ダクネス「で、どうするんだ、カズマ」カズマ「うーん……アイリスの披露宴かぁ」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/09(金) 21:39:23.03 ID:bDWBTL5CO
「で、どうするんだ、カズマ」
「うーん……アイリスの披露宴かぁ」

なんとか再び双子の赤ん坊を寝かしつけて、私は寝る前にカズマに再び意向を尋ねた。

「盛大に爆裂魔法でお祝いしましょう!」
「間違いなく暴動が起きるからやめとけ」

カズマを挟んで反対隣に寝るめぐみんがまたもや物騒なことを口にしたが、頭が冷えたらしいカズマが冷静に止めてくれた。

「やっぱり複雑か?」
「そりゃあな。あんなに懐いてくれてたし」
「それならお嫁さんにしましょうよ!」

またしてもとんでもない発言をするめぐみんだったが、カズマはきっぱりと否定した。

「アイリスは妹みたいなもんだから無理」

一国の王女を妹みたいなもん呼ばわりするのはどうかと思うが、カズマはあくまで兄としてアイリス様を気遣っているのだろう。

「アイリスは本当に幸せそうか?」
「改めて聞かれると……少し困る」
「なんだそりゃ。どういう意味だ?」
「アイリス様は王女であらせられる。だからその……婚姻には様々な側面があってだな」

恋愛結婚では決してない。国益の為の婚姻。

「しかし、そうして国益を守ることこそが王家に生まれた者の務めであって……」
「んなこと知るか」
「カ、カズマ……?」
「妹の明日を守れなくて何が英雄だ」

この男は常日頃怠けていて自堕落な生活を送っているのに、たまに本気になるから怖い。
そして本気のカズマは、すごく素敵なのだ。


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