過去ログ - 【アイマス】千早「わたしのこころの歌」
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1: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 21:53:12.14 ID:M7YGGzd60
・地の文注意です。

・少しヤンデレが強いです。

・アイマスSSとか初めてなんで、見苦しいところあっても優しく見守ってください。


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2: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 21:54:31.27 ID:M7YGGzd60
「プロデューサー、新しい歌の話ですけれど」

仕事に一区切り付けて休んでいた頃、如月千早が声をかけてきた。歌を愛するアイドルである彼女はやはり歌への思い入れが強く、いつも歌の事に頭を悩まされている。

俺はプロデューサーとして彼女を支えてあげているつもりだが、技術面でのサポートはサッパリなもので、歌の話などされても素人程度の事しか分からない。それでも彼女が俺に助けを求めてくれているのはそれだけ俺を頼ってくれているからだろうか。そう考えると、何だか嬉しかった。
以下略



3: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 21:55:55.87 ID:M7YGGzd60
「歌詞が出来たので。1番だけですが、見て貰おうと思って」

「ん。そうか、もう出来たか」

「結ばれる事の無い片思いをする女性、といった歌詞です。少なくとも私は、そういう事を考えて作りました」
以下略



4: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 21:57:01.59 ID:M7YGGzd60
「なかなかヘビーな内容だな。まぁ、10代なら失恋も味があって良いかもしれないな」

「そうですか。ところでプロデューサーは、失恋ってどう思いますか」

「ん?失恋か」
以下略



5: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 21:58:14.88 ID:M7YGGzd60
千早は悲しそうな顔をした、ように見えた。ひょっとして、彼女は以前に失恋を経験したのだろうか。それが強く心に残っていたのかもしれない。プロデューサーとしてそんな彼女の気持ちをくみ取ってやれないことは、何とも悲しかった。

ほれ見ろ、失恋をしていなかった事が、早速悪い事に繋がった。

「千早、すまないが失恋の事は俺には分からない。ただ、お前はその気持ち、しっかり大事に持っておくんだ。俺のように、経験を持たない人に伝えられてこそ、だと思うぞ」
以下略



6: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 21:59:11.90 ID:M7YGGzd60
〜〜


「やあ、音無さん。お疲れ様です」

以下略



7: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 22:00:13.28 ID:M7YGGzd60

「私ですか?・・・お恥ずかしい話ですが、そんな浮いた話は今までさっぱりですよ」

「そうですか」

以下略



8: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 22:02:13.61 ID:M7YGGzd60
俺と音無さんは残業を再開した。例えば俺が2人いたとして、作業の効率は単に俺1人の時の2倍で、それ以外は何も変わらないつまらんものだ。しかし、音無さんと俺の2人だと、お喋りに夢中になって作業効率が落ちる。ただ、その時間は疲れを感じさせない程楽しいのだ。

そんな事を考えている内に、時計は9時を指そうとしていた。それなりに遅くまで働いた。もう上がっても良い時間だろう。

「音無さん、そろそろ上がりましょう。飲みにでも行きますか?」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 22:03:45.50 ID:FjwqLgPS0
鬱の予感


10: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 22:05:06.27 ID:M7YGGzd60
「そういえばプロデューサーさん」

「ん?どうかしましたか」

「千早ちゃんに、ここの表現、間違っていると伝えておいて下さい。プロデューサーさん、あまりこの歌について千早ちゃんのお役に立ててないって考えてらっしゃるみたいですけど、こういう所で千早ちゃんを支える事も出来ると思いますよ」
以下略



11: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 22:05:38.61 ID:M7YGGzd60
「はい、如月です」

「ん?千早、今外に出てるのか?」

「あ、ええ、ハイ。ちょっと、夜食を買いに」
以下略



12: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/13(金) 22:08:56.29 ID:M7YGGzd60
今日はここまでです。

>>9
鬱展開?だけど2本立てでもう1つではイチャイチャさせても良いかなとも思ってます。前に別作品で書いたSSが鬱っぽく終わったので軽い話も書きたかとです。


13: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/15(日) 04:09:28.05 ID:suqaYbVh0
次の日になって、俺はそれを言わなかった事を後悔した。千早は少し眠そうだった。大方歌詞作りに夢中になっていたのだろうか、千早に一言注意しておいた。

「よく分かりましたね、プロデューサー」

「健康に気を遣ってるお前が夜更かししてしそうな事といえばそれぐらいだろう」
以下略



14: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/15(日) 04:11:22.97 ID:suqaYbVh0
偶には一緒にどうだ」

「ええ、どうぞ・・・あの、プロデューサー、ちょっといいですか?」

「何だ、相談か」
以下略



15: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/15(日) 04:13:18.40 ID:suqaYbVh0
「そうだな、特に女性に求める事は無いが、うーむ、タイプの女性か」

「あまり考えた事ないけど、やっぱり一緒にいて楽しい女性とか、かな?あとは、独り身は淋しいし、帰ったときに安心出来るような、おかえりって言ってくれるような人かな。ははっ、ちょっと気持ち悪いか」

「い、いえ!全然、そんな事ないです」
以下略



16: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/15(日) 04:16:20.61 ID:suqaYbVh0
「そんな事は無いさ。誰もお前の事をそんな思ってないよ、お前のファンも・・・無論、俺もな。おっと、俺はそろそろ営業に行かなきゃならんから、じゃあな」

「あっ、あの!プロデューサー」

「ん?」
以下略



17: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/15(日) 04:20:05.82 ID:suqaYbVh0
〜 〜〜

「ただいま」

返す声は無い。千早にも言った事だが、独り身は辛い事だ。恋人が居ない方が、独りの方が気楽で良いって考えも昔はあった。しかし、仕事をそれなりにこなせるようになったからだろうか、自分を見つめる機会が増えると、時間に追われていたそれまでと違い、多くの物が見えてきた。その中で、このままずっと独りなのかと思うと、何とも言えない気持ちになるのだ。
以下略



18: ◆ZzDAkqHktA[sage]
2014/06/15(日) 04:22:12.21 ID:suqaYbVh0
今日はここまでなんですよねぇ。
あと鬱って言ったけど誰かが死ぬとかは無いのでご安心を。それと>>1に千早がヤンデレとか書いてますが見直すとそんな感じなかったです。ヤンデレ好きの人すいません。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/15(日) 10:19:35.05 ID:2gytLo5i0
期待


20: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:27:19.05 ID:xNvJ+kma0
〜〜

お互い変えると独り身だった事からなのか、おかえりとただいまの奇妙な応酬は気付けば習慣になっていた。慣れていた今では、よっぽど遅くまでの残業でない限りこちらからただいまというと千早からおかえりなさいとメールが返ってくるようになった。

きっと千早も淋しいのだろうか、この奇妙なやり取りは少なくとも俺の孤独は和らげてくれる。尤も、これで千早に対して変な感情が芽生えたりはしないし、仕事上の一線を越える事は無い。千早はプロとしての自覚を他のアイドルの皆より早く持っていた。それは、金を稼ぐ事や愛嬌を使いこなすような意味でのプロではなく、自分の立場を分かっているという意味でのプロである。
以下略



21: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:28:14.89 ID:xNvJ+kma0
「お、千早か。お疲れ」

今日の彼女は誰よりも早く戻ってきた。普段なら残って練習をするのが当たり前なので、仕事で付いていない時以外でこの時間に会うのは珍しい事だった。

「今日は残って練習しないのな。あぁいや、勿論それが悪い事とは言わん。休みを取る事もアイドルの仕事の内だからな」
以下略



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