12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:41:44.50 ID:FTMglOEQ0
ありす「ちょっと待っててください。なにか飲み物を持ってきます」
文香「でしたら私も一緒に……」
ありす「お疲れのようですし、ここは私に任せてください。大丈夫です、すぐに戻ってきますよ」
文香「そうですか……でしたら、お願いします」
ありす(そう告げて、私は大急ぎで給湯室に向かった。到着すると、冷蔵庫の扉を勢いよく開き、中に入っていたアイスティーを取り出した。シンプルな作りのガラスコップにそれを注いで、用意していた睡眠薬を片方のコップに全て投入した。粉末状の薬がサーッとアイスティーの中に溶けていく様子を見ていると、不意に笑みが零れた)
ありす(もう少し……あともう少しで、文香さんが私のものになる。そう思うと、笑いが止まらなかった。多分だけど、今の自分はきっと最悪な面構えをしている。鏡を見れば、下卑た野獣みたいな表情を浮かべた少女が映ることだろう。でも、それさえどうでもよくなるくらい、今は文香さんのことしか考えられない)
ありす(早く、早く、あの人の元にこれを届けなきゃ!)
夕美「あっ、ありすちゃん。そんなに急いでどこ行くの?」
ありす「すいません、今は構ってあげられません!用事があるならまたあとで!」
夕美「廊下は走っちゃダメだよ!って聞いてないな、これは」
ありす(邪魔をしないで、話しかけないで、これでもそれなりに集中してるんです。気が散って、こけちゃったら取返しがつかないことになるじゃないですか)
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