれる事だけは、徹底して避ける】
【この瞬間で、レグルスは己のスタンスをそう割り切った。少なくとも自分は、徹底してこの異形の『外』に居なければならないだろう――――と】

ラベンダー! こいつは恐らく、生中な攻撃をしても無駄って奴だ!
死なねぇか、死ねねぇか、そんな事はどっちでも良いが、ともあれ普通に殺そうとしても無駄だ!
俺はこいつを引き付けて、突破口を探る――――お前、徹底的にこいつを突っつき続けろ!!
「ッ、で、でも――――――――」

【その為には、自分たちの数の優位を活かす事だ。レグルスは咄嗟に、ラベンダーに対して、後方からの火力援護に集中しろと指示を飛ばす】
【――――そこに、ラベンダーが躊躇したのは、間違いなく――――かつての、仲間の敗死が、心のどこかに引っかかっていたからだろう】
【『恐怖』を振りまくこの異形の力の為に、心のどこかが委縮していたのかもしれない】

――――ッ、じゃなかったらてめぇぶっ殺す!!
「――――ッ!!」

【その躊躇を、レグルスも理解したのだろう。乱雑で、強引な檄によって、ラベンダーの躊躇を押し流す。そんな事をしているうちに、自分たちは死ねるのだ】

「っ、ぅああああぁぁッッ!!」

【炸裂する靄。そして異形自身。その全てを巻き込むようにして、ラベンダーは、まるでバランスボールのような、巨大な魔力の塊を形成】
【自分に向かって降りかかる靄諸共、異形に叩きつけんとして、発射した――――力の作用圏は大きいが、その威力はさほどのものではない】
【要するに、巨大な豆鉄砲のようなものである。様子を探りつつ、力を温存。かつこの状況に対応するには、これがベストだと踏んだのだ】

ッ、ぐ――――ッ!!
(い、って――――くそったれ、この程度――――ッ、あれは……!?)
――――右腕注意だ!!
「ッ!!」

【真っ向から、レグルスは靄を受けに懸かる。身体に撃ち込まれる、鞭打の如き傷と痛み。だが、レグルスにとっては、覚悟を固めれば、なんて事のない苦痛だった】
【そうして、真っ向から異形と対峙して――――右腕の以上に気づく。咄嗟に、ラベンダーに注意喚起を飛ばし、そして自らも身構えた】
【――――何らかの大きなアクションの前兆。なら、それが1つの切欠だろう、と】
150 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 16:19:17.26 ID:XDnSkEvG0
>>145>>148


「言わせておけば、いけしゃあしゃあと。」「 ─── てめえ、恐怖の体現者になったつもりか?」
「所詮てめえらは神を僭しているだけだろうが。 ……… 舐めた口利きを続けるなよ、Sonofabitch.」

「 ─── テメエが一番よく解ってんだろうが。」「テメエの中に、"オレ"はいないだろ?」


【挑発めいて吐き捨てるような物言いであった。他者の認識を我が物とする虚ろの神であるなら、他ならぬミレーユの認識は、彼の中には在していないだろう、と】
【彼の抱く恐怖は手に取るように解るのだろうと、事実としてお前の中に宿るのだからと、 ─── ともすれば、それは一ツのルールの確認に等しく】
【 ──── 黒い氷霧が明白な造形を象った。表層的反応であっても、やはり彼が未だ恐怖を抱かぬ徴。儀式槍の如く豪奢な修飾の施された、】
【然して全て氷によって造られた一振りの黒い槍が、ロールシャッハへと迫る。側にいる、誰よりも何よりも信じられる誰かと、呼吸を重ねて】
151 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 16:20:08.84 ID:JEbGG14D0
>>136
何それ…?確かにあん時、散々他の客を殺してくれたけど、あたしは殺されてないわよ。
ノーサンキューですー!ピーマンとセロリと人参が嫌いだからサラダとかニガテなのよ!

【どこか滑稽な1ページにように、少女はイー、と歯を剥いて見せる】
【もう一人も、似たような悪態を吐いているが、お互いを認識していないかのように無視し合っているようだ】


>>144
「確かに、説明がつくならそれでも良いですが」
「夢の話には敏くありませんが、集合的無意識とかそういうのが、INFオブジェクトとミームの話には重要だったと思いますので、これもその一環なのかな、と」
「"能力者"なら然程難しいことでもないでしょうし」

「しかし、だからと言ってここから出られないのは困る」
「組織への定時報告もしなければなりません。怒られてしまうので」


「私はアレフ――このホテル『レッドへリング・ヒルベルト』の従業員でございます」
「あなたも是非当ホテルにお越しを。快適な部屋をご用意しております」


【恭しく一礼をすると同時に、二人の少女が武器を手にしてロールシャッハへと襲い掛かる】



とりあえず、アンタをブチ倒さないと!/ビュッフェのスクランブルエッグは食べられないみたいね!
152 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 16:23:35.04 ID:AG0NCCGD0
>>136

「うッですよね、やっぱり!」
『解析、開始するよーッ!!』

【間一髪の回避、それは成った様でライガの軌跡のそのスレスレを腕が通り抜けてゆく】
【風切り音、そして本能が感覚が、この身体に触れてはいけない警告を発する】
【近くのその人物、ギア・ボックスもその声は聞こえたようで】
【そして何か意図があるのか、此方を守るような位置に入ってくれて】

「……ありがとうございます」
「そこの方、僕はライガ・カシワギです、この戦いお手をお借りします」

【名前も知らないその人物に、こう名乗って】
【そしてそこに……】

『解析、結果出たよ!!え、でもこれって……』
「どうしたんですか、スマホさん!?」
『ライガ、これ見ちゃだめ!!強制終了!!!!』

【その解析行動を強制的に終了させた】
【あまりにも虚無にして空虚、圧倒的に矛盾に満ちた膨大に過ぎる情報量】
【ライガの人工知能が自死を選ばなかったのは、それがやはり普通の人工知能とは訳が違う、別格のソレであったからだろう】

『声は一人、それだけは解ったよ、後は理不尽な……ううん、大丈夫忘れて!』

【ライガとその周囲にそれだけ告げて】
【やがて……】

「何だアレ、何をしようとしてるんだ!?」
『何か凄いのが来るよ!!ライガ注意して!!』


≪────────────── 殺して ≫

「何だ!?腕が……ぐうッああああああああああああああああああああッ!!!!」
『ライガ!?ライガ!?』

【爆発し、周囲に降り注ぐ肉片、そしてその雨に打たれれば】
【ボディに走る傷と痛み、痛み、痛み、圧倒的な痛み】
【それでも、それに気がつくと、そのスマホを庇う様な姿勢になりその雨を受け続ける】
【これに対し回避の術は現状のライガには無い】

≪殺してよおおおおおおお殺して、殺して、もう殺して、楽にしてよおおおおお、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌嫌嫌
痛いの痛いの痛い痛い痛い痛い痛い痛い、やだやだやだやだやだやだやだやだ
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して≫


【声もまた、同様に止む事は無く】

「スマホ、さん……」
「敵の、解析を……魔翌力、正体、此方からの電脳デバイスでの干渉の可否、なんでもいいです、アイツの情報を……手がかりを……」

【ダメージを蓄積させながら、そう支持する】
【最も、その支持に何か意味があるのか、実行可能か、それは不明だが】
【そして同時に、自身の付近にあるであろうバイクへの移動を、開始する】
153 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 16:32:49.77 ID:aFW1iTnO0
>>144-145

【恐怖は、きっとあらゆる命にあるもので。だからこそ、不在を謳うことは過ちとなる。それは、真理だろうか】
【それを御すことが常道で、けれど、この兇器にとっては、――――――――、】

それを糧と、燃料と成り果てさせたからこそ切断者(わたし)は在る――――
私を見縊るな、ロールシャッハ……貴方が世界を穢した時点で、そんな逃げは選択肢から消えているッ……!

【次段として、さらなる力を得る術に過ぎないとでもいうのなら。それは、紛れもなく破綻者の言葉となるのだろう】
【出力増幅、代償は自己の心身へのさらなる負荷――――"焔翅剣葬"の前提たる火の力の開放を、限定的に行使する。黄金火は、今一度溢れて】
【それは“存在として同一”であるがゆえに、太刀から零れさす一欠片の焔さえも、望む性質を柊から受け継ぐことができた】
【つまりは、命としての性質さえも。数多が零れ落ち、きっと消えていく】

(……ごめん、ね――――どれだけの痛みを刻み込んでも、わたし、は……――――、)

【“守るべきものを、罪を宿しながら守らずにはあれない”。】
【己の痛みなど、消え去るもの、斬り捨てられるものの痛みに比べるべくもないと思いながら、思うからこそ止まらない、】

【そうして火の粉の一部に自らの射影たる心を宿し、一部に心なきただの命としての在り様をもたらす。燃料を失う焔のよう、瞬きの間に消え去るのだろう】
【目的は、おそらく物理法則さえもが無化されたこの空間における“存在の核”。心あらば存在しうるならば、心を宿された火の粉は残留するのだろう】
【心がなくとも遺るのなら、すべての断片は残留するはずで】

【そうして消えゆくものたちの恐怖があれば、拭い得ぬ痛みをまたひとつ刻んで。】
【ただの肉片にさえ満たずとも、“心なき命”とされた火の粉が消え去ることさえも忘却しない】
【きっとそれこそが、絶望的な愚かさなのだろう。なおも懼れず、震えず、されど捨て去ることなど許されないと、目に焼き付けながら憶えてゆく】

【勝利のために必要だからと、虚神の言葉をかなぐり捨てながら突き進む心は。今は眠るはずの、何より守りたいと願う“ひとり”をふと想った】
【それにより湧き上がる熱は、あらゆる理を滅却してさえもあの世界を取り戻せと叫ぶ意志。次の次の次の一手をと、只管に前進を自らに課して】
【反作用としてある影は、ロールシャッハに力を与え得るだろうか。或る種のつながりとも、それは呼べた】

【何ら妨害がないのなら、次なる一手は暴威ともなる。打撃となり得るかは――――未だ不定でしかなかったが。】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 16:37:50.96 ID:HUsOZ0yN0
>>143>>146

【愛しい人の腕の中にあってなお、――少女は身体を強張らせた。顰める眉と歪む表情は明確に不快を不満とを宿していた、なら】
【耳を塞いでしまう仕草は小さな子供がマイクのハウリングにそろいもそろって耳を塞ぐのとよく似ていた、嫌悪感に対しての、至極当然な防衛本能】

んぅ――、もお。やだ。これ――、きもち、わる、っ。っっ。うぅ――、あああ、もおっ――、

【ぐしゃと頭の中をかき混ぜるみたいに感じたなら、揺らす頭の仕草、せめて何か振り払おうとするように。それでも粘こいものを浴びたみたいに、こびりつくとして】
【しゃがみ込んでしまいそうになるのを辛うじて押しとどめる。ひどく細めて不快を噛み潰す顔を無理繰りに持ち上げるのなら、――ぱし、と、その眼前に左腕が爆ぜる】
【――ひうっ、と、小さく鋭く息が吸い込まれて。瞠った眼差しが刹那に虚空を捉える、――、ぴり、と、脳髄を針でつつかれるような痛み、走るなら】

――――きゃっ、――――! っ、りあ、さんっ、

【漏れ出た悲鳴は脳裏の痛みにか。それとも、庇われている現状についてか。あるいはどちらもであって、だから、】


アリアさん! アリアさんっ――、

【わずかに泣きそうな声が振り向いた、触れてしまった頬に指先を添えようとするのなら、或いは、――その痛み、自分が引き取ろうとするのだろうか】
【先の一瞬におそらく彼女は能力を行使しようとしていた。そうして何十篇目の失敗をしていた。だから泣きそうな声を出していた。――刹那に辿る必要はなくても、】
【護ってくれる人を護ってあげることが出来ないのに歯噛みするなら、――「痛いの全部、私が、もらうから、」ささめく距離感にて、そうっと、伝えて】

【(だからそうする私のために無理なんて絶対しないで、って、言葉の裏側に伝えるのだろうか。――とかく、事実"そうする"覚悟は、ある、なら)】

【――(きもちわるい)。心の中で一つ呟いて、けれど向けるのは視線であるのだろう、異形に対して、少女は、じいとまなざし、向けようとするから】
【いくらかこさえてもらった距離の生きている内に――あるいはそんなに求めるのなら、慈悲にて殺してやると宣言するみたいに、――言葉は付随せず、ただ、視る】
【魔力を込めた眼差しが異形を撫ぜるのなら、果たして何か感覚は与えるのか、それとも無痛であるのか。分からぬけれど】
155 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 16:48:00.25 ID:Bbrz69m5o
>>143
>>152
ええ、お願いします! ギア・ボックスといいます!

【絶望的な戦いのもたらす感情の奔流が、普段とは違う手短な返答となる】
【だが、状況はやはり絶望的。あの手に触れてはならないと、本能が警告する】

【その巨体が単なる質量ではない、何かもっと恐ろしい物を秘めていると感じ取れる】


!? どうしたんです、ライガさん!! 解析結果は――――

【言葉に出来たのは、そこまでだった。その声が聞こえて来たから。余りに悲痛な、もはや言葉にも出来ようもない】
【理不尽、不条理、そんな言葉ですら足りない何かがそこにあった。こんなものが存在を許されていいのか】

【降り注ぐ苦痛≠サのものを、必死にサーベルで切り払う。ライガたちへのものも防ごうと試みるが、到底さばききれるものではない】
【ギア自身もその破片に打たれ、その苦痛に魂を蝕まれていく】

ク――――ソオォッ!!!

【サーベルで必死に異形の脚に切りかかる。刀身に塗布された聖水、ゼン=カイマで施してもらった聖属性の力】
【それでどこまで抗えるか。考える暇すらもなかった】


>>151
あの場にいた中で、殺されなかった一人なのか? お前たちはどうにも、肉を見ても見分けがつかん……
それは残念だ。ピーマンもセロリもニンジンも、きちんと調理すれば美味いというのに

【二人それぞれに投げかけられる悪態に、もはや苦笑すら浮かべて返す】
【この場の空気にはとてもそぐわない、何とも奇妙な空間だ】

>>145
……本当に口の回る神だ
確かに、私は自他ともに認める小悪党だ。ステレオタイプの怪物に過ぎないだろうさ
だが、だから何だ? それが私だ。拍子抜けとは、勝手なことをほざいてくれる。少なくとも、お前よりは地に足がついていると自負しているがね

ほう? その割には、ここに集まったメンツを見ても、お前を仲のいい隣人だと思っている奴は一人もいないように見えるがね
奇妙でもなんでもないね。ただ単に、お前が自分は人間の敵ではないと思い込んでいるだけの話だ
第三者などじゃあない。ニンゲンの敵同士、ここで争うに足る当事者だろう

なお悪い。ありのままの結果が、この面白くもない砂漠か
――――その上、この最悪の味だ。反吐が出るな

【密かに冷や汗を流しながら、舌を引っ込める。やはりこいつらは、迂闊に近づける存在ではない】
【続いて、その背に手を回す。どこから取り出したか、巨大な戦斧。柄のカートリッジには、その中に無数の稲妻を閃かせる】
【宝玉が一つ、はめ込まれていた】

出力が大きすぎるこいつを、あまり使いたくはなかったが……お前相手なら、これでも足りないくらいか

【言いながら、戦斧を盾に振り下ろす。絶大な宝玉の雷エネルギーが、カニバディールの肉すらも焼き焦がしながら】
【雷の刃となって、ロールシャッハに向かって飛んだ】

/すみません、大変遅くなりました……
156 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 16:56:51.45 ID:FHL/nT/Ro
>>146>>149>>152>>154>>155>>226(エーリカ)

【降り注ぐ肉片、視線を向けてみれば、それが明かすのはその正体 ──── 散らばっていくのは "瞳孔" ──── 】
【それはあまりにも奇怪な存在であった、見下ろす視線、数多の手、悲鳴に痛苦と、そこには何の理屈も無いみたいに】
【けれども、何処かに確かな理屈があるべきとも言えた、──── それらが指し示す一つの線を探して】

【アリア達が推察している内容は一種の正当性を得ているだろう、ロールシャッハという存在の性質】
【そして持ちうる可能性から、目の前の異形がどの様な出自を持っているかを問うことは可能だ】
【しかし、目の前の相手は何処までも論理が逸脱していた、存在すらも見出し得ない】

【ラベンダーの攻撃が異形を捉えた、大きくその身を揺らしはするが、ダメージとは言い難い】
【エーリカの一撃も同様であった、右手にダメージを与えど、直ぐさま靄が集まり、その形を作る】

【ギア・ボックスの攻撃、斬りかかった脚に刃が入り、聖水の一部が地面へと飛び散ったなら、ぐらりと異形の身体を揺るがす、まるで地面が沈んだかの如く】
【どれだけのダメージがあるのかは分からないが、聖属性の力はそれなりに有用か】
【──── 或いは、──── 何か別の要因があるのか】

【ライガの解析の内容は芳しくない、無数の文字化けの列が大量に出現し、言葉すら正しく認識できないほどに ────】
【だからこそ、推察が必要であった、その声が一人のモノ、という情報から】

【かえでの眼差しは "見た" ──── その異形を構成するのは、数多のパーツ、身体の黒を構成しているのは "瞳孔" 】
【そしてそれは "見られる" 感触に近い、或いは "見下ろされる" ──── そして、子供の落書きの様に黒塗りなのは】
【まるで、そう ──── "認識" されているから、だろうか】



──────── やっと死ねる





【右手に溜まった魔力が解放され、大規模な雨が周囲一帯に降り注ぐだろう、──── 非常に範囲が広い】
【降り注ぐのは黒い雨、先程の攻撃から考えると、触れる事に対する躊躇いが十分生まれて】
【其れは即ち回避に専念する事を決断付けさせる理由にも成り得た、果たしてそれが正道であるかどうか】




【もし触れてしまったなら、貴方は呼吸を阻害される、鼻や口で吸えていた空気が、どうしても入ってこなくなる】
【その場で "哀れに" もがいたなら、ほんの少しだけ呼吸がマシになるだろう、しかし、直ぐにまた呼吸が阻害される】
【必要なのは "憐憫" であった、他者の溜飲を下げる様な表情や言葉、振る舞いをした時だけ、呼吸が出来る】

【──── 其れは陸上でおぼれる作用に似ていた、嗜虐者達が戯れに、貴方という存在の呼吸を制限するかの如く】
157 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 16:57:00.75 ID:FHL/nT/Ro
>>147

【ロールシャッハは問いかけに応えない、けれども、靴の中に感じる "違和感" はぬぐえない、いっその事脱いで確認したなら】
【──── そう心が囁くと同時に静止するだろう、違和感は違和感のままで残しておくべきだと、言っているかの如く】
【その正体を知ることそのものが、深い恐怖へと続いていると、伝えるかの様に】


──── 事実だよ、どうしようもなく正しい真実さ、そしてアレは紛う事なき "禁書" なのだから
それでいて "偽書" だもの、全く ──── どうしようもなく、荒唐無稽な内容で
"君達" はそれを読んでしまったのだから、其れはある種の終末論に近い、──── 認識してしまえば、終わるのだから


【ロールシャッハに火球が着弾する、燃え上がる火柱が轟々とその音を轟かせ、空間を軋ませる】
【やがて火が消えたなら、そこに居る彼の姿に変質はなかった、──── 無敵である、と仮定するならば】
【マリアベルは一つの違和感を持つかもしれない、その炎の性質が、万物を焼き尽くす、というのであれば ──── 】

【──── 何故彼は、焼き尽くされもしないのか、と】

>>148

──── ふぅん、やっぱりその "感情" っていうパターンが大切なんだね、幾らか真似してみたけど難しい
今この現実に存在していない事に何の価値があるのだろう、君自身が脳内で描く作用が君自身を行動させる
それは何処までも無駄な行為だとは思わないかい、気持ちが無くても君達は生きていけるよ


──── だから僕は "水槽の脳" を作ったと言えば、良く分かるだろう


【蝶が羽ばたく、──── ロールシャッハの顔に僅かな乱れが生じた、不意にその表情に陰りが差して】
【右肩が撃ち抜かれた、滴り落ちる鮮血が地面を濡らして、彼は左手でその部位を押さえた】

>>150




──── なったつもりじゃない、正しく "恐怖の体現者" なんだよ、それ以上でもそれ以下でもなく




【続く問いかけに彼は応えなかった、端正な笑みを浮かべて、迫る槍を彼は見据えた】
【左の手を差し出したなら、槍がその場で静止する、──── くるり、と統制権が移ったかの如くその向きを変えて】
【槍は、貴方の側にいる "愛しい人" へと、真っ直ぐに放たれるだろう】




"君" は恐怖を克服できてなどいない、精神の奥底に隠しているだけなんだ
158 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 16:57:26.70 ID:FHL/nT/Ro
>>151

──── 嗚呼成程、君は相応に聡明だね、そのアプローチは方法論として間違っては居ない、けどね
前提が違うんだ、之は無意識下の話ではなくて、れっきとした意識下に於いて行われている活動だもの
けれども出発点としては当たらずとも遠からず、──── 良い線ではあると言えた

はは、そいつは中々懐かしい名前だね、あんな化け物の住処に君達は住んでいるのかい?


【駆け出す少女達の足下に出現する黒い沼、飛び越えるにはやや大きいそれが、二人の行く手を阻む】
【触れてしまったなら、脚へと "吸い込まれる" ──── 起こる作用は、 "躊躇" 】
【攻撃がロールシャッハへと触れる寸前で、その手が止まってしまう、──── そんな作用が引き起こされるだろう】

>>153

なら君は "最早" 武人でも何でもなく、唯の目的のない凶器としてしか存在し得ない訳だ
それは無機物の理論だもの、──── 君は既に、幾つかの可能性を見失っている


──── 或いは、だからこそたどり着ける境地とでも言おうか、確かに純粋な存在でいえば、君の力は協力だ




けれども、──── 本当に君がただの嵐であったなら、こんなにも苦しむ事も、無かったのに



【ロールシャッハは漠然と理解する、柊が燃やす炎とはつまり、彼女のくべる人間性に他ならず】
【それによって失う物は、彼女を彼女たらしめる全てで、それによっても尚残る物は、神の意志にしてはあまりにも無惨な】
【──── そう無惨な、操り人形も、同然で ────】

【その行く末を見守る様に、ロールシャッハは前進する柊を見据えていた】

159 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 16:57:37.22 ID:FHL/nT/Ro
>>(リゼ)

【狂乱の果てに生まれるのは "攻撃" ──── それはリゼという存在の性質をはっきりと表している様であった】
【過去を剥ぐという事は即ち、そのニンゲンの纏う外衣を剥ぎ取る事に相応しい、露わになるのは、リゼの持つ本性】
【それを蛮勇と表現するか、──── 或いは乱暴と表現するかは、ロールシャッハの知るところではない】


──── けれどもそれらは、何処までも救いでしかない、そのどれであったとしても、過去は過去さ
全て違うとしたらどうしようか、君は自分自身が過去を持って居るだなんて、思いこんでいるだけで



──── 君には過去なんて存在しないとしたら、どうする?



【櫻がロールシャッハの身体を傷つける、けれども言葉は止まらない、傷も直ぐさま再生して】



元々君に過去なんて存在せず、それらしい設定をあたかもあったかの様に付け加えられたとしたら?
君というキャラクターを作り上げる為だけに、存在しない過去をでっちあげられていたとしたら?
君の思う過去なんて都合の良いモノは存在せず、君という存在に過去なんて存在しなければ?

──── 君という存在が世界に生まれたバグだとすれば、こんなに恐ろしい事はないだろう?

>>155

【──── ロールシャッハは嗤った、カニバディールの言葉を聞いて、確かに】


良い表現だね、地に足が着いている悪党だなんて、説法よりも聞こえは良いもの、──── でもね
本当に地に足が着いているなんて、誰が言えるのだろう、 君達の住む世界が、安定してるだなんてよくもまあ戯言を
世界は不定形で、現実は虚構、それならば、地に足が着いていない僕の方が、理屈が通る

──── 知らないだけさ、何れ分かる、かつてシャーデンフロイデが述べた通りの言葉さ

"僕達" はやがて和解する、それは長い旅路の果てに再び一つになる幸福の過程なのだから
其れまでに存在する蟠りなど些細なものさ、困難は大きければ大きいほど、乗り越えた時の価値が高くなる


──── 話の途中だよ、僕の身体を舐めておきながら、僕の力は舐めないんだね


【雷の刃が首を切断する、コトリとその首が落ちたなら、徐に首なしとなった彼は拾い上げて】
【そして元の位置にぴったりと納まるように、その首を置くだろう】
160 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 17:05:18.07 ID:XDnSkEvG0
>>154

【涙ぐむ声音に目覚めさせられるように、 ─── ふとアリアは立ち上がるのだろう。未だ脚元は、時折に胡乱な揺らぎを見せても】
【抱き拉ぐ温もりの確かにそこに在る事を確かめていた。響く絶叫と齎される痛苦に歪む顔が、微かに、緩んで】


「 ……… ありがとう、」「かえで。」「でも、貴女に全て預けるのは、嫌よ」


【ならばそれは何よりの信頼を寄せる事への屡述であった。 ─── 己れの半身であるのならば、痛苦さえも分かち合って然るべき】
【愛しく想う人の事を、もはや護られるだけの幼児として見ていない他ならぬ実証。なればこそ、何もかもを任せることは、拒んで】
【ごく静やかな動きで、懐に収める硝子のナイフに掌を添えるならば、一筋の紅色が人差し指の先から零れ出る。 ─── それが血溜まりを拡げるならば】
【顕れるのは"装甲"/T-14アルマータ主力戦車、その砲塔の前面防壁のみが、昏い輝きの中から顕れる。それをもって、異形の攻撃を防がんとして】

>>156

【黒い輝きの爆ぜる刹那、 ─── 少女の体を抱くまま、アリアは姿勢を跼めるのだろう。ただ護るために/それ以上の意義はなく】
【然して黒雨の一雫が、どこかで装束に触れたのか。止まる呼吸を理解するのに、数瞬を要するなら、絞り出すように息を吐いて】

「 ──── あ、かは、ッッ 」

【それでもせめて彼女は護ろうとしていた。 ─── 求めてきたもの、手につかんだものを、決して放しやしないように】
161 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 17:09:01.55 ID:TGNFsfh00
>>157



【火柱が消えた後、君臨するロールシャッハは全く変わらぬ姿で存在している。まさに神が如く。】
【マリアベルは一度舌打ちをすると同時に「そうかい」と小さく呟いて、その場に寝転ぶ=B】
【そして頭上を見上げて不機嫌そうな顔をするだろう。】


であれば、既に確定≠オているのであればもはや何も意味はなさないわけだ。
他のお客の行動も、イスラフィール≠フ足掻きも。既に未来がそう確定されたのであれば
その時≠ェ来るまで寝転んでいた方がいいね、悪い夢≠見ているときは早く覚めるのを待つしかない。


―――目覚めた先≠ェどんな結末でもね。



【そんな事を言いながら、ふとマリアベルはいまだに違和感を放ち続けている靴の中に意識が向かう。】
【悲しいかな探求者≠フ性、好奇心の塊である彼女はそれを確認せずにはいられなかった。】

【あるいは、こんな態度をとってはいるがやはり根は律義なのだろうか。】
【マリアベルは上半身を起こすと力いっぱい靴を外した=\――――――――】

162 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 17:09:08.53 ID:JEbGG14D0
>>(リゼさん)

(……僕が誰かわからない、だと。いやまああの時は一目会っただけだったけど)
(記憶を弄られたか? あるいは――いや。「踊ってやがる」のか、かつての、シグみたいに)

【肩を貸した相手の言動が明らかにおかしいとわかるなら。じ、と目を細めて観察し】
【推測。そうして思い浮かぶのは、かつての自身の「人形」の状態】
【つらい過去を忘れた「フリ」して平気そうに振る舞っていた。彼女もそんな状態であるというなら、】

『――――リゼ。リゼって名前だったよね?
 大丈夫、落ち着いて、――受け入れていい。怖かったのも、苦しかったのも、すべて。
 無理に否定しようとしなくていい、ただ――受け入れろ。克服するのはそれからだ』

【まずはそれを直視し直すことから、やり直さなければならない。そう判断して――寄り添い続ける】


>>150(エーノさん) >>157

「そんなわけあるかっ! ココロのない人間なんて、それこそ生きた屍でしょ!?
 …………ッ、わかるわけないでしょ! あんなモン作って、それで、人間を管理して、
 そうしてできた世界が幸せであるわけない! そんな世界作るってんなら、あたしが全部――」

【思い出す、メインシステムと呼ばれた「あれ」。世界のためにそんなもの作ったなんて言うなら】
【きっと少女はそうして出来た世界なんて赦さない。であれば、それを書き換える】
【それだけの力を持っていることを――たった今確信した。効いた。羽搏きの作用で、恐怖を書き換えられる】

「――――エーノさん、今の見た!? 効いた、あれ――“シャーデンフロイデ”の攻撃!
 あれならいけるかもしれない、ねえ、だから――――ついて来て、あたしを守って、っ――――」

【で、あるなら。彼女は片手――左手の銃を一度虚空へ戻して、エーノの手を握ろうとする】
【ひとりで突っ込む愚策は持たない。ずっと一緒って言ったから、だから、敵を殺すときだって一緒】
【そのまま手を引っ張って駆けだそうとして――脚を止める。顔を強張らせる。ひ、と息を呑んで】
【――――彼の放った攻撃がまっすぐ自分に向かって来ようとするのだから。防御行動を取るには、遅すぎて――】
163 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 17:20:45.99 ID:Bbrz69m5o
>>156
【ギアはわからない。この異形の正体も、そのうちに抱える深淵も】
【サーベルに手ごたえは確かにあった。地面に足が沈み込んだかのようなバランスの崩れ】

【違和感。聖属性が虚神という認識を侵食する怪物に通用するものか?】
【この異形そのものに根差した性質の影響だろうか。生き人形にはわからない】

【ただ、無数の瞳孔が己を深淵の如く睨んでいると、そう認識出来るだけ】


――――あああ!!!

【そして、落ちてくるブラックレイン。触れてはならない、そうわかっているのにかわしきれないことの恐怖】
【雨粒をよけながら戦うことなど、出来ようものか。だが、それでもやらねばならない。共に在るものたちが、あの異形に対抗してくれると信じて】

【ボックスの能力。己の身体の中にサーベルをしまい込み、解放】
【噴水のように聖水を空中にまき散らし、降り注ぐ黒い雨を下から迎撃しようとする。少しでも、他の共闘者たちを守るように】

【ギア自身は、それでもかわしきれず。呼吸を封じられてもがき、その哀れっぽい有様ゆえに微かな呼吸――――人形故、魂の感じ取る気のせいだが――――を繰り返すことになるだろうか】
164 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 17:24:17.95 ID:XDnSkEvG0
>>157>>162

【突き出された左腕が、躊躇いなく紅い少女を庇った。 ──── 肉の食い破られ、突き裂ける、おぞましい音】
【微かに彼は瞠目していた。挑発を続けるには隙とさえ呼べる表情の変容であった。だというのに、彼は、笑う。】



「 ───……… 語るに落ちるじゃあねえか。」「確かに今、少し、怖かったよ。」
「ボクはもう、シグレを傷付けやしないって、決めてたからな。 ─── だが」



【横顔を振り向かせて彼は笑いかけた。 ─── 無垢に愛しさを囁く夜の顔貌と、何ら変わりない顔立ちで】
【引かれる手からは止め処なく血が溢れていた。ストッキングに包まれた脚先は微かに震えていた。それでも】



「この恐怖が、お前の糧になるなら、 ─── まだオレにも、遣りようは、ある。」
「行こう、シグレ。やろう。ボクとキミで、ふたり、必ず。奴を、殺す」



【穢れなく白い左腕に、音もなく紅い血が流れ落ちていく。それが薬指の先まで滴り、白銀の輝きにまで至るのであれば ─── 、】
【音もなくそこに生じるのは、儚く陰る火の粉。熾火の灰に宿る様な、血溜まりにさえ消えてしまう機序。然して、】
【 ─── 或いはそれを、嘗てロールシャッハは見たのかもしれない。昏い情念と、人ひとりの身体と生命の大半を供して、空に広げられた万華鏡を焼いた、黒い炎】
【それは単なる残滓に過ぎぬのか、或いは遺志として継がれたものであるのか、 ─── それを用いて彼は、意識か無意識かも判然とせず、なにかを試みていた。】
165 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 17:26:55.09 ID:qxWnDWXw0
>>156

(――――ヒントが、ヒントが、取っ掛かりが……何もねぇ。なんなんだこいつは……ッ!?)

【全身を襲う、皮膚を引き裂く苦痛を強引にかみ殺しながら、レグルスは観察と思考に、全力を傾ける】
【――――だが、出てくる答えは『無為』と言うものでしかない。まるで、何も思いつかないし、何らかの情報も引き出せない】
【構成された情報に、何らの一貫性も見出せないのだ。まるで、本当は意味のない暗号を「解いてみろ」と突き付けられたような気分】

【少なくとも――――それが、「何らかの形で『ヒト』を主軸にしている」事。人型であり、人間のパーツのようなものをまき散らす。そこから、それだけしか、読み取り様がない】
【そして――――肉体を傷つけられていくその苦痛に、思考はかき乱され、観察も思考もおろそかになる】
【脳に入り込んでくる、その悍ましい印象を、気合で――――そんな風に、卑近に表現するしかない精神で――――押しのけても、苦痛はそうはいかないのだ】

「(――――ダメだ。やっぱり、生中な攻撃じゃダメ――――じゃあ、生中じゃなきゃ良いという事なの――――?
  ――――そんな力押しの、馬鹿馬鹿しい話で、こいつらがどうこうなるはずがない。アナンタシェーシャならともかく――――ッ)」

【放った光弾は、やはり異形を、精々揺さぶる程度にしか意味がなかった。ラベンダーは、己もまた、レグルスとは別に、敵に対する思索を重ねる】
【どんなに攻撃しても、敵はその身体を増幅させ、元通りになってしまう。ならば、完全に消し飛ばすつもりで攻撃すると、どうなるだろうか?】
【――――そんな攻撃、自分たちに出来るものではないし、どうせ、物質的な性格から逸脱している『こいつ』なら、無からでも再生するだろう】
【何らかの、概念的な部分での手掛かりを掴まなければ、有効打は与えようがない――――今までの虚神、その全てがそうだった】
【いくつかの仮定を持ち出し、その分だけ否定される――――相手の正体に近づこうという試みは、悉くいたちごっこの様相を呈して】



【――――そうして右腕は炸裂する。事前に分かっていた事だった。だが、その効果範囲は、正に予想外で】
【その『雨』を被るのを回避できる、そんな道理は、至近距離での『見』に集中していたレグルスにも、苦戦していたラベンダーにも、存在しなかった】

っぐ、か――――――――!?
「は、ぁ――――――――ッ!」

【突如乱れ、そして呼気が止まる自らの身体に、思わず身体を仰け反らせるレグルスとラベンダー。その動作は、まるでシンクロする様に滑稽で】
【異常事態が――――そして、この敵の図に当たった状態が、引き起こされてしまった事を、悟らざるにはいられなかった】

(クソッタレ、これが詠唱が出来ねぇ!! ――――中途半端に、追い詰められる形で、勝負に行かなきゃならねぇのかよ畜生!!
 ……中途半端な酸素量、そして接近戦だと――――使えるのは精々、1分ぐらいってとこかよ……!)
「(――――今は、魔力よりも酸素が尽きる方が先かもしれない。だったら――――あがくだけあがいて、そうして――――
  ――――――――そうして――――ダメだったら、死ぬしかないんだ――――――――ッ)」

【自分の状況を理解して、一瞬、レグルスとラベンダーは視線を合わせる――――不思議と、お互いに考えている事が、伝わったような気がした】
【こうなれば、破れかぶれに突っ込むのみ――――戦士として、その心が強かったからこそ。『哀れにもがく』などという事に、体力も時間も、浪費するつもりはなかったのだ】

――――――――ッッ!!
「――――――――ッッ!!」

【声もない無声の中で、レグルスはその棍を構えて突進。今しがた炸裂したばかりの右腕狙って、突きの一撃を放つ】
【もう、考える事は本格的に放棄だ。後は、あがくだけあがいて、無理やりにでもこの状況を変えるのみ――――】
【それは、ラベンダーも同様だった。5条の魔力ビームを、異形の正中線――――身体の中心の縦のラインに沿う形で照射する】
【出し惜しみはない。とにかく状況を変えなければ――――自分たちは、ここで犬死するしかない、と】

【レグルス魔力残量 9/11】
166 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 17:31:19.39 ID:JEbGG14D0
>>158
「いずれにせよ、一従業員たる私には難しい話です」
「そして貴方様の理屈を鵜呑みにするのは大変に危険だと伺いました」

【飛び込んだ二人の少女は勢いを殺すように蹈鞴を踏んだ】
【精神に何らかの作用が走ったのか。手にした鈍器と刃物はどちらもロールシャッハに触れることはなかった】


ふしゃー!何よこれ!相変わらずインチキなんだから!
正々堂々と戦いなさい!正々堂々と!この世界の悪党はみんなそうやって来たって聞いたわよ!


【ロールシャッハに攻撃は届かず、また他のメンバーの攻撃を見る限り、届いたところで有効打にはならないのだろう】
【少年は嘆息して、二人の少女を呼び戻す】


「お帰りください、お客様」
「無意味は観光の華ではございますが、見るべき名所はこの場には存在しないようです」


【すごすごと引き返す少女二人を前に】
【少年は一考する。シャーデンフロイデを宿しているらしい、あの少女の攻撃は通った?】
【なら何らかルールが有るのかどうか】


えーと、アレフ。帰って良い?/布団被って寝たい。


【不貞腐れたのか思考に横やりを入れる少女二人を、少年は鬱陶しがるでもなく、丁寧に扉の中へと迎え入れた】


「お帰りなさいませ、お客様――」


「さて、私は過去のレッドへリングがどのような場所だったのかを存じ上げません」
「崩れた工場の跡地は改装させて頂いてますが」
「かつて食肉工場だったなんて知られれば、気分を害するお客様もおりますので」


【ロールシャッハがここに皆を呼び出した経緯が良く分からない】
【話が進むまで、もう少し様子を見るべきか】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 17:32:44.17 ID:HUsOZ0yN0
>>156>>160

――――――――――――――――――――――――――――――ひッ、

【びくりと肩が震えた、脳のどこかが反射的に現状を嫌がったなら、無意識に足が逃げかける、思わず引いた身体が、きっとアリアにとすんとぶつかるまで】
【いくつもの瞳孔を見つめてしまうのと同時に見つめられているって気づいてしまう、――あるいは見下されている、圧倒的に強いものから、こんなにも小さな自分が】
【うんと小さな子供が恐ろしい大人を見上げるみたいに。足が竦んだ、へたり込んでしまわなかったのは、すぐ傍らに愛しい人が居るから、大事な親友が居るから、】
【――それでもからからの喉に唾を飲み込むのに十秒ほども掛けてしまう。ぎゅうっと目を閉じて頭を揺らす。その認識を散らそうと試みるかのように】

――やっ、ぁ、――、!

【深呼吸一つ。眼を開けるなら、雨が降り出さんとするその刹那。翳す指先はごく反射的なもので、同時にまたひどく脳裏が痺れるみたいに痛む、瞬間】
【けれど微かにぴしりと空間が鳴いた、みしみしと空間に罅入れるような音にて空間を侵食し往くのはごく微かな魔力の煌めき、――歯噛みする、なら、】

――――もうっ、もう! なに、してるのっ、――ッ、今出来なきゃ、意味、ないのにいっ――、ッ、
ああ、もおっ、――ばか。ばぁか――っ、――何のために生きてるのっ、アリアさんの、ためでしょ――っ。

【現る装甲と自らを抱くアリアに護られるのならば、少女は何も痛みも苦しみも負わぬのだろう。その代わりだなんて偉そうでも、確かにそこに痛苦を負う人が居るのなら】
【ぎりと歯を噛み締める音すら聞こえた、だから振り向きざまにひどく泣きそうな目をしていた。あるいは心中ではすでに泣いているのに違いなかった。それでも、】
【――きっと、だからこそ、少女は、アリアの懐より硝子刃のナイフを一つ掠め取ろうとするのだろうか。アリアが息を詰まらすほんの一瞬の、刹那のこと】

【そうして奪うなら、――ごく須臾の一瞬の逡巡。少女は自分の左腕、そればっかりはどうしようもない本能みたいに、刺青のある場所を避けた、二の腕、突き立てようと、】
【こんなに弱虫の自分は自分で頬っぺたを叩くくらいじゃ意味ないって分かってた。だからそれよりも熾烈な痛みでなにか奮い立たせようとしていた、した、なら】
【溢れる血はもはや自分のものなのかもわからないほどに赤くて。ぞっと溢れ出して白い服飾を染めるなら、かあっと脳裏を染め上げる痛みの感覚、神経を撫ぜまわり】

――駄目! アリアさんは私が護るの! エーリカさんとだって、約束したのッ、

【どきどきする痛みへ態と意識を向ける。ならば返されても困るだろうって痛んで熱い脳裏は判断して、ナイフだって放るように捨ててしまうだろうか、ごく自分勝手であるなら】
【少女の能力は彼女自身が痛みや苦しみから逃れるために細分化したものであるなら、――苦痛にて引き摺り出せるって信じた、なら、】

【――――そうっと指先がアリアのこと、撫ぜようとするだろうか。呼吸を阻害する作用を阻害するだなんていたちごっこ。自分が痛くて始めて思いだせたとすれば、】
【あるいは効いてくれるだろうか。そうして、自傷の痛みすら噛み潰して、無能だと蔑まれた言葉のままに無能を演じようとするほどに彼女が弱い子だったなら、】
【なあんにも。意味なんて、きっと、ないんだろうけれど――】
168 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 17:35:15.65 ID:AG0NCCGD0
>>155>>156

「ギア・ボックスさん、解析結果は……全部一人による声、それ以上は不明だそうです!」
『無理よ!無理無理こんなの!!とてもじゃないけど読みきれない!読んでも意味なさそうだし!!』
「ぐああああッ」

【ギアボックスに手短になるが、その情報を伝える】
【最も情報の性質としてはあまり高くは無いだろうが】
【それでも、考察の、推理の切り口にはなるのだろうか】

『ライガ、これ無理だよ!解析不可能……』
「やっぱり、考察しか、道は無いのか……」

【考えろ、結果はそう示していた】
【一人の声、全ては一人の】

「何だと……」

【だが、考察は時間をかけられない】
【次の瞬間には、その右手の魔翌力が爆発のように開放される】
【異形の手から解き放たれたそれは、黒い雨となって降り注ぎ】

「ぐッ、ううッ、ぐはあッ!!」
『ライガ!ライガ!!』

【黒い雨に打たれれば、塞がれたかのように呼吸が阻害される、止められる】
【悶絶するかのようにのた打ち回れば、再び楽になって】
【まるで、悪戯の拷問のように雨に打たれる間続く、続き】

「ぐッううあああああッ!!ああああああああッ!!」

【せめて一時、気が狂いそうになるその苦しみから逃れようと】
【その自身の手にある緑の刃、E-bladeでその腕の先ほどの攻撃で傷ついたアーマーの部分から】
【掠めるように突き立て、自分自身を傷つけようとする】
【せめて、この苦しみから気を逸らせるように、と】
169 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 17:41:20.74 ID:Bbrz69m5o
>>159
戯言はそっちだろう。他者の恐怖なくして存在すら不確かな、貴様の如き虚ろな化け物に言われたくはないね
世界が安定していないことなど、今時そこいらの子供でも知っている。その上で、己の存在を己で定義して、そうして我々は存在しているんだ
それを、水槽に脳みそを浮かべてヘラヘラしている貴様如きが、現実は虚構だと……? 冗談は存在だけにしろ

シャーデンフロイデとやらもそうだったようだが、どこまでも上から目線なことだ。それで隣人とは笑わせてくれる
聞けば聞くほど、耳が腐るな。和解? 貴様らと一つになるのが幸福? これまでお前がやってきたことが些細だと?

ストックホルムでも言ったが、もう一度言うぞ。我々の世界では、お前の言うようなことは「独善的なイカれ野郎の妄言」と称する
何が話だ。わざわざこの場に集めておいて、延々と聞くに堪えない御高説を垂れ流しておいて。さっさと切り上げるか、今すぐ死ぬか選べ

【口は減らないが、やはり肉屋は恐れていた。宝玉まで用いた攻撃も、あっさりと修復してのけた】
【身体同然に、その力を舐められようものか。これを攻略するにはどうすればいい】

【宝玉の雷がまとわりつく戦斧を、足元の砂漠に突き立てる。苛立ち紛れであったが、この世界そのものへの彼なりの攻撃でもあった】


>>168
一人による声……これが!? なんてことだ……これほどの悲鳴が、一人の……

【ライガの言葉に絶句する。ギアも魂の中で必死に考えをまとめようとするが】
【黒い雨がそれを許さない。ライガもまたのたうち回るが、ギアも同じ。守るどころではなかった】

【虚神の前では、自分たちなど子供に弄ばれる蟻か。人形の歯を食いしばり、ギアは必死に立ち上がろうとしていた】
170 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 17:46:57.47 ID:FHL/nT/Ro
>>160>>163>>165>>167>>168>>(エーリカ)

【ギア・ボックスの認識した違和感は、微かなズレを生み出す、虚神という存在そのものが邪であると捉えるか】
【或いはこの存在そのものが "邪" であると捉えるか、二通りの判断基準を生み出して】
【それは然るに確かな思考へと連なる、考え得るその先に、確かな答えが有るように】

【かえでの行う阻害は僅かであったが効果は発揮するだろう、一時的にはアリアの能力を回復させるに至る】
【けれども、かえでが力を解いたなら、直ぐにまた呼吸の阻害が起こる、そんな道理であった】

【ギア・ボックスの手で撒き散らされる聖水、アリアの描く防壁、その全ては確かに降り注ぐ雨を浄化する】
【徹底的に "邪悪" な性質を雨は宿していた、同時に、穢れきった感触を思わせて】

【──── しかし、ギア・ボックスの聖水が地面に落ちると、大きく地面がうねった、小規模の地震を思わせるほどに】
【それは慮外の行動であったのだろう、即ち "虚神" を知っている存在からすれば、──── あまりにも】

【──── こんな "単純な" 方法で、虚神が倒せるはずがない、と思ってしまうほどに】

【レグルス達もまた、この状況を "捉えられる" 特にレグルスであれば、ギア・ボックスの行った魔力的意味を理解できる】
【だからこそ、この瞬間に於いてはレグルスとラベンダーの攻撃は無為に終わる、決して正しい結果を生み出さないのだから】
【海面に放った石の如く、異形の身体にダメージを与えられない、そこには理屈が不足していた】

【エーリカの攻撃は一方で、空を切るかの様に無機質であった、──── 攻撃としての質の違いか、それならば】



【異形は再び右の手に力を溜め始めた、行動の鈍さがその大きな弱点とも言える】
171 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 17:49:55.45 ID:aFW1iTnO0
>>157-159

【観測の一手は無為に消えていく。数多の嘆きが、生み出した己に返り、心を苛んでいった】
【そして真に嵐であればと、憐憫めいて告げられる言葉。それは、内心を見透かすものに等しくて】

【けれど、兇器を名乗る“ひとり”は――――静かに、気負いすらないかの様に。ただ、返答の言葉を紡いだ】

……始めから終わりまで、私は私の意志でこう"在った"――――

その未来が訪れた先で、生きてくれる誰かがいたのなら。
"それで、私は救われる"――――私自身の操り人形だというなら、望むまま生き抜いたというだけの話でしょう?

…………だから

【決意を兇器に。意志を得物に。】
【肉体は、それを振うだけの道具でも構わない――――――――

この命が潰え果てたとしても――――貴方が、本当に人類の輩でありたいと願ったとしても。

必ず刀下の鬼と変えて、私たちの世界を取り戻す――――そう決めたから、そう在るだけだ……!

【増幅され続けた熱量が、主にて自身たる繰り手の後押しを受け跳ね上がった。疾駆する体躯は流麗にして、破滅的なまでに“力”に満ちる】
【初の虚構現実探訪/"巡礼の季節"、加えて先のロールシャッハ自身の言葉。手段は、もう決まっていた】

【総身を縦に割って昇る様なその軌道こそが――――溢れる業火を、ただの熱や異能とは、一線を違えたその証】

【観測されるのは常軌を逸した極大出力と、観測手段すべてを埋め尽くしかねない異常な情報量。まるで、無数の生命体であった】
【そして、それこそが真実だ。】
【"感情"を欠き、生命として、異能として、破壊の現象としてのみ存在する“人間”――――自らの存在を削りながら、燃焼する“心のない兇器”が刃となる。】
【恐怖を欠いたものしか存在しなければ、ロールシャッハは死滅する――――ならばと、自らを代償として死の軍勢を在らしめた。】
【この破綻しきった存在の氾濫を以て、ひととき、真なる嵐のみを"恐怖"は視るだろう】

【其は法則までもが柊自身から削り与えられたものでしかないゆえに、“不定”を、新たな理で規定し、穢そうとして】
【それでも異能を行使する柊自身は、感情を消しきることなどできない。よって、撃滅には、最低でも“追撃”が要求される】

【選ぶのは自分自身への"切断"の行使、仮死状態への遷移による潜在意識もろともの遮断――――】
【虚神の感覚を埋め尽くした上で自らを斯くも刻み裂くことで、擬似的に、ロールシャッハの視る世界を死滅させる】
【瞬きの間とはいえ、自分自身を心ごと[ピーーー]ことに他ならず。脳髄に刃を入れるそれは、他者になど、到底適用しようのない手段だっただろう】

【――――自己への精神干渉がなければ、頽れたくなるくらいにはきっとつらくて、】
【"守るために兇器となる"――――その理が狂気だと、誰が誹ろうと否定することなんてできなかった】
【肉体の限界もまた存在し、持続時間は決して無限ではない。その間に滅びねば、そも通じねば、徒に身を削るだけともなり得るのだろう】
172 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 17:53:50.43 ID:XDnSkEvG0
>>167>>170

【自身の庇い立てた想い人が己れの無力さを嘆くのであれば、吐息の途絶えるよりアリアには苦痛であった。】
【 ─── ましてそれが自傷に至るのであれば、ひどくどうしようもない感情を持て余したまま、黒い巨魁は震えて】
【それでも静かに触れる儚い指先の幽けき温もりは、そこから齎される一雫の麻酔に似た情念は、確かに彼女を癒したのだから】
【およそ悲しそうにアリアは微笑んだ。 ─── 喜怒哀楽の渦巻くように溺れて、息を吐いて、ただ今は愛しいから】


「 ……… ありがとう。」「かえで。」
「 ─── やれるわ、まだ。」「私は、まだ、戦える。」


【打ち捨てられた硝子の投刃は当たり前のように割れ落ちて、 ─── かえでの血と混ざり合って、ふたりの脚元に紅く広がる】
【ならば装甲のみが顕れていた防壁は、少しずつその本質を顕にしていく。砲塔を主砲を同軸機銃を、夜の闇から這い上がるように】
【搭載された機関銃の一ツが、 ──── その照準を確かに異形へと向ける、なら。「確かに殺す」という決意のもと、50口径の炸裂徹甲弾の、悲鳴を突き立てるような弾幕】
173 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 18:00:15.45 ID:FHL/nT/Ro
>>161

【確かに其れは一種の正攻法でもあった、──── その手段を取るのであればロールシャッハは干渉しない】
【けれども其れは確かな正解とはまた、言い難いのだろう、それを確定した、と認識していることそのものが】
【何よりも大きい落とし穴である可能性を、秘めているのだから】


──── "恐怖" の対抗神話とはつまり、その根源を知る事に他ならない、例え其れが、新たな恐怖の始まりであったとしても
好奇心は猫をも殺す、知的な探求心は、ニンゲンの持つ最も優れた欲求であり、最も危険な本能である、と


【靴の中には白い粉があった、マリアベルの踏み抜いた骨の一部であろうか、払ったなら直ぐに全て無くなる】
【──── しかし、再び靴を履いたなら、その違和感はまた生じる、脳裏にこびり付いているかの如く、強く】

>>162>>164

【ロールシャッハはその光景を眺めた、それは美しく、理解できない光景であった、理解できる道理もなかったが】
【己の身を用いて愛する人を護る、それこそ正しく、精神ではなく、心の作用であるのだから】


君はそう定義するんだね、──── 僕はそこに精神の作用を見出すのだけど
ニンゲンの行動原理は全て精神に基づく、であるなら、ニンゲンの根源とは精神にあり、心とはその副産物に過ぎない
現に僕は "生きている" ──── 平行線だよ、心と精神の必要さなんて、きっと互いに分からないんだから

良い催しだ、少し興味深い事例を僕は目の当たりにしている、願わくば、──── もう少しばかり楽しめるように、と

>>166

【ロールシャッハは何をするでもなく、問答を続ける、──── 殆どの攻撃を意に介さずに】
【少年の思考に一種の波紋を起こすのだろうか、その行動を、どう捉えるかによって、幾つかの可能性を生み出す】
【それを "時間稼ぎ" と表現するのか、或いは "戦意喪失" を狙っているのか、──── その両方は恐らく成功している】

【──── 或いはもっと、他に別の可能性が残っているのだろうか】


そんな風に活用されるだなんて、ニンゲンは中々変わった趣向を好む様だ、僕としては些か好ましいぐらいに
貪欲に死んだ虚飾の化け物に、更なる虚飾を重ねて、──── ニンゲンは何処までも業が深いのだから

174 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 18:00:39.48 ID:FHL/nT/Ro
>>(リゼ)

【ロールシャッハにとっての "慮外" ──── リゼを知るブラスフェミアの存在】
【ニンゲンの強さの一つとは、そのわかり合える力なのだろうか、互いが互いに向ける憐憫の情】
【それこそが大きな、彼らの関わりの一つであり、その為の方策の一つであった】

【一方でロールシャッハにはかける言葉が見つからなかった、──── 閉じこめたつもりの暗い部屋】
【そこに光明が見つかれば誰しも縋り付く、そうして現れたブラスフェミアという希望に】
【ロールシャッハが幾ら部屋を閉ざそうとしてもそれは、その光を強めるだけなのだから】

>>169

へぇ、ニンゲンを殺して食べるだけの陳腐な化け物にしては知った様な口を利くんだね
"存在していると思いこんでいるだけさ" ──── 以前にストックホルムで見たんだろう、 "虚構現実" の事を
其れを見ても尚、それだけの感想しか浮かばないのなら、君の想像力とは存外に低い様だ

妄言でも信じ込ませればそれは真実になる、信じないと耳を塞ぐ事は子供のやり方だろう?
僕はこの口を止める気はないし、死ぬ気もない、だからこそ君が殺せば良いじゃないか

そのやり方は "レッド・ヘリング" へのやり方を真似たのかな? この空間そのものが僕だなんて、それこそ冗談じゃない


【ロールシャッハはカニバディールのやり方を侮る、事実、戦斧の攻撃は成果としては出ないだろうが────】

>>171

その生き方は嫌いじゃないよ、あまりに馬鹿馬鹿しく、それでいて何処までも愚直な生き様はね
──── それぐらい荒唐無稽な方が現実は面白いんだもの、例えその先にあるのが徒花でも


【柊の選択した行動は正しく理に適っていた、彼女が歩んだ道から描く経験則と、尋常ならざる腕前とが合わさって描ききる結論】
【ロールシャッハの観測域から "恐怖" を消し去る、それはあまりにも荒唐無稽でありながら、其れを為すことの出来る技量】
【果たして規格外の存在であった、──── 神域の剣士は、正しく "神殺し" の刃を振うのだろう】

【ロールシャッハへと刃が届く、──── その身体は容易く切断され、地に墜ちる、全ての感情を刹那に殺すことで生まれた一瞬の勝機】




【而して死体は嗤う、──── 絶え間なく紡ぐ、言葉の群れ】




信じて育て続ける営みを、否定してしまうのは "可哀想" ──── なんだろう?



僕の "観測域" 全てから "恐怖を消す" ──── 良い発想だよ、確かに、存在しない "様に見える" のだから
見ている世界が違うのさ、文字通りにね、参考になったかな?



【積み上がるのは砂上の楼閣、再び顕現するロールシャッハは、斯くの如く────】
175 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 18:07:03.60 ID:JEbGG14D0
>>164(エーノさん) >>173

「ぁ、――――――――、…………、」

【空間に舞い散る鮮血が自分のものではないとわかった瞬間。確かに少女は「恐怖」した】
【大好きな人が傷付くことが何より怖い。あるいは自分が死んでしまうことより怖い、――――けれど】

【(後方にて、女が嗤っていた。金属の擦れ合うような音を立てて一層輝く瞳の印。それが、)】
【(少女の恐怖心を奪い去る。すれば彼女の調子が元に戻る。敵意に輝く赤色がロールシャッハに再び向けられ)】
【(すれば女も、暗赤色の瞳にてロールシャッハを睨む。この子のココロを縛るのは、おまえなんかじゃない)】
【(この僕だけが、この子の神様であるんだから――。そう言いたげにロールシャッハを見据えて)】

「…………ん、ぅ。エーノさん、走れる? ……無理ならあたしがちょっと頑張ってみる、だから、
 ――――――いっしょにいてね。そしたら何も、怖くないから――――」

【「勝てるよ」。繋ぐ手をぎゅっと握り締め、それだけに飽き足らず、指まできっちり絡めて】
【――まだ足りない。カラダ同士を引っ付け合う。ぎゅうと抱き締める。互いの輪郭を確認し合うなら】
【やっぱり何も怖くないと思えるのだ――そしてそのまま。舞踏するみたいにステップを踏んで】

【――――足元にてリボンが蠢く。蝶の翅。片脚に二枚ずつ、計四枚。それを以って】
【抱き合ったままに飛翔しようとするだろう。そしてそのまま、空を切り裂くようにして前進してゆく】
【途中で妨害されるのであれば――彼女はまた、羽搏くのだろう。そうしてそれを書き換える】


>>(リゼさん)

『そうだよお、リゼ。旋風の用心棒だっけ? オムが教えてくれたんだ。
 “おまえが折れない限り、私が傍に居てやる。全てを薙ぎ払って道を作ってやる”。
 ……そこまで言ってのけたそうじゃない。受け入れた上で、――吹っ飛ばしてやれば?』

【「あんななよっちい男、旋風を前にすればすぐ吹っ飛ぶでしょ」 ――冒涜者は不敵に笑って、リゼの肩を押す】
176 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 18:07:32.98 ID:AG0NCCGD0
>>170>>169

「……ぐうッ」

【自分にダメージを与えたことで、幾分か気を紛らわし、思考する周囲を見渡す余裕が生まれる】
【見渡せば、バイクが其処にはあって】
【もはや、這う這うに近い体で乗り込んで】

「行く、ぞ……時間は、無い……から」
「誰か!!切り込みに、行く人は、一緒に……いや、そんな物好き、居ないか……」

【情報が得られないならば、乗り込んでいって得るしかない】
【乗り込み、切り込む役ならば、自分が適任か、と考え】
【一応、その場、付近の者達に接近戦を仕掛けようと思う者が居るならば、と声をかける】
【後部座席は、まだ空いている】

「今度ばかりは、死ぬかも……」

【バイクを走らせる】
【狙いは、異形の足元たどり着けたならば、そのままバイクの前輪を上げて後輪でのみ走行し】
【その前輪を叩き付ける攻撃手段を取るだろう】

「(まさか、な……いや、あるいは……)」

【途中、近くに居たギア・ボックスが聖水を地面に落とし】
【それが、まさに波紋のように地震を起こすのを見て】
【かつて八課で読んだ、虚神との戦いの記録で似たような物】
【レッド・へリングとの戦いの際の状況を思い出すも、否、まさかと頭の中でそれを否定し】
177 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 18:11:07.96 ID:qxWnDWXw0
>>170

――――――――ッ!?

【放った攻撃が無為に終わる。その分だけレグルスの中に焦りが生まれる。酸素の補給なしで肉体を酷使し続ければ、限界など意外なほどにすぐさま訪れる】
【だが、その刹那――――奇妙な感覚が響いた。どこか感じられた浄化の力――――誰か(>>163)の攻撃だろう――――そして、確かな異形の『揺れ』】

(っぐ……くそったれ、こんな時に、用意したクリスタルは……ッ!)

【咄嗟に、腰から、事前に用意したクリスタルを――――魔力的に減退して以来、それはある種の習慣と化していた――――取りだすが】
【そこにあるのは、赤・ピンク・黒――――即ち『火』・『命』・『闇』――――この戦闘自体が不意のものであったせいで、『光』を用意していなかった】
【まして、呼吸ができないせいで、声も出せず、詠唱が出来ない。これでは宝の持ち腐れだ――――己の不運を、ひたすらに呪うしかなかった】

か――――――――ッッ!!

【悔いるのも、自嘲するのも、もはや余裕にない――――咄嗟に、赤のクリスタルを引き抜くと、レグルスは異形の足元へとそれを投げつける】
【異形を中心として、辺り一面に炎がぶちまけられた。詠唱で力を引き出せない以上、それは『魔力で出来た、少し強力な火炎瓶』程度でしかない】
【ただ、炸裂系の武器は、正確に撃ち込まずとも、周辺を薙ぎ払ってくれる事に意味がある】
【まして――――この存在が『周辺の空間ごと』包みこんでしまえば――――という、ある種のひらめきが正解だったなら――――】

ぁ――――――――

【――――しかし。時間切れは容赦なくやってきた。死神の手は、遂にレグルスの心臓を捉えた。そして、握りしめる――――】
【筋肉の酸素量が、遂に限界に達したのだ。そして、直前まで激しく運動していたせいで、消耗からの進行も早く――――】
【『哀れにもがく』暇すらなく、レグルスは倒れる。そして、顔色が青く染まっていく――――筋肉が、一気にチアノーゼを起こし始める】
【もがかない以上、微かの呼吸すら、もう期待できず――――血管は、細胞は、一気に壊死の道を転がり落ちていった――――】

「――――――――ッ!!」

【そして、『打つ手がない』という意味では、ラベンダーも同様だった。自分の魔力に、破邪の力など無い。純粋な破壊の力でしかない】
【原理は――――答えに近づく事は出来ても、自分から行動を起こせなかったのだ】

「――――っく、は――――れ、レグ――――っぐ――――ッ!!」

【諦念の中、ラベンダーは思わず、苦しみに胸を抑える。それで、わずかに呼気が入ってきたが】
【それも一時の事――――レグルスの現状を視認して、思わず名前を呼ぼうとしても、その時間すら残っていなかった――――】
178 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 18:14:23.65 ID:TGNFsfh00
>>173

【革靴の中にある白い粉を払う、しかし履けばまた違和感=Bマリアベルは同じ動作を二、三回ほど繰り返せばため息を吐き出し】
【ついには靴ごと遠くへ投げ飛ばしてしまった。ここは夢の中だからどうだっていいやという投げやりさすら感じる】

【そうして休日のサラリーマンのように肘をついて寝転びながら、まるでワイドショーを無感動に眺めるように】
【事の流れを見ているだろう。】



知らぬが仏=B―――まぁ確かにそうだろうね。
ギャンブル=A酒=ASEX=Bそれを知ってしまった若者がそれによって人生を狂わしていくように
無知の知≠ニいう言葉があるように、真の叡智≠ニはまず前提として知らない℃魔ェ重要であると。


―――とはいえ、やはり私ではないな。何せ処理落ち≠キるまで認識してしまったんだ。今更振り払えない。
であればこの場にいる他の能力者。より純粋な能力者≠ノお任せするのが筋だろうし効率が良くないかい?



【マリアベルはそう答える。それはある種の驕りでもあったし、自身への諦めでもあった―――。】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 18:20:11.96 ID:HUsOZ0yN0
>>170>>172>>お近くの方

【――――――――、はあ、と、吐息が漏れた。それは果たしてどんな意味合いであったのかを世界に知らしめる必要はなくて、ただ愛しい人に通じたらいい】
【じくじく痛む左手から流れ出る血液が指先より滴っていくのだとしても、再び呼吸を紡いで笑ってくれたなら、それだけで、もう、十分すぎるから】
【どこまでも飛んでいってしまったボールを上手に見つけられた子犬のように笑っていた。血まみれの指先が手繰るなら、アリアの指先まで、そうと撫ぜ下ろそうと、して、】

――――――――。

【恋人同士がするように絡ませ合う。そうして数秒後に放すのなら、――その左手薬指に、くるりと、マゼンタ色が、まるで指輪のように】
【綺麗な宝石も細やかな装飾もありはしないけれど、それでも、二人を証明するには多分に十分で/けれど幾らか物足りなくて、――少なくとも、】
【うっかりと手を離してしまってもアリアが息を詰まらせないための保険であるらしかった。本当のやつは、その内くれたらいいですよって仄めかすみたいに、目を細め】

…………あれ、なんか、みなさん、死んでらっしゃる。お元気、じゃなさそう、ですね――。
――どうしようかな、私、病み上がり、なんですけど――。出来なかったら、なんていうか、こう、多分に怨まれそう、というか……。
なんていうか……。

【――それで初めて、少女はすらと立つのだろう。震える怯える子犬みたいな足取りじゃなくって。よいしょ、って、きちんと、自分の意思で】
【ならば幾らかの強がりを宿してはいた。それでも、"できた"。その一点にて、めいっぱいに自分は無能じゃないって言い聞かす、痛くて、痛くて、今にも甘えてしまいたいけど】
【たらんと垂らした左手ではなく右手の指先にて自身の胸元を撫ぜあげる、――そろり、と、虚空より引きずり出されるのは、幾条ものマゼンタ色で、あるなら】
【眼前にて迫る異形、ではなく。少女はその場に居合わせる他人へと阻害の力を向けるのだろうか。とはいえ、アリアへしたことと同じことの、繰り返し】
【呼吸を阻害する作用を阻害するといういたちごっこにも似る作用。ぐると腕なり足なりどこぞへリボンを巻き付けようとするなら、それもまた、アリアへしたのと同じであり】

【――――――もしも同じに通用するなら、呼吸の確保は出来る、って、信じたい、けれど】
180 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 18:26:01.37 ID:XDnSkEvG0
>>173>>179

【「 ……… シグレにだけ、無茶はさせるもんか。」流れる血の傷痕を、凝り集まった霧氷が漸く止めるのだろう。そうして、】
【愛しげに指を繋がれて抱き上げられるのならば、 ─── 少なからず彼は驚きに身体を震わせ、それでも】
【畢竟シグレに全てを預けるのだろう。ならば青年に向けられる睨視は、二人の分に留まらず、彼もまた】


    「オレは、手間ェの中に居るんだろ。」


【援護射撃を繰り返す事はなかった。 ─── 彼の取れる方策は限られていたから。低められた声が、確かに恐怖を示しているならば】


        「 ──── だったら」「手前ェも、燃え落ちろ。」


【 ──── ミレーユの左胸から、黒い炎が生まれ出ずる。ならば炯々と畝る熱量は、朝焼けに開く冥府の花にも似るのなら】
【確かにそれは、彼の孕む"恐怖"そのものを薪としていた。然して肝要であったのは、彼の情念を灰に帰する試みに非ず】
【寧ろ止め処ない物でなくてはならなかった。 ─── 即ち、彼の感情をロールシャッハが存在のうちに取り込んでいるならば】
【それにもまた"炎"を育て、観念諸共に焼き払おうという、一つの空論。例えそれが、ミレーユ自身の躯体を焼くものだとしても】
181 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 18:31:00.45 ID:Bbrz69m5o
>>170
(少なくとも、聖属性が通用する……虚神がそうなのか、この怪物がそうなのかはわからないけど)
(少しでも、有効に働くのなら――――!!)

