過去ログ - フレンダ「麦野は今、恋をしているんだね」
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1:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 02:57:21.29 ID:/AJ7ca.o

※このスレについて
・むぎのんSSです。
・漫画版「とある科学の超電磁砲」コミックス未収録分(5巻に収録)のネタバレが多少あります。
・展開の都合上、というか麦野主役なので原作と矛盾が多分に生じるかと思いますが、どうかご容赦ください。
・長いです。ですがほぼ最後まで書き溜めてあるので投下の間隔はさほど空かないかと思います。

それではしばらくお付き合いくださいませ。

―――――



不規則な風が宵闇の中に吹き荒ぶ。
巨大なコンテナや鉄筋が幼児の玩具のように辺りに散らばっていた。
金網に囲まれたその場所で、少年が二人、陽炎のように揺らめく。


「……面白ェよ…お前」


闇の中にくっきりと浮かび上がる白く繊細な影。
幻想的とすら言える鮮烈な赤い瞳に焦りの色を浮かべて忌々しげに呟く。
その瞳に映る敵。
もう一人の少年は全身に傷を負い、体中から血を流しながらも決して倒れることなく
粉塵の中で己の存在を誇示するように立ちはだかる。
劣勢は明らかに相手の方であるはずなのに、白い少年の顔から焦りが消えることは無かった。


「最っ高に…面白ェぞオマエ!!!」


それは焦りなのか、怒りなのか、それとも少年の知らぬ感情であったのか。
慄く自らの心を欺くように、白い影がか細い腕を振り上げて恐るべき速度で飛び掛る。
しかし、対峙する彼は揺らがない。
人間には到底不可能な動きで襲い来るその腕をかわして、打ち払った。



2:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:00:34.10 ID:/AJ7ca.o


「―――ちィッ!」

以下略



3:名無しGEPPER[sage]
2010/04/21(水) 03:04:46.93 ID:/AJ7ca.o


―――――

以下略



4:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:08:11.35 ID:/AJ7ca.o

麦野沈利はモデルのようなルックスをした美人である。
ゆるく巻かれたサラサラの栗色の髪は10日に1回美容院に通って整え、
毎朝1時間かけて丁寧にセットし、夜はトリートメントや枝毛の処理も欠かさない。
休みの日はエステやジムに通ってそのしなやかで女性らしい肉付きの肢体を徹底的に磨き上げ、
以下略



5:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:10:59.84 ID:/AJ7ca.o


(あれ、浜面と言えば…)

以下略



6:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:13:19.75 ID:/AJ7ca.o

1コール


(スキルアウト時代の仲間の家とかもありえるな)
以下略



7:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:15:19.45 ID:/AJ7ca.o

「ふぅん、こんな時間にねぇ。そういやアンタってどこ住んでるんだっけ?つか今どこなのよ?」
『え、あー、第七学区に部屋借りてるからそこ住んでるけど。お前ん家結構近いぞ?』
「うん、で?」
『あ?』
以下略



8:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:17:48.35 ID:/AJ7ca.o

―――――


(あー…!ムカツク!ムカツクムカツク…!)
以下略



9:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:19:49.56 ID:/AJ7ca.o

グルグルと頭の中を色々な仮定が浮かんでは消えていく。


(だからなんで隠すのよ!なんかやましいことでもあるわけ?!)
以下略



10:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:22:20.71 ID:/AJ7ca.o

「別に。今日は浜面のドリンクバー往復距離でフルマラソン超えてやろうと思ってただけだよ」
「それいい考え。でも結局それ飲むの私らって訳じゃないよねー?」
「ばかね、冗談よ」
以下略



11:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:24:58.02 ID:/AJ7ca.o

「あれ、そう言えば麦野、今日はいつものシャケ弁は?」
「へっ?」

以下略



12:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:26:17.38 ID:/AJ7ca.o

―――――


なんだこの状況は、とフレンダは絹旗と二人でドリンクバーに避難してきたところだった。
以下略



13:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:28:36.05 ID:/AJ7ca.o

―――――


浜面が滝壺と一緒に現れたとき、麦野は怒りを特に感じなかった。
以下略



14:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:30:54.16 ID:/AJ7ca.o

「あ、あのー何のことですか?」


恐る恐る絹旗が挙手して尋ねる。
以下略



15:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:34:08.69 ID:/AJ7ca.o

その言葉に麦野は眉間に皴を寄せる。


「そ、そうなんだよ!最後滝壺送るってなったときにたまたま腹減ったなーって話してて、
以下略



16:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:35:50.95 ID:/AJ7ca.o

「アホくさ」
「あぁ?」

以下略



17:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:38:31.98 ID:/AJ7ca.o

―――――


昨夜の反省会(主に浜面への駄目出し)を終えて、ファミレスの外に出るといつしか雨は止んで
以下略



18:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:42:29.48 ID:/AJ7ca.o

「あはは、結局それも目的の一つな訳だけど、いいじゃんいいじゃん」
「ま、いいか。滝壺、絹旗、あなた達は?」

以下略



19:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:45:40.46 ID:/AJ7ca.o

「お、常盤台」


と少し遠くの売り場に、学園都市有数のお嬢様学校『常盤台中学』の制服を着たツインテールの女子学生が、
以下略



20:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:48:19.39 ID:/AJ7ca.o

適当に店内を歩いていると、麦野が好みのぬいぐるみでも見つけたらしく、ファンシーショップに入りながら続ける。


「それに、行方不明なのは『超電磁砲』よりむしろ一位のほうでしょ」
以下略



21:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 03:50:51.72 ID:/AJ7ca.o

「あの、今の話、本当ですの?」


麦野がフレンダのベレー帽を取り上げられ、頭頂部を肘でグリグリやられていると、背後から声がかかった。
以下略



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