阿良々木月火「もうお兄ちゃんうるさい!!」阿良々木火憐「ぶっ飛ばすぞ!!」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 22:54:41.67 ID:BpNphpLIO
「それで、妹たちの話だけど」
「ああ。たしか枯木と積木じゃったか?」
「火憐と月火だ!」

ネーミングセンスが致命的な僕の両親だって出生届を提出した瞬間に詰むような名前を付けたりはしない。すると忍は不思議そうに。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 22:57:44.18 ID:BpNphpLIO
「愛されていたか。今となっては想像もつかぬ……いや、想像通りと言ったところかの」

第三者の目から見て、今の僕と妹たちとの破綻した関係性がどう映るのかは定かではないが、ある程度改善した今でさえ決して仲睦まじいとは言えないだろう。

「表面上はどれだけ互いに罵り合っておっても、それはある意味において信頼関係の表れとも言えよう。本当に破綻した関係とは完全なる無関心な筈じゃからな」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 22:59:51.53 ID:BpNphpLIO
「昔の僕はどうしようもないほど僕だった」

まだ妹たちが小さい頃、僕は妹たちにとって良い兄であろうとした。今と違って、絶対的な正義とやらを信じていて、そしてそれを貫き通すことが出来るとそう思っていたが、基本的には僕は僕であり、それは変わらない。

「つまり、格好つけていたんだ」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 23:04:49.94 ID:BpNphpLIO
「僕は肝心なことを妹たちに教えなかった。どれだけ正しいことをしても正義の味方にはなれない。正しいことをすればするほど、その振る舞いは"悪党"じみてくるってことを」

突き詰めれば、全ては極論へと行き着く。
100人救うために1人を犠牲にしようとか、或いは1人を救うために100人を犠牲にするだとか。
その善し悪しなど誰にも判断などつかない。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 23:07:10.23 ID:BpNphpLIO
『お兄ちゃんはどっちの方が好き?』
『どっちと結婚したい?』

思えばその問いに答えた瞬間に、妹たちに強烈な個性が芽生えたと、今ならばわかる。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 23:10:48.70 ID:BpNphpLIO
「故に選ばなかったのじゃろう?」
「たとえ選んだとしてもの話だよ」

例えばあの時火憐ちゃんを選んだとしよう。
火憐ちゃんをお嫁さんにしようとする僕を、必ず正義の下、月火ちゃんが裁く筈だ。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 23:13:36.33 ID:BpNphpLIO
後日談というか、今回のオチ。

「曇りなき眼と言えば」
「なんじゃ?」
「いや、もののけ姫では結局、森と人間、どちらも選ばなかったんだよな」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2021/07/14(水) 19:58:31.27 ID:RCy6pzVd0
フハッまで読んだ


11:名無しNIPPER[sage]
2021/07/14(水) 22:58:05.00 ID:g3KCryo10
>>1>>8まで読んで
俺「(この人文章力あるな〜)」

>>9を読んで
俺「ってあんたかい!ww」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2021/07/16(金) 20:45:56.07 ID:HHo7aQtFO
>>11
お読みくださりありがとうございます。
ゴールデンカムイは未視聴未読でして、もしも書けそうなら書いてみますね。
面白そうな作品を教えて頂き感謝です。


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