高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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3: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:28:46.48 ID:b+VIQ/E60
アナウンスの女性がそう言い終わると同時に、船内の底からグオンと音がした。そして、床が開いていく。私はこの時初めて床が透明だったことを知る。そして、目に飛び込んできたのは眩いほどの青。ネオ・アドリア海だった。

「うわぁ……」

私はため息にも似た感嘆を漏らしながら、座席にかけてあったカメラへと無意識に手を伸ばす。そして、カメラを手探りで探すと、ひと時も目を話したくない光景に意識の半分以上を持っていかれながら、何とか胸元にまでカメラを手繰り寄せる。そして、少しだけ震えた手でカメラを持ち上げ、ファインダーをのぞく。

パシャリ。

私の言葉では言い表せないほどに素敵な海の青いきらめきが、カメラを通して私の目を優しく撫でる。私は二枚目を撮ろうとして、でもやっぱり止めてしまった。今はきっと、この光景を目に、脳に、なによりも胸に焼き付けておいた方がいいと、そう感じたから……

『水の惑星”AQUA”へようこそ』


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