志熊理科「僕が男なら良かったのに」羽瀬川小鷹「そんな寂しいこと言うな」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/25(火) 23:57:07.38 ID:TbAmusgxO
「おーい、理科さん?」
「え? ごめん。話は訊いてたよ。ボイスレコーダーに保存出来なかったのは残念だけど、メモ帳に一言一句記録したから大丈夫だよ」
「いや、普通に恥ずかしいから消してくれ」
「嫌だよ。友達との会話は全部記録したい」

知り合って暫く経つが、相変わらずよくわからない奴だ。志熊理科。見た目はごく普通の女の子。対外的には頭脳明晰でマニアック過ぎる趣味嗜好のちょっとやばい奴。そして友達になって初めてわかった実態は、僕っ娘。

「さっきも言った通り、人間には個々人それぞれに自我が存在しているからね。小鷹が僕に恋愛感情を抱くことは小鷹の自由意思だから僕は関与しない。その起因や遠因が僕の何気ない所作によるものなら反省しよう。具体的にこんな僕のどんな部分に惹かれたの?」
「野山に咲く一輪の花ような可憐さ」
「抽象的過ぎて直しようがない。ね、小鷹」

呆れたように溜息を吐き出してから、理科は目を見つめなから、噛み砕いて諭してきた。

「僕は友達が少ない。だから数少ない友達を大切にしたいんだ」
「そうか」
「数少ない友達とはまさに小鷹のことで、僕が素を見せていられる貴重な存在だ」
「それは光栄だな」
「差し出がましいお願いだけど、そんな友達を小鷹には大切にして欲しいんだ」
「もちろん、大切にするよ」
「だったらなんで関係を壊そうとするの?」

なんでだろう。たぶん不健全だからだろう。


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