過去ログ - 【ミリマス】風花「甘くて苦いチョコレート」
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1: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:15:36.41 ID:h8SReFLZ0

自宅の部屋の隅に座り込む私は、電気もつけていない部屋の中でチョコレートを口へと運びます。あの人の好きな食べ物が、いつの間にか私の好物になっていました。いつもなら私に元気を与えてくれるとろけるような甘さとほんのりとした苦さも、今日だけは私を癒してくれません。



…あんなこと言うつもりじゃなかったのに……


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2: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:17:29.46 ID:h8SReFLZ0

こんばんは。

アイドルマスターミリオンライブ!のssになります。

以下略



3: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:19:34.78 ID:h8SReFLZ0

「風花!新しい仕事の衣装が届いたぞ!」


そうやって嬉々とした様子で私の名前を呼ぶのは、私のプロデューサーさんです。
以下略



4: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:20:36.67 ID:h8SReFLZ0

私の悲痛な叫びを聞きつけて音無さんがひょこっと顔を出します。


「うわ〜、また随分と攻めましたねプロデューサーさん」
以下略



5: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:21:51.77 ID:h8SReFLZ0

「風花?どうかしたか?」


まっすぐな視線を私に向けてくるプロデューサーさん。私が断るだなんて微塵も思っていないようです。
以下略



6: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:22:32.98 ID:h8SReFLZ0


「私のプロデューサーは別の人が良かったです!!」




7: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:24:29.19 ID:h8SReFLZ0

静寂。シーンという擬音がぴったりと当てはまるような沈黙が、私たちの空間を支配します。


「風花ちゃん…それは……」
以下略



8: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:25:37.45 ID:h8SReFLZ0

チョコレートは元気を与えてはくれませんでしたが、頭を整理する余裕くらいは与えてくれたようで、
少しずつ思考が巡り始めました。プロデューサーさんに一刻も早く謝らなきゃ。そのことが私の脳内を埋め尽くします。
電話でもメールでも謝る手段はいくらでもあるのに、私は立ち上がってためらわず事務所に向かいます。
やっぱりちゃんと会って話をして、自分の気持ちを伝えたかったから。私のプロデューサーはあなたしかいません、って。
以下略



9: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:26:15.76 ID:h8SReFLZ0


「風花のプロデュースを、律子に任せたいと思ってる」




10: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:27:31.91 ID:h8SReFLZ0

えっ……。


「……理由を聞いてもいいですか」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 20:27:33.30 ID:vpPk+KAA0
いや普段あれだけいじっといてその程度でダメージ受けてちゃダメだろ……
そのリアクションもダメだろ……


12: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:29:10.06 ID:h8SReFLZ0

「風花さん!?」


「風花…!なんでここに…」
以下略



13: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:30:25.01 ID:h8SReFLZ0

「…落ち着いたか?」


プロデューサーさんと夜の事務所に二人っきり。これだけ聞くとなにかイケないことをしているみたいです。
以下略



14: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:30:52.83 ID:h8SReFLZ0


「ずっと私のプロデューサーさんでいてくださいよぉ…」


以下略



15: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:31:52.17 ID:h8SReFLZ0

自分の思いをちゃんと伝えきれていたか自信はありません。もう自分がなにを言っているのかも
把握できていないんですから。でも、プロデューサーさんは受け止めてくれたみたいです。


以下略



16: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:32:38.29 ID:h8SReFLZ0


「私からのお願いです。もう少しだけ、貴女のアイドル人生を私に預けてくれませんか。豊川風花さん」




17: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:33:39.53 ID:h8SReFLZ0

出逢って間もない頃のような丁寧な言葉遣いで、プロデューサーさんは私に語り掛けました。
私は、プロデューサーさんが私のプロデューサーさんでいてくれることがたまらなく嬉しくて。


以下略



18: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:35:13.94 ID:h8SReFLZ0

「ちょっ、ふ、風花!」


慌てるプロデューサーさんは、口調もすっかり元通りです。慌てるプロデューサーさんの顔なんて
以下略



19: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:36:51.74 ID:h8SReFLZ0

「よし風花、もう遅いし送っていくよ」


しばらく意気消沈していたプロデューサーさんも、なにか吹っ切れたのか元通りです。
以下略



20: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:39:02.81 ID:h8SReFLZ0

「ぷろでゅーさーさん♪」


「どうした風花…んむっ!?」
以下略



21: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:40:42.68 ID:h8SReFLZ0

「おはようございます」


「おはよう風花」
以下略



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