阿良々木月火「もうお兄ちゃんうるさい!!」阿良々木火憐「ぶっ飛ばすぞ!!」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/13(火) 22:57:44.18 ID:BpNphpLIO
「愛されていたか。今となっては想像もつかぬ……いや、想像通りと言ったところかの」

第三者の目から見て、今の僕と妹たちとの破綻した関係性がどう映るのかは定かではないが、ある程度改善した今でさえ決して仲睦まじいとは言えないだろう。

「表面上はどれだけ互いに罵り合っておっても、それはある意味において信頼関係の表れとも言えよう。本当に破綻した関係とは完全なる無関心な筈じゃからな」

無関心か。少し前までは、それに近かった。
それでも完全に無関心ではなかったと思う。
心の奥底で、どこかお互いに気にしていた。

「我が主人さまは過保護じゃからな」
「そりゃあ、そうだろう。あんな妹たち、危なっかしくて見ていられない」
「それは過去の己を見ているからじゃろう」

忍の曇りなき眼はどうやら僕の全てを見透かしているらしい。過去も現在も、そしておそらくは未来すらも。不死身の忍にとってはこの世界に生きる全ての者が己の過去なのだ。


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