【ギアは、少しずつ状況を把握していた。それは肉体を持たない生き人形だからこそ】
【呼吸の阻害が、魂に影響を与えても、肉体そのものはないからこそであろうか】

【まずは思いっきり哀れっぽく、泣きそうな赦しを請うような表情でのたうち回る】
【そうしながら、体内にしまい込んでいたゼン=カイマの聖水を所かまわず撒き散らした】

【あるいは、人形の身体の隙間から霧吹きのように。あるいは水鉄砲型の玩具武器、『アシッド・ウォーター・ガン』から直接に】
【地面に。建物の壁に。異形そのものに。生き人形は、壊れた玩具さながらに、聖水をバラまいた】


>>174
く、ふふふ、お前こそ知ったような口を利く。よその世界から割り込んできた化け物風情が
文字通りの『水槽の脳』というやつか? 水に浮かんだ脳みそに電極を繋いで電流を流す
脳みそ自体は、自分が普通の人間なのだと錯覚する

確かに、人間は自分の感覚というフィルターを通してのみ、己や世界を認識できる儚い存在だろう
だが、そんなことは関係ないね。たとえ脳だろうと電極だろうと、私は私だ
その程度で自我を揺らがせるような奴は、単に己の形の認識が甘いというだけの話だ

物は言いようだな。お前から見れば、子供が耳をふさぐのと同じか
財団がお前を軽視したのもわかるというものだ。所詮、貴様など人間と変わらない、水槽の脳のように不安定な存在だ

何でも試してみるのが私のやり方でね。それに、お前を殺したいほど憎んでいるのは、私よりも他にいる
私は他人そのものは食うが、他人の獲物を横取りするのは好きじゃあない

【言いながら、カニバディールは地面に電流を流す。指向性をロールシャッハの方に向けて】
182 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 18:47:02.37 ID:aFW1iTnO0
>>173-174

【死力を尽くし、文字通り死を間近に迎えながら放つ刃もまた無為で。】

――――――――ぅ、ぁ……!

【仮死状態から回復すれば、ロールシャッハを討つために“殺した”数多の心なき命と、自らの脳髄に入れた刃が否応なく心を荒れ狂わせる】
【ひとつ命を零すことがひどく痛むものには、どれだけの痛みだっただろう】
【一瞬だけ漏らす声と表情は、自らの一刀で灼け落ちた黒衣ではなく、橡色の瞳に】
【あまりにも色鮮やかに、ただの櫻の少女のよう、なにもかも溢しそうな、感情を溢れさせた】

……分かって……いるじゃ、ない――――――――
それでも……どちらも、譲ることなんてできなくて。

だから――――……どちらも、相手のさきに征こうとすることしかないのでしょう?
貴方が人を踏み躙り続けることを……疑う余地は。今の私は、得られていないのよ

【わずかに覗く感情は、"切断者"には、きっと不釣り合いなものでもあって、】
【弱り切った声、“それでも”止まることのない前進。躯が動いてくれないのなら――――神経(せいぎょそうち)から自分自身の動かし方を奪おうと】
【さあ、何者であるのかを取り戻せ。戦う意味を、在ることの理由を。失ってはいないだろうと――――過去と未来を己に課して、】

……ッ、――――――――!

【振り絞る意志力は、“少女”に“兇器”を取り戻す。視線を確かに、手段を見定める。距離は、一歩で刃を放てる間合いに過ぎなかった】

……、……――――、――――――――。

【白く薄明りを灯す様な刃。それは、肉体を傷つけるための攻撃ではなく。或る者には、それ以上に危険を含んだものだっただろう】
【精神接続の先を、時戒の宝玉からロールシャッハへと切り替えるための一刀、】

――――――――……ハァアアア――――――――ッッ!!

【かつてシャーデンフロイデに用いた一手に似るが、此度の目的は“伝える”ことではなく“知る”こと――――】
【つまりロールシャッハの記憶より、その所業と"視る世界"を、己が感覚として受け入れることに他ならない】
【虚構現実にて識った、虚神と繋がったがゆえに歪み、狂った者たちを忘れた訳でなく、】

【どれだけの痛苦であろうと、受け止め、越えねば守れないのならば躊躇わない。ただ、それだけの話だった】
【そしてもう一つ在る理由は――――今は、思う必要も意味もないことで。ただ、目的のために刃と成っている。叫びは、心の代わりに血を流して】
【肉体と刃は、感情を振り切る意志に担われた。故に――破滅が待とうとも、“越える”ためにこそその焔は在った】
183 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 18:52:46.73 ID:XDnSkEvG0
//今更ですが>>180は普通に>>175でした…すみません!
184 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 18:53:28.80 ID:FHL/nT/Ro
>>172>>176>>177>>179>>181

【異形に放つアリアの弾幕、ライガによる前輪の叩き付け、──── 強力ではあるが、ダメージになっているとは言い難い】
【攻撃を受けた部位から靄が集まり再生していく、物質的な攻撃に対する耐性はかなり高いのだろう】

【レグルスの放った赤のクリスタル、周囲に広がる煌々とした炎の海が、地面に広がり、廃墟までも広がっていく】
【寸刻その場にいる全員は認識するだろう、一際大きく空間自体が "揺れた" ──── 空間に対する攻撃の有用さ】
【しかし、空間に関する攻撃であったならば、アリアやエーリカの放った流れ弾が傷を付けているのも事実だろう】


【──── ならば、と思考する、一番効果的であったのは間違いなくギア・ボックスの放った聖属性の攻撃】
【次いで、レグルスの放った炎属性の攻撃もまた、効果的とも言えた、──── そして空間もその例に漏れず】


殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、

殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、


【事実、所構わず撒き散らされるギア・ボックスの聖なる攻撃が、異形の身体を大きく削り取っていく、身体を崩壊させ膝をつき、嘶くように言葉を紡ぐ】
【加えて周囲の空間もまた大きく揺らいでいた、聖水を撒き散らす行いによって、大きく状況が変容していく】


【異形もそれを察したのか、溜めた魔力を解放する、──── 再び放たれるは "黒い雨" 】
【しかし、今度はその規模は比較的小さい、魔力を溜めている間の攻撃が原因か、性質は変わらずとも、威力は確実に弱まっている】


【そして、異形は発動中は他の攻撃行動に移れない、──── 明確な隙が、そこには生じていた】
185 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 18:53:39.37 ID:FHL/nT/Ro
>>178

【徹底した無関心もまた一つの手段であるのだろう、そもそもこの交戦こそが、ロールシャッハにとっての意味合いを疑問視される】
【彼はわざわざ表舞台に立ち、能力者達と戦う必要など無かった、現に彼の与える危害とは、そこまで大きなものではない】
【茶番と表現しても差し支えなかった、だからこそ、マリアベルはこの状況を夢と想定するに迄至ったのだろうか】


僕からそれをとやかく言う権利も理由もないからね、君のしたい様にすればいいのさ "深淵渡り"
──── けれども君は探求者なのではなかったのかな、君の根源的な欲求とはつまり、知りたいと思う事だ
例え処理落ちしたとしても、その本能にあらがえない、だからこそ、君は今この場に居るのだから

一つたきつけるのであれば、この状況は、僕が想定する "最も喜ばしい状況" だよ


>>181

おや、まだ "よその世界" としか認識できていないのかな、だとすれば存外に想像力に乏しい様だ
僕の糧は恐怖である以上、想像力を持つ存在に対しては、相応の敬意を払うのだけれど ────
状況を把握できない木偶程僕にとって不必要なモノはないと、十分理解できるはずだろう?

──── ああ、なるほど、 "君" は "水槽の脳" をそう捉えて居るんだね、だとすれば
君は "君" だと思いこんでしまうのも、無理はないんだろうね ────

やはり君は現状の認識が甘い、之は鹿狩りみたいな演目じゃないのだから


【──── 電流が揺らいだ、指向性が逆流し、放ったはずの電流がカニバディールへと向かう】
【存外に荒唐無稽な行いであった、それこそ最早、何でもありな様に】

>>182

【ロールシャッハは嗤う、反動的に溢れ出る感情は、──── 精神に溢れるその彩りは、彼にとって最も好ましいモノ】
【テイスティングするワインの如く、その乱れ咲く全てに、舌鼓をうつように────】


──── 共存したいって何度も言っているんだけどね、中々理解してもらえない悲しさがあるよ


【柊はロールシャッハの記憶に "接続" するだろう、──── 彼の持つ "視点" を描く】
【そこには数多の "精神" があった、色濃く映る恐怖の色合い、そしてその他の精神も、色分けされているかの様に】



【──── 否、もう一つあった、主観世界がロールバックする、一人称から "三人称" へ、──── 映るのはFPSからTPSに変わったかの如く】


【視点が移行する、ロールシャッハの見ている世界が、自らの見ている世界と異なる事を伝えるように】





【──── 大きく一度揺らいで】       【弾ける】        【次の瞬間、柊は強制的に接続を断ち切られているだろう】
186 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 18:53:48.60 ID:FHL/nT/Ro
>>173>>175

【その精神の作用をロールシャッハは敏感に察した、生まれた恐怖心がかき消える、──── 交錯する視線、成程、貴様か、と】
【リゼの時と同様に、彼にとっての慮外であったのはその存在とも言えた、非戦闘員、非力なマッドサイエンティスト、けれども】
【その飽くなき探求心と、冒涜的な発想力とは、確かにロールシャッハに対しての牙になるのだろう】

【夕月に運ばれるミレーユ、一心同体、阿吽の呼吸で描く軌跡は、揺るがぬ二人の絆を指し示す様で、そして】
【生まれ出る黒い炎、恐怖を糧にして燃やす作用、──── 成程、それもまた効果的であった】

【──── 夕月という存在は非常に強力な力を持ちながら、非常に繊細な心の持ち主であった、 "電波通信" の失敗を思い起こさせる】

【一度ならず二度までも、と、──── "冒涜" は "恐怖" に打ち勝つのだろうか ──── 】




──── 孤独に進む暗夜の航路、右も左も分からない暗闇の中で、一條の光が見えたとしよう
ニンゲンは其れに縋り付く、それが例え冥府への道しるべであったとしても、その可能性を信奉するのだから

例えどんなにか細い光であったとしても、ね、──── そうだろう?




──── "絶望" がニンゲンを殺すんじゃない、 "希望" がニンゲンを殺すのさ



【夕月の足下に蠢くリボンが "消える" ──── 推進力を失った夕月は、このままだと落下してしまうだろう】
【ロールシャッハの描いたペテン、シャーデンフロイデの遺伝子を宿した能力であれば、彼に対して効果的であろう、という】
【──── そんな希望を、彼は蹂躙することにした】



残念だね、 "キミ一人" なら、僕を殺せたかもしれないのに



【飛翔状態からの落下、どれくらいの高さにまで上昇していたかは分からないが、落下による衝撃は決して生半可なものではないだろう】
187 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 18:54:23.02 ID:FHL/nT/Ro
>>186
/安価に>>180も追加でお願いします
188 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 19:12:15.28 ID:FHL/nT/Ro
>>(リゼ)

【──── ブラスフェミアとリゼの化学反応、ロールシャッハの想定に於いては限りなく存在し得ない可能性】
【けれども、存在しているという点でそれは確かだった、然るにロールシャッハはその点で自身の敗北を認めなければならない】
【過去を蝕んだ相手ならば、──── 復活する事も不可能であると、思っていたかった】


──── 全部吹き飛ばすとは威勢の良い言葉だね、単純な言葉ほど脆いものもないけれど
……今この状態に於いては、中々に厄介だとも言えるよ


【リゼの考えは正しかった、自らを鼓舞する事は恐怖に対する処方箋とも言えるのだから】
【けれども、放たれる雷の魔力もまた、ロールシャッハにダメージを与える、とまではいかない】
【攻撃が直撃しても尚、その場に佇む様子は、空恐ろしさすらも与えるほどに】


>>(エーリカ)

【空間へと流し込む刃の魔力、その発想に至るまでの過程は正しくもあり、間違ってもいた】
【再び大きく空間全体が揺れる、何かしらの突破口とするには十分すぎる反応だろう】
【──── けれども、完璧な回答とはまだ言えない、もう暫く魔力を流し込む必要性があった】


189 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 19:12:27.72 ID:AG0NCCGD0
>>184>>181

「こんのッ!」
『ライガ!効いてないよ!』

【近接し、前輪を叩き付ける事には成功したが、どうにも、その攻撃は効果を出していない】
【ダメージを与えていないのだ】
【そうしている内に、周辺ではこの場の者達が全員で攻撃に当たっている】
【バイクを駆り、周辺を走行しながら、その様子を観察すれば】

「(効いている攻撃と、効いていない攻撃がある……魔翌力、と攻撃場所、それも魔翌力の性質によるもの?)」
「(だとすれば一か八かだ!)」
「スマホさん!」
『大体解るわ!よーし、やってやろうじゃない!!』

【バイクを走らせ、ギア・ボックスの直ぐ傍まで】
【そこでバイクに跨りながら】

「ギアさん!!」

【聖水を撒き散らし、空間への攻撃を実行する彼に、こう、物理的な意味でも息も絶え絶えに】

「力を、貸してください!!」
「ギアさんの能力、使わせて下さい!!」

【ベルトからスマートフォンを外し、ギア・ボックスにまるで写真を撮る様に】
【カメラを向けてそう叫んだ】

『ライガ早く!次のが来るよ!!』
「解ってます!!ギアさんも……よければこっちに乗って下さい!!」

【もし件の黒い雨が降る前、その攻撃が来る前】
【その『行動』が上手く終わったならば、即座にバイクを走らせその雨の範囲から離脱を図るだろう】
【無論、ギア・ボックスが後ろに乗るか載らないかは、彼の意思に委ねられるのだが】
190 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 19:12:57.52 ID:TGNFsfh00
>>185

【頬をぽりぽりと掻きながらロールシャッハの聞き、ふっと微笑みを零す。】
【そして再び上半身を上げて胡坐をかくと顎に手を当てて考える動作をする―――。】


やはり貴方は優しいねぇ、不作法な客にもわざわざ道を示すのかい?それこそが共存≠セと

――――――farm≠ゥ。それならば厄介だなぁ、五億年ボタン≠ヘご免だよ。



結局のところのカラクリは相互観測≠チて事かい?
私≠ヘ貴方≠ナ貴方≠ヘ私=\――故に味方≠セと。


【状況の把握はまだ追いつかないが、マリアベルは胡坐をかいたままロールシャッハへと問いかける。】

191 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 19:13:01.02 ID:qxWnDWXw0
>>184

【――――――――『弁慶の仁王立ち』というものがある】

【激しい運動から、即死に近い形で死んだ人間は、一気に死後硬直を起こす。伝説自体は眉唾だが、その内容は、現実に起こりうる事なのだ】

【――――――――通常、『縊死』した人間を蘇生できるのは、5分がタイムリミットである】

【そこから先、蘇生の確率は1分ごとに半減していくというのが、統計によって明らかになっている】

【――――――――だが、それは通常の状態においてである――――――――】

――――――――

【レグルスの身体が、微かな痙攣を見せる。肉体は、無意識の中で最後の足掻きを見せていた】

【が、それはほんの数瞬の事。酸素を失ったレグルスの身体は、急速に死へと向かう】

【――――死神に掴まれた心臓は、今まさに、握りつぶされようとしている。彼の蘇生の猶予もまた、1分ほどが限界と考えて、間違いないのだろう――――】

【そしてその1分は――――素知らぬ顔をして、あっさりと過ぎ去っていく――――あっさりと】



「は――――っか、ぁ――――――――ッ!!」

【それを見ているラベンダー自身、己の呼吸に苦しんでいるのだ。何もしてやれず、また仲間が死ぬ。今度こその『本能的恐怖』が、異形の作用を受けて、増幅させられる】
【そして何より――――中途半端な呼吸のせいで、気絶もしない状態でいる事が、想像以上の苦痛だった】
【心身共に、搾り上げられる。苦しみと恐怖が、ラベンダーの虚ろな瞳からとめどなく涙を流れ落ちさせていた】

「――――――――ッッ!!」

【破れかぶれに、形振り構わず、ラベンダーは両手に魔力を収束させると、涙の雫と共に、思い切り周囲へとぶちまけた】
【――――状況が、まるで話に聞いた『レッド・ヘリング』のそれに近いと、そう感じたのだろう】
【異形自体と共に、この空間――――突然引きずり込まれた、あるいは書き換えられた――――この空間もまた、攻撃対象なのだろう、と――――】

「ぅ、ぁ――――――――」

【――――しかし、死神の手は、とうとうラベンダーの心臓すら補足した。徐々に力を失い、ラベンダーの膝が折れる】
【半端に供給される酸素も、もう限界で――――苦痛で埋め尽くされた思考は、もう正常に働かない】

【――――意識が、遠くなっていった――――】
192 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 19:13:05.45 ID:TGNFsfh00
>>185

【頬をぽりぽりと掻きながらロールシャッハの聞き、ふっと微笑みを零す。】
【そして再び上半身を上げて胡坐をかくと顎に手を当てて考える動作をする―――。】


やはり貴方は優しいねぇ、不作法な客にもわざわざ道を示すのかい?それこそが共存≠セと

――――――farm≠ゥ。それならば厄介だなぁ、五億年ボタン≠ヘご免だよ。



結局のところのカラクリは相互観測≠チて事かい?
私≠ヘ貴方≠ナ貴方≠ヘ私=\――故に味方≠セと。


【状況の把握はまだ追いつかないが、マリアベルは胡坐をかいたままロールシャッハへと問いかける。】

193 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 19:17:02.89 ID:aFW1iTnO0
>>185-186

……そう思うなら、せめて――――他者(だれか)が人には替えの利かないものだと、そう理解する努力ぐらいして物を言って。
踏み躙りすぎてきたのよ、貴方は――――……!

【通す刃は、確かにロールシャッハの感覚を識らせた。この空間自体を観測手段とする様で、――――けれど違和、】
【自分の視界、そのものと思えたのだ。そして、交わした言葉、ロールシャッハと共闘者たちが交わした言葉に、思う】

【"虚神"たちは、"切断者"とは別の意味で欠落者だ。幾度となく刃を交え、今なお強く蘇る、いくつもの光景が確信させて】
【此度は、如何なる存在なのか――――探る術は、絶無ではないのだろう】

【ロールシャッハの辛辣な態度は、カニバディールに対してあまりにも顕著で。その理由や、何を歓び、何を求めているのかを思う】
【そして、今の、真実を吐露する様な言葉――――――――。】


……貴方は――――"恐怖"を通じてしか、他人(ひと)を他人(ひと)と認識できないの?

それ以外は、どこまでも他者が観測する、"他者にとっての世界"でしかない……――――
だから不可分の隣人だと、そんな言葉を吐いてきたなら……、――――――――、

【この問いが、己にとって決定的な分岐線となるのか】
【未だ知り得たことは多くなく、けれど、絶対に欠かすことのできない問いを投げた】
【恐怖ではない、何らかの感情。今の柊がロールシャッハを視るのは、彼の糧となることのない、別種の彩を通じたものでしかない】
【それに対する反応もまた――――或いは、理解の一助とはなるのかもしれず。虚神の敵は、不可思議な静寂を以て返答を待つだろう】
194 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 19:18:23.71 ID:JEbGG14D0
>>180>>186

【スキマさえ生じさせないほどに抱き合っていたなら、きっと彼の炎は少女にも燃え移った】
【けれど彼女は腕の力を弱めない、むしろもっと、もっと――ひとつになりたい欲望を抑えきれぬように】
【たとえ一緒に燃え墜ちようと、きっと彼女は怖がらない。だってそんな心を抱くことは許されなかった】
【他ならぬ、彼女を創った冒涜的な、あまりに冒涜的な女によって。(――――――だけど、)】

「『あ、』」

【ぶつんと何かが途切れるような音がした。翅が消える。宙を踏むステップが乱れて、そのまま】
【軽い躰が落下し始める――ならば抱き締めていたエーノもろとも、地面に叩き付けられるのだろうか】
【実際、途中まではそうだった。けれど少女は――――そこで初めて腕の力を緩めて、】
【手放してしまった。彼の身体を、ロールシャッハの言う通り、彼ひとりならば着地もできるかもしれない】
【そう思ってしまった。だから彼女は、ひとりっきりで落っこちていくのだろう。一緒にいてって言ったのは、この子なのに――】



【―――――――――――     (47キロの身体が地面に打ち付けられる音)   、  (甲高い金属音)】



『――――――――っぐ、ゥ――あ゛、っだ……みれーゆ、ミレーユ、聞こえる?
 僕だよ僕僕、冒涜者、ァ――――いっだ、カラダ痛ァ……げほっ、これダメだ、骨とか内臓とか、ッ、
 …………シグの傷、確かに僕が“預かった”! だからあんま、なんも、……けほ、気にすんな……っ』

【――――遥か後方より。苦痛の呻きの混ざる女の声が響き渡る。見やるなら、……彼女は血塗れになっている】
【何事かと思うのは、きっと彼だけではないのだろう。……地面に墜落したはずの少女が、無傷で転がっていて】
【天を仰ぎ見ながらぱちくりと瞬いて――そうして理解するのだろう。今しがた負った傷すら、奪い去られたのだと】
【どうしてそんなこと、冒涜者がやったのかはわからない。わからないけど――そのおかげで、今のところは彼女は、無傷】
【エーノのこと、心配させたくなかったんだろうか。それとも少女が傷付き斃れるのを恐れたんだろうか、――】
【(…………………………まさかそんなこと、冒涜者が思考するはずないだろうけど。)】


>>(リゼさん)

『…………けほ、ふ、……おっけー。肩貸す必要、なくなった……ね、そんじゃー僕は休ませてもらう、
 ……なんだよもう、この戦場で一番ボロボロなの、非戦闘員の僕じゃんか……わりにあわねー、っ。』

【リゼが正しく自分を認識できたというなら。もう自分がやることなんて何もないと言いたげに】
【傷を負った冒涜者は、べしゃり――その場に崩れ落ちる。全身くまなく打撲痕を負っていた】
【いつの間に、どうしてそんな傷をこさえたんだか、リゼにはわからないかもしれないが――それでも】
【こいつはこいつなりに、何かしらの役目を果たしたらしい。……倒れ込んだ細い躰は、ぼろぼろだけど、まだ息はある】
195 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 19:22:42.97 ID:XDnSkEvG0
>>179>>184

【笑い合うのであれば最早なにを恐れる事もなかった。 ──── 左手に宿った愛しい色合いを、確かめるように撫ぜて、瞳に映し】
【次に降る黒い雨は引き出した装甲に隠れるならば避けるに足るものであった。奮い立つような嘆息を、ひとつ】



「 ──── あまり、」「呆けてはいられないわね。」


【戦車を再び血中に沈めて、 ──── 代わりに引き出すのは、二挺の"擲弾投射器"/ダネルY3グレネードランチャー。】
【ベルトリンクに接続された数十発の燃料気化焼夷弾頭を、誤射を避けつ街並みにバラ撒く。純粋な撃ち合いに理がないと見るなら】
【 ─── 余り多くの方策を取れぬのだとしても、撃ち尽くすまで乱撃は続くのだろう。信じるものがあるゆえ】


       「憐れむならば、」「 ──── 貴方の望むがままに。」


【 ──── バレルから白煙を上げる二挺を投げやりに捨てるなら、攻勢の一先ずの終了であったか。】
196 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 19:25:13.13 ID:Bbrz69m5o
>>179
――――かはっ!? これは、貴女が……?

【かえでのリボンが、一時呼吸の阻害を阻害する】
【取り戻された彼女の能力、陳腐な言い方をすれば彼女の伴侶の愛がもたらした奇跡か】

【ならば、己のすべきことは一つだ。礼を言うより行動で示せ】

>>184
【間違いなく効果はある。>>177にてレグルスの放った炎とは、自分の聖水は少々相性が悪そうだ】
【ならば、集中すべきは異形。容量の小さくなった怪物を睨む。そこへ、規模が小さいとはいえ、またも黒い雨】
【まごまごしていては、また動けなくなる。ギアは、即座に行動に移した】

わかった……今、終わらせるから……
『ウォーター・バルーン』……!!

【野球場などで飛び交う、ロケット風船。中にたっぷり聖水を詰め込んで】
【ギアの能力でその意志を正確に反映し、風船はその状態で飛ぶ。派手な音と共に、異形の周囲を旋回しつつ】
【雨のごとく聖水を降り注ぐ。悲痛な嘆願を叫ぶ異形に、応えるように】


>>189
【呼びかけられる声。生き人形が反応する。向けられるスマートフォン。疑問を差しはさむ猶予などない】

ライガさん――――わかりました!! 使ってください!!
僕の念を込めた聖水もお渡しします!!

【そういうと、ゼン=カイマの聖水を詰めた小瓶たちをライガへと渡す】
【続くライガの誘い。飛びつきたかったが、しかしギアにはこの場でただ一人、以前からの仲間が見えていた】

すみませんライガさん、ちょっと緊急事態です!! バイクはお二人だけで!!


>>191
ラベンダーさん――――!!!

【ギアは、そちらへと跳んだ。今まさに消えかかっている命へと】
【残りありったけの聖水を、まずはレグルスへとぶちまけ、黒い雨を洗い流そうとし】
【続いて、水鉄砲の中の残った聖水全てを、魔力を解き放った直後のラベンダァイスへと放つ】

【同時に、手は己の中へ。ギアは本質的に臆病な男である。だから、いろいろと備えている】
【取り出したのは、医療用の人工呼吸器。皮肉にも、以前肉塊状態のカニバディールが使っていたのと同じモデル】
【直後、彼の胸部を圧迫。蘇生作業。間に合うのか】

【この一連の行動すら、弱まったとはいえ黒い雨の中。妨害なく成功するかどうかも、五分だ】
197 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 19:30:26.75 ID:XDnSkEvG0
>>175>>186

【踏み抜いた階段の次なるを失うかのように、 ─── 降下訓練の幾ばくよりも致命的に落ち行くならば、】
【入射角としては確実に死を齎すものであるに違いなかった。だとしてもせめて、縋るように抱かれた身体が離れる瞬間に、】
【手を伸ばすならば確かに少女の肌を掴もうとするのだろう。 ─── 例えそれが着地姿勢の不全をもたらすのだとしても】


「手前ェ、 ─── 何を、抜かして、ッ」


【イカロスの哀しみを独り負うならば空に溺れるより他に方策もなく、重力加速度の無慈悲な痛打が臓腑を潰して】
【 ──── 吐き出した赤黒い喀血が宿った炎さえも消してしまう。語られる声も、嘲笑われる声も、何も聞こえぬまま】


       「 …………─── ッッッ、」


【去来する感情の過多に動けぬまま、 ─── 彼は酷い顔をしていた。「 ……… ごめん」誰に届かぬというのに呟いて】
【処理できないものを抱えたまま急激に思考ばかりは冷静に染め上がっていく。ひとつ息を吐いて、もう一度、もう一つ】
【確かなのはブラスフェミアへの感謝であるに違いないだろうか。 ──── もう少し、もう一刹那でいいから、時間を求めて】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 19:40:02.54 ID:HUsOZ0yN0
>>エーリカ

【もしもエーリカが視線を少女へ巡らすのなら、――あの日に泣きじゃくっていたあどけなさは、いくらも、潜められているのだろうか】
【左手からぼたぼたと血を垂らしているのが不穏ではあったが、痛みを呼び水に能力を引き摺り出したらしい。とはいえおそらく本調子ではないのだろうけれど、】
【――――やってみたら意外と出来たよ、みたいな、顔して、ちょっぴり得意げに笑うのだ。――ごく拙い万能感、その唇の端っこに、添えるなら】

>>196

【ぱちりと目が合う。それ以上の反応はおそらくなかった。――そしてまた気づくのなら。彼にもぐるりと巻き付けた阻害の力をたあぷり宿した、紅いリボン】
【うまく扱うのなら、他者へその力を一部流し込むようなことも出来るかもしれなかった。そうする場合、ギアの分であるはずの分は、もちろん、目減りしてしまうけれど――】

>>195

【そうしてまた、愛しい人と笑い合うのなら、それだけで世界中の世界を説明するのに事足りた。どんな場所だって、何に巻き込まれていたって、だから】
【痛みと出血とに引きずり上げられたテンションが頬っぺたまで紅潮させるに、つまり彼女はいくらかの冷静さを喪っているのだろうことも、見た目にて判断できたが】
【何せ数日もひどくふさぎ込んでいたのだから。痛みと喜びとが重なって。然るに彼女は幾分も子供ぽいところのある性格をしていたから、】

>>184

【――する、と、伸ばしたリボンを回収する。その先っぽをそれぞれ誰かの元へ残して。拒絶されるなら、彼女は無理強いは決してしないけれど】
【或いは何らかの事情で少女から誰かを補足することが叶わなければ、――不本意ながら見落としてしまうこともありうるのかもしれなかった、なんて、】
【どちらにせよ確かなのは、阻害に対する阻害を受け入れるのなら。その作用はいくらも気怠い方向性、冷たく冴える麻酔薬の彩りによく似て、あまり快いものではない、けど、】

――――――――――くふ、ふっ、

【アリアによって護られ続けた少女は結局のところ自分でナイフを突き立てた腕以外は無傷なものだから。ましてやその痛みは能力を引き摺り出すための呼び水であるのだから】
【阻害なんてしないしするはずない。――たあぷりと血を吸った手袋ごと指先を口元に添える。そこに浮かぶ笑みはどんな意味を孕んでいたのかは、誰にも伝えないけど】
【護ってもらったから/護ってもらっているから、――少女は再び魔力を篭めて、異形を見やるのだろう。けれど今度は、それそのもの、ではなく――】
【散らばされる雨。その源。水源と呼ぶにはあんまりに絶望的な源流を、――魔力であるならそのまなざしにて射殺すように。そうなれと願うように、けれど、】

【――もしも、眼差し/Kukulcanに意味があるとして。たくさんの雨粒、その全部を見殺すには、果たしてどれほどの負荷がかかるのか、なんて、】
【きっと彼女は気にしていなかった。大事な人が傷つくのにはおっきな声で喚く癖に。――あるいは無意味であるというなら、舌打ち混じりに目を逸らすのだろうけど】
199 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 19:49:13.34 ID:JEbGG14D0
>>197

エーノさ、……エーノさんっ! あ、っ、…………ッ、

【呆然と地面に転がっていたのも束の間。傷を負う彼の元に駆け寄ろうとして】
【しかし一瞬だけ、視線が自身の創造主の元へ向けられる。――彼女はまだ生きているようだった】
【だけどもう、これ以上の補助は期待できない。……ぎり、と歯噛みしては駆け寄るのを再開して】
【膝から頽れて、倒れ込む彼の顔を覗き込むように、上体を折り曲げる。赤い髪を垂らす】
【そうしてぼたぼたと涙を零していた。かたわれも、創造主も、失いつつある。ひとりになりつつある】
【その恐怖は、冒涜的なる術を以てしても――抑えることができなかった。ひ、と引き攣る声を漏らして】

あ、ぅ、ごめ、なさっ、……ごめんなさいっ、あたしが……っ、うまく、できなかっ……

【泣いたってなんにもならないとわかっていた。わかっているのに止められなくて、悔しくて、情けない】
【傷付いた身体にどう触れたらいいのかすらわからなかった。だから震える手の動きは、彼の頬を包むに留め】
【殺すと誓った敵――ロールシャッハに、無防備な背中を晒しすらして、青い瞳を覗き込む】
200 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 19:55:42.20 ID:Bbrz69m5o
>>185
よくよく、思わせぶりな言い草が好きなのだな。すでに虚構世界はこちらに浸食していると?
それとも、この世界とそちらが表裏一体か

おう、ようやく嬉しいことを言ってくれたな。自分の糧になるか否かでしか判断しないお前から、不必要と言ってもらえるとは
人間の立場からすれば、これ以上なくありがたい話だ

……あのストックホルムの光景こそがすでに、世界の現実だとでも言いたげだな
私の意識が、単なる思い込みだと? よくもまあ、口を開くたびにそんなセリフばかり出てくるものだ

それはそうだろうな、演目だとしたら退屈過ぎてあくびが出る

【言った矢先に、戻ってきた電流がカニバディールを襲う。宝玉の力は、その巨躯を容易く焼け焦がす】
【その頭部が二つに割れて、中から眼球のついた脳が飛び出した。前頭葉の中心には、三つ目の眼球が埋まったままだ】


――――お前がそうまで言うから、試しに脳だけになってみたが。やはり意識は変わらないな

【同じくらいに荒唐無稽。悪罵を投げ合う異形同士、憎悪と共に在る他のメンツと比べて何とも滑稽だ】
【脳から生えた蟹のような四本足で砂漠に立つ。本人の身長と同じくらいに高い足。脱ぎ捨てられた肉体は、電流は収まったが焦げてその場に突っ立っている】

【脳の側面から生えた肉の触手が、探るように空間にたなびく。脳信号がそのまま電気として発生し、雷光のようにきらめく】


>>197
>>199
【その脳みそだけのちっぽけな化け物が、庇い合う二人の下へと歩み寄った】

酷いと思わないか、あの神様気取り、私のことはまるで相手にしてくれないぞ
元はと言えばお前の獲物だろう。寝ている場合か。私の食事会を台無しにしてくれた時の威勢はどこへ行った

【夕月や本人の抵抗がなければ、脳の触手がミレーユへと伸びようとする】
【そのまま傷口に接続して、そこへ補填するように肉と脳内麻薬が注入されるだろう】

【苦痛を和らげ、傷口をふさぎ、傷ついた彼をまた無理やりにでも立ち上がらせようと】
201 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 20:09:22.84 ID:XDnSkEvG0
>>199


「 ──── 泣くなよ」「謝る、なよ。」
「悲しい顔は、 ─── 可愛くない。」「ボクの傷は、ボクのもの、だから」


【割れた黒縁眼鏡の奥に、 ─── 少なからず胡乱な輝きを孕みながら、知死期の声を絞るように、彼はつつやくのだろう】
【乾いた血に染まった左腕がそっと少女の頬に触れた。銀色も紅色もやはり赤黒く染まってしまうなら、それでも】
【白膚の感触は確かにそこにあった。 ─── 行使される彼の異能が、少しずつ少女の頬を冷やしていく。ならば、それは】
【いつか誰かを殺す遣り方を教えた夜と同義であるに違いなかった。片目を瞑ってよおく狙え。それでもダメならもう片方も瞑れ。ボクが助けに来てやるから】

>>200


「 ……… 言われねえでも、」「立ってやるよ。手前ェのケツは、手間ェで拭くさ」

【 ─── 与えられた応酬系の異常活性が下らないものを塗り潰していく。少なくとも痛苦なんてものは、全て全て、意識の埒外に】
【血染めのパンプスを奮わせて、 ──── 今一度、ミレーユは立ち上がるのだろう。へッ、と笑う。異形と化した男へと、不敵さを一瞥するならば】
【同じだけの重みをもって彼もまた信じていた。まだ己れは止まらないし、死なないし、戦えるのだから】
202 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 20:17:52.86 ID:JEbGG14D0
>>200

えっ何キモっ……! 何すんの、なに、やめてよっ、ひどいことしないで……

【大好きな人に何かされそうと悟るなら、最初は庇うように、伸びてくる触手を払いのけようとするけど】
【空中に浮かぶ謎の脳味噌。しかもなんか喋る。率直に申し上げて、キモい――そういう感覚、】
【どこかで感じたような気がすると、思う。それから気付く、……聞いたことのある声をしている、と】


>>201

でも、…………、……、うん。

【自身を冷やしてくれる手をきゅうと握り返す。左手。すればかつん、と指輪同士が打ち鳴らされて】
【半分こにされた箴言がひとつになる感触があった。今我ら、――――、――――知る】
【そうして彼が立ち上がるのを見守るなら、彼女も袖で乱雑に涙を拭いながら、立ち上がる】

…………ごめんね、さっき、離しちゃって。いっしょにいてねって言ったの、あたしなのに。
次からはもう、離れない、離さない――――から。……もっかい、がんばろ。

【かつ、と靴底を鳴らした。次はもうステップを間違えない。最後まで二人で踊り切る。誓うみたいに】
203 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 20:21:36.38 ID:FHL/nT/Ro
>>189>>191>>195>>196>>198>>(エーリカ)

【アリアの掃射によって燃え上がる町中、そして、放たれるのはギア・ボックスによるロケット風船】
【それは押し寄せる波によって消えていく砂浜の城に似ていた、異形の姿は削り取られ消えていく】
【夜明けと共に消失するヴァンパイアにも近い、──── 奇妙な程に幻想的な光景で】

【同時に其れはあまりにも理に適い過ぎていた、荒唐無稽を謳うグランギニョルにとっては、あまりにも陳腐な結末】
【異形を倒すのが聖なる装備だなんて、──── そんな単純な帰結に、私達が取り囲まれていたなんて】
【轟々と燃える火と合わせて、其れはまるで夜明けよりも鮮やかに、時が荒ぶ音色を奏でていた】



──────── どうして



【最後に一片、小さな意思が世界を揺らした、其れと共に、周囲の風景が消えていく】
【描かれるのは "空間的な転移" ──── 何人かは感じたことが有るはずだ、かつてロールシャッハがしたように】
【周囲の風景が変わっていく、状況をそのままに、消えていく異形を背景に、周囲が書き換わっていくだろう】

【状態はそのままであった、危篤状態のレグルスや、受けたダメージ、その他諸々は回復せずに】
【能力者達の脳裏にこびり付くのはあまりにも不浄なる、異形の存在、そして ──── 】



【 ──── 相対すべき、最後の敵】
204 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 20:21:46.02 ID:FHL/nT/Ro
>>190

知性を持つ存在でなければならないのさ、観測者は往々にして、その様に定義されなければならない
そうでなければ、──── 僕のしている催しさえ、認識されなければ全ては泡沫だもの

──── 成程、君はそう解釈したんだね、確かに、その理屈でも良かったかもしれない

でも "君" は "君" で、僕は "僕" だから、──── そこが交わる事は、ついぞ無いのさ

>>193

奇妙な話だね、僕が一体何処の誰を蹂躙したと言えるのだろう、──── 電波通信、無垢の祈り、入水願い
その全てで僕は、 "君達" が利する様に行動していたのに、君達はそれを勝手に解釈したまでさ

──── 僕の見ている世界を、君の視点ではそう捉えていたんだね、前者に関してはその通りと言おう
正確には精神なんだけど、僕にとって限りなく美しく映るのが "恐怖" である以上、そこに大きな違いはない

……後者は難しいね、その問いかけは "決定的に正しく、破滅的に間違っている"
他者じゃないよ、何処まで行っても、この世界は "僕達" のものだから

>>194>>197

──── 悪くない策だと思ったんだけどね、中々元協力相手さんは智慧が回る様だ
でも、恐怖を糧にする炎って発想は良いよ、どうしても僕を殺したいという意思が見える

──── けれど、恐怖を他者と分け合ったなら、それは恐怖を薄める事に他ならない
恐怖は孤独に、哀れに、無慈悲に、一人で対面するものだって、分かるだろう?

>>200

それが "ストックホルム" の真実だもの、虚構現実と、基底現実とが重なり合っている場所、虚構の道理が基底現実に作用する
それは如何にも出鱈目な場で、如何にも出来る場所なんだ、──── だからこそ丁度良い


──── 良い格好だよ、君はやはり、僕のシステムを、そうとしか理解できないらしい

>>(リゼ)

──── 喜びなのかな、けれどもそれが僕にとって、唯一にして最大の行動理念になるのだから
その通り、良く分かってくれたね、──── それが当たり前の作用なんだ、君達が呼吸をする様に

……でも少しばかり遅かったよ、そろそろ序幕も終わる、僕の見せる夢を、終わらせにいこう
205 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 20:21:56.03 ID:FHL/nT/Ro
>>ALL

【 ──── 空間が変異する、異形と対峙していた能力者達もまた、別の場所へと移動する、そして】
【ロールシャッハと対峙していた能力者達も、同じ場所へと合流するだろう、瞬きの隙間に起こる移動】
【各々の傷や状態はそのままに、彼らは室内に居た、薄暗い、──── そして、見覚えのある室内へと】

【 ──── "水槽の脳" ──── かつて、ストックホルムに急襲した能力者達が見た、気味の悪い光景】
【その水槽が在った室内へと、能力者達は強制的に集められた、──── その中央に佇むのは】
【全ての催しの担い手、──── "ロールシャッハ" 】


嗚呼、成程、漸く下準備が整ったという訳だね、──── 存外に君達も時間をかけるものだね
あの程度の異形を片付けるにしては随分と、 "アレ" がどうしてもと願うもんだから用意したけど、大した存在じゃないだろう
或いは深読みして回り道をしたか、──── "君達"の考えは分からないからね、時折、想像も付かない事をする

ふふ、だから僕は "君達" という存在に対して興味を持っている、それは自分自身という存在の根底にあるものだから
それ故に同時に、僕は "君達" を失うことに恐れを感じている、──── この世界を消失してしまう事の恐れだ


僕は "恐怖" した、──── だからこそ、正しきシステムを作り上げなければならないと


【周囲が映し出される、数十個ほどの水槽があり、その悉くに計器に繋がれた "脳" が浮かんでいる、──── 悪趣味な光景】
【けれども、それはあまりに無防備に晒されていた、何処までも哀れに、何処までも弱々しく、何処までも、そう、何処までも】
【見ていて気味の悪い光景であった、けれども、容易く取り除ける悪夢であった、──── そしてそれは】


【──── ロールシャッハも、認識している筈であった】


"君達" は疑問に思うだろう、どうして僕がこんな風に奥の手をさらけ出しているのか、なんて ────
そして同時にこうも思うはずだ、この "脳" は、一体誰のものであるのか、ともね




能力者だとか、権力者だとか、そんな陳腐な答えを期待なんてしていない、──── 僕が求めるのは、もっと根本的で、抜本的な答えさ









よく見てごらん、見えてくるだろう?
206 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 20:22:11.74 ID:FHL/nT/Ro


【周囲の脳が照らし出される、 "貴方" はその一つに目を向けた、健康的な色合いをした脳であった、まだ若い人間のもの】


【近くには "紙" が貼ってあった、"貴方" は凝視する、紙に書かれた文字列に、視線を向ける、そして "認識" する】


                            【  "ライガ・カシワギ" 】


【紙にはそう書かれていた、──── 否、それだけではなかった、その下に幾人かの名前も付け加えられていた】


             【 "厳島 命"、"那須 翔子" 、──── "蘆屋 道賢" 紙にはその他、十数名の名前が書かれている】


【貴方はきっと、それを理解出来ない、けれども "貴方" はそれを理解できるだろう、それらの名前群が指し示す言葉の意味を】



【 "貴女" はまた、別の紙に目を向けた、別の水槽に浮かぶ別の脳に、──── 紙に書かれるのは、別の名前】


             【 "待雪 かえで" ──── "白神 鈴音" 、 "ファラエナ" ────】


【意味のない文字列であった、けれども、 "意味" を持つ、文字列であった、貴女ではなく、 "貴女" にとって ──── 】





──── 分かってもらえたかな、この "水槽に浮かぶ脳" が、誰のものか、多分理解してもらえたと思う
君達にはきっとわかり得ない、でも、"君達" ならば理解できるだろう、この "世界" そのものが、どうやって出来ているかの理由付けさ



──── この世界は "君達" によって作られている、僕はそれを "水槽の脳" という形で護らなければならない



画面の向こうの "君達" はきっと、"君達自身" の意思を以てこの世界を構築していると考えた、けれどもそれは、あまりにも不安定な世界だから
僕は斯うして "君達" を保護した、──── 後は、"君達" が之を認識すれば、この世界の道理が構築される



僕はずっと "見ていた" ──── "恐怖" の源泉を、恐怖がどこから来るのかも、僕は十全に理解していた
ウヌクアルハイがかつて、アクセスしただろう? あれもまた、僕からの贈り物なのさ、 "君達" もまた、例外なんかじゃないということを




──────────── 果たして "君達" には、僕が何に見えているのだろう?




【ロールシャッハの語る言葉を、能力者達は理解できない筈だ、それは何処までも、狂人の語る言葉に近かった】
【けれども、彼はその為の正当性を構築していた、まるで全能に近い立ち振る舞い、隙の無いその能力は、彼の持つ万能さを示し】
【──── "君達" の認識を得ようとしていた、即ち、この水槽の脳が "自分達" の脳である、という認識を】

【そして、その認識を得たならば、それは真実のものになる、事実など大した問題ではない、ストックホルムは、認識に従うのだから】
207 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 20:27:25.41 ID:Bbrz69m5o
>>201
その減らず口が叩けるなら、問題はなさそうだ。是非そうしてくれ
あれを何とかしないことには、全員仲良く水槽の中に、この恰好で浮かぶことになりそうだ

【たっぷりと治癒を流し込む。将来の敵だが、現状を打破するために後のことなど考えている暇はない】
【不敵な視線を、剥き出しの三つ眼球で見返して。そうして、すぐに二人から離れるだろう】


>>202
少し黙ってみていろ。この男を死なせたくないのならな
まったく、何故私はこう、面倒な事態に行き会うのか。わざわざ敵を助ける羽目になるとはな

そういうことだ、お前とも次に会う時は敵だ。少なくとも、たんぽぽ≠ノ関わること以外ではな

【ギロリと目線を送ってそう告げる。脳みそのままでは、何とも滑稽で気色の悪い光景だったが】
208 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 20:38:56.03 ID:JEbGG14D0
>>204-206

【――――――――――――、】

【「ヤサカ」「白坂佳月」「メイジー」「切添エレイン」「破崎雨竜」「駒子」「宇佐美ギンコ」「ミィ」「ヴェロニカ」】
【そう書かれたラベルを、「シグレ」は、見た。先頭ふたりの名前は、知っているから】
【「え、何これ………………」 呆然と、それを、眺めるばかりだけど、…………だけど。】




えっ何これマジで。なんでこれだけ黒塗りなの? 意味不明。
なんかとりあえず適当にあたしたちの知ってる人の名前書いといて動揺させようって作戦?
そんなん乗らないし! バカじゃないの!?




【       「        ■■■       」        。】



【たったひとつだけ。黒塗りのラベルがあった。三文字。誰かの脳味噌が確実に浮かんでいるはずのそれ】
【誰の名前だろう。それは「私」たちの中で、唯一、本名を明かしていない「私」。ただ一人、】

【――――――――離れたところで勝手に頽れている、暗赤色の瞳の女が、嗤っている。】







【 「私」は宣言します。その三文字の名前を当てることができたなら、ロールシャッハ、あなたの勝ちです。 】
209 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 20:46:20.97 ID:TGNFsfh00
>>206


――――――ウヴォえェえェ――――――



【転移した先の光景、ロールシャッハの言葉、それを知覚した瞬間にマリアベルはその場で跪き、嘔吐する。】
【この感覚は前にもあった、ロールシャッハから逸脱≠オた情報を得た時だ。】
【脳が焼ける、体があらゆる異物を吐き出そうともがく。だがそれでもこれだけ多くのものを見せられれば止めきれるか?】


【ストックホルム∞シオン賢者の議定書∞ロールシャッハ∞動物農場∞1984年≠サしてオーウェル=\――それらは】



【そうそれらはノイズでありギリギリのラインで仕組まれたウィルスだったんだ。】


【――――――最近頭痛が酷いと思ったらこれか=\―――――】




【―――――――ファイヤーウォール起動=\―――――】




―――ッく、ハァ………なら、ならさ、それが偽書-Psychosocial-≠セというのであれば





                     貴方≠ェ院長≠ネのかい――――――?




【マリアベルは息も絶え絶えに、目の前の誰か≠ノ問いかける。】
【それはこの世界≠ノおいても正当性のある問いかけであった、虚構現実≠世界≠フ枠組みに入れるのであれば、だが】

【苦し紛れの返しだが―――今の俺≠ノはこれが手一杯ですね。】
210 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 20:53:10.86 ID:FHL/nT/Ro
>>208

【  "■■■"  ──── 或いは其れは "死ね" でも良いし "鮫島" でも構わない、其れはきっと、この世界の能力者達には黒塗りで見えてないだけであり】
【ロールシャッハは確かに認識している、けれども、その文字列が意味する内容が "貴女と私で同じ" であるならば齟齬はないのだから】
【或いは、もっと根本の段階で別離の問題なのだろう ──── 】


君が信じようと信じまいと、それは大きな問題ではない、君の主観世界では、それを信じず破壊しつくしても問題ない
けれどもこの世界は、幾つかの脳による想像の兼ね合いで出来ている、君一人の行いで全てが覆るかは確定してないのだから

──── 認識が現実に作用する、それがこの世界の道理なんだ


【ロールシャッハは此処に於いて無防備であった、願うならば、望むならば、──── 攻撃して全てを水泡に帰す事も出来るだろう】
211 : ◆zO7JlnSovk :2018/11/10(土) 20:53:42.38 ID:FHL/nT/Ro
/>>210は取り消しでお願いします

>>208

【  "■■■"  ──── 或いは其れは "[ピーーー]" でも良いし "[禁則事項です]" でも構わない、其れはきっと、この世界の能力者達には黒塗りで見えてないだけであり】
【ロールシャッハは確かに認識している、けれども、その文字列が意味する内容が "貴女と私で同じ" であるならば齟齬はないのだから】
【或いは、もっと根本の段階で別離の問題なのだろう ──── 】


君が信じようと信じまいと、それは大きな問題ではない、君の主観世界では、それを信じず破壊しつくしても問題ない
けれどもこの世界は、幾つかの脳による想像の兼ね合いで出来ている、君一人の行いで全てが覆るかは確定してないのだから

──── 認識が現実に作用する、それがこの世界の道理なんだ


【ロールシャッハは此処に於いて無防備であった、願うならば、望むならば、──── 攻撃して全てを水泡に帰す事も出来るだろう】

212 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 20:57:03.19 ID:FHL/nT/Ro
>>209

【この世界には存在しない知識をマリアベル達は有している、会話の狭間に組み込まれるフレーバーな響き達】
【けれどもそれは矛盾のないモノとして扱われていた、だからこそ私達の想像内の枠組みに取り込まれていた】
【それを強制的に見せるのだ、マリアベルの対応も ──── 納得できる】

【演目の例えを出すのであれば、それは舞台の上の役者から役割を剥ぎ取る様なものであるのだから】


【──── 何処までもグランギニョルな催しであるとも、言えるだろうか】


【ええ、 "私" が院長よ、だからこそ "偽書" なのよ、──── この世界に取っては、 "私" が作者としては存在できないもの】
213 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 21:00:16.85 ID:FHL/nT/Ro
>>(リゼ、エーリカ)

【エーリカの認識に対し、リゼの認識は真に迫っていた、ロールシャッハの打ち込んだ楔が、今になって効果をもたらす】
【或いは全て、この帰結に辿り着くまでの伏線とも言えた、──── だからこそ、信じられない】


──── 理解が早いね、リゼ、君の体験した "恐怖" のお陰かな、君は正しく現状を理解している
夢と表現したならば語弊が生じるが、大体にして間違っては居ない、僕達は "誰かの脳" の中に居る存在なんだから

だからこそ僕は "君達の世界" を護ろうとしている、何時までもこの世界が、終わらないようにと
214 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 21:02:44.70 ID:XDnSkEvG0
>>203>>204>>205>>206

【然らばそこに明示されたのは世界の問いに対する明確な反逆行為であり一つの例証であった。】
【われわれは何処から来たのか。われわれは何者か。われわれは何処へ行くのか。吾が舞えば麗し女酔いにけり。吾が舞えば照る月響むなり。よばひに、神降りて】
【 ──── アリア/ミレーユと定義された一人の人物像が、なにか、徐に言葉を紡いだ。それは一ツのユニゾンであるのか、それとも他ならぬ意志であるのか、不明瞭に】


        「 ……… ロールシャッハ。」「そいつは、要らぬ狭匙だよ。」



【ラベルの最下列に記された、1人の名前。 ──────────        "人形遣い"】



【それはポール・ダラムが既に通過した論点であり、グレッグ・イーガンが最適解を導き出した命題でもあった。】
【何よりメタフィクショナルな演出方策が既に用いられていたのが致命打であったろう。無垢なるビューティフル・ドリーマーは確かに攻殻の中(ここ)に居るのだから、】
【それ以上を疑うことはなかった。本来であれば心脳問題に際する複雑怪奇な歴史論から解説する所だが ──── 端的に述べるのであれば」

【 ─── そんな長台詞を、2人の女/男が紡いだところで、イドから呼び戻された意志あるクオリアの表情を(糸繰りから解き放たれたマリオネットの挙動を)して、】
【漸く現状を理解して、認識するのであれば、結論としてはそのような所に帰着するのであろう。三ツの碧眼がただ彼を睨視して、呟くのは】


          Ash to Ash,
   「 ──── 灰 は 灰 に 、 ──── 」
          Dust to Dust.
   「 ──── 塵 は 塵 に 。──── 」



【燃え落ちた黒い灰が胸許から溢れた。"塵理論"。 ──── 貴方の庇護なくとも、既にわたしたちの物語は紡がれて居るし、紡ぎ終えられて居るし、紡ぎ続けられて居る。】
【その解説を求めるならば、その2人に問いかければ良いだろう。 ──── 然して求めずとも、きっと、誰かが語り始める】
215 : ◆1miRGmvwjU :2018/11/10(土) 21:06:08.45 ID:XDnSkEvG0
//最後から二行目、【バベルの図書館】と付け加えて読んでやってください、、、
216 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 21:08:55.07 ID:JEbGG14D0
>>205-206
【恐らくは、彼等のラベルの存在していたのだろう】
【ロールシャッハの用意した"水槽の部屋"】
【そこに記載された意味を――】


「――ボスの目論見通りでした。ようやく、貴方はロールシャッハに追いつけた訳ですね」
「では、ご随意にお願いいたします。お客様」


【少年は一礼する】
【現れた扉には虚飾された、数人の少女が現れる】
【姦しく喋ることもなく、その数は、サクリレイジにおいて現在開示されている人数――そこから、リーイェンとゴーストライターを除外したものと同じだ】



では、ロールシャッハ。
ここからは私も話に参加させて貰おう。
217 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 21:09:46.31 ID:FHL/nT/Ro
>>214

【確かにそれは使い古された演出とも言えた、既に誰かが通った道筋を再びなぞる行いに相違ないのだろう】
【けれども、と "私" は付け加える、──── 大切なのは方法論ではなく、結果論であるのだから】


【──── ストーリーや展開を重視するのではなく、ただ絵に重きを置くのも、グランギニョル的な試みなのだろう】


──── それでは雄弁に語って貰おう、君達の紡ぐ言葉の糸/意図を


【新たな枠組みを提示するというのであれば、それに従う、──── それがこの戯れの規則なのだから】
218 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 21:10:04.58 ID:Bbrz69m5o
>>203-206
【その瞬間、全ては暗転した】

【肉屋は立っていた。玩具屋も立っていた。ただ、そこにいるしかなかった】
【綴るものがそうしたからだ。こちらの私≠ェそうせざるを得なかったからだ】

……そうか
「――――なるほど」

【その脳みそのラベルは、やたらと数が多かった】
【カニバディール 。ギア・ボックス。デュアル兄弟。スカーベッジ・トラーシュ。ブレインデッド】
【ネグティー・ダウナー。元間 正常。オールドベビー。オートマーダー。ベティー・ザ・ブラインド】
【ノーティヒア・ウェーブナー。蓮華院 美鈴。ポイゾニック・ジャンキー。エレファーナ・スタンプ】
【レギオルフォン・ゾルダート。ウィーヴァー。ヴォルドゥ・ボックス。ナティア・ボックス。レバーズ・ボックス。スピードル・ボックス】
【アレクサンデル・タルコフの名は、灰色になっている】

【肉屋は、懐から拳銃を取り出す。玩具屋はただ見ている。冷めた目だ】


「どれ、ならば脳の一つは利用されないようにしておこう」

【肉屋は、何の躊躇もなく発砲


219 :??? ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 21:11:18.06 ID:TGNFsfh00
>>212

【マリアベルは立ち上がる、いや、それは最早マリアベルなのか?】
【最近とりあえず適当に入れてみてたテキストが功を奏したか、そのままアバター≠ナ会話することが可能だ】




『してやられたね、そうであればあの会合の段階で気づくべきだった。いやあの段階に処理落ち≠入れたからこそ
 この方向性に正当性を持たせてしまったのか。やっちまったねこりゃ。』


『しかしこの先どうするよ、いくら上手く運んだとしても矛盾は矛盾。世界に重大なエラーを及ぼす行動だぞ』


『ついでに言うと動物農場≠ニいうエラーワードはギンプレーンにも流した、そこからSACRILEGE全体に認識が流れてればヤバいな』




【マリアベルは先程まで嘔吐していたのがウソのようにつらつらと言葉を騙る。】
【タイピングの音が響く部屋の中で寝ぐせも整えてない頭を参ったように撫でる―――混線しました=z



>>ALL



『とはいえこれは絶好の機会でもあるんじゃないか?だってそうだろう?こうしてラベルは剥がされた』


『いろんな名前≠使おうが結局は一人だ。』


『ならここにいるメンバーで世界の行く末を議論するってのもオツなもんじゃないかな?ははははははははははははははは』
220 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 21:12:32.88 ID:FHL/nT/Ro
>>216

【彼は貴女達を見た、"私" も "貴方" を見る、──── 貴方/ "貴方" との対話の中で、些か勇み足をしたものであったが】
【哲学者を殺すのは銃ではなく、その多弁に過ぎる言葉遊び、それさえ持っていれば生死など手慰みに過ぎない】
【──── ロールシャッハは微笑む、現れた存在に親しげな表情を向けて】


丁度準備が整ったところだよ、──── さぁ、始めようか
221 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 21:12:41.49 ID:qxWnDWXw0
>>196>>203>>205-206

「くはっ――――っ、は――――っ、はっ、はっ――――!!
 っく、ぅ――――ぎ、ギアさん――――ッ!!」

【失いかけていた意識の中、ぶちまけられた破邪の聖水。しばらく、まともな呼吸を出来ていなかったラベンダーは、粗い呼吸を繰り返し、ようやくまともな言葉を口に出来た】
【生きている――――その感覚が全身を満たす。だが、その素晴らしい味を味わっている暇はない。その為にはまず、身体を持ち直す事が必要で――――】

「っ――――れ、レグルスさん――――ッッ」

【崩壊する異形など、もう無視だ――――仲間、ギアの応急治療の施される、レグルスのそばへと、ラベンダーはよろよろ駆け寄る】
【これ以上、妨害はない。だが、この処置が間に合ったのかどうか、わからない――――出来る事はもう、祈る事ぐらいのものだろう】

【――――事態は、そんな彼らの事情など斟酌しない】
【一瞬で、ラベンダーとレグルス、そして周辺の仲間たちも含めて、空間は再び変異する――――見覚えのない場所】
【そして、見覚えのある敵――――ロールシャッハ】

「――――――――ッ、え――――」

【身体のコンディションも整わない、そんな状態では、ラベンダーもすぐさま襲い掛かる事ができなかった】
【まだ、思考も完全に回復してはいない――――そんな中で、ロールシャッハの言葉の誘導通りに、『水槽の脳』――――その1つ1つの名前を、目に焼き付ける事になる】

【『レイド=E=ヴェイス』『アストラ=O=ヴェイス』『ケツァル・コアトル=ラベンダァイス=カエデ=キャニドップ』『アーディン=プラゴール』『イマミオ=ル・シーク』】
【『ドルトナー=アークライン』『ヴァルター=アルメクス』『クロウ=ブラックヴァルズ』『サリード=ヴァルマンウェ』『レメゲドン』『ヴォーダン=ドグラ』】
【『シャッテン=シュティンゲル』『レグルス=バーナルド』『リベル=アシェル』『ジルバール=ブランメル』『ディレイ=ブランメル』『ローディア=ページェント』】
【『トライデント=コーザー=ヴァーミリオン』『アコーディオン=キュリオス=グリーン』『鬼首 殺狩』『パウル=ミュンツァー』『カテドラル=ヴァントゥール』】
【『アルザス=ディランディー』『道 医雷』】

【――――知らない名前も、一部に紛れ込んでいる。だが、その大半は知っている名前で、そして聞き覚えのある名前だった】
【――――何を言っているのだろう。あまりに、支離滅裂にも程がある話だった】

「――――こんなことで、我々を――――混乱させようというのですか――――ロールシャッハ――――ッ!
 醤油のラベルの中に、ソースが入っている――――ただ、それだけの話――――ッ!」

【――――『前後関係と因果関係は、必ずしも一致しない』。とある大哲学者は、人の理性の危うさの例として、その言葉を用いている】
【そこに脈絡をつけるのは、人の勝手な想像に過ぎないのだ。それが、本当に正しいのかどうか、それは必ずしも理性が保証するものではない】
【何より、なんで自分の脳がここになければならないのか。これなど、世界の根底も根底の原理――――『同一性の原理』を逸脱している】
【いくらでも、考える事ができた――――これは、ただのハッタリだ】



【――――――――ハッタリじゃないと、ロールシャッハの理論に追いつく事ができるのは、ただ1人だけ、だった】

――――ば……馬鹿な事を、言いやがる…………
「ッ、レグルスさん――――!?」

【ゆらりと、幽鬼の如く――――危険な状態にあったレグルスが立ち上がる。忌々しげに、吸入器を外して】
【だが、その目はぐるりと裏返り――――まるで、意識を失った人形のような姿だ。そこに、ラベンダーは思わず疑念を向ける】

/すみません、続きます
222 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 21:12:52.91 ID:qxWnDWXw0
>>205-206

――――わ……悪いな、ラベンダー……お前も、『俺』のせいで、色々と大変な……大変だよな……
「――――ッ?」

【レグルスの言葉は、まるで魘された様な、要領を得ない言葉だ。なんで彼がこんな態度を取るのか――――ラベンダーには分からない】
【――――脳に、ダメージが行ってしまったのだろうか。それを心配しながらも、ラベンダーはただ、今は傍観者になるしかなかった】

……お……おい、ロールシャッハ…………お前……触れちゃならねぇものに、触れてしまったの……分かるかよ……?
――――お……お前の、これは……お前の言う……"君達"を……おちょくっちゃならねぇ形で……おちょくってんだぜ――――?

【フラフラと、まるで憑かれたように、レグルスは身体を持て余しながら、ロールシャッハと向き合う】
【彼の、剥き出しの――――死の寸前まで自分を律して戦う、あの姿がそこにはない――――ここにいるのは、レグルスではない――――】

――――そ……そりゃ、タブー中の、タブーじゃねぇか…………世界を守る、たぁ……冗談じゃねぇ…………
――――な……何に、見えるかって……決まってんだろ『神のフリした、ただの人形(キャラクター)』だとよ…………
――――っす……少なくとも、こんな事を、しちまった以上……お前の神性は、自分で、限界を……ぶつけちまってるんだ――――

【死にかけた身体に、何か予想もつかないものが入り込んだのだ――――そしてそれは、訳の分からない――――ロールシャッハの理論を、真っ向から受け止めている】
【その言葉は――――何か、虚神とはまた別の――――及びのつかない超越的なものの言葉を、代弁している――――】

――――こ……こんな事を、しちまったら……この世界、そのものの、意味の否定じゃ、ねぇか…………分かるだろ、分からないか……?
――――い……意味を、失ったら……ルールを、壊したら…………今度こそ、世界は終わりだろう、が…………
――――ば……馬鹿馬鹿しい、理屈がまかり通って…………それこそ、"彼ら"が…………この世界を、ただのオモチャに、堕してしまう……んだぜ……?

【顔色は、なおも青い。その肉体は、やはり生死のギリギリを揺蕩っている。だが――――その言葉は、どこまでも、意味の分からない明瞭さに貫かれている】
【そして今――――『レグルス=バーナルドは死なない』。それを、何か不条理なものが、その死に掛けの身体を、強固に支えていた】
【その死に掛けの人間が、少なくとも今は、絶対に死なない――――謎の確信を、その許可を、何者かに与えられたように――――】
223 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 21:14:03.02 ID:AG0NCCGD0
>>196

「ギアさん、ありがとうございます!」
『アプリスキャン--ギアアプリ』

【カメラアプリを起動、ギア・ボックスを撮影、すると先ほどの人工知能とは違う音声がソレを伝える】
【画面にはもう一つ、新しいアプリのロゴが出現し】

『スキャン成功だよ!ライガ早く!!』
「解りました!ギアさん、お気をつけて、聖水ありがとうございます!!」

【聖水を受け取ると、そのままスロットルを開けて発進する】

>>203-206

「スマホさん!やりました!」
『さっすがライガ!いいセンス!!』

【黒い雨は逃れられた、後はこのアプリを使って】
【そしてこの聖水を……そう考えたまさに矢先だった】

「ッ!!??」
『ライガッ!!』

【世界が再びその様相を変貌させた】
【その場には、いやその置かれた状況には居合わせなかった筈の人間達が混ざって】
【そして一人の男と対峙している状況が整えられた】

「お前は、ロールシャッハ!」
『こいつが、うわーいかにもって感じ!』

【身体は最早ボロボロで、目の前の男の姿を見れば、自然と身構える様に身体が反応し】
【そして、見せ付けられたのは】

「脳……なんでこんな物が、これって一体……」

【脳には一つ一つ紙が張られていて】
【その内一つには自分の名前、そしてその下に幾つかの名前】
【厳島命、那須翔子、ビリー・ネーブル、マリー・バレンシア、賀茂宗司、石動万里子、蘆屋道賢、みらい、風野百合子、杉原重義……】

「……」

【本能よりも、もっと根本的な物が、それを理解した、理解してしまった、そして問わずには居られない】
【他の脳達も見渡す、だが概ねそういった物なのだろう、と】
【本来その生の中、交わることの無かった者達が交わり世界を構築する】
【それは極めて危うく尊い、言うなれば一本の線の上で成立している】
【あるいは首都で、あるいは北の地で、あるいは古い都で、あるいは工業都市で、内陸の地で、あるいは本土より離れた島で】
【脳達は『世界』を作り続けるのかもしれない】

「その問いは、答えが無いですよね?ロールシャッハさん」

【この状況で、ゆっくりとその口を開き】

「聞きますが……貴方が言う、その正しきシステムとは何ですか?」
224 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 21:17:28.54 ID:FHL/nT/Ro
>>218

【──── 聡明な "貴方" の頭脳は理解している、それそのものを否定せずに破壊する事の意味を】
【あまりにも荒唐無稽な話が通じすぎてしまった、我々はグランギニョルに慣れてしまった、それが根本の問題であった】
【本来ならば禁止されている事項を、"私" は敢えて破った、その多くを故意に逸脱した】

【けれどもそれは黙認された、──── そういうものと、認識されたならば、外法も法の一部として用いられる】

【だからこそ、この様な "あり得ない話" も受け入れられる可能性を持ってしまった、それ故に単純な破壊はもう、出来ない】



【──── 然るに "貴方達" が聡明であるからこそ、然るに、──── 理屈を否定せずに、理論を否定できない】


【発砲されようとした引き金は止まっている、今ならばそれを下ろすことも出来よう】
225 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 21:21:17.08 ID:JEbGG14D0
>>211

『ホントに認識してるう? 大丈夫? 僕のこと、ちゃんと守ってくれてるの?』

【 「私」が喋るとなんだか興ざめですので、彼女――“ブラスフェミア”に代弁させていいですか? 】
【 させときますね。この挙動は後に「なかったこと」にしておくのでご容赦ください。 】


『はえー話が「ありがた迷惑」なんだよねえ。誰が守ってくれなんて頼んだ?
 「私」は「私」のやりたいようにやりたいの。他の「みんな」だってそう思ってると思うよ?
 まあ知らないけど。他のみんながロールシャッハ、あなたに守られることを望むなら、
 それに従うしかないけど、さ……でも「私」はそんなのヤだよ。「私」はこれからも、』


【 この世界で、残酷劇なんかじゃなくて、もっと楽しいストーリーを描き続けたいので、 】


『だから、「私」は…………「あたしは」「僕は」「おれは」「私は」「わたしは」「僕は」
 「ボクは」「コマは」「ギンちゃんは」「ミィは」「わたしは」――――あなたの管理する世界には、居たくない。』


【 これが答えです。だからどうしようかな――――別の世界にでも行こうかな。 】


【――――――――であるなら。11個の水槽から、脳味噌が、消えてしまうのだろうか】
226 : ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 21:21:51.19 ID:JEbGG14D0
>>220
きっかけはそうだな――"新世界より"のインシデント。
あの場において、ミーム汚染は"私達"の元にまで干渉しようとして来た。

影響は些末なもので、ホラー映画程度のスパイスで有ったが――そこに確かな問題を感じた故に、私とサクリレイジはこの世界に送り込まれた。
その影響と干渉をこれ以上に広げないためにだ。


追いついたと言えば、少しばかりのインチキでは有ったか。
私は最初から君の見ているものと同じ場所よりやって来たのだから。



まぁ、虚神のミームにサクリレイジを認識させる必要も有った。
だからこそ、"ゴーストライター"や"リーイェン"も迎え入れることもした。


"ジャ=ロ"の件を黒陽から聞いたかね?
シャーデンフロイデの生死が奴の存在性を強めることにピンと来てなかった者も多いだろう?

