紅莉栖「猫は気まぐれなのよ」
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9:よっしー ◆NoYO/wPiwdiE[sagesaga]
2018/03/11(日) 09:32:13.06 ID:p5F/Oh270
バタンッ!
「キョーマッ!」

ラボの扉が勢いよく開かれ、ピンクの髪と猫耳が飛び込んできた。皆一様に驚きフェイリスを注視している。肩で息をしているその姿は急いでここまで来たことを示していた。

「むっ!どうしたのだ、フェイリス・ニャンニャンよ!早かったではないか」

「大変なんだニャン!封印が…」

「なにっ!まさか解けたのか!」

「そのまさかだニャン!やつの封印が解かれ、邪神がついに暴れだしたのニャ!」

「ちょ、ちょっと!話が全然見えてこないんですけど?!」

「フェイリスたんと固有結界とか…。許さない、絶対にだ」

「フェリスちゃん。温かいお茶だよ〜」

「まゆしぃありがとだニャン。ニャニャ!?コタツがあるのかニャ!?」

「ん?あぁ。この冬から導入してな、なかなかに役立ってくれている」

「ニャフフフ!キョーマ!横を開けるニャ!」

「何故ここなのだ!まゆりか助手の隣へ行けばいいだろう!」

「ニャンニャーン。猫は気まぐれなのニャ。そしてコタツで丸くなる〜」

「ええいっ!離れろこの猫娘が!」

「それより、フェイリスさん?急ぎの用があったんじゃないの?」

「ッ!」

感じる殺気。悪寒。
2月の寒さではないそれを岡部とフェイリスは確かに感じ取ったのだ。

「そ、そうニャ!キョーマとクーニャンに頼みがあってきたんだニャ」

「私も?」

「そんなんだニャ。メイクイーンニャンニャンでは明日、イベントがあるのニャ」

「イベント?」

「メイクイーンニャンニャンのイベントは全部把握しとくべきだろJK」

「いや、常識じゃないから」

「でもね〜、明日のイベントはまゆしぃとっても楽しみなのです!」

「明日は2月22日。猫の日なのニャ!だから、メイクイーンニャンニャンとしては絶対に外せない日なのニャ!」

「まぁ、確かにな。猫耳を付けているのに猫の日に何もしないわけにはいかないだろう」

「その通りニャ。けど困ったことに、明日出勤予定の女の子が体調不良で急遽お休みになったのニャ…」

「つまり、その穴を埋める人材を探していると」


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