高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/21(金) 23:13:36.91 ID:Y3uZfII6O
「放課後になっちゃったね」
「そ、そうだね……」
「結局、雨降らなかったね」

そして、放課後。
天気予報の降水確率の通り。
結局、雨は降らなかった。

「あーあ。負けちゃったなぁ」
「あのさ……高木さん」

敗北宣言をすると彼は気まずそうに提案した。

「もし良ければ、この勝負は無効に……」

ああ、どうやらまた、彼はヘタレたらしい。
そんなところも気に入っているのだけれど。
今日はちょっとだけ、対応を変えてみよう。

「西片」
「は、はいっ!?」

なるべく冷たい目をして。
冷めた口調で、彼に接する。
西片くんは、そんな私に怯えていた。

「今更、なにを言ってるの?」
「ご、ごめんなさい!?」
「あ、そっか。気づかなくてごめんね」
「た、高木さん……?」
「私の靴下なんか、いらないってことかぁ」

独りで納得して、寂しげに苦笑すると。

「そんなこと、あるわけないじゃないか!」

頭に血がのぼった西片くんに、怒鳴られた。


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