過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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15: ◆Oe72InN3/k
2012/09/06(木) 21:42:10.07 ID:mVZBQuHy0
奉太郎「そうか、じゃあ待ってる」

える「はい!」

そう言うと千反田は電話を切った。

自転車で来れば、結構すぐに着くだろう。

と言っても20分、30分程は掛かるだろうが。

そして俺は元々の目的のコーヒーを淹れ、再びテレビを付ける。

テレビでは「移り変わる景色」等といって、世界の情景等を流していた。

それを見ながらコーヒーを啜る。

そうして又も無為な時間を過ごす。

奉太郎(幸せだ)

最後の景色が映し終わり、番組は終了した。

ふと、時計に目をやると、時刻は20時30分。

奉太郎(電話したのが、確か19時くらいだったか……?)

奉太郎(ってことは、1時間30分経っているのか?)

奉太郎(何をしているんだ、あいつは)

と思った所で、狙い済まされたかの様にインターホンが鳴る。

俺は若干固まった体を動かし、玄関のドアからのそのそと顔を出す。

そこには、予想通りの人物が顔を覗かせていた。

える「あ、折木さん! こんばんは」

奉太郎「随分と遅かったな、何かあったのか?」

える「何か……という程の事ではないのですが、自転車がパンクしてしまいまして」

自転車がパンク? それは不幸な事で……というか。

奉太郎「お前、歩いてきたのか?」

える「ええ、体力には自信があるんです!」

いやいや、体力に自信があっても、結構な距離、ましてや夜だ。


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