紅莉栖「猫は気まぐれなのよ」
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6:よっしー ◆NoYO/wPiwdiE[sage]
2018/03/11(日) 09:18:18.55 ID:p5F/Oh270
「おぉかぁべぇ!」

「ふんっ!アインシュタインに匹敵する頭脳を持つこの俺の考えを読むなど到底不可能なのだ!」

「オカリンババ抜きで負けてたけどね」

「うるさいぞダルッ!」

「いいわ!やってやろうじゃないの!」

バ バ 抜 き 再 戦

「もう私と岡部だけでやるわよ。負けた方が相手の言う事一つだけ絶対に聞くこと!いいわね!?」

「ぅいーだろう!この鳳凰院凶真、逃げも隠れもせんッ!」

こうして始まった岡部と紅莉栖の奴隷王座決定戦。最初のジョーカーは岡部の手に渡り、紅莉栖が岡部を観察しその手の内を暴こうとしている。

「ふーん。岡部、あんたは今右手でカードを持って少し左後ろに体を引いてるわね」

「…。何が言いたい?」

「つまり、右側のカードの方が私に近くなっている。要するに私に引かせたがってるってことよね」

「ふっ、ふん!どうだろうな!」

「じゃあ左側のカードを頂くわ」

(くっ…。万事休すかッ!)

紅莉栖は岡部のカードへと手を伸ばした。まさにその時、横から思わぬ伏兵が現れ岡部に一縷の希望をもたらした。

「牧瀬氏オカリンのこと見つめすぎだろ。爆発しろ」

「紅莉栖ちゃんはオカリンのことが大好きなんだねぇ〜。えっへへ〜」

「なっ!ち、違うわよ!?これは岡部の行動心理を読み取るためのものであって、別に真剣な岡部の顔カッコいいなんて思ってないんだからな!」

「なんというツンデレ…」

「紅莉栖ちゃんはツンデレさんだねぇ〜」

「まゆりまでッ?!」

岡部の手元まで伸びていた紅莉栖の手は空をさまよい、顔を真っ赤にして目をダルへ、まゆりへと…
先程までの岡部の行動心理を推察していた冷静な目はどこにも存在しておらず、今はただ右往左往している状態だ。

この瞬間岡部はその紅莉栖の状態に活路を見出した。
確かに紅莉栖の推察は当たっていて、岡部の右側のカードはジョーカーだ。このままだと敗北が決定してしまう。

しかし今、この時、紅莉栖の目が離れている今を除いてはその決められた敗北を回避することができる。
岡部の脳に与えられた閃き。天啓。

(今だッ!)

2枚のカードを入れ替える。ただその一つの行動がもたらした結果は…

「あーもう!さっさと引いて岡部が奴隷確定、ねッ!」

「えっ…」


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