10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:58:51.87 ID:d5tGG4Gs0
次に向かったのは木造の学校跡だった。
玄関ホールは広く、入ってすぐに運動場が目に入る。
木造だったこともあり、殆ど焼けてはいるが、それでも原型はとどめていた。
3階まであるそうだが、ここも耐久性の問題で、1階までのロケになっていた。
「こ、ここは…もと、学校だった…そうです、えっと…ここが、事務室」
天井がところどころ崩れているおかげで、隙間から月の光が差し込む。
先ほどと比べてまだ明るいので、少し恐怖感が薄れていた。
ホールから右左と別れており、では、右から。ということではじまった。
右に行くと、煤けているが、かろうじて『応接室』という字が読み取れた。
きっと学外からの来訪者の対応を行っていたのだろう。
特に小梅も感じるものがないらしく、さくさくと廊下の奥へ進んでいく。
その足取りの軽快さが、俺にはとても真似できそうにないと自虐した。
奥へ行くと、机が倒れていたり床に穴が開いていたので、これ以上は断念した。
代わりに最初に入って左側の廊下を進むことになった。
左側は手前から職員室、保健室、放送室と並んでいた。
「職員室…です…ボードには、予定が…いくつか…あ、あそこ」
再びカメラマンが向けた窓の先には、確かに何かが光っていた。
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