高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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2: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:23:20.41 ID:b+VIQ/E60
高森藍子「目指せ!水先案内人!」


『本日は、太陽系船宙社東京=ネオ・ヴェネツィア便をご利用いただき、まことにありがとうございます』

『当機はまもなく、惑星アクアの大気圏に突入します』

前略

今、ネオ・ヴェネツィア行きの船の中で、このメールを書いています。
初めての体験ではないらしいのですが、どうやら忘れてしまっているようで、まるで初めての体験をしているみたいな気分でした。そして、宇宙に飛び出すということに興奮して、眠れませんでした。
宇宙を揺蕩う中、写真を何枚か撮ったので、添付しておきますね。
もうすぐ、新天地に着きます。

『かつて火星と呼ばれていたこの惑星が、惑星地球化改造されてからはや150年。極冠部の氷の予想以上の融解で、地表の9割以上が海に覆われ今日では水の星として親しまれています』

『当機は間もなく、目的地ネオヴェネツィア上空に達します』

『21世紀後半まで地球のイタリアに存在していた水の街。ヴェネツィアをベースに造られた、水と共に生きる港町でございます』

ひと段落したら、また書きますね。

追伸
心配しないでくださいね。私は元気です、いつでも。だって、ずっと憧れだった夢の、スタート地点に立てるのですから。

地球暦2042年4月2日 高森藍子

「なります。『水先案内人』!」

私は書き終えると、そう小さく呟いた。そして呟いた後、急に恥ずかしくなって、隣の人に聞こえていないかこっそり確認。隣のおじさんは、新聞を読んでいる。私の声には気づいていなさそうだった。

『ご搭乗の皆様にお知らせします』

『本船は、ただ今電離層を抜けました』

『到着までしばしの間……』

『眼下の景色をお楽しみください』


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