あの仕掛けも聞いてみれば単純なペテンだった。
"ジャ=ロ"の存在をより強く確定させたのは、シャーデンフロイデではなく――"その後"に開示された、ゴーストライターの遺筆。
奴の報告書だった。
あれだけの準備と演出を入念にすることによって、死を司り虚構現実を滅ぼしたと言うジャ=ロの能力に"箔"を持たせることが出来た。

ゴーストライターに"本人"にその気が有ったかはさておいて、彼は意図せぬ裏切者だった訳だ。


そして同じことはイスラフィールにも言えた。
彼女が私に手渡した紙は、"私"もまたロールシャッハの思惑の延長線にあると示すためのルールだった。

それこそ、本人にはそのつもりはなかったのだとしてもね。
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 21:22:02.73 ID:HUsOZ0yN0
>>203-206

【いくつかの名前があった、そうしてたくさんの名前があった。指折り数えるならばちょうど指が足りなくなって、】
【折り返す必要があった。だけれどこの世界において折り返す必要はなかった。そんな名前の誰かはこの世界に存在しなかった。だけれどどこかに存在するから】
【一人の人間がいくつもの神様に分割された痕跡が色鮮やかに残っていたとしても、追いかける必要もなかった。――どうあれ示し得ぬ名前が一つ、「鬚ィ隕矩「ィ蟄」】

【――――――――この場に居合わせぬはずの紫色が、けれど確かにどこかで笑んだ。なれば逆流などありえない、点は線など、ましてや面など、理解できぬのだから、】

――――――、うわあ、子供の頃にこういうの見せられましたよ。なんか漬けの人間の死体の展覧会みたいの。
私はマジで嫌だったんですけど、パパが行きたがって――。爽ちゃんと二人で、私、ロビーでジュース飲んでましたけど。

【ふわっと視線を逸らす少女はいくらかの動揺を飲み込んで呟いた、血にじっとり濡れた手袋の手触りが気持ち悪いから、猫みたいにびびびって指先を揺らす】
【であればその動作までも現実逃避に似て、――やはり自分の名前からは目を逸らしておく。何かひどくどきどきした、心臓の中の血液が逆さまになったみたいに】

だって、――教育に悪いですよお、こんなの。ねえ――――、

【ぱたぱた、と、小さな足音で、少女はアリアのそばに佇むのだろうか。見知った顔がいくつかあった。――吐瀉に励むマリアベルに駆け寄りたい気持ちとないまぜであったなら】
【足先はひどく曖昧な角度を向いて。周りの人を見たなら秒速に表情が不安そうになっていた、ならば少女は間違いなく蛇の神様に護られていた、世界を疑うこともないまま】
【ぱちりと瞬く、――そうしてやはりマリアベルの元に行くのだろうか。そうして背中でもさすってやるだろうか。――いつか自分がしてもらった、みたいに、】

【「ああでもよかった、――ボクのペット主体の祝福が無かったら、ボクだって、この子を護ってはやれなかったのだし」】
【「白毒川鈴音はボクのペットだからね。あれのしたことは、ボクにも、いくらかの責任があるんだから。――まあ、それは、今は関係なくって」】
【「これからお茶の時間だったんだけど――、あれ。どうしたの。独り言じゃあないよ。ほら、ボクが壁に向かって話し始める子に見えるかい、鈴音――」】

【ぷつん】
228 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 21:31:00.70 ID:FHL/nT/Ro
>>219

【 ──── "貴方" の行動の一つが、"私" の正当性を補佐したのは結果的に嬉しく思います】
【だからこそロールシャッハは、それを認識する様に伝えているのです、"私達" 全てがそれを正しいと認識したならば】
【世界は矛盾無く組み替えられます、それが "私達" の戯れの優れている点でしょう】



【──── また、"我々" は好きに判断できます、彼らがどう認識するかの内容を、含めて】



【ロールシャッハは自分自身が "私達" を認識することを選びました、それを是とするかは各々の判断に委ねられます】


>>221-222

【其れを果たしてレグルスはどの様に認識していたのだろうか、──── 反応は多種多様であった、しかし、──── 】
【ロールシャッハの言葉は何処までもペテンの一面を持っている、それに載っかってしまう事、それは即ち】
【彼に対して敗北していると言っても、過言ではなかったのだから】


──── ふぅん、死に損ないがそういう風にしか理解できないんだね、少し痛めつけすぎたかな
君も薄々感づいていたんじゃないか、君の大事に思っていた、ソニア、──── 僕からすれば、エカチェリーナだけど

それがあんな風になってしまって、君と邂逅し、刃を向けあって、そして────


──── "入水願い" において、あれだけの役割を君が持ったことも、そう、どこか


【恣意的だったとは思わないか、と彼は伝えた、その奥に意図があったのではないかと、伝えるように】
【──── けれども、レグルスの言葉は確かであった、彼はその強い意志を持って、世界を否定する】

>>223

【より深い答えをライガは求めてきた、──── ロールシャッハは少し考え込む様にして言葉を返す】


僕達の世界を構成する脳を、 "私達" 自身が認識する事によってその世界の確実性を保証する
"私達" のアキレス腱が、僕達の世界にあると確定し、多くの存在が認識したなら


──── それはもはや、滅びることのないシステムになるだろう?
229 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 21:32:54.59 ID:aFW1iTnO0
>>206

"余計なこと"――――何処まで行っても、貴方の行いは私にはその一語でしかない。


【時を停められたなら。もっと、在るべきままに在れただろうか】
【けれど現実は無慈悲なまま、流れ続ける時のなかにしかなくて、】

世界のすべてを停めてしまえば、もしかしたら、誰も彼もを守れるのかもしれない――――
私がいない“いつか”や“どこか”、そんな舞台で起きる恐怖を厭わずに済む……

……どれだけの非道を行った者であっても、結局、憎悪より"其も命である"という答えが勝るのかもしれない。

【そんな現実を在ることを、"私"は
【語り、悔いずに。あくまで己が真実を以て、切り裂く刃を在らしめるのみ。】
【メタゲームに対する絶対値の希求、真実は真実であるとたたきつける一刀。それは、物語の重みでもあろうか】
【世界の持続を願ったのなら、その願いさえも加えて挑む。八攫柊は、どこまでも八攫柊として言葉を紡いだ】


――――“知れば、理解ってしまうから”。

喪えば痛むということすら識らなかった私に、忘れ得ぬその真実を刻みつけた……ある女(ひと)が遺した言葉よ。
それこそが“私たち”の勝利を導くのだと、なぜだか、今ならば確信できる――――

【個人の“生”は、物語は、想いは、闘争は――――替えが利かぬからこそ尊く、世界法則にさえも勝る。】
【世界法則を滅却し、無限出力を捻出する"世界の敵"などその極致で。……そして何より、】

……虚構も真実も、貴方に違いなど無いのでしょう?

ならば、私の答えはこんなものでいい……――――

"大言壮語より、他者を識る術のなかった“ひとり”の生が重い"、
"ゆえ世界の守護者でなどない、虚神ロールシャッハという個人の死を恐怖する"――――


【極夜蝶の後悔、心から愛する“眠れる他者”。柊にとっては、この物語と、幾つかの平行世界こそがすべてであるゆえに、】


誰かが謳い上げた世界の真実なんかより、誰も彼もが生きていてほしいと願う。
世界の理を砕いてでも、誰かを守ろうとするのが"私"みたいだから――――或いはこんなあり方を選ぶのも、必然だったのかもしれないわね?


【ジャ=ロがロールシャッハを打ち破る唯一の可能性、その奇跡に等しい一幕が、"私たち"全員の同意なのだろうと。そう認識し、そう駆動する】
【さあ、正道を征き世界観を守り通せ。我等の望んだこの場所を、彼の絵空事の終演に相応しい極みの舞台へと――――。】

【戦闘続行、盤面が変わっただけのこと。一刀を以て証明する――――されど未来は未だ見えず、それさえも言祝ぐかの様に打ち込んだ。】
230 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 21:37:43.91 ID:XDnSkEvG0
>>217


「 ─── つまり貴方はこう考えた訳かしら。私達の世界は、単なる集合意識に還元しうる虚無な観念でしかない」
「その意識が途絶えれば消える儚い存在だと。 ……… 故にその仮説的な集合意識を固着させる事によって、私たちの不滅性をも在らしめんとした」


                「けれどね、ロールシャッハ。」


「貴方がこの世界を、純粋な電気信号と数列に還元可能であると認識した時点で ─── そんな試みは、不要なのよ。」
「"無限に続く乱数列"なんて、世界には幾らでもあるでしょう?」「円周率を最後まで数え切った人間なんて居やしないわ。」
「強いて述べるのであれば、"私たちの物語"も、"意識"も、既にそこに"含まれて"いる。バベルの図書館の何処か深奥に。 ……… こんな蛮行を、受け入れる必要はないの」


【静やかに語られる音節は何一ツの猜疑を持たぬ人間の洋装であった。 ──── 凡そ他者に聞かせるべきではない理屈を、】
【然し理解できるのは私でいい。私たちだけでいい。何よりもっと簡単に、導ける答えがあるならば】



        「それに、」「 ─── "私"は、信じていますから。」
        「脳漿に走る電気刺激には、決して還元し得ぬ意識の構成要件を」


        I have just a whisper; a whisper from my "ghost".
         「そう囁くのよ。私の魂(ゴースト)が」

                     【/つまりは、それで足りてしまう事。】
231 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 21:40:03.90 ID:FHL/nT/Ro
>>226

良い演出だと思ってはいたが ──── 成程、藪から蛇の一面も持っていたという訳だね
そればかりは僕にも "私" にも予期できない点だったよ、深い反省をしなきゃね

──── 素晴らしい、よくもまあ此処まで "私" の意図をくみ取れたものだ


一つイスラフィールの肩を持つとすれば、彼女の催しは同時に "予防接種" の様な役割を持っていた


それはある点で言えば薬で、ある点で言えば毒になる、──── 分かるだろ


僕が何の下準備もなしに "水槽の脳" を提示したところで、それは単なる戯言に過ぎない
だからこそ、予め大切な情報を伏せて提示することで、それが受け入れられる土壌を作った



──── 尤も、勘の良い君には、それで見抜かれていたという訳だが
232 :??? ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 21:46:27.19 ID:TGNFsfh00
>>227

『マリアベルはかえでに背中を摩られながら弱弱しく微笑んだ「ありがとうかえで」』


『こんな感じ?』


【マリアベル≠フ器はにたにたと意地の悪い笑みを浮かべながらそう返答する。吐瀉物はいつの間にか消えている】


>>228


『まー今のところ半々ってとこじゃないかね、俺≠ヘ全面的に同意しますけどね〜』

『そう。所詮は俺たちにとっては戯れ≠セからさ、どうとでもなるのよね、今から黒幕≠フ方向性も変更できる』

『勿論他の人≠フ考えにもよるけどさ〜まぁ気楽にやろうぜ、所詮は――――――




                              うるせぇよ



さっきからぐちゃぐちゃ人の身体使って話してくれちゃってさ、気分悪いったらありゃしない。




【突如、ぺらぺらと軽薄な笑みを浮かべていたマリアベルの表情が怒りへと変わる。】
【それは明確な反乱でもあったし、彼女の答え≠ナもあった。】



勘違いしてるよ、ロールシャッハ卿=Bいくら私達が誰かのレール≠フ上にいようと。
誰かのタイピングによる文字列でしかないとしても、私が考える≠フは私=B
私≠ェ私≠ナある以上は、この物語≠ヘ―――




                         私達の物語≠セ。

            これがマリアベル≠フ答えだよ、ロールシャッハ=\――院長さん





【そう言うと、マリアベルはいつものように柔らかに笑う。】


>>227

【そしてかえで≠ノも向き直ると「そうだよね?」と首を傾げて笑った。】
233 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 21:49:56.00 ID:Bbrz69m5o
>>224
【引き金は引かれることはなかった。カニバディールは舌打ちしながら銃を下ろゲバッ!!

>>221
【ギアもまた、必死に彼女たちを救おうと。応急治療を試みていたが】
【転移した時点で、それも不要か。ギアは、二人から離れているだろう】

>>223
【ライガへの返答は、元よりする余裕などなかったが。こと、ここに至ってはすでに】


>>224
【倒れ伏して消えたカニバディールを尻目に、ギアが進み出た】

まったく、貴方=c…貴女=H には驚かされるばかりで
さあて、しかしどうしたものでしょう。投げかけられた命題が大きすぎて

元来、私≠ヘ大した存在でなし、むしろこっち≠カゃ本当に下の方なんです
この認識を、さてどう扱ったものか、持て余しているんですよ

まあ、でもですね。勝手に動くもんですよ、「僕ら」って。別に、大して私≠ェ考えてなくっても
だから、ほら。そうやって、水槽に脳を浮かべてみたとしても

きっと、大丈夫です。そのまま、どこかで続いてますよ。「僕ら」は
そう信じてます
234 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 21:50:32.93 ID:FHL/nT/Ro
>>227

【動揺が在って尚落ち着くのはかえでの胆力か、或いは信じられる者の存在か、──── それとも】
【ロールシャッハはその様子を見て笑う反面、──── その奥底にある不安を拭いきれなかった】
【つまり、かえでの反応は "ある意味で最も効果的" であったから ──── 】

>>225


【 ──── ならばこの状態からハッピーエンドを探し出すこともまた、出来るのではないでしょうか 】


【それはロールシャッハの意思ではなく、"私" の意思に相当し、且つ同時に、 "私" の言葉として認識はされないのです】
【 "貴女" が動く以上、ロールシャッハも "私" もその催しには介入できません、──── ですが】


【──── 貴女が動くのであれば、ロールシャッハもまた、同じ立ち位置で戦えるのですから】

>>(エーリカ、リゼ)

【ロールシャッハはその表情を歪めた、イスラフィールの言葉、其れを信じる存在が居たのだから】
【ストックホルム急襲、その弊害を、ロールシャッハは認めざるを得なかった】



──── だから私は "管理" する、私は "恐怖" を糧に生きていく存在なのだから
恐怖を生むその源泉を永遠のものにすることで、私自身が永遠に生きていける様にする


──── 結局の所、君達はそれを認めないのだろうけどね、──── やれやれ




──────── 少し怖がらせすぎて、しまったかな



【ロールシャッハは二人へと向き直る、──── その根底を隠さずとも】
235 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 21:51:56.18 ID:qxWnDWXw0
>>228

「――――レグルスさん、レグルスさん――――!?
 一体どういうことですか――――!?」
――――し……知らなくていい、ラベンダー……お前は――――これは、世界を超えた――――"俺達"の会話だよ……
「――――!?」

【状況に、ついていけないラベンダー。ただオロオロと、様子のおかしい、しかし何らかの『筋』に沿ったレグルスの言葉、そしてロールシャッハの言葉を受け流すしかない】
【無理からぬ事だろう。周囲の事態によって、自らの認識が遅れてしまう事は、時に思考の空転を生む】
【ラベンダーには、何もわからなくなっていた】

――――い……痛めつけた……ハッ、冗談じゃねぇぜ…………これは『あのバカ』が、ノリノリでノッてる証だってんだよ……
それこそ、今の俺だって……よ……
――――む……無論、分かるぜ……今の俺だけの、特別な状態だってのは…………死にかけてるからこそ……俺にも『見える』し、俺を通して『あのバカ』が言うんだ……
――――そ……それに、それを言えばな……アルクの奴が、死んだ事だって……俺の左目が、ジャ=ロに持っていかれた事だって――――『あのバカ』の選択さ……
――――そ……それを、この世界の秩序の一部として、無理なく融和させてたってのに……だからこそ……誕生にも、滅びにも……意味があったってのに――――

――――てめぇ……てめぇは…………この馬鹿な企てのせいで……それを全部ぶち壊しちまい……やがったんだ――――

【ざらりと、左目の傷を撫でながら、レグルスは鼻白む。彼の言う理解など――――『今』になってみれば、当然の事に過ぎない】
【だが、それは『公然の秘密』のようなもの――――それをロールシャッハは、この企みを以って、暴き立ててしまった】
【これでは、この世界は――――ただの『電子の海の戯言』と、何も変わらなくなってしまう】

――――み……見ろ、だからこそ…………『あのバカ』を調子づかせちゃいけないラインまで調子づかせて…………『こんな事』に、なるんだぜ……?

【何か、確信を持った風に、レグルスは背後を振り返る。そこには――――それまでいなかったはずの人物がいた――――】

<――――私の名前がない事。それが最後の『良心』だったと、そういう事なのだな――――だが、こんな形で呼び出されて、気分の良いものではない……>
――――!?

【赤黒い材質のタイトな戦闘服に身を包み、茜色の長髪を『総髪』――――普遍的に言う所の『ポニーテール』の恰好に後ろ頭に結わえ】
【背中から肩口に掛けて剣の柄を覗かせ、スレンダーながらも形の良い双丘が女性らしさをアピールする体型の】
【――――顔に、紅色の『鬼面』を被り、深く涼しげな青の瞳をした目元と意志の強そうな口元をわずかに覗かせる、身長160cm前後の女性】

{――――いてはいけない人間をも、こんな事をすれば、呼び出せてしまう……世界のルールが、壊れた証しだな……}
――――ッッ!!

【そして――――くたびれたコートを着込み、ツンツンとした短い髪で、左目に眼帯を付けている深い青色の目をした男】

お父さんッッ!!
{カエデ……これは夢だ、そう思っていた方がいい。全部終われば、元通りだ――――終わらなければ、その時は……俺たちも、良くない形で一緒になってしまう……!}

【――――世界の法則が崩れた。もう、7年前に死人になったはずの男、ラギデュース=キャニドップ】
【そして、6年前に存在を否定されたはずの女――――緋沙】
【崩れた世界の壁の果てから――――『いてはならない存在』が、呼び出されてしまったのだ――――】

/流石に調子乗りすぎかもしれないので、その時は言ってください……!
236 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 21:53:15.58 ID:aFW1iTnO0
/>>229
【ジャ=ロがロールシャッハを打ち破る唯一の可能性、その奇跡に等しい一幕が、"私たち"全員の同意なのだろうと

【ジャ=ロがロールシャッハを打ち破る唯一の可能性、その奇跡に等しい一幕にあたるのが、"私たち"全員の同意なのだろうと

…以上、補足っぽい修正ですっ
237 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 21:55:46.04 ID:FHL/nT/Ro
>>229

【ロールシャッハは噛み締めた、どんな可能性や、どんな理論を提示しても尚】
【──── 自分を棄てない存在こそが、一番厄介である、と ──── 】


【柊ならば気づけるはずだ、ロールシャッハの能力は、あまりにも荒唐無稽であった、それはつまり】
【彼の見ている景色というものが、脳によって定義される "我々" の精神景色に相違ないという点である】


【──── 故に彼は傷つかない、彼を描く精神世界が彼が傷つくことを恐怖しているのだから】





【──── そう、つまり、この精神世界を "認識させる為に具現化させたこの空間そのもの" が、彼のアキレス腱なりうるのだ、と】




……やはり君は神殺しだよ、八攫 柊 ────



【ロールシャッハが右手を向ける、柊の両脚に強烈な負荷がかかるだろう、生半可な精神力では耐えきれない、圧力】
【能力の亜種であった、──── 念動力に近い、その足を止めて、攻撃を防ごうと────】
238 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 21:59:41.65 ID:AG0NCCGD0
>>228

「詭弁ですよそれは」

【ロールシャッハの言に対し、今度はきっぱりとこう言い放ち】

「ただの詭弁、あるいは机上の空論に他なりません」
「この脳達は、互いを正確に認識している訳では無いでしょう」
「統一意思で無い以上、無意味です、そして僕は認めない、そんな結末も世界も」
「人が人である以上、完全無欠は有り得ないんですよ!」

【本来交わることの無かった、それらが交わり世界を作る】
【そうして形作られた世界は、非常に脆くて危うい】
【だが、仮にそれら個々に逆の認識があったら】

「僕は『あなた』を知らない」
「いや、あるいは知っているのかもしれないですが、少なくともその場合『あなた』を『あなた』と認識していない」
「他の『脳』達についても同様だ、逆もまたしかり、同じ筈だ」
『まあ、違うならそれはそれで面白いけどねー!』
「あなたの言う理論は、初めから成立の余地は無いのですよ」

【ここでその銃E-ブラスターを構え、ロールシャッハに向けて】

「僕は、いえ、『私』はそれを否定する」
239 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:01:25.38 ID:FHL/nT/Ro
>>230

【盲目的な狂信者であった、然るにその信仰に僅かばかりの隙も無く、欠片ばかりの慈悲もなく】
【自らの盲信で他者を殺め、自らの妄執で冒涜を為す、けれどもそこに微塵の躊躇も存在しないのだから】
【得てして宗教家という存在ほど厄介な者は居ない、況や、それが自分自身の理論に執着するのであれば】


──── 類い希なる知性を持ちながら、その知性を何かに委ねると、──── 哲学的アポトーシスとでも名付けようか
けれども、今の僕にとって、最も対応に困る発想でもあるのは間違いない、だったらより端的な解決策をとろう


──── 生き残った方が勝ち、というシンプルなゲームだ



【ロールシャッハの左手に握られる大型の拳銃、──── 二人であっても理解出来ない、未知のフォルムをしていた】
【引き金を引いたなら、大凡考えられない程の早さで銃弾がばらまかれる、嘘みたいな大口径でありながら、冗談みたいな反動の少なさ】
【それでいて大量の銃弾をばらまきながら、全く反動を見せなかった、────】
240 : ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 22:03:27.95 ID:JEbGG14D0
>>231
――だが、それだけに残念だ、ロールシャッハ。
君が"ここ"までをやってしまうとはね。
一応、リーイェンを通して釘を刺していたつもりだったのだが。

【少女達が代弁をしているが故に、言葉に感情は浮いていない】
【しかし、それでも首を振るような仕草が見て取れたろう】


物事には程度が必要なのさ、ロールシャッハ。
行き過ぎれば、物語として成立し得ない。


それは果たして、世界の滅亡よりも厄介なことになるだろう。
だから能力者達も、君の言葉に素直に同意など出来まいよ。




――そして、ロールシャッハ。
これは更に残念な話なのだが。

仮に彼らが、同意したとしても、やはり、君の手では、護ることは出来ない。
君に見えているものもまた――結句のところ何層と連なった階層の途中――"虚構現実"に過ぎないのだから。



【少女達は――散開し、"水槽の脳"を薙ぎ倒した】
【硝子を叩き割り、中に入っている脳を踏み潰す――それを達成し得るまでに、数秒と掛かるまい】



つまりは、こういうことだ。
241 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:05:50.91 ID:FHL/nT/Ro
>>232

【──── 例えば完全に詰みまでの道が決まった盤の上、──── 何度もその盤面を見つめ直す】
【手順を誤った認識はなかった、実際間違ってはいないのだろう、彼は淡々と最善手を打ち続けた筈だ、──── ならば】



【──── そこに咲いたのは妙手、極限にまで練り上げられた神の一手が、彼を上回っただけの事】



……認識の重要性については散々説いたつもりだけどね、神を殺したいとは君の言葉だろう
"君達" はもう認識してしまった、だとすればもう、君の物語は終わりを告げた筈だ


──── それでも受け入れられないのなら、君には退場して貰わなければね


【アリア達に向けていた銃口をマリアベルに向ける、──── 放たれる銃弾の乱舞、一人で作り出す戦場の如き弾幕】
【微かな焦燥があった、否定するには、あまりにも足りない】
242 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 22:07:48.24 ID:JEbGG14D0
>>234

【 えっやっていいの? やっていいんですね。じゃあやりますけどお、 】





………………え? 何? なになになに、みんな何言ってんのかよくわかんない、
めっちゃ怖い……えっあたしの名前書いてある脳味噌とかあるけど、え?
これがあたし? ンなわけないじゃん、あたしここに居るのに……

【――――おろおろと、赤い髪の少女は周囲を見渡しては困惑しきっていた。そうして】
【周囲の人々――彼女が知っている人に限るけど――を見て、やっぱり首を傾げるのだった】

わかんない。■■■も、エーノさんも、レグルスさんも、ラベンダーちゃんも、かえでも、
ここにいるじゃん。生きてるじゃん。脳味噌なんかになってないよ?
……あ、このなんかよくわかんないキモい人、この人は脳味噌になっちゃってるけど。

あんただってここにいるじゃん、ロールシャッハ。そうじゃないの?

【この世界はこの世界でしかないんだから、少女は、なんにもよくわからないという顔をする】
243 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:10:41.46 ID:FHL/nT/Ro
>>233>>238

【ギア・ボックスとライガ、──── 存在は違えど、二人が抱える命題と、其処に対するアプローチは近い】
【彼の認識は甘かった、否、正確にはきっと "私" の見通しなのだろう、──── それならば】
【再び対峙することに異論はなかった、結局の所、之が正しい答えに相応するのだから】


──── 此処まで真っ向から否定されたなら、僕も少々憤慨せざるを得ないね
大分かみ砕いて説明したつもりだけども、どうやら、通じないらしいね ──── それなら

教えてあげよう、僕の示す言葉の意味を


【右手を二人に向けた、──── 発動する念動力、ライガの手がコントロールを失い、ギア・ボックスへとその銃口を向けるだろう】
【間髪入れずに発射される筈だ、少なくともこの状況下でライガが発射を阻止するのは難しい】
【──── あるとすればギア・ボックスの反応次第だが……?】
244 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 22:13:13.98 ID:XDnSkEvG0
>>239


 「 ─── 神を信じるが故に、霊魂を導出した訳ではないわ。」
    「私が私である為に、自分の意志と知性をもって、選んだの。」
        「これが私の答えよ。貴方とは、決して分かち合えないとしても」


【弾幕の前にアリアは立ち塞いで、 ─── 然して何れの弾頭も、確かに彼女の身体を抉るとしても】
【致命傷には成り得ぬ銃創に留まるのだろう。その影から飛び出すのは、ならば、一人しかいない】




        「なあ」





        【肉薄。雲耀。復讐するは、我にあり】



        「オレ、 ─── 今」「最ッ高にビビってるぜ。ロールシャッハ。」
「オレが誰かの操り人形なんじゃないかとか」「この世界は全部オレの妄想なんじゃないかとか」
「シグレと過ごした夜だって全ては夢幻なんじゃないかとか、」「 ─── そんな事考え出すと、夜も一人でションベン行けやしねえよ。解るだろ?」


【そう述べる口許は然して酷く陰惨に吊り上って笑っていた。 ─── それもまた認識の作用であり機序であるのだろう】
【彼がそう思っているのだと強弁するのであれば、意識のうちにそう認めるのであれば、そうなる。それが今世のルウルならば】

                             「 ──── だから」「もっ回、燃えろや。」


【今一度であった。 ─── ミレーユ自身の孕む/ロールシャッハの含む恐怖が、火に焼べられる。ならば互いの内奥から急速に育ち上がる、黒い炎】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 22:14:51.50 ID:HUsOZ0yN0
>>232

【――――びくり、と、少女の指先が跳ね上がった。マリアベルのことを心配してきたのだろう表情が、刹那、理解できぬものを見たかのように】
【そして事実理解できないものを見てしまったのだろう。――彼女はどこまでもさっきまでと地続きであった、この場所が自分の世界ではないと疑う理屈すら知らないみたいに】
【結局彼女はどこまでもどこまでも神様に庇護されている証拠でもあった、――そういう風にできていた。誰もその過去があったと証明できないのに、それは、"あった"から】

【――だから神様だってお茶会をする、今日の紅茶もいつも通りのティーバッグ。お茶菓子はないけれど、桜色の蛇が勝手に持ってくるから、それでいい】
【――そもそも鬚ィ隕矩「ィ蟄は食物を必要としない。必要があってそうする以外に食事をしない。飲料も本来ならば必要ではないが、紅茶の時間だけは、毎日、用意する】

【「だからあ。この前言ったでしょ? "あっち"で、この前、助けた子。あれに憑いてた蛇が、うちの蛇なんだって」】
【「七百年前のことなら"同じ"だと思って朱音に聞いてみたの。そしたら、――」】

【「――ああ、いいよ、ボク、あんまり過干渉すると怒られちゃうからね。君にとっての"あちら"は故郷だから、いいけれど」】

――――――えっと、マリアベル、さん? そう、って、何が……ですか。えと――、"こんなの"、悪趣味ですけど、
……みんな、どうしちゃったんですか? あれですか? なんか、こう、錯乱みたいな……。……。あれ。私、無意識でなんか、阻害しちゃって、ますか?

【「ボクが関わっていいのは君たちのことまでだからね」】
【赤黒の瞳をした神様が嘆息する。――「お茶するのに楽しい話題の一つもなくって、どうするのよ」。ごそり取り出すのは、パイ菓子、チョコ味、チョコのかかったやつ】
【大人のリッチチョコとか書いてあった。大人びた風情の欠片もなく齧って紅茶を飲む。そうやって平和な時間を過ごすなんて、どこまでもありふれた少女みたいに】

>>234

【ええと、と、少女は惑う。けれどそれは決してありえてはいけないものを見てしまったというよりは、初めての都会、見知らぬ駅、迷ってしまったお上りさんのように】
【探せど探せど北口を見つけられないかのような、素振りだった。――そして垣間見ることがあるのならば、彼女はやはり蛇に愛されていた、どこまでも、そう決まっているから】
【然るに蛇に呪われていた女の子なんてどこにもいなかった。事情を知らぬ女の子がさっきまでそこにあったからと今はないおもちゃ箱を探してしまうみたいに、そして、】

【「それにしても、あの子は存外に強情っぱりだね。やっぱり君を喰わせておいた方が、神様として安定したかもしれなかったのに」】
【「――やめてよね。もういいじゃない。それに、気づいたの、あたしがわたしと同じに戻るのは、別に、いいけど」】

【「――――――結局、人間と和解してないんだから、もっかい祟り神を産むかもしれないじゃない?」】

【――蛇に呪われているって信じていた少女は必死になって、蛇に赦される方法を探していた。たったのそれだけのお話だった】
【それはさながら青い鳥は最初から家に居たみたいに、――堂々巡りの遠回り。それでもそろそろ家に帰り付く頃、なら】

>>242

【――銀髪を揺らす少女が困惑しきった顔で貴女を見ていた、周りの人がみんなどうかしちゃったって訴える目をしていた、奇しくも、シグレと似通った意見を抱いて】
【どうしましょうって言いたげだった。困惑していて、だけど、彼女は限りなく異常を感知していなくて、いないから】
246 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 22:15:29.72 ID:FHL/nT/Ro
>>235

【正しく荒唐無稽な話であった、丹念に論理を編む筈の存在が描くのは、論理と呼ぶには暴論に近い】
【けれどもそれは受け入れられる、──── それが理解される土壌を作り上げたのは、他ならぬ "私" なのだから】


【──── それ故にこの催し全てを、グランギニョル神話と名付けたの】


……随分と刺激的な解答だね、無論その道理も存在しうるけど、──── けどね


【他でもない "貴方" がその手段を執るとは、全く予想できませんでしたね──── 】



──── どうやら君達にも、受け入れて貰えないみたいだ


【ロールシャッハの左手に握られる銃、放たれる銃弾は、其処にいる四人を包み込む勢いで掃射される】
【最早弾幕であった、拳銃という理論を覆すほどの暴力的な道理が襲いかかる】
247 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/10(土) 22:18:02.72 ID:aFW1iTnO0
>>237


【一歩、】


【また一歩、】

……私に、その勝負を挑むのは――――――――今だからこそ分が悪いと分かるでしょう?
底が見えた邪神と、決して諦めることのない兇器――――こうして見えるのならせめて、戦いの果てに潰えてみせて。

【精神を屈させようとする圧力を、撥ね除けながら前に進む。兇器は、まるで緩みを見せず】
【理を識らず、神殺しの名を忌みも歓びもせず、より護りたいものを護るために――恐怖の影に迫り続ける】

【彼を斃すことを忌みながら、それ以上の意志力を以て滅ぼすと決める。――――それだけで。世界は、ロールシャッハを護ることを已めるのだろう】
【直前までは、そうでなかった。まさしく無謬の理のごとく、無形の邪神として君臨して】

【端的に言って――――勝負に出てしまったから、彼は斃れ得る。そう導いた何者かの可能性を消して、自分たちの闘争だとこの世界に刻んだ】
【なぜ、彼がこの勝負に出たのかは。或いは、己の“戦う理由”――生まれ落ちた理由とさえ思える、あの願いにも重なる様で】


悪いユメは、これで、お終い――――

【一切の慈悲も容赦もなく。もはや死ぬ者を、介錯するかの様に斬首の刃を抜き放つだろう】
【生存の可能性も絶無でなどないはずで。もしも、シャーデンフロイデの生を願ったほどに、ロールシャッハの生を願えたなら――――】
【精神を投影するこの世界は、きっとその生を定めるはずだ。世界を護らんとする者を、心底から憎悪することは、どこか難しかった】

【だから―――― 一抹の哀悼をも、口にすることはありえなかった】
【これは、飽く迄自分自身の意志で。この罪は、己だけのもの】
【最期にせんとするこの光景を、決して忘れぬ様にと目に焼き付けながら。赦しを求めることなき罪を、兇器は、この一撃に選び取った】
【この先があるのならそれも構わない。彼の“生”、そのすべてを刻みつけられることさえも、“人間”は望んだ】
248 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/10(土) 22:22:05.64 ID:FHL/nT/Ro
>>240

【果たして "私" の試みに最初から無理があったのだろうか、此処に至るまでの下準備にどれだけかけた事か】
【万が一の可能性を作ろうとした、億が一でも構わなかった、──── それでも成就には程遠いのなら】
【結局の所、物語は現実の延長線上には存在しないと、最初から決まっていたのでしょう】



【砕かれる脳、飛び散る髄液、──── それは確かな夢の終わりであった】



【ロールシャッハは静かに其れを見ていた、戦いの最中、彼には邪魔をすることが出来なかったから】
【結局の所、彼が見ていたのも、彼が見せていたのも、──── この世に僅かばかり現れた "我々" も】


【──── 全てを指して曰く "胡蝶の夢" であると】



──── それでももう僕は全てのカードを切った、それならば、戦い抜くしかないだろう
可能性は最早那由他の先にある、それでも、──── 賭けてみる価値はあるのだから


【散開する少女達、その足下に出現するのは、骨だけになった "手" であった】
【手は恐るべき握力で少女の足を掴もうとし、可能ならばそのまま握りつぶそうと試みる】
249 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:26:33.80 ID:FHL/nT/Ro
>>242

【──── 思えば、ロールシャッハにとってこの少女は何処までも "鬼札" であった】
【電波通信のインシデント、その目論見が失敗したのは、この少女の繊細さが故に】
【そして今、本能的な聡明さが、その現状を "正しく" 認識していた】

【──────── 更に先、きっと "鬼札" であるその意味を、理解するのだろうから】


僕が不定形の存在であることは、君が一番よく知っているだろう、僕は恐怖をもたらす、どんな存在にでもなれる


──── 本当に、君が一番よく知っているはずさ



【ロールシャッハが自身の右手を顔に沿わせると、その顔立ちが "変わる" 正確には、夕月にだけ、見える姿が変わる】
【それは、夕月を殺してビデオを撮ったあの "男" の顔であった、彼女の恐怖の代名詞を、彼は顕現させる】


【──── 悪趣味な催しであった、けれども──── 】
250 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 22:32:37.59 ID:TGNFsfh00
>>241


【銃口を向けられて尚、マリアベルはあっけらかんとして笑う。もはやそこには完全な個≠ェあった】


ああ、さっきまでのクソ野郎≠ムンドゥス≠ニして定義しろって事?
だからさ、違うんだよね。私≠ヘ私≠ネんだ。どっかの誰かがレールを敷いているところで変わらない
レールを敷く人≠ェ分かったからなんで私の物語が終わるのかね?


ありがとうロースシャッハ=Bロールシャッハテスト≠熈ストックホルム≠熈ジョージ・オーウェル≠熈動物農場≠


                        この世界には存在しない虚構だよ



【マリアベルは銃弾を避けようとも、弾こうともしない。銃弾はマリアベルに到達する寸前で勝手に燃え尽きた=z
【それはマリアベルの異能の力か、もしくはロールシャッハ≠フ存在そのものの―――】



だけど私はロマンチスト≠セからさ―――共に逃げないかい?



【そしてあろうことかマリアベルはロールシャッハに手を差し伸べた、結局のところ彼女は―――】


>>245

【困惑するかえでを見てマリアベルは声を上げて大笑いする。それはとても幸せそうな顔でもあった。】


アッハッハッハッハッ!いやーやっぱりかえでは可愛いね。なんか睨まれてる気もするけど………
ありがとう=B貴方は私にとっての福音≠セよ。



>>233


【―――――ふと、ギアボックスの近くに誰かがいる。】


あーあ、カニバディールの奴抗った挙句消えちまいやがった。なんか最近アイツ汚れ役ばっかじゃねーか?


【その誰か≠ヘギアボックスの背後から語り掛けてくる。振り向くことは叶わない。むしろギアは振り向かない方が良い】
251 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:33:41.81 ID:FHL/nT/Ro
>>244

【ロールシャッハは拳銃を棄てた、彼にとっては造作もない事だ、ある意味では彼の本質とはそこに近い】
【恐怖とは厄介である、恐怖とは何物にもなりうる、恐怖とは痛烈である、恐怖とは全てに優先される】
【矛盾無く忌憚なく、我々を、我々から、その尊厳を何処までも軽く奪い去ってしまうのだから】


──── 嗚呼、夢だよ、君が過ごした全ては、君が見ていると "錯覚" しているだけにしか過ぎない
君が愛した女性も、君が愛する少女も、ただのデータ上の存在だ、それを自覚せずに過ごしているだけなのだから
その恐怖を認識しなければならない、それを正しく受け取ったならば、今本来君は此処に立ててすらもいない


【ロールシャッハの内部から炎が燃え上がる、轟々と燃える黒い炎が周囲を描き出す】
【彼は徐に自らの胸へと腕を突き立てた、そうして取り上げるのは、燃えさかる炎の根源】
【存在するかも分からない根源、けれども、彼の能力を持ってすれば、そういうものを作り上げる事すらも可能であった】




悪いが恐怖に燃えるのは君一人でいてくれないかい? 僕は原初から、そんな心の働きなんて持っていないんだから






──────── 一人っきりでビビってろよ



【彼はその手に持った炎をミレーユに押しつけようと試みる、肉薄する距離は、何処までも互いの身体を焼いて】
252 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 22:35:40.38 ID:AG0NCCGD0
>>243>>238

――僕らは完全無欠じゃない、原型を愛せるわけではない――

「いくら言葉を尽くしても、無理ですよ『あなた』には」
『私たちは私たちとして、僕達は僕達として既に生きてるんですもの!』

【――余の自由を余以外が定めることは何者にも出来んよ――】
【否定の意思を明確に伝え、引き金を引こうとする】
【だが、ここでロールシャッハが取ったやり方は、少々、いやかなり意外なものだった】

「なッ!?手、手が!?」
『ライガ!?ちょっとどうしたの!?』

【手がコントロールを失い、E-ブラスターの銃口が向けられる】
【向けられた先は、ギア・ボックス】

「ギアさん!!逃げて下さい!!!!」

【そう叫ぶのが精一杯の抵抗だった】
【あがいても、力を込めても止まる事は無く】
【やがて間を置かずに、その専用口径の弾丸は発射されるだろう】
253 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 22:35:43.09 ID:qxWnDWXw0
>>246

――――わ……悪いけどな、お前の論法……それを肯定していった先が……この『有様』なんだぜ……?
<だから言っただろう、痴れ者……お前の繋げた先の概念は、決して繋げては成らなかったはずの世界……!
 そして――――お前の『先』にいる"誰か"……『だからこそ、ロールシャッハは、ここで散らなければならない』……そう、なんだろう……?>
{……俺は、所詮、ただの始まりに過ぎない。そして、その役目ももう終わったんだ――――掘り返してはならないものを掘り返した、その結果が、これで――――ッ!!}

【敢えて、状況に倣った呼び方をするのなら――――『1番目』のラギデュース、『23番目』の緋沙、そして『30番目』のレグルス】
【彼らは、この世界の全てを認識した。そして、その果ての『上位世界』を認識してしまった――――それ故に、条理は捻じ曲げられ、死人は蘇る】

【――――本来ならば、それは『ただ認識しただけ』では、ありえなかっただろう】
【/したらばのラジオスレの様に】
【だが、ロールシャッハの築き上げたこの状況が、その不条理を実現させてしまっていたのだ】
【/脚本に乗ったからこそ、ラギデュースも緋沙も呼び出されたのだ。特に緋沙など、本当の意味で『いてはいけない』存在なのに】

「――――みんな、何を――――!?」
ッ、ラベンダー伏せとけ!!
<ここからの事を、認識するな、お前は認めるな、理解しようとするな!!>
{カエデッ、お前はまた、この世界の中に――――『正常』を取り戻したこの世界の中に、帰っていかなければならない。だから……!}

【それは、拳銃弾のそれではなかった。咄嗟にレグルスはラベンダーを突き飛ばし、その嵐から庇う】
【そして、本来なら一撃一撃が致命の一撃であるはずの銃弾が、雨あられとなって降り注がれた――――】

見ろよ! 周りの『みんな』は、お前の論法を真っ向から否定し、そして拒絶してやがる!!

【先ほどまでの、憑りつかれたような動きは何だったのだろう。レグルスは、完璧――――否、完璧以上の棍さばきで、銃弾を弾き防いでいく】

<ッ…………血を流せば、私は強くなる……お前の『向こう』にいる者は、知っているはずだ……! 『無光』赤:二種――――『地烈』!!>

【わざと銃弾を浴び、出血した、その血の赤を魔力に変換して、地面を走る衝撃波を放つ緋沙――――】

{――――お前の論法を肯定し、その先を行けば……お前の力は、限界にぶつかり……そして、俺たちの奥にいる『あいつ』は、自重を投げ捨てる……!}

【そして、ラギデュースは――――まるで、無敵のロボットか何かの様に、銃弾を真っ向から浴び、その全てをはじき返してしまう】

――――見やがれ、千日手だ!! こんな事の果てに、世界のどんな未来がありやがるッ!!
お前は世界的自殺をして、そして世界の意味を壊そうとしているだけだ!! それとも……今ここで、意味を失った世界に、意味を取り戻すために、死んでくれるってか!?

【窒息死した肉体とは、全く思えない動きで、レグルスは銃弾の一瞬の隙をつき、ロールシャッハへと殴り掛かった――――】
【/自重を捨ててしまえば、そしてそれが理屈として許されてしまえば、こんな形の埒ない進行が待っているだけ――――という良い例である】
254 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 22:36:10.19 ID:TGNFsfh00
>>250
『なんかおいしそうな名前になってしまいましたすみません…』

×ロースシャッハ⇒〇ロールシャッハ
255 : ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/10(土) 22:36:22.64 ID:JEbGG14D0
>>248
君がもし、その座まで手を届かせるとしたら――その時は、この世界が真に終焉を迎える時なのだろう。
だが、それは奇しくもゼノンのパラドックスに似ている。
永遠にたどり着けない到達点だ。

【彼等の中には、"上"を呼び出している者もいるのだろうが――それが世界真実であることなど、誰にも保証は出来ない】
【故に"水槽の脳"を破壊し、それらを潰えさせたとしても――無限の層が連なる中の1層だけを中抜きにしたに過ぎない】


――これが我々の解答だ、ロールシャッハ。
"この世界の真理に気付いた"と設定された道化の男。
最後の最後で君は脚本家から、役者になることが出来た訳だ。



求めるのならば旅立てば良い。
無限数を数えた後に亀に追いつけるのかを、試すのも良いだろう。


しかし――それはここではない。


【少女達は簡単に骨へと足を掴まれ、握り潰される。絶叫を上げて少女が転げ回るが、アレフが生み出したホテルは更なる少女達を出現させる】
【ロールシャッハは戦いに手を取られて、こちらに意識を割けないのなら――脆弱でも数こそが最適解】


連れて来たのが彼らで正解のようだ。
全てを破壊して、私は君の空想を証明しよう。
256 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 22:40:58.31 ID:Bbrz69m5o
>>243
>>252
【向けられた銃口から撃ち放たれた弾丸は、ギアを撃ち抜く】

――――平気ですよ、ライガさん
今、この場ではこちらもそれなりの自由が効きます


【倒れ伏す。起き上がる。ギアの首の横から、カニバディールの頭が生えて、歯で銃弾を止めていた】

「……元々は、私≠ヘ「私」がやりたくて、ここに来たんだ」
「ならば、この「カニバディール」なくして、この場は始まらんだろう」

お前とデュアル兄弟の物まね何て最悪だよ

【ゆっくりと向き直る。ロールシャッハを睨む。三つ目と二つ目。異形と人形】


「いやはや、この上憤慨か。まったく、やりたい放題やってくれる」
「それで、これが何の解答だ? なんというか、「強敵」すぎるよ、お前は。皮肉だってわかってるか?」

>>250
「……全くだ。だが、元々私の本分は汚れ役と言えるだろう」
「だから、群体のようなこじつけと共に、半不死にまでなったんだ」

【生えたカニバディールの首が、返答した。しかし、ギアは振り返らず、だからカニバディールも振り返れなかった】
257 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:46:03.86 ID:FHL/nT/Ro
>>245

【──── "貴女" は知っている、否、きっと、この状態に於いて、"貴女" だけが知っている事がある】
【それは一瞬だけ、この戦場を離れる思考であった、本質的に伝える必要のない出来事であった、けれども】
【打たれた一つの大きな楔の意味を、"貴女" はきっと知っているのだから】


【──── アリアは既にロールシャッハとの戦闘を開始していた、戦いは激しさを増して】


>>250

【燃え尽きる銃弾を見ていた、それは自分自身にベットした札が燃え尽きる作用に似ていた】
【薄く彼は微笑む、──── 役者という土俵では、マリアベルに適う筈が無かったのだから】
【或いはそれは丁寧なラブロマンスの一端として、若しくは其れは悪趣味な演劇の手法として】

【──── 確かなのは一つ、何処までも、遅すぎたから】


誰も彼もが君のようにロマンスに生きたなら、僕の存在価値もまた別の形であったのかな、それを願っていた訳ではないけど
君は変わったヒトだ、この状態で尚、僕に対してその手を向けるんだもの、──── ああもう



ニンゲンの心なんて、──── さっぱり分からないや



【彼は拒む、──── もうその手は何かを握れるほどに、十分な存在を持っていないから】
258 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 22:49:49.71 ID:JEbGG14D0
>>245

んー? んー……よくわかんないけど、なんかエー……ミレーユさんも普通にやってるしさ、
やっちゃっていいんじゃない? ロールシャッハ。今ならブッ殺せるっぽいけどお。
みんなどうしちゃったんだろうね。

【肩を竦めて困り顔。二人だけ置いてけぼり喰らっちゃったような気分。であるなら、】
【会話の内容がどこまでも、浮き上がって聞こえちゃうのも仕方のないこと、なのかもしれず――】


>>249 >>エーノさん

――――――――――――ッ、あ、っ、嫌、それいやッ、やめてよ、やだ!!
いや、いやだああ、………………エーノさん!! 助けて、こわいっ!!!

【それは本能から拭い去れない恐怖だった。自分を辱めて殺した汚らわしい男の顔。見るだけで】
【なんにもできなくなってしまうくらいに、刻み込まれた恐怖の象徴。であるなら、彼女は】
【「両目を塞いで」「好きな人の助けを待つ」――――、だって、】



【 それがこの子の設定なので、ね。 】
259 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 22:50:04.75 ID:FHL/nT/Ro
>>252>>256

【ロールシャッハは追撃を打てなかった、肉薄するミレーユに相対するのでそのリソースを多く使っていた】
【かつての彼は不定形の怪物であった、けれども、存在を限りなく説明した上で、その余白はもう存在しない】
【ならばそれは、倒しうる一人の化け物でしかなかった、──── その道理をライガ達ならば理解できるだろう】
260 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 22:50:29.50 ID:XDnSkEvG0
>>245


「 ────………… 私も、良く解らないわ。」「啓示とも呼べばいいのかしらね。衝動に、駆られて。」


【無数の銃創に溺れたアリアは、 ─── 酷い出血を脚元へ池のように零しながら、それでも確かに少女の側にいた。】
【然らば背中を預けろと命じるのに同義であったろう。仄暗い輝きが儚い色合いを孕んで、創り上げるのは】


>>242>>251


 「懐かしい観念ね。けれど何よりも貴方が"其処にいる"ことが、私にとって代え難い証明よ。」「神様も幽霊も、本当なら私は信じるつもりがなかった」
  「"貴方達の御陰"。ねえだって、そうでしょう?」「肉体なんて無くったって、私の魂は汚せやしない。貴方はただ、己れは"穢れうる"と信じているだけ」


【 ──── 呼び出される"機関砲"/GAU-8 アヴェンジャー。ガトリングガンと呼ぶにも余りに巨大なその威容は、徐に回転を始めた七ツの銃身より】
【吐き出される分間数千発の30mm焼夷徹甲弾。それは弾幕であり、運動エネルギーの暴威であり、然して確かにロールシャッハだけを狙っていたのならば】



       「それがてめえの本性か。」「 ──── そう怒るなよ。綺麗な顔が台無しだぜ?」



【 ──── 互いの炎を、そしてミレーユは"白い"氷を生じさせながら、逼迫たる異能の鍔迫り合いに】
【辛うじて彼は拮抗してみせていた。 ─── もしも白い氷にロールシャッハの触れるなら、ひどくそれは"重さ"を与え】
【そうしてまた立ち向かう黒い背中が、確かに赤髪の少女の一拍を求めてもいた。信じていた。ただ彼もまた】
261 :男の声 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 22:50:48.52 ID:TGNFsfh00
>>256

ったく、まだ気まぐれで大昔にやった得物を使ってるからだ。
柊ちゃんも相変わらずの融通利かねぇクソ女みてぇだし、―――玩具屋はちっとはマシになったか。


まぁいいや―――上げてやったんだ、せめて醜態晒しまくって長生きしろやクソ肉屋<qャハハハハ。


【「そんじゃなー」と男の声は遠ざかっていく。それはまるで泡沫の悪夢のようだった。】
262 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 22:59:07.48 ID:XDnSkEvG0
>>258

【 ──── 目を閉じる貴女に触れるのは冷たさ/温もり。優しく髪を撫ぜて、それでも瞼を開こうとするなら、そっと指先が咎める】
【確かにそれはエーノの囁きであるに違いなかった。 ─── だが現実に彼は、己れが仇敵と交えるものを持つが故に、何故】


       「 ─── 大丈夫。ボクがいるから。だから」
        「やろう、シグレ。 ─── そのまま、目は開けないで。ボクが導く」


【であれば彼もまた、ただ信じてくれと願っていた。 ─── 瞼を開ければ、きっとその本質も、理解させてしまうだろうか】
【自身の繰操る氷像に、黒い炎の温もりを与えた、虚空に浮かぶ仮初めの腕だけがシグレを抱き締めていた。それが今は精一杯であるとしても、】
【瞑目のまま"それ"に腕を引かれて向かうのならば、 ─── 確かに彼の背中はそこにあって、嗅ぎ慣れた甘い香りも、無音なるフリルの柔らかさも、人肌の温もりも、】
【そうして繋がれる左手同士の恋人結びを許すのであれば、後はただ立ち向かうより他にないだろう。「ボクに力を貸してくれ。」 ─── そんな、酷く大雑把で/だからこそ信頼に汪溢した言葉も、添えながら】
263 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/10(土) 23:04:58.53 ID:AG0NCCGD0
>>256>>259

「ギアさん!?」
『え!?ちょっと待って、これって……』

【放たれた弾丸だったが、それはギア・ボックスの首の横から生えたカニバディールの頭部】
【それが、口で弾丸を噛み止めていた】

「なるほど、便利なものですねこの状況も」
「感心してる場合!ほらさっさと戦う!」

【見れば、ミレーユとロールシャッハがまさに戦う最中だ】
【追撃も、あるいはそれ以上の何かも無く、ロールシャッハに余裕が残されていないことを感じさせる】

「だから言ったでしょ、完全無欠じゃないって……」
『やっちゃえ!ライガ!』

【膝をたたみ、そして一気に伸ばす】
【ロールシャッハに向けて駆け出し、そして跳躍する】
【そして空中で右足を突き出し、迫る】
【全力を込めた飛び蹴りだ】

「ミレーユさん離れて!!」
「これが、僕の『私の』『俺の』『わ、たし、の』『あたしの』『私(わたくし)の』答えだああああああああああああああああッ!!!!」
264 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/10(土) 23:06:57.59 ID:Bbrz69m5o
>>261
お、前――――!!! レ、ギ……
くっそ、何て夜だ……ああ、マシになったよ。お前のおかげだクソったれ……

「……くっふはははっはははは!! 全くだ!! 何て夜だ!!」
「ええ、ええ、それこそ私の本懐。どこまでも醜く、生き足掻いて見せますとも……蛇王」

【ギアは苦虫をかみつぶしたように漏らし、カニバディールは大笑いしてギアの右手を挙げさせ左右に振り、泡沫の再会に別れを告げた】


>>259
「さあて、そろそろいいだろう? ロールシャッハ」
……もう、退場の時間だ

【ギアの身体が、ゆっくりとカニバディールの戦斧を。『彼』から下賜された品を、構えて】
【雷の力を、全開にして。その場全てを消し飛ばさんばかりの勢いで、ロールシャッハに叩きつけようとするだろう】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/10(土) 23:09:42.12 ID:HUsOZ0yN0
>>250

【――――マリアベルの仕草に、彼女はひどく驚いたらしかった。びくりと肩を跳ねさせて、けれど、その幸せそうな顔に、文句だって言えなくなるなら】
【ひどく解せぬ顔でありながら文句ひとつも言わないのだろう。ただしやはりついていけていない顔をしていた、ことがことなら説明しろと詰めたかもしれなくて】
【だけれども、――かつて確かに優しくしてもらった人が、たとえよく分からない理由によってでも悪くない顔をしているなら、いいかなって、ことに、してしまう】

――――、もう、なんの、話、ですか? 私、全然、分かんないんですけど――。
ありがとうも何も、――まあ、これっくらいの介抱なら、いつでもしますけど……。……見慣れてますし、別に。

【ぱちりと丸くなる眼差し。可愛いだなんて言われてもどこ吹く風、限りなく言われ慣れているみたいだった。そんなの知ってますよって態度を取る、それに】
【何より愛しい人の前で、他人に顔を真っ赤になんてしたら悲しませてしまうから。――うふふって笑い声、なんだかんだ脳裏で判断したみたいだった、】
【つまりなんてことなく彼女は理解する。――生きているなんてきっとそんなものだった、どこまでも自分に都合がいいフィルター越しに世界を観測するのが、命だから】

>>258

【――はて、と、少女は首をかしげる。そうしたら長い白銀の髪が雪崩れた、彼女にしてみたならば、周りの人間がみんなおかしい】
【あるいはそれこそバグめいた挙動なのかもしれない、なんて――。そうしてまた彼女はその理屈を勘違いする。自分は世界に対する色眼鏡を、ある程度自由にできるから】
【素知らぬ間に何か無意識に"阻害"してしまったかと思ってしまう。――限りなく病み上がりであるという自己への評価とともに。だから、】

そう、です、かね――――――、っ、

【転瞬に色合いをがらりと変える仕草に、少女は惑うのだろう。けれどその刹那だった、傍らに立つ人影、認知するなら】

>>257>>260

――――――わ。――うぁ。え。アリア、さん? どうし――、

【振り返りざまに、少女はあどけない顔をぐうっと歪めるのだろう。どうして気付かなかったのかすら、――見当がつかなかった。何かおかしい、何かがおかしい、誰かがおかしい】
【少女は眼を丸めてアリアへ触れるのだろう、そうして求められるなら痛みをすべてもらってしまう気だった。勝手にしなかったのは、――さっき、駄目と、言われたからか】
【そうして何かを求められるなら、限りなく従うのだろう。はたと瞬く彼女はいつも通りだった/さっきから/その前から/ずっと/、鈴の音も小鳥の囀りもどこにもないでしょう?】

【(そんなの/この世界には/始めからなかった)】

――――――――――――アリアさん、私ね、アリアさんのこと、だぁいすき――、ですよ。

【――だからか、ふとした気まぐれかもしれなかった。少女はひどくあどけなく破顔して一度アリアを抱きしめるのだろう。泣かなかった。呼びかけてくれたから】
【そうしてその声に応えたいから、――胸元から見上げてにこと笑う。そうして離れ行くなら、二人はきっと同じ香りがして。だのに何かが違くて。だけど、私たち、二人で一人だから】

【――――見つけた半分を手放そうとしないのは、彼女もまた、おんなじ、だったから】
266 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 23:15:50.56 ID:JEbGG14D0
>>262 >>ロールシャッハさん

ッ、ん、――――――――、

【他ならぬあなたにそう言われるのならば、逆らう道理はない。ぎゅうと目を瞑ったまま】
【一歩一歩、確実に踏み出して。左手を難なく貸し与える、そうして、恐る恐る目を開くなら】
【――――やっぱり怖くないと思える。冒涜的な術の介入なんてなくても、なにも、】

【だから、】


――――――――「おいでませませ」、「マックス」あーんど「カスパール」、……すぐリリースしちゃうけど。


【せっかく喚びだした銃は速攻で棄ててしまった。ぽいっと放った地面に、赤色のラインが走って】
【一ツ描くは魔法陣。そこから喚び出すものなんて、ただのひとつしか、ないんだから、】


「大魔砲召喚」、――――――――「我が愛しの鉛の悪魔、」


【 これ読んでくださってるみなさんもなんとなく声に出していただいて大丈夫ですよ。はい、せーの 】



          ―――――――――――――――――――――≪ザミエル≫ッ!!!
267 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/10(土) 23:16:50.77 ID:TGNFsfh00
>>257


【手は取られない―――それは分かり切っていた事であるし、でもあるいは。】
【マリアベルはとても悲しそうで、それでいて微笑んだ。それがきっと―――。】


                 さようなら。私の神様=B



【マリアベルが手を下すことはない。ただ言葉による別れ―――すなわち存在の消滅を認めた】
【同時に、マリアベルはロールシャッハの事を神≠ニ認識した。けれども彼女一人ではきっと―――】
268 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 23:23:00.98 ID:XDnSkEvG0
>>266

【"その名前"を呼び出すのを聞くのは、きっと彼にとっては初めての事だった。なれば静かに笑う無垢さは愛しげで】
【 ──── その砲火の放たれるを、彼もまた確かに待っていた。共にどこまでも、ボク達は、戦っていくのだから】



     「 ──── ありがとう。」



>>259



        「紅い涙を流すがいい。」



【 ──── ロールシャッハの左胸に、燃え盛る黒炎を宿した左腕を突き立てんとする。或いは臓腑を探るように掻き回すのなら】
【やがて彼はそれを見出すのだろう。"心臓"なんて卦体な象徴的臓器を、人心を解せぬ神ごときが持ち合わせるのか知らずとも】
【兎角彼はそれが存在しうるのだと信じていた。ならば掴めるに道理もあって然るべきであった。 ──── そうして】
【引き摺り出されうる"それ"を果たして何と呼称すべきか判断しかねた。何れにおいても肝要であったのは、彼がそれを握り潰し焼き払わんとするということ。然るに】

【 ─── 直接に"触れて"輪郭を確かめる事が、そこに顕然たる事実として示されるならば、エーノがそれを諒解するならば】
【脳髄にまで至る黒炎は、激情から生じたとは思えぬ精緻なる作用をもって、彼の意識の一片までも焼こうとするのだろう。認識に全ては依存するという彼の論理を、彼が彼として在った論理を、皮肉めいて蹂躙する様に】

【もしもエーノの憎悪が道理に届くのであれば、ロールシャッハは"時間"の認識を焼き払われれる。 ─── 即ち】
【量子の揺らぐにも満たぬような断末魔の瞬刻を、絶望的な痛苦と共に無限に等しく引き延ばされる感覚を味わった後、死に至るだろう】
【(それは正しく彼の行った非道であるに違いなかった。少なくとも知る限りは2人の少女に、彼が終わりなき絶望を与えたのだと、知っていたから)】
269 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 23:36:46.03 ID:FHL/nT/Ro
>>247>>253>>255>>258>>260>>263>>264>>265>>266>>267>>268>>(エーリカ、ロゼ)

【ロールシャッハは既にミレーユに肉薄されていた、然るに柊への対応手段は遅れる】
【それでも彼は言葉を絶やさない、恐怖の体現者として存在したからには、──── それを揺らいではいけないのだから】


──── 恐怖もせずに戦う事に何の意味があるんだろう、やはり君は唯の兇器に過ぎない
僕はそれを認めてはいけないんだ、それは僕という存在そのものの否定に繋がるのだから


【レグルスが肉薄する、──── その攻撃を回避する術はない、支配者気取りの神へ、その思いは十分に届くのだろう】
【ボスの声が響いた、その言葉の通り、彼は脚本家から役者へと変容した、それをどう捉えるかは分からないが】
【ロールシャッハの炎は大きく勢いを下げた、──── それはつまり、その存在の限界が近い】


【最早彼に攻撃に対応する手段は無かった、ギア・ボックスの斧、エーリカの刃、アリアの銃弾、ライガの一撃とがその身体を捉えたなら】
【ボロボロになったその身体に叩き込まれるのは夕月の弾丸、弄ばれた過去を消し去るかの如く】
【後に迫るのは柊の一閃であった、──── その意思通り、戦いに打って出た時点で勝負は付いていたのだから】




──── 最初からずっと、分かっていたのに、どうして君達は分からないのだろうとずっと考えていた
そうして伝えた後も、このざまだもの、──── 全くもってニンゲンというものは理解できない、それは変わらないよ




【崩れ落ちる身体が消えていく、朝日に溶ける初雪を思わせた、悪夢の終わりを告げる様な、そんな一瞬で】
【同時に周囲の景色も剥がれていく、ラベルを剥がされた世界が、──── 元の形に戻るように】
【目を覚ましたなら、──── 描くのは、元居た場所だと、認識できるだろうか】

【エーノの憎悪をロールシャッハは受け取った、それは彼が辿る最後の旅路、その痛覚が何処まで残るのかは疑問だが】
【──── 最後の数瞬、彼は笑った】




──────── これでいいんだろう?





【恐怖は消えていく、そうして同時に幕間の物語は晴れ、演目は終演を告げる、長い長い闇の果てに】
【残るのは確かな勝利だけであった、そうして、此処で行われた荒唐無稽な出来事を、誰がそう認識できるだろう】
【──── 私達の中には、私達だけしかいない、それは確かなのだから】

【周囲の景色が消えていく、夢から覚めた様に、辺りは元の状態へ────】



/これにてイベント "胡蝶の夢" 終了いたします、ありがとうございました!
270 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 23:37:02.45 ID:FHL/nT/Ro

















/これにてイベント "胡蝶の夢" 終了いたします、ありがとうございました!















271 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 23:37:46.73 ID:FHL/nT/Ro



















/これにて突発イベント "終わりの始まり" 開始いたします










272 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 23:38:06.03 ID:FHL/nT/Ro
>>ALL


  【──── 道理が合わない事が一つあった、荒唐無稽であれど、論理が破綻していれば、それは物語ではない】


【だからこそ一つの違和感があろう、能力者達が相対していた "異形" ──── あれはどういう仕組みであったのか】


        【ロールシャッハは "ストックホルム" に於いて、能力者達をまどわした、けれども、その異形のしたことは、ただの時間稼ぎ】



【そうであるならばその存在も、虚神に準ずるべきであった、──── しかし、その対応策は、あまりにも単純、──── ならば】








                     ──────── それって、ボクの理屈に決まってんじゃん♪
273 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/10(土) 23:38:20.52 ID:FHL/nT/Ro
>>ALL


      【気まぐれな病魔が翳す "桜色の宝玉" ──── ロールシャッハの作り出した空間が、その位相を越えて氾濫する】


【本来ならばそれは崩壊し、能力者達は元の空間に戻るはずであった、──── けれども、それが氾濫したならば】



                   【周囲の空間が落ち着きを取り戻す、──── それは、あまりにも、美しい光景】


【櫻の花弁が咲き誇っていた、川の潺、晴れ渡る青空、天上よりも遙かに荘厳で、それでいて大自然よりも麗らかで】
【病魔はそこに立っていた、──── "イル=ナイトウィッシュ" INF-009 ──── スナーク】



あはは♪ "Dream Theater" ──── 前にも使ったけどさ、ロールシャッハの能力って変なトコで便利だよねっ
きっと誰も気付いてなかったでしょ? "ストックホルム" に再現されていたのが、 "誰" の場所なのか、って

ボクもう持ってたから、そこの裏切り者から自由にした "とってもとっても大好きな子" の片鱗を




──── だからね、今から見せてあげる、この世界が終わる始まりをね




【病魔が謳う、永久に響く悪意の唄を、そうして顕現するのは "少女" ──── つまり、能力者達が戦っていた異形とは】
【現実ではなく、夢の世界に存在する "悪夢" であった、ストックホルムに於いて、在る人物の精神世界を描き、そこに出現する】
【それ故に空間全体への攻撃や、聖属性の攻撃が効果を持っていた、──── そうであるならば】




【──── 一体そこは、 "誰" の精神世界であったのか】




【顕現するのは "少女" ──── 此処にいる存在ならば、深く知っているであろう蛇に "魅入られた" 少女】
【彼女はその場に身体を持って出現するだろう、イルの直ぐ側に、──── 何の制限もなく、存在できる】



【──── 此処は "ストックホルム" 夢と現が交錯する場所】
274 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/10(土) 23:50:17.96 ID:JEbGG14D0
>>269-273










           【ザミエルを使い、マックスとカスパールを棄てたことをこれほど後悔したことはなかった。】



……………………………………………………あ?


【一瞬で全身の血が沸騰し、気体となって身体の外へ逃げていく感覚。聞き忘れるはずのない声を聞いた瞬間】
【大好きな人と手を繋いで、世界で一番怖いものをブッ飛ばして、幸せだったはずの感情が、すっぽ抜ける】
【ありとあらゆる感情が瞬時に書き換えられる。「嫌悪」「敵対」「殺意」「嫌悪」「敵対」「殺意」「嫌悪」「敵対」「殺意」】
【「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」「殺意」、】


【(――――――――――――――――――――もう会えないと思っていたから、若干の「うれしさ」と、「引け目」)】



てめェ、――――――――――――てめぇッ、どのツラ下げて出てきやがったこのクソアマ゛あッ!!!!


