2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/20(土) 22:52:05.79 ID:Ljuzcmhc0
風がびゅうびゅうと吹きすさび、バス停の庇がガタガタと音を鳴らしている。
からんからんと乾いた音を立てて空き缶が道路を横断していく。
街路樹はざわざわとひっきりなしに揺れて音をあげ、それに合わせるようにわたしの髪も左右に踊る。
わたしが来る前からベンチに座っていたおじさんは、さっきからずっと貧乏ゆすりを続けている。
しばらくして、時間通りにやってこないバスにしびれを切らしたらしく、せわしなさそうにベンチから立ち上がり、電話をかけながら庇の外に出て行った。
ふたりきり。
律先輩は、半人分くらいのスペースをあけてわたしの隣に腰を降ろした。
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