過去ログ - 苗木「あの日見た模擬刀の名前をボク達はまだ知らない」
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1: ◆Q0.xh6bENqjP[saga]
2013/08/27(火) 13:26:26.86 ID:ji3xJrOaP


……暑い。


外からはセミの声。まだ午前中なのに強い日差し。
一度は絶望に飲み込まれたこの世界も、いつもの夏を迎えられるくらいには落ち着いてきたらしい。

それはとても嬉しい事なのだけれど。


苗木「暑い……」


今度は声に出してしまう。
何もしていなくても額からは汗が流れてきて頬を伝う。

ベッドの上から動くことができない。
せめてクーラーを点ける事ができれば大分マシになるはずなんだけど、あいにく壊れてしまっている。
どこまでもツイていない。

でも、このままいつまでもぐったりと横たわっていれば、本当に干物になってしまう。
とりあえず、水分補給くらいはしておこう。

そんなわけでフラフラと冷蔵庫へ。中には麦茶くらいはあったはずだ。
典型的な男の一人暮らしのアパート。別にお金には困っていないけど、有り余っているわけでもない。


苗木「……んぐ……ぷはっ」


冷たい液体が体を巡っていく感覚。
それはまるで干からびた地面が潤っていくようだ。

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