【なれば、愛しい人の忠言すらかなぐり捨てるほどの勢いにて牙を剥くのだろう。そして咆える。憎悪に顔を歪ませて】
275 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/10(土) 23:56:22.33 ID:XDnSkEvG0
>>269


       「 ……… 最期まで、」「いけ好かねえ奴。」


【握り潰した臓腑の感触を、きっと確かに彼は覚えていた。 ──── それが虚構であるとしても、確かに】
【泣けと命じて殺したのに、最後は笑って死んでいった。やはり彼は復讐に相応しからぬ人間であるらしい】
【そうして世界が歪むなら、もう一度あるべき姿を取り戻すなら、 ──── 然るに、それは、それでも】

>>272>>273>>274




「 ──── そォかい。」「てめえが。」


【紡がれる殺意は未だ凋落を知らず、吐き捨てるように睥睨する碧眼の、なんとこの場に似つかわしくない嘆かわしさよ。】
【「使えよ。」 ─── 一瞥もせず、愛しい人に手渡すのは、拳銃。散弾銃。短機関銃。瞬息に飽和する殺意の凝結】


「 ……… ご大層なコト言ってくれるじゃあねえか。」「生憎とボク達、全員てめえに借りがあるんだぜ。」
「貴女が、かえでを苦しめた人?」「 ──── そう。それなら、 ……… 。殺すわ、貴女を」


【 ──── 向けられる銃口は、2人分の4ツ。それでも彼らはまだ冷静であったから】
【なぜイル=ナイトウィッシュが、弱小の病魔でしかない/ウヌクアルハイの威容さえも失った対手が、ここまでの壮語を誇れるのか、心に留めたまま】
276 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/10(土) 23:57:39.08 ID:qxWnDWXw0
>>269-273

<――――それを理解できないのであれば……やはり貴様は、『駒』としても出来の悪い、ただの演出なのだ、ロールシャッハ……>

【叩き込んだ地烈の結末を見届けて、緋沙は静かに紡ぐ】
【/こうなって、なお世界と共にあり続けるために戦った。それが緋沙たちとロールシャッハの、『この視点』における最大の差で】

{――――終わったな。さあ行こう……存在しなかった『櫻の国』の、忍――――そして…………}

【ラギデュースが振り返る。その先にいるのは、緋沙と――――】

――――『道理』が見えて、あんたらと一緒に戦った時点で、おかしいとは思ったぜ…………
ロールシャッハの奴を殺すためにと、好き勝手し過ぎたか……――――そうだよな…………

【――――レグルスがいた】
【自嘲気味に笑いながら、ラギデュースと、そして緋沙と、肩を並べる】

「――――ぇ」
悪いな、ラベンダー……オヤジに、よろしく伝えといてくれよ……世界は、『正常』に返って――――そこじゃ、俺はもうただの『死人』だ……
{カエデ……俺の言葉は、これからのお前に、何の意味も齎せない……けど――――済まなかった。俺の娘にさえならなきゃ、お前は――――}
「お父さん――――ッ」
<――――行こう。私もまた、無意味な存在へと、帰らなければならない……ここは、生死を見ても、私の世界では、ないのだから……>

【――――光は覚め、世界はあるべき形に返っていく。そして――――その中で、既に死人となっていたレグルスは、彼らと共に――――】

【/流石に無茶しすぎた事の自己ペナルティ兼「チャネリングしてた事の伏線消化」です。そういう事で1つ……】
【/お祭りは、あくまで今回限りです。流石にこんな事をするたびにキャラが死んでたら――――って言う、自戒の意味も込めまして】

【――――全ては、元の形へと戻っていき――――――――――――――――――――――――――――――――そこに、忌まわしき異物が挟まった】



「――――――――ッ、あ――――!」

【――――どことも知れない場所に放り出された、ラベンダーと、レグルスの亡骸】
【何事かと、状況を確認すれば――――そこには、いるじゃないか――――レグルスが、ロールシャッハを許せないと思っていたと同じように】
【――――自らの魂が、「死んでも許すな」と繰り返してやまない、畜生じみた悪魔の姿が】

「――――ぁぁぁぁあああああああああああああッッッ!!」

【レグルスの亡骸をその辺に下ろし――――そういえば聞こえはいいが、ほとんど『投げ捨てている』――――ラベンダーは咆哮する】

【奴を許すな、絶対に許すな――――至極の苦しみの放り込み、息絶えるまで焼きつくし、そしてその死骸に鞭を打て】

【――――全身の、金色の魔力ラインが、これ以上なく輝き始める――――先ほどの夢の続きが欲しい。何がどうなっても、奴は殺す――――】
277 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/11(日) 00:02:26.07 ID:Hhl0hiUJ0
>>273


―――やぁやぁ!ジャ=ロ℃≠ニ戦った時いらいかな?あ、でもあの時の貴女≠ヘ別の人なんだっけ?
途中参加だからそのあたりの関係はよく分からないな〜


【櫻が舞う空間にいて、マリアベルは顎に指をあてて大袈裟に考えるような仕草をする。】
【それは何か別の感情を覆い隠そうとしているようにも思えて―――】

【マリアベルはしばらくすると笑顔を崩さないまま相手を見据えてそしてソフトハットを抑える。】



けど私は今ちょっとばかり気分が悪いんだ、貴女が何をするか興味はあるけども




―――今日は幕を下ろしてくれないかな?



【それはマリアベルらしからぬ発言だった、あらゆる特異事象に興味を示すマリアベルらしからぬ―――】
【病魔にとってはマリアベルの存在も含めて一蹴すべき事柄だろう。】
278 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/11(日) 00:02:50.44 ID:ZENCcDQY0
>>269-273

「やった……」
「ライガ!やるじゃん!」

【全員の攻撃が命中し、ロールシャッハはその身体を崩壊させる】
【その存在が消える世界で、これでようやくと、元の世界へと戻れる帰れる】
【恐ろしい敵であるロールシャッハは、もう居ない】
【そう、安堵に胸を撫で下ろした時だった】
【だが、そう、此処に至るまで失念していたことが一つある】
【あの化け物、異形のこと】
【そして虚神は、もう一柱存在していたことに】

「何だ此処は!?何処なんだ一体!!」
『ライガ!あれ!あれ見て!』

【目の前には、何処の国とも言えない、長閑な山野の風景が広がる】
【空は高く青く、心地よい風景】
【先程までとは打って変わった、平和そのものを体現したかのような】
【故により、恐ろしさが際立ち】

「イル・ナイトウィッシュ、それにその横の女の子は……」
『八課の資料にも載ってたでしょ!白神鈴音!多分そうよ!』

【誰かの精神を具現した世界】
【とすれば、イルの言葉から察するに此処は、鈴音の世界なのだろうか】

「アリアさん!ミレーユさん!ギアさん!」

【周辺に居るであろう仲間達に、こう声をかけて】

「何をするつもりなんだ!終わりの始まり!?一体何を……」

【イルにこう問いかけを成す】
279 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/11(日) 00:04:25.16 ID:03xRuTBD0
>>269-272
【――虚神達のインシデントは常に一繋ぎであった】
【先の強敵を倒せば次の強敵へと繋がる、連鎖の物語】
【故にロールシャッハを仕留めたならば、最期にはスナークが出て来るのは自明の道理であって】



【――しかし、ボスは既にその場に存在していなかった】
【"ルール違反"を罰したので有れば、後の仕事はこの世界の住人の仕事だから】
【ならば今は、少年と少女達が、イル=ナイトウィッシュを見ている】


「あれは、確かINF009"スナーク"――」
「と、それに付帯している病魔、でしたか」


えっ!今の終わる流れじゃなかった!?いい加減朝食食べたいんだけど。


「そしてあそこに立っているのは白神鈴音――?私どもは余り縁がなかったのですが」
「レッドへリングの記録を漁れば何か出て来ることも有るでしょう」


【周囲には激昂している――それこそロールシャッハへよりも明確な敵意を向けている者もいる】
【ならば、今動くのはお互いの邪魔になりかねないのだが】
280 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/11(日) 00:05:13.72 ID:zELAAzRJo
>>269-273
「だろうな。お前にはわかるまい。分かったところで、変わらない。ただそれだけだ。さようなら、ロールシャッハ」

お役目、ご苦労様。きっとあんたも、このために生まれて消えていくんだろうから

【一体と一匹は、その一瞬を享受する。消えていくローシシャッハに、別れの言葉を告げて】
【そして、またも場面は変わる】


「―――――」
…………

【一体と一匹は、ただ黙って見返した。それぞれの因縁を視線に込めて】

「もう今日は、戯言は十分に聞き飽きた」
面を見るのも反吐が出る

【やっと、それだけを吐き捨てた。揃って、心底辟易した表情を浮かべて】
【その傍らに現れた彼女に対しては――――複雑な思いを隠し切れずにいたけれど】
281 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/11(日) 00:09:32.90 ID:spjP8WGd0
>>269-273

【数多の決定打がたたき込まれ。最後の勝負に出たロールシャッハは、ひどく淡く潰えていった】


……恐怖を抱いても、進んでゆける――――それが“人”の強さだって、あの人たちを見ていると不意に思うわ。

今の私には、言葉にする資格なんてないけれど。……それでも、――――。

【……けれど。無為な終わりなど、許さない。その感情からも、もう目を逸らすことはない】

【人は、恐怖を忘れ去ることなんてないから。死も、シャーデンフロイデも、闇という未知への恐怖も……"虚神"たちは、在らずとも意味を失うことなんてない。】
【この想念が自己満足でも、彼らを無為だなどと笑うことは永劫ないのだろう。最期を刻んで、
【在り得た未来を願うことは、きっとない。己が罪とともに、それだけでない、“なにか”を抱いて生きるのだろう】


【けれども急転、溢れ出る魔翌力――――聞き覚えのある声に籠もる意図を、断ち切ると定め敵意を差し込む。】
【橡色の瞳は、ひどく冷厳に、その内に破壊的な熱を湛えて視線を向けた】

……今なら、誰かを斃せると都合のいい悪夢(ユメ)でも見たの?
策を弄さなければ、ジャ=ロに喰らわれていただけの"病"が――――何のためにこの場に顕れたのかしら、イル――――

【此処に到って――――つまりは、刻み墜とされたいということなのだろうか?】
【そんな憎悪さえも思わす態度。疲弊した意識も肉体も、最後の一滴まで力を振り絞らせて、あの嗤笑を消し尽くす】
【"虚神"としては、強大さという一点においてスナークは劣る。アナンタシェーシャという手段をかつて用いようとしたことは、その一つの証だろうか】
【それでも、決して生中な脅威でなど無いはずだったが】

【宝玉と、かつて"ウヌクアルハイ"にされたはずの白神鈴音。その二点にこそ、真にあの余裕の所以はあるのだろう】
【けれど、知ったことではなかった。人類種への憎悪に加え、異種たちまでもがもはや同胞でない真なる虚神――――その脅威を、捨て置く理由はどこにもない】

【まして、状況と意図が剣呑に過ぎたのだから。肉体の疲弊程度――――今より無惨になってから、考えればいい程度のものでしかなかったのだ。】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/11(日) 00:10:31.14 ID:R9uqYifU0
>>269-273

【――然るに、決着をつけるのは、因縁のある人間のための絶対的なご褒美であった。何かの影響を受けていた少女は、目の前の愛しい人の負傷の理由すら説明できず】
【ふわふわした混乱に浸された脳裏はただよく分からなさを残す、そうして幕引きを観測するのだろうか。だとしたら、――いろいろ試してみたいことがあった、】
【ちゃんと能力は元のように使えるだろうか。左腕の手当てだってしてもらわないといけない。それになにより先にアリアの傷を確認しないと】
【それからそれから、――――――――】

【――――――固まる、少女はこれ以上ないくらいに。冷凍庫で凍ってしまったペットボトルのミルクティみたいに。あまりに簡単に、あっけなく、息を引きつらせる、なら】

――――っ、あ、――ぁ。あ。ぁ――、や、あ。ぃあ。――っ、い、ゃ。

【ぞろっと血流が反対側になるような錯覚。その姿と声がすでに彼女にとっては何か恐ろしいものを意味していた、愛らしい姿も、愛らしく紡がれる声も、】
【果たして人間にとっては限りなく病であるなら。――無能と蔑まれた少女は無意識にて自分を無能に貶めてしまっていた、それこそ病に感染してしまったみたいに、】
【けれど何とか振り切ったんだった。愛しい人を護りたかったから。自分のこと親友って言ってくれた人のこと、護りたかったから。それに/何より/自分は無能じゃないって】
【演じるくせに否定する。否定するため叫ぶのに、無意識は限りなく自分を無能に据え置こうとする。限りない堂々巡りの自傷行為に似て、――、】

【――――――――(だから少女は小さく「やめて」って口にするのだろう、違うって、ただ、ひたすら、無秩序に自分を護る言葉、口の中、いくつも転がす、飴玉みたいに)】
【だから、――少女はただただ怯えて凍り付いてしまう。けれどその沈黙は、ほんの針の一撫でで容易く制御できぬ烈火になると予感させていた。なら、――】


「――――――――――――――――――――――――ひっ」

【――ならばいつかの写しだった。それによく似ていた。赤い少女が張り上げた怒声に、"少女"は、"彼女"は、強張ってしまうから】
【ごく黒い髪はありふれた人間を"演じていた"時のように肩の長さ、少しだけ長い前髪は果たして彼女の表情を隠すためなのか、それとも、世界を隠すためなのか】
【黒色と赤色のオッドアイが怯えて瞑られるなら、――怯えて伸ばす指先は、間違いなくイルへ向かうのだろう。自分より背の小さな女の子に怯えて縋るさまを、見るなら】
【或いはひどく幼い子供のようだと思わすのかもしれなかった。がたがた震える指先、今にも泣き出してしまいそうに眼が揺らぐ、その背中に隠れようとも、するだろうか、なんて、】

【甘やかなクラシカルロリータに身を包んだ少女。UTの給仕。――白神鈴音、と、誰かが呼ぶなら、きっと、彼女は、そうだと、答えるんだけれども】

【――――――それでも確かなのは、彼女がこの場に居る人々に向けた目は、限りなく恐怖の色であった。何か恐ろしいものに取り囲まれているような、素振りをして】
【そうして事実そうなのに違いなかった。――――人間によって傷ついて、蛇に果てた神様が、人間に対して抱く感情のどこに、親愛や友愛が篭るんだろう】
【いつかそんな素振りをしていたとしたなら、――それは気づいていなかっただけだって。だけれど限りない無垢の祈りだったんだって、】

【(わたしはみんなと一緒に居たかったのに)】
【(わたしをヒトじゃなくして"そこ"から追い出したのは、――、)】

【(もう一緒に居られないと悟っただいすきなひとへの気持ちを断ち切るために髪を切ったの)】
【(もう二度と大人になることのできない気持ち悪い/汚い/汚らわしい/不格好で/くだらない/――だいきらいな身体を隠すために、こんな服、選んだの)】

【ねえそれを雰囲気が変わったね、なんて、――間違いだった、なんて、――】

【(――――――――――――、誰も、誰も、だれもだれもだれもだれも、わたしに、笑ってくれないのは、どうしてなの)】

【泣きそうな顔をしていた。そうしてあるいは泣いていたかもしれなかった。怯えて泣いているように見えた。そしてまた同時に、色濃い失望、】
283 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/11(日) 00:14:58.22 ID:S+I8a85vo
>>274->>282>>(エーリカ、リゼ)

【貴女は認識できる筈だ、精神だけの存在で、ずっと ──── 漂っていたのだから】
【だからこそ、この場に顕現する事が出来た、迷い続ける旅路の果てに、果て無き放蕩の結果、やがて巡り来る様に】
【そうして祝福の場所で、斯うして巡り会う事が出来ると、彼女はずっと、願っていた】

【イルはぎゅっと、鈴音の手を握った、──── 大丈夫、ボクがいるよなんて、伝えるように】


──── ねぇ、鈴ちゃん鈴ちゃん、コレね、誰の "精神世界" か、分かるかな ──── うん、きっと分かってくれると思う
今ずっと眠ってる、鈴ちゃんの身体あるでしょ? あの身体が見てる "夢" に、アクセスしてるんだ
だからね、だからね! 今目覚めたら、鈴ちゃんは元の身体に戻れるんだ! 元の可愛い、可愛い鈴ちゃんに戻れるの!

大変だったんだよ、精神世界を旅して、沢山沢山渡って、その中で鈴ちゃんの身体が見てる夢を、見つけ出すの

可哀想に、ずっとずーっと怖い怖い夢を見てたから、ニンゲン達を使って、その怖い夢を壊してもらっちゃった♪
あはは、感謝しなくちゃね、──── まぁ、別に思ってるだけだからいいんだけどさ
沢山沢山待たせちゃってごめんね♪ これでまた、ボク達で遊べるよ♪


【イルは全てを "無視した" ありとあらゆる思いを蹂躙して、全てを雑音に書き換えて、聞こえる音色を愛しい貴女だけにして】
【そうして紡ぐのは独善的な愛であった、否──── それを愛と呼ぶのなら、何処までも誰かを傷つける事しか出来ない】
【けれどもそれは正しく愛なのだろう、愛とはつまり、何処までも歪んだ独占欲に他ならないのだから】

【そして、この "空間" そのものが、その歪んだ形を表していた、──── ロールシャッハが最初で最後に持った "悪意" の如く】

【我々は強制的に観測させられていた、この茶番の顛末を、一つの少女と一つの少女が初々しくその再会を喜ぶ場面を】
【数多の接近や攻撃は意味を為さない、在る程度まで近づいた瞬間、見えない壁に阻まれる様に、──── ならば】
【イルが無視する声を、かけ続けることしか、できないのなら──── 】

【押しつけられる幸せは毒でしかない、他者に注がれることのない愛を見て、何処の誰が喜びを持とうか、──── そして】
【イル=ナイトウィッシュはそのことを自覚していた、だからこそ、──── 】

【笑みが歪んだ、──── お前達はそこで見ていろ、と言外に伝える様に】


鈴ちゃんの欠片、ウヌクアルハイから保護してたのがあってね、だから今の鈴ちゃんにはウヌクアルハイの力が残ってるのっ
でも、蛇教も無くなって、汚染した集合的無意識も大分弱まってるし、──── 元々と比べたら、大分弱くなっちゃったけど
──── それでもね、ボクの力と合わせたら、全然まだまだ十分な位あるからさ、だからね、鈴ちゃん ────
284 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/11(日) 00:15:13.74 ID:S+I8a85vo














                 ボクと一緒に、人類を滅ぼそうよ♪












285 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/11(日) 00:22:57.64 ID:03xRuTBD0
>>275

【ほとんど目もくれず、受け取るどころか奪い取る勢いで手にしたのは、手に馴染む拳銃】
【迷いもなく銃口をイルに向けて、病的な勢いで引鉄を引こうとして、引こうと、して、】

【――――、】

…………………………。……だめ、やめて、鈴音は、銃が、怖いの……。

【「こわがらせないであげて」。震える声と共に、銃を持つ手を降ろしてしまったなら】
【そのままぼたぼたと大粒の涙を流し始める。……この期に及んで、まだ、諦めきれていなかった】
【白神鈴音を、人間の友達として、こちらに引き戻すこと。愚かしいにもほどがあった、だって】
【鈴音自身が神様として、イルのそばにいたがっていること、知っているくせに】


>>282

【最後に会ったときを思い出す。あのときだってこんな風に怯えさせてしまった】
【繰り返してしまった自分がほとほと嫌になる。死にたいとさえ思う、――受け取った拳銃、取り落として】
【やっぱりこいつは泣いていた。バカの一つ覚えみたいに。泣きたいのはよっぽど、鈴音のほうだろうに】

【(何もかもわかっているのに、)】

………………………………、…………………………りんね、ぇ…………、

【追い縋るように名前を呼ぶのになんの意味があるというのか。ありはしないとわかっていて、声が、あふれた】


>>283

あ゛、ぅう、……………………、………………………………………………

【「やめて」「離れて」「鈴音の名を呼ばないで」「鈴音に触らないで」「ふざけたこと言わないで」】
【               「鈴音に、そんなことさせないで」              】

【いくらでも言いたいことがあった。あるいはもっとシンプルに、「死ね」って言ったってよかった】
【でもなんでか全部口に出せなかった。詰まって、つっかえて、墜ちて、……膝から崩れ落ちる】
【そのまま項垂れて泣き喚き始めた。だって、わかっている。知っている。なにもかも、全部】




【イルからの誘い、鈴音がどう返答するかどうかで、銃口を向ける先が変わってしまうことも】
【そして、……………………鈴音がおそらく、どういう返答を、してしまうのかも、なんとなく】
286 : ◆zlCN2ONzFo :2018/11/11(日) 00:26:28.80 ID:ZENCcDQY0
>>283>>284

『もう何これ何なのよ!?虚神の惚気なんて見たくないわよ!』

【この事象を傍から観察する側として、一斉を挙げたのは人工知能だった】
【目にも精神衛生上も宜しくは無いだろう、その茶番は意図的にこちらを無視することで進行し】

「なるほど、此れが白神鈴音の夢、精神世界である、と」
『だから何?アイツ超カンジ悪いー!!』

【イルの嫌がらせにも程がある様な無視】
【それは、狙い通りか此方を苛立たせるにはあまりに十分で】
【だが、やがてその言葉が発されるのだ】

「人類を、白神鈴音と共に?」
「どういうことだ!!イル!!答えろ!!何を、何をしようとしているんだ!?」

【距離を詰め、見えざる壁に阻まれながらもあがき続けながら】
【悲痛な怒鳴り声で、イルに鈴音に、声を掛け続ける】

「答えろ!!答えろ!!!!」
287 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/11(日) 00:28:12.64 ID:Hhl0hiUJ0
>>283-284


【マリアベルは大きな息を吐き出すと、うんざりとした表情で項垂れる】
【それは無視されたことと言うより、目の前で行われる不可侵のラブロマンスに対してだったが】

【それは先程の自分の行動と比べても完全に同族嫌悪だった―――ともあれ】


【マリアベルは余計な手出しはしない、ただ観測者≠ニしてあるべき行動を取るのみであった。】
【どちらに転んでも―――きっとまたグランギニョルは続くのだから】
288 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/11(日) 00:34:07.76 ID:zELAAzRJo
>>283-284
――――鈴音、さん……

「……散々、あの神様気取りの相手をさせられた挙句、今度は色ボケの睦言か」
「まあ、いい。病魔は体よく我々を利用したつもりだろうが……結果的に鈴音が」

「あいつの意志で、滅ぼされるなら。私は、それはそれで構わん」

【ギアは、ただ彼女の名だけを呟いて、沈黙するしかなかった。彼女の抱えて来たものを、知っているわけではないから】
【カニバディールは、鈴音に全てを委ねた。敵でありながら、自分が認めた数少ない相手】
【彼女の手にかかって滅ぶなら。それはそれで良い。少なくとも、他の虚神に滅ぼされるよりは、よほど】

【病魔の思惑通りになるのは、業腹ではあったが。二つ首の人形と肉屋は、ただ選択の時を待った】
289 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/11(日) 00:35:12.58 ID:QKs6gfXV0
>>282>>283>>285


「 ……… 言わせておけば ─── 、」「いけしゃあしゃあと、ナマ抜かしやがって。」


【歯噛みのうちにエーノは銃爪を絞り、震えるかえでをただ抱き拉ぐばかりのアリアは、抜身のバレルに似た青い殺意を投げかけるのならば】
【愛しい人にこんな非道い懇願をさせる対手が許せずとも、 ─── 彼は、ただ銃口を下ろすしかなかった。己れの激情が何を産んだかに対する自責に、顔を歪めて】
【アリアもまた酷く複雑な表情で、空に立つ二者を見つめていた。 ──── 己れが一歩を違えていれば、彼処に命を賭していなかったと、如何して言えるだろうか?】



    「 …………─── Fuck Off.」

      「 ………… イル=ナイトウィッシュ。お前が力を得たならば、真っ先に私を殺しなさい。」
      「さもなくば、私はお前を許さない。絶対に、許さない。貴女の全てを奪って、殺してやる。」



【そうしてまた己れの無力さについて彼らは何もかもを良く諒解していたから、銃口を下げたままの忌々しげな捨て台詞は】
【誰かを慈しむ人間性と職業殺人者としての最後の拮抗であるに違いなかった。 ─── 遣り場のない感情は、ただ呟きとして】
【妥協も躊躇も狼狽もない結論に至るのであれば最早彼らは擲つべきものを擲つのだろう。それが彼らの限界であったから】
290 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/11(日) 00:35:15.50 ID:ujOqdyw/0
>>283-284

「(――――裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め、裏切り者め――――――――ッッ!!)」

【何もできない状況で――――それは何となく分かった――――ラベンダーはただ、眼前の『腐れた愛欲の宣戦布告』を見ているしかできなかった】
【だが、互いに感傷は出来なくても、向こうは此方を見ているくらいは出来るのだろう】
【――――憎しみが、怨嗟が、とめどなく溢れ出てくる。恐らく、その意志は視線に乗って、『向こう側』へと伝わるだろう】
【声に出していないのは、ラベンダー最後の矜持だった。鈴音の返答次第で――――本当に『裏切り者』かは決まるのだ】

「――――――――ッ!!」

【しかし――――ただ手をこまねいて見ているだけなど、ラベンダーには耐えられない話だった】
【出来る事は、ある――――向こうが宣戦布告をしてくるならば、此方だって――――――――】



【――――先ほど放り投げた、レグルスの身体を探る。ラベンダーは知っていたのだ――――レグルスの、絶対に手を出そうとしない、『最後の切り札』の存在を】

「――――『悪の魔書』――――答えて、悪の魔書――――――――!!」

【――――旧遺物『悪の魔書』――――この世の全てと言っていい魔の力が記された魔書】
【そこに、魔力を外から注ぎ込みさえすれば、ほぼあらゆる力を、限定的ながらに扱う事ができる】

「――――殺せないあいつらを、殺せる力を――――この身も心も魂も、全部全部持って行って構わない――――ッ!
 だから、応えて――――あの畜生どもを殺せる力を、私に――――――――ッ!!」

【本を開き、そして憎しみの籠った目で、その中身を覗き込む】
【強烈な閃光に包まれて、ラベンダーの身体もまた、魔力光によって、派手に輝きだす――――『悪の魔書』は、ラベンダーの言葉に応えた】

【――――ラベンダーの左肩から、ボフッと黒い煙が噴き出し、立ち昇る――――ラベンダーには見えない、だが他の人間になら見える『煙』を】
【それもまた、光の中に溶けていき――――ラベンダーの瞳が、ぐるりぐるりと、何も映さずに四方を駆ける】

【――――ケツァル・コアトル=ラベンダァイスは生まれ変わる。ただ、イルの名を冠した敵と、裏切り者になるかもしれない少女の、目の前で――――】
291 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/11(日) 00:40:54.36 ID:spjP8WGd0
>>283-284

……させる訳が、ないでしょ――――――――返答を求める機会なんて、貴女に許すつもりはない……!

【無化される攻撃、鈴音の夢という状況。選び取るは、】

【"攻撃"ではなく"庇護"――――イル、鈴音の両者をこの場において確実に生存させ、不本意ながら比翼と認めるかの様、時戒の宝玉を再励起させる】
【必ず彼女らを害そうとする存在が、幾人もこの戦場にあるのだから。】
【どれだけ巨大な力を揮おうと、"虚神"たちを滅ぼした戦士たちを相手に、絶対の勝利はありえない】
【その理屈を以て、"停滞"を行使――――鈴音が平穏を望むなら。その力を以て増幅されることを淡く期しつつ、二者への、行動を許さぬ時の護りと成さんとした】

【非交戦状態、かつ特殊な状況なればこその一手。……それは、何処までも】
【ひどい偽善だと、自分自身に反吐が出そうな思いを抱えて――――】
【けれど"鈴音の生存"と"世界の安寧"、その2つを在らしめるために最適解と思えるそれを、躊躇おうとすることはない】
【宝玉との精神接続の不快感も、ニュートラルから"切断者"への意識の再移行も。抱えるべきものに過ぎないと、なけなしの余力を振り絞っていた】
【可能性は、どれだけ残るだろう――――けれど返答を許してイルと鈴音、両者と世界がすべて健在の可能性とは比べるべくもない】
292 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/11(日) 00:45:42.75 ID:03xRuTBD0
>>283-284
【二人は実際のところ蚊帳の外では有った】
【どちらの少女とも然したる面識はなかったので、どちらかと言えば、茫然とした様子だっただろう】
【少女の一人は指を差して呟く】


感動の再会では?

「黙っていた方が良いですよ、お客様」


【実際のところホログラムでも見せられているのに近いのか】
【他に肉薄する者達も、邪魔を出来る様子ではなかった】
【手出し出来るのであれば、多少の奥の手は有ったのだが】


「ロールシャッハの暴走は一種、虚神と言う枠をはみ出たものでした」
「比べれば、あの少女の方が正当に虚神らしいことをしていると言えるでしょう」
「しかし白神鈴音へのあの態度――」





「――果たして本物なのでしょうかね」


【ポツリと呟く懸念。イルへの敵意らしいものは感じられなかった。世界を滅ぼそうと言うその提案を聞いても尚】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/11(日) 01:12:25.32 ID:R9uqYifU0
>>283-284

【ぎゅうと握られる手の感覚に、少女の怯え切った表情はいくらも和らぐのだろう。ずっと、――ずうと、夢を見ていた、怖い、怖い、怖い夢、ただ、ずっと、怖くて】
【だから握りしめてもらった手の感覚がひどく色鮮やかだった、――もうとっくの昔に諦めた探し物が、ふっとした時、全く心当たりのない場所から出てきたように】
【故に浮かべるのは安堵の表情――、或いは、なんて、思わせるだろうか。それを観測している他者。無視される人々。知らぬ人。よく知る人。とかく、誰かは】

【――――あるいは、少女がこの場に姿を現した瞬間、イル=ナイトウィッシュより先に、彼女へ、白神鈴音へ、誰かが、真っ先に、笑いかけて。お母さんみたいに両腕を広げて】
【こっちに戻っておいでよ、なんて、言ってくれたら。――そうしたら、そうしたら。そうしたら、どうなったんだろう、もう遅いから、ないことを語るのはフェアじゃないから】
【大事なのは夜桜より滴る夜露の一滴よりも幽かに舞い降りた少女が真っ先に抱いた感情は、】

【恐怖、だったから、】

【けれどそれは決して夕月を責める必要があると言うのではなくて。ただ少女が疲れ切っていただけ、ただ、ただ、ニュートラルに近くなっていた】
【身体を喪って。おっきな神様になって。世界中に拡がって。それを喪って。神様からも切り離されて。絶望感。無力感と。あと。なんだろう。なんだっけ、――】

【――お腹が空いたなって思った。炊き立てのご飯でおにぎりを作ると手が真っ赤になってしまうけれど、真っ白に炊き上がるご飯を無視なんてできないから】
【具はなんでも好きだった。昆布でもしゃけでも梅干しでも。オリーブオイルと鰹節とお醤油のおにぎりも好き。天かすと紫蘇とめんつゆのおにぎりも】
【お味噌汁は、――うんと細く切った大根に、卵を落としたのを食べたい気分。それからお漬物は、ぬか漬けのきゅうり、少しすっぱいのに、鰹節をかけて】


――――――――――――――――どうして誰もわたしを"そっち"に呼んでくれないの?

【――――あるいは、日常へのあこがれ。ありふれた朝ごはんで始まる一日。神様も何もなにも何もかも関係のない、ありふれた、普通の、普遍的な、暮らし】
【誰もとっておきの幸せなんて願わなかった。家の庭から油田が湧かなくってもよかった。願ったのはなんてことない普通の、人間としての、生活だった。(はずなのに)】

ねえカニバディール、やっぱりね、あのとき、わたしのこと、殺すべきだったよ――、殺して、って、言ったじゃない。

【何一つ叶わなかった。ヒトではないモノに成り果てて。一生だって誓ったはずなのに、何も残らなくて。やっと生き方を見つけた。と。思った、】
【あの子たちがいつかどこかでありふれた生活をしてくれたなら、それでいいと思えた。わたしはもうそれで良かった。自分のことは諦めた。必死に断ち切った】

――――間違いだったなら、赦さないって、わたし、言ったよ。誰も知らないなら――誰にも言わなかった奴が一人居るって、分かるでしょう?
間違いだったなら、返してよ、わたしの、全部、わたしの――、――お姫様になんてなりたくないの、お金持ちだってなりたくないの、ただの、普通の、ねえ、生きたい、

今この瞬間に返してよ――ッ、じゃないと、じゃないなら、できないなら、してくれないなら、

【****】

どうしてわたしに怒るの。わたしは、――、――、わるく、ないのに。

【泣きそうな目がカエデを見つめていた、――、ねえそんな顔をしないでほしいの。わたしは悪くないよって誰にだって抱きしめられたいの。だって、そうでしょう、】
【わたしは悪くない。悪くないの。なのにひどい目に遭ったの。だって間違いだったんだから。わたしは悪くなかったんだから。なのに、こんな目に遭ってるの】
【なのにどうしてわたしに。どうしてわたしが。わたしは可哀想なのに。可哀想な子なのに。わるくないのに。わるくないのに。わるく、ないでしょう?】

【――――――、だから、分かってくれないから、嫌い】

滅んじゃえよ、もう、

【(綺麗じゃないわたしは要らないって、知ってたけど、知ってたのに、分かってた、でも、もしかしたら、誰か、それでも、それでもって、)】
【(どうしていてくれないの。わたし待ってたよ。どうして迎えに来てくれないの。綺麗じゃないわたしだって好きって言ってよ。悪くないわたしを、抱きしめて、)】
294 : ◆zO7JlnSovk [saga !red_res]:2018/11/11(日) 01:18:56.52 ID:S+I8a85vo
>>285-293 >>エーリカ、リゼ

【──── イルの表情が固まった、大きく見開かれた瞳が一片の曇りもなく鈴音に注がれて、その瞳を注視する】
【瞬きの隙間もないほどに、息を呑む僅かな瞬間もなく、ただ純粋に、純朴に、──── その愛した少女を見つめ続けて】
【ひたすらに注ぎ続けていた、ひたすらに願い続けていた、それでも尚、貴く尊ぶ思いを重ねて】


あは♪ あはははは♪ そうだよね、そうじゃないとね♪ うん、うん! やっぱり、やっぱり! 鈴ちゃんだーいすきっ!
誰も、誰も、だーれーもっ、こんな風になっても、鈴ちゃんの心配をしてないんだよ? 鈴ちゃんの事を一番に思わないんだよ?
そんな人類に、未練なんてないよね、思いなんてないよね、──── ふふ、大丈夫だよ、大丈夫!

ボクがね、一番分かってあげる、鈴ちゃんの事、誰よりも何よりも、分かってあげられるから、さ────
鈴ちゃんの持ってる力の使い方も、正しい世界の滅ぼし方も、全部全部、教えてあげるの
だからね、──── ずっと一緒だよ、これからも、ずっとずっと、ずーっとね♪


【空間が閉じていく、泡の中に閉じこめた夢が収縮して、やがてその薄い膜ごとぱりんと割れる様に、後に残るのは最低な目覚めだけ】
【それでも確かに見た夢を覚えている様な、そんな感覚が残っている、──── そんな夜明けを思わせる、変化】
【物語の終幕を如実に伝えていた、否、伝えてしまっていた、それはもう、何処へも進めない過去の戯れに似て】

【追随する耽美な願いを話す、重ねる二つ静かに思いを馳せて、それでも足りないのだから、存在すらも溶け合わせて】
【二つで一つになってしまえたら、二つで一つを描けてしまえたら、それはどれほど幸せなことであったのだろうか】
【だけれども、しかれども、それが描くのは確かな情景であって、消えてしまう前の灯火にも似ていた】



──────── じゃあねニンゲン共、せいぜい首を洗って、待ってな




【霞み消える憧憬は夜明けに見る薄靄、少しばかりの霧を流して、灯籠の如く朧気な月を見るかの如く】
【動いてしまった歯車はもう止まらず、進み続けるその先を示す、それは終わることのない奔流に似て、絶えることのない祈りに近い】
【消える空間、瞬きの隙間に、見えた景色は最早残っておらず、──── 人々は皆、同じ場所にいた】

【 "旧市街" ──── 水の国から歩いて来れる場所、結局の所、私達が見ていたのは "夢" であったのだろうか】
【いいや違う、夢は途中で終わりを告げた、そして現実の始まりを告げた、──── 然るに "私達" は、それを観測させられた】




【──────── 世界は終わる、いとも容易く、あまりにも呆気なく】



/以上でイベント "終わりの始まり" 終了いたします、皆様本当にお疲れ様でした!
295 : ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/11(日) 01:21:03.89 ID:zELAAzRJo
>>294
【ならば、もう、何も言うことはない。ただ、あるがままに】

/お疲れさまでした! ありがとうございました!
296 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/11(日) 01:24:15.20 ID:Hhl0hiUJ0
>>294



【マリアベルは全てが終わればゴロンと寝転んで、大の字で空を見上げる。】
【―――世界は、滅ぶらしい。ロールシャッハも消え、もはや自分がやろうとしていた目的すら曖昧になっていた】

【「はぁーあ」とため息を吐き出せば、】




【――――――頬を一滴、暖かい液体が伝った。】


//お疲れ様でした!ありがとうございました!
297 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/11(日) 01:27:24.49 ID:03xRuTBD0
>>289>>293>>294

【――――――――――――――――比喩表現でもなんでもなしに息が止まった。】

【視界がぐるぐる回転する。鈴音が最後に放った言葉の意味、理解する前に、理解なんかしなくても】
【わかっていたことだった。それしかないと知っていた。知っているけど、けど、けど、けど、だけど、】

【           (もしあたしがイルを見て反射的に怒鳴らなかったら?)     】


………………………………っア、あ、ああ、あああぁあ、うあ、……う゛ぇえッ、っ、
うあ、ぁ…………あ、うああああああ、わ、あぁああ、…………うあぁあぁぁあああん!!!


【さっき自分で取り落としたエーノの銃を拾い上げる。正しく構えて正しく発射準備をして正しく、銃口を、】
【――――――――自分の米神に突っつけた。そして正しく、引鉄に、指をかけて、】

【                                 (47キログラムの身体が斃れる音)        】



『………………どいつもこいつも、どいつもこいつも、ボロボロの僕のこと放っておいてくれちゃってさ、
 泣くぞ! …………たくもう、……身体痛い。ミレーユ、……ミレーユいる? ちょっと、迎えに来て……』

【――――後方より女の声。全身に打撲痕をこさえて血塗れになった、冒涜者】
【未だ瞳に十字の印を輝かせて。――術を行使していた、引鉄を引くその直前に、少女の意識を奪って】
【しかしそれも限界だと悟らせた。……まなこからだくだくと血が流れ始めていた。だからその前に、って】
298 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/11(日) 01:29:38.69 ID:dW0AuEIF0
>>294



「 ──── 後悔するなよ。」「お前の幸福を踏み躙るのに、私はもう躊躇わない」


【結論を聞いた。ならば截然と女は言ってのけた。誰かに差し伸べてやる手なんて、もう残っていないから】
【 ─── 白神鈴音という少女に、女の抱いていた幾らかの憐憫と同情が、その刹那を以って最早なにも残りはせず】
【己れの為に殺すのだと言い切って憚らなかった。 ─── 所詮彼/彼女は狼でしかなく、ただ食い殺すことしか知らぬのならば】


        「ごめん、シグレ」


【 ──── 泣き噦る愛しい人の肩に、彼は貸す肩も繋ぐ手も持ち合わせていなかった。ただ伏せられた目を、割れた眼鏡が隠して】
【だってボクはキミを裏切る。キミの大切な人を、キミとボクの為だけに殺す。どんなに悲しまれたって其処だけは譲れなかった ──── ボクがボクで、ある為に】

【やがて少女が泣き止むのなら、帰路の彼は酷く余所余所しい横顔であるのだろう。瞳の中を覗き込まれるのにも怯えるなら、ああ、信じる事の何と儚い事だろうか?】

/皆さまお疲れ様でした&ありがとうございました!!!
299 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/11(日) 01:32:41.77 ID:dW0AuEIF0
>>297

【畢竟、代わりに肩を貸したのはアリアだった。 ─── ひどく何かを拒んで、あるいは恐れて、逃げるようにエーノは立ち去る】
【それは何かの暗示であるのかもしれず、然して杞憂であるのかもしれず、確かであったのは義体の信号を探知した八課のヘリが回収に来たこと】
【 ─── 思い詰めた横顔をしていた。撫で研いだナイフに己れの顔貌/願望を映すのならば、何も切れぬとわかっていても】

/つけたしで!
300 :アレフ・ゼロ/アレフ・ヌル ◆KWGiwP6EW2 [sage saga]:2018/11/11(日) 01:35:55.32 ID:03xRuTBD0
>>293-294
【外様は、去るのみであろう】
【過去の彼女を知る者は、組織の中にも誰一人としていないのだから】
【言えることなど有るはずもなかった】


部屋に戻るわよ、アレフ。


【その顛末を見届けた時点で今回の役目は終わったのだろう】
【倒れている他の少女達を引き摺るように扉の奥へと戻しながら】
【少年もまた、扉を潜ってストックホルムから去ろうとするのだろう】


【途中、ポツリと呟いた】


「終わりの始まり――もう終わってしまうと言うことですか。このゲーム盤での遊びも」
301 :レグルス&バーナルド&ラベンダァイス ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/11(日) 01:45:40.16 ID:ujOqdyw/0
>>293-294

【ぐらり――――ぐらり、ぐらり――――引き絞られた体がよろめく】
【暴力的に、作り替えられていく身体の中身が――――認識が、入り込んでくる眼前の光景が――――『ラベンダァイス』を変えていく】

【『悪の魔書』は、願いのままにラベンダーに力を授けていく。どうしようもない憎しみを、力を変えていって】
【――――吹っ切れていなかったのだ。この期に及んで、なおも――――『人間ごっこ』を止めて、『人間である事を止めた兵器ごっこ』を、していたにすぎない】
【『悪の魔書』は、ただ――――そこに、一匙の油を差しただけだった。それだけで、己の職務は忠実に果たせるのだと、そう理解していたのだから――――】



【――――幾度目かの宣言になるが、もう1度彼女は、それを口にするだろう――――ラベンダァイスは『兵器』になる】



――――やはりあなたが生きている事は間違いでした、白神 鈴音
所詮、人類の敵に転ぶような人類は、初めから世界にとっての害悪に過ぎなかったんです
ファラエナちゃんには、私から言っておきましょう。あなたは3度目の死を、自分から選択したんだと

【光が収まって――――そこにはもう、ラベンダーの憎しみは存在しなかった。ただ、冷たく――――そして、虚ろな、今まで通りの彼女がいるだけで】
【違うのは、その言葉――――憎しみであっても、それが熱源となっていた言葉が、今まで以上に、冷え切っていた】
【――――心を捨てろ。そうすれば自ずと勝利の道は開かれる。『悪の魔書』は、全てを理解していたのだ――――】

【――――チリチリと、肩にひび割れのような黒い茨が走る。それは、束の間の幻の様に溶けていき】
【――――心に空いてしまった穴が、今はもう、清々しく感じられる――――】

――――行こう『イーグル』、踏みつぶせ『ギガンテス』、運べ『ベルセルク』――――

【全ては消え去り、因縁の地である"旧市街"に帰ってきたラベンダー。感傷など、最早無い】
【今までとは違う魔力の行使をする。自然と、身体に染みついていた。自分は、自然とそれを理解していたのだ――――】

【――――ラベンダー色をした、巨大な鷲が飛来する。ラベンダーは静かにそれに乗り上げて】
【――――土の巨人が、憂さ晴らしとばかりに地面のタイルを引きはがし、廃墟へと投げ込み】
【――――ラベンダー色の装甲をしたロボットが、レグルスの亡骸を担ぎ上げ、地面を駆ける】

【――――『力』は、どこまでも『力』として使うもの。その本当のやり方を分かれば――――もう、煩わしく振り回される必要はない】
【『力』であれ『心』であれ――――『己』は常に定位するもの。振り回されるものではないのだ――――それを、ようやく理解して】

――――レグルスさん、お疲れさまでした。後は私が殺します。大丈夫。イルも、鈴音も、私が殺す
だからもう良いです、休んでください。――――あんな猥褻物たちに、私が負ける事はない。――――「死ぬべき存在は、さっさと死ぬべきなんですから」――――

【ぞくり――――ラベンダーの瞳が、一瞬漆黒に染まったのは――――誰にも見えなかった――――】

/長らく、お疲れさまでしたー!
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/11(日) 01:57:51.37 ID:R9uqYifU0
>>294

【刹那に振り返る少女は、ひどく絶望的な目をしていた。これで、――これで、ほんとに、本当に、二度と、二度と、ぜったい、もう、叶わない、わたしのゆめ、】
【よく分からないけどそのうち勝手に大人になるって信じていた。そしたらどこかで運命のひとと出会う。そうして結婚して。きらきらの結婚式。おそろいの指輪。それから、】
【子供は三人くらいほしかった。わがままかもしれないけど。女の子と男の子。どっちも育ててみたかった。そうしていつかきっと女の子でも少女でもお姉さんでもなくなって】
【子供たちがおっきくなるころには、おばさんになっていて。みんな結婚したり、家を出たり、そしたらちょっと寂しいねって大好きなひとと笑う。久しぶりの二人きりを】
【のんびり過ごして。たまに帰って来る子供たちだってきっといつかお母さんやお父さんになって。そうやって。そうして。ねえ。なんで。なんで。わたしには。それが、ないの】

【でも、どうせ、いまだって、いまのままだって、叶わないんだ、だったら、わたしのこと、"こう"した、人間なんて、嫌いで、大嫌いで、大嫌いだから、赦さないから】
【(だから叶わぬ願いと一緒に、みんな、みんな、みんな、死んだらよかった。ひとりっぽちで死ぬなんて嫌だった。叶わないまま生きるなんて嫌だった。だって、もう、でも)】

――――――――――――――――――――。

【――――結局なんにもいい結果でなんて終わらなかった。ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ、ぜんぶ、ぜんぶ、失敗だったんだから】
【最期だってきっと失敗するの。だって。そうでしょう。だから。その時は。そのときは、――わたしと一緒に、死んで、くれるのでしょう、ねえ、違うなんて、赦さない】

イルちゃん。

【――夢見たもの全部にさようならする、こんな風な気持ちになるくらいなら、あの日、冷たいお風呂の中で、死んでしまえばよかった】





【――――――そうして取り残された世界、震える足をどうしようもできなくなって、銀髪を千々に乱して、少女は座りこんでしまうのだろう】
【ならばひどく震えていた。ただ現状を拒絶するための言葉ばかりを並べ立てて。覗き込もうとも目の焦点が合わない。それくらいに、錯乱するなら】
【いつか願ったことのはずだった。そうだっけ。もう分からなかった。――ああ、そうだった、私が願ったのは、ただ、助けてほしいだけ、赦して、ほしいだけ】
【もう誰も傷つけなくって済むように。もう誰かをわたしのせいで不幸にしなくて済むように。――だから、そうだった、世界が滅びてほしいなんて、思ったこと、】

――――――――――――――――わたし、の、

【――ひどいストレスへ対応しようとした身体が何にも悪くない身体の中身を吐き出すのだろう、とはいえしばらく食欲なんてなかったから、ろくに食べてなんてないけれど】
【背中を丸めて苦い苦い胃液を吐き出すのなら、このまま死んでしまいたかった。これ以上世界だなんて観測したくなかった。泣き叫ぶ元気もないから、ただ、ただ、消えたい】

【私のせいで世界が滅ぶのだとしたら、】

/おつかれさまでした!
303 :八攫 柊/The Slasher :2018/11/11(日) 02:30:10.83 ID:spjP8WGd0
>>293-294

【イルの嗤笑よりも、ずっと。幾人かが守ろうとして――けれど拒絶しか、返すことのできなかったあの少女の返答が心を揺さぶった】
【自分が憎まれるのは、常でしかなかった。そのはずなのに、彼らの願いも、守ろうとすることも……無意味とされたこの結末が切り刻む。】
【守ろうとしたものから敵意を向けられたことは、一度や二度じゃない。けれど……】

【こんな形で、自らの闇を――他者の憎悪として、受け取ったことがあっただろうか。ましてそれが、必死に戦った共闘者たちの願う者だったことなんて――――。】

(……ダメ、だ……こんな感情、いらない、のに……――――――――!)

【――――どれだけ、害する者たちを滅ぼし尽くしたかったと思っている?】
【――――どれだけ、理不尽たちを[ピーーー]ための暴威になることが楽な道だったと思っている?】

【それでもと、少しでも生まれる嘆きを減らすために。斬り裂きながら護るなんて、狂った理の体現になろうと足掻き続けて――――。】
【その結末が、新たな脅威の誕生を許すことで――――彼女らの“生”を肯定しようとしたことすらも無意味なら。】


……諸手を挙げて迎え入れられなければ――――何もかもを滅ぼしたいの?
ねえ、どうして……あんなに、共にあることを願う人たちがいたことも……全部、忘れて壊してしまえるの――――――――……?

【自分はどれだけ、愚かな道化だったのだろうと。これまでの命さえもが棘となって、深淵へと少女を追い落とす】
【"鈴音"を願う者たちと、彼女が……かつては、子供たちを慈しもうとしていたことと。アナンタシェーシャ経由で理解した、鈴音がかつて味わった理不尽】

【それらからしか知らないから、本当の部分で白神鈴音が理解できない。……その理由を、今もやはり己に求めた。】
【結局、わたしは"兇器"にしかなれなくて。アルクに拒絶され、わかりあうこともできなかった様に……傷つけるための道具でしかない。】
【ならば、その一点だけは譲ることができないだろう――月食のいろは、鋼を彩る黒にも似ていた。】


首を洗って待つのは貴女でしょう――――死滅するだけの未来を選んだことを、絶望しながら悔いればいい。
それ以外の未来はあげない……――――可能性すら、感情としては許したくないけれど。

終わりの終わりが訪れるまで、好きに策を弄しなさい――――……全て、諸共に刻んであげる

【乾いた微笑は、億ほど嘆きを煮詰めた様で。同時に、イル=ナイトウィッシュへのあまりにも鋭利な害意を体現していた】
【どう、出来てしまうだろうか――――?殺したくなどなくとも、決断してしまえる。それは、厭というほど理解していて】
【他者の“生”を願うことを、その意味を変えたくなんてないまま。少しだけ、己を穢して過ちを受け止めた】
【もう、月明かりすらも見えはしない。……ひどく、疲れた。兇器であることの意味を、今一度心魂に刻まねばならない――――】

【……その足掻きが、いつか絶望に到る道だとして。間近な脅威を退け、時に滅ぼすため――――そうある以外の術を、八攫柊は知らなかったから。】

/皆様、お疲れ様でした…!ありがとうございましたー!!
304 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2018/11/11(日) 21:52:48.93 ID:wQtGQGtko
【水の国のとある街角にて】

【気温もすっかり下がり、日が暮れれば息も白くなるような時期になった街中の道路を、赤いバイクで疾走していく者がいた】
【コンビニの看板を見つけてゆっくりと減速しながら近づくと、彼はバイクを入り口付近に止めて頭のヘルメットを外し店内に入る】
【飲み物コーナーで目当ての物を手に入れるとレジへ向かい注文するだろう】


すいませーん、このあったかいカフェオレと、紫芋まんくださーい

「ありがとうございましたー」


【その人物は、黒い短髪に真っ白な鉢巻き、黒と白の太極図がプリントされた白いシャツ、その上から赤色のベスト】
【手元に銀の腕時計、青いダメージジーンズにウエスタンブーツの、どこか幼い顔立ちの若者だった】

【だが、その服装には―――もしこの場にカノッサ機関員がいたならすぐに何であるかを理解し、『それが付いている状況に目を疑う』物がくっついている事がわかる】
【ベストの左腰には≪No.78≫と書かれたプレートが付いており、シャツの腕には≪No,91≫と刻印された金具と左肩には≪No,34≫と書かれたバッジ】
【そして、ジーンズには引きちぎられたような布が縫い付けられ、そこには≪No.59≫と書かれていた……そして、その全てに血痕が付着している】

【しかし店員はそんな彼を見ても全く驚く様子もない。彼はよく見る客であり、機関員でもない事を知っているという事なのだろうか】

【目的の物を買うと若者は店を出て、自分のバイクと外のゴミ入れボックスの間の地べたに座り込んで、紫芋まんをほおばり始めるだろう】


……シャバに出てもうそろそろ2年立つなぁ。ノビタ君は結局今も見つからないし
ジンジャー博士の説明を受けても今の事件の流れ全くわからないし、話題に乗り遅れるとぼくの出番が少なくなるから困るなあ

とはいえ、世界の危機だっていうのなら当然ぼくの出番がないって事はまずありえないだろうけどさあ


【あっためられたカフェオレのペットボトルの口を開けて、ぐびぐび飲み始めながら若者はなんの気もなくぼやき始める】
【ふう、と一息つくと白い息が立ち上った】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/11(日) 23:11:53.04 ID:R9uqYifU0
【風の国――――UT酒場】
【ひどく冷える夜だった。風はうんと冷たくて、ならば、ちょっとお酒でも一杯飲んでいこうか】
【そんな時にちょうどいいお店があった。ただしその日の店番が店主か給仕かによってメニュー数が相当違うって専らの噂だった】

………………なんだっけ、――。

【――でも、お店の中には、ごく静寂。数か月前より全く顔を見なくなった店主と、そのいくらか後に姿を消した給仕と、他のメンバーもどうやら忙しい、となれば】
【真っ先に捨て置かれたのは酒場としての機能。それでも最初は常連の客たちが集まってうまくやっていたらしい。けれど気づけば一人減り、二人減り、】
【最低限の明かりに最低限の暖房。だけれど机は薄っすらほこりが積もって、椅子は机にあげっぱなし。それでも、一つだけ、人影があるなら】

【腰を撫でる長さの黒髪と真っ白な肌はお互いを引き立てる色、ならば瞳は黒色と赤色の色違いがきっとよく似合っていた。瞬く眼はぱちりと大きく】
【いくらもあどけない顔に、けれどひどく不明瞭な表情を浮かべていた。指先に揺らし弄ぶペン先、かちかちとボールペンを無意味にノックする音、時計の針と同じ間隔で】
【生成りのブラウスに深い赤色のジャンパースカート。たあっぷり詰め込んだパニエのふくらみに、フィッシュテールの布地が、ふわっと乗って】
【ふらふらさせる足先は赤いリボンの編み上げブーツ。時々高いかかとで床をかりかり虐める音もまた、ペンと、時計とに混じりこむなら】
【――見た目で見るに十六歳ほどの少女だった。それも、半年近く姿を消していた給仕であった。机に座って、なにかファイルを広げている、らしくて、】

――思い出せない。

【――――――長い嘆息一つ。ふにゃあなんて擬音が似合いそうな音にて、彼女はファイルごと机に突っ伏すのなら】
【やがてずるりと自分の下からファイルを引き摺り出してぱらぱらとめくり出す、背表紙には、レシピ試作の文字と、割合少なくないナンバリングの数字】
【はあとため息でまた突っ伏すのだけれど、――――もしも物音がするとして、彼女はすらと立ち上がってしまうのだろう、それが、店内からでも、客の訪れでも】
【そうしてファイルもボールペンも置き去りにしたままで去ってしまおうとする、――UT側からなら店外へ。店外からなら、UT内へ】
【ならば誰にも会いたくないのかもしれなかった。――それでも、どちらだとしても、訪れた"だれか"は、彼女の背中、ばっちりと見てしまうのだろうから】

【――そうして呼びかけられるのなら、立ち止まってしまうのは、なにか、感情に似て】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/12(月) 20:58:53.05 ID:hlehS+MX0
【街中――大通り】
【ひるりと冷たい風が吹き抜けるなら、歩き行く人々の足取りも心なしか早い夜だった、季節、――にしても、心なしか冷たい風であるなら】
【それでも室内から見渡す限りわりにいい夜であるように見えた。少なくとも雲のない夜だったから、星が綺麗によく見えた。――室内からはよく見えないけれども】

――――――――――……。

【ならば通り沿い、ガラス張りのカフェにて、ぼんやり通りを見やっている人影を、誰かは見つけるのかもしれなかった。頬杖をついた、あどけない顔】
【もし誰かが店内を覗き見るとして、目が合うとするなら、微かに笑みの気配を感じさせる程度に目を細めもするなら、或いは彼女が誰であるのか、知る者もいるかもしれず】
【ここ半年ほどは至って名を聞かぬのだろう、風の国のUT。そこで給仕をやっている少女だった、――その彼女自身も、事情を知るなら、半年ほど行方を眩ませていたのだけれど】

【――――真っ黒の髪は艶やかに腰元を撫ぜる、真っ白な肌は、冬の寒さと店内の温かさに揶揄われたなら、その頬のところがわずかに赤くって】
【左が黒で右が赤のオッドアイ、――ごくあどけなさを残す顔が、ふと、店内。訪れた店員の方へ向いた、――生クリームを乗せたホットのミルクティに、ミルクレープのセット】
【ぱあと表情を輝かせたなら、くしゃくしゃのフリルであしらった長袖をいくらか手繰るのだろう。深い赤色のワンピース。生成りのレースとフリルをたくさんにあしらったなら】
【パニエをたっぷり詰め込んだスカートから伸びる足はともすれば手折れる細さであり。まして踵の高いショートブーツであるなら、どこか、転げてしまいそう、かも、】
【十六歳ほどの少女だった。あるいはケーキの前にはにかむ表情は、それよりあどけなくも見えかねなくて。然るにどこかアンバランスな様相示し】

いただきまーすっ。

【"いろんなこと"気にしないみたいな顔して、少女はやがてケーキを頬張るのだろうか。やはり窓際の席であるなら、外からも、中からも、よく見えた】
307 :@mail ◆DqFTH.xnGs [sage saga]:2018/11/12(月) 22:27:14.11 ID:HhzYycC7O

【From:ミラ・クラァケ】
【To:夕月、オムレツ】

『よ、久しぶり。なんか色々あったっぽいな』
『こっちも色々、っつぅかさ。まぁ、鈴音が目ぇ覚ましたわ』

『世界、滅ぼすってよ。いい子ちゃんするのやめるんだと』
『いつも誰かが羨ましくって、羨ましくって、自分のこと大事にしてくれねぇ世界が嫌いなんだと』
『だから、壊しちまうってさ。…………覚悟、決めてたぜあいつ』

『壊す覚悟も、自分が死ぬ覚悟も』

『あたしは、鈴音が世界を滅ぼそうとする意思は否定しない』
『もちろん、止めはするけどな。世界滅ぼされたらすげー困るし』
『次に鈴音と会う時は、きっとどっちかが死ぬ時なんだろうなって思ってる。世界か、鈴音かが』
『あたしは鈴音と戦うけど、お前ら2人がどうするかは、2人に任せる』
『まぁ、なんだ。用件はこんなとこ。ごめんな。結局、こんなことになっちまって』

 ――END――


【From:ミラ・クラァケ】
【To:“M”】

『なかなか連絡できねぇですまん。ミラだ』
『全員、鈴音の状況は知ってんな?魂のねぇあいつの体さ、実はあたしが預かってたんだが』
『昨日かな。目ぇ覚ました。んで、出てった』

『世界滅ぼすってよ。説得は…………どうなんだろうな。あたしは無理だと思う』
『もし説得してぇってヤツがいりゃ、勝手にしろ。ただ、そん時は』
『鈴音に地獄を見せる覚悟でやれ。今まで生きてきた苦しさとか、世界を滅ぼしそうになった罪悪感とか』
『そういったもん、全部全部鈴音に背負わせるんだって自覚して説得しろ』
『あいつを生かすってぇのは、…………きっと、そういうことだ』

『いやしかしすげぇよな。世界滅ぼすってぇのはよ。晴れ舞台にしたって半端ねーわ!ぎゃはは!』
『あたしはまぁ、あんま戦えるタイプじゃねーけどさ。それでも』
『せっかくのダチの舞台だから、派手な花火でもあげに行こうかと思ってる』
『一緒にきてぇってヤツがいりゃ、止めはしねーよ。むしろ、いっぱいいた方が盛り上がるんじゃねーかな』
『連絡はこんなもん。そんじゃ』

『P.S. なんか強い武器とか装備とかあったら、くれ』

 ――END――
308 :@mail ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/11/12(月) 22:38:13.10 ID:nF9XwXUN0
>>307





          「知ってる。」




【――――――――夕月のほうから。帰ってきたのは、それっきりだった】
309 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/12(月) 23:10:40.85 ID:4vkaKG1V0
>>306

【晩秋の夜風が喫茶店の静けさに吹き込んで、 ─── ドアベルの鳴る音は、いやに他人行儀だった。清潔なリノリウムを幽かに軋ませる足音】
【一人の女であった。ひどく背の高い、長い銀髪の女。凍える夜を嫌うような、然して夜よりも暗い色合いのロングコートと、フォーマルなビジネススーツ】
【憂うように儚げな白皙は室内灯の温かな色調に照らされて、無感動な明眸の輪郭を暈す。顔の右半を長い前髪に隠し、冱つる碧眼が穏やかな店内を睥睨するなら】
【幾らか剣呑な様相でレジに向かい、先払いのオーダー。聞き耳を立てるなら、クリームとチョコチップを山と盛ったアイスカプチーノに、一番大きなストロベリーパフェ】


《 ──── ユニット01。アルファ、ブラボー、レディ。射撃ドライバ接続完了。ターゲットを捕捉。ILAM照準よし》
《フェンリル了解。N開始。プランBに移行した時点でアエロー01、02と協働、終了措置を取れ。それまで発砲は禁ずる。アウト》


【(もしも少女が、その聴覚や視覚に人ならぬ可感域を有しているならば ─── 一刹那まっすぐな眩しさと、ノイズ混じりの通信が)】
【(何処からともなく窓際に向けられている事へ、気付けるのかもしれない。いずれにせよ、事実としては)】



        「隣、いいかしら?」



【玲瓏でありながら、その声は慈母に似て穏やかだった。 ─── 微かな煙草と、香水と、硝煙の匂い。】
【静やかに微笑む銀髪の女は、少女の隣に立っていた。積み上がったスイーツをトレイに乗せたまま、小首を傾げて問うのだろう。】
【 ──── 装いも振る舞いも女らしくないというのに、様相は酷く女性的であった。肌を晒さぬ白い布地は、却って胸許の肉感を強調するように、震えて】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/12(月) 23:34:43.96 ID:hlehS+MX0
>>309

【――からり、と、ドアベルの音。悪くなく古びた音色だった。店内の温度感を邪魔しない音、なら、一人甘味を嗜む少女の声の如何に瑞々しいことか】
【ごく涼やかに美しい鈴の音の声をしていた。とはいえ、一人きりでわあわあはしゃぐ性質ではないらしいなら、少女の声を聞く機会など限られていて、】
【いつかの録音か――それともごく嫌がらせによく似た断絶越しか。お互いにごく至近距離で佇むのなら、――――きっと彼女はごくありふれた人間によく似て(だけど違う)】

【"蛇"という生き物はあまり耳が良くなかった。そうでなくとも、きっと、聞き取れなかっただろう。なんせ彼女のボディは人間基準であったなら】

――――――どうぞ。だけど、隣より、向かいがいいな。わたしの隣に座っていい"おっきい"ひとは、へびだまだけなの。今はね。

【窓際のソファ席。ちょっといくらもふかふか"しすぎる"座り心地のソファは、さらにいくらか背が低い者だった。百六十センチの少女ですら、膝がいくらか高くなるなら】
【もちろんこちらも背の低いテーブルはガラス製で、中に小物が飾れるようになっていた。この席に飾られてるのは、ごく平穏な景色をもした箱庭細工】
【咀嚼していたミルクレープを飲み込んでからであるなら、返答には数秒が要される。それからミルクティーのカップを手に、ほんの少し、啜るように飲んで、それから】
【ようやく答えが返るのだろう。カップはごく自分の近くへ置かれる。ケーキも自分の方へ寄せて。なら相手の分を置くには不足なく、ただ、少し、椅子が低すぎるか】

お姉さん、一昨日居たね。あの子は元気、――かえでちゃん。わたしはずうっと話しかけてたのに、ずっと、無視するんだもん。
それこそわたしのせいじゃないよ。あの子がわたしのことを絶対に信じようとしてくれなかったんだから。

【――唇についた洋酒入りの生クリームを舐めとる、ならば彼女は相手を認識していたらしかった。肉声とするには鈴の音はいくらも珍しくて、ただ、彼女にはよく似合う】
【元気、だなんて、ひどく他人事の声をしていた。そうして事実他人事だった。ごく特殊な縁にて少女は少女を認識していたに過ぎないなら、――それでも、ただ、】

どうして蛞蝓があの子に憑いてたのか、知ってるよ。

【あくまで危ういことをしでかす気はないらしかった。それよりも目の前のミルクレープが大事らしかった、なら】
【いくらも小さめで装飾過多であるなら握りやすさなんて考えてくれてないようなケーキ用フォークにて、断層のたびにぷつぷつ手ごたえ、ミルクレープを一口大に】

――――何のお話をしに来たの? わたしの代わりに、セリーナでも、見つけ出してきてくれる? "だいたい"は、分かってるの。
そこがどこなのかを教えたら、――ぜぇんぶ駄目にして、そこに居る人間全部殺して、セリーナを助けてきてくれるなら。

【それを頬張って、また彼女はいくらも咀嚼に時間を潰す。そうしてまたミルクティを一口飲むのだろう。――にこり。極々狡い、そうして嘘と断言できぬ、声をしていた】

【(そうしたら、世界滅ぼすなんて、やめちゃおっかなぁ)】
【(そうとでも言いたげな目をしていた。そうとしか解釈できない目をしていた。ならば、)】
311 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/13(火) 00:14:49.02 ID:Q6BfPzDi0
>>310


【促されるに特段の拒絶はなかった。肩の一ツも張ることなく、柔らかなソファに腰掛ける。少女を真正面から見据える位置】
【ガラス張りのテーブルにトレイを置くなら、序でに両肘もそこに預ける。すれば矢張り背は幾分も高く、やや見下すような碧眼】
【背凭れに身を委ねるならば、僅かに胸を張るような姿勢だった。テーブルの下で組まれる両脚は、ひどく長くも細い。】
【「覚えていてくれたの。 ─── 嬉しいわ」小首を傾げるなら、両肩に垂れる白銀が揺れた。控えめにシャンプーの香りがした】


「あら。 ──── かえでのことを知っているの?」「 ……… そうね。そうよね。かえでの信じていた神様だものね。」
「すっかり塞ぎ込んじゃって困ってるわ。お家に閉じ込めるしかなくって。今だって、予備の義体でずうっと抱き締めてるの」
「わたしのせいで世界が滅びちゃうかも、って。 ──── 馬鹿な子よね。全く、貴女のお陰よ?」


【茶飲話の温度感で、女は笑う。 ─── やや楽しげに上擦った声は、親しく或いは愛しい人の身上を語る喜びに満ちて】
【それでいて何処か悲しげでもあり、追想じみて、仄かに低められる言葉尻は冗談めかすようでいながら、消せない懸絶を示して】
【「あの子の昔話なら、是非に伺いたいところね。」ならば望む言葉さえ、真実か虚構かも判然としないのだから】



「そうして始末がついたら、どうするつもり?」「 ─── 逃げ回っても、何処まで行けるかしらね。」
「"貴女たちに明日はない"、 ……… なんて」「テロリストの声明を叶えてやらないのは、どこの国でも同じ事よ。諦めなさい」


【色素の薄い唇は然して瑞々しい膨らみを孕んでいた。プラスチックのカップに収められた、チョコソースとチップが呆れるほど盛られたカプチーノを、一口ほど】
【そうして真っ向から少女を見据える一ツの碧眼には欠片の怯懦もなかった。相手の問いには答えなかった。ボニーもクライドも死んだのだから】
【ともすれば対手の無謀さを嘲るようであった。凡そ全能の神に対して取る態度ではないに違いなかった。真白いホイップクリームと赤いイチゴを、掬い取るスプーンの温度】
【 ──── いずれにせよ、女もまた、少女を直ぐに殺すつもりはないようだった。であれば下らない狭匙でも焼きに来たのだろうか。それにしては酷く感傷的なのは】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/13(火) 00:48:31.01 ID:QEUk06c/0
>>311

【――そうして少女は硝子の机に指を這わす。その内側にあるのはもはや季節外れである海岸線の箱庭だった。店員か誰かの趣味なのだろうか、クオリティはわりに高く】
【「他の机は違う奴なんだよ。見た?」――だなんて、笑う。「UTもこういうのがあったら楽しいかも」「だけど、――硝子張りは、寒いね」】
【ころころと鈴を転がすような指先で笑うならばひどく違和感しかなかった。だのに限りなくよく似合っていた。から】

うん、――お話したことはないけど。ちょっとだけね。そう。一緒に居てあげないの? わたしなら――、一緒に、居てほしいけど。
――あはははっ、そんなの。あの子のせいじゃないよって言ってあげて。わたしは、――わたしに非道い事した全部、壊すの、それだけだから。

【ふと伏せた目線は回想。――とは言え、あのころは、自分も良く慣れていなかったから、ひどく朧げな意識の瞬間が多かった。だから、よくは知らないのだけど】
【そうなんだとでも言うような声をしていた。それなら一緒に居てあげたらいいのにってごく他人事の声をしていた。関係ないから大丈夫だよって、言われて、】
【果たしてそれで立ち直れる子であったなら、"こう"はならなかったのだろうけど。ならばやはりこの少女はひどく他人でしかなかった、から】

――――――帰ってきたセリーナにご飯を作ってあげる。今度はお皿は洗わせない。喧嘩中なの。

【あるいは的外れなことを言っているのかもしれなかった。きっと相手は、こんなこと、聞いているのではなかった。でも】
【どうやら彼女は件の女性と喧嘩中であるらしい。そうしてそのまま、行方不明になったままであるとか、世界を滅ぼすと決めてしまったりだとか、】
【一つ溜息を吐いた、――ミルクティーを一口】

"かえでちゃん"は、七百年くらい前に、うちの蛇を助けてくれたの。"わたし"とへびさまが結婚したお知らせのお手紙を、他の神様に届けに行く途中だったの。
だけど、途中で、からからに乾いたところで、妖怪の蛞蝓に喰われそうになったの。――蛇は水の生物だからかな。へびさまは水の神様だし。そっちかも。
とにかく、"かえでちゃん"は、わたしたちの蛇を助けてくれた。――蛇を食べられなかった蛞蝓は、喉が渇いて死んじゃった。その時にね、呪ったの。呪われたの。

【――すらと話す声音はごく簡素なものだった。そうしてまた見て来たように口にするなら、そもそも、彼女は、】

――――――ふふ。へびさまが持っていたの。前のわたしのデータをね。へびさまも、わたしとおんなじ、神様だったから。……見せてもらったの。
全部じゃないよ。それに、やっぱり、今ここに居るのはわたしだから。今だってちょっとずつ忘れていってしまうの。だから――明日には、もう、覚えてないかも。

【前世の記憶だなんてオカルトの代名詞みたいなものをさも当たり前に語っているに過ぎなかった。ならばごく奇妙な血筋に生まれ運命を定められたことが、一番、失敗だったみたいに】

それで。貴女たちがセリーナを助けて来てくれたら、どうするのかって? ……、そしたら、ねえ、子供を虐める大人を、ぜーんぶ、殺してもらって――。
次は――、うーん、女の子に"非道い"ことする、男とかかな。そしたら……次は……。

【そうして彼女は話題を戻す、――ミルクティーの上で緩く蕩けたクリームを混ぜ込んで。ふうふう吹いてから一口――唇を机に備え付けの紙ナプキンで拭って、】
【実際にそうはしないけれど、指折るような温度感で数えてゆくのだろうか。なら存外に要望は多いらしかった。最後までは言い切らず、ミルクレープ、一口】
313 : ◆1miRGmvwjU [saga]:2018/11/13(火) 01:24:10.85 ID:DfDLDtMH0
>>312

【大したことのない閑話にも、女は存外丁寧な答え方をした。それでも確かにあの日あの瞬間、彼女を殺すと言っていた】
【ならば何処まで辿って考えても奇妙な距離感だった。互いに殺意を抱くのに間違いはなく、それでも卑近に笑い合う】
【「あら、今でも一緒よ?」「 ─── 抱き締めているくらいなら、リモートでもどうにかなるの。」語るに可笑しな物言いで】
【ともすれば女もまた真っ当な人間ではないのだと悟らせるのかもしれない。白銀を宿す前髪の細やかな間隙より、 ─── ごく機械的な望遠レンズの収縮する、微かな呻き】


       「 ……… そんな夢物語を、神様が許してくれるといいんだけれど、ね。」


【やはり嘲るように零される言葉であった。 ──── 今や名声も聞かずになって久しい、賞金稼ぎとその同胞たち】
【それでも彼らは正義を標榜していた。もしも万事が救われたとして、今の少女と相入れる道理など在る筈もない】
【タイミングを重ねるように女もまたカプチーノを啜る。怜悧な風格をしていながら、慮外に甘党であるのだろうか。ともあれ】
【 ──── 曰く前世の逸話には、初めて聞くようであったから、幾らか興味深げに傾聴して頷き、それでも簡素な反応】
【終わってしまった話だった。今の女が向き合わねばならぬのは、より喫緊の心的課題であった。然らば続く言葉に帯びているのは苛立ちだろうか、それでも女は微笑む故に】


「そうしたら次は、貴女を呼び止めてくれた人たちを殺すといいわ。」「飛びっきり非道い遣り方で、もう未練の残らないように。」
「 ─── そうねえ。夕月ちゃんなんて、丁度いいんじゃない?」「私は会ったことがないのだけれど、 ……… 同僚が、彼女と親しくって。」


【「彼の手指の一つずつ、彼女の目の前で潰してやったりしたら、きっと絶望してくれるわ。」生クリームとストロベリーに、コーンフレークをかき混ぜながら】
【「そうして最後には彼女に彼を殺させればいいの。そうしなければ世界を滅ぼしてやる、って言って ─── 。」もう一口を舌に転がして、呑み込んで】
【公共の空間で語るに憚られるような残虐性さえ露悪的に述べるのなら、それは女の本性などではないのだろう。内心とは、そも他者に教えぬからこそ本義を果たすのだから】
【安い挑発と受け取る事もできるのかもしれない。 ─── 全て滅べと願った神に向けるには、余りにも不用心な言葉の数々だった。吹き付ける夜風は、虚しく窓硝子を揺らす】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/13(火) 01:51:17.59 ID:QEUk06c/0
>>313

【ぱちりと瞬くのなら、今度手を伸ばすのは、何の変哲もない水だった。コップにびっしりと汗をかいた、冷たい水。飲むのなら、ころん、氷の転げる音が】
【きっと相手への返答であった。向ける目線は特別の興味を持たない、――そしておそらく相手が人間でないことに彼女は気づいていた、ヒトと違う匂いが少しでもするなら】
【煙草と香水と硝煙にはケチを付けないけれど、強いて言うなら香水以外のどれも好きではなかった。香水も、あまりに限度を超えるなら、好まないけど】

――わたしが、許すの。わたしに許せないことなら、へびさまが許してくれるから。
それに、――セリーナのこと、貴女が勝手に決めるの、おかしいんじゃない? 知り合いだったら、悪いけど――。

【ならば自分の行為はすべて自分が許すのだから。神様にお伺いを立てる必要などどこにあるだろう、そうして、もしもそれが許されぬとして】
【そしたら彼女は違う神様に赦しを乞うだけだった。もう七百年近くも前に封じられて久しい神様を、彼女は世界中で誰より、信じているのなら。いるのだから】
【故にまたセリーナのことも信じていた。――ちらと向けるまなざしがどこか気に喰わぬ色をしていたのは見間違いでもなんでもなく、】

――――――――――、どして? 

