会長「音が紡ぐ笑顔の魔法」
1- 20
405: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/05/21(木) 00:48:14.14 ID:NvH4qb5do
副部長「あはは!ごめんね!」

男(今笑ったのってどういう意味だろうか)

友(男ってやっぱり友達が居ないと思われていたんだなぁ……ところでさ、不良って誰だよ)

男「偏見も甚だしいなぁ……」

副会長「偏見?客観的に見た事実では?もしかして人の事は散々好き放題言う癖に自分自身の事は客観的に見れないとでも?」

男「そこは掘り下げないでください。分かってるって」

作曲「分かってる……」

男「……全員揃ったから話します。このバンドだけで演奏するのは初めてですよね?」

男「いつもは会長たちが居る、同じ部員同士で平等に取り組もうとしている」

部長「だな」

男「今回のように外部での演奏は全員がが揃っていた方が勇気も出るし頑張れると思います」

副会長「そうですね、もう一つ枠があったならとは思います」

副部長「みんな揃った方が楽しいよね!」

男「でもね、それって凄いチャンスなんですよ」

幼馴染「ケッ」

男「おいおい、幼馴染……口が悪いぞ?どうしてわかりやすい舌打ちをした?」

幼馴染「馴れ合いはいらないって話でしょ?分かりやすいわね」

俺の話に対して徹頭徹尾、不快感を顕にした幼馴染は目を合わせようともせずに彼女自身が思っている事を言い切った。

彼女の不快感を後目に俺は言いきった。

男「その通り!周りに気を使う必要なんて無い!」

グループアイドルをやっていた影響だろう、だからこそ幼馴染は一番になる事ができない。周りを気にしてしまうから綺羅星ソニアよりも高い評価を得る事が出来なかったのだ。

上に立つ人間は周りの目なんて気にしない。その事は幼馴染、ツンデレ自身が一番分かっている事だろう。

男「正直、俺達自由天文部が青春物語の一部なら会長達だって何一つ文句を言わずに合わせてくれていたと思いますよ」

男「しかし」

男「実際にそんな事は有り得ません」

男「改めて言いますけど、自由天文部同士もライバルです。きっと会長達は俺達を出し抜いていますよ」

男「ほら、どうせなら自分が主役になりたいでしょう?」

あっけらかんと言い切ってやった。
本当に同じ事をしているかは分からない、けれども俺達は同じ人間。同じ人間だからこそどこかしらで“周りを差し置いて”演奏している筈だ。

人間である以上は“清く正しく競い合う”事なんて無いのだから。

男「俺達が与り知らぬ所でライブをしていますよ、俺はそれが悪い事とは思わないし自由にすればいいと思う」

あたかも会長達を誘ったかのような口ぶりで話しているが、実際には俺が握り潰した。
部長にも釘を刺し、俺たちの中で話を留めた。
ライバルなんだ、事実上ひとつの枠を争っている以上は当然のことだと思う。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
419Res/353.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice