3: ◆FLVUV.9phY[saga]
2015/01/15(木) 22:12:34.80 ID:+FvHVe/io
揺らめくように立ち上がり、幽鬼のように歩き出す。
そこに存在するのはインキュベーターなどではなく、強烈な渇望を満たすために行動する飢えた物の怪であった。
建造途中のビルの中から抜け出そうと歩いていたキュゥべえの前に一人の少女が姿を現す。
いや、現してしまったとするべきだろうか。
奇しくもその少女は黒いタイツを穿いていて、それどころか非常に美しい足の持ち主であった。
少女の名前は暁美ほむら。このキュゥべえにとっては未知の手合いであるのだが、かち合った瞬間に彼は理解した。
(あ、あの足は! マミの足に勝るとも劣らない素晴らしい美脚! 遠目から見ただけでも分かる!
少し心もとない肉付きでありながら、程よく弾力にとんでいて、滑らかなアーチがしっかりと重心を作っている!
まさにあれは脚線美! 温かみのあるマミの足とは全く正反対の魅力だ!
それなのに突き詰めることで、似た極点へと至っている!)
瞬間的にキュゥべえが動く。
ウサギのような小さな体が、イノシシのように鋭く突進する。
あまりの事態に暁美ほむらは面食らい、一度得物を取り出し損ねる。
そしてキュゥべえはその一瞬のラグを好機と見たらしく、より一層肢足に力を込めて暁美ほむらに迫る。
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