藤野清志「すみません! ほんと、すみません!!」緑川花「もうやだ……」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/02(日) 23:16:10.23 ID:Q6UuxfHDO
8月某日。臨海学校は晴天だった。

「君が好きです! 付き合ってください!」

(ヤダヤダヤダ……嫌だっ!)

大粒の雨が降っている。
せっかく晴れたのに、どうして。
あんなに晴れていたのに、どうして私は。

「ヤダ! ヤダ! やっぱり嫌だぁーっ!!」

どうして私はこんなに泣きじゃくっているの。

「見苦しいぞ、緑川花!!」

キヨシ。
キヨシが私を責めている。
私だって、こんな自分が嫌だった。

人の幸せを素直に祝えない自分が、嫌だった。

「花さん……」

千代ちゃんの同情が伝わってくる。
キヨシに告白された千代ちゃんの。
それは私にとって屈辱でしかなく。

「うぇっへっへっへ……千代ちゃん」

気づけば私は、そんな邪悪な笑みを浮かべて、千代ちゃんに今自分が穿いている下着を見せつけていた。それは、キヨシの、下着だった。

「それは、もしかして……?」
「そうさぁ……キヨシの下着だよぉ。うぇっへっへ……これじゃないとしっくりこなくてさぁ」

息を飲む千代ちゃん。全部台無しにしてやる。

「やめろ! 花さん!」
「キヨシ! お前も穿いてんだろ!?」
「な、何を、馬鹿な……」
「お前も私の下着を穿いてる筈だ!!」

そう確信して、私は潔くその場でキヨシの下着を脱ぎ、それを奴の顔面目がけて投げつけた。


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