404: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/05/17(日) 20:40:22.20 ID:o22JW/PhO
翌日、部長の友人がライブハウスで演奏する機会を作ってくれた。
枠が中々埋まらないため、チケットを捌かないでもいいから演奏して欲しいとの事情を聞いた俺たちはその誘いを喜んで受け入れた。
俺達に足りないのは場馴れだろう、俺と幼馴染と作曲先輩はとにかくとして部長と副部長と副会長は本番にどうしようもなく弱い。
今回を機に出来るだけ本番に慣れて欲しいのが本音だ。
友「こんにちは〜」
ライブハウスのすぐ側にあるファストフード店に少しだけ遅れてやって来た友は背筋を伸ばしながら深々と礼をした。
幼馴染「男、この子は誰なの?」
男「幼馴染も挨拶くらいはしろよ、俺の親友だよ」
友「私は友って言います、男と同じクラスで仲良くやってます。雑用とか煩わしい事は全部任せてください」
幼馴染「アンタ、親友に雑用をやってもらう訳?本当に親友なのかしら?」
男「違う、友から申し出てくれたんだよなぜ疑う」
俺と友は毎日のように連絡を取り合っている仲でふとした拍子に自由天文部の状況を話した結果、友の方から是非とも自由天文部を手伝いたいと申し出てくれた。
俺はしみじみと感じた、持つべき友だと。
友(男……私ほど良いお嫁さんにになれる人間は居ないからな?分かってくれるよな?)
部長「何この子、めっちゃ可愛いんですけど……男の友達?」
作曲「……友達居たの?」
男「あ?」
副会長「意外ですね」
部長「だから言っただろ同い年の友達の一人や二人は居るって」
副部長「まとめて言うと男君に不良ちゃん以外の友達が居ないなんて皆は冗談のつもりで思ってただけだよ!」
男「それは完全にトドメですって……絶対に本気で友達が居ないって思っていただろ、先輩でも許せないって」
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