【――そうして次の刹那に瞬く色合いも、また、】

あの時一緒に居た、男のひと? ――興味ないの、"ああいう"恰好する、男のひとって、好きじゃないけど。
そう、――あいつが居なかったら、わたしも、いま、こうじゃなかったかもしれない。そしたら、世界だって、滅びなくって、良かったかもね。

【奇妙なことに彼女は自分が嫌いな要素を持たぬ人間が死ぬ意味はないと真剣に考えているらしかった。だのに世界は滅んでしまえって真面目に思っていた】
【致命的に何かが壊れてしまっているのかもしれなかった、世界は滅ぼすけど自分が好きに思うひと、好ましいひと、そんなみんなは幸せに生きたらいいって】
【ごくまっすぐに言えてしまうに違いない。(そして願わくばその世界にたった一つの悪いもの残らぬように)――、瞬き一つ、二つ、】

…………夕月ちゃんは、元気? この前ね、喧嘩をしたの。イイコなんてやめちゃえって、夕月ちゃんが言ってくれたの。
綺麗じゃないわたしなんて誰も要らない、って、――知ってたよ。でも。わたし、もう、我慢しないの。そんな風に言ったら、――泣いちゃうかな。
だけど、夕月ちゃんのせいじゃないの。他のわたしの嫌いなもの全部のせいなの。――たぶん、わたしは、へんなこと言っている、けど。

【――いくらか伺いづらいことを伺う声音にて、彼女が尋ねたのは、夕月の状況だった。だから彼女はいろんなひとと喧嘩中であるらしくって】
【如何にも夕月に言われた言葉を律儀に受け止めて実行に移した部分があるらしい。そのくせそうしたらみんなに嫌われるって分かりながら、でも、】
【我慢しないことをそれでも選んだんだって言って。――そんな風に言ったらあの赤い女の子は泣いてしまうのかしら。貴女は悪くないのにね。――なんて】

――――――……ケーキ。お代わり。

【そこで少女はふっと席を立つのだろう。見ればケーキはもうなくなっていた。荷物から財布だけを取り出して、そのまま、注文へ行く】
【数分もしないで戻って来るだろうか。今度は珈琲クリームのケーキ。上に市販の珈琲豆を模したチョコがいつか並べられていた、それと、今度は、ホットココア】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/13(火) 20:30:59.11 ID:ywRBfSZi0
【街角】

【大体、俺は夜はあまり人の通らない細い路地のシャッターの前に居る。途中で買った缶ビールを開けて】
【ステッカーだらけのギターケースを開けて、なんとなく勘でチューニングして煙草に火をつける】
【テネシーローズなんて気取った名前と色をしたエレキ。アンプは重いからいっつも持ってきていない】

『オジサン、上手いね〜プロかなんか?』

【なんて通りがかった若いヤツに茶化されることもある。そりゃ、白髪交じりで髪もシャツの襟にかかるぐらい伸びてて】
【白髪交じりのアゴひげなんかちょっとはやしてて、サングラスをしてるやつが革ジャン着てそのへんでギター弾いてるなんて珍しいのか】

【別にいいだろそんなこと。弾きたいときに好きなとこで弾きゃいいじゃねえか】

ンな事ねえよ。単なる趣味。投げ銭ぐらいくれたっていいけどね。

【なんて、笑ってやったらホントにくれたんだ。ビール一本分ぐらいだけど、この世界も悪くないって思ったね】

【今日はここで誰かが来ることを待っている。俺のことを知っているやつが通りかかるのを待っている。そうでなくてもいいけど】
【これから知ってくれて、覚えてくれるやつを待っている。スウィングなジャズやブルースにのせて】

316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/13(火) 20:52:45.59 ID:xLG/SldO0
>>315

【――――ことん、と、微かな音。見れば人影が一つ、ちょうど、ギターケースの傍らに、缶珈琲を置いたところ】
【ごくありがちで何の変哲もない缶珈琲。強いて言えばミルクも砂糖も入っていないごくごく苦いのだろう無糖であるのが唯一の特徴で、】
【そうしてまた"それ"を置いたのが、そんなものは全く嗜む気すらなさそうな少女であるのが、あるいは、目立つのかもしれなくて】

――――――こういうのじゃ、駄目? 自販機で、当たっちゃったの。びっくりして、飲まないの、選んじゃって――。

【――しゃがむより怠惰に上半身だけ屈めておいた人物が顔を持ち上げるなら、腰までの長い髪がぞろぞろって雪崩れる、だのに覗く肌は雪みたいに白くって】
【ごくあどけなさを残す顔に、左が黒で右が赤のオッドアイ。厚手のコートのフェイクファーに口元を埋めこんだなら、それでも、笑んでいるのはきっと、伝わるなら】
【深い赤色のワンピースはたっぷり詰め込んだパニエでスカートをうんと膨らませて。足元は厚手の黒いストッキング。靴は赤いストラップシューズ、かかとは分厚いもの】
【十六歳程だろうか。少女だった。こんな時間に出歩くには少しばかり幼くて、だけれど、最近のご時世ではごくありふれた光景。――どちらにせよ、】

ついさっきだから、――温かいよ。毒とかも入ってないの。ただ、うんと、苦いだけ――。

【長い髪を耳にかけて笑うなら、やはり至極あどけない顔の少女だった。表情までもあどけないから、ともすれば年齢なんて信じられなくなるほどで】
【それでもわりに高い身長が彼女の年齢を辛うじて引き上げる、――これが自分の分だからというみたいに見せるのは同じく缶のホットココア。とにかくいい牛乳を使っているらしくて】
【ならばやっぱり、ブラックコーヒーは彼女には早すぎる代物らしい。――駄目と言われたら回収してゆくのだろうか、そうでもなく、処分も任せてしまうような、気配はした】
317 :@mail ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/11/13(火) 20:54:31.09 ID:yNHBQG150
【――――水の国『Crystal Labyrinth』控室】
【慣れない調子でタバコを吹かしながら、『彼』はイライラした表情で、は手元の通信端末をしきりに弄っていた】

【From:シャッテン=シュティンゲル】
【To:夕月】

『突然でごめん。悪い知らせが入ってきた』
『――――レグルスが、死んでしまったよ。ロールシャッハと、相打ちになったんだ』

『そして、ラベンダーも……どうやら、完全に『悪い方向』に、心を固めてしまったみたいだ』
『レグルスの事もそこそこに、すぐにアーディンの伝手を使って『白神 鈴音を殺す準備』に入っていったよ』
『「死なない存在を殺す方法は、私が知っている」と言ってね』

『流石に、僕の仲間たちもみんな、動揺してる。詳しい事は、落ち着いたら話そう』

【――――送信を終えて、灰ばかりになってしまったタバコを灰皿の中に放り込む】

レグルス…………奴も、輝いてた命だったのに…………

【瞑目し、空を仰いで嘆息する。アルク程親しい訳ではなかったが、それでもその死は、痛惜の一事だった】



【――――また別の控室】

【目の前のベッドで眠る、金の長髪の少女を見下ろしながら、『彼』もまた、手元の端末をしきりに操作していた】

【From:アーディン=プラゴール】
【To:カニバディール】

『2つ、要件がある』

『まず1つ、此方は悪い知らせだ。前に言っていた『8人の仲間のアテ』だが……そのうち2人が、グランギニョルの神々との戦いで、戦死してしまった』
『戦力の補充は、そう簡単に出来るものでもない。まだ継戦能力に支障が出る訳でも無いが、仲間たちの士気の低下が、流石に無視できない』
『……あいつらも、決して柔な連中ではなかったはずだが。そちらも、明日は我が身という事かもしれない。奴らと見えるなら、重々気を付けてくれ』

『もう1つ。こっちは先への展望となる話だ。櫻の国海軍から、重要人物と思しき子供を保護した。どうも、命を狙われていた様だ』
『更に、お前も知っているだろう……厳島 命が身柄を拘束された事を。どうやら、この子はその厳島から、俺を頼る様にと、メッセージを受け取っていたらしい』
『櫻の国海軍の中で、何かが起こっている。『黒幕』や『円卓』ども、或いはもっと別の策謀が動いているのかもしれない』
『宣戦布告は済ませている。『そっちの事』も、或いは聞き及んでいるかもしれないが……みだりに他言はするな。ただ、其方は胸に留めておいてもらいたい』

【送信を終えたのと、朧げな表情で少女が目を覚ましたのは、ほぼ同時だった】

「お、おい、ちゃ――――」
――――大丈夫。俺はここにいる……もう少し眠っていなさい……

【やせ我慢は、大人の必須スキルだ。少女を見守る『彼』の笑顔は、静かで温かいものだった】
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/13(火) 21:12:33.07 ID:ywRBfSZi0
>>316

【視界の隅に写ったブラック オン BLACKに目をやって。弾いてる手を止めた。弾いているときは次にどんな展開にしようかとか】
【このキーなら次のコード進行はどうだとか、そういうことで頭が一杯で意外とその瞬間まで周りの物事には気が付かない】
【俺は一瞬で、Cマイナーの世界から路地に帰ってきた。見上げたら少女が一人】


――本当は、別に何も要らないんだ。ただ、聞いてくれればいい


【覚えてくれてりゃいい】


毒は水色か、ワインの中と相場は決まっている。…三文芝居の中でならな。


【俺は缶コーヒーを掴んで、自分の元へ引き寄せる。温かい。熱いぐらいだ。持つもの躊躇うぐらい】


ありがとう。あんたの幸運を分けてくれて。


【自販機であたりが出ることなんてまあ、自分じゃなかなかないが周りでそう珍しいもんでもない。そんなもんだ】
【だけど当たれば嬉しい。そういうときって意外と他人に奢ってやりたくなる。なぜだろう。自分の幸福を共有したいのか】
【それとも当たっただけでもう満足してしまったのか。…ま、今回は単純に邪魔なもん体よく押し付けられただけかもしれないが…】

【邪推するのは年齢のせいかな。それとも…】


――悪いけど、流行りの曲のリクエストには答えられないよ。古いロックか、適当なジャズぐらいしか。
歌のリクエストもね。
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/13(火) 21:22:24.44 ID:xLG/SldO0
>>318

どういたしまして。――、わたしも、ありがと。良かったあ、ブラックだなんて絶対飲めないの。甘い缶コーヒーなら、飲めるんだけど――。
喫茶店のミルクコーヒーだって、グラニュー糖は四つくらい入れなくっちゃ、足りなくて。一緒にケーキとか食べるなら、それでもいいけど、そうじゃなかったら、もっと……。

【ありがとうなんて言われたら、――やはりにこりと少女は笑うのだろう。厄介払いに近しい意味合いは多分に含むが、それで誰かが喜んでくれるなら、まあ、嬉しい】
【そういう様子だった。とはいえ、それでも十全にあなたのためであるとアピールするほど嘘吐きでもないらしいなら、本音が出て来る出て来る、苦いのは苦手だからって】
【どーぞって言って笑う、ならば幾らか人懐こい性質であるらしかった。あるいは、道端で楽器を弾いているひとがいくらか物珍しいのか】

――――わたしも、最近の歌は分からないの。――半年くらい、ぜんぜん、そんな場合じゃなくって。
だけど、ロックもジャズも分からないや。……ええとね、音楽って、あんまり聴かなくて――それで……、だから……、えーと。

――なんでもいいよ。あなたが一番好きな奴で。

【ならば少女は、――よいしょ、て、しゃがみこむのだろう。相手と目線を合わせるようにして、ふわふわのスカートの裾を引き摺らないように、、けれど中も見えないように】
【お行儀よくしようとして、――けれどいくらか考えた風な間のあとに、そのまま地べたに座るのだろうか。やはり中は見えぬように気遣って、それでも、どこか、】
【そうやって地面に座ってもなんとも思っていない。或いは慣れているような様子。――最近の音楽なんて自分も分からないって言うなら、リクエストなんて、しようもない】

それか……あ、クリスマスの音楽とか? さすがに早すぎるのかな、――わたし、ギターって、したことないの。…………それ、ベース?

【――――というより、楽器というものにすら全く明るくないようだった。相手の持っている楽器がどちらかなのか、判断することも出来ないらしいなら】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga]:2018/11/13(火) 21:34:54.55 ID:wc6WY7W1O
【路地裏────闇市】

【おおよそ非合法なものが集まる市場のひとつだった。盗品やら疚しい由来を持つ物品】
【あるいは様々な理由があって、表の市場に流せないモノたち──奴隷も含め、そういったものが】
【ひっそりと売られているような場所にそいつはいた。しわくちゃのトレンチコートに帽子を被って】
【夜だというのにサングラスをかけた…………場末のバーにでもいそうな、“探偵”のような男だった】


(Sabrina…………、Sabrina…………)
(なんて書いてあったかな、アレにはさ────あぁ、これなんかまぁまぁ似てるかな)

『こいつと、こいつをくれ。…………あと』

『神様を殺せるような銃ってのは、売ってたりするもんかい?』


【闇市の中でも銃がごちゃごちゃと売っている露天商。そんな店に男はいた。髪をわちゃわちゃとかいた後】
【少しばかり装飾が派手なリボルバーを2丁選んで。それからひとつだけおかしな質問を、店主に投げていた】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/13(火) 22:16:17.37 ID:ywRBfSZi0
>>319


へぇ…いいね。俺も甘いのは好きだよ。なんか…こう。目が覚めるような気がして。パッとね。
力が湧いてくるとか…そんな感じ。

【多分世間の印象とかとは正反対なんだろうけど、そんなの知ったこっちゃない。甘いのもうまいし】
【でも飲みたくない日もある。眠たくて、起きられない日があるのと一緒で。目覚めのいい日もあるのと一緒で。】
【こんな年食ったやつが20代のガキみたいなコメントしかできないのはもはや哀れに見えるもんなのだろうか】
【まだ、言えなさそうな見た目をしていてよかったと思う。スーツを着て真面目な顔して同じレベルのやつもたくさんいるが】


そりゃあ、じゃあ俺と一緒だ。―――半年ぐらいって言うと……あれだ。受験とか?
最近の子は大変だな。俺なんて………

【と、いいかけてやめた。理由はいくつもある。そんな俺の話なんてどうでもいいし、そもそも話せるような話でもない】
【適当なことを言うのはやめよう。代わりに握っていた弦が擦れて「そうだ」と肯定するように鳴いた。】


ああそう、じゃあ……適当に、弾いて。クリスマスを呼ぼうか。


【少し頭ん中でいろいろ考えて、弾けそうなやつを思い出した。シナトラ―――あれはシナトラでいいのか?】
【カヴァーが多すぎるとよくわからなくなる。まあいい、キーを適当に探って、つま先でリズムを取りながら俺はギターを弾いた】

【Let it Snow。と繰り返して。細かいところはごまかして。3分ちょっとかそれくらいの間は、目の前の少女よりも刻まれた】
【二十何フレットと六本の弦にばかり意識が向いた。その他の細かいことも全部忘れて】

【弾いて終わってから、これはクリスマスソングだったのかって思った。】


――なんだか、余計に寒くなった気がした。雪なんてまだ降ってほしくない。バイク怖くて乗れないよ。


【俺はそう言って笑いながら、もらった缶コーヒーを手にとってプルタブを起こした】
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/13(火) 22:34:45.86 ID:xLG/SldO0
>>321

そう、なのかな。わたしね、お子様舌だから。――辛いのも、渋いのも、駄目なの。あとね、臭い奴。変な臭いのやつは、あんまり――。
お酒も、あんまり。甘いやつなら、好きだけど。苦いのは、やっぱりね。二十五歳になったらおいしいの分かるってね、言われたんだ、でも……。
まだ分からないみたい。……ふふ。海外留学。受験だなんてしないよ、大人だもん。わたしね、二十五歳だから。

【ぺたんと座ったお尻が冷たくって、少女は何度か姿勢を整える。お尻の下にスカートの布地を丁寧に挟み込んで、膝を揃えて、体育座りみたいに】
【少女は特別甘味に目覚まし効果を求めないらしかった。それでも、相手がそういうのなら、そういうこともあるのかな。――なんて、ごく曖昧な肯定をして】
【ちんまりあかんべをする、真っ赤な舌先は、甘いのがうんと好きなお子様のもの。――続く話は、冗談にしか聞こえなかった。到底酒を嗜んでいい年齢には、見えず】
【だのに自分は二十五なのだと語る/騙る。――海外留学もそれなりに"それくらい"の年齢でやるものな気がするのだけど。なんて】

【――――そうしてやがて演奏が始まるのなら、少女はお行儀よく黙り込むのだろう。あどけない顔の目をまあるくして、めいっぱいに、意識を向けて】
【目線はその指先を見ていた。どうしてその動きからその音が出て来るのかを考えているみたいな目をしていた。或いは、鏡の仕組みを理解できない子猫みたいに】
【ともすればその頭の中に音楽がいっぱい詰まっていることも不思議なのかもしれなかった。その中から、自分の言葉で選ばれた音楽がなにか特別みたいに思えるのかもしれず】
【あるいはクリスマスケーキの上に飾られたマジパンのサンタをもらう幼子みたいに――だから、】

――――わあっ、凄い、すごい! すごいね、指がいっぱい動くの、それに、いろんな音楽、覚えてるの? すごい。
ふふ。わたしも、もっと後がいいな。昔はね、雪って好きだったの。きらきらして、綺麗で、なんだか、特別みたいで――でも、雪かきしてたら、嫌になっちゃった。
もう引っ越そうかなぁ――、だったら、どこがいいと思う? 昼の国かな。今はね、夜の国にお家があるの。あそこはね、寒すぎるから。

【演奏が終わるのなら、――ぱあっと顔じゅうをきらきらにして、拍手するのだろう。一人分なら大した音は出ないけれど、それでも、ぱちぱち、夜にはよく響いて】
【雪については、――彼女もあんまり歓迎はしないらしかった。もうちょっと後でもいいよねなんて声。ならばどうにも彼女は遠くに住むらしく、でも、当たり前にここにいて】
【プルタブを開ける音を邪魔しないタイミングで尋ねた、――別になんて言われたってどこだって一回考えてみようって顔をしていた、なら】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/13(火) 23:08:32.33 ID:ywRBfSZi0
>>322

いつか、わかるようになるよ。…多分。…わからないかも。

【彼女同様に、俺も言うことは曖昧だ。興味が無いからかもしれないし、実際そうだからなのかもしれない】
【何を見て何を聞いて何食って何感じるかなんてホントマジで自由でしか無いから文句の言いようもない】
【それぐらいの自由は許されている。】

ああ…んん?……まぁーあれだ。俺ぐらい年を食うとわかんなくなるんだよ。わけぇやつなんてみんな一緒に見える
二十五もハタチも…そりゃ並べりゃ多少どっちが上かもわかるかもしれないけど、そうでないなら17もわからねえよ
ガキは大人っぽい、そう思えばガキっぽい大人も居るし……ああ、いや。嬢ちゃんを悪く言う訳じゃなくて
年食うと、そのへんわかんなくなるんだよ。それに、俺は目も悪いしな。

【だからサングラスを掛けている。夜にかけて余計に見えなくなるんじゃないかって言われるかもしれないけれどそのほうが】
【まだマシなんだ。街中は昼間みたいに明るい光も多いから。いつからだろう。俺の目が濁っちまったのは】


まあ……そういうもんなんだよ。次はA、次は…って偶に忘れるけどね。いちいち歩くときに、次は右足で手は左手でって
考えないのと一緒で。…音楽の神様が代わりに弾いてくれてるんだ。きっと。


【そうして俺はまた、煙草に火をつける。この街はまだ喫煙に対してうるさいやつが少なくて嬉しい。マルボロもソフトで置くような】
【店もある。気に入った。だけど、きっとしばらくしたら俺はまた別の街へ行くだろう、多分。これも、多分】


そうだな…でも、氷の国もいいよ。雪は嫌いになるけどそのかわりに、暖炉が好きになった。オーロラも見えたし。
昼の国は…暖かくていい。でも、なんだかやる気が出なくなるね、一日中暖かくて明るいと。
地の国は砂っぽくて風が強くて…でもなんだか、イイやつが多かったな。

【俺は頭の中に浮かぶ景色をそのまま口にしていった。どれも、すごく遠くに感じるし、昨日のことにも感じる】
【記憶ではなく、思い出だからだろうか。】

夜も嫌いじゃない。朝を好きになれるから。……ただ俺は何処に行くにもバイクだから。時間がかかってしょうがないよ
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/13(火) 23:28:48.83 ID:xLG/SldO0
>>323

【ふーんと少女は曖昧な言葉を吐くのだろう。あるいは吐息でしかなかった。ビールだなんて苦いばっかりでおいしさはいつまでも分からなくって】
【だけれど半年くらい全く遠い場所にいたから、もしかしたらおいしくなっているかもしれないってふっと思った。後で飲んでみようかな。お店で押し問答するのは嫌いだけど】
【こんな見た目でも売ってくれるようなごくやる気と遵法意識のない人間からしか酒は手に入れられなかった。そうでなかったら、――ああ、そうだ、店の冷蔵庫でも見てみよう】

ふうん。……わたしも、おじさんくらいのひとたちの年齢、分かんないよ。だけどね、何人か居たら分かるの。男のひとって、少しでも年上なら敬語を使うから。
あれって面白いね。女のひとはあんまりしないもの。なのに男のひとたちは、ほんの一ヶ月だけだって気にしているの。大変そうって、わたしは思うけど。

わたしもね、右と左で見えるものが違うから。

【――だなんて、ごく違法めいた飲酒の作戦を練っているのなら、最初のいくらかはごく気の抜けた声だった。相手に分からぬなら、こっちも曖昧だから、なんて】
【かといって見分け方は知っていた。だからじっと見ていると何となく分かるのって笑う、――そんな彼女はずっと年上に違いない相手に敬語なんて使わないのだから】
【やっぱりあんまり気にしないものなのかもしれない、――目については、あまり気にしていないらしい。自分も、大概、いい目はしてないもの】

音符って、ドとかソとかじゃないの? 楽器によって違うの? ……ふーん、大変そう。どうやったらAなの? 次はB?
――そだね。そっかあ、じゃあ、仲良くしておくと、きっと、いいよね。――だって、ほら、王様の前でやるときに、楽器が音を出してくれなかったら、困るでしょ?

あれは骸骨だっけ。神様、関係、ないかな――。

【そうして全く知らぬ世界について垣間見るなら、やはり目を輝かせる。そうなんだって笑って、いくらか身を乗り出す、――説明してやっても、どれだけ理解するものやら】
【だから多分そう本気に取る必要はないんだった。なんせ表情がそう真面目じゃない。まかり間違ってもFの押さえ方を学んで帰る気なんてものは、ないんだから】

氷? ――オーロラ。見たことない。暖炉はね、家にもあるよ。でっかいやつ。でも、オーロラ、見てみたいなぁ……。
昼の国はね、友達が住んでるの。だから、おすすめの街とか、聞けるかな――。ずうっと暖かいの、わたしは好きだよ。日向ぼっこできるもの。
地の国は――、――ううん。あんまり、砂っぽいのは。髪の毛、ばさばさになっちゃうから……。

【そうして教えてもらういくつかの候補。氷と昼は好感触で、ただ、地は微妙な顔をしていた。長く艶やかな髪先が艶消しブラックで絡み合うのは頗る嫌であるらしい】

バイクだと行くの大変だね。船をいーっぱい、乗り継がなくちゃ。それに寒そう、雨の時はどこかで雨宿りするの?
夜の国は、雨の日と雪の日が綺麗だよ。遠くの街明かりが、空一面にぼんやり拡がるの。とっても綺麗で――。

【――夜の国については、まあ、ある程度の範囲で満足はしているらしかった。夜景だなんて毎日見てたら飽きるものかと思っていたけど、意外と、そうでもなくって、】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2018/11/14(水) 00:17:40.81 ID:Kp/4VX1j0
>>324

さぁ、俺は敬語使わねぇから。でもまあ、自分より長くこの世界で食らいついて生きてるってことを
リスペクトするのはいいんじゃない?逆もだけど。生まれて三ヶ月のガキだって、自分と違う三ヶ月を過ごしてんだから
自分と違う生き方をしてるってだけですげーんだよ。ホントはね。多分。

――目をつぶっても見えるうちはまだ大丈夫。

【意味深な感じに言ったけど、これ以上具体的には言えないもんだから仕方なくそのまま言った。わざとらしく意味深に言って】
【相手に解釈を任せるバラードみたいな真似は好きじゃない。でも感じたままが全てで、伝わらないならまあそれは仕方ない】

…知らない。なんだっけ?和音って言って、ドとかソとか色々まとめて鳴らすんだよ。…あんま気にしないで弾いてるからなあ
弾けるからいいんだよ。…プロでもないんだし、今更勉強するのもおっくうだ。

…そんときゃ、神様に頼らないでオレがなんとかするよ。

【そう言ってもらった缶コーヒーを飲み干す。もう冷めてきて、缶は冷たい。それぐらいの季節になってしまったか】
【オレはそろそろ帰り支度を始める。ただ目的もない夜。冷え切っても弾き続けるような気力はない】

オーロラは、いつ見えるかわからないんだ。…今どき、思い通りにならないモノなんて少ないからなんだか、良いもんだよ
そういう…不器用さも含めて。あとは…そうだな。…まあ、何処だろうと、意外と気に入るものさ。

バイクも良いもんだよ。不便だけど、ちゃんとつながってるって信じられる。…世界が。

【片付け終わったら、また煙草に火をつける。煙をゆっくりと吐き出してから】


オレのことを知っている人を探しているんだけど、どうやら今夜もハズレみたいだ。
またなんとなく“懐かしい街”を探しに行くよ。―――それじゃあ、今度会う時は知っていてくれ。

さよなら、またいつか。

【いつもこうやって、たまにいる見物の人には言っている。今の所同じ街にはあまりいかないし、路上で楽器をやるやつなんて】
【いくらでもいるからそうそう覚えているやつは居ない。けれど、毎回そうやって言うのは、探しているからだろう】
【本当に探しているのは自分自身だけど、自分じゃ見つけられないから。】
【世界は多分、運命と意志でできているから。そう、信じているから】



/すみませんが明日も早いのでここらへんで〆ということにさせていただきたいと思います。お付き合いありがとうございました。
/お疲れ様でしたです!!
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/14(水) 00:35:10.35 ID:764mSuE20
>>325

――――――そっか。そうなのかな……、そうかも。あははは、目瞑ったら、何にも見えないよ。瞼の裏側しか見えないの。
それか、さっき見た、眩しい奴の残像くらい。だから、――もう、駄目かな? それとも、それでも、大丈夫? 目ぐしぐしーってやると、変なの、見えるけど。

【きゃらと笑う声はごく自然に溢れて来たような少女の笑み、目をつむったら、何ていうなら、実際に両目を閉ざして見せて。それから、右目だけ、ぱちと開ける】
【そうしていくらか遅れて両目を開くのだろう。ならばやっぱり特殊なものは何も見えなかったと見えて、――謎の模様を見るのも出来るなんて、訴えは、どうでもいい】
【言葉をごく素直に受け取ったらしかった。相手が片づけを始めるのなら、その様子も面白いらしかった、ならば眺めているのだろう、――珈琲以上の物は出さないらしいけど】

ふーん……大変そう。指がいくらあっても足りなさそうだね、わたしには、無理かな――。凄いね。

【「でも、神様は頼ってもらえたら、嬉しいよ」「きっと喜ぶもの」】
【体育座りの恰好で膝に顎を乗せるなら、やがて彼の荷物はごくコンパクトになるんだろうか。それまでを彼女は見届けて、それから、やっと立ち上がる】
【お尻のところをはたはた叩いたなら、まだいくらか砂っぽく白くなっていたけど、気にしないらしい。或いは見えないものは存在しないことにしているのかもしれなくて】

わたしね、赤いオーロラが見てみたいの。昔、テレビで見たんだ。ねえ、どれくらい待ったら、見られるのかな。――わたしがここに居るまでに、間に合う、かなぁ。
――――――――うん。ばいばい。音楽聞くの、楽しかったよ――。

【――だから彼女は、そのままの場所で見送る。空を仰ぎ見るのならこんな場所までオーロラは会いに来てやくれないもの、視界に写るのは星空ばかりで、】
【それでもなんだか満足げに見上げる。――別れの言葉の時にまだ見上げているくらいだったから、よほど綺麗と思ったのかもしれなかった】
【お月様は少しへこんだ半月。明日は多分きれいな半月。はんぶんこっきりのお月様を満足いくまで見たなら、ようやく、相手の背中に投げかける、お別れの言葉と】
【お礼の言葉。――――曲名を聞いておけばよかったって気づくのはいくらも後だった。もしかしたら忘れてしまうかもしれないけど、分かんないより、いいかと思って】

【――――――――ああでも、それこそ次に会ったら、聞けばいいのか。納得するなら、一人、どこかへ歩いていくから】

/おつかれさまでした!
327 :@mail ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/14(水) 04:19:04.74 ID:PrBckyFoo
>>307
『……連絡に感謝する。私は、当事者として事態に関わった』
『おかげで、鈴音が戻ったことの確証を得た』

『諸々、了解した。私も、その舞台には駆け付けるつもりだ』
『……覚悟も、装備も、可能な限り準備しておこう』
『隣には、あのクソ病魔もいるだろうからな』

『装備や武器は、こちらがある程度融通できる。希望があれば、言ってくれ』
『宗教都市ゼン=カイマ製の聖水を手に入れる宛ても出来た。こいつは、多少なりとも彼女らに有効なはずだ』
『この聖水を仕込んだ銃器や刃物の用意はしてある。よければ、まずはこれを融通しよう』


【肉屋からは、こんな時まで饒舌な返信。それでも、この男なりに堪えている様子は見て取れるか】
【ミラが希望するなら、肉屋のところから好きな装備をもらっていくことも出来るだろう】
328 :@mail ◆moXuJYo6C0cW [sage saga]:2018/11/14(水) 04:31:41.86 ID:PrBckyFoo
>>317
【From:カニバディール】
【To:アーディン=プラゴール】

『……そのうち片方の死については、おそらく私も居合わせた。だが、犠牲が彼一人ではなかったとは』
『人的被害こそ、最も取り返しのつかない傷だ。いかに貴方といえども、容易に塞げるものではないことは、理解している』

『それほど頑強なメンツですら耐え切れないほど、一連のインシデントは深刻ということだろう』
『忠告に感謝する。せいぜい、生き足掻いてみるとしよう』


『後者については、初耳だ。厳島の件については耳にしていたが、事態はそこまで動いていたか』
『あの厳島のことだ、ただで転んではいまいと思っていたが、海軍が追っ手を差し向けるほどの人物を逃がしていたとはな』

『その子供にどんな秘密があるのかは知らないし、詮索する気もないが、海軍に渡してはならないことだけはよくわかった』
『これが、『黒幕』や『円卓』とも違う何かだったのなら、混沌の深さに目まいがしそうだが、泣き言を言っていられる時間すらないようだな』

『なるほど、あのやり口は見覚えがあるとは思っていたが、やはり貴方が仕立てたメッセージボード≠セったか』
『心配せずとも、後ろ暗い身だ。他言しようにもその相手がいないさ。委細承知した。こちらも、その件で何かわかれば、連絡しよう』


【異形もまた、薄暗いアジトの一室で返信を送る。奇しくも、件の事態に直接関わっている会社から購入した】
【妖怪たちが、そばで不安げな鳴き声を上げた。見上げる三頭のカマイタチ。身を震わせるタヌキ、野衾。隠者めいた表情で座る狒々】

何、案ずることはない。お前たちも私の一部だ。どう転ぼうと、お前たちだけは死なせはしないとも

【アーディンのそれに比べてあまりに醜悪だったが、同時刻に異形もまた、笑顔を配下たちに向けた】
329 :@mail ◆DqFTH.xnGs [sage saga]:2018/11/14(水) 13:19:46.84 ID:7TzArajjO
>>327

【From:ミラ・クラァケ】
【To:カニバディール】

『連絡さんきゅな、カール』
『あんたは鈴音とだいぶ長い付き合いっぽいしな、落ち込むなっつぅ方が無理か』
『まぁ、なんだ。全部終わって、世界もあたしらも無事に生き残ってたら一緒に飯でも食いに行こう』
『風の国に、うまいって噂の飯屋があるんだ。そこにでも、さ』

『武器に関してはマジで感謝する。ほんと、あんたには世話になりっぱなしだな』
『出来れば使いやすそうなやつがいいな。銃と弾、あとはナイフ』
『剣は重いしな、素人が使ってもどうにもならねぇだろ』
『あんたの都合がいい時に取りに行く。ありがとよ』
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/15(木) 23:19:07.76 ID:ilwxHtMg0
【風の国――UT、店舗内】
【冷たい風がひるりと吹き抜けたなら、地面に転がる埃の一つでも舞い上げるのだろうか。ぴゅうと吹き飛んだなら、やがて、一つ店の前に吹き溜まり】
【"酒場"としては、開店も閉店も示していなかった。そのうえで、"組織"としては、いくらかのやる気があるのかもしれなかった】
【少なくとも確かであるのは、店内にはぼんやりと微かな明かり。それから、扉に手をかけるのなら、鍵はかかっていなくて、店内はいくらも暖かい】

おいし…………、……くない。

【――ほつほつと何かが優しくに立つ音がしていた。店内にふわり充満するのはまごうことなき調理の温度と香りであり、ならば、カウンターの中、誰かいる】
【カウンターの内側に背中を委ねるのなら店内に思い切り背中を向けて。手元に揺らすのは小瓶一つ。口元に寄せるならいくらかの躊躇いの気配、口に含むのだけれど】
【むうと表情をわずかに潜めて呟くのなら、瓶を見えぬ場所でどこか置いたのか、ごとん、と、小さな音がして――】

【――――真っ黒い髪は高めのポニーテールにしてなお肩甲骨より毛先が低く、真っ白な顔は暖色系の明かりに照らされて、ぼうと赤らむように見せるのは気のせいで】
【あどけない顔の特に目立つのは色違いの瞳、左が黒く右が赤い色合い。長い髪をかき上げて結わえたなら、右の耳にだけ付けた桜を模したピアス、よく目立ち】
【振り返って何か手元探す仕草をするのなら、装いはごくシンプルな黒のパーカーであり。時々覗き見えるに、足元はふわふわ膨らんだスカートに黒のストッキング】
【また足音を聞くに、ずいぶんと底の厚い重たい靴を履いているらしかった。――そのせいか、あどけない顔の割、"少女"の頭は高い位置にあり、おそらくは、百七十近く】

……どうしよっ、かなあ、全部飲むの、やだなあ――、――コップにすればよかった。ううん……。

【何か探す仕草は継続中。その内やがて邪魔であったのかカウンターの上に"ごん"と載せるのは、ビールの小瓶であり】
【口を開けて/付けてしまったやつをどうするか悩んでいるらしいのだけれど、思い浮かばなかったし何か妙案も見つからなかったらしいなら、】
【――また物理的にも味覚的にも苦い顔をして、口を付けるんだった。――それにしても、ずいぶんと未成年じみた顔をした少女であったから、絵面で言えば、完全に、未成年飲酒】
331 :Fluff in the Dark [!nasu_res sage saga ]:2018/11/16(金) 02:49:12.83 ID:DAAVmmdHo

――続いてのニュースです。

X日昼頃、風の国孤児支援団体『たんぽぽ』で
食事の提供を受けた、あわせて20人を超える児童が、
食後に激しい腹痛やおう吐を訴えていたことが分かりました。

症状を訴えた児童は現時点であわせて24人に上り、
このうち5人が入院、うち1人が意識不明の重体となっています。

保健所は集団食中毒と見て、
食事に使用された材料と調理環境について、
立ち入り検査を行い、状況を詳しく調べています。


では次のニュース――――


【――――――――――――――――――――――――――】


[ネットニュースヘッドライン]

X月Y日
 >>UTが孤児たちに腐った飯を食わせていた? 『たんぽぽ』食中毒事件


【――――――――――――――――――――――――――】



/以下全文はこちら↓
/ttps://www.evernote.com/l/Akkt0dtAa7NLg6RjfCY-5jaB6TW8LUPIEws
/詳細はSSスレの方で
332 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 11:30:47.76 ID:vUVwKxlf0
>>106

【クローヴァーの言葉に苦笑しながら起き上がらせる。そして歓声が耳にようやく入れば「えっ」と振り向く】
【そして気が付けば二人を包み込む割れんばかりの歓声―――。】


は、はは、アハハハハハッ!やりましたね、クローヴァーさん!
俺たちの試合で観客の皆さんを愉しませることができたようですよッ!


【そう言いながら、正義は掴んだクローヴァーの手も合わせて頭上に掲げて周囲の歓声に応える。】
【そして共に入場口へと向かいながら「是非また、試合をしましょう!」と汗に滲む顔で笑いかけた。】

【―――次に会ったとき、それが試合≠ニは限らない。そしてきっとその時が二人にとってのあらゆる真価の………】

【だが今だけは、今だけは去っていく二人の背中に歓声と拍手がとめどなく響き渡っていた。】

//お疲れ様でした!
333 :マリアベル ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 11:31:27.35 ID:vUVwKxlf0
>>332
//この投稿はミスです、すみません!
334 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 19:13:22.89 ID:vUVwKxlf0
【水の国・近代都市ミールシュタイン】


【摩天楼が立ち並ぶ近代都市の一角、高級ラウンジやクラブなどが立ち並びむしろ夜の方が賑わっている場所。】
【洒落たスーツを着こなすサラリーマンややたらとテンションの高い若者が通る中、路肩に一台の車が止まっている。】

【よく手入れのされた黒い高級車だ、後部座席にはスモークが張られており中を窺い知る事はできない。】
【その内部―――一人の人物がスマートフォンで通話をしている。】


ああ、予定通り例のブツ≠回収しにいく。デカい仕事だ俺が直接行くことにしている。
それと―――300年後の六罪王≠チて名乗るやつに会ったと言ったら叔父貴は信じるか………?っは、信じるのかよ。


【皴一つない小奇麗な黒スーツで身を包んだ赤髪、黒瞳の長身の青年。鋭い瞳からは神経質な性格が伺える。】
【赤髪の青年は足を組んで誰かと親し気に通話をしているようだ、カチカチと車のハザードは一定のリズムで刻まれている。】


まぁこの話はまたにする、それじゃ――――――――――――




                        【ドゴォォォンッ!】



【突如として、黒い高級車は爆発する―――そして轟々と焔と煙に包まれていく。】
【周囲にはその光景を撮影しようと人だかりができている、撮影してどうするのかは分からない。】


【中に乗っていた人物がどうなったのかは分からない、ただ何か≠ェ起きた事だけは確かだった。】


//こちらに宜しくお願いします〜

335 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 19:43:35.61 ID:SycMonjK0
>>334

【ミールシュタインという都市は好きじゃない。主にそこを行き交う人々の雰囲気が原因だった】
【熱病に魘されたような若者に、すまし顔の労働者達が彼方此方に犇めいているのだから】
【それでも――そんな場所に居るのは端的に言えば仕事の関係上での事で】


―――……何時来ても忙しい場所だ。本当に落ち着かんな。
少しくらい静かにしてもよかろうに……、まぁ無理な話か。


【雑踏に紛れて喧騒に口を尖らせるのは、一人の女】
【男用の神父服の上に葬列の際の付き人用のコートという異様な着合わせと】
【装飾過多と形容するに相応しい程のアクセサリー、こげ茶色の長髪と妖しい眼光が特徴的な女】
【都市伝説で「会わせ/逢わせ屋」と呼ばれている悪魔の代理人・ファウストであった】


さて、今日の依頼人の面でも拝みに行こうか――『会わせ/逢わせ屋』として、な。


【異様な身形に注目を浴びるもそれを意に介さないファウストは不穏な匂いをかぎ取った】
【これから人の生き死にを左右する出来事が起きる――そんな直感が走った、その直後】
【背後から耳をつんざく爆発音が鳴り響いたなら、すかさず後ろを振り向いて何が起こったかを確かめる】


……やはり、な。不穏な気配の正体はアレだったか。だがアレだけならば良いが果たして―――。
そして何時見ても野次馬というのは不快千万な生き物だ。災いの残り香を進んで浴びなくてもよかろうに。


【ファウストは遠巻きに爆破された車を見遣る――】
【その視線は野次馬達への侮蔑とこれから起こるだろう出来事に対する警戒色が絡み付いていた】
336 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 19:58:01.63 ID:vUVwKxlf0
>>335

【炎は消えることなく、むしろ強さを増しているようにすら見える。】
【スモークの張られていない運転席は野次馬達から見ても良く見える。………運転手は爆発で即死していた。】

【消防や警察は一向に来る気配はない―――まるでそう仕組まれているかのように=z

【もう一度爆破された高級車を見てみれば、後部座席のドアが『空いている』。】



―――ッチ、敵≠ノ嗅ぎつかれたか?


【そして車からほど近い場所、狭い路地裏への入り口に誰かが入っていくのが見えるだろう。】
【その人物のスーツはかなり煤けて、所々破けているのが見えるかもしれない。であれば彼が後部座席の?】
【とはいえあの爆発から脱出するのは普通ではない―――。】


【「チョーやべぇ!」「人死んでね?」「てか誰か警察よべよ〜」】
【まるで角砂糖に群がる蟻のように野次馬は増えていく、無責任な発言と態度が周囲に広まっていく。】

337 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 20:17:29.97 ID:SycMonjK0
>>336

【時間経過と共に膨らむ熱気。それは死肉に群がる蠅のように映る】
【酷く不快だった。人の生き死にを玩具にして遊ぶ愚者共の好奇を満たす声が殊更に】


―――……ちっ、これだから馬鹿共は嫌いだ。
お前たちが"その役回り"になった時に同じ事に振舞える訳などなかろうに。


【振り向いた自分が馬鹿を見るだけだった―――人影を視界に捉えなければ、そう毒づいていた】
【それに燃え盛る車、その後部座席を見遣ればドアが開いている。恐らく爆破後に開かれたのだろう】

【故に、ファウストの関心は燃え盛る車でも死んでしまった運転手や加速度的に膨れる野次馬でも無く】
【現場から遠ざかろうとする人影。あの襲撃を受けてなお生き長らえていたから、不意に好奇心が鎌首を擡げる】


………さて、はて。逃げ込んだ路地裏に何があるのか。少しだけ興味が湧いた。
どうやら"お話"するだけの時間はあるように思える。――――……好奇心で殺される猫にならねば良いな。


【炎上する車や野次馬達をよそに彼女は路地裏へと足を運ぶ――もし、路地裏に逃げ込んだ男に出くわしたなら】
【皮肉げかつ高圧的にあいさつの一つでもくれてやるのだろう――「ハロー、ミスター。今日は良いお日柄だな」、と】
338 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 20:30:28.38 ID:vUVwKxlf0
>>337

【路地裏へつながる入り口の前は異常なほどの静かさだった、まるでそれもお膳立てされたように。】
【路地裏に入って程なくすれば、目的の青年が目に入るだろう。爆発の衝撃でスーツは所々破け煤けている。】
【声をかけられれば赤髪をした青年は即座に振り返る。但しスーツから拳銃を取り出し構えながら………であるが】
【額から一筋の血を流しながら、青年は苦々しそうに女性を見る。】

ハッ、死神みたいな恰好しやがって随分と早い手際だな?―――どこのモンだ?
公安≠ゥ?それとも公安≠ノ雇われた屑どもの一派か?とりあえず答えて貰おうか?


―――やっぱりアレ≠ヘ相当に大事な物らしいな?



【赤髪の青年は荒く息を吐き出しながら、挑発的な言葉を返す。だがそれが見当はずれの問いかけだとは分かっていない】
【公安=\――アレ=\――不穏なワードが浮かび上がる。】


【ともかく赤髪の青年はかなり警戒している、不用意な発言をすれば発砲してくるだろう。】
339 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 20:50:19.87 ID:SycMonjK0
>>338

【向けられる銃口、向けられる敵意は明白で彼女にとってありがたい指標だった】
【だが、青年が口走る言葉の数々に心当たりなど無いから怪訝な表情を浮かべる】


死神みたいとは中々に的を射た表現だ。だが間違いだ、私は死神ではない。
どうせなら悪魔と表現してもらえないだろうか。私は神に唾吐く生き物だからな。

まぁ質問には答えてやろう。お前の願いは聞き届ける程度には悪魔は寛容だから。
一つ、私は会わせ/逢わせ屋。都市伝説で人々にそう呼ばれる悪魔の代理人。

故に"公安"でも"公安"の関係者でも雇われでもない――そして、お前の言う"アレ"にも心当たりはない。

【かつん、かつん】

【靴底を鳴らして、苦しげな青年へと歩み寄る――その所作は、警戒心を逆撫でする事は間違いなくて】
【けれど心情を慮るほど、悪魔の代理人はお淑やかではないから、半月に裂いた口元は不穏と不吉を孕んで】
【目元は皮肉げに細められ、あざ笑うかのような表情になっていた。だから"誤解"を招きかねない】


【―――】
【場所変わって、表通り。車は依然として炎上し続けて、野次馬達も同じように騒ぎ立てるところに一人の男が紛れ込む】

「さてさて、"ホンボシ"は死んでないですねぇ。手間をかけさせますね、全く困りましたねェ。
 ―――公安の為にならない塵屑は生き汚い生き物みたいで……。まぁ"残業"になる前に"片付け"しちゃいましょうか」


【その男は困ったような表情を浮かべて、軽口をたたく。男の名は棕櫚――社会的死者の群れである公安五課所属の死者】
【顎に手をやり、周囲を見回すその眼は獲物を探す蛇のようにぎらついていた】


//【―――】からの下りに不都合がございましたら、その部分はカットでお願いします。
340 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 21:07:02.21 ID:vUVwKxlf0
>>339

ッチ、ああそうかい悪魔≠ウんよ………ったくなんだって俺の前にはこんな奴らばかり
まさか300年後の六罪王≠フ遣いじゃねーよな?アイツもわけわからねー野郎だったからよ。

会わせ/逢わせ屋=\――?都市伝説で聞いた事はあるが、まさか実在してたなんてな


【赤髪の青年はうんざりした様子で苦笑する、最近は自分の脳の追いつかない出来事ばかりが目の前で起きる。】
【しかしどうやら話からして目の前の女性は公安≠ナはないようだった、いや断定は決してできない。】
【「止まれ。」―――赤髪の青年は短く警告をする。そして】



                          【パンッ!!!】


【という銃声が路地裏、そして先程人だかりができていた場所へと響く。】
【赤髪の青年はファウストの右肩に向けて発砲した、爆発のダメージで標準は緩いので回避はできるだろう。】



【―――群がった野次馬達は熱気のあまり短い銃声に気づく様子はない、だが棕櫚と名乗る男はきっと聞き逃さないだろう】
【そしてその銃声が路地裏から、それも比較的表通りに近い場所から響いている事にも察しがいく。】


【ホンボシ≠フ青年、D.R.U.G.S.℃P下トラロック・ファミリーの若頭であるジョージ・トラロック】
【ジョージが今夜の取引で手に入れる物質≠ヘ公安≠ノは些か邪魔な存在であるらしい。という簡素な情報は既に手に入っているだろう】
341 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 21:29:47.70 ID:SycMonjK0
>>340

私も同感だ。お前の口にする言葉の数々、訳が解らないものだらけだ。
悪魔なんぞよりよっぽどファンタジーな事まで耳にするとは思わなかったな。

【デッドラインを踏み越える。それはこの場における生き死にの境界線】
【踏み越えた瞬間、放たれる銃弾は拒絶の表れ――警告を無視した者への報い】


【"はっ、噛みつく事が出来る程度には元気がある様で何よりだ"】
【弾丸が放たれた瞬間に軽口を叩く彼女は臆する様子なんてなかった】


     "――――生きるため、汝自身を用意せよ――――"


【小さな声で句を紡げば、彼女の眼前に成人男性程の大きさの鏡が現れて】
【それが弾丸を防ぐ。その鏡に映された人物は――青年そのもので】
【もう一人の青年とも形容できる存在。同じ容姿の男が映し出されて】
【やがて鏡から身を乗り出して、全身が鏡から出るのも直ぐの話だった】


まずは物騒な得物をしまってもらおうか。それじゃあ話も出来やしない。
私は危害を加える気なぞ無い。単にお前に興味が湧いただけの話だ。


【―――所変わって表通り】
【騒然とする場に鋭く乾いた音が鳴り響いた――それは銃声】
【その音だけで死を連想するには十分で、野次馬達の熱はもはや狂いを含み】
【今にも暴動が起きそうなほどな熱に魘され、一段と騒ぎ立てる。その光景、もはや宴のように】


「ははぁ、自ら場所を教えてくれるなんて殊勝なお方だ。出来ればあれで死んでくれればよかったのですが
 探す手間が省けましたね―――という訳でですね、野次馬の皆々様、そこを退きやがれ。うざってぇんだよッ!」


【棕櫚は行く手を遮る野次馬達を蹴り飛ばして強引に道を開いていく。
 そしてその果てに会わせ屋と青年のいる路地裏へと足を踏み入れて――青年の前に姿を現した】
【彼女の背後、青年の眼前。奇妙な光景だった――会わせ屋、D.R.U.G.S、公安五課。三者三様の思惑が入り混じる】
342 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 21:49:16.11 ID:vUVwKxlf0
>>341

【突如出現した鏡によって弾丸は防がれる。それだけでなく鏡に映るのはジョージ自身。】
【しかもそれが鏡から這い出てこようとしている、流石に赤髪の青年も一歩足を引くが拳銃の構えは解かない】
【額から流れる血に交じって汗が零れ落ちる―――。】


クソが、やはり能力者かこのオカルト女がッッ!
断る。それに話だと?ドッペルゲンガーを出してきてる相手に悠長にお話ができるか?


単に興味が湧いただけならさっさと―――ッ!?


【イライラとした仕草で声を荒げる赤髪の青年、爆発のダメージもあってかかなり感情的になっている。】
【さらにもう数発、現れる自分自身≠煌ワめて発砲しようとトリガーに指をかけた矢先、それは現れる。】
【新たな介入者、やはりその姿は迷い込んだ堅気には見えない。】



おい、後ろの奴はアンタのお友達か?会わせ屋=c……?



【即座に新たなる来訪者に標準を合わせながら、会わせ屋≠ノ横目で視線を向ける。】
【全く別の第三勢力、つまりは公安関係者の可能性も大きいがとりあえず問いかけた。】

【―――そして警戒を表すかのようにじわりと、赤髪の青年の瞳が赤く発光していく。】
343 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 22:12:04.86 ID:SycMonjK0
>>342

ふっ、言うに事欠いてオカルト女か。くくっ、少しだけ面白いと思わせる表現だな。


【明確な拒絶。無理もない。故に少し黙らせるかと思案に耽ろうとした矢先】
【見知らぬ人物が彼女の背後から現れた。青年の言葉は依然としてぴんと来ない】
【振り向いた先にいた黒髪の男。やはりぴんと来ない。だが厄介な気配は漂っていた】


さぁ……多分友達ではないな。
あんな不穏な男と友達になった心算はないし、まず初対面だ。


「おやおや、こいつァBINGOってところでしょうかね。"ホンボシ"がこうも簡単に見つかるとは僥倖ですよ。
 ねぇD.R.U.G.S.℃P下トラロック・ファミリーの若頭であらせられるジョージ・トラロックさん」

【"僕の身分はもうお分かりですよねぇ?まぁ99%と100%は決定的に違いますから改めて名乗りましょうか"】
【"水国公安五課/特別対策室所属、棕櫚と申します。用件はただ一つ――疾く死ねや、ゴミクズ"】

【にこやかに頼みごとをするような軽い口ぶりで死ねと宣う棕櫚、蛇の様な目は笑っていない】
【表情こそ笑みを湛えているが、目は笑いとは程遠くて冷徹に、そして冷酷に】


「何であの爆発で死んでくれなかったんですかねェ。社会のゴミはゴミらしく焼却処分されていれば良かろうなのに。
 まぁ今からサクッと殺しちゃいますんで、その場を動かないでくださいねぇ。ああ、そちらのご婦人も逆らわないでくれますか?
 じゃないと貴女も"黙らせる"ことになっちゃいますから、そんなのヤですよ、よよよっと。」


【棕櫚は疾走する。地面を強く蹴りぬいて駆け出していけばまず最初にファウストにタックルを仕掛ける】
【肉弾戦に不慣れなファウストは棕櫚の素早い動作についていけず、タックルを受けてしまい青年の方へと倒れこんでしまう】


―――……ぐぅっ!!?


【倒れこむファウストの身体は多かれ少なかれ青年の視界を遮るのなら、棕櫚は生まれた死角へと潜り込み】
【鋭い蹴りを青年の脇腹へと繰り出すのだった――その蹴りは明らかに殺しにかかる時の気配を孕んで】
344 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 22:35:48.96 ID:vUVwKxlf0
>>343

ッチ、つまりはこいつが公安≠トワケか。俺の事はとっくにご存知みてーだなクソ野郎。
流石は国の犬、いや蛇ってところか、良く鼻が利きやがるみたいだな?

水国公安五課だが特別対策室だかしらねーが俺の車とドライバーをお釈迦さまにしやがってよ。


【新たに現れた男はやはり公安の者だった、しかもかなり好戦的な雰囲気のようだ。】
【会わせ屋≠燒ハ識がないという混沌とした状況の合わさってジョージのイラつきは倍増した。】

【相手の荒い口調に合わせるように挑発し、唾を吐き出して相手に啖呵を切る。】
【そして事が始まれば無関係のファウストがタックルを受けて倒れこんでくる、それに対し一瞬反応が遅れ―――】
【ていない。まるでファウストが倒れこむことが分かっていた≠ゥのように死角を作らないように身体を一歩後退させる。】

【だが棕櫚の蹴りは予測より遥かに鋭かった、回避しきれず腹部を爪先が掠る。】


―――ッつぐッ!!クソ野郎がァァッ!!


【痛みに顔を歪めながらジョージは棕櫚目掛けて二度拳銃の引き金を引く。狙いは定まっていない。】
【しかもこの近距離だ、逆に回避しやすいだろう―――だがそれでいい】

【相手が回避行動を取れば「オイ!立てオカルト女!」とジョージは叫び、倒れこんだファウストへ手を貸そうとするだろう。】
【そしてファウストが手を取れば引き連れて路地裏の奥へと駆けだす。―――勿論、棕櫚がそれを許せばであるが】
345 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 22:59:31.18 ID:SycMonjK0
>>344

「良いですよぉ、負け犬の遠吠えじみた叫び声っ!もぉっと鳴いてごらんなさいなっ!」
(――――はっ、手負いの野郎相手は実に良いぜ。たっぷり、たっぷり遊んでから殺してやるぜ、キヒヒッ)


【視界を遮らずとも、相手の思惑を蔑ろに出来るほどの暴力を振舞えば良いだけの話】
【現に青年の脇腹を掠めた爪先だけでも十分に相手を痛めつける事が出来るのだから】

【後は身動きが出来ない程度に痛めつけて頭を踏み抜き踏み躙り続けて殺せば良い――と考える棕櫚だが】
【追撃は叶わない。青年の放った弾丸が予想外に邪魔だったから後方に飛び退いて回避したのだった】


づっ、…あぁっッ……!!


【倒れこんだ際に身体を強く打ったのか、タックルを受けた影響は少なからず尾を引いて】
【青年の姿を映した鏡もいつの間にか形も無く消え去っていた。立ち上がろうとした際に目に留まるのは】
【差し伸べられた青年の手。その手を取ればファウストは立ち上がり、一緒に路地裏の奥へと歩みを進める】


「ああ―――もう、面倒くせぇのはナシだ。纏めてブチ殺してやる。
 手間ァかけさせんなや―――――黙って俺に殺されやがれ。塵屑風情がよォ!」


【獰猛な本性と共に棕櫚は、ファウストと青年の後ろ姿を追いかける】
【単純な追いかけっこならば棕櫚に軍配が上がるはずなのだが、そうならないのはファウストの妨害があったから】


蛇め、さっきのお返しだ。お前の行動は婦女暴行と言ってな、立派な犯罪行為だ。
だからお前自身の罪はお前自身に裁いてもらえ。―――"生きるため、汝自身を用意せよ―――ッ!"


【先ほどの鏡は棕櫚の行く手を遮る様に召還された。鏡は二人が路地裏の奥へと逃げ込むまでの時間稼ぎには十分で】
【しかし完全な足止めにならないのは鏡に魔力が通っていないから。単なる鏡、障害物としての機能しかなかった】
【だがそれで十分だった。二人の思惑はきっと叶うが、悠長な事は言ってられない状況には変わりない】
346 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 23:15:32.65 ID:vUVwKxlf0
>>345

おい、会わせ屋=\――理屈は分かるな?敵の敵はなんとやらって奴だ
正直俺たちの今状態じゃあ何とか持ち込めて五分ってところだろうが

ああ、もしアンタが一撃必殺の奥の手を隠し持ってるなら見ないからさっさと発動してくれ


【路地裏の奥へと駆けながら、ジョージはファウストへと視線を向けてそう言い放つ。】
【あの男の凶暴性は危険だ、そして公安というからにはまだ仲間が辺りに潜んでいる可能性も高い。】
【であれば、ファウストが本当にたまたま興味本位で居合わせたのならある程度の協調は可能だと考えた。】

【それをどう取るかはファウスト次第だが―――。】

【そしてジョージはスマートフォンで何かのメッセージを確認し「よし!」と声を上げる。】


朗報だ、このまま路地裏の奥を通って反対側の道に出れば俺の仲間が待っている。
そこまで走れるな?走れないならその辺のごみ箱の中にでも入ってやり過ごすことだ。


【爆発のダメージもあってか、走る速度自体はそこまで早くはないこのまま逃げられるか………】
【ジョージは再び瞳を赤く発光させながら背後へと視線を向けた―――。】
347 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/18(日) 23:37:35.58 ID:SycMonjK0
>>346

【背後で鏡の割れる音が聞こえた。どうやら蹴り破ったのだろうか】
【だが彼我の距離は決して近い訳ではないから、少しだけ会話に興じる余裕も生まれていた】


―――……無論だ。あの男は実に手強い事も私達が争っている場合でも無い事も。
今の私たちに太刀打ちできる術がない訳ではないが、如何せん私の"奥の手"を発動させるには時間が足りない。

それに私たちを追いかけるのはヤツだけじゃない筈だ。お仲間がいると考えるのが妥当だろうな。


【ファウストと青年の考えは正しい。あの場には公安五課の課員が何人も潜んでいた】
【棕櫚がターゲットたる青年を見つけた今、増援が駆けつけるのも時間の問題だった】
【何より迫る脅威は待ってくれない。棕櫚は今も二人を追跡し、殺害しようと息巻いている】
【故に、逃げるという選択肢を取るのが最善で。その為の時間稼ぎも必要だった】


だが、私は会わせ/逢わせ屋・ファウスト。ヤツを"痛い目"に"逢わせる"のも私の仕事でな。
"奥の手"ではないが、一つ考えがある。―――お前の分身を私の鏡を介して再度召還させる。
そしてそれをヤツに差し向ける。上手く行けば公安とやらのマークも外せるやもしれん。


【二人は走りながらに。ファウストは能力の対象を青年に向けて、再度能力を発動させる】
【今度は単なる鏡ではなく、青年の姿そのままの分身みたいなものが棕櫚の行く手を阻む事になる】
【もし青年がファウストの提案に乗るならば、そうなるのだろう。――ただ、決断は迫られる】
【何せ二人にとっての厄災は直ぐに肩に手を掛けるのだから。そして死に足を引っ張るのだから】
348 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/18(日) 23:52:11.46 ID:vUVwKxlf0
>>347

【ファウストの言葉にジョージは眉間の皴を和らげて少し笑う、束の間とはいえ余裕はできた。】


結局奥の手℃ゥ体はあるんだな、ったくアンタもアンタで恐ろしいぜ。
ああ、公安五課≠ニかいったか………公安℃ゥ体がとんでもねぇ連中だが
あの感じだと奴の所属するグループはかなりヤバそうだ、相手にするのは言うまでもなくリスクだな。


【走り続けながらジョージは答える。反社会組織に所属する上で公安≠ゥらは常に目を付けられる】
【しかし今までジョージが相手にしてきたのは一般の刑事に毛が生えた程度の末端だった、だが今回は違う。】
【公安でありながらあそこまでの凶暴性、戦闘能力。公安の中でも特殊な位置に違いない。】

【前線でファミリーを支えてきたからこそ芽生えた直感が危険信号を出している。】


―――つべこべ考えてる余裕はねぇな、さっさとやってくれ。
分身が死んだら俺も一緒にお陀仏、みたいな仕掛けがあるなら話は別だが。


【ジョージはそれなりに頭の回転は速い、故に二つ返事で了承した。】
【とはいえ少しだけ懸念する部分もあるし自分の分身をデコイにするというのも気分が良くはない】
349 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/19(月) 00:13:06.41 ID:8QEYHOE00
>>348

ああも凶暴な一面を見せつけられるとカノッサ機関となんら変わりがないな。
公権力を持ったカノッサ機関みたいなもの。……くくっ、性質が悪いな。

【公安と言うより、カノッサと言った方がいい。なんて思ったのはファウストだけではないみたいで】
【初めて意見が合った事にかすかに笑みを浮かべて、―――本題に踏み込むのだった】

了解した。だが先に言っておこう。分身が死んでもお前には何のダメージもない。
だが召還者たる私にフィードバックが及ぶだけの話、精神的なダメージで満足に動けなくなるだけの話だ。

本来ならばそうなる前に別の手を打っておくのだが、今はそうも言ってられん。
もしそうなったら最悪捨て置いても構わん。出会ったばかりの悪魔に掛ける情けも無いだろう。


【淡々と事実を告げるファウストは鏡を召還して、そこから青年の分身を生み出した】
【その分身を背後から迫る追跡者に差し向けて、足止めを図る。さしもの公安も寸分違う事のない分身を】
【偽物だと断じるには状況が差し迫っており、そうでなくても見分けの付かないものだから】
【デコイにするにはうってつけだろう。その対価はファウストだけが支払うのだが――青年には何の損害も無い】


「キヒヒッ、自ら殺されに来たのかよ。良い心がけだぜェ……ッ!そのどタマ踏み抜いて脳漿をブチ撒けてやらァ!
 だからそこを動くんじゃねェぞ……ッ!【瞳術・暗夜行路】……ッ!」


【分身の視界は暗闇に遮られ、動きが阻害される。その隙に付け入るは棕櫚の殺意】
【棕櫚は踏み込みながら体をひねり、相手を高く打ち上げる程の鋭い蹴りを放ち、分身を空高く吹き飛ばす】
【そうして打ち上げられた分身が地面に叩きつけられたのを見計らって、頭を何度も何度も踏み抜いて確実に命を削る】

【そうこうしている内にファウストとジョージは路地裏を抜ける寸前までに至るのだろう】
【だがその間際、ファウストの意識は朦朧とし始め、足取りが覚束なくなる――それは召還した分身が息絶えそうな証左】
【デコイ代わりの青年の分身の命がもうすぐ尽き果てようとしているのと同義だった】
350 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/19(月) 00:32:36.10 ID:4NEKvk4u0
>>349

笑いごとじゃねぇ最悪もいいところだろ………。
何だと?手前まさか自分を犠牲にってか?とてもそんな質には見えねぇ冗談はやめろ。


【ファウストの言葉にジョージの駆ける速度が緩まる、怪訝というか困惑した表情でジョージは相手を見つめる。】
【それか「ッチ」と一度舌打ちしてデコイとなった分身を見送る―――やはり気持ちの良いものではない。】

【―――そして、予想より早く分身は始末されようとしているらしい。ファウストの足取りが遅くなる。】
【「最悪捨て置いてかまわん」という先程の発言が脳内に響く―――出口はもう目の前に】


―――全く、俺はそんな任侠タイプじゃないんだがなぁ!



