モバP「ふみふみをふみふみ」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:40:50.80 ID:FTMglOEQ0
文香「ありがとうございます。ありすちゃんは……優しい方ですね」

ありす「やめてください、照れちゃいますよ」

文香「ですが、事実は事実として受け入れなければいけません……ありすちゃんが私にかけてくれた言葉は、優しい嘘です。嘘は時として薬にもなりますが……同時に毒にもなるのですから」

ありす「嘘だなんてとんでもない!文香さんはしっかりとした大人の女性です!」

文香「そう思ってくださるのなら、なおさら意識する必要があるでしょう……作り物の世界にいるだけでは、手に入らないものがある。それを教えてくれた方たちに、ほんの僅かでも恩返しをするためには……変化という恐怖に打ち勝ってでも、前に進んで行かなければいけません」

ありす「文香さん……」


文香「貴方もそのうちの一人ですよ、ありすちゃん」


ありす(そう言って、文香さんは笑った。べたな例えになるかもしれないけれど、その笑顔は、まるで天使のようだった。この世に女神様がいるのなら、きっと彼女のような姿をしているんだろうなとも思った。その瞳に見つめられているだけで、高揚感が全身を支配していくのがわかった。胸がどきどきする。頬のあたりが段々とぽかぽかとしてきて、次第にその熱が身体中を駆け巡っていく。ああ──今、ようやく理解できました。Pさんの出鱈目な計画に衝動で乗っかった理由が)


ありす(私はこの人を──鷺沢文香という一人の女性を、自分のモノにしたかったんだ)


ありす「あっ、そうだ……文香さん、いっぱい喋ったから喉が渇きませんか」

文香「そういえば、イベントが終了してから……なにも口にしていませんね」



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