阿良々木「忍野が怪談を解決して行く?」
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87:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 04:56:03.37 ID:pV04h44/0
忍の方を振り返った時、キラリと妖刀が光を反射した。
切れ味の良いその刀は、磨きに磨かれ、まるで表面が鏡の様に光沢を帯びて居たのだ。
そこに、映っていた。
僕がではない。僕の背後にある階段が。より正確には、その手すりの間からこちらを覗く真っ白な少年の姿が。
忍野「何じゃお前様、どうかしたのか?」
以下略 AAS



88:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 04:58:31.55 ID:pV04h44/0
背筋を、スゥーっと汗が流れて行く。
下着のゴムに行き着いて、ジワリと左右に広がる感じが、どうにも気色悪かった。
それでも何とか絞り出して、忍にこの事を伝えようと彼女の目を見る。
そして口を開きかけた途端、何処からともなく『ミャー』と猫の鳴き声が聞こえた。

以下略 AAS



89:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 04:59:32.90 ID:pV04h44/0
阿良々木「そもそも、動物は本能ってヤツでこんなとこには入ってこないんじゃないか?」

ならば、今の鳴き声は。
悪寒が加速する。
思わず、さっと周りを見渡す。
以下略 AAS



90:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 05:01:39.01 ID:pV04h44/0
ゆっくりと開けられる程、僕のハートは強くなかった。
取手に手を添えると、半ば焼け糞気味に思い切り開け放つ。
その隣で、忍は畳から抜いた刀を構え、臨戦態勢をとっていた。
しかし、すぐに腕を下ろした。

以下略 AAS



91:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:52:36.74 ID:pV04h44/0
足元から聴こえてきた声に、下を見ると、忍は屈んで下段の天井板を見ている様だった。
スカートの中が見えそうで見えないのは流石だと思いました。

忍野「下らん事考えておるんじゃ無かろうな。良いから見てみぃ」

以下略 AAS



92:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:53:55.46 ID:pV04h44/0
一体、何がこんなに忍を焦らせているのか、戦々恐々しながら、下を覗き込んだ。
そこには、何かが滲んでいた。
血液、だろうか。

既に黒いシミとなっているので、他の何かかも知れないけれど、黒々としつつも何処か赤みを感じるそれは、恐らく血液なのだろう。
以下略 AAS



93:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:55:06.28 ID:pV04h44/0
阿良々木「さっき見た子供か…?」

だとしたら、ここの怨霊は、母に助けてもらえなかった子の無念からなるのだろうか。
どう言った事情があったのかは解らないけれど、母への想いを残して幽霊になってしまうというのは、些かならず、僕の心に訴えるものがあった。

以下略 AAS



94:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:56:50.93 ID:pV04h44/0
阿良々木「……ごめん」

いつかの、北白蛇神社を思い出した。
今回は、色んなことを思い出してばかりだ。

以下略 AAS



95:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:58:04.23 ID:pV04h44/0
忍野「どうやら歓迎ムードは絶頂の様じゃ。先程までどうやって隠しておったのか、不思議な位に、霊気と言うのかの、良くないモノが充満しておるわ」

阿良々木「あぁ、僕達を殺そうという意思はヒシヒシと伝わってくるよ」

グッと、足を踏み出す。
以下略 AAS



96:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 09:59:35.35 ID:pV04h44/0
僕の覚悟とは裏腹に、階段は何事もなく登り切れた。
階段の途中ならば、高低差が相手に有利してしまうので、警戒が必要だと思っていたのだが、杞憂だったらしい。

忍野「あの部屋じゃの、外から見た時に視線を感じたのは」

以下略 AAS



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