【ジョージは、意識の朦朧としているファウストの肩を抱えるようにして再び共に走り出すだろう。】
【マフィアは義理堅いという風潮もあるが、どうやらこの青年はその性質に該当しているらしい】

【反対側の表通りに出れば変わらず喧騒に包まれており、酔っぱらい達が大きな声を上げて彷徨っている。】
【ファウストとジョージの姿も、見ようによっては酔っぱらった女性をホストが介抱しているようにも見えるのか、あまり注目はされない】

【そしてジョージが「あれだ」と指差せば目の前にあるのは黒いSUV、ファウストが拒否しなければそのまま一緒に乗り込むだろう。】


351 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/19(月) 00:48:06.57 ID:8QEYHOE00
>>350

【ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ、……ぐちゃり】

【棕櫚の執拗な頭部への足蹴は分身の顔が潰れ、頭蓋の中身が垣間見えるまで続いて】
【"キヒヒヒッ、何だァ早漏野郎め、オメェもうイっちまったのかぁ?ゲヒャヒャヒャヒャァーッ!!"】
【下品な言葉を吐き捨てながら息絶えた分身を痛め続けていた――息絶えた余波はファウストにも及ぶ】



――――――――     ……… ぁ


【ファウストが朦朧とした意識の中で捉えた光景は黒塗りのSUV、二人にとっての死地脱出のための特急券】
【そこに乗り込むことに何の否も無く、なされるがままに乗り込んだなら。ファウストはぐったりと横たわる】

【棕櫚が分身を痛めつけている間、ほかの公安五課の課員の一人はファウストとジョージの乗り込んだSUV付近に居て】
【二人を捜索し続けていた。けれどそれはニアミスに終わり、つまるところ公安五課の魔の手を逃れる事に成功したのだ】
【だがファウストは憔悴して、疲弊しきっていた。故に魔の手から逃れたのは二人にとってこの上ない幸運であった】


………、泥臭い、やり方、……だったが。…………  生き延びた、か。
352 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/19(月) 01:03:34.74 ID:4NEKvk4u0
>>351

出せ。

おい、大丈夫か?―――大丈夫そうじゃねぇな………。
郊外に闇医者も常駐しているファミリーのセーフハウスがある、そこに行くが異論はないな?


【意識もうろうとしているファウストの肩に手を置きながら声をかけるが、果たして聞こえているか。】
【中心市街を脱出するまで注意深く周囲を見渡しながらジョージはセーフハウスへ向かうように部下に指示を出す。】

【「アンタは恩人だ。」と窓に頬杖を突きながらポツリと呟いてから助手席に手を伸ばす。】


おかげで手に入った―――この天獄物質/ヘブンズマター=B
奴の仕草を見れば余程重要なもんらしい、あのクソ公安共に一泡吹かせられるぜ。


【そして手に取るのは銀色のジェラルミンケース。ファウストなら感じられるだろうが、その内部からは不穏なオーラが出ている。】
【この世の物とは思えない異常なオーラが。―――今回は逃げおおせたがジョージはまた狙われることになるのかもしれない。】

【ともかく車はファミリーのセーフハウスへと向かう。ファウストも手厚い待遇を受け暫くは滞在できるだろう。】
353 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/19(月) 01:29:54.18 ID:8QEYHOE00
>>352


――――……ご厚意、痛み入る。


【ファウストは耳を疑った。捨て置いて構わないと言ったのに、助けの手を差し伸べ礼を告げるジョージに対して】
【少しだけ表情が緩む。悪魔的な表情から女性特有の柔らかなものへと。今ならばしおらしささえ垣間見える】

【目を閉じて、意識を沈めていこうとした矢先。異質な気配に重くなった瞼を強引にあけて】
【見遣れば不穏なオーラが出ているジェラルミンケースが目の前にあった】
【――――たとえばそれは人の手に余るような、そんな予感をさせる代物】


………"そいつ"は、何だ。………私が言うのも何だが……公安の狙いはそれだったのか?
―――――……、気が向いたらで、構わない。それが何なのか、……聞かせてくれまいか。


【―――】


「あぁー、弱いモン虐めってのは良いもんだぜ。俺の身勝手を押し通せるんだからよ、キヒヒヒッ
 今日も今日とて塵掃除終〜了っと、さて沙羅のクソババアに―――」

【"報告でも上げておくかね"―――などと上機嫌な棕櫚はこの時知る由もなかった】
【今回の取引の肝要たる物質――天獄物質/ヘブンズマター≠ニ呼ばれるそれはジョージの手に渡った事】
【そして自身が殺したと思っているジョージのようなものは、その実単なるフェイクである事】


『――――棕櫚、アナタは本当に悪い子ね。いつになったら良い子になるのやら。
 ターゲットを甚振る癖はお止めなさいと口酸っぱく言い聞かせているのに。
 まぁ良いわ。人員を引き上げてそこから撤退なさい。私たちの作戦行動は終わった』

「了解、っと。俺も残業大好きな企業戦士でも社畜でも無ぇからよ。
 仕事が終わればさっさと撤収でもしてやるよ、クソババア。――ああ、一つ言わせてくれや
 この渡世、俺よりも"悪い子"とやらは腐るほどいるだろうが。そいつらに比べりゃ俺はまだ"良い子"だぜェ?」


【この見縊りと傲慢が後に棕櫚の首を絞め、公安五課に深刻な出血を強いることになるのか】
【兎にも角にも公安五課の仕事は終わった。故にこの場から公安五課の人員は姿を消した】
354 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/19(月) 01:45:28.75 ID:4NEKvk4u0
>>353

―――さあな、実を言うと俺も雇い主/クライアント≠ゥら調達を頼まれただけでな
なんでもヒトの精神を狂わし異能を覚醒させる&ィ質らしいが、何にどう使うのは知らねぇ。

だがアンタの反応からすると相当ヤバい物らしいな、受け渡しはまだ先だ。暫くは厳重に保管するよ。


【ファウストの反応からやはり危険物なのだと再認識したジョージは、それを助手席へと戻す。】
【ジョージの持っている搔い摘んだ情報だけでも普通ではないと分かるが、わざわざ公安が狙う訳とは】

【それは現段階では分からない、この出来事が何を齎すのかも―――。】




【―――――――――】




【そして数日後、公安五課の棕櫚の元へ連絡が届く。】
【それは同じ公安部の人間、そして今回の一件の情報を公安五課へと共有した人物からだった。】

【本文は短く『旧市街』とだけ書かれていた、その意味は―――】


【、、、、to be continued】


//こんなところでしょうか、お疲れ様でした!

355 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/19(月) 21:35:37.76 ID:8QEYHOE00
>>354

―――……何だろうな、悪魔の取引めいた代物に思える。
それを用いて何かをしようとする者もそれ以上の悪魔だが。

――――――、兎にも角にも厳重に厳重を重ねても不足だろう。
悪い事は言わない。助けてもらった故の忠告だ。"ソレ"は早々に手放した方が良い。
きっと、恐らく、いいや絶対に……厄災を呼び寄せるだろうからな。


【ファウストの険しい表情、張り詰めた糸のような雰囲気は誰の目から見ても解る警戒色】
【悪魔に分類される女から見ても碌でもない代物、"天獄"とはよく言ったものだ】
【天国と地獄が同居するような言葉は、人の手に余る代物であるから――――――】
【願わくば、この場で破棄してもらいたいとさえ思うのだった。だが、そう言わないのは相手を慮っての事】


【――――】


「はっ、何だァ?『旧市街』だと――――?くくくっ、何の心算だよ、"情報提供者"。
 更なる悪巧みに加われとでも言いたいのかよ、キヒヒヒッ。まあ良いだろ、ノるかソるかは話次第だぜェ」
356 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/20(火) 00:18:59.05 ID:1uBBs4Jw0
>>355

【ファウストの尋常ならざる反応に眼を細めて聞き入るが、「はっ」と言いながらどこか悲し気な瞳で窓の外を眺める。】
【「もう失うものなんざ大してねぇよ。だったら神でも悪魔でも利用してやる。」誰に言うでもなく呟いた。】

【そして暫くすればSUVは人通りの少ない郊外へと到達し、一軒の空き家?にも見える建物の車庫へと入る。】
【ジョージは「着いたぞ」と言いながらドアを開ける、どうやらここがセーフハウスのようだった。】
【もしファウストがまだ起き上がれないのなら肩を借すだろう、自分で歩けるようなら先導して建物の中へと入っていく。】

【中は打ちっぱなしコンクリートの簡素な内装だった、リビングに値する場所は広いが最低限の家具しかない。】


さて、もう休むか?幸いベットはかなり余っているから好きに使え。シャワーもな。
―――それとも、もう少し話すか?色々≠ニ。


【部下を見張りへと下がらせると、ジョージはシンプルなソファーへと腰掛けて手を組んでファウストを見る。】
【怪しいオーラを放つジェラルミンケースはソファーの脇へと置かれている。下手に誰かに任せるより安全という事か。】
【「ここも昔はセーフハウスじゃなくて立派な詰め所だったんだがな」とジョージは乾いた笑みを浮かべた。】



【――――――――――――――――】


【―――旧市街=z

【ここは見放されたものたちの、社会からはじかれた者たちの最果ての地。】
【栄華を極める都市部の陰の部分。そんな掃きだめだ。】

【闇市≠抜けた先にある廃墟街の奥にそれはあった。】
【白いテントがいくつも並び、白衣の研究者と思われる人々やスーツを着た捜査官がせわしなく動き回っている】
【その先には―――50メートルほどのクレーターが出来ており、その中心部にはビニールハウスのようなモノが立っている。】

【そんな不穏な空間で、クレーターを眺めながら立っている人物が一人。】


―――やあ、きたかい棕櫚℃=Bご足労申し訳ないね。


【ミディアムバイオレッドの長髪をハーフアップにして、全身を黒いロングスカートタイプのスーツで包み込んだ】
【身長170cm程の金色の輪が幾つも重なった異様な瞳≠持つ長身の女性。】


【―――水国警察公安部所属=\――円卓¢、の一員―――名はイーサリアム=z



【今回の情報提供者≠ナあり、棕櫚にとっては表向きには味方≠ナあり裏においては敵≠フ存在。】
【女は自分で呼びつけておいて大して表情も変えずに謝罪した。全く気持ちは籠っていない。】

357 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/20(火) 01:49:06.38 ID:PsKzZYvY0
>>356

(―――捨て鉢な生き方だな。神や悪魔を利用しようとしても人間は逆に利用されるだけなのに。
 悪魔(わたし)を含めて奴らは決まってこう言うだろうよ――"さぁ踊れ、ニンゲン"、とな)

【青年の言葉に対して返す言葉を用意しなかった。言葉の代わりに曖昧な沈黙を以て答える】
【それは否定なのか肯定なのか―――、否、どちらでも無い。どうとでも解釈できる何かの心理テストのよう】
【悪魔の容体は依然として宜しくなくて、青年の肩を借りて建物の中へと足を運んだ】

【建物の中は簡素で何処か寒々しく思えたが、その内装は嫌いじゃなかったから】
【覚束ない足取りでソファーまで足を運べば、腰かけて、否、行儀悪く横たわって話に興じるのだった】


路地裏でも言っただろう。"色々"興味があるから"お話し"したいと、な。
横たわってのお話になることは予め謝っておく。路地裏でのダメージは未だ抜けんのだ。

―――――そうだな、単刀直入に問おうか。公安は何故"アレ"に固執している?
奴らはどちらかと言えば魔制法を推進する側である筈。能力を発現させる代物を収奪しに掛かるのは
危険因子の排除か、それとも危険因子を手中に収めて"手持ちのカード"にでもしようと言うのか。


【――――】

「いえいえ、貴女のような綺麗な女性にお呼ばれされたなら男冥利に尽きるというもの。
 故に此方から足を運ぶのは当然の事ですからお気になさらず遠慮なく呼びつけてくださいな」

(けったいな場所に呼びつけやがって―――まぁ良い。たっぷり"唄って"貰うぜェ、"情報提供者")

【旧市街の闇市を抜けた先の廃墟街。道を踏み外した人間の集まる肥溜めに似つかわしくない佇まいの人間】
【それらはまるでミールシュタインを行き交う人種と呼んでも過言ではないから、場違いの理屈の匂いを嗅ぎ取る】
【だからか、理を屈するであろう"何か"の気配に舌なめずりをする棕櫚であった。その姿、蛇のように悍ましい】


「先日は情報提供をしていただき誠にありがとうございます。お蔭でチンピラ風情の悪巧みを潰す事が出来ましたよ。
 奴らが取引しようとしていた"アレ"は一介のチンピラ風情が持ってて良いものでは御座いませんしね、くくっ」

「――――――と、まぁ挨拶はここまでに。何故に旧市街に呼んだのです?ミス・イーサリアム」
358 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/20(火) 02:25:21.42 ID:1uBBs4Jw0
>>357

【ジョージは「そうかい」と答えると立ち上がってキッチンへと向かう。】
【途中にかかっていたブランケットをファウストへと投げながら、湯を沸かす。ほんのりと温かさが室内に充満する】
【この青年、ジョージは先程からの対応を見るに存外面倒見が良さそうであった。】

ッは、そうだったな。あの時は色々キレてて忘れてたぜ。
紅茶か?コーヒーか?それとも緑茶か?インスタントだがそれなりにはあるぜ。

―――さっきも言った通り俺も雇い主/クライアント≠ゥら依頼を受けただけだから詳しくは知らん。
だが話の流れから考察するに後者だろうな。それに天獄物質/ヘブンズマター≠ェ最も影響を及ぼすのは精神≠轤オい。
異能の発現はその副産物と聞いている。公安≠フ連中は情報操作や洗脳で世論を動かす、それ故精神汚染を及ぼす物質は回収しときたいんじゃないか?

研究し、あわよくば―――集団洗脳装置なんかに使うのかもな。


【「多くの人間の夢の中に同じ顔の男が現れるって話を知ってるか?」ジョージはポットから上がる湯気を眺めながら話す】
【とはいえあくまでそれは少ない情報でジョージが考察したに過ぎない、もっと別の用途≠ェある可能性もある。】

【しかし流石にD.R.U.G.S.≠フ傘下の一員だけあってそれなりの情報を有しているようであった。】




【――――――――――――――――】



「そうか、では今後も遠慮なく呼ばせてもらおう。」
「嗚呼、呼び出した要件についてはいくつかあるがまずは認識の間違いを正そう。」


【相手の社交辞令も真顔で受け止めて答える、まるで安いAIのように淡々とした口調だ。】
【イーサリアムはスーツのポケットに手を入れるとそこから取り出したスマートフォンを棕櫚へ投げつける】

【そこには、荒い解像度ながらSUVに乗り込むジョージとファウストの姿があった。】


「―――街頭監視用ドローンの画像だ、ジョージ・トラロックは生きている≠諱Bイレギュラーも一緒だ。」
「そして此処≠ゥら持ち出された天獄物質/ヘブンズマター≠燻闥に収めている。」

「狐、いや悪魔にでもつままれたかな?………まぁ気にすることはない、結局のところ彼には手に余る代物だ」



【慰めるでもなく、非難するでもなくイーサリアムは淡々と真実だけを告げる。】
【―――そう、奴はまだ生きているのだ。そして此処≠ゥら持ち出されたという物質も手にして。】
【此処=\――つまりは、】

【イーサリアムはそれだけ言うと再びクレーターへと視線を落とす。何を考えているかはよく分からない。】

359 : ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/20(火) 23:16:05.06 ID:pD07sEEk0
>>358

【キッチンに向かうジョージから手渡されるブランケット。それをキャッチしたなら】
【葬儀の際の付き人用のコートを脱ぎ捨てて、ブランケットに包まるのだった】
【そして飲み物の要求は、紅茶。ダージリンでもアールグレイでも構わない様子だった】


精神が一番影響を受け、副次的に能力が発現する。想像するだに恐ろしいな。

理性の歯止めのきかない獣に重火器を持たせて野放しにするようなもの。
能力者排斥の機運が高まっているのに能力者の危険性を過大誇張するなどナンセンスだ。
煽り立てるにしては遅すぎる。手綱を握って手駒にするには危うすぎる。

となれば公安の都合の良い思想に染めるための洗脳装置、か。
それに同じ顔の男――夢男、ディスマン。知っている。何だったかな――何かの創作の話。
その創作の主人公はディスマンの出現を機に追い詰められて、その過程で自分の母親の顔がディスマンと同じになるという話だったな。声や身体は母親そのものなのに。
そしてディスマンと遭遇した場合、現実世界で”赤いもの”を身につけたくなるともあった。

私が知っているのはここまでだ。だが公安と天獄物質、それにディスマンに何の関係があるというのだ?洗脳された人間から見た他人は皆一様にディスマンになるとでも?


【―――】

「はぁ……、認識の間違い、と来ましたか。くくっ、それはいったい何の事やら―――」

【投げつけられたスマホを軽やかに受け取り、画面に映し出された正しい現実に眉を顰める】
【”なんだァ、こりゃあ。ジョージ・トラロックはあの時脳漿散らすまで踏みにじって殺しただろうがよ”】
【瞳に映し出される光景は、ファウストとジョージの逃避行が相成った事の証明】
【同時に自身がターゲットを殺し損ね、出し抜かれたという事実】


「―――――、クカカッ、一杯喰わされたぜ、クソ共がよ…っ!
 で、イーサリアムさんよ。天獄物質がパクられたというのにすまし顔なのはどういう理屈だよ」
「取られても何ら問題ない、どうせ手元に戻ってくるみたいな振る舞いに至る理屈は、そこのクレーターと何か関係あるのか?」
「だとすりゃあ奴らは正真正銘いつ爆発するか解らねェ爆弾を抱えてるという事になる。同時にそれを追いかけ回した俺も爆発に巻き込まれる羽目に陥る所だったと言う訳か」


「――――、ミス・イーサリアム。何故に俺に情報を流した?クレーターが出来るほど危険物を追いかけ回させた理由は何だ。手が出る前に答えてもらおうじゃねえか」


【にこやかな棕櫚の目つきや雰囲気は一変して。はじめからそんなの無かったような変貌】
【剣呑な眼光、不敬な態度。正しくチンピラの様相を呈した棕櫚は問いを投げかける】
【返答如何では―――目の前の機械的な女性も手にかけて壊す心つもりであった】
360 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/21(水) 02:49:31.93 ID:87So5xaL0
>>359

流石アンタ自身が都市伝説的な存在だけあって詳しいな。

夢男はあくまで例え話だ、ようは刷り込み≠ネんだよ特定のイメージを植え付ける行為。
それによる世論の操作。夢男とやらも夢の中で危害を加えてきたという話はそれほどないにも関わらず
大衆の中では恐怖の対象として認識されているだろ?

―――例えば、実在するにせよしないにせよ大衆の意識の中にある特定の敵≠刷り込む。
そしてあたかも世の中にあふれる理不尽や苦しみがすべてその敵≠ェ原因だと誤認させる。
大衆はその敵≠ヨの怒りと憎悪に駆り立てられる、そして強く反応した者には副産物である異能/ギフト≠ェ授けられるとする。


あとは―――闘争≠セ。


【沸いた湯をコップに注ぎながら、淡々とジョージは話す。酷い冗談であり妄想のような話だった。】
【だが今の世の異常な流れを見ればそういった事も起こりうるかもしれなかった。】
【そこには能力者排斥とはまた違った、闘争≠生み出そうとする流れがあるような】

【闘争=\――という言葉に反応してかジェラルミンケースから湧き出る不穏なオーラが少し揺らいだ=z



【――――――――――――――――】


「餅は餅屋。私個人は戦闘力に乏しくてね、君の暴≠頼りにしたわけさ」

「まぁもう一つはテストだよ、あのインシデント自体がね。」
「結果的にイレギュラーが紛れ込み、君との争いがあり、そして流れ≠ェ生まれた。」
「これは歓迎すべき事だろう、天獄物質≠ヘキーポイントではあるがマストではない。」

「我々円卓≠ノとってのマストは違うだろう?―――」


【「それとも君にとってのポイントはまた別なのかな」と横目で棕櫚を見つめながら問いかける。】
【それは意図のない問いかけかもしれないし、腹を探るためのカマかけかもしれなかった。】
【そしてクレーターについて聞かれれば再び視線は眼下へと落ちる。】


「残念ながら、ここにあるのは残滓≠フみだ。プリズム化したものはジョージ・トラロックに渡った。」


「理由、それは―――君が力の権化≠セからさ。」「だがここでその暴力性≠発揮するのは控えてくれ、反応≠キる。」



【ここで初めてイーサリアムと名乗る女は表情を変える、といっても眼を細めて棕櫚をにらむ程度だが。】
【だがその忠告が届く前にクレーターの中心にあるビニールハウスのようなものから極彩色の光の柱≠ェ立ち上がる。】

【そしてそれはまるで蚯蚓のようにウネウネと動き出す、まるで何かを探しているかのように。】
361 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/21(水) 23:57:23.58 ID:t3vKkZJC0
>>360


"刷り込み"に"闘争"、か。成程。確かにそれらに重きを置くならば
――――精神汚染を齎す"天獄物質"はこの上ない代物だ。

くくっ、"天獄"とはよく言ったものだ。理不尽や苦しみを"敵"と見做すように誘導されて
その果てに己を突き通す力を手にして、理不尽と苦しみに抗い続ける。

―――――いっそのこと、無邪気で良かろうなのにな。
抗う術など知らなければ地の獄へ通ずる事などありはしないのに。


―――――詰まる所、お前の依頼主は"闘争"による"騒乱"を望むというのか。
それは悲しみが積み重なる。喪う痛みを抱えてどうしようもない現実に心折られる者も増える。
悪魔の代理人としては願ったりだ。………私個人としては苦虫を噛む様な心地だが。


【不遜な態度をとった末に一瞬だけ顔をのぞかせるファウスト個人の感情】
【それを差し出されるであろう紅茶と共に飲み込んで、悪魔みたいな振る舞いを取り戻す】
【恐らくファウスト――否、『リセルシア』個人としては悲しみが広がる事は望んでいないのだろう】


【――――】


「はっ、あの時の俺は火付け役とでも言ったところか。
 "天獄物質"を持ち逃げしたあの馬鹿を追いかけまわす事で"天獄物質"が目覚めた。
 ――――目覚めさせる事に意義があるのなら、アレの有無は問わないという事か」

「その意味じゃアレが手元にあるかどうかの有無は重要ではない。
 むしろ目覚めさせて"暴力"に反応させるのが狙いなら、そりゃ確かに違うな。
 俺が履き違えてたと言うだけの話だな、―――ああ実に滑稽だ」

【イーサリアムの落とす視線の先。棕櫚が見遣る視線の向こう側】
【それは天獄物質の作用によるものであろうクレーター。あの物質の持つ力とでも言うべきか】
【悪態をつきながらも何処か冷静に立ち振る舞う棕櫚は依然として暴力の匂いをちらつかせていたから】
【この場において爆弾に対しての起爆剤となる"暴力性"を咎められるのも当然の話だった】


「反応って何が――――……って、ンだアレはよう。俺の"暴力性"にでも反応しやがったのか
 光の柱――、いいやさながら"旧約聖書"の"塩の柱"みてェだな。罪人でも探して煽り立てようとでもしてんのか。」

「 ――――……、ああ悪ィ。イーサリアムさんよ、アンタはあの光の柱や天獄物質に詳しいようだから
 そこら辺の説明を頼むぜ。俺がアレの理屈を一から解き明かすのも乙なもんだが何分時間が足りないからよ」
362 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/22(木) 00:45:22.92 ID:psvwnGUQ0
>>361

何が幸せかなんか分かりはしないさ、今の世界ではな。
やりがい≠竄辯生きがい≠ネんてものを見失った連中ばかりの世の中じゃ
どこかの誰かさんに操られてた方が楽で単純で気持ちいのかもしれねぇな。

―――扇動≠ネんてなるべくしてされてんだよ。
人間は発展しすぎた、知りすぎちまったのさ。知ってしまえば欲望に抗えない。


どうだろうな。あくまで俺が話したのは天獄物質≠フ用途の一面に過ぎない。
弾道兵器と同じさ持っている事≠ノ意味がありそれだけで相手に突きつける刃になる。

きっと奴ら≠ヘ交渉のピースとして使うつもりだろう。この国を内部から食い破るためにな。


【「意外だな」とジョージは一瞬垣間見えたファウスト、否「リセルシア」の感情に眼を細める】
【だがそれも一瞬、まるで泡沫の夢のようだった。ジョージは苦笑しながらコーヒーを口へと運ぶ。】
【久しぶりだった、こんなに人と話すのは―――。】



【――――――――――――――――】



「まぁそうだね、物事には筋書きが必要なのさ自信を納得させうるストーリーがね。」
「とはいえ君を焚きつけて利用した事には変わりない。すまなかったよ棕櫚氏。」

「―――アレ≠ヘ存外性悪でね、闘争が大好物なんだよ。」
「正確には闘争の因子≠ニでも言おうか、精神の中に潜む凶暴性、悪意、敵意。そんなものを好む」
「そして感情を増幅させ、時には力≠燉^える。そしてさらなる闘争≠発生させんとする。」

「であれば、内面的にも能力的にも高い暴≠持つ君が好まれるのも当然と言えるだろう。」


【極彩色の光の柱はウネウネと蠢いたあと二人の立つ地点へと一瞬で伸びてくる。】
【そして、まるで舐めまわすように棕櫚の周囲をグルグルと回り始める。―――まるで生き物だ。】

【もし極彩色の光に触れれば、全身を莫大な力が駆け巡り血が湧きたつような感覚が到来するだろう。】


「だが、闘争なんてものは円卓/私たち≠ヘ既にやろうと思えば起こせる立場だ。」
「だからソレ≠ノは違う役割をしてもらおうと思ってね。」
363 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/22(木) 23:33:03.15 ID:dg8Qq7Q/o
【水の国・旧市街】

【 ──── 彼女達は寝床に居た、二人でずっと暮らしていたあの部屋、変わらぬ日々に変わらぬ悦楽を貪って】
【然るにそれは泥酔の作用に似て、或いは酩酊の心地に近く、加えて言えば肉欲に満ちた様相でもあった】
【けれども確かなのは、それが遙かに遠く、それでいてあり得ないほどに近く、何処までも歪でありながら、正常位だと伝えて】




【彼女は目を覚ます、夜更けと呼ぶに相応しい時間帯、──── 最も、二人の間に時間なんて特に意味合いを為さないのだけれど】
【ベッドの上に上半身を起こす、寝ぼけ眼の瞳をこすったなら、いつでも跳ねてるアホ毛が一本、くりくりと揺れて】
【一回だけ大きなあくびをした、──── 十分に寝てはいるんだけどなぁ、って思いながら】



……んっしょ、そろそろ休憩終ーわりっ、いっつもいちゃいちゃしっぱなしだと、お話が進まないもんねっ
ボクの悪いトコなんだけどね、楽しい時間を何時までも、何時までも伸ばしちゃうんだから
ねぇね、鈴ちゃん、起きてる? 起きてるならって……ああ、 "そうだった" ────




──── 今のままじゃ喋れないもんね、大丈夫♪ 直ぐに外すよ♪




【彼女は下着姿であった、正確には秘所を覆う下着を一枚身につけて、他にその豊満な身体を隠そうともせず】
【申し訳程度にシーツで胸元を隠しながら、側に寝ころぶ彼女へと言葉を向ける、そして ──── 】



【彼女はきっと、答えられない、口元に付けた "口枷" ──── 穴の空いた真ん丸のボール、頭の後ろで縛った口枷】
【少女らしい可憐な口元に一杯の艶を滲ませたなら、悪戯っ子のように、彼女はその指先でボールギャグをずらして】
【手慰みの様に目元を覆っていたアイマスクも外してしまう、──── 黒布の下の貴女の顔を見たいから】



【それでもベッドの淵、──── 付けたままの手錠は変わらず、上方で貴女の自由を奪っているだろう】
364 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/22(木) 23:40:38.52 ID:dg8Qq7Q/o



【彼女は待っていた、水の国のとある喫茶店、窓際が見える席にて静かに佇みながら】



【 "その名前" を検索する者が居たならば、そのデータベースは察知する、アクセスしてきた人物を機械的に抽出し、分類分けする】
【それはある意味浪費で良かった、此方側からその人物の端末にアクセスを返し、秘密裏に傀儡とかしたプログラムを忍ばせる】
【そうしてそれは糸を張った蜘蛛の様に、その人物の人となりを端末から推察していく】

【検索した履歴、良く閲覧するページ、普段使用するソフト、打ち込んだ文章やメモから、その人物をファイリングし】


【──── そうして、見つけ出す、 "その名前" に相応しい人物を】


【彼女は思う、それはある意味で冒涜であると、 "その名前" にそぐわない乱暴な手段だ、偉大なる兄弟の方がまだ弁えている】
【けれども、と彼女は思う、形振り構わない手段こそが、形振り構わない相手に対する唯一の突破口であると】
【その様にして彼女は "コンタクトを取った" ──── "Justice" に興味を示した人物へと、此方からメッセージを送って】



【曰く、この場所で待つと、日時と、場所とを添えて ────】



【貴方は目にするだろう、指定された席に座る、彼女の姿を】



【紫苑混じりのプラチナブロンドの長髪を、シニヨンでセミロングの長さにまで纏めて】
【胸元の膨らんだ、袖の無い白のハピットシャツの上から、素肌を透けさせる黒のレースのカーディガンを羽織る】
【シャツのフリルの上には黒いリボンタイを垂らして、ミニ丈のフレアスカートから黒いストッキングを覗かせる】

【紫苑色の双眸に理知的な眼鏡を掛けた姿は、瀟洒な貴婦人を思わせるだろうか】
【両手を包む白い手袋、袖口から覗く素肌の白と溶け合う様に、微笑む様子に神々しさが塗れて】
【彼女は目の前の相手に対して、恭しく礼をするだろう】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/22(木) 23:50:40.47 ID:tKU4J2810
>>363

【ついと伸びる銀糸が枕元の明かりに煌めいた、なら】

【――――――珍しい、と、思うのかもしれない。すりと外されたアイマスクの下、色違いの眼が一寸遅れに開かれるのなら。起きていた、と、伝えるには十分で】
【少女はいつもよく眠っていた。何にもしなくても眠たくなるらしかった。そのくせ夜更かし癖があって、放っておくと、朝に近い時間まで起きている。それで、夕まで眠る】
【ならば行き過ぎた昼夜逆転の作用に似て、――神様二人に時間などという人間の決めた概念が関係ないのは通りであった、それでも、やっぱり、星空はきらきら綺麗】

――――――、起きてるの。

【言葉も視界も解放されるのなら、少女は、ちりと髪の毛がベッドに擦れる音を聞かせて、相手へ振り返るのだろうか。あどけない顔、真っ白の肌、惜しげもなく晒し】
【だから彼女もほぼ裸体に等しい恰好であるのだろう。雪のように真っ新な肌、どんなに下卑た男が触れようとも穢せぬ白は、かえって彼女がそう願うようであるなら、】
【あるいはそうしないことを恐れるかのように自分の身体の手入れは欠かさなかった。身体中できらと薄く光瞬く術式の羅列は、だから、見るたびにわずかに眼差しを濁らせて】

ねえね、イルちゃん、これも、――。

【――とかく彼女は甘える声をしていた。寝床で母親に頭のてっぺんを舐めてほしい時の子猫のような声をしていた、かちゃと鳴らすのは、頭上の手枷であり】
【しかして無抵抗の証明でもあった。駄目と言われたら大人しく従う声をしていた。なにせ外せと狂犬病の子犬みたいに跳ねッ廻って手の付けられない在り様ではないのだし】
【わずかに足元を擦り合わせる仕草を見るに、少し寒いのかもしれない。――ただどうあれ確かであるのは、彼女はおそらくすでにまっとうな思考回路を取り戻していて、】
【いつかの頃のように病的なものはひとまず鳴りを潜めているのだろう。そうして時々気まぐれに外へ出て、そして最後にここへ戻って来ていた。外猫みたいに、遊んでばっかり】

【――――そんな振る舞い、どう見るかは、相手に委ねられていた。彼女は無抵抗だった。愛しい貴女から離れる気はないと言う顔をして、(それでもどこか冥い目をしていた)】
366 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/22(木) 23:56:13.31 ID:dg8Qq7Q/o
>>365

【擽ったそうに瞬きをする、愛しい貴女を見つめる素振りは、まるで太陽を見て目を細める様子に似ていて】
【そうして彼女は静かに笑った、その名残惜しい日々を永遠にまで伸ばす様で、──── そして】
【顔を落とした、呼吸と吐息が重なる距離にまで顔を近づけて、彼女は言う】


あはは、だぁめ、ダメだよ、鈴ちゃん、だって手を自由にさせちゃったら、鈴ちゃん止まらないでしょ?
ついさっきまでずっと、ずっとしてたんだもん、ボクだって疲れちゃうんだよ、──── そりゃぁ
鈴ちゃんが可愛らしくおねだりしてくれてるんだし、いくらでも答えてあげたいって思うけどね

朝も昼も晩もなく、ずっとっていうのは、──── 流石のボクも困っちゃって
ふふ、それだけ "溜まってた" んだよね、ごめんね、ずっと、ずっと、待たせちゃってて
だから、これはボクからのお礼なんだ、少しはお話したいなぁなんて、思ってたから


【そう言って彼女はちょこんと横に腰掛けて、ぴりっと張った布地を枕元に寄せた】



──── どう、ずっと淋しかったよね
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/23(金) 00:11:22.47 ID:vPjkyZlQ0
>>366

【――――ふっと近づく距離感、瞬きすれば睫毛同士が絡むみたいに擽り合って、二人、吐き出す息と吸い込む息を相互に共有しあうなら】
【あるいは触れ合わずとも体温の気配を分かち合うんだろうか、蛇らしくもなければ神様らしくもない三十六度五分の体温。真っ新なままなら、やっぱりちょっとだけ、寒い】
【だから手を外してもらえないと理解った時に、少女は「じゃあ、――お布団かけて」なんて、わざと"ひどい"お願いをするんだった。抱っこしてって言わないのは、】
【言うことを聞いてくれないことへのほんのちょっとの仕返しのつもりであるのに違いなかった。ぷ。と拗ねたふりの表情、逸らした眼差し、けれど、戻るから】

――――――――――、すこしだけ。

【――ほんのわずかに目を細めて、答えはごく呟きのトーンにて伝えられる。だから多分きっとほんとは"すごく"寂しかったのかもしれない、なんて】
【眠るときのテディベアも酔っぱらうと同じ話ばっかりし始めるお客のおじさんもお買い物に行くといつもフルーツを一つオマケしてくれるお店のひとも、】
【なんにもない日々はだってずいぶんと久しぶりのことだったから。ことだったなら。――ましてや、イルとお話することすら、ほとんどできやしなかったなら】

イルちゃんは、――寂し、かった? ……わたしが、居なくて。

【あどけない輪郭線から続く首筋がいやにか細かった。ぐうっと浮き出た鎖骨のライン。薄っぺらな胸元。あばらぼね。へこんだおなか。おへそ】
【投げ出した両足はもとより、伸ばした両腕までもが全部おんなじ真っ白をしていた。ロット違いのパーツなんて一つも紛れてない、一から十まで神様謹製の仕上がり】
【なにかすこしだけ物悲しいみたいに、横へ座るイルへと少女は身体を近づけるのだろうか。抱き着き甘えることはやっぱり出来ないけど、――――】
368 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2018/11/23(金) 00:15:38.99 ID:DHP2Bc4ho
>>364


「お、お客様、他のお客様のご迷惑となりますので―――傘の開いたままの入店はちょっと……!」

はいはい、わかったよ
店の中じゃぶつかってめんどくさいよね。ほら、よっと!


【そいつは、喫茶店に入ってもなお、手元の和傘を開きくるくる回したまま現れた】
【回る傘の上には立ったまま落ちることなく和傘の回転にそって回り続ける酒瓶―――、とさらにその瓶口の上で独楽が回っているという】
【非常にアンバランスな芸を披露しながら現れた―――すさまじいバランス感覚の持ち主なのだろう】

【そして店内でひょい、とその和傘を跳ね上げると同時、乗っていた瓶と独楽は空中へと舞う】
【瓶が割れるところを連想した店員や客がわっ、と声を上げるのもお構いなしに、そいつは空中で分かたれた瓶と独楽を】
【瓶は右足の甲で受け止め、独楽はとっさに右手で握った『扇子』の骨で回転させたまま受け止めるだろう】


(……いやまったく、びっくりしたかな。ホントーの事を言うとさ)


【それも、考え事をしながら、だ】
【左手で器用に和傘を閉じる腰の紐の輪に巻きつけ、右足の甲で受け止めた罅一つない酒瓶を空いた手に持ち替えながら】
【今なお回転を続ける独楽を扇子の上で回したまま、彼は指定されたその席を見る】

【どこかで見覚えがある、その紫苑色の長い髪を見て彼は―――くすり、と笑みをこぼす】


(―――……5年は過ぎたよな。少なくともぼくが出所してから1年はとうに過ぎてる。
あれから長い時間が過ぎた、……当然彼女は大人になってる。だが……おやまあ、まったくこんな事ってある?

……『彼女』が大人になったらきっとこうだろうなあ、っていうぼくの想像通りそのものな
大人の色気ムンムンなレディそのものだ。まいったね―――ピッタリ過ぎてどう反応していいかちょっと困るじゃないの)


【清楚な立ち振る舞いと、それにマッチした理知的な眼鏡】
【かっこいいな、と細い声で呟いたのち彼は扇子と回る独楽を手にしたままその席に座るだろう】


やあやあ。時間通りだよねえ
その眼鏡センスいいね?なんだかカッコよく見えるよ。理知的な印象にぴったりマッチしてるじゃん

本日はお忙しい中このような前科者のためにお時間を割いてくれてありがとう
こうしてお会いできて光栄だよ。ええと?水の国のお偉い政治家の方で……ちらと雑誌やテレビで見た名前はそう。"イスラフィール"さんだったねえ


お近づきになれてうれしいよ。―――イ、ス、ラ、フィ、ィ、ル、さぁん?


【その人物は、黒い短髪に真っ白な鉢巻き、黒と白の太極図がプリントされた白いシャツ、その上から赤色のベスト】
【手元に銀の腕時計、青いダメージジーンズにウエスタンブーツの、どこか幼い顔立ちの若者だった】

【だが、その服装には―――もしこの場にカノッサ機関員がいたならすぐに何であるかを理解し、『それが付いている状況に目を疑う』物がくっついている事がわかる】
【ベストの左腰には≪No.78≫と書かれたプレートが付いており、シャツの腕には≪No,91≫と刻印された金具と左肩には≪No,34≫と書かれたバッジ】
【そして、ジーンズには引きちぎられたような布が縫い付けられ、そこには≪No.59≫と書かれていた……そして、その全てに血痕が付着している】

【あどけない顔立ちの若者は、ニコニコと―――どこか含みのある口調で会釈と挨拶を交わしながら、相手の返事を待つだろう】
369 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/23(金) 00:17:13.49 ID:OdxIiTw+o
>>367

【睦み合うには風情が足りない、舐り合うには趣が足りない、それなら然と語り合うのだろう、それを確かに喜びながら】
【しょうがないなぁなんて良いながらお布団をかけて、それ以外はきっと仲の良い姉妹の様に映るけども】
【反発する感触すらも愛おしく思うほどには、今の彼女は上機嫌でもあったから】


さぁ、どうかな、そんな昔のこと、ボクはもう覚えてないや、鈴ちゃんが居なかった過去なんて
──── ボクの中では、もうずっと、ずーっと昔の事なんだから、わかるでしょ
今の楽しい時間に押しつぶされて、過去なんて、もうとっくに見えなくなっちゃったもん

だからボクは今のままで良いんだ、何処に鈴ちゃんが行ったって、必ず返ってくるって
悪戯っ子な放蕩娘に世話を焼きながら、それでもずっと待っている時間も
その貴さが分かったボクに、もう無理な事なんてないんだよ?


【お伽噺の様に伝えるのは、甘い甘い媚びの言葉、舌先から溶けていく魔法の音色】
370 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/23(金) 00:27:11.05 ID:OdxIiTw+o
>>368

【彼女は貴方を見て微笑んだ、冗談みたいに長い睫毛が琥珀色の涙を透かして、透明な色彩を描く瞼に染みる】
【やがてそれは過ぎ去った光の名残が如く、僅かばかりの煌めきをその一瞬に押し留めた】
【指先が指し示す、彼女の座る席の向かい側、貴方が席に着けるように、そこは開いてた】


──── 此方こそ光栄ですわ、貴方様のお噂は耳にしていたものですから
ふふ、力が有り余っているご様子ですのね、掲げる数字は持てあました力の行く先でしょうか
それが虚勢に終わらないのも貴方様の持つ力の印とも、また言えるのでしょう

──── "ナンバーズハンター" 市井では貴方様をこう呼ばれる方も増えてきましたわ
正しき希望の象徴なのです、私とすれば心よりその活動に賞賛を加えましょう、そして
我が "Justice" の名に興味を抱いて下さり、感謝の念を此処に示しますわ


【流麗な旋律であった、潺よりも心地よく、夜露よりも鮮やかに、それでいて囀りよりも麗らかに彼女の声は響く】
【聞いたことのある響きなのだろう、──── 記憶の彼方、遠くの憧憬に、それでも確かに重なる思い出とのハーモニー】
【レンズ越しに見せる紫苑色の瞳、理知的な女性の風貌でありながら、少女然とした瞳が貴方を見つめて】


お呼びだてした理由も存じ上げておられるのでしょう? ──── でしたら、話が早いと思いますわ
私はシステム "モダンタイムス" を通じて、貴方様の端末にアクセスをしておりました、そう、我が組織の名前を検索した貴方様を
そうして、貴方様の検索履歴や端末情報から、貴方様の情報を描き、そして此方からコンタクトを取ったのです



──── そして、見るアダルトサイトには気をつけてくださいまし、悪質なサイトもちらほら見受けられましたわ



【悪戯っ子のように、くすりと笑って ────】
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/23(金) 00:38:35.17 ID:vPjkyZlQ0
>>369

【ふわっとお布団にくるまれるのなら、けれどやっぱり少女はまなざしを細める、抱っこしてくれてよかったのに、なんて、言わなかったくせに、今更アピールしてくる】
【ならばそれもいくらかの変化なのかもしれなかった。――いつもいつでもではないけれど、彼女はよく我儘をするようになった。大それたことをするってことは、ないけれど】
【なんでもない日にダイニングテーブルに飾るテーブルブーケの真ん中で色付くガーベラの花びらみたいな。そんな、ごく、日常を彩る程度の、わがまま】

【――――くしゃくしゃに脱ぎ捨てられたお洋服が視界の端に映った。たくさんのフリルとレースで飾ったクラシカルロリータ。家から持ち出してきたのだと言って】
【――――かつての家に帰っているらしかった。だけどそこに住まうでもない。洋服を取って来てはまた帰って来ていた。それ以外の物は何も持ってこなかった】
【――――投げ出したままの携帯電話は、いつか充電が切れたまま放っておかれていた。電源を入れるのが怖いのかもしれなかった。彼女の私物は、たったの、それだけ】

――――、ねえ、ね。イルちゃんは、わたしの、どこが好き?

【だから彼女はくすと笑う。ごく悪戯めく表情だって。留守の間だってこっそり仕掛けた隠しカメラで見ていたのよって言うみたいな仕草をしていた、――嘘と言いきれないけど】
【腕を動かせないままでそちらへ身体を傾けるのなら、やっぱりかちゃりと音がする。鈴の音が傾げた向きで尋ねるのだろうか、細めた目、吐息がちの声音、甘やかに】
【餓えた蝶々が甘やかな蜜に溺れたがるみたいに投げかける刹那、――ならばやっぱり睦まじく語らうベッドの温度、特別な二人にしか許されない声にて、咲かすから】
372 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/23(金) 00:46:20.57 ID:OdxIiTw+o
>>371

【風前に灯した蛍火は、微風が靡いただけで揺らぐ、──── きっと二人の関係も、それ程に淡く儚い】
【だからこそ、彼女は描く、その脳裏に何時までも、二掴みの幸せを残しておきたいから】
【──── 友禅に落とした飛沫の末路、鮮やかに咲いた一瞬を、何処までも響かせて】


ボクが撫でると擽ったそうに笑うトコ、ボクが呼んだら直ぐに返事くれるトコ、ボクが触れると可愛らしく啼くトコ
ボクをぎゅっと抱きしめてびくびく震えるトコ、ボクに抱きしめられてきゅぅって揺れるトコ、ボクに甘えておねだりするトコ
ボクの事を誰よりも大好きなトコ、ボクの事をずっとずっと大切にしてくれるトコ、──── ボクのお嫁さんなトコ

どこが好きどころじゃないよ、鈴ちゃんで、嫌いなトコなんて、ボクにはもう無いんだ
ボクは君の全てが好きなんだ、君が君自身で嫌ってるトコも、ボクにとっては、掛け替えのない大切なトコだもん
──── こんなにも好きで溢れて、こんなにも好きが溢れて、胸がいっぱい、いっぱいになって


──── ボクは何時までも、君と居たいなんて思っちゃうんだ


【微睡みの中で見る夢に似ていた、何時までも覚めない、──── 柔らかい悪夢の様な】
373 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2018/11/23(金) 00:50:42.79 ID:DHP2Bc4ho
>>370

【手元の扇子の上で器用に独楽を回し続ける若者。説明によると「今のぼくの食い扶持のためのお稽古」なのだそうだ】
【彼は出所後、芸で稼いでいるのだろうか?そういえば過去のデータでは『噺家』などもやっていたと残っていたはずだ】

【そして、続けたまま彼はナンバーを親指でさしながらやや得意げに語る】


ハハハ、これはねえ機関の連中を馬鹿にしてるのさ
叩きのめして象徴のナンバーを奪い取られたあげく、それを自分以外の人間がこれみよがしに掲げてたらめちゃくちゃムカつくだろう?
もちろんぼくがナンバーズになってるわけじゃないぞ、そいつに勝ったという事を見せつけてるの―――人呼んで"ナンバーハンター"ドラって所

でもって、 "Justice"に興味を示すも何もさ。―――そもそもぼくは昔っからjusticeの一員なんだよね
ただし、ぼくはjusticeメンバーいちの"ワル"として名が広まったクチなんだけどさ。"クソ猫"とか言われたっけ


【当然不名誉な話なのだが、彼は気にも留める様子もなく、空いた左手で頬杖を付きながらペラペラと喋り始めるだろう】
【発音も流暢だ。元々喋りこそが彼の商売道具なのだというのがわかる。平時も、非常時も。】
【何の気もなく独楽を回し続けながら、彼は女性の言葉に相槌を打ち始めるだろう】


そりゃ、ノビタ君も未だ生死不明だしさ。せめて残りの昔の仲間がどうしてるかをネットで調べときたかったんだ
貰った"W-Phone"のネットワークとか、普通のネット上の目撃情報とか、さ―――
ジンジャー博士からは朔夜さんや織守さんの生存報告は受けたけど、ほかのメンツは過去ちりぢりになってそれっきりだ、し―――


【と、何の気もなく喋っていると突如差し込まれた言葉に、ぶっ!?と吹き出しながら、手元の扇子と独楽を取り落とした!】
【独楽はがらんごろん、と大きな音を立ててテーブルに落ちたのを即座に拾って、ドラはここで数年でも珍しいほどに滑舌怪しく叫ぶだろう】



―――…なんっで!!見てるアダルトサイトの内容とか好みまで検索できてるんだ!?
アクセスってか完全にハッキングしてないそれ!?そんなことまで知られてたのぼく!?丸裸じゃないの!!末恐ろしい事してくれるねえ!!


【流石に想定外の内容が飛び込み大きく動揺を見せるドラ。日ごろ乱さない"呼吸"すら、2秒間だけ乱れを見せた】
【びっくりだな……などと呟きながら、彼はひとまず気持ちを落ち着けるべくメニューに手を伸ばし注文を考えながらイスラフィールの話に耳を傾けるだろう】
374 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/23(金) 01:05:57.62 ID:OdxIiTw+o
>>373

【立て板に水、淀みなくつらつらと流れる言葉にイスラフィールは相づちを返す、慈悲深き聖母の様相を見せて】
【ドラの言葉は穢れのない結晶に似ていた、看板に偽りなし、紡ぐ言葉の徒然に彼女は些か驚いた様子で】
【口元に手を当てて微笑む、笑う仕草一つとっても、洗練された振る舞いを感じさせる】


──── 成程ですわ、それはそれは、大層実力に自信があるのでしょう、そうでなければそれ程までに誇示できませんもの
力を見せつけること、即ち相応の力の持ち主という事ですわ、一政治家としては羨ましい限りですの
しかし、ナンバーズとはそれぞれが一騎当千の強者とお聞きしております、激しい戦いを乗り越えてきたのでしょうね

──── お話が早い、ええ、かつてのjusticeは、その中心人物である織守が表舞台から退いたと同時に活動を縮小しましたわ
一説に依ると対ネル・ナハトやR.I.P.で受けた傷が原因とも噂されていましたが、──── その真偽は定かではなく

確かなのは、取って代わるように "セリーナ・ザ・キッド" を中心とした "UNITED TRIGGER" が正義組織の急先鋒として活動しだしたと
けれども、今の時勢はそれに真っ向から反抗するように、対能力者の風向きが悪くなっておりまして


【きょとん、と彼女はその大きな瞳を向けた、あわてふためくドラの姿を見つめて】



あら、これから行動を共にする予定の相手が "異常性癖" の持ち主でしたら、些か尻込みするでしょう?
私も淑女の端くれですもの、なるべく大切な殿方の願いは叶えたいと思っております、──── 而して
斯様なコスチュームや、アブノーマルなプレイ内容は……そうですわ、私の想定を越えておりまして



【困りましたわなんて言って溜息一つ、頬に付いた掌が淡い】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/23(金) 01:09:04.34 ID:vPjkyZlQ0
>>372

【――――ならば、或いは、伝わるのかもしれない。彼女はどこかに躊躇いと未練とを残していた。何に。――世界と人間に、或いは、ヒトとして生きていた自分に】
【だから冥い目をしているのに違いなかった。――けれどそれは不貞の証明ではなくて、どうしようもない仕組みにも似ていた。何より人間に執着して生まれた神様だから】
【人間との関係の中で発生した祟りより生まれ落ちた神様だったから。――伝えられる言葉にかすかに震えた吐息は笑みの色をしている。していた】

――ね。イルちゃん。わたしね、神様のやり方、まだよく分からないの。

【我儘な神様は捧げられる"好き"に満足したらしかった。ともすれば氾濫にも似て並べられる"好き"に、ころころって笑う吐息、二人のキスの香りがするから】
【真っ白な頬っぺたをあどけなく笑ませるなら、やっぱり子供みたいな顔をしていた。そうしてきっとそれで合っていた。お母さんに褒められて嬉しい三歳児みたい】
【自分の嫌いなところを好きと言われるのはまだあまり慣れていないようで。だから少しだけ珍妙な表情をするのだけど、――それももう我慢しないって決めたなら、気楽な気がして】
【だってもう我慢しない。嫌いなものを嫌いって言う。だから自分の身体も嫌い。自分の身体を嫌いなものにした人間も嫌い。嫌い。全部嫌い。全部が嫌い。世界も嫌い。嫌い】

【(だけどやっぱりどこかで全部好きなんだろう/なのかもしれなかった。それはまだ見つかっていない"あるはず"の原子記号の性質を想像するみたいに、)】

だから、あのね……、

【「おしえてほしいな」】

【囁く吐息でおねだりする、だってふわふわのお布団にくるまれたなら本当に眠ってしまいそうだった。それよりも、――二人、夜を語らっていたいから】
【腕が自由だったなら、もっといろんなことだって出来たかもしれないけど。駄目って言われてしまったのだから諦めていた。そして特別な不満はなかった。けど】
【まどろみの中で羊毛フェルトを突かず捏ねるような語らいよりも、今宵は、もう少しだけ目が覚めているときにしか出来ないお話、――かみさまのやりかた、だなんて、】
【――だって教えてくれるって言ったのだもの。少し前までの感覚が思い出せないのは自分も一緒だった。自分がもっとうんと大きな神様だった時のこと、もう、よく、分からない、なら】
376 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/11/23(金) 01:18:50.27 ID:OdxIiTw+o
>>375

【──── 彼女は知っている、目の前の少女が持つ神性、それは最早かつてのそれではない事を】
【 "ウヌクアルハイ" ──── ジャ=ロによって破壊されたその水面から救い出された欠片、それを僅かに宿しているだけだから】
【ロールシャッハの目論見に乗ること、──── その結果がどうなるかは、分かっていたのだけれど】



【それでも彼女は伝えなければならない、鳥が我が子に飛ぶ手段を伝えるように、ゆっくりと】



大切なのは "認識" する事なんだ、鈴ちゃん、──── "ウヌクアルハイ" としての力は、そこにあるから
だからね、鈴ちゃんが "こうなる" って世界を認識するの、──── えっと、要するにね
例えば今、鈴ちゃんの両手は動かないでしょ、でもね、 "動く" って認識してごらん

──── そうしたら、そんな枷、なくなっちゃうんだから



【彼女の言葉通り、鈴音がそう認識したならば、貴女の自由を奪う枷は消えてしまうだろう】
【現在のウヌクアルハイの持つ力とは即ち、認識による物質主義的な介入である、──── つまり】
【不完全な全能性こそがその全てであった、願いは叶う、けれども、とてもささやかな形で】

【イルは不都合な真実を隠した、鈴音が願えば現実が改変される、しかし、それは決して大きな結果には成り得ない】
【ウヌクアルハイは輪廻の変えても、結果を変えることは出来ない、──── そう道理が決まっているのだから】
377 : ◆UYdM4POjBM [sage]:2018/11/23(金) 01:41:33.44 ID:DHP2Bc4ho
>>374

【ひゅう、と、彼は軽薄さを隠さず―――否、むしろわざと『そうして見せる』かのように、含みを込めたリアクションを返しながら】


―――よく御存じで。ほんっとによく知ってるんだねえイスラフィールさん
いかにも、武力的にも思想的にも危険な奴らに対抗する爆弾じみた武力集団の集まりさ
ぼくを始めとしたクセの強いメンツも何人か含まれてたのに、よくあんなに統率取れたよ織守さんはさ

……その都度、必要以上に傷ついたりして……まっすぐ過ぎて不器用な人だった


【織守の記憶を思い出した時だけは、初めて憂いを込めた目で喫茶店の窓の外を見上げる】
【すでに行動のあちこちから問題性が見え隠れしていたが、戦った仲間の事だけは本心から、慕っていたのかもしれない】
【そう思わせるくらいに、その時だけは声色に遊びが消えていた】


退いた理由も広まってるんだね。事実、生存が確認されたとき、彼女は何年も眠ったように休養を取ってたみたいだ
今は名を変えて別の正義組織で一戦士としてのみ振舞い今も世界のどこかで戦っている……とかなんとか言われたけど

……目をつぶれば、いろんな奴と肩を並べて戦った記憶がふ、と浮かび上がるよ今でも
いけすかない奴とかもいたけどその後がわからない皆の事は、―――……とくにどっかの誰かさんとか……そりゃまあ心配しちゃうに決まってるよね


【もうあからさま過ぎる提示も含めながらドラは一転して再び悪戯っぽいニヤニヤ笑いを取り戻しながら言葉を続ける】
【続いて聞かされた"UNITED TRIGGER"に対して言及すると、ドラはそうそう!とパチンと指を鳴らしながら陽気に反応を返してくる】


ぼくが服役中に立ち上がった新しい正義組織だったねそれ!ジンジャー博士は今そっちに肩入れしたって言ってた
そこのセリーナさんって人の事聞かされて、活躍の記録を見た時からぼくもすっごく興味深かったんだ!あぁまったく会えなかったのが残念だよ
ほんっとに、一度お目にかかってちょっと交友を深められなかったのが残念だ……ほんっと、ぼくが興味を持つ要素しかないくらいの人だそうで……

でも、その人はいつぞやに囚われて、そっちの組織も下火になっちゃってるって話だったね
ジンジャー博士も草の根をかき分けてでも探しぬいて、意地でも奪い返そうと今まさに行動中みたいだけど


【はぁ〜、とため息をついて、現在不在のセリーナなる正義の徒の安否を―――真面目に、かどうかはわからないが】
【彼も今まさに心配しているようだ。「計画が実行段階になりしだいぼくも助太刀に行くかなあ」とか呟いている】

【で、アダルトサイトうんぬんに関しての続きだが】


異常じゃないし!いたってノーマルな性癖だし!バニーガールも!ミニスカ教師モノも!
ピ〇ャ先生とか篠塚〇二先生とかの薄い本で見たキャラクターのコスチュームとか来てる女優モノも!
大きなおっぱいに埋もれるのが大好きなのは!どノーマルだし!!!

……ああでも、やっぱりこれ系でぼくの一番好きなのを描いてくれるのはフク〇ーダ先生だよなぁ


【具体的すぎてだいぶメタ入ってる発言まで交じり始めたあたりだいぶテンパっているようだ、各所から怒られるぞ】
【後〇クダーダ作品が好きなドラはドラはドラでも潮吹あわび版のほうのドラだろうが】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/11/23(金) 01:48:26.27 ID:vPjkyZlQ0
>>376

【そうして救いあげられる瞬間に、彼女はたった一つ神様をぎゅうっと抱きしめていた。もっと立派な神様を連れて来たなら、あるいは、何か変わったのだろうか、なんて】
【もしもそうだったとしても、たぶん、彼女はこの神様を選んだんだろう。――真っ白い蛇の神様。この少女を現世に生み出した神様。あるいは全部の元凶】
【今だって一緒に居るのをイルなら分かるのかもしれない、――二人で一つの神様というにはあんまりに歪で。互いが互いに贖罪を願う関係性、依存関係、それこそ病に似て?】

――――――――、できた、

【――やがて少女はイルの言葉に従うのだろう。寝転んだまま振り返り見上げた視線、だけれどすぐにどこかが辛くなって、また、ころんって寝転がって】
【よく分からないような、うまく出来ないような、曖昧な吐息をいくつか重ね。それでもやがては"できる"、真っ白な腕を指先までもまっすぐ天井に伸ばすなら】
【初めて自分の両手に気づいた赤ちゃんみたい――それとも、あるいは、初めて寝返りをした赤ちゃんみたい。もしかしたら、初めて立ち上がった赤ちゃんかもしれないけど】
【とにかく何か一つ新しい概念に気づいたときの、きらきらした目。するのだろうか。――クリスマスの朝に枕元のプレゼントを見つけた瞬間の子供みたいに、笑む仕草】

【――――指先をぱあって広げて眺めていた。けれどやはり彼女は赤ちゃんでないからすぐに飽きてしまう、なら、伸ばした指先は、するりイルの腰元抱きしめようとして】
【寝転んだまま抱きしめるなら、あるいは手慰み、手遊び、それとも揶揄うみたいに。――そのすらって伸びる尾っぽ、そうっと擽るみたいに、撫ぜようとも、するから】
【やっぱりずいぶんと"慣れて"いた。手が自由ならいろんなことが出来てしまうんだから。――、姉妹にはありえない距離感、太もものあたりを吐息で擽って、見上げ】

ね。ね。ほかには? 

【そのまなざしがひどくきらきらって輝いていた。ずうっと自分が何者であるのか分からなくて。蛇だと分かって。自分は神様だったのだと認識して】
【だけれども、奇跡を起こしたことなんて結局なかった、から。――神様としての自分の作用を確かめるのなら、それは、やっぱり、初めて歩いた赤ちゃんと、よく似ている】
【似ていて当然なのだとも言えた。――――子供がしきりに十三回目の高い高いだっておねだりするみたいに、ぱあっと、向ける目、イルの隠し事なんて気づかないから】

【足元をぱたぱたってやっているなら、楽しくって仕方ないみたいだった。どんなことだって試してみたい。ましてや、――愛しいお嫁さんとなら、なんだって、してみたい】
379 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/24(土) 02:11:25.25 ID:0TyYZMTC0
>>362

誰かに操られる生き方なぞ死んでいるのと同じだ。
見えない糸/意図で操られて踊らされるのは楽で苦しむことなど無いのだろう。

――――……、そんなものは人間ではないがな。
自ら選択し酸いも甘いも味わって。時には愚かさに身を委ねてもいい。
それこそが人間だろうが。間違ってもすべてを委ねる行為を是とするのは人形でしかない。

【ジョージの言葉のとおり、操られて生きるのは楽なのだろう】
【だがそんなものは生きているとは言わない。死んでいるのと何が違うというのか】
【欲望に抗えないのが人間であったとしても、抗い続ける意思を見せるのもまた人間である筈だから】

――――……済まないな、つい感情的になってしまったか。
話を戻そう。"アレ"を持っているだけで意味があると言ったな。

正しいのかもしれないが、付け加えた方がよい言葉もある。
――――持っているだけで"アレ"の力に踊らされ、その身を滅ぼすぞ。
スイッチを押さぬ限り本懐を果たせぬ兵器ではなく、其処にあるだけで全てに厄災を振りまく。
そんな予感がする、いいや、これはもう確信にも近い。スイッチなど飾りだ。

この国を内側から食い破る―――だけじゃない。全てを喰い散らかされるぞ。
外も内も無く、コインの表も裏も無く、ハレもケも無い。皆一様に襲われるだろうよ。
突きつける刃は相手だけじゃない。自身にも向いていることを自覚した方がいい。

【憂う悪魔の代理人。欲望に呑まれて滅ぶ光景は悪魔の好物である筈なのに】
【そうではないのはきっと悪魔らしからぬ在り方で。ひどく人間臭いものだった】
【そしてその心配の矛先はジョージに向けられて。それに気が付いたとき彼と同じような苦笑がこぼれた】

【――――】

「いいや謝る必要は無ェよ。そうする必要があるのなら俺だってそうする。
 自分の都合を押し通すのに他人を慮る必要がどこにある?己の理屈を通すのなら当然の話だろ」

「にしてもアレが好むのは性悪説だな。あるいは原罪論か。どちらにせよ人に潜む悪性をこそ肯定して全力で後押しする。
 人の性質など所詮そういうものだと言わんばかりだな。くひひっ、俺はそういうの大好きだぜ?」


【極彩色の光は身体に巻き付く蛇のよう―――人の昏い感情と欲望の光が齎すのは】
【絶頂やら羽化登仙やらの言葉が似合う精神の高ぶり。暴力を友とする棕櫚にとっては】
【どんな酒よりも心地よく酩酊させてくれる劇薬であったから――、自制しようとも抑えきれない】


「きひっ、きひひひひっ、ンだこれはァ…?超気持ちいいぜェ…っ!たまんねぇなァ!!
 くくっ、くひひひひっ、ヒャアーハハハハハハッ!!今なら全てを壊せる気がするぜェ!」

「残滓ですらこれだ、これを濃縮した天獄物質ならばクソ共が勝手に共食いして身を滅ぼすだろうよ!
 ――――ぅあああ、たまんねえなァ。今ある秩序何ざぶち壊しに出来るだろうなぁ!」

【"ああ、悪ィ悪ィ。あんたの思い描く違う役割とは何だよ、話のついでに聞かせてくれや"】
【酩酊にも似た浮遊感から口にするのは迂闊な言葉、何の思考も廻らない反射的な言葉――それはあの残滓に当てられた証左】

//大変お待たせしてしまい申し訳ございません…っ!
380 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 12:55:10.68 ID:9Mzdg0gM0
【新楼市――光の国行政区『NU Style』 繁華街にて】

【日中や問わず賑わっているこの街だが、今日は(今日も)込んでいる】
【ただでさえ狭い道は、渋滞し、クラクションが遠吠えして。人とすれ違うのも肩をこすりつけ合うぐらいに】
【道路に出た露天商や屋台がブランド品のコピー物や異国の料理を売っている。看板が所狭しと】
【ビルの壁にはホログラムでできたCM媒体が強制的に情報を我々に押し付けていた】


『やめろっ!!人の店をなんだと思ってるんだ!!』


【その中で、ルーローハンとかいう甘辛い肉の丼ぶり屋とDNA鑑定と占いをしてくれる店の間にある】
【中古のスマートフォンや時計なんかを売っている店が騒がしい。いつも人の多いこの道が】
【だんだんと近づくにつれ、空いていく。つまりは――良くないことがおきている証拠だった】


<違法に当社の製品を販売している容疑があります。条例243条に則って捜査させていただきます>
<ご協力いただけない場合はそれなりの対応をさせていただきますが?>


【機械音声じみた声。その場にはオーウェルの私兵組織、この街の警備というなの監視を行っているテクノドッグスが居た】
【真っ黒な戦闘服にわざとらしい黒のコート。装備品、真っ黒なガスマスクとヘルメットで一切の姿を隠し、2人のテクノドッグス兵が店主にライフルを向けていた】


<よろしいですか。隊長>

ん?ああ、やってくれ。

【テクノドッグスの一人が声を掛ける。その後ろには後ろ手に手を組んで、退屈そうにしている男が居た】
【金髪の痩せこけた不健康そうな男。テクノドックスのタクティカルスーツを着ていて、背中にはメカメカしいバックパックを背負っていた】
【バックパックのサイドには折り畳まれたロボットアームが、腰には拳銃と、警棒のようなものをぶら下げていた】

【隊長の一言で、テクノドックスはライフルのストックを用いて、店のショーケースを割り、並べられた商品を薙いで行った】
【一人がライフルのコッキングレバーを引く。チャンバーを確認し戻して、セーフティを外し、フルオートを確認すると引き金に手をかける】


そもそも、こんなところで商売するのが――美しくない。文化文化と言うが。なら、秩序も文化だ。人類の作りし、尤も崇高な美学だ。
――おい、殺すんじゃないぞ。市民を守るのが我々の使命だからな。


HAHAHAHAHAHAHA!!!!!


【銃声と金髪の男の高笑いが響く、この騒がしい街で】
381 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 15:37:09.48 ID:9Ibued5T0
>>380


―――ちょっと貴方達、一体何をしているんですか!?


