阿良々木「忍野が怪談を解決して行く?」
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97:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:00:22.24 ID:pV04h44/0
忍野「開けたら何が起こるか解らんぞ」

阿良々木「あぁ、あの子の為にも、早く終わらせよう」

ガチャリ、とノブを回す。
以下略 AAS



98:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:01:25.77 ID:pV04h44/0
僕は直前まで、真夜中の廃屋に居たはずだ。
それが何故、こんなにも明るくなっている?

忍野「解らん。しかし気を付けろよ、お前様。何をされたか解らん時と言うのが1番怖いぞ」

以下略 AAS



99:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:02:21.57 ID:pV04h44/0
もう暫く静かにしていると、誰かが玄関から出て行く音が聞こえた。

忍野「取り敢えず、人間の気配は無くなったぞ。隣からもっとマズイ気配がしておるが」

阿良々木「行ってみよう」
以下略 AAS



100:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:03:26.65 ID:pV04h44/0
阿良々木「あぁ、そっか」

言われてみれば、そうかも知れない。
こう言った襖のある様なタイプの家に住んだことがないので、すぐには思い至らなかったが、祖父母の家はそうだったかも知れない。
襖を開けてみると、真新しい木屑が散らばっていた。
以下略 AAS



101:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:04:32.52 ID:pV04h44/0
目が合った。
口を大きく開けてこちらを見ていた。
まだ血が通っていそうに見える肌。
目はそこに眼球が有るのかも解らないくらい虚ろだ。
ボタタッ、と押入れの中床に血液が垂れてきた。
以下略 AAS



102:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:05:41.29 ID:pV04h44/0
「あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"……」と叫んだ。
素早い動きで這いずりつつ、階段を降りて行った。

忍野「いい加減儂の上から退いてくれんかの」

以下略 AAS



103:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:06:44.32 ID:pV04h44/0
後を追うのは楽だった。
階段から眺めるだけで、何処へ行ったかは一目瞭然だった。
多量の血液が、「それ」の動線を表していたのだ。

阿良々木「あの部屋だ」
以下略 AAS



104:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:08:09.87 ID:pV04h44/0
僕が聴く姿勢を示すと、階段の1番上の段に腰掛け、隣をポンポンと叩いた。
座れと言うことか。
それ程長い話になるのだろう。

忍野「まず、今の儂らが置かれとる状況じゃが、これは家そのものの記憶ではないかと思うておる」
以下略 AAS



105:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:09:59.87 ID:pV04h44/0
忍野「最初のお前様の叫び声じゃよ。誰も居ないと思っておったから、つい声を上げてしもうた様じゃが、隣の部屋にアレが聴こえんわけなかろう」

阿良々木「たまたま気のせいだと思った可能性は?」

忍野「無くはない。じゃが、根拠はまだある。あの押入れから飛び出してきたナニか。あ奴は何故目の前の儂らを無視して階段を降って行ったのか」
以下略 AAS



106:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:11:16.59 ID:pV04h44/0
阿良々木「じゃあ、奴に僕達は見えていないって事になるのか?」

忍野「そうじゃな。過去の映像を見ているのと同じで、儂らはこの世界に介入出来んものだと考えておる」

阿良々木「……ちょっと待てよ。過去の世界って事は、これはまさか、呪いが生まれた瞬間を目撃しているって事か?」
以下略 AAS



107:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 10:12:34.51 ID:pV04h44/0
阿良々木「そっか……。母親に助けを求めた少年、それが最初の犠牲者なんだな」

忍野「お前様が気に病むことではない。ただ、母子の事を思うなら、戻ってちゃんと供養してやらんとの」

阿良々木「……それで、あの親子は呪いから解放されるのか?」
以下略 AAS



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