魔王「まずはいちご100%からだな」側近「随分と懐かしい作品ですね」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/21(水) 21:34:21.15 ID:UnLhG+kGO
「ひとつだけ、聞かせてくれ……」
「なんだ?」
「貴様は我が力をレジスト出来るのか?」

便意に喘ぎながら、私は勇者に尋ねた。
糞の勇者には本当にスキルが通用しないのか。
だが、それでは洗礼の時の説明がつかない。
あの時、たしかに、此奴は漏らした筈だ。

その私の疑問に、糞の勇者は苦々しく答えた。

「残念ながらレジストは出来ない」
「つまり、貴様は……」
「ああ。俺は既に糞を漏らしている」

勇者は既に糞を漏らしていた。
糞の勇者は糞を漏らしていたわけだ。
しかし、そこで新たな疑問が生じる。
ゲームのルール上、脱糞はゲームオーバーだ。
なのに何故、糞の勇者は倒れないのか。

「糞を漏らしても立ち向かう勇気。俺はそれを獲得して脱糞を乗り越えた。ただそれだけだ」

その返答に、私は震えた。
これぞ、これこそが、まさに真の勇者。
勇者とはかくあるべきという誠の勇気を見た。

その瞬間、私は敗北を悟り、脱糞した。

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜っ!

「フハッ!」

これがゲーム内での脱糞の感覚。
素晴らしくリアルな排便感。
宿便を吐き出して、爽快感に浸り。
湧き上がる愉悦によって、口角が釣り上がる。

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

まるでゲームクリアのファンファーレの如く。
私は哄笑という名のいてつく波動を響かせた。
周囲に冷気が広がり、世界は凍り、静止した。


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