サイタマ「先公は引っ込んでろよ」ぬ〜べ〜「生憎、仲間を見捨てては置けなくてな」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/31(木) 21:36:38.57 ID:IyzTPP2HO
「ね、ねえ、なんかお姉ちゃん睨んでない?」
「手でも振ってやれよ」
「い、嫌よ……怖いし」

場面は変わって、向かいの校舎の屋上にて。
件の怪人、『ハゲマント』ことサイタマ並びに、タツマキの妹でありB級ヒーローの『地獄のフブキ』は共に教室の監視をしていた。

「授業の監視なんてめんどくせえな」
「監視対象はあくまであの教師ひとりよ」
「今のところ、怪人には見えねえけどなぁ」

D守町に存在する小学校で災害レベル『鬼』の怪人が教師を装っているとの情報があり、真偽を確かめるべくヒーロー達は現場へと急行した。
彼らを待ち受けていたのは怪人の群れだった。

「しっかし、あんなに怪人が湧いてるとはな」
「ええ、まるで怪人共の巣みたいな町ね」
「倒しても倒しても夜になると湧きやがって、あいつらもしかしたら死なないのかもな」

D守町は怪人で溢れていた。
何度倒しても、夜になると現れる。
中には手当てをされた痕跡もあった。

「何者かに手当てされているのは確かね」
「怪人相手の医者なんて本当に居るのか?」
「居るとすれば、それはおそらく……」
「ん? ッ……伏せろっ!」
「ふぇっ!?」

ブォンッ!

まさしく間一髪。サイタマに髪はないけれど。
顎に手をやって怪人相手の医者の正体に当たりをつけたフブキの頭上を刺又が通過した。
黒髪の毛先が鋭利な刃によって切断されたのを見て、危険を察知したサイタマに強引に頭を下げられなければフブキの頭部を身体から切り離されていただろうと、遅まきながら自覚した。


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