過去ログ - ぼっちライダーディケイド
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2:くすっち天頂 ◆hTbGSp6ZJk[sage]
2014/10/02(木) 21:51:34.49 ID:O6i/6e3C0
由比ケ浜「ねぇねぇゆきのん、この書類こんな感じでいいかなぁ?」
雪ノ下「由比ケ浜さん……やはりあなたには会計の仕事は向いていないわ。この一枚だけで訂正すべき箇所が五つもある……」
由比ケ浜「う、ううう〜、ごめんねゆきのん……」
雪ノ下「で、でも頑張ってくれたことは嬉しいわ。ありがとう」
由比ケ浜「ゆきの〜ん!」
雪ノ下が由比ケ浜に抱きつく。
この生徒会室ではよくみられる光景だ。
雪ノ下「じゃぁ比企谷君、この修正をお願い」
そしてその仕事は僕がやることになるんですよね、わかります。
由比ケ浜「よろしくね、ヒッキー!」
まぁ、生徒会長と副会長に言われては庶務の俺には拒否権は無い。
由比ケ浜「この調子なら、次の行事も上手く行きそうだね!」
比企谷「お前はほとんど役にたってねぇけどな……」
由比ケ浜「う……」
雪ノ下「まぁ、由比ケ浜さんは他の所で頑張ってもらっているわ」
雪ノ下……お前由比ケ浜に対して甘すぎるだろ……。
俺がため息をつくと、ドアがノックされた。
雪ノ下「はい」
緩んだ表情を引き締めて雪ノ下が応答する。
映司「やぁ、今日も頑張ってくれてるね。ありがとう」
そう言ってはいってきたのは生徒会担当教諭の火野映司先生だ。
雪ノ下「いえ、仕事ですから」
映司「比企谷君達の代になってから随分スムーズに進行するようになったし、内容も凝ってるし、本当に感謝だよ」
雪ノ下「それは先生も同じでしょう」
火野先生が生徒会担当になったのは今年からだが、影で随分頑張ってくれている。
だから、例年より少ない三人という生徒会役員でやっていけているのだ。
由比ケ浜「先生、またどこか遊びに行こうよ!」
映司「そうだね、次の行事が終わったら行こうか」
雪ノ下「楽しみです」
比企谷「ああ、そうだな」
その時、大地が大きく揺れた。
比企谷「うぉ!なんだ、地震か!?」
雪ノ下「大きいわね……」
俺達が安全を確保しようと動き出したその時、
「ギィヤァァァァッッッ!」
耳をつんざくような叫び声が響いた。
少なくとも普通に生活していて出るような声ではない。
いや、これは、とても人の物とは思えない。
映司「そんな……この世界でも崩壊が始まったのか……?」
火野先生がそう呟き、窓から身を乗り出した。
比企谷「あ、危ないですよ!」
映司「あぁ……やっぱり……終わって無かったのか」
俺達も先生に続いて外を眺める。そして、驚愕する。
怪物、としか言いようのない生物たちが空に地上にとあふれかえっていたのだ。
由比ケ浜「な、何あれ……」
雪ノ下「私達は、夢でも見ているの……?」
映司「……君達は、少しの間ここで待っててくれ」
由比ケ浜「ど、どこに行くの!?」
映司「この状況を何とかできる物を、取ってくる。できれば、もう二度と使いたくなかったんだけどね……」
そう言うと、火野先生は勢いよく駆けだした。
由比ケ浜「な、なんなんだろう……」
雪ノ下「とにかく私たちは、ここで待ってましょう」

そして約二分後。

勢い良くドアが開けられる。



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