過去ログ - 上条「なぁ。教えてくれよ。名前」一方「……忘れたっつってンだろ」
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19:1[sage saga]
2011/10/12(水) 22:05:02.58 ID:cvck9Pzu0

「……眠ってればかわいいものですねぇ」

研究所の奥深くにある、能力測定室。
一般にあるものと違い、レベル5の測定にも耐えうる特別な仕様のものだ。

木原が担いで来た子供を測定室の中に放り出して機材操作盤の前に戻ると、助手がしみじみ呟いた。

「はぁ?お前ロリコンかぁ?きめぇなオイ」

「ちちち違いますよ!!一般論ですってほら!見てくださいよかわいいじゃないですか!」

「何取り乱してんだきめぇ」

「だからちがっ…!違いますよ!?…って、え?ろり…ってことはこの子、女の子?」

「何性別気にしてんだきめぇ」

「木原さぁああん!!」

能力測定のために数値を設定していく木原の後ろで、助手が大げさに喚いた。

完璧に無視したまま、手元の書類をめくる。

すると後ろから「同期から『お前の上司、木原さんかぁ…』『あの木原さんかぁ…』『いやどの木原さんでもアレだけど』って言われたワケがようやくわかってきましたよ…」とかなんとかブツブツ聞こえてくる。

「……あ、それさっきもらったこの子の資料ですか?
やっと回ってきたなんて上層部も何をもったいぶってるんですかねぇ」

操作盤のディスプレイに、『推定能力レベルを入力してください』と表示される。

木原は迷わず『5』と入力した。

ただの勘だが、それは長年第一線の能力研究者としての積み重ねてきた経験によるものだ。

「返事くらいしてくれませんか!!!」

「うるせぇ黙れ殺すぞ」



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