過去ログ - 「バカ息子が・・・」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:23:23.96 ID:xHUTpgVm0
※鬱な内容です

※SS初なので文章など色々おかしいところがあるかと思いますがご容赦ください



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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:23:57.57 ID:xHUTpgVm0
息子が自ら命を絶ったと下宿先から連絡があった。
遺品を整理する為に息子の部屋に娘と入る。
部屋にはフィギュアや漫画、小説などが散乱していた。
部屋の中央には卓袱台があり、その上にはパソコンが鎮座している。
それ以外は殺風景なワンルームアパートだった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:25:10.08 ID:xHUTpgVm0
返事をしつつ部屋のものを片付けはじめる。
仲の良い姉弟だったから余計つらいのだろう、娘も鼻をすすりながら手伝う。
だが遺品と言っても服以外は取って置いても仕方の無いものばかりだった。
遺品がフィギュアでは息子も浮かばれまい。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:25:56.20 ID:xHUTpgVm0
あいつのことだから手紙を面倒臭がりパソコンの中に遺書を残しているかもしれないので、
パソコンを起動して確認してみることにした。
性癖に関するものは姉に見られたくなかろうと思い娘を追い出し一人で調べる。
娘の言うとおり結構な量の成人向け動画や画像が出てきた。
その量に辟易とし、息子の性癖を見てしまったなんとも言えない気持ちを抱えて
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:28:08.86 ID:xHUTpgVm0

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私の人生ははっきり言って人に誇れるようなものではなかった。
自堕落な生活をし、無駄に時間を浪費した。
親や姉弟、親戚、あらゆる人に迷惑を掛けてきた。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:28:54.11 ID:xHUTpgVm0

当時友人たちの間で流行していたカードを誰もいない隙に盗んだことがある。
後に担任の先生にバレて説教を受けてこっそり返したが今でも何故あの時、
あんなバカな事をしてしまったのかと慙愧の念に駆られる。
振り返ると、友人たちが小遣いを貰い欲しいものを買って見せ合っているのを見ていた私は
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:29:27.06 ID:xHUTpgVm0
小学校3年の頃、母をガンで失った。父は片親でも立派に私と姉を育て、
亡き母に大丈夫だから心配するなと伝えたかったのだろうか、厳しく私たちをしつけた。
私は幼い頃よりよく嘘をついた。情けないことにこれは今でもそうである。
自分が怒られぬようにとすぐバレる嘘を平気で吐き、ごまかした。
そんなわけだから私は父から鉄拳制裁をしょっちゅう食らっていた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:30:01.36 ID:xHUTpgVm0
しかし父からは褒めてもらう事は無かった。その試験で私は数学で赤点をとり、
英語が平均点よりすこしばかり低い得点だった。
父は「どんなに良い点をとっても他が駄目ならば意味が無い」と一蹴した。
褒めて貰えると期待していた私は落胆した。確かに赤点は良くない。だが私は父に
「よくやった、この調子で次も頑張れ。次の試験では赤点を無くそうな」と言って欲しかった。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:30:32.21 ID:xHUTpgVm0

「お前みたいに言っても叩いても分からないのは畜生以下だ!キチガイだ!」

私はこの言葉を聞いた時、壊れてしまったのかもしれない。
それ以降、父から罵声を浴びせられても心中では反省するでもなく、常にこう考えていた。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:40:28.79 ID:xHUTpgVm0

高校に入って環境が変わり、アルバイトが出来る年齢になった。
しかし父はアルバイトを許可してくれなかった。そのうえ携帯も持てず門限は18時、小遣いは3千円。
世間一般の高校生が送る生活を恐らく送っていなかったように思う。
学校が終わると友人と遊べずに帰宅するも勉強をしようにも身が入らず、
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:40:56.97 ID:xHUTpgVm0
父は私を叱り付ける時に幾度と無くこう思ったに違いない。


何故こんなにも出来が悪いのか

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:49:19.82 ID:xHUTpgVm0
そこには息子の本音が書かれていた。
今まで息子が何を考えているのか分からなかった。
こんな形で知ることになるとは思いもしなかった。
私は動くことが出来ずただ涙を流すことしか出来なかった。
「バカ息子が・・・子供のやったことを親は許すもんだ、それが親子って言うもんだ。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 11:01:12.21 ID:XfhAlqdyo
将来の俺の末路を予言しやがって…


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 11:12:24.82 ID:hWTMKZX00
これは良い鬱SS!
乙でした!


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/27(月) 11:27:02.76 ID:p7yPdeT/o

これは辛い…


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/27(月) 13:07:03.91 ID:NYaB11cK0



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/27(月) 23:43:26.08 ID:colcg4VDO
主人公である親父がバカ


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