キョン「ほらよ」佐々木「ん? なんだい、この小包は?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/11(火) 21:12:34.46 ID:IEJuNBz7O
「しかしながらそれが来たる2月14日のイベントに関連した物かどうかまでは判断出来ない」
「意外だな。お前でもわからないなんて」
「僕だって何でもお見通しなわけじゃないさ」

揶揄うような口調で軽口を叩いても、佐々木は依然として堅い口調で慎重姿勢を崩さない。

「キョン、僕はキミを信じていいのか?」
「好きにしろよ」
「す、好きだなんてっ……もう。気が早いよ」

気が早いのはどっちだ。思わず呆れていると。

「そもそもだね、どうして男のキミが僕に……」
「なんだ、佐々木。知らないのか? バレンタインってのは欧米じゃ男女関係なく親しい相手にプレゼントを渡す日なんだぜ?」
「そ、そのくらい存じているともっ」

ここぞとばかりにそんなトリビアを披露すると蘊蓄博士の逆鱗を触れたらしくペラペラと。

「だから欧米ではホワイトデーがないのさ。あくまで企業戦略である日本ではそのような日を設けて二重に搾取する悪しき伝統が根付いているがね。まったく、卑しいにも程があるよ」
「なんだ、お返しはくれないのか?」

ホワイトデーを貶す佐々木に尋ねると慌てて。

「ぼ、僕がそんな不義理な人間に見えるかい!? 当然、相応の見返りは用意するさ! というか、そもそも初めからそのつもりで……」
「そのつもりで、どうしたんだ?」
「キ、キミの行動があまりに予想外だったから、その……出遅れたけれど、これ……」

追求すると、佐々木も包みを取り出してきた。


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