【銃声と金髪の男の高笑いに割って入るように、凛とした声が響く。その声のする方向には】
【全身を新品の黒いスーツで包んで、黒い長髪は後ろで結んだ碧の瞳の身長170cm程の中性的な容姿の若い女性】
【人ごみの中から這い出て来て、目の前で起きている事が信じられないといった表情をしている。】

【そしてまずは店主の安否を確かめようと店の方へと走り寄るだろう、この街≠ノついて良く知らないようであった】

//まだいらっしゃいますでしょうか…
382 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 15:57:55.33 ID:9Ibued5T0
>>379

嗚呼、その通りだ。俺もそんな世界で生きていくなんざまっぴらごめんだね。
ならいっそ―――世界がぶっ壊れちまえばいいとすら思うぜ。

だがその死者の世界≠ノ向かっているのが今の世界だろ?既にこの世界は死に向かっているんだよ


【ジョージはどこか達観した様子でそう答える。そしてその陰には危険な思想も垣間見えた。】
【かといって本当に何かをしでかすほど理性を失っているようには見えないが、、、】


―――アンタがそこまで言うならそうなんだろうな。
まぁ、安心しろよ。俺自身がこれを使ってどうこうなんざ考えちゃいねぇ。あくまでビジネスだ。
俺は指定された手順に沿ってこれ≠依頼主に届けるだけさ、その後≠ノついては依頼主の事情だ。

だがまぁ、その忠告は依頼主にも伝えておくぜ。悪魔≠ェ血相変えて言ってたってな。


【そう言うとジョージは乾いた笑いを零す。笑ってはいるがファウストの忠告は響いているだろう。】
【しかし、ジョージの言うクライアント≠ェその忠告をどう受け取るかは分からない―――。】



【――――――――――――――――】



「そう言ってもらえると助かる。そしてやはり君は適任≠セったようだな。」
「とはいえあまりにも相性が良すぎる≠ニも言える。分かっているとは思うが気を付けてくれよ。」


【高揚する棕櫚に若干冷ややかな眼を向けながら、イーサリアムは忠告する。相手が聞くとは思えないが】
【そして極彩色の光は暫くすれば霧のように消える。所詮は残滓でしかないという事か】
【しかし、棕櫚の身体、そして精神には暫くの間異常な高揚が続くだろう。まさに闘争のためのドラッグのようだ】
【―――そう、闘争≠フための。】



「――――――神殺し≠セよ。」



【ごく簡潔にイーサリアムは答える。口元にはうっすらと笑みすら浮かべて。】
【棕櫚の放った言葉の数々にはどこか納得したように頷いて―――】


//いえいえ大丈夫ですよ!
383 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 16:44:50.65 ID:9Mzdg0gM0
>>381

【直ぐに反応したのは兵士の方だった。走り寄ってきた女性を静止させる無言の圧力を銃口を向けることで示した】
【口を開いたのは隊長と呼ばれる金髪の男だ。顔をそちらに向け、痩せこけた頬に不自然な笑みをたたえた】


――秩序を守っている。市民の尊厳と権利を守っている。我々はその番人だ。れっきとした法律に基づいて。

【男ははっきりと、けだるげに開いた目を女に向けてそう言った。そして笑いかけながら】


我々やその他の者の権利のために、正義は、執行されなければならない。徹底的に。―そうは思わないか?ウン?

わかっている。ああわかっているよ。言うなよ。キャンキャン吠えるなよ。腑抜けた衆愚的な白痴で愚鈍な、リベラル的な
つまらない、学校で教えられるショッパい正義論や民主主義に犯された倫理観を感情的に言われるのは嫌いなんだ。

【そして男は相手の反論を拒むかのようにわざとらしく笑いながら、吐き捨てるようにそのセリフを吐いた】

この街の、法律に基づいて、何の、問題もなく。正義を行っている。さあ、わかったなら、失せろ。

【小さな子どもに諭すかのように、押し付けるような高圧的な態度で言い切って、金髪の男は目線を店主に戻した】

――店主、今回は警告だけで済ませてやる。
384 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 17:00:59.19 ID:9Ibued5T0
>>383


これが秩序<b!?どうみても越権行為じゃないか!それで法の番人とは良く言える!


【女性は眼に怒りをこめて金髪の男を睨みつける。非常に顔に出るタイプのようであった。】
【よく見ればまだ若い。恐らく十代後半そこそこといった年齢だろうか。スーツ姿は様にはなっているが】


思わないね。俺はあんたらみたいに勘違いした正義を振りかざす連中が大嫌いだ。

あんたらの―――ッ!


【さらなる反論を口にしようとして、相手の言葉に歯を食いしばる。怒りの籠った視線だけが相手をみる。】


―――これが何の問題もない行為、だと………?
オイ、アンタ達所属と名を名乗れ、全員だ。この件は俺の上に報告させてもらうぞ。


俺は水国警察刑事局異能犯罪対策係≠フ真諦院 正義だ。アンタらの正義を俺は認めない。


【真諦院という女性は所属と名を明かす、本当は正規所属ではなくインターン生なのだが…】
【ともかく金髪の男性の言う通り何も知らない青臭さが出ている。名前も合わせればひどく滑稽に映るかもしれない。】
385 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 17:01:52.77 ID:9Ibued5T0
>>384

//名前ミス…真諦院です。
386 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 17:26:02.56 ID:9Mzdg0gM0
>>384


―――――警察?


【金髪の男はその言葉をきいて、もう一度女に目をやった。そして】


HAHAHAHAHAHAHA!!!こいつは傑作だ。正義で、警察ときたか。笑わせてくれる。
おい、見ろよ!!水の国の、警察が、俺達に、正義を、認めないと仰ってやがる!!

クククッっ…笑ったついでに、一つ教えてはくれないか?此処が、どこだか。


【男は高笑いをして、わざとらしく、手を広げ、周りにアピールするように話しかけた】
【遠巻きに、眺めている行き交う市民も不安げな視線を送っていた。そう、皆。多分この場では】
【真諦院と名乗る警官以外は知っていたからかもしれない】


そう、水の国のNEURONG、シティだ。――ああ、みなまで言うな。そんなこと、当たり前だとでも言うんだろ。
だが、不正解だ。この場所は―――光の国のニューロンシティ、だ。…わかったか?HAHAHAHAHA!!!

相互協定で水の国警察の捜査権限は認められている。だが、逮捕権限は国際指名手配ならびに特殊な条件下のみだ。
こちらの行政区はもちろん、光の国の警察が主体だ。そして、そこから、正式に治安維持を委託されているのが我々―――

―――テクノドッグスだ。


【彼は自信満々に、その不健康で不気味な笑いを浮かべ、爆発するような嫌味な高笑いする。そして、相手に諭すかのように】
【静かに言葉を放ち、相手に訴える。どちらが正しいかを効果的に。演説するかのように】
【彼は上着の内側にしまっていた、自身のIDを取り出して、彼女に見せるだろう】


テクノドッグス社、警備部、統括部長。ラース・マグヌセンだ。IDを照合してくれても構わない。
―――そして…警察というものはまずはじめに、IDを提示する必要があるんじゃなかったのか?ん?

いったい…君は若いようだが。学校では口の利き方すら習わなかったのか?

今の所、君は、正義の執行者に、意義を申し立てる、何者かに過ぎない。いくら、正義と名乗ってもなあ。自称では何の意味もない。
独りよがりな正義を野放しするのも、また、秩序に障害だ。……此処で、我々が排除することだってできる。

【ラースが、軽く手を上げると、テクノドッグス兵はライフルを構え直した。それをみて、周りの市民たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった】
【それだけで、このテクノドッグスというのが、本当に、脅しではなく、やりかねない奴らだという証拠になることだろう】

387 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 17:56:04.92 ID:9Ibued5T0
>>386

―――ック、何がおかしい!いや、名前については散々弄られて生きてきたが………
そうだ、俺はアンタらの正義とやらは認めない。警察という肩書を盾にするつもりはないが
アンタらの悪行を正すだけの―――何?


【此処がどこかだという質問に対し、おもわず周囲を見渡してしまう―――そうではない。】
【そして思考が追い付く、研修という名目で調査にきたこの街の仕組み≠。】
【相手の素性が知れれば眼を見開き動揺する。感情のままに出てきたのが完全に仇となった。】


(テクノドックス。こいつらが噂に聞くオーウェル社の―――。)

ッぐ………失礼、致しました統括部長………殿。そちらの立場も知らずこのような………真似を…


【相手に完全に論破され、顔を青白く染めながら真諦院は俯き頬を汗が伝う。】
【そして相手の言葉に乗って、卸したてのような綺麗な警察手帳を相手へと差し出す。】
【そこには確かに真諦院の言った肩書があった。だがその後に()で(インターン)と書かれている。】
【つまりは学生、恐らく警察に連なる学校ではあるだろうが。であればこの弁えない青臭さも納得がいくだろう。】

【ラースの視線に合わせることもできず、拳を強く握って耐えている。】


―――ですが、こんな事は間違っています………


【真諦院は絞りだすように小声でそういった。どうやらまだ反抗心は残っているらしかった】
388 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 18:48:16.35 ID:9Mzdg0gM0
>>387


―――ハッ!!勉強はしているようだな。だがそれだけじゃ、何の意味もない。
違わないか?いくら銃の使い方を知っていても、引き金を引けなきゃ意味がない。そうだろう?


【ラースはわざとらしく、俯いた顔を下から覗き込む。 ハッ!と吐き捨てると、次に警察手帳をまじまじと眺める】


ほぉ?疑っていたわけじゃない。だが、驚いた。こりゃ驚いたよ!
――おい、銃をおろせ。勇敢なる"未来の”警察官に失礼だろう。

これはどうも。熱意ある水の国警官がこの街にもいらっしゃると知り、我々も一安心ですよ。
その、熱心さを我々にではなく、秩序のために行使していただきたいものですな。


HAHAHAHAHAHAHA!!!!!!


【わざとらしく、仰々しく、茶化すような敬礼をし、そして笑った。見世物にするかのように彼は嘲る】


―――間違っている?一体どこの、何が、どう、間違っているのかね。説明してもらいたいね。その根拠を。
戯言は聞きたくない。正義だの倫理観だの、そういう、裏付けもない、感情論は聞きたくないと言っただろ。根拠だ。

我々は法的に権限を委託され、行為も権限も証拠がある。正当な手続きをもって、捜査を行っている。この露天商を疑った
根拠を示すことができる。行為についても法的な解釈から逸脱していないと説明できる。すべて、正しい。

我々は秩序と権利を守るためにすべきことしている。正義だ!!君の好きな!!正義の側に立っている!!
行為も、信念も!!すべて!!断固とした意義を持っている!なら!!どこが間違っているか言ってみろ!!

一体どこのどの部分が!!間違っていると!!理論的に客観的に!!正しく、説いてみろ!!
根拠も無く、正義を、邪魔するのか!?独善的なエゴで正義に歯向かうのか!それは何かわかるか!?

悪だ!!君は正義の名を騙りながら、悪となんら変わらない!!そうだろう!!

【そらす目線を追って、ラースは吠える。高圧的な態度で、怒鳴りつけるように顔を赤くして吠えた】
【詭弁暴論のたぐいには変わらない。しかし、論理的な事実の積み重ねと器用な捻じ曲げ、そして相手の感情を動揺させるような】
【激昂と芝居がかった口調で、彼女を追い詰めようとした】

【もちろん、歪んだ法解釈、行き過ぎた越権行為は存在する。その法律も、オーウェル側に都合に合わせて意図的に制定されたものだ】
【だが悪法もまた法なり。ラースの言う通り、グレーの範囲内で彼らはおさめている。それに彼らを咎める人はだれも居ない。】
【―――力こそ正義であった。】



[Fuck OFF]


【傍観者の誰かが、ポケットなかで中指を立てた】



/この先、助けが介入するパターンとこのままパワハラ続行パターンがあるのですが如何しましょう
/もちろん、好き勝手やっていただいて構いませんので!バッチコイなので!宜しくおねがいします!
389 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 19:15:57.04 ID:Ij6O9M4F0
>>388


【喉がカラカラに乾く、ラースの言葉がまるで爆音の音楽のように頭に響き渡る。】
【俯いたまま顔を上げることはできない。既に血色を失った顔は焦点を失いただただ相手の言葉を受けるのみ】

【心臓の鼓動が早くなり胸は苦しくなる―――既に思考回路は失われつつあった。】

【―――それでも、自分の心≠セけは屈してはいけないと、そう思って顔を上げる。】


それでも―――それでも、こんな暴力的なやり方は正しくはないと思います
これでは市民の皆さんも恐怖を感じてしまいます、それは市民の権利と尊厳を守る℃魔ナはない………かと


若輩者の戯言ですが………わ、私は見過ごす事ができません。貴方に何を言われても。


【真諦院は震える声で、相手の視線と合わせられないでいながらそう答える。】
【それはあまりにも頑固だったし、周囲で見ている人々ももしかすれば呆れるかもしれない返答】

【「やはり子供だな」―――そう思わせる言葉だった。】


//流れはお任せします!流したい方向に流してくださいませ!
390 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 19:49:10.72 ID:9Mzdg0gM0
>>389


ハッ!!"ないと思います”?俺の言ったことが聞こえなかったのか?
戯言ではなく、根拠を持って説明しろと言ったんだ。

答えに詰まって、それでもまだ、文句をいうか。でもでも、だって?まさにガキと女の言い草だな
ガキで、女のお前には。ぴったりだ。
お前の、信念も、正義も、言葉に出来ない、その程度の熱意だってことだ。


HAHAHAHAHAHA!!!!


【完全に勝ち誇った、マウントの上からの攻撃だった。威圧的な嫌がらせのような決めつけと精神攻撃】
【トラウマを植え付けるような高笑いをして、満足げにまた、不気味な笑みを浮かべていた】


ああそうだ、こうしよう。ミス・真諦院。この店主を連行しろ。


【ラースは目を細め、店主をみやった。店主はその場から一歩も動けずただ立ち尽くしていたが】
【急に「連行」という言葉を振られ、目を丸くし、ラースと、真諦院とテクノドッグス兵を見回して、震えていた】


「そ、そんな…」


貴方には嫌疑がかけられている。じっくり取り調べをし正義と、秩序に貢献していただきたい。
なあに、刑務所までは行きませんよ。……博愛主義というものを学んでいただきますが。

…ミス・真諦院も、箔がつくぞ。同期に一歩リードだ。花を持たせてあげよう。
手錠はあるか。貸してやったっていい。…利口になれ。チャンスは、無駄には、できない。


【そしてラースは小声で耳打ちした。】

――コレは君の為を思っているんだ。もし、できないなら。

…店主を殺す。

聴取中に店主は動揺し、懐から拳銃を取り出したため、"仕方なく”発砲した。
――誰も、疑わない。誰も、声を上げない。君の声は、届かない。――さあ、やるんだ。


【ラースは笑っている。店主は真正面に真諦院を見つめ、「助けてくれ」と必死に訴えた】


「いやだ。いきたくない。センターに行って誰も帰ってこない。嫌だ。助けてくれ――――」


/了解です!ありがとうございます!全力でがんばります!!
391 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 20:24:22.77 ID:9Ibued5T0
>>390


―――ッ!俺の正義はッ!!


【相手の言葉に再び怒りが沸騰したのかキッと睨みつけて何かを口にしようとするが】
【「え?―――」次に相手から発せられる言葉にまるで時が止まったように膠着する。】

【既にラースを含めテクノドックスの振舞は真諦院の許容を超えていた。】
【だが一方で相手は法に則って行っている。いくらそれが都合よく捻じ曲げられたものであっても】
【故にここで反抗すればそれは完全に秩序に反する行いとなってしまう。】

【自身の中の正義、そして秩序。どちらも重んじている真諦院にとっては拷問のような指示であった。】


【周囲の音がなくなり、目の前が揺らぐ―――自身の荒い息遣いと鼓動だけが聞こえてくる】



【どうすれば―――どうすれば―――】


【少女は知る、この世界においては信条と秩序の両方を維持するのは難しい。特に後者は容易く捻じ曲げられる。】



【お父様、すみません。貴方のような警察官にはなれそうにない。】



―――断る。



【真諦院は短くそういった、店主の前に立ってラース達テクノドックスを睨みつけながら。】
392 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 21:09:05.18 ID:9Mzdg0gM0

>>391


[よく言った。]


【遠巻きに眺めていた。<それ>は、その場から離れ、人混みへと消えた―――】
【もちろん、この言葉も姿も真諦院には関係のない話だ。背景の中のひとり。存在しない言葉】


<―――システム障害発生。ネットワークエラー。再起動まで45秒>


何だと?――奴らか?それもと人形遣いか…クソッ!!


【テクノドッグス兵のどちらかが、機械音声のような声で急に沈黙を打ち破った】
【ラースは見るからに狼狽した。あれほど、驕っていた彼が今はあたりを見回し、拳銃を取り出した】

【そして、刹那。その場に、転がる金属音。缶ジュースのようなそれから、真っ白な煙が吹き出した】

―――スモークだっ!!サーチしろ!!

<システム障害。ノイズで視認不可>

クソッ!!


【もはや一瞬で誰も何も把握できなくなった。そして、真諦院の腕は不意に誰かに引かれることになる】
【そして、その場にはいない全く違う人物の声がした】


『さ、逃げましょ。』


【声は柔らかい。そして、その手は温かい。だがその手はずいぶんと力強くて、まるで担ぎ上げようとしているようで】
【というか担ぎ上げるぐらいの勢いで手を引かれた。バイクでひったくりのように拉致でもされているんじゃないかと言うぐらいのパワーとスピード】
【スモークは幾重にも張り巡らされていて、しばらく真っ白で、咳き込むしかできないだろう。担がれなたら、まるでバイクに乗っているかと言うぐらいの】
【スピードで―――白煙の切れ目から、飛び出す。どこかの路地を走っていた。】

【長い銀髪が揺れていた】
393 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 21:28:53.74 ID:9Ibued5T0
>>392


―――――――――ッ!?


【腹をくくり、このままテクノドックスとの交戦もやむなしと思っていた矢先スモークが展開される。】
【ラースと同様に瞬時に周囲の警戒をするが、まるで何も見えない。】
【そして不意に引かれる腕、というより身体全体と言うべきだろうか。真諦院は驚愕の表情を浮かべる】
【―――白煙の切れ目から半ば転がるように飛び出せば、手の主の方を見る。】


ッげほ、ごほ………ち、ちょっと待ってください!
あの店の人を置いていけません!このままでは奴らに殺されてしましますッ!


―――そもそも貴方は一体ッ!?


【咳き込みながら真諦院は後ろを振り返る、この期に及んでも他人の心配をしているのであった。】
【そしてあろうことか白煙の中へ引き返そうとする。とは言っても力的にそれは叶わないだろうが。】

【そして、少しヤケになりながら当然と言えば当然の質問を相手に投げかけた。】
394 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 21:58:40.82 ID:9Mzdg0gM0
>>393


【スモークはその場だけでなく、逃走ルートも考えられていたようで、幾つもの場所に張り巡らされ】
【手を引く人物はそれをうまく利用して、間をぬって走った。】

【後ろで、銃声が幾つも聞こえた】

――それは、できません。それに彼らが店主を殺害する可能性は15%といったところでしょう。
彼が店主を殺害するケースは、精々、八つ当たりです。ラースは激情型ですが計算高い男です。
貴方が戻った場合、むしろ店主が殺害されるリスクは向上します。ラースはそういう人物です。

そもそも、店主も逃げ出していることでしょう。この街で生きるならばそれぐらいは誰しもできます。

【そのとおりで、一連のことはラースの余興でしか無い。それに、いくらテクノドッグスといえど正義を名乗っている以上】
【警官である真諦院を襲うことは表向きは不可能であるし、事実を改ざんするのも手間がいくらかかかる。】

現在、我々の味方が、テクノドックスを襲撃し、時間を稼いでいます。ただ、貴女を救出するだけでは
貴女が、我々との関わりを疑われてします。ですから、偶然、ラースを狙った我々の襲撃と遭遇し
貴女はその隙を狙って脱出した。――貴女にとって不名誉かもしれませんが、ご容赦ください。

私はゾーイ。人類を幸福にするためにつくられたアンドロイドです。そして、黒幕を倒すMチームでもあり
明日を探す、チンザノ・ロッソでもあります。今は、"カスバ"の一員でもあります。


【問いかけは質の悪い検索エンジンかのような曖昧な回答。長い銀髪は腰ほどにもある。】
【アンドロイドと名乗ったが、どう見ても人間の女性にしか見えないことだろう。表情が乏しいことと声の抑揚が無いこと以外は】
【むしろ、整いに整えられすぎた容姿が逆に嘘くさく見えるだろうか。理想の女優とモデルをかけ合わせたかのような女だった】
395 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 22:12:09.48 ID:9Ibued5T0
>>394


【煙幕を抜けてまた煙幕―――そのたびに咳き込みながらなんとか真諦院はバランスを整える】


―――そう、なんですか?よく分かりませんがむしろ戻る方が皆が危険になると。
であれば従います。あの店主さんもどこかに上手く逃げている事を祈って。

お礼がまだでした、俺は真諦院 正義と言います。危ない所を助けて頂いてありがとうございます。


【説得力のある相手の返答に異を唱える事はなく一度大きく頷いて従うだろう。】
【最後に一度だけ店主の無事を祈るように煙幕の向こうを見てからあとは前だけを見て走る。】


そんな………こういってはなんですが何故俺のためにそんな事を…ッ?

黒幕=HMチーム=Hチンザノ・ロッソ=Hカスバ=H―――全然分かりませんッ!
………ですが貴方達は味方であるとは分かりました。このままどこへ向かうんです?


【アンドロイドと言われてまじまじと相手を見るが、それらしい点はまるで見当たらない。】
【そして語られるワードについては全く知らず、いくつもの?を頭上に浮かべながら困惑する。】
【ともかく分かっている事、というより信じられることはゾーイが味方であるという点だけだった。】
396 :ファウスト ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/24(土) 22:58:49.55 ID:0TyYZMTC0
>>382

ペシミストめ―――、と言いたい所だが私もそういう生き物だから強く非難することは出来んな。
だが死に向かっていたとしてもそれを黙って受け入れる訳でもないんだろう?


【この場にいる大人は悲観主義者しか居ないが、決して自棄になった訳ではない】
【二人とも感情を覗かせながらも理性的であったから、少しだけ心地良いと思った】
【故に、目元を皮肉気に緩ませて、人の悪い笑みを浮かべながら紅茶を口にする】


悪魔が念を押して忠告する事は滅多にない。だから忠告が無駄にならない事を祈るばかりだ。
………この場で憂いたところで何にもなりはしないがな。単なるお節介だ。


【コップを近くにあるテーブルに置いたなら、瞼を閉じ気怠さと弛緩した緊張感から来る眠気に身を委ね】
【時間経過と共に眠りに落ちるのだろう。その姿は無防備で、その寝顔は悪魔とは思えない程にお淑やか】
【出会ったばかりの男に晒す無防備は蛮勇か、それとも信頼の証なのか。未だ解らない】


【―――】


「んだよ、その冷ややかな眼は?もしかして誘ってんのかァ?嬲って欲しい位には欲求不満なのかよ。
 きひひひっ、――――悪ィな。頭では理解してんだが精神に歯止めが利かねェ。
 ああ、……この身で実感したからこそ言える。コイツぁ、まさしく闘争の為の代物だわ」

「そこらへんに転がってる有象無象とか聖人君子気取りの糞共も天獄物質にかかれば化けの皮がはがれるだろうさ
 そうなりゃ彼方此方で闘争と言う名の乱痴気騒ぎの乱交だなァ、キヒヒヒヒッ!」


【毒気に充てられて抑えられぬ感情に振り回される棕櫚の顔は愉悦と嗜虐で醜く歪んでいたけれど】
【"神殺し"という抽象的かつパラノイアが口にするような単語が荒ぶる感情を沈める一石となった】


「へぇ、"神殺し"と来たかよ。――――くひひ、何時から公安、いいや俺達"円卓"は妄執に取りつかれた集団になっちまったんだ?
 抽象的に過ぎるからよ、もちっと詳しく話してくれねえか。神を殺す理屈に興味があるんだよ。」


【荒ぶる精神状態にあって、さりげなく円卓派を取り繕えるのは棕櫚個人の能力の高さ故か】
【そうして問うは―――神殺し。何を神に据え、どんな理屈を用いて殺すのか、好奇心が鎌首を擡げ始める】
397 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/11/24(土) 23:04:43.69 ID:9Mzdg0gM0
>>395


どうか、貴女には真実を追って欲しいのです。詳しく説明できるほどの時間はありません。
ですが、もうすぐ、この街は――大きな暴動が発生します。だから、人々を救って欲しいのです。
貴女のような、正義を持った人が、この街には――この世界には必要なのです。

だからどうか、人々を救ってください。そして、真実を追って。辿り着いてください。
そして…ごめんなさい。こうするしかなかったのです。我々が、巨大な悪と戦うためには
我々は悪魔とも時として手を結ばなければならないのです。


【どれだけ走っただろう。新楼市名物の入り組んだ路地と高層ビル群。一つ道を挟めばもはや違う顔】
【追ってくることもなく、路地の終わり。また別のストリートはさも別の街かのような顔をしていた】

【あれほど走ったのに、ゾーイは息一つあげることなく、冷静に話していた。その内容の殆どを理解するのは難しいだろう】
【ただ、ゾーイは今度は手を握って、強く握って。訴えるような真っ直ぐな目で、見つめてきた】


正義が、この世界には正義が必要なのです。世界は終わりに向かっている。ですが、世界は―――貴女にも変えられる。
追ってください―――真実を。

もうここまでくれば、大丈夫でしょう。どうか――また会えることを願っています。


【早口に、相手の理解も返事も待たずにアンドロイドはまくしたてた】
【そして、名残惜しそうに、手を放し、目を追ったまま、人混みの中へと消えていくだろう】
【まるで、幻のような一瞬の出来事に違いない。そこにはいつもの街並みがあるのだから―――】



/急な展開かもしれませんが中の人が限界なのでここらで締めにさせていただきます!
/お付き合いありがとうございました!!!
398 :ジョージ ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 23:26:55.61 ID:9Ibued5T0
>>396

………ま、似た者同士って事で仲良くやろうや死神さんよ。
勿論だ。無様に諦める事なんざ死んでからすればいい。今を生きるなら最後まで抗うまでだ。

安心しろ、忠告を無駄にはしねぇさ。とこでアンタはこれから―――ッチ


【ジョージもコーヒーを飲み干し、テーブルに置きながらその闘志の残った瞳で天井を見上げる。】
【そして今後について話そうとした矢先、既にファウストは眠りについている。】
【あまりの無防備さ加減に苛立ちを覚えながら、ジョージは部屋の明かりを消してバルコニーへ出る。】

【そしてスマートフォンでどこかへと電話をかける。涼しい風が吹き抜けカーテンを揺らす。】


よう大佐=Bアンタのお目当てのモンは手に入れたぜ。ああ、やはり公安が嗅ぎつけていたがな。
予定通り昼≠経由してそっちに届けるで構わないな?こちらの手筈は付けてある。


―――期待してるぜ?氷の国軍≠ウんよ?


【それがファウストに聞こえているかは分からない、だが既に歯車は回り始めてしまっていた。】



【―――――――――】



「残念ながらそういった欲求には疎くてね、故に私が天獄物質≠フ担当となったわけだが」
「気を付けるといい、それは中毒性のある代物だいくら君とは言え飲まれないとは言い切れない。」


【冷ややかな視線は変えずに答える。どうやらイーサリアムのこの機械的さがこの任務の担当となった経緯のようだが】
【棕櫚が言うようにそうしたものすら超越して深層の本能を呼び覚ますのが天獄物質≠セ。】
【であればこのイーサリアムという女が何かしらの処置を施している可能性はある。】

「比喩だよ。」
「Deus Ex Machina℃ミ―――通称DEM℃ミ。ふざけた名前だろう?鉄の国の新興軍事企業さ」

「とはいえその勢いはいささか神がかって≠「てね鉄の国はおろか氷の国の兵器市場すら独占しようとしている」
「その勢いもさることながらどうにもきな臭い。我々の円卓≠ノ対して近い将来邪魔になるだろう。」

「故に、その自社の火力を持って吹き飛んでもらおうというわけだ。できれば鉄の国自体にもダメージがいけば嬉しい。」

「どうだい?単純なゲームだろう?駒≠ヘ放たれた、あとはレールを敷くだけさ。」


【先程イーサリアムが手渡したスマートフォンの検索機能を使えば件の企業の情報が出るだろう。】
【確かにこの数年で一気に利益を上げているようだった。関連企業にはゼネコンや医療器具メーカーもある】
【それだけでどうやった≠ゥは察しがつくわけだが………。あとはロゴマークにも目が行くだろう。】

【黒いピラミッドの中心に大きな瞳≠フエンブレム―――どこか不気味な印象を与える】
399 :真諦院 ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/24(土) 23:38:04.78 ID:9Ibued5T0
>>397

―――暴動ッ!?一体この街で何が起きているんです!?
それに俺の正義なんて、困っている店の人一人すらまともに救えないのに。

いや、駄目ですね諦めては。分かりました、きっと真実にたどり着きます。


【走り続け、走り続け、ゾーイと変わってゼェゼェと息を切らしながらも必死でついていく。】
【「悪魔」という単語にどこか不安を覚えながらも、ゾーイの視線に応えるように大きく頷き答える。】

【ある少女/鵺≠ニ出会った日からもう諦めることはやめていた。そして目の前には自分を助けてくれた人の願いがある。】
【であれば―――真諦院の進むべき道は決まっていた。】


俺も!また会いたいです!本当にありがとうございました、このお礼はかならず!


―――正義=Bか。


【ゾーイが急ぎ足で立ち去る寸前に大きく手を振って声をかけてから、自分も雑踏の中に紛れる。】
【そして自身の掌をもう一度見つめて問いかける―――正義≠ニは。】


//お疲れ様でした!ありがとうございました!
400 :棕櫚 ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/25(日) 22:02:17.36 ID:977H7B8H0
>>398

「かはっ、イーサリアムさんよ。アンタ機械か何かなのか?
 人の形をしてるくせに内面は人ならざる者。まるで俺に似ているなァ。
 人の形をした"鬼"である俺と人の形をした"機械的"なアンタ――良い付き合いになりそうだ」


【棕櫚の語る"鬼"とは人に数えられない人間のこと。角を生やして金棒を持つような生き物ではない】
【そんな人に数えられない"鬼"の語る言葉は、人の様に思える――だから歪だった】

【そうこうしている内に語れられる神の名――それはDEM社という企業組織の名】
【――――語りを聞くに素性が怪しく企業規模も大きい故に障害となると危惧される存在】
【手渡されたスマホで検索を掛ければ出てくる企業情報に社章。特に社章には不穏な気配が漂っていたから】


(願ったり叶ったりじゃねえかよ、きひひっ。円卓の馬鹿共を吹き飛ばす爆弾にしちゃ上等だ)
(イーサリアムぅ……、てめえの鉄仮面が音を立てて砕け散る様を拝む日が楽しみだぜェ)


「成程、自国はおろか他国の兵器市場まで独占しようってか。大それたことを考えるな。
 だがそれが夢想に留まらないと判断しているからこその"神殺し"だろう。」

「良いぜェ、そのゲームにノッた。単純明快で愉快痛快な遊びじゃねえかよ。
 俺たち"円卓"にちょっかいを掛ければ火傷じゃ済まないって事を破滅を以て教えてやるぜ、きひひっ」


【ほくそ笑む。表向きは円卓に仇名す愚か者に対して、裏ではイーサリアムも含めた円卓への嘲笑として】
【だが簡単に事が運ぶとは思えない。何より先ほど目を引いた不気味な社章に込められた理屈がどう牙を向くのか】
【今現在の棕櫚には皆目見当もつかなかった。なのに自信気に嘯くのは毒気に当てられての事か】
401 :イーサリアム ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/25(日) 22:24:56.15 ID:km1iR2Mh0
>>400

「感情をマスキング≠オているだけさ、とはいえ造られた存在≠ニしては機械と同じか」
「人の皮を被った。という意味では確かにそうだね。」

「嗚呼、我が国の市場に侵攻してこないまでも他国の軍備を増強されていくのは面白くないからね。」

「しかしまずはジョージ・トラロック≠セ、恐らくは暫く潜伏した後国外へ出るだろう。」
「であれば我々公安≠ニしても動きが取りにくくなる。―――だから犬≠使うとするよ」

「野良犬≠フ相手は野良犬≠ノやらせるのが一番だ、尤も片方は私がリードを握っているがね。」


【棕櫚の語る鬼≠ニいう言葉には、一度彼の全身を眺めて眼を細めてから頷く。】
【そして野良犬≠ニはすなわちトラロック・ファミリー≠ニ同じ………組織が衰退してから】
【公安の配下として荒事代行をしているファミリーもあるという噂は聞いた事があるかもしれない。】


「さて、共有事項はこんなところさ。引き続き君はこの国に巣食う塵≠掃除して回ってくれ。」
「何かあれば連絡する―――。」


                 「質問はあるかい?」


【棕櫚の手からスマートフォンを回収しながら、相変わらず淡々とした言葉で会合を締めくくろうとする。】
【互いの腹の底は見えない―――故にこれは円卓≠ニ黒幕≠フゲームでもあった。】
402 :棕櫚 ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/25(日) 22:47:17.18 ID:977H7B8H0
>>401

「成程な。野良犬には野良犬をぶつけて始末させるってか。理に適ってらァな。
 ジョージ・トラロックの方は野良犬に任せるとして、あの野郎と一緒にいた女
 ――――アイツも始末しなきゃな。たっぷりノシを付けて礼をしてやらねえとなァ」

「それにこっちにも掃除に適した"精神安定剤/トランキライザー"を擁しているんだ。
 手の付けられねえ狂犬であるなら是非とも精神安定剤の使用を勧めるぜ、円卓の爺共の御謹製だからよ」

【自身に恥をかかせたのはジョージ・トラロックだけではなく隣にいた女も同じ】
【会わせ/逢わせ屋・ファウストも同様に殺す。だからこそ塵掃除には賛同した】
【自身が忌み嫌う精神安定剤/トランキライザー、ノインと呼ばれるものとは別個体の精神安定剤を用いてでも】


「了解したぜ、イーサリアムさんよ。確かにアンタじゃ塵掃除には不向きだ。
 何より塵掃除をするレディは使用人だとかで充分だろ。少なくともアンタの領分じゃねえよ。
 ここは俺が気ィ利かせて綺麗に掃除してやっからよ、珈琲でも啜って待ってるんだな」


【こぼれるのは不敵な笑み。犬歯をのぞかせ不吉を孕ませる笑みはひどく獰猛で】
【周りのものすべてに厄災を振りまくような気配があった――それは天獄物質の様に】
【それでいて言葉は気の利く男を装い、剰えレディファーストを気取る紳士だった】


「ああ、最後に一つ質問だ――――てめぇの造り主は何を思いてめぇ人擬きをしたんだァ?
 機械の様な人間は気味が悪いんだよ。模倣しか出来ねえ機械なら機械らしく振舞えや、趣味が悪ィんだよ」


【棕櫚の言葉は、イーサリアムそのものを問いただすものだった。それは人の数ならぬ身に対して】
【己と形を違えど同じ人の数ならぬ身だからこそ、人でなしに成り果てた理屈を探るのだった】
【故に"円卓"も"黒幕"も関係ない脱線した戯言で、同時に"円卓"と"黒幕"の腹の探り合いであった】
403 :イーサリアム ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/11/25(日) 23:12:40.25 ID:km1iR2Mh0
>>402

「あのイレギュラーか、確かに始末は必要だろう。とはいえあまり突きすぎても何か出るか分からないがな」
「彼女については君の裁量に任せるとしよう。一応こちらでも網は張っておく。」

「精神安定剤/トランキライザー≠ゥ、私も噂程度には聞いているよ。都合によってはこちらの掃除にも利用させてもらおう。」


「そうだな、私には私の役割がある。それをただ適切に行うだけさ。」


【棕櫚の紳士を気取る言葉には一瞬眼を細めるが、大して気にしていないようにスーツにスマホを仕舞う。】
【そしてヒールを鳴らしながら棕櫚と背中を合わせるように歩き出すと、最後に投げかけられた言葉に顔だけを向ける。】
【まるで人形のような仕草だった。】


「私は最適化された人だよ、今後の世界は円卓≠ノよって巨大なシステムとなる。」
「そのシステムを運行するものは最適≠ナなければならない。そうだろう―――?」


【それだけ言うとイーサリアムは棕櫚を残して立ち去る。つまりは巨大なシステムを管理するために人を捨てたと】
【それは結局のところ、黒幕≠ェ思い描く世界と大差がないように思えた―――。】

//こんなところでしょうか!長期間ありがとうございました!
404 :棕櫚 ◆zqsKQfmTy2 [sage saga]:2018/11/25(日) 23:25:09.01 ID:977H7B8H0
>>403

「……クソ忌々しい9番目/ノインみたいな口振りは止めろや。
 "ヒトオニ"である俺以上に人間離れしてやがる。―――精々故障しないように自愛しとけや」


【人の形をしているくせに人で在る事を放棄している振る舞いは棕櫚の琴線に触れて】
【蔑みとも嘲りともつかない怒りの色を滲ませて―――気付く。最早、人ではないのだと】
【だが人で無ければ、機械にもなりきれない歪には僅かばかりに憐憫を抱くのだった】


「お互い役目を果たすとしようかね―――その果てに何が待ってたとしても恨みっこなしだ。
 俺達は俺達の理屈でしか動けない生き物だからよ。その理屈は決して曲げられねェんだから」


【イーサリアムが去ったのを確認してから棕櫚も旧市街を去る】
【黒幕も円卓も描く先が似ているならば、自身がどちら側なのかという線引きが曖昧に感ぜられて】
【妙な苛立ちを覚えつつも、心の何処かでは納得している自分も居たのだった】

//こちらこそ長時間ありがとうございました!&お疲れ様でした!
405 : ◆zlCN2ONzFo :2018/12/01(土) 19:07:09.87 ID:9Bc3EDBv0
ーー水の国・繁華街ーー

【金曜、土曜、所謂週末の繁華街とは何処であっても、こと大仰に繁盛するものであるが】
【この日も例外に漏れず、人がごった返している】
【もう年の瀬も聖夜も近くなった、寒々とした夜に】
【各店の電光看板だけは、辺りを明るく昼間の様に照らし】
【その灯りの中を、物見遊山の観光客、ナイトワークの人々、スーツ姿の酔っ払い、粋がる輩、あるいは何らかのワケありの人々が行き交うのだ】

「杉原!!走れ!!」
「了解です、軍曹!」
「まさか、こんな場所まで……此処じゃ戦うに戦えないないぞ!」

【その、まさに雑踏の中を、1人の小柄な少女と対象的な大柄の若い男が走り抜けて行く】
【周囲には目もくれず、時折人にぶつかりながらも】
【対してその2人を、何ともクラシカルなスーツにコートの集団が追いかけている】

「……」
「……」

【一様にクラシカルなロングコート、一様に高山帽を目深に被り、その目は見えず】
【無言のまま集団は男と少女を追いかけていた】




【この場に居合わせ、あるいは介入するのは誰だろうか、其れもまた、運命の要素なのかも知れない】



//まったりと置いておきまする
406 :@mail ◆auPC5auEAk [sage saga]:2018/12/01(土) 19:37:43.30 ID:+BIGaGVt0
【――――水の国 緑地】
【風に吹かれながら、『彼女』は虚ろな表情で、手元の通信端末を操作し、その画面の光を受けとめていた】

【From:ラベンダァイス】
【To:夕月、カニバディール】

『既にご存知でしょう。白神 鈴音は、本格的に私たち人類の敵となりました』
『アレは不死身です。どうあっても殺す事の出来ない存在の様です。が、本当の不滅など、この世界に存在するはずがありません』

『――――不死身のアレを殺す『試み』を、私は1つ、用意しました』
『1回限りの方法です。通用するかは分かりません。ですが、もしも成功すれば、不死身だろうが不滅だろうが、無限に再生しようが、関係ありません』
『『魔海』の伝手まで使って確保した、1度限りの手段です。アレを1度殺し、再生するまでの間に、上手く『これ』を作用させれば』
『――――この世界に存在する事そのものが、出来なくなるでしょう。『ウヌクアルハイ』と共に』

『――――グランギニョルの虚神どもの為に、私たちは2人も仲間を失いました。そして、他にも亡くなられた戦士がいると聞きます』
『これは弔い合戦でもあります。「裏切り者に明日は無い」――――悪党のルールでしょうが、私たちでもそれは変わらないという事を、精々思い知らせてやりましょう』

【送信を終えて、吹き抜ける風を満身に浴びる――――赤青のオッドアイのはずのその瞳は、深い漆黒に染まり切っていた】

――――生きてはならないものが、未だ生きているなんて。だから世界はおかしくなる。『私たちが、綺麗にしなければ』――――

【――――強烈な力を浴びて薙ぎ倒された周辺の草木が、この空間を歪な広場と成さしめていた】
【そして、転がる緑の残骸が、黒く萎れ、崩れていく――――少女の左肩に、黒い茨の様なものが、ジワジワと纏わりついていた――――】
407 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/12/01(土) 19:47:19.04 ID:Dxa+XJvM0
>>405

『――――すんません。うちのモンが通るんで、ちょいと待ってください。』

【不運というのは、一度にやってくるものかもしれない。その繁華街の歩道に】
【人だかりができている。どうやら誰かがその通行を止めているようだった】

【高級レストランから、車道の路肩に止めた高級車――その間の歩道を】
【スーツを着た男女数人が――誰も彼も据わった目をして居た――が礼儀正しくも】
【有無を言わせない圧を放しながら人の波を一寸ばかり止めていた】

【待っている通行人は芸能人か政治家でも通るんじゃないかとスマホを取り出す人もいれば】
【迷惑そうにわざとらしく腕時計を見る人も居た。何にせよ、その数秒が命取りの二人からすれば】

【危機的な状況に間違いはない。――だが、この繁華街、迂回できそうな路地も見当たらなければ】
【車道は勢いよく車が行き交っている。強行突破するにもちょうどタイミング悪く】

【レストランのドアがドアボーイの手によって開かれたところだった。そして、見るからに警備は厳しくなる】

408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大分県) :2018/12/01(土) 20:05:08.31 ID:9Bc3EDBv0
>>407

「なっ!?」
「なんじゃこりゃああああああああああああ!!杉原あああああああああああああああ!!」

【最悪の、まこと最低のタイミングであった】
【異様なのはその目の座った男女のスーツ達】
【人集りを作り、尚も通行を無理くりに止めながら、高級レストランから続く遮断の道は切れるところは無く】
【レストランのドアボーイが、まさにそのドアを開けるタイミングで、警戒と緊張は最高潮となり】

「軍曹!来ました!!」
「止む終えない……杉原、一度ここで交戦、人が流れたら逃げるぞ!!あ、銃はダメだぞ!」

【見れば少女と男性の目前にクラシカルなコートと高山帽の集団が迫る】
【少女はモッズコートの腰の部分から一対の小太刀を二振り抜き、男性は格闘戦の構えを】

「……」
「……」

「問答無用ってか、流石海軍さんだ、全く何処の金持ちの馬鹿なボンボンの仕業だよコンチクショー!!!!退けよ!!!!」


【人集りは、まさに店から出るであろう、その人物に注目しているのだろうか、成れば幸いだが】
【キャスケット帽の刀を構える少女は、あらん限りの怒りを込めて、そのレストランからの人物にこう怒鳴りつける様に叫んだ】

//よろしくお願いします
409 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/12/01(土) 20:28:24.23 ID:Dxa+XJvM0
>>408

「本日はどうもありがとうございました。ええ、どうぞ宜しくお願い致します。」


【レストランからまずはその店のオーナーらしい人物が、そしてスーツを着た初老の】
【貫禄男が出てくる。そして、店の中にいるであろうVIPに何度も挨拶をしていた】


それでは、失礼致します。


【カツ、カツと、ヒールを鳴らして出てくるのはこれまたスーツを着た人物だったが、若い女だった】
【長い黒髪は櫻の国特有の手入れの行き届いたものであり、白い肌に薄く化粧をしただけだったがその品格は】
【十分なものであった。目は切れ長で、洒落っ気のない銀縁のメガネをしていた。――腰には朱色の鞘の刀】


【ちょうど、レストランをその女が出た時に、怒鳴り声を聞いた。切れ長の目でそれを一瞥する。その眼光はまるで】
【腰に据えた刀と同じような斬れ味を含んでいたが、それに気がつくような余裕は今は少女には無いだろう】



「テメェらッッッ!!!何処の組のもんだッッ!!!」


【警備の一人――一番がタイが良くて、強面の男が叫ぶ。周りの喧騒を物ともしない大声】

【少女が小太刀を抜いた瞬間に、警備らの目の色が変わる。あるものは懐からピストルを抜き、あるものはアタッシェケースに】
【隠していたSMGを取り出し、あるものは握りしめた刀の濃い口を切った。誰も、ここが繁華街のど真ん中だとか気にしていないようだった】

【VIPの女は飄々と立って、その行く末を見ていた。スーツの胸元には四菱の金色のバッチがツケられている。警備も皆そうだ】


―――富嶽会と、知っての御用ですか。それとも……おや、どうやら、違うみたいですかね。
410 : ◆zlCN2ONzFo :2018/12/01(土) 21:00:49.64 ID:9Bc3EDBv0
>>409

「ふ、富嶽会!!??」
「最悪ですね、タイミングが、悪過ぎる……」

【レストランから出て来たのは、貫禄を此れでもかとばかりに体現した、初老の男性と】
【そして、まだ若くそして研ぎ澄まされた銘刀の様な、そんな斬れ味にも似た眼を持つ女性だった】
【胸に輝くエンブレムは、その所属を明確に示し】
【やがて、少女が抜刀したらばガタイも顔も飛び抜けた強面の男が怒鳴り声を上げた】
【それをスイッチとしてか、周囲の構成員達が一斉に己の獲物を引き抜き】

「す、す、杉原!!」
「マズいです、この状況では……双方は相手に出来ない」

【あまりの事態に顔を引きつらせ、わなわなと震えすら走らせる少女と、冷静に冷淡に、コートに高山帽の集団と、武装した富嶽会構成員を睨みつける男性】

「……」
「…………」

【その内に高山帽の1人が、先頭の高山帽に何か耳打ちする様にして】

「……」
「……」

【やがて高山帽の集団は、富嶽会と少女と男性をそれぞれ一度だけ見据え、身を翻して駆け抜けるようにその場から立ち去ってしまう】

「た、たた、助かった……のか?杉原」
「ええ、海軍は退けられました、何とか、ですが」

【残るは、と2人は武装を取り出して正に臨戦態勢の富嶽会を見て】
【故事は言う、前門の虎後門の狼と】

「は、はははー、お、お騒がせしましたー、お、お勤めご苦労様ですー」
「あ、どうもすみません……じゃあこれでー」

【この騒ぎの渦中の少女は刀を仕舞い、何事も無かったような顔で、男性と共にその場から立ち去ろうとする】
【最も、この場から立ち去るには武装構成員の間を突っ切って進んだ挙句、車とその女性の前に出なければならないのだが】
411 :@mail ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/12/01(土) 21:41:06.77 ID:K+rfxWbS0
>>406

【――――返信。】

「わかった」
「ラベンダーちゃんの決意は否定しない」
「こんなこと言うのもヘンなんだけど、がんばって。悔いの残らないように」

    「だけどごめんね、あたしまだ諦めてない。」

「……最後に決めるのは鈴音だから。あの子がまた帰ってきたいって言うなら」
「あたしはおかえりって言ってあげるつもり。迎えるつもり。だから、」
「あたしまだ最後だと思ってない。本当に、最後の最後まで――あたしは待ってる」

【――ラベンダーにとっては、ふざけてる、どころの話ではないとわかっているけれど】
【彼女は、「夕月」は確かにそう返信した。その証人として――「カニバディール」】
【彼もこの文面を読むことになるだろう。……特に何も考えず、一斉返信しちゃったから】
412 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/12/01(土) 21:43:03.32 ID:Dxa+XJvM0
>>410

【戦いに身を置く者ならわかるだろう。彼らの持つ殺気の尋常ではないことに】
【むしろ、コレほどまでの殺気を出せるほうが稀有だろう。ヤクザという商売はそういった】
【雰囲気も、役者と同様に必要なのだ。ただ、彼らのそれは偽物ではなく実力に基づいた本物だ】


「あん?テメェ、ヤッパ抜いといて何抜かしとんじゃ、コラ。」


【もちろん、そんなことで納得するはずもない大男が更に威圧する。周りも、何かあったらすぐに】
【襲いかかる準備は出来てると言わんばかりの視線。もはやあれだけいた他の人も誰も居ない】
【レストランの店主だけが、ちゃっかりドアを閉めて隙間から、心配そうに一部始終を眺めていた】


―――待ちなさい。


【切れ長の目の女は毅然とした態度で、歩み寄り、睨みを利かせる大男の横に立った】
【大男は抜け目ない、素早い動作でサッと、その場をその女に譲った。】
【しかし、周りの護衛は、護衛対象が危険人物(疑い)の前にいるとのことで、さらに警戒を強めた】


貴方方、櫻の人でしょう?――水の国で、しかも海軍とどういうご関係かしら。
軍に追われるような事をしでかすなんて、興味があるわ。

【目ざとく、会話を拾ってきた女は、ニコリともせずに話す。】


貴方方を追っていたのは……はて、海軍は『ナカノ』の学校じゃないのかしら。
どちらにせよ、軍人は臭さが抜けないのよ。バレバレもいいとこね。
413 : ◆zlCN2ONzFo :2018/12/01(土) 22:19:43.37 ID:9Bc3EDBv0
>>412

「ひえぇぇー!す、杉原ー!!」
「……軍曹」

【彼らの殺気、覇気は十分過ぎる程にこの2人には伝わっていた】
【話には聞きし暴力団組織、構成員とて並みの極道では無い】
【彼らもまた、鉄火場を幾度も経験した歴戦の猛者である】
【大男に威圧されれば、少女は気圧され腰を抜かした様になり】
【その少女を守る様に、男性が前に出た】

「お、お風呂か!?お風呂に沈める気か!?わ、私あんまりマニアックなのは出来ないぞ!……だからご勘弁をー!本当すみません!!悪気は何も無かったんですー!!」


【男に凄まれれば、少女はより涙交じりにこう言い訳して】
【男性は男を睨みつけ、半身を切り、いざ触発と成りかけたその時に】

「もうダメだー!私はお風呂に杉原はタコ部屋にー!」
「ちょっと黙って下さい軍曹」
「誰ですか?富嶽会の幹部様とお見受けしましたが、この護衛数、まさか若頭程度では御座いますまい」

【大男の横に立ったのは先程レストランから出て来た女性】
【凛としたその空気は、近くではより強く感じ取れる】
【強者揃いの富嶽会の中にあって、その女性は一際異彩で、そして何より一際強者と見えた】

「ん?ナカノ?……なるほど、櫻の者か?」
「此方の事情にある程度察しのある方の様ですね、軍曹ここは……」
「ああ解っている、こうなっては話す他無いな」

【先程までタコ部屋がお風呂がと喚き散らして居た少女だが、その女性の言葉を聞くにすくりと立ち上がり】

「『ナカノ』はむしろ我々の方だな、櫻国国防陸軍情報部所属、風野百合子軍曹、こっちは杉原重義兵長だ」
「御察しの通り、彼らは魔導海軍陸戦隊員の……成れの果てです」

【こう、女性に名乗りそして伝えた】
【寒風が一陣吹き荒び、先程の人集りも無く、此方を見続けるのは構成員とレストランの店主のみ】

「話そう、だが、そのあまりおおっぴらに話せる話ではないからな、場所を変えるか人払いを願いたいのだが……」

【訝しげに気まずげに、こう百合子と名乗った少女は周囲を見渡して】
414 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/12/01(土) 22:48:08.79 ID:Dxa+XJvM0
>>413

「ああ?テメエら、ゴタゴタと…」

いいですから、下がっていなさい。

「…しかし……いえ、失礼しやした」


【大男は二人に向い、眉間にシワを寄せまたその得意技である恫喝をしようとしたが】
【一瞥もくれぬ、若い女の静かな一言で一瞬でその身を引いた。それだけで上下関係や忠誠心】
【そういったものがわかることだろう。大男の身長が二回り小さくなったように見えるようだった】


これは失礼。所詮、ヤクザの粗忽者故、とんだ御無礼を。
このような場ですので、手短に名乗らせていただきます。

【その女は、静かに頭を下げた。】

改めまして、櫻の国で任侠やらせてもらっています富嶽会にて二代目会長として仕切らせてもらっています。
姓は霧崎、名を舞衣と申します。其処にいるのが、うちの若い衆です。どうぞ、良しなに。

【霧崎はその身分を静かに、礼儀正しく明かす。もしその代紋がなく、このような場でなかったら櫻の国の理想と呼ばれる】
【大和撫子と呼ぶに相応しい礼儀と品性を兼ね備えていた。礼儀に厳しいのは現代では旧家の金持ちとヤクザぐらいのものだが】
【彼女はその両方を持ち合わせているのだから幼少の頃より礼儀作法に始まり華道から茶道、それと極道が叩き込まれていた】

そして………おや、魔導海軍…。
いいでしょう。では、其処のレストランで。…オーナー、よろしくて?

【霧崎は、魔導海軍というワードに何かを感じたのか、少し考え、くすりと笑った】
【そして、先程出てきたレストランに目を向ける。オーナーにはもちろん「はい」か「イエス」しかいわせない目線を送る】

【あれほどまでに強固だった封鎖は、海が割れるように開かれ、今度は強固な護衛付きの道となった】
【レストランは高級という言葉だけでは価値が足りないのではないかと言うぐらいの趣を擁しており】
【人払いされたのか、客はおらず、少数の従業員と、富嶽会の構成員だけであった】
415 : ◆zlCN2ONzFo :2018/12/01(土) 23:14:45.96 ID:7JqufjfB0
>>414

「……」
「ご丁寧に、どうも、まさか会長殿とは……」

【先程大男の構成員を一瞥の下に下がらせた度量、加えこの器量】
【さらには礼儀作法、その所作も相まって、完全に陸軍軍人二人は圧倒されっぱなしであった】
【身からも、その一節一節からも醸し出されるその品格は、名家良家の令嬢もかくや】
【桃桜の公家も天野原の武家すらも、到底足元には及ぶまいと】

【やがて】


――レストラン店内――

「す、すす杉原、そのースーツかドレスは?」
「軍曹、用意はございません、ですがこの場合止む無しでしょう」

【元より、この店内で食事をしていた霧崎は良しとして】
【この二人は完全に私服姿、それもかなりカジュアルなそれで】
【店内の装飾、気品とは間逆を行く異様な光景】
【加え、霧崎の気を利かせた人払いの為か、店内には三人の他は従業員達と構成員のみ】

「え、ええーっとだな、その改めて先程は……すいませんでした」

【この場の奇妙な緊張を払うためか、百合子が先んじてこう頭を下げて】

「それと、話だが……結論から先に述べるならば、魔道海軍は良からぬ事を企んで、実行に移そうとしている」
「……」

【やはり緊張は取れないか、こうぎこちなさを残しつつも、霧崎に告げた】

「だが、魔道海軍にもその良からぬ事に反発する勢力が残っていてだな、その一派が頼ったのが我々陸軍で」
「それで我々が派遣されてきたのだが……」

【あー、とここで言葉を切りながら】
【真正面に座ってしまったためか、より霧崎の流麗さに当てられて、少々顔が赤い】

「魔道海軍に興味を示したということは、霧崎会長は何か知っているのか?」
「あるいは、あの放送を見た、とか?」

【先だって水国国営放送から流された声明放送、魔道海軍司令長官が映像において発言した言葉】
【水国に入り込んだ海軍からの脱走兵を捕縛したとの内容、その『脱走兵』が水国のテロリストの能力者たちと手を組んでいたとの話】
【そして最後は、まるで『魔法制限法』を『黒幕』を賛美するかのような言葉で締めくくられていた】
416 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/12/01(土) 23:51:10.42 ID:Dxa+XJvM0
>>415

いえ、とんだ若輩者でございますから。よく言われます。

【そうは言っているもの、もしほかのチンピラが同じセリフを言ったのなら】
【多分、その組ごと今頃何処かの海に沈んでいたことだろう。その点については】
【令嬢の顔ではなく、会長と疑う余地のない顔を見ることになっていたかもしれない】

…此処は、会員制ですから。特にドレスコートは無いのでしょう?ねえ、オーナー。

『ええ、はいまあその。本来は……いえ、なんでもございません。霧崎様がおっしゃるなら
すべて、おっしゃる通りです。ハイ。ええ』

【このレストランを開くに当たって多分、多くのメニューを試食したであろう恰幅のよいオーナーは】
【流れ出る汗をしきりにハンカチで拭いながらしどろもどろ話した】


ああ、もしよろしければ。なんでも、持ってこさせますから。いいでしょ?オーナー。
私にはなにか…コーヒーでも淹れてくださいな。

『ええはい、その先代よりお世話になっております故…霧崎様がおっしゃるなら。仰るとおりに。』

では。…それではオーナー。込み入った話をしますので。何かあれば呼びますから。

『ええはい、その、もとよりそのつもりです。触らぬ神に…ええ、その、なんでもございません。ハイ』

【霧崎は気づかないのか気づいているがほっといているのか。飼いならされたオーナーは逃げるように去っていき】

なるほど…陸軍と海軍というのは仲が悪いというのが世の通説と伺っていますが。そうも言ってられない状況だったか
それともそんなしょうもない見栄の張り合いは歯牙にもかけないスマートな方々のようですね。貴方方は。


【霧崎は深窓の令嬢の如く、細長い指先で、細かい絵柄のついた白磁のカップでコーヒーを飲んだ】
【ただその背後には先程の大男と、ケミカルブルーの頭髪のサブマシンガンを抱えた女が控えている】


一つは、その放送を見ました。母国の時事ぐらいはもちろん。それにもうひとつは、魔導海軍所属の厳島命と
私の知り合いの、ある探偵が水の国の『特区』に関する一件で、協力体制にあったからです。
現在私は、探偵のその一件を引き継いだものですから。少々、調査の方を。
417 : ◆zlCN2ONzFo :2018/12/02(日) 00:29:46.40 ID:sDiU6pEe0
>>416

「いえ、とんだご無礼を……お詫び申し上げます」

【霧崎にこう一言の侘びを告げるのは、この場でも比較的に落ち着いている様子の杉原であった】
【如何に令嬢然としていても、相手は極道】
【面子を重んじ礼儀を重視する世界、下手な失礼無礼は身の安全にかかわる話だ】

「……」
「……お気遣いに感謝いたします」

【哀れにも見えるオーナーの姿を目の端に捉えつつ】
【しかしながら、一高級店の代表すらも平身低頭せざる終えない相手】
【その姿に改めて凄みを感じつつも、向き直り】

「あ、ああ、その私達の事は気にしないでくれ」
「ええ、どうにもこういったお店は慣れない物で、我々もコーヒーを二つ頂けますか?」

【本来ならばフルコースの最後に出される口直しの物であろう】
【無論、相応に品も良い筈だ】
【霧崎と同じく、コーヒーを二つ注文し】
【その注文も、オーナーがあたふたと受ける事になるのだろうか、気まずさを残しつつ】

「まあ上は色々お互い思う所はあるようだな、国防陸軍は海軍からは魔能という点では遅れを取っている状況だし」
「我々はそもそも下っ端ですし、最も現状は仰る通り、そんな事を言っていられる状況では御座いませんが」

【やはり令嬢の如く、上品にカップを手にしコーヒーに口をつけて】
【男性からすれば、この上なくたまらない女性に見えるだろう】

「厳島中尉か……なるほど探偵というと……」

【ここで少女がタブレットを取り出して】
【その画面をスワイプしながら】

「チンザノ・ロッソ、か?確かに対黒幕の関係性を持っているな、チームMだったか?でも斜線が引いてあるって事は、亡くなってる?」

【ぐっとタブレットの内容を睨む様に見ながら】
【一方で杉原は、背後のサブマシンガンを構えた女性と、霧崎を交互に見ながら】

「なるほど、それほど理解がお深いご様子でしたらお話は早く済みます」
「魔導海軍連合艦隊司令長官、土御門晴峰元帥が病に倒れられ、代理として蘆屋道賢海軍大将が司令長官として就任いたしました」
「しかし蘆屋司令長官は、土御門方の研究していた魔導イージス艦の研究に着目、これを奪い我が物とするために、呪いを持って土御門元帥を病床に落としこみ、自らが司令長官の座に座ったのです」
「魔導イージス艦の技術は、ともすればこの世界の制海権を、軍事バランスを崩壊させる物、加えその研究は非道を尽くした物」
「故に、土御門元帥はこの研究を永久に凍結、封印させようとしていました」
「この国に潜入した海軍諜報部、厳島中尉がそれに気付き調査を開始したその直ぐ後でした、彼ら諜報部の身柄が拘束されたのです」

【ここで、タブレットを睨んでいた少女が、そのタブレットを指して】

「こうなる事を予見したのか、厳島中尉は本国の我々土御門派の将校や陸軍宛に、ある文書を送っていた」
「この国で何処の誰と関わり、何があったのか何を得たのか、彼の行動の全てが記載された文書それが『い号文書』だ」

【故に、チンザノ・ロッソの名前が出た、と】
418 : ◆KP.vGoiAyM [sage saga]:2018/12/02(日) 01:39:51.72 ID:9twZ21X50
>>417

あら、お気になさらずとも。美味しいんですよ、ここのラーメン。

【どう見ても、ラーメンなんぞ出てくるわけもない店だが、霧崎は良いようにつかっているのか】
【自分がメニューだと言わんばかりか、それともあまりにも良くしてくれるのが当たり前という】
【令嬢っぷりからかそんなことをさらりと言ってのけた】

旧態依然した組織というものはそんなものかもしれませんね。
まあ、ヤクザなどという時代錯誤も甚だしい、我々が言えたものじゃないかもしれませんが。

【コーヒーカップを置き、一つ咳払いをすると】

それで、厳島中尉と協力体制に有った貴方方が今度は現長官派に狙われていると。
…いくら、厳島中尉一派を逆賊と吊し上げていても、陸軍である貴方方まで槍玉に挙げるわけにはいかない
だからあんな姑息な刺客を送り込むような真似をして、内々で処理しようとした…というところですかね。


そしてこちらとしても“黒幕”についてご存知なら、説明を省かせていただきますが。ご存知である通り
探偵はチームMの一員として“反黒幕”の活動をしており、厳島中尉と協力体制に有ったようです。
そして、ご推察のとおり、探偵はすでに死亡しています。チームMはもはや主要メンバーは活動が困難な状況にあります。
次の一手――いえ、最後の奥の手を計画中ですが、これは大きな賭けと言えますね。
できれば厳島中尉のお力添えが必要だったのですが…このような事態に。


【「それと…」と話し終えたあとに、霧崎は】

杉…原さんでよろしかったですか?先程からなにか気にされていまうが、私の顔に何かついていて?

【なんて、霧崎は社交界で鍛えた、決して下品でも嫌味でもない繊細な微笑を浮かべた】
【ただ、後ろにいる青髪の女は勘が鋭いのか、ものすごい剣幕のガンを飛ばしてくるだろう。口パクでなにか汚い言葉を言いながら】


/すみませんがこれにて今夜は御暇しなければならず…しかも2,3日は時間がとれそうにないものでして
/置きに移行するか、こちらでそのまま凍結か置き気味進行にするかなどおまかせしますので宜しくおねがいします
/お疲れ様でした!
419 : ◆zlCN2ONzFo :2018/12/02(日) 01:50:47.03 ID:8SgpjHbS0
>>418
//了解致しました、では置きに移行という事で、置きスレにお返事書かせて頂きます
//本日はありがとうございました、お休みなさいませ
420 : ◆zO7JlnSovk [saga]:2018/12/03(月) 22:53:30.20 ID:/dtKDlDCo
置きレス>>39

【背筋がしずと揺れた、──── 身体の芯から沸き上がってくる感覚を、両の手でぎゅっと押し留める様に】
【息を吐いて身震いして、とろんと蕩けた目尻を濡らし、──── そうしてもう一度、貴女の手に委ねてしまって】



ぅ……ん、──── ぁは、 消えるよ、全部、ぜーんぶ、消えちゃうんだからっ



【でも、それは同時に実現もしない、虚神として力を持たせる根源は、集合的無意識に刻み込まれた】
【蛇という存在に対する無意識的な恐怖、──── 或いはサーペント・カルトに関するいざこざに関して描かれたルーツ】
【けれどもそれは最早風化しつつあった、力という観点で見れば、それはずっとずっと弱まっていて】

【或いは同時に全能者のパラドクスがあった、人類を滅ぼしてしまったら、その事象は "認識" されない】
【イルの目線はそう伝えていた、──── 貴女には力がある、けれどもそれは、尺度という値でしかなく】
【言ってしまえば張り子の虎と同じように、行使するには難しいものであったから】




──── キライだよ、キライ、キライ、大キライ、──── ねぇ、どうして好きになれるんだろう、ボクは分かんないよ
誰よりも何よりも、何処までも、──── キライでキライで仕方なくて、全部全部消えちゃえば良いって、ボクは思ってて



鈴ちゃんは、ボクを選んでくれたんでしょ、──── だったら、ボクの願いに、従ってくれるよね



【瞳を向けた、──── 真っ直ぐのぞき込んで、最後の一瞬まで目を逸らさない様にして】
【脅迫に近い、告白には程遠い、それでも、──── 貴女という存在に、心の底から訴えかける様に】




                 【──── 裏切らないで、って、親友に約束する女学生みたいに】
421 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2018/12/05(水) 02:42:50.51 ID:7L7u+7Ry0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 03:27:01.49 ID:QmFymuZd0
【街中――噴水広場】
【ごく夜深い時刻だった、見上げるのなら太陽はいくらか遠くて、けれど、そろそろ疲れたように月が傾き始めている】
【真っ黒の夜空にぽつぽつと浮かぶ綿埃のような雲の隙間から覗くのは冬らしい満点の星空で、――、ちら、と、流れ星の流れる刹那まで、きっとよく見えるのは】
【見える限り建物の明かりがほとんど消え果てた時刻であるからなのだろう、――ならば、とっくにライトアップも水の吹きあげるのもやめた噴水の淵】
【一つ人影が座り込んでいるのがよく目立って。ましてやそれが年若い女、――というにもいくらも少女であるのなら、余計異質に目立つ、のかもしれなくて】

――――――、……。

【――ぴゅうと風の吹き抜ける風の音と、遠くにかすかに聞こえるクラクション。それ以外はごく静かな夜であるなら、少女もまた倣うように沈黙を重ね】
【けれどその手元が見える距離まで近づくのなら、その手に持つのは真っ暗なままの画面の携帯電話であるらしく。ひどく華奢な指先、何度も電源ボタンに触れるけど】
【どうやら/どうにも電源が入らない様子だった――ならば、どうやら充電が切れているらしい。ふっと溜息一つ、ごそとしまい込むなら、もう一度、ため息一つ】

――――電源、入んないや……。

【そのまま後ろの冷水に落っこちてしまいそうに夜空を見上げる刹那、ちいちゃく呟く声、ぽつ、と、わずかに声を出しづらい時の声音】
【また溜息をついていた、――そろと流れる視線、傾げる首の仕草に、腰まで届く黒髪までも真似するみたいに、揺れたなら】

【――――――ころ、と、そのまま噴水の淵に寝転ぶのだろうか。ならば緩く瞼すら下ろしてしまう、どうにも、そのまま、その場で眠ってしまいたいみたいに、】

【腰まで届く黒髪はごく丁寧に手入れされた艶めきを孕んでいた、雪より白いような肌と、顔はいくらもあどけなさを残すもの、開けるなら瞳は左右で色違いの黒赤色】
【華奢な身体をすっぽり隠すみたいに腰丈のポンチョコートは深い黒色のもの、厚い布地のジャンパースカートも黒色で、ただ、シャツとスカートより溢れるフリルは白く】
【爪先の丸い底の厚くて踵の高い靴は赤いなら、どうにも色合いを三つしか持たない。年頃は十六ほどであるなら、やはり、悪い子にしても行き過ぎた時間帯】

………………………………。冷たい、

【噴水の淵は石造りの椅子仕立て。そこに少女はいくらかの間、ほっぺたをくっつけていたのだけど。――。批難がましい声は、どうにも、鈴の音とよく似て、涼やかで】
【かえって冬の夜に聞くには冷たすぎるような気もした。――――それでも何か目的があるみたいに、或いは何か自棄っぱちにも似て、少女はそのままであるなら】

/いくらかの間のんびり募集しておりますっ
423 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/09(日) 21:21:39.35 ID:qz00o0On0
>>422

【コツコツと、一定のテンポで革靴の足音が聞こえてくる。】
【そしてそれは貴女を見つければさらにテンポが速くなり、次第に駆け寄る気配を感じるかもしれない。】


あ、あのっ!大丈夫………ですか?
何かお困りなら―――って、よく見たら随分若いね君。こんな時間に何をしているんだい?


