阿良々木「忍野が怪談を解決して行く?」
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92:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:53:55.46 ID:pV04h44/0
一体、何がこんなに忍を焦らせているのか、戦々恐々しながら、下を覗き込んだ。
そこには、何かが滲んでいた。
血液、だろうか。

既に黒いシミとなっているので、他の何かかも知れないけれど、黒々としつつも何処か赤みを感じるそれは、恐らく血液なのだろう。
以下略 AAS



93:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:55:06.28 ID:pV04h44/0
阿良々木「さっき見た子供か…?」

だとしたら、ここの怨霊は、母に助けてもらえなかった子の無念からなるのだろうか。
どう言った事情があったのかは解らないけれど、母への想いを残して幽霊になってしまうというのは、些かならず、僕の心に訴えるものがあった。

以下略 AAS



94:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:56:50.93 ID:pV04h44/0
阿良々木「……ごめん」

いつかの、北白蛇神社を思い出した。
今回は、色んなことを思い出してばかりだ。

以下略 AAS



95:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:58:04.23 ID:pV04h44/0
忍野「どうやら歓迎ムードは絶頂の様じゃ。先程までどうやって隠しておったのか、不思議な位に、霊気と言うのかの、良くないモノが充満しておるわ」

阿良々木「あぁ、僕達を殺そうという意思はヒシヒシと伝わってくるよ」

グッと、足を踏み出す。
以下略 AAS



96:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:59:35.35 ID:pV04h44/0
僕の覚悟とは裏腹に、階段は何事もなく登り切れた。
階段の途中ならば、高低差が相手に有利してしまうので、警戒が必要だと思っていたのだが、杞憂だったらしい。

忍野「あの部屋じゃの、外から見た時に視線を感じたのは」

以下略 AAS



97:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:00:22.24 ID:pV04h44/0
忍野「開けたら何が起こるか解らんぞ」

阿良々木「あぁ、あの子の為にも、早く終わらせよう」

ガチャリ、とノブを回す。
以下略 AAS



98:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:01:25.77 ID:pV04h44/0
僕は直前まで、真夜中の廃屋に居たはずだ。
それが何故、こんなにも明るくなっている?

忍野「解らん。しかし気を付けろよ、お前様。何をされたか解らん時と言うのが1番怖いぞ」

以下略 AAS



99:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:02:21.57 ID:pV04h44/0
もう暫く静かにしていると、誰かが玄関から出て行く音が聞こえた。

忍野「取り敢えず、人間の気配は無くなったぞ。隣からもっとマズイ気配がしておるが」

阿良々木「行ってみよう」
以下略 AAS



100:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:03:26.65 ID:pV04h44/0
阿良々木「あぁ、そっか」

言われてみれば、そうかも知れない。
こう言った襖のある様なタイプの家に住んだことがないので、すぐには思い至らなかったが、祖父母の家はそうだったかも知れない。
襖を開けてみると、真新しい木屑が散らばっていた。
以下略 AAS



101:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:04:32.52 ID:pV04h44/0
目が合った。
口を大きく開けてこちらを見ていた。
まだ血が通っていそうに見える肌。
目はそこに眼球が有るのかも解らないくらい虚ろだ。
ボタタッ、と押入れの中床に血液が垂れてきた。
以下略 AAS



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