過去ログ - モバP「白菊ほたると俺が二人まとめて鷹富士茄子のものになるまでの顛末」
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◆agif0ROmyg
[saga]
2016/04/30(土) 22:27:03.66 ID:VvhSzome0
耐え切れなくなったかのような謝罪とともに深々と頭を下げたのはやはりほたる。
「わ、私の不幸のせいで、こんなことに……」
「ほたるちゃん。それは言わないって話だったでしょう?」
「でも、私がもっと早く動けていたら……」
「それなら謝るより先にお礼を言いましょうよ。命を賭けて救ってくれたプロデューサーさんに、ね」
「あ、そ、そうですね。ごめんなさい。
……プロデューサーさん、この度は本当に……ありがとうございました……!」
「いや、いいんだよ。
俺もとっさに動いたから、よく覚えていないんだが。
こうするのが、まあ、当然のことだからな」
「……私、これから毎日お見舞いに来ます。
プロデューサーさんの身の回りの世話とか、できることなら何でもやります。
だから、お願いします……私の事、嫌いにならないでくださいね」
「全く、何を言っているんだ。
こういうのはな、名誉の負傷っていうんだよ。
そんなに気に病む必要はない。すぐ復帰するわけだしな」
「そうですよ。プロデューサーがせっかくほたるちゃんを助けたのに、当のほたるちゃんが沈み込んだまんまじゃダメです。ね?」
「……はい。
あの、今までも今回のことも、私プロデューサーに迷惑ばかりかけて……
でも、この恩は絶対に返しますからね。
して欲しいことがあったら、なんでも言いつけてくださいね」
結局ずっとペコペコ頭を下げ通しだったほたるに、俺も茄子も苦笑せざるを得なかった。
ほたると茄子は宣言通りに、頻繁に俺の様子を見に来た。
面会できる時間は病院側によって定められているのだが、二人がいると妙に職員みんなバタバタするせいで、俺たちに向けられる注意は割と疎かになりがちだった。
学校、あるいはレッスンの終わりに、連れ立ってやってきてはアイドル活動のことを話したり、歌や踊りについて意見を交換したりするのは、単調な入院生活に潤いを与えてくれた。
そして、入院して数日経った頃。
いつになく緊張した表情のほたるが、珍しく独りでやってきた。
「……お邪魔、します」
「おお、ほたる。今日も来てくれたのか」
「はい、今日は私だけで、なんだか申し訳ないんですけど」
「何が申し訳ないんだ、来てくれるだけでもありがたいよ。
むしろ、こんなによく来て大丈夫か? 学校とかレッスンとか、しんどくないか?」
「ええ、これぐらいなんてことないですよ。プロデューサーに比べれば……
と、ところで。
プロデューサー、今あんまりちゃんとお風呂には入れていませんよね」
「まあ、見ての通り包帯も巻いてるからな。
あ、もしかして臭いか? すまんな、一応体拭いてもらったりはしてるんだが」
「いえ、臭いだなんてそんな……いい匂いですよ。
そ、それより。体を拭いてもらってるっていうの……私にやらせてもらっていいですか?」
「え、今からか?」
「はい。私、どうしてもプロデューサーさんにお礼がしたくて。
私をかばって、こんなことになったんですから……
プロデューサーさんには少しでも楽になってもらいたいんです」
さてどうしたものか。
体を拭く、つまり裸を触らせるということになるわけだが。
成人男性が13歳にそれは、まずいのではなかろうか。
もし誰かに見られたら、誤解してくれと言っているようなものだ。
その辺をうまくごまかそうとしてみたが、既にほたるは部屋の扉に紐を引っ掛けて外から誰も入れなくしていた。
備え付けのカーテンを広げると、ベッド上は完全に覆われてしまう。
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