11: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 21:01:39.80 ID:eT+S8Zf10
「もうそんな時間ですか?」
「そうだよ。やっぱ藍子といると時間の流れが早く感じるな」
伝票に書いてあるオーダーの時間からすると、店内で話していたのはだいたい1時間とちょっとだろうか。
「……えっとお代は、」
「ああ、いいよ。俺が出すから。元々誘ったのは俺なんだし」
藍子を手で制しつつ、彼は立ち上がった。
「じゃあお言葉に甘えますけど…」
藍子は納得していない様子だった。しかし先にレジへ向かってしまった彼を引き止めるのもどうかと思い、素直に後に続く。
藍子の足取りは重かった。
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