11:第一話 『新鮮緑豆もやし200g 前編』[sage saga]
2011/12/04(日) 03:17:27.93 ID:AzEYozbn0
衣揚げされた熱々ジューシィーな鶏のから揚げと、その上に散らされたガーリックチップ。ふんわりと炊き上げられた白米。
その脇には煮詰められ、更に赤みが増した甘い香りを漂わせるニンジンときつね色になるまで炒められたタマネギ。
そして、それらの下には炒められたもやしが敷き詰められている。
メインのから揚げから漂う香ばしいニンニクの香りと、衣から染み出る肉汁の匂いに釣られ、つい涎が出てしまう。
それに気付いたのか、著莪はにやりと笑みを浮かべ、小振りのから揚げを割り箸でつまみ、僕の目の前へと持ってきた。
食欲をそそる香りがより一層強くなり、空腹感が極限を超えそうになる。
「なにー? 佐藤も食べたいの?」
「――食いたい」
「んー仕方ないなぁ。じゃあ、貸し一つな」
そう言うと、著莪は少し小振りのから揚げを箸でつまみ上げ――
自分の口へと運んだ。
「おい」
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