阿良々木月火「もうお兄ちゃんうるさい!!」阿良々木火憐「ぶっ飛ばすぞ!!」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 22:51:48.31 ID:BpNphpLIO
「ほほう。それは儂としても興味深いの」

僕の影から顔を覗かせたのは忍野忍。
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼の成れの果てであり、今は吸血鬼もどきの金髪幼女だ。

「かかっ。3人目の妹になってもよいぞ」
「勘弁してくれ。2人だけで充分すぎる」

辟易として僕が言うと、忍はそういう気分なのか背後に回って背中に抱きついて囁いた。

「お兄ちゃん、お話して」
「出来れば、兄上で頼む」
「兄様のほうがよかろ?」

兄様というともののけの姫に登場するカヤという少女がアシタカをそう呼んでいたけれど、あれは別に実の兄弟ではないらしいな。

「つまりアシタカは村ぐるみで兄妹ごっこをしとった妹萌えの変態というわけじゃな」
「全国の少女たちの憧れをぶっ壊すな!」

当時別に少女ではなかった僕でさえ、アシタカに憧れていたというのに眼が曇りすぎだ。

「ふむ。曇りなき眼か。長く生きておればおるほど善し悪しなど見極めるのが難しくなってくるというのにあの老婆はせいぜい70〜80年ほどの生涯で何を悟っているのやら」
「お前が言うと説得力がありすぎる!」

かかっと機嫌良く笑う忍の口元にちらと牙が見て取れ、まだまだ完全に牙が抜け落ちるには時間が必要なのだろうとそう結論付けた。


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