ロード・エルメロイU世「最初からそれがお望みだろう、レディ?」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/15(月) 23:00:12.98 ID:uimHEu7hO
「つくづく征服王のマスターとは思えない発言だな、ウェイバー・ベルベットよ」
「奴の臣下だからこその発言だ。ボクは決して、その在り方を損なわないと決めている」

あくまでも自分は王の臣下。
そう、彼は自らを位置付けているらしい。
そんな風にはっきり言われると、嫉妬する。

「我が兄よ。君は義妹である私よりも、かの王に忠誠を捧げるのか?」
「ふっ」
「なっ!? 何故笑う!?」
「失礼。レディのヤキモチが珍しくてな」

あやすように頭を撫でらて立腹する。
この義兄はいつもそうやって子供扱いする。
魔術も二流な上に女の扱いまで二流なのだ。

「君とあいつを比べるつもりはない」
「比べるまでもないと?」
「ある意味、そう言うことだ」
「やはり、そうか……」

そこまで明言されると何も言えなくなる。
たしかに私は魔術師としては不出来だ。
いずれ地位や名誉は手に入れるかも知れないが、肝心の実力が追いつく自信はない。

そう考えて、意気消沈していると義兄が。

「わざわざあいつの悪いところを真似る必要はない。君は思いやりのある君主となれ」

暗がりで道筋を示されれば、誰だって縋る。


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