ダクネス「で、どうするんだ、カズマ」カズマ「うーん……アイリスの披露宴かぁ」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/09(金) 21:35:54.20 ID:bDWBTL5CO
「姫さま、なんか言ってたか?」
「久しぶりにお前に会いたいと仰っていた」
「ふぅん」

物騒な話を終え、食事を片付けるカズマを手伝っていると、全然気にしていない風を装ってカズマがアイリス様について尋ねてきた。

「綺麗になってるんだろうなぁ」
「それはもう、とてもお美しくなられた」

王都でお会いした際、披露宴のためにあつらえたドレスを見せてくださり、きっととてもよく似合うだろうと私は確信していた。

「お前も一応世界を救った英雄ならば、たまにはその義務を果たしたらどうだ?」
「英雄、ねえ」

魔王を倒したカズマはこの国の英雄だ。
しかし、その事実を知る者は少ない。
対外的にはミツルギとかいう冒険者が魔王を倒したことになっており、外交上勇者として様々な国へと出向き、威光を示している。

「柄じゃないだろ」

気恥ずかしそうに頬を?く、カズマ。
てっきりこいつは祭り上げられるのが好きだと思っていたのだが、変なところで謙虚だ。

「敵を作りたくない、だったか?」
「1番の理由は面倒くさいからだ」
「ふふっ。お前らしいな」

私がこの男のどこに惹かれたかと言えば、きっとこの怠惰で無気力なところなのだろう。
好きだ。私はカズマが好きだ。愛している。


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