【ミリマス】君のその指にリースをはめて
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12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/05(木) 20:02:38.15 ID:TzvX0Up20

「アンタが服をプレゼントするのは分かったけど、別に小物をあげても構わないのよ?」

「小物?」

「ネックレスとかブローチとか、帽子に眼鏡に指輪に腕輪。
琴葉にプレゼントするつもりなら、カチューシャやヘアバンドも外せないわ」

「ああ、アクセサリーのこと? ……いるかぁ?」

「当然! その組み合わせでファッションの個性を演出するんじゃない」

両手を自分の腰に当て、伊織が俺を見下した。

「それに服よりお金もかからないし。……アンタ、月初めなのにお財布がもう空なんでしょ? 歌織から、競馬の一件聞いてるわよ」

う、ぐっ! 触れられたくない過去の過ちを平然とほじくり返す奴め……!

「言われたことは事実だが、人の懐具合を見透かすなっ!」

「助言をあげてるんじゃないの。アンタが、食うに困ったりしないように!」

「み、美奈子を頼るからいいもんねー!」

「度を過ぎてるから言ってるの! 文字通りアンタは人の厚意を食い物にして生きてる生き物なんだからっ!!」

それからおよそ五分弱、俺たちは口汚くお互いのことを罵って。

「とーにーかーくっ! 服は私がプレゼントするためにもう準備しちゃってるんだから!
アンタは用意してる小物を、琴葉に渡せばいいだけなの!」

「あっ、ずりぃ! 要するにお前仕込む気だな? 自前で一式用意しちゃ、琴葉が気を遣うとか思ってさ!」

「そうよ、悪い? 水瀬のカワイイ伊織ちゃんは、相手に気遣いさせないうちにこっちの目的も達するの!」

「それじゃあ俺、ただのプレゼント渡し係じゃん!」

「それぐらいできなくてどーすんのよ! アンタ私の下僕でしょー!?」


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