ダクネス「で、どうするんだ、カズマ」カズマ「うーん……アイリスの披露宴かぁ」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/09(金) 21:33:48.45 ID:bDWBTL5CO
「カズマ、たまには王都に顔を出せ」
「嫌だ。面倒くさい」

赤子を寝かしつけて夕食を食べている最中、私が小言を口にするとカズマは不貞腐れた。

「なんだ、まだアイリス様が隣国の王子と婚約されたことを根に持っているのか?」
「ち、違うっての!」

わかりやすい奴だ。呆れつつも優しく諭す、

「お前は王女殿下に義理の兄のように慕われていたからな。気持ちはわかるつもりだ」
「ふん。わかってたまるかよ……」
「だが、兄ならば兄らしく、妹の幸せを祝ってやるべきではないか? どうだ、カズマ」

カズマはしばらく考えから、きっぱりと。

「よし、わかった。めぐみん、ちょっと隣国の王宮を爆裂魔法で吹き飛ばしてこい」
「えっ!? いいんですか!?」
「おう。やれやれ。盛大にやっちまえ」
「腕が鳴りますね!」
「いいわけないだろ! やめろ2人とも!!」

リーダーとして間違った命令を下したカズマと悪ノリするめぐみん。最悪の夫婦である。
仕方なく私は中立のアクアに助けを求めた。

「アクア、お前からもなんとか言ってくれ」
「そうね。どうせやるなら徹底的に破壊し尽くしてその領地をぶんどって、"神聖・アクシズ公国"を建国するってのはどうかしら?」
「お前に助けを求めた私が馬鹿だった!!」

この家にはまともな人間が1人もいなかった。


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