過去ログ - モバP『もし俺が空を見上げて「バカな…早すぎる…」ってつぶやいたら』
1- 20
1: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 20:56:25.35 ID:YJvwegJx0
突き抜けるような青空、だが、確かに黒い色を宿した雲がこの街を覆わんとするかのように迫っている。

風は徐々にその強さを増し、木々が揺れ始める。
空を見上げ、怒りと驚きに満ちた声を漏らすP。

突然、よく知る鼻歌が聞こえ、その肩に優しく、そして熱い手がぽんと置かれた。

未央「やーれやれ…『アイツら』は待つって事を知らないねぇ…」

そう言ってニヤリと笑う未央。
不敵な笑みとは対照に置かれた手のわずかな震えを感じ、Pはその手を握り締め、決意した。

もう暗雲はすぐそこまで近づいてきている。
時間は無い、Pと未央は、来たるべき戦いへ向け、駆けだした。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 20:58:06.45 ID:YJvwegJx0
降りしきる火炎の中、人々は逃げ惑う。
悲鳴と爆音の充満するその地獄絵図の中、少女はまた首を振った。

するとその光景は一瞬で消え、辺りには無機質なプロジェクタが残るだけ。
頭にかぶった武骨な装置を外し、少女はその髪を翻す。
以下略



3: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 20:59:31.35 ID:YJvwegJx0
花の咲き誇る静かな丘で、一人、花を摘む少女。
その少女の元に一人の男が現れた。一度、引き留め、その覚悟を知った少女は、その姿に笑顔で答えることしかできない。

あまりにも無謀で、希望の無い戦いに男は向かうのだ。
少女にそれを止めることは出来ない。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 20:59:36.49 ID:WxCw1hBC0
スレタイでもうwwwwwwwwwwww


5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 21:01:13.63 ID:aKRG2T8yo
期待しかないわ


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/09/07(日) 21:02:27.58 ID:DNJ0s2jo0
https://www.youtube.com/watch?v=dUCJiXYpG6A


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/09/07(日) 21:02:54.29 ID:DNJ0s2jo0
www.youtube.com


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/09/07(日) 21:03:30.87 ID:DNJ0s2jo0
www.youtube.com


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 21:04:47.35 ID:KIRSlznDO
スレタイが超強い
期待するしかないな


10: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:05:28.73 ID:YJvwegJx0
暗雲が都市の上空を覆う。
何の力も持たない人間にとって、それはたんなる雨雲に見えることだろう。

だが、この都市にも幾人か、それを感じる『力』を持つアイドルがいた。
そして、その一人は、器用に巻きつけた鞭で重心を安定させながら、電柱の上に立ち、暗雲を忌々しげに見つめる。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 21:06:23.17 ID:lijn0jHtO
こんなん吹くわ


12: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:08:25.67 ID:YJvwegJx0
何かが到来した。
それはおそらく悪意あるものであり、この世界に害為すもの。

だが、それを知ったところでどうせよというのか。
生半可な力ではただ、蹂躙され、滅されるのみ。
以下略



13: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:10:04.88 ID:YJvwegJx0
言葉を残すは勇にあらず。
怯えて逃げるは善にあらず。
知って見過ごすは義にあらず。

…戦わずして屈するは偶像にあらず。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/07(日) 21:26:36.75 ID:LL//1cp00
失禁するのはだれだ?


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 21:28:34.55 ID:EeE5QwNlO
おおはらこわい


16: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:29:57.79 ID:YJvwegJx0
逃げる人々の中で、唯一人、立つ少女。
その巨躯は、揺るがぬ巌の如く、惨劇が繰り広げられているであろう箇所をただ臨む。

その大樹を思わせる姿とは真逆に、彼女の持つか弱き心は己が為した罪にただ痛む。
無知は罪を犯す理由にはならない。
以下略



17: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:30:51.05 ID:YJvwegJx0
ここは遙か遠く、異郷の地。
かつては砂と風に包まれたこの地で、一人の少女がゆっくりと目を開く。

美しい褐色の肌に流れるような金髪。
その碧眼は、遠い何処かを見つめ、まだあどけない顔に冷や汗が滲む。
以下略



18: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:34:11.91 ID:YJvwegJx0
雷鳴とどろく小高い丘。
眼下に広がる街は、未だ誰も危機を知らない。

まゆ「……」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/07(日) 21:47:19.34 ID:ErJf8uRzO
清々しい厨ニwwww




以下略



20: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:57:44.96 ID:YJvwegJx0
歪んだ空間、その穴から漏れだすは瘴気。
泥土を思わせる混沌、その先には冥府へ続く門が。

ここで怯えるは自然の理。人が死の恐怖に打ち勝つことは難しいのだから。

以下略



21: ◆hK60URwGfhGV[saga]
2014/09/07(日) 21:58:33.66 ID:YJvwegJx0
先走る少女たちを追いながら、ただ一人、嘆息する。

あい「まったく彼女達は…」

絶望に挑もうとするその意気やよし。
以下略



103Res/53.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice