キャプテン・アメリカ「モテない童貞くんの悩みを聞いてあげてください……?」
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11:名無しNIPPER
2020/08/07(金) 18:39:11.76 ID:Y0oQ9FMM0
「素晴らしいパンチだったよ。思ったよりやるじゃないか」

素直な賛辞を送ったつもりだったが、鉄男には嫌味にとられてしまったかもしれない。

「まぁね。これでも週三日のトレーニングは欠かさないんだ」

すかさず返ってくる得意げな口調ですら、どこか可愛らしく聞こえてくるのだから不思議なものだ。

「いいね。僕は週七でやってるよ」

今度はこちらから。とはいえ、もちろん超人の全力では挑まない。

キャップは鉄男の身体レベル、そのやや上あたりに自分の運動能力を調整していった。

しかし、今度のそれは手抜きなどではなく、彼に払う敬意からそうするのであった。

徐々に自分の動きに追いつかせ、追い超させてやる。そうやって鉄男の成長を少しづつ促していくのだ。

「oops!?」

自分を捕らえようと素早く伸びたキャップの腕を、鉄男は辛うじて躱した。

「いいぞ! よく見切ったな!」

鉄男の表情からは、先ほどまでの余裕など完全に失われていた。

唇はキュッと引き結ばれ、呼吸は荒く、眼光は熱く……真っ直ぐにキャップを見据えている。

いつしか鉄男は、一人前の男の顔になっていた。


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