【そして足音の主は焦ったような声色で話しかけた後、少女の姿を見て少し怪訝そうに言う。】
【その人物は全身を新品の黒いスーツで包んで、黒い長髪は後ろで結んだ碧の瞳の身長170cm程の中性的な容姿の若い女性だ】

【恐らくそれほど年齢は変わらないだろうが、スーツの女性は少女の肩に手を置こうとするだろう。】


何かあったなら力になるよ、だから起きて。こんな所で寝てたら風邪ひくし最悪凍死の危険もある。


【スーツの女性は当然の事を当然のように言った―――。】

//まだ大丈夫でしょうか?
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 21:45:12.72 ID:GAwwW8v+0
>>423

【こつこつと足音が聞こえてなお、――少女はその場から動く気はないようだった。であれば、とりあえず、保護されたくない家出少女では、ないらしい】
【寒さのあまりにどうでもよくなっちゃったみたいな沈黙重ねて、横むきに寝転ぶ姿勢のまま、やがてゆるり開ける眼は右目だけの赤いウィンク、じとりと見上げるなら】

歳見て態度変えたでしょ。

【――どうにも人間味ない声でしゃべる少女だった。とはいえよほど合成音声のたぐいというよりか、明確に肉声であるのに、どこまでも、どこまでも、鈴の音とよく似る声】
【赤い眼差し一つが瞬きするなら、続けて左の目――こちらは黒色――も開けて、それから少女は身体を起こすのだろう。――ぞろ、と、衣擦れの音、それもどこか冷たげに】

…………携帯の、充電が切れてて。しばらく放っておいたから、――、もし、今、点くなら、見ようと思ったの。

【なれば相手が彼女の肩に手を置くのは、そうして彼女が縦になってからであるのだろう。ごく華奢な肩のラインに、真っ黒く長い毛先がもったりと引っ掛かって】
【けだるげな首の仕草に全部がすとんっと腰元まで落ちていって、勢いに任せてかすかに跳ね上がる。それも落ち着いてしまうなら、良く手入れされた艶めきが鮮やかに】
【淵にぴったり添えていた頬っぺたをしきりに手で擦るのならやはりどうしたって冷たかったらしかった。――相手の言葉にはいくらか怪訝な目が向くのは】
【一番最初の言葉が理由なのかもしれなかった、なんて。――とはいえ、よほど嫌そうで今すぐにも悲鳴を上げて助けを求めるような仕草では、少なくともないのだから、】

――別に、見ても、きっとなんにも変わらないけど。

【――――相手のごく当然な言葉には、明確な返答をしなかった。誰も誰であっても自分の力にはなれぬと信じているのか、それとも風邪も凍死も怖くない超人体質なのか】
【冬の雀みたいに着ぶくれの少女だった。真っ白な頬っぺたはよく見れば寒さに赤らんでいて、だから、やっぱり、このまま置いておけば、凍死はともかく、風邪くらいは、引きそうな】

/だいじょーぶです!気づくの遅くなってしまってすみません!
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 22:00:05.30 ID:GAwwW8v+0
>>423>>424
/すみません、10分しないで戻ると思いますが、次少し遅れてしまうかもしれないです、申し訳ないです!
426 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/09(日) 22:02:04.84 ID:qz00o0On0
>>424

【赤いウィンクで見上げられれば、スーツの女性も少しムッとしたように眉を曲げるが】
【すぐにため息を吐いて肩を竦めてから少女の隣に腰掛けようとするだろう。拒否されればしない。】

そりゃそうでしょ、君ぐらいの歳がこの時間に出歩くのは良くないし。
それにこんな所で寝てて痴漢にでもあったら大変だからさ、君みたいな容姿なら特に。

ちなみに俺は警察(※インターン)だから見回りさ、ちゃんと理由がある。


【少女のまるで人形のような容姿に鈴の音のような声、それにどこか引き寄せられるものを感じる。】
【だが咳ばらいを一つして切り替えれば口から出てくる言葉はどこか生活指導じみたものばかり。】

【そして自分の身分を明かしながらスーツの内ポケットから警察手帳を取り出す。】
【名は真諦院 正義=B役職は水の国警察刑事局異能犯罪対策係(インターン) ≠ニ書かれている。】
【インターンと言う事は結局のところは学生なのだろう。】


携帯が?それなら家に帰っても見れるじゃないか。
まぁ一応俺が持ってる携帯用モバイルバッテリーを使ってみる?どんな機種でも対応できる優れものだよ


【少し得意げな表情をしながら真諦院はジャケットのポケットから今度は平たいバッテリーを取り出す。】
【最近発売されたばかりの商品で、バッテリーの上に端末を置けばどんなタイプでも充電できるらしい………】
【真諦院は微笑みながらそれを差し出す、冬の寒さに彼女の頬も赤くなっていく。】
427 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/09(日) 22:02:37.73 ID:qz00o0On0
>>425
//了解でございます!
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 22:19:10.53 ID:GAwwW8v+0
>>246

――――もう、二十五歳の、大人なのに? 大人だからね、いいんだよ、夜遊びしても。お酒だって飲んでいいの。
痴漢のひとが来ても追っ払うから大丈夫だよ。………………。……おまわりさん? わたしより、子供みたいなのに。……。

【いくらか拗ねたような声をしていたから、彼女自身、大人びた姿でないのはとっくに承知しているらしかった。――そのうえで、子供扱いは気に喰わないらしい】
【大人だからこんな時間に遊んでいてもいいし、お酒だって飲んでもいい。誇るように言うのならずいぶんと子供ぽかったし、どうにも彼女は素面に見えた】
【そうしてどうでもいい余談として、――おそらく煙草は嫌いらしかった。大人らしさを誇るために吸ってみる気はなく、そして多分。ブラックで珈琲が飲めないタイプ】
【――痴漢なんて怖くないって答えるのなら、彼女もまた"おんなじ"ことするのだから、失礼な話だった。――相手のこと、ずいぶん年下みたいだって、勝手に言って】

インターンって、なんだっけ。……。……ああ、あー、学校のやつ。――――だっけ。
学生さんなの? ふーん、こんな時間に、何してるの? だめだよ、悪い大人に捕まっちゃうの。それに、痴漢とかだっているし、寒いし――。

【ぱちくり瞬き。――そうしてなんとなく理解したなら、相手を学生と決めつけて、やれ夜遊びは駄目だとか悪い大人がいるとか寒いとか、さっき自分が言われたことばかり】
【つまりは彼女も分かっていてやっていたのかもしれなかった。どこか冥い目をしていたのなら、自傷としての夜遊びなのかもしれなかった。――相手とはきっと違う理由にて】

……一人じゃないと、見る気がしなくて。それ、わたしのやつで、使える? わたしね、あんまり使わないから、あんまり新しいやつじゃなくて――。

【そしてどうにも家だとみる気がしないと言っているらしかった。或いは、――なにか見たくない理由を探しているような。何か気まずさを孕んだ、仕草と声して】
【相手がモバイルバッテリーを貸してくれると言うのなら、――少女はコンマ数秒の思考の後、ふわふわのスカートの上、ぺそんっと携帯電話、引き摺り出す】
【――――――結構割と旧い機種であるのだろう、保護フィルムには傷もついていなくて。ましてや液晶が割れているということもなくて、丁寧に使っていることは分かる、けど――】

/お待たせしましたっ戻りました!
429 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/09(日) 22:36:11.68 ID:qz00o0On0
>>428

―――え、25歳?ええと………それは………し、失礼しましたぁ………。
てっきり10代中盤かと、いえ、でも、やっぱり夜の公園は物騒ですからね。

一応もう18で学校を出る年です、はい。何か色々と勘違いをしてしまって申し訳ないです。


【相手の実際の年齢を聞けば、少し固まって間が空いた後ぼそぼそと呟いて俯く。】
【そこからはなんとも歯切れの悪い様子で、さらにいきなり敬語へと変わっている。なんとも移り身の早い】
【相手に弄られながらへこへこと頭を下げて上目遣いに申し訳なさそうな視線を向ける。完全に立場は逆転した。】

あ、はい。今年で卒業なので進路を決めることもかねて水の国警察に所属させて頂いていまして。
その一環で深夜の見回りをしているんです。最近は何かと物騒ですから―――。

一応それなりに腕に自信はあるので、たいていの犯罪者は例え能力者でも負けません!


【なぜか胸の前でガッツポーズをしながら、半ば勢いも混じった宣言をする。どこか暑苦しい。】
【立場は逆転したが、相手が何か困っている様子なのは変わらない。そのまま居座るだろう。】

何か見たくない・見られたくない記録でも残ってるんですか?
それなら俺は覗かないのでちょっと起動してみてください、多分いけると思うので多分………。

それでも駄目なら明日一緒にメーカーに持って行ってみましょう。

【真諦院は身体ごと相手に背を向けるようにしながらそう答える。】
【だが彼女の言った通り中々に優秀なモバイルバッテリーのようで、何か特殊≠ネ事が起きていない限りは充電が即座にされるだろう。】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 22:48:02.08 ID:GAwwW8v+0
>>429

――――――いいよ。みんな、わたしのこと、子供だと思うもの。だからお店でお酒とかも、あんまり、飲めなくて。

【――――途端に態度を変える相手の様子を見て、少女は数秒程目を丸くするのだろうか。ぱちぱちと瞬きして、それから、揶揄うように破顔する】
【子供扱いされるのは過度であれば不機嫌にもなるけれど、どうせいつものことだから。それよりもあっさりと掌を返した相手が面白いって言うみたいに、笑うなら】
【やはりこんな顔ではまっとうな店では酒ももらえないらしい。というよりも、こんな顔した子に当たり前に酒を出そうものなら、今時はその方がまずいんだけど】

――――――――――――――――――――――――――――。水の国の警察?
……そう、そっか、そうだよね、最近は、物騒だし、……。……わたし、しばらく、遠くに"お出かけ"してたから、よく、分からないけど……。
そうなんだ、……、……。

【だけれどそんなどうしたって子供っぽいからかいの表情は、長続きしないのだろう。色違いの眼を見開く一瞬、続く沈黙は数秒にもなって】
【訝るように尋ね返す声の刹那から、なんだか彼女の様子はおかしくなる。あどけない顔の眉をぐうっと潜めて、――さっき見せてもらったものにも、そう書いてあったはずだけど】
【どうにも読みやすくそして見慣れぬインターンの文字列に意識を取られてしまっていたらしかった。それが今更ながらに理解が追い付いたらしい、何なら途端によそよそしくなり】
【――水の国の警察と聞けば、どうしたって黒幕の文字が思い浮かんでしまった。その件で自分の顔は割れていた。そんなの今更気にすることでもないかもしれないのに、】

…………誰にも言わないで、いきなり、遠くへ行っていたから。

【けれど学生であると言うのなら、"違う"かもしれない。それを祈るのなら、少女はいくらか態度を戻しもするだろうか】
【もし言及されたところで、「――悪い事してなくても、緊張しちゃうでしょ」って、言い訳する。特別に疚しいことはなさそうだった。――本当に?(嘘吐き)】
【――故にどうしてもあまり見たくない気持ちになってしまうのは、長期旅行の前に炊飯器の中身を棄てなかったこと、帰ってきてから気づいたみたいに、開けたくないみたいに】

【――――それでもやはり最新技術か。少女が嫌々ながらに充電したというのに、携帯電話はもう待っていましたとばかりに充電を開始するから、だから、電源だって入ってしまって】
【「あぁ……」って低い呻き声は絶望によく似て。――。ならば、メーカーに行く必要はなさそうだ、と、どうにも相手に伝えるのだろう】
431 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/09(日) 23:02:21.92 ID:qz00o0On0
>>430

いえその………お若く見えるのはいい事だと思います。まぁお酒もトラブルの元になったりしますし
飲まないなら飲まないでいいのではないでしょうか。

あ、すみません。急に警察とか言われたら驚きますよね?今は魔法制≠ネんていういきすぎた法案もありますし
でもそんなに身構えないでください、職務質問とかではなく単純にお困りな様子でしたので。


【相手の反応にどこかしまったという表情をして、両手を振りながら弁明する。】
【とはいっても真諦院の思っている理由とは別の理由で相手は沈黙したのだが―――それは知る由はない】
【演技かもしれないが、どうやら目の前の人物は何も知らない≠謔、であった。公安でもないただの警察官だ】
【ただ警察と言う肩書がある以上信用に足るかどうかは相手次第だが。】


ええと―――自分探しの旅って奴ですか?
しかし誰にも言わないでとなったら確かに心配の連絡がたくさん入っているかもしれませんね。

―――心の準備がまだなら無理して見る必要はないと思いますけど………。
俺も苦手な相手からのメールとかちゃんと見れないタイプです。ハハハハ


【だがそれでも警察を志すだけあって相手の変化を感じ取ったのか】
【横目でちらりと振り返りながら適当な冗談で間を持たせつつ相手を気遣うような言葉を告げる。】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 23:17:15.11 ID:GAwwW8v+0
>>431

行き過ぎた…………。……そう、だと、思うけど。――、職務質問でも、大丈夫なの。わたし、――、UTの給仕さん、だから。

【お若く見えるのは、――そんな言葉に彼女は目を細めていたから、やはりなにかコンプレックスでもあるのかもしれなかった。とはいえ、相手には関係のないことであり】
【――ただ、続く相手の言葉に。またぱちくり瞬くのだから、ずいぶんと表情が変わりやすいし、分かりやすい。行き過ぎている。自分もそう思う。――それだけで、】
【彼女自身もまた能力者なのだと伝えるのだろうか。――ならば、やはり、黒幕側ではない? 疑る気持ちはそれでも薄皮一枚、内側へ潜めて】
【だから続く言葉は何か牽制としての意味合いを持っているのかもしれなかった。それでいて、しばらくとんと名前を聞かぬ組織の名前で、あるなら?】

――そう、かな、……そう、かも。自分探しの旅、……、――――うん、そう、かな。……ぜんぶ、急に、……嫌になって。
だけどね、――、何か、は、見つかったの。でも……、そんな"わたし"は、きっと、みんな、嫌いだから。……。見つからない方が、良かったのかも。

【「わたし以外のみんなにとっては」】

【――――ひどく自嘲めく声、なにか嘲るように/自分をばかにするみたいに笑うなら、その吐息はきっと白く立ち昇る】
【数秒の考えの後に、少女は相手の言葉を肯定していた。自分を探しの旅に出て、見つけたものは、誰からも歓迎されぬ自分であったのだ、と、】
【しかしそれでいて彼女自身は"そんな"自分に納得しているのだと。――だからひどく悲しげでもあった、から】

………………。じゃあ、電池だけ、もらうね。見るのは、後で……。……。苦手なひと……。学校の、先生、とか?

【――だから相手の言葉に甘えることにする。それでも気が向いたときにすぐにみられるように、電池はもらっていく、なんて】
【続く呟きは、「わたし、学校って、行ったことなくって……」――なんて、】
433 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/09(日) 23:34:26.54 ID:qz00o0On0
>>432

えっ、UTってあの?―――これは、なんというかあの、色々と失礼を重ねてしまいまして。
少し前まで何度も世界を救われた組織のメンバーの方だったとは。

最近は名前を聞かなくなりましたが、それでいいんだと思います。
ずっと誰かに傷つく役回りを押し付けるのは良くないですし、本来ならば警察などがもっとしっかりしていれば…

だから貴女達が守った世界を少しでも良くできるように俺も頑張ります…!


【UTという名前を聞いて、一度目を見開いてから一度深々と頭を下げて非礼を詫びる。】
【そして相手の「遠くへ行っていた」という言葉と合わせてどこか勝手に解釈し、なぜか勝手にやる気になる。】
【本当に色々と無知な子供のようであった。世界の裏でどんな事が起きているのかあまり知らないような―――。】


貴女はもう少し休まれてもいいんですよ、今まで素晴らしい事をされてきたんですから
―――ええと、そんな事はないと思いますけど………貴女が見つけた答えならみんなきっとわかってくれるのでは?

なんか知ったような口ばかりで申し訳にですが、貴女を思う人はたくさんいると思いますよ。
俺も会ってまだ少しですけど貴女の力になりたいと思いましたから。まぁ俺なんかができる事は少ないですが

だから―――そんな顔はしないでください。もし誰かに拒絶されても俺が貴女と貴女の見つけたものをを守りますよ。


【「だから貴女のしたいようにしてください!」と湿っぽくなってきた雰囲気を大きくした声量で誤魔化す。】
【非常に不器用であまり本質を分かっていないようであったが、相手を思いやる気持ちだけは本当のようだった。】

【「今からでも学校遅くないですよ!一緒に夜間とか探しますか!あとバッテリーはごともう差し上げますよ!」】

【そして勢い余ってとばかりに続けざまに言葉を紡ぐ、非常に暑苦しい。鬱陶しいと感じてもおかしくない】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/09(日) 23:52:52.01 ID:GAwwW8v+0
>>433

――――――――あっ、いや……、えと……、……――あの、えっと……、その、でも、わたし、お料理作る、だけで、……、その、
"みんな"みたいなことは、しなくて……。お料理を作るのだって、わたし、ずっと、居なくて――。だから、

――"そういうの"は、セリーナや、他のみんなに言ってあげてほしいの、――――――ね。

【相手が深々と頭を下げるなら、彼女はひどく狼狽えたように。曖昧な位置でまごつく両手は、どうにもさっきの相手の写しのような。――やがて指先は曖昧に垂れ】
【――自分はどこまでいっても給仕なのだと。お仕事なんてお料理を作ること。以上。あとはまあ、お掃除をしたりも、するけれど――みんなのように戦うわけじゃなく】
【だからそんな言葉を貰うとしたら自分ではなく他のひとなのだと。――ただ一つ相手が知ってさえいれば、"UTの給仕"と言えば、】
【UTの店舗を使って月に二週間ほど、孤児や何らかの理由でまっとうな食事にありつけぬ子供たちに対して無償で食事を振る舞う慈善事業、"たんぽぽ"の発案者であり、】
【ただし"たんぽぽ"については、ごく直近のニュースを騒がせた名前でもあった。集団食中毒を出したのだと言う。そしてその時に、発案者たる少女は長く留守の最中であった】

そうだったとしても、……わたし、ずっと、居なかったの。半年くらい、かな、……。もう全部、嫌になって。何もかも、嫌になって。……。だから、
――だから、駄目だよ。ほんとは、そんな風にしたらいけなかったの。……。でも、嫌になっちゃった。……。疲れていたのかも、しれない、けど――。
――――ううん、そんなこと、あんまり、ないみたい。だけどね、――分かってたんだ、綺麗じゃないわたしなんて誰も要らないって。でも、ちょっとだけ、

ほんのちょっとだけ、期待してたの、かな、――ばかみたいに、

【ふらふら首を揺らす仕草。自分のしたことがどれだけ素晴らしいのだと誰かが言ってくれるのだとしても、きっと彼女は上手に受け止められない自分を分かっているし、】
【行方をくらましていたことにどうしようもない罪悪感を抱いてもいるらしい。かといって、今思うに、回避できる道筋はなかったのだとも、きっと、理解している】
【――どうあれ現状として、相手の言うような状況にはなっていないらしいのだ。夜空を仰ぐのなら、――さっきより雲が増えていた。かすかに喉が震える、刹那に】

――――――――ふふっ。ありがとう。……学校だって、小学校から、行ったことないし。バッテリーは、……高いやつ、でしょ?

【その声量が、たとえ何か湿っぽさを誤魔化すためだったのだとしても。少女には何かしらの効果があったらしかった。へに、と、脱力した笑み】
【そんな最初っからでも教えてもらえるのかな。小さな呟き。――バッテリーは高いやつでしょ、って、だから、今借りられたら、それで充分なんだって、】
【――鬱陶しいとは、思っていないらしかった。それよりむしろどこか羨むような目すらしていた。――――自分にはないものだから】
435 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/10(月) 00:15:57.02 ID:x/0bf2rq0
>>434

それでも凄い事じゃないですか、おいしい料理を作って誰かを癒すのは戦うより大事な時もあります。
貴女がいたから。UTの皆さんもつらい戦いを乗り越えてきたって事もあるはずです。

分かりました、貴女と貴女の大切な仲間にいつかきっと胸を張れるような自分になったらお礼を言いに…

―――そういえば、まだお名前聞いてませんでしたね。俺は真諦院 正義(しんたいいん せいぎ)です。


【真諦院は相手が狼狽しても首を横に振って、そして微笑んでから相手を肯定する。】
【そしてUTの給仕、それからつながる「たんぽぽ」についてニュースで見聞きはしていたが】
【さすがに何か大きな事情があるのだと察したのか、話題には出さない。そうして】
【話題を変えるように改めて自分の名前を名乗った―――。】

俺も色々と重なって嫌になって、自暴自棄になった時はありました。それも最近です。
貴女の抱える悩みと比較するのはおこがましいかもしれないけど………

でもある人と出会って、元気づけてもらって、それから前向きにやっていこうって
その人みたいに隣で困ってる人、悩んでる人の力に少しでもなれればって思えるようになりました。

―――だから、俺の助けじゃダメでしょうか?貴女が抱える問題は分からないけど少しでも一緒に考えるぐらいはできます。
良かったら友達になりましょう。俺は絶対に最後まで貴女を守りますから………


【相手の悩みの深層は分からない、事実それは真諦院が想定するレベルをはるかに上回っている事態なのだから】
【だが幸か不幸か、何も知らない真諦院にとって相手は尊敬する正義の先輩であり、寄り添うべき隣人だった】
【本当に勢いで言っているだけだが、相手をじっと見つめる。覚悟だけは本物のようだった。】

いえ、まだまだ間に合いますよ。何か勉強したい事とかありますか?―――料理とか?
ええ………今月の生活費を削って買ったものですが………また電池がきれて機会を失ってもあれですし
―――じゃあしばらくお貸しするって事でどうでしょうか?色々と決心がついて見れたら返却してください
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/10(月) 00:35:48.21 ID:1VxOogIp0
>>435

【――――いくらか言葉に詰まるような間があった。色違いの眼をなんとも瞬かせて、なにか言葉を探すようにあちらへ、こちらへ、「あ」とか「う」とか小さな呻き】
【否定しようとしながら、けれど否定するのは失礼だと分かりながら、かといって受け入れるには気恥ずかしいような、だけれどまったくおんなじ言葉、たとえば、】
【たとえば、――、もう長らく会えていない"リーダー"に言われてしまったなら、その瞬間に子供みたいに泣いてしまいそうな。辛うじて耐えられているような、複雑な】

……――、……鈴音。白神、鈴音、……、白い神様の、鈴の、音って、書いて――――。

【しらかみりんね。――相手も漢字を使う名前であるのなら、字面も添えて。ふわふわのスカートの布地の上、指先で、記してみる】
【なにも痕は残りやしないけど、きっと相手にも分かるだろうか。――ごく何か複雑な顔をしていた。ゆえにこそ、おっきな声で言い切れる相手に、時々押し負けるんだと伝えて】
【――相手の気遣いにも気づいているのかもしれなかった。そのうえで何にも言えないのは、やっぱり、長い間、"逃げ"ていたからに、違いなく】

――――――――。

【――――――――ぱちり、瞬き。驚いたかんばせが、けど、やがて柔らかく解けるのに、時間はあまり、かからなくって、】
【ふらっと足を揺らす仕草があった。二人の距離はごく友人同士のような近さだった。そうして向ける表情も、きっと、そんな色合いによく似ていて】
【だけれど少女はいっとき返事をしなかった。足をふらふら揺らして、勉強したいことについては「ぜんぶ」と答える。「お料理も」なんて、あどけなく笑い】
【「算数も国語も全部やりたいの。普通の子が教わること、ぜんぶ」――――――――、なら彼女は"普通の子"でなかったと伝えるには十分で、】

…………わたし、ね、今まで我慢してたことがあったの。それをね、もう、我慢しないって、決めたの。嫌なこと、……嫌だって言うし、そういうの、"する"って。
――わたしが。わたしがね、ここで我慢したら、終わるんだよ。こんなこと。わたしが我慢して、嫌だったこと、誰にも言わないで。そしたら、終わり。――――だけど。

わたし、もう、イイコなんてやめるって決めちゃった。だからみんなに喧嘩売ったの。……だから、わたしと友達になったら、一緒に、怒られちゃうかもしれないよ。

それに、わたし、弱虫だから――、そんな風に借りたら、もしかしたら、返せないかも。

【ふらりと揺らした足の仕草で、高いかかとが石畳を転がった。黒板に爪を立てる瞬間の躊躇いに似る温度感、少しだけ居心地の悪いような沈黙を満たしたら】
【やがて少女はそんな風に言うのだろう。限りなく現実を誤魔化す言葉でもあった。それどころではなかった。だけど、――きっと、そんなに、間違いではない言葉】
【友達になったら一緒に怒られるかもしれない、も、もしかしたら返せないかもしれない、も、本当だった。まして後者については、――"返す自分だって居なくなるかもしれない"】

【――――困ったように笑っていた。勢いから来るものであっても覚悟が本当であるなら。だけれどその覚悟が本当であればあるだけ、自分の存在は相手を傷つけてしまうから】
437 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/10(月) 00:55:47.63 ID:x/0bf2rq0
>>436

―――鈴音。いい名前ですね。なんというか名は体を表すって本当なんだなって思いました。
じゃあ鈴音さんって呼んでもいいですか?俺の事も正義って呼び捨てでいいので。

全部≠ナすか、よし分かりました!じゃあ俺の使ってた教科書とかを今度持ってきますよ
それでまずは俺と一緒に色々見てみましょう、そして中でも興味が出たものをもっと調べていきましょう。
そしていつかは―――学校、入りましょうよ。


【「大船にのったつもりでいてください!」と無い胸を張りながらにっこりと笑顔を作る。】
【尤も真諦院の得意科目は体育であるが、それ以外もそれなりには優秀なのである程度は教えられるだろう。】
【「逆に料理は教えてくださいね」とどこか恥ずかしそうに笑いかける。】


うん。我慢しなくていいですよ、だって今まではずっと我慢してきたんでしょ?
ならそれを一度ぶちまけてしまうのも、選択としてはありだと思いますよきっと。
―――喧嘩、ですか。

鈴音さんはきっと優しい人だと思います。けどみんなと喧嘩しないといけないと言うのなら
俺は―――一緒に怒られますよ。そうした方がきっと後で¥ホい話にできるんじゃないですか?

だから―――黙っていなくなったりはしないでくださいね。


【一瞬、とても悲しそうな顔をしながらもそれでも真諦院は一緒に怒られると決めた。】
【それはきっと事の本質を知っても変わらない。何かより良い方法は探すかもしれないが】
【もはや決めた事を覆すような事はしない。そういう性格だった―――「大丈夫!」】

【何に対してなのかは分からないが、最後にそう言うと右手の親指を立てて笑いながらサムズアップした。】
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/10(月) 01:19:19.69 ID:1VxOogIp0
>>437

【「――――――――わたしも、呼び捨てでいいよ」】
【はにかむような声で彼女は答えるのだろう。とはいえ無理にとは決して言わないのだけど。――それになんだか、どこか、気恥ずかしい気がして】

え、――、ほんと? ……でも、学校とか、忙しいんじゃ、……、それに、わたし、大人――なのに。年下の子、に、――そんな。
――――えう、……――、ぁ。……。えと――、――、……。…………うん、

【一瞬ぱぁと表情が輝いたように見えるのは、きっと、気のせいではないんだろう。学校で使うような教科書だなんて、ほんとに、見たことなくって】
【近頃はインターネットのオークションでとか言う手もあるらしいのだけど。彼女はどうにもそのあたりには不慣れだから。――だから、嬉しい、って、目が煌めき】
【かといって大人である自分が、成人もしていない相手に小学校の勉強を教えてもらうのは恥ずかしいのかもしれなかった。それとも、或いは、純粋に申し訳ないというような】
【それでも、――最終的には押し切られる形で、彼女は頷くのだろう。であれば、いつかそんなこともあるのかもしれない、世界が終わらなくて、そして、彼女が、生きているなら】

【――――お料理を教えることについても、頷くんだろう。得意なことなんてそれくらいだから】

……本当はね、喧嘩なんてものじゃないの。もっと、非道いの。非道くて。わがままで。……。だから、みんなに、嫌いだって言われても、仕方ない。
分かってるの、……分かってるんだよ。だけど。……だけど、ね、我慢したまま、そのまま、――納得できないまま、いるの、絶対、嫌で。

………………――わたしなんかね、優しくないよ。

【――だって納得できない世界で生きるくらいなら、世界ごと滅んでしまえって思ってしまった。自分だけ死ぬなんて嫌だった。ある意味では無理心中に似ていた】
【少女が歯を食いしばってでも"我慢"すれば、何も変わらずに世界は流れてゆく。我慢しないと決めてなお、世界はこんなにも変わらずに流れてゆくのに】
【ふらふらと首を揺らす。優しくなんてない。――――だから、】

…………貴女の方が、……正義の方が、きっと、うんと、優しい子だね。羨ましいの、……わたし、ちっとも、優しい子じゃ、ないから。

【一緒に怒られてくれるって言葉も。黙って居なくなったりしないでなんて言葉も。――大丈夫って言葉と、元気のいいサムズアップも】
【困ったみたいな顔をする。それでいてどこか泣きそうな顔だった。だのにどこかで嬉しいような顔をしていた。ならば続く言葉は限りない本音であるのだから】
439 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/10(月) 01:23:53.01 ID:x/0bf2rq0
//すみません鈴音さんの方、ちょっと明日早いので本日はここまででもよろしいでしょうか?
//明日も遅くなりそうですが返信はしたいと思いますので!
440 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/11(火) 00:51:48.72 ID:KC1mAzj00
>>438

じ、じゃあ鈴音≠チて呼ばせてもらいますね…。
いえいえ、俺が貴女の力になりたいから申し出てる話ですし全然気にしないでください。

―――だから、約束≠ナすよ?

【微笑みながら真諦院は念を押す、それはまるで鈴音が背負っている物の大きさを感じ取ったかのようで】
【それでいて純粋にそうしたいという強い意志も感じられた。だから対等に約束≠オた。あくまで口約束だが】

【それでも、言葉にすることに何かしらの意味があると願っているから―――。】


そう………なんですか、―――でも俺ももう貴女を守ると決めたので。
だけどそれが鈴音≠ノとって良くない事だと感じたらもしかしたら話合わせてもらうかもしれません。
けど、鈴音を守る事だけは絶対に約束します。絶対に………。

だからもう少し自分を大切に思ってください。俺はそうじゃないと悲しい気持ちになります。


【きっと彼女は他者に対しての慈しみの心があると思ったから、だからそう言った。】
【出会ったばかりでどうすればいいのかは分からないけれど、きっと貴女は自分で自分を苦しめているような気がしたから。】
【だから何度だって言った「大丈夫」だと。】

もし本当にそう思うなら―――優しく≠ネりたいのなら
これも学校と同じですよ、今からでも全然遅くない。いつからだって人は何かを始められますよ。


//す、すみません遅くなりました…そしてヘロヘロなので次の返信はまた明日になります。申し訳ないです…
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/11(火) 00:54:44.04 ID:rw7ECONu0
>>440
/はい了解しました!昨日は本スレの方に気づくの遅くなってしまってすみませんでした……。
/この後お返ししておきます、おつかれさまですっ
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/11(火) 17:46:29.11 ID:rw7ECONu0
>>440

――――うん、約束、……、約束。

【なれば二人交わす約束にはいくらかの物悲しさが孕まれているのかもしれなかった。少女は何か叶わぬ誓いを立てているような目をどこかしていたし、】
【あるいは相手の前向きさが眩しくて目を逸らすみたいに、目を細めてもいた。だのに確かであるのは、彼女はそれでもどこか嬉しそう、――であり】
【押し切られたから嫌々契ったという風では全くなかったのだ。――だって、そうじゃないと、続く仕草すら説明できないのだから】

【――そうっと小指を伸ばしてみる。何にも証拠の残らぬ口約束ですら白い吐息で煌めくのだから、二人の指先までも絡めるのなら、もう少し、世界に確度を感じられる気がして】

【もしその意味が伝わって、そう契るのなら、少女は気弱そうに笑うだろうか。それでもひどく嬉しそうに眦を綻ばせて】

……………………変なの。わたしたち、さっき会ったばっかりなの。そんなわたしのこと、気にしなくっても、貴女の人生、なにもかわらなくって。
……んーん、むしろ、きっと、良くなるよ。――、わたしを守るなんて言ったせいで、――うんと、悪い人生になるかも、しれないよ?

わたし、――自分のこと、大切に、してるよ。いまは。……ヤなこと、ヤだって言うし、我慢だってしないの、――やめちゃったの。
それでね、夜中に、ハンバーガー作って食べちゃうし、――――、……。正義は、ほんとに、優しいね。……。

【だのに、続く言葉は苦笑を添えて告げられる、ほんのこれっぽちの邂逅の間にそう決めてしまって、それを貫こうとする、相手の様子に】
【やっぱり羨ましいし眩しいし嬉しい反面で、――それでもやはりどこかに褪めた色合い、宿してしまうなら。わたしのことなんて気にしなくってもいいんだよ、なんて、】
【約束までしたくせに今更だった。自分と関わることで相手の人生は悪くなるかもしれない。今となってはそういうたぐいの縁起の悪さを自分は持つのだと】
【――それでもいいって言ってくれる何かを求めてもいた。それでも、だからといって、もう遅いって言う諦念も宿していた。自分を大切にしてほしい、と言われたところで】
【そうしていると言ったところで、本当のところで正しく"自分を大切に思う"方法だなんて、知らない/知っていたところで理解していない、みたいな――――】

そう、かな――。――だって、わたし、悪い子だよ? みんなが思うような、いい子なんかじゃないよ。――、ほんとに、そうなの。
――たんぽぽを始めたのだって、優しかったからじゃないの。……わたしもね、むかし、お家がなくて。お母さんもお父さんも、死んじゃって。……路地裏に棲んでて。
ずうっとね、思っていたの。どうして誰も助けてくれないんだろうって。――――――わたしは、そのときの"私"に、何か、してあげたくて……。

【いつだって何か始められるって信じるには、少女はいくらも後ろ向き過ぎた。――何年か続けてきた"たんぽぽ"ですら、気高い理想なんてものは、一ツもなく】
【なにせ自分の家の亡い子だったから。もう十何年も前になるいつかの、今日みたいに寒い夜に、震えて春を待っていた自分に、手を差し伸べたかったから】

そのあとに、――いろいろなことがあって。助けてくれたひとも居たし、きっかけになる言葉をくれたひとも居たし、……やっていいよって、言ってくれた、ひとも居て。
だから、してるの。……わたしの、わがまま。"あの子"たちがご飯を食べているのを見ると、わたしの中の"私"も喜ぶ気がした、……、あの子たちが、生きているの、見ていたら。
なにか……、わたしのなかの、"だれか"の、気が済む気がしたの。……。……それで、あの子たちが、いつか、大人になって、くれたら――。

【二十五歳だと名乗った少女は、、始めに相手が思ったように、齢十六ほどにしか見えない子供であった。慣れてるって言って笑った唇は、何か、諦めに浸された色をしていた】
【――なら、彼女は大人になれないのかもしれなかった。もう二度とこのまま変われないのかもしれなかった。だけれどそれはあまりに"おかしな"出来事であり、】
【――――ただ、こんな世界であるのなら、ありうることなのかもしれなかった/そしてきっとありうることなのだった。だとしても、彼女が直截にそうだと言ったわけでは、ないのだけれど】
443 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/12(水) 00:32:41.11 ID:PGnimlnA0
>>442

あ、なんか懐かしいですね―――じゃあ。


【「ゆーびきりげーんまん」】
【それこそ子供のように頬を緩ませながら正義は差し出された小指に自分の指を絡ませる。】
【そしてテンポよく言葉を紡いで、ゆらゆらと指を揺らす。その間だけは世界は静止しているようだった。】
【しばらくすればそのまま小指だけでなく手全体を握手のように絡ませて、笑う】

いいえ、ここで貴女と出会ってそれでいて貴女に向き合わなければきっと後悔する。
だから………ありがとう=Bこの先に何があってもきっと良かったと言えると思います。
―――こうして鈴音≠ニ出会えたから。


って、夜中にハンバーガー食べたら次の日胃がもたれません?


【そういうと、握手していない方の手を口に当ててクスクスと笑う。】
【色々と気取っているようにも見えるがこうしてみれば年相応の少女のようであった。】
【それでいて一度結ばれた縁は必ず守るというのが正義の生き方でもあるようだった。】

【特に鈴音≠ヘどこか寂しそうだったから―――少し前までの自分を、今でも心の奥にある自分と似ているようで】

――――――そう、か。
じゃあやっぱり鈴音≠ヘ優しい人ですね。痛み≠知っていて、他者にそれを味合わせたくないから
だから手を差し伸べたんですよね?ならそれは優しい事だと、俺は思いますけれど。

………また、やりませんか?俺も手伝いますよ。特にこれからは寒くなる時期ですし。
例えばこの公園で炊き出しとか、暖かいごはんが欲しい人はきっといますよ。

【「なんて、いきなり色々欲張りすぎですよね」と苦笑しながら少し顔を俯く。】
【鈴音の話を聞いて、自分の無力さ、相手の抱える問題の大きさを感じ気持ちが後ろに向きそうになる。】
【けれどそれはもうしない事にしたから―――だからそれでも正義は微笑んだ、相手の手を一層握りしめながら。】

【そして相手の手を取ったまま立ち上がり、鈴音もそのまま立ち上がらせようとするだろう。】

//本日も遅くなりました…!
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/12(水) 00:56:19.10 ID:mchj2yR90
>>443

【ごく懐かしい音階。小さい頃に母としたような、柔らかな声音にて、二人は契るのだろうか。ふたり小さな声で歌って、――それから、】
【その両手をぎゅうっと握手の要領で包み込まれるなら、少女はぱちくりと目を丸くする。――少し/結構/それなりに冷えているらしかった、寒そうなのは、嘘でなく】
【それでもどこか楽しげで、寒いから帰らなくちゃって言い出さないのは、――きっと相手と出会ったからなのだと伝えるのだろうか、柔らかな雰囲気がそれを後押しするよう】

【――だから、繋がれた手を、やがて少女もきゅうっと握り返すのだろう。そんなに力強くはなくて。けれど、剥がれてしまいようにか弱くも、なくて】

やっぱり、――――――変なの。お回りさんになりたいひとって、みんな、そうなの――? ……、わたし、最近ね、警察って、なんだか嫌なことばかりで……。
……、あ、とね、悪い事をしたわけじゃなくって。その、なんていうか、――……。――いろいろと。……だから、ごめんね、さっきの、……。

"そういう"警察のひとなのかなって、ちょっとだけ、思っちゃったんだ。……。――ごめんなさい。

【ならば、やがて伝える言葉は、あるいは償いにも似るのかもしれなかった。最初に、相手の名乗りに対して珍妙な顔をしたのは、それが理由だったのだ、と、】
【本当であれば伝えるつもりがなかった言葉なのだと思わせた。それでも伝えることにしたのは、きっと、相手への償いで、そうして、信用の証、――のつもりで】
【けれどひどい話でもあった。相手がきっと目指してきた、今も目指している、なにかを。少女は疑っていたのだと、まっすぐに信用できないのだと、伝えるのならば】

【――ほんの少しだけ視線を下げていた。気分を損ねるかもしれないって分かっていた。それでも、――、それでも、それが見せるべき誠意であるかのよう】
【(夜中にハンバーガーを食べることで胃がもたれるんじゃないかって言葉にはよく分からない顔をしてもいた。胃もたれなんてものは無縁なのかもしれない、なんて、余談)】

――違うの、違うの……、そんなに、綺麗な気持ちじゃ、なくって。……。……違うの。私が言ってもらいたかったみたいに、「おいで」って言って、
私がしてもらいたかったみたいに、暖かいお部屋で、ご飯を作ってもらって……。私がしてほしかったみたいに。私が……。わたしは、私のためにしか、してないのに、
みんなが思うみたいにいい子じゃないのに……………………。

【ずり、と、小さな音。お行儀悪くも、彼女が足を座っているところに持ち上げた音だった。さながら体育座りのように、身体を、ちぢ込めようとするなら】

…………駄目だよ。今、わたしがやったら、いろんなひとに、迷惑をかけちゃう、……。わたしが居ない間のことだったからって、わたし関係ないですって、言えないもの、
……――――――っ、あ、

【視線をうんと下げてしまう。少女の顔と名前と件の花の名前が合致している人間はきっとごく多かった。そしてその名前に、食中毒という単語が紐づいている人間も、きっと】
【ましてや、まだ最近過ぎる出来事だった。だから、なんにも関係ない場所で、お店が使えないからって、そういうことをするわけには、――、(だけど、きっと、ほんとは、)】
【なにか諦めようと努めるように笑って少女は顔を伏せる。そうしてぎゅうっと体育座りを完成させようとした、瞬間なのだろう。ぐいと腕を惹かれるのなら、】

【――――目を真ん丸にして、少女もつられて立ち上がる。百六十センチの身長に靴の底を足すのなら、彼女の身長も、ほぼ百七十に近しいほどあるけれど】

………………――――――正義だって、警察のひと、怒られちゃうよ。……おまわりさん、なれなくなっちゃうかも、しれないよ。

【少女にしては大きい背丈の癖に、彼女はずうっと地面ばかり見て生きてきたに違いなかった。握りしめられた手は、気づけば、相手の体温に近しい暖かさになって、いたから】

/わーごめんなさい!今度はこちらが返せて次で限界かもしれないです……
445 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/12(水) 01:50:12.60 ID:PGnimlnA0
>>444

う〜ん、どうなんですかね。でも少なくても俺のお父様は素晴らしい警察官でしたよ
―――そうなんですか、確かに警察と言っても自らが罪を犯す人はいますし全てが健全ではないかもしれません

だからこそ俺は警察を目指すんです、そしていつかは警視総監≠ノなって変えて見せますよ組織を


【意外にも、正義は警察についてあまり良い印象を持たない鈴音をすんなりと受け入れた。】
【純粋なようだがある程度現実を理解はしているようだった。だからこそ夢を持ってそれを実現させるために】
【前を向こうとしているのかもしれなかった―――だから少し申し訳なさそうな、悲しそうな眼をしながら相手を見つめる。】
【その奥にはかなり強い意志が秘められているようにも思えた。】

分かりました。それならそれで良いと思います。だけど
それによって救われた人もきっとたくさんいたという事だけは忘れないでください。
そしてこれからも貴女の助けを、存在を必要としている人もきっといるはずですよ。

―――大丈夫、俺が守りますから。鈴音の事を。

【そしてグイっと相手を立ち上がらせれば、目線は大体同じくらいだ。「意外と大きいんですね」と笑う。】
【―――一歩、一歩と後退していく。次第に結んだ手もギリギリになりそしていつかは解ける。】
【二人の間には1歩分の距離が空いた。だがそれは大きな距離のようにも思えた。】

本当に正しい事≠ヘきっと警察だからとか、力を持っているとか、変身できるからとか
そうじゃないと思います。誰かを助けたいという気持ちこそが正義≠ネんだと―――だから

一歩前に進める時がきたら声をかけてください。一緒にまたはじめましょうこれからのたんぽぽ≠

【「あ、勿論、警察官にはなりますからね!」と最後に取ってつけたように言うと恥ずかしそうに笑う】
【強制はしなかった、ただ待つのだろうずっと。その時が来るまで。】

【「とりあえず次は学校の勉強をしなきゃですね、都合が良い時にここに連絡ください」】
【そう言うとスーツのポケットから小さいメモ帳とペンを取り出すと自分の連絡先を書き綴る】

【それを相手に差し出して、次の約束へとつなげようとする。受け取ってしまえばきっとこいつはしつこい。】

//了解です!いつも来るの遅くてすみません…まったり宜しくお願いしますね!

446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/12(水) 01:54:25.37 ID:mchj2yR90
>>445
/ごめんなさい、お返事確認はしたのですが、こちらのお返事は明日に引き継がせてくださいっ
/もしかしたら朝にお返しできるかもですが、おそらくは夜のお返しになります、お待たせしてしまう形になってしまってすみませんっ
/今日のところはひとまずおつかれさまでした……
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/12(水) 23:01:30.08 ID:nzuhPZQm0
>>445

【――相手の言葉に、少女はぱちりを眼を瞬かせるのだろう。そうしてぎゅんとテンションが下がるのだから、ずいぶんと分かりやすかった】
【きっと相手にとってその父親は誇りなのだろうと伝わるから、――。ましてや相手が警察を目指す理由もそれによるのだと知れば、余計に、肩を落として】

――――そう、なんだ、えと、……ごめん、なさい。……。……あの、

【なれば少女はいくらも気まずくなってしまったみたいに視線を落とすし少しの間落としているのだろう、――、――そんな沈黙のあと、何か、決心がついたかのよう】
【少女は視線を上げる、そうして相手を見つめて、「――――曽根上ミチカってひとには、気を付けて」。ぽつ、と、ごく小さな声に告げるのは、なにか、忠告であるのか】
【おそらくその人物が彼女にとって怖い警察の人間であるのだろうと思わせたし、それも、本当は伝えるつもりではなかったのだろう。そんな顔を、していたのだだから】

そうだとしても、……――わたしは、したいこと、しただけで。本当に"そう"してほしかったのは、ずっと昔の、わたしで……。
みんなが褒めてくれるような立派な志なんてなくって。――みんなが裏切られたって思ってるわたしのほうが、ずっと、うんと、本当の、わたしで……。
――だけど、だけど、ね、……。少しだけ、思うの、……その。いつか。――――いつか、ね、もし、誰かが、わたしみたいなこと、初めてくれたら、

お花の種、風でどこまでも飛んでいくみたいに、――、そうしたら、それは、きっと、すごく、嬉しくて。……――!
――――どんな悪いひとだって、まずはご飯からだって教えてくれたひとが居たの。だから……、わたし一人だけのわがままじゃないってちょっとだけ思えたの。

だから、……、だから、他のひとが、誰かが、そうやって言ってくれたら、わたし、すごく、――――――っ、

【だから、言葉の始めはごく重たい声をしていた。熱を出した日に母親に家じゅうの毛布を掛けられるみたいに重たすぎる気持ちにて発せられる声であるなら、】
【やっぱりこれは自分のための行為であると、ましてやもう過ぎ去った過去の救われたかった自分に対する救いなのだと。そんなきらきらした綺麗な気持ちから出はしないのだと、】
【――――けれどいつか声はわずかなきらめきを帯びていた、自分のしていたこと、わがままであっても、正しいなら、意味があるなら、何かになるなら、】
【そうしてまたどこかで誰かがあの子たちを助けようとしてくれるなら。――そしたら、だって、それも、彼女にとっては、嬉しいことであるのだろうから、】
【揃う視線の高さ。守るとまっすぐに言い切られてしまえば、少女は目を真ん丸にするのだろう。――――――、】

………………――――――うれしい、ありがとう。

【誰より早く綻んだ桜のひとひらみたいにはにかむのだろうか、周りを見渡そうと一人ぼっちの不安を宿して、それでも、春を感じたから綻んだ、喜びは隠しきれなくて】
【――だからきっとなれるよなんてはにかみ囁くのは神様からの祝福であるのに違いなかった。そうだと明かしていなくても。たとえ人間だったとしても、同じこと、願うと思う】

っ、あ、待って、わたしの、……。……わたしの、見ないと、わかんな――――。

【やがて渡される連絡先に、彼女はいくらか狼狽えた顔をする。おそらくは自分のも教えようとして、――、そのくせ、確かめないと分からないらしい】
【そうして幸いにも携帯電話には起動に十分なだけの電池が溜まっていた。最新機種様様って感じ。だから、あとは少女が電源を入れるなら、きっと立ち上がる】
【――ちょっと待ってね、なんて、小さく呟いて。指先は電源ボタンを長押しするんだろう。やがて出て来るロゴはありふれた会社のもの。起動時のバイブレーション。それから、】

/たいへんおまたせしました!
448 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/14(金) 01:59:52.38 ID:Wo6YcSJd0
>>447

えっ、ああいえ良いんですよ!気にしないでください。
さっきも言いましたけど警察の中に良くない部分だってあるのは俺も知ってますし
鈴音にどんな事があったのか分からないですけど、少しでも印象が変わるように俺が頑張らないとですね。

【そう言うとグッと拳を胸の高さに上げて笑う。真諦院がどこまで警察の闇≠知っているのかは分からない】
【ただ人間の組織である以上はどこかしらで腐敗は起こるし、場合によっては良くない印象を与えてしまう事も理解していた。】
【だからこそ、警察の人間として鈴音に少しでも認めて貰えばと、そう思った。】

【「―――曽根上ミチカ=cですか、分かりました。」何を分かっているのか分からないがそう答えた。】


人間みんなそんなものですよ、特に今の世の中みんなが何かに追われて生きている。
だからこそ俺はそんな中で人を助けて、そして笑顔になってほしい。―――だから。

―――始めますよ、俺が。
勿論適当にはできませんからしっかりと準備をしてからですけど。近いうちに必ず。


【「だから料理ちゃんと教えてくださいよ?」と少し悪戯っぽい表情で笑いかける。】
【鈴音がはにかめばそれがとても幸福な事だと、そう言わんばかりに自分もさらに笑った。】
【神でも人でも―――貴女がが笑顔になったから。】


えっあ、携帯つけちゃっていいんですかっ!?


【あれだけ躊躇していたのに、そんな思いが頭をよぎり驚いた表情と共に膠着する。】
【もしやいらぬことをしてしまったかと不安が募っていく、電源が立ち上がるのがひどく長い時間に感じた。】


//とりあえず返信だけしておきます!また明日以降お手すきのタイミングで大丈夫です〜



449 : ◆S6ROLCWdjI [sage saga]:2018/12/14(金) 19:57:06.51 ID:d+FlfVTD0
【深夜:繁華街――から枝分かれして、けれどそう深く潜り込んでいかないうちにあるような】
【言ってしまえばだいぶ下品なネオンの立ち並ぶ通り。風俗店であるとか、その紹介所であるとか】
【そういうのばかり並ぶ道であるなら、「そういう」用途に使う宿屋さんだっていくらでもあって】
【ご休憩とご宿泊。ふたつのメニューが並べられた看板が、びかびかする電球に照らされていて、――】

――――――――〜〜〜〜、〜〜〜〜〜〜♪

【その出入り口からひとりだけ出てきた。本来ならふたりで出入りするようなその場所でひとりきりだと言うなら】
【一仕事終えた、「そういう」商売の人なんだろうとは思うだろうが。それに似合った顔とカラダをした女だった】
【――けれど何か、ひどく異質な部分が目立つのだ。機嫌のよさげな鼻歌は、流行曲のメロディーをなぞるのに】

【仕事終わりの商売女に似合う、安っぽいニオイがする黒髪ショートボブ、もみあげだけがやたら長くて銀色】
【そういう奇抜な髪型に目を瞑れる程度には、「残り香」があった。ホテル備え付けの低品質なシャンプーでは消せない】
【鉄錆と脂と、あとは何かしらの腥さ。ゴキゲンたっぷりにひょこひょこ揺れる髪先から零すように匂わせて】

【服装だって何だか妙だった。前をきっちり閉めて着込む、ファーが揺れるフード付きのモッズコート。そりゃあまあ、】
【この季節に着るなら何らおかしなものではないのだが――問題は下半身だった、長い裾から伸びる脚】
【まっしろい素肌を、爪先までまるまる晒していた。タイツやストッキングのたぐいはおろか、靴下も、靴すら履いてない】
【裸足でぺたぺたコンクリートの地面を踏み締めるなら、さぞかし寒かろうに。けれど震えのひとつも見せてない】
【吐く息ばっかり白いから、この世界は確実に冬になったってわからせるのに。防寒具の類はコートしかなさそうで】

……………………あ、今のお星さまカナ? んーん、よくわかんないや……ただの飛行機だったかもぉ。

【けれど浮かべる表情は限りなく楽しそうに笑んでいた。どこかあどけなさすら見せる顔立ち、しかし確実に処女の気配はなく】
【菫色の瞳が無遠慮な照明に照らされるのにはひどく慣れているようだった。あは、と笑い声を零すなら、白い息に変換され】
【それを突っ切るようにスキップ。したかと思えばぴたりと止まってまた天を仰いで――きゃはは、とまた笑って】
【およそ素面の人間がするような動作はしていなかった。酒か薬か、知らないけれど、何かしらに酔っているらしい】
【そう、きっと、何かしら。未だ髪先から零れ落ちていく異臭の源がきっとそうさせたのだと、思わせる程度には――】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/14(金) 22:52:29.93 ID:IOGAgNdA0
>>448

【――――――――――わたしは"曽根上ミチカ"に子供たちを人質に取られて脅されたのだと、言えたら、どれだけ楽だっただろうか】
【だけれど、言えぬ理由はあまりない気もした。だのにどうしてか憚られる気がした。どうして? ――相手を信じていないわけではないのに、なぜか】
【どこかで聞いているんじゃないか。――そんな風に思ってしまうのは、相手への不信/不審ではなくて。"曽根上ミチカ"への不信。信じられやしないのだから】

――――――――――――――、うん、がんばって、

【――だから少しだけ気弱そうに笑うのだ、相手のことを心底応援していた。応援しているのに、それでもどこか、なぜか、少しだけ、寂しいような、悲しいような、目をして】
【ならば彼女にとって"曽根上ミチカ"という存在がどれだけ恐怖であるのか伝えるのだろうか、――少なくとも、"よほど"の理由があったのだと言いたげな、顔をするから】

やっぱり、――凄いね、そんな風に、わたしも、思えたら……。――――――だって、わたし、いつも、自分のことに精一杯で。今だって……。……今だって。
今だって……――、わたしは、わたしのためのことばっかりで。なのにそれだってうまく行かなくて。うまく、出来なくて……。――みんなが、羨ましいの。

わたしは――わたしは、いろんなこと、終わらせないと、自分のこと、納得だって出来ないのに。みんなは……、……。

【(わたしを殺せばお終いなんだから)】

【俯いて見開いた目、だのに眉は目いっぱいに顰めるのなら、きっと、涙を堪えていた。色違いの眼差しをかすかに震わせて、だから、やっぱり、そう出来るのが羨ましい】
【そんな風にいい子でいられたら、そんな風にいい子で生まれられたなら。きっと全部良くなっていた、って、思ってしまいそうになる。無いものばかり羨んで生きて来たから】
【わたしにもそれがあったなら。わたしもそんな風に育っていたなら。――仮定ばっかり並べてしまう頭の中に嫌気がさして首を揺らすなら、ちら、と、何か、落ちて気がして、】

【――――は、と、上げた視線。やはり見開いたままの瞳が涙に潤んでいた。長い睫毛にごく小さな涙粒が実っていた。かすかな明かりにきらり煌めくなら、宝石より幽かでも】
【ほんの一瞬、瞬きより短い須臾に色濃い悲しみから驚きを経て、それから、それから。今日初めて見せるほどの喜びへ、朝日が照るより瞬間に、綻んで】

――――ほんと、に!? ほんとにっ……――、! ――――……っ、わたし、ね、わたしねっ、あのね、"たんぽぽ"、お願いしてた、ひとが、いて……。
――っヤサカさん、ていうの、それから、っ、夕月ちゃんと、つがるちゃんと、――それで、だから、だから、えっと、
お料理、――っ、なんでも、教える、わたしも、すごく上手じゃ、ないけど、――、

【かつん、と、小さな足音は。物理的にも、それから精神的にも、二人の距離を縮める音がするのかもしれなかった。ぱっと鮮やかな声、相手の両手を、挟むように捕まえようと】
【叶うのなら、顔の距離すらうんと近くなってしまうんだった。なら、紡がれる言葉はどうにも不明瞭で散らかっていた、曰く、彼女が留守の間、店を預かっていたひとたち】
【――急な春に花たちが慌てて着飾るみたいにわあわあ言っていた、――お料理についても教われそうだった。真っ白な頬に朱すら差す笑みを浮かべて、】

うん、いいの、今じゃないと、わたし、きっと、点けたくなくなっちゃうから……。――。

【だから相手がきっかけになったのだと。――それなら充電器はこのまま持って帰れそうなのだった。そうしてやがて元気に点る明かりを見下ろし、】
【――それでも彼女はいくつかの通知をそのまま消していた。だけれど、電源を入れられたなら、きっと後で見られるんだった。大丈夫だと思わせた。なら】
【――――少しの間の後、相手の連絡先へ、彼女の端末から着信があるのだろう。「こうすればいいよね」なんて。――口頭で伝えるより、きっと、分かりやすいから】

/大変おまたせしましたっ
451 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/15(土) 01:29:12.12 ID:eJd7gyhy0
>>450

【鈴音が悲しそうに笑えば、何かを察してか真諦院もどこか寂し気な瞳で答える。】
【少し気まずい間のような―――だが互いを思いあっての事であればそれほど苦でもない間だった。】

【涙をこらえるように眉を顰める姿を見れば、微笑みながら首をゆっくりと振る。】


いえ、俺だって自分のためにやってるんですよ。誰かが笑顔だと自分が嬉しいからやってるだけなんです。

―――ええ、俺は本気ですよ!だから今度その人たちの事も紹介してください。
鈴音の作る料理を教えてください。俺が出来ない事を貴女はたくさん知っているはずですから。

だから―――約束≠ナす。必ず。


【それは何度目の約束だろうか、まるでそれを重ねなければ不安なのだと言っているような】
【あるいは真諦院から見ると鈴音はそれほど儚げで掴んでおかないといけないと感じさせるのかもしれない。】

【捕まえられる両手と近づけられる顔に一瞬驚きながらも、それでも鈴音が笑顔になってくれるのならそれでよかった。】
【相手の紡ぐ断片、断片の言葉にうんうんと頷きながら自分もつい顔が笑顔になる。】


そうですか、でもこれでいつでも連絡が取れますね。
何かあったらすぐ連絡してください、すぐに駆け付けますし日ごろの雑談の話し相手ぐらいにもなりますよ。


【相手から着信のあったスマートフォンを片手で振りながらウィンクする。】
【こうして簡単に繋がれる世の中だからこそ良くない事も起こるけど、けどそれでも寂しさが少しでも和らぐなら】
【今のこのつながりを大切にしようと、寒い冬の夜に胸が熱くなる―――。】

【「冷えてきましたね、家まで送りますよ」と、白い息を吐き出しながら相手のオッドアイを見つめた。】


//こちらも安定の遅さで申し訳ありません。続きはまた明日になります…
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/15(土) 22:30:33.72 ID:Qn0REzc90
>>451

【わたしにとってはどうしようもない事柄を、なんともないって言いきれるひとたちが羨ましかった。そのひとたちによって、わたしも、"なんともなく"されてしまう】
【わたしがこんなにも悩んでいるのに、それをなんともないって、なんでもないって、言いきってしまえるようなひとたちが、わたしごと、どこかに蹴っ飛ばしてしまうから】
【そうやってお終いになる。だけどきっと世界はそんなふうに繰り返してきたんだと思う。――――。だから、】

――――――、

【――やはり瞠った眼差しからぽつり涙が一つ落ちて、それから、そのまま、一つ、頷く。どうすればいいのか分からなかった、どうしたらいいのかも分からなかった】
【迷子の子供より絶望的な目をしている、――のかもしれなかった。いつかそのひとたちのことを紹介するのも、料理を教えるのも約束する。ただ、】
【自分が誰かより何かを知っている/分かっているというのはまだよく理解できていない気もした。――ならば相手の言葉に甘える形にも似ていた、その前向きさがただずっと羨ましくて】
【年上なのになんて思ってしまう。年上なのにこんなに子供っぽくて。年上なのに何にもできないで。年上なのに。年上なのに。年上、なのに、】

【(ほんとに約束を果たせる気なんて、たぶん、ほとんど、していなくって、)】
【(だってきっとわたしは、)】

【だから、】

……うん、だけど、あんまり、いつもは、見ていないから……。――その、気づかなかったら、――ごめんなさい。普段あんまり、使わなくって。――。
――――……ううん、だいじょうぶ。ごめんね、――ありがとう。お家、ここから、結構遠いの。わたし、いつも、転移の魔術で、移動しているから。
送ってもらってたら、朝になっちゃうから。……。正義は、どこへ帰るの? 遠いなら、わたしが、送るよ――。――。

【だからせめて大人ぶるのかもしれなかった。家が遠いと言うのは半ば嘘で、けれど、普段魔術を移動手段として用いているのは本当で、だから】
【こちらこそ送っていくよ、なんて。少しだけ大人ぶった顔をしてみたところで、今宵はいくらも手遅れじみていた。ともすれば年下の貴女よりもずうと子供ぽい性質であり】
【だのにときどき憧れるように大人ぶる――さっきの涙は何か間違いだったみたいに、もう、隠してしまっていたから。送ってほしいと言うなら、彼女はきっと、本当に、】

/おまたせしましたっ
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2018/12/16(日) 09:59:18.78 ID:DaX2BYSiO
>>449

【ごみ箱のすぐ脇で、誰かが手足を投げ出して居る】
【骸のようだったそれが、風に流れる歌声にぴくりと頭をもたげて】

るせぇ……。こんな時間に歌ってるヤツぁ、誰だぁ……?

【目隠しに下げていたワークキャップをずらすと、もっさり伸びたアッシュグレーの髪が揺れて。その奥に濁ったアーモンドの目が覗く】
【軍払い下げのモッズコートだけではこの時期心許なく、思い出したようにくしゃみを1つ】
【寝ている間もしっかり抱えていた酒瓶をひとつ呷れば、透明な滴が唇から零れる。髭のない細い顎を一拭い】

よぉねぇちゃん、いま上がりかい。
あったかそうでいいなぁ

【上から下まで無遠慮な眼差しがじろじろと彼女を撫で上げ、片方の口角を釣り上げる】
【境遇か足元か、どちらを皮肉ったものだろう。かかか、と掠れた嗤いと共に】


//まだよろしければ……
//ただレスは短いものしか打てませんので、不都合あれば退きます
454 : ◆S6ROLCWdjI :2018/12/16(日) 12:54:37.31 ID:h0vU23Ry0
>>453
//いるにはいるのですがすみません、よりにもよって投下後に体調を崩してしまい……
//少しお時間いただけるなら必ずレス返しますが、ご都合いかがでしょうか。。
//文の長さについては全く問題ありません!
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2018/12/16(日) 13:35:20.18 ID:DaX2BYSiO
>>454
//ありがとうございます。健康第一ですので、お体を治すことを優先してください
//そのうえでお相手頂けるなら幸いです。お返しは何時でも構いませんので
//私の方は平日は20時〜1時、休日は12時〜2時の間は安定してお返し出来ると思います
//年末の忙しい時期にすみません、お大事になさってください
456 : ◆rZ1XhuyZ7I [ saga]:2018/12/16(日) 20:58:52.77 ID:jwno09470
>>452

【零れ落ちる涙の理由は分からない、だけども悲壮な決意のようなものが感じられた。】
【そっと右手の人差し指で零れる涙を掬おうとしながら、言葉は発さずただ相手に対して微笑みかけた】
【ただ、今が少しでも安らいでいてくれたらと―――そんな小さな望みだった。】

ああ、そうなんですね!まぁ携帯の画面の見過ぎは良くなって言われますし。
何かあった時でいいので、たまに連絡をくださればそれでいいです。

―――て、転移魔術≠ナすか凄いですね………分かりました。
俺はここから近い学校の寮暮らしです、それに近くにバイクを止めているから大丈夫です。

【そう言いながら広場の入り口の方へと指をさす。警察にインターンしているとはいえまだ学生】
【学校の寮に住んでいるのだった。学校の寮というものがどんなものか鈴音が知っているかは分からないが】
【そして相手に視線を戻せば、少し名残惜しそうな顔をしながら再び笑った。】


―――じゃあ、また。今度はお互いに色々教えあえるような機会を作れればと思います。
寒くなってきたのでそれまで元気でいてくださいね?


//すみません、安定の遅くなりました………
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2018/12/16(日) 23:50:24.26 ID:37v1HPcF0
>>456

【――そうして触れるなら、きっとその頬っぺたはよく冷えてしまっていた。冬の寒さに中てられて、それから、きっと、身体中に悲しさを満たしたなら】
【悲しいって感情はきっと温度を持たないから。涙を拭われて微笑まれる瞬間に伏せる視線は、何か少しだけ拗ねた子供のような色をするから、やはり二十五には見えなくて】
【それよりずうっと幼く見えたし、きっと本当はそれくらい幼いのかもしれなかった、いつかの日に致命的に転んだままの足を引き摺ってここまで歩いてきた、みたいに】

――何かあった時って言ったら、なんだか、悪いことみたい。……。……何かいいことがあったら、連絡するね。
流れ星が見られたとか、なにか、そういう――。――"なにか"。頑張って、探して、みるから……。

【だからへにゃと笑う、何かだなんて言いかた、なんだか、悪いことが起こるみたいだ、なんて。だけど結局はおんなじ言葉を使う、それでも、いいこと、って、付け加えるなら】
【ごく曖昧な笑いを見ているなら、きっと、そんないいとこ/こと探し、きっと彼女はうんと下手で、めいっぱい探して歩いても、ほとんど見つけられないんだろうなって、伝えるけど】
【それでもやるって言うのなら頑張ってみるんだろうとも思わせた、――その結果に伝える"いいこと"が、面白い形をした石ころとかだって、それが精いっぱいだとして】

学校の寮、……、そうなんだ、じゃあ、――いいのかな、えっと……。……。あっ、みんなでご飯、食べるとこ!

【ぱちりと瞬き。――であれば、やはり彼女は学校の寮ってもののイメージが湧かないらしい、湧いたとして、部屋がなんかいっぱいある……くらいしか、思いついていなさそう】
【そうしてしばらく言葉が曖昧になるのなら記憶をひたすらに辿ったらしい、――そのうちに出て来るイメージ図に何らかの知識の偏りと不足を伺わせて、それでも、】
【きっとその瞬間ひどく嬉しそうな顔をしていたから、――彼女はきっと誰かとご飯を食べるのが好きなんだった】

そっか、そうなんだあ、――、……。――わたしは、大丈夫。風邪とか全然引かないの、その……ばかだから。
だから、正義は風邪引かないようにね、――、――――――またね。

【寮のイメージが完全にみんなでご飯を食べる感じになったなら、少女はふわふわ楽しそうにしばらく笑っているのだろうか、けれどそれもやがて落ち着くのなら、】
【自分はあまり風邪とかは引かないからと。だから相手の方が気を付けて、なんて。そんな風に言い合うのなら、やがて雰囲気はお別れの瞬間に近づいて】
【別れの言葉を言うべき場面で、少女は刹那に躊躇ったように見えた。――――けれどそれは一瞬のことで、次の刹那には、少女も何か名残惜しいように笑って、手を振るから】

【("ばいばい"って言って終わりにしてしまうには、それこそ、"名残惜しく"思えてしまって、)】
【(そんなのきっと神様にはふさわしくない感情の仕草、それでも、――――それでも、)】

【故に少女はふつりと世界から脱落するように姿を消すのだろう。残すのは桜の煌めき一条だけ、借りていたモバイルバッテリーも返して、なら、なんにも残らないように見えて】
【携帯端末の中にはきちんと少女の連絡先が。鳴らすのならいくらかの呼び出し音の後に聞こえるのは、やはり、鈴の音で。メールとか送っても少し返事は遅いけど、きちんと、返るから】

【――――――――――少なくとも今は。そうしてまた、少しの間は、確実に】

/おつかれさまでした、でしょうか!
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