高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/21(金) 23:22:43.15 ID:Y3uZfII6O
「ねぇ、西片」
「なに、高木さん?」

私の靴下を脱がそうと。
悪戦苦闘する不器用な彼に。
前々から聞きたかったことを、尋ねた。

「私みたいな意地悪な子、嫌じゃないの?」

机の下に潜っている今だからこそ、聞けた。

たぶん、面と向かっては聞けない。
だって、すごく怖いから。
彼に嫌われるのが、怖くてたまらない。

そんな臆病な私を、彼に見せたくなかった。

「今日だって、何度も意地悪して」
「高木さん……」
「挙句の果てに、靴下を脱がせろだなんて」

そんな私のことを彼は嫌ではないのだろうか。

「ごめんね西片。嫌なら嫌って言っていいよ」

つい、弱気なことを口にすると。

「嫌なわけ、ないだろ!」

西片くんに、怒鳴られた。

「僕は今、悦んで靴下を脱がせているんだ!」
「西片……」
「その悦びを、邪魔しないでくれよ!」

激昂した西片くんの本心。
彼は悦んで、私の靴下を脱がせているらしい。
それが嬉しくて、愛おしくて、胸が苦しくて。

「……じゃあさ、西片」
「なんだよ! 今、僕は忙しいんだけど!?」
「私が、おしっこを漏らしても、嫌わない?」

今にも、膀胱が、はち切れそうだった。


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