【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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20: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:07:10.82 ID:DTY4fa360

   〇


 入ったのは、路地裏にある小さな居酒屋。
以下略 AAS



21: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:09:03.39 ID:DTY4fa360

 妙ちくりんな時間だった。

 特に会話が弾むでもなかった。お互い何者かもわからない同士だし、彼女にしたって饒舌な方ではないらしい。
 ただ「あ、これおいしい」「そうでしょう」的なやり取りを散発的に交わして、お互いのペースはまったく不揃い。
以下略 AAS



22: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:10:04.13 ID:DTY4fa360

 そんな顔をしていただろうか。
 頬をぐにぐにする。今はまた火照っていて、酒のせいだと思うことにした。


以下略 AAS



23: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:12:25.84 ID:DTY4fa360

 指先で泣きぼくろを一撫でし、彼女は小首をかしげてみせる。


「もしかしたら、これがそうなのかもしれませんね」
以下略 AAS



24: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:13:31.80 ID:DTY4fa360

  ◆◆◆◆


「それ高垣さんじゃありませんか?」
以下略 AAS



25: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:15:07.85 ID:DTY4fa360

「にしても、凄いですね。あの高垣楓さんとご一緒するなんて」
「え、そんなにですか?」
「ええ。噂ですけど彼女、飲む時は決まって一人なんですって」

以下略 AAS



26: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:22:03.91 ID:DTY4fa360

「Pさんもよくわからない人ですね……。一体どういう魔法を使ったんですか?」
「いや、魔法っていうか。単に成り行きなんですけど」
「そういうことにしときます。あ、このこと他の誰にも話さない方がいいですよ。騒ぎになるかもだし」

以下略 AAS



27: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:24:02.37 ID:DTY4fa360

   〇


「あら、またお会いしましたね」
以下略 AAS



28: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:24:55.82 ID:DTY4fa360

「……すみません、どこから突っ込んでいいかわからないんですが」
「おでんの気分なんです」
「はい?」
「まだ少し肌寒いですから。ここはひとつ、おでんを食べて温まりたいなぁって」
以下略 AAS



29: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:32:37.87 ID:DTY4fa360

   〇


 それから、何度か酒を酌み交わすことがあった。
以下略 AAS



30: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:34:18.25 ID:DTY4fa360

「うちの会社の話なんですけど」
「はい」
「新しい事業を始めるみたいなんですよ」
「まあ、そうなんですか」
以下略 AAS



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