過去ログ - 安部菜々「その先も、ずっとずーっとウサミン星
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:28:57.33 ID:mnHvmUBA0
「ゼテギネア暦も存在するし、遥か昔宇宙の彼方ではジェダイの騎士とシスの暗黒卿がフォースで戦っていたとも思う」
「ゲームも映画もファンタジーもごった煮じゃないですか!」
思わずキャラ作りも忘れて突っ込みを入れてました。
「それでも、その『物語』を信じている」
だけでも、この人は最初と同じ、真剣な瞳でナナを見続けています。
「たとえ架空の物語だとしても、それがこの世界の歴史に存在しなくても。その物語を信じる」
「それは……」
そう、プロデューサーは物語の舞台は架空の物だと分かっている。だけど、物語は確かに存在すると言っていたんです。
「もう一つ、信じてる物語があります。安部菜々の、ウサミン星の物語です」
「ナナの、ですか?」
「自分は、安部菜々がアイドルになれると信じている。それはどんな物を纏っていても、信じたくなる輝きを持っている」
ナナはその時に理解しました。目の前にいる人間は、自分以上にバカなのだと。幻想の世界を『信じよう』としているバカなのだと。
思わず、笑ってしまいました。
「あははっ。えっと、ごめんなさい」
だから、自分をスカウトするなんて、常人が聞いたら愚かだと吐き捨てる行為も本気で行う。
本気でバカで、どうしようもないロマンチストだ。
だからこそ、ナナはこの人を信じられる。
夢だけを抱えて溺れかけていたナナを信じてくれるのは、この人だけだと確信できました。
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