ダクネス「で、どうするんだ、カズマ」カズマ「うーん……アイリスの披露宴かぁ」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/09(金) 21:42:35.41 ID:bDWBTL5CO
「めぐみん、魔力は溜まったか?」
「いつでもいけます」
「よし、なら今夜仕掛けるぞ」

寝巻き姿のまま、寝台を降りるカズマ。
めぐみんも枕元から杖を取り出して持つ。
私は止めない。止められない。妻だから。

「カズマ……武運を」
「バカ。お前も行くんだよ」
「でも、誰が子供たちの面倒を……」
「ウィズとバニルが居るだろ。ほれ」

妻らしく夫の無事を家で待とうと思ったら愛用の鎧を放り投げられて、慌てて受け取る。

「アクア、用意は出来てるか?」
「ええ。いよいよ神聖アクシズ公国が……」
「そんな国、3日で滅ぶに決まってんだろ」

リビングでアークプリーストの装備に身を包んだアクアと合流して寝巻きの勇者は手ぶらで戦いに赴く。と、その背中に声がかかる。

「パパ、どこに行くの?」
「また魔王が現れたのですか?」

めぐみんとカズマを足して2で割ったような子供たちに向かって、歴戦を思わせるマントを羽織ながら父親はクールに告げた。

「ちょっと妹の明日を、助けてくる」

決まったと誰もが思ったが、子供は残酷だ。

「でもパパ、マントにリリとルルのうんちがくっついてるよ」
「アクア様が拭いてるところ見ました!」
「なぬっ!?」

ああ、道理で臭うわけだ。糞まみれだった。


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