キョン「ほらよ」佐々木「ん? なんだい、この小包は?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/11(火) 21:07:54.60 ID:IEJuNBz7O
「そもそもだ、キョン」
「なんだよ」
「盲目の看守の目を癒してやったとして、その看守は果たして幸せになれたのだろうか」

それは当然、この上ない幸福だったと思うが。

「見たまえ、キョン」

佐々木がまたもや大仰な手振りで現在進行形で繰り広げられる教室内のざわめきを示す。

「こんな有様を見せつけられている僕らは今現在、果たして幸せだと言えるだろうか?」

まあ、たしかに多少なりとも不愉快ではある。

「僕は大層不愉快だよ。この上なく、ね」

心底呆れたように嘆息して、頬杖をつく佐々木はなんだか拗ねているように見え、不覚にも年相応な可愛らしさに見惚れた。

「なんだい、キョン。不機嫌な僕を見て何をそんなに嬉しそうにしているんだ? それが気分を害している友人に取る態度なのかい?」

おっと、八つ当たりだけは御免被る。
というわけで、少し早いが渡しちまおう。
俺は鞄をガサゴソ漁って、ブツを取り出した。


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